JP2003096190A - 粒状ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

粒状ポリアリーレンスルフィドの製造方法

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JP2003096190A JP2002191861A JP2002191861A JP2003096190A JP 2003096190 A JP2003096190 A JP 2003096190A JP 2002191861 A JP2002191861 A JP 2002191861A JP 2002191861 A JP2002191861 A JP 2002191861A JP 2003096190 A JP2003096190 A JP 2003096190A
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粒度分布が狭く、ハンドリング性に優れたポ
リアリーレンスルフィドを短時間に効率よく、高収率で
製造する。 【解決手段】 アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜
2モルの水が存在する条件下、180〜260℃の温度
で、ジハロゲン化芳香族化合物の転化率が90モル%以
上となるまで予備重合を行い、重合温度240℃以上の
温度で相分離剤を投入し、投入後の温度を220〜23
5℃とした後、再度、昇温して重合温度を245℃以上
とし、かつ攪拌動力が0.3kw/m3以上である攪拌
条件下で重合反応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアリーレンスル
フィドの製造方法に関するものであり、さらに詳しく
は、高分子量かつ粒度分布の狭いポリアリーレンスルフ
ィドを短時間で効率よく製造する方法に関するものであ
る。
【0002】ポリアリーレンスルフィドは、その優れた
耐熱性、耐薬品性を活かして電気・電子部品部材、自動
車機器部材として注目を集めている。また、射出成形、
押出成形等により各種成形部品、フィルム、シート、繊
維等に成形可能であり、耐熱性、耐薬品性の要求される
分野に幅広く用いられている。
【0003】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィドの代表的製造
方法として、N−メチルピロリドン等の非プロトン性有
機溶媒中で、ジハロゲン化芳香族化合物と硫化ナトリウ
ム等のアルカリ金属硫化物とを反応させる方法が、特公
昭45−3368号に記載されている。このような方法
では、溶融粘度が低く、そのままでは成形加工が困難で
あるため、この低粘度ポリマーを空気中で加熱酸化架橋
させることにより高分子量化し、成形加工に供する方法
が採られてきた。しかしながら、この高分子量化ポリマ
ーは高度の架橋、分岐が生成するため、押出加工性に劣
り、フィルム、繊維等への成形が困難であった。
【0004】そこで、重合反応により高分子量ポリアリ
ーレンスルフィドを合成する方法が提案されている。特
公昭52−12240号公報には、重合助剤としてアル
カリ金属有機酸塩の存在下、重合する方法が記載されて
いる。また、特開昭61−7332号公報には予備重合
後、相分離剤として水を添加する方法が、特開平3−2
58833号公報には相分離剤として特定の炭化水素溶
媒を添加する方法が記載されている。
【0005】このような手法によると、重合は液−液二
相分離状態(分散相:濃ポリマー溶液相、連続相:希ポ
リマー溶液相)で進行し、高分子量かつ顆粒状のポリマ
ーが得られることが知られている。重合中、分散相は合
一と分散によって一定粒径に収束するが、合一が支配的
になると粗粒化、塊状化を引き起こし、ポリマーの移
送、排出が困難となる。このような問題点を解決するに
当たり、例えば特開昭63−46228号公報には相分
離剤として水を用い、後段重合において特定の重合温度
プロファイルを採用することによって、ハンドリング性
に優れたポリマーが得られることが記載されている。し
かしながら、一旦高温に温度を保持する必要があるため
多大なエネルギーを要する、粒径安定化のための後段重
合に長時間要するため生産性が悪い等の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みなされたものであり、粒度分布が狭く、ハンドリン
グ性に優れたポリアリーレンスルフィドを短時間に効率
よく、高収率で製造する方法に関するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、非プ
ロトン性有機溶媒中で、アルカリ金属硫化物とジハロゲ
ン化芳香族化合物とを反応させてポリアリーレンスルフ
ィドを製造する方法において、該製造を下記工程1およ
び2により行うことを特徴とする粒状ポリアリーレンス
ルフィドの製造方法。 (1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2モルの
水が存在する条件下、180〜260℃の温度で、ジハ
ロゲン化芳香族化合物の転化率が90モル%以上となる
まで予備重合を行う工程 (2)重合温度240℃以上の温度で相分離剤を投入
し、投入後の温度を220〜235℃とした後、再度、
昇温して重合温度を245℃以上とし、かつ攪拌動力が
0.3kw/m3以上である攪拌条件下で重合反応を継
続する工程に関するものであり、以下にその詳細につい
て説明する。
【0008】本発明で用いるアルカリ金属硫化物として
は、硫化ナトリウム、硫化リチウム、硫化カリウム、硫
化ルビジウム、硫化セシウムなどが挙げられる。これら
のなかでコスト面、入手の容易さの面から硫化ナトリウ
ムが好ましい。これらは一種単独で用いても二種以上混
合して用いてもよい。前記アルカリ金属硫化物は水和物
または水性混合物として、あるいは無水の形で用いるこ
とができる。また、系内でアルカリ金属水硫化物とアル
カリ金属水酸化物とを反応させることによって得ること
も可能である。アルカリ金属水硫化物としては、水硫化
リチウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化
ルビジウム、水硫化セシウム等が挙げられる。なかでも
コスト面、入手の容易さの面から水硫化ナトリウムが好
ましい。これらは一種単独で用いても二種以上混合して
用いてもよい。また、アルカリ金属水酸化物としては、
水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化ルビジウム、水酸化セシウム等が挙げられる。な
かでもコスト面、入手の容易さの面から水酸化ナトリウ
ムが好ましい。これらは一種単独で用いても二種以上混
合して用いてもよい。
【0009】本発明で用いるジハロゲン化芳香族化合物
は、芳香核に直接ハロゲン原子が2個結合したジハロゲ
ン化芳香族化合物であり、例えばp−ジクロロベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、p
−ジブロムベンゼン、o−ジブロムベンゼン、m−ジブ
ロムベンゼン、p−ジヨードベンゼン、o−ジヨードベ
ンゼン、m−ジヨードベンゼン、ジクロロナフタリン、
ジブロムナフタリン、ジヨードナフタリン、ジクロロビ
フェニル、ジブロムビフェニル、ジヨードビフェニル、
ジクロロジフェニルスルホン、ジブロムジフェニルスル
ホン、ジヨードジフェニルスルホン、ジクロロベンゾフ
ェノン、ジブロムベンゾフェノン、ジヨードベンゾフェ
ノン、ジクロロジフェニルエーテル、ジブロムジフェニ
ルエーテル、ジヨードジフェニルエーテル等が挙げられ
る。なかでも入手の容易さ、生成ポリアリーレンスルフ
ィドの耐熱性の観点からp−ジクロロベンゼンが好まし
い。上記ジハロゲン化芳香族化合物は、一種単独で用い
ても二種以上混合して用いてもよい。ジハロゲン化芳香
族化合物の使用量に特に制限はないが、通常アルカリ金
属硫化物1モル当たり0.90〜1.1モルの範囲であ
り、特に1.00〜1.05モルの範囲が高分子量ポリ
アリーレンスルフィドを得るのに好ましい。また、本発
明におけるポリアリーレンスルフィドは上記ジハロゲン
化芳香族化合物の重合体であるが、分子量を調整するた
めにトリクロロベンゼン、トリブロモベンゼン、トリヨ
ードベンゼン、テトラクロロベンゼン、テトラブロムベ
ンゼン、テトラヨードベンゼン等、少量のポリハロゲン
化芳香族化合物を併用することも可能である。
【0010】本発明で用いる非プロトン性有機溶媒は、
高温で安定な有機極性溶媒が好ましい。例えば、N,N
−ジメチルアセトアミド、N−エチル−2−ピロリド
ン、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホ
ルアミド、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン等のアミド類、スルホラン、ジメチル
スルホラン等のスルホラン類、テトラメチレンスルホキ
シド等のスルホキシド類、メチルフェニルケトン類、ポ
リエチレングリコールジアルキルエーテル等のエーテル
化ポリエチレングリコール類およびこれらの混合物が挙
げられる。なかでもN−メチル−2−ピロリドンが化学
的に安定かつ入手が容易な点で好ましい。
【0011】本発明で用いる非プロトン性極性溶媒の使
用量は特に制限はないが、アルカリ金属硫化物1モル当
たり1〜10モル、なかでも生産性と粒径制御の面から
3〜5モル、特に3〜4モルが好ましい。
【0012】本発明において、(2)の工程の反応系に
おいて添加する相分離剤とは、非プロトン性有機溶媒中
から溶解ポリアリーレンスルフィドの相分離を起こすの
に好ましいものであり、例えば、水やイソオクタン、n
−デカン、p−シメン、トリメトキシベンゼン、クメ
ン、メチルサルフォン、ケロシン、n−テトラデカン等
の炭化水素系溶媒、塩化リチウム等のハロゲン化リチウ
ム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム等のアルカリ金属酢
酸塩、スルホン酸リチウム、スルホン酸ナトリウム等の
アルカリ金属スルホン酸塩等が挙げられ、これらを単独
もしくは併用して用いてもかまわない。なかでも水、イ
ソオクタンが好ましい。相分離剤の添加量はポリマー相
が生成する量であれば特に制限はないが、使用する相分
離剤によって添加量が異なる。例えば水の場合、仕込ア
ルカリ金属硫化物1モル当たり2.1〜5モルとなるよ
うに添加することが好ましく、特に好ましくは2.5〜
4モルである。また、イソオクタンのような炭化水素系
溶媒を用いる場合、仕込アルカリ金属硫化物1モル当た
り0.3〜4モル、特に0.5〜3モル添加することが
好ましい。さらに、アルカリ金属酢酸塩、ハロゲン化リ
チウム、アルカリ金属スルホン酸塩の場合、仕込アルカ
リ金属硫化物1モル当たり0.02〜0.5モル、特に
0.04〜0.2モルが好ましい。相分離剤の使用量が
少なすぎると相分離剤を添加する効果が十分ではなく、
反応速度が遅くなったり、高分子量化が達成されにく
い。また、相分離剤の使用量が多すぎても使用量に見合
った効果が得られるものではなく、製造コストが高くな
り経済的ではない。
【0013】本発明による重合は、(1)ポリアリーレ
ンスルフィドのプレポリマーを合成する予備重合工程、
(2)相分離剤を添加、高分子量化を達成する後段重合
工程からなり、本発明の効果が実現される限り、これら
の前、後または中間に補助的な工程を附加してもよい。
【0014】以下に本発明の重合方法について、具体的
に説明する。
【0015】(1)の工程 本発明での(1)の工程は、アルカリ金属硫化物1モル
当り0.5〜2モルの水を含む重合系で、180〜26
0℃の温度条件下、ジハロゲン化芳香族化合物の転化率
が90モル%以上となるまで予備重合を行う工程であ
る。実施に際しては、まず非プロトン性有機溶媒に、望
ましくは不活性ガス雰囲気下に常温〜180℃の温度範
囲で、アルカリ金属硫化物およびジハロゲン化芳香族化
合物を加えて、所定の温度に昇温して反応させる。ここ
で、アルカリ金属硫化物中の含有水量が所定量に達しな
い場合には、必要量を添加する。多すぎる場合には、ジ
ハロゲン化芳香族化合物を添加する前に、非プロトン性
有機溶媒中、アルカリ金属硫化物を180〜210℃ま
で昇温しながら水の不必要量を系外に留出させる。重合
系の共存水量はアルカリ金属硫化物1モル当たり0.5
〜2.0モルの範囲にある。特に1.0〜1.6モルの
範囲が高分子量のポリマーを得るために好ましい。共存
水量が0.5モル未満では、生成ポリアリーレンスルフ
ィドの分解等が起こりやすくなるため好ましくない。ま
た、共存水量が2.0モルを越えると重合速度が著しく
低下したり、分解が起こりやすくなるため好ましくな
い。
【0016】この(1)の工程は180〜260℃で行
われるが、なかでも180〜250℃が好ましい。重合
温度が180℃未満では反応速度が小さく、260℃を
越えると生成ポリアリーレンスルフィドが分解しやすく
なり、生成ポリアリーレンスルフィドの溶融粘度が極め
て低くなる。
【0017】(1)の工程の終了時点において、系内の
ジハロゲン化芳香族化合物の転化率は90モル%以上で
ある。転化率が90モル%未満では、工程(2)におけ
る後段重合の際に分解等の望ましくない反応が起こりや
すく、収率が低下する等の弊害を生ずるため好ましくな
い。
【0018】ジハロゲン化芳香族化合物(DH)の転化
率は、以下の式で算出する。DH残存量は、通常ガスク
ロマトグラフ法によって求めることができる。 (イ)ジハロゲン化芳香族化合物(DH)をアルカリ金
属硫化物よりモル比で過剰に添加した場合 転化率=(DH仕込量−DH残存量)/(DH仕込量−
DH過剰量)×100 (ロ)(イ)以外の場合 転化率=(DH仕込量−DH残存量)/(DH仕込量)
×100 (2)の工程 本発明の(2)の工程では、相分離剤を240℃以上の
温度で添加し、添加後の温度を220〜235℃とし、
再度昇温して245℃以上とし、かつ攪拌動力が0.3
kw/m3以上である攪拌条件下で重合反応を継続する
ことが必要である。相分離剤を240℃未満で添加する
と温度の低下が著しく、その後の昇温に長時間要し、生
産性の低下を招く。
【0019】(2)の工程において、相分離剤の添加に
より少なからず温度は低下するが、このときの温度が2
35℃以上では、その後の重合工程において短時間で粒
度分布の狭いポリアリーレンスルフィドを得ることが困
難となる。また、内温が220℃未満では、粒度分布の
狭いポリアリーレンスルフィドを得ることは困難である
とともに昇温に長時間要し、生産性の低下を招くため好
ましくない。相分離剤添加後の温度は、その添加速度や
外温の温度制御によりコントロールすることができ、温
度が一旦220〜235℃の範囲内に入ればよいが、2
20〜235℃の範囲内で一定時間保持後、昇温しても
構わない。
【0020】(2)の工程において、相分離剤添加後の
温度を220〜235℃の範囲とした後、再度245℃
以上に昇温し、反応を継続して高分子量化および顆粒状
化を図る。この際、重合温度は245℃以上であれば特
に制限はないが、250〜260℃の温度範囲が好まし
い。重合温度245℃未満では高分子量ポリアリーレン
スルフィドが得られにくく、重合温度260℃以上では
生成ポリアリーレンスルフィドが分解する恐れがあり好
ましくない。この際、重合時間に特に制限はないが、好
ましくは0.5〜5時間、より好ましくは1〜3時間で
ある。重合時間が短い場合、低分子量体しか得られず、
逆に長すぎると生成ポリアリーレンスルフィドが分解す
る恐れがあり好ましくない。
【0021】(2)の工程における攪拌動力は、本工程
で示す最大値のことであり、0.3kw/m3以上であ
る。なかでも攪拌動力0.4〜2kw/m3、特に0.
5〜1kw/m3が好ましい。攪拌動力が0.3kw/
3未満であるとポリマー相が反応器壁面、特に反応器
下部に堆積し、塊状となるため好ましくない。
【0022】(1)の予備重合工程から(2)の後段重
合工程への切り替えは、予備重合工程で得られたスラリ
ーを別の反応器に移して後段重合工程に合うように行っ
てもよいし、同一の反応器内で行ってもよい。
【0023】本発明の重合反応により、通常1Pa・s
以上、好ましくは20〜300Pa・s、場合によって
はそれ以上の溶融粘度(315℃、せん断速度=200
(秒)-1で測定)を有する高分子量ポリアリーレンスル
フィドを得ることができる。
【0024】本発明の重合方法における後処理は、常法
によって行うことができる。例えば、後段重合終了後、
冷却した生成物スラリーをそのまま、あるいは水や有機
溶媒で希釈し、ろ別後、水洗ろ過を繰り返し、乾燥する
ことによりポリアリーレンスルフィドを得ることができ
る。生成物スラリーは、高温状態のままでろ過してもよ
い。また、重合溶媒と同じ有機溶媒や他の有機溶媒およ
び/または高温水で洗浄してもよい。さらに、ポリアリ
ーレンスルフィドを酸で処理することも可能である。
【0025】本発明の方法により、平均粒径75〜20
00μmで、粒度分布の狭い粒状ポリアリーレンスルフ
ィドを高収率で得ることができる。ここでいう粒度分布
は、篩目開きが2.0mm、1.4mm、1.0mm、
0.71mm、0.5mm、0.356mm、0.25
mm、0.18mm、0.15mm、0.106mmの
篩により分級した際、粒子径の対数が正規分布に従うと
仮定し、得られる幾何標準偏差のことである。
【0026】本発明において、粒度分布は1.8未満、
好ましくは1.6未満、さらに好ましくは1.5未満で
ある。このような粒度分布の狭い粒状ポリアリーレンス
ルフィドは、計量等の各種取り扱いや成形加工が容易で
あり、各種成形加工に供することができる。射出成形の
みならず、押出成形により、シート、フィルム、繊維、
パイプ等に成形することができる。また、本発明により
得られるポリアリーレンスルフィドは、単独またはガラ
ス繊維等の補強用充填剤、マイカ、タルク、シリカ等の
公知の無機充填剤、顔料、難燃剤、安定化剤および他の
ポリマーを配合して用いてもよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、これら実施例のみに限定されるものではない。
【0028】なお、溶融粘度は高化式フローテスターを
用いて315℃で測定し、せん断速度=200(秒)-1
のときの値を求めた。また、攪拌動力は攪拌モーターの
消費電力値を測定することにより算出した。
【0029】実施例1 アンカー型攪拌翼を備えた15Lオートクレーブに、N
−メチル−2−ピロリドン(NMP)3232g(3
2.65mol)、47%水硫化ナトリウム水溶液16
82g(14.12mol)、48%水酸化ナトリウム
水溶液1142g(13.70mol)を仕込み、窒素
ガスで置換後、約2時間かけて100rpmで攪拌しな
がら200℃まで昇温し、水1360g、NMP6.4
g、0.35モルの硫化水素を留出させた。生成硫化ナ
トリウムは13.77モルであり、系中の水の量は生成
硫化ナトリウム1モル当たり1.48モルであった。
【0030】上記脱水工程の後、170℃まで冷却し、
p−ジクロロベンゼン(DCB)2118g(14.4
1モル)、NMP1783gを加えたところ、内温は1
40℃に低下した。その後、225℃に昇温して3時間
重合し、さらに250℃で2時間重合した。別途同じ手
順で予備重合を行ない、得られたスラリーをサンプリン
グし、残存DCB量をガスクロマトグラフによって測定
した。そして、前記(イ)式に従って転化率を求めたと
ころ97.2%であり、生成プレポリマーの溶融粘度は
7.5Pa・sであった。
【0031】予備重合終了後、イソオクタン2093g
(18.36モル)を250℃で圧入した(イソオクタ
ン/硫化ナトリウム=1.33モル比)。イソオクタン
の圧入と同時に、熱媒温度を制御することにより内温を
234℃とした。その後、回転数を200rpm(攪拌
動力1.0kw/m3)に上げ、再度250℃まで昇温
し、3時間重合した。後段重合終了後、反応混合物を室
温まで冷却し、75μmの篩によりろ別し、固形分をア
セトン洗浄、水洗浄後、乾燥した。得られたポリマーの
収率は90%、溶融粘度は127Pa・sであった。ま
た、このポリマーの平均粒子径は520μm、幾何標準
偏差は1.3であり、粒度分布の狭いポリマーであっ
た。
【0032】実施例2 実施例1において、イソオクタン添加後の内温を225
℃に制御した以外は実施例1と同様の方法で重合、後処
理を行った。得られたポリマーの収率は89%、溶融粘
度は130Pa・s、平均粒子径450μm、幾何標準
偏差は1.3と粒度分布の狭いポリマーであった。
【0033】実施例3 実施例1において、水451g(25.1モル)を圧入
し(水/硫化ナトリウム=3.3)、熱媒温度の制御に
より内温を232℃とした以外は実施例1と同様の方法
でポリマーを得た。得られたポリマーの収率は88%、
溶融粘度は75Pa・s、平均粒子径450μm、幾何
標準偏差は1.4と粒度分布の狭いポリマーであった。
【0034】実施例4 実施例1において、水451g(25.1モル)を圧入
し(水/硫化ナトリウム=3.3)、熱媒温度の制御に
より内温を222℃とした以外は実施例1と同様の方法
でポリマーを得た。得られたポリマーの収率は88%、
溶融粘度は72Pa・s、平均粒子径420μm、幾何
標準偏差は1.4と粒度分布の狭いポリマーであった。
【0035】比較例1 実施例1において、イソオクタン添加後の内温を240
℃とした以外は実施例1と同様の方法で重合、後処理を
行った。得られたポリマーの収率は83%、溶融粘度は
135Pa・s、平均粒子径560μm、幾何標準偏差
は2.0と粒度分布の広いポリマーであった。
【0036】比較例2 実施例3において、水添加後の内温を242℃とした以
外は実施例3と同様の方法で重合、後処理を行った。得
られたポリマーの収率は82%、溶融粘度は86Pa・
s、平均粒子径620μm、幾何標準偏差は2.0と粒
度分布の広いポリマーであった。
【0037】比較例3 実施例3において、水添加後の内温を210℃とした以
外は実施例3と同様の方法で重合、後処理を行った。得
られたポリマーの収率は79%、溶融粘度は56Pa・
s、平均粒子径370μm、幾何標準偏差は1.8と粒
度分布の広いポリマーであった。
【0038】実施例5 フルゾーン型攪拌翼(神鋼パンテック(株)製)を備え
た30Lオートクレーブに、N−メチル−2−ピロリド
ン(NMP)9270g(93.64mol)、47%
水硫化ナトリウム水溶液4826g(40.5mo
l)、48%水酸化ナトリウム水溶液3274g(3
9.29mol)を仕込み、窒素ガスで置換後、約2時
間かけて120rpmで攪拌しながら200℃まで昇温
し、水4011g、NMP48.7g、0.73モルの
硫化水素を留出させた。生成硫化ナトリウムは39.7
7モルであり、系中の水の量は生成硫化ナトリウム1モ
ル当たり1.33モルであった。
【0039】上記脱水工程の後、170℃まで冷却し、
p−ジクロロベンゼン(DCB)2118g(14.4
1モル)、NMP1783gを加えたところ、内温は1
40℃に低下した。その後、225℃に昇温して1時間
重合し、さらに250℃で2時間重合した。別途同じ手
順で予備重合を行ない、得られたスラリーをサンプリン
グし、残存DCB量をガスクロマトグラフによって測定
した。そして、前記(イ)式に従って転化率を求めたと
ころ96.1%であり、生成プレポリマーの溶融粘度は
10.6Pa・sであった。
【0040】予備重合終了後、水1420g(78.8
9モル)を250℃で圧入した(水/硫化ナトリウム=
3.31モル比)。水の圧入と同時に、熱媒温度を制御
することにより内温を230℃とした。その後、回転数
を220rpm(攪拌動力0.8kw/m3)に上げ、
再度255℃まで昇温し、3時間重合した。後段重合終
了後、反応混合物を室温まで冷却し、75μmの篩によ
りろ別し、固形分をアセトン洗浄、水洗浄後、乾燥し
た。得られたポリマーの収率は88%、溶融粘度は86
Pa・sであった。また、このポリマーの平均粒子径は
430μm、幾何標準偏差は1.4であり、粒度分布の
狭いポリマーであった。
【0041】比較例4 実施例5において、水添加後の内温を240℃に制御し
た以外は実施例5と同様の方法で重合、後処理を行っ
た。得られたポリマーの収率は83%、溶融粘度は91
Pa・s、平均粒子径530μm、幾何標準偏差は1.
9と粒度分布の広いポリマーであった。
【0042】比較例5 実施例5において、水添加後の内温を230℃に制御
し、回転数120rpm(攪拌動力0.2kw/m3
とした以外は実施例5と同様の方法で重合を行った。そ
の結果、反応器底部、攪拌翼下部にポリマーが凝集した
状態となった。他の粒状物を実施例5と同様にして回収
した結果、収率52%、溶融粘度は81Pa・s、平均
粒子径1200μm、幾何標準偏差は2.0と粒度分布
の広いポリマーであった。
【0043】全ての結果を表1にまとめた。また、実施
例5および比較例4の粒度分布曲線を図−1に示した。
【0044】
【表1】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明により粒度分布が狭く、ハンドリング性に優れたポリ
アリーレンスルフィドを短時間に効率よく、高収率で製
造することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例5および比較例4の粒度分布曲線を示
したグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非プロトン性有機溶媒中で、アルカリ金属
    硫化物とジハロゲン化芳香族化合物とを反応させてポリ
    アリーレンスルフィドを製造する方法において、該製造
    を下記工程1および2により行うことを特徴とする粒状
    ポリアリーレンスルフィドの製造方法。 (1)アルカリ金属硫化物1モル当り0.5〜2モルの
    水が存在する条件下、180〜260℃の温度で、ジハ
    ロゲン化芳香族化合物の転化率が90モル%以上となる
    まで予備重合を行う工程 (2)重合温度240℃以上の温度で相分離剤を投入
    し、投入後の温度を220〜235℃とした後、再度、
    昇温して重合温度を245℃以上とし、かつ攪拌動力が
    0.3kw/m3以上である攪拌条件下で重合反応を継
    続する工程
  2. 【請求項2】請求項1に記載の相分離剤が、水および/
    またはイソオクタンであることを特徴とする粒状ポリア
    リーレンスルフィドの製造方法。
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