JP2003094574A - バリア性紙積層体およびその製造方法 - Google Patents

バリア性紙積層体およびその製造方法

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JP2003094574A
JP2003094574A JP2001296021A JP2001296021A JP2003094574A JP 2003094574 A JP2003094574 A JP 2003094574A JP 2001296021 A JP2001296021 A JP 2001296021A JP 2001296021 A JP2001296021 A JP 2001296021A JP 2003094574 A JP2003094574 A JP 2003094574A
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Hiromichi Inagaki
宏道 稲垣
Sadahiko Shiragami
貞彦 白神
Shigeki Takada
重喜 高田
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐屈曲性、耐熱性、寸法安定性および遮光性
に優れ、酸素、臭気および水蒸気などに対する良好なガ
スバリア性を有し、かつ、廃棄処理が容易な積層体を提
供すること。 【解決手段】 紙または二軸延伸フィルムの基材Bにエ
チレン含有率0〜15モル%のビニルアルコール系重合
体の層Aを積層して、基材Bおよび層Aからなるバリア
層2を形成し、次いで被覆層1、バリア層2および紙基
材3を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐屈曲性、耐熱
性、寸法安定性および遮光性に優れ、併せて酸素、水蒸
気、臭気などに対する良好なバリア性を有する積層体お
よびその製造方法に関する。また、該積層体からなり、
使用後の廃棄処理が容易な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品類などの包装に用いられる包
装材料には、包装材料を透過する酸素、水蒸気、その他
内容物を変質させる気体による影響を防止して内容物の
変質を抑制し、長期保存を可能とするために、これら気
体(ガス)を遮断するガスバリア性を備えることが求め
られている。
【0003】このような要求に対して、紙、金属、プラ
スチックなどの各種材料を積層して各々の材料の長所を
生かし、欠点を補い合うことによりガスバリア性を備え
た積層体が開発されており、例えば、ジュース、牛乳、
酒など飲料物のカートン容器には紙層−アルミニウム箔
−ポリエチレン層からなる紙積層体が用いられている。
しかしながら、ガスバリア層にアルミニウム箔を用いた
紙積層体の場合、十分なガスバリア性を達成するために
はアルミニウム箔の厚みが5〜25μm程度必要であ
り、異物検査の際に金属探知器が使用できない、使用後
のリサイクルが困難で不燃物として処理しなければなら
ないなどの問題がある。
【0004】これらの問題に対して、アルミニウム箔の
代わりにポリビニルアルコール(以下、PVAと略記す
ることがある)をガスバリア層に用いることが提案され
たが、一般にPVA(例えば(株)クラレ製PVA−1
17H)は高湿度下でのガスバリア性が必ずしも十分で
はない。そこでガスバリア性を改善するために、PVA
に代えてエチレン含有率20〜60モル%のエチレン−
ビニルアルコール共重合体(以下、EVOHと略記する
ことがある)をガスバリア層に用いることが提案され
た。しかしながら、エチレン含有率が上記範囲にあるE
VOHは水に完全に溶解することはなく、水−アルコー
ル混合溶媒(例えば水60重量%/n−プロパノール4
0重量%)に溶解するため、水に完全に溶解するPVA
と比較すると、EVOHは溶液を得るために多量のアル
コールを必要とし、それゆえに火災、爆発、人体への影
響、大気や排水中への放出による環境汚染、有機溶媒の
処理に関わる設備費増大などの問題点を有している。E
VOHを溶融押出し成形してガスバリア層を形成する方
法もあるが、EVOHの水−アルコール混合溶液を塗工
する方法と比較すると、ガスバリア性が良く、かつ、厚
みの薄いガスバリア層を得ることは困難である。また、
PVAと比較すると、EVOHはエチレン含有率が大き
いことに起因して耐熱性、耐屈曲性に劣るという大きな
問題を有している。
【0005】特開平11−129381号公報や特開平
11−309816号公報には、アルミニウム箔の代わ
りに無機層状化合物を有する樹脂組成物をガスバリア層
に用いた紙積層体が記載されている。しかしながら、こ
の積層体を上記のカートン容器に用いるためには、容器
の機械的強度面から、紙基材として例えば坪量340g
/mないし600g/m程度のクラフト紙などの厚
手の紙を用いる必要があり、無機層状化合物を含有する
樹脂組成物溶液を紙基材に塗工して該積層体を製造する
際に、そのような厚手の紙は重量、堅さ、カールしやす
さなどの点で扱い難く、積層体の生産性に問題がある。
また、十分なガスバリア性を有する積層体を製造するに
は、欠陥のないガスバリア層を形成させるために緊度の
高い良質なパルプ紙が必要であるが、そのような紙は高
価であり採算性にも問題がある。さらに特記すべきは、
厚手の紙にガスバリア層を積層した積層体は剛直で特に
耐屈曲性に劣り、該積層体を包装容器に成形加工する
際、ヒートシール加工でガスバリア層にひび割れ(クラ
ック)を生じ、ガスバリア性が大きく低下するという問
題があることである。その他に、厚手の紙を用いると、
熱処理時にカールや熱収縮が生じやすく寸法安定性に劣
るという問題もある。
【0006】また、特開平11−129379号公報に
は、ヒートシール性を有する合成樹脂フィルムを基材と
して、その片面に無機層状化合物と樹脂からなる被覆層
を塗布形成して設け、かつ被覆層の反対面に外装材を設
けたガスバリア性積層体が記載されているが、耐屈曲
性、耐熱性および遮光性などの点で、要求される性能を
全て満たすものは得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガスバリア
性を有する積層体に関する上記の問題を解決し、特に耐
屈曲性、耐熱性、寸法安定性および遮光性に優れ、酸
素、臭気および水蒸気などに対する良好なガスバリア性
を有し、かつ、廃棄処理が容易な積層体およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、紙または二
軸延伸フィルムの基材Bにエチレン含有率0〜15モル
%のビニルアルコール系重合体の層Aを積層して、基材
Bおよび層Aからなるバリア層2を形成し、次いで被覆
層1、バリア層2および紙基材3を積層することによ
り、特に耐屈曲性、耐熱性、寸法安定性および遮光性に
優れ、酸素、臭気および水蒸気などに対する良好なガス
バリア性を有し、かつ、廃棄処理が容易な積層体が得ら
れることを見い出し、本発明を完成するに到った。
【0009】すなわち、本発明は、第一に被覆層1、バ
リア層2および紙基材3からなるガスバリア性積層体で
あり、第二に該ガスバリア性積層体の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。
【0011】本発明の積層体は、図1に示すように被覆
層1、バリア層2および紙基材3からなり、バリア層2
は図2に示すように基材Bと層Aとからなる。紙基材3
とバリア層2との間には、オレフィン系重合体からなる
層4を設けてもよく、基材Bと層Aとの間にポリエチレ
ン層を設けることが好ましい。また、各層間には必要に
応じて接着層を設けてもよい。
【0012】ここで、バリア層2が、紙または二軸延伸
フィルムの基材Bおよびエチレン含有率0〜15モル%
のビニルアルコール系重合体の層Aからなることが、本
発明の大きな特徴である。
【0013】前述したように、樹脂組成物溶液を紙基材
に塗工してガスバリア性積層体を製造する場合、特に積
層体が容器に用いられる場合には機械的強度の点から剛
直で厚手の紙基材が要求され、また、ガスバリア性の点
からは欠陥のないガスバリア層を形成させるために緊度
の高い良質なパルプ紙が要求される。しかしながら、剛
直で厚手の紙は重量、堅さ、カールしやすさなどの点で
扱い難く、積層体の生産性に問題があり、緊度の高い良
質なパルプ紙は高価であり採算性に問題がある。さら
に、厚手の紙にガスバリア層を積層した積層体は剛直で
特に耐屈曲性に劣り、包装容器に成形加工する際、ヒー
トシール加工でガスバリア層にひび割れ(クラック)を
生じ、ガスバリア性が大きく低下するほか、熱処理時に
カールや熱収縮が生じやすく寸法安定性に劣る。
【0014】これらの問題に対して、本発明の積層体
は、紙基材3および基材Bの2種類の層を有し、紙基材
3に機械的強度を、基材Bに欠陥のないガスバリア層を
形成させるための基材の役割を各々分担させることによ
り、厚手の紙にガスバリア層を積層することに起因する
生産性、耐屈曲性、寸法安定性およびガスバリア性に関
する問題点を全て解消した。さらに、積層体に対する要
求物性を紙基材3および基材Bに役割分担させ、紙基材
3には機械的強度に優れた紙、基材Bには柔軟性に優れ
緊度の高い紙、または耐熱性や耐屈曲性に優れた2軸延
伸フィルムを選択し、各素材の長所を引き出して組み合
わせることにより、本発明の積層体のガスバリア性、耐
屈曲性、耐熱性および寸法安定性などの諸物性は従来の
バリア性積層体に比べて向上し、特に耐屈曲性、耐熱性
が顕著に優れている。また、紙基材3には機械的強度を
有する紙を広範囲に選択可能であり、厚手で剛直、かつ
緊度が高く良質なパルプ紙は特に必要でなく、安価な再
生紙をも好適に使用可能であり、これにより本発明の積
層体は従来品に比べてコスト的にも有利である。
【0015】以下に、本発明の積層体の各層について詳
細に説明する。
【0016】基材Bの紙としては、柔軟で緊度が高い紙
が好ましいほかには特に限定はなく、上質紙、晒紙、グ
ラシン紙、クラフト紙、耐酸紙、硫酸紙、ボール紙、合
成紙、模造紙など各種の紙を用いることができる。ま
た、紙の片面または両面に樹脂をラミネートしたもの
(以下にラミ紙と略記することがある)が好適に用いら
れる。ラミ紙としては、紙の片面に厚み20μm程度の
ポリエチレン(以下にPEと略記することがある)をラ
ミネートしたPEラミ紙などが例示される。基材Bの紙
の厚みについて特に限定はないが、基材Bへの塗工性、
および積層体の耐屈曲性、遮光性などの点から5〜50
0μmが好ましく、10〜300μmがより好ましく、
15〜200μmが最も好ましい。5μm未満では機械
的強度が不足し、500μmを超えると剛性が高過ぎて
紙本来の風合いが損なわれる。また、紙の平滑度、緊度
を上げてガスバリア性、耐屈曲性を向上させる目的で、
基材Bの紙にスーパーカレンダ処理を施すことは好適に
行われる。スーパーカレンダ処理条件としては、80
℃、線圧100kg/cm、10m/分、3回掛けが例
示される。
【0017】基材Bの2軸延伸フィルムとしては特に限
定はないが、ポリエチレンテレフタレート(以下にPE
Tと略記することがある)、ポリアミド、ポリプロピレ
ン(以下にPPと略記することがある)などが好まし
い。また、アルミニウムやシリカなどが蒸着されたフィ
ルムを用いることもできる。ここで言う2軸延伸フィル
ムとは、公知の方法によりX軸方向およびY軸方向など
2方向に各々任意の倍率で延伸されたフィルムである。
本発明の積層体における基材Bに2軸延伸フィルムを用
いると、未延伸フィルムを用いた場合に比べて特に耐屈
曲性、耐熱性が顕著に向上する。
【0018】本発明の積層体における層Aは、エチレン
含有率0〜15モル%のビニルアルコール系重合体から
なる。エチレン含有率は、層Aのガスバリア性と耐水
性、該重合体の溶液を基材Bに塗工する際の溶液粘度安
定性の点から、3〜13モル%がより好ましく、5〜1
0モル%が最も好ましい。該ビニルアルコール系重合体
の重合度は特に限定されるものではないが、積層体に高
度の外力が加えられる場合に積層体の強度および耐屈曲
性の点から、ならびに該重合体の溶液を基材Bに塗工す
る際の溶液粘度に代表される塗工性の点から、200〜
4000が好ましく、300〜3000がより好まし
く、500〜2000が最も好ましい。該ビニルアルコ
ール系重合体のけん化度は、層Aのガスバリア性および
水溶性の点から90モル%以上が好ましく、95モル%
以上がより好ましく、98モル%以上が最も好ましい。
けん化度が90モル%未満の場合にはガスバリア性が低
下する。
【0019】該ビニルアルコール系重合体は、ビニルエ
ステル系単量体の付加重合体またはビニルエステル系単
量体とエチレンの付加共重合体をけん化することにより
得られる。ビニルエステル系単量体を重合する方法、お
よびビニルエステル系単量体とエチレンを共重合する方
法としては、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳
化重合法など、従来公知の方法が適用できる。重合触媒
としては、重合方法に応じて、アゾ系触媒、過酸化物系
触媒、レドックス系触媒などが適宜選ばれる。けん化反
応は、従来公知のアルカリ触媒または酸触媒を用いる加
アルコール分解、加水分解などが適用でき、この中でも
メタノールを溶剤としNaOH触媒を用いるけん化反応
が簡便であり最も好ましい。ビニルエステル系単量体と
しては、例えばギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、バーサチック酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリ
ル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、パルミチン酸ビニル、
ステアリン酸ビニル、オレイン酸ビニル、安息香酸ビニ
ルなどが挙げられるが、なかでも酢酸ビニルが好まし
い。
【0020】該ビニルアルコール系重合体は、本発明の
主旨を損なわない範囲で他の単量体単位を含有しても差
し支えない。使用しうるコモノマーとして、例えば、プ
ロピレン、n−ブテン、イソブチレンなどのα−オレフ
ィン、アクリル酸およびその塩、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸i−
ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクタデシ
ルなどのアクリル酸エステル類、メタクリル酸およびそ
の塩、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタ
クリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル
などのメタクリル酸エステル類、アクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、
N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリル
アミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およびその
塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよびその
塩またはその4級塩、N−メチロールアクリルアミドお
よびその誘導体などのアクリルアミド誘導体、メタクリ
ルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチルメ
タクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホン酸
およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミ
ンおよびその塩またはその4級塩、N−メチロールメタ
クリルアミドおよびその誘導体などのメタクリルアミド
誘導体、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニル
エーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニ
ルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニ
ルエーテル、ステアリルビニルエーテルなどのビニルエ
ーテル類、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなど
のニトリル類、塩化ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲ
ン化ビニル類、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデンなど
のハロゲン化ビニリデン類、酢酸アリル、塩化アリルな
どのアリル化合物、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸
などの不飽和ジカルボン酸およびその塩またはそのエス
テル、ビニルトリメトキシシランなどのビニルシリル化
合物、酢酸イソプロペニルなどがある。
【0021】本発明の積層体において、層Aを構成する
ビニルアルコール系重合体に無機層状化合物を配合する
ことにより、さらに高度のガスバリア性、耐熱性および
遮光性を積層体に付与することができる。層Aに配合さ
れる無機層状化合物とは、原子が共有結合などによって
強く結合して密に配列した層が、ファンデルワールス
力、静電気力などの弱い力によってほぼ平行に積み重な
った構造を持つ化合物を言う。かかる無機層状化合物と
しては、例えば、雲母類、タルク、モンモリロナイト、
カオリナイト、バーミキュライトなどが挙げられる。
【0022】これら無機層状化合物の中でも、有機溶剤
または無機溶剤に浸漬することで膨潤または劈開するも
の(以下において、これらを一括して膨潤性無機化合物
と称する)が、組成物としたときに特に優れたバリア性
と耐水性を発現するため最も好ましく用いられる。ここ
で、膨潤とは大過剰の有機または無機溶媒に浸漬した際
に、X線回折計などで求められる無機層状化合物内の層
間隔が広がるものを言い、劈開とは同様の操作を加えた
際に、X線回折計で観測される無機層状化合物内の層構
造に対応するピークの面積が小さくなるかまたは消滅す
るような挙動を示すものをいう。なお、かかる膨潤性無
機化合物のうちでも、水によって膨潤または劈開するも
のが、最も優れたバリアー性を与えることから好まし
い。かかる膨潤性無機化合物としては、バーミキュライ
ト、モンモリロナイト、層間にリチウム、ナトリウムな
どがインターカレートされた膨潤性フッ素雲母などが挙
げられる。なかでも水溶媒で劈開性を有するモンモリロ
ナイト、膨潤性フッ素雲母が好ましい。さらに、劈開性
に特に優れ、かつ合成物であることに由来する品質の均
一性、高純度などの特性を有することから、層間にリチ
ウム、ナトリウムなどがインターカレートされた膨潤性
フッ素雲母が最適である。
【0023】層Aにおけるビニルアルコール系重合体と
無機層状化合物との配合比について特に限定はないが、
ビニルアルコール系重合体と無機層状化合物との重量比
は99/1〜30/70が好ましく、95/5〜40/
60がより好ましく、90/10〜50/50がさらに
好ましく、85/15〜60/40が最も好ましい。重
量比が99/1を超える場合、無機層状化合物を配合す
る効果が実質的にみられず、重量比が30/70未満の
場合には、ビニルアルコール系重合体の溶液を塗工して
層Aを作成する際に溶液粘度が大きくなり、均一な層A
の形成が困難になるほか、得られる積層体の耐屈曲性が
低下するなどの弊害が生ずる。
【0024】層Aを構成するビニルアルコール系重合体
に無機層状化合物を配合する方法としては、ビニルアル
コール系重合体と無機層状化合物を水または水とアルコ
ールの混合溶媒などに添加して、溶解ないし分散させる
方法、あるいはビニルアルコール系重合体と無機層状化
合物を押出機などを用いて溶融混練する方法を例示する
ことができる。なかでも、ビニルアルコール系重合体に
無機層状化合物が均一に分散し、層Aのガスバリア性が
向上する点から、ビニルアルコール系重合体と無機層状
化合物を溶媒に添加して溶解ないし分散させる方法が好
ましい。さらに、ビニルアルコール系重合体と無機層状
化合物を溶媒に添加して溶解ないし分散させる際に、翼
回転型ミキサーなどによりせん断力を加えるか、あるい
は超音波を作用させることが、無機層状化合物を溶媒に
微分散させることができる点で特に好ましい。
【0025】本発明の積層体において、層Aを構成する
ビニルアルコール系重合体には、本発明の目的を妨げな
い範囲で、積層体の柔軟性、引き裂き強さなどをより向
上するなどの目的で、グリセリン、ジグリセリンなど、
ビニルアルコール系重合体に対し可塑化効果を有するこ
とが知られている化合物を可塑剤として加えることも好
ましく行われる。また、層Aを構成するビニルアルコー
ル系重合体には、本発明の目的を妨げない範囲で、積層
体の耐水性、機械的特性をより向上するなどの目的で、
ビニルアルコール系重合体に対する架橋剤として知られ
ている化合物を配合することも好ましく行われる。かか
る架橋剤としては、ホウ酸などのホウ素化合物、ジルコ
ニウム塩、テトラ乳酸チタンなどのチタン化合物、エポ
キシ基および/またはイソシアネート基を複数有する化
合物などが例示される。かかる可塑剤および架橋剤は、
ビニルアルコール系重合体の製造工程、該重合体への無
機層状化合物の配合工程などの任意の工程段階でビニル
アルコール系重合体に添加するほか、層Aの形成後に含
浸させるなどの方法で、ビニルアルコール系重合体に添
加することが可能である。
【0026】本発明の積層体におけるバリア層2は、ビ
ニルアルコール系重合体および必要に応じて無機層状化
合物などの添加剤を水または水とアルコールの混合溶媒
などに溶解ないし分散させ、公知の方法で基材Bに塗
工、乾燥する方法、あるいはビニルアルコール系重合体
および必要に応じて無機層状化合物などの添加剤を押出
機などを用いて溶融混錬し、基材Bに直接溶融コートす
る方法などにより、基材Bに層Aを積層して得られる。
【0027】本発明の積層体における紙基材3として
は、本発明の積層体および容器本体を形成、保持できる
機械的強度を有していればよく、特に限定されるもので
はないが、耐酸紙、クラフト紙、上質紙、模造紙、グラ
シン紙、パーチメント紙、合成紙および各種ボール紙な
どが挙げられる。また、紙基材3の厚み、坪量などは特
に限定されるものではないが、厚みは5〜1000μm
が好ましく、100〜800μmがより好ましく、20
0〜700μmが最も好ましく、坪量は4〜900g/
が好ましく、80〜800g/mがより好まし
く、100〜700g/mが最も好ましい。
【0028】本発明の積層体における被覆層1として
は、ジュース、牛乳、油などの液体や、ペースト状の食
品などを保持でき、かつ、水の浸透や漏洩を防止できる
撥水性や芳香物を溶解するアルコールなどの溶媒に対す
る耐溶媒性を有するものであれば特に限定されない。ま
た、上記の被覆層1はヒートシール性を有するものであ
ることが好ましい。被覆層1の厚みには特に制限はな
く、必要に応じて0.1〜1000μm、好ましくは1
〜500μm、さらに好ましくは3〜300μmの範囲
で適宜選択できる。
【0029】上記の被覆層1としては、例えば、低密度
ポリエチレン(以下においてLDPEと略記することが
ある)、高密度ポリエチレン(以下においてHDPEと
略記することがある)、直鎖状低密度ポリエチレン(以
下においてLLDPEと略記することがある)、エチレ
ン−プロピレン共重合体、PP、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、PET、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
アミド、アクリル系樹脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、PV
A、EVOH、セルロース誘導体などの高水素結合性樹
脂、ポリカーボネート樹脂、エンジニアリングプラスチ
ック系樹脂などが挙げられる。中でもLDPE、HDP
E、LLDPE、PPおよびPETが好適に用いられ、
LLDPEがより好ましい。
【0030】本発明の積層体における層4は、バリア層
2と紙基材3との間に設けられる層であり、特に限定さ
れるものではないがオレフィン系重合体が好ましい。具
体的には、PE、PP、LLDPEなどが用いられ、中
でもLLDPEが好ましい。また、アルミニウム、シリ
カなどが蒸着されたフィルムを用いることもできる。
【0031】本発明の積層体において、被覆層1、バリ
ア層2、紙基材3などの各層の積層方法には特に制限は
なく、公知の方法のいずれもが使用可能である。例え
ば、被覆層1としてフィルムを用い、ドライラミネーシ
ョンなどにより張り合わせる方法、バリア層2の上に接
着剤を塗布しておき、被覆層1をコートする方法、被覆
層1がバリア層2に接着性を有する場合に、直接溶融コ
ートする方法などが挙げられる。
【0032】本発明の積層体において、バリア性を向上
させるためにバリア層2の熱処理を行うことが好まし
い。この場合、熱処理の温度は特に規定されるものでは
ないが、積層体の各層の劣化を招かない範囲で高い方が
好ましい。熱処理の温度は具体的には80℃以上、好ま
しくは100℃以上、より好ましくは120℃以上、さ
らに好ましくは160℃以上であり、その上限は300
℃以下であることが好ましい。また、この場合の処理時
間は特に規定されるものではないが、熱処理効果を引き
出すためには5秒以上、好ましくは10秒以上である。
処理時間の上限について特に制限はないが、不必要に延
長すると生産性が低下するため、一般には60秒以下、
より好ましくは30秒以下が選択される。
【0033】本発明の積層体においては、被覆層1、バ
リア層2、紙基材3の各層に機能分担させているため、
バリア性向上を目的として熱処理を行う際、積層体全体
を熱処理する必要はなく、他の層と積層する前にバリア
層2を熱処理してよい。バリア層2を単独で熱処理する
ことにより、他の層の耐熱温度による制限を受けずに高
温で熱処理することが可能となり、熱処理によるバリア
性向上効果が増大する。また、積層体全体を熱処理する
必要がないので熱処理時間が短縮され、熱収縮による形
状歪も大きく減少して寸法安定性が格段に向上し、製品
の不良率を大きく低減できる。
【0034】バリア層2を製造するに際し、ビニルアル
コール系重合体および必要に応じて無機層状化合物など
の添加剤の溶液を基材Bに塗工、乾燥して層Aを積層し
た場合、層Aの乾燥とバリア層2の熱処理は連続して実
施してもよい。そのとき、有効な熱処理は、層Aに含有
される溶媒がほとんど無くなり、バリア層2の表面温度
が前記の熱処理温度まで上昇した時点から開始されるの
で、処理時間の設定に注意が必要である。なお、バリア
層2の表面温度は赤外線温度計などの非接触型温度計を
用いることで測定できる。
【0035】本発明の積層体が容器に用いられる場合、
容器の最終形状は特に限定されるものではなく、既存の
各種形態、例えば、ゲーブルトップ容器、ピロー袋、ス
タンディングパウチ、ペーパードラム、箱、トレーなど
が例示される。本発明の積層体から容器の形態に加工す
る方法については特に制限は無く、公知の方法のいずれ
も好ましく用いられる。
【0036】また、本発明の積層体が容器に用いられる
場合、被覆層1を容器内層と容器外層のいずれに設ける
かは、本発明の容器の内容物により適宜決められる。例
えば、油性の素材(バター、食用油、ポテトチップな
ど)や香りの重要なもの(芳香剤など)であれば外層が
好ましく、水分活性の高い素材であれば内層が好まし
い。重量物、エッジを持つものなど機械的な強度を求め
られるものを包装する、あるいは積層体構成の都合上、
加工紙の状態でカール(そり)が発生し、容器への加工
が困難になるなどの場合には、外層と内層の両方に設け
ることが好ましい。
【0037】さらに、必要に応じ本発明の主旨を損なわ
ない範囲で印刷層などを設けることも好ましく行われ
る。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定される
ものではない。なお、文中の%は、特に断りがない場合
は重量%を示し、各特性は下記の方法により測定した。
また、ビニルアルコール系重合体などの樹脂および無機
層状化合物などのフィラーは特に記載がない限り、80
℃で12時間以上真空乾燥して使用した。
【0039】1)ガスバリア性 積層体を20℃−85%RHに調湿した後、酸素透過量
測定装置(モダンコントロール社製、OX−TRAN−
10/50A)にて、酸素透過量(cc/m・day
・atm)を測定した。また、容器については容器1個
あたりの酸素透過量(cc/day・atm)を測定し
た。
【0040】2)耐屈曲性および耐熱性 30cm×30cmの積層体を2つ折りし、さらに熱プ
レスにより140℃、0.5kg/cmで10秒間プ
レスした。その後、折り目を開き元に戻してから20℃
−85%RHに調湿し、酸素透過量測定装置(モダンコ
ントロール社製、OX−TRAN−10/50A)にて
屈曲後の積層体の酸素透過量を測定し、耐屈曲性と耐熱
性を同時に評価した。
【0041】3)寸法安定性 30cm×30cmの積層体を熱風オーブン中に吊る
し、140℃、30分間熱処理した。そのまま、室温ま
で冷却した後、カール状態(反り返った状態)および寸
法の変化(特に収縮)について、次のように評価した。 カール状態 ○:カールがないか小さい △:カールが中程度 ×:カールが大きい 寸法の変化 ○:寸法変化がないか小さい(±0.5%以下) ×:寸法変化が大きい(±0.5%を超える)
【0042】4)遮光性 積層体の全光線透過率を積分球式紫外可視分光光度計
(島津製作所製、UV−2200)を用いJIS K7
105に準じて測定し、次のように評価した。 A:遮光性良好 (透過率 0〜5%未満) B:遮光性ほぼ良好 (透過率 5〜10%未満) C:遮光性かなり良好 (透過率10〜30%未満) D:遮光性悪い (透過率30%以上)
【0043】5)透湿度 積層体の透湿度をJIS Z0208に準じて測定し
た。また、容器中に無水塩化カルシウム20gを入れて
密閉し、40℃、90%RHの恒温槽中に放置し、その
重量変化より1日あたりの浸入水分量を求め、これを容
器表面積で除した値を容器の透湿度とした。なお、透湿
度が0.1g/m・day以下を示す場合には、正確
な測定が困難なことから0.1g/m・day以下と
した。
【0044】6)臭気バリア性 容器中に臭気成分を1g入れた後に容器を密閉し、1日
風通しのよい場所に放置した後、40℃でデシケータ中
に保存し、容器開放時に臭気成分の臭いが感知できるか
どうかを官能検査により評価し、5名中4名が感知でき
るまでの日数で評価した。なお、この日数はデシケータ
内に容器を入れた時を0とする。臭気成分としては食
酢、アンモニア水、酢酸エチルを用いた。なお、30日
間放置後も臭気を感知できなかったものは30日以上と
した。
【0045】製造例1 (ビニルアルコール系重合体の製造)撹拌機、窒素導入
口および開始剤添加口を備えた200L反応槽に酢酸ビ
ニル70kg、メタノール30kgを仕込み、60℃に
昇温した後30分間窒素バブリングにより系中を窒素置
換した。反応槽内温を60℃に調整した後、2,2’−
アゾビス(イソブチロニトリル)7.5gを添加し、重
合を開始した。反応槽の温度を60℃に維持して重合を
行い、4時間後に重合率が25%に達したところで冷却
して重合を停止した。次いで減圧下に未反応酢酸ビニル
モノマーを除去し、ポリ酢酸ビニル(以下においてPV
Acと略記することがある)のメタノール溶液を得た。
20%に調整した該溶液にアルカリモル比(NaOHの
モル数/PVAc中のビニルエステル単位のモル数)が
0.05となるようにNaOHメタノール溶液(10%
濃度)を添加してけん化した。得られたポリビニルアル
コール(以下においてPVAと略記することがある)の
けん化度は99.7モル%であった。上記のPVAcの
メタノール溶液をアルカリモル比0.2でけん化した
後、メタノールによるソックスレー抽出を3日間実施
し、次いで60℃で減圧乾燥してPVAの精製物を得
た。該PVAの平均重合度を常法のJIS K6726
に準じて測定したところ2000であった。上記操作に
より重合度2000、けん化度99.7モル%のPVA
を得た。
【0046】製造例2 (ビニルアルコール系重合体の製造)撹拌機、窒素導入
口、エチレン導入口および開始剤添加口を備えた50L
加圧反応槽に酢酸ビニル23.5kg、メタノール6.
5kgを仕込み、60℃に昇温した後30分間窒素バブ
リングにより系中を窒素置換した。次いで反応槽圧力が
0.2MPaとなるようにエチレンを導入仕込みした。
開始剤として2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)をメタノールに溶解した
濃度2.8g/L溶液を調製し、窒素ガスによるバブリ
ングを行って窒素置換した。上記の反応槽内温を60℃
に調整した後、上記の開始剤溶液7mLを注入し、重合
を開始した。重合中はエチレンを導入して反応槽圧力を
0.2MPaに、重合温度を60℃に維持し、上記の開
始剤溶液を22mL/hrで連続添加した。4時間後に
重合率が30%に達したところで冷却して重合を停止し
た。反応槽を開放して脱エチレンした後、窒素ガスをバ
ブリングして脱エチレンを完全に行った。次いで減圧下
に未反応酢酸ビニルモノマーを除去し、エチレン変性P
VAcのメタノール溶液を得た。25%に調整した該溶
液にアルカリモル比(NaOHのモル数/変性PVAc
中のビニルエステル単位のモル数)が0.007となる
ようにNaOHメタノール溶液(10%濃度)を添加し
てけん化した。得られた変性PVAのけん化度は90.
0モル%であった。重合後に未反応酢酸ビニルモノマー
を除去して得られた変性PVAcのメタノール溶液をn
−ヘキサンに投入して変性PVAcを沈殿させ、回収し
た変性PVAcをアセトンで溶解する再沈精製を3回行
った後、60℃で減圧乾燥して変性PVAcの精製物を
得た。該変性PVAcのプロトンNMR測定から求めた
エチレン単位の含有率は2モル%であった。上記の変性
PVAcのメタノール溶液をアルカリモル比0.2でけ
ん化した後、メタノールによるソックスレー抽出を3日
間実施し、次いで60℃で減圧乾燥して変性PVAの精
製物を得た。該変性PVAの平均重合度を常法のJIS
K6726に準じて測定したところ1700であっ
た。上記操作により重合度1700、けん化度90.0
モル%、エチレン含有率2モル%の変性PVAを得た。
なお、上記操作により得られる重合体は、その重合操作
において酢酸ビニルなどの単量体に対するメタノールの
重量比を変えることで該重合体の重合度を、反応槽内の
エチレンの圧力を変えることで該重合体のエチレン含有
率を変えることができ、そのけん化操作においてアルカ
リモル比を変えることで該重合体のけん化度を変えるこ
とができる。
【0047】実施例1 (樹脂溶液の調製)製造例1に示す方法で製造した重合
度2000、けん化度99.7モル%のPVAを温水に
溶解し、15%の溶液を調製した。これを樹脂液Aと称
する。
【0048】(フィラー分散液の調製)膨潤性フッ素雲
母{(コープケミカル(株)製 ソマシフ ME−10
0、以下においてME−100と略記することがある)
(平均粒径を層間隔で除した値約4500)}を6%の
濃度になるように水に分散し、家庭用ミキサーに15分
かけ、分散液を調製した。これをフィラー液Bと称す
る。
【0049】(紙基材3)耐酸紙は東京製紙(株)製
坪量310g/mを用いた。
【0050】(バリア層2の調製)樹脂液Aとフィラー
液Bを固形分重量比で90/10になるように混合し、
コート液を調製した。これを市販の上質紙(厚み100
μm)の片面にバーコーターを用いてコートし、80℃
で10分間乾燥してコート紙を得た。このとき、コート
液の塗布量は固形分にして3.2g/mであった。
【0051】(積層体の調製)得られたコート紙のコー
ト面(層A)上に、イソシアネート系接着剤(東洋モー
トン(株)製 AD−335A/CAT10=100/
6(重量比))を塗布した厚み60μmのLLDPEフ
ィルム(東セロ(株)製 トーセロTUX−TC)を積
層した。また、該コート紙の反対側の面(基材B)上
に、同様に接着剤を用いて厚み20μmのLLDPEフ
ィルム、前記耐酸紙(坪量310g/m、厚み360
μm)の順に積層して、LLDPE(被覆層1)/無機
層状化合物含有PVA(層A)/上質紙(基材B)/L
LDPE(層4)/耐酸紙(紙基材3)からなる積層体
を得た。該積層体の評価結果を表2に示す。
【0052】実施例2〜6 製造例2に示す方法に準じて表1に示すエチレン含有
率、けん化度および重合度のビニルアルコール系重合体
を調製し、無機層状化合物として前記のME−100ま
たはモンモリロナイト(クニミネ工業(株)製 クニピ
アF)を用い、基材Bの紙として市販のグラシン紙(厚
み50μm)または晒紙(厚み72μm)を用いて、表
1に示す条件で実施例1と同様にして積層体を得た。こ
れらの積層体の評価結果を表2に示す。なお、実施例3
の積層体について、調湿条件を20℃−65%RHに変
えた以外は上記の方法に従いガスバリア性、耐熱性およ
び耐屈曲性を評価したところ、屈曲前の酸素透過量は
0.2cc/m・day・atm、屈曲後の酸素透過
量は0.32cc/m・day・atmであった。
【0053】実施例7 基材Bの紙として、実施例1で用いた上質紙に代えて、
同じ上質紙にLLDPEフィルム(東セロ(株)製トー
セロTUX−TC 厚み25μm)を積層した片面PE
ラミ紙を用いた以外は実施例1と同様にして積層体を得
た。この積層体の評価結果を表2に示す。
【0054】実施例8〜12 基材Bの紙として、実施例2〜6で用いたグラシン紙ま
たは晒紙に代えて、同じグラシン紙または晒紙にLLD
PEフィルム(東セロ(株)製トーセロTUX−TC
厚み25μm)を積層した片面PEラミ紙を用いた以外
は実施例2〜6と同様にして積層体を得た。これらの積
層体の評価結果を表2に示す。
【0055】実施例13 基材Bに、実施例1で用いた上質紙に代えて、片面をコ
ロナ処理した市販の2軸延伸PETフィルム(ユニチカ
(株)製エンブレット 厚み12μm)を用いた以外は
実施例1と同様にして積層体を得た。この積層体の評価
結果を表2に示す。
【0056】実施例14〜18 基材Bに、実施例2〜6で用いたグラシン紙または晒紙
に代えて、市販の2軸延伸フィルム{PETフィルム
(ユニチカ(株)製エンブレット 厚み12μmまたは
20μm)、ナイロンフィルム(東洋紡績(株)製ハー
デン 厚み12μm)、PPフィルム(東洋紡績(株)
製パイレン 厚み12μm)(以下において、延伸PP
をOPPと略記することがある)}を用いた以外は実施
例2〜6と同様にして積層体を得た。これらの積層体の
評価結果を表2および表4に示す。
【0057】実施例19 無機層状化合物を用いない以外は実施例2と同様にして
積層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0058】実施例20 無機層状化合物を用いない以外は実施例13と同様にし
て積層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0059】実施例21 無機層状化合物を用いない以外は実施例16と同様にし
て積層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0060】実施例22 実施例9で得た積層体を用い、4辺をヒートシールによ
り接着してLLDPE層が最内層である30cm×30
cmの正方形の容器を得た。この容器の酸素透過量を測
定したところ1.2cc/day・atmであった。ま
た、臭気バリア性は食酢が13日、アンモニア水が21
日、酢酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.2g
/m・dayであった。この積層体の評価結果を表4
に示す。
【0061】実施例23および24 実施例3で得たバリア層2を別途、熱風オーブン(ヤマ
ト科学(株)製DF61型)を用いて160℃で60秒
間熱処理を行った以外は実施例3と同様にして積層体を
得た。この積層体の酸素透過量は2.0cc/m・d
ay・atmであった。また、この積層体を用い、実施
例22と同様に4辺をヒートシールにより接着してLL
DPE層が最内層である30cm×30cmの正方形の
容器を得た。この容器の酸素透過量は0.6cc/da
y・atmであった。また、臭気バリア性は食酢が18
日、アンモニア水が30日以上、酢酸エチルが30日以
上であり、透湿度は0.1g/m・day以下であっ
た。この積層体および容器の評価結果を表4に示す。
【0062】実施例25 ビニルアルコール系重合体と無機層状化合物との固形分
重量比を50/50に変えた以外は実施例2と同様にし
て積層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0063】実施例26 ビニルアルコール系重合体のけん化度を98.7モル
%、重合度を4000に変え、ビニルアルコール系重合
体と無機層状化合物との固形分重量比を60/40に変
えた以外は実施例2と同様にして積層体を得た。この積
層体の評価結果を表4に示す。
【0064】実施例27 ビニルアルコール系重合体として(株)クラレ製PVA
−117H(けん化度99.6モル%、重合度170
0)、無機層状化合物としてモンモリロナイト(クニピ
アF)、基材Bとして上質紙(坪量100g/m、厚
み120μm、スーパーカレンダ処理 80℃、線圧1
00kg/cm、3回掛け)、紙基材3として市販のク
ラフト紙(坪量340g/m)を用い、層4を用い
ず、ビニルアルコール系重合体/無機層状化合物の固形
分重量比を67/33に、基材Bへの層Aの塗布量を
0.5g/mにした以外は実施例1と同様にして積層
体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0065】実施例28 基材Bとして2軸延伸PETフィルム(ユニチカ(株)
製エンブレット 厚み12μm)を用い、そのコロナ処
理面に層Aを積層した以外は実施例27と同様にして積
層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示す。
【0066】実施例29 無機層状化合物であるマイカME−100に代えて、無
機層状化合物ではない球状シリカ(水沢化学(株)製
ミズカシルP−527)を用いた以外は実施例3と同様
にして積層体を得た。この積層体の評価結果を表4に示
す。
【0067】比較例1 ビニルアルコール系重合体をエチレン含有率40モル
%、けん化度98モル%、重合度500のものに変えた
以外は実施例2と同様にして積層体を得た。この積層体
の調湿条件20℃−85%RHにおける屈曲前の酸素透
過量は4.6cc/m・day・atm、調湿条件2
0℃−65%RHにおける屈曲前の酸素透過量は1.2
cc/m・day・atmであった。この積層体の評
価結果を表6に示す。なお、ここで用いたビニルアルコ
ール系重合体は水に完全には溶解しないため、バリア層
2を調製する際、溶媒には水/n−プロパノール混合溶
媒(重量比60/40)を用いた。
【0068】比較例2 基材Bを用いず、表5の層A欄に示す樹脂組成物の溶液
を層4と紙基材3との積層体の層4面に塗工した以外は
比較例1と同様にして積層体を得た。この積層体の調湿
条件20℃−85%RHにおける屈曲前の酸素透過量は
7.3cc/m ・day・atm、調湿条件20℃−
65%RHにおける屈曲前の酸素透過量は2.8cc/
・day・atmであった。この積層体の評価結果
を表6に示す。
【0069】比較例3 基材Bを未延伸PPフィルム(東セロ(株)製トーセロ
GHC 厚み20μm)に変えた以外は実施例20と同
様にして積層体を得た。この積層体の評価結果を表6に
示す。
【0070】比較例4 ビニルアルコール系重合体のけん化度を80.2モル%
に変えた以外は実施例3と同様にして積層体を得た。こ
の積層体の評価結果を表6に示す。
【0071】比較例5 基材Bを用いず、表5の層A欄に示す樹脂組成物の溶液
を層4と紙基材3との積層体の層4面に塗工した以外は
実施例3と同様にして積層体を得た。この積層体の評価
結果を表6に示す。
【0072】比較例6 層Aの代わりにアルミニウム箔(東洋アルミ(株)製
厚み10μm)を用い、市販のイソシアネート系接着剤
(東洋モートン(株)製 AD−335A/CAT10
=100/6(重量比))を用いて該アルミニウム箔を
基材Bに積層した以外は実施例3と同様にして積層体を
得た。この積層体の調湿条件20℃−85%RHにおけ
る屈曲前の酸素透過量は0.12cc/m・day・
atm、調湿条件20℃−65%RHにおける屈曲前の
酸素透過量は0.06cc/m・day・atmであ
った。この積層体の評価結果を表6に示す。
【0073】比較例7 紙基材3の代わりに2軸延伸PETフィルム(ユニチカ
(株)製エンブレット厚み100μm)を用いた以外は
実施例20と同様にして積層体を得た。この積層体の評
価結果を表6に示す。
【0074】比較例8 基材Bおよび層4を用いず、表5の層A欄に示す樹脂組
成物の溶液を紙基材3に塗工した以外は実施例2と同様
にして積層体を得た。この積層体の評価結果を表6に示
す。
【0075】比較例9 基材Bおよび層4を用いず、表5の層A欄に示す樹脂組
成物の溶液を紙基材3に塗工した以外は実施例26と同
様にして積層体を得た。この積層体の評価結果を表6に
示す。
【0076】比較例10 基材Bおよび層4を用いず、表5の層A欄に示す樹脂組
成物の溶液を紙基材3に塗工した以外は実施例25と同
様にして積層体を得た。この積層体の調湿条件20℃−
85%RHにおける屈曲前の酸素透過量は2.4cc/
・day・atm、調湿条件20℃−65%RHに
おける屈曲前の酸素透過量は0.1cc/m・day
・atmであった。この積層体の評価結果を表6に示
す。
【0077】比較例11 比較例5で得た積層体を用い、実施例22と同様に4辺
をヒートシールにより接着してLLDPE層が最内層で
ある30cm×30cmの正方形の容器を得た。この容
器の酸素透過量を測定したところ14.2cc/day
・atmであった。また、臭気バリア性は食酢が7日、
アンモニア水が14日、酢酸エチルが24日であり、透
湿度は8.4g/m・dayであった。この容器の評
価結果を表6に示す。
【0078】比較例12 基材Bおよび層4を用いず、表5の層A欄に示す樹脂組
成物の溶液を紙基材3に塗工した以外は実施例3と同様
にして積層体を得た。この積層体の評価結果を表6に示
す。
【0079】比較例13 比較例6で得たアルミニウム箔を有する積層体を用い、
実施例22と同様に4辺をヒートシールにより接着して
LLDPE層が最内層である30cm×30cmの正方
形の容器を得た。この容器の酸素透過量を測定したとこ
ろ0.2cc/day・atmであった。また、臭気バ
リア性は食酢が20日、アンモニア水が30日以上、酢
酸エチルが30日以上であり、透湿度は0.1g/m
・dayであった。この容器の評価結果を表6に示す。
【0080】比較例14 基材Bを用いず、表5の層A欄に示す樹脂組成物の溶液
を紙基材3に塗工した以外は実施例27と同様にして積
層体を得た。この積層体の評価結果を表6に示す。
【0081】比較例15 表5の層A欄に示す樹脂組成物の溶液を市販のクラフト
紙(坪量340g/m )に塗工し、その上に市販のイ
ソシアネート系接着剤(東洋モートン(株)製AD−3
35A/CAT10=100/6(重量比))を用いて
上質紙およびLLDPE(東セロ(株)製トーセロTU
X−TC 厚み60μm)を順に積層した以外は実施例
27と同様にして積層体(LLDPE/上質紙/ビニル
アルコール系重合体および無機層状化合物からなる樹脂
組成物/クラフト紙)を得た。この積層体の評価結果を
表6に示す。
【0082】比較例16 表5の層A欄に示す樹脂組成物の溶液を市販のクラフト
紙(坪量340g/m )に塗工し、その上に市販のイ
ソシアネート系接着剤(東洋モートン(株)製AD−3
35A/CAT10=100/6(重量比))を用いて
2軸延伸PETフィルム(ユニチカ(株)製エンブレッ
ト 厚み12μm)およびLLDPE(東セロ(株)製
トーセロTUX−TC 厚み60μm)を順に積層した
以外は実施例27と同様にして積層体(LLDPE/P
ET/ビニルアルコール系重合体および無機層状化合物
からなる樹脂組成物/クラフト紙)を得た。この積層体
の評価結果を表6に示す。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】
【表4】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】
【発明の効果】本発明の積層体は、特に耐屈曲性、耐熱
性、寸法安定性および遮光性に優れ、併せて酸素、水蒸
気、エチレン、炭酸ガス、窒素などのガスバリア性およ
び臭気バリア性に優れる。この積層体を容器に用いた場
合、内容物の品質を長期にわたり保つことが可能とな
る。また、周囲から容器内へ、または容器内から周囲へ
の臭気の移行を防ぐことで、内容物の価値を維持するこ
とができるほか、強い臭気を有するものと臭気を持たな
いものを同一箇所で展示、保管することが可能となる。
さらに、容器の内容物を使用した後、残る容器は容易に
焼却廃棄処理することができ、これは埋め立てごみの減
量化につながり、環境にやさしい。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の積層体における具体的実施態
様の一例を示した断面図である。
【図2】図2は、図1におけるバリア層2の構成を示し
た断面図である。
【符号の説明】
1:被覆層1 2:バリア層2 3:紙基材3 4:層4 A:層A B:基材B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E086 AD02 BA04 BA14 BA15 BA33 BB02 BB05 BB15 BB22 BB41 BB68 BB85 BB87 CA01 4F100 AA00A AC05A AK03D AK51G AK63D AK63E AK69A BA05 BA07 BA10C BA10E CB00 CC00B DE02A DG10C EJ38B EJ42 GB15 JD01B JD03 JJ03 JK04 JL04 JL16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆層1、バリア層2および紙基材3か
    らなる積層体において、バリア層2が、紙または二軸延
    伸フィルムの基材Bおよびエチレン含有率0〜15モル
    %のビニルアルコール系重合体の層Aからなることを特
    徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 層Aがエチレン含有率0〜15モル%の
    ビニルアルコール系重合体および無機層状化合物からな
    ることを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 バリア層2と紙基材3との間にオレフィ
    ン系重合体からなる層4を有することを特徴とする請求
    項1または2に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 層Aに用いられるビニルアルコール系重
    合体が、けん化度90モル%以上、重合度200〜40
    00のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物であるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の積
    層体。
  5. 【請求項5】 紙または二軸延伸フィルムの基材Bに、
    エチレン含有率0〜15モル%のビニルアルコール系重
    合体の層Aを積層してバリア層2を形成し、次いで、被
    覆層1、バリア層2および紙基材3を積層することを特
    徴とする積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 紙または二軸延伸フィルムの基材Bに、
    エチレン含有率0〜15モル%のビニルアルコール系重
    合体および無機層状化合物からなる層Aを積層してバリ
    ア層2を形成することを特徴とする請求項5に記載の積
    層体の製造方法。
  7. 【請求項7】 バリア層2と紙基材3との間にオレフィ
    ン系重合体からなる層4を積層することを特徴とする請
    求項5または6に記載の積層体の製造方法。
  8. 【請求項8】 層Aに用いられるビニルアルコール系重
    合体が、けん化度90モル%以上、重合度200〜40
    00のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物であるこ
    とを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の積
    層体の製造方法。
  9. 【請求項9】 バリア層2を80〜300℃で熱処理す
    ることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載
    の積層体の製造方法。
  10. 【請求項10】 バリア層2を積層する前に、バリア層
    2を80〜300℃で熱処理することを特徴とする請求
    項5〜9のいずれか一項に記載の積層体の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    積層体からなる容器。
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