JP2000321861A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2000321861A
JP2000321861A JP15272299A JP15272299A JP2000321861A JP 2000321861 A JP2000321861 A JP 2000321861A JP 15272299 A JP15272299 A JP 15272299A JP 15272299 A JP15272299 A JP 15272299A JP 2000321861 A JP2000321861 A JP 2000321861A
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Masahiro Ishii
昌宏 石井
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定して現像剤の残量検出を行うことのでき
る画像形成装置及びこの画像形成装置に用いられる現像
装置を提供すること。 【解決手段】 アジテータ53の摺接部53bが、トナ
ー残量検出のための検出光を透過させる光透過窓56の
表面を拭き取る位置ある時に、清掃部材54が、アジテ
ータ53と清掃部材54の回転中心軸を含む鉛直面Gを
挟んで、トナー収容室52と現像室57とを連通させる
開口部A側とは反対側の領域に位置するように構成し、
アジテータ53の摺接部53bの撓みが開口部Aの通過
時及びトナー収容室52の内壁からの離脱時に解除され
てから、十分に時間が経過した後にワイパー54bによ
り光透過窓56を拭き取るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像剤室内の現像
剤の残量を光学的に検出する方式の画像形成装置及びこ
の画像形成装置に用いられる現像装置の技術分野に属す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置においては、現像装
置内の現像剤の残量を検出して、当該残量が所定値以下
になった場合に現像剤の補給を促すように構成されたも
のが一般的である。現像剤の残量を検出する方式には多
種多様なものが存在するが、一例として、現像装置の現
像剤室に光透過窓を備えると共に、当該光透過窓と対向
するように発光素子と受光素子を配設し、発光素子から
照射して光透過窓を透過した光の受光素子における受光
状態に応じて、現像剤室内における現像剤残量の検出を
行う方式が挙げられる。
【0003】このような方式を採用した現像装置におい
ては、現像剤室の光透過窓に現像剤が付着すると、正確
な現像剤の残量検出を行うことができなくなるため、光
透過窓を清掃する清掃部材を現像剤室内に備えている。
また、現像剤室には、現像剤室内の現像剤を回転しなが
ら攪拌及び搬送するための現像剤攪拌搬送部材が備えら
れており、前記清掃部材は、この現像剤攪拌搬送手段と
一体に形成され回転しながら光透過窓に摺接し清掃を行
うように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな清掃部材を備えた場合でも、上述のような方式で現
像剤室内の現像剤残量を正確に検出することは困難であ
った。
【0005】例えば、従来は、特開平7−56431号
公報あるいは特開平9−34238号公報に記載されて
いるように、光透過窓を清掃部材で清掃した後、現像剤
攪拌搬送部材から現像剤が落下して光路を遮るまでの時
間を測定する方式が一般的であったが、このような方式
では、特開平7−56431号公報にも記載されている
ように、環境条件や使用期間の違いによって、現像剤の
流動性が変化するため、現像剤攪拌搬送部材から現像剤
が落下するタイミングが変化して、安定した現像剤の残
量検出を行うことができなかった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題を解決
し、安定して現像剤の残量検出を行うことのできる画像
形成装置及びこの画像形成装置に用いられる現像装置を
提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の現像装
置は、前記課題を解決するために、現像剤担持体が設け
られた現像室と、該現像室と連通する開口部を備え現像
剤を収容する現像剤室と、該現像剤室の側壁に設けられ
現像剤の残量を検出するための検出光が透過する光透過
窓と、該光透過窓を清掃する清掃部材と、前記現像剤室
の内面に接触可能な摺接部が形成され前記現像剤室内の
現像剤を攪拌すると共に前記現像室に搬送する攪拌搬送
部材とを備えた現像装置であって、前記清掃部材と前記
攪拌搬送部材は、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が前記
開口部位置を下方から上方に向かって通過する方向に
て、一の中心軸線周りに互いに等角速度で回転自在に設
けられ、前記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置
にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記中
心軸線を含む鉛直面を挟んで前記開口部と反対側の領域
に位置する相対的な位置関係を有していることを特徴と
する。
【0008】請求項1に記載の現像装置によれば、画像
形成装置に備えられた発光素子から、現像剤の残量を検
出するための検出光が照射されると、この検出光は、現
像剤室の幅方向における一方の側壁に設けられた光透過
窓に入射し、当該光透過窓を透過して現像剤室内に照射
される。そして、現像剤室内に現像剤が多量に収容され
ている場合には、前記検出光は、当該現像剤に遮られ、
現像剤室の幅方向における他方の側壁に設けられた光透
過窓には到達しない。現像剤室には清掃部材が回転自在
に設けられており、前記光透過窓を清掃するが、清掃さ
れた光透過窓の周囲には多量の現像剤が存在しているた
めに、当該光透過窓は直ちに周囲の現像剤によって覆わ
れ、前記検出光は当該現像剤によって遮られる。従っ
て、画像形成装置に備えられた受光素子の出力は非受光
時の出力となり、現像剤の残量が十分であることが検出
される。なお、現像剤室には、攪拌搬送部材が回転自在
に設けられており、該攪拌搬送部材は摺接部によって現
像剤室の内面に接触しながら現像剤室の現像剤を攪拌・
搬送し、現像剤室の現像剤を開口部から現像室へと供給
する。
【0009】これに対し、光透過窓の少なくとも一部を
露出させる程度に現像剤室内の現像剤の量が減少した場
合には、清掃部材が回転しながら光透過窓上に付着した
現像剤を清掃する際に、光透過窓の周囲に多量の現像剤
が存在していないので、当該光透過窓が直ちに周囲の現
像剤によって覆われることがなく、前記検出光は、現像
剤室を横切る光軸を有して現像剤室の幅方向における他
方の側壁に設けられた光透過窓に入射し、当該光透過窓
を透過して画像形成装置に備えられた前記受光素子にて
受光される。その結果、前記受光素子の出力は受光時の
出力となり、現像剤の残量が減少したことが検出され
る。
【0010】一方、清掃部材と共に攪拌搬送部材も回転
しており、その回転方向は、攪拌搬送部材の摺接部が前
記開口部位置を下方から上方に向かって通過する方向で
ある。従って、現像剤室の下方位置に収容された現像剤
は、主に攪拌搬送部材の摺接部によって当該下方位置か
ら前記開口部位置まで押し上げられ、その一部分は前記
開口部を介して現像剤室から現像室へと供給される。ま
た、残りの現像剤は、前記摺接部が前記開口部を下方か
ら上方に向かって通過する回転動作に伴って、前記開口
部位置よりも上方に押し上げられ、紛体である現像剤は
前記摺接部から落下する。
【0011】しかながら、上述のように清掃部材が光透
過窓の清掃位置にある時には、攪拌搬送部材の摺接部
は、清掃部材と攪拌搬送部材の回転中心軸線を含む鉛直
面を挟んで、前記開口部とは反対側の領域に位置してい
る。従って、上述のように開口部位置よりも上方に押し
上げられ、摺接部から落下した現像剤は、当該摺接部が
前記開口部位置から当該反対側の領域まで回転する間
に、既に安定した状態で現像剤室の下方位置に収容され
ており、上述のように清掃部材により清掃された光透過
窓を汚すことがない。
【0012】例えば、光透過窓が前記鉛直面よりも前記
開口部側に設けられている場合には、光透過窓は攪拌搬
送部材の摺接部によって押し上げられる現像剤自体によ
って覆われ、更に上述のように開口部位置よりも上方に
押し上げられ摺接部から落下した現像剤によって覆われ
る。しかし、清掃部材による光透過窓の清掃は、このよ
うに落下する現像剤が存在する状態で行われるのではな
く、清掃部材と攪拌搬送部材との相対的な位置関係によ
り、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記開口部とは反対側
の領域に回転するまで行われず、この回転が行われる間
に前記落下した現像剤が安定して現像剤室の下方位置に
収容された状態で行われる。従って、現像剤の流動性が
変化して、前記摺接部から落下し難くなり、現像剤室の
現像剤が乱れる時間にずれが生じたとしても、現像剤が
十分に安定した状態で光透過窓の清掃が行われるので、
光透過窓を現像剤によって汚すことがない。
【0013】また、光透過窓が前記鉛直面を挟んで前記
開口部とは反対側の領域に設けられている場合には、光
透過窓は攪拌搬送部材の摺接部によって押し上げられる
現像剤自体によって覆われることはないが、開口部位置
よりも上方に押し上げられ摺接部から落下した現像剤が
現像剤室内で噴霧状に舞って光透過窓を覆う。しかし、
清掃部材による光透過窓の清掃は、このように落下する
現像剤が存在する状態で行われるのではなく、前記摺接
部が鉛直面を挟んで前記開口部とは反対側の領域に回転
するまで行われず、この回転が行われる間に上述のよう
に現像剤室内で噴霧状に舞った現像剤が安定して現像剤
室の下方位置に収容された状態で行われる。従って、現
像剤の流動性が変化して、前記摺接部から落下し難くな
り、現像剤室の現像剤が乱れる時間にずれを生じたとし
ても、現像剤が十分に安定した状態で光透過窓の清掃が
行われるので、光透過窓を現像剤によって汚すことがな
い。
【0014】以上のように本発明によれば、攪拌搬送部
材の攪拌・搬送動作による現像剤の動きが安定した状態
で、清掃部材による光透過窓の清掃が行われるので、現
像剤の流動性の変化に依存することなく、常に正確な現
像剤残量検出を可能とする。
【0015】請求項2記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項1記載の現像装置において、前記
攪拌搬送部材の前記摺接部は、可撓性の部材からなり、
前記現像剤室内面に撓んで接すると共に、撓みが解除さ
れるのは、前記開口部位置を通過する際と、前記開口部
位置の通過後から前記鉛直面までの領域を通過する際に
限られるように位置決めされていることを特徴とする。
【0016】請求項2記載の現像装置によれば、可撓性
の部材から形成された前記摺接部は、現像剤室内面に撓
んだ状態で摺接し、現像剤を前記開口部位置まで押し上
げる。そして、開口部に達すると、摺接する面がなくな
るため、前記摺接部の撓みは解除され、前記摺接部によ
って押し上げられていた現像剤は勢い良く前記開口部を
介して現像剤室から現像室へと送り出される。また、前
記摺接部は、前記開口部を通過した後に再び現像剤室内
壁と接触する際に撓むことになるが、この現像剤室の内
壁が円筒面形状を有していなければ、回転と共にこの内
壁から離れ、離れる際に再び撓みが解除される。これら
のような撓みの解除が生じると、現像室に供給されるこ
となく前記摺接部によって押し上げられていた現像剤
は、前記解除時における前記摺接部の弾性力により勢い
良く現像剤室内で飛び散ることになる。
【0017】しかながら、清掃部材が光透過窓の清掃位
置にある時には、攪拌搬送部材の摺接部は、清掃部材と
攪拌搬送部材の回転中心軸線を含む鉛直面を挟んで、前
記開口部とは反対側の領域に位置しており、しかも、前
記摺接部の撓みが解除されるのは、前記摺接部が前記開
口部を通過する際と、前記開口部位置の通過後から前記
鉛直面までの領域を通過する際に限られているので、上
述のように開口部通過時または通過直後における前記摺
接部の撓みの解除により現像剤室内で勢い良く飛び散っ
た現像剤は、当該摺接部が前記開口部位置から当該反対
側の領域まで回転する間に、既に安定した状態で現像剤
室の下方位置に収容されており、上述のように清掃部材
により清掃された光透過窓を汚すことがない。
【0018】例えば、光透過窓が前記鉛直面よりも前記
開口部側に設けられている場合には、光透過窓は攪拌搬
送部材の摺接部によって押し上げられる現像剤自体によ
って覆われ、あるいは摺接部から落下した現像剤、もし
くは上述のように現像剤室内に飛び散る現像剤によって
覆われる。しかし、清掃部材による光透過窓の清掃は、
このように落下する現像剤が存在する状態で行われるの
ではなく、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記開口部とは
反対側の領域にまで回転し、前記落下した現像剤が安定
して現像剤室の下方位置に収容された状態で行われる。
従って、現像剤の流動性が変化して、前記摺接部から落
下し難くなったとしても、または飛び散る現像剤の挙動
が変化したとしても、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記
開口部とは反対側の領域に回転するまでには、現像剤は
十分に安定した状態となっており、清掃部材により清掃
された光透過窓が現像剤によって汚されることがない。
【0019】また、光透過窓が前記鉛直面を挟んで前記
開口部とは反対側の領域に設けられている場合には、光
透過窓は攪拌搬送部材の摺接部によって押し上げられる
現像剤自体によって覆われることはないが、摺接部から
の落下により現像剤室内で噴霧状に舞う現像剤により覆
われる。更には、上述のように飛び散る現像剤により覆
われる。しかし、清掃部材による光透過窓の清掃は、こ
のように落下する現像剤や飛び取る現像剤が存在する状
態で行われるのではなく、前記摺接部が鉛直面を挟んで
前記開口部とは反対側の領域にまで回転し、上述のよう
に現像剤室内で噴霧状に舞った現像剤が安定して現像剤
室の下方位置に収容された状態で行われる。また、前記
摺接部に微量の現像剤が付着していたとしても、前記摺
接部の解除時の弾性力により、これらの現像剤は弾き飛
ばされるので、前記摺接部が前記領域まで回転した状態
では、前記摺接部には現像剤が付着していない。従っ
て、現像剤の流動性が変化して、前記摺接部から落下し
難くなり、現像剤室の現像剤が乱れる時間にずれを生じ
たとしても、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記開口部と
は反対側の領域に回転するまでには、現像剤は十分に安
定した状態となっていると共に、光透過窓の上方に攪拌
搬送部材が位置していたとしても、摺接部から落下する
現像剤はないので、清掃部材により清掃された光透過窓
が現像剤によって汚されることがない。
【0020】以上のように本発明によれば、攪拌搬送部
材の摺接部を可撓性の部材により形成したことにより、
現像剤の攪拌・搬送動作を良好に行うと共に、この攪拌
・搬送動作による現像剤の動きが安定した状態で、清掃
部材による光透過窓の清掃が行われるので、現像剤の流
動性の変化に依存することなく、常に正確な現像剤残量
検出を可能とする。
【0021】請求項3記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項1または請求項2に記載の現像装
置において、前記光透過窓は、前記鉛直面よりも前記開
口部側の領域に設けられていることを特徴とする。
【0022】請求項3記載の現像装置によれば、光透過
窓が前記鉛直面よりも前記開口部側に設けられているの
で、光透過窓は攪拌搬送部材の摺接部によって押し上げ
られる現像剤自体によって覆われ、あるいは摺接部から
落下した現像剤、もしくは上述のように現像剤室内に飛
び散る現像剤によって覆われる。しかし、清掃部材によ
る光透過窓の清掃は、請求項1または2に記載したよう
に、落下する現像剤が存在する状態で行われるのではな
く、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記開口部とは反対側
の領域にまで回転し、前記落下した現像剤が安定して現
像剤室の下方位置に収容された状態で行われる。従っ
て、現像剤の流動性が変化して、前記摺接部から落下し
難くなったとしても、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記
開口部とは反対側の領域に回転するまでには、現像剤は
十分に安定した状態となっており、清掃部材により清掃
された光透過窓が現像剤によって汚されることがない。
更に、清掃部材が光透過窓を清掃した時、前記摺接部に
わずかに現像剤が付着しており、該現像剤が落下したと
しても、直下に光透過窓がないために、清掃部材により
清掃された光透過窓が該現像剤によって汚されることが
ない。以上のように本発明によれば、攪拌搬送部材の攪
拌・搬送動作による現像剤の動きが安定した状態で、清
掃部材による光透過窓の清掃が行われるので、現像剤の
流動性の変化に依存することなく、常に正確な現像剤残
量検出を可能とする。
【0023】請求項4記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、現像剤担持体が設けられた現像室と、該
現像室と連通する開口部を備え現像剤を収容する現像剤
室と、該現像剤室の側壁に設けられ現像剤の残量を検出
するための検出光が透過する光透過窓と、該光透過窓を
清掃する清掃部材と、前記現像室の内面に接触可能な摺
接部が形成され前記現像剤室内の現像剤を攪拌すると共
に前記現像室に搬送する攪拌搬送部材とを備えた現像装
置であって、前記清掃部材と前記攪拌搬送部材は、前記
攪拌搬送部材の前記摺接部が前記開口部位置を下方から
上方に向かって通過する方向にて、一の中心軸線周りに
互いに等角速度で回転自在に設けられ、前記光透過窓
は、前記中心軸線を含む鉛直面よりも前記開口部側の領
域に設けられており、前記清掃部材と前記攪拌搬送部材
と前記光透過窓は、前記清掃部材が前記光透過窓に対す
る清掃位置にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部
が、前記光透過窓よりも鉛直方向上方に位置する相対的
な位置関係を有していることを特徴とする。
【0024】請求項4記載の現像装置によれば、画像形
成装置に備えられた発光素子から、現像剤の残量を検出
するための検出光が照射されると、この検出光は、現像
剤室の幅方向における一方の側壁に設けられた光透過窓
に入射し、当該光透過窓を透過して現像剤室内に照射さ
れる。そして、現像剤室内に現像剤が多量に収容されて
いる場合には、前記検出光は、当該現像剤に遮られ、現
像剤室の幅方向における他方の側壁に設けられた光透過
窓には到達しない。現像剤室には清掃部材が回転自在に
設けられており、前記光透過窓を清掃するが、清掃され
た光透過窓の周囲には多量の現像剤が存在しているため
に、当該光透過窓は直ちに周囲の現像剤によって覆わ
れ、前記検出光は当該現像剤によって遮られる。従っ
て、画像形成装置に備えられた受光素子の出力は非受光
時の出力となり、現像剤の残量が十分であることが検出
される。なお、現像剤室には、攪拌搬送部材が回転自在
に設けられており、該攪拌搬送部材は摺接部によって現
像剤室の内面に接触しながら現像剤室の現像剤を攪拌・
搬送し、現像剤室の現像剤を開口部から現像室へと供給
する。
【0025】これに対し、光透過窓の少なくとも一部を
露出させる程度に現像剤室内の現像剤の量が減少した場
合には、清掃部材が回転しながら光透過窓上に付着した
現像剤を清掃する際に、光透過窓の周囲に多量の現像剤
が存在していないので、当該光透過窓が直ちに周囲の現
像剤によって覆われることがなく、前記検出光は、現像
剤室を横切る光軸を有して現像剤室の幅方向における他
方の側壁に設けられた光透過窓に入射し、当該光透過窓
を透過して画像形成装置に備えられた前記受光素子にて
受光され、前記受光素子の出力は受光時の出力となる。
【0026】一方、清掃部材と共に攪拌搬送部材も回転
しており、その回転方向は、攪拌搬送部材の摺接部が前
記開口部位置を下方から上方に向かって通過する方向で
ある。従って、前記摺接部は、攪拌搬送部材の回転に伴
って現像剤室の下方位置に収容された現像剤に突入し、
現像剤を当該下方位置から前記開口部位置まで押し上げ
る。これにより、現像剤の一部分は前記開口部を介して
現像剤室から現像室へと供給される。従って、前記鉛直
面よりも前記開口部側に設けられ、以上のような現像剤
の搬送経路に位置する光透過窓は、攪拌搬送部材の摺接
部によって押し上げられる現像剤自体によって覆われ、
前記検出光は当該現像剤によって遮られるので、受光素
子の出力は非受光時の出力となる。しかし、上述のよう
に清掃部材が光透過窓を清掃する位置にある時には、攪
拌搬送部材の摺接部は、光透過窓よりも鉛直方向上方に
位置しているため、清掃部材による清掃中に光透過窓が
上述のように押し上げられる現像剤によって汚されるこ
とはない。
【0027】以上のように、前記受光素子の出力が、受
光時の出力となってから、非受光時の出力となるまでの
時間は、清掃部材が光透過窓を清掃してから、攪拌搬送
部材の摺接部により押し上げられた現像剤が光透過窓を
覆うまでの時間であり、この時間は現像剤室の下方位置
に収容された現像剤の量に依存する。つまり、当該下方
位置に収容された現像剤の量が多い程、光透過窓が、清
掃終了後から、前記摺接部の現像剤への突入により押し
上げられる現像剤によって覆われるまでの時間は短くな
り、当該現像剤の量が多い程、長い時間に亘って光透過
窓は前記押し上げられた現像剤によって覆われる。一
方、当該下方位置に収容された現像剤の量が少ない程、
光透過窓が、清掃終了後から、前記摺接部の現像剤への
突入により押し上げられる現像剤によって覆われるまで
の時間は長くなり、清掃後の光透過窓を覆う時間は短く
なり、当該現像剤の量が少ない程、光透過窓が前記押し
上げられた現像剤によって覆われる時間は短くなる。
【0028】従って本発明によれば、前記受光素子の出
力が、受光時の出力となってから、非受光時の出力とな
るまでの時間を、攪拌搬送部材の攪拌・搬送動作により
押し上げられる現像剤の量に対応させて変化させるの
で、現像剤の流動性の変化に依存することなく、常に安
定した現像剤残量検出を可能とする。
【0029】請求項5記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項4記載の現像装置において、前記
清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記光透過窓は、前記前
記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置にある時
に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記鉛直面を挟
んで前記開口部と反対側の領域に位置する相対的な位置
関係を有していることを特徴とする。
【0030】請求項5記載の現像装置によれば、請求項
4記載の現像装置と同様に、前記受光素子の出力が、受
光時の出力となってから、非受光時の出力となるまでの
時間は、清掃部材が光透過窓を清掃してから、攪拌搬送
部材の摺接部により押し上げられた現像剤が光透過窓を
覆うまでの時間であり、この時間は現像剤室の下方位置
に収容された現像剤の量に依存する。しかも、請求項5
記載の現像装置においては清掃部材が光透過窓の清掃位
置にある時には、攪拌搬送部材の摺接部は、清掃部材と
攪拌搬送部材の回転中心軸線を含む鉛直面を挟んで、前
記開口部とは反対側の領域に位置している。従って、清
掃部材による光透過窓の清掃が行われる前に、攪拌搬送
部材の摺接部によって開口部位置よりも上方に押し上げ
られ、摺接部から落下した現像剤は、当該摺接部が前記
開口部位置から当該反対側の領域まで回転する間に、既
に安定した状態で現像剤室の下方位置に収容されてい
る。つまり、清掃部材による光透過窓の清掃が行われて
いる時には、現像剤が前記摺接部によって押し上げられ
ることもなく、且つ、前記摺接部から落下することもな
いので、安定且つ正確な現像剤残量検出を可能とする。
【0031】請求項6記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項1ないし5のいずれか1記載の現
像装置において、前記現像剤は、重合法で作製した重合
トナーであることを特徴とする。
【0032】請求項6記載の現像装置によれば、現像剤
室に収容される現像剤は、重合法で作製した重合トナー
であり、流動性が極めて高い。従って、開口部を介して
現像剤室から現像室に供給されることなく攪拌搬送部材
の摺接部に残る現像剤の量が減少し、当該摺接部により
開口部位置まで押し上げられ、更には開口部よりも上方
の位置まで押し上げられた際に、当該摺接部から落下す
る現像剤の量が減少することになる。その結果、このよ
うな重合トナーを請求項1ないし3のいずれか1記載の
現像装置に用いることにより、現像剤の落下による乱れ
を減少させて、より一層正確な現像剤残量検出を可能と
する。また、このような重合トナーを請求項4または請
求項5に記載の現像装置に用いることにより、上述のよ
うな作用に加え、攪拌搬送部材の摺接部により押し上げ
られる現像剤の挙動が安定し、長期間に亘って安定且つ
正確な現像剤残量検出を可能とする。
【0033】請求項7記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項6記載の現像装置において、前記
現像剤は、非磁性1成分現像剤であり、前記重合トナー
に大きさの異なる少なくとも2種類の外添剤が外添され
ていることを特徴とする。
【0034】請求項7記載の現像装置によれば、粒径の
小さい外添剤は、重合トナーの流動性を向上させ、粒径
の大きな外添剤は前記粒径の小さい外添剤が重合トナー
に埋まり込むことを防止するスペーサ効果を発揮する。
その結果、長期間に亘る使用においても、重合トナーに
対する外添剤の埋まり込みは低減し、重合トナーの流動
性は良好に保たれる。従って、このような現像剤を請求
項1ないし3のいずれか1記載の現像装置に用いること
により、現像剤の落下による乱れをより一層減少させ
て、より一層正確な現像剤残量検出を可能とする。ま
た、このような重合トナーを請求項4または5記載の現
像装置に用いることにより、上述のような作用に加え、
攪拌搬送部材の摺接部により押し上げられる現像剤の挙
動がより一層安定し、長期間に亘ってより一層安定且つ
正確な現像剤残量検出を可能とする。
【0035】請求項8記載の現像装置は、前記課題を解
決するために、請求項7記載の現像装置において、前記
2種類の外添剤は、最小粒径の外添剤だけを外添した重
合トナーよりも、最小粒径の外添剤と他の外添剤とを併
用して外添した重合トナーの方が流動性が低くなるよう
に組み合わせられていることを特徴する。
【0036】請求項8記載の現像装置によれば、少なく
とも2種類の外添剤のうち、最小粒径の外添剤は、重合
トナーの流動性を良好に保ち、最小粒径の外添剤との併
用によって重合トナーの流動性を低下させる他の外添剤
は、粒径が大きく、最小粒径の外添剤が重合トナーに埋
まり込むことをより一層確実に防止するスペーサ効果を
発揮する。その結果、長期間に亘る使用においても、重
合トナーに対する外添剤の埋まり込みは低減し、重合ト
ナーの流動性は良好に保たれる。従って、このような現
像剤を請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の現像
装置に用いることにより、現像剤の落下による乱れをよ
り一層減少させて、より一層正確な現像剤残量検出を可
能とする。また、このような重合トナーを請求項4また
は請求項5に記載の現像装置に用いることにより、上述
のような作用に加え、攪拌搬送部材の摺接部により押し
上げられる現像剤の挙動がより一層安定し、長期間に亘
ってより一層安定且つ正確な現像剤残量検出を可能とす
る。
【0037】請求項9記載の画像形成装置は、前記課題
を解決するために、現像剤担持体が設けられた現像室
と、該現像室と連通する開口部を備え現像剤を収容する
現像剤室と、該現像剤室の側壁に設けられた光透過窓
と、発光素子と受光素子とを備え当該発光素子から照射
され前記光透過窓を透過する光に対する当該受光素子に
おける受光状態に基づいて前記現像剤室内の現像剤残量
を検出する現像剤残量検出手段とを備えた画像形成装置
であって、前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記光透
過窓は、前記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置
にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記光
透過窓よりも鉛直方向上方に位置する相対的な位置関係
を有していることを特徴とする。
【0038】請求項9記載の画像形成装置によれば、発
光素子から、現像剤の残量を検出するための検出光が照
射されると、この検出光は、現像剤室の幅方向における
一方の側壁に設けられた光透過窓に入射し、当該光透過
窓を透過して現像剤室内に照射される。そして、現像剤
室内に現像剤が多量に収容されている場合には、前記検
出光は、当該現像剤に遮られ、現像剤室の幅方向におけ
る他方の側壁に設けられた光透過窓には到達しない。現
像剤室には清掃部材が回転自在に設けられており、前記
光透過窓を清掃するが、清掃された光透過窓の周囲には
多量の現像剤が存在しているために、当該光透過窓は直
ちに周囲の現像剤によって覆われ、前記検出光は当該現
像剤によって遮られる。従って、受光素子の出力は非受
光時の出力となり、現像剤残量検出手段により現像剤の
残量が十分であることが検出される。また、現像剤室に
は、攪拌搬送部材が回転自在に設けられており、該攪拌
搬送部材の摺接部によって現像剤室の内面に接触しなが
ら現像剤室の現像剤を攪拌・搬送し、現像剤は開口部を
介して現像剤室から現像室へと供給される。
【0039】これに対し、光透過窓の少なくとも一部を
露出させる程度に現像剤室内の現像剤の量が減少した場
合には、清掃部材が回転しながら光透過窓上に付着した
現像剤を清掃すると、この際には光透過窓の周囲に多量
の現像剤が存在していないので、当該光透過窓が直ちに
周囲の現像剤によって覆われることがなく、前記検出光
は、現像剤室を横切る光軸を有して現像剤室の幅方向に
おける他方の側壁に設けられた光透過窓に入射し、当該
光透過窓を透過して前記受光素子にて受光され、前記受
光素子の出力は受光時の出力となる。
【0040】一方、清掃部材と共に攪拌搬送部材も回転
しており、その回転方向は、攪拌搬送部材の摺接部が前
記開口部位置を下方から上方に向かって通過する方向で
ある。従って、攪拌搬送部材の回転に伴って、前記摺接
部は現像剤室の下方位置に収容された現像剤に突入し、
主に攪拌搬送部材の摺接部によって現像剤を当該下方位
置から前記開口部位置まで押し上げる。これにより、現
像剤の一部分は前記開口部を介して現像剤室から現像室
へと供給される。従って、前記鉛直面よりも前記開口部
側に設けられ現像剤の搬送経路に位置する光透過窓は、
攪拌搬送部材の摺接部によって押し上げられる現像剤自
体によって覆われ、前記検出光は現像剤によって遮られ
るので、受光素子の出力は非受光時の出力となる。
【0041】しかし、上述のように清掃部材が光透過窓
を清掃する位置にある時には、攪拌搬送部材の摺接部
は、光透過窓よりも鉛直方向上方に位置しているため、
清掃部材による清掃中に光透過窓が上述のように押し上
げられる現像剤によって汚されることはない。
【0042】以上のように、前記受光素子の出力が、受
光時の出力となってから、非受光時の出力となるまでの
時間は、清掃部材が光透過窓を清掃してから、攪拌搬送
部材の摺接部により押し上げられた現像剤が光透過窓を
覆うまでの時間であり、この時間は現像剤室の下方位置
に収容された現像剤の量に依存する。つまり、当該下方
位置に収容された現像剤の量が多い程、光透過窓が、清
掃終了後から、前記摺接部の現像剤への突入により押し
上げられる現像剤によって覆われるまでの時間は短くな
り、当該現像剤の量が多い程、長い時間に亘って光透過
窓は前記押し上げられた現像剤によって覆われる。一
方、当該下方位置に収容された現像剤の量が少ない程、
光透過窓が、清掃終了後から、前記摺接部の現像剤への
突入により押し上げられる現像剤によって覆われるまで
の時間は長くなり、清掃後の光透過窓を覆う時間は短く
なり、当該現像剤の量が少ない程、光透過窓が前記押し
上げられた現像剤によって覆われる時間は短くなる。
【0043】従って本発明によれば、前記受光素子の出
力が、受光時の出力となってから、非受光時の出力とな
るまでの時間を、攪拌搬送部材の攪拌・搬送動作により
押し上げられる現像剤の量に対応させて変化させるの
で、現像剤の流動性の変化に依存することなく、常に安
定した現像剤残量検出が行われる。
【0044】請求項10記載の画像形成装置は、前記課
題を解決するために、請求項9記載の画像形成装置にお
いて、前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記光透過窓
は、前記前記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置
にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記鉛
直面を挟んで前記開口部と反対側の領域に位置する相対
的な位置関係を有していることを特徴とする。
【0045】請求項10記載の画像形成装置によれば、
請求項9と同様に、前記受光素子の出力が、受光時の出
力となってから、非受光時の出力となるまでの時間は、
清掃部材が光透過窓を清掃してから、攪拌搬送部材の摺
接部により押し上げられた現像剤が光透過窓を覆うまで
の時間であり、この時間は現像剤室の下方位置に収容さ
れた現像剤の量に依存する。しかも、清掃部材が光透過
窓の清掃位置にある時には、攪拌搬送部材の摺接部は、
清掃部材と攪拌搬送部材の回転中心軸線を含む鉛直面を
挟んで、前記開口部とは反対側の領域に位置している。
従って、清掃部材による光透過窓の清掃が行われる前
に、攪拌搬送部材の摺接部によって開口部位置よりも上
方に押し上げられ、摺接部から落下した現像剤は、当該
摺接部が前記開口部位置から当該反対側の領域まで回転
する間に、既に安定した状態で現像剤室の下方位置に収
容されている。つまり、清掃部材による光透過窓の清掃
が行われている時には、現像剤が前記摺接部によって押
し上げられることもなく、且つ、前記摺接部から落下す
ることもないので、安定且つ正確な現像剤残量検出が行
われる。
【0046】請求項11記載の画像形成装置は、前記課
題を解決するために、請求項9または10記載の画像形
成装置において、前記現像剤残量検出手段は、前記光透
過窓からの透過光の受光量が、既定値以上となる時間を
測定することによって前記現像剤残量を検出する手段で
あることを特徴とする。
【0047】請求項11記載の画像形成装置によれば、
現像剤残量検出手段は、前記受光素子の出力が受光時の
出力になり、当該出力の値が既定値以上になると、光透
過窓からの透過光の受光量が既定値以上になったと判定
し、前記出力の値が既定値以上になる時間を測定する。
このようにして測定する時間は、前記受光素子の出力
が、受光時の出力となってから、非受光時の出力となる
までの時間、即ち、清掃部材が光透過窓を清掃してか
ら、攪拌搬送部材の摺接部により押し上げられた現像剤
が光透過窓を覆うまでの時間であり、この時間は現像剤
室の下方位置に収容された現像剤の量に依存する。従っ
て、攪拌搬送部材の攪拌・搬送動作により押し上げられ
る現像剤の量に対応して変化する前記既定値以上になる
時間を測定することにより、現像剤の流動性の変化に依
存することなく、常に安定した現像剤残量検出が行われ
る。また、現像剤の残量と前記既定値以上になる時間と
を対応させることができるので、現像剤の有無のみのよ
うな二値的な判断だけでなく、現像剤の残量の減少を段
階的な判断が可能である。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について、添付図面を参照して説明する。まず、本実施
形態における画像形成装置全体の概要について説明す
る。
【0049】(画像形成装置全体の概要)図1は、本発
明の画像形成装置の一実施形態としてのレーザビームプ
リンタ1の概略構成を示す断面図である。図1におい
て、レーザビームプリンタ1は、本体ケース2の底部
に、図示しない用紙を給紙するフィーダユニットを備え
ている。フィーダユニットは、図示しないバネによって
押圧される用紙押圧板10と、給紙ローラ11と、摩擦分
離部材14とを備え、用紙押圧板10により用紙を給紙
ローラ11に押圧し、給紙ローラ11の回転により給紙
ローラ11と摩擦分離部材14との間で最上位の用紙を
分離して所定のタイミングで用紙の供給を行う。
【0050】図1の矢印方向に回転する前記給紙ローラ
11の回転による用紙搬送方向の下流側には、1対のレ
ジストローラ12及び13が回転可能に枢支され、後述
する感光ドラム20と転写ローラ21によって形成され
る転写位置へ所定のタイミングで用紙を搬送する。
【0051】感光ドラム20は、正帯電性の材料、例え
ば、正帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感
光体からなる。具体的には、感光ドラム20は、例え
ば、円筒状でアルミ製の円筒スリーブを本体として、そ
の外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を分散さ
せた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層を形成
した中空状のドラムから構成され、円筒スリーブを接地
した状態で、本体ケース2に回転自在に枢支される。更
に、感光ドラム20は、図示しない駆動手段により矢印
方向に回転駆動される。
【0052】帯電器30は、例えば、タングステンなど
からなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯
電用のスコロトロン型の帯電器から構成される。
【0053】レーザスキャナユニット40は、感光ドラ
ム20上に静電潜像を形成する為のレーザ光Lを発生す
るレーザ発生器(図示せず)、回転駆動されるポリゴン
ミラー(5面体ミラー)41、一対のレンズ42及び4
5、並びに反射ミラー43,44及び46を含んで構成
されている。
【0054】現像装置50は、ケース51内に現像剤室
としてのトナー収容室52が形成され、トナー収容室5
2内には、攪拌搬送部材としてのアジテータ53と、清
掃部材54が回転軸55の周りに回転自在に設けられて
いる。なお、このトナー収容室52内には、電気絶縁性
を有する正帯電性の非磁性1成分現像剤としてのトナー
が収容される。また、トナー収容室52の前記回転軸5
5の両端側に位置する側壁には光透過窓56が設けられ
ている。また、トナー収容室52の感光ドラム20側に
は、開口部Aによってトナー収容室52と連通し現像を
行う現像室57が形成され、供給ローラ58と現像ロー
ラ59が回転可能に枢支される。現像ローラ59上のト
ナーは、薄い板状の弾性を有する層厚規制ブレード64
により所定の層厚に規制され、現像に供される。
【0055】転写ローラ21は、回転自在に枢支され、
シリコーンゴムやウレタンゴムなどからなる導電性を有
する発泡弾性体から構成される。転写ローラ21は、印
加される電圧により、感光ドラム20上のトナー画像を
用紙に確実に転写するように構成されている。
【0056】定着ユニット70は、レジストローラ12
及び13から感光ドラム20と転写ローラ21との圧接
部に至る用紙の搬送方向の更に下流側に設けられ、加熱
用ローラ71と押圧ローラ72を備える。用紙に転写さ
れたトナー画像は加熱用ローラ71と押圧ローラ72と
によって搬送される間に加熱されつつ押圧されて用紙に
定着される。
【0057】用紙搬送用の1対の搬送ローラ73及び排
紙ローラ74は、定着ユニット70の搬送方向下流側に
夫々設けられており、排紙ローラ74の下流側には排紙
トレイ75が設けられている。
【0058】なお、上述した感光ドラム20、転写ロー
ラ21、帯電器30、及び現像装置50は、ドラムカー
トリッジ2a内に収容されており、該ドラムカートリッ
ジ2aはレーザビームプリンタ1に対して着脱自在に設
けられている。更に、現像装置50は、現像器カートリ
ッジとしてドラムカートリッジ2aに対して着脱自在に
設けられている。
【0059】以上のような本実施形態のレーザビームプ
リンタ1において、感光ドラム20の表面が帯電器30
により一様に帯電され、レーザスキャナユニット40か
ら画像情報に従って変調されたレーザ光Lが照射される
と、感光ドラム20の表面には静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置50によってトナーで可視像
化され、感光ドラム20上に形成された可視像は感光ド
ラム20によって転写位置へと搬送される。転写位置に
おいては、給紙ローラ11及びレジストローラ12及び
13を介して用紙が供給され、前記可視像は転写ローラ
21によって印加される転写バイアスにより、用紙に転
写される。なお、転写後に感光ドラム20上に残ったト
ナーは、現像ローラ59によって現像室57に回収され
る。
【0060】次に、用紙は定着ユニット70に搬送さ
れ、定着ユニット70の加熱用ローラ71と押圧ローラ
72によって挟持搬送され、用紙上の可視像は加圧及び
加熱され、用紙上に定着される。そして、用紙は一対の
搬送ローラ73及び排紙ローラ74によりレーザビーム
プリンタ1上部の排紙トレイ75に排出され、画像形成
動作が終了する。
【0061】(現像装置及び現像剤残量検出手段の第1
の実施例)本実施形態のレーザビームプリンタ1によれ
ば、このように画像形成動作に伴ってトナー収容室52
内のトナーが消費されるので、トナー不足による画質低
下を防ぐためには、適宜のタイミングでトナー残量の低
下を検出し、随時トナーの補給を行う必要がある。そこ
で、本実施形態においては、現像装置50を以下のよう
に構成すると共に、以下のような現像剤残量検出手段を
備えている。以下、本実施形態における第1の実施例の
現像装置50と現像剤残量検出手段の詳細な構成を図2
乃至図7に基づいて説明する。
【0062】図2は第1の実施例における現像装置50
の図3に示すY−Y’線の断面を示す図、図3及び図4
は本実施形態における現像装置50の図2のX−X’線
の断面を示す図である。但し、図3は、アジテータ53
と清掃部材54が、図2に二点鎖線で示される位置にあ
る時の図である。また、図3においては、フレーム2
b、発光手段60、受光手段61、及び基板60b,6
1bが断面として描かれているが、これらは図2におけ
るZ−Z’線における断面である。
【0063】第1の実施例における現像装置50は、上
述したように現像器カートリッジとして図2に示すよう
にケース51内にその他の各構成要素を備えた状態で図
3及び図4に示すドラムカートリッジ2aから取り外さ
れ、またはドラムカートリッジ2aに装着される。従っ
て、ケース51は、トナー収容室52と現像室57を形
成すると共に、各構成要素を支持する枠体としても機能
している。
【0064】次に、ケース51以外の各構成要素につい
て説明する。まず、現像剤担持体としての現像ローラ5
9は、ステンレス鋼等で形成された芯金59a上に、導
電性を有するカーボンの微粒子を含む導電性のシリコー
ンゴムで形成された円筒状の基材59bが設けられてお
り、更にこの基材59b上には、フッ素を含有した樹脂
またはゴム材のコート層59cが形成されている。な
お、現像ローラ59は、必ずしも基材を導電性のシリコ
ーンゴムで構成しなくてもよく、導電性のウレタンゴム
で構成しても良い。また、現像ローラ59には図示しな
い電源により所定の電圧が印加されており、感光ドラム
20との間に所定の電位差を有するように構成されてい
る。
【0065】層厚規制部材としての層厚規制ブレード6
4は、ステンレス鋼等で形成され、基端が現像装置50
のケース51に固定された支持部64aと、その支持部
64aの先端に設けられ、絶縁性あるいは導電性のシリ
コーンゴム、絶縁性あるいは導電性のフッ素含有ゴム、
または絶縁性あるいは導電性のウレタンゴムで形成され
た接触部64bとを備えている。接触部64bは支持部
64aの弾性力により現像ローラ59に圧接される。本
実施形態では接触部64bを、図2に示すように断面が
略半月状の凸形状となるように形成しているが、板状に
形成しても良い。
【0066】供給ローラ58は、ステンレス鋼等で形成
された芯金58a上に導電性のスポンジで形成された円
筒状の基材58bが形成されたローラであり、現像ロー
ラ59に対してスポンジの弾性力によって押圧接触する
ように配置されている。なお、供給ローラ58として
は、この他にも、導電性シリコーンゴムあるいはウレタ
ンゴム等の適宜の部材を使用することができる。
【0067】なお、前記トナー収容室52に収容される
トナーは、正帯電性の非磁性1成分現像剤であり、懸濁
重合法によって球状に形成したスチレン−アクリル系樹
脂に、カーボンブラック等の周知の着色剤、及びニグロ
シン、トリフェニルメタン、4級アンモニウム塩等の荷
電制御剤を添加してなる粒径6μm〜10μm、平均粒
径8μmのトナー母粒子を有している。そして、トナー
は、そのトナー母粒子の表面にシリカを外添剤として添
加して構成されている。また、前記外添剤としてのシリ
カには、シランカップリング剤等による周知の疎水化処
理が施され、BET値が150のものをトナー母粒子の
1.0重量(wt)%添加し、BET値が50のものを
トナー母粒子の0.5重量(wt)%添加した。
【0068】ここで、BET値とは、窒素を吸着させて
測定した比表面積のことで、単位重量当たりの面積(単
位:m2/g)で表される。従って、BET値が大きい
程粒径が小さく、BET値が小さい程粒径が大きくな
る。本実施形態では、通常のBET測定法でBET値を
測定し、島津製作所製比表面積測定装置FlowSor
b2−2300を使用した。
【0069】このように、トナーは極めて球状に近い懸
濁重合トナーであり、しかも、BET値が150の疎水
性処理したシリカを1.0重量%、外添剤として添加し
ているため、極めて流動性に優れている。そのため、摩
擦帯電により十分な帯電量が得られるので、転写効率が
良く極めて高画質な画像が形成できる。また、BET値
50のシリカは、BET値150のシリカに比べてトナ
ーの流動性を低下させるが、BET値150のシリカの
長期間の使用におけるトナー母粒子に対しての埋まり込
みを防止するため、長期間に亘って良好な流動性を維持
し、転写効率が良く極めて高画質な画像が形成できるこ
とになる。
【0070】攪拌搬送部材としてアジテータ53は、A
BS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン)樹脂
等の樹脂で形成された支持部材53aの先端部に、PE
T(ポリエチレンテレフタラート)で形成されたシート
状の摺接部53bが取り付けられている。支持部材53
aは、図3及び図4に示すように、ケース51の両側壁
51a,51bに軸支された回転軸55と一体に成形さ
れており、該回転軸55の軸端にはギア63が取り付け
られている。また、摺接部53bは、図2に示すように
少なくともトナー収容室52の円筒形状の底面部52a
に摺接する際には、撓みを有して摺接するような幅(回
転半径方向の長さ)を有している。従って、図示しない
モータからの回転駆動力がギア63に伝達されると、支
持部材53a及び摺接部53bからなるアジテータ53
は図2に示す矢印方向に回転し、摺接部53bは撓んだ
状態でトナー収容室52の底面部52aと摺接し、図4
に示す幅W1の搬送面によってトナーを開口部Aに押し
上げる。また、摺接部53bだけでなく、支持部材53
aの面もトナーを押し上げることになるので、支持部材
53aには、図3及び図4に示すように開口部53cが
形成されており、支持部材53aの面が回転時にトナー
から受ける抵抗を減少させるように構成されている。ま
た、支持部材53a及び摺接部53bの長手方向長さ
は、ケース51の長手方向長さよりも短くなるように設
定されており、図3に示すように、支持部材53a及び
摺接部53bの側部は、両側の光透過窓56a,56b
に接触しないように間隔W2を有するように配置されて
いる。
【0071】清掃部材54は、前記アジテータ53の支
持部材53aと一体に成形された支持部材54aと、図
4に示すように該支持部材54aの先端部の両端に取り
付けられたワイパー54bとから構成される。ワイパー
54bは、ウレタンゴムから形成されており、支持部材
54aの回転に伴って光透過窓56の表面に摺接して当
該表面のトナーを拭き取り可能な位置に取り付けられて
いる。また、清掃部材54の支持部材54aは、一例と
して、アジテータ53の支持部材53aと逆向きで平行
になるように、即ち、アジテータ53の支持部材53a
との位相角が180゜になるように設定される。
【0072】光透過窓56は、アクリル、ポリカーボネ
ート、またはポリプロピレンで形成された透明もしくは
半透明な部材であり、図3及び図4に示すようにケース
51の発光手段60側の側壁51aに取り付けられた光
透過窓56aと、受光手段61側の側壁51bに取り付
けられた光透過窓56bとから構成されている。また、
これらの光透過窓56a,56bは、トナー収容室52
の内部側に突出するように設けられており、前記清掃部
材54のワイパー54bが確実に光透過窓56a,56
bの表面を拭き取り可能なように構成されている。ま
た、光透過窓56b(56a)は、図2に示すように、
アジテータ53と清掃部材54の回転中心線を含む平面
であって鉛直方向に延びる平面(以下、鉛直面とする)
Gよりも開口部A側の位置に設けられている。更に、ド
ラムカートリッジ2aの光透過窓56a,56bに対応
する位置には、図3及び図4に示すように開口部62
a,62bが形成されており、開口部62aは光透過窓
56aへの光の入射を可能とし、開口部62bは光透過
窓56bからの光の出射を可能にしている。
【0073】以上のような光透過窓56a,56bが設
けられた位置に対応して、現像装置50の両側には、図
3及び図4に示すように、現像剤残量検出手段としての
発光手段60及び受光手段61が設けられている。
【0074】発光手段60は、フレーム2bに取り付け
られるホルダ60aと、該ホルダ60aに支持される基
板60bと、該基板60b上に設けられた発光素子60
cとから構成されている。また、ホルダ60aはプラス
チックから形成されており、ホルダ60aの光透過窓5
6aに対向する側には、一体成形によりプラスチックレ
ンズ60dが形成されている。なお、発光素子60cに
は一例として発光ダイオードを用いている。
【0075】また、受光手段61も同様に、フレームに
取り付けられるホルダ61aと、該ホルダ61aに支持
される基板61bと、該基板61b上に設けられた受光
素子61cとから構成されている。また、ホルダ61a
はプラスチックから形成されており、ホルダ61aの光
透過窓56bに対向する側には、一体成形によりプラス
チックレンズ61dが形成されている。なお、受光素子
には一例としてフォトトランジスタを用いている。
【0076】上述した発光素子60c、プラスチックレ
ンズ60d、ドラムカートリッジ2aの開口部62a、
光透過窓56a、光透過窓56b、ドラムカートリッジ
2aの開口部62b、プラスチックレンズ61d、及び
受光素子61cは、図3及び図4に示すように、ほぼ一
直線上に並ぶように設定されており、発光素子60cか
ら照射された光は、プラスチックレンズ60dによって
略平行光化され、開口部62aを通って光透過窓56a
に入射する。従って、光透過窓56aと光透過窓56b
の間にトナーが存在しない状態においては、前記光透過
窓56aを透過した光は、反対側の光透過窓56bに入
射し、この光透過窓56bを透過して開口部62bを通
ってプラスチックレンズ61dに入射する。そして、入
射した光はこのプラスチックレンズ61dによって集光
され、受光素子61cにて受光される。
【0077】受光素子61cは、図5に示すように、受
光した光量に応じて出力電圧値が変化する素子であり、
本実施形態では受光量が最小の際には電圧値がほぼ5V
に近い値をとり、受光量が最大の際には電圧値がほぼ0
Vに近い値となる。そして、この範囲で受光量に応じて
電圧値が変化する。本実施形態では、このような受光素
子61cの出力をマイクロプロセッサ等からなる図示し
ない制御部によって読み取り、所定の電圧値をしきい値
として設定し、しきい値よりも高い出力電圧値について
はハイレベルと判定し、しきい値よりも低い出力電圧値
をローレベルと判定すると共に、このローレベルとなる
期間(以下、ローレベル期間とする)T1の測定単位期
間T2内における合計が、当該測定単位期間T2に占め
る割合を算出することにより、トナー残量の検出を行っ
ている。
【0078】(動作例)以下、第1の実施例における動
作例をトナー残量検出、及びアジテータ53と清掃部材
54の動作を中心に詳しく説明する。
【0079】まず、トナーの最上位の面(以下、トナー
面とする)が、図6(A)に点線で示すように光透過窓
56a,56bの位置よりも遙かに高く、トナー収容室
52内に十分な量のトナーが収容されている場合につい
て説明する。この場合にはアジテータ53の回転により
摺接部53bがトナー収容室52の壁面と摺接しながら
トナー収容室52内のトナーを攪拌し、且つアジテータ
53の摺接部53bが図2に示すように開口部Aに到達
し更に開口部Aを通過する動きに伴って、トナー収容室
52内のトナーは現像室57に搬送される。一方、清掃
部材54のワイパー54bは光透過窓56a,56bの
表面を拭き取る動作を行うが、光透過窓56aと光透過
窓56bの間には十分なトナーが収容されているため、
ワイパー54bによって拭き取られた光透過窓56a,
56bの表面は、直ちに再び周囲のトナーによって覆わ
れる。従って、発光素子60cから照射された光はトナ
ー収容室52内を透過せず、受光素子61cの出力に変
動はない。
【0080】次に、トナーの残量が減少し、トナー面が
図6(A)に実線で示すように光透過窓56a,56b
の位置に近接する場合について説明する。このような場
合には、光透過窓56a,56bは前記ワイパー54b
による拭き取り直後にトナーに覆われることは無くなる
が、ワイパー54bが図6(A)に示す位置から図7に
示す位置へと回転すると、これに伴ってアジテータ53
の摺接部53bも撓んだ状態でトナー収容室52の底面
部52aと摺接しながら回転するため、トナーは、摺接
部53bの搬送面によって図7に示す矢印Bの方向に押
し出され光透過窓56a,56bを覆うようになる。こ
のようにして摺接部53bによって押し出されるトナー
によって光透過窓56a,56bが覆われる時間は、ト
ナー量に依存する。つまり、トナー量が多い程、長い時
間に亘って光透過窓56a,56bは遮られ、トナー量
が少なくなる程光透過窓56a,56bを遮る時間は短
くなる。従って、トナー量が多い程、図5に示す受光素
子61cの出力のローレベル期間T1が短くなり、トナ
ー量が少ない程、図5に示す受光素子61の出力のロー
レベル期間T1が長くなる。そこで、本実施形態では、
次のような制御部により、所定のサンプリング周期で受
光素子61cの出力電圧の値をサンプリングして記憶
し、所定の測定単位期間T2内における、ローレベル期
間T1の合計の割合が、所定の割合を超えた時にトナー
エンプティー状態であると判断するように構成した。
【0081】図8は制御部の概略構成を示すブロック図
である。受光手段61における受光素子61cの出力
は、制御部200のI/O213を介して、CPU21
0により監視されている。CPU210にはプログラム
が記憶されたROM212及びデータの格納等に用いら
れるRAM211が接続されており、CPU210はR
OM212に記憶されたプログラムに従って、I/O2
13を介して受光素子61cの出力であるパルス信号の
幅を計測してRAM211に格納し、この格納したパル
ス幅の値が所定のしきい値を超えたか否かの判定を行
う。そして、パルス幅の値が所定のしきい値を超えたと
判定した時には、CPU210からI/O213を介し
てトナーの追加供給を促す報知指令が出力され、表示パ
ネル220においてトナー補給の表示等が行われる。
【0082】以上のように、第1の実施例の現像装置5
0においては、アジテータ53によってトナー収容室5
2内のトナーを攪拌・搬送しながら、清掃部材54のワ
イパー54bによって光透過窓56の表面を拭き取り、
安定したトナー残量検出を行っている。
【0083】特に、第1の実施例においては、光透過窓
56を鉛直面Gよりも開口部A側に配置すると共に、ワ
イパー54bによる光透過窓56の拭き取りが行われる
時には、アジテータ53が、図6(A)に示すように鉛
直面Gに対して開口部Aとは反対側の位置にあり、且
つ、ワイパー54bが光透過窓56の拭き取り位置にあ
る時には、アジテータ53の摺接部53bは、鉛直面G
に垂直な平面であつて光透過窓56の中心部を通る面
(以下、光透過窓水平面とする)Hよりも鉛直方向にお
いて上方の位置にあるように構成した。つまり、図6
(B)に示すように、トナー収容室52内を、鉛直面G
及び光透過窓水平面Hにより領域I〜IVの4領域に分
けるとすると、ワイパー54bによる光透過窓56の拭
き取り時には、アジテータ53が図6(B)に斜線で示
す領域Iに位置している。このように構成することで、
長期間の使用においても極めて安定したトナー残量検出
を行うことができる。以下、このような第1の実施例に
おける光透過窓56とアジテータ53と清掃部材54と
の相対的な位置関係について詳しく説明する。
【0084】まず、アジテータ53が図7に示すよう
に、鉛直面Gに対して開口部Aとは反対側の位置にある
状態から、図2に示すように開口部Aの位置まで回転し
たとすると、トナーは、アジテータ53の回転に伴っ
て、摺接部53bの搬送面に押し出されながら図7に示
す矢印Bの方向に移動し、アジテータ53の摺接部53
bが図2に示す位置に到達した時には、トナーは当該摺
接部53bの搬送面上に載った状態となっている。この
摺接部53bは、上述したようにPETで形成され、ト
ナー収容室52の円筒面部と摺接する時には撓みを有す
るように位置決めされているが、この摺接部53bの撓
みは、開口部Aを通過する際に解除され、摺接部53b
はPETゴムの弾性力により、まっすぐな状態に復元し
ようとする。そして、この摺接部53bの弾性力による
復元動作によって、摺接部53bの搬送面上に載ってい
たトナーは、現像室57へと勢い良く送り出される。ま
た、一部のトナーは、摺接部53bの搬送面及び支持部
材53aの面に残るが、摺接部53bが開口部Aを通過
し、水平位置よりも更に上方に移動すると、これらの残
ったトナーは摺接部53bの搬送面及び支持部材53a
の面から下方に落下する。また、この状態では、アジテ
ータ53の摺接部53bは、図2に示すトナー収容室5
2の前方壁52bに撓んだ状態で摺接することになる
が、更にアジテータ53の回転が進むと、摺接部53b
は前方壁52bから離れ、撓みが解除される。そして、
この時に、摺接部53bの搬送面及び支持部材53aに
付着したトナーを飛散させる。トナーは、上述したよう
に非常に微細な粉末であるため、摺接部53bの撓みが
解除される際と、摺接部53bの搬送面及び支持部材5
3から落下する際にはトナー収容室52内を噴霧状に舞
うことになるが、アジテータ53が前記鉛直面Gに対し
て開口部Aとは反対側の位置まで移動した状態では、既
にトナーは安定し、トナー面レベルが水平状態となる。
特に、第1の実施例では、流動性の良い重合トナーを用
いているので、極めて高い水平度が保たれる。そして、
更にアジテータ53の回転が進み、図6(A)に示す位
置まで到達した時には、清掃部材54のワイパー54b
が、光透過窓56の表面を拭き取り可能な位置に到達す
る。この状態では、上述したようにトナーは安定した状
態となっているため、ワイパー54bによって拭き取ら
れた光透過窓56は、トナーによって汚染されることが
ない。
【0085】このように、本実施形態においては、摺接
部53bの撓みが解除される領域及びトナーが摺接部5
3bの搬送面及び支持部材53aの面から下方に落下す
る領域が、鉛直面Gよりも開口部A側に限られているた
めに、上述したようにトナーが噴霧状に舞う状態は、ア
ジテータ53が鉛直面Gよりも開口部A側の領域にある
場合に限られる。従って、アジテータ53が鉛直面Gに
対して開口部Aとは反対側の位置に来た時には、トナー
収容室52内のトナーは既に安定した状態となってい
る。そして、本実施形態では、アジテータ53の支持部
材53aと清掃部材54の支持部材54aが逆向きで平
行となるように取り付けられているため、図6(A)に
示すように、アジテータ53が鉛直面Gに対して開口部
Aとは反対側の位置に来た時に、ワイパー54bによる
光透過窓56の拭き取りが行われる。逆に言えば、ワイ
パー54bによる光透過窓56の拭き取りが行われる際
には、アジテータ53は必ず鉛直面Gに対して開口部A
とは反対側の位置(図6(B)に斜線で示す領域I)に
あり、トナーは安定している。重合トナーは、上述のよ
うに噴霧状に舞い易い傾向にあるが、摺接部53bの搬
送面及び支持部材53aの面から下方への落下を生ずる
安息角が小さく、摺接部53bの搬送面及び支持部材5
3aの面に残留するトナー量自体も少ない。従って、ア
ジテータ53が鉛直面Gに対して開口部Aとは反対側の
位置まで回転する間には、トナーは十分に安定する。
【0086】その結果、第1の実施例によれば、長期間
の使用によってトナーの流動性が変化し、噴霧状に舞っ
てから安定するまでの時間が変動したとしても、ワイパ
ー54bによる光透過窓56の拭き取りが行われる際に
は、必ずトナーを安定させることができるので、拭き取
り後の光透過窓56がトナーによって汚染されることが
なく、極めて安定かつ正確なトナー残量検出が行われ
る。
【0087】また、第1の実施例では、光透過窓56が
鉛直面Gよりも開口部A側に設けられており、ワイパー
54bによる光透過窓56の拭き取りが行われる際に
は、アジテータ53の摺接部53bの鉛直方向位置は、
図6(A)に示すように光透過窓56の位置よりも高い
位置(図6(B)に斜線で示す領域I)にある。従っ
て、ワイパー54bが光透過窓56を拭き終わって、図
6から図7に示す位置に移動するまでの間、アジテータ
53の摺接部53bはトナーに突入することがない。そ
して、図7に示すように摺接部53bがトナーに突入す
る位置からは、矢印B方向に摺接部53bの搬送面によ
ってトナーを押し出し、光透過窓56はこの押し出され
たトナーによって覆われる。つまり、第1の実施例にお
いては、光透過窓56の拭き取りが終了した後に、光透
過窓56がトナーによって覆われる期間は、摺接部53
bの回転軌跡間に存在するトナー量に依存することにな
る。換言すれば、トナー量が多い程、長い期間に亘って
光透過窓56はトナーによって覆われ、トナー量が少な
い程、光透過窓56がトナーによって覆われる期間は短
くなる。
【0088】このように、第1の実施例においては、光
透過窓56を鉛直面Gよりも開口部A側に設けると共
に、ワイパー54bによる光透過窓56の拭き取りが行
われる際には、アジテータ53の摺接部53bの鉛直方
向位置が、光透過窓56の位置よりも高い位置になるよ
うに構成したために、拭き取り後の光透過窓56が再び
トナーに覆われる期間を、動きの安定したトナーの量の
みに依存させることができるため、長期間の使用におい
ても安定かつ正確なトナー残量検出を行うことができ
る。特に、本実施形態においては、トナーとして形状が
略球形に近い重合トナーを用いていると共に、外添剤と
してBET値150の粒径の小さなシリカを外添してい
るので、トナーの流動性は極めて高く、アジテータ53
の摺接部53bによって押し出されたトナーの動きに偏
りを生じさせない。また、粒径の小さな外添剤だけで
は、外添剤がトナー母粒子に埋まり込み、徐々にトナー
の流動性を低下させることがあるが、本実施形態におい
ては、BET値150の粒径の小さなシリカのみを外添
するのではなく、BET値150の粒径の小さなシリカ
とBET値50の粒径の大きなシリカの2種類のシリカ
を外添しているので、BET値50の粒径の大きなシリ
カのスペーサー効果によってBET値150の粒径の小
さなシリカのトナー母粒子に対する埋まり込みを確実に
防止し、トナーエンプティと判定されるまでトナーの流
動性を良好に保つことができる。つまり、BET値50
の粒径の大きなシリカを外添することによって、BET
値150の粒径の小さなシリカのみを外添した場合に比
べて初期的にはトナーの流動性を低下させることになる
が、長期的に見ればBET値150の粒径の小さなシリ
カのトナー母粒子への埋まり込みを防止して、トナーの
流動性を常に良好に保ち、上述したようなアジテータ5
3の摺接部53bによって押し出されるトナーの動きの
偏りを確実に防止することができる。その結果、使用開
始当初からトナーエンプティと判定されるに至るまで、
安定して正確なトナー残量検出が行われることになる。
【0089】これに対し、従来の装置では、光透過窓と
アジテータと清掃部材がこのような相対的な位置関係を
有していないために、拭き取り後の光透過窓56が再び
トナーに覆われる期間は、開口部Aを通過したアジテー
タから落下するトナーの量、または噴霧状に舞う量に依
存しており、トナーの流動性が変化すると、これらの量
も変動するために、極めて不安定で不正確なトナー残量
検出しか行うことができなかった。
【0090】従って、本実施形態によれば、従来に比べ
て極めて正確かつ安定したトナー残量検出を行うことの
できる優れた画像形成装置を提供することができる。
【0091】(実験例)次に、第1の実施例の装置を用
いて受光素子61cの出力電圧の値を測定した実験例に
ついて説明する。この例においては、トナー収容室52
内に当初200gのトナーを収容して連続的な画像形成
を行い、トナー収容室52内のトナーが90g、80
g、70gになった時の受光素子61cの出力電圧の値
を測定した。また、受光素子61cの出力電圧のレベル
判定においては、3Vをしきい値とし、3Vよりも低い
値をローレベルと判定するようにした。また、出力電圧
値のサンプリング周期は6msecとし、測定単位期間
を6秒間とした。そして、6秒間におけるローレベル期
間の合計の割合が37%に達した時にトナーエンプティ
ーと判定した。実験の結果を図9乃至図11に示す。図
9(A)乃至図11(A)は、それぞれトナーが90
g、80g、70gになった時の受光素子61cの出力
電圧の変化を示しており、図9(B)乃至図11(B)
は、それぞれトナーが90g、80g、70gになった
時のトナーの最上位面(トナー面)の位置を模式的に示
したものである。なお、図9(A)乃至図11(A)に
おいて、出力電圧の値が5Vよりも若干低くなっている
のは、受光素子61cの感度調節のために受光素子61
cに接続した抵抗の影響である。
【0092】まず、トナー残量が90gの場合には、図
9(B)に示すように、トナー面位置は光透過窓56の
殆どを覆う位置にあるので、ワイパー54bにより光透
過窓を56拭き取っても、光透過窓56は、アジテータ
53によって押し出されるトナーによって直ちに覆われ
る。従って、図9(A)に示すように、受光素子61c
の出力電圧は、光透過窓56がワイパー54bによって
拭き取られる毎に4V程度まで低下するだけであり、し
きい値である3Vよりも低い値をとるローレベル期間は
ゼロであった。本実施形態では図8に示す表示パネル2
20上のLEDにトナーエンプティを報知する表示が行
われるように構成されているが、この場合には、トナー
エンプティの表示は行われず、トナー残量の検出が正し
く行われたことが確認された。
【0093】次に、トナー残量が80gの場合には、図
10(B)に示すように、トナー面位置は光透過窓56
に若干かかる位置にある。従って、ワイパー54bによ
り光透過窓56が拭き取られた直後の状態では、発光素
子60cから照射された光は完全にトナー収容室52内
を透過して受光素子61cにて受光される。従って、図
11(A)に示すように、受光素子61cの出力電圧
は、光透過窓56がワイパー54bによって拭き取られ
る毎にほぼ0Vまで低下する。この場合に、6秒間の測
定単位期間における、ローレベル期間の合計は1.08
秒であり、その割合は18%であった。この場合も、ト
ナーエンプティのLED表示は行われず、トナー残量の
検出が正しく行われたことが確認された。
【0094】次に、トナー残量が70gの場合には、図
11(B)に示すように、トナー面位置は光透過窓56
よりも低い位置にある。従って、ワイパー54bにより
光透過窓56が拭き取られた直後の状態においては、図
10の場合と同様に発光素子60cから照射された光は
完全にトナー収容室52内を透過して受光素子61cに
て受光されると共に、このような受光状態は図10の場
合よりも長くなる。従って、図11(A)に示すよう
に、受光素子61cの出力電圧は、光透過窓56がワイ
パー54bによって拭き取られる毎にほぼ0Vまで低下
し、この期間は図10(A)の場合よりも非常に長くな
っている。この場合に、6秒間の測定単位期間におけ
る、ローレベル期間の合計は2.22秒であり、その割
合は37%であった。この場合には、トナーエンプティ
のLED表示が行われ、トナー残量の検出が正しく行わ
れたことが確認された。
【0095】以上のような実験の結果、本実施形態のレ
ーザビームプリンタによれば、トナーエンプティに至る
まで、安定且つ正確なトナー残量検出が行われ、また、
トナーエンプティの判定も正確に実行されることが確認
できた。
【0096】また、図9(A)乃至図11(A)に示す
測定結果から、受光素子61cの出力がローレベルにな
っている期間において、受光素子61cの出力にはノイ
ズが殆ど生じていないことが判る。これは、上述したよ
うに、ワイパー54bによって光透過窓56を拭き取っ
ている期間には、アジテータ53が既に鉛直面Gに対し
て開口部Aと反対側に位置するように、アジテータ53
と清掃部材54との相対的な位置関係が定められている
ためである。つまり、ワイパー54bによって光透過窓
56を拭き取っている期間には、上述した開口部Aから
のトナーの送り出し動作後にトナーが舞う状態は既に収
まっており、トナーが安定した状態になっているため、
ワイパー54bによって拭き取られた光透過窓56の表
面がトナーによって汚染されることがないのである。
【0097】また、以上のような実験を繰り返し行った
ところ、トナーエンプティーと判定される場合のトナー
残量は、常に70gであった。また、当初のトナー量を
250g、300gと増加させて以上のような連続的な
画像形成を繰り返し行った場合でも、トナーエンプティ
ーと判定される際のトナー残量は、常に70gであっ
た。このように、本実施形態のレーザビームプリンタ1
においては、長期間に亘る使用においても安定したトナ
ー残量の検出を行うことができることが確認された。
【0098】前記第1の実施例においては、トナー面が
光透過窓56の直下になった状態から、確実にトナーの
残量が検知可能である。トナーが更に消費されるのに伴
って、トナー面が低くなっていくと、受光素子61cの
ローレベル期間は長くなっていくため、トナーの残量を
段階的に報知することも可能である。これにより、使用
者は、トナーを直ちに補給しなければならないのか、あ
るいは近々補給しなければならないのか等、トナーエン
プティの度合いを知って対応することができる。
【0099】(比較例)次に、第1の実施例の装置と比
較される比較例を図12に基づいて説明する。この比較
例においては、アジテータ53と清掃部材54の相対的
な位置関係を上述した第1の実施例の装置と異なるよう
に設定した他は、第1の実施例の装置と共通な構成を有
する装置を用いた。また、比較例における実験は、トナ
ー収容室52内に当初200gのトナーを収容して連続
的な画像形成を行い、トナー収容室52内のトナーが7
0gになった時の受光素子61cの出力電圧の値を測定
した他は、上述した実験例と同じ条件で行った。比較例
における実験の結果を図12に示す。図12(A)は、
トナーが70gになった時の受光素子61cの出力電圧
の変化を示しており、図12(B)は、トナーが70g
になった時のトナー面の位置と、アジテータ53と清掃
部材54のそれぞれの位置関係を模式的に示したもので
ある。また、図12(C)は、図6(C)のように、ト
ナー収容室52内を鉛直面Gと光透過窓水平面Hとによ
り、領域I〜IVの4領域に分け、ワイパー54bが光
透過窓56を拭き取っている際の、アジテータ53の位
置を説明するための図である。
【0100】この比較例においては、図12(B)に示
すように、アジテータ53と清掃部材54が270度の
位相角を有しており、ワイパー54bが光透過窓56を
拭き取っている際には、アジテータ53は、図12
(C)に斜線で示す領域IIIに位置している。この場合
には、ワイパー54bが光透過窓56を拭き取っている
間のトナーの落下がないため、図12(A)に示すよう
に、受光素子61cの出力に殆どノイズは生じていな
い。しかし、ワイパー54bが光透過窓56を拭き取っ
ている間にアジテータ53によってトナーが押し出され
るため、光透過窓56を拭き取っても、直ぐに光透過窓
56がトナーで汚れ、光の過窓を妨げてしまう。従っ
て、図12(A)に示すようにローレベル期間は得られ
ず、トナーが殆どなくなるまでトナーエンプティが検出
できない。その結果、この比較例においては、印字のか
すれ等が発生した後にトナーエンプティが報知されると
いう問題を生ずる。
【0101】以上、比較例と第1の実施例の実験結果と
を比較して明らかなように、第1の実施例のレーザビー
ムプリンタ1においては、受光素子の出力にノイズが無
く、十分に長いローレベル期間を得ることができるの
で、極めて正確なトナー残量検出を行うことができる。
【0102】(現像装置及び現像剤残量検出手段の第2
の実施例)次に、本実施形態における第2の実施例を図
13に基づいて説明する。なお、第1の実施例との共通
箇所には同一符号を付して説明を省略する。また、本実
施例における実験は、トナー収容室52内に当初200
gのトナーを収容して連続的な画像形成を行い、トナー
収容室52内のトナーが70gになった時の受光素子6
1cの出力電圧の値を測定したもので、上述した比較例
及び実験例と同じ条件で行った。本実施例における実験
の結果を図13に示す。図13(A)は、トナーが70
gになった時の受光素子61cの出力電圧の変化を示し
ており、図13(B)は、トナーが70gになった時の
トナー面の位置と、アジテータ53と清掃部材54のそ
れぞれの位置関係を模式的に示したものである。また、
図13(C)は、図6(C)のように、トナー収容室5
2内を鉛直面Gと光透過窓水平面Hとにより、領域I〜
IVの4領域に分け、ワイパー54bが光透過窓56を
拭き取っている際の、アジテータ53の位置を説明する
ための図である。
【0103】本実施例においては、図13(B)に示す
ように、ワイパー54bが光透過窓56を拭き取ってい
る際には、アジテータ53と清掃部材54が鉛直面Gに
対して同方向を向いており、アジテータ53は、光透過
窓水平面Hの上方、即ち、図13(C)に斜線で示す領
域IVに位置している。
【0104】本実施例の場合には、比較例のように、ワ
イパー54bが光透過窓56を拭き取っている間にアジ
テータ53によってトナーが光透過窓56に向かって押
し出されることがないため、図13(A)に示すように
ローレベル期間が得られてトナーエンプティの検出が可
能である。しかしながら、図13(B)に示すように、
摺接部53bがトナー収容室52の前方壁52bから離
れる時には、摺接部53bの撓みが解除されるため、ト
ナーが噴霧状に舞い、このトナーが落下する。従って、
図13(A)に示すように、受光素子61cの出力は、
第1の実施例に比べるとノイズが多い状態となってしま
う。
【0105】(現像装置及び現像剤残量検出手段の第3
の実施例)次に、本実施形態における第3の実施例を図
14に基づいて説明する。なお、第1の実施例との共通
箇所には同一符号を付して説明を省略する。また、本実
施例における実験は、トナー収容室52内に当初200
gのトナーを収容して連続的な画像形成を行い、トナー
収容室52内のトナーが70gになった時の受光素子6
1cの出力電圧の値を測定したもので、上述した比較例
及び実験例と同じ条件で行った。本実施例における実験
の結果を図14に示す。図14(A)は、トナーが70
gになった時の受光素子61cの出力電圧の変化を示し
ており、図14(B)は、トナーが70gになった時の
トナー面の位置と、アジテータ53と清掃部材54のそ
れぞれの位置関係を模式的に示したものである。また、
図14(C)は、図6(C)のように、トナー収容室5
2内を鉛直面Gと光透過窓水平面Hとにより、領域I〜
IVの4領域に分け、ワイパー54bが光透過窓56を
拭き取っている際の、アジテータ53の位置を説明する
ための図である。
【0106】本実施例においては、図14(B)に示す
ように、アジテータ53と清掃部材54が180度以上
の位相角を有しており、ワイパー54bが光透過窓56
を拭き取っている際には、アジテータ53は、図14
(C)に斜線で示す領域IIに位置している。
【0107】本実施例の場合には、ワイパー54bが光
透過窓56を拭き取っている間のトナーの落下がないた
め、図14(A)に示すように、受光素子61cの出力
に殆どノイズは生じていない。但し、トナー面位置が光
透過窓56の直下にある場合には、ワイパー54bが光
透過窓56を拭き取った直後に、アジテータ53によっ
てトナーが光透過窓56に向かって押し出されるため、
図14(A)に示すようにローレベル期間が得られず、
トナーエンプティを検出できない。しかし、トナー面位
置が、図14(B)に二点鎖線で示すように、光透過窓
56よりも十分に下がった場合には、ローレベル期間が
得られるようになり、安定してトナーエンプティを検知
できる。このように、本実施例によれば、図6に示す第
1の実施例のような細かなトナー残量の管理は困難では
あるが、トナー残量の検出は可能である。
【0108】なお、上述した各実施例においては、光透
過窓56を鉛直面Gよりも開口部A側に設けた例につい
て説明したが、ワイパー54bが光透過窓56を拭き取
っている時にアジテータ53が鉛直面Gよりも開口部A
に対して反対側の位置にあり、摺接部53bの撓みの解
除領域が鉛直面Gよりも開口部A側に限られるならば、
光透過窓56を鉛直面Gに対して反対側の位置に設けた
場合でも、従来に比べると正確なトナー残量検出を行う
ことができる。このように構成すると、光透過窓56の
上方位置にアジテータ53が位置することになるが、摺
接部53b上のトナーは、前記撓みの解除により、鉛直
面Gよりも開口部A側の領域で略完全に取り除くことが
できるので、摺接部53bから落下するトナーにより光
透過窓56を汚染することはない。
【0109】以上、実施形態に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0110】
【発明の効果】請求項1記載の現像装置によれば、清掃
部材と攪拌搬送部材を、攪拌搬送部材の摺接部が現像剤
室と現像室を連通せしめる開口部位置を下方から上方に
向かって通過する方向にて、一の中心軸線周りに互いに
等角速度で回転自在に設け、清掃部材が光透過窓に対す
る清掃位置にある時に、攪拌搬送部材の摺接部が、中心
軸線を含む鉛直面を挟んで開口部と反対側の領域に位置
する相対的な位置関係を有するように設定したので、攪
拌搬送部材の攪拌・搬送動作による現像剤の動きが安定
した状態で清掃部材による光透過窓の清掃を行うことが
でき、現像剤の流動性の変化に依存することなく、常に
正確な現像剤残量検出を行わせることができる。
【0111】請求項2記載の現像装置によれば、攪拌搬
送部材の摺接部を可撓性の部材から形成し、現像剤室内
面に撓んで摺接させると共に、撓みが解除されるのを、
前記開口部位置を通過する際と、前記開口部位置の通過
後から前記鉛直面までの領域を通過する際に限られるよ
うに位置決めしたので、開口部通過時または通過直後に
おける摺接部の撓みの解除により現像剤室内で勢い良く
飛び散った現像剤を、当該摺接部が前記開口部位置から
当該反対側の領域まで回転する間に、確実に安定させる
ことができ、光透過窓の汚れを確実に防止することがで
きる。その結果、現像剤の攪拌・搬送動作を良好に行う
ことができると共に、この攪拌・搬送動作による現像剤
の動きが安定した状態で、清掃部材による光透過窓の清
掃が行われるので、現像剤の流動性の変化に依存するこ
となく、常に正確な現像剤残量検出を行わせることがで
きる。
【0112】請求項3記載の現像装置によれば、光透過
窓を、前記鉛直面よりも前記開口部側の領域に設けたの
で、現像剤の流動性が変化して、前記摺接部から落下し
難くなったとしても、前記摺接部が鉛直面を挟んで前記
開口部とは反対側の領域に回転するまでには、現像剤を
十分に安定しているので、光透過窓の現像剤にる汚れを
確実に防止することができる。その結果、攪拌搬送部材
の攪拌・搬送動作による現像剤の動きが安定した状態
で、清掃部材による光透過窓の清掃が行われるので、現
像剤の流動性の変化に依存することなく、常に正確な現
像剤残量検出を行わせることができる。
【0113】請求項4記載の現像装置によれば、清掃部
材と攪拌搬送部材を、攪拌搬送部材の摺接部が前記開口
部位置を下方から上方に向かって通過する方向にて、一
の中心軸線周りに互いに等角速度で回転自在に設けると
共に、光透過窓を、前記中心軸線を含む鉛直面よりも前
記開口部側の領域に設け、清掃部材と攪拌搬送部材と光
透過窓を、清掃部材が光透過窓に対する清掃位置にある
時に、攪拌搬送部材の摺接部が、光透過窓よりも鉛直方
向上方に位置する相対的な位置関係を有するようにした
ので、画像形成装置に備えられた受光素子の出力が、受
光時の出力となってから、非受光時の出力となるまでの
時間を、攪拌搬送部材の攪拌・搬送動作により押し上げ
られる現像剤の量に対応させて変化させることができる
ので、現像剤の流動性の変化に依存することなく、常に
安定した現像剤残量検出を行わせることができる。
【0114】請求項5記載の現像装置によれば、清掃部
材と攪拌搬送部材と光透過窓を、清掃部材が光透過窓に
対する清掃位置にある時に、攪拌搬送部材の摺接部が、
前記鉛直面を挟んで開口部と反対側の領域に位置する相
対的な位置関係を有するようにしたので、清掃部材によ
る光透過窓の清掃が行われる前に、攪拌搬送部材の摺接
部によって開口部位置よりも上方に押し上げられ、摺接
部から落下した現像剤を、確実に安定させることがで
き、安定且つ正確な現像剤残量検出を行わせることがで
きる。
【0115】請求項6記載の現像装置によれば、現像剤
として、重合法で作製した重合トナーを用いたので、流
動性が極めて高く、請求項1ないし3のいずれか1記載
の現像装置においては、現像剤の落下による乱れを減少
させて、より一層正確な現像剤残量検出を行わせること
ができる。また、請求項4または5記載の現像装置にお
いては、上述のような効果に加え、攪拌搬送部材の摺接
部により押し上げられる現像剤の挙動を安定させること
ができ、長期間に亘って安定且つ正確な現像剤残量検出
を行わせることができる。
【0116】請求項7記載の現像装置によれば、非磁性
1成分現像剤であり、前記重合トナーに大きさの異なる
少なくとも2種類の外添剤を外添したので、重合トナー
に対する外添剤の埋まり込みを低減し、重合トナーの流
動性は良好に保つことができる。その結果、請求項1な
いし3のいずれか1記載の現像装置においては、現像剤
の落下による乱れをより一層減少させて、より一層正確
な現像剤残量検出を行わせることができる。また、請求
項4または5記載の現像装置においては、上述のような
効果に加え、攪拌搬送部材の摺接部により押し上げられ
る現像剤の挙動をより一層安定させることができ、長期
間に亘ってより一層安定且つ正確な現像剤残量検出を行
わせることができる。
【0117】請求項8記載の現像装置によれば、前記2
種類の外添剤として、最小粒径の外添剤だけを外添した
重合トナーよりも、最小粒径の外添剤と他の外添剤とを
併用して外添した重合トナーの方が流動性が低くなるよ
うに組み合わせられたものを用いたので、重合トナーの
流動性をより一層良好に保つことができ、このような現
像剤を請求項1ないし3のいずれか1記載の現像装置に
用いることにより、現像剤の落下による乱れをより一層
減少させて、より一層正確な現像剤残量検出を行わせる
ことができる。また、このような重合トナーを請求項4
または5記載現像装置に用いることにより、上述のよう
な効果に加え、攪拌搬送部材の摺接部により押し上げら
れる現像剤の挙動をより一層安定させ、長期間に亘って
より一層安定且つ正確な現像剤残量検出を行わせること
ができる。
【0118】請求項9記載の画像形成装置によれば、発
光素子と受光素子とを備え発光素子から照射され光透過
窓を透過する光に対する受光素子における受光状態に基
づいて現像剤室内の現像剤残量を検出する現像剤残量検
出手段を備えた画像形成装置において、清掃部材と攪拌
搬送部材と光透過窓を、清掃部材が光透過窓に対する清
掃位置にある時に、攪拌搬送部材の摺接部が、光透過窓
よりも鉛直方向上方に位置する相対的な位置関係を有す
るようにしたので、清掃部材による光透過窓の清掃が行
われる前に、攪拌搬送部材の摺接部によって開口部位置
よりも上方に押し上げられ、摺接部から落下した現像剤
を、確実に安定させることができ、安定且つ正確な現像
剤残量検出を行うことができる。
【0119】請求項10記載の画像形成装置によれば、
清掃部材と攪拌搬送部材と光透過窓を、清掃部材が光透
過窓に対する清掃位置にある時に、攪拌搬送部材の摺接
部が、前記鉛直面を挟んで開口部と反対側の領域に位置
する相対的な位置関係を有するようにしたので、清掃部
材による光透過窓の清掃が行われる前に、攪拌搬送部材
の摺接部によって開口部位置よりも上方に押し上げら
れ、摺接部から落下した現像剤を、確実に安定させるこ
とができ、安定且つ正確な現像剤残量検出を行うことが
できる。
【0120】請求項11記載の画像形成装置によれば、
光透過窓からの透過光の受光量が、既定値以上となる時
間を測定することによって現像剤残量を検出する現像剤
残量検出手段を備えたので、現像剤の流動性の変化に依
存することなく、常に安定した現像剤残量検出を行うこ
とができると共に、現像剤の残量と前記既定値以上にな
る時間とを対応させることができるので、現像剤の有無
のみのような二値的な判断だけでなく、現像剤の残量の
減少を段階的な判断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における画像形成装置の概
略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置における現像装置の概略構
成を示す断面図である。
【図3】図2におけるX−X‘線断面を示す図である。
【図4】図2におけるX−X‘線断面を示す図であり、
アジテータと清掃部材が図3に示す位置から180度回
転した状態を示す図である。
【図5】図1の画像形成装置における受光素子の出力電
圧波形と現像剤残量検出の方法を説明するための図であ
る。
【図6】(A)は図1の画像形成装置の第1の実施例に
おける現像装置のアジテータ及び清掃部材の動作と現像
剤残量検出動作を説明するための図(その1)、(B)
はトナー収容室内を鉛直面G及び光透過窓水平面Hによ
り領域I〜IVの4領域に分け、清掃部材による光透過
窓の清掃時におけるアジテータ位置を説明するための図
である。
【図7】図1の画像形成装置における現像装置のアジテ
ータ及び清掃部材の動作と現像剤残量検出動作を説明す
るための図である(その2)。
【図8】現像剤残量検出を行う制御部の概略構成を示す
ブロック図である。
【図9】(A)は実験例の結果を示す図、(B)はこの
実験例に使用した装置における清掃部材の光透過窓清掃
時のアジテータ位置とトナー面位置との関係を示す図で
ある(その1)。
【図10】(A)は実験例の結果を示す図、(B)はこ
の実験例に使用した装置における清掃部材の光透過窓清
掃時のアジテータ位置とトナー面位置との関係を示す図
である(その2)。
【図11】(A)は実験例の結果を示す図、(B)はこ
の実験例に使用した装置における清掃部材の光透過窓清
掃時のアジテータ位置とトナー面位置との関係を示す図
である(その3)。
【図12】(A)は本発明の一実施形態の第2の実施例
における実験結果を示す図、(B)は第2の実施例の装
置における清掃部材の光透過窓清掃時のアジテータ位置
とトナー面位置との関係を示す図、(C)はトナー収容
室内を鉛直面G及び光透過窓水平面Hにより領域I〜I
Vの4領域に分け、清掃部材による光透過窓の清掃時に
おけるアジテータ位置を説明するための図である。
【図13】(A)は本発明の一実施形態の第3の実施例
における実験結果を示す図、(B)は第2の実施例の装
置における清掃部材の光透過窓清掃時のアジテータ位置
とトナー面位置との関係を示す図、(C)はトナー収容
室内を鉛直面G及び光透過窓水平面Hにより領域I〜I
Vの4領域に分け、清掃部材による光透過窓の清掃時に
おけるアジテータ位置を説明するための図である。
【図14】(A)は本発明の一実施形態の第4の実施例
における実験結果を示す図、(B)は第2の実施例の装
置における清掃部材の光透過窓清掃時のアジテータ位置
とトナー面位置との関係を示す図、(C)はトナー収容
室内を鉛直面G及び光透過窓水平面Hにより領域I〜I
Vの4領域に分け、清掃部材による光透過窓の清掃時に
おけるアジテータ位置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 レーザビームプリンタ 50 現像装置 51a,51b 側壁 52 トナー収容室 53 アジテータ 53b 摺接部53b 54 清掃部材 54b ワイパー 55 回転中心軸 56 光透過窓 57 現像室 59 現像ローラ 60 発光手段 61 受光手段 A 開口部 G 鉛直面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体が設けられた現像室と、該
    現像室と連通する開口部を備え現像剤を収容する現像剤
    室と、該現像剤室の側壁に設けられ現像剤の残量を検出
    するための検出光が透過する光透過窓と、該光透過窓を
    清掃する清掃部材と、前記現像剤室の内面に接触可能な
    摺接部が形成され前記現像剤室内の現像剤を攪拌すると
    共に前記現像室に搬送する攪拌搬送部材とを備えた現像
    装置であって、 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材は、前記攪拌搬送部材
    の前記摺接部が前記開口部位置を下方から上方に向かっ
    て通過する方向にて、一の中心軸線周りに互いに等角速
    度で回転自在に設けられ、前記清掃部材が前記光透過窓
    に対する清掃位置にある時に、前記攪拌搬送部材の前記
    摺接部が、前記中心軸線を含む鉛直面を挟んで前記開口
    部と反対側の領域に位置する相対的な位置関係を有して
    いる、 ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌搬送部材の前記摺接部は、可撓
    性の部材からなり、前記現像剤室内面に撓んで接すると
    共に、撓みが解除されるのは、前記開口部位置を通過す
    る際と、前記開口部位置の通過後から前記鉛直面までの
    領域を通過する際に限られるように位置決めされている
    ことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記光透過窓は、前記鉛直面よりも前記
    開口部側の領域に設けられていることを特徴とする請求
    項1または2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体が設けられた現像室と、該
    現像室と連通する開口部を備え現像剤を収容する現像剤
    室と、該現像剤室の側壁に設けられ現像剤の残量を検出
    するための検出光が透過する光透過窓と、該光透過窓を
    清掃する清掃部材と、前記現像室の内面に接触可能な摺
    接部が形成され前記現像剤室内の現像剤を攪拌すると共
    に前記現像室に搬送する攪拌搬送部材とを備えた現像装
    置であって、 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材は、前記攪拌搬送部材
    の前記摺接部が前記開口部位置を下方から上方に向かっ
    て通過する方向にて、一の中心軸線周りに互いに等角速
    度で回転自在に設けられ、 前記光透過窓は、前記中心軸線を含む鉛直面よりも前記
    開口部側の領域に設けられており、 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記光透過窓は、前
    記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置にある時
    に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記光透過窓よ
    りも鉛直方向上方に位置する相対的な位置関係を有して
    いる、 ことを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記
    光透過窓は、前記前記清掃部材が前記光透過窓に対する
    清掃位置にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部
    が、前記鉛直面を挟んで前記開口部と反対側の領域に位
    置する相対的な位置関係を有していることを特徴とする
    請求項4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤は、重合法で作製した重合ト
    ナーであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれ
    か1記載の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤は、非磁性1成分現像剤であ
    り、前記重合トナーに大きさの異なる少なくとも2種類
    の外添剤が外添されていることを特徴とする請求項6記
    載の現像装置。
  8. 【請求項8】 前記2種類の外添剤は、最小粒径の外添
    剤だけを外添した重合トナーよりも、最小粒径の外添剤
    と他の外添剤とを併用して外添した重合トナーの方が流
    動性が低くなるように組み合わせられていることを特徴
    する請求項7記載の現像装置。
  9. 【請求項9】 現像剤担持体が設けられた現像室と、該
    現像室と連通する開口部を備え現像剤を収容する現像剤
    室と、該現像剤室の側壁に設けられた光透過窓と、発光
    素子と受光素子とを備え当該発光素子から照射され前記
    光透過窓を透過する光に対する当該受光素子における受
    光状態に基づいて前記現像剤室内の現像剤残量を検出す
    る現像剤残量検出手段とを備えた画像形成装置であっ
    て、 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前記光透過窓は、前
    記清掃部材が前記光透過窓に対する清掃位置にある時
    に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部が、前記光透過窓よ
    りも鉛直方向上方に位置する相対的な位置関係を有して
    いる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記清掃部材と前記攪拌搬送部材と前
    記光透過窓は、前記前記清掃部材が前記光透過窓に対す
    る清掃位置にある時に、前記攪拌搬送部材の前記摺接部
    が、前記鉛直面を挟んで前記開口部と反対側の領域に位
    置する相対的な位置関係を有していることを特徴とする
    請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記現像剤残量検出手段は、前記光透
    過窓からの透過光の受光量が、既定値以上となる時間を
    測定することによって前記現像剤残量を検出する手段で
    あることを特徴とする請求項9または10記載の画像形
    成装置。
JP15272299A 1999-02-24 1999-05-31 現像装置及び画像形成装置 Pending JP2000321861A (ja)

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