JP2743964B2 - 合成樹脂製パネル及び二重スラブ構造の構築方法 - Google Patents

合成樹脂製パネル及び二重スラブ構造の構築方法

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JP2743964B2
JP2743964B2 JP2004494A JP449490A JP2743964B2 JP 2743964 B2 JP2743964 B2 JP 2743964B2 JP 2004494 A JP2004494 A JP 2004494A JP 449490 A JP449490 A JP 449490A JP 2743964 B2 JP2743964 B2 JP 2743964B2
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昭雄 上田
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は主として地下室等の地下構造物底部の二重ス
ラブ構造の構築方法、及び同構築方法に使用される合成
樹脂製パネルに関するものである。
(従来技術) 従来、地下室等の地下構造物中に浸入してくる地下水
を排水処理するために地下構造物底部を二重スラブ構造
とし、上下スラブ間を湧水槽として使用していた。しか
しながら、従来の二重スラブ構造は1〜2mのスラブ間隔
をもつ地中梁を配した構造が採用されていたため、地下
の根切りが深くなり、且つ二重スラブ構造構築用型枠の
搬入及び型枠はずしの煩雑な難作業が問題となってい
た。そこで最近では、湧水槽を最小限の高さにし、槽内
型枠作業を必要としないコンクリートブロツク,レンガ
等の二重スラブ構造構築用材料を利用した工法が採用さ
れつつある。しかし、これらコンクリートブロツク,レ
ンガ等は一個あたりの重量が大きいため、多量に搬入す
るには重機が必要であり、また大判化できないので大面
積に敷設するためには工期、手間共に長時間を要してい
た。更に製品自体の吸水性や腐食が問題となっていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明はこのような従来技術の有する問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とするところは、施行が簡
単で工期の短縮、工費の低減など経済的な効率施行がで
きる二重スラブ構造の構築方法、及び同構築方法に使用
するパネルを提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、天板面を部分的に下方に陥没させて底部を
非開口型に形成された逆略円錐台状脚部が点在し、且つ
補強用リブが天板面上に該脚部同士を連結する態様で配
設され、更に該補強用リブの両端は、脚部が天板下面よ
り下方に突出する部分の脚部側壁内面を脚部の底部に至
るまで下方に向けて走行する補強用リブとして延設され
ていることを特徴とする合成樹脂製パネルである。
また、本発明は、上記の合成樹脂製パネルにおける脚
部同士を連結する補強用リブで囲まれた天板面部分にお
いて、平面視が該補強用リブで囲まれた天板面部分とほ
ぼ相似形であって、 小さ目の形状の下方に浅く陥没させた部分補強構造が
なされている合成樹脂製パネルも提供する。
更に、本発明は、これらのパネルの複数個を下部スラ
ブ上にパネル間を相互に接合させて敷設した後に、該パ
ネル上にコンクリートを打設して上部スラブを形成する
と共に、パネルの脚部中空内にコンクリートを充填して
上下スラブ間の支持脚を同時に構築することを特徴とす
る二重スラブ構造の構築方法も併せ提供する。
更にまた、複数個のパネルを相互に接合する態様とし
ては、パネルの周辺部にも脚部を位置させ隣接するパネ
ルの周辺部に位置する脚部同士を重ね合わせることによ
って接合して行なう二重スラブ構造の構築方法も推奨さ
れる。
(実施例) 第1図に本発明のパネルの代表的実施態様の斜視図を
示す。図に示すように本発明のパネルの特徴の一つは、
天板面1を部分的に下方に陥没させて形成された略円錐
台状脚部2が点在することである。天板面を部分的に下
方に陥没させて形成することにより脚部2は上部が開口
した中空状となり、該中空内にコンクリートを打設充填
して上下スラブ間の支持脚を形成するものである。な
お、本明細書においてコンクリートとは所謂コンクリー
トの外、モルタル等を含めて指称する。該脚部2はパネ
ルの天板上に一体的に形成される上部スラブとパネルを
敷設する下部スラブ間の空間部を湧水処理通路として最
大限に利用するために脚部2が湧水の流れに対して障害
物となることを可及的に防ぐ意図で逆円錐台状、逆六角
錐台状などの逆略円錐台状に形成され、且つ該脚部2が
天板1に点在する如く設けられる。点在の態様は荷重を
均一に分散させて構造強度を高めるために幾何学的に規
則的な分布状態で設けられることが望ましいが、不規則
であっても全体としてほぼ均一に分布して設けられても
よい。
なお、脚部の長さは湧水量等を勘案して定められる
が、通常30〜100mm程度が採用される。
また、天板1に点在する脚部2の底部は第1図に示す
ように非開口型に構成される。即ち天板面を部分的に下
方に陥没させて脚部2の底部に孔などの開口部分が存在
しないように形成される。
また、本発明のパネルは、第1図に示すように補強用
リブ3が天板面上に脚部同士が連結する態様で配設さ
れ、更に該補強用リブの両端は、脚部2が天板下面より
下方に突出する部分の脚部側壁内面を脚部の底部に至る
まで下方に向けて走行する補強用リブとして延設されて
いることが特徴である。
補強用リブ3は一般に天板1面に脚部の長さの1/10〜
1/5程度の深さ又は高さを有する凹状溝部又は凸状山部
を形成することにより設けられるが該リブ3の配設態様
をリブによって脚部同士が連結される態様とすることに
よってパネルの強度を大幅に向上させることができる。
即ち、本発明のパネルは施工時の省力化のために例えば
1m2程度に大判化し、さらに人力による運搬を容易とす
るために例えば3Kg/m2程度通常天板1の厚さで1〜5mm
程度の厚さの薄いものに成形されるが、大判化し厚さの
薄い天板とすることにより必然的に機械的強度は低下す
る。一方、本パネルの使用に際しては、下部スラブ上へ
のパネルの敷設時に、作業員がパネル上に乗って作業す
るため相当の荷重が負荷され、またパネル上にコンクリ
ートを打設した場合もコンクリートが硬化するまでの
間、パネルの変形を防止する必要がある。本発明のパネ
ルは、リブ3の配設態様をリブによって脚部同士が連結
される態様とすることにより、大判化し、天板1を厚さ
の薄いものとしてもなお上記の必要とされる機械的強度
を具備することができるものである。更にまた、本発明
は脚部についても機械的強度を向上させるために、第1
図に示すように脚部同士を連結する態様で天板面上に配
設された補強用リブの両端を延設して、脚部が天板下面
より下方に突出する部分の脚部側壁内面を脚部の底部に
至るまで下方に向けて走行する補強用リブの態様として
延設されていることが大きな特徴である。
また、本発明は、脚部同士を連結する補強用リブで囲
まれた天板面部分において、平面視が該補強用リブで囲
まれた天板面部分とほぼ相似状であって、小さ目の形状
の下方に浅く陥没させた部分補強構造がなされた態様も
推奨される態様として提供する。第1図においては、該
部分補強構造は、補強リブ3で囲まれた三角形状の天板
面部分を、これとほぼ相似状であって小さ目の三角形状
に下方に浅く陥没させて部分補強構造がなされている。
本発明のパネルは、通常その施工の容易性、取扱い易
さから天板1の形状として四辺形状のものが採用され
る。この場合、下部スラブ上にパネルを敷設する際に、
隣接するパネル間の接合を良好にするために、四辺形状
天板の各周辺部に接合のためのほぞ溝4等を設け嵌合さ
せて接合することが望まれる。また、各周辺部にも脚部
を位置させ隣接するパネルの周辺部に位置する脚部同士
を重ね合わせる態様とすることにより一層堅固な接合が
得られる。斯様にすることにより、パネルのずれを防止
すると共に、パネル上にコンクリートを打設した際に、
パネル間に間隙が存在せずコンクリートの下方への漏れ
所謂「のろ」の発生を防止することができる。
本発明のパネルを構成する素材は、耐用期間を向上さ
せるためには湧水の吸水がなく腐食し難いものであるこ
と及び成形の容易性等から、合成樹脂例えば硬質ポリ塩
化ビニルやポリプロピレン等の合成樹脂が好ましく採用
される。一般にはこれらの合成樹脂を用いて真空成形法
で成形される。
本発明のパネルを用いて二重スラブ構造を構築するに
は、複数個のパネルを下部スラブ上にパネル間を相互に
接合させて敷設した後に、該パネル上にコンクリートを
打設して、上部スラブを形成すると共に、パネルの脚部
中空内にコンクリートを充填して上下スラグ間の支持脚
を同時に構築することによってなされる。なおコンクリ
ートの打設にあたっては予め必要に応じ適宜鉄筋を配筋
しておけばよい。
斯様に本発明の二重スラブ構造の構築は、すでに説明
した本発明のパネルを用いて上部スラブ及び上下スラブ
間の支持脚を同時に構築することが特徴である。
(作用効果) 本発明のパネルは軽量であるがため運搬作業、施工作
業が容易である。また、軽量であっても特定の補強用リ
ブ構造を有するために機械的強度に優れ大判化しうるた
めに施工能率が良い。さらに切断加工が容易でありどの
ような形状の現場にも適応できる。しかも湧水の吸い上
げがなく腐食の欠点もないので構築された二重スラブ構
造の寿命も向上する。そして該パネルを用いて二重スラ
ブ構造を構築することにより低床二重スラブ構造となる
ため、根切り量、残土処分量、コンクリート量、鉄筋量
が減少して工費の低減、工期の短縮が可能となり経済的
な施工が計れる。
なお、本発明は地下構造物低部の湧水槽としてだけで
なく床断熱、屋上断熱、屋上庭園等に使用される二重ス
ラブ構造の構築に広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の代表的なパネルを示す斜視図である。
図中1は天板,2は脚部,3は補強用リブ及び4は接合用ほ
ぞ溝である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天板面を部分的に下方に陥没させて底部を
    非開口型に形成された逆略円錐台状脚部が点在し、且つ
    補強用リブが天板面上に該脚部同士を連結する態様で配
    設され、更に該補強用リブの両端は、脚部が天板下面よ
    り下方に突出する部分の脚部側壁内面を脚部の底部に至
    るまで下方に向けて走行する補強用リブとして延設され
    ていることを特徴とする合成樹脂製パネル。
  2. 【請求項2】第1請求項において、脚部同士を連結する
    補強用リブで囲まれた天板面部分において、平面視が該
    補強用リブで囲まれた天板面部分とほぼ相似状であっ
    て、小さ目の形状の下方に浅く陥没させた部分補強構造
    がなされていることを特徴とする合成樹脂製パネル。
  3. 【請求項3】第1請求項又は第2請求項記載のパネルの
    複数個を下部スラブ上にパネル間を相互に接合させて敷
    設した後に、該パネル上にコンクリートを打設して上部
    スラブを形成すると共にパネルの脚部中空内にコンクリ
    ートを充填して上下スラブ間の支持脚を同時に構築する
    ことを特徴とする二重スラブ構造の構築方法。
  4. 【請求項4】第3請求項において、複数個のパネルを相
    互に接合する態様として、パネルの周辺部にも脚部を位
    置させ隣接するパネルの周辺部に位置する脚部同士を重
    ね合わせることによって接合して行なうことを特徴とす
    る二重スラブ構造の構築方法。
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