JPH11299489A - 中性アミノ酸トランスポーター及びその遺伝子 - Google Patents

中性アミノ酸トランスポーター及びその遺伝子

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JPH11299489A
JPH11299489A JP10126648A JP12664898A JPH11299489A JP H11299489 A JPH11299489 A JP H11299489A JP 10126648 A JP10126648 A JP 10126648A JP 12664898 A JP12664898 A JP 12664898A JP H11299489 A JPH11299489 A JP H11299489A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 中性アミノ酸及びその類似物質の輸送に関与
する遺伝子と、その遺伝子がコードするポリペプチドの
提供。 【解決手段】 特定の配列で示されるアミノ酸配列から
なるタンパク質、それをコードする遺伝子、それを含む
プラスミド、それで形質転換された細胞、及び、前記タ
ンパク質に対する抗体等に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中性アミノ酸及びそ
の類似物質の輸送に関与する遺伝子と、その遺伝子がコ
ードするポリペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】細胞は、栄養としてアミノ酸を常時取り
込むことを必要するが、この機能は細胞膜に存在する膜
タンパク質であるアミノ酸トランスポーターによって担
われている。特に、細胞内で生合成できない必須アミノ
酸の供給は、細胞外からの取り込みのみに依存する。必
須アミノ酸輸送機構のうちでも、中性アミノ酸輸送系L
は、多くの必須アミノ酸の細胞への供給を担当すること
から細胞栄養において最も重要な輸送機構のひとつであ
る。また、中性アミノ酸輸送系Lは、基質選択性が広い
ことから、中性アミノ酸類似物質もしくは中性アミノ酸
類似の構造を有する薬物を輸送することでも知られてい
た。
【0003】中性アミノ酸輸送系Lは、もともとは、腫
瘍細胞株で始めて記載され、その後、培養細胞、膜小胞
標本、摘出臓器標本もしくはin vivo標本を用い
て検討されてきた(Christensen、Phys
iol.Rev.、第70巻、43頁、1990年)。
中性アミノ酸輸送系Lは、ナトリウム非依存的な、すな
わちその機能にナトリウムイオンを必要としないトラン
スポーターであり、ロイシン、イソロイシン、バリン、
メチオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトフ
ァン、ヒスチジンなどを輸送するが、細胞や組織によ
り、基質選択性に多少の差異があることが知られてい
た。
【0004】しかし、従来の方法では、中性アミノ酸及
びその類似物質の輸送の詳細や、細胞の生存もしくは増
殖への中性アミノ酸輸送系Lの役割を解析することは困
難であり、中性アミノ酸輸送系Lの機能を担う中性アミ
ノ酸トランスポーターの遺伝子を単離して詳細な機能解
析を可能とすることが望まれていた。
【0005】中性アミノ酸トランスポーターとしては、
ナトリウム依存的なトランスポーターとして、ASCT
1およびASCT2がクローニングされている(Kan
ai、Curr.Opin.Cell Biol、第9
巻、565項、1997年)。 しかし、これらは、ア
ラニン、セリン、システイン、スレオニン、グルタミン
を主な基質とするものであり、中性アミノ酸輸送系Lと
は基質選択性が異なっている。また、グリシントランス
ポーターとプロリントランスポーターがクローニングさ
れているが、中性アミノ酸輸送系Lとは基質選択性が異
なる。(Amara and Kuhar、Annu.
Rev.Neurosci.、第16巻、73項、19
93年)。
【0006】トランスポーター自体ではないが、アミノ
酸トランスポーターの活性化因子であると考えられてい
る膜貫通構造を一回しか持たない二型膜糖タンパク質で
あるrBAT及び4F2hcのcDNAがクローニング
されており、それらをアフリカツメガエル卵母細胞で発
現させると中性アミノ酸とともに塩基性アミノ酸の取り
込みを活性化することが知られている(Palaci
n、J.Exp.Biol.、第196巻、123項、
1994年)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、中性
アミノ酸輸送系Lの機能を担う中性アミノ酸トランスポ
ーターの遺伝子及びその遺伝子がコードするポリペプチ
ドである中性アミノ酸トランスポーターを提供すること
にある。その他の目的については、以下の記載より明ら
かである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノ酸
トランスポーターの活性化因子であると考えられていた
4F2hcの遺伝子とラットC6グリオーマ細胞株から
抽出したポリ(A)+RNAの共発現による発現クロー
ニングを行い、中性アミノ酸を輸送する能力を有する新
規タンパク質の遺伝子をクローニングした。さらに、こ
の遺伝子の産物をアフリカツメガエルの卵母細胞中で発
現させて、この遺伝子の産物が機能を発揮するためには
4F2hcが必須であること、及び発現する機能は中性
アミノ酸輸送系Lに相当する中性アミノ酸輸送であるこ
とを確認することに成功し、本発明を完成するにいたっ
た。
【0009】すなわち、本発明は、以下の(A)及び
(B)から選択されるタンパク質である。 (A)配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるタン
パク質。 (B)配列番号1で示されるアミノ酸配列において1も
しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
アミノ酸配列からなり、かつ配列番号3で示されたアミ
ノ酸配列を有するタンパク質あるいは1もしくは数個の
アミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列
からなるタンパク質と共存したとき、中性アミノ酸及び
その類似物質を輸送する能力を有するタンパク質。
【0010】また、本発明は、以下の(a)及び(b)
から選択されるDNAからなる遺伝子である。 (a)配列番号2で示される塩基配列からなるDNA。 (b)配列番号2で示される塩基配列からなるDNAと
ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ配
列番号3で示されたアミノ酸配列を有するタンパク質あ
るいは1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは
付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質と共存した
とき、中性アミノ酸及びその類似物質を輸送する能力を
有するタンパク質をコードするDNA。
【0011】さらに、本発明は前記本発明の遺伝子を含
むプラスミド、及び、当該プラスミドで形質転換された
宿主細胞(形質転換体)に関する。また、本発明は中性
アミノ酸及びその類似物質を輸送する能力を有するタン
パク質をコードする遺伝子を検出するためのプローブと
して使用、又は、当該遺伝子の発現を変調させるために
使用する配列番号2で示される塩基配列の中の連続する
14塩基以上の部分配列もしくはその相補的な配列を含
むヌクレオチドに関する。
【0012】さらに、本発明は前記本発明のタンパク質
に対する抗体に関する。また、本発明は前記本発明のタ
ンパク質を用いて、当該タンパク質の有する中性アミノ
酸及びその類似物質を輸送する能力に対する被検物質の
基質としての作用の検出剤及びその検出方法、並びに、
その能力を変調させることにより正常細胞又は腫瘍細胞
の増殖制御剤及びその制御方法に関する。本発明の増殖
制御は、前記本発明のタンパク質を発現させる、又は、
発現を抑制し得るものを用いて行われる。
【0013】本発明の中性アミノ酸を輸送する能力を有
する新規タンパク質、すなわち中性アミノ酸トランスポ
ーター LAT1(L−type amino aci
dtransporter 1)は、アミノ酸輸送活性
化因子4F2hcと共存することにより、ロイシン、イ
ソロイシン、バリン、メチオニン、フェニルアラニン、
チロシン、トリプトファン、ヒスチジンなどの中性アミ
ノ酸、及びL−ドーパを輸送する(取り込む)能力を有
する。LAT1は、さらに抗腫瘍薬であるメルファラ
ン、甲状線ホルモン(トリヨードチロニン及びチロキシ
ン)を受け入れ、中性アミノ酸類似の構造を持つ化合物
を広く輸送する広い基質選択性を有すると考えられる。
【0014】また、本発明の中性アミノ酸トランスポー
ターLAT1は、生体内においては胎盤、脳、脾臓、大
腸、精巣に主に発現している。さらに、ラットC6グリ
オーマ細胞株、形質転換したラット肝細胞株、肝細胞癌
細胞株、及び、ヒト胃印環細胞癌細胞株、肺小細胞癌細
胞株、黒色腫細胞株、神経芽細胞腫細胞株に発現が認め
られ、さらに多くの培養細胞株や腫瘍細胞株に発現して
いると考えられる。
【0015】また、本発明の中性アミノ酸トランスポー
ターLAT1を抑制薬によって抑制することにより、L
AT1を発現する培養細胞の増殖速度が低下することか
ら、LAT1が細胞増殖に必要な必須アミノ酸を細胞に
供給するために必要不可欠であると考えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】後記の配列表の配列番号2は、ラ
ットC6グリオーマ細胞株由来の中性アミノ酸トランス
ポーター(ラットLAT1)の遺伝子の全長cDNA塩
基配列(約3.5kbp)、及びその翻訳領域にコード
されたタンパク質のアミノ酸配列(512アミノ酸)を
表わす。
【0017】前記の配列番号2に示される塩基配列もし
くはアミノ酸配列について、既知DNAデータベース
(GenBankおよびEMBL)及びプロテインデー
タベース(NBRF及びSWISS−PROT)に含ま
れるすべての配列に対してホモロジー検索を行った結
果、一致するものはなく、これらの配列は、新規なもの
であると考えられる。
【0018】本発明のタンパク質としては、配列番号1
で示されたアミノ酸配列を有するもののほか、例えば配
列番号1で示されたアミノ酸配列において1もしくは数
個のアミノ酸の欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸
配列を有するタンパク質が挙げられる。アミノ酸の欠
失、置換もしくは付加は、中性アミノ酸輸送活性が失わ
れない程度であればよく、通常1〜約102個、好まし
くは1〜約51個である。このようなタンパク質は、配
列番号1で示されたアミノ酸配列と通常、1〜80%、
好ましくは1〜90%のアミノ酸配列のホモロジーを有
する。
【0019】また、本発明の遺伝子としては、配列番号
2で示された塩基配列を有するもののほか、配列番号2
で示された塩基配列からなるDNAとストリンジェント
な条件下でハイブリダイズし得るDNAを含むものが挙
げられる。このようにハイブリダイズし得るDNAは、
そのDNAにコードされるタンパク質が中性アミノ酸を
輸送する能力を有するものであればよい。このようなD
NAは配列番号1で示された塩基配列と通常、70%以
上、好ましくは80%以上の塩基配列のホモロジーを有
する。このようなDNAとしては、自然界で発見される
変異型遺伝子、人為的に改変した変異型遺伝子、異種生
物由来の相同遺伝子等が含まれる。
【0020】本発明において、ストリンジェントな条件
下でのハイブリダイゼーションは、通常、ハイブリダイ
ゼーションを、5xSSC又はこれと同等の塩濃度のハ
イブリダイゼーション溶液中、37〜42℃の温度条件
下、約12時間行い、5xSSC又はこれと同等の塩濃
度の溶液などで必要に応じて予備洗浄を行った後、1x
SSC又はこれと同等の塩濃度の溶液中で洗浄を行うこ
とにより実施できる。
【0021】本発明の中性アミノ酸トランスポーター遺
伝子は、適当な哺乳動物の組織や細胞を遺伝子源として
用いてスクリーニングを行うことにより単離取得でき
る。哺乳動物としては、イヌ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツ
ジ、サル、ブタ、ウサギ、ラット及びマウスなどの非ヒ
ト動物のほか、ヒトが挙げられる。
【0022】遺伝子のスクリーニング及び単離は、発現
クローニング法(Expression clonin
g)などにより好適に実施できる。例えば、ラットC6
グリオーマ細胞を遺伝子源として用い、これからmRN
A(ポリ(A)+RNA)を調製する。これを、分画し
各画分について、4F2hcのcRNAとともに、アフ
リカツメガエルの卵母細胞に導入する。
【0023】4F2hcの遺伝子のcDNAはすでに報
告されている[Broerら、Biochem.J.、
第312巻、863項、1995年]ので、この配列情
報から、PCR法などを用いて、容易に4F2hcの遺
伝子を得ることが可能である。得られた4F2hcのc
DNAから、T3又はT7RNAポリメラーゼ等を用い
て、これに相補的なRNA(cRNA)(キャプ化され
たもの)を合成できる。
【0024】mRNAと4F2hcのcRNAを導入し
た卵母細胞について、例えば、ロイシンなどを基質とし
て、細胞内への基質の輸送(取り込み)を測定し、高い
取り込み活性を示したmRNA画分を選択することによ
り、LAT1のmRNAを濃縮できる。この濃縮された
mRNAをもとにcDNAライブラリーを作製する。ラ
イブラリーのcDNAから、約500クローンを一グル
ープとして、cRNA(キャップ化されたもの)を調製
し、各々のグループについて、4F2hcのcRNAと
ともに卵母細胞に導入し、基質の取り込み活性を指標と
して、陽性グループを選択する。陽性グループが見い出
せたら、それをさらにサブグループに分け、同様の操作
を繰り返すことにより、LAT1遺伝子のcDNAを含
むクローンを得ることができる。
【0025】得られたcDNAについては、常法により
塩基配列を決定し、翻訳領域を解析して、これにコード
されるタンパク質、すなわち、LAT1のアミノ酸配列
を決定することができる。得られたcDNAが、中性ア
ミノ酸トランスポーター遺伝子のcDNAであること、
すなわち、cDNAにコードされた遺伝子産物が中性ア
ミノ酸トランスポーターであることは、例えば次のよう
にして検証することができる。すなわち、得られたLA
T1遺伝子のcDNAから調製したcRNAを4F2h
cのcRNAとともに卵母細胞内に導入して発現させ、
中性アミノ酸を細胞内へ輸送する(取り込む)能力を、
前記と同様、適当な中性アミノ酸を基質とする通常の取
り込み試験(Kanai and Hediger、N
ature、第360巻、467−471貢、1992
年)により、細胞内への基質の取り込みを測定すること
により確認できる。
【0026】また、発現細胞について、同様の取り込み
実験を応用して、LAT1の特性、例えば、LAT1が
アミノ酸の交換輸送を行っているという特性や、LAT
1の基質特異性などを調べることができる。
【0027】得られたLAT1遺伝子のcDNAを用い
て、異なる遺伝子源で作製された適当なcDNAライブ
ラリー又はゲノミックDNAライブラリーをスクリーニ
ングすることにより、異なる組織、異なる生物由来の相
同遺伝子や染色体遺伝子等を単離することができる。
【0028】また、開示された本発明の遺伝子の塩基配
列(配列番号1に示された塩基配列、もしくはその一
部)の情報に基づいて設計された合成プライマーを用
い、通常のPCR(Polymerase Chain
Reaction)法によりcDNAライブラリー又
はゲノミックDNAライブラリーから遺伝子を単離する
ことができる。
【0029】cDNAライブラリー又はゲノミックDN
Aライブラリー等のDNAライブラリーは、例えば、
「Molecular cloning」(Sambr
ook,J.,Fritsh,E.F.及びManit
is,T.著、Cold Spring Harbor
Pressより1989に発刊)に記載の方法により
調製することができる。あるいは、市販のライブラリー
がある場合はこれを用いてもよい。
【0030】本発明の中性アミノ酸トランスポーター
(LAT1)は、例えば、中性アミノ酸トランスポータ
ーをコードするcDNAを用い、遺伝子組換え技術によ
り生産することができる。例えば、中性アミノ酸トラン
スポーターをコードするDNA(cDNA等)を適当な
発現ベクターに組み込み得られた組換えDNAを適当な
宿主細胞に導入することができる。ポリペプチド生産す
るための発現系(宿主−ベクター系)としては、例え
ば、細菌、酵母、昆虫細胞及び哺乳類細胞の発現系等が
挙げられる。このうち、機能タンパクを得るためには、
昆虫細胞及び哺乳類細胞を用いることが好ましい。
【0031】例えば、ポリペプチドを哺乳類細胞で発現
させる場合には、中性アミノ酸トランスポーターをコー
ドするDNAを、適当な発現ベクター(例えば、レトロ
ウイルス系ベクター、パピローマウイルスベクター、ワ
クシニアウイルスベクター、SV40系ベクター等)中
の適当なプロモーター(例えば、SV40プロモータ
ー、LTRプロモーター、エロンゲーション1aプロモ
ーター等)の下流に挿入して発現ベクターを構築する。
次に、得られた発現ベクターで適当な動物細胞を形質転
換し、形質転換体を適当な培地で培養することによっ
て、目的とするポリペプチドが生産される。宿主とする
哺乳動物細胞としては、サルCOS−7細胞、チャイニ
ーズハムスターCHO細胞、又はヒトHeLa細胞など
の細胞株などが挙げられる。
【0032】中性アミノ酸トランスポーターLAT1を
コードするDNAとしては、例えば、配列番号2で示さ
れる塩基配列を有するcDNAを用いることができるほ
か、前記のcDNA配列に限定されることなく、アミノ
酸配列に対応するDNAを設計し、ポリペプチドをコー
ドするDNAとして用いることもできる。この場合、ひ
とつのアミノ酸をコードするコドンは各々1〜6種類知
られており、用いるコドンの選択は任意で良いが、例え
ば発現に利用する宿主のコドン使用頻度を考慮して、よ
り発現効率の高い配列を設計することができる。設計し
た塩基配列を持つDNAは、DNAの化学合成、前記c
DNAの断片化と結合、塩基配列の一部改変等によって
取得できる。人為的な塩基配列の一部改変、変異導入
は、所望の改変をコードする合成オリゴヌクレオチドか
らなるプライマーを利用して部位特異的変異導入法(s
ite specific mutagenesis)
(Mark,D.F.et al.、Proceedi
ngs of National Academy o
f Sciences、第81巻、第5662〜566
6項(1984年))等によって実施できる。
【0033】本発明の中性アミノ酸トランスポーター又
はこれと免疫学的同等性を有するポリペプチドを用い
て、その抗体を取得することができる。抗体は、中性ア
ミノ酸トランスポーターの検出や精製などに利用でき
る。抗体は、本発明の中性アミノ酸トランスポーター、
その断片、またはその部分配列を有する合成ペプチドな
どを抗原として用いて製造できる。ポリクロナール抗体
は、宿主動物(例えば、ラットやウサギ等)に抗原を接
種し、免疫血清を回収する、通常の方法により製造する
ことができ、モノクロナール抗体は、通常のハイブリド
ーマ法などの技術により製造できる。
【0034】本発明の中性アミノ酸トランスポーターL
AT1およびその遺伝子は、LAT1により輸送される
薬物(例えば、L−ドーパ等)の、細胞膜通過や、LA
T1が存在すると予想される部位(例えば血液組織関
門、胎盤もしくは精巣など)での透過効率についての、
インビトロでの試験に使用できる。また、LAT1を発
現する細胞膜や、LAT1が存在すると予想される部位
(例えば血液組織関門、胎盤もしくは精巣など)を効率
良く透過する薬物の開発に使用できる。
【0035】本発明の中性アミノ酸トランスポーターL
AT1を抑制することにより、LAT1を高レベルに発
現する細胞の増殖を抑制することができる。LAT1の
抑制の目的には、その抑制薬を使用するか、もしくはア
ンチセンスオリゴDNAを使用することができる。
【0036】また、本発明の中性アミノ酸トランスポー
ターLAT1を用いて、腫瘍細胞などのLAT1を高レ
ベルに発現する細胞の増殖を抑制する目的で使用する、
LAT1の機能抑制薬をスクリーニングする方法に利用
でき、医薬の開発に寄与することができる。
【0037】以下、実施例をもって本発明をさらに詳し
く説明するが、これらの実施例は本発明を制限するもの
ではない。
【0038】なお、下記実施例において、各操作は特に
明示がない限り、「Molecular clonin
g」(Sambrook,J.,Fritsh,E.
F.及びManitis,T.著、Cold Spri
ng Harbor Pressより1989に発刊)
に記載の方法により行うか、または、市販の試薬やキッ
トを用いる場合には市販品の指示書に従って使用した。
【0039】
【実施例】実施例1(ラット中性アミノ酸トランスポー
ターのクローニング) (1)ラット4F2hcのcDNAの単離とcRNAの
調製 cDNAライブラリーはラット肝から精製したポリ
(A)+RNAから、cDNA合成用キット(商品名:
Superscript Choice Syste
m、ギブコ社製)を使用して作成し、ファージベクター
λZipLox(ギブコ社製)の制限酵素EcoRI切
断部位に組み込んだ。PCR法にて、ラット4F2hc
遺伝子(Broerら、Biochem.J.、第31
2巻、863項、1995年)の第135−580番目
の塩基に相当するセグメントを増幅し、これを32P−d
CTPでラベルしてプローブとして用いて、ラット肝c
DNAライブラリーをスクリーニングした。ハイブリダ
イゼーションは、37℃のハイブリダイゼーション用溶
液中で一晩行い、フィルター膜は、37℃で0.1xS
SC/0.1%SDSで洗浄した。ハイブリダイゼーシ
ョン用溶液としては、5xSSC、3xデンハード液
(Denhard’s液)0.2%SDS、10%硫酸
デキストラン、50%ホルムアミド、0.01%Abt
iform B(商品名、シグマ社)(消泡剤)、0.
2mg/mlサーモン精子変性DNA、2.5mMピロ
リン酸ナトリウム、25mM MESを含むpH6.5
の緩衝液を用いた。cDNAを組み込んだλZipLo
xファージのcDNA部分を、プラスミドpZL1に組
み込み、さらにプラスミドpBluescriptII
SK−(Stratagene社製)へサブクローン化
した。
【0040】得られたクローンすなわち、ラット4F2
hcのcDNAを含むクローンについて、塩基配列決定
のための合成プライマー、塩基配列決定用キット(商品
名:Sequenase ver.2.0、アマシャム
社製)を用いてダイデオキシ法により、cDNAの塩基
配列を決定した。これにより、クローニングしたcDN
Aがラット4F2hc遺伝子のものであることが確認で
きた。得られた4F2hcの塩基配列を後記配列表の配
列番号2に示した。
【0041】上記より得られたラット4F2hcのcD
NAを含むプラスミドから、T7RNAポリメラーゼを
用いて。cRNA(cDNAに相補的なRNA)調製し
た。
【0042】(2)ラット中性アミノ酸トランスポータ
ーLAT1のクローニング
【0043】金井らの方法(Kanai and He
diger、Nature、第360巻、467−47
1貢、1992年)に準じて、発現クローニング法によ
り、以下のようにして行った。
【0044】ゲル電気泳動によりラットC6グリオーマ
細胞ポリ(A)+RNA400μgを分画した。
【0045】分画により得られた各画分を、上記(1)
で得られたラット4F2hcのcRNAと共に卵母細胞
に注入し、2日間培養した。
【0046】RNAを注入した卵母細胞について、基質
としてロイシンを用い、基質の取り込み実験を金井らの
方法(Kanai and Hediger、Natu
re、第360巻、467−471貢、1992年)に
準じて、以下のように行った。基質として14C−ロイシ
ン(50μM)を含む塩化コリン取り込み用溶液(up
take solution)(100mM塩化コリ
ン、2mM塩化カリウム、1.8mM 塩化カルシウ
ム、1mM塩化マグネシウム、5mM HEPES、p
H7.4)中にて30分卵母細胞を培養して、細胞内に
取り込まれた放射能のカウントで基質の取り込み率を測
定した。なお、この系において、ラットC6グリオーマ
細胞ポリ(A)+RNA(mRNA)とラット4F2h
cのcRNAを共に注入した卵母細胞は、それぞれを単
独で注入した卵母細胞に比し、相乗的な取り込み亢進が
見られることを確認した(図1)。
【0047】分画により得られた各RNA画分のうち、
RNAを注入した卵母細胞が、最も高いロイシンの取り
込み率を示した画分を選択した。この画分のポリ(A)
+RNA(2.8〜4.0kb)について、cDNA合
成及びプラスミドクローニング用キット(商品名:Su
perscript Plasmid System、
ギブコ社製)を使用して、cDNAライブラリーを作成
した。これらDNAはプラスミドpSPORT1(ギブ
コ社製)の制限酵素Sal1及びNot1認識部位に組
み込み、得られた組み換えプラスミドDNAを大腸菌D
H10B株のコンピテントセル(商品名:Electr
o Max DH10B Competent cel
l、ギブコ社製)に導入した。得られた形質転換体をニ
トロセルロース膜上で培養し、1プレート当たり約50
0個のコロニーが得られた。これらコロニーから、プラ
スミドDNAを調製し、これらを制限酵素NotIで切
断した。得られたDNAを用いて、in vitro転
写により、キャップ化されたcRNAを合成した。
【0048】得られたcRNA(約45ng)を、上記
(1)で得られたラット4F2hcのcRNA(5n
g)と共に卵母細胞へ注入した。これら卵母細胞につい
て、前記と同様にして、ロイシン取り込み実験を行うこ
とにより陽性クローンのスクリーニングを行った。スク
リーニングに際しては、複数のクローンから抽出したD
NAをプールしたグループについて調べ、あるグループ
でロイシン取り込みが確認された場合、さらにそれを複
数のグループに分割し、さらにスクリーニングを行っ
た。
【0049】得られたクローン、すなわち、ラット中性
アミノ酸トランスポーターLAT1のcDNAを含むク
ローンについて、基配列決定のための合成プライマー、
塩基配列決定用キット(商品名:Sequenase
ver.2.0、アマシャム社製)を用いてダイデオキ
シ法により、cDNAの塩基配列を決定した。
【0050】これにより、ラット中性アミノ酸トランス
ポーターLAT1遺伝子の塩基配列が得られた。また、
cDNAの塩基配列を常法により解析して、cDNAの
翻訳領域とそこにコードされるLAT1のアミノ酸配列
を決定した。翻訳領域は第64−1599塩基である。
【0051】これらの配列を、後記配列表の配列番号1
(アミノ酸配列)及び2(塩基配列)に示した。
【0052】Kyte−Doolittle hydr
opathy analysis(疎水性プロット)に
より、LAT1のアミノ酸配列を解析した結果、図2に
示したように、12個の膜貫通領域(membrane
−spanning domain)が予想された。ま
た、第2の親水性ループにチロシンリン酸化部位、第4
と第8の親水性ループにプロテインキナーゼC依存性の
リン酸化部位と考えられる部位が2つあった。
【0053】(3)ラットの種々の組織及びラット培養
細胞株におけるLAT1遺伝子の発現(ノーザンブロッ
ティングによる解析) ラットLAT1遺伝子の第202−1534番目の塩基
に相当するcDNA断片を32P−dCTPでラベルし、
これをプローブとして用いて、ラットの種々の組織及び
ラット由来の培養腫瘍細胞株から抽出したRNAに対し
てノーザンブロッティングを以下のようにして行った。
3μgのポリ(A)+RNAを1%アガロース/ホルム
アルデヒドゲルで電気泳動したのち、ニトロセルロース
フィルターにトランスファーした。このフィルターを4
2℃で、32P−dCTP でラベルしたLAT1cDN
A断片を含んだハイブリダイゼーション液で1晩ハイブ
リダイゼーションを行った。フィルターを、65℃に
て、0.1%SDSを含む0.1xSSCで洗浄した。
【0054】ノーザンブロッティングの結果(図3)、
C6グリオーマ細胞、胎盤、脳、脾臓、大腸、精巣にお
いて3.8kb付近に、胎盤ではそれに加えて2.6k
b付近にバンドが検出され、発現が認められた。また、
正常肝では発現は極めて弱いが、形質転換したラット肝
細胞株、肝細胞癌細胞株においても3.8kb付近に強
いバンドが検出され、発現が認められた(図4)。
【0055】さらに長時間感光で、その他の組織におい
ても、3.8kb付近にかすかなバンドが検出された。
【0056】(4)ヒト腫瘍細胞株おけるLAT1遺伝
子の発現(ノーザンブロッティングによる解析) ラットLAT1遺伝子の第202−1534番目の塩基
に相当するcDNA断片を32P−dCTPでラベルし、
これをプローブとして用いて、ヒト由来の培養腫瘍細胞
株から抽出したRNAに対してノーザンブロッティング
を以下のようにして行った。3μgのポリ(A)+RN
Aを1%アガロース/ホルムアルデヒドゲルで電気泳動
したのち、ニトロセルロースフィルターにトランスファ
ーした。このフィルターを37℃で、32P−dCTPで
ラベルしたラットLAT1cDNA断片を含んだハイブ
リダイゼーション液で1晩ハイブリダイゼーションを行
った。フィルターを、37℃にて、0.1%SDSを含
む0.1xSSCで洗浄した。
【0057】ノーザンブロッティングの結果(図5)、
胃印環細胞癌細胞株、肺小細胞癌細胞株、黒色腫細胞株
に4.0kbの強いバンド、神経芽細胞腫細胞株に4.
0kbの弱いバンドが検出され、発現が認められた。
【0058】実施例2(中性アミノ酸トランスポーター
LAT1の特徴づけ) (1)LAT1の輸送活性における4F2hcの役割 ラットLAT1遺伝子cRNAを単独で卵母細胞に発現
させた場合と、ラットLAT1遺伝子cRNAと4F2
hc遺伝子cRNAを共に卵母細胞に発現させた場合の
ロイシン取り込み活性を比較した。
【0059】ラットLAT1遺伝子cRNA25ng、
ラット4F2hc遺伝子cRNA25ng、もしくはラ
ットLAT1遺伝子cRNA12.5ng/ラット4F
2hc遺伝子cRNA12.5ngを、卵母細胞に注入
することによって発現させ、2日間あるいは5日間培養
した。
【0060】ロイシンの取り込み実験は、前記実施例1
(2)記載方法に準じ、以下のように行った。すなわ
ち、ラットLAT1遺伝子cRNA、ラット4F2hc
遺伝子cRNA、もしくはラットLAT1遺伝子cRN
Aとラット4F2hc遺伝子cRNAを注入した卵母細
胞を、14C−ロイシン(50μM)を含む取り込み用溶
液中にて30分培養して、細胞内への放射能の取り込み
を測定した。
【0061】その結果(図6)、ロイシンの取り込み
は、LAT1のみを発現させた卵母細胞では、対照とし
て水を注入した卵母細胞と同レベルであったが、LAT
1と4F2hcを共に発現させた卵母細胞ではおおきな
ロイシンの取り込みを示しており、LAT1が機能を発
揮するためには、4F2hcが必要であると考えられ
た。
【0062】(2)LAT1の輸送活性の塩依存性 ラットLAT1遺伝子cRNAと4F2hc遺伝子cR
NAを共に卵母細胞によるロイシン取り込み実験におい
て培地に添加する塩の影響を調べた。
【0063】ロイシンの取り込み実験は、ラットLAT
1遺伝子cRNAとラット4F2hc遺伝子cRNAを
共に注入した卵母細胞を用い、前記実施例1(2)記載
方法に準じて実施した。但し、取り込み用溶液は、ナト
リウムイオンの影響をみる場合は、塩化コリン取り込み
用溶液にかえて、ナトリウム取り込み用溶液(100m
M塩化コリンを100mM塩化ナトリウムに変えたも
の)を用いた。塩素イオンの影響をみる場合は、ナトリ
ウム取り込み用溶液にかえて、グルコン酸取り込み用溶
液(100mM塩化ナトリウムを100mMグルコン酸
ナトリウムに変えたもの)を用いた。
【0064】その結果(図7)、細胞外のコリンをナト
リウムに変えても、細胞外の塩素イオンをグルコン酸イ
オンに変えても、ロイシン取り込みに何ら影響を与えな
かった。このことから、LAT1はナトリウムイオン及
び塩素イオンに非依存性に働くトランスポーターである
ことが示された。
【0065】(3)LAT1のミカエリス−メンテン動
力学試験 中性アミノ酸トランスポーターのミカエリス−メンテン
動力学試験を行った。基質ロイシンの濃度の違いによる
ロイシン取り込み率の変化を調べることにより、中性ア
ミノ酸トランスポーターのミカエリス−メンテン動力学
試験を行った。
【0066】ロイシンの取り込み実験は、ラットLAT
1遺伝子cRNAとラット4F2hc遺伝子cRNAを
共に注入した卵母細胞を用い、前記実施例1(2)記載
方法に準じて実施した。その結果(図8)、Km値は約
24μMであった。
【0067】(4)LAT1の基質選択性(アミノ酸及
びその類似物質添加による阻害実験) ラットLAT1遺伝子cRNAとラット4F2hc遺伝
子cRNAを共に注入した卵母細胞によるロイシンの取
り込み実験において、系への各種アミノ酸及びその類似
物質添加の影響を調べた。
【0068】ロイシンの取り込み実験は、ラットLAT
1遺伝子cRNAとラット4F2hc遺伝子cRNAを
共に注入した卵母細胞を用い、前記実施例1(2)記載
方法に準じて実施した。但し、コリン取り込み用溶液を
用い、2mMの各種化合物(非標識)の存在下及び非存
在下で、14C−ロイシン(20μM)の取り込みを測定
した。
【0069】その結果(図9)、各種の中性アミノ酸
で、cis−阻害効果が観察された。特に、ロイシン、
イソロイシン、フェニルアラニン、メチオニン、チロシ
ン、ヒスチジン、トリプトファン、バリンはLAT1を
介した14C−ロイシンの取り込みを強く阻害した。ま
た、標準アミノ酸以外の物質でも、L−DOPA(パー
キンソン病治療薬)、メルファラン(melphala
n)(抗腫瘍薬)、トリヨードサイロニン(甲状腺ホル
モン)、サイロキシン(甲状腺ホルモン)などの薬物や
生理活性物質もLAT1を介した14C−ロイシンの取り
込みを阻害した。さらに中性アミノ酸取り込み阻害薬と
して知られていた2−アミノ−2−ノルボルナン−カル
ボン酸(2−amino−2−norbornane−
carboxylic acid)(BCH)もLAT
1を介した14C−ロイシンの取り込みを阻害した。酸性
アミノ酸、塩基性アミノ酸は、LAT1を介した14C−
ロイシンの取り込みに影響を与えなかった。
【0070】(5)LAT1の基質選択性(各種アミノ
酸及びその類似物質を基質とする取り込み試験) 各種アミノ酸及びその類似物質を基質として、LAT1
による取り込みを調べた。
【0071】各種アミノ酸及びその類似物質の取り込み
実験は、ラットLAT1遺伝子cRNAとラット4F2
hc遺伝子cRNAを共に注入した卵母細胞を用い、前
記実施例1(2)記載方法に準じて実施した。但し、基
質としては、14C−ロイシンに変えて、放射能ラベルさ
れた各種の化合物を用いた。
【0072】その結果、ロイシン(14C化合物)、イソ
ロシン(14C化合物)、フェニルアラニン(14C化合
物)、メチオニン(14C化合物)、チロシン(14C化合
物)、ヒスチジン(14C化合物)、トリプトファン(14
C化合物)、バリン(14C化合物)を基質とした場合
に、卵母細胞への取り込みが認められた。
【0073】実施例2 中性アミノ酸トランスポーター
LAT1の抑制による細胞増殖の制御 (1)LAT1抑制の細胞増殖抑制効果 LAT1抑制薬によるLAT1抑制の細胞増殖に対する
抑制効果を調べた。
【0074】LAT1を高発現するラット肝細胞株をW
illiam’s培地で培養し、LAT1を介する取り
込みを阻害するD−ロイシンもしくはBCHを20mM
培地に添加し、48時間培養て、細胞数をCell C
ounting Kit−8(Dojindo Lab
oratories 社製)を用いて検討した。細胞数
は、450nmにおける吸収(O.D.450)として
測定した。
【0075】その結果(図10)、D−ロイシンもしく
はBCHを添加した群は、D−ロイシンもしくはBCH
を添加しない対照群に比較して、細胞数に低下が認めら
れ、LAT1抑制による中性アミノ酸取り込み阻害によ
り、細胞増殖が抑制されたと考えられた。
【0076】
【発明の効果】本発明の中性アミノ酸トランスポーター
LAT1およびその遺伝子は、薬物の細胞膜通過や血液
組織関門通過のインビトロでの解析など、薬物動態や毒
物動態の分子レベルでの解明や、細胞膜や血液組織関門
を効率良く透過する薬物の開発に有用と考えられる。ま
た、LAT1は、腫瘍細胞に高レベルに発現し、その抑
制により細胞増殖が抑えられることから、親和性の高い
抑制薬の開発により、それを腫瘍増殖を抑制する薬物と
して使用し得ると考えられる。さらに、LAT1が腫瘍
細胞に高レベルに発現することから、LAT1により高
親和性に輸送される抗腫瘍薬として、腫瘍細胞により選
択性の高い抗腫瘍薬を開発し得ると考えられる。
【0077】
【配列表】 配列番号:1 配列の長さ:513 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ラット 配列 Met Ala Val Ala Gly Ala Lys Arg Arg Ala Val Ala Ala Pro Ala 15 Thr Thr Ala Ala Glu Glu Glu Arg Gln Ala Arg Glu Lys Met Leu 30 Glu Ala Arg Arg Gly Asp Gly Ala Asp Pro Glu Gly Glu Gly Val 45 Thr Leu Gln Arg Asn Ile Thr Leu Ile Asn Gly Val Ala Ile Ile 60 Val Gly Thr Ile Ile Gly Ser Gly Ile Phe Val Thr Pro Thr Gly 75 Val Leu Lys Glu Ala Gly Ser Pro Gly Leu Ser Leu Val Val Trp 90 Ala Val Cys Gly Val Phe Ser Ile Val Gly Ala Leu Cys Tyr Ala 105 Glu Leu Gly Thr Thr Ile Ser Lys Ser Gly Gly Asp Tyr Ala Tyr 120 Met Leu Glu Val Tyr Gly Ser Leu Pro Ala Phe Leu Lys Leu Trp 135 Ile Glu Leu Leu Ile Ile Arg Pro Ser Ser Gln Tyr Ile Val Ala 150 Leu Val Phe Ala Thr Tyr Leu Leu Lys Pro Val Phe Pro Thr Cys 165 Pro Val Pro Glu Glu Ala Ala Lys Leu Val Ala Cys Leu Cys Val 180 Leu Leu Leu Thr Ala Val Asn Cys Tyr Ser Val Lys Ala Ala Thr 195 Arg Val Gln Asp Ala Phe Ala Ala Ala Lys Leu Leu Ala Leu Ala 210 Leu Ile Ile Leu Leu Gly Phe Ile Gln Met Gly Lys Asp Ile Gly 225 Gln Gly Asp Ala Ser Asn Leu His Gln Lys Leu Ser Phe Glu Gly 240 Thr Asn Leu Asp Val Gly Asn Ile Val Leu Ala Leu Tyr Ser Gly 255 Leu Phe Ala Tyr Gly Gly Trp Asn Tyr Leu Asn Phe Val Thr Glu 270 Glu Met Ile Asn Pro Tyr Arg Asn Leu Pro Leu Ala Ile Ile Ile 285 Ser Leu Pro Ile Val Thr Leu Val Tyr Val Leu Thr Asn Leu Ala 300 Tyr Phe Thr Thr Leu Ser Thr Asn Gln Met Leu Thr Ser Glu Ala 315 Val Ala Val Asp Phe Gly Asn Tyr His Leu Gly Val Met Ser Trp 330 Ile Ile Pro Val Phe Val Gly Leu Ser Cys Phe Gly Ser Val Asn 345 Gly Ser Leu Phe Thr Ser Ser Arg Leu Phe Phe Val Gly Ser Arg 360 Glu Gly His Leu Pro Ser Ile Leu Ser Met Ile His Pro Gln Leu 375 Leu Thr Pro Val Pro Ser Leu Val Phe Thr Cys Val Met Thr Leu 390 Met Tyr Ala Phe Ser Arg Asp Ile Phe Ser Ile Ile Asn Phe Phe 405 Ser Phe Phe Asn Trp Leu Cys Val Ala Leu Ala Ile Ile Gly Met 420 Met Trp Leu Arg Phe Lys Lys Pro Glu Leu Glu Arg Pro Ile Lys 435 Val Asn Leu Ala Leu Pro Val Phe Phe Ile Leu Ala Cys Leu Phe 450 Leu Ile Ala Val Ser Phe Trp Lys Thr Pro Leu Glu Cys Gly Ile 465 Gly Phe Ala Ile Ile Leu Ser Gly Leu Pro Val Tyr Phe Phe Gly 480 Val Trp Trp Lys Asn Lys Pro Lys Trp Ile Leu Gln Val Ile Phe 495 Ser Val Thr Val Leu Cys Gln Lys Leu Met Gln Val Val Pro Gln 510 Glu Thr *** 513 配列番号:2 配列の長さ:3455 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ラット 配列 9 18 27 36 45 CGC GGA GAG CGG CTC GGC CGC GCG CAC GCC GGG TAT CCA GGC CGA GCC 48 54 63 72 81 90 GGG AAC GTC GAG AGC ATG GCG GTC GCG GGC GCA AAG CGG CGC GCG GTT 96 Met Ala Val Ala Gly Ala Lys Arg Arg Ala Val 99 108 117 126 135 144 GCG GCC CCC GCG ACG ACG GCG GCG GAG GAG GAG CGG CAG GCG CGG GAG 144 Ala Ala Pro Ala Thr Thr Ala Ala Glu Glu Glu Arg Gln Ala Arg Glu 153 162 171 180 189 AAG ATG CTG GAG GCG CGG CGC GGG GAC GGC GCG GAC CCC GAG GGC GAA 192 Lys Met Leu Glu Ala Arg Arg Gly Asp Gly Ala Asp Pro Glu Gly Glu 198 207 216 225 234 240 GGC GTG ACC CTG CAG CGC AAT ATC ACA CTG ATC AAT GGT GTG GCC ATC Gly Val Thr Leu Gln Arg Asn IleThr Leu Ile Asn Gly Val Ala Ile 243 252 261 270 279 288 288 ATA GTG GGC ACC ATC ATC GGT TCG GGC ATC TTC GTG ACG CCC ACC GGC Ile Val Gly Thr Ile Ile Gly Ser Gly Ile Phe Val Thr Pro Thr Gly 297 306 315 324 333 336 GTG CTC AAG GAA GCC GGC TCG CCC GGA CTG TCG CTT GTG GTG TGG GCT Val Leu Lys Glu Ala Gly Ser Pro Gly Leu Ser Leu Val Val Trp Ala 342 351 360 369 378 384 GTG TGC GGC GTC TTC TCC ATC GTG GGC GCA CTG TGC TAC GCG GAG CTG Val Cys Gly Val Phe Ser Ile Val Gly Ala Leu Cys Tyr Ala Glu Leu 387 396 405 414 423 432 432 GGC ACT ACC ATC TCA AAG TCA GGC GGC GAC TAT GCC TAC ATG CTA GAG Gly Thr Thr Ile Ser Lys Ser Gly Gly Asp Tyr Ala Tyr Met Leu Glu 441 450 459 468 477 480 GTC TAC GGC TCG CTG CCC GCC TTC CTC AAG CTC TGG ATC GAG CTG CTC Val Tyr Gly Ser Leu Pro Ala Phe Leu Lys Leu Trp Ile Glu Leu Leu 486 495 504 513 522 528 ATC ATT CGG CCC TCC TCA CAG TAC ATC GTG GCG CTG GTC TTC GCC ACA Ile Ile Arg Pro Ser Ser Gln Tyr Ile Val Ala Leu Val Phe Ala Thr 531 540 549 558 567 576 576 TAC CTG CTC AAG CCG GTC TTC CCC ACT TGT CCC GTG CCC GAG GAG GCT Tyr Leu Leu Lys Pro Val Phe Pro Thr Cys Pro Val Pro Glu Glu Ala 585 594 603 612 621 624 GCC AAG CTC GTG GCC TGC CTC TGC GTG CTA CTA CTC ACG GCT GTG AAC Ala Lys Leu Val Ala Cys Leu Cys Val Leu Leu Leu Thr Ala Val Asn 630 639 648 657 666 672 TGC TAC AGT GTG AAG GCT GCT ACC CGT GTG CAG GAT GCC TTT GCG GCT Cys Tyr Ser Val Lys Ala Ala Thr Arg Val Gln Asp Ala Phe Ala Ala 675 684 693 702 711 720 720 GCC AAA CTG CTG GCC CTG GCC CTC ATC ATC CTG CTC GGC TTC ATC CAG Ala Lys Leu Leu Ala Leu Ala Leu Ile Ile Leu Leu Gly Phe Ile Gln 729 738 747 756 765 768 ATG GGA AAG GAC ATA GGA CAA GGG GAT GCA TCC AAC CTG CAC CAG AAG Met Gly Lys Asp Ile Gly Gln Gly Asp Ala Ser Asn Leu His Gln Lys 774 783 792 801 810 816 TTG TCC TTT GAA GGC ACC AAT CTG GAC GTG GGG AAC ATT GTG TTG GCA Leu Ser Phe Glu Gly Thr Asn Leu Asp Val Gly Asn Ile Val Leu Ala 819 828 837 846 855 864 864 TTG TAC AGT GGC CTC TTC GCC TAC GGA GGA TGG AAC TAT CTG AAT TTT Leu Tyr Ser Gly Leu Phe Ala Tyr Gly Gly Trp Asn Tyr Leu Asn Phe 873 882 891 900 909 912 GTC ACG GAG GAG ATG ATC AAC CCC TAC AGG AAC CTC CCC CTG GCC ATC Val Thr Glu Glu Met Ile Asn Pro Tyr Arg Asn Leu Pro Leu Ala Ile 918 927 936 945 954 960 ATC ATC TCC TTG CCC ATT GTC ACC CTG GTC TAT GTG CTG ACG AAC CTG Ile Ile Ser Leu Pro Ile Val Thr Leu Val Tyr Val Leu Thr Asn Leu 963 972 981 990 999 1008 1008 GCC TAC TTC ACT ACC CTG TCT ACC AAC CAG ATG CTG ACA TCT GAA GCC Ala Tyr Phe Thr Thr Leu Ser Thr Asn Gln Met Leu Thr Ser Glu Ala 1017 1026 1035 1044 1053 1056 GTG GCT GTG GAT TTT GGG AAC TAC CAC CTG GGA GTC ATG TCC TGG ATC Val Ala Val Asp Phe Gly Asn Tyr His Leu Gly Val Met Ser Trp Ile 1062 1071 1080 1089 1098 1104 ATT CCT GTC TTC GTG GGC TTG TCC TGC TTC GGC TCT GTC AAT GGG TCT Ile Pro Val Phe Val Gly Leu Ser Cys Phe Gly Ser Val Asn Gly Ser 1107 1116 1125 1134 1143 1152 1152 CTG TTC ACG TCC TCA AGA CTG TTC TTC GTG GGA TCC AGG GAG GGC CAC Leu Phe Thr Ser Ser Arg Leu Phe Phe Val Gly Ser Arg Glu Gly His 1161 1170 1179 1188 1197 1200 CTG CCT TCC ATC CTC TCC ATG ATC CAC CCA CAG CTT CTG ACA CCG GTG Leu Pro Ser Ile Leu Ser Met Ile His Pro Gln Leu Leu Thr Pro Val 1206 1215 1224 1233 1242 1248 CCA TCA CTG GTG TTC ACG TGT GTC ATG ACC CTG ATG TAC GCC TTC TCC Pro Ser Leu Val Phe Thr Cys Val Met Thr Leu Met Tyr Ala Phe Ser 1251 1260 1269 1278 1287 1296 1296 AGA GAC ATC TTC TCC ATC ATC AAC TTC TTC AGC TTC TTC AAC TGG CTG Arg Asp Ile Phe Ser Ile Ile Asn Phe Phe Ser Phe Phe Asn Trp Leu 1305 1314 1323 1332 1341 1344 TGT GTG GCC CTG GCC ATC ATC GGC ATG ATG TGG CTC CGC TTT AAG AAG Cys Val Ala Leu Ala Ile Ile Gly Met Met Trp Leu Arg Phe Lys Lys 1350 1359 1368 1377 1386 1392 CCT GAG CTG GAG CGT CCC ATC AAG GTG AAT CTG GCC CTC CCA GTG TTC Pro Glu Leu Glu Arg Pro Ile Lys Val Asn Leu Ala Leu Pro Val Phe 1395 1404 1413 1422 1431 1440 1440 TTT ATC CTG GCC TGC CTC TTC CTC ATC GCC GTG TCC TTC TGG AAG ACA Phe Ile Leu Ala Cys Leu Phe Leu Ile Ala Val Ser Phe Trp Lys Thr 1449 1458 1467 1476 1485 1488 CCC CTG GAG TGC GGC ATT GGC TTC GCC ATC ATC CTC AGC GGG CTG CCT Pro Leu Glu Cys Gly Ile Gly Phe Ala Ile Ile Leu Ser Gly Leu Pro 1494 1503 1512 1521 1530 1536 GTC TAC TTC TTT GGT GTG TGG TGG AAA AAC AAG CCC AAA TGG ATC CTG Val Tyr Phe Phe Gly Val Trp Trp Lys Asn Lys Pro Lys Trp Ile Leu 1539 1548 1557 1566 1575 1584 1584 CAG GTC ATC TTC TCC GTG ACC GTG CTC TGC CAG AAG CTG ATG CAG GTG Gln Val Ile Phe Ser Val Thr Val Leu Cys Gln Lys Leu Met Gln Val 1593 1602 1611 1620 1629 1632 GTT CCT CAG GAG ACT TAG CCA CGT GTC CTG GGT GCC GCG GGA GAG TGC Val Pro Gln Glu Thr *** 1638 1647 1656 1665 1674 1680 ACT GTG ACT GCT TCC AGA CAA CTC ACC TTT GGA AAA GCA GCG TCC AGG 1683 1692 1701 1710 1719 1728 1728 CCC GTC ATC CCC ACA GCT CCA GTG AGC ACC ACT AAC TAT CTT AAC ACC 1737 1746 1755 1764 1773 1776 ATC CGC TGT CCC TCA AAG GTC AGG TGT CCA CAG TGG CCG TGA AAG AAA 1782 1791 1800 1809 1818 1824 CCT GGT ACG AAT TTG GTC CCA GAT GGT GAC CAT CCA TGC ATA CAT AGC 1827 1836 1845 1854 1863 1872 1872 AGC CAC TGT GAG GTG TGC TGT GGC CTG AGG CCT GGT CTT TCT GAC TTT 1881 1890 1899 1908 1917 1920 GGG GAC TGC CAC ATC TGG GCT TTC TCC TCT ATG ATT TTT TGT TTT GTT 1926 1935 1944 1953 1962 1968 TTT GTA GCG TTC ATT TGG GTC AAG TTT ACA CTA CCG AGA TGA TTA TTT 1971 1980 1989 1998 2007 2016 2016 TTT GAC AAA ACA GGG TAG CAA AGA GCA GGA GAT GGT GTG GCC GGA CAG 2025 2034 2043 2052 2061 2064 TCC GGC TCT GAG TGG GAA CTG CAG GCC ACA GCT CTT CTC CGA CTG TTG 2070 2079 2088 2097 2106 2112 TTC GTT CAG TAG CAC ATT GTG GCT GGA GGG GAC CAC ATC ACT GTC ACC 2115 2124 2133 2142 2151 2160 2160 AAG TCA GAA CTA CTG AGA CTC AAA CAT CAC CTT TTC CAC TGT GGA CTT 2169 2178 2187 2196 2205 2208 GCA CTG ACA AAC GGA CGA TGA ATG TGC TAG CTT GGG TTT GAG TTT TCT 2214 2223 2232 2241 2250 2256 GGG TCT GTC CTA GAG ATG AAA CCC CAA CCT GAC CCA CGA GGC AGA GCT 2259 2268 2277 2286 2295 2304 2304 CTA CTG TGG GTC ATT TGT TCC ATT GTA AAT GCA GAG CTC CGG TCT GAC 2313 2322 2331 2340 2349 2352 CAC TCT GAA GTC CTG GTG ATT CCC CTT CCC CTG GCT CCA AAT GAA AGA 2358 2367 2376 2385 2394 2400 CCT CTG CAG CCA TAA CCC TAG TGG CAC CTG GCC ACC AAC TGT CAA CTG 2403 2412 2421 2430 2439 2448 2448 CGG GGC CAT GTG CTC CTG TGC ACA CAA GCT GGC TCT ACA CAT TCA AGG 2457 2466 2475 2484 2493 2496 GGC ACT GCT CTG GGT CTT ACT CCC TGT CCC ACC CCA GCT CTC CTA GAA 2502 2511 2520 2529 2538 2544 CCA GAC CGG CAC CAT GGG GCT CCA CCA CAC ACC TCT GTC CAC CTC CAT 2547 2556 2565 2574 2583 2592 2592 AAT TCC TGA GAC TGC TAG CAG CTC TCT GTC AAG TCA CCA CCG TCC CCC 2601 2610 2619 2628 2637 2640 CTC AGC CCC CCG GGC CAC TGT TCA AAA GAA TAG GCA CCA ACT ACC CTT 2646 2655 2664 2673 2682 2688 CTG CTC TCT GCC ACC TGT GTG ACG TGA CCA CTC CAG CTC CCT GAG CGT 2691 2700 2709 2718 2727 2736 2736 GAA AAC TGC TGG CTA CGT GCT GCT GTC CCT CCT GTG TGG GAC CAG TCT 2745 2754 2763 2772 2781 2784 GTT CCG GGG AGA CGG TTG AGT CCA GCA GCA CAT CCA CTG AAG CAG CTG 2790 2799 2808 2817 2826 2832 ATC TGA CTG AAG GAC TTG AGG GCA TGA GAA TCC CCC GCT GGC CCT TCC 2835 2844 2853 2862 2871 2880 2880 ATT GCC TCA GAG CTG GCC TCC CTG AGG GGG TGT CAA CTG GAG TGT CTA 2889 2898 2907 2916 2925 2928 CTG TGA AGC TCT TAC ATA GTG GCA CCC TGA TAT CTC CTG GGG TTC CCT 2934 2943 2952 2961 2970 2976 TGT GTT GGG GTG AGG AGG CAG AGG TCA AGG TCA GAG TGC CCC TAG AAG 2979 2988 2997 3006 3015 3024 3024 GCT CTC CAG AGA TGT GAA CTC AGG TCC CCA GAC ACA AGC CTG GGT TCA 3033 3042 3051 3060 3069 3072 AAG GGC AGG GCA AGT CTT GGT CCA CGT TCA TGG TGC TGA CCC AGG CCC 3078 3087 3096 3105 3114 3120 TCT GAG AAG GCC CTG TCA TTC CTA TTC TGA TGT CCT GAG GAC GCC CAT 3123 3132 3141 3150 3159 3168 3168 CTG TAG GTT TTT GGT TTT AAA TCA AGC CAC AGC CAC AGT CAT TTG GCC 3177 3186 3195 3204 3213 3216 CAA TGC TTT GCA TTG TGT TGT CCT AAC ACA TCA CTG CCC TGT GGA ACC 3222 3231 3240 3249 3258 3264 CCC CTG CCT GGC CCT TTT CAG TGG TCA GTG TCC AGT GCT GGG TAC GGT 3267 3276 3285 3294 3303 3312 3312 GTG TTC CCA CCA CAC TGG GTC CAC CTG CTG TGC CAC TGG ACT TAG TGC 3321 3330 3339 3348 3357 3360 TGT GGT TGT AAT GTC TTT TAC TAT TGT ATT AAT GAC TAG TCT GTT ACA 3366 3375 3384 3393 3402 3408 TTA GAC TGG GGG TGG GGT GCA AGG GTC TGC TGG TTT GTG AGG CTT TTT 3411 3420 3429 3438 3447 3455 3455 GAT TGG GGG GGT GGT TTG TTT TTT TTT TTT AAA GCT ATT GGA GTT CT 配列番号:3 配列の長さ:528 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ラット 配列 Met Ser Gln Asp Thr Glu Val Asp Met Lys Asp Val Glu Leu Asn 15 Glu Leu Glu Pro Glu Lys Gln Pro Met Asn Ala Ala Asp Gly Ala 30 Ala Ala Gly Glu Lys Asn Gly Leu Val Lys Ile Lys Val Ala Glu 45 Asp Glu Ala Glu Ala Gly Val Lys Phe Thr Gly Leu Ser Lys Glu 60 Glu Leu Leu Lys Val Ala Gly Ser Pro Gly Trp Val Arg Thr Arg 75 Trp Ala Leu Leu Leu Leu Phe Trp Leu Gly Trp Leu Gly Met Leu 90 Ala Gly Ala Val Val Ile Ile Val Arg Ala Pro Arg Cys Arg Glu 105 Leu Pro Val Gln Arg Trp Trp His Lys Gly Ala Leu Tyr Arg Ile 120 Gly Asp Leu Gln Ala Phe Val Gly Pro Glu Ala Arg Gly Ile Ala 135 Gly Leu Lys Asn His Leu Glu Tyr Leu Ser Thr Leu Lys Val Lys 150 Gly Leu Val Leu Gly Pro Ile His Lys Asn Gln Lys Asp Glu Val 165 Asn Glu Thr Asp Leu Lys Gln Ile Asp Pro Asp Leu Gly Ser Gln 180 Glu Asp Phe Lys Asp Leu Leu Gln Ser Ala Lys Lys Lys Ser Ile 195 His Ile Ile Leu Asp Leu Thr Pro Asn Tyr Lys Gly Gln Asn Ala 210 Trp Phe Leu Pro Pro Gln Ala Asp Ile Val Ala Thr Lys Met Lys 225 Glu Ala Leu Ser Ser Trp Leu Gln Asp Gly Val Asp Gly Phe Gln 240 Val Arg Asp Val Gly Lys Leu Ala Asn Ala Ser Leu Tyr Leu Ala 255 Glu Trp Gln Asn Ile Thr Lys Asn Phe Ser Glu Asp Arg Leu Leu 270 Ile Ala Gly Thr Ala Ser Ser Asp Leu Gln Gln Ile Val Asn Ile 285 Leu Glu Ser Thr Ser Asp Leu Leu Leu Thr Ser Ser Tyr Leu Ser 300 Gln Pro Val Phe Thr Gly Glu His Ala Glu Leu Leu Val Ile Lys 315 Tyr Leu Asn Ala Thr Gly Ser Arg Trp Cys Ser Trp Ser Val Ser 330 Gln Ala Gly Leu Leu Thr Ser Phe Ile Pro Ala Gln Phe Leu Arg 345 Leu Tyr Gln Leu Leu Leu Phe Thr Leu Pro Gly Thr Pro Val Phe 360 Ser Tyr Gly Asp Glu Leu Gly Leu Gln Ala Val Ala Leu Pro Gly 375 Gln Pro Met Glu Ala Pro Phe Met Leu Trp Asn Glu Ser Ser Asn 390 Ser Gln Thr Ser Ser Pro Val Ser Leu Asn Met Thr Val Lys Gly 405 Gln Asn Glu Asp Pro Gly Ser Leu Leu Thr Gln Phe Arg Arg Leu 420 Ser Asp Leu Arg Gly Lys Glu Arg Ser Leu Leu His Gly Asp Phe 435 Asp Ala Leu Ser Ser Ser Ser Gly Leu Phe Ser Tyr Val Arg His 450 Trp Asp Gln Asn Glu Arg Tyr Leu Val Val Leu Asn Phe Gln Asp 465 Val Gly Leu Ser Ala Arg Val Gly Ala Ser Asn Leu Pro Ala Gly 480 Ile Ser Leu Pro Ala Ser Ala Asn Leu Leu Leu Ser Thr Asp Ser 495 Thr Arg Leu Ser Arg Glu Glu Gly Thr Ser Leu Ser Leu Glu Asn 510 Leu Ser Leu Asn Pro Tyr Glu Gly Leu Leu Leu Gln Phe Pro Phe 525 Val Ala *** 528
【図面の簡単な説明】
【図1】ラットC6グリオーマ由来mRNA及び/又は
ラット4F2hc遺伝子のcRNAを注入した卵母細胞
によるロイシン取り込み実験の結果を示す図。
【図2】ラット中性アミノ酸トランスポーターLAT1
の疎水性プロットを示す図。
【図3】ラットの各臓器組織におけるLAT1遺伝子m
RNAの発現をノーザンブロッティングにより解析した
結果を示した写真。
【図4】ラットの各培養細胞株におけるLAT1遺伝子
mRNAの発現とラット肝臓におけるLAT1遺伝子m
RNAの発現をノーザンブロッティングにより比較した
結果を示した写真。
【図5】ヒトの各培養細胞株におけるLAT1遺伝子m
RNAの発現をノーザンブロッティングにより解析した
結果を示した写真。
【図6】ラットLAT1遺伝子のcRNA及び/又はラ
ット4F2hc遺伝子のcRNAを注入した卵母細胞に
よるロイシン取り込み実験をcRNA注入後2日又は5
日で行った結果を示す図。
【図7】ラットLAT1遺伝子のcRNA及びラット4
F2hc遺伝子のcRNAを注入した卵母細胞によるロ
イシン取り込み実験において添加する塩の影響を調べた
結果を示す図。
【図8】ラットLAT1遺伝子のcRNA及びラット4
F2hc遺伝子のcRNAを注入した卵母細胞によるロ
イシン取り込み実験において基質ロイシンの濃度の影響
を調べた結果を示す図。
【図9】ラットLAT1遺伝子のcRNA及びラット4
F2hc遺伝子のcRNAを注入した卵母細胞によるロ
イシン取り込み実験において、系への各種アミノ酸もし
くはその類似化合物添加の影響を調べた結果を示す図。
【図10】培養ラット肝細胞株において、培地へのD−
ロイシン又はBCH添加の細胞増殖への影響を調べた結
果を示す図。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 A61K 31/70 ADS // A61K 31/70 ADS C12N 5/00 B (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の(A)及び(B)から選択される
    タンパク質。 (A)配列番号1で示されるアミノ酸配列からなるタン
    パク質。 (B)配列番号1で示されるアミノ酸配列において1も
    しくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは付加された
    アミノ酸配列からなり、かつ配列番号3で示されたアミ
    ノ酸配列を有するタンパク質あるいは1もしくは数個の
    アミノ酸が欠失、置換もしくは付加されたアミノ酸配列
    からなるタンパク質と共存したとき、中性アミノ酸及び
    その類似物質を輸送する能力を有するタンパク質。
  2. 【請求項2】 ラット由来である請求項1記載のタンパ
    ク質。
  3. 【請求項3】 臓器、組織、もしくは培養細胞由来であ
    る請求項1記載のタンパク質。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のタンパク質をコードする
    遺伝子。
  5. 【請求項5】 以下の(a)及び(b)から選択される
    DNAからなる遺伝子。 (a)配列番号2で示される塩基配列からなるDNA。 (b)配列番号2で示される塩基配列からなるDNAと
    ストリンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつ配
    列番号3で示されたアミノ酸配列を有するタンパク質あ
    るいは1もしくは数個のアミノ酸が欠失、置換もしくは
    付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質と共存した
    とき、中性アミノ酸及びその類似物質を輸送する能力を
    有するタンパク質をコードするDNA。
  6. 【請求項6】 ラット由来である請求項5記載の遺伝
    子。
  7. 【請求項7】 臓器、組織、もしくは培養細胞由来であ
    る請求項5記載の遺伝子。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7のいずれかの項に記載の遺
    伝子もしくは該遺伝子の中のタンパク質をコードする遺
    伝子を含むプラスミド。
  9. 【請求項9】 発現プラスミドである請求項8記載のプ
    ラスミド。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のプラスミドで形質転換
    された宿主細胞。
  11. 【請求項11】 配列番号2で示される塩基配列の中の
    連続する14塩基以上の部分配列もしくはその相補的な
    配列を含むヌクレオチド。
  12. 【請求項12】 中性アミノ酸及びその類似物質を輸送
    する能力を有するタンパク質をコードする遺伝子を検出
    するためのプローブとして使用するものである請求項1
    1記載のヌクレオチド。
  13. 【請求項13】 中性アミノ酸及びその類似物質を輸送
    する能力を有するタンパク質をコードする遺伝子の発現
    を変調させるために使用するものである請求項11記載
    のヌクレオチド。
  14. 【請求項14】 請求項1〜3にいずれかの項に記載す
    るタンパク質に対する抗体。
  15. 【請求項15】 請求項1〜3にいずれかの項に記載の
    タンパク質を用いて、該タンパク質の有する中性アミノ
    酸及びその類似物質を輸送する能力に対する被検物質の
    基質としての作用の検出剤。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の検出剤を使用し
    て、該タンパク質の有する中性アミノ酸及びその類似物
    質を輸送する能力に対する被検物質の基質としての作用
    を検出する方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜3にいずれかの項に記載の
    タンパク質の発現を制御してなる正常細胞もしくは腫瘍
    細胞の増殖制御剤。
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