JP2003100867A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置用洗浄液 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置用洗浄液

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JP2003100867A
JP2003100867A JP2001294802A JP2001294802A JP2003100867A JP 2003100867 A JP2003100867 A JP 2003100867A JP 2001294802 A JP2001294802 A JP 2001294802A JP 2001294802 A JP2001294802 A JP 2001294802A JP 2003100867 A JP2003100867 A JP 2003100867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄工程を含む半導体装置の製造方法に関し、
エッチング時やレジスト除去時に付着したホール内又は
配線溝内の異物除去のスループットを向上するととも
に、ホールや配線用溝から露出した下側配線表面の酸化
膜を除去すること。 【解決手段】半導体基板1上に第1絶縁膜8を形成する
工程と、第1絶縁膜8上に第1金属配線11を形成する
工程と、第1金属配線11及び第1絶縁膜8上に第2絶
縁膜12を形成する工程と、開口を有するマスク13を
第2絶縁膜12上に形成する工程と、開口を通して第2
絶縁膜12をエッチングしてホール12a と溝12b の少な
くとも一方を形成する工程と、マスク13を除去する工
程と、ホール12a と溝12b の少なくとも一方の中に付着
した異物を酸アンモニウム塩を含む洗浄液によって除去
すると同時にホール12a と溝12b の少なくとも一方から
露出した第1金属配線11の表面の酸化物を除去する工
程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び半導体装置用洗浄液に関し、より詳しくは、洗
浄工程を含む半導体装置の製造方法と半導体装置の製造
工程に使用される洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、高速化及び高性能化のた
めに微細化が進められている。その微細化は、デバイス
性能に影響を与えるトランジスタなどの素子部分のみな
らず、配線構造についても展開されている。
【0003】近年、半導体装置の高速化を実現する技術
として、ダマシン技術により配線を形成することが注目
されている。ダマシン技術は、デュアルダマシンとシン
グルダマシンがあり、いずれも、配線用溝又はホールを
絶縁膜内に形成した後に、配線用溝内又はホール内に銅
を埋め込む工程を有している。デュアルダマシンは、ホ
ール内と配線用溝内に同時に銅を埋め込む工程を有して
いる。また、シングルダマシンは、ホール内と配線用溝
内に別々に銅を埋め込む工程を有している。
【0004】レジストパターンやハードマスクパターン
をマスクに使用してドライエッチングにより絶縁膜に配
線溝又はホールのような微細パターンを形成するために
は、そのようなマスクのパターンを微細化するととも
に、より異方性の高いエッチングが必要とされる。その
絶縁膜のエッチング量は配線の密度が高くなると多くな
る。
【0005】ところで、配線用溝又はホールを形成のた
めに絶縁膜をエッチングした後には配線用溝又はホール
の中には異物が堆積する。その異物は、エッチングによ
り一旦取り除かれた絶縁膜成分、マスク成分、エッチン
グガス成分等がそれぞれ複雑に反応して生成される。配
線の微細化、高密度化に伴って、ドライエッチングとマ
スクパターン除去の後には、それぞれ配線用溝内やビア
ホール内で反応生成物が多く付着するようになってい
る。
【0006】そのような反応生成物を配線用溝やビアホ
ールから除去するために洗浄液が使用されているが、ビ
アや配線の微細化にともなって従来の洗浄液では充分に
除去できなくなってきている。
【0007】次に、デュアルダマシンにより配線とビア
を形成する工程を説明する。
【0008】まず、図1(a) に示す構造を形成するまで
の工程を説明する。
【0009】シリコン基板101 の上方に層間絶縁膜102
を形成し、さらに層間絶縁膜102 の上に第1シリコン酸
化膜103 を形成する。続いて、第1シリコン酸化膜103
に第1配線用溝103aを形成し、その第1配線用溝103a内
に第1バリア層104aと第1銅層104bを順に形成してなる
第1銅配線104 を形成する。なお、第1シリコン酸化膜
103 の上の第1バリア層104aと第1銅層104bは化学機械
研磨(CMP)法により除去される。さらに、第1銅配
線104 及び第1シリコン酸化膜103 の上に第2シリコン
酸化膜105 をCVD法により形成する。続いて、第1銅
配線104 の上方にビア形成用の開口108aを有するレジス
ト108 を第2シリコン酸化膜105 の上に形成する。
【0010】さらに、図1(b) に示すように、レジスト
108 の開口108aを通して第2シリコン酸化膜105 をエッ
チングする。これにより、第2シリコン酸化膜105 には
ビアホール105aが形成される。
【0011】次に、酸素を含むガスのプラズマ雰囲気に
レジスト108 を曝すことにより、レジスト108 を除去す
る。
【0012】レジスト108 を除去した後のビアホール10
5aの内周面と、ビアホール105aから露出した第1銅配線
の上面には、図1(b),(c) に示すように、エッチングや
レジスト除去の際に反応生成された異物109 が付着して
いる。また、第1銅配線104のうちビアホール105aから
露出した部分には、酸化銅104cが形成される。
【0013】そのような異物及び酸化銅104cは、所定の
洗浄液、例えばノルマルエチルエーテルアミンのような
アミン系有機洗浄液によって除去される。
【0014】次に、図1(d) に示すように、第2シリコ
ン酸化膜105 の上部に第2配線溝105bを形成した後に、
第2配線溝105b内とビアホール105a内に第2バリアメタ
ル層110aと第2銅層110bを埋め込むことにより、第2配
線溝105b内には第2銅配線を形成し、ビアホール105a内
にはコンタクトビアを形成する。なお、第2シリコン酸
化膜105 上の第2バリアメタル層110aと第2銅層110bは
CMP法により除去される。これにより、多層構造の銅
配線が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビアホール
105aの底から露出する第1銅配線104 表面にはレジスト
108 の除去に用いる酸素プラズマによって酸化されて酸
化物104cが形成される。その酸化物104cは、上記したア
ミン系洗浄液に溶解して第1銅配線104 の純銅が露出す
ることが確認された。
【0016】しかし、アミン系洗浄液では、エッチング
やレジスト除去の際に生成される異物109 を除去する能
力が低いことが確認された。即ち、エッチング時やレジ
スト除去時に生成される異物109 を除去するためにアミ
ン系洗浄液を使用すると、異物を充分に除去するために
は長い時間を費やすことになり、スループットが悪くな
ってしまう。スループットの向上は、特に枚葉式洗浄装
置を用いる場合に、1枚あたりの洗浄時間を短縮させる
ために重要である。
【0017】また、レジスト018 の代わりにハードマス
クを用いる場合、ハードマスク除去時にビアホール105a
の底に堆積した異物をアミン系洗浄剤で除去することは
できないことが確認された。
【0018】以上のように、ホールや配線用溝の中に付
着した異物が十部に除去されない状態でホール内に金属
プラグを形成したり配線用溝内に金属配線を埋め込む
と、金属プラグと金属配線の接続不良の発生率が増加し
たり、金属プラグの抵抗や金属配線の抵抗がそれぞれ設
計値より高くなるといった不都合が生じる。
【0019】本発明の目的は、エッチング時やレジスト
除去時に付着したホール内又は配線溝内の異物除去のス
ループットを向上するとともに、ホールや配線用溝から
露出した下側配線表面の酸化膜を除去できる洗浄工程を
含む半導体装置の製造方法とそのような洗浄工程に使用
される半導体装置用洗浄液を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板の上方に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜
上に第1金属配線を形成する工程と、前記第1金属配線
及び前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成する工程と、
開口を有するマスクを前記第2絶縁膜上に形成する工程
と、前記開口を通して前記第2絶縁膜をエッチングして
ホールと溝の少なくとも一方を形成する工程と、前記マ
スクを除去する工程と、前記ホールと前記溝の少なくと
も一方の中に付着した異物を酸アンモニウム塩を含む洗
浄液によって除去すると同時に前記ホールと前記溝の少
なくとも一方から露出した前記第1金属配線の表面の酸
化物を除去する工程と、前記ホールと前記溝の少なくと
も一方に金属を埋め込む工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法によって解決される。
【0021】また、上記した課題は、酸アンモニウム塩
とカルボン酸類が添加されていることを特徴とする半導
体装置用洗浄液によって解決される。
【0022】本発明によれば、酸アンモニウム塩含有洗
浄液によってエッチング反応生成物、アッシング反応生
成物、金属酸化物等を同時に除去するようにしている。
【0023】そのような洗浄液は、絶縁膜に形成された
ホール内又は溝内の洗浄能力や金属膜表面の洗浄能力に
優れ、その洗浄時間は例えば1分程度と従来に比べて大
幅に短くなる。これにより、半導体装置の製造工程のス
ループットが向上し、反応生成物、変質物等の異物によ
るコンタクトプラグ、ビア及び配線の抵抗の上昇を抑制
し、金属パターンの上下間の接続を良好にすることがで
きる。
【0024】そのような洗浄液は、主剤として酸アンモ
ニウム塩を含み、しかも補助剤としてカルボン酸類が添
加されていることが望ましい。酸アンモニウム塩には、
有機酸アンモニウム塩と無機酸アンモニウム塩がある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図2〜図7は、本発明の第2実施
形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0026】まず、図2(a) に示す構造を形成するまで
の工程について説明する。
【0027】p型のシリコン(半導体)基板1上に、能
動素子領域を囲む素子分離絶縁層2をLOCOS法によ
り形成する。素子分離絶縁層2は、絶縁膜をシリコンに
埋め込んで形成されるSTI構造であってもよい。続い
て、能動素子領域にMOSトランジスタ3を形成する。
【0028】MOSトランジスタ3は、シリコン基板1
上にゲート絶縁膜3aを介してゲート電極3bを形成
し、ゲート電極3bの両側のシリコン基板1内に不純物
を導入して第1、第2のn型不純物拡散層3c、3dを
形成する工程によって形成される。ゲート電極3bの側
面には絶縁性サイドウォール3eが形成される。
【0029】さらに、ゲート電極3bと絶縁性サイドウ
ォール3eをマスクに使用してシリコン基板1に不純物
を導入することにより、n型不純物拡散層3c、3dを
LDD構造にする。
【0030】次に、MOSトランジスタ3を覆うSiO2
りなる第1の層間絶縁膜4をシリコン基板1上に形成す
る。さらに、第1の層間絶縁膜4をパターニングするこ
とにより、第1のn型不純物拡散層3cと第2のn型不
純物拡散層3dの上に、それぞれ第1のコンタクトホー
ル4aと第2のコンタクトホール4bを形成する。
【0031】続いて、第1及び第2のコンタクトホール
4a,4b内にそれぞれ第1の導電性プラグ5aと第2
の導電性プラグ5bを形成する。第1及び第2の導電性
プラグ5a,5bは、それぞれ窒化チタン膜とタングス
テン膜の二層構造を有している。
【0032】次に、第2の導電性プラグ5bに接続され
るアルミニウムよりなる一層目配線7を第1の層間絶縁
膜4の上に形成する。続いて、第1の層間絶縁膜4と一
層目配線7の上に、SiO2、BPSG、PSG等からなる
第2の層間絶縁膜8をCVD法により形成する。さら
に、第2の層間絶縁膜8のうち第1の導電性プラグ5a
の上に第3のコンタクトホール8aを形成し、その中に
窒化チタン膜とタングステン膜の二層構造を有する導電
性プラグ9を埋め込む。
【0033】その後に、第2の層間絶縁膜8と導電性プ
ラグ9の上に、第3の層間絶縁膜10としてSiO2膜をC
VD法により形成する。
【0034】続いて、第3の層間絶縁膜10をフォトリ
ソグラフィー法によりパターニングして配線用溝10を
形成する。配線用溝10は、その一部が上側の導電性プ
ラグ9に重なる平面形状を有している。
【0035】次に、図2(b) に示すように、配線用溝1
0a内と第3の層間絶縁膜10の上に、バリアメタル層
11aと銅層11bをスパッタ法により順に形成する。
バリアメタル層11aとして例えば窒化チタンを形成す
る。
【0036】さらに、第3の層間絶縁膜10上のバリア
メタル層11aと銅層11bをCMP法により除去す
る。これにより、配線用溝10内に埋め込まれたバリア
メタル層11aと銅層11bを第1の銅配線11として
使用する。
【0037】次に、図3(a) に示すように、第1の銅配
線11と第3の層間絶縁膜10の上に第4の層間絶縁膜
12として厚さ500nmのSiO2膜をCVD法により形
成する。さらに、第4の層間絶縁膜13上にレジスト1
3を塗布し、これを露光、現像することにより、第1の
銅配線11の上にビアホール形成用窓13aを形成す
る。
【0038】続いて、図3(b) に示すように、レジスト
13の窓13aを通して第1の銅配線11が露出するま
で第4層間絶縁膜12を反応性イオンエッチング法によ
りエッチングする。この場合、エッチングガスとしてCF
4 、C4F8などを使用する。このエッチングよって、第4
層間絶縁膜12にはビアホール12aが形成され、ビア
ホール12aの側壁には異物14であるエッチング生成
物が付着する。
【0039】その後に、図4(a) に示すように、酸素を
含むプラズマ雰囲気中にシリコン基板1を置いて、酸素
プラズマによってレジスト12をアッシングする。この
場合、ビアホール12aから露出している第1の銅配線
11表面が酸化されて酸化銅11cが形成されるととも
に、ビアホール12a内には異物14であるアッシング
生成物が付着する。
【0040】次に、薬液(洗浄剤)として無機又は有機
酸アンモニウム塩、例えばリン酸アンモニウムを用いて
ビアホール12a内と第4の層間絶縁膜12上を洗浄
し、これによりビアホール12a内の異物14を除去す
るとともに、第1の銅配線11の表面の酸化銅11cを
ビアホール12aを通して除去する。これにより、ビア
ホール12aからは第1の銅配線11の純銅が露出す
る。そのような薬液には例えば補助剤としてカルボン酸
類が添加される。カルボン酸類として、例えばシュウ
酸、蟻酸、酢酸、クエン酸、コハク酸、等がある。
【0041】そのような洗浄には、例えば図8に示すよ
うな枚葉式の洗浄装置を用いる。図8において、図4
(b) に示した構造を持つシリコン基板1を洗浄待機室2
1内に搬送して待機させる。そして、シリコン基板1を
洗浄待機室21から湿式ステーション22内に搬送して
その中のターンテーブル23に載せる。そして、湿式ス
テーション22の天井に取り付けられた給液スプレー2
4から回転中のターンテーブル23上に存在する洗浄対
象(即ち、第4の層間絶縁膜12及びビアホール12
a)に向けて酸アンモニウム塩含有洗浄剤を噴き付け
る。そして、洗浄対象物の洗浄を終え、給液スプレー2
4から純水を吹き付けて洗浄剤を除去した後に、ターン
テーブル23の回転を止め、その上のシリコン基板1を
乾燥モジュール25内に搬送する。シリコン基板1の乾
燥を終えた後に、これを外部に取り出す。
【0042】そのような枚葉式洗浄装置としては、例え
ば大日本スクリーン社製のSR2000(商品名)があ
る。しかし、洗浄装置は枚葉式に限られるものではな
く、複数枚を同時に処理するバッチ式であってもよい。
バッチ式の洗浄装置としては、例えばセミツール社製の
WSST(商品名)がある。
【0043】以上のようなビアホール12a内の洗浄を
終えた後、図5(a) に示すように、第4の層間絶縁膜1
2上にレジスト15を塗布し、これを露光、現像するこ
とにより、ビアホール12a上を通る配線形状の開口1
5aを形成する。
【0044】その後に、図5(b) に示すように、レジス
ト15をマスクに使用して、第4の層間絶縁膜12の上
面から250nmの深さまでエッチングすることにより
第2の配線用溝15aを形成する。このエッチングの際
には、第2の配線用溝15a内には異物16であるエッ
チング生成物が付着する。
【0045】さらに、図6(a) に示すように、酸素を含
むプラズマ雰囲気中にシリコン基板1を置いて、酸素プ
ラズマによってレジスト15をアッシングする。この場
合、ビアホール12aから露出している第1の銅配線1
1表面が酸化されて酸化銅が形成されるとともに、第2
の配線用溝15a内とビアホール12a内には異物であ
るアッシング生成物が付着する。
【0046】続いて、図6(b) に示すように、薬液とし
て酸アンモニウム塩、例えばリン酸アンモニウムを用い
て第2の配線用溝15aとビアホール12aと第4の層
間絶縁膜12を洗浄し、これにより第2の配線用溝15
aとビアホール12a内の異物を除去するとともに、第
1の銅配線11の表面の酸化銅をビアホール12aを通
して除去し、さらに純水により薬液を除去する。酸化銅
を除去することにより、ビアホール12aから第1の銅
配線11の純銅が露出する。
【0047】酸アンモニウム塩含有の薬液には例えば補
助剤としてカルボン酸類が添加されるのが好ましい。そ
の洗浄には、上記したような枚葉式又はバッチ式の洗浄
装置が使用される。
【0048】次に、図7(a) に示すように、第4の層間
絶縁膜12上と第2の配線用溝15a内とビアホール1
2a内に、導電性のバリアメタル層17aとして例えば
膜厚15nmの窒化チタン層をスパッタにより形成し、
さらに、バリアメタル層17a上に膜厚200nmの第
2の銅層17bを形成する。銅層17bは、例えばCu(h
fac)TMVSを原料に使用して膜厚30〜100nmの銅シ
ードを形成した後に、電解メッキ法により銅シード層上
に銅を成長する工程を経て形成される。
【0049】その後に、図7(b) に示すように、第4の
層間絶縁膜12上のバリアメタル層17aと銅層17b
をCMP法により除去する。これにより、第2の配線用
溝12b内に残されたバリアメタル層17a及び銅層1
7bは第2の銅配線19として使用され、ビアホール1
2a内に残されたバリアメタル層17a及び銅層17b
はビア18として使用される。
【0050】その後に、上記したと同じような工程によ
って、さらに上の銅配線が形成される。その詳細は省略
する。
【0051】次に、層間絶縁膜に形成されたホール内と
配線用溝内に付着したエッチング生成物、アッシング生
成物等の異物の除去、銅配線上面の酸化物の除去のため
に酸アンモニウム塩としてリン酸アンモニウムを含み、
補助剤としてカルボン酸類であるシュウ酸を含む薬液に
ついて説明する。
【0052】図9は、そのような薬液を用いて第1の銅
配線11上面の酸化物のような変質物を除去する工程に
おける洗浄時間と変質物の除去能力を調べた結果であ
る。図9には、レジストをアッシングした後のそのまま
の銅配線11の表面状態と、アッシング後の1分、3
分、5分、15分又は30分で行った薬液処理後の銅配
線11の表面状態について示している。これによれば、
薬液を用いて洗浄した1分後には、第1の銅配線11表
面の変質物は完全に除去されて純銅が露出することがわ
かった。
【0053】図10は、従来において洗浄剤として使用
されているアミン系薬液を使用して第1の銅配線11表
面の変質物を除去する工程における洗浄時間と変質物の
除去能力を調べた結果である。図10には、レジストを
アッシングした後のそのままの銅配線11の表面状態
と、アッシング後の1分、3分、5分、15分又は30
分で行った薬液処理後の銅配線11の表面状態について
示している。これによれば、変質物は、アミン系薬液処
理開始から30分以上の時間を要することがわかる。
【0054】図9と図10を比較すると、リン酸アンモ
ニウム塩含有薬液により変質物の除去処理を1分行った
場合には、アミン系薬液処理により変質物の除去処理を
30分行った場合に比べて、その変質物の除去能力が優
れていることがわかる。
【0055】ところで、酸アンモニウム塩としては、上
記したリン酸アンモニウムの使用に限られるものではな
く、酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、コハク酸アンモニウム、フッ化アンモニウ
ム、硫酸アンモニウム塩等を用いてもよい。酸アンモニ
ウム塩は、無機酸アンモニウム塩又は有機酸アンモニウ
ム塩である。無機酸アンモニウム塩として、例えばリン
酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム
又はフッ化アンモニウムがあり、有機酸アンモニウム塩
として、例えば酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウ
ム又はコハク酸アンモニウムがある。
【0056】しかし、酸アンモニウム塩のうちでも異物
や変質物の除去能力が異なる。例えば表1に示すよう
に、リン酸アンモニウムはフッ化アンモニウムよりも変
質物の除去能力が高い。なお、表1は、図4(b) に示す
状態で薬液処理を行った後に第1の銅配線11の上面の
腐食状態を観察し、さらに1万個のビア12aについて
のチェーンコンタクト不良率を調べた結果を示してい
る。
【0057】なお、表1と以下に示す表2〜表5におい
て、wはビアの幅を示し、Lはビアの深さを示し、φは
ビアの直径を示している。
【0058】
【表1】
【0059】次に、表1に示したリン酸アンモニウムを
使用した場合において薬液に添加されるシュウ酸を0
(重量%)wt%として変質物の除去を調べたところ、表
2に示すように、第1の銅配線11の表面には腐食は発
生しなかったが、1万個のビアについてのチェーンコン
タクト不良率は悪くなった。即ち、これは、シュウ酸、
即ち補助剤が無い場合にはビアホール12a内周面でエ
ッチングガスに起因するフロロカーボン系の生成物が除
去され難くなってコンタクト不良率の上昇を招いている
と考えられる。
【0060】
【表2】
【0061】次に、リン酸アンモニウムとシュウ酸と水
を混合して洗浄薬液を作成した場合に、それらの混合比
(wt%)を変えたところ、表3、表4に示すような結果
が得られた。
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】表3のA〜Dにおいて、シュウ酸の組成比
を1wt%として水とリン酸アンモニウムの組成比を変え
たところ、水の組成比が50〜90%では洗浄薬液の処
理能力には違いがないことがわかった。
【0065】表4において、リン酸アンモニウムの組成
比を49wt%とし、水の組成比を50wt%以上として、
シュウ酸の組成比を変えたところ、0.5wt%よりも小
さくなるほどコンタクト不良率が僅かであるが上昇し
た。また、シュウ酸の組成比を0.01wtより小さくす
ると、第1の銅配線11の表面の腐食が増えた。そこで
シュウ酸の組成比を0.1wt%として水の組成比を99
%又は99.5%にしたところ、水の組成比を99%よ
りも増やすことは好ましくないことがわかった。
【0066】また、ビアホール12aから露出した第1
の銅配線11が必要以上に薬液中に溶出することを抑制
するためには、薬液中の水素イオン濃度を10-5mol/li
ter以上、即ちpH5以下にすることが好ましい。薬液
中での純銅の溶出を防止するためには、シュウ酸濃度が
5wt%を超えないようにすることが好ましい。
【0067】従って、コンタクト不良率の低減と薬液中
への銅の溶出抑制を考慮すると、シュウ酸の組成比を
0.01〜5.0wt%以上にし、水の組成比を50〜9
9%にし、さらに、リン酸アンモニウムの組成比を0.
9wt%以上にすることにより、コンタクト不良率を充分
に低くできるし、銅配線11の腐食は生じなかった。
【0068】次に、リン酸アンモニウムとシュウ酸と水
からなる洗浄液を使用してビアホール12a内を洗浄す
る際の薬液温度(洗浄温度)の好ましい範囲は、水の温
度特性から氷点以上沸点以下である必要がある。例えば
洗浄薬液を100℃に設定すると薬液中の水の組成が減
少してしまう。また、表5に示すように、洗浄薬液の温
度を20℃より低くすると、コンタクト不良率が増える
ことがわかった。従って、ビアホール12aや配線用溝
12bの洗浄時の洗浄液の温度を20〜80℃に設定す
ることが好ましい。
【0069】
【表5】
【0070】ところで、銅層や絶縁膜に対する薬液の濡
れ性を向上するために、次のような添加剤を薬液に添加
してもよい。
【0071】例えば、硫酸エステルのアンモニウム塩、
又は、硫酸エステルの第1アミン塩、第二アミン塩若し
くは第三アミン塩がある。硫酸エステルとしては、C12H
25O(CH2CH2O)4SO3H 、C12H25O(CH2CH2O)2SO3H などのア
ルキル硫酸エステル類、又は、C9H19PhO2(CH2CH2O)4SO3
H 等のアルキルフェノール硫酸エステル類がある。その
他の添加剤として、C8H17N(CH3)3Br又はC12H25N(C2H5)
(CH3)2Br がある。これらの添加剤は、リサイクル性が
良い。
【0072】その他に、アニオン系又はカチオン系の第
2の界面活性剤を添加剤として洗浄用薬液に添加しても
よい。そのような界面活性剤として、例えば硫酸エステ
ルのアンモニウム塩、又は、硫酸エステルの第1アミン
塩、第二アミン塩若しくは第三アミン塩がある。
【0073】また、ビアホールから露出する第1の銅配
線11の表面を保護するために、洗浄用薬液にインヒビ
タ(腐食抑制剤)を添加してもよい。インヒビタとし
て、有機スルホン酸とその誘導体、第4アンモニウム
塩、ベンゾトリアゾールなどがある。インヒビタは、ビ
アホール内の洗浄後に純水などによって除去される。
(第2の実施の形態)第1実施形態では、第4の層間絶
縁膜12にビアホール12aを形成した後に有機酸アン
モニウムを含む薬液によりビアホール12a内を洗浄
し、さらに第4の層間絶縁膜12に配線用溝12bを形
成した後に有機酸アンモニウムを含む薬液により配線用
溝12b及びビアホール12aを洗浄するというよう
に、有機酸アンモニウム含有薬液を使用して2回の洗浄
を行っている。
【0074】これは、図4(b) に示した最初の薬液洗浄
を省略すると、ビアホール12aの内面に残った反応生
成物14がエッチングマスクとして機能するので、配線
用溝12bの形成のために第4の層間絶縁膜12の上部
をエッチングした後に、配線用溝12bの中であってビ
アホール12aの直上に部分的に層間絶縁膜12が残る
ことがあるからである。
【0075】そこで次に、ビアホール内と配線用溝内に
付着した反応生成物を1回の酸アンモニウム塩含有薬液
処理によって除去できるデュアルダマシン法について説
明する。
【0076】まず、第1実施形態と同様な工程によっ
て、シリコン基板1の上方に第1の銅配線11を形成す
る。
【0077】続いて、図11(a) に示すように、第1の
銅配線11と第3層間絶縁膜10の上に、第4層間絶縁
膜31の下部層32として膜厚250nmのSiO2膜を形
成し、さらに下部層32の上に中間層33として膜厚1
00nmのSi3N4 膜を形成する。 次に、図11(b) に
示すように、中間層33上にレジスト36を塗布し、こ
れを露光、現像してビア形成用の開口36aを形成す
る。続いて、レジスト36の開口36aを通して中間層
33を選択的にエッチングしてビアホール31aの上部
を形成する。この後にレジスト36を酸素プラズマによ
ってアッシングして除去する。この場合、第1の銅配線
11が露出していないのでアッシングの際に酸化銅等の
変質物が第1の銅配線11上面に付着することはない。
ここで、従来方法で洗浄を行う。なお、ビアホール31
aの上部にエッチング反応生成物が付着し、これが残っ
ても問題はない。
【0078】次に、図12(a) に示すように、第4層間
絶縁膜31の中間層33及び下部層32の上に、上部層
34として膜厚250nmのSiO2膜を形成する。なお、
中間層33は、下層部32と上層部34に対して互いに
選択的にエッチングできるような異種の絶縁材料から形
成される。さらに、上部層34の上にレジスト37を塗
布し、これを露光、現像して配線形状の開口37aを形
成する。その配線形状はビアホール31aの上方を通る
形状である。
【0079】そして、図12(b) に示すように、レジス
ト37をマスクにして上部層34をエッチングするとと
もに、中間層33のビアホール31aを通して下部層2
1をエッチングする。この場合のエッチングは例えば反
応性イオンエッチング法を用い、エッチングガスとして
CF4 、C4F8などを使用する。
【0080】これにより第4層間絶縁膜31の上部層3
4には第2の配線用溝31bが形成され、また、下層部
21にはビアホール31aの下部が形成される。そし
て、ビアホール31aから第1の銅配線11の上面が露
出することになる。
【0081】このエッチングにより、異物38であるエ
ッチング生成物が第2の配線用溝31bの側壁とビアホ
ール31aの側壁に付着する。
【0082】さらに、図13(a) に示すように、第4層
間絶縁膜31上のレジスト37を酸素プラズマによって
アッシングして除去する。このアッシングにより、異物
38であるアッシング生成物が第2の配線用溝31bの
側壁とビアホール31aの側壁に付着するとともに、第
1の銅配線11の上面が酸化されて酸化銅11eが形成
される。また、第1の銅配線11の上にはエッチング生
成物、アッシング生成物などの変質物が付着することも
ある。
【0083】次に、薬液(洗浄剤)として無機又は有機
酸アンモニウム塩、例えばリン酸アンモニウムを用いて
ビアホール31aと第2の配線用溝31bと第4の層間
絶縁膜31を洗浄し、これによりビアホール31a内と
第2の配線用溝31b内の異物38を除去するととも
に、第1の銅配線11の表面の酸化11e銅を除去す
る。これにより、ビアホール31aからは第1の銅配線
11の純銅が露出する。リン酸アンモニウム塩を用いる
洗浄の条件は第1実施形態と同じであるので、その詳細
は省略する。
【0084】次に、図13(b) に示すように、ビアホー
ル31a内面と第2の配線用溝内面と第4層間絶縁膜2
1上面に、バリアメタル層39として窒化チタン膜をス
パッタにより形成する。さらに、バリアメタル層39上
に第1実施形態と同様な方法により銅層40を形成す
る。
【0085】この後、第4層間絶縁膜31上の銅層40
とバリアメタル層39をCMP法により除去する。そし
て、ビアホール31a内に残された金属膜をビア41と
し、第2の配線用溝31b内に残された金属膜を第2の
銅配線42として使用する。
【0086】この後に、同じような工程により多層の銅
配線を形成する。
【0087】本実施形態によれば、酸アンモニウム塩を
用いる1回の薬液処理によってビアホール31aと第1
の配線用溝31bと第1の銅配線11の洗浄を同時に行
うことができる。
【0088】なお、上記した実施形態では、ビアホール
の中とその上の配線用溝の中に同時に銅を埋め込むとい
うデュアルダマシンについて説明したが、ビアホールの
中と配線用溝の中を別々な工程で銅を埋め込むというシ
ングルダマシンの工程においても、ビアホール内と配線
用溝を別々に酸アンモニウム塩を用いる洗浄を行っても
よい。
【0089】また、上記した実施形態では、層間絶縁膜
にビアホール又は配線用溝を形成するためにレジストを
用いたが、窒化シリコンよりなるハードマスクを用いて
もよい。この場合でも、ハードマスク除去時にビアホー
ルの底に堆積した異物を酸アンモニウム塩を用いて除去
することができる。
【0090】さらに、上記した実施形態では、ビアホー
ル又は配線用溝内に銅を埋め込んでビア又は配線を形成
しているが、その他の金属、例えば銅合金、タングステ
ン、タングステン合金、アルミニウム、アルミニウム合
金を埋め込んでビア又は金属配線を形成してもよい。そ
のようなビア又は金属配線の形成工程においても、上記
実施形態で使用した洗浄液によるホール、溝及び金属配
線表面の洗浄効果を奏する。 (付記1)半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する工
程と、第1絶縁膜上に第1金属配線を形成する工程と、
前記第1金属配線及び前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を
形成する工程と、開口を有するマスクを前記第2絶縁膜
上に形成する工程と、前記開口を通して前記第2絶縁膜
をエッチングしてホールと溝の少なくとも一方を形成す
る工程と、前記マスクを除去する工程と、前記ホールと
前記溝の少なくとも一方の中に付着した異物を酸アンモ
ニウム塩を含む洗浄液によって除去すると同時に前記ホ
ールと前記溝の少なくとも一方から露出した前記第1金
属配線の表面の酸化物を除去する工程と、前記ホールと
前記溝の少なくとも一方に金属を埋め込む工程とを有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記2)前記洗浄液には補助剤としてカルボン酸類が
添加されていることを特徴とする付記1に記載の半導体
装置の製造方法。 (付記3)前記カルボン酸類は、シュウ酸、蟻酸、のい
ずれかであることを特徴とする付記2に記載の半導体装
置の製造方法。 (付記4)前記洗浄液中の前記シュウ酸の濃度は、前記
洗浄液の全体に対して0.01重量%以上且つ5.0重
量%以下であることを特徴とする付記3に記載の半導体
装置の製造方法。 (付記5)前記酸アンモニウム塩は、硫酸アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、コハク酸アンモニウム、フッ化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウムのいずれかであることを付記1
に記載の半導体装置の製造方法。 (付記6)前記洗浄液には、アニオン系又はカチオン系
の界面活性剤が添加されていることを特徴とする付記1
に記載の半導体装置の製造方法。 (付記7)前記洗浄液には、前記第1金属配線の腐食を
抑制するためのインヒビタが添加されていることを特徴
とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。 (付記8)前記洗浄液の水素イオン濃度が10-5mol/li
ter 以上であることを特徴とする付記1乃至付記7のい
ずれかに記載の半導体装置の製造方法。 (付記9)前記洗浄液中の水分含有率が50〜99重量
%であることを特徴とする付記1乃至付記7のいずれか
に記載の半導体装置の製造方法。 (付記10)前記洗浄液の温度は20℃以上で80℃以
下の範囲に設定されることを特徴とする付記1乃至付記
7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 (付記11)前記ホールと前記溝は、連続して形成され
ることを特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方
法。 (付記12)前記ホールと前記溝の少なくとも一方に埋
め込まれる金属は、タングステン、タングステン合金、
アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金のいず
れかであることを特徴とする付記1乃至付記11のいず
れかに記載の半導体装置の製造方法。 (付記13)前記溝内に埋め込まれた金属によって第2
金属配線が形成されることを特徴とする付記1又は付記
12に記載の半導体装置の製造方法。 (付記14)前記マスクはレジストマスク又はハードマ
スクであって、除去時にはドライ処理がなされることを
特徴とする付記1に記載の半導体装置の製造方法。 (付記15)酸アンモニウム塩とカルボン酸類が添加さ
れていることを特徴とする半導体装置用洗浄液。 (付記16)前記カルボン酸類は、シュウ酸、蟻酸、酢
酸、コハク酸、クエン酸のいずれかであることを特徴と
する付記15に記載の半導体装置用洗浄液。 (付記17)前記洗浄液中の前記シュウ酸の濃度は、前
記洗浄液の全体に対して0.01重量%以上且つ5.0
重量%以下であることを特徴とする付記16に記載の半
導体装置用洗浄液。 (付記18)前記酸アンモニウム塩は、硫酸アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム、クエン酸アンモニウム、硝酸ア
ンモニウム、コハク酸アンモニウム、フッ化アンモニウ
ム、リン酸アンモニウムのいずれかであることを特徴と
する付記15に記載の半導体装置用洗浄液。 (付記19)前記洗浄液の水素イオン濃度が10-5mol/
liter 以上であることを特徴とする付記15に記載の半
導体装置用洗浄液。 (付記20)前記洗浄液中の水分含有率が50〜99重
量%であることを特徴とする付記15に記載の半導体装
置用洗浄液。
【0091】前記酸アンモニウム塩は、有機酸アンモニ
ウム塩、又は無機酸アンモニウム塩であることを特徴と
する付記1乃至付記21のいずれかに記載の半導体装置
の製造方法又は半導体装置用洗浄液。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、有機
アンモニウム塩含有洗浄液によってエッチング反応生成
物、アッシング反応生成物、金属酸化物等を同時に除去
するようにしたので、フォトリソグラフィー法により絶
縁膜に形成されたホール内又は溝内の洗浄能力や金属膜
表面の洗浄能力が高くなり、その洗浄時間を従来に比べ
て大幅に短縮することができる。
【0093】これにより、半導体装置の製造工程のスル
ープットを向上させ、反応生成物、変質物等の異物によ
るコンタクトプラグ、ビア及び配線の抵抗の上昇を抑制
し、金属パターンの上下間の接続を良好にすることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜(d) は、従来の半導体装置における
銅配線の製造工程を示す断面図である。
【図2】図2(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図3】図3(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図4】図4(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。
【図5】図5(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。
【図6】図6(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。
【図7】図7(a),(b) は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に用いられる洗浄装
置の一例を示す構成図である。
【図9】図9は、レジスト除去後の露出銅表面の本発明
の実施形態に係る洗浄液による洗浄時間と表面状態との
関係を示す図である。
【図10】図10は、レジスト除去後の露出銅表面の従
来例のアミン系洗浄液による洗浄時間と表面状態との関
係を示す図である。
【図11】図11(a),(b) は、本発明の第2実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)であ
る。
【図12】図12(a),(b) は、本発明の第2実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)であ
る。
【図13】図13(a),(b) は、本発明の第2実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)であ
る。
【図14】図14(a),(b) は、本発明の第2実施形態に
係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)であ
る。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…素子分離絶縁層、3…MOSト
ランジスタ、4,8,10,12…層間絶縁膜、5a,
5b,9…導電性プラグ、7…配線、11…第1の銅
(金属)配線、11d,11e…酸化銅、12a…ビア
ホール、12b…配線用溝、13…レジスト、14…異
物、15…レジスト、16…異物、17a,39…バリ
アメタル層、17b,40…銅層、18,41…ビア、
19,42…第2の銅(金属)配線、31…層間絶縁
膜、、31a…ビアホール、31b…配線用溝32…下
部層、33…中間層、34…上部層、36,37…レジ
スト、38…異物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH09 HH11 HH12 HH19 HH22 HH33 JJ01 JJ08 JJ09 JJ11 JJ12 JJ19 JJ22 JJ33 KK01 KK08 KK09 KK11 KK12 KK19 KK22 KK33 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 PP02 PP06 PP15 PP27 QQ09 QQ13 QQ20 QQ37 QQ48 QQ92 QQ94 QQ96 RR04 RR14 RR15 SS11 WW03 WW04 XX09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の上方に第1絶縁膜を形成する
    工程と、 第1絶縁膜上に第1金属配線を形成する工程と、 前記第1金属配線及び前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を
    形成する工程と、 開口を有するマスクを前記第2絶縁膜上に形成する工程
    と、 前記開口を通して前記第2絶縁膜をエッチングしてホー
    ルと溝の少なくとも一方を形成する工程と、 前記マスクを除去する工程と、 前記ホールと前記溝の少なくとも一方の中に付着した異
    物を酸アンモニウム塩を含む洗浄液によって除去すると
    同時に前記ホールと前記溝の少なくとも一方から露出し
    た前記第1金属配線の表面の酸化物を除去する工程と、 前記ホールと前記溝の少なくとも一方に金属を埋め込む
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記洗浄液には補助剤としてカルボン酸類
    が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記洗浄液の温度は20℃以上で80℃以
    下の範囲に設定されることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】酸アンモニウム塩とカルボン酸類が添加さ
    れていることを特徴とする半導体装置用洗浄液。
  5. 【請求項5】前記洗浄液中の前記シュウ酸の濃度は、前
    記洗浄液の全体に対して0.01重量%以上且つ5.0
    重量%以下であることを特徴とする請求項4に記載の半
    導体装置用洗浄液。
  6. 【請求項6】水素イオン濃度が10-5mol/liter 以上で
    あることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置用洗
    浄液。
  7. 【請求項7】水分含有率が50〜99重量%であること
    を特徴とする請求項4に記載の半導体装置用洗浄液。
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