JP2003101594A - レシーバ回路 - Google Patents

レシーバ回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のレシーバ回路において、判定回路の入
力は、判定以前の信号値に応じて電圧が大きく変動し、
データの正確な判定の妨げとなっていた。 【解決手段】 入力信号DATA,DATAXをサンプ
リングするサンプリング回路411,412と、該サン
プリング回路の出力をバッファするバッファ回路420
と、該バッファ回路の出力の判定を行う判定回路430
と、前記サンプリングを行うタイミングまで、前記バッ
ファ回路の出力の入力信号依存性を小さくしておくバッ
ファ制御回路440とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のLSIチッ
プ間や1つのチップ内における複数の素子や回路ブロッ
ク間の信号伝送、或いは、複数のボード間や複数の匡体
間の信号伝送を高速に行うための技術に関し、特に、高
速の信号伝送に用いるレシーバ回路に関する。
【0002】近年、コンピュータやその他の情報処理機
器を構成する部品の性能は大きく向上しており、例え
ば、SRAM(Static Random Access Memory)やDR
AM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体記憶
装置やプロセッサ等の性能向上は目を見張るものがあ
る。そして、この半導体記憶装置やプロセッサ等の性能
向上に伴って、各部品或いは要素間の信号伝送速度を向
上させなければ、システムの性能を向上させることがで
きないという事態になって来ている。
【0003】具体的に、例えば、DRAM等の主記憶装
置とプロセッサとの間(LSI間)の信号伝送速度がコ
ンピュータ全体の性能向上の妨げになりつつある。さら
に、サーバと主記憶装置或いはネットワークを介したサ
ーバ間といった匡体やボード(プリント配線基板)間の
信号伝送だけでなく、半導体チップの高集積化並びに大
型化、および、電源電圧の低電圧化(信号振幅の低レベ
ル化)等により、チップ間の信号伝送やチップ内におけ
る素子や回路ブロック間での信号伝送においても信号伝
送速度の向上が必要になって来ている。
【0004】そこで、高速の信号伝送を実現するため
に、符号間干渉を取り除き、より正確なデータの判定を
行うことができるレシーバ回路の提供が要望されてい
る。
【0005】
【従来の技術】近年、LSIやボード間、或いは、匡体
間のデータ伝送量の増加に対応するために、1ピン当た
りの信号伝送速度を増大させる必要がある。これは、ピ
ン数を増やすことによるパッケージ等のコストの増大を
避けるためでもある。その結果、最近では、LSI間の
信号伝送速度が1Gbpsを超え、将来(3年から8年
程度先)には、4Gbps或いは10Gbpsといった
極めて高い値(高速の信号伝送)になることが予想され
ている。
【0006】このように高い信号周波数は、例えば、L
SI内部よりも高い周波数であるため信号の受信回路に
は高速動作が可能なレシーバ回路が必要になる。一般
に、レシーバ回路は、入力線に直列に設けられたスイッ
チおよびバッファ回路で構成され、スイッチが切れるタ
イミングにおける信号の値がサンプルされてバッファ回
路の出力となり、このバッファ回路の出力をラッチする
ことで信号の値を判定するようになっている。
【0007】図1は信号伝送システムの全体構成を模式
的に示すブロック図である。図1において、参照符号1
はドライバ回路(送信回路)、2は伝送線路(信号伝送
路)、3はレシーバ回路(受信回路)を示している。こ
こで、送信側のドライバ回路1および受信側のレシーバ
回路3は、例えば、それぞれ異なるLSIや匡体に設け
られるが、さらに、1つのLSIにおける異なる回路ブ
ロックに設けられることもある。
【0008】図2は図1におけるレシーバ回路3の一例
を示すブロック図である。
【0009】図2に示されるように、レシーバ回路3
は、例えば、ドライバ回路1から伝送線路2を介して送
られる10Gbpsの高速のデータ(相補データ、差動
データ)DATA,DATAXを、インターリーブによ
り2.5GHzのクロック信号で動作する4つのレシー
バユニット31〜34で受信(判定)するように構成さ
れている。すなわち、10Gbpsの入力データDAT
A,DATAXは、4交代で動作する4つのレシーバユ
ニット31〜34により、4ビットで2.5Gbpsの
データとして受信される。
【0010】図3は従来のレシーバ回路におけるレシー
バユニットの一例を示すブロック回路図であり、図2に
示すレシーバ回路3におけるレシーバユニット31の従
来の一構成例を示すものである。
【0011】図3に示されるように、レシーバユニット
31(レシーバユニット32〜34も同様)は、サンプ
ルスイッチ311,312、バッファ回路320、判定
回路330、および、電流源340を備えて構成されて
いる。各サンプルスイッチ311,312は、クロック
信号clk(φ1),clkx(φ3)により制御され
るトランスファゲートとして構成され、例えば、2.5
GHzのクロック信号clkの立ち上がりタイミング
(クロック信号clkxの立ち下がりタイミング)で入
力信号(DATA,DATAX)をバッファ回路320
に取り込むようになっている。ここで、クロック信号φ
3は、四相クロック信号φ0〜φ3の内の1つで、φ3
=/φ1となっている。なお、信号/φ1は、信号φ1
の相補(反転レベル)の信号を示している。
【0012】バッファ回路320は、負荷321,32
2および差動入力用のnチャネル型MOSトランジスタ
(nMOSトランジスタ)323,324を備えた差動
増幅器として構成され、トランジスタ323,324の
ソースは、共通接続されると共に電流源340を介して
低電位の電源線VSSに接続されている。さらに、バッフ
ァ回路320の出力は、トランジスタ323,324と
負荷321,322との各接続ノードから取り出されて
判定回路330に供給され、また、負荷321,322
の各他方の端子は、高電位の電源線VDDに接続されてい
る。判定回路330は、バッファ回路320の差動出力
を比較判定してデータdata0を出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図4は従来のレシーバ
回路における課題を説明するための図であり、図4
(a)は送信信号の波形を示し、図4(b)は受信信号
の波形を示し、そして、図4(c)は判定信号の波形を
示している。
【0014】図4(a)と図4(b)との比較から明ら
かなように、送信側のドライバ回路1の出力である送信
信号は、伝送線路2を介して受信側のレシーバ回路3に
受信(入力)信号(DATA,DATAX)として供給
されるが、この受信信号は、伝送線路2の伝送路特性等
によりその波形が大きく鈍ったものになる。
【0015】そして、この波形の鈍った受信信号が、上
述したレシーバユニット31(レシーバ回路3)で受信
および判定される。すなわち、サンプルスイッチ31
1,312をオンとして受信信号(DATA,DATA
X)をバッファ回路320に取り込み、そのバッファ回
路320の出力を判定回路330で判定するようになっ
ている。
【0016】この従来のレシーバ回路において、サンプ
リングのタイミング以前の信号値(サンプルスイッチ3
11,312をオンする前の受信信号)は、そのままバ
ッファ回路320で増幅されて判定回路330の入力に
なっている。そのため、判定回路330の入力(判定信
号)は、判定を行うタイミングよりも前の信号値に応じ
て電圧が大きく変動する。判定回路の入力ノードの電圧
値の変化速度には限界があるため、従来のレシーバ回路
3においては、この変動により符号間干渉(過去の信号
の値が判定回路に悪影響を与える)が生じ、データの正
確な受信(判定)の妨げとなっている。
【0017】本発明は、上述した従来のレシーバ回路が
有する課題に鑑み、符号間干渉を取り除き、より正確な
データ判定を行うことのできるレシーバ回路の提供を目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、入力信
号をサンプリングするサンプリング回路と、該サンプリ
ング回路の出力をバッファするバッファ回路と、該バッ
ファ回路の出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリ
ングを行うタイミングまで、前記バッファ回路の出力の
入力信号依存性を小さくしておくバッファ制御回路とを
備えることを特徴とするレシーバ回路が提供される。
【0019】また、本発明によれば、入力信号をサンプ
リングするサンプリング回路と、該サンプリング回路の
出力をバッファするバッファ回路と、該バッファ回路の
出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリングを行う
タイミングまで、前記バッファ回路の出力を略一定値と
するバッファ制御回路とを備えることを特徴とするレシ
ーバ回路が提供される。
【0020】さらに、本発明によれば、入力信号をサン
プリングするサンプリング回路と、該サンプリング回路
の出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリング回路
の入力から出力までのトランスコンダクタンスを動的に
変化させて、該サンプリング回路の出力の入力信号依存
性をサンプリング時点以外は十分小さくするサンプリン
グ制御回路とを備えることを特徴とするレシーバ回路が
提供される。
【0021】図5は本発明に係るレシーバ回路の第1の
形態における原理構成の一例を示すブロック回路図であ
り、前述した図2のレシーバ回路におけるレシーバユニ
ットの一構成例を示すものである。
【0022】図5に示されるように、レシーバユニット
31(レシーバユニット32〜34も同様)は、サンプ
ルスイッチ411,412、バッファ回路420、判定
回路430、および、電流源440を備えて構成されて
いる。各サンプルスイッチ411,412は、クロック
信号clk(φ1),clkx(φ3)により制御され
るトランスファゲートとして構成され、例えば、2.5
GHzのクロック信号clkの立ち上がりタイミング
(クロック信号clkxの立ち下がりタイミング)で入
力信号(DATA,DATAX)をバッファ回路420
に取り込むようになっている。ここで、信号DATAX
は、信号DATAの相補(反転レベル)の信号を示し、
また、クロック信号φ3は、四相クロック信号φ0〜φ
3の内の1つで、φ3=/φ1となっている。なお、信
号/φ1は、信号φ1の相補の信号を示している。な
お、本発明に係るレシーバ回路の第1の形態は、4つの
レシーバユニット(31)により構成されるものに限定
されず、例えば、2つまたは8つといった複数のレシー
バユニットにより構成することもできる。
【0023】バッファ回路420は、能動負荷(アクテ
ィブロード)421,422および差動入力用のnMO
Sトランジスタ423,424を備えた差動増幅器とし
て構成され、トランジスタ423,424のソースは、
共通接続されると共に電流源440を介して低電位の電
源線VSSに接続されている。さらに、バッファ回路42
0の出力は、トランジスタ423,424と負荷42
1,422との各接続ノードから取り出されて判定回路
430に供給され、また、負荷421,422の各他方
の端子は、高電位の電源線VDDに接続されている。
【0024】電流源440は、クロック信号clkx
(φ3)によりスイッチング制御(クロック信号φ3が
高レベル『H』でスイッチオン)され、また、判定回路
430は、クロック信号φ0により判定動作が制御(ク
ロック信号φ0が高レベル『H』で判定)されるように
なっている。なお、クロック信号φ0は、四相信号φ0
〜φ3の内の1つで、クロック信号φ3(clkx)と
90度の位相差を有している。そして、判定回路430
は、クロック信号φ0に従ってバッファ回路420の差
動出力を比較判定してデータdata0を出力する。
【0025】図6は図5のレシーバ回路の動作を説明す
るための図であり、図6(a)は送信信号の波形を示
し、図6(b)は受信信号の波形を示し、そして、図6
(c)は判定信号の波形を示している。ここで、図6
(a)および図6(b)に示す送信および受信波形は、
前述した図4(a)および図4(b)と同様の波形とな
っている。
【0026】図6(c)と図4(c)との比較から明ら
かなように、本発明に係るレシーバ回路は、例えば、図
5に示されるように、サンプルスイッチ411,412
がクロック信号φ1(φ3)により制御されると共に、
電流源440がクロック信号φ3によりスイッチング制
御され、さらに、判定回路430がクロック信号φ0に
より動作制御されるようになっているため、以前の信号
による符号間干渉を取り除き、より正確なデータ判定が
可能になる。
【0027】すなわち、本発明に係るレシーバ回路は、
図5に示されるように、サンプリングスイッチ(サンプ
リング回路)411,412の後段にバッファ回路42
0が設けられ、このバッファ回路420および負荷デバ
イス(能動負荷)421,422の駆動のタイミングを
制御するために、クロック信号φ3でスイッチング制御
される電流源(電流源スイッチ)440が配置されてい
る。
【0028】まず、電流源スイッチ440は、サンプリ
ングスイッチ411,412がオン(クロック信号φ1
が高レベル『H』、且つ、クロック信号φ3が低レベル
『L』)の間はオフ状態となっており、バッファ回路4
20を活性化(駆動)させないので、このバッファ回路
420の出力は入力信号DATA,DATAXに依存す
ることがない。従って、この期間には、バッファ回路4
20の出力の値は一定値になる。すなわち、バッファ回
路420の出力(差動出力)は、両方とも能動負荷42
1,422を介して高電位の電源電圧VDDとなってお
り、その電源電圧VDDのレベルが判定回路430の差動
入力として与えられる。
【0029】次に、サンプリング回路411,412の
スイッチがオフ(クロック信号φ1が高レベル『H』か
ら低レベル『L』、且つ、クロック信号φ3が低レベル
『L』から高レベル『H』)になると、電流源スイッチ
440はオン状態となり、バッファ回路420は活性化
して有効な信号を出力する。そして、バッファ回路42
0の後段に存在する判定回路430は、クロック信号φ
0(クロック信号φ3と90度の位相差を有するクロッ
ク信号)によりバッファ回路420が信号を出力してい
るタイミングだけにおいて信号の判定を行う。
【0030】すなわち、バッファ回路420の出力は、
判定回路430が動作する判定タイミング以外では一定
電圧(VDD)となっているので、高速信号受信における
伝送路特性から発生する符号間干渉を除去することが可
能になる。
【0031】このように、本発明のレシーバ回路によれ
ば、判定タイミング前の受信信号が判定回路に入力する
ことが無いことから、伝送線路特性から生じる一連の受
信信号系列の符号間干渉を無効にすることができ、これ
により、信号判定回路はより精度の高い判定を行うこと
が可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るレシーバ回路
の実施例を添付図面に従って詳述する。
【0033】図7は本発明に係るレシーバ回路の第1実
施例を示すブロック図であり、前述した図5に示すレシ
ーバ回路を4組設け、インターリーブ動作を行わせるよ
うになっている。図7において、参照符号510〜51
3はサンプルスイッチ(サンプリング回路ユニット)、
520〜523はバッファ回路(バッファ回路ユニッ
ト)、そして、530〜533は判定回路(判定回路ユ
ニット)を示している。
【0034】図7に示す第1実施例のレシーバ回路(レ
シーバ回路装置)は、例えば、10Gbpsの高速信号
を受信する回路であり、2.5GHzの四相クロック信
号で4−wayのインターリーブ動作を行う回路として
構成されている。本第1実施例のレシーバ回路は、サン
プルスイッチ510〜513、バッファ回路520〜5
23、電流源スイッチ、および、判定回路530〜53
3を備えて構成されている。なお、電流源スイッチは、
各バッファ回路520〜523にそれぞれ内蔵されてい
る。
【0035】受信信号INPUTは、サンプルスイッチ
510〜513(サンプリング部)を介して入力され、
例えば、互いに位相が90度だけ異なる四相クロック信
号φ0〜φ3により制御されるようになっている。具体
的に、例えば、サンプルスイッチ511は、クロック信
号φ1の立ち下がりによりスイッチオフし、クロック信
号φ3(クロック信号φ1の反転信号ES)の立ち上が
りにより電流源スイッチがオンすることでバッファ回路
521が駆動状態になり、該バッファ回路521はその
時点での電圧値を増幅して判定回路531に出力する。
判定回路531は、バッファ回路521からの信号をク
ロック信号φ0(信号ES’)の立ち上がりにより判定
し、データ『0』または『1』の値として出力する。
【0036】さらに、例えば、サンプルスイッチ512
は、クロック信号φ2の立ち下がりによりスイッチオフ
し、クロック信号φ0(クロック信号φ2の反転信号E
S’)の立ち上がりにより電流源スイッチがオンするこ
とでバッファ回路522が駆動状態になり、該バッファ
回路522はその時点での電圧値を増幅して判定回路5
32に出力する。判定回路532は、バッファ回路52
2からの信号をクロック信号φ1(信号ES’)の立ち
上がりにより判定し、データ『0』または『1』の値と
して出力する。
【0037】このように、本第1実施例のレシーバ回路
は、各クロック信号φ0〜φ3によりバッファ回路52
0〜523を駆動制御する電流源スイッチをオフする
と、そのバッファ回路520〜523の出力は一定の値
に保持され、各判定回路530〜533による判定タイ
ミングの前に受信信号INPUTが判定回路に入力する
のを防ぎ、これにより、信号間干渉を無効化して精度の
高い判定を可能にする。
【0038】図8は本発明のレシーバ回路の第2実施例
を示すブロック図である。図8において、参照符号16
11,1612はサンプルスイッチ、1621,162
2はバッファ回路、1631,1632は判定回路、そ
して、1641,1642はスイッチ回路(pMOSス
イッチ)を示している。
【0039】図8に示す第2実施例のレシーバ回路は、
バッファ回路1621,1622と判定回路1631,
1632との接続ノードにスイッチ回路1641,16
42を設けるようになっている。そして、例えば、一方
のサンプルスイッチ1611をオフして他方のサンプル
スイッチ1612をオンしたときには、一方のスイッチ
回路1641もオフして他方のスイッチ回路1642を
オンするようになっている。
【0040】すなわち、サンプルスイッチ1612がオ
ン状態では、バッファ回路1622の出力に接続された
負荷素子と並列のスイッチ回路1642がオン(低抵
抗)となり、その期間において、バッファ回路1622
の出力が略一定の値になる。このとき、サンプルスイッ
チ1611はオフ状態で、スイッチ回路1641もオフ
になっている。
【0041】そして、サンプルスイッチ1612がオフ
状態になると、スイッチ回路1642もオフになり、サ
ンプリングされたバッファ1622の出力が判定回路1
632に入力され、これにより、信号間干渉を無効化す
ることが可能になる。このとき、サンプルスイッチ16
11およびスイッチ回路1641はオンとなり、その期
間において、バッファ回路1621の出力が略一定の値
になる。
【0042】本第2実施例では、バッファ回路の出力電
流がどの期間にも流れる構成になっているため、バッフ
ァ回路の駆動トランジスタはバイアス条件の変動が少な
くなり、高速の動作が可能になるという利点がある。
【0043】図9は本発明のレシーバ回路の第3実施例
を示すブロック図であり、前述した図7に示す第1実施
例において、入力信号INPUTを差動信号(相補信
号)INPUT,INPUTXとすると共に、判定回路
530〜533を差動の判定回路630〜633で構成
し、さらに、サンプルスイッチ510〜513およびバ
ッファ回路520〜523をイコライザ回路(トランス
コンダクタ)610〜613で構成したものに相当す
る。なお、各イコライザ回路610〜613は、互いに
位相が90度だけ異なる四相クロック信号φ0〜φ3に
より制御され、また、各判定回路630,631,63
2,633は、それぞれクロック信号φ1,φ2,φ
3,φ0により判定動作を行うようになっている。
【0044】図10は図9のレシーバ回路におけるイコ
ライザ回路の一例を示す回路図であり、図11は図9の
レシーバ回路における判定回路の一例を示す回路図であ
り、そして、図12は図9のレシーバ回路の動作を説明
するためのタイミング図である。ここで、クロック信号
φ0〜φ3は、図12に示されるように、互いに位相が
90度異なる四相のクロック信号とされている。
【0045】図10に示されるように、イコライザ回路
610は、pMOSトランジスタ6101,6102;
6131,6132;6151,6152、nMOSト
ランジスタ6103〜6109;6133〜6139、
電流源6110;6140、および、トランスファゲー
ト6111,6112;6141,6142を備えてい
る。なお、他のイコライザ回路611〜613もイコラ
イザ回路610と同様の構成とされている。すなわち、
イコライザ回路610は、2つの差動増幅部(トランス
コンダクタ)610a,610bを備えている。なお、
本実施例では、これら2つの差動増幅部610a,61
0bにより出力レベルを調整して信号伝送路特性の補償
(符号間干渉の削減)を行うようになっている。すなわ
ち、従来、符号間干渉の削減は、スイッチおよび容量を
組み合わせて以前に伝送された信号のデータを保持し、
それを利用して行っていたが、本実施例では、例えば、
2つの差動増幅部610a,610bを用いて符号間干
渉を削減するようになっている。なお、例えば、差動増
幅部610bの出力レベルの調整は、電流源6140を
流れる電流を制御することで行うことができる。また、
電流源6110を流れる電流を制御して差動増幅部61
0aの出力レベルの調整を行うこともできるが、通常、
電流源6140を流れる電流を制御して差動増幅部61
0bの出力レベルを調整すれば十分である。
【0046】一方の差動増幅部610aは、クロック信
号φ0,φ2で制御されるトランスファゲートで構成さ
れたサンプルスイッチ6111,6112と、ゲートに
低電位電源電圧VSSが印加された能動負荷(トランジス
タ)6101,6102、差動入力用トランジスタ61
03,6104、電流源6110、および、スイッチ6
107を備えている。サンプルスイッチ6111および
6112は、クロック信号φ2が高レベル『H』(クロ
ック信号φ0が低レベル『L』)のときにオンとなり、
クロック信号φ2が高レベル『H』から低レベル『L』
に立ち下がるタイミングで、高レベル『H』に変化する
クロック信号φ0で制御されるトランジスタ6107が
オンとなってバッファ回路(トランジスタ6101〜6
104)が活性化して、入力信号INPUT,INPU
TXを取り込むようになっている。
【0047】ここで、トランジスタ6105はトランジ
スタ6106とカレントミラー接続され、バッファ回路
(トランジスタ6101〜6104)の電流(例えば、
100μA程度)は、このトランジスタ6106を介し
て流れるようになっている。なお、クロック信号φ2に
より制御されるトランジスタ(微小電流回路)6109
は、クロック信号φ0が低レベル『L』でスイッチ(ト
ランジスタ)6107がオフのときにオンして微小電流
(例えば、1μA程度)をトランジスタ6106にトラ
ンジスタ6108を介して流し、差動入力用トランジス
タ6103,6104によるキックバックノイズ等の発
生を低減するものである。
【0048】同様に、他方の差動増幅部610bは、ク
ロック信号φ3,φ1で制御されるトランスファゲート
で構成されたサンプルスイッチ6141,6142と、
ゲートに低電位電源電圧VSSが印加された能動負荷(ト
ランジスタ)6131,6132、差動入力用トランジ
スタ6133,6134、電流源6140、および、ス
イッチ6137を備えている。サンプルスイッチ614
1および6142は、クロック信号φ1が高レベル
『H』(クロック信号φ3が低レベル『L』)のときに
オンとなり、クロック信号φ1が高レベル『H』から低
レベル『L』に立ち下がるタイミングで、高レベル
『H』に変化するクロック信号φ3で制御されるトラン
ジスタ6137がオンとなってバッファ回路(トランジ
スタ6131〜6134)が活性化して、入力信号IN
PUT,INPUTXを取り込むようになっている。
【0049】ここで、トランジスタ6135はトランジ
スタ6136とカレントミラー接続され、バッファ回路
(トランジスタ6131〜6134)の電流は、このト
ランジスタ6136を介して流れるようになっている。
なお、クロック信号φ1により制御されるトランジスタ
(微小電流回路)6139は、クロック信号φ3が低レ
ベル『L』でトランジスタ6137がオフのときにオン
して微小電流をトランジスタ6136にトランジスタ6
138を介して流し、差動入力用トランジスタ613
3,6134によるキックバックノイズ等の発生を低減
するものである。また、電流源6140を流れる電流を
制御することにより、差動増幅部610bの出力レベル
を調整することができる。
【0050】pMOSトランジスタ6151および61
52は、クロック信号φ2により制御され、クロック信
号φ2が低レベル『L』に立ち下がるときにオンとなっ
て、2つの差動増幅部610aおよび610bの出力を
接続して差動出力D[0]およびDX[0]を判定回路
630に供給する。
【0051】このように、イコライザ回路(610)
は、2つの差動増幅部610aおよび610bを備え、
各差動増幅部が異なるタイミング(クロック信号φ0,
φ2;φ3,φ1)で受信信号系列を増幅し、さらに、
例えば、クロック信号φ2の立ち上がりで1つの判定回
路(630)に対して同時に出力を行うようになってい
る。そして、2つの差動増幅部(トランスコンダクタ)
610a,610bにより出力の大きさの調整(出力の
重み付け)を行うことで、伝送路の特性から生じる信号
間干渉を補償してより一層判定回路による判定の精度を
向上させることが可能になる。
【0052】図11に示されるように、判定回路630
は、クロック信号φ1により制御される。ここで、他の
判定回路631,632,633も判定回路630と同
様の構成とされているが、それぞれクロック信号φ2,
φ3,φ0により制御され、インターリーブ動作を行う
ように構成されている。
【0053】判定回路630は、pMOSトランジスタ
6301〜6304、nMOSトランジスタ6305〜
6309、NANDゲート6311,6312、およ
び、インバータ6313,6314を備えて構成されて
いる。トランジスタ6301のゲートには、クロック信
号φ1が供給され、クロック信号φ1が高レベル『H』
のときに回路(差動回路)を活性化して判定動作を行う
ようになっている。さらに、クロック信号φ1はトラン
ジスタ6303,6309のゲートにも供給され、クロ
ック信号φ1が低レベル『L』で差動回路が非活性のと
きに、プリチャージ用トランジスタ6301,6303
をオンして、NANDゲート6311,6312による
ラッチの入力レベルをプリチャージするようになってい
る。なお、インバータ6313,6314は、ラッチ
(NANDゲート6311,6312)の出力波形を整
形するためのものであり、このインバータ6313,6
314を介して判定結果(差動出力信号DOUT
[0],DOUTX[0])が出力されることになる。
【0054】なお、各判定回路630,631,63
2,633は、それぞれ四相クロック信号の各クロック
信号φ1,φ2,φ3,φ0により制御されて、順次判
定結果DOUT[0],DOUTX[0]〜DOUT
[3],DOUTX[3]を出力することになる。
【0055】図13は本発明のレシーバ回路の第4実施
例を示すブロック図であり、上述した第3実施例を変形
したものに相当する。すなわち、本第4実施例では、判
定回路がシングルエンドの信号を出力するラッチ730
〜733として構成されている。
【0056】図13において、参照符号710a,71
1a,712a,713aは第1の差動増幅部(図10
における差動増幅部610aに相当)を示し、710
b,711b,712b,713bは第2の差動増幅部
(図10における差動増幅部610bに相当)を示し、
そして、710c,711c,712c,713cはス
イッチ(図10におけるトランジスタ6151,615
2に相当)を示している。また、参照符号730〜73
3は差動の入力信号を受け取ってシングルエンドの信号
を出力するラッチ(図11に示す判定回路630に相
当)を示している。ここで、参照符号φ0〜φ3は互い
に位相が90度だけ異なる四相クロック信号である。ま
た、各第1の差動増幅部710a,711a,712
a,713aおよび第2の差動増幅部710b,711
b,712b,713bは、トランスコンダクタとして
構成され、スイッチ710c,711c,712c,7
13cをオンすることで各トランスコンダクタの出力電
流を加算して出力の大きさの調整(出力の重み付け)を
行い、伝送路の特性から生じる信号間干渉を補償するよ
うになっている。
【0057】各第1の差動増幅部710a,711a,
712a,713aは、それぞれクロック信号φ0(φ
2),φ1(φ3),φ2(φ0),φ3(φ1)によ
りデータ入力(INPUT,INPUTX)の取り込み
タイミングが制御され、また、各第2の差動増幅部71
0b,711b,712b,713bは、それぞれクロ
ック信号φ3(φ1),φ0(φ2),φ1(φ3),
φ2(φ0)によりデータ入力の取り込みタイミングが
制御され、そして、各スイッチ710c,711c,7
12c,713cは、それぞれクロック信号φ0(φ
2),φ1(φ3),φ2(φ0),φ3(φ1)によ
りスイッチングのタイミングが制御されるようになって
いる。さらに、各ラッチ730,731,732,73
3は、それぞれクロック信号φ1(φ3),φ2(φ
0),φ3(φ1),φ0(φ2)により入力データ
(イコライザ回路の出力信号)の取り込みタイミングが
制御されるようになっている。
【0058】すなわち、例えば、第1の差動増幅部71
0aにおけるサンプルスイッチ(図10における第1の
差動増幅部610aのサンプルスイッチ6111,61
12を参照)がクロック信号φ2の立ち下がり(クロッ
ク信号φ0の立ち上がり)によって切断されると、それ
と同時に、クロック信号φ0の立ち上がりにより該第1
の差動増幅部710a内の電流源スイッチ(図10にお
ける第1の差動増幅部610aのトランジスタ6107
を参照)がオンになり、第1の差動増幅部(トランスコ
ンダクタ)710aが駆動を開始する。同様に、例え
ば、第2の差動増幅部710bにおけるサンプルスイッ
チ(図10における第1の差動増幅部610bのサンプ
ルスイッチ6141,6142を参照)がクロック信号
φ1の立ち下がり(クロック信号φ3の立ち上がり)に
よって切断されると、それと同時に、クロック信号φ3
の立ち上がりにより該第2の差動増幅部710b内の電
流源スイッチ(図10における第2の差動増幅部610
bのトランジスタ6137を参照)がオンになり、第2
の差動増幅部(トランスコンダクタ)710bが駆動を
開始する。
【0059】次に、クロック信号φ2の立ち上がりによ
り第1の差動増幅部710aにおけるサンプルスイッチ
(6111,6112)が接続されると、同時にクロッ
ク信号φ0が立ち下がり、電流源スイッチ(6107)
がオフになる。これにより、第1の差動増幅部710a
はオフ状態となり、十分に小さい電流しか出力しないの
で、サンプルスイッチへの入力は一定に保持される。さ
らに、例えば、クロック信号φ2の立ち上がりによりス
イッチ710c(図10におけるトランジスタ615
1,6152を参照)がオンすると、第2の差動増幅部
710bの出力(差動出力)が第1の差動増幅部710
aの出力と繋がれ、出力電流が加算される。そして、こ
の2つの差動増幅部(トランスコンダクタ)710a,
710bによる出力電流の加算で出力の大きさの調整を
行う(例えば、図10における差動増幅部610bの電
流源6140を流れる電流を制御する)ことで、伝送路
の特性から生じる信号間干渉を補償するようになってい
る。
【0060】図14は図13のレシーバ回路の動作を説
明するための図であり、図15は図13のレシーバ回路
の動作を説明するための波形の一例を示す図であり、図
13における第1の差動増幅部710a,第2の差動増
幅部710b,スイッチ710cおよびラッチ730の
動作を説明するためのものである。なお、図14および
図15において、参照符号Data0はクロック信号φ
0(φ2)により制御される第1の差動増幅部710a
の出力データを示し、Data3’はクロック信号φ3
(φ1)により制御される第2の差動増幅部710bの
出力データを示し、そして、Data0eはクロック信
号φ0(φ2)により制御されるスイッチ710cによ
りイコライズされた後の出力データ(イコライザ回路の
出力データData0)を示している。さらに、参照符
号Preは各第1および第2の差動増幅部におけるプリ
チャージ期間を示し、また、Latはクロック信号φ1
(φ3)により制御されるラッチ730がデータ(Da
ta0e)を取り込む(ラッチする)タイミングを示し
ている。なお、図15における参照符号Data0e,
Data0exは、イコライズされた後の差動出力を示
している。
【0061】図14および図15に示されるように、ラ
ッチ(判定回路)730のラッチタイミングLatは、
クロック信号φ3の立ち下り(クロック信号φ1の立ち
上がり)タイミングで行われ、そして、プリチャージP
reは、クロック信号φ3が高レベル『H』の期間(ク
ロック信号φ1が低レベル『L』の期間)に行われる。
そして、ラッチ730による各ラッチタイミングLat
では、イコライズされた後の差動出力(イコライザ回路
の差動出力)Data0e,Data0exがラッチ7
30に取り込まれて判定が行われる。
【0062】ここで、図15からも明らかなように、イ
コライザ回路の差動出力Data0e,Data0ex
は、両方ともプリチャージ期間Preでプリチャージ
(例えば、高電位の電源電圧VDD:1.3ボルト程度)
された後に、データ入力(INPUT,INPUTX)
に応じた電圧レベルとなり、また、ラッチ730は、イ
コライザ回路の差動出力Data0e,Data0ex
に十分な差電圧が生じたタイミングLatでラッチ動作
を行うため、正確なデータの判定を行うことができる。
【0063】以上において、例えば、イコライザ回路6
10〜613、判定回路630〜633等は、四相クロ
ック信号φ0〜φ3により制御される4組として説明し
たが、これらクロック信号およびイコライザ回路(バッ
ファ回路)等は、様々に変形することができる。また、
例えば、イコライザ回路610は2つの差動増幅部61
0a,610bにより構成されるものとして説明した
が、これらの構成も様々に変更することができるのはい
うまでもない。
【0064】以下、本発明に係るレシーバ回路の第2の
形態を、図面を参照して詳述する。
【0065】信号伝送速度が1Gbpsを超えて数Gb
psといった極めて高い値(周波数)になると、LSI
内部よりも高い周波数となるため信号を受信するために
は高速動作が可能なレシーバ回路が必要になる。一般
に、CMOSトランジスタのようなバイポーラ素子やG
aAsおよびSiGe等の材料を用いた高速トランジス
タに比べて比較的低速な素子を使ったレシーバ回路は、
前述したように、入力線に直列に入ったスイッチ(サン
プリング回路)とバッファ回路で構成され、スイッチが
切れるタイミングでの信号の値がサンプルされてバッフ
ァの出力となり、このバッファの出力をラッチすること
により信号の値を判定する。
【0066】以下に説明する本発明に係るレシーバ回路
の第2の形態は、入力にスイッチを設けず、サンプリン
グ回路として差動ペア(差動対トランジスタ)を使用す
るものである。なお、本発明に係るレシーバ回路の第2
の形態においても、判定以前の信号値に応じた電圧の変
動による符号間干渉の影響を取り除き、過去の信号の値
が判定回路に悪影響を与えるのを防止してより正確なデ
ータの判定を行う回路が提供されるのは、前述した本発
明に係るレシーバ回路の第1の形態と同様である。
【0067】図16は本発明に係るレシーバ回路の第2
の形態における原理構成の一例を示すブロック回路図で
あり、レシーバ回路(レシーバユニット)の一構成例を
示すものである。ここで、図16に示すレシーバユニッ
ト80は、例えば、2つのレシーバユニットをインター
リーブ動作させてレシーバ回路を構成するものである。
なお、本発明に係るレシーバ回路の第2の形態は、2つ
のレシーバユニットにより構成されるものに限定され
ず、4つ或いは8つといった複数のレシーバユニットに
より構成することもできる。
【0068】図16に示されるように、レシーバ回路
(レシーバユニット)80は、スイッチ821,82
2,825、差動対トランジスタ(nMOSトランジス
タ)823,824、判定回路830、および、電流源
840を備えて構成される。
【0069】スイッチ821,822,825は、クロ
ック信号φにより制御され、例えば、スイッチ821お
よび822はクロック信号φが高レベル『H』のときに
オフし、スイッチ825はクロック信号φが高レベル
『H』のときに電流源840を差動対トランジスタ82
3,824に接続するように動作する。ここで、差動対
トランジスタ823,824はサンプリング回路を構成
し、この差動対トランジスタ823,824のソース電
流(テイル電流)はパルス電流出力の電流源840によ
り供給される。
【0070】図17は図16のレシーバ回路の動作を説
明するための図である。
【0071】図16および図17に示されるように、差
動対トランジスタ823,824の出力には、スイッチ
(プリチャージ用トランジスタ)821,822が接続
され、サンプリング回路(差動対トランジスタ823,
824)が出力を出さない期間(クロック信号φが低レ
ベル『L』)には、プリチャージ用トランジスタ82
1,822がオンとなって出力(Vs+,Vs-)をVDDに
プリチャージする。そして、サンプリング期間が始まる
と(クロック信号φが低レベル『L』から高レベル
『H』になると)、プリチャージトランジスタ821,
822がオフとなり、同時に、電流源840がオンして
テイル電流をパルス状に流す。
【0072】ここで、テイル電流が流れている期間、ト
ランスコンダクタは出力電流を流すため、この期間、出
力ノード(Vs+,Vs-)では入力(DATA,DATA
X)が積分され、そして、パルス電流がオフになると、
積分は終了する。このとき、クロック信号/φが低レベ
ル『L』から高レベル『H』(クロック信号φが高レベ
ル『H』から低レベル『L』)になって、判定回路83
0が出力(Vs+,Vs-)の判定を行う。その後(或い
は、積分終了と同時に)、クロック信号φが高レベル
『H』になってプリチャージトランジスタ821,82
2がオンになり、出力ノード(Vs+,Vs-)は再びVDD
にプリチャージされる。
【0073】図16および図17に示されるように、後
段に存在する判定回路830は、サンプリング回路の出
力が最大(差動対トランジスタ823,824による出
力Vs+,Vs-の電位差が最大)になる積分期間の終わり
に信号の『0』,『1』の判定を行う。サンプリング回
路の出力は、パルス電流がオフ(スイッチ825がオ
フ)の期間は、入力に依存しないためレシーバ内部の電
圧が大きく変動することで発生する符号間干渉を除去す
ることが可能になる。なお、この図16に示す回路は、
サンプリング回路のプリチャージ期間は信号を受信でき
ないため、連続してデータを受信するためには最低2つ
を交互に(インターリーブさせて)使う必要がある。
【0074】本発明に係るにレシーバ回路の第2の形態
によれば、判定を行うビットセル以前の受信信号DAT
A,DATAXの影響が判定回路830に入力されるこ
とが無いので、レシーバ内部の過大な電圧変動で生じる
一連の受信信号系列の符号間干渉を小さくすることがで
き、その結果、入力する信号の判定をより一層高い精度
で行うことが可能になる。
【0075】図18は本発明のレシーバ回路の第5実施
例を示す回路図であり、2つのレシーバユニット80a
および80bを位相が180度異なるクロック信号φ,
/φでインターリーブ駆動する例を示すものである。図
18に示すレシーバ回路は、例えば、10Gbpsの高
速信号を受信するための回路であり、5GHzの2相ク
ロック信号(つまり1相の差動クロック信号)φ,/φ
により2way動作する判定回路として構成されてい
る。
【0076】図18と図17との比較から明らかなよう
に、本第5実施例では、スイッチ(プリチャージトラン
ジスタ)821,822をそれぞれpMOSトランジス
タで構成し、また、スイッチ825および電流源840
を1つのnMOSトランジスタ(テイル電流駆動用パル
ス電流源)845で構成したものである。なお、トラン
ジスタ845のゲートには、電源電圧としてアナログ電
源電圧VDDAが与えられ、クロック/φを反転するイン
バータ826の出力が供給されている。
【0077】ここで、本第5実施例は、サンプリング回
路(差動対トランジスタ823,824)、出力プリチ
ャージ回路(トランジスタ821,822)、テイル電
流駆動用パルス電流源(トランジスタ845)、判定回
路(830a;830b)の組み合わせでレシーバ回路
を構成するものである。テイル電流駆動用パルス電流源
845は、例えば、5GHzクロック信号φ(/φ)を
アナログ電源電圧VDDAが供給されたインバータ826
に通した出力でそのトランジスタ(テイル電流駆動用パ
ルス電流源)845のゲート電圧を駆動することで実現
される。ここで、差動対トランジスタ823,824、
プリチャージトランジスタ821,822、および、テ
イル電流駆動用パルス電流源845は、各サンプリング
部820a,820bを構成している。
【0078】図18と図11との比較から明らかなよう
に、本第5実施例のレシーバ回路における各レシーバユ
ニット80aおよび80bの判定回路830aおよび8
30bは、図11に示す判定回路630と同様の構成と
されている。すなわち、図18の各判定回路830aお
よび830bにおけるpMOSトランジスタ8301〜
8304、nMOSトランジスタ8305〜8309、
NANDゲート8311,8312、および、インバー
タ8313,8314は、それぞれ図11の判定回路6
30におけるpMOSトランジスタ6301〜630
4、nMOSトランジスタ6305〜6309、NAN
Dゲート6311,6312、および、インバータ63
13,6314に対応する。また、図18の判定回路8
30a(830b)におけるクロック信号φ(/φ)お
よび入力信号Vs0+,Vs0-(Vs1+,Vs1-)は、図11の
判定回路630におけるクロック信号φ1および入力信
号D[0],DX[0]に対応する。
【0079】ここで、判定回路830a(830b)の
入力信号Vs0+,Vs0-(Vs1+,Vs1-)は、サンプリング
部820a(820b)から供給される。そして、判定
回路830a(830b)は、クロック信号φ(/φ)
の立ち上がりで信号の『0』,『1』の判定を行う。本
第5実施例では、5GHzクロック信号φ(/φ)の高
レベル『H』の期間(100psec.)のみサンプリング
回路が入力を積分するため、他のビットセルの影響がサ
ンプリング回路の出力に影響することを避けることがで
きる。
【0080】図19は図18のレシーバ回路におけるア
ナログ電源電圧VDDAを生成する回路827の一例を示
す図である。
【0081】アナログ電源電圧生成回路827は、電流
源8271、nMOSトランジスタ8272、差動増幅
器8273、pMOSトランジスタ8274および負荷
8275を備えて構成される。そして、インバータ82
6は、このようにして生成されたアナログ電源電圧VDD
Aをその電源電圧とし、入力されたクロックφ(/φ)
を反転してテイル電流駆動用パルス電流源(トランジス
タ845)を駆動する。
【0082】図20は本発明のレシーバ回路の第6実施
例を示す回路図である。
【0083】図20と図18との比較から明らかなよう
に、本第6実施例のレシーバ回路は、第5実施例のレシ
ーバ回路におけるテイル電流駆動用パルス電流源(トラ
ンジスタ)845を図16で説明したのと同様に、直列
接続されたスイッチ(スイッチ用トランジスタ)825
および電流源(テイル電流供給トランジスタ)840で
構成したものである。ここで、一方のレシーバユニット
80aにおけるトランジスタ825のゲートにはクロッ
ク信号/φが供給され、また、他方のレシーバユニット
80bにおけるトランジスタ825のゲートにはクロッ
ク信号φが供給される。なお、各レシーバユニット80
a,80bにおけるトランジスタ840のゲートには、
一定のゲート電圧Vcnが印加されている。
【0084】本第6実施例のレシーバ回路は、アナログ
電源電圧VDDAで駆動されるインバータ826を使用し
ないため、ゲートを駆動する波形は通常のロジックと同
等の速度が得られる利点がある。
【0085】図21は本発明のレシーバ回路の第7実施
例を示す回路図であり、各レシーバユニット80a,8
0bにおけるサンプリング部820a,820bのみを
示すものである。
【0086】図21と図20におけるサンプリング部と
の比較から明らかなように、本第7実施例のレシーバ回
路(サンプリング部820a,820b)では、テイル
電流のスイッチングが差動(相補)のクロック信号φ,
/φが供給されたさらなる一対の差動トランジスタ82
5,828により行われ、サンプリング部(サンプリン
グ回路)が動作していない間、テイル電流源826から
の電流を高電位電源VDD側にバイパスするようになって
いる。
【0087】すなわち、一方のサンプリング部820a
において、クロック信号/φが低レベル『L』となって
トランジスタ825がオフし、テイル電流供給用のトラ
ンジスタ826が差動対トランジスタ823,824か
ら遮断されるとき、クロック信号φが高レベル『H』と
なってトランジスタ828がオンし、テイル電流供給用
のトランジスタ826が高電位の電源線(VDD)に接続
されるようになっている。また、他方のサンプリング部
820bにおいて、クロック信号φが低レベル『L』と
なってトランジスタ825がオフし、テイル電流供給用
のトランジスタ826が差動対トランジスタ823,8
24から遮断されるとき、クロック信号/φが高レベル
『H』となってトランジスタ828がオンし、テイル電
流供給用のトランジスタ826が高電位の電源線(VD
D)に接続されるようになっている。
【0088】このように、本第7実施例のレシーバ回路
では、テイル電流供給用のトランジスタ828は常に一
定電流を流すように動作するため、このトランジスタ8
28のドレイン電圧の変動が小さくなり電流切り替えが
高速に行われるという利点がある。
【0089】図22は本発明のレシーバ回路の第8実施
例を示す回路図である。
【0090】図22と図21との比較から明らかなよう
に、本第8実施例のレシーバ回路(サンプリング部82
0a,820b)は、一方のレシーバユニット820a
におけるトランジスタ825がオフするときにオンして
テイル電流供給用のトランジスタ826を高電位の電源
線(VDD)に接続するトランジスタ828を他方のレシ
ーバユニット820bにおけるトランジスタ825とし
て使用し、且つ、他方のレシーバユニット820bにお
けるトランジスタ828を一方のレシーバユニット82
0aにおけるトランジスタ825として使用するもので
ある。
【0091】本第8実施例のレシーバ回路は、上述した
第7実施例と同様に、テイル電流供給用のトランジスタ
828のドレイン電圧変動を小さくして電流切り替えを
高速に行うことができるのに加え、テイル電流が無駄に
電源線VDDにバイパスされないため電流消費をほぼ半分
に低減することができるという利点がある。
【0092】図23は本発明のレシーバ回路の第9実施
例を示す回路図であり、図24は図23に示すレシーバ
回路の変形例を示す回路図である。なお、図23および
図24では、1つのレシーバユニットにおけるサンプリ
ング部820a(820b)のみを示している。
【0093】図23に示されるように、本第9実施例の
レシーバ回路(サンプリング部820a(820b))
は、サンプリング回路のテイル電流(ここでは、差動対
トランジスタ823,824のソース電流の和)をスイ
ッチする手段として、この差動対トランジスタ823,
824のソースノードに高電位電源線(VDD)から電流
をトランジスタ8250で電流を注入するようになって
いる。
【0094】すなわち、本第9実施例では、pMOSト
ランジスタ8250を高電位電源線(VDD)と差動対ト
ランジスタ823,824のソースとの間に設けるよう
になっている。そして、このpMOSトランジスタ82
50のゲート電圧が低レベル『L』のとき差動対トラン
ジスタ823,824のソース電位は高電位電源電圧V
DDにプルアップされ、その結果、サンプリング部820
a(820b)の入力差動対トランジスタ823,82
4はオフする。このとき、テイル電流源のnMOSトラ
ンジスタ826の電流は全てpMOSトランジスタに流
れ込む。さらに、pMOSトランジスタ8250のゲー
ト電圧が高レベル『H』になるとこのpMOSトランジ
スタ8250からの電流注入はなくなり、テイル電流源
(826)の電流は全てサンプリング部の差動対トラン
ジスタ823,824のテイル電流となる。
【0095】このように、本第9実施例では、テイル電
流源826と直列のスイッチではなく並列のスイッチ
(8250)により実質的にサンプリング部の差動対ト
ランジスタ823,824のテイル電流をスイッチする
ため、テイル電流源826に直列のトランジスタが挿入
されず、より一層の低電圧動作が可能という利点があ
る。
【0096】図24は上述した第9実施例のレシーバ回
路の変形例を示し、pMOSトランジスタ8250の代
わりにnMOSトランジスタ8260を使用して差動対
トランジスタ823,824のソース電位を変化させる
ようになっている。このトランジスタ8260は、いわ
ゆるソースカップルであり、スイッチ用トランジスタの
ゲートを高レベル『H』にするとソース電位は上昇し、
それに伴って差動対トランジスタ823,824のソー
ス電流の和(テイル電流)は減少する。つまり、テイル
電流源826の電流は、スイッチ用nMOSトランジス
タ8260側に分流される。ここで、スイッチ用nMO
Sトランジスタ8260のサイズを適当に選ぶことによ
り、サンプリング部(差動対トランジスタ823,82
4)の電流をほぼ全てオン/オフさせることができる。
本変形例では、高速のnMOSトランジスタを使用でき
るため、回路の動作周波数を高くしやすいという利点が
ある。
【0097】図25は本発明のレシーバ回路の第10実
施例を示す回路図であり、四相クロック信号φ0〜φ3
を使用して4−way動作を行うようになっている。こ
こで、四相クロック信号φ0〜φ3は、例えば、前述し
た図12に示されるような互いに90度の位相差を有す
るクロックである。ここで、各サンプリング部820a
〜820dは同様の構成とされ、また、サンプリング部
820aと820cで1つのテイル電流源(トランジス
タ)826を共用すると共にサンプリング部820bと
820dで1つのテイル電流源826を共用するように
なっている。
【0098】本第10実施例のレシーバ回路(サンプリ
ング部)は、差動対トランジスタを2段重ね(825
1,8253および8252)にした回路構成により、
四相のクロック信号φ0〜φ3の重なり部分を使用して
サンプリング回路の活性化(積分動作)を行うようにな
っている。そして、本第10実施例は4−way動作と
なるため、同じ信号周波数であれば4−way動作レシ
ーバ回路の方が2−way動作のものよりも一定時間に
サンプリング回路や判定回路の動作を倍にすることがで
き、動作速度により余裕が生じるという利点がある。
【0099】すなわち、本第10実施例のレシーバ回路
は、実質的には、図22に示す回路を2つ設け、四相ク
ロック信号φ0〜φ3により4−way動作を行うもの
であるが、スイッチ用トランジスタ825として、トラ
ンジスタ8251〜8253を使用するようになってい
る。これは、各トランジスタ8251〜8253は、そ
のゲートに供給されるクロック信号が高レベル『H』に
なることによりオンするが、先にトランジスタ8252
がオンしている状態で後からトランジスタ8251をオ
ンさせる必要があるからである。すなわち、例えば、先
にトランジスタ8251がオンしている状態で後からト
ランジスタ8252がオンすると、差動対トランジスタ
823,824のソース電流を高速にテイル電流源のn
MOSトランジスタ826に流すことができないので、
前述した図21の第7実施例のように、先にトランジス
タ8251がオンして後からトランジスタ8252がオ
ンするタイミングでは、テイル電流供給用のトランジス
タ826を高電位の電源線(VDD)に接続するようにし
ている。
【0100】なお、後述するように、このスイッチ用ト
ランジスタ(8251〜8253)の構成は、使用する
クロック信号により1段のスイッチ用トランジスタとし
て構成することも可能である。
【0101】図26は本発明のレシーバ回路の第11実
施例を示す回路図であり、上記の第10実施例と同様
に、四相クロック信号φ0〜φ3を使用して4−way
動作を行うものである。なお、各サンプリング部820
a〜820dは同様の構成とされている。
【0102】図26と図24との比較から明らかなよう
に、本第11実施例は、前述した図24に示す第9実施
例の変形例におけるnMOSトランジスタ(スイッチ)
8260を2つの異なるクロック信号が入力される2つ
のnMOSトランジスタ8261,8262で構成する
ようになっている。
【0103】具体的に、例えば、サンプリング部820
aにおいて、トランジスタ8261のゲートにはクロッ
ク信号φ0が供給され、また、トランジスタ8262の
ゲートにはクロック信号φ1が供給され、これらクロッ
ク信号φ0およびφ1が両方とも低レベル『L』となる
期間だけ、サンプリング回路の活性化(積分動作)を行
うようになっている。なお、他のサンプリング部820
b〜820dは、それぞれ90度の位相だけずれて順次
サンプリング回路の活性化を行うことになる。なお、図
24と図23の関係から明らかなように、2つのnMO
Sトランジスタ8261,8262として2つのpMO
Sトランジスタを使用することもできるのはいうまでも
ない。
【0104】図27は本発明のレシーバ回路の第12実
施例を示すブロック図であり、図28は図27のレシー
バ回路の動作を説明するためのタイミング図である。本
第12実施例のレシーバ回路では、図28に示されるよ
うな四相クロック信号φ0〜φ3を使用して4−way
動作を行うようになっている。すなわち、クロック信号
φ0〜φ3は、互いに位相が90度ずれており、高レベ
ル『H』となる期間T2が一周期T1の1/4(デュー
ティー比が25%)となるような四相クロック信号であ
る。ここで、電流源841a,841b,841c,8
41dは、それぞれクロック信号φ0,φ1,φ2,φ
3が高レベル『H』になる期間だけ動作し、その動作期
間だけ対応するサンプリング部820a,820b,8
20c,820dを活性化して積分動作を行わせるもの
である。
【0105】図27に示されるように、デューティー比
が25%の四相クロック信号φ0〜φ3を使用して電流
源841a〜841dを制御することにより、サンプリ
ング部820a〜820dを4−way駆動することが
できる。なお、図28において、DOUT[0],DO
UTX[0];DOUT[1],DOUTX[1];D
OUT[2],DOUTX[2];DOUT[3],D
OUTX[3]は、4−way動作する判定回路(83
0a,830b,830c,830d)の出力(判定結
果)を示す。これら各判定回路830a〜830dは、
例えば、前述した図18の判定回路830aと同様の構
成とされ、それぞれの制御信号(クロック信号)とし
て、異なる位相の四相クロック信号φ0〜φ3を順次供
給する。
【0106】図29は本発明のレシーバ回路の第13実
施例を示すブロック図であり、図30は図29のレシー
バ回路の動作を説明するためのタイミング図である。こ
の図29に示す第13実施例のレシーバ回路は、例え
ば、図13を参照して説明した第4実施例のように、上
記第12実施例のサンプリング部820a〜820dを
2つの差動増幅部を有するイコライザ回路として構成す
る場合を示すものである。なお、第1の差動増幅部、第
2の差動増幅部、並びに、これら第1および第2の差動
増幅部の接続を制御するスイッチ等は、前述した第4実
施例と同様であり、各トランスコンダクタの出力電流を
加算して出力の大きさの調整(出力の重み付け)を行
い、伝送路の特性から生じる信号間干渉を補償するよう
になっている。
【0107】図29および図30に示されるように、本
第13実施例のレシーバ回路においても、デューティー
比が25%の四相クロック信号φ0〜φ3を使用して4
−way動作を行うようになっている。
【0108】図31は本発明のレシーバ回路の第14実
施例を示す回路図であり、図32は図31のレシーバ回
路の動作を説明するためのタイミング図である。本第1
4実施例のレシーバ回路は、上記の第13実施例と同様
に、サンプリング部820a〜820dを2つの差動増
幅部820aa,820ab〜820da,820db
を有するイコライザ回路として構成している。
【0109】ここで、本第14実施例における電流源8
431および8432は、図29の第13実施例におけ
る電流源843に対応し、また、本第14実施例におけ
る電流源8441および8442は、図29の第13実
施例における電流源844に対応する。さらに、本第1
4実施例におけるサンプリング部の一部(サンプリング
部820aおよび820cの一方の差動増幅部)を纏め
た回路820aaおよび820caは、図25に示す第
10実施例のサンプリング部820aおよび820cに
対応し、また、本第14実施例におけるサンプリング部
の一部(サンプリング部820bおよび820dの一方
の差動増幅部)を纏めた回路820baおよび820d
aは、図25に示す第10実施例のサンプリング部82
0bおよび820dに対応する。なお、図31の回路と
図25の回路とでは、出力(サンプリング部の出力)を
取り出すノードおよび制御信号(クロック信号φ0〜φ
3)の供給個所等が異なっているが実質的には同様のも
のである。
【0110】さらに、本第14実施例は、第1の(一方
の)差動増幅部820aa,820ba,820ca,
820daに対して、第2の(他方の)差動増幅部82
0ab,820bb,820cb,820dbが設けら
れている。これら第2の差動増幅部820ab,820
bb,820cb,820dbは全て同様の構成とさ
れ、第1の差動増幅部820aa,820ba,820
ca,820daに対応した差動対トランジスタ(nM
OSトランジスタ)823’,824’およびスイッチ
(トランジスタ)8251’〜8253’を備えてい
る。
【0111】図31および図32に示されるように、本
第14実施例のレシーバ回路においては、デューティー
比が50%の四相クロック信号φ0〜φ3を使用して4
−way動作を行うようになっている。
【0112】具体的に、例えば、サンプリング部820
a(第1の差動増幅部820aaおよび第2の差動増幅
部820ab)において、第1の差動増幅部820aa
の差動対トランジスタ823,824は、クロック信号
φ0およびφ3が両方とも高レベル『H』になる期間だ
けスイッチ(トランジスタ)8251,8252がオン
して入力信号(DATA,DATAX)サンプリングを
行い、また、第2の差動増幅部820abの差動対トラ
ンジスタ823’,824’は、クロック信号φ3およ
びφ2が両方とも高レベル『H』になる期間だけトラン
ジスタ8251’,8252’がオンしてサンプリング
を行うようになっている。すなわち、差動対トランジス
タ(サンプリング回路)823’,824’は、差動対
トランジスタ823,824がサンプリングするビット
の次のビットをサンプリングし、それらが足し合わされ
た信号が出力Vs0+,Vs0-として出力され、判定回路に
より判定されるようになっている。このように、本第1
4実施例では、2つの差動増幅部(820aa,820
ab;820ba,820bb;820ca,820c
b;820da,820db)により出力レベルを調整
して信号伝送路特性の補償(符号間干渉の削減)を行う
ようになっている。
【0113】ここで、例えば、第1の差動増幅部820
aa,820ba,820ca,820daの出力レベ
ルの調整は、電流源8431,8432を流れる電流を
制御することで行うことができる。また、電流源844
1,8442を流れる電流を制御して第2の差動増幅部
820ab,820bb,820cb,820dbの出
力レベルの調整を行うこともできるが、通常、電流源8
431,8432を流れる電流を制御して第1の差動増
幅部の出力レベルを調整すれば十分である。
【0114】以上説明したように、本発明のレシーバ回
路によれば、高速信号の受信に問題となる伝送路特性か
ら生ずる符号間干渉を無効化することができるため、従
来よりも高い精度で高速な受信信号を判定することが可
能になる。
【0115】(付記1) 入力信号をサンプリングする
サンプリング回路と、該サンプリング回路の出力をバッ
ファするバッファ回路と、該バッファ回路の出力の判定
を行う判定回路と、前記サンプリングを行うタイミング
まで、前記バッファ回路の出力の入力信号依存性を小さ
くしておくバッファ制御回路とを備えることを特徴とす
るレシーバ回路。
【0116】(付記2) 入力信号をサンプリングする
サンプリング回路と、該サンプリング回路の出力をバッ
ファするバッファ回路と、該バッファ回路の出力の判定
を行う判定回路と、前記サンプリングを行うタイミング
まで、前記バッファ回路の出力を略一定値とするバッフ
ァ制御回路とを備えることを特徴とするレシーバ回路。
【0117】(付記3) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記バッファ制御回路は、前記バッ
ファ回路と電源線との間に配置されたスイッチであるこ
とを特徴とするレシーバ回路。
【0118】(付記4) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記バッファ制御回路は、前記バッ
ファ回路の出力と負荷デバイスとの間に配置されたスイ
ッチであることを特徴とするレシーバ回路。
【0119】(付記5) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、さらに、前記サンプリング回路が入
力信号のサンプリングを行う前に、前記判定回路の入力
をプリチャージするプリチャージ回路を備えることを特
徴とするレシーバ回路。
【0120】(付記6) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記サンプリング回路は、一連のビ
ット列をサンプルする複数のサンプルスイッチを備え、
且つ、前記バッファ回路は、該各サンプルスイッチに対
応して複数設けられていることを特徴とするレシーバ回
路。
【0121】(付記7) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記バッファ回路は、複数のバッフ
ァ回路ユニットを備え、該各バッファ回路ユニットの出
力の大きさを調整することで信号伝送路の特性を補償す
るようにしたことを特徴とするレシーバ回路。
【0122】(付記8) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記バッファ回路は入力電圧を電流
に変換するトランスコンダクタであり、前記バッファ制
御回路は、前記サンプリングが行われるタイミングま
で、該トランスコンダクタの電流を小さくしておく電流
源スイッチであることを特徴とするレシーバ回路。
【0123】(付記9) 付記1または2に記載のレシ
ーバ回路において、前記バッファ回路は、前記サンプリ
ング回路が入力信号のサンプリングを行う前に当該バッ
ファ回路に微小電流を流しておく微小電流回路を備える
ことを特徴とするレシーバ回路。
【0124】(付記10) 付記1または2に記載のレ
シーバ回路において、さらに、前記バッファ回路の出力
に、前記サンプリング回路が入力信号のサンプリングを
行うときに当該バッファ回路の出力を略一定の値にする
スイッチ回路を備えることを特徴とするレシーバ回路。
【0125】(付記11) ドライバ回路と、信号伝送
手段と、該信号伝送手段を介して送られる該ドライバ回
路の出力を受け取るレシーバ回路とを備える信号伝送シ
ステムであって、該レシーバ回路は、入力信号をサンプ
リングするサンプリング回路と、該サンプリング回路の
出力をバッファするバッファ回路と、該バッファ回路の
出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリングを行う
タイミングまで、前記バッファ回路の出力の入力信号依
存性を小さくしておくバッファ制御回路とを備えること
を特徴とする信号伝送システム。
【0126】(付記12) ドライバ回路と、信号伝送
手段と、該信号伝送手段を介して送られる該ドライバ回
路の出力を受け取るレシーバ回路とを備える信号伝送シ
ステムであって、該レシーバ回路は、入力信号をサンプ
リングするサンプリング回路と、該サンプリング回路の
出力をバッファするバッファ回路と、該バッファ回路の
出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリングを行う
タイミングまで、前記バッファ回路の出力を略一定値と
するバッファ制御回路とを備えることを特徴とする信号
伝送システム。
【0127】(付記13) 入力信号をサンプリングす
るサンプリング回路と、該サンプリング回路の出力の判
定を行う判定回路と、前記サンプリング回路の入力から
出力までのトランスコンダクタンスを動的に変化させ
て、該サンプリング回路の出力の入力信号依存性をサン
プリング時点以外は十分小さくするサンプリング制御回
路とを備えることを特徴とするレシーバ回路。
【0128】(付記14) 付記13に記載のレシーバ
回路において、前記サンプリング制御回路は、前記サン
プリング回路の入力から出力までのトランスコンダクタ
ンスの変化をスイッチングにより行うことを特徴とする
レシーバ回路。
【0129】(付記15) 付記14に記載のレシーバ
回路において、前記トランスコンダクタンスのスイッチ
ングは、差動対トランジスタのテイル電流のスイッチン
グにより行うことを特徴とするレシーバ回路。
【0130】(付記16) 付記15に記載のレシーバ
回路において、前記テイル電流のスイッチングは、電流
路を、該当するトランスコンダクタのテイル電流側の経
路とそれ以外の経路との間で切り替える電流切り替えに
より行うことを特徴とするレシーバ回路。
【0131】(付記17) 付記16に記載のレシーバ
回路において、前記電流切り替えを、前記差動対トラン
ジスタのドレイン電流を切り替えるトランジスタスイッ
チにより行うことを特徴とするレシーバ回路。
【0132】(付記18) 付記16に記載のレシーバ
回路において、前記電流切り替えを、前記トランスコン
ダクタの入力トランジスタのソースに対して該入力トラ
ンジスタがオフになる方向の電流を注入することにより
行うことを特徴とするレシーバ回路。
【0133】(付記19) 付記16に記載のレシーバ
回路において、前記電流切り替えを、前記テイル電流が
流れる期間が多相のクロック信号の重なり部分で決定さ
れるように、並列または直列接続のトランジスタによる
スイッチングで行うことを特徴とするレシーバ回路。
【0134】(付記20) 付記16に記載のレシーバ
回路において、1つの前記判定回路に対して異なるビッ
トセルのサンプリングを行う複数の前記サンプリング回
路を設け、該複数のサンプリング回路の出力の重み付き
和を判定することを特徴とするレシーバ回路。
【0135】(付記21) インターリーブ動作する複
数のレシーバユニットを備えるレシーバ回路装置であっ
て、付記1〜10および13〜20のいずれか1項に記
載のレシーバ回路を該各レシーバユニットとして構成す
るようにしたことを特徴とするレシーバ回路装置。
【0136】(付記22) ドライバ回路と、信号伝送
手段と、該信号伝送手段を介して送られる該ドライバ回
路の出力を受け取るレシーバ回路とを備える信号伝送シ
ステムであって、該レシーバ回路は、入力信号をサンプ
リングするサンプリング回路と、該サンプリング回路の
出力の判定を行う判定回路と、前記サンプリング回路の
入力から出力までのトランスコンダクタンスを動的に変
化させて、該サンプリング回路の出力の入力信号依存性
をサンプリング時点以外は十分小さくするサンプリング
制御回路とを備えることを特徴とする信号伝送システ
ム。
【0137】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、符号間干渉を取り除き、より正確なデータ判定を行
うことのできるレシーバ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】信号伝送システムの全体構成を模式的に示すブ
ロック図である。
【図2】図1におけるレシーバ回路の一構成例を示すブ
ロック図である。
【図3】従来のレシーバ回路におけるレシーバユニット
の一例を示すブロック回路図である。
【図4】従来のレシーバ回路における課題を説明するた
めの図である。
【図5】本発明に係るレシーバ回路の第1の形態におけ
る原理構成の一例を示すブロック回路図である。
【図6】図5のレシーバ回路の動作を説明するための図
である。
【図7】本発明のレシーバ回路の第1実施例を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明のレシーバ回路の第2実施例を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明のレシーバ回路の第3実施例を示すブロ
ック図である。
【図10】図9のレシーバ回路におけるイコライザ回路
の一例を示す回路図である。
【図11】図9のレシーバ回路における判定回路の一例
を示す回路図である。
【図12】図9のレシーバ回路の動作を説明するための
タイミング図である。
【図13】本発明のレシーバ回路の第4実施例を示すブ
ロック図である。
【図14】図13のレシーバ回路の動作を説明するため
の図である。
【図15】図13のレシーバ回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図16】本発明に係るレシーバ回路の第2の形態にお
ける原理構成の一例を示すブロック回路図である。
【図17】図16のレシーバ回路の動作を説明するため
の図である。
【図18】本発明のレシーバ回路の第5実施例を示す回
路図である。
【図19】図18のレシーバ回路におけるアナログ電源
電圧を生成する回路の一例を示す図である。
【図20】本発明のレシーバ回路の第6実施例を示す回
路図である。
【図21】本発明のレシーバ回路の第7実施例を示す回
路図である。
【図22】本発明のレシーバ回路の第8実施例を示す回
路図である。
【図23】本発明のレシーバ回路の第9実施例を示す回
路図である。
【図24】図23に示すレシーバ回路の変形例を示す回
路図である。
【図25】本発明のレシーバ回路の第10実施例を示す
回路図である。
【図26】本発明のレシーバ回路の第11実施例を示す
回路図である。
【図27】本発明のレシーバ回路の第12実施例を示す
ブロック図である。
【図28】図27のレシーバ回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図29】本発明のレシーバ回路の第13実施例を示す
ブロック図である。
【図30】図29のレシーバ回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図31】本発明のレシーバ回路の第14実施例を示す
回路図である。
【図32】図31のレシーバ回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【符号の説明】
1…ドライバ回路(送信回路) 2…伝送線路(信号伝送路) 3…レシーバ回路(受信回路) 31〜34;80a,80b…レシーバユニット 311,312;411,412;510〜513;6
11,612…サンプルスイッチ 320;420;520〜523;621,622…バ
ッファ回路 330;430;530〜533;631,632…判
定回路 440;6110;6140…電流源 641,642…スイッチ回路(pMOSスイッチ) 610〜613…イコライザ回路 610a,610b…差動増幅部(トランスコンダク
タ) 6111,6112;6141,6142…トランスフ
ァゲート 710a,711a,712a,713a…第1の差動
増幅部 710b,711b,712b,713b…第2の差動
増幅部 710c,711c,712c,713c…スイッチ 730〜733…ラッチ(判定回路) 820a,820b,820c,820d…サンプリン
グ部 830a,830b…判定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 泰孝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J039 CC03 CC13 KK18 KK22 MM03 5K029 AA03 AA11 BB03 CC01 DD02 DD29 HH13 KK24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をサンプリングするサンプリン
    グ回路と、 該サンプリング回路の出力をバッファするバッファ回路
    と、 該バッファ回路の出力の判定を行う判定回路と、 前記サンプリングを行うタイミングまで、前記バッファ
    回路の出力の入力信号依存性を小さくしておくバッファ
    制御回路とを備えることを特徴とするレシーバ回路。
  2. 【請求項2】 入力信号をサンプリングするサンプリン
    グ回路と、 該サンプリング回路の出力をバッファするバッファ回路
    と、 該バッファ回路の出力の判定を行う判定回路と、 前記サンプリングを行うタイミングまで、前記バッファ
    回路の出力を略一定値とするバッファ制御回路とを備え
    ることを特徴とするレシーバ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のレシーバ回路
    において、さらに、前記サンプリング回路が入力信号の
    サンプリングを行う前に、前記判定回路の入力をプリチ
    ャージするプリチャージ回路を備えることを特徴とする
    レシーバ回路。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のレシーバ回路
    において、前記サンプリング回路は、一連のビット列を
    サンプルする複数のサンプルスイッチを備え、且つ、前
    記バッファ回路は、該各サンプルスイッチに対応して複
    数設けられていることを特徴とするレシーバ回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載のレシーバ回路
    において、前記バッファ回路は、複数のバッファ回路ユ
    ニットを備え、該各バッファ回路ユニットの出力の大き
    さを調整することで信号伝送路の特性を補償するように
    したことを特徴とするレシーバ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載のレシーバ回路
    において、前記バッファ回路は、前記サンプリング回路
    が入力信号のサンプリングを行う前に当該バッファ回路
    に微小電流を流しておく微小電流回路を備えることを特
    徴とするレシーバ回路。
  7. 【請求項7】 入力信号をサンプリングするサンプリン
    グ回路と、 該サンプリング回路の出力の判定を行う判定回路と、 前記サンプリング回路の入力から出力までのトランスコ
    ンダクタンスを動的に変化させて、該サンプリング回路
    の出力の入力信号依存性をサンプリング時点以外は十分
    小さくするサンプリング制御回路とを備えることを特徴
    とするレシーバ回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のレシーバ回路におい
    て、前記サンプリング制御回路は、前記サンプリング回
    路の入力から出力までのトランスコンダクタンスの変化
    をスイッチングにより行うことを特徴とするレシーバ回
    路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のレシーバ回路におい
    て、前記トランスコンダクタンスのスイッチングは、差
    動対トランジスタのテイル電流のスイッチングにより行
    うことを特徴とするレシーバ回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のレシーバ回路におい
    て、前記テイル電流のスイッチングは、電流路を、該当
    するトランスコンダクタのテイル電流側の経路とそれ以
    外の経路との間で切り替える電流切り替えにより行うこ
    とを特徴とするレシーバ回路。
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