JP2003094317A - 内面加工方法及び装置 - Google Patents
内面加工方法及び装置Info
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- JP2003094317A JP2003094317A JP2001285030A JP2001285030A JP2003094317A JP 2003094317 A JP2003094317 A JP 2003094317A JP 2001285030 A JP2001285030 A JP 2001285030A JP 2001285030 A JP2001285030 A JP 2001285030A JP 2003094317 A JP2003094317 A JP 2003094317A
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
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Abstract
ーニングツールの動きでホーニング加工できるようにす
る。さらに、前加工として研削加工をする場合には、必
要な設備を縮小化し、かつ、段取り替え作業を不要にす
る。 【解決手段】 筒状の主軸22の前端部に円筒状内周面
をもつ工作物Wを装着し、これら主軸22及び工作物W
を回転させながら、主軸22の挿通孔を通じて工作物W
の内側に後方からホーニングツールTを挿入することに
より、ホーニング加工を行う。その前加工として研削加
工をする場合には、内面研削用砥石20を回転駆動しな
がら主軸22に装着された工作物Wの内側に前方から挿
入して当該研削加工を行った後、主軸22に工作物Wを
装着したまま後方から工作物Wの内側にホーニングツー
ルを挿入し、ホーニング加工を行う。
Description
た円筒状の内周面を少なくともホーニング加工するため
の方法及び装置に関するものである。
る方法として、ホーニング加工が知られている。このホ
ーニング加工は、前端部に砥石が設けられたホーニング
ツールを工作物の内側に挿入し、当該工作物の内周面に
前記砥石が接触する状態で、前記ホーニングツールを軸
方向に往復動させると同時に回転駆動させることにより
行われる。
方法では、ホーニングツールを回転駆動しながらその軸
方向に往復動させなければならず、そのための駆動機構
が複雑となる不都合がある。
前記工作物を主軸に装着してこの主軸と一体に回転させ
つつ、前記ホーニングツールを前記主軸と反対側から工
作物内に挿入する方法が考えられる。この方法によれ
ば、ホーニングツールの動きは軸方向の往復動のみで良
く、その駆動機構は単純化される。しかしながら、この
方法では、長尺のホーニングツールと前記主軸とを一直
線状に並べて配置する必要があり、装置全体が(特に軸
方向に)大型化してしまう不都合がある。
として、そのホーニング加工の前加工として工作物の内
面研削を行う場合、設備としてホーニング盤と内面研削
盤とを併設しなければならず、設備が非常に大掛かりな
ものとなる。しかも、前記内面研削盤、ホーニング盤の
それぞれにおいて個別に工作物の段取りをしなければな
らず、作業が非常に面倒であるとともに、工作物の芯出
しが容易でないという不都合がある。
クトな構造を維持しながら、単純なホーニングツールの
動きでホーニング加工できるようにすることを目的と
し、さらに好ましくは、そのホーニング加工の前加工と
して研削加工をする場合に、必要な設備を縮小化し、か
つ、段取り替え作業を不要にして加工効率を高めること
を目的とする。
の手段として、本発明は、回転中心軸上に挿通孔をもつ
主軸の前端部に円筒状内周面をもつ工作物を装着し、こ
の装着部を前記主軸とともに回転させながら、前記挿通
孔を通じて前記工作物の内側に後方からホーニングツー
ルを挿入し、かつ、このホーニングツールの砥石を前記
工作物の内周面に接触させながら軸方向に往復させるこ
とにより当該内周面をホーニング加工するホーニング加
工方法である。
それぞれ「工作物を挟んで主軸の反対側」「主軸と同じ
側」を意味するものであり、主軸及びホーニングツール
の向きを水平に限定する趣旨ではない。例えば、これら
の主軸やホーニングツールが上下方向に配されていても
よい。
させながら、この工作物の内側にホーニングツールを挿
入するようにしているので、このホーニングツールは軸
方向に往復動させるだけでよく、回転駆動する必要がな
い。しかも、前記主軸の回転中心軸上に設けられた挿通
孔を通じてホーニングツールを工作物に対して後方から
挿入するようにしているので、工作物に対して前方から
ホーニングツールを挿入する場合に比べて加工上必要と
される軸方向のスペースは大幅に削減される。
物の保持及び回転駆動を利用して、そのまま研削加工も
行うことが可能である。
軸の前端部に円筒状内周面をもつ工作物を装着し、この
装着部を前記主軸とともに回転させる工程と、内面研削
用砥石を回転駆動しながら前記工作物の内側に前方から
挿入して当該内面研削用砥石により当該工作物の内周面
を研削する工程と、内面研削終了後、前記主軸に前記工
作物を装着したまま当該主軸の挿通孔を通じて前記工作
物の内側に後方からホーニングツールを挿入し、かつ、
主軸及び工作物が回転する状態で前記ホーニングツール
の砥石を前記工作物の内周面に接触させながら軸方向に
往復させることにより当該内周面をホーニング加工する
工程とを含む内面加工方法により、主軸前端部に工作物
を装着したままの状態で、その前方から内面研削用砥石
を挿入することにより内面研削をすることができ、その
次に後方からホーニングツールを挿入することによりホ
ーニング加工(仕上げ加工)をすることができる。
ーニング加工をそれぞれ独立した工作機械で実行する方
法と異なり、内面研削加工からホーニング加工への移行
時に工作物の段取り替えをする必要がなく、サイクルタ
イムが飛躍的に短縮されるとともに、芯出しが不要とな
る。
装置であって、回転中心軸上に挿通孔をもつ主軸と、こ
の主軸を回転可能に支持する支持部材と、前記主軸を回
転駆動する主軸駆動手段と、前記主軸の前端部に設けら
れ、円筒状内周面をもつ工作物を保持する工作物保持手
段と、前記主軸の挿通孔内にこの主軸に対して軸方向に
移動可能でかつ相対回転可能となるように挿通され、前
端部が前記工作物保持手段に保持された工作物の内側に
その後方から挿入可能で、かつ、その前端部に前記工作
物の内周面をホーニング加工するための砥石が設けられ
たホーニングツールと、このホーニングツールを軸方向
に往復動させるホーニング操作手段とを備えたホーニン
グ加工装置である。
段に保持された状態で主軸と一体に回転駆動されるの
で、ホーニング操作手段は単にホーニングツールを軸方
向に往復動させるだけでよく、ホーニングツールを回転
駆動する必要がないことから、構成が簡素化される。し
かも、主軸の回転中心軸上に設けられた挿通孔を通じて
前記工作物に対して後方からホーニングツールが挿入さ
れるので、工作物の前方にホーニングツールが配される
ものに比べ、装置全体の軸方向寸法が大幅に削減され
る。
ニング操作手段との間にホーニングツール支持部材が設
けられ、このホーニングツール支持部材は、前記主軸及
びホーニングツールのいずれか一方に対して相対回転可
能でかつ他方に対して軸方向に移動可能となる状態で前
記主軸の内周面とホーニングツールの外周面との間に介
在している構成とすることが、より好ましい。
作物保持手段とホーニング操作手段との間の位置でホー
ニングツール支持部材を介して主軸側に支持されること
となり、ホーニングツールが長尺の場合にもその支持剛
性を高めることができる。しかも、ホーニングツール支
持部材は、前記主軸及びホーニングツールのいずれか一
方に対して相対回転可能でかつ他方に対して軸方向に移
動可能となる状態で配設されていればよく、かかる簡素
な構成で、前記ホーニングツールを主軸に対して軸方向
に移動可能でかつ相対回転可能な状態を保つことができ
る。
保持できるものであればよく、従来から用いられている
種々の構造が適用可能であるが、この工作物保持手段と
して、筒状の後方支持部材と、この後方支持部材に工作
物の後端面が当たった状態で当該工作物を前方から後方
に向けて押圧する把持爪とを備え、前記後方支持部材の
内側を通って前記工作物の内側にホーニングツールの前
端部が挿入されるように構成されているものが、好適で
ある。
と把持爪とによって軸方向に挟持されるため、工作物が
径方向外側から強く把持される構造に比べて当該径方向
への工作物の歪みが極めて小さく、その分加工精度が向
上する。しかも、前記後方支持部材の内側を通じて不都
合なくホーニングツールを工作物の内側へ挿入すること
ができる。
造としては,例えば、前記ホーニングツールと主軸との
間に両者に対して軸方向に相対移動可能な状態で介在す
る筒状の保持操作部材と、この保持操作部材を軸方向に
移動させる保持駆動手段とを備え、当該保持操作部材の
軸方向の動きに連動して前記工作物保持手段が工作物を
保持する状態と解放する状態とに切換えられるものが、
好適である。
に動かすだけの簡単な駆動機構によって、工作物保持手
段を保持状態と解放状態とに切換えることができる。し
かも、前記保持操作部材は筒状でホーニングツールと主
軸との間に介在しているので、装置全体をコンパクトな
構造に維持しながら前記工作物保持手段の切換ができ
る。
加工装置と、内面研削用砥石を保持し、この内面研削用
砥石を回転駆動しながら前記ホーニング加工装置の工作
物保持手段により保持された工作物の内側に挿入するこ
とにより当該工作物の内周面を研削加工する内面研削装
置とを備えた内面加工装置である。
持手段を、内面研削加工及びホーニング加工の双方に活
用することができる。換言すれば、共通の主軸及び工作
物保持手段を用いて同一工作物の内面研削加工とホーニ
ング加工の双方を行うことができ、設備は飛躍的に簡素
化される。しかも、ホーニングツールは主軸の挿通孔内
に挿通されているので、工作物の前方には内面研削装置
のみを対峙させればよく、装置全体のスペースも大幅に
縮小される。また、内面研削加工からホーニング加工へ
の移行時に工作物の段取り替えをする必要がなく、芯出
しも不要となる。
面に基づいて説明する。
研削装置12とホーニング加工装置14とが相対向した
状態て配置されている。
を備え、このホイールへッド16内に主軸が回転可能に
支持されるとともにこれを回転駆動するモータが内蔵さ
れている。前記主軸の前端には工具装着部18が設けら
れ、この工具装着部18に内面研削用砥石20をもつ砥
石軸が装着されている。
された主軸22と、この主軸22の前端部(図1では右
端部)に設けられたチャック部(工作物保持手段)24
と、前記主軸22を軸受25を介してその中心軸回りに
回転可能に支持するハウジング(主軸支持手段)26と
を備え、このハウジング26から後方に主軸22の後端
部が突出し、この後端部に前記主軸22を回転駆動する
ための主軸駆動手段28が連結されている。
26から後方に突出する主軸22の後端部に固定された
従動プーリ29と、駆動源である主軸駆動モータ34
と、その出力軸に連結された原動プーリ30と、前記両
プーリ29,30の間に掛け渡される伝動ベルト32と
で構成されている。また、この主軸駆動手段28のさら
に後方には、後述の保持駆動手段64と、図5に示すホ
ーニング操作手段90とが設けられている。
び図3に基づいて説明する。
をもつ筒状をなし、チャック部24は、この工作物Wを
その中心軸が主軸22の回転中心軸と一致する状態で保
持するように構成されている。具体的に、このチャック
部24は、円筒状の後方支持部材36と、この後方支持
部材36に工作物Wの後端面が当たった状態で当該工作
物Wを前方から後方に向けて押圧する複数の把持爪38
と、工作物Wを径方向外側から支持する支持爪40とを
備え、これら把持爪38と支持爪40とが周方向に交互
に並べて設けられている。
実線に示すように工作物Wを保持する保持位置と、同図
二点鎖線に示すように工作物Wから離れて同工作物Wを
解放する解放位置とに切換えられるようになっている。
閉機構)を説明すると、主軸22の前端には、ドーナツ
板状の基板42が固定され、この基板42の外周部に複
数のスリーブ44が固定されている。各スリーブ44は
主軸22の回転中心軸と平行な方向に延び、その内側に
軸方向に移動可能に支持軸46が挿通され、この支持軸
46の前端にボルト48によって把持爪38が固定され
ている。
に対して傾斜して延びるカム溝46aが形成される一
方、スリーブ44からは内方にピン44aが突出し、こ
のピン44aが前記カム溝46aに嵌入されている。そ
して、前記スリーブ44内で支持軸46が軸方向(前後
方向)に移動するのに伴い、これと一体に前記把持爪3
8が後方の把持位置(図2実線位置)と前方の解放位置
(同図二点鎖線位置)との間で前後方向に移動するとと
もに、その移動に伴って前記支持軸46と一体に当該支
持軸46の中心軸回りに把持爪38が回動するように、
前記カム溝46aの形状が設定されている。
域には支持壁49が設けられ、この支持壁49の中央部
分にこれを貫通するようにして前記後方支持部材36が
固定されている。
すると、前記基板42の前面には薄肉の前壁をもつダイ
ヤフラム50が固定され、このダイヤフラム50は前後
方向に撓み変形可能な前壁50aを有している。この前
壁50aの中央部にはスリーブ51が固定されるととも
に、当該前壁50aの前面に主軸22の軸方向と平行な
方向に突出する支持軸52が固定され、この支持軸52
の前端部に前記支持爪40が固定されている。
挿通孔をもつ大径の筒状をなし、その回転中心軸上に後
述のホーニングツールTが挿通されるとともに、このホ
ーニングツールTと主軸22との間に保持操作部材であ
る筒状のドローバー54が介在している。
られた軸方向の溝54aと、主軸22側に固定されたピ
ン62との嵌合により、主軸22に対する相対回転は規
制される一方、前記溝54aの長さ分だけ軸方向に移動
することが許容されている。そして、このドローバー5
4の軸方向の動きに従って、前記支持軸46及び把持爪
38が前後方向に切換操作されると同時に、支持爪40
の開閉操作も行われるようになっている。
開閉操作スリーブ58が設けられ、この開閉操作スリー
ブ58は、その内周面のねじ58bによってドローバー
54の前端部に固定される一方、前端からは押圧操作リ
ング部58aが前方に突出している。そして、この押圧
操作リング部58aと、それよりも後方に設けられた突
出部56の頭部との間に連結アーム60の基部が挟み込
まれるとともに、同アーム60の自由端部が前記支持軸
46の後端部に固定されている。
閉操作スリーブ58が図2実線に示す後端位置にあると
きは、これらと一体に連結アーム60、支持軸46、及
び把持爪38が後方に引き込まれ、同把持爪38が後方
支持部材36とともに工作物Wを軸方向(前後方向)両
側から挟持する一方、ダイヤフラム50の前壁50aは
無変形状態を保ち、この前壁50aに支持軸52を介し
て取付けられている支持爪40は工作物Wを径方向外側
から支持する位置に保たれる。これに対し、前記ドロー
バー54及び開閉操作スリーブ58が前方に押し出され
ると、これらと一体に連結アーム60、支持軸46、及
び把持爪38が前方に押し出され、同把持爪38が前方
の解放位置に切換えられる一方、前記開閉操作スリーブ
58の押圧操作リング部58aがダイヤフラム50の前
壁50aの内周縁部を前方に押圧することにより当該内
周縁部が前壁50aの撓み変形を伴って前方に変位し、
前壁50aに固定されている支持軸52が傾斜し(同図
二点鎖線では変位を大きく誇張して描いてある。)、そ
の結果、各支持爪40は工作物Wから径方向外側に離間
する解放位置に切換えられることとなる。
図1及び図4に示すような保持駆動手段64によってな
される。この保持駆動手段64は、前記従動プーリ29
のすぐ後方の位置でベッド10上に立設されている。
ウジング72を備え、このハウジング72の内側に軸受
70を介してドローバー支持スリーブ68が回転可能に
保持されるとともに、同スリーブ68がボルト67によ
って前記従動プーリ29に締結されている。すなわち、
このドローバー支持スリーブ68は前記従動プーリ29
及び主軸22と一体に回転する。そして、このドローバ
ー支持スリーブ68の内側に前記ドローバー54の後端
部が軸方向に相対移動可能となるように挿通されてい
る。
ストン部54aが形成される一方、従動プーリ29の内
周部及びドローバー支持スリーブ68の前端内周縁には
前記ピストン部54aの前方及び後方にそれぞれ位置す
る油圧室65,66が形成されている。さらに、ハウジ
ング72の適所には作動油給排用のポート74,76が
形成され、そのうちのポート74が前記ハウジング72
及びドローバー支持スリーブ68に形成された油路78
を通じて前記油圧室66に連通されるとともに、ポート
76が前記ハウジング72、ドローバー支持スリーブ6
8、及び従動プーリ29に形成された油路79を通じて
前記油圧室65に連通されている。
じて油圧室66内に作動油が供給されることにより、そ
の圧力をピストン部54aが受けてドローバー54全体
が前方に押し出される一方、前記ポート76から油路7
9を通じて油圧室65内に作動油が供給されることによ
り、ドローバー54全体が後方に引き込まれるようにな
っている。
ーニングツールTは主軸22の内側(挿通孔内)に挿通
され、当該主軸22に対して軸方向に移動可能でかつ相
対回転可能な状態となっている。
Tは、長尺の本体軸80と、この本体軸80の前端に固
定されたホーニングへッド84とを備え、ホーニングへ
ッド84の先端にホーニング加工用砥石82が装着され
ている。そして、このホーニング加工用砥石82が前記
チャック部24における後方支持部材36の内側を通っ
て前記チャック部24に保持された工作物Wの内側に後
方から挿入されることが可能となっている。
に配されたドローバー54とホーニングツールTとの間
に介在して当該ホーニングツールTを支持するホーニン
グツール支持部材86が設けられている。このホーニン
グツール支持部材86は、略円筒状をなし、その外周面
と前記ドローバー54の内周面との間に両者を相対回転
可能に結合する軸受85が介在する一方、ホーニングツ
ール支持部材86の内周面とホーニングツール本体軸8
0の外周面との間に両者を軸方向に相対移動可能に結合
する軸受88が介在している。すなわち、このホーニン
グツール支持部材86は、ドローバー54及び主軸22
に対して相対回転可能である一方、ホーニングツールT
を軸方向に相対移動可能に支持するものとなっている。
端は、図5に示すようなホーニング操作手段90に結合
されている。このホーニング操作手段90は、前記本体
軸80を軸方向に往復動させることによりホーニング加
工を実現する。
ド10上に設置されるフレーム92を備え、このフレー
ム92には、前後方向に延びる送りねじ軸94の両端が
軸受93を介して回転可能に支持されている。前記送り
ねじ軸94にはナット部材96が螺合され、このナット
部材96に上下方向の連結アーム98を介して前記ホー
ニングツールTの本体軸80の後端が連結されている。
そして、前記ねじ軸94が回動駆動手段100によって
正逆方向に短周期で回動駆動されることにより、これに
螺合されるナット部材96と前記ホーニングツールTの
本体軸80とが一体に軸方向に往復動するようになって
いる。
ねじ軸94の最後端にプーリ102が固定される一方,
フレーム92の後側壁92aにはモータ支持壁104が
連結され、このモータ支持壁104にホーニング駆動用
モータ106が後ろ向きに固定されている。そして、こ
のホーニング駆動モータ106の出力軸107にプーリ
108が固定され、このプーリ108と前記プーリ10
2との間に伝動ベルト110が掛け渡されている。従っ
て、前記ホーニング駆動用モータ106の出力軸107
が正逆方向に回動することにより、その駆動力がプーリ
108,102及びベルト110からなる巻掛け伝動機
構によって前記送りねじ軸94に伝えられるようになっ
ている。
の内周面を研削加工及びホーニング加工する方法を説明
する。
避させる一方、ドローバー54を前進させることにより
把持爪38及び支持爪40を開く。すなわち両爪38,
40を図2の二点鎖線に示す解放位置に切換えておく。
工作物Wをその後端面が後方支持部材36の前端面に当
たる位置に位置決めし、この状態で前記ドローバー54
を後退させることにより把持爪38及び支持爪40を図
2の実線に示す保持位置に切換える。これにより,工作
物Wが後方支持部材36と把持爪38とにより軸方向に
挟持されるとともに、径方向外側から支持爪40により
支持された状態となる。すなわち、工作物Wはチャック
部24に保持された状態となる。
動させて主軸22全体を回転駆動する。このとき、チャ
ック部24に保持されている工作物Wもその中心軸回り
に主軸22と一体に回転することとなる。その一方、内
面研削装置12の主軸及びこれに装着される砥石軸を一
体に高速回転させながら前記工作物Wの内側に前方から
(図1では右側から)挿入し、かつ、工作物Wの径方向
に切込み送りして内面研削用砥石20を工作物Wの内周
面に押付けることにより、当該内周面を研削加工する。
退させるが、工作物Wはチャック部24に保持したま
ま、続けてホーニング加工をすることができる。具体的
には、主軸22の回転駆動を続けたまま、ホーニングツ
ールTを前進させてそのホーニング加工用砥石82を後
方支持部材36の内側を通して工作物Wの内側に後方か
ら挿入し、かつ、この工作物Wの内周面と前記砥石82
とが接触した状態でホーニングツールT全体を軸方向に
往復動させればよい。このホーニングツールTの往復動
と、主軸22と一体に駆動される工作物Wの回転動作と
の組み合わせにより、工作物Wの内周面に良好なホーニ
ング加工(仕上げ加工)を施すことができる。
ールTは軸方向に駆動するだけで回転駆動はする必要が
なく、全く単純な駆動方式で良好なホーニング加工を実
現することができる。しかも、主軸22の回転中心軸上
に設けられた挿通孔を通じてホーニングツールTを工作
物に対して後方から挿入するようにしているので、工作
物Wに対して前方から(すなわち主軸22と反対の側か
ら)ホーニングツールを挿入する場合に比べ、装置全体
の軸方向寸法が大幅に削減される。
加工に続けてホーニング加工を行う場合には、両加工に
主軸22及びチャック部24を共用することにより、内
面研削加工からホーニング加工への移行時に工作物Wの
段取り替えをする必要をなくすことができ、サイクルタ
イムを飛躍的に短縮できるとともに、芯出しを不要にす
ることができる。また、内面研削盤とホーニング盤とを
併設する場合に比べ、必要設備は飛躍的に簡素化され、
装置全体のスペースも大幅に縮小される。
は、内面研削装置と組み合わせて使用する場合に限ら
ず、ホーニング加工のみを単独で行う場合にも優れた効
果を発揮する。
形態をとることも可能である。
のであればよく、従来から用いられている種々の構造、
例えば工作物を径方向外側から把持するものや、磁力を
利用して吸着するものも適用が可能である。ただし、図
示のチャック部24のように後方支持部材36と把持爪
38とで工作物Wを軸方向に挟持する構造とすれば、工
作物Wの材質にかかわらず、当該工作物Wに径方向の歪
みをほとんど生じさせずに確実に工作物Wを保持するこ
とができ、しかも、前記後方支持部材36を筒状とする
ことにより当該後方支持部材36を通じて工作物Wの内
側にホーニング加工用砥石82を円滑に挿入することが
可能となる。
ず、他の保持切換手段を具備するようにしてもよい。こ
のドローバー54を用いる場合、図示のように当該ドロ
ーバー54を筒状にして主軸22とホーニングツールT
との間に介在させるようにすれば、コンパクトな構造を
維持しながら保持切換部材であるドローバー54を好適
に配置することが可能となる。
はなく、例えばホーニングツールTが長尺でない場合に
は適宜省略が可能である。また、ホーニングツール支持
部材86を具備する場合でも、その配設位置は工作物保
持手段とホーニング操作手段90との間の領域で任意に
設定が可能である。ただし、このホーニングツール支持
部材86を図示のように工作物保持手段(チャック部2
4)の近傍部分すなわち前側部分に設けることにより、
高い支持剛性を得ることができる。
材86とホーニングツールTとを軸方向に相対移動可能
とし、ホーニングツール支持部材86と主軸22とを相
対回転可能にしているが、逆にホーニングツール支持部
材86とホーニングツールTとを相対回転可能とし、ホ
ーニングツール支持部材86と主軸22とを軸方向に移
動可能としてもよい。
材86を軸受85を介してドローバー54に結合させて
いるが、ドローバー54を省略する場合にはホーニング
ツール支持部材86を直接主軸22に結合するようにす
ればよい。
挿通孔をもつ主軸の前端部に円筒状内周面をもつ工作物
を装着し、この装着部を前記主軸とともに回転させなが
ら、前記挿通孔を通じて前記工作物の内側に後方からホ
ーニングツールを挿入し、かつ、このホーニングツール
の砥石を前記工作物の内周面に接触させながら軸方向に
往復させることにより当該内周面をホーニング加工する
ようにしたものであるので、コンパクトな構造を維持し
ながら、単純なホーニングツールの動きでホーニング加
工することができる効果がある。
には、内面研削用砥石を回転駆動しながら前記主軸に装
着された工作物の内側に前方から挿入して当該内面研削
用砥石により当該工作物の内周面を研削した後、前記主
軸に前記工作物を装着したまま当該主軸の挿通孔を通じ
て前記工作物の内側に後方からホーニングツールを挿入
し、ホーニング加工を行うようにすることにより、前記
内面研削加工及びホーニング加工に必要な設備を縮小化
し、かつ、段取り替え作業を不要にしてサイクルタイム
を大幅に削減することができる効果が得られる。
体構成を示す正面図である。
のチャック部を示す断面正面図である。
駆動手段を示す断面正面図である。
作手段を示す断面正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 回転中心軸上に挿通孔をもつ主軸の前端
部に円筒状内周面をもつ工作物を装着し、この装着部を
前記主軸とともに回転させながら、前記挿通孔を通じて
前記工作物の内側に後方からホーニングツールを挿入
し、かつ、このホーニングツールの砥石を前記工作物の
内周面に接触させながら軸方向に往復させることにより
当該内周面をホーニング加工することを特徴とするホー
ニング加工方法。 - 【請求項2】 回転中心軸上に挿通孔をもつ主軸の前端
部に円筒状内周面をもつ工作物を装着し、この装着部を
前記主軸とともに回転させる工程と、内面研削用砥石を
回転駆動しながら前記工作物の内側に前方から挿入して
当該内面研削用砥石により当該工作物の内周面を研削す
る工程と、内面研削終了後、前記主軸に前記工作物を装
着したまま当該主軸の挿通孔を通じて前記工作物の内側
に後方からホーニングツールを挿入し、かつ、前記工作
物と主軸とが回転する状態でホーニングツールの砥石を
前記工作物の内周面に接触させながら軸方向に往復させ
ることにより当該内周面をホーニング加工する工程とを
含むことを特徴とする内面加工方法。 - 【請求項3】 回転中心軸上に挿通孔をもつ主軸と、こ
の主軸を回転可能に支持する主軸支持手段と、前記主軸
を回転駆動する主軸駆動手段と、前記主軸の前端部に設
けられ、円筒状内周面をもつ工作物を保持する工作物保
持手段と、前記主軸の挿通孔内にこの主軸に対して軸方
向に移動可能でかつ相対回転可能となるように挿通さ
れ、前記工作物保持手段に保持された工作物の内側にそ
の後方から前端部が挿入可能で、かつ、その前端部に前
記工作物の内周面をホーニング加工するための砥石が設
けられたホーニングツールと、このホーニングツールを
軸方向に往復動させるホーニング操作手段とを備えたこ
とを特徴とするホーニング加工装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のホーニング加工装置にお
いて、前記工作物保持手段とホーニング操作手段との間
にホーニングツール支持部材が設けられ、このホーニン
グツール支持部材は、前記主軸及びホーニングツールの
いずれか一方に対して相対回転可能でかつ他方に対して
軸方向に移動可能となる状態で前記主軸の内周面とホー
ニングツールの外周面との間に介在していることを特徴
とするホーニング加工装置。 - 【請求項5】 請求項3または4記載のホーニング加工
装置において、前記工作物保持手段は、筒状の後方支持
部材と、この後方支持部材に工作物の後端面が当たった
状態で当該工作物を前方から後方に向けて押圧する把持
爪とを備え、前記後方支持部材の内側を通って前記工作
物の内側にホーニングツールの前端部が挿入されるよう
に構成されていることを特徴とするホーニング加工装
置。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載のホーニ
ング加工装置において、前記ホーニングツールと主軸と
の間に両者に対して軸方向に相対移動可能な状態で介在
する筒状の保持操作部材と、この保持操作部材を軸方向
に移動させる保持駆動手段とを備え、当該保持操作部材
の軸方向の動きに連動して前記工作物保持手段が工作物
を保持する状態と解放する状態とに切換えられることを
特徴とするホーニング加工装置。 - 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載のホーニ
ング加工装置と、内面研削用砥石を保持し、この内面研
削用砥石を回転駆動しながら前記ホーニング加工装置の
工作物保持手段により保持された工作物の内側に挿入す
ることにより当該工作物の内周面を研削加工する内面研
削装置とを備えたことを特徴とする内面加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001285030A JP3974363B2 (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 内面加工方法及び装置 |
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JP2001285030A JP3974363B2 (ja) | 2001-09-19 | 2001-09-19 | 内面加工方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003094317A true JP2003094317A (ja) | 2003-04-03 |
JP3974363B2 JP3974363B2 (ja) | 2007-09-12 |
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JP (1) | JP3974363B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003136376A (ja) * | 2001-10-31 | 2003-05-14 | Senjo Seiki Kk | 研削装置 |
WO2009095018A1 (de) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Strecon A/S | Vorrichtung zur bearbeitung von hohlen werkstücken |
CN107498406A (zh) * | 2017-08-11 | 2017-12-22 | 德州普利森机床有限公司 | 一种差动主轴箱 |
CN115026697A (zh) * | 2022-06-10 | 2022-09-09 | 宁夏钢铁(集团)有限责任公司 | 一种耐腐蚀不锈钢覆层钢筋的制备装置及使用方法 |
CN115476205A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-12-16 | 天津大学 | 一种超大长径比复合材料包壳内孔的珩磨装置及珩磨方法 |
-
2001
- 2001-09-19 JP JP2001285030A patent/JP3974363B2/ja not_active Expired - Fee Related
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