JP2541840Y2 - 湧水処理用パネル - Google Patents
湧水処理用パネルInfo
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- JP2541840Y2 JP2541840Y2 JP1991045920U JP4592091U JP2541840Y2 JP 2541840 Y2 JP2541840 Y2 JP 2541840Y2 JP 1991045920 U JP1991045920 U JP 1991045920U JP 4592091 U JP4592091 U JP 4592091U JP 2541840 Y2 JP2541840 Y2 JP 2541840Y2
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- concave
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- spring water
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、上方から加わる荷重
を均一に分散させて受けることができるとともに、隣接
する各パネル本体を容易に連結することができるように
し、かつパネル本体の連結に際し、パネル本体の重合部
を可及的に少なくするようにした湧水処理用パネルに関
するものである。
を均一に分散させて受けることができるとともに、隣接
する各パネル本体を容易に連結することができるように
し、かつパネル本体の連結に際し、パネル本体の重合部
を可及的に少なくするようにした湧水処理用パネルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、地下室等の地下構造物中に進入し
てくる地下水の排水処理をするための流水空間を確保す
る手段として、地下スラブを二重構造とし、その空間を
湧水槽として使用することが採用されている。
てくる地下水の排水処理をするための流水空間を確保す
る手段として、地下スラブを二重構造とし、その空間を
湧水槽として使用することが採用されている。
【0003】ところでこのように前記のような地下スラ
ブを二重構造とするためには、下部スラブの上に、略門
型に形成に、かつ脚片に相当する辺の下端を波状に形成
することによって連通した空間を形成し、これによって
通水性を与えたレンガブロックを配列し、その上面に上
部スラブを施工することによって、上下のスラブ間の間
隙において湧水の排水処理を施したもの(特開昭60−
40436号公報参照)が存在する。
ブを二重構造とするためには、下部スラブの上に、略門
型に形成に、かつ脚片に相当する辺の下端を波状に形成
することによって連通した空間を形成し、これによって
通水性を与えたレンガブロックを配列し、その上面に上
部スラブを施工することによって、上下のスラブ間の間
隙において湧水の排水処理を施したもの(特開昭60−
40436号公報参照)が存在する。
【0004】しかしこれによると、個々のレンガブロッ
ク自体の重量が大であること、及びこのレンガブロック
の形状は積み重ねると容積が大となって輸送効率が悪く
なる点を考慮して、方形平板状の面板と、この面板の四
隅に末広がりの脚部を形成し、これによって上下方向に
効率よく積み重ねることができるようにした湧水処理用
パネルが開発(特開昭63−78927号公報参照)さ
れるに至っている。
ク自体の重量が大であること、及びこのレンガブロック
の形状は積み重ねると容積が大となって輸送効率が悪く
なる点を考慮して、方形平板状の面板と、この面板の四
隅に末広がりの脚部を形成し、これによって上下方向に
効率よく積み重ねることができるようにした湧水処理用
パネルが開発(特開昭63−78927号公報参照)さ
れるに至っている。
【0005】また本考案者らが先に開発したものとして
図20乃至図22に示すように、パネル本体aに断面略
錐形又は台形状の凹状脚部bを一定間隔に形成するとと
もに、前記パネル本体aの端縁は、前記凹状脚部bの少
なくとも直径方向に2分の1を越える位置に形成して、
上記複数のパネル本体aを下部スラブc上に敷き並べる
に際し、各パネル本体aの端縁部分の凹状脚部bが重合
するように互いに噛合連結し、これによって各パネル本
体a間に間隙が生じるような移動をなくすとともに、も
って全パネルに亙る凹状脚部間隔bを一定とし、もって
上方から加わる荷重を均一に分散させ、隣接する各パネ
ル本体aを容易に連結することができ、かつ各パネル本
体間aに間隙の生じることがないようにした湧水処理用
パネルが存在する。
図20乃至図22に示すように、パネル本体aに断面略
錐形又は台形状の凹状脚部bを一定間隔に形成するとと
もに、前記パネル本体aの端縁は、前記凹状脚部bの少
なくとも直径方向に2分の1を越える位置に形成して、
上記複数のパネル本体aを下部スラブc上に敷き並べる
に際し、各パネル本体aの端縁部分の凹状脚部bが重合
するように互いに噛合連結し、これによって各パネル本
体a間に間隙が生じるような移動をなくすとともに、も
って全パネルに亙る凹状脚部間隔bを一定とし、もって
上方から加わる荷重を均一に分散させ、隣接する各パネ
ル本体aを容易に連結することができ、かつ各パネル本
体間aに間隙の生じることがないようにした湧水処理用
パネルが存在する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記の2件の公報に示
されているいずれの従来例にあっても、湧水処理をする
点においてはそれなりの効果を有するのであるが、いず
れのものにあっても、これを下部スラブ上に配列する場
合には、例えば各レンガブロック相互又は各パネル相互
の周側縁を単に衝き合わせるが如く接触させて配列して
あるのである。
されているいずれの従来例にあっても、湧水処理をする
点においてはそれなりの効果を有するのであるが、いず
れのものにあっても、これを下部スラブ上に配列する場
合には、例えば各レンガブロック相互又は各パネル相互
の周側縁を単に衝き合わせるが如く接触させて配列して
あるのである。
【0007】ところが、これらレンガブロック又はパネ
ルを配列した後には、その上面に位置する上部スラブを
施工するに際し、上部スラブの補強用の鉄筋を配筋しな
ければならないところ、この配筋作業をするためには、
前記配列したレンガブロック又はパネルの上を作業員が
歩行しなければならないことになる。すると、前記レン
ガブロック又はパネルは下部スラブ上に固定することな
く単に敷き並べた状態にあるために、歩行中にこれらの
レンガブロック又はパネルが移動することがあり、この
移動によって隣り合うレンガブロック又はパネル間に間
隙が生じてしまうこともある。このように間隙が形成さ
れると、その上に流し込んだ上部スラブ材が、硬化前に
前記の間隙から下部スラブ上に漏れるように落下し、レ
ンガブロック又はパネルによって形成される排水路を遮
断してしまうことがある。したがってこれらの問題が生
じないようにするためには、上記のような間隙が生じな
いように、すなわち位置ずれが生じないようにする必要
がある。
ルを配列した後には、その上面に位置する上部スラブを
施工するに際し、上部スラブの補強用の鉄筋を配筋しな
ければならないところ、この配筋作業をするためには、
前記配列したレンガブロック又はパネルの上を作業員が
歩行しなければならないことになる。すると、前記レン
ガブロック又はパネルは下部スラブ上に固定することな
く単に敷き並べた状態にあるために、歩行中にこれらの
レンガブロック又はパネルが移動することがあり、この
移動によって隣り合うレンガブロック又はパネル間に間
隙が生じてしまうこともある。このように間隙が形成さ
れると、その上に流し込んだ上部スラブ材が、硬化前に
前記の間隙から下部スラブ上に漏れるように落下し、レ
ンガブロック又はパネルによって形成される排水路を遮
断してしまうことがある。したがってこれらの問題が生
じないようにするためには、上記のような間隙が生じな
いように、すなわち位置ずれが生じないようにする必要
がある。
【0008】また前記した図20乃至図22に示す従来
例にあっては、パネル本体aの端縁に形成されている凹
状脚部bを利用して隣接する各パネル本体aを連結する
ため、及びこの凹状脚部bは、上方から加わる上部スラ
ブd並びに作業員の体重等の荷重に耐え得るものである
から太目に形成しなければならず、したがってこのよう
に太目に形成した凹状脚部bのほぼ直径に相当する幅が
重複することになり、1枚当りのパネル本体aの周縁か
らその面積を減じた面積のみがパネル本体aの有効面積
となり、その結果パネル本体aの枚数を多く必要となっ
てしまうという欠点を有していたのである。
例にあっては、パネル本体aの端縁に形成されている凹
状脚部bを利用して隣接する各パネル本体aを連結する
ため、及びこの凹状脚部bは、上方から加わる上部スラ
ブd並びに作業員の体重等の荷重に耐え得るものである
から太目に形成しなければならず、したがってこのよう
に太目に形成した凹状脚部bのほぼ直径に相当する幅が
重複することになり、1枚当りのパネル本体aの周縁か
らその面積を減じた面積のみがパネル本体aの有効面積
となり、その結果パネル本体aの枚数を多く必要となっ
てしまうという欠点を有していたのである。
【0009】この点は特開平3−28424号公報に記
載されている湧水処理用パネルについてもまったく同一
である。すなわち、パネル本体に形成した断面略錐形又
は台形状の凹状脚部を、その上下に表れる凹凸面を利用
して係合せしめる方法は、各パネルの有効面積が狭隘化
することになり、多くのパネルを必要とするのみなら
ず、特にパネルの敷設作業も長期化することになるので
ある。
載されている湧水処理用パネルについてもまったく同一
である。すなわち、パネル本体に形成した断面略錐形又
は台形状の凹状脚部を、その上下に表れる凹凸面を利用
して係合せしめる方法は、各パネルの有効面積が狭隘化
することになり、多くのパネルを必要とするのみなら
ず、特にパネルの敷設作業も長期化することになるので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこでこの考案に係る湧
水処理用パネルは前記の問題点を解決するために、パネ
ル本体に断面略錐形又は台形状の凹状脚部を一定間隔に
形成するとともに、前記複数のパネル本体を連結するに
際し、各パネル本体の端縁部を重合させ、これを前記凹
状脚部とは異なる突起状凹部、断面U字状及びL字状の
係合部、突出部を形成した連結体、又は連結ピン等で連
結するようにし、これによって各パネル本体間に間隙が
生じるような移動をなくすとともに、全パネルに亙る凹
状脚部間隔をほぼ一定とし、もって上方から加わる荷重
を均一に分散させ、隣接する各パネル本体を容易に連結
することができ、かつ各パネル本体間に間隙の生じるこ
とがないようにするとともに、パネル本体の連結に際
し、パネル本体の重合部を可及的に少なくすることによ
って同一の施工面積に対するパネル本体の使用量を可及
的に少なくするようにしたものである。
水処理用パネルは前記の問題点を解決するために、パネ
ル本体に断面略錐形又は台形状の凹状脚部を一定間隔に
形成するとともに、前記複数のパネル本体を連結するに
際し、各パネル本体の端縁部を重合させ、これを前記凹
状脚部とは異なる突起状凹部、断面U字状及びL字状の
係合部、突出部を形成した連結体、又は連結ピン等で連
結するようにし、これによって各パネル本体間に間隙が
生じるような移動をなくすとともに、全パネルに亙る凹
状脚部間隔をほぼ一定とし、もって上方から加わる荷重
を均一に分散させ、隣接する各パネル本体を容易に連結
することができ、かつ各パネル本体間に間隙の生じるこ
とがないようにするとともに、パネル本体の連結に際
し、パネル本体の重合部を可及的に少なくすることによ
って同一の施工面積に対するパネル本体の使用量を可及
的に少なくするようにしたものである。
【0011】
【実施例】<第1実施例> この考案に係る湧水処理用パネルの第1実施例を図1乃
至図3及び図6に基づいて述べると、1は、例えば方形
状に形成したパネル本体であり、このパネル本体1の材
質は特に問うところではないが、例えば合成樹脂の場合
もあれば、さらに発泡合成樹脂の場合もある。このこと
によって軽量化を図ることができるのである。またこの
パネル本体1を合成樹脂で形成した場合において透明で
あると不透明であるとを問わない。
至図3及び図6に基づいて述べると、1は、例えば方形
状に形成したパネル本体であり、このパネル本体1の材
質は特に問うところではないが、例えば合成樹脂の場合
もあれば、さらに発泡合成樹脂の場合もある。このこと
によって軽量化を図ることができるのである。またこの
パネル本体1を合成樹脂で形成した場合において透明で
あると不透明であるとを問わない。
【0012】2はこのパネル本体1に一定間隔に形成し
た凹状脚部であり、この凹状脚部2の形状は、断面が略
錐形又は台形状とする。またこの凹状脚部2は施工後に
湧水処理のための排水路の深さを形成するものとなるの
であるから、凹状脚部2の高さ(深さ)は前記排水路と
しての機能を果たすべき深さを考慮して設定されるもの
とする。したがって湧水量によって左右されることにな
るが、おおむね5cm程度であれば十分である。
た凹状脚部であり、この凹状脚部2の形状は、断面が略
錐形又は台形状とする。またこの凹状脚部2は施工後に
湧水処理のための排水路の深さを形成するものとなるの
であるから、凹状脚部2の高さ(深さ)は前記排水路と
しての機能を果たすべき深さを考慮して設定されるもの
とする。したがって湧水量によって左右されることにな
るが、おおむね5cm程度であれば十分である。
【0013】3はパネル本体1の端縁部に形成した突出
状凹部から成る係合部であり、この係合部3は前記した
凹状脚部2を利用するものではなく、それ自体独立して
形成してある。すなわち、パネル本体1の端縁部に形成
する係合部3はパネル本体1の有効面積を最大限利用し
ようとする発想に立脚しているので、少なくとも凹状脚
部2に支障を来さないように形成するのである。この係
合部3の形状については、例えば図1に示すようにパネ
ル本体1の端縁部に沿って連続する長尺物、すなわち溝
状のものとする場合、又は図2に示す等に断続的に点在
する場合のいずれでもよいが、前記のように長尺物とし
た場合には、水密性を有効に保ち得る点で好ましく、ま
た断続的に点在するものにあっては横方向に移動するこ
とがないという長所を有する。またこの係合部3は単に
隣接するパネル本体1を連結するためのものであるか
ら、その大きさは凹状脚部2程の直径又は深さを要せ
ず、比較的浅く又は狭いものであってもよい。また突出
状凹部3を前記のように長尺物に形成した場合におい
て、その幅及び深さ等は、特に問うところではない。
状凹部から成る係合部であり、この係合部3は前記した
凹状脚部2を利用するものではなく、それ自体独立して
形成してある。すなわち、パネル本体1の端縁部に形成
する係合部3はパネル本体1の有効面積を最大限利用し
ようとする発想に立脚しているので、少なくとも凹状脚
部2に支障を来さないように形成するのである。この係
合部3の形状については、例えば図1に示すようにパネ
ル本体1の端縁部に沿って連続する長尺物、すなわち溝
状のものとする場合、又は図2に示す等に断続的に点在
する場合のいずれでもよいが、前記のように長尺物とし
た場合には、水密性を有効に保ち得る点で好ましく、ま
た断続的に点在するものにあっては横方向に移動するこ
とがないという長所を有する。またこの係合部3は単に
隣接するパネル本体1を連結するためのものであるか
ら、その大きさは凹状脚部2程の直径又は深さを要せ
ず、比較的浅く又は狭いものであってもよい。また突出
状凹部3を前記のように長尺物に形成した場合におい
て、その幅及び深さ等は、特に問うところではない。
【0014】<第2実施例> 次にこの考案に係る湧水処理用パネルの第2実施例を図
4、図5及び図7に基づいて述べると、3’は方形状に
形成したパネル本体1の隣り合う二辺に断面U字状に形
成した係合部であり、3”はパネル本体1の他の二辺に
断面L字状に形成した係合部である。そしてこれら双方
の係合部3’,3”は互いに係合可能な形状に形成して
あるものとする。尚、ここにおける係合部3’,3”に
対する考え方も前記した第1実施例に述べた点と同様で
ある。凹状脚部2については、前記第1実施例と同一で
ある。
4、図5及び図7に基づいて述べると、3’は方形状に
形成したパネル本体1の隣り合う二辺に断面U字状に形
成した係合部であり、3”はパネル本体1の他の二辺に
断面L字状に形成した係合部である。そしてこれら双方
の係合部3’,3”は互いに係合可能な形状に形成して
あるものとする。尚、ここにおける係合部3’,3”に
対する考え方も前記した第1実施例に述べた点と同様で
ある。凹状脚部2については、前記第1実施例と同一で
ある。
【0015】<第3実施例> さらにこの考案に係る湧水処理用パネルの第3実施例を
図8乃至図15に基づいて述べると、本実施例は連結体
4,4’を用いている点で前記各実施例と異なってい
る。すなわち、連結体4は、コップ状の突起部5を例え
ば4個形成した方形状に形成してあり、これはそれ自体
独立に成型することも可能であるが、パネル本体1の一
部を切取ることによって形成することが可能である。
図8乃至図15に基づいて述べると、本実施例は連結体
4,4’を用いている点で前記各実施例と異なってい
る。すなわち、連結体4は、コップ状の突起部5を例え
ば4個形成した方形状に形成してあり、これはそれ自体
独立に成型することも可能であるが、パネル本体1の一
部を切取ることによって形成することが可能である。
【0016】連結体4’は、例えば4個のコップ状突起
他部5を紐状部材によって連結して略方形状に形成して
ある。
他部5を紐状部材によって連結して略方形状に形成して
ある。
【0017】いずれの連結体4,4’を用いる場合にお
いても隣り合うパネル本体1を、その端縁部をわずかに
重合せしめ、各パネル本体1のコーナー部における凹状
脚部2に、それぞれコップ状の突起部5を挿入すること
によって4枚のパネル本体1を連結するのである。その
他凹状脚部2は、第1実施例と同一である。
いても隣り合うパネル本体1を、その端縁部をわずかに
重合せしめ、各パネル本体1のコーナー部における凹状
脚部2に、それぞれコップ状の突起部5を挿入すること
によって4枚のパネル本体1を連結するのである。その
他凹状脚部2は、第1実施例と同一である。
【0018】<第4実施例> またこの考案に係る湧水処理用パネルの第4実施例を図
16乃至図20に基づいて述べると、本実施例は、パネ
ル本体1の端縁部に複数の孔6を穿設し、この孔6に挿
入するための連結ピン7を用いる点で前記各実施例と異
なっている。すなわち各パネル本体1の端縁部には複数
の孔6を穿設し、隣り合うパネル本体1を、前記端縁部
がわずかに重合せしめ、上下のパネル本体1の孔6を貫
通するように連結ピン7を挿入し、これによって各パネ
ル本体1を連結するのである。
16乃至図20に基づいて述べると、本実施例は、パネ
ル本体1の端縁部に複数の孔6を穿設し、この孔6に挿
入するための連結ピン7を用いる点で前記各実施例と異
なっている。すなわち各パネル本体1の端縁部には複数
の孔6を穿設し、隣り合うパネル本体1を、前記端縁部
がわずかに重合せしめ、上下のパネル本体1の孔6を貫
通するように連結ピン7を挿入し、これによって各パネ
ル本体1を連結するのである。
【0019】
【作用】<第1実施例の作用> 下部スラブ8を施工した後に、この下部スラブ8上面に
凹状脚部2の突出面が下方となるようにパネル本体1を
前後左右に敷設する。この場合、一方のパネル本体1の
端縁部に形成されている係合部3に、他方のパネル本体
1の端縁部に形成されている係合部3をさし込むように
互いに重ね合わせ、もって前後左右に隣接する各パネル
本体1を連結するのである。
凹状脚部2の突出面が下方となるようにパネル本体1を
前後左右に敷設する。この場合、一方のパネル本体1の
端縁部に形成されている係合部3に、他方のパネル本体
1の端縁部に形成されている係合部3をさし込むように
互いに重ね合わせ、もって前後左右に隣接する各パネル
本体1を連結するのである。
【0020】各係合部3は、互いに同一形状に形成され
ているために、互いに密着して連結されることになる。
またこの場合、各パネル本体1の平坦部における重合部
も密着することになる。
ているために、互いに密着して連結されることになる。
またこの場合、各パネル本体1の平坦部における重合部
も密着することになる。
【0021】<第2実施例の作用> 係合部3’,3”を断面U字状及びL字状に形成した第
2実施例においては、パネル本体1を前記のように敷設
するに際し、相隣接するパネル本体1間において、一方
のパネル本体1の係合部3’のU字溝に、隣接する他方
のパネル本体1のL字状の係合部3”を嵌合せしめて連
結するのである。この結果、各パネル本体1の四辺がそ
れぞれ係合部3’,3”によって強固に連結されること
になるのである。
2実施例においては、パネル本体1を前記のように敷設
するに際し、相隣接するパネル本体1間において、一方
のパネル本体1の係合部3’のU字溝に、隣接する他方
のパネル本体1のL字状の係合部3”を嵌合せしめて連
結するのである。この結果、各パネル本体1の四辺がそ
れぞれ係合部3’,3”によって強固に連結されること
になるのである。
【0022】<第3実施例の作用> 連結体4,4’を用いる第3実施例においては、各パネ
ル本体1を図14に示すように前後左右に敷設し、しか
もこの場合各パネル本体1の端縁部が互いに上下となる
ように重合せしめ、各パネル本体1のコーナー部におけ
る各1個の凹状脚部2に、連結体4,4’の突起部5を
挿入することによって4枚のパネル本体を連結するので
ある。
ル本体1を図14に示すように前後左右に敷設し、しか
もこの場合各パネル本体1の端縁部が互いに上下となる
ように重合せしめ、各パネル本体1のコーナー部におけ
る各1個の凹状脚部2に、連結体4,4’の突起部5を
挿入することによって4枚のパネル本体を連結するので
ある。
【0023】<第4実施例の作用> 連結ピン7を用いる第4実施例においては、各パネル本
体1を前後左右に敷設し、しかもこの場合各パネル本体
1の端縁部に形成されている孔6が貫通するように上下
に重合せしめ、この孔6に連結ピン7を挿入することに
よって隣り合うパネル本体1を連結するのである。
体1を前後左右に敷設し、しかもこの場合各パネル本体
1の端縁部に形成されている孔6が貫通するように上下
に重合せしめ、この孔6に連結ピン7を挿入することに
よって隣り合うパネル本体1を連結するのである。
【0024】そしていずれの実施例においても各パネル
本体1を全て敷き並べた後、又は敷き並べながら上部ス
ラブ9の補強用の鉄筋10を配筋するのであるが、この
場合、作業員は、前記のように敷き並べたパネル本体1
の上面を作業のために歩行しても、互いに連結されてい
るパネル本体1はずれたり移動することはない。
本体1を全て敷き並べた後、又は敷き並べながら上部ス
ラブ9の補強用の鉄筋10を配筋するのであるが、この
場合、作業員は、前記のように敷き並べたパネル本体1
の上面を作業のために歩行しても、互いに連結されてい
るパネル本体1はずれたり移動することはない。
【0025】そして配筋作業後に上部スラブ9を前記パ
ネル本体1の上面に流し込む。この場合、パネル本体1
は互いに密着された状態で配設されているため、流し込
んだ未硬化の上部スラブ9材はパネル本体1を経由して
下部スラブ8上に流れ込むことはない。
ネル本体1の上面に流し込む。この場合、パネル本体1
は互いに密着された状態で配設されているため、流し込
んだ未硬化の上部スラブ9材はパネル本体1を経由して
下部スラブ8上に流れ込むことはない。
【0026】また前記のように敷き並べた複数のパネル
本体1は、全体として凹状脚部2の間隔がほぼ一定とな
り、その結果、上方から加わる荷重が均一に分散される
ことになるのである。
本体1は、全体として凹状脚部2の間隔がほぼ一定とな
り、その結果、上方から加わる荷重が均一に分散される
ことになるのである。
【0027】さらに施工後においては、前記凹状脚部2
によって下部スラブ8と上部スラブ9との間に空隙が生
じ、この部分が湧水の排水路となるのである。
によって下部スラブ8と上部スラブ9との間に空隙が生
じ、この部分が湧水の排水路となるのである。
【0028】
【考案の効果】前記のようにこの考案に係る湧水処理用
パネルによれば、パネル本体に断面略錐形又は台形状の
凹状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記複数のパ
ネル本体を連結するに際し、各パネル本体の端縁部を重
合させ、これを前記凹状脚部とは異なる突起状凹部、断
面U字状及びL字状の係合部、突出部を形成した連結
体、又は連結ピン等で連結するようにしてあるので、こ
れによって各パネル本体間に間隙が生じるような移動を
なくすとともに、全パネルに亙る凹状脚部間隔をほぼ一
定とし、もって上方から加わる荷重を均一に分散させ、
隣接する各パネル本体を容易に連結することができ、か
つ各パネル本体間に間隙の生じることがないようにする
とともに、パネル本体の連結に際し、パネル本体の重合
部を可及的に少なくすることによって同一の施工面積に
対するパネル本体の使用量を可及的に少なくすることが
できるという効果を有するのである。
パネルによれば、パネル本体に断面略錐形又は台形状の
凹状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記複数のパ
ネル本体を連結するに際し、各パネル本体の端縁部を重
合させ、これを前記凹状脚部とは異なる突起状凹部、断
面U字状及びL字状の係合部、突出部を形成した連結
体、又は連結ピン等で連結するようにしてあるので、こ
れによって各パネル本体間に間隙が生じるような移動を
なくすとともに、全パネルに亙る凹状脚部間隔をほぼ一
定とし、もって上方から加わる荷重を均一に分散させ、
隣接する各パネル本体を容易に連結することができ、か
つ各パネル本体間に間隙の生じることがないようにする
とともに、パネル本体の連結に際し、パネル本体の重合
部を可及的に少なくすることによって同一の施工面積に
対するパネル本体の使用量を可及的に少なくすることが
できるという効果を有するのである。
【図1】この考案に係る湧水処理用パネルの第1実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図2】この考案に係る湧水処理用パネルの第1実施例
の他例を示す斜視図である。
の他例を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】この考案に係る湧水処理用パネルの第2実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】第1実施例に基づいて湧水処理用パネルを施工
した後の状態を示す断面図である。
した後の状態を示す断面図である。
【図7】第2実施例に基づいて湧水処理用パネルを施工
した後の状態を示す断面図である。
した後の状態を示す断面図である。
【図8】この考案に係る湧水処理用パネルの第3実施例
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図9】図8のC−C線断面図である。
【図10】連結体の一例を示す斜視図である。
【図11】図10のD−D線断面図である。
【図12】連結体の他例を示す斜視図である。
【図13】図12のE−E線断面図である。
【図14】連結体によって4枚のパネル本体を連結した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図15】第3実施例に基づいて湧水処理用パネルを施
工した後の状態を示す断面図である。
工した後の状態を示す断面図である。
【図16】この考案に係る湧水処理用パネルの第4実施
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図17】図16のF−F線断面図である。
【図18】連結ピンの斜視図である。
【図19】第4実施例に基づいて湧水処理用パネルを施
工した後の状態を示す断面図である。
工した後の状態を示す断面図である。
【図20】湧水処理用パネルの従来例を示す斜視図であ
る。
る。
【図21】図20のG−G線断面図である。
【図22】従来の湧水処理用パネルを用いて施工した後
の状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
1 パネル本体 2 凹状脚部 3 係合部 3’ 係合部 3” 係合部 4 連結体 4’ 連結体 5 突起部 6 孔 7 連結ピン 8 下部スラブ 9 上部スラブ 10 鉄筋
Claims (6)
- 【請求項1】 パネル本体に断面略錐形又は台形状の凹
状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記パネル本体
の端縁部に凹状脚部とは異なる突出状凹部から成る係合
部を形成したことを特徴とする湧水処理用パネル。 - 【請求項2】 係合部はパネル本体の端縁部に沿って連
続した長尺物とした請求項1記載の湧水処理用パネル。 - 【請求項3】 係合部はパネル本体の端縁部に沿って断
続的に形成した請求項1記載の湧水処理用パネル。 - 【請求項4】 パネル本体は略方形状に形成し、そのう
ち隣り合う二辺には断面U字状の係合部を、また他の二
辺には前記係合部に係合自在な断面L字状の係合部をそ
れぞれ形成した請求項1記載の湧水処理用パネル。 - 【請求項5】 方形状に形成したパネル本体に断面略錐
形又は台形状の凹状脚部を一定間隔に形成するととも
に、前記パネル本体の端縁部をわずかに重合するように
パネル本体を敷設した場合における相隣接するパネル本
体の前記凹状脚部に突起部を形成した連結体を係合する
ことによって前記隣接する複数のパネル本体を連結可能
に形成したことを特徴とする湧水処理用パネル。 - 【請求項6】 パネル本体に断面略錐形又は台形状の凹
状脚部を一定間隔に形成するとともに、前記パネル本体
の端縁部に、連結ピン挿入用の孔を形成したことを特徴
とする湧水処理用パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045920U JP2541840Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 湧水処理用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991045920U JP2541840Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 湧水処理用パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564304U JPH0564304U (ja) | 1993-08-27 |
JP2541840Y2 true JP2541840Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12732688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991045920U Expired - Lifetime JP2541840Y2 (ja) | 1991-05-23 | 1991-05-23 | 湧水処理用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541840Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6316537A (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-23 | Sony Corp | イオンビ−ム発生装置 |
JP2821619B2 (ja) * | 1989-06-23 | 1998-11-05 | 株式会社竹中工務店 | 地下構造物の排水構造 |
-
1991
- 1991-05-23 JP JP1991045920U patent/JP2541840Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564304U (ja) | 1993-08-27 |
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