JP2003093067A - 腎臓及び胎盤型尿酸トランスポーターとその遺伝子 - Google Patents
腎臓及び胎盤型尿酸トランスポーターとその遺伝子Info
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Abstract
規な尿酸トランスポーター遺伝子及びその遺伝子がコー
ドするポリペプチドである尿酸トランスポーターを同定
し、提供する。 【解決手段】 本発明は、特定のアミノ酸配列又は該ア
ミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、
置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、尿酸及
びその類似物質を輸送する能力を有するタンパク質、及
びタンパク質をコードする遺伝子に関する。
Description
る尿酸及びその類似物質の輸送、もしくは尿酸と他の陰
イオンの交換輸送に関与する遺伝子と、その遺伝子がコ
ードするポリペプチドに関する。
酸は細胞内におけるプリン代謝の最終代謝産物であり、
主に腎臓から排泄される。人類と霊長類以外の種では、
肝臓の尿酸酸化酵素(ユリケース)の働きによりさらに
アラントインまで代謝されて腎臓より排泄される。した
がって他の哺乳類にとっては、中間代謝産物である尿酸
の腎臓における動態異常の生体に及ぼす影響は少ないと
考えられる。人類が古代より、高尿酸血症による痛風を
患ってきたのはユリケースの働きを、その進化の過程の
なかで失ったことが原因と考えられる。
下により高尿酸血症をきたすと、痛風を高率に発症し、
心血管系疾患や高血圧の危険因子となる。一方、腎性低
尿酸血症は、腎臓における尿酸排泄亢進が成因であるこ
とが知られている。これらの疾患の尿酸動態の異常は明
らかではないが、腎臓における尿酸の輸送体(トランス
ポーター)が深く関わっていることが、これまで推測さ
れてきた。腎臓における尿酸の動態については、これま
で摘出臓器灌流法や単離細胞膜小胞系などを用いた実験
系により研究されてきた。ヒトにおいて、尿酸は腎臓糸
球体を自由に通過し、その後近位尿細管において再吸収
及び分泌の機構が存在することが明らかにされている。
しかし従来の手法では、細胞膜を介した尿酸輸送系につ
いて詳細に解析することは困難であり、トランスポータ
ーそのものを単離して解析することが望まれてきた。
が存在し、ブタやウサギのような分泌優位の種と、ヒ
ト、ラットやイヌのような再吸収優位の種が存在するこ
とが知られている。分泌優位の種であるブタは、単位ネ
フロンあたり200〜300%の尿酸排泄を行うが、尿
酸再吸収優位の種であるヒトは、単位ネフロンあたり1
0%程度の尿酸排泄しか行わない。また同じ尿酸再吸収
優位の種間でも、尿酸排泄促進薬や尿酸排泄抑制薬に対
する反応が異なることが知られている。このように、種
により腎臓における尿酸の動態や薬物に対する反応が異
なり、また両方向性の輸送が行われているため、その存
在が想定されているにも関わらず、尿酸輸送体の分子的
実体の単離は容易ではなかった。
管管腔より尿酸を再吸収する輸送体は古くより単離細胞
膜小胞系などを用いた実験系により研究されてきた。現
在、高尿酸血症及び痛風の患者に対して用いられている
種々の薬剤は、腎臓において尿酸を再吸収する輸送体を
抑制することが想定されている。またこの輸送体の遺伝
子異常により、腎性低尿酸血症が発症することが予想さ
れている。近年、尿酸の再吸収を司る輸送体は、尿酸と
種々の陰イオンの交換輸送体であることが、様々な実験
において明らかにされてきた。抗結核薬として現在も第
一選択薬として用いられているピラジナミドは、その代
謝産物であるピラジンカルボン酸が、この交換輸送体の
交換基質となり、尿酸再吸収を促進することが明らかに
なっている。抗結核薬を投与されている患者に高率にみ
られる高尿酸血症の原因と考えられている。
担う輸送体は、尿酸の体内動態に関して重要な役割を担
っていると考えられ、その分子的実体を解明すること
で、尿酸排泄促進薬の作用機序、腎性低尿酸血症の原因
解明及び新たな痛風治療薬の開発に広がるものと期待さ
れてきた。
における薬物輸送において中心的な役割を果たしている
有機アニオントランスポーターOAT(organic
anion transporter)1(Seki
ne,T.et al., J.Biol.Che
m., 第272巻, 18526−18529頁、1
997年)、 OAT2(Sekine,T.et a
l.,FEBS letter,第429巻、179−
182頁、1998年)、OAT3(Kusuhar
a,H.et al.,J.Biol.Chem.,第
274巻、13675−13680頁、1999年)、
及びOAT4(Cha,S.H.et al.,J.B
iol.Chem.,第275巻、4507−4512
頁、2000年)を単離し報告してきた。OATファミ
リーに属するこれらのトランスポーターは化学構造の異
なる多くの有機アニオンを輸送することの出来るトラン
スポーターであり、種々のアニオン性薬物の輸送も行っ
ている。
ポーターファミリーに属するかは明らかではなかった
が、尿酸はピリミジン構造とイミダゾール構造を併せ持
つ2塩基酸であり、有機アニオンの一つであることより
尿酸トランスポーターは発生学的にOATファミリーに
属する可能性が予想された。OATファミリーのうちO
AT4は腎臓の尿細管管腔側に存在しており、尿酸の再
吸収を担う輸送体も管腔側にその存在が想定されている
ことより、発生学的にOAT4に近いものであることも
予想された。これらの事実から、我々は、腎臓における
尿酸トランスポーターが有機イオントランスポーターフ
ァミリーに属するものであることを予測した。
における尿酸輸送に関与する新規な尿酸トランスポータ
ー遺伝子およびその遺伝子がコードするポリペプチドで
ある尿酸トランスポーターを同定し、提供することにあ
る。その他の目的については以下の記載より明白であ
る。
ように、4つの有機アニオントランスポーターOAT
1、OAT2、OAT3およびOAT4を単離した。こ
れらは相互に40%前後のアミノ酸配列の相同性を有し
ている。これらの配列をもとに、ヒトゲノム計画の公開
情報を検索し、OAT1、2、3および4と相同性を有
する新規遺伝子断片を複数同定した。このうちOAT4
の遺伝子座位にきわめて近い新規遺伝子断片の1つを解
析し、その中に開始コドンと思われる部位を同定した。
この開始コドンの3’上流に特異的プライマーを作製
し、ヒトの様々な組織由来のメッセンジャーRNAを用
いた3’−RACE(3’−rapid amplif
ication of cDNA ends)法によ
り、この新規遺伝子の単離を試みた。その結果、ヒト腎
臓メッセンジャーRNAを用いた3’−RACE法によ
りこれまでに報告のない新規クローン(URT1)を同
定した。
(urate transporter 1)は、尿酸
およびその類似物質を細胞膜を介して一方より他方に輸
送する能力を有し、さらに細胞膜の他方の陰イオンを交
換基質とする交換輸送体(urate/anion e
xchanger)である。本発明のタンパク質として
は、配列番号1で示されたアミノ酸配列を有するものの
ほか、例えば、配列番号1で示されたアミノ酸配列にお
いて1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付
加されたアミノ酸配列を有するものが挙げられる。アミ
ノ酸の欠失、置換もしくは付加は、尿酸輸送活性が失わ
れない程度であればよく、通常1?約110個、好まし
くは1?約55個である。このようなタンパク質は、配
列番号1で示されたアミノ酸配列と通常、?75%、好
ましくは?90%のアミノ酸配列の相同性を有する。
遺伝子の単離は、通常、遺伝子開始コドンの3’側上流
にグアニンあるいはシトシンに富む遺伝子特異的プライ
マーを30塩基ほどで作製し、アダプター配列のついた
オリゴ dTプライマーで組織由来のメッセンジャーR
NAより逆転写反応を行った後、アダプター配列と遺伝
子特異的プライマーでPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)
を行うことにより実施できる。PCRの正確性をより高
めるためには、よりfidelityの高い耐熱性ポリ
メラーゼを用いることにより実施できる。
適当な哺乳動物の腎臓もしくは胎盤の組織や細胞を遺伝
子源として用いて作製したcDNAライブラリーをスク
リーニングすることにより単離取得できる。哺乳動物と
しては、イヌ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ、サル、ブ
タ、ウサギ、ラット、マウスなどの非ヒト動物のほか、
ヒトが挙げられる。遺伝子のスクリーニングおよび単離
は、ホモロジースクリーニングおよびPCR法などによ
り好適に実施できる。得られたcDNAについては、常
法により塩基配列を決定し、翻訳領域を解析して、これ
にコードされるタンパク質、即ちURT1のアミノ酸配
列を決定することができる。
のcDNAであること、即ちはcDNAにコードされた
遺伝子産物が尿酸トランスポーターであることは、例え
ば次のようにして検証することができる。得られたUR
T1 cDNAから調製したcRNA(相補的RNA)
を卵母細胞に導入して発現させ、尿酸を細胞内に輸送す
る(取り込む)能力を、尿酸を基質とする通常の取り込
み実験(Sekine,T et al., Bioc
hem. Biophis. Res. Commu
n., 第251巻、586−591頁、1998年)
により、細胞内への基質取り込みを測定することにより
確認できる。また、発現細胞に同様の取り込み実験を応
用して、URT1の輸送特性や基質特異性などを調べる
ことができる。また、発現細胞について、同様の取り込
み実験を応用して、URT1の特性、例えば、URT1
が時間依存性の輸送を行っているという特性や、URT
1の基質選択性、 pH依存性などを調べることができ
る。
て、異なる遺伝子源で作製された適当なcDNAライブ
ラリー又はゲノミックDNAライブラリーをスクリーニ
ングすることにより、異なる組織、異なる生物由来の相
同遺伝子や染色体遺伝子等を単離することができる。ま
た、開示された本発明の遺伝子の塩基配列(配列番号
1)に示された塩基配列、もしくはその一部)の情報に
基づいて設計された合成プライマーを用い、通常のPC
R法によりcDNAライブラリーから遺伝子を単離する
ことが出来る。
NAライブラリー等のDNAライブラリーは例えば、
「Molecular Cloning;Sambro
ok, J., Fritsh, E.F.およびM
aniatis, T.著、Cold Spring
Harbor Laboratory Pressより
1989年に発刊」に記載の方法により調製することが
できる。あるいは、市販のライブラリーがある場合には
これを用いてもよい。
造を得るには、得られたCT2遺伝子のcDNAを用い
て、ゲノミックDNAライブラリーをスクリーニング
し、得られたクローンを解析する。あるいは公開されて
いるヒトゲノム解析結果の情報をもとにホモロジー検索
プログラムを用いてこれを探索してもよい。
1)は、例えば、尿酸トランスポーターをコードするc
DNAを用い、遺伝子組み換え技術により生産すること
ができる。例えば、尿酸トランスポーターをコードする
DNA (cDNA等)を適当な発現ベクターに組み込
み、得られた組み換えDNAを適当な宿主細胞に導入す
ることができる。ポリペプチドを生産するための発現系
(宿主ベクター系)としては、例えば、細菌、酵母、昆
虫細胞および哺乳動物細胞の発現系等が挙げられる。こ
のうち、機能タンパクを得るためには、昆虫細胞および
哺乳動物細胞を用いることが望ましい。
せる場合には、尿酸トランスポーターをコードするDN
Aを、適当な発現ベクター(例えば、レトロウイルス系
ベクター、パピローマウイルスベクター、ワクシニアウ
イルスベクター、SV40系ベクター等)中の適当なプ
ロモーター(例えばSV40プロモーター、LTRプロ
モーター、エロンゲーション1αプロモーター等)の下
流に挿入して発現ベクターを構築する。次に、得られた
発現ベクターで適当な動物細胞を形質転換して、形質転
換体を適当な培地で培養することによって、目的とする
ポリペプチドが生産される。宿主とする哺乳動物細胞と
しては、サルCOS−7細胞、チャイニーズハムスター
CHO細胞、ヒトHela細胞または、腎臓組織由来の
初代培養細胞やフ゛タ腎由来LLC−PK1細胞、フクロ
ネズミ腎由来OK細胞、マウス由来近位尿細管S1、同
S2、同S3細胞等の細胞株が挙げられる。
るcDNAとしては、例えば、配列1に示される塩基配
列を有するcDNAを用いることが出来るほか、前記の
cDNAに限定されることなく、アミノ酸配列に対応す
るDNAを設計し、ポリペプチドをコードするDNAを
用いることもできる。この場合、一つのアミノ酸をコー
ドするコドンは各々1?6種類知られており、用いるコ
ドンの選択は任意でよいが、例えば発現に利用する宿主
のコドン使用頻度を考慮して、より発現の高い配列を設
計することができる。設計した塩基配列をもつDNAは
DNAの化学合成、前記cDNAの断片化と結合、塩基
配列の一部改変等によって取得できる。人為的な塩基配
列の一部改変、変異導入は、所望の改変をコードする合
成オリゴヌクレオチドからなるプライマーを利用して部
位変異導入法(site specific muta
genesis)「Mark, D.F. ら、Pro
cNatl Acad Sci USA 第18巻、5
662−5666頁、1984年」等により実施でき
る。
トリンジェントな条件下でハイブリダイズするヌクレオ
チド(オリゴヌクレオチドもしくはポリヌクレオチド)
は、尿酸トランスポーター遺伝子を検出するためのプロ
ーブとして使用できるほか、尿酸トランスポーターの発
現を変調させるために、例えばアンチセンスオリゴヌク
レオチド、やリボザイム、デコイとして使用することも
できる。このようなヌクレオチドとしては、例えば、配
列番号1で示される塩基配列の中の通常、連続する14
塩基以上の部分配列もしくはその相補的な配列を含むヌ
クレオチドを用いることができ、ハイブリダイズをより
特異的とするためには、部分配列としてより長い配列、
例えば20塩基以上あるいは30塩基以上の配列を用い
ても良い。
は、これと免疫学的同等性を有するポリペプチドを用い
て、その抗体を取得することが出来、抗体は、尿酸トラ
ンスポーター検出や精製などに利用できる。抗体は、本
発明の尿酸トランスポーター、その断片、またはその部
分配列を有する合成ペプチド等を抗原として用いて製造
できる。ポリクロナール抗体は、宿主動物(たとえば、
ラットやウサギ)に抗原を接種し、免疫血清を回収する
通常の方法により製造することができ、モノクロナール
抗体は、通常のハイブリドーマ法などの技術により製造
できる。
る物質のスクリーニング方法を提供するものである。本
発明のタンパク質は、尿酸を細胞内に輸送するためのも
のであり、尿酸の再吸収に深くかかわっている。また、
図6、図8、9及び図10に示されるように本発明のタ
ンパク質の発現している系に尿酸を添加し、さらにスク
リーニング物質を添加して尿酸の取り込み量をスクリー
ニング物質の無添加の場合と比較することにより、その
系におけるスクリーニング物質の尿酸の取り込みについ
ての促進作用又は阻害作用を定量化することができる。
図6及び図8に示されるように、臨床において尿酸排泄促
進剤として使用されている物質が顕著に前記実験系にお
いて尿酸の取り込みを阻害していることから、この系に
おいてスクリーニング物質における尿酸排泄促進作用を
スクリーニングすることが可能となることがわかる。こ
のスクリーニング系において使用される細胞としては、
下記の実験において使用されている卵母細胞に限定され
るものではなく、本発明のタンパク質を発現し得る細胞
であれば各種の生体細胞を使用することができる。
質を用いて尿酸排泄調整作用を有する物質をスクリーニ
ングする方法を提供するものである。本発明の尿酸排泄
調整作用としては、尿酸の排泄促進作用又は尿酸の排泄
阻害作用があり、高尿酸症や痛風などの治療、予防には
尿酸排泄促進作用を有するものが好ましいことから、好
ましい尿酸排泄調整作用としては、尿酸排泄促進作用が
挙げられる。さらに、本発明は前記したスクリーニング
方法によりスクリーニングされた尿酸排泄調整剤を提供
するものである。好ましい尿酸排泄調整剤としては、尿
酸排泄促進剤が挙げられる。本発明の方法によりスクリ
ーニングされた尿酸排泄調整剤は、腎臓などにおける尿
酸輸送に関与する尿酸トランスポーターによる尿酸の取
り込みを調整することができることから、高尿酸症や痛
風などの尿酸の再吸収に関連する各種疾患の治療、予防
の医薬の有効成分として使用することができる。このよ
うにして得られた有効成分を製薬上許容される担体を用
いて医薬組成物とすることができる。
説明するが、これらの実施例は本発明を制限するもので
はない。なお下記実施例において、各操作は特に断りが
ない限り、「MolecularCloning:Sa
mbrook, J., Fritsh, E.F.
およびManiatis, T. 著、Cold Sp
ring HarborLaboratory Pre
ssより1989年に発刊」に記載の方法により行う
か、または、市販のキットを用いる場合には市販品の指
示書に従って使用した。
ンスポーター (URT1) cDNAの単離とその解
析 既に我々が単離したOAT1、OAT2、OAT3、及
びOAT4の塩基配列情報をもとに、公開されているヒ
トゲノム計画の解析結果をホモロジー探索プログラムを
用いて探索した。この結果、OAT1、OAT2、OA
T3、OAT4と相同性を有する新規遺伝子断片を複数
得た。この中で、OAT4の遺伝子座位にきわめて近い
新規遺伝子断片の1つを解析し、その中に開始コドンと
思われる部位を同定した。この開始コドンの同定は新規
遺伝子断片をOAT1及びOAT4の遺伝子配列と比較
することにより得られた。予測された開始コドンの3’
側上流に特異的プライマーを28塩基を用いて作製し、
ヒトの様々な組織由来のメッセンジャーRNAを用いた
3’−RACE(3’−rapid amplific
ation of cDNA ends)法により、こ
の新規遺伝子の単離を試みた。その結果、ヒト腎臓メッ
センジャーRNAを用いた3’−RACE法により単一
のクローン(URT1)を得た。 PCR法により得ら
れた単一のバンドをTAクローニング法を用いて、pC
RII−TOPOベクターにサブクローン化したのち、
さらに発現ベクターであるpcDNA 3.1(+)ベ
クターにサブクローン化した。この結果、尿酸輸送活性
を持つ新規cDNA(URT1 cDNA)が得られた
(輸送機能解析については以下参照)。上記により得ら
れたcDNA(URT1 cDNA)の塩基配列の決定
は、特異的プライマーを用いて、自動シークエンサー
(アプライドバイオシステム社製)によりおこなった。
(配列番号1に記載) ヒトの各組織におけるUAE1遺伝子の発現(ノーザン
ブロッティング)の解析を行った (図1)。URT1
cDNAの全長を32P−dCTPでラベルし、これ
をプローブとして用いて、ヒトの種々の組織から抽出し
たRNAをブロッティングしたフィルター(クロンテッ
ク社製)を用いてハイブリダイゼーションを行った。標
識後のUAE1 cDNA全長を含んだハイブリダイゼ
ーション液で一晩ハイブリダイセーションを行い、フィ
ルターを65℃にて、0.1%SDSを含む0.1xS
SCで洗浄した。ノーザンブロットの結果、腎臓に加え
て胎盤組織において、強いバンドが検出された。ヒト胎
児組織では腎臓においてバンドが検出された。URT1
cDNAを含むプラスミドから、T7 RNAポリメ
ラーゼを用いて、in vitroでcRNA(cDN
Aに相補的なRNA)を調製した(Sekine,
T., et al., J. Biol. Che
m., 第272巻、 18526−18529頁、1
997年参照)。
析 得られたcRNAを、既に報告されている方法に従い
(Sekine, T.,et al., J. Bi
ol. Chem.,第272巻、18526−185
29頁、1997年)、アフリカツメガエルの卵母細胞
に注入し、この卵母細胞について放射能標識された尿酸
による取り込み実験を行った。この結果、図2に示すよ
うにURT1を発現させた卵母細胞は[14C]尿酸の
取り込みを示すことが判明した。URT1を発現させた
卵母細胞は[14C]尿酸の取り込みの時間依存性を示
した。このことから、URT1は単に尿酸と結合するだ
けではなく、細胞内に輸送するトランスポーターである
ことが示された。有機イオントランスポーターファミリ
ーの代表的な基質である[14C]PAH(パラアミノ
馬尿酸)及び[14C]TEA(テトラエチルアンモニ
ウム)の取り込みは認められなかった(図には示さ
ず)。URT1の尿酸輸送のミカエリスーメンテン動力
学試験をおこなった。種々の濃度の尿酸のURT1によ
る取り込み量の変化を調べることにより、尿酸のURT
1による輸送の濃度依存性を検討した。放射能標識され
た尿酸の取り込み実験は、URT1 cRNAを注入し
た卵母細胞を用い、前記記載方法に準じて実施した。こ
の結果(図3)、尿酸の取り込みのKm値(ミカエリス
定数)は約372±25mMであった。URT1の尿酸
輸送における各種電解質の影響を検討した(図4)。細
胞外ナトリウムをリチウム、コリン及びN−メチル−D
−グルカミン(NMDG)に置換した場合、URT1を
介した尿酸の輸送は変化せず、URT1が細胞外ナトリ
ウム非依存性の尿酸トランスポーターであることが明ら
かとなった。細胞外のカリウムイオンをすべてナトリウ
ムで置換した場合(図4, 0−K+)、およびナトリ
ウムをすべてカリウムイオンで置換した場合(96mM
KCl)も尿酸の輸送は変化せず、 URT1細胞膜
電位に非依存性であることが明らかとなった。細胞外の
クロライドイオンをグルコン酸で置換した場合、尿酸の
取り込みは有意に増加した。単離細胞膜小胞系などを用
いた実験系により、ヒト腎臓の尿細管管腔側に、尿酸と
クロライドイオンの交換輸送体の存在が示されており、
本実験結果もクロライドが尿酸との交換基質となること
を示唆するものといえる。URT1の尿酸輸送における
pH依存性を検討した。図5に示すように、細胞外のp
Hをより酸性にしたところ、URT1 cRNAを注入
した卵母細胞の尿酸輸送は増加したが、これは水を注入
した卵母細胞(対照)における尿酸の非特異的吸着が原
因と考えられた。実質の尿酸輸送( URT1−対照)
はpHによって変化しなかった。
尿酸の交換基質の検討 単離細胞膜小胞系などを用いた実験系により、ヒト腎臓
の尿酸/陰イオン交換輸送体は乳酸、ニコチン酸などの
モノカルボン酸が尿酸との交換基質となりうることが示
唆されている。URT1の尿酸の交換基質を検討するた
め、これらのモノカルボン酸(1mM)、パラアミノ馬
尿酸、及びケトグルタル酸で卵母細胞をプレインキュベ
ートしたのちに尿酸の輸送を測定した(図6)。1mM
のピラジンカルボン酸及びニコチン酸(3−ピリジンカ
ルボン酸)でプレインキュベートした場合、URT1
cRNAを注入した卵母細胞では尿酸の取り込みが有意
に増加した。一方、モノカルボン酸ではないパラアミノ
馬尿酸やケトグルタル酸でプレインキュベートした場合
は尿酸の取り込みを促進しなかった。以上の結果は、ピ
ラジンカルボン酸やニコチン酸などのモノカルボン酸が
尿酸との交換基質となっていることを示している。図6
において、モノカルボン酸である乳酸でプレインキュベ
ートした場合は尿酸の取り込みを促進しなかった。卵母
細胞は内因性の乳酸トランスポーターを豊富に発現して
いるため、取り込まれた乳酸がURT1以外の経路で細
胞外に輸送されてしまうためと考えられた。また後に示
すようにURT1に対する乳酸の親和性が低いことも原
因と予想された。そこで、あらかじめ100mMの放射
能非標識のL−乳酸を100nl注入したのち、放射能
標識された尿酸の取り込みを観察した(図7)。乳酸を
あらかじめ注入した場合、水を注入した場合と比べて有
意に高い尿酸の取り込みが観察された。パラアミノ馬尿
酸、及びケトグルタル酸を注入しても尿酸の取り込み
は、水を注入した場合と変化がみられなかった(図には
示さず)。図6及び図7の結果より、URT1は尿酸と
モノカルボン酸との交換輸送体(exchanger)
である。抗結核薬であるピラジナミドは代謝されてピラ
ジンカルボン酸となり尿中に排泄されるが、一方腎臓で
の尿酸の再吸収を促進するといわれている。以上の結果
はURT1において尿酸とピラジンカルボン酸が交換輸
送される結果、尿酸の取り込みが促進されることを示し
ており、抗結核薬であるピラジナミドの副作用とされる
高尿酸血症を引き起こす機序が明らかにされた。
質のスクリーニング URT1の基質選択性をさらに検討するために、URT
1 cRNAを注入した卵母細胞による[14C]尿酸
の取り込み実験系において、系へ各種物質を添加し、そ
の影響を調べた(阻害実験)。[14C]尿酸の取り込
み実験は、URT1 cRNAを注入した卵母細胞を用
い、前記記載方法に準じて実施した(図8,9,1
0)。図8に示した濃度の各種化合物(非標識)の存在
下および非存在下で、50mM [14C]尿酸の取り
込みをpH 7.4の条件下で測定した。その結果、種
々のモノカルボン酸(L−乳酸、D−乳酸、ニコチン
酸、ピラジンカルボン酸)はURT1による[14C]
尿酸の輸送を有意に阻害した(図8)。ジカルボン酸で
あり、OAT1の交換基質となりうるケトグルタル酸は
pH7.4の条件下では阻害しなかった。ピラジンカル
ボン酸と似た構造をもつピラジンジカルボン酸はやや弱
い阻害効果を示した。パラアミノ馬尿酸やテトラエチル
アンモニウムのようなアニオン性物質及びカチオン性物
質は阻害作用を示さなかった(図8)。高尿酸血症の治
療に用いられているプロベネシド、ベンズブロマロン、
スルフィンピラゾン、フェニルブタゾンなどの薬剤は、
URT1における尿酸の取り込みを有意に阻害した。ま
た高血圧治療薬であるロサルタンは、尿酸排泄促進作用
があることが知られているが、ロサルタンもその代謝産
物であるEXP−3174と同様にURT1の尿酸の取
り込みを有意に阻害した。以上の結果から、URT1は
現在臨床で用いられている代表的な尿酸排泄促進薬の作
用点である。プロベネシドとロサルタンの様々な濃度を
用いて、URT1における尿酸取り込み作用に対する阻
害効果を調べた(図9及び図10)。IC50値はそれ
ぞれ約50mM、20mMであった。
ホモロジー検索プログラムを利用して公開されているヒ
トゲノム解析結果の情報を探索したところ、URT1遺
伝子のエクソン・イントロン構造が明らかになった。図
11に示すように
り、開始コドンは第1エクソンに存在した。
よび胎盤特異的尿酸トランスポーター及びその遺伝子は
当該トランスポーターの発現箇所での尿酸及び尿酸類似
物質の輸送のインビトロでの検討や、それを基にした化
合物の体内動態の予測を可能とする。尿酸は高尿酸血症
や通風と深い関わりのある因子であり、当該トランスポ
ーターの発明は将来高尿酸血症及び痛風の病因解明に寄
与するものと考えられる。当該トランスポーターは腎臓
において尿酸を再吸収する働きを有しており、尿酸再吸
収機構の欠損した腎性低尿酸血症の原因遺伝子解明に寄
与すると考えられる。さらに、当該トランスポーターの
機能を抑制する新規化合物、及び発現を変調する制御因
子を解明することにより、高尿酸血症及び痛風の新たな
治療法の開発に寄与することができる。
T1遺伝子メッセンジャーRNAの発現をノーザンブロ
ッティングにより解析した結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の時間依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の濃度依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、添加する塩の影響を
調べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験のpH依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において各有機酸でプレインキ
ュベーションした結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、非標識の乳酸(10
0mM, 100nl)をあらかじめ注入した影響を調
べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種有機酸も
しくはその類似化合物添加の影響を調べた結果を示す
図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度のプ
ロベネシド添加の影響を調べた結果を示す図。
胞による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度の
ロサルタン添加の影響を調べた結果を示す図。
−イントロン構造を示す図。
8)
(urate transporter1)は、尿酸お
よびその類似物質を細胞膜を介して一方より他方に輸送
する能力を有し、さらに細胞膜の他方の陰イオンを交換
基質とする交換輸送体(urate/anion ex
changer)である。本発明のタンパク質として
は、配列番号1で示されたアミノ酸配列を有するものの
ほか、例えば、配列番号1で示されたアミノ酸配列にお
いて1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付
加されたアミノ酸配列を有するものが挙げられる。アミ
ノ酸の欠失、置換もしくは付加は、尿酸輸送活性が失わ
れない程度であればよく、通常1〜約110個、好まし
くは1〜約55個である。このようなタンパク質は、配
列番号1で示されたアミノ酸配列と通常、〜75%、好
ましくは〜90%のアミノ酸配列の相同性を有する。
るcDNAとしては、例えば、配列1に示される塩基配
列を有するcDNAを用いることが出来るほか、前記の
cDNAに限定されることなく、アミノ酸配列に対応す
るDNAを設計し、ポリペプチドをコードするDNAを
用いることもできる。この場合、一つのアミノ酸をコー
ドするコドンは各々1〜6種類知られており、用いるコ
ドンの選択は任意でよいが、例えば発現に利用する宿主
のコドン使用頻度を考慮して、より発現の高い配列を設
計することができる。設計した塩基配列をもつDNAは
DNAの化学合成、前記cDNAの断片化と結合、塩基
配列の一部改変等によって取得できる。人為的な塩基配
列の一部改変、変異導入は、所望の改変をコードする合
成オリゴヌクレオチドからなるプライマーを利用して部
位変異導入法(site specific muta
genesis)「Mark, D.F. ら、Pro
cNatl Acad Sci USA 第18巻、5
662−5666頁、1984年」等により実施でき
る。
ンスポーター (URT1) cDNAの単離とその解
析 既に我々が単離したOAT1、OAT2、OAT3、及
びOAT4の塩基配列情報をもとに、公開されているヒ
トゲノム計画の解析結果をホモロジー探索プログラムを
用いて探索した。この結果、OAT1、OAT2、OA
T3、OAT4と相同性を有する新規遺伝子断片を複数
得た。この中で、OAT4の遺伝子座位にきわめて近い
新規遺伝子断片の1つを解析し、その中に開始コドンと
思われる部位を同定した。この開始コドンの同定は新規
遺伝子断片をOAT1及びOAT4の遺伝子配列と比較
することにより得られた。予測された開始コドンの3’
側上流に特異的プライマーを28塩基を用いて作製し、
ヒトの様々な組織由来のメッセンジャーRNAを用いた
3’−RACE(3’−rapid amplific
ation of cDNA ends)法により、こ
の新規遺伝子の単離を試みた。その結果、ヒト腎臓メッ
センジャーRNAを用いた3’−RACE法により単一
のクローン(URT1)を得た。 PCR法により得ら
れた単一のバンドをTAクローニング法を用いて、pC
RII−TOPOベクターにサブクローン化したのち、
さらに発現ベクターであるpcDNA 3.1(+)ベ
クターにサブクローン化した。この結果、尿酸輸送活性
を持つ新規cDNA(URT1 cDNA)が得られた
(輸送機能解析については以下参照)。上記により得ら
れたcDNA(URT1 cDNA)の塩基配列の決定
は、特異的プライマーを用いて、自動シークエンサー
(アプライドバイオシステム社製)によりおこなった。
(配列番号1に記載) ヒトの各組織におけるUAE1遺伝子の発現(ノーザン
ブロッティング)の解析を行った (図1)。URT1
cDNAの全長を 32 P−dCTPでラベルし、これ
をプローブとして用いて、ヒトの種々の組織から抽出し
たRNAをブロッティングしたフィルター(クロンテッ
ク社製)を用いてハイブリダイゼーションを行った。標
識後のUAE1 cDNA全長を含んだハイブリダイゼ
ーション液で一晩ハイブリダイセーションを行い、フィ
ルターを65℃にて、0.1%SDSを含む0.1xS
SCで洗浄した。ノーザンブロットの結果、腎臓に加え
て胎盤組織において、強いバンドが検出された。ヒト胎
児組織では腎臓においてバンドが検出された。
(削除)
析URT1 cDNAを含むプラスミドから、T7 RN
Aポリメラーゼを用いて、in vitroでcRNA
(cDNAに相補的なRNA)を調製した(Sekin
e, T., et al., J. Biol. C
hem., 第272巻、 18526−18529
頁、1997年参照)。 得られたcRNAを、既に報告
されている方法に従い(Sekine, T., et
al., J. Biol. Chem.,第272
巻、18526−18529頁、1997年)、アフリ
カツメガエルの卵母細胞に注入し、この卵母細胞につい
て放射能標識された尿酸による取り込み実験を行った。
この結果、図2に示すようにURT1を発現させた卵母
細胞は[ 14 C]尿酸の取り込みを示すことが判明し
た。URT1を発現させた卵母細胞は[ 14 C]尿酸の
取り込みの時間依存性を示した。このことから、URT
1は単に尿酸と結合するだけではなく、細胞内に輸送す
るトランスポーターであることが示された。有機イオン
トランスポーターファミリーの代表的な基質である[
14 C]PAH(パラアミノ馬尿酸)及び[ 14 C]T
EA(テトラエチルアンモニウム)の取り込みは認めら
れなかった(図には示さず)。URT1の尿酸輸送のミ
カエリスーメンテン動力学試験をおこなった。種々の濃
度の尿酸のURT1による取り込み量の変化を調べるこ
とにより、尿酸のURT1による輸送の濃度依存性を検
討した。放射能標識された尿酸の取り込み実験は、UR
T1 cRNAを注入した卵母細胞を用い、前記記載方
法に準じて実施した。この結果(図3)、尿酸の取り込
みのKm値(ミカエリス定数)は約372±25mMで
あった。URT1の尿酸輸送における各種電解質の影響
を検討した(図4)。細胞外ナトリウムをリチウム、コ
リン及びN−メチル−D−グルカミン(NMDG)に置
換した場合、URT1を介した尿酸の輸送は変化せず、
URT1が細胞外ナトリウム非依存性の尿酸トランスポ
ーターであることが明らかとなった。細胞外のカリウム
イオンをすべてナトリウムで置換した場合(図4, 0
−K+)、およびナトリウムをすべてカリウムイオンで
置換した場合(96mM KCl)も尿酸の輸送は変化
せず、 URT1細胞膜電位に非依存性であることが明
らかとなった。細胞外のクロライドイオンをグルコン酸
で置換した場合、尿酸の取り込みは有意に増加した。単
離細胞膜小胞系などを用いた実験系により、ヒト腎臓の
尿細管管腔側に、尿酸とクロライドイオンの交換輸送体
の存在が示されており、本実験結果もクロライドが尿酸
との交換基質となることを示唆するものといえる。UR
T1の尿酸輸送におけるpH依存性を検討した。図5に
示すように、細胞外のpHをより酸性にしたところ、U
RT1 cRNAを注入した卵母細胞の尿酸輸送は増加
したが、これは水を注入した卵母細胞(対照)における
尿酸の非特異的吸着が原因と考えられた。実質の尿酸輸
送( URT1−対照)はpHによって変化しなかっ
た。
質のスクリーニング URT1の基質選択性をさらに検討するために、URT
1 cRNAを注入した卵母細胞による[ 14 C]尿酸
の取り込み実験系において、系へ各種物質を添加し、そ
の影響を調べた(阻害実験)。[ 14 C]尿酸の取り込
み実験は、URT1 cRNAを注入した卵母細胞を用
い、前記記載方法に準じて実施した(図8,9,1
0)。図8に示した濃度の各種化合物(非標識)の存在
下および非存在下で、50mM [ 14 C]尿酸の取り
込みをpH 7.4の条件下で測定した。その結果、種
々のモノカルボン酸(L−乳酸、D−乳酸、ニコチン
酸、ピラジンカルボン酸)はURT1による[ 14 C]
尿酸の輸送を有意に阻害した(図8)。ジカルボン酸で
あり、OAT1の交換基質となりうるケトグルタル酸は
pH7.4の条件下では阻害しなかった。ピラジンカル
ボン酸と似た構造をもつピラジンジカルボン酸はやや弱
い阻害効果を示した。パラアミノ馬尿酸やテトラエチル
アンモニウムのようなアニオン性物質及びカチオン性物
質は阻害作用を示さなかった(図8)。高尿酸血症の治
療に用いられているプロベネシド、ベンズブロマロン、
スルフィンピラゾン、フェニルブタゾンなどの薬剤は、
URT1における尿酸の取り込みを有意に阻害した。ま
た高血圧治療薬であるロサルタンは、尿酸排泄促進作用
があることが知られているが、ロサルタンもその代謝産
物であるEXP−3174と同様にURT1の尿酸の取
り込みを有意に阻害した。以上の結果から、URT1は
現在臨床で用いられている代表的な尿酸排泄促進薬の作
用点である。プロベネシドとロサルタンの様々な濃度を
用いて、URT1における尿酸取り込み作用に対する阻
害効果を調べた(図9及び図10)。IC50値はそれ
ぞれ約50mM、20mMであった。
T1遺伝子メッセンジャーRNAの発現をノーザンブロ
ッティングにより解析した結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の時間依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の濃度依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、添加する塩の影響を
調べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験のpH依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において各有機酸でプレインキ
ュベーションした結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、非標識の乳酸(10
0mM, 100nl)をあらかじめ注入した影響を調
べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種有機酸も
しくはその類似化合物添加の影響を調べた結果を示す
図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度のプ
ロベネシド添加の影響を調べた結果を示す図。
胞による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度の
ロサルタン添加の影響を調べた結果を示す図。
ン−イントロン構造を示す図。
30)
1遺伝子メッセンジャーRNAの発現をノーザンブロッ
ティングにより解析した結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の時間依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験の濃度依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、添加する塩の影響を
調べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験のpH依存性の結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において各有機酸でプレインキ
ュベーションした結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、非標識の乳酸(10
0mM, 100nl)をあらかじめ注入した影響を調
べた結果を示す図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種有機酸も
しくはその類似化合物添加の影響を調べた結果を示す
図。
による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度のプ
ロベネシド添加の影響を調べた結果を示す図。
胞による尿酸取り込み実験において、系への各種濃度の
ロサルタン添加の影響を調べた結果を示す図。
ン−イントロン構造を示す図。
Claims (21)
- 【請求項1】配列番号:1に記載されたアミノ酸配列又
は該アミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が
欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列からなり、
尿酸及びその類似物質を輸送する能力を有するタンパク
質。 - 【請求項2】ヒト由来である請求項1に記載のタンパク
質。 - 【請求項3】臓器、組織、もしくは培養細胞由来である
請求項1又は2に記載のタンパク質。 - 【請求項4】請求項1記載のタンパク質をコードする遺
伝子。 - 【請求項5】配列番号:1に記載された塩基配列からな
るDNA、又は該DNAとストリンジェントな条件下で
ハイブリダイズし、尿酸及びその類似物質を輸送、もし
くは尿酸と他の陰イオンを交換輸送する能力を有するタ
ンパク質をコードするDNA。 - 【請求項6】ヒト由来である請求項5記載の遺伝子。
- 【請求項7】臓器、組織、もしくは培養細胞由来である
請求項5又は6に記載の遺伝子。 - 【請求項8】請求項4〜7のいずれかの項に記載の遺伝
子もしくは該遺伝子の中のタンパク質をコードする遺伝
子を含むプラスミド。 - 【請求項9】プラスミドが発現プラスミドである請求項
8記載のプラスミド。 - 【請求項10】請求項8又は9に記載のプラスミドで形
質転換された宿主細胞。 - 【請求項11】配列番号1で示される塩基配列の中の連
続する14塩基以上の部分配列もしくはその相補的な配
列を含むヌクレオチド。 - 【請求項12】尿酸及びその類似物質を輸送、もしくは
尿酸と他の陰イオンを交換輸送する能力を有するタンパ
ク質をコードする遺伝子を検出するためのプローブとし
て使用するものである請求項11記載のヌクレオチド。 - 【請求項13】尿酸及びその類似物質を輸送、もしくは
尿酸と他の陰イオンを交換輸送する能力を有するタンパ
ク質をコードする遺伝子の発現を変調させるために使用
するものである請求項11記載のヌクレオチド。 - 【請求項14】請求項1〜3のいずれかの項に記載する
タンパク質に対する抗体。 - 【請求項15】請求項1〜3のいずれかの項に記載のタ
ンパク質を用いて、該タンパク質の有する尿酸及びその
類似物質を輸送、もしくは尿酸と他の陰イオンを交換輸
送する能力に対する被検物質の基質としての作用を検出
する方法。 - 【請求項16】請求項1〜3のいずれかに記載のタンパ
ク質を用いて、尿酸排泄調整作用を有する物質をスクリ
ーニングする方法。 - 【請求項17】請求項16に記載の方法によりスクリー
ニングされ得る尿酸排泄調整剤。 - 【請求項18】請求項1〜3のいずれかの項に記載のタ
ンパク質、その特異抗体、その機能促進物質あるいは機
能抑制物質を用いて、該タンパク質の有する尿酸及びそ
の類似物質を輸送、もしくは尿酸と他の陰イオンを交換
輸送する能力を変調させることにより、該タンパク質に
よって輸送される尿酸及びその類似物質の腎臓及び胎盤
での動態を変更する方法。 - 【請求項19】請求項1〜3のいずれかの項に記載のタ
ンパク質、その特異抗体、その機能促進物質あるいは機
能抑制物質を用いて、該タンパク質の有する尿酸及びそ
の類似物質を輸送、もしくは尿酸と他の陰イオンを交換
輸送する能力を変調させることにより、該タンパク質に
よって輸送される尿酸及びその類似物質の腎臓及び胎盤
での動態に与える影響を変更する方法。 - 【請求項20】請求項1〜3のいずれかの項に記載のタ
ンパク質、その特異抗体、その機能促進物質あるいは機
能抑制物質を用いて、該タンパク質の有する尿酸及びそ
の類似物質を輸送、もしくは尿酸と他の陰イオンを交換
輸送する能力を変調させることにより、該タンパク質に
よって輸送される尿酸及びその類似物質の全身血中濃度
に与える影響を変更する方法。 - 【請求項21】請求項1〜3のいずれかの項に記載のタ
ンパク質、その特異抗体、その機能促進物質あるいは機
能抑制物質、それをコードするcDNA(相補的DN
A)を用いて、該タンパク質を特定の細胞に過剰発現さ
せるか、あるいはすでに細胞に存在する該タンパク質の
有する尿酸及びその類似物質を輸送する能力を変調させ
ることにより、該タンパク質によって輸送される尿酸及
びその類似物質の腎臓、あるいは胎盤における動態に与
える影響を検出および変更する方法。
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WO2015108180A1 (ja) | 2014-01-17 | 2015-07-23 | 洋孝 松尾 | 痛風発症関連分子、並びに、尿酸関連疾患素因及び炎症関連疾患素因の評価方法及び評価キット、検査体及び薬 |
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CN104023723B (zh) | 2011-11-03 | 2017-05-31 | 阿迪亚生命科学公司 | 3,4‑二取代的吡啶化合物、其使用方法以及包含该化合物的组合物 |
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