JP2554296Y2 - 湧水処理用パネル - Google Patents

湧水処理用パネル

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JP2554296Y2
JP2554296Y2 JP1991032354U JP3235491U JP2554296Y2 JP 2554296 Y2 JP2554296 Y2 JP 2554296Y2 JP 1991032354 U JP1991032354 U JP 1991032354U JP 3235491 U JP3235491 U JP 3235491U JP 2554296 Y2 JP2554296 Y2 JP 2554296Y2
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JP
Japan
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panel
spring water
water treatment
concave
leg
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JP1991032354U
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JPH0516845U (ja
Inventor
俊彦 清水
宗紀 川津
育夫 家室
Original Assignee
株式会社小野田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、上方から加わる荷重
を均一に分散させて受けることができるとともに、隣接
する各パネル本体を横ずれ不可能に連結することができ
るようにした湧水処理用パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下室等の地下構造物中に進入し
てくる地下水の排水処理をするための流水空間を確保す
る手段として、地下スラブを二重構造とし、その空間を
湧水槽として使用することが採用されている。
【0003】ところでこのように前記のような地下スラ
ブを二重構造とするためには、下部スラブの上に、略門
型に形成に、かつ脚片に相当する辺の下端を波状に形成
することによって連通した空間を形成し、これによって
通水性を与えたレンガブロックを配列し、その上面に上
部スラブを施工することによって、上下のスラブ間の間
隙において湧水の排水処理を施したもの(特開昭60−
40436号公報参照)が存在する。
【0004】しかしこれによると、個々のレンガブロッ
ク自体の重量が大であること、及びこのレンガブロック
の形状は積み重ねると容積が大となって輸送効率が悪く
なる点を考慮して、方形平板状の面板と、この面板の四
隅に末広がりの脚部を形成し、これによって上下方向に
効率よく積み重ねることができるようにした湧水処理用
パネルが開発(特開昭63−78927号公報参照)さ
れるに至っている。
【0005】
【解決しようとする問題点】上記のいずれの従来例にあ
っても、湧水処理をする点においてはそれなりの効果を
有するのであるが、いずれのものにあっても、これを下
部スラブ上に配列する場合には、例えば各レンガブロッ
ク相互又は各パネル相互の周側縁を単に衝き合わせるが
如く接触させて配列してあるのである。
【0006】ところが、これらレンガブロック又はパネ
ルを配列した後には、その上面に位置する上部スラブを
施工するに際し、上部スラブの補強用の鉄筋を配筋しな
ければならないところ、この配筋作業をするためには、
前記配列したレンガブロック又はパネルの上を作業員が
歩行しなければならないことになる。
【0007】すると、前記レンガブロック又はパネルは
下部スラブ上に固定することなく単に敷き並べた状態に
あるために、歩行中にこれらのレンガブロック又はパネ
ルが移動することがあり、この移動によって隣り合うレ
ンガプロック又はパネル間に間隙が生じてしまうことも
ある。このように間隙が形成されると、その上に流し込
んだ上部スラブ材が、硬化前に前記の間隙から下部スラ
ブ上に落下し、レンガブロック又はパネルによって形成
される排水路を遮断してしまうことがある。
【0008】したがってこれらの問題が生じないように
するためには、上記のような間隙が生じないように、す
なわち位置ずれが生じないようにする必要がある。
【0009】
【問題点を解決するためのの手段】そこでこの考案に係
る湧水処理用パネルは前記の問題点を解決するために、
パネル本体に断面略錐形又は台形状の凹状脚部を一定間
隔に形成するとともに、前記パネル本体の端縁に形成し
た凹状脚部は、他の位置に存在する凹状脚部の直径の2
分の1を越える略半円筒状に形成して、上記複数のパネ
ル本体を下部スラブ上に敷き並べるに際し、各パネル本
体の端縁部分の凹状脚部が重合するように互いに噛合連
結し、これによって各パネル本体間に間隙が生じるよう
な移動をなくすとともに、全パネルに亙る凹状脚部間隔
を一定とし、もって上方から加わる荷重を均一に分散さ
せ、隣接する各パネル本体を容易に連結することがで
き、かつ各パネル本体間に間隙の生じることがないよう
にしたものである。
【0010】
【実施例】次にこの考案に係る湧水処理用パネルの一実
施例を図面に基づいて述べると、1は、例えば方形状に
形成したパネル本体であり、このパネル本体1の材質は
特に問うところではないが、例えば合成樹脂の場合もあ
れば、さらに発泡合成樹脂の場合もある。このことによ
って軽量化を図ることができるのである。またこのパネ
ル本体1を合成樹脂で形成した場合において透明である
と不透明であるとを問わない。
【0011】2はこのパネル本体1に一定間隔に形成し
た凹状脚部であり、この凹状脚部2の形状は、断面が略
錐形又は台形状とする。またこの凹状脚部2は施工後に
湧水処理のための排水路の深さを形成するものとなるの
であるから、凹状脚部2の高さ(深さ)は前記排水路と
しての機能を果たすべき深さを考慮して設定されるもの
とする。したがって湧水量によって左右されることにな
るが、おおむね5cm程度であれば十分である。
【0012】2’は、前記パネル本体1の端縁に形成し
た凹状脚部であり、この凹状脚部2’も基本的には前記
凹状脚部2と同一であるが、このようにパネル本体1の
端縁によって形成される凹状脚部2’は、前記凹状脚部
2の直径方向に2分の1を越える略半円筒状に形成して
ある。
【0013】すなわち、パネル本体1の端縁には凹状脚
部2’が位置し、しかもこの端縁における凹状脚部2’
は直径方向に2分の1を越える部分が形成されているこ
とになるのである。
【0014】
【作用】しかして、下部スラブ3を施工した後に、この
下部スラブ3上面に凹状脚部2,2’の突出面が下方と
なるようにパネル本体1を前後左右に敷設する。この場
合、一方のパネル本体1の端縁に形成されている凹状脚
部2’に、他方のパネル本体1の端縁に形成されている
凹状脚部2’をさし込むように互いに重ね合わせ、もっ
て前後左右の各パネル本体1を連結するのである。
【0015】各凹状脚部2’は、互いに同一形状に形成
されているために、互いに密着して連結されることにな
る。またこの場合、各パネル本体1の平坦部における重
合部も密着することになる。
【0016】また各凹状脚部2’は全て直径方向に2分
の1を越えて形成されているために、これらの凹状脚部
2’がさし込むように重ね合わされることによって互い
に係合することになり、横方向へはパネル本体1が単独
で移動しないことになるのである。
【0017】したがって各パネル本体1を全て敷き並べ
た後、又は敷き並べながら上部スラブ4の補強用の鉄筋
5を配筋する等の作業のために作業員は、前記のように
敷き並べたパネル本体1の上面を作業のために歩行して
も、互いに連結されているパネル本体1はずれたり移動
することはない。
【0018】そして配筋作業後に上部スラブ4を前記パ
ネル本体1の上面に流し込む。この場合、パネル本体1
は互いに密着された状態で配設されているため、流し込
んだ未硬化の上部スラブ4材はパネル本体1を経由して
下部スラブ3上に流れ出ることもない。
【0019】また前記のように敷き並べた複数のパネル
本体1は、全体として凹状脚部2,2’の間隔が一定と
なり、その結果、上方から加わる荷重が均一に分散され
ることになるのである。
【0020】さらに施工後においては、前記凹状脚部
2,2’によって下部スラブ3と上部スラブ4との間に
空隙が生じ、この部分が湧水の排水路となるのである。
【0021】
【考案の効果】前記のようにこの考案に係る湧水処理用
パネルによれば、パネル本体に断面略錐形又は台形状の
凹状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記パネル本
体の端縁に形成した凹状脚部は、他の位置に存在する凹
状脚部の直径の2分の1を越える略半円筒状に形成して
あるので、上記複数のパネル本体を下部スラブ上に敷き
並べるに際し、各パネル本体の端縁部分の凹状脚部が重
合するように互いに噛合連結し、これによって各パネル
本体間に間隙が生じるような移動をなくすとともに、全
パネルに亙る凹状脚部間隔を一定とし、もって上方から
加わる荷重を均一に分散させ、隣接する各パネル本体を
容易に連結することができ、かつ各パネル本体の間に間
隙が生じることがないという効果を有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る湧水処理用パネルの一実施例を
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】湧水処理用パネルを用いて施工した後の状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 パネル本体 2 凹状脚部 2’ 凹状脚部 3 下部スラブ 4 上部スラブ 5 鉄筋

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体に断面略錐形又は台形状の凹
    状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記パネル本体
    の端縁に形成した凹状脚部は、他の位置に存在する凹状
    脚部の直径の2分の1を越える略半円筒状に形成したこ
    とを特徴とする湧水処理用パネル
  2. 【請求項2】 パネル本体を合成樹脂で形成した請求項
    1記載の湧水処理用パネル。
  3. 【請求項3】 パネル本体を発泡合成樹脂で形成した請
    求項1又は請求項2記載の湧水処理用パネル。
JP1991032354U 1991-04-11 1991-04-11 湧水処理用パネル Expired - Lifetime JP2554296Y2 (ja)

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JPH0516845U JPH0516845U (ja) 1993-03-02
JP2554296Y2 true JP2554296Y2 (ja) 1997-11-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2743964B2 (ja) * 1990-01-16 1998-04-28 株式会社トクヤマ 合成樹脂製パネル及び二重スラブ構造の構築方法

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JPH0516845U (ja) 1993-03-02

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