JP3538878B2 - 管状押出成形物用の高分子量ポリアリーレンスルフィド - Google Patents

管状押出成形物用の高分子量ポリアリーレンスルフィド

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JP3538878B2
JP3538878B2 JP03426794A JP3426794A JP3538878B2 JP 3538878 B2 JP3538878 B2 JP 3538878B2 JP 03426794 A JP03426794 A JP 03426794A JP 3426794 A JP3426794 A JP 3426794A JP 3538878 B2 JP3538878 B2 JP 3538878B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管状押出成形物用の高
分子量ポリアリーレンスルフィドから製造された管状押
出成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィド(以下ではP
ASと略すことがある)は、酸、アルカリ、あるいは各
種有機溶剤等に対する優れた耐性を有している。従っ
て、特に高温、腐食性の環境下における用途、例えば医
療用、食品用、化学プラント用等の配管、熱水配管、ス
チーム配管、熱交換器、あるいは各種チューブ等として
の用途にPASは適すると期待されている。
【0003】特公昭45‐3368号公報には、有機ア
ミド溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物
とを反応させてPASを製造する方法が記載されてい
る。しかし、該方法では高分子量のPASを製造するこ
とができなかった。
【0004】従って、上記のような低分子量PASを熱
酸化処理して架橋し、高分子量PASを製造することが
行われていた。しかし、このような架橋PASは殊に、
耐衝撃性、引張破断伸度等の機械的強度が不十分であっ
た。また、結晶化速度が大きく、押出し成形加工時に急
速に硬化するので、管状成形物へのサイジングが困難で
ある等の加工上の問題点もあった。
【0005】PASを他の材料と複合化し機械的強度に
優れた管状成形物を製造する方法が提案されている。例
えば、特開昭59‐47590号公報には、ポリフェニ
レンサルファイド(以下ではPPSと略すことがある)
製のパイプを芯材とし、その外側を繊維強化熱硬化性樹
脂で被覆して複合樹脂パイプとする方法、特開昭59‐
85747号公報には、金属製パイプの内面にPPS製
パイプを挿入密着させて複合パイプとする方法、あるい
は特開昭59‐145131号公報には、PPS以外の
熱可塑性樹脂、例えば硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レン、ナイロン等をPPSの外側に被覆する方法が開示
されている。しかし、このように複合化する方法では、
多くの製造工程を必要とし製造コストが高くなり、経済
的に不利であった。
【0006】単独で上記用途に使用し得るPASを製造
する方法が提案された。特開昭62‐90216号公報
及び特開平3‐255162号公報には、所定の物性を
有するPASを使用して管状押出成形物を製造する方法
が記載されている。該方法に使用するPASは、特開昭
61‐7332号公報に記載の方法により製造されたも
のである。即ち、有機アミド溶媒中でアルカリ金属硫化
物とジハロ芳香族化合物とを反応させてPASを製造す
る方法において、第一段階ではアルカリ金属硫化物1モ
ル当り0.5〜2.4モルの水の存在下、180〜23
5℃の温度で反応を行って、ジハロ芳香族化合物の転化
率を50〜98モル%とし、続く第二段階では水を追加
して2.5〜7.0モルの水の存在下で、245〜29
0℃の温度で更に反応を継続するものである。
【0007】この方法では、反応途中で水を追加しなけ
ればならない。これを行うためには、第一段階後に温度
を一旦下げて常圧とした後に水を加えるか、第一段階と
第二段階とで反応缶を変えるか、あるいは高温高圧下に
ある反応缶に水を圧入するしかなく、設備的、経済的、
操作的に不利益である。また、第二段階で硫化ナトリウ
ム1モル当り2.5モル以上の水を存在させ、245℃
以上の温度にするので、圧力は20kg/cm2 G以上
にもなる。従って、反応缶は、実際30kg/cm2
以上の耐圧が必要となり、この点でも設備的、経済的に
不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単独で、耐
衝撃性、引張破断伸度等の機械的強度に優れた管状押出
成形物を与える安価な高分子量ポリアリーレンスルフィ
から製造された管状押出成形物を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記種々
の欠点を解決すべく鋭意研究を重ねた。その結果、有機
アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化
合物を反応させ、かつ該反応中に反応缶の気相部分を冷
却することにより製造したPASは、続く気相酸化性雰
囲気下での加熱処理により、優れた耐衝撃性及び引張破
断伸度を持つ管状成形物を与える高分子量PASにしう
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、有機アミド系溶媒中でア
ルカリ金属硫化物とジハロ芳香族化合物とを反応させ、
かつ該反応中に反応缶の気相部分を冷却することにより
反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に還流せ
しめて製造したポリアリーレンスルフィド(A)を、気相
酸化性雰囲気下で加熱処理して得られる管状押出成形物
用の高分子量ポリアリーレンスルフィドにより製造され
た管状押出成形物である。
【0011】本発明の反応缶の気相部分を冷却すること
により反応缶内の気相の一部を凝縮させ、これを液相に
還流せしめてPASを製造する方法としては、特開平5
‐222196号公報に記載の方法を使用することがで
きる。
【0012】還流される液体は、水とアミド系溶媒の蒸
気圧差の故に、液相バルクに比較して水含有率が高い。
この水含有率の高い還流液は、反応溶液上部に水含有率
の高い層を形成する。その結果、残存のアルカリ金属硫
化物(例えばNa2 S)、ハロゲン化アルカリ金属(例
えばNaCl)、オリゴマー等が、その層に多く含有さ
れるようになる。従来法においては230℃以上の高温
下で、生成したPASとNa2 S等の原料及び副生成物
とが均一に混じりあった状態では、高分子量のPASが
得られないばかりでなく、せっかく生成したPASの解
重合も生じ、チオフェノールの副生成が認められる。し
かし、本発明では、反応缶の気相部分を積極的に冷却し
て、水分に富む還流液を多量に液相上部に戻してやるこ
とによって上記の不都合な現象が回避でき、反応を阻害
するような因子を真に効率良く除外でき、高分子量PA
Sを得ることができるものと思われる。但し、本発明は
上記現象による効果のみにより限定されるものではな
く、気相部分を冷却することによって生じる種々の影響
によって、高分子量のPASが得られるのである。
【0013】本発明においては、従来法のように反応の
途中で水を添加することを要しない。しかし、水を添加
することを全く排除するものではない。但し、水を添加
する操作を行えば、本発明の利点のいくつかは失われ
る。従って、好ましくは、重合反応系内の全水分量は反
応の間中一定である。
【0014】反応缶の気相部分の冷却は、外部冷却でも
内部冷却でも可能であり、自体公知の冷却手段により行
える。たとえば、反応缶内の上部に設置した内部コイル
に冷媒体を流す方法、反応缶外部の上部に巻きつけた外
部コイルまたはジャケットに冷媒体を流す方法、反応缶
上部に設置したリフラックスコンデンサーを用いる方
法、反応缶外部の上部に水をかける又は気体(空気、窒
素等)を吹き付ける等の方法が考えられるが、結果的に
缶内の還流量を増大させる効果があるものならば、いず
れの方法を用いても良い。外気温度が比較的低いなら
(たとえば常温)、反応缶上部に従来備えられている保
温材を取外すことによって、適切な冷却を行うことも可
能である。外部冷却の場合、反応缶壁面で凝縮した水/
アミド系溶媒混合物は反応缶壁を伝わって液相中に入
る。従って、該水分に富む混合物は、液相上部に溜り、
そこの水分量を比較的高く保つ。内部冷却の場合には、
冷却面で凝縮した混合物が同様に冷却装置表面又は反応
缶壁を伝わって液相中に入る。
【0015】一方、液相バルクの温度は、所定の一定温
度に保たれ、あるいは所定の温度プロフィールに従って
コントロールされる。一定温度とする場合、 230〜275
℃の温度で 0.1〜20時間反応を行うことが好ましい。よ
り好ましくは、 240〜265 ℃の温度で1〜6時間であ
る。より高い分子量のPASを得るには、2段階以上の
反応温度プロフィールを用いることが好ましい。この2
段階操作を行う場合、第1段階は 195〜240 ℃の温度で
行うことが好ましい。温度が低いと反応速度が小さす
ぎ、実用的ではない。 240℃より高いと反応速度が速す
ぎて、十分に高分子量なPASが得られないのみなら
ず、副反応速度が著しく増大する。第1段階の終了は、
重合反応系内ジハロ芳香族化合物残存率が1モル%〜40
モル%、且つ分子量が 3,000〜20,000の範囲内の時点で
行うことが好ましい。より好ましくは、重合反応系内ジ
ハロ芳香族化合物残存率が2モル%〜15モル%、且つ分
子量が 5,000〜15,000の範囲である。残存率が40モル%
を越えると、第2段階の反応で解重合など副反応が生じ
やすく、一方、1モル%未満では、最終的に高分子量P
ASを得難い。その後昇温して、最終段階の反応は、反
応温度 240〜270 ℃の範囲で、1時間〜10時間行うこと
が好ましい。温度が低いと十分に高分子量化したPAS
を得ることができず、また 270℃より高い温度では解重
合等の副反応が生じやすくなり、安定的に高分子量物を
得難くなる。
【0016】実際の操作としては、先ず不活性ガス雰囲
気下で、アミド系溶媒中のアルカリ金属硫化物中の水分
量が所定の量となるよう、必要に応じて脱水または水添
加する。水分量は、好ましくは、アルカリ金属硫化物1
モル当り0.5〜2.5モル、特に0.8〜1.2モル
とする。2.5モルを超えては、反応速度が小さくな
り、しかも反応終了後の濾液中にフェノール等の副生成
物量が増大し、重合度も上がらない。0.5モル未満で
は、反応速度が速すぎ、十分な高分子量の物を得ること
ができない。
【0017】反応時の気相部分の冷却は、一定温度での
1段反応の場合では、反応開始時から行うことが望まし
いが、少なくとも 250℃以下の昇温途中から行わなけれ
ばならない。多段階反応では、第1段階の反応から冷却
を行うことが望ましいが、遅くとも第1段階反応の終了
後の昇温途中から行うことが好ましい。冷却効果の度合
いは、通常反応缶内圧力が最も適した指標である。圧力
の絶対値については、反応缶の特性、攪拌状態、系内水
分量、ジハロ芳香族化合物とアルカリ金属硫化物とのモ
ル比等によって異なる。しかし、同一反応条件下で冷却
しない場合に比べて、反応缶圧力が低下すれば、還流液
量が増加して、反応溶液気液界面における温度が低下し
ていることを意味しており、その相対的な低下の度合い
が水分含有量の多い層と、そうでない層との分離の度合
いを示していると考えられる。そこで、冷却は反応缶内
圧が、冷却をしない場合と比較して低くなる程度に行う
のが好ましい。冷却の程度は、都度の使用する装置、運
転条件などに応じて、当業者が適宜設定できる。
【0018】ここで使用する有機アミド系溶媒は、PA
S重合のために知られており、たとえばN‐メチルピロ
リドン(NMP)、N,N‐ジメチルホルムアミド、
N,N‐ジメチルアセトアミド、N‐メチルカプロラク
タム等、及びこれらの混合物を使用でき、NMPが好ま
しい。これらは全て、水よりも低い蒸気圧を持つ。
【0019】アルカリ金属硫化物も公知であり、たとえ
ば、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫
化ルビジウム、硫化セシウム及びこれらの混合物であ
る。これらの水和物及び水溶液であっても良い。又、こ
れらにそれぞれ対応する水硫化物及び水和物を、それぞ
れに対応する水酸化物で中和して用いることができる。
安価な硫化ナトリウムが好ましい。
【0020】ジハロ芳香族化合物は、たとえば特公昭4
5‐3368号公報記載のものから選ぶことができる
が、好ましくはp‐ジクロロベンゼンである。又、少量
(20モル%以下)のジフェニルエーテル、ジフェニル
スルホン又はビフェニルのパラ、メタ又はオルトジハロ
物を1種類以上用いて共重合体を得ることができる。例
えば、m‐ジクロロベンゼン、o‐ジクロロベンゼン、
p,p´‐ジクロロジフェニルエーテル、m,p´‐ジ
クロロジフェニルエーテル、m,m´‐ジクロロジフェ
ニルエーテル、p,p´‐ジクロロジフェニルスルホ
ン、m,p´‐ジクロロジフェニルスルホン、m,m´
‐ジクロロジフェニルスルホン、p,p´‐ジクロロビ
フェニル、m,p´‐ジクロロビフェニル、m,m´‐
ジクロロビフェニルである。
【0021】PASの分子量をより大きくするために、
例えば1,3,5‐トリクロロベンゼン、1,2,4‐
トリクロロベンゼン等のポリハロ化合物を、パラ及びメ
タジハロ芳香族化合物の合計量に対して好ましくは5モ
ル%以下の濃度で使用することもできる。
【0022】また、他の少量添加物として、末端停止
剤、修飾剤としてのモノハロ化物を併用することもでき
る。
【0023】こうして得られたPAS(A)は、当業者
にとって公知の後処理法によって副生物から分離され
る。
【0024】本発明においては、上記のようにして得ら
れたPAS(A)に、更に酸処理を施すこともできる。
該酸処理は、100℃以下の温度、好ましくは40〜8
0℃の温度で実施される。該温度が上記上限を超える
と、酸処理後のPAS分子量が低下するため好ましくな
い。また、40℃未満では、残存している無機塩が析出
してスラリーの流動性を低下させ、連続処理のプロセス
を阻害するため好ましくない。該酸処理に使用する酸溶
液の濃度は、好ましくは0.01〜5.0重量%であ
る。また、該酸溶液のpHは、酸処理後において、好ま
しくは4.0〜5.0である。上記の濃度及びpHを採
用することにより、被処理物であるPAS中の−SNa
及び‐COONa末端の大部分を−SH及び‐COOH
末端に転化することができると共に、プラント設備等の
腐食を防止し得るため好ましい。該酸処理に要する時間
は、上記酸処理温度及び酸溶液の濃度に依存するが、好
ましくは5分間以上、特に好ましくは10分間以上であ
る。上記未満では、PAS中の−SNa及び‐COON
a末端を−SH及び‐COOH末端に十分に転化できず
好ましくない。上記酸処理には、例えば酢酸、ギ酸、シ
ュウ酸、フタル酸、塩酸、リン酸、硫酸、亜硫酸、硝
酸、ホウ酸、炭酸等が使用され、酢酸が特に好ましい。
該処理を施すことにより、PAS中の不純物であるナト
リウムを低減できる。従って、製品使用中のナトリウム
溶出及び電気絶縁性の劣化を抑制することができる。
【0025】PAS(A)において、その溶融粘度V6
が、好ましくは600ポイズ以上である。上記未満の溶
融粘度では、加熱酸化処理後のPAS分子量が小さすぎ
るので、製造した管状押出成形物の耐衝撃性、引張破断
伸度等の機械的強度が改善されず好ましくない。溶融粘
度V6 は、島津製作所フローテスターCFT‐500A
を用いて320℃、荷重20kgf/cm2 、L/D=
10で6分間保持した後に測定した粘度(ポイズ)であ
る。
【0026】次に、PAS(A)は、気相酸化性雰囲気
下で加熱処理される。該加熱処理は、公知の方法により
実施することができる。加熱処理を行う温度は、好まし
くは100〜280℃、特に好ましくは170〜250
℃である。該温度が100℃未満では、加熱処理に要す
る時間が増加し、また280℃を越えては、処理したP
ASの溶融時の熱安定性が悪いので好ましくない。熱酸
化処理に要する時間は、上記の加熱温度あるいは所望す
るPASの溶融粘度により異なるが、好ましくは0.5
〜25時間、特に好ましくは5〜20時間である。該時
間が、0.5時間未満では高分子量のPASが得られ
ず、25時間を越えては、処理したPAS中にミクロゲ
ルの発生が増加し好ましくない。
【0027】上記の加熱処理は、好ましくは空気、純酸
素等又はこれらと任意の適当な不活性ガスとの混合物の
ような酸素含有ガスの気相酸化性雰囲気下で実施され
る。不活性ガスとしては、例えば水蒸気、窒素、二酸化
炭素等又はそれらの混合物が挙げられる。上記の酸素含
有ガス中の酸素の濃度は、好ましくは0.5〜50体積
%,特に好ましくは10〜25体積%である。該酸素濃
度が、50体積%を越えてはラジカル発生量が増大し溶
融時の増粘が著しくなり、また色相が暗色化して好まし
くなく、0.5体積%未満では、熱酸化速度が遅くなり
好ましくない。
【0028】本発明の加熱処理を行う装置は、回分式で
も連続式でもよく、公知の装置を使用することができ
る。例えば、攪拌機を備えた密閉容器中において、PA
Sを酸素含有ガスと接触させる装置等を挙げることがで
き、好ましくは、攪拌機を備えた流動層式熱酸化処理装
置が使用される。該装置を使用すると、槽内の温度分布
を小さくすることができる。その結果、熱酸化を促進す
ることができると共に、分子量の不均一化を防止するこ
とができる。
【0029】以上のようにして製造された管状押出成形
物用の高分子量PASは、その溶融粘度V6 が、好まし
くは1000〜35000ポイズ、特に好ましくは20
00〜30000ポイズである。溶融粘度が1000ポ
イズ未満では、管状押出成形物の耐衝撃性、引張破断伸
度等の機械的強度が低下し、35000ポイズを超えて
は、流動性の低下により押出し成形の際の押出し速度の
低下、あるいは成形性の低下等を生じ好ましくない。
【0030】管状押出成形物用の高分子量PASには、
慣用の添加剤を配合することができる。例えば、無機充
填材としてのシリカ、アルミナ、タルク、マイカ、カオ
リン、クレー、シリカアルミナ、酸化チタン、炭酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン
酸マグネシウム、窒化ケイ素、ガラス、ハイドロタルサ
イト、酸化ジルコニウム等の粒状、粉末状あるいは鱗片
状のもの、又はガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、炭
素繊維、マイカセラミック繊維等の繊維状のものを配合
することができる。これら無機充填材は、夫々単独で、
あるいは二種以上組合わせて用いることができる。ま
た、これらの無機充填材は、シランカップリング剤やチ
タネートカップリング剤で処理したものであってもよ
い。充填材の配合割合は、溶融加工性の観点等から、管
状成形物中に30重量%以下が好ましい 更に、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、離
型剤、着色剤等の添加剤を配合することもできる。
【0031】以上のような各成分を混合する方法は、特
に限定されるものではない。一般に広く使用されている
方法、例えば各成分をヘンシェルミキサー等の混合機で
混合する等の方法を用いることができる。
【0032】管状押出成形物は、一般に、ポリマーを加
熱溶融してリング状開口部を有するダイスから押出し、
所定寸法にサイジングし、引取り及び切断することによ
り製造されるが、本発明の高分子量PASは、このよう
な成形法を適用して、成形性よく耐衝撃性や引張破断伸
度の良好な管状押出成形物とすることができる。
【0033】該管状押出成形物は、医療用、化学プラン
ト及び食品用配管、熱水配管、熱交換器、スチーム配管
等の用途に使用できる。また、難燃性が要求される電線
用の配管、強酸、強アルカリ、有機溶剤等の雰囲気下で
使用するパイプやチューブ等としても使用できる。
【0034】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。
【0035】
【実施例】実施例において、溶融粘度V6 は、島津製作
所フローテスターCFT‐500Aを用いて320℃、
荷重20kgf/cm2 、L/D=10で6分間保持し
た後に測定した粘度(ポイズ)である。
【0036】耐衝撃性は、ASTM D256に従いア
イゾッド衝撃強度を測定した値である。
【0037】引張破断伸度は、ASTM D638に従
い測定した値である。
【0038】また、PAS中のNa量は、テストピース
を硫酸を用いて灰化後、希塩酸に溶解し、原子吸光分光
光度計(島津製作所製AA660)を用いて定量した。
【0039】
【重合実施例1】4m3 オートクレーブに、フレーク状
硫化ソーダ(60.8重量%Na2 S)523.1kg
と、N‐メチル‐2‐ピロリドン(以下ではNMPと略
すことがある)1200kgを仕込んだ。窒素気流下攪
拌しながら204℃まで昇温して、水126.3kgを
留出させた。その後、オートクレーブを密閉して180
℃まで冷却し、p‐ジクロルベンゼン(以下ではp‐D
CBと略すことがある)597.2kg及びNMP40
0kgを仕込んだ。液温150℃で窒素ガスを用いて1
kg/cm2 Gに加圧して昇温を開始した。液温220
℃で3時間攪拌しつつ、オートクレーブ上部の外側に巻
き付けたコイルに20℃の冷媒を流し冷却した。その後
昇温して、液温260℃で3時間攪拌し、次に降温させ
ると共にオートクレーブ上部の冷却を止めた。オートク
レーブ上部を冷却中、液温が下がらないように一定に保
持した。反応中の最高圧力は、8.81kg/cm2
であった。
【0040】得られたスラリーを常法により濾過、温水
洗を繰り返し、130℃で約4時間熱風循環乾燥機中で
乾燥し、白色粉末状の中間製品を得た。得られたPAS
(P‐01)の溶融粘度V6は960ポイズであった。
【0041】次に、上記の中間製品を5m3 の熱酸化処
理装置に仕込み、槽内温度220℃で4時間攪拌した。
その後、冷却して製品を得た。得られた製品(P‐1)
の溶融粘度V6は1500ポイズであった。
【0042】
【重合実施例2】熱酸化処理時間を8時間とした以外
は、重合実施例1と同一に行った。得られた製品(P‐
2)の溶融粘度V6は3190ポイズであった。
【0043】
【重合実施例3】熱酸化処理時間を15時間とした以外
は、重合実施例1と同一に行った。得られた製品(P‐
3)の溶融粘度V6は7340ポイズであった。
【0044】
【重合実施例4】熱酸化処理時間を24時間とした以外
は、重合実施例1と同一に行った。得られた製品(P‐
4)の溶融粘度V6は33200ポイズであった。
【0045】
【重合実施例5】4m3 オートクレーブに、フレーク状
硫化ソーダ(60.6重量%Na2 S)524.8kg
とNMP1200kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しな
がら204℃まで昇温して、水125.4kgを留出さ
せた。その後、オートクレーブを密閉して180℃まで
冷却し、p‐DCB596.0kg及びNMP400k
gを仕込んだ。液温150℃で窒素ガスを用いて1kg
/cm2 Gに加圧して昇温を開始した。液温が220℃
になった時点からオートクレーブ上部の外側に取り付け
た散水装置により水を散水しオートクレーブ上部を冷却
した。その後昇温を継続して液温を260℃とし、次い
で該温度で2時間攪拌した。次に降温させると共にオー
トクレーブ上部の冷却を止めた。オートクレーブ上部を
冷却中、液温が下がらないように一定に保持した。反応
中の最高圧力は、8.74kg/cm2 Gであった。
【0046】得られたスラリーに対し常法により濾過、
温水洗を2回行った。得た樹脂生成物(水約50重量%
を含む)に水2400kg及び酢酸4.0kgを加え、
50℃で30分間攪拌した。攪拌後のpHは、4.6で
あった。樹脂を濾別し、水2400kgを加え30分間
攪拌後濾過する操作を5回繰り返した。
【0047】130℃で約4時間熱風循環乾燥機中で乾
燥し、白色粉末状の中間製品を得た。得られたPAS
(P‐05)の溶融粘度V6は820ポイズであった。
【0048】次に、上記の中間製品を5m3 の熱酸化処
理装置に仕込み、槽内温度220℃で9.5時間攪拌し
た。その後、冷却して製品を得た。得られた製品(P‐
5)の溶融粘度V6は3280ポイズであった。
【0049】
【重合実施例6】熱酸化処理時間を17時間とした以外
は、重合実施例5と同一に行った。得られた製品(P‐
6)の溶融粘度V6は7490ポイズであった。
【0050】
【重合比較例】4m3 オートクレーブに、フレーク状硫
化ソーダ(60.8重量%Na2 S)523.1kgと
NMP1200kgを仕込んだ。窒素気流下攪拌しなが
ら204℃まで昇温して、水124.3kgを留出させ
た。その後、オートクレーブを密閉して180℃まで冷
却し、p‐DCB614.4kgとNMP400kgを
仕込んだ。液温150℃で窒素ガスを用いて1kg/c
2 Gに加圧して昇温を開始した。液温が255℃にな
った時点で昇温を止め2時間攪拌した。次に200℃ま
で1.5時間かけて降温した。反応中の最高圧力は、1
0.31kg/cm2 Gであった。
【0051】得られたスラリーを常法により濾過、温水
洗を繰り返し、130℃で約4時間熱風循環乾燥機中で
乾燥し、白色粉末状の中間製品を得た。得られたPAS
(P‐C01)の溶融粘度V6は315ポイズであっ
た。
【0052】次に、上記の中間製品を5m3 の熱酸化処
理装置に仕込み、槽内温度220℃で25時間攪拌し
た。その後、冷却して製品を得た。得られた製品(P‐
C1)の溶融粘度V6は2890ポイズであった。
【0053】
【実施例1〜6、及び比較例1〜4】上記のようにして
得られたPASを、二軸押出機を用いて320℃の温度
で溶融混練して、ペレットを作成した。更に、得られた
ペレットをシリンダー温度320℃に設定した45mm
の単軸押出機に供給し、その後サイジング装置に通し、
冷却することにより、内径25.0mm、肉厚3.0m
mのパイプを毎分0.8mの速度で連続して製造した。
【0054】該パイプから、60×12.7×3mmの
たんざく型のテストピースを切り出し、アイゾッド衝撃
強度、引張破断伸度及びNa量を測定した。
【0055】以上の結果を表1に示す。
【0056】
【表1】 実施例1は、熱酸化処理を施さなかった比較例1と比べ
て、パイプの衝撃強度、引張破断伸度はいずれも良好で
あった。実施例2〜4は、実施例1に対して熱酸化処理
時間を長くし、PAS溶融粘度を本発明の範囲内で増加
させたものである。いずれも実施例1と比べて、パイプ
の衝撃強度、引張破断伸度は良好であった。実施例5
は、PAS(A)に酢酸処理を施した後、熱酸化処理し
たものである。該酢酸処理により、パイプ中のNa量を
低減し得ることが分かった。比較例2は、実施例5の酢
酸処理後のPASを熱酸化処理せず、そのまま成形した
ものである。実施例5と比べて、衝撃強度、引張破断伸
度はいずれも劣っていた。実施例6は、実施例5に対し
て熱酸化処理時間を長くしたものである。実施例5と比
べて、パイプの衝撃強度、引張破断伸度は上昇した。比
較例3は、PAS製造時に反応缶の気相部分の冷却を行
わなかったものである。PAS(A)の溶融粘度が著し
く低く、パイプの成形ができなかった。比較例4は、比
較例3で得たPASを熱酸化処理したものであり、パイ
プの衝撃強度、引張破断伸度は各実施例と比べて著しく
低かった。
【0057】
【発明の効果】本発明は、単独で、耐衝撃性、引張破断
伸度等の機械的強度に優れた管状押出成形物を与える安
価な高分子量ポリアリーレンスルフィドから製造された
管状押出成形物を提供する。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機アミド系溶媒中でアルカリ金属硫化
    物とジハロ芳香族化合物とを反応させ、かつ該反応中に
    反応缶の気相部分を冷却することにより反応缶内の気相
    の一部を凝縮させ、これを液相に還流せしめて製造した
    ポリアリーレンスルフィド(A)を、気相酸化性雰囲気下
    で加熱処理して得られる管状押出成形物用の高分子量ポ
    リアリーレンスルフィドにより製造された管状押出成形
  2. 【請求項2】 管状押出成形物用の高分子量ポリアリー
    レンスルフィドの溶融粘度V6が1000〜35000ポイズであ
    る請求項1記載の管状押出成形物。
  3. 【請求項3】 ポリアリーレンスルフィド(A)の溶融粘
    度V6が600ポイズ以上である請求項1又は2に記載の管状
    押出成形物。
  4. 【請求項4】 管状押出成形物用の高分子量ポリアリー
    レンスルフィドが、ポリアリーレンスルフィド(A)を0.0
    1〜5.0重量%濃度の酸溶液により、100℃以下の温度で酸
    処理し、次いで、該酸処理後のポリアリーレンスルフィ
    ドを上記加熱処理して得られる請求項1〜3のいずれか一
    に記載の管状押出成形物。
  5. 【請求項5】 酸処理後の酸溶液のpHが4.0〜5.0である
    請求項4記載の管状押出成形物。
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