JP2003098916A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003098916A JP2001290367A JP2001290367A JP2003098916A JP 2003098916 A JP2003098916 A JP 2003098916A JP 2001290367 A JP2001290367 A JP 2001290367A JP 2001290367 A JP2001290367 A JP 2001290367A JP 2003098916 A JP2003098916 A JP 2003098916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Pセンサや感光体ドラムを交換しても、感光
体ドラムの劣化度合いを正確に判断させることができる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 Pセンサ又は感光体ドラムの交換に基づ
いて判断したリセットタイミングにおいてそれまでのP
WM0を無効にしてリセットする制御を実施させるよう
に、制御部を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、
潜像担持体に形成した潜像を現像して画像を形成する画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置においては、帯電
手段によって一様に帯電せしめた感光体等の潜像担持体
を露光して静電潜像を形成し、これを現像手段によって
現像して可視像を形成する。形成された可視像は、転写
手段によって転写紙等の転写媒体に転写せしめられる。
かかる構成の画像形成装置では、帯電手段たる帯電ロー
ラ、転写手段たる転写ローラ、現像手段たる現像装置、
クリーニングブレード、クリーニングブラシなどを潜像
担持体の表面に接触させるように配設するのが一般的で
ある。このため、潜像担持体の表面を摩耗によって徐々
に劣化させ易くなる。更に、転写紙表面のコーティング
剤である炭酸カルシウムやシリカなどを転写手段による
転写位置で付着させたり、現像剤としてのトナーに添加
されているシリカ、酸化チタン、ワックスなどを固着さ
せたりして、それらのフィルミングを形成することによ
っても、潜像担持体の表面を徐々に劣化させる傾向にあ
る。
【0003】トナーとキャリアとを含有する二成分現像
剤のトナー濃度を、潜像担持体上で現像したPパターン
と呼ばれる基準トナー像の光反射性に基づいて調整する
画像形成装置において、潜像担持体の表面に著しい劣化
が生ずると、トナー濃度制御の暴走によって画質劣化を
引き起こすおそれがある。この暴走は次のようにして生
ずる。即ち、この種の画像形成装置では、主電源投入直
後や所定期間経過毎などに、反射型フォトセンサ(以
下、Pセンサという)のキャリブレーションを行う。こ
れは、潜像担持体の地肌部(トナー非付着部)上での反
射光を検知するPセンサからの出力電圧(以下、Vsg
という)が所定値になるように、Pセンサの発光素子の
発光量を調整することによって行われる。このようなキ
ャリブレーションにより、Pセンサは潜像担持体の地肌
部を検知する限りほぼ一定値の電圧を出力するようにな
るが、潜像担持体上に形成されたPパターンがその検知
位置まで移動すると出力電圧値が変化する(以下、この
ときの出力電圧をVspという)。潜像担持体の地肌部
よりも光反射性に劣るPパターンがPセンサによる検知
位置まで移動すると、Pセンサによる受光量が大きく減
少するからである。Pパターンに対するトナー付着量が
一定であればVsp/Vsgも一定となるが、そのトナ
ー付着量は二成分現像剤のトナー濃度によって異なって
くる。よって、Vsp/Vsgの目標値からのずれ量に
応じて現像手段にトナーが補給されることで、現像手段
内における二成分現像剤のトナー濃度がほぼ一定に保た
れるようになっている。ところが、潜像担持体の表面が
磨耗(傷)やフィルミングによる劣化に伴ってその光反
射性を大きく低下させると、Pパターンに対するトナー
付着量が適正であるにもかかわらず、Vsp/Vsgが
目標値から大きくずれてしまう。そして、このずれによ
り、二成分現像剤に過剰のトナーが補給されてしまうの
である。
【0004】また、トナーのみからなる現像剤を使用し
ているなどの理由により、Pセンサ出力に基づくトナー
濃度制御を行わない画像形成装置においても、潜像担持
体の表面の劣化は、帯電性、露光性、転写性などに影響
を及ぼして画質劣化を引き起こすことになる。よって、
Pセンサ出力に基づくトナー濃度制御の実施にかかわら
ず、潜像担持体の劣化度合いを判断させ、判断結果に基
づいてユーザーに警告を発信させるような技術が求めら
れていた。
【0005】そこで、本発明者は、次に説明する構成に
よって潜像担持体の表面の劣化度合いを判断することが
できる画像形成装置を開発中である。即ち、潜像担持体
の劣化が進行していないときに行った上記キャリブレー
ションにおける発光素子の発光量調整値を基準値として
記憶させておき、この基準値と、後のキャリブレーショ
ンにおける発光量調整値との差に基づいて劣化度合いを
判定させる構成である。潜像担持体の劣化に伴ってその
光反射性が低下すれば、低下した分だけ発光素子の発光
量が多くなるようにPセンサがキャリブレーションされ
るため、上記基準値と発光量調整値との差に基づいて潜
像担持体の劣化度合いを判断することができるわけであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、P
センサの感度にはバラツキがあり、初期状態の潜像担持
体の反射性にも若干のバラツキがあるため、たとえ潜像
担持体が劣化していなくても、キャリブレーション時に
おける上記基準結果はPセンサと潜像担持体との組み合
わせによって誤差が生ずる。このような誤差があるにも
かかわらず、Pセンサと潜像担持体との少なくとも一方
を交換した後も同じ基準結果を使用させるようにする
と、潜像担持体の劣化度合いを正確に判断させることが
困難になってしまう。
【0007】本発明は、以上の背景に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、反射光検知手段や
潜像担持体を交換しても、潜像担持体の劣化度合いを正
確に判断させることができる画像形成装置を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、
該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像
担持体上の潜像を現像する現像手段と、発光部から発し
た光を該潜像担持体の表面で反射させ、その反射光を受
光部で検知する反射光検知手段と、該受光部によって所
定量の反射光が検知されるように上記発光部の発光量を
調整する発光量調整手段と、該発光量調整手段による調
整結果の中で所定条件を具備するものを基準結果として
記憶手段に記憶させ、該基準結果と新たな該調整結果と
の比較に基づいて上記潜像担持体の劣化度合いを判定す
るための演算処理を行う演算手段とを備える画像形成装
置において、所定のタイミングでそれまでの上記基準結
果を無効にするための演算処理を実施させるように、上
記演算手段を構成したことを特徴とするものである。ま
た、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置であっ
て、上記所定のタイミングに、上記反射光検知手段の交
換に基づくタイミングと、上記潜像担持体の交換に基づ
くタイミングとの少なくとも2つを含むことを特徴とす
るものである。また、請求項3の発明は、請求項2の画
像形成装置において、互いに異なるタイミングで取得さ
れた2つの上記調整結果の比較に基づいて上記所定のタ
イミングを判断する演算処理を実施させるように、上記
演算手段を構成したことを特徴とするものである。ま
た、請求項4の発明は、請求項2又は3の画像形成装置
において、操作者による操作に基づいて所定の信号を発
する発信手段を設け、上記反射光検知手段の交換に基づ
くタイミングと、上記潜像担持体の交換に基づくタイミ
ングとを該発信手段からの該信号に基づいて判別する演
算処理を実施させるように、上記演算手段を構成したこ
とを特徴とするものである。また、請求項5の発明は、
請求項2、3又は4の画像形成装置において、上記潜像
担持体の交換を検知する交換検知手段を設け、上記反射
光検知手段の交換に基づくタイミングと、上記潜像担持
体の交換に基づくタイミングとを該交換検知手段による
検知結果に基づいて判別する演算処理を実施させるよう
に、上記演算手段を構成したことを特徴とするものであ
る。また、請求項6の発明は、請求項4又は5の画像形
成装置において、無効にする前の上記基準結果に基づい
て新たな上記基準結果を補正する演算処理を実施させる
ように、上記演算手段を構成したことを特徴とするもの
である。また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6又は7の画像形成装置において、上記発光部
及び受光部をクリーニングするクリーニング手段を設け
たことを特徴とするものである。これらの画像形成装置
においては、発光量調整手段による調整結果のうち、例
えば、工場出荷直後の運転開始から所定期間内に取得し
たものや、発光量を最低にするものなど、所定条件を具
備するものを基準結果として記憶する。そして、この基
準結果と、後の調整結果との比較に基づいて潜像担持体
の劣化度合いを判断する。そして、このような判断を行
っているうちに、所定のタイミングでそれまでの基準結
果を無効にする。かかる構成において、この所定のタイ
ミングを、反射光検知手段と潜像担持体との少なくとも
一方の交換に基づいて決定させるようにすれば、それを
交換しても潜像担持体の劣化度合いを正確に判断させる
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真プリンタ(以下、プリンタという)に適用し
た実施形態について説明する。まず、このプリンタの基
本的な構成について説明する。図1は本実施形態に係る
プリンタの概略構成図である。このプリンタには、静電
潜像が形成される潜像担持体としての感光体ドラム1が
回転可能に取り付けられており、図示しない駆動系によ
って図中時計回りに駆動される。この感光体ドラム1の
周囲には帯電装置2、現像手段たる現像装置3、転写装
置4、ドラムクリーニング装置5、除電ランプ6、トナ
ー補給装置7、反射光検知手段たるPセンサ8などが配
設されている。なお、感光体ドラムに静電潜像を形成す
る潜像形成手段は、帯電装置2、除電ランプ6、後述の
レーザ書込装置などによって構成されている。
【0010】現像装置3は、トナーと磁性キャリアとを
含有するいわゆる二成分現像剤を用い、現像ローラ対3
a、Tセンサ3d、図示しないアジテータや攪拌パドル
などを備えている。現像ローラ対3aはそれぞれ、現像
装置3の筐体に設けられた開口部からその周面の一部を
露出させるように配設され、露出部分を感光体ドラム1
に対向させる。また、その内部には、磁性キャリアをロ
ーラ周面に着磁させることで二成分現像剤を担持させる
ように、図示しない磁石が設けられている。現像ローラ
3a周面に担持された二成分現像剤が感光体ドラム1周
面との対向部に搬送されると、その内部のトナーが感光
体ドラム1に形成された静電潜像に付着してそれを現像
する。この現像によって感光体ドラム1の表面にトナー
像が形成される。アジテータは、上記トナー補給装置7
のトナーホッパ7aからトナー補給ローラ7bによって
補給されたトナーを現像装置3内の二成分現像剤と混合
撹拌しながら、攪拌パドル側に搬送する。攪拌パドル
は、パイプとその周面に設けられた複数のパドル状部材
とを備え、パドル状部材によって二成分現像剤を攪拌し
ながら現像ローラ対3aに供給する。この攪拌の際、二
成分現像剤中のトナーは、磁性キャリア等との摩擦によ
って帯電が助長される。Tセンサ3dは、現像装置3の
筐体の底壁部に設けられ、アジテータ近傍における二成
分現像剤のトナー濃度(以下、単にトナー濃度と称す
る)を検知すべく、二成分現像剤の透磁率を検知する。
【0011】転写装置4は、駆動ローラ4a及び従動ロ
ーラ4bに支持され、転写材としての転写紙を担持して
搬送する転写搬送ベルト4cを備えている。また、ドラ
ムクリーニング装置5は、感光体ドラム1表面に当接し
て設けられたクリーニングローラ5aと、クリーニング
ローラ表面に付着した汚れを掻き落とすためのクリーニ
ングブレード5bと、掻き落とした汚れを収容する収容
容器とを備えている。なお、転写装置4の図中左側(転
写紙搬送方向下流側)には、転写紙上に転写されたトナ
ー像を加熱及び加圧によって定着するための定着装置9
が設けられている。この定着装置9は、加圧ローラ9a
と、加熱ローラ9bとを有しており、両者の当接によっ
て形成されるニップ部に転写紙を通過させることによっ
てトナー像を定着せしめる。
【0012】感光体ドラム1は、図中矢印方向に回転せ
しめられながら帯電装置2によって一様帯電せしめられ
た後、画像情報に基づいて駆動される図示しないレーザ
書込装置からのレーザ光10が照射される。照射部分は
静電潜像となり、感光体ドラム1と現像ローラ3a対と
が接触する現像領域において、現像ローラ3a上の二成
分現像剤中のトナーが静電的に付着して現像される。現
像によって形成されたトナー像は、感光体ドラム1と上
記転写搬送ベルト4cとが当接する転写部において、そ
こに作用している転写電界の影響を受けながら、転写搬
送ベルト4cによって搬送されてきた転写紙上に転写さ
れる。そして、定着装置9内で転写紙に定着せしめられ
た後、装置本体から排出される。一方、転写後の感光体
ドラム1は、その表面がドラムクリーニング装置5によ
って未転写トナーがクリーニングされた後、除電ランプ
6によって残留電荷が除電されて次の作像に備える。
【0013】Pセンサ8は、発光ダイオード等からなる
発光部と、フォトトランジスタなどのフォトセンサ等か
らなる受光部とを有しており、発光部から発した光を上
記現像領域を通過した感光体ドラム1表面に照射するよ
うに配設されている。感光体ドラム1上の所定位置に照
射された光はそこで反射光となって受光部によって受光
される。受光部はその受光量に応じた直流電圧を出力す
るようになっている。本実施形態では、Pセンサ8とし
て、受光量の増加に伴って出力電圧値を高くする受光部
を備えるものが用いられている。
【0014】図2は、本実施形態に係るプリンタの電気
回路の要部を示すブロック図である。図において、制御
部25は、CPU21、ROM22、記憶手段たるRA
M23、I/Oインターフェース24などを有してい
る。I/Oインターフェース24には、電位センサ1
1、Pセンサ8、温度センサ12、帯電器2a、トナー
供給ローラ7b、現像バイアス電源3b、Pセンサ電源
25、操作パネル26などが接続されている。制御部2
5は、各種センサによる検知信号に基づいて、帯電器2
a、トナー補給装置7のトナー供給ローラ7d、現像バ
イアス電源3b、Pセンサ電源25などを正しく制御す
る。また、図示しない主電源の投入直後や、電源投入時
における所定時間経過毎に、次のような制御を実施し
て、Pセンサのキャリブレーション処理を行うように構
成されている。即ち、まず、感光体ドラム1の地肌部か
らの反射光を検知するPセンサ8からの出力電圧値が
4.0[V](以下、Vsgという)になるように、P
センサ8の発光部の発光量を調整するのである。具体的
には、Pセンサ電源25に出力するPWM値を0〜25
6の範囲で変化させることで、Pセンサ8の発光部の発
光量を調整する。なお、Pセンサ電源25は、制御部2
5から送られてくるPWM値に基づいてPセンサ8の発
光部の発光量を調整することができるので、発光量調整
手段としての機能を備えている。
【0015】次に、制御部25によって行われるトナー
補給制御について説明する。制御部25は、Tセンサ3
dからの出力電圧値の目標値(以下、T目標値という)
をRAM23に記憶している。そして、所定のタイミン
グでTセンサ3dからの出力電圧値を取得し、取得結果
をT目標値に近づけるようにトナー供給ローラ7dの駆
動を制御することで、トナーを消費した二成分現像剤に
適量のトナーを補給させてトナー濃度を回復させる。し
かしながら、現像装置3の現像性能は環境要因(温度や
湿度)などによって変化してしまうため、単純にトナー
濃度を一定に保っているだけでは、現像装置3による現
像濃度の安定化を図ることができない。そこで、制御部
25は、所定のタイミングで感光体ドラム1上にPパタ
ーンと呼ばれる基準トナー像を形成させ、この基準トナ
ー像で反射した反射光を検知するPセンサからの出力電
圧値(以下、Vspという)と、Vsgとの比(Vsp
/Vsg)に基づいて、上記T目標値を補正するように
構成されている。Vsp/VsgはPパターンに対する
トナー付着量に基づいて変化するため、これを所定のP
目標値に近づけるように上記T目標値を補正して一定に
すべきトナー濃度を補正することで、現像性能の安定化
を図ることができるのである。
【0016】次に、演算手段たる制御部25によって行
われるドラム劣化度合い判定所定処理(以下、劣化判定
処理という)について説明する。この劣化判定処理は、
劣化に伴う感光体ドラム1表面の光反射性の低下がPセ
ンサ発光部の調整結果たるキャリブレーション時のPW
M値に影響を及ぼすことを利用して、感光体ドラム1の
劣化度合いを判定する処理である。具体的には、初期状
態の感光体ドラム1は、摩耗やフィルミングを生じてお
らず光反射性が最も良くなっているため、このときのP
WM値は基本的には最も低くなる。よって、キャリブレ
ーション時のPWM値のうち、最小値は初期状態の感光
体ドラム1の光反射性を示していると考えてよい。そこ
で、制御部25は、PWM値の最小値を基準結果たるP
WM0として上記RAM23に記憶する。一方、感光体
ドラム1が劣化に伴ってその光反射性を徐々に低下させ
ていくと、キャリブレーション時におけるPWM値(P
WM1)がPWM0よりも徐々に大きくなっていく。光
反射性の低下に伴って発光部の発光量をより多くしてV
sgを4.0[V]にする必用が生ずるからである。そ
こで、キャリブレーションを実施する毎にそのときのP
WM1とPWM0とを比較し、両者の差が50以上にな
った場合に、交換が必要になるレベルまで感光体ドラム
1の劣化が進行したと判断する。
【0017】なお、本実施形態においては、上述のよう
なPWM値の最小値を基準結果たるPWM0として記憶
させるようにしているが、初期状態の感光体ドラム1の
光反射性を示し得る値であれば、最小値以外の値をPW
M0として記憶させるようにしてもよい。具体的には、
例えば、最小のものから所定番目に大きい値までの平均
値、初期運転開始後から所定期間内までに取得したPW
M値のうちの最小値、突発的な要因によるPWM値の一
時的な過度変動を排除すべく最小値から所定番目に大き
い値などでもよい。
【0018】図3は、上記劣化判定処理の一例を示すフ
ローチャートである。図において、主電源投入直後など
の所定のタイミングが到来すると、感光体ドラム1の回
転駆動が開始された後(ステップ1:以下、ステップを
Sと記す)、キャリブレーションによってVsgが概ね
4.0[V]に調整される(S2)。そして、そのとき
の正確なVsgの値(Vsg1)が上記RAM23に記
憶された後(S3)、PWM1が読み込まれる(S
4)。次いで、このPWM1と、既にRAM23に記憶
されているPWM0値とが比較され(S5)、前者の方
が小さいと判断されると(S5でYes)、PWM0が
PWM1の値に更新された後に(S6)制御が終了す
る。また、前者の方が大きいと判断されると(S5でN
o)、「PWM1−PWM0」の解について「50」以
上であるか否かが判定される(S7)。そして、「5
0」以上でない場合には(S7でNo)、感光体ドラム
1の劣化度合いが所定のレベルまで進行していないもの
とみなされて制御が終了する。一方、「50」以上であ
る場合には(S7でYes)、劣化度合いが所定のレベ
ルまで進行したとみなされて後述の警報発信処理が行わ
れる。
【0019】図4は、この警報発信処理の一例を示すフ
ローチャートである。図示の所定では、まず、液晶ディ
スプレイ等で構成された図示しない表示部に「感光体ド
ラム劣化異常」というドラム劣化警報が表示された後
(S8)、上述のトナー濃度制御が中止される(S
9)。
【0020】ところで、一般に、Pセンサ8の感度には
バラツキがある。例えば、初期状態にある同じ感光体ド
ラム1を用いても、Pセンサ8によってはキャリブレー
ション時のPWM値に40〜70といった差が生じてし
まうことがある。また、同じPセンサ8であっても、そ
の取付姿勢の違いによってPWM値に差が生ずることも
ある。更に、初期状態における感光体ドラム1の反射性
にも若干のバラツキがある。これらの結果、たとえ感光
体ドラム1が劣化していなくても、キャリブレーション
時におけるPWM値はPセンサ8と感光体ドラム1との
組み合わせによって誤差が生ずる。このような誤差があ
るにもかかわらず、Pセンサ8や感光体ドラム1を交換
した後にも同じPWM0を使用させるようにすると、感
光体ドラム1の劣化度合いを正確に判断させることが困
難になってしまう。そこで、本実施形態においては、次
に説明するような特徴的な構成を設けることで、交換後
における正確な判断を図らせるようにしている。
【0021】以下、この特徴的な構成について説明す
る。図5は、制御部25によって実施されるPWMリセ
ット処理を示すフローチャートである。図において、後
述のリセットタイミング判断処理(S1)に基づいてリ
セットタイミングの到来が判断されると(S2でY)、
それまで上記RAM23に記憶されていたPWM0を無
効にして新たなPWM0を取得すべく、Pセンサ8のキ
ャリブレーションが行われる(S3)。そして、このキ
ャリブレーション時のPWM1が、キャリブレーション
前のPWM0にかかわらず、新たなPWM0として記憶
される。キャリブレーション前のPWM0が強制的に無
効にされるのである。
【0022】S1のリセットタイミング判断処理では、
Pセンサ8の交換と、感光体ドラム1の交換との両方に
ついてその有無が判断され、「有り」の場合にリセット
タイミングであると判断されるようになっている。図6
は、かかるリセットタイミング判断処理の一例を示すフ
ローチャートである。図においては、Pセンサ8のキャ
リブレーションに先立って、直前のキャリブレーション
時におけるPWM1がPWM1’として記憶される(S
1)。そして、新たなキャリブレーションが実施された
後(S2)、そのときのPWM1とPWM1’との差が
±10以上であるか否かの判断と(S3)。上記警報発
信処理で発信された警報が解除された直後であるか否か
の判断と(S4)がなされる。一般に、PWM1は感光
体ドラム1の劣化に伴って徐々に変化していくため、こ
の差が±10以上である場合にはPセンサ8又は感光体
ドラム1の交換直後である可能性が高い。そこで、差が
±10以上であった場合には(S4でY)、リセットタ
イミングであると判断される(S5)。所定のタイミン
グたるリセットタイミングとして、Pセンサ8の交換に
基づくタイミングと、感光体ドラム1の交換に基づくタ
イミングとの両方が用いられているのである。
【0023】以上の構成においては、Pセンサ8の交換
に基づくタイミングと、感光体ドラム1の交換に基づく
タイミングとの両方が含まれるリセットタイミングの到
来に基づいて、基準結果たるPWM0を無効にして交換
後における新たな「センサ−ドラム」組合せに見合った
ものを取得し直す。よって、Pセンサ8や感光体ドラム
1が交換されても、感光体ドラム1の劣化度合いを正確
に判断することができる。
【0024】ところで、本来であれば、PWM0は上述
のように初期状態の感光体ドラム1の光反射性を示して
いると考えてよい。しかしながら、「センサ−ドラム」
組合せのうちでPセンサ8だけが交換され、この交換に
基づいてPWMリセット処理が行われた場合、感光体ド
ラム1の劣化が若干進行しているにもかかわらず、処理
時のPWM1がPWM0として新たに記憶されてしまう
といった事態が起こり得る。かかる事態が起こると、P
WMリセット処理後のPWM0が初期状態の感光体ドラ
ム1の光反射性を示さなくなってしまい、それ以降、感
光体ドラム1における実際の劣化度合いと、制御部25
によって判断される劣化度合いとに誤差を生じてしま
う。
【0025】そこで、Pセンサ8の交換に基づくリセッ
トタイミングである場合には、それまでのPWM0に基
づいて、新たなPWM0を補正してから記憶させるよう
にすることが望ましい。具体的には、リセットタイミン
グの到来直前におけるPWM1とPWM0との差分(P
WM1−PWM0)は、そのときの感光体ドラム1の劣
化度合いを示していると考えてよい。よって、その差分
の加算によって新たなPWM0を補正させるのである。
そうすれば、Pセンサ8の交換に基づくリセットタイミ
ングにおいて、感光体ドラム1の劣化がある程度まで進
行しているにもかかわらず、そのときのPWM1をPW
M0として記憶させてしまうことによるドラム劣化度合
判断精度の悪化を抑えることができる。
【0026】図7はPWM0及びPWM1の経時的な変
化の一例を示す表である。図において、時期1は工場出
荷直後を示している。工場出荷直後の感光体ドラム1は
初期状態であるので、その劣化は全くない。また、当然
ながら、感光体ドラム1やPセンサ8の交換も行われて
いない。このような時期1におけるPWM1が80であ
り、これがPWM0として記憶されたとする。このと
き、感光体ドラム1の劣化は全くなく、その劣化度合い
の指標となる「PWM1−PWM0」も「0」と正確な
値になる。
【0027】時期2は、その後、プリント動作が繰り返
し行われて感光体ドラム1の劣化度合いが「軽度」なレ
ベルまで進行したときを示している。このとき、PWM
1は劣化によるドラム反射性の低下に伴って「100」
まで上昇するが、「PWM1−PWM0」は「50」よ
りも遙かに低い「20」であるため、ドラム劣化警報は
発せられない。しかしながら、この直後に、Pセンサ8
に何らかの異常が発生したため、Pセンサ8が新たなも
のに交換された。
【0028】時期3はPセンサ8の交換直後を示してい
る。このときのPWM1は「90」となり、直前までの
PWM1であるPWM1’(100)との差が10にな
るため、リセットタイミングの到来であると判断され
る。このため、それまでのPWM0が無効にされた後、
「90」という値のPWM1に基づいて新たなPWM0
が記憶されるのであるが、この「90」は感光体ドラム
1の初期状態における光反射性の指標とはならない。感
光体ドラム1は、時期2における「PWM1−PWM0
=20」に相当する分だけ劣化しており、時期3におけ
るPWM1の「90」にはこの「20」が含まれている
からである。そこで、時期3における新たなPWM0に
ついては、「90」から「20」が減じられることによ
って適正な「70」という値に補正されて記憶される。
【0029】時期4は、その後、プリント動作が繰り返
し行われて感光体ドラム1の劣化度合いが「重度」なレ
ベルまで進行したときを示している。このとき、PWM
1は劣化によるドラム反射性の低下に伴って「120」
まで上昇し、これによって「PWM1−PWM0」が
「50」になるため、ドラム劣化警報が発せられる。
【0030】時期5は、このドラム劣化警報に基づいて
感光体ドラム1の交換が行われた直後を示している。こ
のときのPWM1は「68」となり、直前までのPWM
1であるPWM1’(120)との差が「52」になる
ため、リセットタイミングの到来であると判断される。
よって、それまでのPWM0(70)が再び無効にされ
て新たなPWM0が記憶されるわけであるが、「68」
というPWM1の値はそのまま初期状態の感光体ドラム
1の光反射性を示しているため、補正されることなくP
WM0として記憶される。
【0031】Pセンサ8の交換に基づくリセットタイミ
ングと、感光体ドラムの交換に基づくリセットタイミン
グとを判別させる方法としては、ドラム劣化警報の発信
履歴に基づいて判別させる方法が考えられる。具体的に
は、上述のように、リセットタイミングは上述のように
PWM1とPWM1’との差が±10以上と判断された
ときであり、Pセンサ8あるいは感光体ドラム1の少な
くとも一方が交換されたことによってこのような差が生
じている。かかるリセットタイミングは、ドラム劣化警
報の直後に到来したのであれば、感光体ドラム1の交換
に基づくタイミングである可能性が極めて高くなる一方
で、直前にドラム劣化警報が発せられてなければ、Pセ
ンサ8の交換に基づくタイミングでる可能性が極めて高
くなる。よって、リセットタイミングの直前におけるド
ラム劣化警報の有無を判断させれば、ドラムを交換した
旨の情報などを操作キー等によって入力するといった手
間を操作者に負わせることなく、両タイミングを自動で
判別させることができる。
【0032】また、操作者によって入力されたセンサ交
換情報やドラム交換情報などに基づいて両タイミングを
判別させてもよい。具体的には、例えば、リセットタイ
ミングの到来に基づいて新たなPWM0を記憶させる前
に、「センサとドラムのどちらを交換しましたか?」な
どといった質問情報を表示部に表示させ、この表示に基
づいて操作パネル26などからセンサ交換情報やドラム
交換情報を操作者に入力させるのである。かかる構成で
は、制御部25に対して両タイミングを自動で判別させ
ることはできないが、ドラム劣化警報の有無に基づいて
自動で判別させるよりも判別精度を高くすることができ
る。なお、操作者による操作に基づいてセンサ交換情報
信号やドラム交換情報信号などの所定の信号を発する発
信手段として、操作パネル26を利用するのではなく、
交換情報を入力するための専用のものを設けてもよい。
【0033】また、感光体ドラム1の交換を検知する交
換検知手段を設け、これの検知結果に基づいて判別させ
るようにしてもよい。かかる交換検知手段の一例として
は、図8に示すものが考えられる。この交換検知手段
は、ギヤ32、これと噛み合うピニオン33、プッシュ
スイッチ34などによって構成されている。これらのう
ち、ギヤ32、ピニオン33はプロセスカートリッジ3
0の側面に設けられている。このプロセスカートリッジ
30は、感光体ドラム、現像装置、ドラムクリーニング
装置(いずれも図示せず)を内部に収容している。感光
体ドラム、現像装置、ドラムクリーニング装置の何れか
が寿命に達した場合は、これらが一体に交換されるよう
になっているのである。一方、Pセンサ(図示せず)
や、プッシュスイッチ34は、プロセスカートリッジ3
0内ではなく、プリンタ本体31内に固定されている。
交換に伴って新品のプロセスカートリッジ30がプリン
タ本体31にセットされると、ピニオン34がプッシュ
スイッチ34を押下する。ギヤ32はプリンタ本体内3
1内の図示しないモータからカートリッジ内に駆動を伝
達するためのもので、プリントプロセスの開始に伴って
ギヤ32が回転すると、ピニオン34がギヤ32との噛
み合いを解かれる位置まで移動してそこに固定されるよ
うになっている。このように固定されたピニオン34
は、プッシュスイッチ34を押下しなくなる。この後、
プロセスカートリッジ30の着脱操作が行われても、ピ
ニオン34は固定されたままなので、プッシュスイッチ
34を押下するようなことがない。よって、プッシュス
イッチ34が押下されるのは、新品のプロセスカートリ
ッジがプリンタ本体31に対して初めて装着されるとき
だけであり、プッシュスイッチ34の押下によって感光
体ドラム1の交換が検知されるのである。かかる構成で
は、所定の情報を操作キー等によって入力するといった
手間を操作者に負わせることなく両タイミングを自動で
判別させ、しかも、ドラム劣化警報の有無に基づく判別
よりも判別精度を高くすることができる。
【0034】これまで、感光体ドラム1の劣化に伴うP
WM1の上昇について説明してきたが、感光体ドラム1
などから飛散したトナーを付着させ易い位置にPセンサ
8を配設している場合には、Pセンサ8に対するトナー
付着によってもPWM1を上昇させるおそれがある。P
センサ8の発光部や受光部にトナーが付着すれば、その
分だけ受光部による受光量が減ってしまうので、減少分
を発光量の増加によってカバーさせるからである。トナ
ー付着によるPWM1の上昇が生ずると、当然ながら感
光体ドラム1の実際の劣化度合いと、「PWM1−PW
M0」とに誤差が生ずることになる。例えば、図7に示
した時期2において、「PWM1−PWM0」は「2
0」になっているが、これにはトナー付着によるPWM
1の増加分として「2」が含まれており、実際の劣化度
合いは「20−2=18」になるといった具合である。
【0035】そこで、本レーザプリンタにおいては、P
センサ8の発光部及び受光部をクリーニングするクリー
ニング手段を設けており、発光部及び受光部をこれによ
ってクリーニングした直後にPセンサ8のキャリブレー
ションを実施させるようにしている。このため、飛散ト
ナーを付着させ易い位置にPセンサ8を配設していたと
しても、トナー付着によってPWM1を増加させてしま
うことに起因する劣化度合い判断精度の悪化を抑えるこ
とができる。
【0036】クリーニング手段としては、図9(a)に
示すようなブラシ35を用いてクリーニングを行うもの
や、図9(b)に示すようなエアーノズル36からのエ
アー噴射によってクリーニングを行うものなどがある。
なお、本実施形態において、二成分現像剤によって静電
潜像を現像するレーザプリンタについて説明したが、ト
ナーのみからなる現像剤を用いる画像形成装置について
も本発明の適用が可能であることは言うまでもない。
【0037】以上の構成の本レーザプリンタにおいて
は、上述したように、Pセンサ8や感光体ドラム1が交
換されても、感光体ドラム1の劣化度合いを正確に判断
することができるが、この他にも、次に掲げるようなこ
とが可能になる。即ち、所定のタイミングたるリセット
タイミングに、Pセンサ8の交換に基づくタイミング
と、感光体ドラム1の交換に基づくタイミングとの何れ
か一方だけではなく、両方を含めるようにしているの
で、Pセンサ8と感光体ドラム1のどちらが交換されて
も、感光体ドラム1の劣化度合いを正確に判断すること
ができる。また、演算手段たる制御部25に対し、互い
に異なるタイミングで取得された2つの調整結果として
のPWM1’及びPWM1の比較(差)に基づいてリセ
ットタイミングを判断させることで、操作者に所定の情
報を入力させるといった手間を負わせなくても、リセッ
トタイミングを自動で判断することができる。また、リ
セットタイミングに含めた両タイミングのそれぞれを判
別する方法として、操作者に対して操作パネル26等の
発信手段を用いてドラム交換情報などの所定の情報を入
力させ、この発信手段からの信号に基づいて判別する方
法を採用している場合には、ドラム劣化警報の有無に基
づいて自動で判別するよりも判別精度を高くすることが
できる。また、感光体ドラムの交換を検知する交換検知
手段による検知結果に基づいて両タイミングのそれぞれ
を判別する方法を採用している場合には、所定の情報を
操作キー等によって入力するといった手間を操作者に負
わせることなく両タイミングを自動で判別し、しかも、
ドラム劣化警報の有無に基づく判別よりも判別精度を高
くすることができる。また、リセットタイミングの到来
に基づいて新たなPWM0を記憶する際に、無効にする
前のPWM0に基づいて新たなPWM0を補正すること
で、Pセンサ8だけが交換されて感光体ドラム1がある
程度劣化した状態で継続して使用されても、その劣化度
合いを新たなPWM0に反映させることができる。そし
て、このことにより、感光体ドラム1がある程度劣化し
た状態で継続して使用されるにもかかわらず、この状態
を劣化のない初期状態であるとみなして劣化度合いの判
断精度を悪化させてしまうといった事態を抑えることが
できる。また、図9に示したようなクリーニング手段に
よって、Pセンサ8の発光部及び受光部をクリーニング
した直後にPセンサ8のキャリブレーションを実施する
ので、トナー付着によってPWM1を増加させてしまう
ことに起因する劣化度合い判断精度の悪化を抑えること
ができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6又は7の
発明によれば、反射光検知手段や潜像担持体が交換され
ても、潜像担持体の劣化度合いを正確に判断することが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの概略光製図。
【図2】同プリンタの電気回路の要部を示すブロック
図。
【図3】同プリンタの制御部によって行われる劣化判定
処理の一例を示すフローチャート。
【図4】同制御部によって行われる警報発信処理の一例
を示すフローチャート。
【図5】同制御部によって行われるPWMリセット処理
を示すフローチャート。
【図6】同制御部によって行われるリセットタイミング
判断処理の一例を示すフローチャート。
【図7】PWM0及びPWM1の経時的な変化の一例を
示す表。
【図8】交換検知手段の一例を示す斜視図。
【図9】(a)及び(b)はそれぞれクリーニング手段
の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電装置 3 現像装置(現像手段) 3a 現像ローラ対 3d Tセンサ 4 転写装置 5 ドラムクリーニング装置 6 除電ランプ 7 トナー補給装置 7a トナーホッパ 7b トナー補給ローラ 8 Pセンサ(反射光検知手段) 9 定着装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DA02 DA04 DA10 DA32 DA35 DE02 DE04 DE07 DE09 EA01 EA05 EA06 EC04 EC06 EC08 EC10 EC15 EC18 EC19 ED01 ED03 ED09 ED10 EE01 EE07 EE08 EF06 EF09 EK01 EK09 HA02 HA04 HA12 HA14 HB01 HB05 HB09 HB14 HB20 ZA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持
    体に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の
    潜像を現像する現像手段と、発光部から発した光を該潜
    像担持体の表面で反射させ、その反射光を受光部で検知
    する反射光検知手段と、該受光部によって所定量の反射
    光が検知されるように上記発光部の発光量を調整する発
    光量調整手段と、該発光量調整手段による調整結果の中
    で所定条件を具備するものを基準結果として記憶手段に
    記憶させ、該基準結果と新たな該調整結果との比較に基
    づいて上記潜像担持体の劣化度合いを判定するための演
    算処理を行う演算手段とを備える画像形成装置におい
    て、所定のタイミングでそれまでの上記基準結果を無効
    にするための演算処理を実施させるように、上記演算手
    段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置であって、上記所
    定のタイミングに、上記反射光検知手段の交換に基づく
    タイミングと、上記潜像担持体の交換に基づくタイミン
    グとの少なくとも2つを含むことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、互いに
    異なるタイミングで取得された2つの上記調整結果の比
    較に基づいて上記所定のタイミングを判断する演算処理
    を実施させるように、上記演算手段を構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の画像形成装置において、
    操作者による操作に基づいて所定の信号を発する発信手
    段を設け、上記反射光検知手段の交換に基づくタイミン
    グと、上記潜像担持体の交換に基づくタイミングとを該
    発信手段からの該信号に基づいて判別する演算処理を実
    施させるように、上記演算手段を構成したことを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4の画像形成装置におい
    て、上記潜像担持体の交換を検知する交換検知手段を設
    け、上記反射光検知手段の交換に基づくタイミングと、
    上記潜像担持体の交換に基づくタイミングとを該交換検
    知手段による検知結果に基づいて判別する演算処理を実
    施させるように、上記演算手段を構成したことを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5の画像形成装置において、
    無効にする前の上記基準結果に基づいて新たな上記基準
    結果を補正する演算処理を実施させるように、上記演算
    手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6の画像形
    成装置において、上記発光部及び受光部をクリーニング
    するクリーニング手段を設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
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