JP2003097805A - ゴミ焼却炉又は溶融炉における被焼却物投入床部構造及びその製造方法 - Google Patents
ゴミ焼却炉又は溶融炉における被焼却物投入床部構造及びその製造方法Info
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Abstract
部の施工位置での作業を最小限として、品質の良いゴミ
焼却炉又は溶融炉における被焼却物投入床部を提供する
ことを目的とする 【解決手段】ゴミ焼却炉又はゴミ溶融炉にゴミ等の被焼
却物を搬入投入する表面を鉄製で被覆した被焼却物投入
床部において、被焼却物投入床部の施工部位と異なる部
位で製作した、下部に鉄板を敷いた上にコンクリートを
打設し形成したプレキャスト版10を、鉄板部2を上面
として施工使用することを特徴とする。
Description
融炉に使用するごみピットの上部に有し、ゴミ等の被焼
却物を投入部位のゴミ焼却炉又は溶融炉における被焼却
物投入床部構造及びその製造方法に関する。
構造は、投入部位から適宜傾斜をもったシュート構造と
なっている。ところが、被投入物が、廃棄家電等の金属
製のものにあっては、被焼却物を投入する際、投入床部
を損傷する恐れがある。この為、このようなゴミ等を対
象とするゴミ焼却炉又は溶融炉においては、被焼却物投
入床部構造に、強固な鉄製の床構造が必要となる。そこ
で、従来は、鉄製の床構造を製造するにあたり、床構造
自体に強度を持たせるために、通常の鉄筋コンクリート
構造で、斜床版を作業足場支保工事及び型枠工事を行っ
た上で、作成したコンクリート製斜床版の表面に鉄板を
設けた構成のものになっている。そして、この床構造の
製造は、通常の建築施工と同様に、鉄筋の骨組みを形成
すると共に、表面に鉄板を設け、この骨組み内にコンク
リートを打ち込み、表面が鉄製の床部構造として施工し
ていた。
る打ち込み鉄板を現場にて斜めに仮留めしなければなら
ないことから、下地フレームを組むなど手間がかかる。
そして、仮留め後に鉄板で蓋をした状態でコンクリート
を注入し打設することになるため、コンクリートのスラ
ンプを上げることが必要で、さらに上面が鉄板で、覆わ
れているため、密実なコンクリートが打設できているか
確認することが困難である。また、鉄板仮留め後コンク
リートを打設することから、鉄板とコンクリートの肌分
れが顕著であり、コンクリート側圧により鉄板がはらん
だり、鉄板と鉄板の継ぎ目に目違いが、発生していた。
更に、鉄板にコンクリートが打設・確認用の開口を設け
た場合は、打設後のはつり、鉄板ふさぎが必要になる。
前述のように、施工位置の作業床が斜めの部分での作業
性を考慮し、一辺が0.9〜1mの鉄板を使用すること
になる。従って、結果として継ぎ目が多くなる。そし
て、溶接による入熱量が多くなり、鉄板にそりが発生す
る為、継ぎ目部に浪打が目立つことになる。更に、鉄板
がコンクリート打設時の型枠を兼用することから、コン
クリート打設時にはらむ可能性が高く、鉄板表面の平面
度が悪くなる。また、深いごみピットの上部の斜め部分
での作業であることから、安全面でも好ましくなく、作
業効率がわるいと言う課題があった。そこで、本発明で
は、ゴミ焼却炉又は溶融炉における被焼却物投入床部の
施工位置での作業を最小限として、品質の良いゴミ焼却
炉又は溶融炉における被焼却物投入床部を提供すること
を目的とする。
物投入床部構造は、上述した目的を達成するため、以下
の特徴点を備えている。すなわち、ゴミ焼却炉又はゴミ
溶融炉にゴミ等の被焼却物を搬入投入する表面を鉄製で
被覆した被焼却物投入床部において、被焼却物投入床部
の施工部位と異なる部位で、鉄板を敷いた上にコンクリ
ートを打設し形成したプレキャスト版を、鉄板部を上面
として施工使用することを特徴とする。また、前記プレ
キャスト版を形成するに際し、大判の1乃至2枚の鉄板
を用いて製作すること、或いは、鉄板の裏面に吸い付き
桟及び束筋、主筋及び配力筋を設けたプレキャスト版を
用いることが好ましい。更に、鉄板の接合、及びプレキ
ャスト版内の鉄金等の溶接、及びコンクリートを打設
し、プレキャスト版を形成するに際し、鉄板の端部のそ
りを防ぐそり防止手段を使用し、製造することが出来
る。そして前記そり防止手段として、コンクリート床面
上に、溶接用アンカーボルトで、鉄板の端部を固定する
ことを特徴とする。また、ゴミ焼却炉又はゴミ溶融炉の
被焼却物投入床部の近傍の平滑な適宜床面に、鉄板のそ
りを防ぐそり防止手段で、鉄板端部を床面に固定し、鉄
板上に吸い付き桟及び主筋等の鉄筋を設けた後、型枠組
を行い、コンクリートを打設、養生後、そり防止手段を
除去後、鉄板を上面として、被焼却物投入床部に施工す
ることを特徴とする。
却物投入部の施工位置とは異なる位置でプレキャスト版
を製作したものを用いることより、鉄板据付のための下
地フレームを組む必要がなくなる。そして、コンクリー
トを打設終了時まで、鉄板にそり防止手段で、そりを防
止しつつ、2枚の鉄板の突き付けの溶接、吸い付き桟等
の鉄筋構造等の溶接を行っても、鉄板のそりを防止する
ことが出来、その後、コンクリートの打設後は、コンク
リートと一体化し平滑な表面鉄板の状態を維持すること
が出来る。この為、大版の鉄板を作業場所で2枚溶接し
て、一枚の床版を作成することができ、作業効率を大幅
に改善するように作用する。また、プレキャスト版の製
作は、鉄板を下に敷いて施工でき、鉄板とコンクリート
の密着度が非常に高く、低スランプでコンクリートを打
設することができ、鉄板にコンクリート打設・確認用の
開口が必要がなく、コンクリート打設後のはつり、鉄板
ふさぎが不要とすることが出来るように作用する。ま
た、鉄板がコンクリート打設時にはらむ可能性がなく、
品質の良好な被焼却物投入床部を施工できる。
に基づいて、本発明の一実施形態に係る焼却炉の被焼却
物投入床部構造を説明する。図1〜8は、本発明の実施
の形態例に係る焼却炉の被焼却物投入床部構造の製造工
程を示す説明図を示すものである。本発明は、表面の鉄
板にコンクリートを打ち込みプレキャスト版を形成し、
これを被焼却物投入床部の施工部位に移動し施工させる
ものである。まず、本発明に使用するプレキャスト版1
0の製造は、工場等の専用の場所で製造する他、ゴミ焼
却炉又はゴミ溶融炉を施工する現場で製作しても良い。
現場でプレキャスト版の製作する場合には、プレキャス
ト版10を施工する近傍等の適宜位置を整地し、砕石転
圧し、均しコンクリートを打ち、全こて仕上げで、±3
mm程度に平らにした床面11を造り、この上で後述す
るプレキャスト版10を製作する。
セッテング用の基準墨12をけがき、この基準墨12に
基づいて、被焼却物投入床部の表面となる、例えば、幅
が約2m、長さ4.5m、厚み12mm程度のような大
型の鉄板2を、施工時に柱等が邪魔となる部分等を切除
し、2枚並べ突き付ける。次いで、2枚の鉄板2,2の
端部の複数箇所に鉄板の端部のそりを防ぐそり防止手段
3を取り付ける。このそり防止手段3は、例えばごく一
般的な溶接用アンカー30を用い、鉄板2,2の各端部
を溶接用アンカー30に溶接し、床面11に固定するこ
とで行う。 次に、鉄板2,2の突き付け20に、当て
板21を当て溶接で2枚の鉄板を一体化させる。そし
て、鉄板に、そりを防ぐ目的等から吸い突き桟40を溶
接する(図2参照)。前記吸い突き桟40に束筋41を
溶接し(図3参照)、主筋42,配力筋43を溶接し、
最後に吊りフック44、45を溶接し、鉄筋構造を完成
させる(図4参照)。
型枠5を施工し(図5参照)、コンクリート6を型枠5
内に流し込む(図6参照)、養生後型枠5を取り外す
(図7)。この時、前記そり防止手段に溶接用アンカー
30を、サンダー等適宜道具で切断し、図8に示すよう
に完成したプレキャスト版10が完成する。なお、上述
のコンクリート6を型枠5内に流し込む際に、使用にプ
レキャスト版10の下先端部となる部分に、図12に示
すように、アングル形状の打込金物46と打込金物定着
用アンカー47が設けて成型している。また図中50
は、プレキャスト版10の下先端部となる部分へのコン
クリートを打ち込む、コンクリート打込用穴である。
の施工について述べる。プレキャスト版10は、図9に
示すように鉄板2が上面となるように回転させ、被焼却
物投入床部の施工部位に適宜移動手段で移動させ、所定
の位置にセットする。そして、図10、11に示すよう
に、プレキャスト版10の上端より突出した鉄筋48の
端部を定着するように、投入口70の下部の梁に飲み込
ませ、プレキャスト版10の上部と本体構造部の柱72
間をコンクリートで固定する。
レキャスト版10に型枠工事終了後、コンクリートを打
ち込む前に設けている打込金物60と、プレキャスト版
10の下端に設けている打込金物46が設けてある。こ
の打込金物60は、セット金物61を溶接し、本体構造
部の柱72等に設けている。また、プレキャスト版10
の下先端部の梁71上の所定の位置への固定取付は、図
12に示す如く、打込金物46に全溶接し固定したプレ
キャスト版固定アングル63に穿設し取り付けているケ
ミカルアンカー64で行う。次いで、プレキャスト版1
0の下端先端面の空間がある場合には、塞ぎ鉄板65、
及び固定アングル66で塞ぎ、この後、プレキャスト版
10のグラウト注入孔22から下部の空間にモルタル等
適宜材料のグラウト67を充填し、最後にグラウト注入
孔22等の孔を鉄板で塞ぎ施工を完了する。
は、上述した構成を備えているため、以下の効果を奏す
ることができる。 (1)焼却炉の被焼却物投入床部構造の施工位置とは異
なる位置でプレキャスト版を製作したものを用いること
より、鉄板据付のための下地フレームを組む必要がなく
なる他、重量物の取り付け作業が限定されるため、斜め
部分での作業機会がほとんどなく、安全性が著しく向上
する。 (2)被焼却物投入床部構造に使用するプレキャスト版
の製作に際して、コンクリートを打設終了時まで、鉄板
にそり防止手段を設けているため、作業中に鉄板への溶
接等の入熱によるそりを完全に防止することが出来、大
版の鉄板を用いて製作が可能であり、従来の如く継ぎ目
溶接の量が大幅に減り、美麗な被焼却物投入床部構造を
施工出来る。 (3)被焼却物投入床部構造に使用するプレキャスト版
の製作は、平らな安定した場所で、表面となる鉄板を下
に敷いて製作できる。 (a)鉄板とコンクリートの密着度が非常に高く、低ス
ランプでコンクリートを打設することができので、高品
質なコンクリート版が作れる。 (b)鉄板にコンクリート打設・確認用の開口が必要が
なく、コンクリート打設後のはつり、鉄板ふさぎをほぼ
不要とすることが出来る。 (c)鉄板がコンクリート打設時にはらむ可能性がな
い。 (4)プレキャスト版の施工期間が、躯体工事期と同時
並行作業で行う為ロスタイムが無く、取付施工場所での
作業が1日程度になるため、大幅な工程短縮になる。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
示す斜視図である。
視図である。
用状態の体勢を示す斜視図である。
物投入床部構造にプレキャスト版を施工した状態を示す
断面図である。
状態を示す斜視図である。
Claims (6)
- 【請求項1】ゴミ焼却炉又はゴミ溶融炉にゴミ等の被焼
却物を搬入投入する表面を鉄製で被覆した被焼却物投入
床部において、 被焼却物投入床部の施工部位と異なる場所で、鉄板を敷
いた上にコンクリートを打設し形成したプレキャスト版
を、所定の場所へ移設し鉄板部を上面として施工使用す
ることを特徴とする被焼却物投入床部構造。 - 【請求項2】請求項1記載の被焼却物投入床部構造にお
いて、 プレキャスト版を形成するに際し、大判の1乃至2枚の
鉄板を用いることを特徴とする被焼却物投入床部構造。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の被焼却物投入床部構
造において、 鉄板の裏面に吸い付き桟及び束筋、主筋及び配力筋を設
けたプレキャスト版を用いることを特徴とする被焼却物
投入床部構造。 - 【請求項4】鉄板の接合、及びプレキャスト版内の鉄金
等の溶接、及びコンクリートを打設し、プレキャスト版
を形成するに際し、鉄板の端部のそりを防ぐそり防止手
段を使用し、製造することを特徴とする請求項1から3
の何れかに記載の被焼却物投入床部構造に使用するプレ
キャスト版の製造方法。 - 【請求項5】請求項4記載のそり防止手段として、コン
クリート床面上に、溶接用アンカーで、鉄板の端部を固
定することを特徴とする被焼却物投入床部構造に使用す
るプレキャスト版の製造法。 - 【請求項6】ゴミ焼却炉又はゴミ溶融炉の被焼却物投入
床部の近傍の平滑な適宜床面に、鉄板のそりを防ぐそり
防止手段で、鉄板端部を床面に固定し、鉄板上に吸い付
き桟及び主筋等の鉄筋を設けた後、型枠組を行い、コン
クリートを打設、養生後、そり防止手段を除去後、鉄板
を上面として、被焼却物投入床部に施工することを特徴
とする被焼却物投入床部構造の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2001291231A JP4691861B2 (ja) | 2001-09-25 | 2001-09-25 | ゴミ焼却炉又は溶融炉における被焼却物投入床部構造及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100714662B1 (ko) * | 2006-04-06 | 2007-05-04 | 박문식 | 전단에서 후단쪽으로 좁아지는 에이치형 외팔보 |
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2001
- 2001-09-25 JP JP2001291231A patent/JP4691861B2/ja not_active Expired - Fee Related
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