JP2003096389A - メッシュシート用難燃塗装剤と、これにより形成した難燃塗装膜 - Google Patents

メッシュシート用難燃塗装剤と、これにより形成した難燃塗装膜

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JP2003096389A JP2001295818A JP2001295818A JP2003096389A JP 2003096389 A JP2003096389 A JP 2003096389A JP 2001295818 A JP2001295818 A JP 2001295818A JP 2001295818 A JP2001295818 A JP 2001295818A JP 2003096389 A JP2003096389 A JP 2003096389A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃性メッシュシートに塗装したり、使用後
洗濯処理した難燃性メッシュシートに塗装低劣化した難
燃性を改善し、耐洗濯性を付与するメッシュシート用難
燃塗装剤と、これにより形成した難燃塗装膜を提供す
る。 【解決手段】 A.樹脂固形分の15〜60重量%が水
酸基含有樹脂とポリイソシアネートとからなる非ハロゲ
ン系ポウレタン樹脂系塗装剤組成物の樹脂固形分100
重量部に対し、B.凝固点−20℃以上の非ハロゲン有
機リン酸エステル10〜100重量部と、C.a.平均
粒径30μm以下のメラミン系化合物20〜120重量
部、b.平均粒径30μm以下のヒドラゾジカルボンア
ミド20〜120重量部、c.平均粒径30μm以下の
ポリリン酸アンモニウム化合物20〜120重量部のa
〜cから選んだ1または2以上からなる難燃剤20〜1
80重量部を配合してなる、メッシュシート用難燃塗装
剤と、これを用いて形成した難燃塗装膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長期間屋外で使用さ
れる建設工事現場、土木工事現場で使用される建築工事
用メッシュシートを難燃性化するメッシュシート用難燃
塗装剤と難燃塗装膜に関する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている建築工事用メッシュ
シートはポリエステル、ポリプロピレン等のマルチフィ
ラメント繊維を製織加工した原織物を塩化ビニル系ペー
スト樹脂組成物で被覆後加熱処理し、所望形状に加工し
製品化したものが多く使用されている。塩化ビニル樹脂
を用いて被覆加工した製品は難燃性は優れているが、全
て塩素及び可塑剤を含有するため、焼却のため燃焼する
とハロゲンガスやダイオキシン類を発生し、また使用中
に環境ホルモンがブリードし、流出して環境を汚染する
恐れがある。そのため最近は塩化ビニル樹脂を用いない
で、ポリオレフィン系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を用
い、難燃剤もハロゲン元素を含有しない、窒素、燐系の
ものを用いてマルチフィラメント繊維を製織加工した原
織物を被覆し、加熱処理したノンハロゲン建築工事用メ
ッシュシートも製造され、建築現場で使用されている。
建築工事用メッシュシートは建築現場で展張し、3〜1
0ヶ月間使用するが、使用中に自動車の排気ガス等によ
る汚れ、建材に塗装する塗料の付着による汚れ、工事中
にその他の汚れが付着する。これらの汚れは約40〜5
0℃の洗濯水に浸漬後洗濯して建築工事用メッシュシー
トから除去し、シートは再使用する。しかし汚れが酷く
洗濯しても汚れを除去できないものがある。工事現場に
汚れたメッシュシートを展張すると、地域の美観を損ね
ると非難される。これらの汚れの取れないメッシュシー
トはやむをえず、メッシュシートと同色の塗料を塗装し
て新品と同等の色、美観を有する建築工事用メッシュシ
ートとして再使用してきた。 ところが通常の塗料に難
燃剤を有効量配合すると塗装面が凹凸になる、洗濯時に
塗料が剥離する、塗料を噴霧するノズルに塗料が詰まる
等の問題が生じ実用に耐えない。したがって、従来は汚
れの取れないメッシュシートの再使用に当たっては難燃
剤を配合しない塗料を塗布しているのでシートの難燃性
は著しく低下している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建築工事現場に展張す
るメッシュシートは、ポリエステル等の含有樹脂のマル
チフィラメント繊維を製織した原織物に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体やポリウレタン等の合成樹脂と赤燐、
ポリ燐酸アンモニウム、有機リン酸エステル等の難燃剤
を加えた難燃化処理剤で処理して製品としていたが、こ
れ等の処理剤で処理したシートは耐洗濯性が劣るので展
張使用後洗濯して汚れを除去して再使用すると難燃が劣
化する。使用と洗濯を繰り返すと難燃性は著しく低下す
る。本発明の難燃化塗装剤は、このような通常の難燃化
処理したメッシュシートの難燃層の上に予め塗装して、
耐洗濯性を向上させるとともに、良好な艶のある被膜を
形成し、従来の難燃化処理剤により形成した被膜が艶が
なく、外観がよくない欠点があったのも改善するもので
ある。また、本発明の難燃化塗装剤は、工事現場に展張
した使用済みのメッシュシートを回収して洗濯し、汚れ
を除いた後、メッシュシートに塗装して劣化した難燃性
を改善し、併せて艶を与えるためにも使用される。この
ように本発明は難燃処理したメッシュシートに塗装した
り、使用後、洗濯して難燃性が劣化したメッシュシート
に塗布して、難燃性と耐洗濯性を付与するメッシュシー
ト用難燃塗装剤と、この塗装剤により形成したメッシュ
シートの難燃塗装膜を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. A.樹脂固形分の15〜60重量%が水酸基含
有樹脂とポリイソシアネートとからなる非ハロゲン系ポ
ウレタン樹脂系塗装剤組成物の樹脂固形分100重量部
に対し、B.凝固点−20℃以上の非ハロゲン有機リン
酸エステル10〜100重量部と、C.a.平均粒径3
0μm以下のメラミン系化合物20〜120重量部、
b.平均粒径30μm以下のヒドラゾジカルボンアミド
20〜120重量部、c.平均粒径30μm以下のポリ
リン酸アンモニウム化合物20〜120重量部のa〜c
から選んだ1または2以上からなる難燃剤20〜180
重量部を配合してなる、メッシュシート用難燃塗装剤。 2. 水酸基含有樹脂とポリイソシアネートとからなる
非ハロゲン系ポウレタン樹脂系塗装剤組成物がアクリル
ポリオール樹脂100重量部に対し、とポリイソシアネ
ート10〜100重量部とからなる非ハロゲン系ポリウ
レタン樹脂系塗装剤組成物である、1項に記載されたメ
ッシュシート用難燃塗装剤。 3. メラミン系化合物がシアヌル酸メラミン、リン酸
メラミン、硫酸メラミンから選んだ1または2以上であ
る、1項または2項に記載されたメッシュシート用難燃
塗装剤。 4. ポリリン酸アンモニウム化合物がカプセルで内包
された、1項ないし3項のいずれか1項に記載されたメ
ッシュシート用難燃塗装剤。 5. 1項ないし4項のいずれか1項に記載されたメッ
シュシート用難燃塗装剤をメッシュシートに塗装して形
成した、膜厚7μm〜50μmで酸素指数が26以上で
ある、難燃塗装膜。」 に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で言うメッシュシート用難
燃塗装剤とは塗料を構成する樹脂、硬化剤、顔料、溶剤
及び難燃剤、有機リン酸エステル等からなり、塩素、臭
素等のハロゲン元素を含有せず、さらにカドミウム、鉛
等の有害元素を含有しない塗装剤である。本発明で使用
するポリウレタン系塗装剤としては、例えばアクリルポ
リオール樹脂の基体樹脂と、ポリイソシアネート硬化剤
を含有する硬化性塗料があげられる。アクリルポリオー
ル樹脂としては、水酸基含有アクリル単量体及びその他
の重合性単量体を共重合せしめて得られる、10〜20
0mgKOH/g 、好ましくは25〜90mgKOH/g の
範囲内の水酸基価を有するものが使用できる。水酸基含
有アクリル単量体は1分子中に水酸基と重合性不飽和結
合を有する化合物であり、例えば、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリル酸の炭素原子数1〜
8個のヒドロキシアルキルエステル等があげられる。
【0006】その他の重合性単量体は、水酸基含有アク
リル単量体と共重合可能な、1分子中に重合性不飽和結
合を有する化合物であり、例えば、メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリ
ル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレ
ート、アクリル酸デシル等の(メタ)アクリル酸の炭素
原子数1〜24個のアルキルまたはシクロアルキルエス
テル;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)ア
クリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド、N−メチロール(メタ)アク
リルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド等の官
能性(メタ)アクリルアミド;グリシジル(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリルアミド、アリル
グリシジルエーテル等のグリシジル含有ビニル単量体;
スチレン、ビニルトルエン、プロピオン酸ビニル、α−
メチルスチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリ
ル、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、ベオバ
モノマー(シェル化学製品)等のビニル単量体等があげ
られる。上記アクリルポリオール樹脂は一般に5000
〜40000範囲内の数平均分子量を有することができ
る。
【0007】ポリイソシアネート硬化剤としては、例え
ば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシ
アネート等の脂肪族ジイソシアネート;4,4′−メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロ
ンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート;キシ
リレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリフェニルメタ
ンジイソシアネート、(以下ポリメリックMDI)等の
芳香族ジイソシアネート;及びこれらのイソシアネート
体やビュウレット体等の類似の化合物があげられ、これ
らは1種または2種以上混合して使用できる。本発明で
使用するポリウレタン樹脂系塗装剤組成物において、上
記したアクリルポリオール樹脂とポリイソシアネート硬
化剤との配合割合(固形分換算)は、アクリルポリオー
ル樹脂100重量部に対してポリイソシアネート硬化剤
を10〜100重量部、特に20〜80重量部の範囲が
好ましい。
【0008】該塗装剤組成物は、上記したアクリルポリ
オール樹脂及びポリイソシアネート硬化剤を有機溶剤に
溶解もしくは分散することにより得られる有機溶剤系塗
装剤組成物として使用することができる。該有機溶剤と
しては、例えば、ヘプタン、トルエン、キシレン、オク
タン、ミネラルスピリット等の炭化水素系溶媒、酢酸エ
チル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、メチルセロソ
ルブアセテート、ブチルカルビトールアセテート等のエ
ステル系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、ジイソブチルケトン等のケトン液溶媒、n−ブ
チルエーテル、ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル等のエーテル系の溶媒等を使用できる。
【0009】本発明で使用するポリウレタン系塗装剤組
成物において、上記した以外に必要に応じて着色顔料、
塗面調整剤、体質顔料等の従来から公知の添加剤を配合
することができる。本発明で使用する難燃剤としては非
ハロゲン有機リン酸エステルと、a.メラミン系化合
物、b.ヒドラゾジカルボンアミド、c.ポリ燐酸アン
モニウム化合物のa〜cから選んだ1または2以上を用
いるが、これらの難燃剤は相乗効果があるので併用する
ことが好ましい。
【0010】本発明で使用する非ハロゲン有機リン酸エ
ステルは、非ハロゲン有機リン酸エステル、非ハロゲン
有機縮合リン酸エステル誘導体、及び非ハロゲン有機ホ
スホン酸エステル系化合物である。これらは単独で用い
てもよく、また3者を混合して用いてもよい。非ハロゲ
ン有機リン酸エステルは塗料の溶剤に溶解し、塗料と一
体化した溶液となるのでノズルを用いて噴霧塗装する場
合、ノズル詰まりがなくスムーズな噴霧塗装ができるの
で好ましい。
【0011】非ハロゲン有機リン酸エステルは燐含有量
5〜15重量%、凝固点−20℃以上のものである。凝
固点−20℃以下のものは塗装した場合タックがでるの
で好ましくない。これらを配合すると難燃性は窒素系難
燃剤と相乗効果がある。非ハロゲン有機リン酸エステル
としては大八化学工業株式会社製 TPP、TXP等が
挙げられる。非ハロゲン有機縮合リン酸エステルは塗料
の樹脂固形分100重量部に対して10〜100重量部
である。10重量部以下では効果が少なく、100重量
部以上では難燃効果の向上が小さくなり製品にタックが
生ずるので好ましくない。非ハロゲン有機縮合リン酸エ
ステル誘導体はリン含有量5〜15重量%、凝固点−2
0℃以上のものである。凝固点−20℃以下のものは塗
装した場合タックがでるので好ましくない。非ハロゲン
有機縮合リン酸エステル誘導体としては大八化学工業株
式会社製CR−733S、CR−741、CR−74
7、大和化学工業株式会社製 フランPPN−2等が挙
げられる。非ハロゲン有機縮合リン酸エステル誘導体は
塗料の樹脂固形分100重量部に対して10〜100重
量部である。10重量部以下では難燃効果が小さく、1
00重量部以上では難燃効果の向上が小さくなり製品に
タックが生ずるので好ましくない。非ハロゲン有機ホス
ホン酸エステル系化合物は凝固点−20℃以上である。
−20℃以下のものは塗装した場合タックがでるので好
ましくない。非ハロゲン有機ホスホン酸エステル系化合
物としては明成化学工業株式会社製ホスコン FR90
3N、ホスコン FR960N等が挙げられる。これら
の非ハロゲン有機ホスホン酸エステルの配合量は、塗装
剤の樹脂固形分100重量部に対して10〜100重量
部である。10重量部以下では難燃性の効果が小さく、
100重量部以上では難燃性の向上が小さくなり、製品
にタックが生ずるので好ましくない。
【0012】また本発明は、メラミン系化合物と、ヒド
ラゾジカルボンアミドと、ポリ燐酸アンモニウムから選
んだ1または2以上を使用する。本発明で使用するメラ
ミン系化合物は燃焼時に熱分解し、窒素ガスを発生す
る、この窒素ガスが酸素を遮断する。またメラミン系化
合物は含窒素ガスを発生しながら脱水炭化触媒としてウ
レタン系樹脂塗料の炭化を促進し、難燃効果を向上す
る。本発明で使用するメラミン系化合物の平均粒径は3
0μm以下である。好ましくは20μm以下である。さ
らに好ましくは10μm以下である。30μm以上では
塗装剤をノズルを通して噴霧塗装する場合、ノズル詰ま
りを生じやすい。その結果噴霧ムラを生じやすい。さら
に塗装面に凹凸が生じ平滑塗装面の塗装ができなくな
る。また光沢がなくなる。
【0013】本発明で使用されるメラミン系化合物とし
ては、シアヌル酸メラミン、リン酸メラミン、ポリリン
酸メラミン、硫酸メラミンがある。本発明で使用される
シアヌル酸メラミンは平均粒径30μm以下のものであ
る。特に10μm以下のものは塗装面が平滑になるので
好ましい。例として、日産化学工業株式会社製MC−6
10平均粒径3μm、MC−640平均粒径3μmのも
のが挙げられる。シアヌル酸メラミンの化学構造式は下
記の通りである。
【0014】
【化1】
【0015】本発明で使用されるリン酸メラミンまたは
ポリリン酸メラミンは平均粒径30μm以下のものであ
る。特に平均粒径10μm以下のものは塗装面が平滑に
なるので好ましい。例として株式会社三和ケミカル製M
PP−A平均粒径3μmが挙げられる。リン酸メラミン
の化学構造式は下記の通りである。
【0016】
【化2】
【0017】本発明で使用される硫酸メラミンは平均粒
径30μm以下のものである。平均粒径20μm以下の
ものは塗装面が平滑になるので好ましい。例としてアピ
ノン800−1平均粒径15μm株式会社三和ケミカル
製が挙げられる。硫酸メラミンの化学構造式は次の通り
である。
【0018】
【化3】
【0019】本発明で使用されるヒドラゾジカルボンア
ミドは燃焼時に熱分解し多量の窒素ガスを発生する。こ
の窒素ガスが酸素を遮断する。ヒドラゾジカルボンアミ
ドは燃焼性においてメラミン系化合物と相乗効果がある
のが特徴である。これにより塗料の塗装面の燃焼を抑制
し難燃化する。本発明で使用されるヒドラゾジカルボン
アミドの平均粒径は30μm以下である。好ましくは2
0μm以下である。さらに好ましくは10μm以下であ
る。30μm以上では難燃塗装剤がノズルを通して噴霧
塗装する場合ノズル詰まりを生じやすい。さらに塗装面
に凹凸が生じ平滑な塗装面の塗装ができない。また光沢
が出なくなる。ヒドラゾジカルボンアミドの例として大
塚化学株式会社製のKBH−30平均粒径5μmが挙げ
られる。ヒドラゾジカルボンアミドの化学構造式は次の
通りである。
【0020】
【化4】
【0021】本発明で使用されるポリリン酸アンモニウ
ム化合物としてはカプセルで内包したポリリン酸アンモ
ニウムが好ましく使用される。ポリリン酸アンモニウム
の平均粒径は30μm以下である。好ましくは20μm
以下である。さらに好ましくは10μm以下である。3
0μm以上では難燃塗装剤をノズルを通して噴霧塗装す
る場合、ノズル詰まりを生じやすい。さらに塗装面に凹
凸が生じ平滑な塗装面の塗装ができなくなる。また光沢
が出なくなる。ポリリン酸アンモニウムの例としてチッ
ソ株式会社製のTERRAJUC−60平均粒径8μm
が挙げられる。リン酸アンモニウムの化学構造式は次の
通りである。 (NH4 )3 PO4 ポリリン酸アンモニウムの化学構造式は次の通りであ
る。 (NH4 ・PO3 )n メラミン系化合物、ヒドラゾジカルボンアミド、ポリリ
ン酸アルミニウムから選んだ1または2以上の化合物は
塗料固形分15〜60重量%の非ハロゲン塗料の樹脂固
形分100重量部に対して20〜100重量部存在する
ことが必要である。20重量部以下では難燃効果が奏さ
れず、100重量部以上では難燃効果の向上が小さくな
る。さらに難燃塗装剤と建築工事用メッシュシートとの
密着性が悪くなる。その結果建築工事用メッシュシート
を洗濯するとメッシュシートの表面から難燃塗装剤が部
分的に剥離する。
【0022】本発明でシンナーを使用する場合は、シン
ナーは塩素等のハロゲン元素が含有しない有機溶剤で構
成されたシンナーを用いる。有機溶剤としては、トルエ
ン、キシレン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、メチルセ
ロソルプアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、n−ブチルエーテル、ジオキサン、が使
用される。特にこれらの有機溶剤は一般には2〜4種併
用して使用されることが多い。本発明で使用する難燃塗
装剤を用いてメッシュシートを塗装して形成する塗装膜
の膜厚は、7〜50μmである。塗装膜厚が7μm以下
では難燃効果が奏されず、50μm以上では乾燥が遅く
なり、折り畳んで包装するとブロッキングが生ずるので
好ましくない。本発明で使用する難燃塗装剤の酸素指数
は26以上である。形成される塗装膜の酸素指数も26
以上である。酸素指数26以下では建築工事用メッシュ
シート洗濯品の難燃性の向上をはかる効果は小さいので
好ましくない。
【0023】
【実施例】次に実施例を示して本発明を具体的に説明す
る。はじめに、実施例と比較例で使用する、従来使用さ
れている難燃メッシュシートについて説明し、次に、こ
のメッシュシートの洗濯処理について説明する。このメ
ッシュシートに本発明の難燃性塗装剤が塗装される。洗
濯処理して難燃性が低下したメッシュシートに本発明の
塗装剤を塗布して、低下した難燃性を向上させ、耐洗濯
性を付与するのである。実施例1〜11は洗濯処理した
メッシュシートに本発明の塗装剤を塗布した例であり、
難燃性が向上し、耐洗濯性が良好となったことを示す。
実施例12〜15は、従来の難燃メッシュシートに洗濯
前に本発明の塗装剤を塗布した例であって、洗濯しても
難燃性が低下しないことを示す。 (A) 従来のメッシュシートを難燃処理する難燃樹脂
液 エチレン−酢酸ビニル共重合体S−752(住友化学工
業株式会社製、固形分50重量%)140重量部、ポリ
ウレタンアデカボンタイターHUX−380(旭電化工
業株式会社製、固形分38重量%)79重量部と難燃剤
として赤燐 ノーバエクセル140(燐化学株式会社
製)6重量部、ポリリン酸アンモニウムTERRAJU
C−60(チッソ株式会社製)60重量部、と非ハロゲ
ン有機リン酸エステルTCP(大八化学工業株式会社
製)8重量部と水酸化アルミニウムハイジライト H−
42M(昭和電工株式会社製)80重量部、及び酸化チ
タン JR401(ライカ株式会社製)10重量部、カ
ーボンブラック ISAF(旭カーボン株式会社製)
0.3重量部、紫外線吸水剤 チヌピン 327(チバ
ガイギ社製)0.8重量部からなる混合物液をプラネタ
リヤミキサーで撹拌混合し、粘度4,840cp(BM
型粘度計 ローターV−6、12rpm 、25℃)の難燃
樹脂溶液を得た。 (B) 従来用いられている織布 繊度750デニールのポリエステルマルチフィラメント
繊維を3本曳き揃えて、ドビ付織機で経糸45本/10
cm、緯糸45/10cmのもしや織の織布重量220 g/
2 を織った。 (C) 従来の建築工事用メッシュシート 難燃樹脂液(A)の入った槽中へ、織布(B)をガイド
ロールを通しピンチロールでピンチし難燃樹脂液を通
過、含浸させマングルロールで絞った後エアブローし、
110℃、140℃、180℃の加熱炉を通過させて乾
燥ゲル化させて、重量379 g/m2 の建築工事用メッ
シュシートを得た。 (D) 従来の建築工事用メッシュシートの洗濯処理と
処理したメッシュシート (C)で得た建築工事用メッシュシート重量379 g/
2 からなる洗剤を水で薄めて濃度0.2%した水温40℃
の洗濯水に6時間浸漬後、メッシュシートの表面、裏面
共に水圧100Kg/cm2 でノズルから水を噴射して洗濯
を行った。上記洗濯を5回繰り返し行った。洗濯後の建
築工事用メッシュシート洗濯品の重量は362 g/m2 であ
った。該建築工事用メッシュシート洗濯品の防炎性は燃
焼試験法 JIS L 1091によるA−1法及びD
法による性能は下記の通りであった。 この建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例の難燃塗
装剤を塗装するメッシュシートとして使用した。
【0024】実施例1 アクリルポリオール樹脂(スチレン/メチルメタクリレ
ート/2 ヒドロキシエチルメタクリレート)のラジカ
ル共重合体(重量平均分子量 20,000、水酸基価
70mgKOH/g、樹脂固形分 30重量%)30重量
%、顔料 酸化チタン TR401 15重量%、カー
ボンブラック TSAF 0.5重量%からなる、トル
エン溶液の塗料樹脂固形分 30重量%の塗料333重
量部に難燃剤としてシアヌル酸メラミン MC−640
(日産化学株式会社製、平均粒径3μm)90重量部、
非ハロゲン有機リン酸エステル TPP(大八化学工業
株式会社製、凝固点48℃)40重量部を混合機に添加
し、撹拌混合を30分間行って樹脂液を得た。前記樹脂
液100重量部に硬化剤ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(関西ペイント株式会社製)10重量部、シンナA
(トルエン 50重量%、キシレン 20重量%、メチ
ルイソブチルケトン 30重量%)150重量部添加
後、撹拌混合して塗装用のメッシュシート用難燃塗装剤
溶液を得た。まずこの難燃塗装剤の酸素指数を測定す
る。該難燃塗装剤をガラス板上に流延し、デシプロケー
ターで厚さを調整後80℃で10分間乾燥、硬化して厚
さ30μmの難燃塗装剤膜シートを作成した。該難燃塗
装剤膜シートの酸素指数を測定した。測定結果は表1に
示す。該難燃塗装剤溶液の粘度8秒であった。該難燃塗
装剤溶液を塗装機を用いてラインスピード2m/M、ノ
ズル噴霧圧力3.5Kg/cm2 で建築工事用メッシュシー
ト洗濯品に塗装し、温度80℃の加熱炉を通して乾燥硬化
して、難燃塗装剤を塗装したメッシュシート難燃塗装品
を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗装剤膜厚は予
め該メッシュシートに厚み測定のため取り付けたステン
レス板に塗装された塗膜厚さで測定した。塗膜厚さは2
0μmであった。該メッシュシート難燃塗装品の性能を
測定した結果は表1に示す。
【0025】実施例2 実施例1において、難燃剤をシアヌル酸メラミン MC
−640(日産化学株式会社製、平均粒径3μm)11
0重量部、非ハロゲン有機リン酸エステル TPP(大
八化学工業株式会社製、凝固点48℃)15重量部を使
用した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート
用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は8
秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と
同様にして測定した。測定結果は表1に示す。該難燃塗
装剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同様の建築
工事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機
を用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化
してメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッシュシー
ト難燃塗装品の塗膜厚さは22μmであった。該メッシ
ュシート難燃塗装品の性能を測定した結果は表1に示
す。
【0026】実施例3 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640(日産化学株式会社製、平均粒径3μm)3
0重量部、非ハロゲン有機リン酸エステル TPP(大
八化学工業株式会社製、凝固点48℃)90重量部を使
用した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート
用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は8
秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と
同様にして測定した。測定結果は表1に示す。該難燃塗
装剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同様の建築
工事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機
を用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化
してメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッシュシー
ト難燃塗装品の塗膜厚さは25μmであった。該メッシ
ュシート難燃塗装品の性能を測定した結果は表1に示
す。
【0027】実施例4 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、ヒドラゾジカルボンアミド K
BH−30(大塚化学株式会社製、平均粒径5μm)9
0重量部使用した。非ハロゲン有機リン酸エステル T
PPの代わりに、非ハロゲン有機リン酸エステル TX
P(大八化学工業株式会社製、凝固点−15℃)40重
量部を使用した。その他は実施例1と同様にしてメッシ
ュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の
粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実
施例1と同様にして測定した。測定結果は表1に示す。
該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同
様の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様
の塗装機を用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、
乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッ
シュシート難燃塗装品の塗膜厚さは24μmであった。
該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定した結果は表
1に示す。
【0028】実施例5 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、リン酸メラミン MPP−A
(株式会社三和ケミカル製、平均粒径3μm)90重量
部を使用した。非ハロゲン有機リン酸エステル TPP
の代わりに、非ハロゲン有機縮合リン酸エステル誘導体
CR−741(大八化学工業株式会社製、凝固点4
℃)40重量部を使用した。その他は実施例1と同様に
してメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗
装剤溶液の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸
素指数を実施例1と同様にして測定した。測定結果は表
2に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用し
たものと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施
例1と同様の塗装機を用い、塗装ラインスピード2.5
m/Mにした。その他は実施例1と同様の塗装条件で塗
装し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得た。
該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは14μmであ
った。該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定した結
果は表2に示す。
【0029】実施例6 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、ポリリン酸アンモニウム TE
RRAJUC−60(チッソ株式会社製、平均粒径8μ
m)80重量部を使用した。その他は実施例1と同様に
してメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗
装剤80重量部に実施例1と同様のシンナA 300重
量部、実施例1と同様の硬化剤ヘキサメチレンジイソシ
アネート10重量部添加し、実施例1と同様にしてメッ
シュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液
の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を
実施例1と同様にして測定した。測定結果は表2に示
す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用したもの
と同様の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例1と
同様の塗装機を用い、乾燥硬化してメッシュシート難燃
塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さ
は9μmであった。該メッシュシート難燃塗装品の性能
を測定した結果は表2に示す。
【0030】実施例7 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、硫酸メラミン アピノン800
−1(株式会社三和ケミカル製、平均粒径15μm)8
0重量部を使用した。その他は実施例1と同様にしてメ
ッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤1
00重量部に実施例1と同様のシンナA100重量部、
実施例1と同様の硬化剤10重量部添加し、実施例1と
同様にしてメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該
難燃塗装剤溶液の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶
液の酸素指数を実施例1と同様にして測定した。測定結
果は表2に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で
使用したものと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品
を実施例1と同様の塗装機を用い、ノズル噴霧圧力4.
0Kg/cm2 とした。その他は実施例1と同様の塗装条件
で塗装し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得
た。該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは32μm
であった。該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定し
た結果は表2に示す。
【0031】実施例8 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640 50重量部、ヒドラゾジカルボンアミド
KBH−30(大塚化学株式会社製、平均粒径5μm)
50重量部を使用した。非ハロゲン有機リン酸エステル
TPPの代わりに、非ハロゲン有機縮合リン酸エステ
ル誘導体 CR−741(大八化学工業株式会社製、凝
固点4℃)50重量部使用した。その他は実施例1と同
様にして難燃塗装剤を得た。該難燃塗装剤100重量部
に実施例1と同様のシンナA 100重量部、実施例1
と同様の硬化剤10重量部添加し、実施例1と同様にし
てメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装
剤溶液の粘度は9秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素
指数を実施例1と同様にして測定した。測定結果は表2
に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用した
ものと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例
1と同様の塗装機を用い、ノズル噴霧圧力4.0Kg/cm
2 とした。その他は実施例1と同様の塗装条件で塗装
し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得た。該
メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは36μmであっ
た。該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定した結果
は表2に示す。
【0032】実施例9 実施例1において非ハロゲン有機リン酸エステル TP
Pの代わりに、非ハロゲンホスホン酸エステル ホスコ
ン FR903N(明成化学工業株式会社製、凝固点0
℃)40重量部使用した。その他は実施例1と同様にし
てメッシュシート用難燃塗装剤を得た。該難燃塗装剤1
00重量部に実施例1で使用したシンナAの代わりに、
シンナB(トルエン30重量%、キシレン30重量%、
酢酸イソブチル20重量%、メチルイソブチルケトン2
0重量%)200重量部と実施例1と同様の硬化剤10
重量部添加し、実施例1と同様にしてメッシュシート用
難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は8秒
であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同
様にして測定した。測定結果は表2に示す。該難燃塗装
剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同様の建築工
事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を
用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化し
てメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッシュシート
難燃塗装品の塗膜厚さは12μmであった。該メッシュ
シート難燃塗装品の性能を測定した結果は表2に示す。
【0033】比較例1 実施例1において塗料に難燃剤としてシアヌル酸メラミ
ン MC−640を添加しなかった。非ハロゲン有機リ
ン酸エステル TPPも添加しなかった。該塗料100
重量部に実施例1と同様の硬化剤10重量部添加し、実
施例1と同様のシンナA 150重量部添加し、実施例
1と同様にしてメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得
た。該難燃塗装剤溶液の粘度は7秒であった。該難燃塗
装剤溶液の酸素指数を実施例1と同様にして測定した。
測定結果は表3に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施
例1で使用したものと同様の建築工事用メッシュシート
洗濯品を実施例1と同様の塗装機を用い、実施例1と同
様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュシート難
燃塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚
さは16μmであった。該メッシュシート難燃塗装品の
性能を測定した結果は表3に示す。
【0034】比較例2 実施例1において塗料に難燃剤としてシアヌル酸メラミ
ン MC−640 10重量部使用したもので、シアヌ
ル酸メラミン MC−640の配合量が少なすぎるもの
である。非ハロゲン有機リン酸エステル TPP 5重
量部添加した。その他は実施例1と同様にしてメッシュ
シート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘
度は7秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施
例1と同様にして測定した。測定結果は表3に示す。該
難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同様
の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様の
塗装機を用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、乾
燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッシ
ュシート難燃塗装品の塗膜厚さは17μmであった。該
メッシュシート難燃塗装品の性能を測定した結果は表3
に示す。
【0035】比較例3 実施例1において塗料に難燃剤としてシアヌル酸メラミ
ン MC−640 40重量部使用した。非ハロゲン有
機リン酸エステル TPP を過剰の120重量部添加
した。その他は実施例1と同様にしてメッシュシート用
難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は9秒
であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同
様にして測定した。測定結果は表3に示す。該難燃塗装
剤溶液を用いて実施例1で使用したものと同様の建築工
事用メッシュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を
用い、実施例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化し
てメッシュシート難燃塗装品を得た。該メッシュシート
難燃塗装品の塗膜厚さは24μmであった。該メッシュ
シート難燃塗装品の性能を測定した結果は表3に示す。
【0036】比較例4 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、シアヌル酸メラミン MC−4
10(日産化学株式会社製の粒径が大きすぎる平均粒径
50μm)90重量部を使用した。その他は実施例1と
同様にしてメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該
難燃塗装剤溶液の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶
液の酸素指数を実施例1と同様にして測定した。測定結
果は表3に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で
使用したものと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品
を実施例1と同様の塗装機を用い、実施例1と同様の塗
装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装
品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは4
2μmであった。該メッシュシート難燃塗装品の性能を
測定した結果は表3に示す。
【0037】比較例5 実施例1において難燃剤として非ハロゲン有機リン酸エ
ステル TPPの代わりに非ハロゲン有機リン酸エステ
ル TCP(大八化学工業株式会社製、凝固点−35
℃)40重量部使用した。その他は実施例1と同様にし
てメッシュシート難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤
溶液の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶液の酸素指
数を実施例1と同様にして測定した。測定結果は表3に
示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で使用したも
のと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品を実施例1
と同様の塗装機を用い、実施例1と同様の塗装条件で塗
装し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得た。
該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは20μmであ
った。該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定した結
果は表3に示す。
【0038】比較例6 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640を過剰の200重量部使用した。非ハロゲン
有機リン酸エステル TPP 30重量部添加した。そ
の他は実施例1と同様にしてメッシュシート難燃塗装剤
溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は8秒であった。
該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同様にして測
定した。測定結果は表3に示す。該難燃塗装剤溶液を用
いて実施例1で使用したものと同様の建築工事用メッシ
ュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を用い、実施
例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュ
シート難燃塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品
の塗膜厚さは22μmであった。該メッシュシート難燃
塗装品の性能を測定した結果は表3に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】(註) 1. 平均粒径の単位はμmである。 2. 凝固点はリン酸エステルTPP、48℃、リン酸
エステルTXP、−15℃、リン酸エステルTCP、−
35℃、縮合リン酸エステルCR=74.4℃、ホスホ
ン酸エステル ホスコンFR903N、0℃である。
【0043】諸性能の測定法 1. 粘度測定法 フォードカップ法 NO.4 2. 酸素指数 JIS K 7201 試験片区分:B−1号 3. 燃焼試験 JIS L−1091に殉じて測定 A−1法(45℃ ミクロバーナー法) D法(接炎回数) 4. 塗面平滑性 平滑性良好 ◎ 平滑性やや悪い ○ ざらつき少しあり △ ざらざらしている × 5. ブロッキング メッシュシート塗装品巾180cm、長さ510cmを
巾を3つ折りし、次に長さを10つ折りし、たたみ、こ
の上へ重量30Kgの荷重を掛け、16時間放置した。 放置後2Fからメッシュシート塗装品の一片を持
ち、下へ吊り落とし、その時のたたみの自然な加除を見
て評価した。 おりたたみ10折り全部解除する ◎ おりたたみ7〜8折りが解除する ○ おりたたみ4〜5折りが解除する △ おりたたみ1〜3折りが解除する × 6. 耐洗濯性 メッシュシート塗装品を1週間放置後、洗剤濃度0.2
%、水温40℃の洗濯水に6時間浸漬した後、メッシュ
シート塗装品を水圧100Kg/cm2 でノズルから水を噴
射して洗濯して、塗装膜の剥離を評価した。 剥離全くなし ◎ 剥離僅かにあり ○ 剥離部部分的にあり △ 剥離全面にあり × シンナ A組成 トルエン : 50重量% キシレン : 20重量% メチルイソブチルケトン : 30重量% シンナ B組成 トルエン : 30重量% キシレン : 30重量% 酢酸イソブチル : 20重量% メチルイソブチルケトン : 20重量%
【0044】
【発明の効果】本発明は、使用後洗濯して汚れを除去し
て再使用するメッシュシートに塗布して劣化した難燃性
を改善し、艶を与える効果を奏する。
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月14日(2001.12.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【実施例】 次に実施例を示して本発明を具体的に説明
する。はじめに、実施例と比較例で使用する、従来使用
されている難燃メッシュシートについて説明し、次に、
このメッシュシートの洗濯処理について説明する。この
メッシュシートに本発明の難燃性塗装剤が塗装される。
洗濯処理して難燃性が低下したメッシュシートに本発明
の塗装剤を塗布して、低下した難燃性を向上させ、耐洗
濯性を付与するのである。実施例1〜は洗濯処理した
メッシュシートに本発明の塗装剤を塗布した例であり、
難燃性が向上し、耐洗濯性が良好となったことを示す。 (A) 従来のメッシュシートを難燃処理する難燃樹脂
液 エチレン−酢酸ビニル共重合体S−752(住友化
学工業株式会社製、固形分50重量%)140重量部、
ポリウレタンアデカボンタイターHUX−380(旭電
化工業株式会社製、固形分38重量%)79重量部と難
燃剤として赤燐 ノーバエクセル140(燐化学株式会
社製)6重量部、ポリリン酸アンモニウムTERRAJ
UC−60(チッソ株式会社製)60重量部、と非ハロ
ゲン有機リン酸エステルTCP(大八化学工業株式会社
製)8重量部と水酸化アルミニウムハイジライト H−
42M(昭和電工株式会社製)80重量部、及び酸化チ
タン JR401(ライカ株式会社製)10重量部、カ
ーボンブラック ISAF(旭カーボン株式会社製)
0.3重量部、紫外線吸水剤 チヌピン 327(チバ
ガイギ社製)0.8重量部からなる混合物液をプラネタ
リヤミキサーで撹拌混合し、粘度4,840cp(BM
型粘度計 ローターV−6、12rpm 、25℃)の難燃
樹脂溶液を得た。(B) 従来用いられている織布 繊
度750デニールのポリエステルマルチフィラメント繊
維を3本曳き揃えて、ドビ付織機で経糸45本/10c
m、緯糸45/10cmのもしや織の織布重量220 g/
2 を織った。(C) 従来の建築工事用メッシュシー
ト 難燃樹脂液(A)の入った槽中へ、織布(B)をガイド
ロールを通しピンチロールでピンチし難燃樹脂液を通
過、含浸させマングルロールで絞った後エアブローし、
110℃、140℃、180℃の加熱炉を通過させて乾
燥ゲル化させて、重量379 g/m2 の建築工事用メッ
シュシートを得た。(D) 従来の建築工事用メッシュ
シートの洗濯処理と処理したメッシュシート(C)で得
た建築工事用メッシュシート重量379 g/m2からなる洗剤を水で薄めて濃度0.2%した水温40℃
の洗濯水に6時間浸漬後、メッシュシートの表面、裏面
共に水圧100kg/cm2 でノズルから水を噴射して洗濯
を行った。上記洗濯を5回繰り返し行った。洗濯後の建
築工事用メッシュシート洗濯品の重量は362 g/m2 であ
った。該建築工事用メッシュシート洗濯品の防炎性は燃
焼試験法 JIS L 1091によるA−1法及びD
法による性能は下記の通りであった。 評価区分 A−1法 2 D法 1 この建築
工事用メッシュシート洗濯品を実施例の難燃塗装剤を塗
装するメッシュシートとして使用した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】実施例1 アクリルポリオール樹脂(スチレン/メチルメタクリレ
ート/2 ヒドロキシエチルメタクリレート)のラジカ
ル共重合体(重量平均分子量 20,000、水酸基価
70mgKOH/g、樹脂固形分 30重量%)30重量
%、顔料 酸化チタン TR401 15重量%、カー
ボンブラック TSAF 0.5重量%からなる、トル
エン溶液の塗料樹脂固形分 30重量%の塗料333重
量部に難燃剤としてシアヌル酸メラミン MC−640
(日産化学株式会社製、平均粒径3μm)90重量部、
非ハロゲン有機リン酸エステル TPP(大八化学工業
株式会社製、凝固点48℃)40重量部を混合機に添加
し、撹拌混合を30分間行って樹脂液を得た。 前記樹
脂液100重量部に硬化剤ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(関西ペイント株式会社製)10重量部、シンナA
(トルエン 50重量%、キシレン 20重量%、メチ
ルイソブチルケトン 30重量%)150重量部添加
後、撹拌混合して塗装用のメッシュシート用難燃塗装剤
溶液を得た。まずこの難燃塗装剤の酸素指数を測定す
る。該難燃塗装剤をガラス板上に流延し、デシプロケー
ターで厚さを調整後80℃で10分間乾燥、硬化して厚
さ30μmの難燃塗装剤膜シートを作成した。該難燃塗
装剤膜シートの酸素指数を測定した。測定結果は表1に
示す。該難燃塗装剤溶液の粘度8秒であった。 該難燃
塗装剤溶液を塗装機を用いてラインスピード2m/mi
n、ノズル噴霧圧力3.5kg/cm2 で建築工事用メッシ
ュシート洗濯品に塗装し、温度80℃の加熱炉を通して乾
燥硬化して、難燃塗装剤を塗装したメッシュシート難燃
塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗装剤膜
厚は予め該メッシュシートに厚み測定のため取り付けた
ステンレス板に塗装された塗膜厚さで測定した。塗膜厚
さは20μmであった。該メッシュシート難燃塗装品の
性能を測定した結果は表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】実施例5 実施例1において難燃剤として
シアヌル酸メラミン MC−640の代わりに、リン酸
メラミン MPP−A(株式会社三和ケミカル製、平均
粒径3μm)90重量部を使用した。非ハロゲン有機リ
ン酸エステル TPPの代わりに、非ハロゲン有機縮合
リン酸エステル誘導体 CR−741(大八化学工業株
式会社製、凝固点4℃)40重量部を使用した。その他
は実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃塗装剤溶
液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は8秒であった。該
難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同様にして測定
した。測定結果は表2に示す。該難燃塗装剤溶液を用い
て実施例1で使用したものと同様の建築工事用メッシュ
シート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を用い、塗装ラ
インスピード2.5m/minにした。その他は実施例1
と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュシー
ト難燃塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の塗
膜厚さは14μmであった。該メッシュシート難燃塗装
品の性能を測定した結果は表2に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】実施例7 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640の代わりに、硫酸メラミン アピノン800
−1(株式会社三和ケミカル製、平均粒径15μm)8
0重量部を使用した。その他は実施例1と同様にしてメ
ッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該難燃塗装剤1
00重量部に実施例1と同様のシンナA100重量部、
実施例1と同様の硬化剤10重量部添加し、実施例1と
同様にしてメッシュシート用難燃塗装剤溶液を得た。該
難燃塗装剤溶液の粘度は8秒であった。該難燃塗装剤溶
液の酸素指数を実施例1と同様にして測定した。測定結
果は表2に示す。該難燃塗装剤溶液を用いて実施例1で
使用したものと同様の建築工事用メッシュシート洗濯品
を実施例1と同様の塗装機を用い、ノズル噴霧圧力4.
kg/cm2 とした。その他は実施例1と同様の塗装条件
で塗装し、乾燥硬化してメッシュシート難燃塗装品を得
た。該メッシュシート難燃塗装品の塗膜厚さは32μm
であった。該メッシュシート難燃塗装品の性能を測定し
た結果は表2に示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例8 実施例1において難燃剤として
シアヌル酸メラミン MC−640 50重量部、ヒド
ラゾジカルボンアミド KBH−30(大塚化学株式会
社製、平均粒径5μm)50重量部を使用した。非ハロ
ゲン有機リン酸エステル TPPの代わりに、非ハロゲ
ン有機縮合リン酸エステル誘導体 CR−741(大八
化学工業株式会社製、凝固点4℃)50重量部使用し
た。その他は実施例1と同様にして難燃塗装剤を得た。
該難燃塗装剤100重量部に実施例1と同様のシンナA
100重量部、実施例1と同様の硬化剤10重量部添
加し、実施例1と同様にしてメッシュシート用難燃塗装
剤溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は9秒であっ
た。該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同様にし
て測定した。測定結果は表2に示す。該難燃塗装剤溶液
を用いて実施例1で使用したものと同様の建築工事用メ
ッシュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を用い、
ノズル噴霧圧力4.0kg/cm2 とした。その他は実施例
1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュシ
ート難燃塗装品を得た。該メッシュシート難燃塗装品の
塗膜厚さは36μmであった。該メッシュシート難燃塗
装品の性能を測定した結果は表2に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】比較例6 実施例1において難燃剤としてシアヌル酸メラミン M
C−640を過剰の200重量部使用した。非ハロゲン
有機リン酸エステル TPP 30重量部添加した。そ
の他は実施例1と同様にしてメッシュシート難燃塗装剤
溶液を得た。該難燃塗装剤溶液の粘度は秒であった。
該難燃塗装剤溶液の酸素指数を実施例1と同様にして測
定した。測定結果は表3に示す。該難燃塗装剤溶液を用
いて実施例1で使用したものと同様の建築工事用メッシ
ュシート洗濯品を実施例1と同様の塗装機を用い、実施
例1と同様の塗装条件で塗装し、乾燥硬化してメッシュ
シート難燃塗装品を得た。 該メッシュシート難燃塗装
品の塗膜厚さは22μmであった。該メッシュシート難
燃塗装品の性能を測定した結果は表3に示す。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【表2】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】諸性能の測定法 1. 粘度測定法 フォードカップ法 NO.4 2. 酸素指数 JIS K 7201 試験片区分:B−1号 3. 燃焼試験 JIS L−1091に殉じて測定 A−1法(45℃ ミクロバーナー法) D法(接炎回数) 4. 塗面平滑性 平滑性良好 ◎ 平滑性やや悪い ○ ざらつき少しあり △ ざらざらしている × 5. ブロッキング メッシュシート塗装品巾180cm、長さ510cmを
巾を3つ折りし、次に長さを10つ折りし、たたみ、こ
の上へ重量30kgの荷重を掛け、16時間放置した。 放置後2Fからメッシュシート塗装品の一片を持
ち、下へ吊り落とし、その時のたたみの自然な加除を見
て評価した。 おりたたみ10折り全部解除する ◎ おりたたみ7〜8折りが解除する ○ おりたたみ4〜5折りが解除する △ おりたたみ1〜3折りが解除する × 6. 耐洗濯性 メッシュシート塗装品を1週間放置後、洗剤濃度0.2
%、水温40℃の洗濯水に6時間浸漬した後、メッシュ
シート塗装品を水圧100kg/cm2 でノズルから水を噴
射して洗濯して、塗装膜の剥離を評価した。 剥離全くなし ◎ 剥離僅かにあり ○ 剥離部部分的にあり △ 剥離全面にあり × シンナ A組成 トルエン : 50重量% キシレン : 20重量% メチルイソブチルケトン : 30重量% シンナ B組成 トルエン : 30重量% キシレン : 30重量% 酢酸イソブチル : 20重量% メチルイソブチルケトン : 20重量%
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 21/10 C09K 21/10 21/12 21/12 (72)発明者 神谷 邦明 大阪府大阪市中央区南船場1丁目13番20号 (72)発明者 野▲ザキ▼ 齊治 富山県下新川郡宇奈月町愛本新2063 (72)発明者 清水 興一 東京都大田区南六郷3丁目12−1 関西ペ イント株式会社内 Fターム(参考) 4D075 BB92Z CA18 DA03 DB20 DB48 DC03 EA05 EB22 EB38 EC07 EC24 EC53 4H028 AA07 AA29 AA30 AA31 AA34 AA35 AA40 AA42 AB02 BA04 4J038 DG101 DG271 DG281 JA02 JA03 JA20 JA26 JA30 JA56 JB19 JB36 JC20 JC27 KA03 KA08 NA03 NA15 PA19 PB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.樹脂固形分の15〜60重量%が水
    酸基含有樹脂とポリイソシアネートとからなる非ハロゲ
    ン系ポウレタン樹脂系塗装剤組成物の樹脂固形分100
    重量部に対し、B.凝固点−20℃以上の非ハロゲン有
    機リン酸エステル10〜100重量部と、C.a.平均
    粒径30μm以下のメラミン系化合物20〜120重量
    部、b.平均粒径30μm以下のヒドラゾジカルボンア
    ミド20〜120重量部、c.平均粒径30μm以下の
    ポリリン酸アンモニウム化合物20〜120重量部のa
    〜cから選んだ1または2以上からなる難燃剤20〜1
    80重量部を配合してなる、メッシュシート用難燃塗装
    剤。
  2. 【請求項2】 水酸基含有樹脂とポリイソシアネートと
    からなる非ハロゲン系ポウレタン樹脂系塗装剤組成物が
    アクリルポリオール樹脂100重量部に対し、とポリイ
    ソシアネート10〜100重量部とからなる非ハロゲン
    系ポリウレタン樹脂系塗装剤組成物である、請求項1に
    記載されたメッシュシート用難燃塗装剤。
  3. 【請求項3】 メラミン系化合物がシアヌル酸メラミ
    ン、リン酸メラミン、硫酸メラミンから選んだ1または
    2以上である、請求項1または2に記載されたメッシュ
    シート用難燃塗装剤。
  4. 【請求項4】 ポリリン酸アンモニウム化合物がカプセ
    ルで内包された、請求項1ないし3のいずれか1項に記
    載されたメッシュシート用難燃塗装剤。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    されたメッシュシート用難燃塗装剤をメッシュシートに
    塗装して形成した、膜厚7μm〜50μmで酸素指数が
    26以上である、難燃塗装膜。
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