JP2009242532A - 光学材料用樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(a)下記(1)式で表される化合物と
(mは0〜4の整数、nは0〜2の整数を表す)
(b)硫黄と、
(c)メルカプト基とスルフィド結合を1分子あたりそれぞれ1個以上有する化合物を含有する光学材料用樹脂組成物の製造方法であって、
(1)(a)化合物と(b)硫黄を混合し、添加量した(b)硫黄の50%以上(反応前の反応率を0%とする)90%以下を反応させた後、(2)(c)化合物を加え、0.001〜50Torrの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で、且つ流体単位容積あたりの攪拌所用動力が0.30KW/m3以上0.60KW/m3以下の条件下で製造することにより、安全かつ安定的により高度な透明性を有し、しかも耐黄変性に優れる高屈折率光学材料が製造できるという新たな事実を見出した。
1.(a)(1)式で表される化合物と
(b)硫黄と、
(c)メルカプト基とスルフィド結合を1分子あたりそれぞれ1個以上有する化合物を含有する光学材料用樹脂組成物の製造方法であって、
(1)(a)化合物と(b)硫黄を混合し、添加量した(b)硫黄の50%以上(反応前の反応率を0%とする)90%以下を反応させた後、(2)(c)化合物を加え、0.001〜50Torrの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で、且つ攪拌所用動力が0.30KW/m3以上0.60KW/m3以下の条件下で製造することを特徴とする光学材料用樹脂組成物の製造方法。
2.(a)化合物がビス(β―エピチオプロピル)スルフィドおよび/またはビス(β―エピチオプロピル)ジスルフィドであることを特徴とする第1項記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
3.(c)化合物が、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィドおよび/または2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンであることを特徴とする第1項記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
4.(1)(a)下記(2)式で表される化合物と
(mは0〜4の整数、nは0〜2の整数を表す)
(b)硫黄を−100〜160℃、0.1〜480時間、流体単位容積あたりの攪拌所用動力が0.30KW/m3以上0.60KW/m3以下で混合し、添加量した(b)硫黄の50%以上(反応前の反応率を0%とする)90%以下を予備的に反応させた後、(2)(c)化合物を加え、0.001〜50Torrの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で、且つ流体単位容積あたりの攪拌所用動力が0.30KW/m3以上0.60KW/m3以下の条件下で実施することを特徴とする光学材料用樹脂組成物の製造方法。
5.(a)化合物がビス(β―エピチオプロピル)スルフィドおよび/またはビス(β―エピチオプロピル)ジスルフィドであることを特徴とする第4項記載の光学材料用樹脂用組成物の製造方法。
6.(c)化合物が、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィドおよび/または2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンであることを特徴とする第4項記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
Re = N×d2×ρ/μ (1)
Pv (W/m3) = Np×ρ×N3×d5 /V (2)
(Pv:流体単位容積あたりの攪拌所用動力(W/m3)、n:攪拌翼の回転数(s−1)、d:翼径(m)、ρ:密度(kg/m3)、μ:粘度(Pa・s)、Np:動力数、V:液容量(m3))
A:くもりが見えない
B:くもりが薄く見える
C:くもりがはっきり見えるが、蛍光灯から離すと見えなくなる。
D:くもりがはっきり見え、さらに蛍光灯から離しても見える。
インライン型屈折率計(K−PATENTS社製、型式:PR−23)を装着した反応フラスコで、ビス(β―エピチオプロピル)スルフィド(以下a-1化合物と呼ぶ)17.82Kg、硫黄3.15Kgを60℃、30分、流体単位容積あたりの攪拌所用動力(攪拌動力と言う場合がある)0.32KW/m3で、混合し、均一組成物とした。続いて、2−メチル−N−メチルイミダゾール104.8gを加え、30Torrの減圧下、均一とし、60℃で予備的な反応を屈折率計で確認した。屈折率計の値(nD、20℃変換値)が1.6570(硫黄反応率:50%)になったことを確認し、20℃まで冷却し、屈折率の値が1.6580±0.0001であることを確認した。ここで得られた反応液を予備反応液と呼ぶ。
予備反応液に、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド1.59Kg(以下c-1化合物と呼ぶ)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド7.27g、ジブチルスズジクロライド43.15gを20℃でよく混合し、均一とした。得られた組成物を30Torr、1時間脱気処理し、屈折率が1.6580±0.0001と同一であることを確認した。
2枚のガラス板とテープから構成される、コバ厚さ10mm、モールド径が75mmのモールドおよびコバ厚さ2.5mm、モールド径が60mmのモールドに注入し、15℃で20時間加熱し、100℃まで17時間かけて一定速度で昇温させ、最後に100℃で2時間加熱し、重合硬化させた。放冷後、モールドから離型し、硬化した光学材料を得た。得られた光学材料は、120℃で30分、アニール処理し、離型により生じた歪を取り除いた。得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示した。
実施例1の硫黄の反応率を60%にした以外は、実施例1を繰り返した。製造条件および得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示す。
インライン型屈折率計を装着した反応フラスコで、a-1化合物23.53Kg、硫黄4.16Kgを60℃、30分、攪拌動力0.60KW/m3で、混合し、均一組成物とした。続いて、2−メチル−N−メチルイミダゾール138.4gを加え、30Torrの減圧下、均一とし、60℃で予備的な反応を屈折率計で確認した。屈折率計の値(nD、20℃変換値)が1.6575(硫黄反応率:70%)になったことを確認し、20℃まで冷却し、屈折率の値が1.6585±0.0001であることを確認した。
予備反応液に、c-1化合物2.10Kg、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド9.60g、ジブチルスズジクロライド56.99gを20℃でよく混合し、均一とした。得られた組成物を30Torr、1時間脱気処理し、屈折率が1.6585±0.0001と同一であることを確認した。
実施例1と同様に、重合硬化させ、放冷後、モールドから離型し、硬化した光学材料を得た。得られた光学材料は、120℃で30分、アニール処理し、離型により生じた歪を取り除いた。得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示した。
実施例2の硫黄の反応率を80%にした以外は、実施例3を繰り返した。得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示した。
インライン型屈折率計を装着した反応フラスコで、ビス(β―エピチオプロピル)ジスルフィド(a-2)化合物61.12Kg、硫黄6.27Kgを60℃、30分、攪拌動力0.32KW/m3で、混合し、均一組成物とした。続いて、2−メチル−N−メチルイミダゾール336.8gを加え、30Torrの減圧下、均一とし、60℃で予備的な反応を屈折率計で確認した。屈折率計の値(nD、20℃変換値)が1.6610(硫黄反応率:90%)になったことを確認し、20℃まで冷却し、屈折率の値が1.6620±0.0001であることを確認した。
予備反応液に、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(c-2化合物)5.11Kg、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド23.36グラム、ジブチルスズジクロライド138.7gを20℃でよく混合し、均一とした。得られた組成物を30Torr、1時間脱気処理し、屈折率が1.6620±0.0001と同一であることを確認した。
実施例1と同様に、重合硬化させ、放冷後、モールドから離型し、硬化した光学材料を得た。得られた光学材料は、120℃で30分、アニール処理し、離型により生じた歪を取り除いた。得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示した。
表2に示す以外は、実施例1を繰り返した。得られた光学材料の透明性と耐黄変性の結果を表2に示した。
Claims (6)
- (a)化合物がビス(β―エピチオプロピル)スルフィドおよび/またはビス(β―エピチオプロピル)ジスルフィドであることを特徴とする請求項1記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
- (c)化合物が、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィドおよび/または2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンであることを特徴とする請求項1記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
- (a)化合物がビス(β―エピチオプロピル)スルフィドおよび/またはビス(β―エピチオプロピル)ジスルフィドであることを特徴とする請求項4記載の光学材料用樹脂用組成物の製造方法。
- (c)化合物が、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィドおよび/または2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンであることを特徴とする請求項4記載の光学材料用樹脂組成物の製造方法。
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