JP6395617B2 - 現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤容器、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像剤の搬送に関する。特に、プロセスカートリッジを用いた電子写真画像形成装置に関するもので、カラー電子写真画像形成装置に適用して好適なものである。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、レーザービームプリンタ、LEDプリンタ)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
また、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段、クリーニング手段、像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。また、帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと像担持体とを一体的にカートリッジ化して電子写真画像形成装置本体に着脱可能とすることも可能である。
また、現像装置とは、像担持体上の潜像を現像するための現像手段とそれを支持する現像枠体、及び前記現像手段に関わる部品とを一体化し、画像形成装置本体に着脱可能にしたものである。用途に応じて現像カートリッジや現像ユニットという場合もある。
さらに、現像剤容器とは、電子写真画像形成プロセスに用いられる現像剤を収容するための容器であり、収容された現像剤を搬送するための搬送手段等で構成されている。
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置においては、現像カートリッジやプロセスカートリッジなどのカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするカートリッジ方式が採用されている。このようなカートリッジ方式では、ユーザーが適切なタイミングでカートリッジを交換できるように、残りの印刷可能枚数を表示する機能を付加することがある。このような機能を付加するためには、カートリッジ内の現像剤の残量を検知や予測する必要があり、これまでに様々な方法が提案されている。
その中でも、画像形成装置等に取り付けられたLED等の発光素子とフォトトランジスタ等の受光素子とによって、収容室を通過する光路を形成し、現像剤が光路を遮断した時間から現像剤の残量を検知する光透過式現像剤残量検知方法が知られている。
光透過式現像剤残量検知方法では、検知光を現像剤収容室内外へ導く手段として、現像剤収容ユニットに発光側導光部材と受光側導光部材とが設けられているものがある。発光側導光部材とは、LED等の発光素子から照射された検知光を現像剤収容室内部へ導くものである。また、受光側導光部材とは、現像剤収容室内部を通過した検知光を、現像剤収容室外部のフォトトランジスタ等の受光素子へ導くものである(特許文献1)。
また、発光側導光部材と受光側導光部材とを一体化した導光部材を、現像剤収容室の長手中央域に配置する方法も提案されている(特許文献2)。
さらに、現像装置には、感光体ドラムに現像剤を供給するための現像担持体や、現像担持体に現像剤を供給するための現像剤供給部材が設けられた現像室と、現像室に供給する現像剤を収容するための現像剤収容室を有するものがある。この場合に、現像剤収容室が、現像室より重力方向の下方に位置し、重力に反して現像剤を搬送する必要が生じる場合がある。
現像剤収容室から、上方に配置した現像室へ現像剤を搬送する方法として、可撓性のシートを用い回転動作により現像剤を搬送する方法が提案されている。また、現像剤を現像剤収容室から現像室に搬送する際に、シート部材を現像剤収容室側壁と当接させ、シート部材を弾性変形させる変形位置と、シート部材の弾性変形を解放する復元位置を有するものがある。このような構成により、シート部材が変形状態から復元状態へ移行する際に発生する力(復元力)により、現像剤を搬送する方法が提案されている(特許文献3、4)。
特開2003−131479号公報 特開2003−167490号公報 特開2011−253203号公報 特開2008−209897号公報
しかし、従来は、カートリッジの小型化を目的とし、シート部材の変形位置と復元位置の境界部よりもシート部材の回転方向の上流側に導光部材が設けられていた。そして、導光部材は、現像剤収容容器の側壁から突出する凸部を有する構成であった。そのため、シート部材が導光部材の凸部を通過する際、凸部と現像剤を保持しているシート部材が接触する。この接触により現像剤がシート部材からこぼれ落ち、現像室へ搬送するためのシート部材上の現像剤量が低減する可能性がある。その結果として、シート部材の変形位置と復元位置の境界部を通過する前にシート部材上の現像剤が少なくなってしまう可能性がある。
そこで、本発明は、
現像剤を収容する収容室と、
前記収容室に設けられ、前記現像剤を搬送する搬送部材と、
前記現像剤の量を検知するための信号を伝送する伝送部材と、
前記伝送部材とは異なる第1の突起部であって、前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の搬送軸側に向かって突出する第1突起部と、を有し、
前記伝送部材は、前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の搬送軸側に向かって突出する第2突起部を有し、
前記搬送部材は、前記第1突起部と前記第2突起部のいずれか一方と接触し弾性変形した状態で他方の突起部と接触し弾性変形するか、または、前記第1突起部と前記第2突起部とに同時に接触し弾性変形することを特徴とする現像剤容器を提供するものである。
また、本発明は、
現像剤を収容する収容室と、
前記収容室から開口を通じて前記現像剤が供給される現像室と、
前記収容室に設けられ、前記現像剤を搬送する搬送部材と、
前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の回転軸側に向かって突出する突起部であって、複数の第1突起部と複数の第2突起部とを含み、前記収容室の長手方向で、それぞれの前記第2突起部が前記複数の第1突起部の外側に配置される突起部と、
を有し、
前記搬送部材の自由端は、前記突起部に対して前記搬送部材の回転方向の下流に位置しかつ前記開口に対して前記回転方向の上流に位置する際に、前記収容室の壁と接触し、
前記搬送部材は、前記突起部と接触することにより撓んだ状態になり、前記撓んだ状態から解放されることにより現像剤を搬送し、
前記搬送部材の自由端の速度ベクトルを、水平方向と重力方向に分解したときに、前記重力方向に対して上方への成分の大きさは、前記搬送部材が一回転する間において、前記撓んだ状態から解放された前記自由端が前記収容室の壁に接するまでの間で最大になることを特徴とする現像剤容器を提供するものである。
また、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供するものである。
以上説明したように、本発明によれば、搬送部材が保持する現像剤の量の減少を少なくすることが可能になる。
実施例1に係るトナー搬送機能の詳細を示した斜視図である。 実施例1に係るプロセスカートリッジを装着した電子写真画像形成装置の構成を説明する図である。 実施例1に係るプロセスカートリッジを説明する図である。 実施例1に係る現像ユニットを説明する図である。 実施例1に係るトナーの現像室への供給動作について説明する図である。 実施例1に係る現像ユニットの構成を説明する図である。 実施例1に係る残量検知手段の一部の外観図である。 実施例1に係る残量検知手段の一部をトナー収容室の内側から見た図である。 実施例1に係わる残量検知手段を説明する図である。 実施例1に係わる残量検知手段を説明する図である。 実施例1の変形例に係わる突起部(第1突起部)を説明する図である。 実施例2における現像装置の概略断面図である。 実施例2における搬送部材の動作説明図である。 実施例2における搬送部材の動作説明図である。 比較例1の現像装置の概略断面図である。 比較例2の現像装置の概略断面図である。 比較例3の現像装置の概略断面図である。 比較例4の現像装置の概略断面図である。 実施例3〜4の突起部の概略構成図である。 実施例6における突起部の概略構成図である。 実施例7における突起部の概略構成図である。 実施例8における突起部の概略構成図である。 実施例9における突起部の概略構成図である。 実施例20における突起部の概略構成図である。 実施例2実施例21における突起部の概略構成図である。 速度ベクトルを説明する説明図である。
(実施例1)
以下、本発明に係る画像形成装置、及びプロセスカートリッジを図面に則して説明する。
1.画像形成装置の全体構成
まず電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置という。)100の全体構成について、図2を用いて説明する。本実施例の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザープリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体100に接続された画像読み取り装置、或いは、画像形成装置本体100に通信可能に接続されたパーンナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体100に入力される。図2に示すように、着脱可能な4個のプロセスカートリッジ70(70Y、70M、70C、70K)が装着部材(不図示)によって装着されている。またプロセスカートリッジ70を画像形成装置100の側面から装着する構成であり、本明細書では装着方向上流側を前側面側、装着方向下流側を奥側面側と定義する。また、図2の左右を水平方向とし、上下を重力方向とする。図2において、プロセスカートリッジ70は、装置本体100内に水平方向に対して傾斜して併設されている。ここで、装置本体とは、画像形成装置の構成から少なくともプロセスカートリッジ70を除いた装置構成部分のことである。なお、現像装置が単独で装置本体に着脱可能な構成としても良く、その場合は、画像形成装置の構成から現像装置を除いた装置構成部分を装置本体とする。
各プロセスカートリッジ70には、まず像担持体である電子写真感光体ドラム(以下、感光体ドラムという)1(1a、1b、1c、1d)と、感光体ドラム1の周囲に帯電手段である帯電ローラ2(2a、2b、2c、2d)が配置されている。さらに、現像剤担持体である現像ローラ25(25a、25b、25c、25d)と、クリーニング手段であるクリーニング部材6(6a、6b、6c、6d)等が配置されている。これらのプロセス手段が像担持体の周囲に一体的に配置されている。帯電ローラ2は、感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるものであり、現像ローラ25は、感光体ドラム1に形成した潜像を現像剤によって現像して可視像化するものである。そして、クリーニング部材6は、感光体ドラム1に形成した現像剤像(またはトナー像)を記録媒体に転写した後に、感光体ドラム1に残留した現像剤(以下、トナー)を除去するものである。
また、プロセスカートリッジ70の下方には画像情報に基づいて感光体ドラム1に選択的な露光を行い、感光体ドラム1に潜像を形成するための露光手段であるスキャナユニット3が設けられている。
装置本体100の下部には記録媒体Sを収納したカセット17が装着されている。そして、記録媒体Sが2次転写ローラ69、定着部74を通過して装置本体100の上方へ搬送されるように記録媒体搬送手段が設けられている。すなわち、カセット17内の記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給送ローラ54、給送された記録媒体Sを搬送する搬送ローラ対76、感光体ドラム1に形成される潜像と記録媒体Sとの同期を取るためのレジストローラ対55が設けられている。また、プロセスカートリッジ70の上方には各感光体ドラム1上に形成したトナー画像を転写させるための中間転写手段としての中間転写ユニット5が設けられている。中間転写ユニット5には駆動ローラ56、従動ローラ57、各色の感光体ドラム1に対向する位置に1次転写ローラ58(58a、58b、58c、58d)、2次転写ローラ69に対向する位置に対向ローラ59を有し、転写ベルト9が掛け渡されている。そして、転写ベルト9はすべての感光体ドラム1に対向し、且つ接するように循環移動し、1次転写ローラ58に電圧を印加することにより、感光体ドラム1から転写ベルト9上に一次転写を行う。そして、転写ベルト9内に配置された対向ローラ59と2次転写ローラ69への電圧印加により、転写ベルト9のトナーを記録媒体Sに転写する。そして、回収手段71で転写ベルトから転写し残ったトナーをブレードでかき取とり廃トナー容器71aに回収している。
画像形成に際しては、各感光体ドラム1を回転させ、帯電ローラ2によって一様に帯電させた感光体ドラム1にスキャナユニット3から選択的な露光を行う。これによって、感光体ドラム1に静電潜像を形成する。その潜像を現像ローラ25によって現像する。これによって、各感光体ドラム1に各色トナー像を形成する。この画像形成と同期して、レジストローラ対55が、記録媒体Sを対向ローラ59と2次転写ローラ69とが転写ベルト9を介在させて当接している2次転写位置に搬送する。そして、2次転写ローラ69へ転写バイアス電圧を印加することで、転写ベルト上の各色トナー像を記録媒体Sに2次転写する。これによって、記録媒体Sにカラー画像を形成する。カラー画像が形成された記録媒体Sは、定着部74によって加熱、加圧されてトナー像が定着される。その後、記録媒体Sは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。尚、定着部74は、装置本体100の上部に配置されている。
2.プロセスカートリッジ
次に、プロセスカートリッジ70について、図3を用いて説明する。図3はトナーを収容したプロセスカートリッジ70の主断面である。尚、本実施形態においては、イエロー色のトナーを収納したカートリッジ7Y、マゼンタ色のトナーを収納したカートリッジ7M、シアン色のトナーを収納したカートリッジ7C、ブラック色のトナーを収納したカートリッジ7Kは同一構成である。ただし、すべてが同一構成である必要は必ずしもなく、例えば、ブラック用のカートリッジ7Kが他のカートリッジと比べて大きな構成や容量であってもよい。
プロセスカートリッジ70は、クリーニングユニット26と、現像ユニット4と、を有する。クリーニングユニット26は、像担持体である感光体ドラム1と、帯電手段である帯電ローラ2、及びクリーニング手段であるクリーニング部材6を備えている。そして、現像ユニット4は、現像剤担持体である現像ローラ25を備えている。
クリーニングユニット26と現像ユニット4は両端の軸部(13、12)の軸穴(13a、12a)にピン(15、14)挿入して回転可能に構成されている。バネ38の押圧力により軸14を中心に回転し感光ドラムと現像ローラが互いに押圧しながら接する。
感光体ドラム1の周上には、前述した通り帯電ローラ2、クリーニング部材6が配置されている。クリーニング部材6はゴムブレードで形成された弾性部材7とクリーニング支持部材8から構成されている。ゴムブレード7の先端部7aは感光体ドラム1の回転方向に対してカウンター方向に当接させて配設してある。そしてクリーニング部材6によって感光体ドラム1表面から除去された残留トナーは除去トナー室27aに落下する。また除去トナー室27aの除去トナーが漏れることを防止するスクイシート21が感光体ドラム1に当接している。そしてクリーニングユニット26に駆動源である本体駆動モータ(不図示)の駆動力を伝達することにより、感光体ドラム1を画像形成動作に応じて回転駆動させる。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受28を介し、クリーニングユニット26に回転可能に取り付けられており、帯電ローラ加圧部材46により感光体ドラム1に向かって加圧され、感光体ドラム1に従動回転する。
3.現像ユニットとトナー搬送手段
図3に示すように、本実施形態における現像ユニット4は、感光体ドラム1と接触して矢印B方向に回転する現像ローラ25と、現像ローラ25を支持する現像枠体31とから構成される。現像ローラ25は、現像枠体31の両側にそれぞれ取り付けられた前軸受、奥軸受を介して、回転可能に現像枠体31に支持されている。また現像ローラ25の周上には、現像ローラ25に接触して矢印C方向に回転する現像剤供給体であるトナー供給ローラ34と現像ローラ25上のトナー層を規制するための規制部材としての現像ブレード35がそれぞれ配置されている。また現像ローラ25に当接した現像枠体31からトナーがもれることを防止するための現像当接シートとしての吹き出し防止シート20が配置されている。さらに現像枠体31のトナー収容室31aには、収容されたトナーを撹拌するとともにトナー供給ローラ34へトナーを搬送するためのトナー搬送部材36が設けられている。
図4に示すように、トナー搬送部材36は、外部からの駆動力によって回転可能な回転軸(搬送軸)を有する撹拌軸36aと、撹拌軸36aに取り付けられ、撹拌軸36aと共に回転するシート部材36bから構成されている。また、トナー収容室31aの側壁には、トナー収容室31a内のトナーの残量を検知するための残量検知手段の一部140が設けられている。
次に、現像ユニットのトナー搬送について説明する。図4に示すように、トナー搬送部材36が回転(矢印H方向)するとシート部材36bによってトナー300は押されて移動する。さらにトナー搬送部材36が回転すると、シート部材36bによってトナーが持ち上げられ、図5に示したように、トナーは現像室に配置したトナー供給ローラ34へと搬送される。その際、一部のトナーはトナー収容室31a内部に落下してトナー収容室31aの底部に溜まり、再び元の状態へ戻る。このサイクルを繰り返すことによって、トナーの撹拌及び搬送が行われる。
現像室内のトナー供給ローラ34へ供給されたトナーは、前述したように現像手段によって感光体ドラム1上の潜像の現像に使用される。
4.トナー残量検知手段
次に、図5から図11を用いてトナー収容室31aに設けたトナー残量検知の構成について説明する。
まず、図5に示した残量検知手段の一部140を構成する伝送部材である導光部材141について説明する。
ここで、図6に示したように、現像剤容器(現像枠体)31は第一現像枠体131と第二現像枠体132を超音波溶着等により結合したものであり、導光部材141は第一現像枠体131に取り付けられている。図7、図8は第一現像枠体131と導光部材141を一体化したものであり、それぞれ表裏方向から示した図である。また、図9、図10はそれらの詳細を示したものである。
まず、図9に示したように、導光部材141は、プロセスカートリッジの外部の発光素子150から照射された検知光152をトナー収容室31a内へ導くための発光側導光部141aを備える。また、トナー収容室31a内を通過した検知光152を受光素子151へ導く受光側導光部141bを備えて構成されている。そして、発光側導光部141aと受光側導光部とが射出成形により一体で成形されたものである。発光側導光部141aは、発光素子150から照射された検知光152が発光側導光部141aへ入射する入射部141cを有している。また、発光側導光部141aに入射した検知光152をトナー収容室31a内へ出射する発光側窓141dを有している(図10)。発光素子150から照射される光は一般的に拡散光であることが多く、これを同一方向の光に修正するために入射部141cは凸レンズ形状になっている。レンズ形状は、発光素子150と入射部141cの距離などを考慮して設計されている。同様に、受光側導光部141bは、トナー収納室31a内を通過した検知光152が受光側導光部141bへ入射する受光側窓141e(図10)を有している。また、受光側導光部141bに入射した検知光152を受光素子151に向かって出射する出射部141fを有している。図10に示すように、発光側窓141dと受光側窓141eは互いに対向して配置されており、この間においては検知光152が通過する空間光路153が形成されている。
その後、出射部141fから受光素子151に向かって検知光152が出射され、受光素子151によって受光されることで、トナー収容室31a内を通過したことが検知される。トナー収容室31a内のトナーの残量の検知方法は、トナー搬送部材36がトナー収容室31a内のトナーを撹拌する一周期の間に、空間光路153を通過する検知光152をトナーが遮る時間を測定し、トナー残量を予測している。
なお、本実施形態では光を伝送する導光部材を用いてトナー残量を検知しているが、電波などの他の信号を伝送する伝送部材を用いてトナー残量を検知することも可能である。また、本実施形態では光は、可視光以外の赤外光や近赤外光なども含む。
5.導光部材を利用したトナー搬送
次に、本実施例におけるプロセスカートリッジ70の現像ユニット4におけるトナー搬送構成について説明する。
なお、本実施例において、現像ユニット、またはプロセスカートリッジの構成や動作について、上、下、鉛直、水平といった方向を表す用語は、特に断りのない場合は、それらの通常の使用状態において見た時の方向を表す。つまり、現像ユニット、またはプロセスカートリッジの通常の使用状態は、適正に配置された画像形成装置本体に対して適正に装着され、画像形成動作する状態である。
図4、図5はトナーの搬送状態を説明するためのプロセスカートリッジ70の概略断面図である。
図4に示すように、現像ユニット4は、現像室31bとトナー収容室31aとを有する。現像室31bには、現像ローラ25、トナー供給ローラ34、現像ブレード35などが収容されている。トナー収容室31aには、現像室31bに供給されるトナー300が収容されると共に、現像室31bにトナーを供給するためのトナー搬送部材36が設けられている。そして、トナー収容室31aは、現像室31bよりも鉛直方向下方に配置されている。従って、トナー収容室31aから現像室31bへと重力に反してトナーを搬送する必要がある。さらに、現像室31bとトナー収容室31aとの間には、トナーが通過するための開口31cが設けられており、開口31cは、トナー収容室31aの上方に設けられている。
なお、本実施形態の一例における各部材の位置関係は、現像ユニット(現像装置)が画像形成装置本体に装着された状態において、次のような位置関係が成り立っている。図4では、鉛直方向の下からトナー搬送部材の回転軸、導光部材、トナー供給ローラ下端、現像ローラ下端、現像室の開口下端の順に位置している。現像室の開口下端は、現像ローラの下端とトナー供給ローラの下端との間に位置する場合もある(図3)。
また、図4に示したように、トナー収容室31aの側壁に現像剤量を検知するための残量検知手段の一部140が設けられている。そして、トナー収容室31a内には、現像室31bにトナーを供給するための弾性を有するトナー搬送部材36が回転可能に設けられている。
トナー搬送部材36は、外部からの駆動力によって回転可能な回転軸を有する撹拌軸36aと、撹拌軸36aに取り付けられ、撹拌軸36aと共に回転するシート部材36bから構成されている。
シート部材36bは、例えば、ポリエステルフィルム、ポリフェニレンスルフィドフィルム、ポリカーボネートフィルムなどの可撓性の樹脂製シートを用いて好適に作製することができる。シート部材36bの厚みは、50μm〜250μmが好適である。
図4に示すように、トナー収容室31aから現像室31bへトナーを搬送する構成として、シート部材36bをトナー残量検知用の導光部材141の突起部である発光側窓141d及び受光側窓141e(図8)に当接させ変形させる。これはトナー搬送部材36の回転動作に伴い、シート部材36bが発光側窓141dと受光側窓141eと当接することにより、シート部材36bが両側窓(141d、141e)から力を受けて弾性変形する。次に、シート部材31bが突起部である両側窓(141d、141e)を通過した際、シート部材36bが復元する復元力を用いて、現像室31bにトナーを搬送する。
以上のように、伝送部材である導光部材が有する両側窓(141d、141e)の突起部が、搬送部材の一部であるシート部材36bを弾性変形させ、復元力を用いて現像剤を搬送するものである。
つまり、伝送部材は、現像剤量を検知するための信号を伝搬させる伝送部材としての機能と、搬送部材の現像剤の搬送力を大きくする機能を有することなる。これにより、従来は現像剤がこぼれ落ちる箇所であった伝送部材の突起部に、現像剤を搬送する機能をもたせたことで、現像剤を搬送する際の現像剤のこぼれ落ちを低減することが可能になった。
さらに、カートリッジをさらに小型化する目的で、前述したシート部材の変形位置と復元位置の境界部の機能を伝送部材である導光部材に持たせる構成にも取り組んでいた。しかし、導光部材がトナー収容室の長手方向の中央部にのみ配置(図8)している構成では、シート部材が導光部材の一部で変形し、その後復元する現象は長手中央付近で強く発生する。一方、トナー収容室の長手両端部の領域はシートの変形、復元が小さいため現像剤を搬送する能力が中央よりも弱くなる。これにより、現像室への現像剤の搬送量が長手中央部は多く、長手両端部が少なくなる。このため、現像室の現像剤の量が長手不均一になる恐れがあった。それを解決するために、さらに導光部材の突起部(第2突起部)とは異なる突起部(第1突起部)を導入するに至った。ここで、第1突起部とは、トナー収容室の長手方向に沿って見た場合に、トナー収容室の内部側壁側から回転軸側(搬送軸側)に向かって突出しているものをいう。第2突起部も導光部材の一部であるが、トナー収容室の長手方向に沿って見た場合には、トナー収容室の内部側壁側から回転軸側(搬送軸側)に向かって突出している。本実施形態では、長手方向に沿って見た場合(長手方向に垂直な面で見た場合)、第1突起部と第2突起部が重なる。本実施形態では、第1突起部も第2突起部とも2つの突起部を有しているが、1つの突起部で構成されていていてもよい。さらに、3つや4つなど2つ以上の複数の突起部を有する構成でもよい。本実施形態では、図1に示したように、第一現像枠体131の長手端部側に、導光部材141の発光側窓141dと受光側窓141eと同じ形状の凸部(131d、131e)をさらに設けた。同じ形状とは、正確には図5に示す導光部材両側窓(141d、141f)が現像枠体31の側壁側より突出した凸領域141tである。これにより、シート部材36bの変形・復元動作によるシートの復元力が長手端部でも発生させることができ、現像室31bに長手均一にトナーを搬送することができる。この場合、本実施例では、搬送部材のシート部材は、前記第1突起部と前記第2突起部とに同時に接触し弾性変形するように設計されているがこれに限られない。例えば、第1突起部と第2突起部のいずれか一方と接触し弾性変形している状態で、他方の突起部と接触し弾性変形するような構成でもよい。または、第1突起部と第2突起部とはトナー収容室の長手方向に並んで配置される。図1では長手方向の直線状に第1突起部も第2突起部も並んでいるが、上下にずれていてもよい。例えば、図1では平坦面131hの中央に第1突起部(131d、131e)が設けられているが、平坦面131hの下端部や上端部に設けることも可能である。ただし、一定の弾性変形と弾性変形の復元力があることが前提になる。
また、実施例1の変形例として、図11に示すような突起部(131f、131g)がトナー収容室の長手方向に延伸しているリブ状に配置しても良い。図11では、第一現像枠体131の導光部材141がない領域に、導光部材141の発光側窓141dと受光側窓141eと同等形状の突起部(131f、131g)が配置されている。
ただし、現像装置の構成によっては、導光部材の発光側窓141dと受光側窓141eの突起部が長手方向中央部ではなく長手方向の両端部に設け、導光部材が有する突起部とは異なる突起部が長手方向の中央部に配置されることも考えられる。例えば、トナー収容室の長手方向の側面に導光部材を設け、中央部に突起部が設けることも考えられる。
(実施例2)
[プロセスカートリッジ]
次に、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ70の全体構成について説明する。
図12は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本実施例のプロセスカートリッジ70の概略断面(主断面)図である。尚、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ70の構成及び動作は実質的に同一である。プロセスカートリッジ70は、感光体ドラム1等を備えた感光体ユニット26と、現像ローラ25等を備えた現像ユニット4とを一体化して構成される。
感光体ユニット26は、感光体ユニット26内の各種要素を支持する枠体としてのクリーング枠体27を有する。クリーング枠体27には、感光体ドラム1が図示しない軸受を介して回転可能に取り付けられている。感光体ドラム1は、図示しない駆動手段(駆動源)としての駆動モーターの駆動力が感光体ユニット26に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印A1方向(時計方向)に回転駆動される。本実施例にて、画像形成プロセスの中心となる感光体ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層、キャリア発生層、キャリア移送層を順にコーティングした有機感光体ドラム1を用いている。
また、感光体ユニット26には、感光体ドラム1の周面上に接触するように、クリーニング部材6、帯電ローラ2が配置されている。クリーニング部材6によって感光体ドラム1の表面から除去された転写残トナーは、クリーング枠体27内に落下、収容される。
このとき、帯電手段である帯電ローラ2は、導電性ゴムのローラ部を感光体ドラム1に加圧接触することで従動回転する。
ここで、帯電ローラ2の芯金には、帯電工程として、感光ドラム1に対して所定の直流電圧が印加されており、これにより感光ドラム1の表面には、一様な暗部電位(Vd)が形成される。前述のスキャナユニット3からのレーザー光によって画像データに対応して発光されるレーザー光のスポットパターンは、感光ドラム1を露光し、露光された部位は、キャリア発生層からのキャリアにより表面の電荷が消失し、電位が低下する。この結果、露光部位は所定の明部電位(Vl)、未露光部位は所定の暗部電位(Vd)の静電潜像が、感光ドラム1上に形成される。本実施例では、Vd=−520V、Vl=−100Vとした。
一方、現像ユニット4は、現像剤(トナー)80を担持するための現像剤担持体としての現像ローラ25と、現像ローラ25にトナーを供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ34が配置された現像室、を有している。更に、現像ユニット4は、トナー供給ローラ34よりも重力方向の下方に配置され、現像室と現像開口で連通された、トナー80を収納する現像剤収納室、即ち、トナー収容室18を備えている。
また、トナー供給ローラ34は、現像ローラ25とニップ部Nを持って接触して回転している。
トナー収容室18内には、トナー収容室18内に収納されたトナーを攪拌すると共に、トナー供給ローラ34の上部、Vで示される領域に向けて、図中矢印G方向にトナーを搬送するための搬送部材22が設けられている。
現像ブレード35は現像ローラ25の下方に配置され、現像ローラに対して順方向で回転するように当接しており、トナー供給ローラ34によって供給されたトナーのコート量規制及び電荷付与を行っている。本実施例では、現像ブレード35として、厚さ0.1mmの板バネ状のSUS製の薄板を用い、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラ25に接触当接される。
なお、現像ブレードとしてはこの限りではなく、リン青銅やアルミニウム等の金属薄板でも良い。また、現像ブレード35の表面にポリアミドエラストマーやウレタンゴムやウレタン樹脂等の薄膜を被覆したものを用いても良い。
トナーは、現像ブレード35と現像ローラ25との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚規制される。また、本実施例においては、現像ブレード35に不図示のブレードバイアス電源から所定電圧を印加し、トナーコートの安定化を図っている。本実施例においては、ブレードバイアスとしてV=−500Vを印加した。現像ローラ25と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向(本実施例では下から上に向かう方向)に移動するようにそれぞれ回転する。
尚、本実施例では、現像ローラ25は、感光体ドラム1に接触して配置されているが、現像ローラ25は、感光体ドラム1に対して所定間隔を開けて近接配置される構成であってもよい。
本実施例においては、現像ローラ25に印加された所定のDCバイアスに対して、摩擦帯電によりマイナスに帯電したトナーが、感光体ドラム1に接触する現像部において、その電位差から、明部電位部にのみ転移して静電潜像を顕像化する。本実施例においては、現像ローラに対してV=−300Vを印加することにより、明部電位部との電位差をΔV=200V形成し、トナー像を形成した。
トナー供給ローラ34は、対向部において現像ローラ25の周面上に所定の接触部(ニップ部)Nを形成して配設されており、図示矢印E方向(時計方向)に回転する。トナー供給ローラ34は、導電性芯金の外周に発泡体層を形成した弾性スポンジローラである。トナー供給ローラ34と現像ローラ25は所定の侵入量、即ち、図14にて、トナー供給ローラ34が現像ローラ25により凹状とされるその凹み量△Eを持って接触している。接触部Nにおいて互いに同方向に周速差を持って回転しており、この動作により、トナー供給ローラ34による現像ローラ25へのトナー供給を行っている。その際、トナー供給ローラに対して現像ローラとの電位差を調整することにより、現像ローラへのトナー供給量を調整することが出来る。本実施例では、トナー供給ローラが200rpm、現像ローラが100rpmで駆動回転し、トナー供給ローラの電位に対して現像ローラの電位がV=−100Vとなるよう、DCバイアスが印加されている。
また、本実施例においては、現像ローラ25、トナー供給ローラ34は、共に外径15mmであり、トナー供給ローラ34の現像ローラ25への侵入量、即ち、トナー供給ローラ34が現像ローラ25により凹状とされるその凹み量△Eを1.0mmに設定した。また、トナー供給ローラと現像ローラは中心高さが同じになるように配置した。
なお、本実施例において用いられるトナー供給ローラ34は、導電性支持体と、導電性支持体に支持される発泡層と、を備える。具体的には、導電性支持体たる外径φ5(mm)の芯金電極34aと、その周囲に気泡同士がつながっている連続気泡体(連泡)から構成される発泡層としての発泡ウレタン層34bが設けられており、図中Eの方向に回転する。
表層のウレタンを連続気泡体とすることで、トナー供給ローラ34内部にトナーが多量に進入可能となる。また、本実施例におけるトナー供給ローラ34の抵抗は1×10(Ω)である。
ここで、トナー供給ローラ34の抵抗の測定方法を説明する。トナー供給ローラ34を、直径30mmのアルミスリーブに対し、後述する侵入量が1.5mmとなるように、当接させる。このアルミスリーブを回転させることにより、供給ローラ2を30rpmでアルミスリーブに対して従動回転させる。
次に、現像ローラ25に、−50Vの直流電圧を印加する。その際、アース側に10kΩの抵抗を設け、その両端の電圧を測定することで電流を算出し、トナー供給ローラ34の抵抗を算出する。本実施の形態では、トナー供給ローラ34の表面セル径を50μm〜1000μmとした。
ここで、セル径とは、任意断面の発泡セルの平均径をいい、まず任意断面の拡大画像から最大である発泡セルの面積を測定し、この面積から真円相当径を換算し最大セル径を得る。そしてこの最大セル径の1/2以下である発泡セルをノイズとして削除した後、残りの個々のセル面積から同様に換算した個々のセル径の平均値のことを指す。
続いて、供給ローラ5が図示矢印Eの方向に回転している場合の現像室内のトナー循環について説明する。
まず、トナー収容部18に収容されたトナーが、トナー搬送部材22によって跳ね上げられ、その大部分が供給ローラ20の上部に搬送される。供給ローラ20に搬送されたトナーは、供給ローラ20の表面及び内部に留まる。そして、供給ローラ20の図中矢印E方向への回転によって現像ローラ25とのニップ直前まで搬送される。そして、供給ローラ20は現像ローラ25とのニップ直前において変形し、その変形によって表面及び内部に留まっていたトナーが吐き出される。吐き出されたトナーは、現像ローラ25と供給ローラ20の上部の空間(以下、「一時トナー貯留部V」という。)に溜められる。
一時トナー貯留部Vに溜められたトナーの一部は、現像ローラ25と供給ローラ20の回転によって、ニップ部Nに突入する。ニップ部Nに突入したトナーは、現像ローラ25と供給ローラ20の摺擦によって電荷が与えられる。電荷を持ったトナーはニップ部N通過後に、自身の電荷量によって現像ローラ25に静電吸着する。その効果によって、供給ローラ21から現像ローラ25へとトナーが供給される。そして、現像ローラ25に供給されたトナーの一部を規制部材35によって規制することで、現像ローラ25上に所望の層厚のトナーコートを形成する。また、規制されたトナーは重力によって落下し、トナー収容部18に戻る。
以上述べたように、一時トナー貯留部Vに貯留するトナーを現像ローラ25に供給することによってトナーコートを形成している。つまり、安定してトナーコートを形成するためには、一時トナー貯留部Vに所望の量のトナーを、安定的に供給し続ける構成であることが必要である。
[トナー搬送部材]
次に、本実施例における現像ユニット4におけるトナー搬送部材22について詳しく説明する。
トナー搬送部材22は、図12に示すように、トナーを搬送するための搬送部としての可撓性を有するシート部22aと、シート部22aが取り付けられると共に回転駆動力を受けるための搬送支持軸(回転軸)22bとを有している。搬送支持軸22bは、感光体ドラム1、現像スリーブ35及び供給ローラ20の長手方向(回転軸線方向)と平行に、トナー収容室18aの長手方向の全域にわたって配置されている。シート部22aは、搬送支持軸22bの長手方向(回転軸線方向)の略全域にわたって延在する連続したシート(板状部材)である。そして、シート部22aは、搬送支持軸22bの長手方向と直交する方向(回転半径方向,短手方向)の一端部において搬送支持軸22bに取り付けられている。トナー搬送部材22は、その長手方向(回転軸線方向)の両端部において、トナー収容室18を形成する現像枠体18に回転可能に支持されており、図示しない駆動手段(駆動源)により図12に示すように矢印G方向(時計方向)に回転駆動される。
本実施例のシート部22aに用いられるシートの材質はポリカーボネートフィルム(PC)であり、厚さ190μmのものを使用した。なお、シート部22aは、シート部22aの厚みは、50μm〜250μmが好適であった。また、シート部22aの自由長は60mmであり、搬送支持軸22bに対し、10mmオーバーラップさせて固定される。このオーバーラップ量を増すことで、シートの撓み量を増やすことが可能である。例えば、搬送支持軸22bの別の面、例えば図中αで固定し、撓み量を増加することも可能である。なお、本実施例では、搬送支持軸として、断面が四角の角棒を使用しているが、これに限られるものではなく、断面形状が多角形のものや、丸形状、曲面と面との複合するようなものであっても、搬送部材を固定し回転させることが出来ればよい。
また、搬送シートに用いる材料や厚さとしては、本実施例の組み合わせに限られるものではない。例えば、ポリエステルフィルム、ポリフェニレンスルフィドフィルム、ポリカーボネートフィルムなど、搬送シートが変形可能な組み合わせであれば適宜可能である。
[突起部]
次に、本実施例における現像ユニット4における突起部200の働きについて詳しく説明する。
図12より、トナー収容室18には、トナー搬送部材22の回転方向においてガイド部18a1よりも下流側、且つ、開口33よりも上流側において、突起部200が設けられている。トナー収容室の長手方向に沿って見た場合(または長手方向に沿って見た場合の断面)において、トナー収容室18の内部側壁側からトナー搬送部材22の回転軸側(搬送軸側)に向かって突出している。ここで、突起部200は、トナー搬送部材22とトナー収容室18の内壁との接触を一時的に解放するための部分を兼ねている。
図13(a)は、図12に示す現像装置4を矢印Zの方向から見た時の長手図である。このとき、トナー搬送部材22が突起部200により、長手方向のトナー搬送部材22の撓み方の模式図を破線で示してある。図14(a)に示すように、突起部200による撓み部分と、ガイド部18a1による撓み部分とが混在していることが特徴である。また、搬送部材22が、図13(a)状態時の、プロセスカートリッジの断面図を突起部200による撓み部分の断面模式図を図13(b)に、ガイド部18a1による撓み部分の断面模式図を図13(c)に示す。また、図13(d)には、本実施例における突起部200の、図13(a)のG方向から見た時の、平面図と正面図を示す。図13(d)に示す、突起部200は、高さ2mmの幅4mm奥行き4mmの凸形状をしている。この突起部200は、図14(a)に示すように、搬送部材20の長手方向上に、第1突起部(200b)、第2突起部(200a)、第3突起部(200c)、第4突起部(200d)の計4箇所がトナー収容室に配置されている。ここでは説明の都合上、第1突起部から第4突起部を特定しているが、特にこの順番に限定されるものでなく、逆から第1突起部、第2突起部、第3突起部、第4突起部としてもよい。説明を戻し、詳細な説明を第1突起部(200b)、第2突起部(200a)、第3突起部(200c)、第4突起部(200d)として行う。第2突起部(200a)と第4突起部(200d)は、開口33の端部から内側に10mmの位置に配置されている。また、第1突起部(200b)と第2突起部(200a)の突起部間の間隔は90mmであり、第3突起部(200c)と第4突起部(200d)の間隔と同じに配置されている。搬送部材20は、第2突起部(200a)と第1突起部(200b)の間、第3突起部(200c)と第4突起部(200d)の間では、図13(C)のように、ガイド部18a1に対して撓む。また、第1突起部(200b)、第2突起部(200a)、第3突起部(200c)、第4突起部(200d)の箇所で、搬送部材は図13(b)のように撓み、図13(c)で示した突起部以外の箇所と比べて、より大きく撓む。なお、突起部の材量は容器と同じ、ポリスチレン(PS)を使用している。
この突起部200は、本実施形態ではトナー搬送部材22の回転軸を含む水平な面上に配置されており、搬送部材22の撓み量が、突起部200で最大となる。このとき、搬送部材20が撓んだ状態から解放された時の、初速度ベクトルの向きは、重力方向の上方で(または重力に対して180°反対側の向き)になる。つまり、本実例においては、搬送部材22の自由端が撓んだ状態から解放されてから収容室と接するまでの間で、重力方向の上方への速度ベクトルが最大になる。そして、そのような状態になるように突起部が設けられている。
より詳細には、搬送部材が一回転する回転動作内における搬送部材の自由端の速度ベクトルであって、一回転の中で、搬送部材の自由端の解放後の重力方向の上方への速度ベクトルが最大になるように搬送部材を撓ませるように突起部を設けている。また、搬送部材の自由端の速度ベクトルを重力方向と水平方向の速度ベクトルに分解した場合に、重力方向の上方へ向かう成分の速度ベクトルが最大であればよい。これは、解放された際の搬送部材の自由端の速度ベクトルが斜め上方になる場合でもいいためである。
このように構成することで、シートの反発力を最大限に利用し、汲み上げ量を最大化することが可能である。
具体的に、図26を用いて速度ベクトルと搬送部材の自由端との関係を説明する。図26(a)に示すように搬送部材の自由端は容器の底部と接触している。そのため外部からの駆動力で搬送部材は回転しているが、容器の表面の摩擦抵抗や現像剤の量により、搬送部材の自由端の速度ベクトルは小さく抑えられている。また、図26(a)の速度ベクトルを重力方向の速度ベクトルと水平方向の速度ベクトルに分解してみた場合も、重力方向の上方の速度ベクトルはさほど大きくならない。
その後、搬送部材が突起部と接触する。突起部と接触すると搬送部材は撓む。その後、突起部との接触がなくなり、撓んだ状態から解放される。その撓みから解放される瞬間に自由端の重力方向の上方の速度ベクトルが最大になる。突起部から解放された自由端は、回転運動をしながら、現像室に現像剤を搬送する。突起部から解放された瞬間が、搬送部材の自由端の全体の速度ベクトルに対して重力方向の上方への速度ベクトルが最大になる。その後、搬送部材は回転運動をするため、搬送部材の自由端の全体の速度ベクトルは重力方向から水平方向に近い向きに傾く。このため、図26(b)や(c)に示すように、全体の速度ベクトルの大きさはあまり変化がないにも関わらず、速度ベクトルを重力方向と水平方向に分解して見ると重力方向の上方への速度ベクトルは徐々に小さくなる。
その後、搬送部材は開口下端と衝突する。衝突すると衝突部分を基点に先端部分が回転するため、一時的に自由端の全体の速度ベクトルは大きくなる(図26(d))。しかし、重力方向と水平方向の速度ベクトルに分解すると、水平方向の速度ベクトルが大半になる。これにより、突起部から解放された勢いを利用して現像剤を最後まで効率よく搬送するものである。
一方、突起部200の数を増やしすぎると、突起部200自体の体積により、搬送部材22上に抱え込めるトナー量が、減少してしまう。本実施構成では、後述する比較検討を通じて、撓み量と、抱え込む量とのトレードオフ項目を、選択するシートの材質や回転数、回転トルク等、突起の高さ、配置個数、配置間隔を最適化されたものである。
このように、本実施例によれば、搬送部材22の撓み量とトナーの保持量を最適化するには、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在することが必要である。
また、本実施形態によれば、突起部体積を最適に設計することにより、トナー容器の体積を損なうことなく、効率的にトナーを収容することが出来る。
なお、本実施例では突起部を図に示すような形状で作製したがこれに限られるものではなく、搬送部材との接触部が、面接触、線接触、点接触でもよい。また、突起先端が曲線状のものや、多角形のもの、丸形状、曲面と面との複合するようなものであっても、搬送部材を所望の量撓ませることが出来れば、適宜用いることが可能である。また、本実施形態では、突起部の形状はトナー収容室の長手方向で一様であったが、これに限られるものではなく、突起の形状を各々違うものに変えることも可能である。
[ガイド部]
図14(a)に示すように、トナー収容室18には、トナー収容室の下方にトナー搬送部材22と当接する変形部としてのガイド部18a1と、図14(b)に示す突起部200から開口33に至るガイド部18a2とがある。
図14(a)は、現像装置4の断面図であり、ガイド部18a1を通過するときの、搬送部材22の撓みを示した模式図である。ガイド部18a1は、トナー収容室18aの内壁のうち曲線状の部分であって、トナー搬送部材22が離れる突起部200までの箇所を指す。トナー搬送部材22は、その回転に伴って、ガイド部18a1に当接する。これによって、トナー搬送部材22がガイド部18a1から力を受ける。その結果、トナー搬送部材22の有する弾性力に抗してトナー搬送部材22が変形する。このとき、トナー搬送部材22は、ガイド部18a2に接触した状態で回転することで、その回転方向の下流側の表面上にトナーを担持した状態で搬送する。
図14(b)は、現像装置4の断面図であり、ガイド部18a2を通過するときの、搬送部材22の撓みを示した模式図である。
ガイド部18a2は、突起部200と開口33の間のトナー収容室の容器面である。このガイド部18a2は、開口33の下端(即ち、開口33の最下点)よりも下方から設けられている。従って、トナー搬送部材22が突起部200から離れた瞬間に、トナー搬送部材22はその弾性力でもって、ガイド部18a2の表面を擦りながら、開口33の下端の容器βに突き当たる。ガイド部18a2は、搬送部材22の回転半径に添うように構成されているので、ガイド部18a2において、搬送部材20は撓み圧力がかからない。このため、表面は擦りながらも撓み圧力が加わることなく、回転をすることが可能である。つまり、第1突起部および第2突起部に対して搬送部材の回転方向の下流で、開口に対しては搬送部材の回転方向の上流に位置する際に、搬送部材の自由端はトナー収容室の壁の一部であるガイド部18a2に接している。より具体的には、撓んだ状態の後で搬送部材が復元する際から搬送部材が開口の縁に到達するまで、搬送部材はトナー収容室の壁に接していることが好ましい。開口の縁に到達しない場合でも、直前まで接していればよい。同様に突起部から解放された状態で一時的に搬送部材とトナー収容室の壁との接触がなくなる場合もある。ただし、突起部と突起部の間にある壁と搬送部材は接し続けているように設計することが好ましい。
なお、ガイド部18a2の形状が搬送部材の回転半径より短くしすぎてしまうと、搬送部材22がガイド部18a2に対して、再び搬送部材が撓むことになる。この結果、突起部200の通過後の搬送部材22の回転が急停止することになり、トナーの飛翔に影響を与える。すなわち、撓み解放後の搬送部材を急停止させると、その衝撃でトナーの飛翔方向が変化する。また、抱え込んだトナーが衝撃によりトナー収容室へ落下する。これらのことが要因となって、現像室へのトナー供給量が低下する。
搬送部材がトナー収容室の壁であるガイド部18a2と接するような構成にするためには、搬送部材の回転半径が、搬送支持軸から搬送部材の自由端が接するトナー収容室の壁までの距離(第1距離)よりも長く設定する必要がある。より具体的な位置関係は、搬送部材の搬送支持軸、前記搬送部材の自由端、前記収容室の壁との関係が、0.0(mm)<(回転半径−第1距離)<2.5(mm)の範囲内であることが好ましい。
このように、搬送部材22とガイド部18a2が接しているので、図14(b)のように搬送シートがクリープ(変形)している場合でも、トナーを搬送部材と容器面との間に抱え込むことができるので、直接、開口に搬送することが可能である。
図14(d)は、現像装置4の断面図であり、開口33の下端の容器βに突き当たるときの、搬送部材22の撓みを示した模式図である。このため、搬送部材の変形の有無に因らず、シート上に残ったトナーを確実に現像室へたたき落とすことが出来る。
なお、本実施例では、搬送部材22がガイド部18a2と、確実に擦るように構成するため、ガイド部18a2の距離は、35mmであり、搬送部材22の自由長34mmと略同等になるよう構成されている。
[トナー搬送構成]
本実施例におけるトナー容器内部におけるトナー搬送構成22について、上述した説明に基づき時系列を追って詳細に説明する。
(1)攪拌部材22がGの方向に回転駆動される。(図12)
(2)さらに回転が進むと搬送部材22はガイド部18a1を通過する。これによって、トナー搬送部材22がガイド部18a1から力を受ける。その結果、トナー搬送部材22の有する弾性力に抗してトナー搬送部材22が変形する。(図14(a))
(3)トナー搬送部材22がガイド部18a1の変形部にトナーを抱えたまま、突起部200に到達する。(図13)
(4)この瞬間、トナー収容室の長手方向で、突起部の撓みと、ガイド部18a1による撓みとが混在した形で、変形している。(図13)
(5)さらに回転が進み、突起部200を通過後、搬送部材22の撓みが解放される。このとき、搬送部材22上に抱え込まれたトナーは解放される弾性エネルギーにより、弾き飛ばされる。(図14(c))
(6)大部分のトナーは、飛翔して容器面に沿う形で、開口33を通過し、一時トナー貯留部Vに供給される。
(7)解放後、飛翔するトナーより遅れて、搬送部材22の自由長先端が、ガイド部18a2を擦るように通過する。
(8)搬送部材22が開口33に到達する。このとき、搬送部材22は、開口33の下側の容器面であるβ部に衝突する。衝突により、シートは一時トナー貯留部V側に撓む。(図14(d))
(9)開口33の下側の容器面であるβ部で、撓みながら、回転を続け、搬送部材22がトナー収容器18へ戻る。
<比較検証>
実施例の構成について、汲み上げ性能の効果を検証するため、以下の比較例および、実施例を用いて検証を実施した。
<比較例1 従来技術>
本比較例1は前述の背景技術のように、トナー飛翔を伴わない、搬送部材によるトナー搬送の供給方法である。本比較例1の概略断面図を図15に示す。図15に示すように、搬送部材は容器に対し、撓むことなく、容器面をなぞるのみであり、それ以外の構成は実施例2と同様である。
<比較例2 想定される類似構成>
本比較例2の概略断面図を図16(a)、長手図を図156(b)に示す。図16(b)にあるように、突起部が、長手一様である200eで構成されている。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
<比較例3 想定される類似構成>
本比較例3の概略断面図を図17(a)、長手図を図17(b)に示す。本比較例3は前述の背景技術のように、変形・解放部18a3が容器面で構成される。実施例2と同じ個所で、解放させるために、実施例2の攪拌シートの自由長を10mm短くしたものである。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
<比較例4 想定される類似構成>
本比較例4の概略断面図を図18(a)、長手図を図18(b)に示す。本比較例4は前述の背景技術のように、変形・解放部18a3が容器面で構成される。実施例2と同じ個所で、解放させるために、実施例2の攪拌シートの回転中心軸を下方へ移動したものである。それ以外の構成は、実施例2と同様である。このとき、搬送部材の自由長は実施例と同じ50mmである。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
(実施例3)
実施例3は図19(a)に示すように、突起部が中央に2点ある構成である。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
(実施例4)
実施例4は図19(b)に示すように、突起部が両端に2点ある構成である。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
(実施例5)
実施例5は図19(c)に示すように、突起部が等間隔で3点ある構成である。それ以外の構成は、実施例2と同様である。
〈検証1 汲み上げ能力検証〉
トナー汲み上げ能力の比較検証のため、上述した比較例と実施例の現像剤容器を用いて、容器内のトナーを汲み上げるのに要する時間を測定した。
(検証方法)
温度23℃、湿度50%の環境下において、本実施例の画像形成装置を用いて、画像形成を伴わない現像駆動を実施した。現像剤収容器内のトナー全てを現像室へ汲み上げるのに要した時間(攪拌回転数)を計測した。なお、搬送部材は、比較例1を除いて、以下の方法により、シート部分を変形させたものを使用した。
本実施例2〜5と比較例1〜4における搬送部材22のシートを変形させるため、突起部200において、搬送部材22を撓ませた状態(図13(b))で、現像剤容器を温度40℃、湿度90%の環境下に10日間放置させた。このように、可変性のシートは一般に、長時間、圧を加えると変形し、元の状態に戻らない。とりわけ、高温環境下での加圧放置時が最も撓む条件であった。
本検証結果を表1に示す。いずれも本実施形態でくみ上げ性が良好であった。詳細については後述する。
〈検証2 ベタ濃度追従性評価〉
トナー汲み上げ能力の比較検証のため、本実施例2〜5と比較例1〜4までの現像剤容器を用いて、画像濃度評価を実施した。
(検証方法)
温度23℃、湿度50%の環境下において、本実施例の画像形成装置を用いて、トナーの供給性の比較として、高印字プリントを連続した際の濃度低下量を測定するベタ濃度追従性評価を実施した。なお、搬送部材22は、比較例1を除いて、検証1と同様に、シート部分を変形させたものを使用した。
評価条件は、画像形成装置を評価環境25.0℃、50%Rhにて1日放置して当該環境になじませた後、100枚印字後に行った。100枚の印字テストは、画像比率5%の横線の記録画像を、Letter紙に連続的に通紙している。その後、ベタ黒画像を連続3枚出力し、3枚目のベタ黒画像の出力先端と後端の濃度差から下記に示す評価を、X−Rite製spectordensitometer 500を用いて行った。印字テスト及び評価画像は単色で出力した。また、濃度の測定点は、画像の中央部と、用紙両端部から20mmの点、合計三か所を測定した。中央部の結果を表2に、端部の結果を表3に示す。なお、端部の結果に関しては、用紙両端部から20mmの点、左右のうち、レベルが悪い方の結果を表3に記入している。
A:ベタ黒画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2未満
B:ベタ黒画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2〜0.3未満
C:ベタ黒画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.3以上
<検証結果詳細>
まず、従来技術である比較例1に対する実施例の優位性について述べる。
比較例1の構成では、検証1において、トナー20gを汲み上げきるのに要する回転数は、1000回転しても、汲み上げきることができなかった。
本構成では、トナーを飛翔させず、搬送部材で直接搬送することに起因する。すなわち、搬送部材22が抱え込んだトナーが、開口33に近づくにつれ、落下してしまうため現像室へトナーを汲みあげる力が小さいためである。
続いて、比較例2に対する実施例の優位性について述べる。
比較例2は、突起部の形状が長手で一様である。この場合、検証1、2の結果より、本実施形より汲み上げ性が低下していることが分かる。これは、比較例2の構成において、搬送部材上の抱え込むトナーの量が、本実施形に対し突起体積分、減少していることに起因する。検討によると、本構成における、搬送部材上の抱え込むトナーの量は、突起部の体積分減少しており、本実施例の構成とで、重量比で10%減少している。つまり、長手方向に一様に突起部が形成されているため、搬送部材も長手方向に一様に接触するため、接触によるトナー量の減少が大きくなっている。
検証2によると、トナー収容器のトナー量が多い時は、体積の減少分を考慮しなくてもよいくらい、トナーを抱え込むことが出来る。しかしながら、トナーの量が減少し、抱え込むトナー量が減少してくると、体積による減少分が影響してくる。このため、実施例2より組み上げ性能が低下している。
次に、比較例3に対する実施例の優位性について述べる。
比較例3の構成においては、撓みの解放部が容器と連続した面で構成される。この場合、本実施例と同じ場所で撓みを解放するためには、搬送部材の回転軸を本実施例と同一にする場合において、搬送部材の自由長を短くする必要がある。このため、比較例3の搬送部材は、実施例2に対し、10mm短い。検証1,2の結果全てで、本実施の構成よりも、汲み上げ性能が低下している。これは、搬送部材の自由長を縮小したことにより、シートの撓む量が減少したため、抱え込むトナー量が本実施例の構成に対し、10%減少したためである。
次に、比較例4に対する実施例の優位性について述べる。
比較例4の構成においては、比較例3と同様に、撓みの解放部が容器と連続した面で構成される。この場合、比較例3と同じ場所で撓みを解放するためには、搬送部材の自由長を実施例2と同一にする場合において、搬送部材22の回転中心を重力方向下方へ移動させる必要がある。このため、比較例4の搬送部材の回転中心は、実施例2に対し、5mm下方へ移動している。なお、搬送部材の自由長は実施例2と同じ50mmである。
本構成においても、検証1,2の結果全てで、本実施の構成よりも、汲み上げ性能が低下している。
これは、比較例1と同様に、搬送部材22が抱え込んだトナーが下方へ落下してしまい、搬送部材が抱え込むトナー量が減少するためである。
(実施例3)
実施例3は図19(a)に示すように、突起部が中央に2点ある構成である。本構成においても、上記比較例に対しては、優位性がある結果であった。これは、本構成においても、撓みの解放部を突起化することで、搬送部材が抱え込むトナー量を最大化し、撓み解放後も容器と擦りながら確実に現像室へとトナーを汲み上げることが可能なためである。しかしながら、実施例2の構成に対しては、汲み上げ性能が低下している。
これは、本構成だと、搬送部材22の中央部だけ撓みが多く、端部で撓みが少ないため、抱え込んだトナー量が、中央が多く端部が中央と比べると少なくなり長手で差がある。また、撓み量が中央よりも端部で小さくなり反発力が実施例2と比べると不十分なためである。
(実施例4)
本実施例4は図19(b)に示すように、突起部が両端に2点ある構成である。
本構成においても、上記比較例に対しては、優位性がある結果であった。これは、本構成においても、撓みの解放部を突起化することで、搬送部材が抱え込むトナー量を最大化し、撓み解放後も容器と擦りながら確実に現像室へとトナーを汲み上げることが可能なためである。しかしながら、実施例2の構成に対しては、汲み上げ性能が低下している。
これは、本構成だと、搬送部材22の端部だけ撓みが多く、中央部で撓みが少ないため、抱え込んだトナー量が、中央よりも端部の方が多くなり長手で差がある。また、中央の撓み量が端部と比べると小さくなり反発力が不十分なためである。
(実施例5)
本実施例5は図19(c)に示すように、突起部が等間隔で3点ある構成である。
本構成においても、上記比較例に対しては、優位性がある結果であった。これは、本構成においても、撓みの解放部を突起化することで、搬送部材が抱え込むトナー量を最大化し、撓み解放後も容器と擦りながら確実に現像室へとトナーを汲み上げることが可能なためである。しかしながら、実施例2の構成に対しては、汲み上げ性能が低下している。
これは、容器18内部のトナーの量が減少した時に、搬送部材22の撓み変形時に抱え込むことができるトナー量が、突起数の増加に伴う、突起体積による減少分が影響する。さらに、樹脂シートを用いた搬送部材22では、ある程度使用するとクリープが発生する。そのクリープ量が多くなると、撓み力の低下に伴い、反発力が減少する。このように、クリープして搬送部材の抱えるトナー量が減ってきた場合に、本実施系との汲み上げ性能の差が顕著であった。
以上より、実施例2の現像剤容器において、トナーの汲み上げ能力が最も高い結果が得られた。発明者らの検討によると、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。また、突起部通過後は、搬送部材が容器と接触しながら回転するので、クリープの有無に因らず確実に搬送することが可能である。結果として、現像室内のトナー量やシート部材のクリープの有無に因らず、現像室のトナーを安定して、一時トナー貯留部Vに汲み上げ続けることが可能である。
ただし、検討条件においては、実施例2が最もいい結果であったが、条件によっては、突起部の数が実施例2より多い場合または少ない場合のほうがいい結果になる場合もある。
(実施例6)
次に他の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、実施例2と多くの部分が共通であり、実施例2と異なる部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。
図20は実施例6における搬送部材の長手配置図である。実施例6では実施例2の構成において、突起の高さが長手で異なることが特徴である。第1突起部または前記第2突起部のいずれか一方は、他方の突起部よりも前記回転軸により近い位置まで突出している状態になる。まず、第1突起200e、第2突起200f、第3突起200g、第4突起200hの箇所で、搬送部材は突起部以外の箇所(突起部がないトナー収容室の壁)と比べて、より大きく撓む。この第1突起200eと第4突起200hとの突起の高さは10mmであり、他方、第2突起200fと第3突起200gは高さ5mmの突起となっている。このため、搬送部材22は、第1突起200eと第4突起200hの箇所が、第2突起200fと第3突起200gに対し、より多く撓んでいる。
このように、現像剤容器の長手方向に複数設けられた突起部において、各々突起部の高さを変えることで、長手の汲み上げ量を変えることが可能である。このため、現像室内のトナー循環を長手方向で変えることが可能であり、現像器の特性に応じて、長手でトナー循環を変えたい場合に有効である。例えば、現像器端部で、トナー供給不良が生じやすい構成の場合、現像器端部により多くのトナーを供給させることが可能である。
本実施例においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。また、突起部通過後は、搬送部材が容器と接触しながら回転するので、クリープの有無に因らず確実に搬送することが可能である。結果として、現像室内のトナー量やシート部材のクリープの有無に因らず、現像室のトナーを安定して、一時トナー貯留部Vに汲み上げ続けることが可能である。
(実施例7)
図21は実施例7における搬送部材の長手配置図である。実施例7では実施例2の構成において、突起部が長手方向の異なる位置に配置されているが、突起部の配置が長手方向に一様に存在しないことが特徴である。本実施例では、搬送部材22の回転中心軸を含む水平な面と同一の面上に第1突起部200i及び第4突起部200lとが配置されている。この場合、水平面上だけでなく、トナー収容室の長手方向の同一直線上に配置されているとも言える。一方、搬送部材22の回転中心軸を含む水平な面に対し、重力方向の下方に5mmずれた箇所に、第2突起部200jと第3突起部200kが配置される。この場合も同様に、直線と交差する重力方向に5mmずれて配置されているとも言える。なお、各突起部の高さは実施例2と同じ5mmである。搬送部材は回転に伴い、第2突起部200jと第3突起部200kとで撓み始める。さらに回転が進むと、第2突起200jと第3突起部200kの撓みを維持したまま、第1突起200iと第4突起200lと接触して搬送部材が撓む、このため第2突起200jと第3突起200kではより大きく撓む。
このように、長手で突起部の配置を変えることで、長手の汲み上げ量を変えることが可能である。
本実施例においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。
(実施例8)
本実施例は、図22に示すように、突起が容器の底面から突起部で侵入量が徐々に変化する容器のリブ形状となっている。このような形状とすることで、連続的に形状が変化するので、急に突起が現れるような構成に対し、安定的にトナーを保持することが可能である。
なお、リブ断面としては、実施例2同様に搬送部材との接触部が、面接触、線接触、点接触でもよく、リブの先端が曲線状であっても、搬送部材が所望の量に撓ませることが出来れば、適宜可能である。
なお、搬送部材は、実施例2同様、トナー搬送部材22がリブ後端から離れた瞬間に、トナー搬送部材22はその弾性力でもって、ガイド部18a2の表面を擦りながら、開口33の下端の容器βに突き当たる。
このように、搬送部材22とガイド部18a2が接しているので、図14(b)のように搬送シートがクリープ(変形)してしまっている場合でも、クリープ部分で飛翔させきれないトナーを搬送部材と容器面との間に抱え込むことができる。
本実施形においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。
(実施例9)
本実施例は、実施例2の容器構成において、突起部の凸部に対応するシート形状が凹部になっていることが特徴である。図23は、搬送部材22と突起部200との関係を示した模式図である。このように搬送部材の自由端側に突起部に対応する凹部を設けることで、突起部と非突起部の撓みの境界部分が最適化されるため、保持量を増加することが可能である。
図23は、凹部は搬送部材の厚さ方向に対してへこんでいる状態を示している。このため、突起部と搬送部材が接するタイミングは、凹部がないものと比べて、遅くなる。このため、突起部と接触しない搬送部材の自由端の撓みと、突起部と接する搬送部材の自由端との撓み量を調整することができる。つまり、図13(b)と図13(c)に示すような撓みの違いを小さくすることができるため、長手方向で搬送量を均一化することが可能になる。
なお、搬送部材は、実施例2同様、ガイド部トナー搬送部材22がリブ後端から離れた瞬間に、トナー搬送部材22はその弾性力でもって、ガイド部18a2の表面を擦りながら、開口33の下端の容器βに突き当たる。
本実施例においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。
(実施例10)
本実施例は、実施例2の容器構成において、図24に示すように、突起が容器に張り付けたシート250であることを特徴としている。このようにすることで、突起形状に対し体積が大幅に減少するので、搬送部材で抱え込む保持量を最大化できる。なお、選択するシートとしては、搬送部材22を撓ますことが可能であれば、適宜可能である。なお、各シートの配置や容器からの高さ等に関しては、実施例2と同様である。
本実施形においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。
(実施例11)
本実施例は、図12に示す、突起部が弾性を有する部材により構成されることが特徴である。このように、突起部に弾性を持たせることで、搬送部材への物理的摺擦を低減することが可能である。
突起部に用いる弾性体の材量としては、搬送部材を所望の量撓ますことが可能であれば適宜可能であり、本実施例ではウレタンゴムが好適であった。なお、各突起の配置及び構成に関しては、実施例2と同様である。
(実施例12)
本実施例は、図25に示すように、突起部200が回転軸を有する水平な面と同じ面上に設けられていた実施例2に対し、水平な面の重力方向の下方に配置されるものである。このように、下方に配置することで、抱え込むトナーの量を増やすことが出来る。このため、シートに係る撓み量を増やさないと、トナーの圧力に負けて、シートが変形してしまい汲みあげることが出来ない。このため、厚み、自由長が実施例2とは異なり、厚みは400μm、自由長は105mmのものを使用した。このとき、ガイド部の距離も自由長と略同等の長さである。また、実施例2よりも搬送部材の回転トルクが増加するため、不図示である画像形成装置本体の駆動モーターを高出力なものに変えている。
本実施形においても、実施例2同様に、突起による撓み部と、容器による撓み部とが長手で混在させることで、抱え込むトナーの体積を損なうことなく、効率的にトナーを搬送することが出来る。
以上、本実施形態について説明をした。実施例では、カラー画像形成が可能な画像形成装置を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、モノクロ画像形成が可能な画像形成装置であっても良く、これらの画像形成装置に着脱可能な現像剤容器や現像装置等などに適用できる。
また、実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等にも用いることができる。また、他の画像形成装置や、記録剤担持体を使用し、前記記録剤担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ね合わせて転写する画像形成装置であっても良い。
なお、本実施例では、攪拌部材としてのシート部材が回転軸に1本としていたが、これに限定されることなく、同一回転軸上に複数の攪拌シートがある場合においても同様の効果が得られる。
また、本実施例では、非磁性1成分トナーを用いた、接触現像方式を用いているが、ジャンピング現像方式を採用したが、これに限るものではなく、例えば、接触現像方式を採用しても同様の効果が得られる。
4(4a〜4d) 現像ユニット
31 現像枠体(現像剤容器)
36 トナー搬送部材
36a 撹拌軸
36b シート部材
131 第一現像枠体
131d 突起部(第1突起部)
131e 突起部(第1突起部)
131f 突起部(第1突起部・リブ形状)
131g 突起部(第1突起部・リブ形状)
132 第二現像枠体
140 残量検知手段の一部
141 導光部材
141d 発光側窓(第2突起部)
141e 受光側窓(第2突起部)

Claims (26)

  1. 現像剤を収容する収容室と、
    前記収容室に設けられ、前記現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記現像剤の量を検知するための信号を伝送する伝送部材と、
    前記伝送部材とは異なる第1の突起部であって、前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の搬送軸側に向かって突出する第1突起部と、を有し、
    前記伝送部材は、前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の搬送軸側に向かって突出する第2突起部を有し、
    前記搬送部材は、前記第1突起部と前記第2突起部のいずれか一方と接触し弾性変形した状態で他方の突起部と接触し弾性変形するか、または、前記第1突起部と前記第2突起部とに同時に接触し弾性変形することを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記第1突起部は複数の突起を有することを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 前記第1突起部と前記第2突起部とは前記収容室の長手方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤容器。
  4. 前記第1突起部は前記収容室の長手方向に延伸していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  5. 前記第2突起部は、前記第1突起部に挟まれる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の現像剤容器。
  6. 前記第2突起部は複数の突起を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に現像剤容器。
  7. 前記第1突起部は、前記収容室の長手方向に沿って見た場合に、前記第2突起部と同じ形状であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  8. 前記現像剤容器が画像形成装置に装着された状態で、前記第1突起部は前記搬送部材の搬送軸よりも鉛直方向の上方に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に現像剤容器。
  9. 前記伝送部材は光を伝送することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  10. 請求項1から9のいずれか1項の現像剤容器と、
    前記搬送部材から搬送された現像剤を担持するための現像剤担持体を有することを特徴とする現像装置。
  11. 前記現像装置が画像形成装置に装着された状態で、前記現像剤担持体が前記搬送部材よりも上方に位置することを特徴とする請求項10に記載の現像装置。
  12. 請求項1から9のいずれか1項の現像剤容器、請求項10又は11に記載の現像装置のいずれか1つを有し、さらに前記現像剤で現像する潜像を担持する像担持体を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  13. 請求項1から9のいずれか1項の現像剤容器、請求項10又は11に記載の現像装置、請求項12のプロセスカートリッジのいずれか1つを着脱可能に有し、
    前記現像剤を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  14. 現像剤を収容する収容室と、
    前記収容室から開口を通じて前記現像剤が供給される現像室と、
    前記収容室に設けられ、前記現像剤を搬送する搬送部材と、
    前記収容室の長手方向に沿って見た場合において、前記収容室の内部側壁側から前記搬送部材の回転軸側に向かって突出する突起部であって、複数の第1突起部と複数の第2突起部とを含み、前記収容室の長手方向で、それぞれの前記第2突起部が前記複数の第1突起部の外側に配置される突起部と
    を有し、
    前記搬送部材の自由端は、前記突起部に対して前記搬送部材の回転方向の下流に位置しかつ前記開口に対して前記回転方向の上流に位置する際に、前記収容室の壁と接触し、
    前記搬送部材は、前記突起部と接触することにより撓んだ状態になり、前記撓んだ状態から解放されることにより現像剤を搬送し、
    前記搬送部材の自由端の速度ベクトルを、水平方向と重力方向に分解したときに、前記重力方向に対して上方への成分の大きさは、前記搬送部材が一回転する間において、前記撓んだ状態から解放され前記自由端が前記収容室の壁に接するまでの間で最大になることを特徴とする現像剤容器。
  15. 前記速度ベクトルの、前記重力方向に対して上方への成分の大きさは、前記突起部が前記搬送部材と接することにより撓んだ状態から解放される際に最大となることを特徴とする請求項14記載の現像剤容器。
  16. 前記搬送部材の自由端は、前記撓んだ状態から解放された後から前記開口に現像剤を搬送するまでの間、前記収容室の壁と接していることを特徴とする請求項14または15に記載の現像剤容器。
  17. 前記搬送部材は、搬送支持軸を有し、
    前記突起部は、前記搬送支持軸を通る水平な面上または前記水平な面よりも前記重力方向の下方に配置されることを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  18. 前記搬送部材は、搬送支持軸を有し、
    前記搬送部材の回転半径は、前記搬送支持軸から前記搬送部材の自由端が接する前記収容室の壁までの第1距離よりも長いことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  19. 前記搬送支持軸、前記搬送部材の自由端、前記収容室の壁との位置は、次の関係になることを特徴とする請求項18記載の現像剤容器。
    0.0<(回転半径−第1距離)<2.5(mm)
  20. 前記第1突起部と前記第2突起部とは、前記収容室の長手方向の同一直線上に配置されているか、または
    前記第1突起部と前記第2突起部とは、前記重力方向にずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項14から19のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  21. 前記第1突起部または前記第2突起部のいずれか一方は、他方の突起部よりも前記回転軸により近い位置まで突出していることを特徴とする請求項14から20のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  22. 前記第1突起部または前記第2突起部の少なくとも一方は弾性を有することを特徴とする請求項14から21のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  23. 前記搬送部材は、シート部材を有し、前記シート部材の自由端側に、複数の凹部を有し、前記収容室の長手方向において、前記複数の凹部は、前記突起部に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項14から22のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  24. 請求項14から23のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    前記現像剤を担持する現像剤担持体と、を有し、
    前記現像室が前記収容室の上方に位置することを特徴とする現像装置。
  25. 請求項14から23のいずれか1項に記載の現像剤容器、請求項24に記載の現像装置のいずれか1つと、
    前記現像剤で現像する潜像を担持する像担持体と、を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  26. 請求項14から23のいずれか1項に記載の現像剤容器、請求項24に記載の現像装置、請求項25に記載のプロセスカートリッジのいずれか1つを着脱可能に有し、
    前記現像剤を用いて記録材に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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