JP2000127039A - ワーク内周面の加工方法及び装置 - Google Patents

ワーク内周面の加工方法及び装置

Info

Publication number
JP2000127039A
JP2000127039A JP29997198A JP29997198A JP2000127039A JP 2000127039 A JP2000127039 A JP 2000127039A JP 29997198 A JP29997198 A JP 29997198A JP 29997198 A JP29997198 A JP 29997198A JP 2000127039 A JP2000127039 A JP 2000127039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
honing
grinding
inner peripheral
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29997198A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Fujimoto
紀洋 藤本
Norihiko Hatada
徳彦 畠田
Katsuhiro Kurata
勝弘 倉田
Mineji Kandori
峰司 神鳥
Eiji Sakamoto
英治 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Advanced Technologies Co Ltd filed Critical Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority to JP29997198A priority Critical patent/JP2000127039A/ja
Publication of JP2000127039A publication Critical patent/JP2000127039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク内周面の研削加工及びホーニング加工
を効率よく行う。 【解決手段】 研削加工済ワークと未研削ワークとをチ
ャック16,15により並べて保持し、これらのワーク
に対してその軸方向と平行な方向にホーニング加工装置
78と内面研削用ホイールへッド82を相対移動させる
ことにより、研削加工済ワークの内周面をホーニング加
工すると同時に未研削ワークの内周面を研削加工する加
工方法と装置。また、未研削ワークを研削加工用チャッ
ク14に搬送すると同時に、チャック14で保持されて
いた研削加工済ワークをホーニング加工用チャック16
に搬送するワーク搬送装置20を備えた加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワーク内周面を研
削加工してからホーニング加工する方法及び装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用エンジンに適用さ
れる噴射ノズルのように内周面に高い形状精度が要求さ
れるワークを加工するにあたっては、一般に内面研削盤
が用いられる。さらに近年は、当該ワークに方向の異な
る複数の内周面(例えばフラットな内周面とテーパー状
内周面とが存在する場合に、これらの内周面を共通の砥
石で内面研削加工する方法や装置の開発も行われている
(特開平8−118213号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ワークの種類に
よっては、その内周面に形状精度のみならず、高い面粗
度が要求される場合がある(例えば筒内噴射型エンジン
の燃料噴射バルブ等)。このようなワークの内周面を仕
上げるには、内面研削を行った後、ホーニング加工を施
すことが望まれる。
【0004】しかしながら従来は、上記研削加工及びホ
ーニング加工がそれぞれ全く別の設備で別工程として行
われているため、多大な設備スペースを要するととも
に、ランニングコストも増大する不都合がある。また、
研削加工からホーニング加工への移行に手間がかかり、
加工能率も良くない。
【0005】なお、このような課題を解決する手段とし
て、前記特開平8−118213号公報の研削盤にホー
ニング加工装置を追加して設置し、チャックでワークを
把持しながら研削加工をした後、当該チャックでワーク
を把持したまま当該ワークにホーニングへッドを挿入し
てホーニング加工を行う方法が考えられるが、この方法
では、内面研削加工及びホーニング加工を全く別工程と
して順に行うバッチ処理となるため、一つのワークを仕
上げるまで次のワークの加工を始めることができない。
従って、加工能率の著しい向上は望めない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、ワーク
内周面を高精度でかつ効率よく加工することができる方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、ワーク内周面を研削加工し、
次いでホーニング加工する方法であって、前回の加工動
作で内周面の研削が終了した研削加工済ワークと未研削
ワークとをその軸方向が互いに平行となる向きでそれぞ
れホーニング加工位置及び研削加工位置に並べて保持
し、ホーニング砥石を備えたホーニング加工装置及び研
削加工用砥石を備えた研削加工装置を上記両ワークに対
してその軸方向と平行な方向に相対移動させることによ
り上記研削加工済ワークの内周面をホーニング加工する
と同時に上記未研削ワークの内周面を研削加工する加工
動作と、研削加工が終了したワークを上記研削加工位置
からホーニング加工位置に搬送すると同時に未研削ワー
クを上記研削加工位置に搬送する搬送動作とを繰り返す
ものである。
【0008】この方法によれば、研削加工位置及びホー
ニング加工位置にそれぞれ保持された未研削ワーク及び
研削加工済ワークに対して研削加工装置及びホーニング
加工装置を相対移動させることにより、未研削ワーク内
周面の研削と、研削加工済ワーク内周面のホーニング加
工とを同時に行うことができる。そして、この加工動作
と、研削加工が終了したワークを上記研削加工位置から
ホーニング加工位置に搬送すると同時に未研削ワークを
上記研削加工位置に搬送する搬送動作とを順次繰り返す
ことにより、各ワーク内周面の研削加工及びホーニング
加工を効率よく進めることができる。
【0009】この方法では、互いに近接した状態でワー
クの内面研削加工及びホーニング加工を行うので、これ
らの加工には共通のクーラントを使用することが好まし
く、当該クーラントの共用によってその処理操作も簡単
になる。ただし、一般に研削加工に用いられるクーラン
トはホーニング加工用クーラントよりも粘度が高いた
め、この研削加工用クーラントをホーニング加工時に流
用すると、ホーニング砥石に目詰まりが生じ易く、良好
なホーニング加工ができなくなるおそれがある。
【0010】しかし、ホーニング加工中に研削加工済ワ
ーク、ホーニング砥石の少なくとも一方をワーク軸方向
に微振動させるようにすれば、ホーニング加工に比較的
粘度の高い研削加工用クーラントを流用しながらも、こ
れに起因してホーニング砥石に目詰まりが生じるのを上
記微振動によって回避することが可能になる。
【0011】また本発明は、内周面がホーニング加工さ
れるワークを保持するホーニング加工用ワーク保持手段
と内周面が研削加工されるワークを保持する研削加工用
ワーク保持手段とをワーク軸方向と略直交する方向に並
設するとともに、上記ホーニング加工用ワーク保持手段
に保持されたワークの内周面をホーニング加工するホー
ニング加工装置と、上記研削加工用ワーク保持手段に保
持されたワークの内周面を研削加工する研削加工装置
と、未研削ワークを上記研削加工用ワーク保持手段によ
り保持可能な位置に搬送すると同時に上記研削加工用ワ
ーク保持手段により保持されているワークを上記ホーニ
ング加工用ワーク保持手段により保持可能な位置に搬送
する搬送手段とを備えたワーク内周面の加工装置であ
る。
【0012】この装置によれば、搬送手段の作動によ
り、未研削ワークを研削加工用ワーク保持手段により保
持可能な位置に搬送すると同時に、研削加工済ワークを
ホーニング加工用ワーク保持手段により保持可能な位置
に搬送するので、ワークの研削加工及びホーニング加工
を効率よく行うことができる。
【0013】具体的に、上記搬送手段としては、上記研
削加工用ワーク保持手段及びホーニング加工用ワーク保
持手段により保持されるワークの軸方向と略平行な方向
の軸回りに回転可能な回転体と、この回転体を回転駆動
する回転駆動手段と、上記回転体にその回転周方向に等
間隔に設けられた複数のワーク把持部とを備え、上記回
転体が所定角度だけ回転駆動されることにより、ワーク
搬入位置にあったワーク把持部が研削加工用ワーク保持
手段に対向する位置に移動し、研削加工用ワーク保持手
段に対向する位置にあったワーク把持部がホーニング加
工用ワーク保持手段に対向する位置に移動するように構
成されているものが、好適である。この搬送手段によれ
ば、回転体を所定角度回転させるだけの単純な動作で、
研削加工用ワーク保持手段への未研削ワークの供給と、
ホーニング加工用ワーク保持手段への研削加工済ワーク
の供給とを同時に行うことができる。
【0014】この装置では、上記ホーニング加工用ワー
ク保持手段に保持されたワーク、上記ホーニング加工装
置におけるホーニング砥石の少なくとも一方をワーク径
方向と略直交する方向に微振動させる加振手段を備える
ことにより、ホーニング加工中に目詰まりを起こすこと
なく同一のクーラントを研削加工とホーニング加工とに
共用することが可能になる。また、ホーニング砥石とワ
ークの双方を微振動させることにより、その効果はさら
に顕著となる。
【0015】上記加振手段の具体的な構成は問わない
が、例えばホーニング砥石を微振動させる場合、上記ホ
ーニング砥石をホーニング装置本体に対して軸方向に相
対移動可能となるように構成するとともに、このホーニ
ング装置本体に対するホーニング砥石の回転に伴って当
該ホーニング砥石を軸方向に往復変位させるカム機構を
設けることにより、加振のための特別な駆動源を設ける
ことなく、ホーニング加工装置の回転駆動源を有効に利
用してホーニング砥石を微振動させることが可能であ
る。
【0016】ホーニング加工装置の具体的な構成も問わ
ないが、例えば、上記ホーニング加工装置のホーニング
へッドが挿通された状態で当該ホーニングへッドを加工
位置へ案内する案内部材をホーニング加工装置に軸方向
に移動可能に取付けるとともに、上記案内部材にクーラ
ント供給通路を設けるようにすれば、ホーニングへッド
が小径で自重により下方にたわみやすい場合にも、これ
を案内部材でサポートしながら確実にワーク内に案内す
ることができる。そして、この案内部材に設けられたク
ーラント供給通路を通じてホーニングへッドに効率よく
クーラントを供給することができる。
【0017】また、上記ホーニング加工装置のホーニン
グへッドの回転軸にロータを固定し、このロータを回転
させるためのステータをホーニング加工装置本体内に組
み込んで、いわゆるビルト−イン−モータの構成にすれ
ば、ホーニング加工装置の構造を簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0019】図1及び図2に示す加工装置は、ベッド1
0を備え、このベッド10の一方の側(図1及び図2で
は左側)に、X軸テーブル12が設けられている。この
X軸テーブル12は、ベッド10上に設置されたスライ
ドベース11により左右方向(図1に示すX軸方向)に
スライド可能に支持され、当該方向に図略のX軸モータ
及び送りねじ機構によって移送されるようになってい
る。
【0020】上記X軸テーブル12上には、研削用主軸
へッド14が設置されている。
【0021】研削用主軸へッド14は、主軸及びこれを
回転駆動するモータを備え、当該主軸の前端に図3にも
示すような研削加工用チャック(研削加工用ワーク保持
手段)15が設けられている。この研削加工用チャック
15は、ワークWを外側から把持するクランプ状態とワ
ークWを解放するアンクランプ状態とに切換可能に構成
されている。
【0022】前記スライドベース11の上方には、ブラ
ケット13を介して加振装置18が設置されている。こ
の加振装置18は、後に詳述するように、ホーニング加
工用チャック(ホーニング加工用ワーク保持手段)16
を支持し、かつ、これに微振動を与えるものであり、こ
のホーニング加工用チャック16は、当該チャック16
に保持されるワークWの軸方向と前記研削加工用チャッ
ク15に保持されるワークWの軸方向とが略平行となる
向きで当該研削加工用チャック15とともに並んでい
る。この研削加工用チャック16も、ワークWを外側か
ら把持するクランプ状態とワークWを解放するアンクラ
ンプ状態とに切換可能に構成されている。
【0023】さらに、この加工装置では、上記各チャッ
ク15,16に対して研削加工用チャック15→ホーニ
ング加工用チャック16の順にワークWを供給するため
のワーク搬送装置(搬送手段)20が設置されている。
【0024】図3に示すように、このワーク搬送装置2
0は、前記ワーク軸方向と平行な方向に延びる回転軸2
2を備え、この回転軸22の前端に回転板24が固定さ
れており、この回転板24からは放射方向に3本の旋回
アーム26が延びている。これら旋回アーム26は周方
向に等間隔(120°間隔)で並んでおり、その先端には
ワークWを把持するチャック(ワーク把持部)28が設
けられている。そして、これらのチャック28のうちの
一つが図3二点鎖線に示すワーク搬送アーム30による
ワーク搬入位置に位置した状態で、他の2つのチャック
28がそれぞれ研削加工用チャック15、ホーニング加
工用チャック16の前方に位置する状態となり、かつ、
この状態から回転板24及び旋回アーム26が一体に図
3時計回り方向に回転駆動されることにより、前記ワー
ク搬入位置にあったチャック28が研削加工用チャック
15の前方の位置に移動し、研削加工用チャック15の
前方に位置していたチャック28がホーニング加工用チ
ャック16の前方の位置に移動し、ホーニング加工用チ
ャック16の前方に位置していたチャック28が前記ワ
ーク搬入位置に戻るように、ワーク搬送装置20の配設
位置が設定されている。
【0025】このワーク搬送装置20の詳細を図4に示
す。このワーク搬送装置20は、ハウジング32を備
え、このハウジング32内に、前記回転軸22の後部及
び前部をそれぞれ回転可能に保持する保持部37,38
が設けられている。ハウジング32の後部には、搬送駆
動用のモータ(回転駆動手段)34が固定され、その出
力軸がスプライン36を介して前記回転軸22に回転伝
達可能でかつ軸方向に相対移動可能となるように結合さ
れている。
【0026】さらに、ハウジング32の後部には、油圧
シリンダ40が設けられ、この油圧シリンダ40の伸縮
ロッド41にブラケット42を介して軸保持部44が連
結されている。この軸保持部44は、前記回転軸22の
中間部を回転可能にかつ軸方向に相対移動不能に保持す
るものであり、前記伸縮ロッド41の伸縮に伴って軸保
持部44及び回転軸22が前後方向にスライド移動する
ようになっている。そして、この回転軸22が前進した
状態では、2つのチャック28に把持されているワーク
Wが研削加工用チャック15及びホーニング加工用チャ
ック16から前方に離間する一方、この回転軸22が後
退することにより上記各2つのワークWが各加工用チャ
ック15,16に挿入されるようになっている。
【0027】前記軸保持部44には作動油給排口44a
及び作動油給排口44bが設けられ、回転軸22には上
記作動油給排口44a及び作動油給排口44bから前方
に向かって軸方向に延びる2本の作動油供給路22a,
22bが形成され、回転板24には、上記各作動油供給
路22a,22bからこれに対応するチャック28の各
ポートに至る作動油分配路24a,24bが形成されて
いる。そして、上記作動油給排口44aから作動油供給
路22a及び作動油分配路24aを通じて各チャック2
8に作動油が導入されるとともに、各チャック28から
作動油分配路24b及び作動油供給路22bを通じて作
動油給排口44bから作動油が排出されることにより、
各チャック28がワークWを把持する方向に作動する一
方、作動油給排口44bから作動油供給路22b及び作
動油分配路24bを通じて各チャック28に作動油が導
入されるとともに、各チャック28から作動油分配路2
4a及び作動油供給路22aを通じて作動油給排口44
aから作動油が排出されることにより、各チャック28
がワークWを解放する方向に作動するようになってい
る。
【0028】次に、加振装置18の構造を図5〜図7に
基づいて説明する。
【0029】図5及び図6に示すように、この加振装置
18は、ハウジング46を備え、このハウジング46の
一側壁にこれを貫通する状態で筒部48が固定されてい
る。この筒部48内には回転軸49が回転可能に支持さ
れ、その外側端部にプーリ50が固定されている。一
方、ハウジング46の外部には加振用モータ52が設置
され、この加振用モータ52の出力軸に設けられたプー
リ54と前記プーリ50との間にベルト56が掛け渡さ
れている。従って、加振用モータ52の起動によって回
転軸49が回転駆動されるようになっている。
【0030】図7(a)(b)にも示すように、上記回
転軸49がハウジング46内に臨む部分には、カムとし
て用いられる転がり軸受58Aの内輪が固定され、この
転がり軸受58Aの前後(図5では上下)には、同じく
カムとして用いられる転がり軸受58Bの内輪が固定さ
れている。回転軸49において、上記転がり軸受58
A,58Bの内輪が固定される部分は他の部分と形状を
わずかに異にしており、具体的には、転がり軸受58A
の中心O1が回転軸49の回転中心Oに対して微小量だ
け偏心し、転がり軸受58Bの中心O2が回転軸49の
回転中心Oに対して前記中心O1と反対側に同量だけ偏
心するように、回転軸49の形状が設定されている。
【0031】一方、ハウジング46内では、転がり軸受
58A,58Bの上下の位置に中央内壁60が設けられ
るとともに、前端及び後端(図6では右端及び左端)に
端壁62A,62Bが設けられている。中央内壁60と
前端壁62Aとの間、中央内壁60と後端壁62Bとの
間には、各々前後方向に延びる案内ロッド64A,64
Bが設けられ、これら案内ロッド64A,64Bがスラ
イダ66A,66Bをそれぞれ貫通する状態で、これら
スライダ66A,66Bが前後方向(図5及び図6では
左右方向)にスライド可能にハウジング46内に収容さ
れている。
【0032】スライダ66Aと前端壁62Aとの間、ス
ライダ66Bと後端壁62Bとの間には、それぞれ圧縮
コイルばね68A,68Bが介入され、これら圧縮コイ
ルばね68A,68Bの弾発力によって各スライダ66
A,66Bが中央側(転がり軸受58A,58Bに近づ
く側)に付勢されている。
【0033】スライダ66Aの内側面(前記転がり軸受
58Aに対向する面)の中段位置には、カムフォロアと
しての突出部70Aが設けられ、スライダ66Bの内側
面(前記転がり軸受58Bに対向する面)の上段位置及
び下段位置には、同じくカムフォロアとしての突出部7
0Bが設けられている。このうち突出部70Aは前記圧
縮コイルばね68Aの弾発力で転がり軸受58Aの外輪
に圧接し、各突出部70Bは前記圧縮コイルばね68B
の弾発力で各転がり軸受58Bの外輪に圧接している。
【0034】従って、当該転がり軸受58A,58Bの
内輪が固定されている回転軸49が回転駆動されること
により、その回転中心Oに対する転がり軸受58A,5
8Bの偏心分だけ両スライダ66A,66Bが相互逆向
きに前後方向に微振動するようになっている。
【0035】各スライダ66A,66Bには、ハウジン
グ側壁を貫いて側方(図5では上方) に突出する突出
部66a,66bが設けられ、このうちの前側スライダ
66Aの突出部66aに前方に延びるアーム72を介し
て前記ホーニング加工用チャック16が連結されてい
る。従って、この加振装置18の起動により、ホーニン
グ加工用チャック16が前側スライダ66Aと一体に前
後方向(すなわちワーク軸方向と平行な方向;前記図1
に示すW軸方向)に微振動するようになっている。
【0036】なお、この加振装置18において前側スラ
イダ66Aの振動と同時に後側スライダ66Bも逆向き
振動させているのは、前後の振動バランスを確保するた
めである。
【0037】前記図1及び図2において、ベッド10の
他方の側(同図右側)には、前後方向(図1のZ軸方
向;前記X軸方向と直交する方向)にスライド可能にZ
軸テーブル(移送テーブル)74が設置され、このZ軸
テーブル74は、Z軸モータ(移送駆動手段)76及び
図略の送りねじ機構によって前記Z軸方向にスライド駆
動されるようになっている。
【0038】上記Z軸テーブル74上には、Z軸方向に
対してほぼ45°傾斜するU軸方向にスライド可能にU
軸テーブル80が設置され、このU軸テーブル80は図
略のU軸モータ及び送りねじ機構によって前記U軸方向
にスライド駆動されるようになっている。そして、この
U軸テーブル80上に内面研削用ホイールへッド(研削
加工装置)82及びシート面研削用ホイールへッド84
が前記X軸方向に並べて設置されている。
【0039】内面研削用ホイールへッド82は、砥石軸
及びこれを回転駆動するモータを内蔵し、砥石軸先端部
には図10に示すワークWのフラット状内周面Haを研
削加工するための研削用砥石が固定されている。シート
面研削用ホイールへッド84も、砥石軸及びこれを回転
駆動するモータを内蔵し、砥石軸先端部には前記ワーク
Wのシート面(テーパー状内周面)を研削するための研
削用砥石が固定されている。
【0040】両ホイールへッド82の基本的構成は同じ
であり、このうち、例として内面研削用ホイールへッド
82の加工部の構造を図8〜図10により説明する。図
において、砥石軸83の先端部には研削用砥石85が固
定され、この研削用砥石85は、フラット状の外周面8
5aと、山型テーパー状の先端面85bとを有してい
る。砥石軸83にはその軸方向に延びるクーラント供給
通路83aが形成され、研削用砥石85には上記クーラ
ント供給通路83aから先端面85bに至る複数のクー
ラント噴射路85cが形成されており、図略のクーラン
ト供給源から上記クーラント供給通路83a及びクーラ
ント噴射路85cを通じて加工面(図例ではシート面H
b)にクーラントが供給されるようになっている。
【0041】なお、この実施の形態では、内面研削用ホ
イールへッド82とシート面研削用ホイールへッド84
とを併設したものを示しているが、例えば内面研削用ホ
イールへッド82のみ設置してこれに前記図10で示し
た形状の研削用砥石85を装着し、そのフラット状外周
面85aでワークWのフラット状内周面Haを内面研削
し、テーパー状先端面85bでシート面Hbを研削する
ようにしてもよい。すなわち、単一の研削用砥石85を
フラット状内周面の研削、シート面の研削に兼用しても
よい。また、本発明は、例えばフラット状内周面のみを
加工する場合にも適用し得るものであり、この場合には
前記シート面研削用ホイールへッド84及びU軸テーブ
ル80が省略可能である。
【0042】前記Z軸テーブル74の側方のベッド10
上にはW軸モータ71により、Z軸と平行なW軸方向に
スライド可能なW軸テーブル72が設置され、このW軸
テーブル72上にはホーニング加工装置78が設置され
ている。このホーニング加工装置78は、前記ホーニン
グ加工用チャック16と対向可能な位置に配設されてい
る。
【0043】次に、前記ホーニング加工装置78の具体
的構造を図11〜図17に基づいて説明する。
【0044】図11に示すように、ホーニング加工装置
78は、その本体を構成するハウジング86を備え、こ
のハウジング86の前後壁に軸受88を介して回転筒9
0が回転可能に支持されている。回転筒90の外周面に
はロータ92が固定される一方、ハウジング86の内周
面には上記ロータ92を取り巻くステータ94が固定さ
れており、このステータ94と前記ロータ92とで回転
筒90を回転駆動するモータが構成されている。すなわ
ち、このホーニング加工装置78は、いわゆるビルト−
イン−モータの構成とされ、外部に回転駆動用モータが
取付けられるものよりも構造が簡素化されている。
【0045】回転筒90内には回転軸96が挿通されて
いる。この回転軸96は、回転筒90と一体に回転し、
かつ、回転筒90に対して前後方向にスライド移動でき
るように、キー等を介して回転筒90に係合されてい
る。
【0046】回転軸96の後端には、軸受100を介し
てスライダ98が相対回転可能に結合されている。この
スライダ98は装置後部に前後方向にスライド可能に収
容されているが、その外周面から突設されたピン102
がハウジング側の前後方向の長孔104に挿通されるこ
とにより、回転することが規制されている。このスライ
ダ98のさらに後方には、油圧シリンダ106が設けら
れ、この油圧シリンダ106から前方に延びる伸縮ロッ
ド108の前端部がスライダ98に連結、固定されてい
る。従って、この油圧シリンダ106の作動により、回
転軸96が回転駆動されながらもスライダ98とともに
前後方向にスライド駆動されるようになっている。
【0047】図12に示すように、前記回転軸96から
は前方にこれよりも小径の操作軸110が延びている。
この操作軸110の先端部には先端側に向かうに従って
深くなる方向のテーパー面112が形成され、当該先端
部に筒部材114が外嵌されている。
【0048】図13にも示すように、筒部材114の軸
方向の一部には貫通孔115が設けられ、これをブロッ
ク116が貫通しており、当該ブロック116の内周面
が前記テーパー面112に当接し、外周面にホーニング
砥石118が固着されている。従って、前記回転軸96
と一体に操作軸110が進退することにより、テーパー
面112の作用でブロック116及びホーニング砥石1
18が筒部材114の外周面から出没するようになって
いる。すなわち、上記操作軸110の先端部と筒部材1
14とで、ホーニング砥石118を操作するホーニング
へッドが構成されている。
【0049】なお、図13において120は、上記ホー
ニング砥石118によるワーク内周面の加工時に当該内
周面と当接して加工反力を受ける超硬合金製のチップで
あり、その外周面は操作軸110の中心軸を回転中心と
する円弧状をなし、その半径はホーニング加工終了時の
目標半径に設定されている。
【0050】前記筒部材114は、ナット121、筒部
材122,123,124、及びナット125を順に介
して筒部材126に連結されている。筒部材126は、
前記回転筒90の前端に連結された回転筒129の周囲
に外嵌され、この回転筒129との間に設けられた圧縮
コイルばね131の弾発力によって後方(図12では右
方)に付勢されるとともに、回転筒129から外向きに
突設されたピン133との係合によって回転筒129に
対する相対回転が規制されている。すなわち、ホーニン
グへッドを構成する筒部材114、ナット121、筒部
材122〜124、ナット125、及び筒部材126
は、回転筒90,129と一体に回転するようになって
いる。
【0051】ハウジング86の前端面には、上記回転筒
129の後端部を外側から覆う筒状のカバー87が固定
されている。このカバー87の前端部には、上下一対の
支持軸132が当該カバー87を径方向に貫通する状態
で固定され、各支持軸132の内側端部にカムフォロア
としての転がり軸受134の内輪が固定されている。
【0052】これに対し、前記筒部材126の後部には
ナット127を介して筒状カム128が固定され、この
筒状カム128の後端に形成されたカム面130が前記
圧縮コイルばね131の弾発力によって各転がり軸受1
34の外輪に圧接している。上記カム面130の形状
は、図14に示すように、180°周期で山と谷を繰り
返す略正弦曲線とされている。
【0053】従って、前記筒部材114等と一体に筒状
カム128が回転駆動されることにより、この筒状カム
128が短周期で軸方向に微小変位し、その結果、この
筒状カム128と一体に筒部材114等が軸方向に微振
動するようになっている。すなわち、このホーニング加
工装置78では、特別な加振用の駆動源を設けることな
く、前記ビルト−イン−モータの駆動力を利用してホー
ニング砥石118を微振動させることが可能となってい
る。
【0054】図15に示すように、ハウジング86の前
端面からは、ホーニングへッドの両側方を通って前方に
左右一対の支持軸136が延び、両支持軸136によっ
て案内フレーム138が前後方向(図15では左右方
向)に移動可能に支持されている。この案内フレーム1
38は、左右方向(図15では上下方向)に延び、その
両端部を上記各支持軸136が貫通している。各支持軸
136の前端には抜け止め用の鍔部140が設けられ、
支持軸136の中間部にも鍔部142が設けられてい
る。そして、この鍔部142と案内フレーム138との
間に介在する圧縮コイルばね144の弾発力によって当
該案内フレーム138が前方に付勢されている。
【0055】案内フレーム138の中央部には、これを
貫通する状態で案内部材146が固定されている。この
案内部材146は、ホーニングへッドが挿通された状態
でこれをワークW内の加工位置に案内するものであり、
ビス147等によって案内フレーム138に固定されて
いる。
【0056】図16に示すように、案内フレーム138
の下端部にはクーラント入口148が形成され、このク
ーラント入口148は案内部材146の外周面に形成さ
れた周溝150に通じている。案内部材146には、上
記周溝150から内周面に至る複数本のクーラント供給
路152が形成されており、前記研削用ホイールへッド
82,84と共通のクーラント供給源からクーラント入
口148、周溝150、及びクーラント供給路152を
通じて案内部材146内のホーニングへッドにクーラン
トが供給されるようになっている。
【0057】次に、この加工装置において実施されるワ
ーク内周面の加工方法を順を追って説明する。
【0058】0)初期状態 図1〜図3は、ワーク加工が終了した後の初期状態を示
している。この状態では、W軸テーブル72、Z軸テー
ブル74及びU軸テーブル80が後退している。ワーク
搬入位置にはワーク搬送アーム30により未研削ワーク
Wが供給され、研削用主軸へッド14の研削加工用チャ
ック15には研削加工済ワークWが把持され、ホーニン
グ加工用チャック16にはホーニング加工済ワークWが
クランプ状態でとどまっている。また、ワーク搬送装置
20の回転板24及び各旋回アーム26は各ワークWを
把持できる後退位置で待機している。この状態から行わ
れる以下の動作は、図略の制御盤による制御の下で実行
される。
【0059】1)ワーク搬送装置20によるワークWの
把持 図4に示すワーク搬送装置20の作動油給排口44aか
ら各チャック28に作動油を供給して未研削ワークW、
研削加工済ワークW、ホーニング加工済ワークWの把持
動作をそれぞれ行わせる。
【0060】2)研削加工済ワークW及びホーニング加
工済ワークWの解放 研削加工用チャック15をアンクランプ方向に作動さ
せ、研削加工済ワークWを研削用主軸へッド14から解
放させる。同時にホーニング加工用チャック16をアン
クランプ方向に作動させ、ホーニング加工済ワークWを
ホーニング加工用チャック16から解放させる。
【0061】3)各ワークWの取り出し 回転板24及び各旋回アーム26を前進させ、研削加工
済ワークW及びホーニング加工済ワークWをそれぞれ研
削加工用チャック15及びホーニング加工用チャック1
6から完全に引き抜く。
【0062】4)各ワークWの搬送 図4に示すワーク搬送装置20の搬送駆動用モータ34
を作動させ、回転板24及び各旋回アーム26を図3の
時計回り方向に120°だけ旋回させる。これにより、未
研削ワークWは研削加工用チャック15の前方の位置
に、研削加工済ワークWはホーニング加工用チャック1
6の前方の位置に、ホーニング加工済ワークWはワーク
搬入位置の前方の位置に、それぞれ旋回搬送される。
【0063】5)各ワークWのセット 油圧シリンダ40を前記と逆の方向に作動させ、回転板
24及び各旋回アーム26を後退させる。これにより、
未研削ワークWは研削加工用チャック15に差し込ま
れ、研削加工済ワークWはホーニング加工用チャック1
6に差し込まれ、ホーニング加工済ワークWは前記ワー
ク搬入位置に戻される。
【0064】6)ワークWの受け渡し 研削加工用チャック15及びホーニング加工用チャック
16をそれぞれクランプ方向に作動させ、未研削ワーク
W及び研削加工済ワークWの把持を行わせる。また、ワ
ーク搬送アーム30によりホーニング加工済ワークWの
把持を行わせる。その後、ワーク搬送装置20の作動油
給排口44bから各チャック28に作動油を供給してア
ンクランプ動作させ、ワーク搬送装置20側から各ワー
クWを解放するとともに、前記ワーク搬送アーム30を
移動させてホーニング加工済ワークWを適当な場所へ搬
出する。
【0065】7)各ワークWの内面研削加工とホーニン
グ加工 Z軸テーブル74及びW軸テーブル72を駆動して研削
用ホイールへッド82,84とホーニング加工装置78
とを前進させ、回転駆動状態にある内面研削用ホイール
へッド82の研削用砥石をワーク搬送装置20のアンク
ランプ状態にあるチャック28を通して研削加工用チャ
ック15に把持されているワークW内に挿入すると同時
に、回転駆動状態にあるホーニング加工装置78のホー
ニングへッドをホーニング加工用チャック16に把持さ
れているワークW内に挿入する。その後、Z軸テーブル
74及びW軸テーブル72の進退を繰り返しながら、共
通のクーラント供給源から各ワークWに向けてクーラン
トを供給することにより、上記研削用砥石とホーニング
砥石118とを同時にワーク軸方向にオシレートさせて
未研削ワークWの内周面を研削加工すると同時に研削加
工済ワークWの内周面をホーニング加工する。その詳細
な作用は次の通りである。
【0066】 研削加工:まず内面研削用ホイールへ
ッド82の研削用砥石を図10に示すワークWのフラッ
ト状内周面Haに接触させ、かつ、クーラントを供給し
ながらワーク軸方向にオシレートする。切込み送りはU
軸テーブル80のスライドによって行う。
【0067】 ホーニング加工:W軸テーブル72と
ともにホーニング加工装置78が回転駆動状態のまま前
進すると、まず案内フレーム138の中央下部がワーク
搬送装置20側に設けられたストッパ面154に当接し
(図16及び図17)、その後は案内フレーム138及
び案内部材146を置き去りにして筒部材114等から
なるホーニングへッドのみが前進し、ワークW内に挿入
される。このように、ワーク直前までホーニングへッド
が案内部材146によりサポートされることにより、ホ
ーニングへッドが細径で自重により下方に撓みやすい構
造であっても、これを確実に研削加工済ワークW内に案
内することができる。
【0068】その後、操作軸110を前進させてホーニ
ング砥石118を径方向外側に所定の拡張圧で張り出
し、クーラントを供給しながらオシレートすることによ
り、ワーク内周面をホーニング加工する。
【0069】このとき、ワークW及びこれを保持するホ
ーニング加工用チャック16には加振装置18によって
ワーク軸方向の微振動が与えられており、ホーニング砥
石118にも筒状カム128及び転がり軸受134から
なるカム機構の作用によってワーク軸方向の微振動が与
えられている。従って、ワークWに対するホーニング砥
石118の軸方向位置の時間変化は図18のようにな
る。すなわち、ホーニング砥石118はオシレート動作
により長い周期でワーク内を軸方向に往復しながら、そ
れよりも格段に短い周期で軸方向に微振動する。このよ
うな微振動を与えることにより、比較的粘度の高い研削
加工用クーラントをホーニング加工に流用しながらも、
ホーニング砥石118の目詰まりを防いで良好なホーニ
ング加工を続けることが可能になる。
【0070】8)シート面研削加工 前記内面研削加工またはホーニング加工が終了した段階
で、Z軸テーブル74またはW軸テーブル72を一旦後
退させ、Z軸テーブル74の後退後はX軸テーブル12
を動かして研削用主軸へッド14をシート面研削用ホイ
ールへッド84と対向する位置に割り出した後、再びZ
軸テーブル74を前進させて、シート面研削用ホイール
へッド84の研削用砥石85をワーク内に挿入する。そ
して、その先端面85cをシート面Hbに接触させ、前
記内面研削と同じ要領で当該シート面Hbの研削を行
う。ただし、この時のオシレートはシート面Hbに対し
て略直交する方向に移動するU軸テーブル80のスライ
ドによって行い、切込み送りはZ軸テーブル74のスラ
イドによって行う。
【0071】9)初期状態への復帰 すべての加工が終了した後、Z軸テーブル74を後退さ
せ、X軸テーブル12を元の位置に戻して研削用主軸へ
ッド15を内面研削用ホイールへッド82に対向する位
置へ復帰させる。一方、ワーク搬送アーム30において
は、他のワークストック個所から未研削ワークをピック
アップし、ワーク搬入位置に搬入する。
【0072】以上、1)〜9)の動作を繰り返すことに
より、ワーク内周面の研削加工及びホーニング加工を効
率よく進めることができる。
【0073】なお、本発明はこのような実施形態に限ら
ず、例えば次のような形態をとることも可能である。
【0074】・前記実施形態では、ホーニング砥石11
8、研削加工済ワークWの双方を微振動させるものを示
したが、いずれか一方のみ微振動させるようにしても、
砥石目詰まりの抑制が可能である。また、ホーニング加
工に研削加工用クーラントを流用しない場合には、加振
手段の省略も可能である。
【0075】・図3には、3つのチャック28及び旋回
アーム26をもったワーク搬送装置20を示したが、ワ
ーク把持部であるチャック28は複数あればよく、ワー
ク搬入位置から研削加工位置への搬送と、研削加工位置
からホーニング加工位置への搬送とが同時に行えるもの
であれば、その具体的な個数は問わない。また、単一の
回転板の外周部に複数のワーク把持部を周方向に間隔を
おいて配設した構造としてもよい。また、このような回
転運動でなく、直線運動によってワークの搬送を行うも
のでもよい。
【0076】・前記実施形態では、Z軸テーブル74上
に内面研削用ホイールへッド82を設け、ホーニング加
工装置78をZ軸テーブル74とは別のW軸テーブル7
2上に設けたものを示したが、Z軸テーブル74上に内
面研削用ホイールへッド82及びホーニング加工装置7
8を並設する構成とし、これら内面研削用ホイールへッ
ド82とホーニング加工装置78とをZ軸テーブル74
により一体にワークWの軸方向に移動させて加工を行う
ようにしてもよい。また、ワーク搬送装置20を省略し
ても、研削加工用チャック15及びホーニング加工用チ
ャック16を同じ向きで並べて配置することにより、効
率の良いワーク搬送を可能にして、従来よりも加工能率
を向上させることが可能である。
【0077】・本発明では、ホーニング加工装置78と
して従来から用いられている通常のホーニング盤をその
まま適用することも可能である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明は、研削加工済ワ
ークと未研削ワークとをそれぞれホーニング加工位置及
び研削加工位置に並べて保持し、これらのワークに対し
てその軸方向と平行な方向にホーニング加工装置及び研
削加工装置を相対移動させて各加工を同時に行うように
し、その加工後、未研削ワークを研削加工位置に搬送す
ると同時に研削加工済ワークをホーニング加工位置に搬
送するようにしたものであるので、各ワーク内周面の研
削加工及びホーニング加工を効率よく進めることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる加工装置の全体平
面図である。
【図2】上記加工装置の全体側面図である。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】上記加工装置に設けられる加振装置の断面平面
図である。
【図6】上記加工装置の断面正面図である。
【図7】(a)は上記加工装置の中央に設けられている
回転軸及び転がり軸受の平面図、(b)は(a)のD−
D線断面図である。
【図8】上記加工装置におけるシート面研削用ホイール
へッドの砥石取付構造を示す断面図である。
【図9】上記シート面研削用ホイールへッドの研削用砥
石の正面図である。
【図10】上記研削用砥石による加工状態を示す断面図
である。
【図11】上記加工装置におけるホーニング加工装置の
断面正面図である。
【図12】上記ホーニング加工装置の前部の断面正面図
である。
【図13】図12のC−C線断面図である。
【図14】上記ホーニング加工装置に設けられた筒状カ
ムの展開図である。
【図15】上記ホーニング加工装置の前部の平面図であ
る。
【図16】図17のE−E線断面図である。
【図17】上記ホーニング加工装置に設けられている案
内フレームの正面図である。
【図18】上記ホーニング加工装置におけるホーニング
砥石位置の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
15 研削加工用チャック(研削加工用ワーク保持手
段) 16 ホーニング加工用チャック(ホーニング加工用ワ
ーク保持手段) 18 加振装置 20 ワーク搬送装置(搬送手段) 24 回転板(回転体) 26 旋回アーム(回転体) 28 チャック(ワーク把持部) 92 ロータ 94 ステータ 114 筒部材(ホーニングへッドを構成) 118 ホーニング砥石 128 筒状カム 134 転がり軸受(カムフォロア) 146 案内部材 152 クーラント供給路 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 勝弘 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 神鳥 峰司 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 坂本 英治 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 Fターム(参考) 3C034 AA05 AA13 AA19 BB03 BB15 BB28 BB82 BB84 BB87 DD20 3C043 AB02 AB09 CC02 CC03 CC12 DD05 DD06 DD14 3C058 AA02 AA03 AA11 AA14 AA16 AA18 AB01 AB03 AB08 AC04 CA01 CB01 CB03 DA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク内周面を研削加工し、次いでホー
    ニング加工する方法であって、前回の加工動作で内周面
    の研削が終了した研削加工済ワークと未研削ワークとを
    その軸方向が互いに平行となる向きでそれぞれホーニン
    グ加工位置及び研削加工位置に並べて保持し、ホーニン
    グ砥石を備えたホーニング加工装置及び研削加工用砥石
    を備えた研削加工装置を上記両ワークに対してその軸方
    向と平行な方向に相対移動させることにより上記研削加
    工済ワークの内周面をホーニング加工すると同時に上記
    未研削ワークの内周面を研削加工する加工動作と、研削
    加工が終了したワークを上記研削加工位置からホーニン
    グ加工位置に搬送すると同時に未研削ワークを上記研削
    加工位置に搬送する搬送動作とを繰り返すことを特徴と
    するワーク内周面の加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワーク内周面の加工方法
    において、上記ホーニング加工と研削加工とに共通のク
    ーラントを使用するとともに、当該ホーニング加工中に
    研削加工済ワーク、ホーニング砥石の少なくとも一方を
    ワーク軸方向に微振動させることを特徴とするワーク内
    周面の加工方法。
  3. 【請求項3】 内周面がホーニング加工されるワークを
    保持するホーニング加工用ワーク保持手段と内周面が研
    削加工されるワークを保持する研削加工用ワーク保持手
    段とをワーク軸方向と略直交する方向に並設するととも
    に、上記ホーニング加工用ワーク保持手段に保持された
    ワークの内周面をホーニング加工するホーニング加工装
    置と、上記研削加工用ワーク保持手段に保持されたワー
    クの内周面を研削加工する研削加工装置と、未研削ワー
    クを上記研削加工用ワーク保持手段により保持可能な位
    置に搬送すると同時に上記研削加工用ワーク保持手段に
    より保持されているワークを上記ホーニング加工用ワー
    ク保持手段により保持可能な位置に搬送する搬送手段と
    を備えたことを特徴とするワーク内周面の加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワーク内周面の加工装置
    において、上記搬送手段は、上記研削加工用ワーク保持
    手段及びホーニング加工用ワーク保持手段により保持さ
    れるワークの軸方向と略平行な方向の軸回りに回転可能
    な回転体と、この回転体を回転駆動する回転駆動手段
    と、上記回転体にその回転周方向に等間隔に設けられた
    複数のワーク把持部とを備え、上記回転体が所定角度だ
    け回転駆動されることにより、ワーク搬入位置にあった
    ワーク把持部が研削加工用ワーク保持手段に対向する位
    置に移動し、研削加工用ワーク保持手段に対向する位置
    にあったワーク把持部がホーニング加工用ワーク保持手
    段に対向する位置に移動するように構成されていること
    を特徴とするワーク内周面の加工装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のワーク内周面の
    加工装置において、上記ホーニング加工用ワーク保持手
    段に保持されたワーク、上記ホーニング加工装置におけ
    るホーニング砥石の少なくとも一方をワーク径方向と略
    直交する方向に微振動させる加振手段を備えたことを特
    徴とするワーク内周面の加工装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のワーク内周面の加工装置
    において、上記ホーニング砥石をホーニング装置本体に
    対して軸方向に相対移動可能となるように構成するとと
    もに、このホーニング装置本体に対するホーニング砥石
    の回転に伴って当該ホーニング砥石を軸方向に往復変位
    させるカム機構を設けたことを特徴とするワーク内周面
    の加工装置。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載のワーク
    内周面の加工装置において、上記ホーニング加工装置の
    ホーニングへッドが挿通された状態で当該ホーニングへ
    ッドを加工位置へ案内する案内部材をホーニング加工装
    置に軸方向に移動可能に取付けるとともに、上記案内部
    材にクーラント供給通路を設けたことを特徴とするワー
    ク内周面の加工装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載のワーク
    内周面の加工装置において、上記ホーニング加工装置の
    ホーニングへッドの回転軸にロータを固定し、このロー
    タを回転させるためのステータをホーニング加工装置本
    体内に組み込んだことを特徴とするワーク内周面の加工
    装置。
JP29997198A 1998-10-21 1998-10-21 ワーク内周面の加工方法及び装置 Pending JP2000127039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29997198A JP2000127039A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ワーク内周面の加工方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29997198A JP2000127039A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ワーク内周面の加工方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127039A true JP2000127039A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17879195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29997198A Pending JP2000127039A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ワーク内周面の加工方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127039A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082801A (ja) * 2002-06-10 2010-04-15 Kadia Produktion Gmbh & Co ホーニングによって超仕上げ加工する機械
JP2018015826A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 倉敷機械株式会社 精密孔仕上装置
JP2019018287A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置及びそれを用いた加工方法
JP2019081229A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 トーヨーエイテック株式会社 内周面加工装置及び内周面加工方法
CN114473659A (zh) * 2022-01-27 2022-05-13 安徽德鸿机件制造有限公司 一种汽车驾驶室翻转油缸壳体生产加工设备

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010082801A (ja) * 2002-06-10 2010-04-15 Kadia Produktion Gmbh & Co ホーニングによって超仕上げ加工する機械
JP2018015826A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 倉敷機械株式会社 精密孔仕上装置
JP2019018287A (ja) * 2017-07-18 2019-02-07 トーヨーエイテック株式会社 加工装置及びそれを用いた加工方法
JP2019081229A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 トーヨーエイテック株式会社 内周面加工装置及び内周面加工方法
JP7104506B2 (ja) 2017-10-31 2022-07-21 トーヨーエイテック株式会社 内周面加工装置及び内周面加工方法
CN114473659A (zh) * 2022-01-27 2022-05-13 安徽德鸿机件制造有限公司 一种汽车驾驶室翻转油缸壳体生产加工设备
CN114473659B (zh) * 2022-01-27 2023-07-07 安徽德鸿机件制造有限公司 一种汽车驾驶室翻转油缸壳体生产加工设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6773335B2 (en) Apparatus for polishing periphery of device wafer and polishing method
KR20120033307A (ko) 연삭 지지 장치
JP2000127039A (ja) ワーク内周面の加工方法及び装置
JP2001212729A (ja) 棒状ワークの研削方法及び研削装置
JP5423411B2 (ja) 旋削装置および旋削方法
JP2010194625A (ja) ワークチェンジャ、加工ユニット、及び加工装置
JP7104506B2 (ja) 内周面加工装置及び内周面加工方法
JP2000263393A (ja) 研削装置
JP3974363B2 (ja) 内面加工方法及び装置
JPH11320351A (ja) 内面研削装置
JP2002307272A (ja) 両頭平面研削方法及び装置
JP5916121B2 (ja) 軸状のワークの加工装置
JPH081507A (ja) ホーニングマシーン
JP6927779B2 (ja) 加工装置及びそれを用いた加工方法
JP3112408B2 (ja) 立軸両頭平面研削盤
JPH11138311A (ja) 工作機械におけるクランクシャフトのクランプ機構
JP2005022053A (ja) 内面研削盤
JP2004314246A (ja) 工作物の支持装置
WO2023175981A1 (ja) 工作物交換装置を備えた工作機械及び加工システム
JP2007007818A (ja) 研磨加工方法および研磨加工装置
JPH1080852A (ja) 工作機械の溝加工用工具
JPS63306865A (ja) 両頭平面研削盤
JP3687654B2 (ja) ラッピング加工装置およびラッピング加工方法
JPH02303763A (ja) 研削研摩装置
JP3533128B2 (ja) ワーク保持装置及び両頭研削盤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050726