JP2001100508A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001100508A
JP2001100508A JP28052699A JP28052699A JP2001100508A JP 2001100508 A JP2001100508 A JP 2001100508A JP 28052699 A JP28052699 A JP 28052699A JP 28052699 A JP28052699 A JP 28052699A JP 2001100508 A JP2001100508 A JP 2001100508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー残量が誤検出される状態にあることを
認識することで、トナーカートリッジの誤った交換を防
止し、これによりトナーの無駄使いを防止してトナーを
節約しつつ画像を形成することが可能な画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 使用前のトナーを格納するトナー収容室
内における当該トナーの残量を検出するために用いる光
学的に生成される検出信号に基づいてトナーの残量を検
出する場合に、当該検出信号が「LOW」レベルである
期間が、正常動作時において出力され得ない期間であっ
たとき(ステップS21;Y又はS22;Y)、トナー
の減少が誤検出されていると判定し、当該誤検出に対応
する処理を行う(ステップS29)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置の技術
分野に属し、より詳細には、静電潜像が形成されている
感光ドラム上にトナーを供給して付着させることにより
当該静電潜像を顕像化させて画像を形成する画像形成装
置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば非磁性一成分方式の現像装
置を備えた上記画像形成装置においては、現像剤として
のトナーは当初トナー収容室内に収容されており、当該
トナーを担持搬送する現像ローラに対して当該収容され
ているトナーを供給し、次に当該現像ローラに供給され
たトナーを更に感光ドラムに供給することにより、当該
感光ドラム上に形成されている静電潜像をトナー像とし
て可視化し、最後に当該可視化されたトナー像を印字用
紙に転写することにより当該印字用紙上に文字又は画像
を形成する構成となっている。
【0003】このとき、当該現像ローラに対しては層厚
規制用のブレードが押圧接触されており、当該ブレード
によって当該現像ローラ上におけるトナーの層厚を規制
することで当該トナーの薄層を現像ローラ上に形成し、
更に当該薄層化されたトナーにより感光ドラム上の静電
潜像を可視化している。
【0004】一方、当該画像形成装置においては、上記
現像ローラが設けられている現像室とトナーを収容する
トナー収容室との間に開口部が設けられており、当該ト
ナー収容室から現像室へのトナーの供給は、トナー収容
室に設けられたトナー搬送部材(いわゆるアジテータ)
を回転させつつ当該アジテータの一部を上記開口部から
突出させることにより行われている。
【0005】更に、従来は、当該トナー収容室を少なく
とも含むトナーカートリッジが画像形成装置本体から取
り外し可能とされている。そして、この取り外し可能と
なっていることで、トナー収容室内のトナーがなくなっ
た場合には画像形成装置全体を交換することなく上記ト
ナーカートリッジのみを新しいものに交換することで画
像の形成等を継続することが可能となっている。
【0006】ここで、当該トナー収容室内のトナーの残
量の検出については、従来は、当該トナー収容室内に指
向性のよい光を照射し、当該トナー収容室内を通過した
光の受光状態に基づいて当該残量を検出していた。
【0007】より具体的には、当該光がトナー収容室を
通過してこないとき(すなわち、トナーが十分に残って
おり、光がそのトナーにより遮られて通過してこなかっ
たとき)にはオフ状態のままとなって「HIGH」レベ
ルの検出信号を生成し、一方当該光がトナー収容室内を
通過してきたとき(すなわち、トナーの残量が少なくな
ってきたことにより当該光が通過する隙間(光路)が攪
拌中のトナー内に形成され、これにより光が通過してき
たとき)にはオン状態となって「LOW」レベルの検出
信号を生成するように当該光の受光器を光トランジスタ
等により構成し、この検出信号が「LOW」となってい
る時間の長短により当該残量の程度を認識・検出してい
た。
【0008】一方、上記従来の画像形成装置において、
感光ドラム上に静電潜像を形成する場合には、先ず、感
光ドラム上をトナーと同じ極性に均一に帯電させ、レー
ザ光等の光ビームを照射することで当該帯電を選択的に
除電する。そして形成された静電潜像の電位と現像ロー
ラ上のトナーの電位との差により、静電的にトナーを静
電潜像上に引き付けることでトナー像の形成を行ってい
た。
【0009】そして、この感光ドラムの帯電化のため
に、従来は、高圧のコロナ放電により当該帯電を行う帯
電器を感光ドラムに近接して配置していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成の画像形成装置においては、帯電器に対して塵
等が付着することにより当該帯電器が汚濁されると、当
該汚濁によりコロナ放電が異常を来し、例えば帯電器が
部分的にいわゆるアーク放電を行ってしまうことがあっ
た。
【0011】そして、このアーク放電等の異常放電によ
り、上記受光器から出力される検出信号にノイズが重畳
され、結果としてトナーの残量が十分多いにも拘らず当
該検出信号が「LOW」レベルとなってしまう場合があ
るという問題点があった。
【0012】より具体的には、当該受光器においては、
上述したようにトナー収容室内からの光を受光しなかっ
たとき(すなわち、オフ状態)に「HIGH」レベルと
なる検出信号を出力し、トナー収容室内からの光を受光
したとき(すなわちオン状態)に「LOW」レベルとな
る出力信号を感度良く出力する必要がある関係で、当該
受光器の入力段に高抵抗値の抵抗素子を挿入していた
が、この抵抗素子に上記異常放電によるノイズが混入
し、結果的に当該光を受光していないにも拘らず検出信
号が「LOW」レベルとなってしまうのである。
【0013】なお、この誤って「LOW」レベルとなっ
てしまう検出信号の態様としては、例えば、長時間「L
OW」レベルが連続してしまう場合や、或いは、短時間
に「HIGH」レベルと「LOW」レベルが入れ替る状
態が長時間継続してしまうという場合がある。
【0014】そして、上述したようにトナーの残量が十
分であるにも拘らずそれが少ないと誤検出された場合に
は、トナーが十分残っているにも拘らずトナーカートリ
ッジが交換されてしまうこととなり、結果としてトナー
が無駄使いされて廃棄されてしまうこととなり、よって
トナーを節約しつつ画像を形成することができないとい
う問題点があった。
【0015】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
為されたもので、その課題は、トナー残量が誤検出され
る状態にあることを認識することで、トナーカートリッ
ジの誤った交換を防止し、これによりトナーが無駄使い
されることを防止してトナーを節約しつつ画像を形成す
ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、静電潜像が形成されて
いる感光ドラム等の静電潜像担持手段上にトナーを供給
して付着させることにより当該静電潜像を顕像化させて
画像を形成する画像形成装置において、前記静電潜像担
持手段に供給される前の前記トナーを格納するトナー収
容室等の格納手段内における当該トナーの残量を検出す
るために用いられる検出信号を出力する受光器等の検出
信号出力手段と、前記検出信号に基づいて、前記トナー
の残量を検出するエンジンASIC、メインASIC及
びCPU等の検出手段と、前記検出信号のうち前記トナ
ーが減少していることを前記検出手段が検出する根拠と
なる当該検出信号である減少検出信号が、正常動作時に
おいて当該減少検出信号が出力され得ない期間出力され
たとき、前記検出手段が前記トナーの減少を誤検出する
と判定するCPU等の判定手段と、前記判定手段におけ
る判定結果に基づいて当該誤検出に対応する処理を行う
CPU等の処理手段と、を備える。
【0017】よって、減少検出信号が出力されている期
間が正常動作時においてはあり得ない長さの期間である
ときに検出手段が誤検出すると判定するので、確実に当
該誤検出の発生を認識することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置におい
て、前記格納手段内において回転することにより前記格
納されているトナーを攪拌し、当該トナーを前記静電潜
像担持手段に供給するアジテータ等の攪拌手段を更に備
えると共に、前記検出信号出力手段は、前記格納手段内
に射出した残量検出用光の受光状態に基づいて前記検出
信号を出力し、更に前記判定手段は、前記減少検出信号
が前記攪拌手段の一回転に要する時間よりも長い時間連
続して出力されたとき、前記検出手段が前記トナーの減
少を誤検出すると判定するように構成される。
【0019】よって、減少検出信号が攪拌手段の一回転
に要する時間よりも長い時間連続して出力されたとき検
出手段が誤検出すると判定するので、確実に当該誤検出
の発生を認識することができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、静電潜像が形成されている感光ドラム等
の静電潜像担持手段上にトナーを供給して付着させるこ
とにより当該静電潜像を顕像化させて画像を形成する画
像形成装置において、前記静電潜像担持手段に供給され
る前の前記トナーを格納するトナー収容室等の格納手段
内における当該トナーの残量を検出するために用いられ
る検出信号を出力する受光器等の検出信号出力手段と、
前記検出信号に基づいて前記トナーの残量を検出するエ
ンジンASIC、メインASIC及びCPU等の検出手
段と、前記検出信号のうち前記トナーが減少しているこ
とを前記検出手段が検出する根拠となる当該検出信号で
ある減少検出信号が、正常動作時においては出力され得
ない期間しか連続して出力されないとき、前記検出手段
が前記トナーの減少を誤検出すると判定するCPU等の
判定手段と、前記判定手段における判定結果に基づいて
当該誤検出に対応する処理を行うCPU等の処理手段
と、を備える。
【0021】よって、減少検出信号が正常動作時におい
ては出力され得ない期間しか連続して出力されないとき
検出手段が誤検出すると判定するので、確実に当該誤検
出の発生を認識することができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
画像形成装置において、前記判定手段は、前記格納手段
及び前記静電潜像担持体を少なくとも含むプロセスカー
トリッジが当該画像形成装置内に装填されているときの
み、前記検出手段が前記トナーの減少を誤検出している
か否かの判定処理を開始するように構成される。
【0023】よって、プロセスカートリッジが装填され
ていないときに無駄な判定動作が行われることを防止で
きる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の
画像形成装置において、前記判定手段は、前記検出手段
が前記減少検出信号に基づいて前記トナーの減少を検出
したときのみ、当該検出手段が前記トナーの減少を誤検
出しているか否かの判定処理を開始するように構成され
る。
【0025】よって、減少検出信号に基づいてトナーの
減少を検出したときのみ誤検出の有無を更に判定するの
で、確実に誤検出の有無を判定できると共に無駄な判定
動作が行われることを防止できる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の
画像形成装置において、前記静電潜像担持手段を帯電さ
せる帯電器等の帯電手段を更に備えると共に、前記検出
手段における誤検出が、前記帯電手段における異常放電
に起因して発生する誤検出であるように構成される。
【0027】よって、異常放電に起因する検出手段の誤
検出の発生を確実に判定し認識することができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の
画像形成装置において、当該画像形成装置は、外部の情
報処理装置の制御に基づいて前記画像を形成すると共
に、前記処理手段は、前記検出手段が前記トナーの減少
を誤検出すると判定されたとき当該検出手段による前記
トナーの残量の検出を停止すると共に、当該誤検出発生
の告知又は当該誤検出が発生していることを示す発生信
号の前記情報処理装置への出力のうち少なくともいずれ
か一方を行うように構成される。
【0029】よって、検出手段によるトナー減少の誤検
出の発生を確実に認識して対応する処理を実行すること
ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0031】なお、以下に説明する実施の形態は、トナ
ー収容室内に収容されているトナーを上記現像ローラを
介して感光ドラムに供給することにより当該感光ドラム
上に形成されている静電潜像をトナー像として可視化
し、当該可視化されたトナー像を用紙に転写することで
当該用紙上に文字又は画像を形成する画像形成装置とし
てのレーザプリンタに対して本発明を適用した場合の実
施の形態である。
【0032】(I)レーザプリンタ全体の概要構成 始めに、当該レーザプリンタの概要構成について、図1
を用いて説明する。なお、図1は当該レーザプリンタ1
の概略構成を示す縦断面図である。
【0033】図1に示すように、実施形態のレーザプリ
ンタ1は、用紙を給紙するフィーダユニット3と、現像
装置50等を含むプロセスカートリッジ2aと、スキャ
ナユニット40と、定着ユニット70と、搬送ローラ7
3及び74と、排紙トレイ75と、により構成されてい
る。
【0034】この構成において、フィーダユニット3
は、レーザプリンタ1の筐体である本体ケース2の底部
に備えられている。
【0035】このフィーダユニット3は、バネ15によ
って押圧される用紙押圧板10と、給紙ローラ11と、
摩擦分離部材14と、により構成されており、用紙押圧
板10により用紙を給紙ローラ11に押圧し、当該給紙
ローラ11と摩擦分離部材14との間で給紙ローラ11
の回転により最も上に重ねられている一の用紙を分離し
て所定のタイミングで当該用紙の供給を行う。
【0036】そして、図1の矢印方向に回転する給紙ロ
ーラ11により搬送される用紙の搬送方向の下流側には
一対のレジストローラ12及び13が回転可能に枢支さ
れ、後述する静電潜像担持手段としての感光ドラム20
と転写ローラ21によって形成される転写位置へ所定の
タイミングで用紙を搬送する。
【0037】一方、当該感光ドラム20は、正帯電性の
材料(例えば正帯電性のポリカーボネイト)を主成分と
する有機感光体により形成されている。より具体的に
は、感光ドラム20は、例えばアルミニウム製円筒形状
の円筒スリーブを本体とし、ポリカーボネイトに光導電
性樹脂を分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)の
光導電層をその外周部に形成した中空状のドラムであ
り、当該円筒スリーブを接地した状態で本体ケース2に
回転自在に枢支されている。更に、感光ドラム20は、
図示しない駆動機構により矢印方向に回転駆動される。
【0038】次に、帯電手段としての帯電器30は、例
えばタングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ
放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器で
ある。
【0039】更に、レーザスキャナユニット40は、感
光ドラム20上に静電潜像を形成するためのレーザ光L
を発生する図示しないレーザ発生器と、回転駆動される
ポリゴンミラー(五面体ミラー)41と、一対のレンズ
42及び45と、反射ミラー43、44及び46と、に
より構成されている。
【0040】また、現像装置50は、ケース51内に格
納手段としてのトナー収容室52が形成されており、当
該トナー収容室52内には、攪拌手段としてのアジテー
タ90と、清掃部材54と、これらの間に設けられた遮
光部材80と、が回転軸55の周りに回転自在に設けら
れている。
【0041】なお、当該トナー収容室52内には、電気
絶縁性を有する正帯電性のトナーが格納されている。ま
た、トナー収容室52の回転軸55の両端側に位置する
側壁には光透過窓56が設けられている。
【0042】更に、トナー収容室52の感光ドラム20
側には、開口部Aによってトナー収容室52と連通し現
像を行う現像室57が形成されており、供給ローラ58
と現像ローラ59とが回転可能に枢支されている。この
とき、現像ローラ59上のトナーの層厚は、薄い板状の
弾性を有する層厚規制ブレード64により所定の厚さに
規制されており、この状態で当該トナーが現像に供され
るのである。
【0043】一方、転写ローラ21は、回転自在に枢支
されており、シリコーンゴムやウレタンゴムなどを材料
とする導電性を有する発泡弾性体により構成されてい
る。そして、転写ローラ21はそれに印加される電圧に
より感光ドラム20上のトナー画像を搬送されてきてい
る用紙に確実に転写する。
【0044】更に、定着ユニット70は、レジストロー
ラ12及び13から感光ドラム20と転写ローラ21と
の圧接部に至る用紙の搬送方向の更に下流側に設けら
れ、加熱用ローラ71と、押圧ローラ72と、により構
成されている。そして、用紙に転写されたトナー画像は
加熱用ローラ71と押圧ローラ72との間を搬送される
間に加熱されつつ押圧されて用紙に定着される。
【0045】最後に、用紙搬送用の一対の搬送ローラ7
3及び74は、定着ユニット70の搬送方向下流側に夫
々設けられており、排紙ローラ74の更に下流側には排
紙トレイ75が設けられている。
【0046】なお、上述した感光ドラム20、転写ロー
ラ21、帯電器30及び現像装置50はプロセスカート
リッジ2a内に収容されており、当該プロセスカートリ
ッジ2aはレーザプリンタ1に対して着脱自在に設けら
れている。
【0047】更に、現像装置50は、現像器カートリッ
ジとしてプロセスカートリッジ2aに対して着脱自在に
設けられている。
【0048】次に、上述した構成のレーザプリンタ1に
おいて実行される印刷動作について説明する。
【0049】当該印刷動作においては、始めに、感光ド
ラム20の表面が帯電器30により一様に帯電され、当
該表面に対してレーザスキャナユニット40から画像情
報に従って変調されたレーザ光Lが照射されると、当該
表面には当該画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。この静電潜像は、現像装置50によるトナーの付着
により可視像(トナー像)化され、当該可視像が感光ド
ラム20によって転写位置へと搬送される。
【0050】次に、当該転写位置には給紙ローラ11並
びにレジストローラ12及び13を介して用紙が供給さ
れており、転写ローラ21によって印加される転写バイ
アスにより当該搬送された可視像が供給された用紙に転
写される。
【0051】なお、転写後に感光ドラム20上に残った
トナーは、現像ローラ59によって現像室57に再度回
収される。
【0052】次に、可視像が転写された用紙は、定着ユ
ニット70に搬送され、当該定着ユニット70の加熱用
ローラ71と押圧ローラ72によって挟持搬送され、用
紙上の可視像は加圧及び加熱されて用紙上に定着され
る。
【0053】そして、可視像が定着された用紙は搬送ロ
ーラ73及び排紙ローラ74によりレーザプリンタ1上
部の排紙トレイ75に排出され、印刷動作が終了する。
【0054】(II)現像装置の細部構成 次に、上述したレーザプリンタ1における実施形態に係
る現像装置50の細部構成について、図2及び図3に基
づいて説明する。
【0055】なお、図2は実施形態に係る現像装置50
の図3に示すY−Y’断面を示す図であり、図3は当該
現像装置50の図2に示すX−X’断面を示す図であ
る。
【0056】ここで、図3はアジテータ90と清掃部材
54が図2に二点鎖線で示される位置にある場合の断面
図である。また、図3においては、フレーム2b、発光
器60、検出信号出力手段としての受光器61並びに基
板60b及び61bが断面として描かれているが、これ
らは図2におけるZ−Z’断面に相当する。
【0057】先ず、実施形態における現像装置50は、
図2に示すように、ケース51内にその他の各構成要素
を備えた状態で図3に示すプロセスカートリッジ2aに
対して着脱可能とされている。このとき、ケース51
は、トナー収容室52と現像室57とを形成すると共
に、各構成要素を支持する枠体としても機能している。
【0058】次に、ケース51以外の各構成要素につい
て説明する。
【0059】最初に、現像ローラ59(トナー担持体)
は、ステンレス鋼等を材料として形成された芯金59a
の外周部に、導電性カーボンの微粒子を含む導電性シリ
コーンゴムを材料として形成された円筒状の基材59b
が設けられており、更にこの基材59bの外周部にはフ
ッ素を含有した樹脂又はゴム材を材料として形成された
コート層59cが形成されている。
【0060】なお、上記基材59bは、導電性のシリコ
ーンゴムで構成する以外に、例えば導電性のウレタンゴ
ムにより構成しても良い。
【0061】また、現像ローラ59には図示しない電源
により所定の電圧が印加されており、感光ドラム20と
の間に所定の電位差を有するように構成されている。
【0062】次に、層厚規制部材としての層厚規制ブレ
ード64は、ステンレス鋼等で形成され、基端が現像装
置50のケース51に固定された支持部64aと、その
支持部64aの先端に設けられ、絶縁性又は導電性のシ
リコーンゴム或いは絶縁性又は導電性のフッ素含有ゴム
若しくは絶縁性又は導電性のウレタンゴムを材料として
形成された接触部64bと、により構成されている。そ
して、接触部64bは支持部64aの弾性力により現像
ローラ59に圧接されている。
【0063】なお、実施形態では、図2に示すように、
接触部64bを断面が略半月状の凸形状となるように形
成しているが、板状に形成しても良い。
【0064】一方、供給ローラ58は、ステンレス鋼等
を材料として形成された芯金58a上に導電性スポンジ
を材料として形成された円筒状の基材58bが形成され
たローラであり、現像ローラ59に対してスポンジの弾
性力によって押圧接触するように配置されている。
【0065】なお、供給ローラ58としては、この他に
も、導電性シリコーンゴム或いはウレタンゴム等の適宜
の部材を使用することができる。
【0066】次に、トナー収容室52に収容されるトナ
ーは、正帯電性の非磁性一成分現像剤であり、懸濁重合
法によって球状に形成したスチレン−アクリル系樹脂
に、カーボンブラック等の周知の着色剤並びにニグロシ
ン、トリフェニルメタン、4級アンモニウム塩等の荷電
制御剤を添加してなる粒径6μm〜10μm、平均粒径
8μmのトナー母粒子を有している。そして、トナー
は、当該トナー母粒子の表面にシリカを外添剤として添
加して構成されている。
【0067】ここで、外添剤としてのシリカはシランカ
ップリング剤等による周知の疎水化処理が施されてお
り、その平均粒径は10nmで、その添加量はトナー母
粒子の0.6重量(wt)%である。
【0068】このように、トナーは極めて球状に近い懸
濁重合トナーであり、しかも、平均粒径が10nmの疎
水性処理したシリカを0.6重量(wt)%だけ外添剤
として添加しているため、極めて流動性に優れている。
そのため、摩擦帯電により充分な帯電量が得られるの
で、転写効率が良く極めて高画質な画像が形成できる。
【0069】次に、アジテータ90は、ABS(アクリ
ロニトリル‐ブタジエン‐スチレン)樹脂等の樹脂で形
成された支持部材90aの先端部に、PET(ポリエチ
レンテレフタラート)で形成された厚さ75μmのシー
ト状の摺接部90bが取り付けられて構成されている。
【0070】このとき、支持部材90aは、図3に示す
ように、ケース51の両側壁51a及び51bに軸支さ
れた回転軸55と一体に成形されており、当該回転軸5
5の軸端にはギア63が取り付けられている。
【0071】また、摺接部90bは、図2に示すよう
に、少なくともトナー収容室52の円筒形状の底面部5
2aに摺接する際に撓みを有して摺接するような幅(回
転半径方向の長さ)を有している。
【0072】従って、図示しないモータからの回転駆動
力がギア63に伝達されると、支持部材90a及び摺接
部90bからなるアジテータ90は、図2に示す矢印方
向に回転し(実施形態の場合では、一回転に要する時間
は1.3秒とされている。)、摺接部90bは撓んだ状
態でトナー収容室52の底面部52aを摺接し、搬送面
によってトナーを開口部Aに押し上げる。
【0073】なお、図3においては、開口部Aを黒く塗
り潰して表しており、更に図3において当該開口部Aの
支持部材90aに隠れる部分は点線で表している。
【0074】更に、摺接部90bには、図3に示すよう
に開口部Aの両端部位置に対応して切り込み90dが設
けられており、これら二つの切り込み90dによって挟
まれた摺接部90bの搬送主部が、開口部A内に弾性的
に弾かれるように侵入し、トナーを現像室57側に弾き
飛ばす。
【0075】また、摺接部90bだけでなく、支持部材
90aの面もトナーを押し上げることになるので、支持
部材90aには図3に示すように開口部90cが形成さ
れており、支持部材90aの面が回転時にトナーから受
ける抵抗を減少させるように構成されている。
【0076】更にまた、支持部材90a及び摺接部90
bの長手方向長さは、ケース51の長手方向長さよりも
短くなるように設定されており、図3に示すように、支
持部材90a及び摺接部90bの側部は、両側の光透過
窓56a及び56bに接触しないように所定の間隔を有
するように配置されている。
【0077】次に、清掃部材54は、アジテータ90の
支持部材90aと一体に成形された支持部材54aと、
図3に示すように当該支持部材54aの両端に取り付け
られたワイパー54bとから構成される。
【0078】このとき、ワイパー54bは、ウレタンゴ
ムを材料として形成されており、支持部材54aの回転
に伴って光透過窓56a及び56bの表面を摺擦するこ
とで当該表面のトナーを拭き取り可能な位置に取り付け
られている。
【0079】また、支持部材54aは、一例としてアジ
テータ90の支持部材90aと逆向きで平行になるよう
に、即ち、アジテータ90の支持部材90aとの位相角
が180度になるように取り付けられている。
【0080】次に、光透過窓56は、アクリル、ポリカ
ーボネート又はポリプロピレン等で形成された透明もし
くは半透明な部材であり、図3に示すようにケース51
の発光器60側の側壁51aに取り付けられた光透過窓
56aと、受光器61側の側壁51bに取り付けられた
光透過窓56bと、により構成されている。
【0081】また、これらの光透過窓56a及び56b
は、図3に示すように、トナー収容室52の内部側に突
出するように設けられており、上記清掃部材54のワイ
パー54bが確実に光透過窓56a及び56bの表面を
拭き取り可能なように構成されている。
【0082】更に、光透過窓56b及び56aは、図2
に示すように、アジテータ90と清掃部材54の回転中
心線を含む平面であって鉛直方向に延びる平面Gよりも
開口部A側の位置に設けられている。
【0083】更にまた、プロセスカートリッジ2aの光
透過窓56a及び56bに対応する位置には、図3に示
すように開口部62a及び62bが形成されており、当
該開口部62aは光透過窓56aへの光の入射を可能と
し、当該開口部62bは光透過窓56bからの光の射出
を可能にしている。
【0084】このような光透過窓56a及び56bが設
けられている位置に対応して、現像装置50の両側に
は、図3に示すように、トナー残量検出用の光を射出す
る発光器60と、これを受光する受光器61と、が設け
られている。
【0085】このうち、発光器60は、フレーム2bに
取り付けられるホルダ60aと、当該ホルダ60aに支
持される基板60bと、当該基板60b上に設けられた
発光素子60cとから構成されている。
【0086】また、ホルダ60aはプラスチックから形
成されており、ホルダ60aの光透過窓56aに対向す
る側には、一体成形によりプラスチックレンズ60dが
形成されている。
【0087】また、受光器61も同様に、フレーム2b
に取り付けられるホルダ61aと、当該ホルダ61aに
支持される基板61bと、当該基板61b上に設けられ
た受光素子61cとから構成されている。
【0088】また、ホルダ61aはプラスチックから形
成されており、ホルダ61aの光透過窓56bに対向す
る側には、一体成形によりプラスチックレンズ61dが
形成されている。なお、受光素子には一例としてフォト
トランジスタを用いている。
【0089】ここで、上述した発光素子60c、プラス
チックレンズ60d、開口部62a、光透過窓56a及
び56b、開口部62b、プラスチックレンズ61d並
びに受光素子61cは、図3に示すように、ほぼ一直線
上に並ぶように設定されており、発光素子60cから射
出された光は、プラスチックレンズ60dによって略平
行光化され、開口部62aを通って光透過窓56aに入
射する。
【0090】従って、光透過窓56aと光透過窓56b
の間にトナーが存在しない状態においては、当該光透過
窓56aを透過した光は反対側の光透過窓56bに入射
し、光透過窓56bを透過して開口部62bを通ってプ
ラスチックレンズ61dに入射する。そして、当該入射
した光はこのプラスチックレンズ61dによって集光さ
れ、受光素子61cによって受光される。
【0091】このとき、受光素子61cは、図4に示す
ように、受光した光量に応じて流れる電流値が変化する
素子であり、実施形態においては、受光素子61cの電
源入力端子に比較的受光感度を高くするために高抵抗値
(例えば、470キロオーム程度)の抵抗素子を挿入す
ることにより、当該受光素子61cにおける受光量が少
ない場合には出力電圧値がほぼ5Vに近い値をとり、受
光量が多い場合には出力電圧値がほぼ0Vに近い値とな
るように構成されている。
【0092】そして、この範囲で受光量に応じて出力電
圧値が変化する。本実施形態では、このような受光素子
61cの出力をマイクロプロセッサ等からなる後述する
CPUで読み取り、所定の電圧値を閾値として設定し、
当該閾値よりも高い出力電圧値については「HIGH」
レベルと判定し、当該閾値よりも低い出力電圧値を「L
OW」レベルと判定すると共に、この「LOW」レベル
となる期間(以下、「LOW」レベル期間とする)T1
の測定単位期間T2内における合計が、当該測定単位期
間T2に占める割合を算出することにより、トナー残量
の検出を行っている。
【0093】次に、遮光部材80は、図2に示すよう
に、アジテータ90の支持部材90aと、清掃部材54
の支持部材54aとの間に設けられABS樹脂等の樹脂
を材料として形成された板状部材であり、アジテータ9
0及び清掃部材54と共に回転軸55と一体に成形され
回転軸55の周りに回転するように構成されている。ま
た、回転軸55の軸線方向においては、発光器60側に
のみ設けられている。
【0094】この遮光部材80は、アジテータ90が光
透過窓56b及び56aの位置を通過した直後から、図
2に示すように光透過窓56bへの光を遮り、清掃部材
54による光透過窓56b及び56aの清掃開始直前に
当該光の遮りを解除する大きさの遮光面を有している。
そして、このように構成することにより、アジテータ9
0による掻き取り動作によって光透過窓56b及び56
a周辺のトナーが掻き取られてしまった場合でも、遮光
部材80が光路を塞いでいる間は受光素子60cからの
出力が得られないので、環境条件あるいは使用期間に拘
わらず、正確なトナー残量検出を行うことができる。ま
た、遮光部材80は、清掃部材54及びアジテータ90
と共通の回転軸55周りに回転するように構成されてい
るので、全体として構成を簡単化することができる。
【0095】(III)制御部の構成及び動作 次に、本発明に係るトナー残量の検出処理を含むレーザ
プリンタ1の電気的な制御を行う制御部の構成及び動作
について、図5乃至図8を用いて説明する。
【0096】なお、図5は実施形態に係る制御部の概要
構成を示すブロック図であり、図6は受光器61から出
力される検出信号の波形の例を示す波形図であり、図7
及び図8は本発明に係る発光器60及び受光器61を用
いたトナー残量検出処理を示すフローチャートである。
【0097】先ず、当該制御部の全体構成及び概要動作
について、図5を用いて説明する。
【0098】図5に示すように、実施形態に係るレーザ
プリンタ1の制御部Sは、検出手段、判定手段及び処理
手段としてのCPU95と、RAM96と、ROM97
と、検出手段としてのメインASIC(Application S
pecific Integrated Circuit)98と、検出手段とし
てのエンジンASIC99と、スキャナモータ100
と、メインモータ101と、給紙ソレノイド102と、
入力パネル103と、上記帯電器30と、用紙センサ1
04と、表示パネル105と、により構成されている。
【0099】このうち、CPU95、RAM96、RO
M97及びメインASIC98は相互にバスBSにより
接続されつつ図示しないメイン基板上に配置されてお
り、一方、エンジンASIC99は図示しないエンジン
基板上に配置されている。そして、当該メインASIC
98とエンジンASIC99とは双方向シリアル通信を
行うシリアルバス105により接続されている。なお、
当該メイン基板とエンジン基板とは、図1における用紙
押圧板10の図1中上部にある空間内に収納されてい
る。
【0100】次に、上記制御部Sの概要動作を説明す
る。
【0101】先ず、スキャナモータ100は、スキャナ
ユニット40内のポリゴンミラー41等を回転させるモ
ータであり、エンジンASIC99からの制御信号Ssm
により制御される。
【0102】また、メインモータ101は、上記した感
光ドラム20、現像ローラ59及び転写ローラ21等を
同期させつつ回転させるモータであり、エンジンASI
C99からの制御信号Smmにより制御される。
【0103】更に、給紙ソレノイド102は、用紙の供
給に用いられるソレノイドであり、エンジンASIC9
9からの制御信号Spsにより制御される。
【0104】一方、用紙センサ104は、上記した用紙
の搬送経路上に設けられており、用紙が転写ローラ21
の位置に搬送されてきたこと及び当該転写ローラ21の
位置から離脱したことを夫々検出するためのセンサであ
り、当該用紙の位置を示す用紙検出信号Sppをエンジン
ASIC99に出力する。
【0105】更に、帯電器30は、エンジンASIC9
9からの制御信号Shvにより当該帯電器30への高圧電
圧の供給等が制御される。
【0106】また、入力パネル103においては、レー
ザプリンタ1の動作を指定するための操作等が使用者に
より行われ、当該操作に対応する入力信号Sinが生成さ
れてエンジンASIC99に出力され、当該エンジンA
SIC99はこの入力信号Sinの内容に基づいて上記各
構成部材の動作を制御する。
【0107】更に、レーザプリンタ1の動作上必要な情
報(後述するトナー残量に関する警告情報を含む。)
は、表示信号SdpとしてエンジンASIC99から表示
パネル105に出力され、当該表示パネル105におい
て当該警告情報を含む情報に対応する表示が実行され
る。
【0108】一方、上記発光器60は、エンジンASI
C99からの制御信号Sldに基づいて発光素子60cを
駆動し、トナー残量検出用の上記光としての残量検出光
Bを上述したように光透過窓56a及び開口部62a等
を介してトナー収容室52内に射出する。
【0109】これにより、受光器61内の受光素子61
cは、当該トナー収容室52を通過してきた残量検出光
Bを開口部62b及び光透過窓56b等を介して受光
し、図4に示すような検出信号Stc(すなわち、トナー
収容室52を通過した残量検出光Bが受光されている期
間のみ「LOW」レベルとなる検出信号Stc(この「L
OW」レベルである検出信号Stcが上記各請求項におけ
る減少検出信号に対応する。))を生成してエンジンA
SIC99に出力する。
【0110】このとき、エンジンASIC99は、用紙
検出信号Spp及び入力信号Sinに基づいて、メインAS
IC98との間でシリアルバス105を介して情報の授
受を行いつつ、上記制御信号Ssm、Smm、Sps及びShv
を出力し、対応する各構成部材を駆動制御すると共に、
制御信号ldを生成して受光素子60aを駆動制御し、更
に検出信号Stcに基づいて後述する本発明に係るトナー
残量検出処理を行う。
【0111】更に、メインASIC98は、CPU95
との間でバスBSを介して情報の授受を実行しつつエン
ジンASIC98を制御し、当該エンジンASIC99
に上述した各制御動作を実行させる。
【0112】このとき、CPU95は、上記エンジンA
SIC99及びメインASIC98を介して各検出信号
の内容を取得し、後述するトナー残量検出処理を含むレ
ーザプリンタ1全体の動作を統括制御する。
【0113】なお、当該統括制御のために必要な情報は
ラム信号SraとしてRAM96に一時的に記憶されつつ
読み出されて当該統括制御に供される。更に、当該統括
制御に必要なプログラム等は予めROM97内に記憶さ
れており、これがロム信号Sroとして必要に応じて読み
出されCPU95における当該処理に用いられる。
【0114】次に、本発明に係るトナー残量検出処理に
ついて、図6乃至図8を用いて説明する。
【0115】先ず、具体的な処理を説明する前に、受光
素子61cから出力される上記検出信号Stcの態様につ
いて、図6を用いて説明する。
【0116】上述したように、検出信号Stcは、受光素
子61cが残量検出光Bを受光していないときは「HI
GH」レベルを維持しており(図6(a)参照)、一方
当該残量検出光Bを受光している期間は「LOW」レベ
ルに維持する信号である。
【0117】そして、レーザプリンタ1におけるトナー
残量検出処理においては、上記図4に示すように、「L
OW」レベル期間の測定単位期間T2内における合計が
当該測定単位期間T2に占める割合を算出することによ
り、トナー残量の検出を行っている。
【0118】すなわち、図6(b)に示すように、通常
動作時において「LOW」レベル期間の当該割合が例え
ば2%を超えたときは、トナーの残量がトナーなし状態
に近づいて少なくなっていることを示す警告を表示パネ
ル105に表示する。
【0119】一方、図6(c)に示すように、通常動作
時において「LOW」レベル期間の当該割合が例えば1
8%を超えたときは、トナーなし状態になっていること
を示す警告を表示パネル105に表示する。このとき、
印刷中の用紙がある場合は、その排出処理後にメインモ
ータ101等の動作を停止する。
【0120】ところで、図1に示したように、高圧のコ
ロナ放電を発生させる帯電器30と受光器61とは比較
的近い位置に配置されており、更に受光素子61cの電
源入力端子に高抵抗値の抵抗素子が挿入されている関係
で、帯電器30の動作時に塵等に起因して当該帯電器3
0上でアーク放電等の異常放電が発生すると、上記発明
が解決すべき課題欄で述べたようなノイズが当該検出信
号Stcに混入することがある。
【0121】より具体的には、図6(d)に示すよう
に、受光素子61cにおいて残量検出光Bが受光されて
いないにも拘わらず検出信号Stcが連続して「LOW」
レベルに変化したり、或いは図6(e)に示すように
「HIGH」レベルと「LOW」レベルとの間を短期間
に連続して変化する場合が生じる。そして、このような
状態の検出信号Stcに基づいて上述した構成によりトナ
ーの残量を検出すると、トナー自体は十分に残置してい
るにも拘わらず、外部への表示上はトナーなし状態とし
て表示してしまうこととなる。
【0122】そこで、本発明では、以下の処理により図
6(d)又は(e)に示すような誤検出が発生している
ことを検出して対応する処理を講じている。
【0123】次に、本発明に係るトナー残量検出処理に
ついて、具体的に図7及び図8を用いて説明する。
【0124】なお、図7及び図8に示すフローチャート
に対応するプログラムは上記ROM97内に予め記憶さ
れており、当該検出処理はこのプログラムがロム信号S
roとしてCPU95に読み出されることにより当該CP
U95(当該CPU95の制御下で動作するメインAS
IC98及びエンジンASIC99を含む。)において
制御実行されるものである。
【0125】また、図7に示すトナー残量検出処理は、
レーザプリンタ1としての他の処理(より具体的には、
用紙詰まり検出処理、外部カバー開検出処理、印刷処理
及び定着処理等)と共に時間的に連続して実行される処
理であり、具体的には、例えば5ミリ秒間隔で夫々開始
される当該他の処理の間に定期的に開始される処理であ
る。
【0126】図7に示すように、実施形態のトナー残量
処理が開始されると、先ず、発光素子60cを発光さ
せ、検出信号Stcが「HIGH」レベルとなっているか
否かが判定される(ステップS1)。
【0127】そして、検出信号Stcが「HIGH」レベ
ルとなったときは(ステップS1;Y)、プロセスカー
トリッジ2aがレーザプリンタ1に装填されていること
により残量検出光Bが遮られたと判定できるので、当該
プロセスカートリッジ2aが装填されたことを示すCP
U95内の図示しないカートリッジ装填フラグCFに
「1」を設定し(ステップS2)ステップS3へ移行す
る。
【0128】なお、当該カートリッジ装填フラグCF
は、図示しない外部カバーの開閉時にプロセスカートリ
ッジ2aがレーザプリンタ1から取り外される可能性が
あるため、電源投入時及び当該外部カバー開検出処理時
において外部カバー開と判定された場合に「0」と設定
される。
【0129】一方、ステップS1の判定において、検出
信号Stcが「HIGH」レベルとなっていないときは
(ステップS1;N)、次に、アジテータ90によりト
ナーが攪拌されているか否かが判定される(ステップS
3)。このとき、実際には、このステップS3はメイン
モータ101が駆動しているか否かにより判定される。
【0130】そして、トナーの攪拌がされていないとき
は(ステップS3;N)、未だプロセスカートリッジ2
aがレーザプリンタ1に装填されておらず、印刷処理が
実行されていないと判定し、以下に示す処理に用いられ
る各パラメータを初期化し(ステップS4)、レーザプ
リンタ1としての上記他の処理へ移行し、その中で再度
図7に示す処理が繰り返される。
【0131】なお、後述の処理に用いられる当該パラメ
ータとしては、印刷動作開始時において検出信号Stcを
安定させるための安定時間が経過しているか否かを示す
パラメータC2と、検出信号Stcの「LOW」レベル期
間の合計値を求める場合の上記測定単位期間T2(本実
施形態では4秒間(アジテータ90が三回転する時間に
相当する。)としている。)を示すパラメータC4と、
検出信号Stcの「LOW」レベル期間の合計値を示すパ
ラメータCTLと、当該「LOW」レベルが連続してい
る期間を示すパラメータCTrと、「LOW」レベル期
間が連続した場合のその連続している期間の最大値を示
すパラメータMTrと、がある。
【0132】一方、ステップS3の判定において、トナ
ーの攪拌がされているときは(ステップS3;Y)、ト
ナー残量を監視すべき印刷期間が開始されているとし
て、次に、パラメータC2が「400」以上となってい
るか否かが判定される(ステップS5)。
【0133】ここで、後述するように、パラメータC2
は図7に示す一連の処理が一巡する期間(すなわち、5
ミリ秒間)に「1」だけインクリメントされるので(後
記ステップS6参照)、パラメータC2が「400」以
上であるか否かを判定することは、すなわち、トナー残
量の検出処理が開始されて検出信号Stcの生成が開始さ
れてから2秒間(5ミリ秒×400)が経過したか否か
を判定することとなる。
【0134】そして、ステップS5の判定において、パ
ラメータC2が「400」以上でないときは(ステップ
S5;N)、残量検出開始後2秒間が経過しておらず、
検出信号Stcが未だ安定してないとして、パラメータC
2を「1」だけインクリメントし(ステップS6)、レ
ーザプリンタ1としての上記他の処理へ移行し、その中
で再度図7に示す処理が繰り返される。
【0135】一方、ステップS5の判定において、パラ
メータC2が「400」以上であるときは(ステップS
5;Y)、次に、パラメータC4が800以上であるか
否かが判定される(ステップS7)。
【0136】ここで、パラメータC4は、パラメータC
2と同様に図7に示す一連の処理が一巡する期間(5ミ
リ秒間)に「1」だけインクリメントされるので(後記
ステップS13参照)、パラメータC4が「800」以
上であるか否かを判定することは、すなわち、トナー残
量の検出処理における上記測定単位期間T2である4秒
間(5ミリ秒×800)が経過したか否かを判定するこ
ととなる。
【0137】そして、ステップS7の判定において、パ
ラメータC4が「800」以上であるときは(ステップ
S7;Y)、測定単位期間T2が経過しており、検出信
号Stcの状態を判定すべきタイミングであるとして、次
に、パラメータCTLが「144」以上となっているか
否かが判定される(ステップS8)。
【0138】ここで、パラメータCTLは、図7に示す
一連の処理が一巡する期間(5ミリ秒間)に検出信号S
tcが「LOW」であるときに「1」だけインクリメント
されるので(後記ステップS16参照)、パラメータC
TLが「144」以上であるか否かを判定することは、
すなわち、検出信号Stcが「LOW」である期間(すな
わち、トナー残量が少ないと判定される期間)の合計が
5ミリ秒毎の合計で720ミリ秒(すなわち、上記測定
単位期間T2の18%に相当する時間)以上となったか
否か、つまり、トナーなし状態になっていること(図6
(c)参照)が検出されたか否かを判定することとな
る。
【0139】そして、ステップS8の判定において、パ
ラメータCTLが「144」以上であるときは(ステッ
プS8;Y)、トナーなし(エンプティ)状態となって
いると判定し、後述するエンプティ処理を実行し(ステ
ップS9)、更にパラメータC4、CTL、CTr及び
MTrを初期化し(ステップS12)、レーザプリンタ
1としての上記他の処理へ移行し、その中で再度図7に
示す処理が繰り返される。
【0140】一方、ステップS8の判定において、パラ
メータCTLが「144」未満であるときは(ステップ
S8;N)、トナーがエンプティ状態ではないと判定
し、次に、パラメータCTLが「16」以上となってい
るか否かが判定される(ステップS10)。
【0141】ここで、パラメータCTLは、上述したよ
うに図7に示す一連の処理が一巡する期間に検出信号S
tcが「LOW」であるときに「1」だけインクリメント
されるので(後記ステップS16参照)、パラメータC
TLが「16」以上であるか否かを判定することは、す
なわち、検出信号Stcが「LOW」である期間の合計が
5ミリ秒毎の合計で80ミリ秒(すなわち、上記測定単
位期間T2の2%に相当する時間。)以上となったか否
か、すなわち、トナー残量がエンプティ状態に近づいて
残量少状態になっていること(図6(b)参照)が検出
されたか否かを判定することとなる。
【0142】そして、ステップS10の判定において、
パラメータCTLが「16」以上であるときは(ステッ
プS10;Y)、残量少状態となっていると判定し、当
該残量が少なくなっていることを示す表示を上記表示パ
ネル105上において実行する等の残量少処理を実行し
(ステップS11)、ステップS12に移行する。
【0143】更に、ステップS10の判定において、パ
ラメータCTLが「16」未満であるときは(ステップ
S10;N)、トナーが残量少状態でもないと判定し、
そのままステップS12の処理を実行し、その後レーザ
プリンタ1としての上記他の処理へ移行し、その中で再
度図7に示す処理が繰り返される。
【0144】一方、ステップS7の判定において、パラ
メータC2が「800」以上でないときは(ステップS
7;N)、上記測定単位期間T2が経過しておらず、検
出信号Stcの状態を判定すべきタイミングでは未だない
として、パラメータC4を「1」だけインクリメントし
(ステップS13)、次に、検出信号Stcが「LOW」
レベルであるか否か、すなわち、トナーの残量が少なく
なりつつあり、トナー収容室52内を通過した残量検出
光Bが受光されているか否かが判定される(ステップS
14)。
【0145】そして、検出信号Stcが「LOW」レベル
でないときは(ステップS14;N)、トナー収容室5
2内にトナーが十分に残置しているとして、パラメータ
CTrを初期化し(ステップS15)、レーザプリンタ
1としての上記他の処理へ移行し、その中で再度図7に
示す処理が繰り返される。
【0146】一方、ステップS14の判定において、検
出信号Stcが「LOW」レベルであるときは(ステップ
S14;Y)、今回の一サイクル5ミリ秒間においては
トナー収容室52内のトナー残量が減少していると検知
されたとして、パラメータCTLをインクリメントする
(ステップS16)と共にパラメータCTrをもインク
リメントし(すなわち、トナー減少が検出されている期
間が連続していると判定し(ステップS17))、次
に、パラメータMTrがパラメータCTrよりも小さい
か否かが判定される(ステップS18)。このステップ
S18の判定により、トナー減少が検出されている期間
の内の最大値を更新すべきか否かが判定される。
【0147】そして、ステップS18の判定においてパ
ラメータMTrがパラメータCTrよりも小さくないと
きは(ステップS18;N)、未だ当該最大値は更新さ
れる必要がないとしてそのままレーザプリンタ1として
の上記他の処理へ移行し、その中で再度図7に示す処理
が繰り返される。
【0148】一方、ステップS18の判定においてパラ
メータMTrがパラメータCTrよりも小さくなってい
るときは(ステップS18;Y)、当該パラメータMT
rよりも大きくなったパラメータCTrの値で当該パラ
メータMTrを更新し(ステップS19)、以後レーザ
プリンタ1としての上記他の処理へ移行し、その中で再
度図7に示す処理が繰り返される。
【0149】次に、上述した処理のうち、ステップS9
におけるエンプティ処理について図8を用いて詳説す
る。
【0150】図8に示すように、ステップS9のエンプ
ティ処理においては、先ず、上記ステップS1において
設定されているはずのカートリッジ装填フラグCFの内
容を確認する(ステップS20)。
【0151】そして、当該カートリッジ装填フラグCF
が「1」でないときは(ステップS1;N)、レーザプ
リンタ1にプロセスカートリッジ2a自体が装填されて
いないとして、次に、トナーがないこと(エンプティ状
態)を示すトナーエンプティフラグEFを設定し(ステ
ップS24)、更に現在印刷が実行中であるか否かが判
定される(ステップS25)。そして、印刷実行中であ
るときは(ステップS25;Y)、トナーがないままの
印刷処理を中止させるべく停止要求を発生させ(ステッ
プS26)、更に図示しない印刷処理ルーチンについて
は、当該ステップS26で設定された停止要求に対応し
て、印刷実行中の場合は印刷中の用紙を排出後に印刷動
作を停止し、ステップS27へ移行する。
【0152】一方、ステップS25の判定において印刷
実行中でないときは(ステップS25;N)、そのまま
ステップS27へ移行して上記表示パネル105にトナ
ーがエンプティ状態であることを示す表示を行い、更に
当該エンプティ状態を示す情報をレーザプリンタ1によ
り印刷すべき情報(例えば画像情報等)を出力する情報
処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)へ出力し
(ステップS28)、図7ステップS12へ移行する。
【0153】一方、ステップS20の判定において、カ
ートリッジ装填フラグCFが「1」であるときは(ステ
ップS20;Y)、レーザプリンタ1にプロセスカート
リッジ2a自体が正常に装填されているとして、次に、
パラメータCTLの値が「400」以上であるか否か、
すなわち、測定単位期間T2である4秒間のうち「LO
W」レベル期間(図7に示す処理一巡で「1」だけイン
クリメントされるパラメータCTLの値に0.5秒を乗
じた期間に相当する。)が2秒間(0.5ミリ秒×40
0)以上あったか否かが判定される(ステップS2
1)。
【0154】このとき、測定単位期間T2中で2秒間以
上「LOW」レベルが検出されることは、検出信号Stc
の生成が正常である間にはあり得ない(すなわち、検出
信号Stcが正常な状態で生成されているのであれば、
「LOW」レベルの時間は徐々に増大するはずであり、
パラメータCTLの値が「144」を越えたときはエン
プティ処理が為された後当該パラメータCTLは初期化
されてしまうので(図7ステップS12参照)、当該パ
ラメータCTLの値が「144」を大きく越えてしまう
ことは正常検出時にはあり得ない。)。よって、ステッ
プS21の判定においてパラメータCTLの値が「40
0」以上であるときは(ステップS21;Y)、帯電器
30の異常放電の影響で例えば図6(d)(又は場合に
よっては図6(e))に示すような状態の検出信号Stc
が生成されていると判断し、後述する検出信号Stcに放
電ノイズが混入したときに行うべき放電ノイズ処理を実
行し(ステップS29)、以後上述したステップS12
に移行する。
【0155】ここで、当該放電ノイズ処理(ステップS
29)として実行される処理の内、必ず実行される処理
として具体的には、上述したトナーの残量検出を中止し
現在検出されている検出信号Stc(すなわち、帯電器3
0の異常放電に起因するノイズが重畳されており正確で
ない検出信号Stc)に基づいて実行されるエンプティ処
理を中止する中止処理、上記表示パネル105上に誤検
出発生の警告を表示すると共に印刷を停止する表示停止
処理並びに誤検出が生じたので帯電器30を清掃して異
常放電を発生を抑止すべき旨の告知情報をレーザプリン
タ1が接続されている上記情報処理装置に伝送する伝送
処理がある。
【0156】また、当該放電ノイズ処理(ステップS2
9)の内、任意に実行される処理として具体的には、レ
ーザプリンタ1に情報処理装置から入力されてくる情報
の切れ目で誤検出されている旨の印刷をレーザプリンタ
1自体で実行するエラー印刷処理等がある。
【0157】一方、ステップS21の判定においてパラ
メータCTLの値が「400」以上でないときは(ステ
ップS21;N)、次に、パラメータMTrが「30
0」以上であるか否か、すなわち、「LOW」レベル期
間が連続していた時間の最大値が1.5秒(5ミリ秒×
300)以上であるか否かが判定される(ステップS2
2)。
【0158】このとき、上述したようにアジテータ9
0、遮光部材80及び清掃部材54は一回転に1.3秒
を要して回転しているので、「LOW」レベル期間が連
続していた時間の最大値が1.5秒以上であることは、
検出信号Stcの生成が正常である間にはあり得ない。よ
って、ステップS22の判定においてパラメータMTr
の値が「300」以上であるときは(ステップS22;
Y)、帯電器30の異常放電の影響で異常状態の検出信
号Stcが生成されていると判断し、放電ノイズ処理を実
行し(ステップS29)、以後上述したステップS12
に移行する。
【0159】一方、ステップS22の判定において、パ
ラメータMTrが300以上でないときは(ステップS
22;N)、次に、パラメータMTrが10未満である
か否か、すなわち、「LOW」レベル期間が連続してい
た時間の最大値が50ミリ秒(5ミリ秒×10)未満で
あるか否かが判定される(ステップS23)。
【0160】このとき、「LOW」レベル期間が連続し
ていた時間の最大値が50ミリ秒(5ミリ秒×10)未
満であることは、「LOW」レベル期間としては短すぎ
る期間であり、検出信号Stcの生成が正常である間には
あり得ない。よって、ステップS23の判定においてパ
ラメータMTrの値が「10」未満であるときは(ステ
ップS23;Y)、帯電器30の異常放電の影響で例え
ば図6(e)に示すような状態の異常状態の検出信号S
tc(「LOW」レベル期間の最大値としては短すぎる当
該最大値を有する検出信号Stc)が生成されていると判
断し、放電ノイズ処理を実行し(ステップS29)、以
後上述したステップS12に移行する。
【0161】更に、ステップS23の判定において、パ
ラメータMTrが「10」未満でないときは(ステップ
S23;N)、現在のところ帯電器30の異常放電に起
因する検出信号Stcの異常生成は発生していないとし
て、そのまま上記ステップS24へ移行し、通常のエン
プティ処理を実行して(ステップS24乃至S28)、
上記ステップS12へ移行する。
【0162】以上説明したように、実施形態のトナー残
量検出処理によれば、「LOW」レベル期間が正常動作
時においてはあり得ない長さの期間であるときに検出信
号Stcが誤検出されていると判定するので、確実に当該
誤検出の発生を認識することができる。
【0163】また、「LOW」レベル期間の最大値がア
ジテータ90の一回転に要する時間よりも長い時間であ
るとき検出信号Stcが誤検出されていると判定するの
で、確実に当該誤検出の発生を認識することができる。
【0164】更に、「LOW」レベル期間の最大値が正
常動作時においては出力され得ない値しか検出されない
とき検出信号Stcが誤検出されていると判定するので、
確実に当該誤検出の発生を認識することができる。
【0165】更にまた、プロセスカートリッジ2aがレ
ーザプリンタ1内に装填されているときのみ誤検出が発
生しているか否かの判定処理を開始するので、プロセス
カートリッジ2aが装填されていないときに無駄な判定
動作が行われることを防止できる。
【0166】また、トナーの減少を検出したときのみ誤
検出の有無を更に判定するので、確実に誤検出の有無を
判定できると共に無駄な判定動作が行われることを防止
できる。
【0167】更にまた、帯電器30の異常放電に起因す
る検出信号Stcの誤検出の発生を確実に判定し認識する
ことができる。
【0168】また、誤検出が発生していると判定された
ときトナーの残量検出を停止すると共に、当該誤検出発
生の使用者への告知及び当該誤検出が発生していること
を示す情報の情報処理装置への出力を行うので、トナー
減少の誤検出の発生を確実に認識して対応する処理を実
行することができる。
【0169】なお、上述した実施形態では、検出信号S
tcが「LOW」レベルであることに基づいてトナー残量
の検出及び誤検出判定を行っていたが、検出信号Stcが
「HIGH」レベルであることに基づいてトナー残量の
検出及び誤検出判定を行うこともできる。
【0170】また、上述した実施形態は、レーザプリン
タ1におけるトナー残量の誤検出対策に対して本発明を
適用した場合について説明したが、これ以外に、トナー
を供給して印刷動作を行ういわゆる電子写真方式の印刷
装置における光学的なトナー残量の検出についての誤検
出対策についても、本発明を広く適用することができ
る。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、減少検出信号が出力されている期間が正
常動作時においてはあり得ない長さの期間であるときに
検出手段が誤検出すると判定するので、確実に当該誤検
出の発生を認識することができる。
【0172】従って、トナーが十分残置しているにも拘
らず残量が少ないとして格納手段が交換されることによ
りトナーが無駄使いされることを防止し、トナーを節約
しつつ画像を形成することができる。
【0173】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、減少検出信号が攪拌手段
の一回転に要する時間よりも長い時間連続して出力され
たとき検出手段が誤検出すると判定するので、確実に当
該誤検出の発生を認識することができる。
【0174】従って、トナーの無駄使いをより確実に防
止し、トナーを節約しつつ画像を形成することができ
る。
【0175】請求項3に記載の発明によれば、減少検出
信号が正常動作時においては出力され得ない期間しか連
続して出力されないとき検出手段が誤検出すると判定す
るので、確実に当該誤検出の発生を認識することができ
る。
【0176】従って、トナーが十分残置しているにも拘
らず残量が少ないとして格納手段が交換されることによ
りトナーが無駄使いされることを防止し、トナーを節約
しつつ画像を形成することができる。
【0177】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、プ
ロセスカートリッジが当該画像形成装置内に装填されて
いるときのみ誤検出が発生しているか否かの判定処理を
開始するので、プロセスカートリッジが装填されていな
いときに無駄な判定動作が行われることを防止できる。
【0178】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、減
少検出信号に基づいてトナーの減少を検出したときのみ
誤検出の有無を更に判定するので、確実に誤検出の有無
を判定できると共に無駄な判定動作が行われることを防
止できる。
【0179】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、帯
電手段の異常放電に起因する検出手段の誤検出の発生を
確実に判定し認識することができる。
【0180】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、誤
検出が発生していると判定されたときトナーの残量検出
を停止すると共に、当該誤検出発生の告知又は当該誤検
出が発生していることを示す発生信号の情報処理装置へ
の出力のうち少なくともいずれか一方を行うので、検出
手段によるトナー減少の誤検出の発生を確実に認識して
対応する処理を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図である。
【図2】実施形態に係る現像装置の概略構成を示す縦断
面図である。
【図3】図2におけるX−X’線断面を示す図である。
【図4】実施形態の画像形成装置における受光素子の出
力電圧波形とトナー残量検出の方法を説明するための図
である。
【図5】実施形態に係る制御部の概要構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】検出信号の出力態様を示すタイミングチャート
であり、(a)はトナー残量満と判断されるときに出力
される検出信号の波形例であり、(b)はトナー残量少
と判断されるときに出力される検出信号の波形例であ
り、(c)はトナー残量なしと判断されるときに出力さ
れる検出信号の波形例であり、(d)は異常放電により
誤検出が発生しているとき出力される検出信号の波形例
(I)であり、(e)は異常放電により誤検出が発生し
ているとき出力される検出信号の波形例(II)である。
【図7】実施形態に係るトナー残量検出処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】実施形態に係るエンプティ処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1…レーザプリンタ 20…感光ドラム 21…転写ローラ 30…帯電器 50…現像装置 52…トナー収容室 54…清掃部材 54a、54b…ワイパー 56a、56b…光透過窓 57…現像室 59…現像ローラ 60…発光器 60c…発光素子 61…受光器 61c…受光素子 80…遮光部材 90…アジテータ 90a…支持部材 90b…摺接部 95…CPU 96…RAM 97…ROM 98…メインASIC 99…エンジンASIC 105…表示パネル B…残量検出光 S…制御部 Sld…制御信号 Stc…検出信号 Sdp…表示信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成されている静電潜像担持
    手段上にトナーを供給して付着させることにより当該静
    電潜像を顕像化させて画像を形成する画像形成装置にお
    いて、 前記静電潜像担持手段に供給される前の前記トナーを格
    納する格納手段内における当該トナーの残量を検出する
    ために用いられる検出信号を出力する検出信号出力手段
    と、 前記検出信号に基づいて前記トナーの残量を検出する検
    出手段と、 前記検出信号のうち前記トナーが減少していることを前
    記検出手段が検出する根拠となる当該検出信号である減
    少検出信号が、正常動作時において当該減少検出信号が
    出力され得ない期間出力されたとき、前記検出手段が前
    記トナーの減少を誤検出すると判定する判定手段と、 前記判定手段における判定結果に基づいて当該誤検出に
    対応する処理を行う処理手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記格納手段内において回転することにより前記格納さ
    れているトナーを攪拌し、当該トナーを前記静電潜像担
    持手段に供給する攪拌手段を更に備えると共に、 前記検出信号出力手段は、前記格納手段内に射出した残
    量検出用光の受光状態に基づいて前記検出信号を出力
    し、 更に前記判定手段は、前記減少検出信号が前記攪拌手段
    の一回転に要する時間よりも長い時間連続して出力され
    たとき、前記検出手段が前記トナーの減少を誤検出する
    と判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 静電潜像が形成されている静電潜像担持
    手段上にトナーを供給して付着させることにより当該静
    電潜像を顕像化させて画像を形成する画像形成装置にお
    いて、 前記静電潜像担持手段に供給される前の前記トナーを格
    納する格納手段内における当該トナーの残量を検出する
    ために用いられる検出信号を出力する検出信号出力手段
    と、 前記検出信号に基づいて前記トナーの残量を検出する検
    出手段と、 前記検出信号のうち前記トナーが減少していることを前
    記検出手段が検出する根拠となる当該検出信号である減
    少検出信号が、正常動作時においては出力され得ない期
    間しか連続して出力されないとき、前記検出手段が前記
    トナーの減少を誤検出すると判定する判定手段と、 前記判定手段における判定結果に基づいて当該誤検出に
    対応する処理を行う処理手段と、 を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 前記判定手段は、前記格納手段及び前記静電潜像担持体
    を少なくとも含むプロセスカートリッジが当該画像形成
    装置内に装填されているときのみ、前記検出手段が前記
    トナーの減少を誤検出しているか否かの判定処理を開始
    することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 前記判定手段は、前記検出手段が前記減少検出信号に基
    づいて前記トナーの減少を検出したときのみ、当該検出
    手段が前記トナーの減少を誤検出しているか否かの判定
    処理を開始することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 前記静電潜像担持手段を帯電させる帯電手段を更に備え
    ると共に、 前記検出手段における誤検出が、前記帯電手段における
    異常放電に起因して発生する誤検出であることを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、 当該画像形成装置は、外部の情報処理装置の制御に基づ
    いて前記画像を形成すると共に、 前記処理手段は、前記検出手段が前記トナーの減少を誤
    検出すると判定されたとき当該検出手段による前記トナ
    ーの残量の検出を停止すると共に、当該誤検出発生の告
    知又は当該誤検出が発生していることを示す発生信号の
    前記情報処理装置への出力のうち少なくともいずれか一
    方を行うことを特徴とする画像形成装置。
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