JP2003091762A - 紙幣入出金機 - Google Patents

紙幣入出金機

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JP2003091762A
JP2003091762A JP2001280594A JP2001280594A JP2003091762A JP 2003091762 A JP2003091762 A JP 2003091762A JP 2001280594 A JP2001280594 A JP 2001280594A JP 2001280594 A JP2001280594 A JP 2001280594A JP 2003091762 A JP2003091762 A JP 2003091762A
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bills
banknotes
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flapper
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JP2001280594A
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English (en)
Inventor
Masahiro Hagiwara
雅宏 萩原
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Laurel Precision Machines Co Ltd
Original Assignee
Laurel Precision Machines Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体に対し着脱可能とされ、受け入れた紙幣
を最下のものから繰出可能なスタッカに、回収処理時に
効率よく紙幣を収納させることができる紙幣入出金機の
提供。 【解決手段】 スタッカ38aを機体から取り外すこと
による紙幣の回収のため機体内のスタッカ38a以外の
場所からこのスタッカ38a内に紙幣を集める回収処理
時に、載置させた紙幣の量に応じて下降するフラッパ4
6,46が開作動位置に位置することをフラッパ開閉セ
ンサ103により検出した後も、フラッパ46,46を
閉状態で下降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入金された紙幣を
収納する一方、収納した紙幣を出金用として繰り出す還
流式の紙幣入出金機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙幣入出金機として、例えば、特
開2000−211824号公報に開示されたもの等が
ある。この公報に開示された紙幣入出金機は、機体に対
し着脱可能とされ、機体に装填された状態で上部から紙
幣を受け入れるスタッカと、機体に対し着脱不可とさ
れ、上部から紙幣を受け入れるとともに受け入れた紙幣
を収納し、収納した紙幣を下方から繰り出させる金種別
の紙幣収納部とを有するものである。
【0003】上記した公報の紙幣入出金機において、金
種別の紙幣収納部には、紙幣収納部内に受け入れた紙幣
を閉状態で載置させつつ載置させた紙幣の量に応じて下
降する一方、載置させた紙幣を下方向に揺動する開作動
により落下させて下方の収納空間に収納させる一対のフ
ラッパが設けられている。これに対し、機体に対し着脱
可能とされたスタッカには、このような開閉可能なフラ
ッパは設けられておらず、昇降する水平板状のエレベー
タが設けられている。これは、紙幣収納部は紙幣を最下
部から繰り出すものであるため、上部から受け入れた紙
幣を下部に落下させる必要があり、その結果、開閉可能
なフラッパを用いているのに対し、スタッカは、紙幣を
回収処理する際の収納等を行うものであり、収納させた
紙幣を最下部から繰り出すものではないため、エレベー
タ上に紙幣を受け入れたままで良く、エレベータの下側
には落下させる必要がないこと等による。
【0004】そして、上記フラッパには、下側の収納空
間にすでに収納された紙幣に干渉せずしかもこの紙幣に
最適に近づいた状態で開作動できる位置にフラッパが位
置することを検出するフラッパ開閉センサが設けられて
おり、入金された紙幣は、最終的には、フラッパがこの
フラッパ開閉センサで検出が行われる位置まで下降し開
作動することで、収納空間内に落とし込まれて入金が確
定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紙幣入出金
機においては、取り扱う金種が増えた場合には、その
分、金種別の収納繰出部を増やさなければならず、機体
が大型化してしまうが、当然のことながら、機体の大型
化は最小限に抑えなければならない。このため、本出願
人は、上記した回収処理時に紙幣を収納させるスタッカ
を、紙幣を収納するとともに収納した紙幣を繰り出し可
能な収納繰出部として兼用することを考えた。このよう
にすることで、上記したように取り扱う金種が増えた場
合の機体の大型化抑制を図れることは勿論、取り扱う金
種が増えない場合には機体の小型化が可能となる。そし
て、このとき、スタッカも、入金された紙幣の返却等の
関係から、収納繰出部と同じように、受け入れた紙幣を
最下のものから繰出可能にするとともに、開閉可能なフ
ラッパを有する構成にすることが必要となる。
【0006】しかしながら、上記の収納繰出部の構成を
着脱自在な紙幣回収用のスタッカにそのまま適用したの
では、次のような改善点が新たに生じた。すなわち、フ
ラッパは、下側の収納空間にすでに収納された紙幣に干
渉せずしかもこの紙幣に最適に近づいた状態で開作動で
きる位置に位置することがフラッパ開閉センサにより検
出されると、その位置で停止するようになっている。言
い換えれば、フラッパは、下側の収納空間にすでに収納
された紙幣に干渉せずに開作動できるように、すでに収
納された紙幣との間に空間を確保して停止するのであ
る。このため、スタッカを、入金された紙幣を収納する
とともに収納した紙幣を必要により繰り出す紙幣収納部
として使用している場合には、入金された紙幣の確定
が、上記したようにフラッパの開作動によって行われる
ことから問題はないものの、紙幣を回収する回収処理時
に回収金庫として用いる場合は、このようなフラッパの
開作動のための空間が無駄になってしまう。
【0007】したがって、本発明は、機体に対し着脱可
能とされ、受け入れた紙幣を最下のものから繰出可能な
スタッカに、回収処理時に効率よく紙幣を収納させるこ
とができる紙幣入出金機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の紙幣入出金機は、機体に対
し着脱可能とされ、上部から紙幣を受け入れるとともに
受け入れた紙幣を最下のものから繰出可能なスタッカ
と、該スタッカ内に昇降可能に設けられ、閉状態で該ス
タッカ内に受け入れた紙幣を載置させつつ載置させた紙
幣の量に応じて下降する一方、載置させた紙幣を下方向
に揺動する開作動により落下させて下方の収納空間に収
納させる一対のフラッパと、開作動が可能でありかつ前
記収納空間に収納された紙幣に近づく開作動位置に前記
フラッパが位置することを検出するフラッパ開閉センサ
と、上部から受け入れた入金紙幣を、前記収納空間に収
納する収納処理を行う際には、閉状態で紙幣が載置され
た前記フラッパを、前記フラッパ開閉センサで前記開作
動位置に位置することが検出されたことを条件に開作動
させる制御部とを有するものであって、前記制御部は、
前記スタッカを機体から取り外すことによる紙幣の回収
のため機体内の前記スタッカ以外の場所から該スタッカ
内に紙幣を集める回収処理を行う時には、載置させた紙
幣の量に応じて下降する前記フラッパが前記開作動位置
に位置することを前記フラッパ開閉センサにより検出し
た後も、前記フラッパを閉状態で下降させることを特徴
としている。
【0009】これにより、紙幣の回収のため機体内のス
タッカ以外の場所から該スタッカ内に紙幣を集める回収
処理時には、載置させた紙幣の量に応じて下降するフラ
ッパが開作動位置に位置することをフラッパ開閉センサ
により検出した後も、フラッパを閉状態で下降させるた
め、フラッパの開作動のための空間の分も、紙幣をスタ
ッカに収納させることができる。
【0010】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機は、
請求項1記載のものに関して、前記フラッパ開閉センサ
により前記開作動位置に位置することが検出された前記
フラッパのさらなる下降量を検出する下降量検出センサ
を設け、前記制御部は、前記フラッパが前記開作動位置
から予め設定された所定量下降したことが前記下降量検
出センサにより検出されると、該フラッパの下降を停止
させることを特徴としている。
【0011】これにより、紙幣の回収のため機体内のス
タッカ以外の場所から該スタッカ内に紙幣を集める回収
処理時には、載置させた紙幣の量に応じて下降するフラ
ッパが開作動位置に位置することをフラッパ開閉センサ
により検出すると、フラッパが開作動位置から予め設定
された所定量下降したことが下降量検出センサにより検
出されるまでさらにフラッパを下降させて停止させるた
め、フラッパの開作動のための空間の分確実にフラッパ
を下降させることができ、その分確実に紙幣をスタッカ
に収納させることができる。
【0012】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機は、
請求項2記載のものに関して、前記下降量検出センサ
は、リニアエンコーダであることを特徴としている。
【0013】このように、下降量検出センサがリニアエ
ンコーダからなるため、昇降の駆動源として高価なステ
ッピングモータを用いる必要がなく、開作動位置に位置
することが検出されたフラッパのさらなる下降量を安価
かつ正確に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の紙幣入出金機の一実施形
態である貨幣入出金機を図面を参照して以下に説明す
る。なお、図2、図7〜図15における下側が、操作を
行うオペレータ側すなわち前方(正面側)を示す。ま
た、以下における「前」はオペレータ側、「後」はオペ
レータに対し反対側であり、左右は、オペレータ側から
見たときの左右である。
【0015】この貨幣入出金機は、銀行等の金融機関の
テラーカウンタの下側に配置され、左右の二人のテラー
等のオペレータに共用で用いられるもので、図1に示す
ように、紙幣の入金、収納、回収および出金等、紙幣に
関する各処理を行う紙幣入出金部11と、硬貨の入金、
収納、回収および出金等、硬貨に関する各処理を行う硬
貨入出金部12とが一体的に設けられたものである。
【0016】硬貨入出金部12は、機体10における上
部に主として配置されており、紙幣入出金部11と硬貨
入出金部12の一部とが、機体10における下部に硬貨
入出金部12よりも前方に突出するように配置されてい
る。なお、硬貨入出金部12および紙幣入出金部11
は、機体10の正面側に引き出し可能となっており、こ
れらを機体10に対しロックおよびロック解除する引出
キー13が紙幣入出金部11の正面側に設けられてい
る。
【0017】貨幣入出金機には、その機体10の上面の
正面(前面)側の左右両側に、上方に向いて、左右のオ
ペレータにより各処理の操作が入力される操作部14と
処理状態等を表示する表示ランプ部15とが設けられて
おり、また、右側にのみ、処理のガイドメニュー、処理
状態および処理結果等を表示する表示パネル16が設け
られている。なお、これら操作部14、表示ランプ部1
5および表示パネル16は、硬貨入出金部12および紙
幣入出金部11に対し共用とされている。
【0018】また、機体10の上面の正面より若干後側
の左右方向における中央には、硬貨入出金部12に入金
硬貨を投入するための硬貨入金口17が設けられてお
り、硬貨入出金部12の下部すなわち紙幣入出金部11
側には、正面から後方に凹んで受皿挿入口18が設けら
れている。この受皿挿入口18には図示せぬ受皿が挿入
されることになり、硬貨入出金部12は、このように受
皿挿入口18に挿入された状態の受皿に硬貨の出金を行
う。受皿挿入口18と隣り合う位置にはリジェクト硬貨
を返却するための硬貨リジェクト口19が設けられてい
る。
【0019】紙幣入出金部11の硬貨入出金部12より
も正面側に突出する部分の上面には、その最も正面側の
左右方向の中央に、紙幣入出金部11の内部から紙幣が
送り出される紙幣出金口20が設けられるとともに、こ
の紙幣出金口20の後に、入金する紙幣がオペレータに
よりセットされる紙幣入金口21が設けられている。な
お、紙幣出金口20には、これを開閉するシャッタ22
が設けられている。ここで、紙幣入出金部11のこれら
紙幣出金口20および紙幣入金口21と隣り合う側方位
置には、硬貨入出金部12の一部である硬貨一括金庫2
3が設けられている。この硬貨一括金庫23は硬貨を収
納するもので、機体10に対し着脱可能とされており、
この硬貨一括金庫23の正面側には、これを機体10に
対しロックおよびロック解除する取出キー23aが設け
られている。また、紙幣入出金部11の下部正面には電
源スイッチ27が設けられている。
【0020】紙幣入出金部11は、紙幣入金口21にそ
の長手方向を左右方向とした状態でセットされる紙幣を
入金させて収納する入金処理を行うとともに、収納した
紙幣を必要に応じて紙幣出金口20ヘ出金させる出金処
理等の紙幣における各処理を行う。
【0021】以下に、本発明の要部である紙幣入出金部
について説明する。図2に示すように、紙幣入出金部1
1は、主として紙幣入金口21から取り込まれた紙幣、
あるいは紙幣出金口20に向け出金させられる紙幣を搬
送する上層ユニット24と、入金され上層ユニット24
で搬送された紙幣を入金確定前に金種別に一時貯留させ
る中層ユニット25と、中層ユニット25に一時貯留さ
せた紙幣を入金確定後に収納する一方、収納した紙幣を
出金用として繰り出す下層ユニット26とを有してお
り、これら上層ユニット24、中層ユニット25および
下層ユニット26は、それぞれ個別に貨幣入出金機の機
体10から正面側に引き出し可能とされている。
【0022】〔上層ユニット〕上層ユニット24は、入
金処理時において入金紙幣がセットされ該セットされた
入金紙幣を一枚ずつ機内に取り込む上記した紙幣入金口
21と、入金処理時等における識別不能なリジェクト紙
幣が繰り出されるとともに、出金処理時において機内か
ら出金紙幣が繰り出される上記した紙幣出金口20と、
この紙幣出金口20を開閉する上記したシャッタ22
と、入金紙幣を必要な場所に搬送するとともに出金紙幣
を必要に応じた場所に搬送する搬送路28と、この搬送
路28の搬送途中に設けられ、入金処理時等において紙
幣入金口21から繰り出され搬送路28で搬送される紙
幣の真偽、金種、正損、重送および斜行の識別を行う識
別部29とを有している。なお、搬送路28の途中に
は、識別部29の識別結果から紙幣の表裏を判断し、紙
幣の表裏を取り揃えるために必要により紙幣の表裏を反
転させる表裏反転部30が設けられている。
【0023】〔中層ユニット〕中層ユニット25には、
上層ユニット24の搬送路28にそれぞれつながりこの
搬送路28から振り分けられた入金紙幣を取り入れる各
紙幣取入部32が設けられており、また、これら紙幣取
入部32のそれぞれの前側に、入金紙幣を、その取り引
きが確定するまで一時貯留させる複数具体的には三つの
同形状の一時貯留部33a,33b,33cが、左右方
向および高さ方向の位置を互いに合わせた状態で前後方
向に位置をずらして直線状に配列されている。ここで、
これら三つの一時貯留部33a〜33cは、紙幣取入部
32側からは紙幣の送り込みのみが可能となっており、
紙幣取入部32側への紙幣の繰り出しは不可となってい
る。なお、これら一時貯留部33a〜33cに一時貯留
された紙幣を入金確定せずに返却する場合、中層ユニッ
ト25を機体10から引き出すことによって、これら一
時貯留部33a〜33cをすべて機体10の外側に露出
させることになり、その結果、内部に一時貯留させた紙
幣のオペレータによる取り出しを可能とする。
【0024】一時貯留部33a〜33cは、それぞれ、
対応する紙幣取入部32から紙幣を内部に取り込む略角
筒状の筐体35と、筐体35の下部に設けられ、筐体3
5内に取り込んだ一時貯留紙幣を表裏方向を上下方向に
して、上下方向に順次集積させながら載置させる開閉可
能な一対のシャッタ36,36とを有しており、一対の
シャッタ36,36は高さが一定で水平移動することに
より筐体35の下部を開閉する。なお、筐体35の内側
のシャッタ36,36よりも上側の部分が紙幣を一時貯
留させる貯留空間37となっている。
【0025】〔下層ユニット〕下層ユニット26には、
各一時貯留部33a〜33cの下側に、これらのうち対
応するものに一時貯留された紙幣を入金確定操作後に上
部から受け入れて内部に収納する一方、内部に収納した
紙幣を最下のものから一枚ずつ紙幣繰出部39によって
繰り出し可能な複数具体的には三つのほぼ同形状の収納
繰出部(スタッカ)38a、収納繰出部38bおよび収
納繰出部38cが、左右方向および高さ方向の位置を互
いに合わせた状態で前後方向に位置をずらして配列され
ている。
【0026】ここで、中層ユニット25および下層ユニ
ット26がともに機体10に適正に装填された状態で、
各一時貯留部33a〜33cとそれぞれの真下の各収納
繰出部38a〜38cとで一時貯留・収納繰出部40a
〜40cを構成することになり、同形状のこのような三
つの一時貯留・収納繰出部40a〜40cが、左右方向
および高さ方向の位置を互いに合わせた状態で前後方向
に位置をずらして配列されることになる。
【0027】すなわち、最も前側の一時貯留部33aと
最も前側の収納繰出部38aとが最も前側の一時貯留・
収納繰出部40aを構成し、前から二番目の一時貯留部
33bと前から二番目の収納繰出部38bとが前から二
番目の一時貯留・収納繰出部40bを構成し、前から三
番目の一時貯留部33cと前から三番目の収納繰出部3
8cとが前から三番目の一時貯留・収納繰出部40cを
構成している。なお、これら三つの一時貯留・収納繰出
部40a〜40cのうち、後側の二つは、金種別のもの
であり、具体的には前から二番目の一時貯留・収納繰出
部40bは流通量の多い万券(一万円札)用、前から三
番目の一時貯留・収納繰出部40cは流通量の多い千券
(一千円札)用となっている。また、最も前側の一時貯
留・収納繰出部40aは一金種のみに対応するものでは
なく、各処理に応じて適宜の紙幣を収納させたり補充用
の紙幣を収納させる運用カセットとして使用され、通常
は、入金された流通量の少ない五千券(五千円札)およ
び二千券(二千円札)の複数金種を共用で収納させるよ
うになっている。収納繰出部38a〜38cのうち、最
も前側の収納繰出部38aは、機体10から引き出され
た下層ユニット26に対し着脱可能とされ、その結果、
機体10に対し着脱可能とされており、残りの収納繰出
部38b,38cは、下層ユニット26に対し固定され
ている。
【0028】下層ユニット26には、前から三番目の一
時貯留・収納繰出部40cの後側において、中層ユニッ
ト25を介して搬送路28につながるとともに、すべて
の一時貯留・収納繰出部40a〜40cの下側を通っ
て、最も前側の一時貯留・収納繰出部40aの前方で、
中層ユニット25を介して搬送路28につながり、各収
納繰出部38a〜38cから繰り出された出金紙幣等を
搬送する搬送路42が設けられている。搬送路42の途
中に、搬送する紙幣の金種、重送および斜行等を判別す
る判別部43が設けられている。
【0029】さらに、下層ユニット26には、出金処理
時において搬送路42で搬送される出金紙幣のうち判別
部43で重送あるいは斜行等の搬送異常と判別された出
金紙幣を、繰り出し不可な状態で収納させるリジェクト
収納部44が、前方に開閉自在に設けられている。な
お、下層ユニット26の前面には、図1に示すように、
リジェクト収納部44内のリジェクト紙幣を取り外す際
に開閉される扉44aとこれを開く際に必要なキー44
bとが設けられている。
【0030】収納繰出部38a〜38cは、それぞれ、
一時貯留部33a〜33cのうちの対応する一つから一
時貯留紙幣を内部に取り込む略角筒状の筐体45を有し
ており、また、筐体45内に取り込んだ収納紙幣を表裏
方向を上下方向にして、上下方向に集積させながら載置
させる昇降可能かつ開閉可能な一対の扉式のフラッパ4
6,46とを有している。
【0031】収納繰出部38a〜38cにおいて、フラ
ッパ46,46は、筐体45の前後に互いに平行をなし
かつ同高さとなるよう配置されるとともにこの状態でガ
イド軸47,47に沿って一体に昇降する支持軸48,
48を有しており、これら支持軸48,48を中心に揺
動する。そして、フラッパ46,46は、互いの支持軸
48に対し反対の端部同士を近接させることにより共に
筐体45内で水平配置される閉状態となり、この状態
で、一時貯留部33a〜33cの対応する一つから投入
された紙幣をその上側に載置させるとともに、載置させ
た紙幣の量に応じて下降する。また、フラッパ46,4
6は、この閉状態から下方に旋回し、ともに鉛直に沿う
開状態となると、載置させていた紙幣を、筐体45内の
これらフラッパ46,46より下側の出金紙幣収納用の
収納空間49に落とし込んで収納させる。さらに、フラ
ッパ46,46は、この開状態から上方に旋回すること
で閉状態に戻る。なお、収納空間49の最下部に紙幣を
搬送路42に繰り出すための紙幣繰出部39が設けられ
ている。
【0032】収納繰出部38a〜38cについて、図3
〜図6を参照してさらに説明する。なお、収納繰出部3
8a〜38cは、ほぼ同様の構成であるため図3および
図4では、収納繰出部38aを図示する。
【0033】収納繰出部38a〜38cにおいて、筐体
45内の所定の上端部位置には、図3および図4に示す
ように、該上端部位置における紙幣の有無を検出するヘ
ッドセンサ100が位置固定で設けられている。このヘ
ッドセンサ100は、発光素子および受光素子からなる
光学式センサで、発光素子からの光が紙幣により遮断さ
れて受光素子により受光できないことで紙幣があること
を検出する一方、発光素子からの光が受光素子で受光さ
れることで紙幣がないことを検出する。
【0034】このヘッドセンサ100は、一時貯留部3
3a〜33cの対応する一つからシャッタ36,36が
スライドして開くことにより紙幣をフラッパ46,46
上に載置させた後、シャッタ36,36を閉じることが
可能となる位置まで閉状態のフラッパ46,46が下降
したか否かを検出するものである。
【0035】図示せぬ制御部は、一時貯留部33a〜3
3cの対応する一つからシャッタ36,36がスライド
して開くことにより紙幣をフラッパ46,46およびこ
れに載置された紙幣のいずれかの上に載置させた後、紙
幣がヘッドセンサ100により検出されている状態で
は、シャッタ36,36を閉じることが可能となる位置
まで閉状態のフラッパ46,46が下降していないと判
定する一方、ヘッドセンサ100により紙幣が検出され
なくなると、シャッタ36,36を閉じることが可能と
なる位置まで閉状態のフラッパ46,46が下降したと
判定し、シャッタ36,36を閉作動させる。
【0036】さらに、収納繰出部38a〜38cにおい
て、筐体45内のヘッドセンサ100より下側の所定の
上部位置には、該上部位置における紙幣の有無を検出す
るフルセンサ101が位置固定で設けられている。この
フルセンサ101も、発光素子および受光素子からなる
光学式センサで、発光素子からの光が紙幣により遮断さ
れて受光素子により受光できないことで紙幣があること
を検出する一方、発光素子からの光が受光素子で受光さ
れることで紙幣がないことを検出する。
【0037】このフルセンサ101は、筐体45内の収
納空間49に収納された紙幣が、それ以上の紙幣の収納
が困難な量収納されているか否かすなわちフル状態にあ
るか否かを検出するものである。
【0038】図示せぬ制御部は、フルセンサ101で紙
幣が検出されている状態では、収納空間49に紙幣がそ
れ以上の紙幣の収納が困難な量収納されている、すなわ
ちフル状態にあると判定する一方、フルセンサ101で
紙幣が検出されない状態では、収納空間49に紙幣がそ
れ以上の紙幣の収納が困難な量は収納されていないと判
定する。
【0039】加えて、収納繰出部38a〜38cにおい
て、筐体45内のフルセンサ101より下側の所定の下
部位置には、該下部位置における紙幣の有無を検出する
ビルプレスセンサ102が位置固定で設けられている。
このビルプレスセンサ102も、発光素子および受光素
子からなる光学式センサで、発光素子からの光が紙幣に
より遮断されて受光素子により受光できないことで紙幣
があることを検出する一方、発光素子からの光が受光素
子で受光されることで紙幣がないことを検出する。
【0040】このビルプレスセンサ102は、筐体45
内の収納空間49に収納された紙幣が、繰り出しのため
に図示せぬビルプレスによる押圧が必要な量まで減った
か否かを検出するものである。ここで、ビルプレスは、
収納空間49の紙幣の量が少なくなると紙幣繰出部39
による紙幣の繰り出しを補助するため紙幣を上側から押
圧するものである。
【0041】図示せぬ制御部は、ビルプレスセンサ10
2で紙幣が検出されている状態では、収納空間49に紙
幣がビルプレスによる押圧が不要な十分な量収納されて
いると判定する一方、ビルプレスセンサで紙幣が検出さ
れない状態になると、収納空間49の紙幣がビルプレス
による押圧が必要な量まで減ったと判定し、ビルプレス
を作動させる。
【0042】さらに、収納繰出部38a〜38cにおい
て、支持軸48,48を支持する支持部104の支持軸
48,48より所定量下側位置に、フラッパ46,46
と一体に昇降するフラッパ開閉センサ103が設けられ
ている。このフラッパ開閉センサ103は、開作動が可
能でありかつ収納空間49に収納された紙幣に紙幣の受
け渡しのために最適に近づく開作動位置にフラッパ4
6,46が位置することを検出するものである。このフ
ラッパ開閉センサ103も、発光素子および受光素子か
らなる光学式センサであり、発光素子からの光が紙幣に
より遮断されて受光素子により受光できないことで紙幣
があることを検出する一方、発光素子からの光が受光素
子で受光されることで紙幣がないことを検出する。
【0043】このフラッパ開閉センサ103は、一時貯
留部33a〜33cの対応する一つがシャッタ36,3
6をスライドさせて開くことにより紙幣をフラッパ4
6,46上に載置させた後、フラッパ46,46を閉状
態で下降させる際に、すでに収納空間49に収納されて
いる紙幣に対し、開作動が可能でありかつ最適に近づく
開作動位置までフラッパ46,46が下降したか否かを
検出するものである。
【0044】すなわち、図示せぬ制御部は、紙幣をフラ
ッパ46,46上に載置させた後、フラッパ46,46
を閉状態のまま下降させる際に、紙幣がフラッパ開閉セ
ンサ103で検出されていない状態では、開作動位置ま
でフラッパ46,46が下降していないと判定する一
方、フラッパ開閉センサ103で紙幣が検出されていな
い状態から紙幣が検出される状態に切り替わると、開作
動位置までフラッパ46,46が下降したと判定し、閉
状態でのフラッパ46,46の下降を停止させるととも
に、フラッパ46,46を開作動させる。
【0045】ここで、収納繰出部38aにおいては、図
3および図4に示すように、フラッパ開閉センサ103
により開作動位置に位置することが検出されたフラッパ
46,46の開作動位置からのさらなる下降量を検出す
る下降量検出センサ112が設けられている。なお、こ
の下降量検出センサ112は、収納繰出部38b,38
cには設けられていない。
【0046】下降量検出センサ112は、支持軸48,
48を支持する支持部104の支持軸48,48より所
定量下側位置に固定されたセンサ部114と、筐体45
側に上下方向に沿う状態で固定されたエンコーダプレー
ト115とを有している。このエンコーダプレート11
5には、図3および図5に示すように、上端部から下端
部にセンサ穴116が多数等ピッチで形成されており、
フラッパ46,46と一体に昇降するセンサ部114
が、フラッパ46,46が後述する限界位置センサ10
5で検出される昇降の上限位置から下限位置までの間で
移動する際に、センサ穴116を下降量に応じた数検出
する。ここで、このセンサ部114は、例えば発光素子
および受光素子からなる光学式センサであり、発光素子
からの光がエンコーダプレート115のセンサ穴116
以外の部分により遮断されて受光素子により受光できな
い状態ではセンサ穴116を検出せず、発光素子からの
光が受光素子で受光されることでセンサ穴116を検出
するものである。つまり、センサ部114およびエンコ
ーダプレート115はリニアエンコーダを構成してい
る。
【0047】加えて、収納繰出部38a〜38cにおい
ては、フラッパ46,46の昇降の上限位置および下限
位置を検出するための限界位置センサ105が設けられ
ている。この限界位置センサ105は、支持軸48,4
8を支持する支持部104の支持軸48,48より所定
量下側位置に上記センサ部114と並列に固定されたセ
ンサ部107と、筐体45側に上記エンコーダプレート
115と平行に固定されたエンコーダプレート108と
を有している。エンコーダプレート108には、図6に
示すように、上端部および下端部にセンサ穴109,1
10が形成されており、フラッパ46,46と一体に昇
降するセンサ部107が、フラッパ46,46が昇降の
上限位置に位置するときに上端部の穴部109を検出す
る一方、フラッパ46,46が昇降の下限位置に位置す
るときに下端部の穴部110を検出するように位置関係
が設定されている。ここで、センサ部107は、上記セ
ンサ部114と同様、例えば発光素子および受光素子か
らなる光学式センサであり、発光素子からの光がエンコ
ーダプレート108のセンサ穴109,110以外の部
分により遮断されて受光素子により受光できない状態で
はセンサ穴109,110を検出せず、発光素子からの
光が受光素子で受光されることでセンサ穴109,11
0を検出するものである。
【0048】図示せぬ制御部は、フラッパ46,46の
下降中に、センサ部107によりセンサ穴110が検出
されていない状態から検出される状態に切り替わると、
フラッパ46,46が下限位置に位置したと判定してそ
れ以上のフラッパ46,46の下降を規制する一方、フ
ラッパ46,46の上昇中に、センサ部107によりセ
ンサ穴109が検出されていない状態から検出される状
態に切り替わると、フラッパ46,46が上限位置に位
置したと判定してそれ以上のフラッパ46,46の上昇
を規制する。なお、フラッパ46,46上に紙幣が載置
されていない状態では、上限位置がフラッパ46,46
の待機状態となり、この上限位置に位置するときにフラ
ッパ46,46は、一時貯留部33a〜33cの対応す
る一つのシャッタ36,36に対して、紙幣の受け取り
が良好となる距離に近接する。
【0049】また、図示せぬ制御部は、上記上限位置か
ら下限位置までの間で移動するフラッパ46,46の下
降中に、センサ部114により検出されたセンサ穴11
6の数でフラッパ46,46の下降量を検出する。具体
的に、制御部は、入金された紙幣を処理する入金処理後
の紙幣を収納空間49に収納する収納処理(後述)を行
う際には、閉状態で紙幣が載置されたフラッパ46,4
6について、フラッパ開閉センサ103で開作動位置に
位置することが検出されたことを条件に昇降を停止させ
開作動させるが、収納繰出部38aを機体10から取り
外すことによる紙幣の回収のため機体10内の収納繰出
部38a以外の場所からこの収納繰出部38a内に紙幣
を集める回収処理時(後述)には、載置させた紙幣の量
に応じて下降するフラッパ46,46が開作動位置に位
置することをフラッパ開閉センサ103により検出した
後も、フラッパ46,46を閉状態で下降させる。この
ときに、上記した下降量検出センサ112の検出結果を
使用する。すなわち、制御部は、フラッパ46,46が
開作動位置から予め設定された所定量下降したことが下
降量検出センサ112により検出されると、フラッパ4
6,46の下降を停止させる。
【0050】ここで、このときの開作動位置から停止さ
せられるまでの下降の所定量は、例えば、フラッパ4
6,46が、フラッパ開閉センサ103で検出された収
納空間49の紙幣の最上部のものに接触する直前の位置
まで下降する量である。すなわち、収納空間49の紙幣
の最上部のものがフラッパ開閉センサ103で検出され
た時点で、フラッパ開閉センサ103と一体に昇降する
フラッパ46,46と最上部の紙幣との高さの差は、フ
ラッパ開閉センサ103とフラッパ46,46との高さ
の差に等しく、この位置から紙幣に接触させずに下降さ
せることのできるフラッパ46,46の下降量が明らか
となる。そして、この下降量が上記所定量となるのであ
る。
【0051】なお、下層ユニット26に対し着脱される
収納繰出部38aには、その筐体45の上部に、この収
納繰出部38aを持ち運ぶ際に用いられる取っ手120
が回動可能に設けられている。
【0052】機体10内における中層ユニット25およ
び下層ユニット26の後側には、搬送路28および搬送
路42で搬送され対応する紙幣取込部50から送り込ま
れる紙幣を一時貯留させる一時貯留部51d,51eが
上下に離間して設けられており、各一時貯留部51d,
51eの下側には、一時貯留部51d,51eの対応す
るものに一時貯留された紙幣を受け入れて収納する一
方、収納した紙幣を最下のものから紙幣繰出部54によ
り繰り出し可能な収納繰出部52d,52eがそれぞれ
設けられている。
【0053】各一時貯留部51d,51eとそれぞれの
真下の各収納繰出部52d,52eとで一時貯留・収納
繰出部53d,53eを構成することになり、これら複
数具体的には二つの一時貯留・収納繰出部53d,53
eが、上下に重ねられた状態で配置されている。すなわ
ち、一時貯留部51dと収納繰出部52dとが上側の一
時貯留・収納繰出部53dを構成し、一時貯留部51e
と収納繰出部52eとが下側の一時貯留・収納繰出部5
3eを構成している。
【0054】これら一時貯留・収納繰出部53d,53
eは、幅および奥行きが等しいもので、互いに左右方向
および前後方向の位置を合わせた状態で、上下に重ねら
れるように配置されている。結果的に、これら上下に重
ね状態で配置された二つの一時貯留・収納繰出部53
d,53eは、これら一時貯留・収納繰出部53d,5
3e以外のすべての上記した一時貯留・収納繰出部40
a〜40cよりも機体10の後部側に配置されている。
これら一時貯留・収納繰出部53d,53eは、保守時
には機体10からの引き出しが可能とされている。
【0055】これら一時貯留・収納繰出部53d,53
eは、それぞれ、搬送路28あるいは搬送路42の対応
する紙幣取入部50から対応金種の紙幣を内部に取り込
む略角筒状の筐体55を有しており、また、筐体55内
に取り込んだ一時貯留紙幣を表裏方向を上下方向にし
て、上下方向に順次集積させながら載置させる高さ位置
固定で開閉可能な仕切手段としての一対の扉式のフラッ
パ56,56と、筐体55のフラッパ56,56よりも
上側に設けられ、フラッパ56,56に載置された一時
貯留紙幣を上側から下方に向けて押圧しフラッパ56,
56を開作動させながら下側に落とし込むプッシャ57
と、筐体55内のフラッパ56,56よりも下側におい
て昇降可能に設けられたエレベータ58とを有してい
る。ここで、筐体55内のフラッパ56,56より下側
かつエレベータ58より上側の部分が出金用の紙幣を収
納する収納空間61とされている。なお、これら一時貯
留・収納繰出部53d,53eは、紙幣取入部50側か
らは紙幣の送り込みのみが可能となっており、紙幣取入
部50側への紙幣の繰り出しは不可となっている。ま
た、収納空間61の最下部に紙幣を搬送路42に繰り出
すための紙幣繰出部54が設けられており、この紙幣繰
出部54は、エレベータ58が最下位置に位置した状態
で紙幣を繰り出すようになっている。
【0056】そして、フラッパ56,56によって筐体
55内の上下方向に連続する空間を上下に区画すること
になり、これによって、一時貯留・収納繰出部53dに
おいては、フラッパの56,56の上側の空間を紙幣を
一時貯留させる一時貯留部51dの貯留空間60とする
とともに、フラッパ56,56の下側の空間を紙幣を収
納する収納繰出部52dの収納空間61とし、プッシャ
57によるこのフラッパ56,56の開作動を伴う紙幣
の落とし込みにより一時貯留部51dの貯留空間60か
ら収納繰出部52dの収納空間61への紙幣の受け渡し
を行うようになっている。同様に、一時貯留・収納繰出
部53eにおいては、フラッパの56,56の上側の空
間を紙幣を一時貯留させる一時貯留部51eの貯留空間
60とするとともに、フラッパ56,56の下側の空間
を紙幣を収納する収納繰出部52eの収納空間61と
し、プッシャ57によるこのフラッパ56,56の開作
動を伴う紙幣の落とし込みにより一時貯留部51eの貯
留空間60から収納繰出部52eの収納空間61への紙
幣の受け渡しを行うようになっている。
【0057】フラッパ56,56は、それぞれ、筐体5
5の前後に互いに平行をなしかつ同高さとなるよう配置
される位置固定の支持軸63,63を有しており、これ
ら支持軸63,63を中心に揺動する。そして、フラッ
パ56,56は、支持軸63に対し反対の端部同士を近
接させることにより共に筐体55内で水平配置される閉
状態となり、この状態で、上側の貯留空間60に投入さ
れた紙幣をその上側に載置させる。ここで、フラッパ5
6,56は、閉状態になるように図示せぬバネ等で付勢
されている。また、フラッパ56,56は、この閉状態
から付勢力にこうして下方に旋回することで開状態とな
ると、載置させていた紙幣を下側の収納空間61に落と
し込む。さらに、フラッパ56,56は、この開状態か
ら上方に旋回することで閉状態に戻る。
【0058】ここで、上下に重ね状態で配置された二つ
の一時貯留・収納繰出部53d,53eは、両方とも同
一の大きさで構成されているが、その収納部を異なる大
きさで構成するようにしてもよい。
【0059】また、これら二つの一時貯留・収納繰出部
53d,53eのそれぞれの上下方向長さは、これら一
時貯留・収納繰出部53d,53e以外の上記した一時
貯留・収納繰出部40a〜40cの上下方向長さよりも
小さく設定されており、幅および奥行きは同等に設定さ
れている。その結果、これら一時貯留・収納繰出部53
d,53eの収納繰出部52d,52eは、それぞれ、
これら以外の一時貯留・収納繰出部40a〜40cの収
納繰出部38a〜38cのいずれよりも紙幣の収納容量
が少なくなっている。
【0060】さらに、これら二つの一時貯留・収納繰出
部53d,53eを合わせた全体の上下方向長さは、こ
れら以外の上記した一時貯留・収納繰出部40a〜40
cのそれぞれの上下方向長さとほぼ同等とされており、
上側の一時貯留・収納繰出部53dの最上部の高さ位置
は、一時貯留・収納繰出部40a〜40cの最上部の高
さ位置に対し同等以下、具体的には同高さ位置に設定さ
れている。
【0061】また、これら二つの一時貯留・収納繰出部
53d,53eは、これら以外のすべての一時貯留・収
納繰出部40a〜40cとともに、左右方向の位置を合
わせた状態で機体10の前後方向に配列されている。
【0062】さらに、これら二つの一時貯留・収納繰出
部53d,53eは、これら以外のすべての一時貯留・
収納繰出部40a〜40cよりも機体10の後部側に配
置されている。
【0063】加えて、これら二つの一時貯留・収納繰出
部53d,53eは金種別のものであり、これら二つの
一時貯留・収納繰出部53d,53eのうちの一つであ
る上側の一時貯留・収納繰出部53dは流通量の少ない
二千券(二千円札)用とされ、他の一つである下側の一
時貯留・収納繰出部53eは流通量の少ない五千券(五
千円札)用とされている。
【0064】以上に述べた紙幣入出金部11の各処理に
ついて説明する。
【0065】「入金処理(入金確定前)」オペレータに
より入金させる紙幣が紙幣入金口21にセットされ操作
部14に「入金処理」の実行入力がなされると、図示せ
ぬ制御部は、紙幣入金口21により、紙幣を一枚ずつ分
離して繰り出させることになり、繰り出された紙幣を、
搬送路28および紙幣取入部32の所定部分で構成され
る図7に太線で示す入金処理ルートで搬送させ、その途
中の識別部29の識別結果に基づいて振り分ける。すな
わち、偽券を含む識別不能紙幣、重送、斜行等の搬送異
常紙幣と判別された紙幣は紙幣出金口20に送り出さ
れ、真券と判別された紙幣のうち真かつ汚損と識別され
た紙幣と、一時貯留・収納繰出部40b,40cに収納
しきれない真かつ正の紙幣とが、一時貯留・収納繰出部
40aの一時貯留部33aに紙幣取入部32から送り込
まれ、その他の真かつ正と識別された紙幣は、適宜表裏
反転部30を通過させることで表裏が取り揃えられた
後、一時貯留・収納繰出部40a〜40cの一時貯留部
33a〜33cの対応する一つに、それぞれの紙幣取入
部32から送り込まれる。このとき、一時貯留部33a
〜33cは、それぞれ、シャッタ36,36が閉状態と
されており、紙幣取入部32から送り込まれた紙幣をシ
ャッタ36,36の上側の貯留空間37に一時貯留させ
る。
【0066】具体的には、真かつ正と識別された紙幣の
うち、万券は万券用の一時貯留・収納繰出部40bの一
時貯留部33bに一時貯留され、千券は千券用の一時貯
留・収納繰出部40cの一時貯留部33cに一時貯留さ
れる。ここで、これら以外の二千券および五千券は、混
合状態で一時貯留・収納繰出部40aの一時貯留部33
aに一時貯留される。さらに、一時貯留・収納繰出部4
0aの一時貯留部33aには、上記したように、真かつ
汚損の各紙幣と、一時貯留・収納繰出部40b,40c
に収納しきれない真かつ正の紙幣も送り込まれる。
【0067】そして、紙幣入金口21からすべての紙幣
が一旦繰り出され、紙幣出金口20および一時貯留・収
納繰出部40a〜40cの一時貯留部33a〜33cの
いずれかに送り込まれると、制御部は、閉状態にあった
紙幣出金口20のシャッタ22を開作動させるととも
に、識別部29の識別結果を図示せぬ上位機に表示させ
る。この上位機の表示からオペレータが入金確定操作を
上位機または操作部14に入力すると、制御部は、後述
の「収納処理」を行うことになる。この場合、万券は万
券用の一時貯留・収納繰出部40bにおいて一時貯留部
33bから収納繰出部38bに収納され、千券は千券用
の一時貯留・収納繰出部40cにおいて一時貯留部33
cから収納繰出部38cに収納されることになるが、そ
れ以外の二千券および五千券は、一時貯留・収納繰出部
53d,53eが紙幣の返却処理に適していないことか
ら、混合状態で、返却処理に適した一時貯留・収納繰出
部40aにおいて一時貯留部33aから収納繰出部38
aに一時貯留される。すなわち、二千券および五千券
は、「入金処理」から「収納処理」の流れでは、それら
用の収納繰出部52d,52eには収納されず、後述す
る「内部充填分配補充処理」および「収納処理」によっ
て収納繰出部52d,52eに収納される。他方、オペ
レータが入金キャンセル操作を上位機または操作部14
に入力すると、制御部は、後述の「返却処理」を行うこ
とになる。
【0068】「出金処理」オペレータにより上位機また
は操作部14に「出金処理」の実行入力がなされると、
制御部は、金種別の一時貯留・収納繰出部40b,40
c,53d,53eのそれぞれの収納繰出部38b,3
8c,52d,52eに収納させていた紙幣を紙幣繰出
部39,54で最下のものから一枚ずつ分離して繰り出
させ、搬送路42,28の所定部分で構成される図8に
太線で示す出金処理ルートに沿って搬送させ、その途中
の判別部43の判別結果に基づいて振り分ける。
【0069】すなわち、判別部43で正常と判別された
紙幣は、紙幣出金口20に送り出される一方、判別部4
3で異常と判別された紙幣のうち重送および斜行と判定
された搬送異常紙幣はすべてリジェクト収納部44に送
り込まれ、さらに、判別部43で異常と判別された紙幣
のうち、搬送異常以外と判定された紙幣すなわち判別不
能紙幣および汚損紙幣は、運用カセットとしての一時貯
留・収納繰出部40aの一時貯留部33aに一時貯留さ
せる。
【0070】そして、出金用に繰り出されたすべての紙
幣が、リジェクト収納部44、紙幣出金口20および一
時貯留部33aに送り込まれると、一時貯留部33a
は、シャッタ36,36を開作動させて、閉状態にある
収納繰出部38aのフラッパ46,46上に紙幣を落と
し込む。なお、フラッパ46,46上に載置された紙幣
は、適宜のタイミングでフラッパ46,46から下方に
落とし込まれ収納繰出部38aの収納空間49に収納さ
れる。
【0071】以上により、出金処理時に、金種別の一時
貯留・収納繰出部40b,40c,53d,53eから
繰り出された紙幣のうち、判別部43で搬送異常と判別
された紙幣を、紙幣を繰り出し不可に収納させるリジェ
クト収納部44に収納する一方、判別部43で判別不能
と判別された紙幣を、すべて複数金種に共用の一時貯留
・収納繰出部40aに収納することになる。そして、こ
の複数金種に共用の一時貯留・収納繰出部40aにおい
ては、後述する「内部充填分配補充処理」で、収納した
紙幣を判別部43で判別しかつ識別部29で識別しつつ
一時貯留・収納繰出部40b,40c,53d,53e
のうちの対応金種のものに分配収納させ、その後の「出
金処理」において、各金種の一時貯留・収納繰出部40
b,40c,53d,53eから出金させることになる
ため、出金処理時に判別不能紙幣と判別された紙幣がい
ずれの金種の紙幣であってもこの分配収納により一時貯
留・収納繰出部40b,40c,53d,53eのうち
適正な金種のものに収納されて、ここから出金させられ
ることになる。
【0072】なお、この出金処理時に、制御部は、金種
別の一時貯留・収納繰出部40b,40cのそれぞれに
ついて、ビルプレスセンサ102の検出状態を監視して
おり、ビルプレスセンサ102で紙幣が検出されている
状態では、収納空間49に紙幣が図示せぬビルプレスに
よる押圧が不要な量収納されていると判定してビルプレ
スを待機させる一方、ビルプレスセンサ102で紙幣が
検出されない状態になると、収納空間49の紙幣がビル
プレスによる押圧が必要な量まで減ったと判定し、ビル
プレスで紙幣を押圧させる。
【0073】「入金口分配補充処理」金種別の一時貯留
・収納繰出部40b,40c,53d,53eの収納繰
出部38b,38c,52d,52eに紙幣を紙幣入金
口21から補充する場合、オペレータにより補充紙幣が
紙幣入金口21にセットされ操作部14に「入金口分配
補充処理」の実行入力がなされると、図示せぬ制御部
は、紙幣入金口21により、紙幣を一枚ずつ分離して繰
り出させることになり、繰り出された紙幣を、搬送路2
8,42および紙幣取入部32,50の所定部分で構成
される図9に太線で示す入金口分配補充処理ルートで搬
送させ、その途中の識別部29の識別結果に基づいて振
り分ける。
【0074】すなわち、識別部29において偽券を含む
識別不能紙幣、重送、斜行等の搬送異常紙幣と判別され
た紙幣は、紙幣出金口20に送り出され、真かつ汚損と
識別された紙幣は、一時貯留・収納繰出部40aの一時
貯留部33aに紙幣取入部32から送り込まれる。この
とき、一時貯留部33aは、シャッタ36,36が閉状
態とされており、紙幣取入部32から送り込まれた紙幣
をシャッタ36,36の上側の貯留空間37に一時貯留
させることになる。そして、それ以外の真かつ正と識別
された紙幣は、適宜表裏反転部30を通過させることで
表裏が取り揃えられた後、金種別の一時貯留部33b,
33c,51d,51eの対応する一つに、それぞれの
紙幣取入部32,50から送り込まれる。このとき、一
時貯留部33b,33cは、それぞれ、シャッタ36,
36が閉状態とされており、紙幣取入部32から取り入
れた紙幣をシャッタ36,36の上側の貯留空間37に
一時貯留させることになり、一時貯留部51d,51e
は、それぞれ、フラッパ56,56が閉状態とされてお
り、紙幣取入部50から取り入れた紙幣をフラッパ5
6,56の上側の貯留空間60に一時貯留させることに
なる。
【0075】具体的には、万券は万券用の一時貯留・収
納繰出部40bの一時貯留部33bに一時貯留され、千
券は千券用の一時貯留・収納繰出部40cの一時貯留部
33cに一時貯留され、二千券は一時貯留・収納繰出部
53dの一時貯留部51dに一時貯留され、五千券は一
時貯留・収納繰出部53eの一時貯留部51eに一時貯
留される。また、一時貯留・収納繰出部40aの一時貯
留部33aには、真かつ汚損の各紙幣が送り込まれる。
【0076】そして、紙幣入金口21からすべての紙幣
が一旦繰り出され、紙幣出金口20および一時貯留部3
3a〜33c,51d,51eのいずれかに送り出され
ると、制御部は、閉状態にあった紙幣出金口20のシャ
ッタ22を開作動させるとともに、補充処理が完了した
旨を識別部29の識別結果とともに図示せぬ上位機に表
示させる。この上位機の表示からオペレータが補充完了
確認操作を上位機または操作部14に入力すると、制御
部は、後述の「収納処理」を行うことになる。
【0077】「内部充填分配補充処理」「入金処理」に
より一時貯留・収納繰出部40aの収納繰出部38aに
収納された紙幣(主として二千券および五千券)を、金
種別の一時貯留・収納繰出部40b,40c,53d,
53eに紙幣を補充する場合には、操作部14に「内部
充填分配補充処理」の実行入力がなされると、図示せぬ
制御部は、収納繰出部38aから、最下の紙幣を一枚ず
つ分離して繰り出させることになり、繰り出された紙幣
を、搬送路28,42および紙幣取入部32の所定部分
で構成される図10に太線で示す内部充填分配補充処理
ルートで搬送させ、その途中の判別部43の判別結果お
よび識別部29の鑑別結果に基づいて振り分ける。
【0078】すなわち、判別部43で重送あるいは斜行
の搬送異常とされた紙幣は、入金処理時に偽券でないこ
とがすでに確認されているため、リジェクト収納部44
に送り込まれ、判別不能および汚損と判別された紙幣
は、一時貯留・収納繰出部40aの一時貯留部33aに
紙幣取入部32から送り込まれる。このとき、一時貯留
部33aは、シャッタ36,36が閉状態とされてお
り、紙幣取入部32から送り込まれた紙幣をシャッタ3
6,36の上側の貯留空間37に一時貯留させることに
なる。そして、それ以外の紙幣は適宜表裏反転部30を
通過させることで表裏が取り揃えられた後、金種別の一
時貯留部33b,33c,51d,51eの対応する一
つに、それぞれの紙幣取入部32,50から送り込まれ
る。このとき、一時貯留部33b,33cは、それぞ
れ、シャッタ36,36が閉状態とされており、紙幣取
入部32から取り入れた紙幣をシャッタ36,36の上
側の貯留空間37に一時貯留させることになり、一時貯
留部51d,51eは、それぞれ、フラッパ56,56
が閉状態とされており、紙幣取入部50から取り入れた
紙幣をフラッパ56,56の上側の貯留空間60に一時
貯留させることになる。
【0079】具体的には、万券は万券用の一時貯留・収
納繰出部40bの一時貯留部33bに一時貯留され、千
券は千券用の一時貯留・収納繰出部40cの一時貯留部
33cに一時貯留され、二千券は一時貯留・収納繰出部
53dの一時貯留部51dに一時貯留され、五千券は一
時貯留・収納繰出部53eの一時貯留部51eに一時貯
留される。また、一時貯留・収納繰出部40aの一時貯
留部33aには、入金処理によって真かつ汚損の各紙幣
が収納されるため、このような紙幣は、再び、一時貯留
・収納繰出部40aの一時貯留部33aに送り込まれ
る。なお、入金時の二千券および五千券は返却処理に対
応するために一旦混合状態で一時貯留・収納繰出部40
aに収納されることになり、その後、このような「内部
充填分配補充処理」で出金用に各一時貯留・収納繰出部
53d,53eにそれぞれ分配されるのである。
【0080】このようにして、順次、収納繰出部38a
に収納されている紙幣が、一時貯留部33b,33c,
51d,51eに送り込まれ、そのうちのいずれか一つ
が満杯となると、制御部は、一旦、収納繰出部38aか
らの紙幣の繰り出しを停止し、一時貯留部33b,33
cについてはシャッタ36,36を開作動させ、収納繰
出部38b,38cのフラッパ46,46に紙幣を受け
渡す。
【0081】ここで、このシャッタ36,36の開作動
前に、フラッパ46,46上に紙幣が載置されていない
状態では、フラッパ46,46は、限度位置センサ10
5で検出される上限位置に閉状態で待機しているため、
シャッタ36,36からの紙幣は、このフラッパ46,
46に受け渡される。他方、シャッタ36,36の開作
動前に、フラッパ46,46上にすでに紙幣が載置され
ている状態では、フラッパ46,46は、ヘッドセンサ
100の検出に基づいて、載置された紙幣をシャッタ3
6,36の開閉に干渉しない位置まで下降させて閉状態
で待機しているため、シャッタ36,36からの紙幣
は、フラッパ46,46の紙幣上に受け渡される。
【0082】そして、シャッタ36,36から紙幣が受
け渡されると、制御部は、フラッパ46,46をその上
に載置された紙幣がヘッドセンサ100で検出されなく
なる位置、すなわち紙幣がシャッタ36,36の開閉に
干渉しなくなる位置まで下降させて停止させ、この時点
で、シャッタ36,36を閉作動させ一時貯留部33
b,33cを空にする。
【0083】一方、一時貯留部51d,51eについて
は、エレベータ58をすでに収納している紙幣がフラッ
パ56,56に干渉しない位置まで上昇させた状態と
し、この状態でプッシャ57で押し込むことによりフラ
ッパ56,56を開作動させつつ紙幣をエレベータ58
上に受け渡し、その後、エレベータ58を紙幣がフラッ
パ56,56に干渉しない位置まで下降させ、プッシャ
57を上昇させることにより、フラッパ56,56を閉
作動させる。
【0084】なお、以上の動作を一時貯留部33b,3
3c,51d,51eのうち満杯になった一つについて
のみ行うようにしてもよいが、収納繰出部38aからの
繰り出し中断の回数を減らすために、上記のように満杯
になっていないものも含めてすべてについて行うように
する。
【0085】そして、一時貯留部33b,33cのシャ
ッタ36,36の閉作動および一時貯留部51d,51
eのフラッパ56,56の閉作動が完了すると、制御部
は、再び収納繰出部38aの収納空間49から紙幣繰出
部39により紙幣を繰り出させ、紙幣の分配補充を再開
する。
【0086】以上を繰り返して、収納繰出部38aの収
納空間49からすべての紙幣が一旦繰り出され、リジェ
クト収納部44および一時貯留・収納繰出部40a〜4
0c,53d,53eの一時貯留部33a〜33c,5
1d,51eのいずれかに送り出されると、制御部は、
補充処理が完了した旨を識別部29の識別結果とともに
図示せぬ上位機に表示させる。この上位機の表示からオ
ペレータが補充完了確認操作を上位機または操作部14
に入力すると、制御部は、後述の「収納処理」を行うこ
とになる。
【0087】なお、この内部充填分配補充処理時に、制
御部は、金種別の一時貯留・収納繰出部40b,40c
のそれぞれについて、ビルプレスセンサ102の検出状
態を監視しており、ビルプレスセンサ102で紙幣が検
出されている状態では、収納空間49に紙幣が図示せぬ
ビルプレスによる押圧が不要な量収納されていると判定
してビルプレスを待機させる一方、ビルプレスセンサ1
02で紙幣が検出されない状態になると、収納空間49
の紙幣がビルプレスによる押圧が必要な量まで減ったと
判定し、ビルプレスで紙幣を押圧させる。
【0088】「外部充填分配補充処理」なお、上記は、
「入金処理」を経て収納繰出部38aに収納された紙幣
を分配補充する「内部充填分配補充処理」を例にとり説
明したが、機体10外において補充紙幣を収納繰出部3
8aに充填しこれを機体10に装填して同様の分配補充
処理を行う「外部充填分配補充処理」の場合は、基本的
には上記した「内部充填分配補充処理」と同様の図11
に太線で示す外部充填分配補充処理ルートで処理を行う
ことになるが、収納繰出部38aから送り出される紙幣
には、偽券が含まれる可能性もあるので、判別部43あ
るいは識別部29で、偽券を含む判別不能紙幣とされた
紙幣および重送、斜行等の搬送異常紙幣とされた紙幣
は、すべて紙幣出金口20に送り出すことになる。
【0089】そして、収納繰出部38aの収納空間49
からすべての紙幣が一旦繰り出され、紙幣出金口20お
よび一時貯留部33a〜33c,51d,51eのいず
れかに送り出されると、制御部は、閉状態にあった紙幣
出金口20のシャッタ22を開作動させるとともに、補
充処理が完了した旨を識別部29の識別結果とともに図
示せぬ上位機に表示させる。この上位機の表示からオペ
レータが補充完了確認操作を上位機または操作部14に
入力すると、制御部は、後述の「収納処理」を行うこと
になる。
【0090】「収納処理」一時貯留・収納繰出部40a
〜40c,53d,53eにおいて、一時貯留部33a
〜33c,51d,51eに一時貯留させた紙幣等を収
納繰出部38a〜38c,52d,52eの収納空間4
9,61に収納させる。
【0091】すなわち、上記した「入金処理」で入金確
定操作が入力された場合、または、「入金口分配補充処
理」、「内部充填分配補充処理」および「外部充填分配
補充処理」で補充完了確認操作が入力された場合、制御
部は、一時貯留部33a〜33c,51d,51eの紙
幣を収納繰出部38a〜38c,52d,52eに、図
12に太線で示す収納処理ルートのように、一時貯留部
33a〜33cのそれぞれのシャッタ36,36を開作
動させる。
【0092】ここで、このシャッタ36,36の開作動
前に、フラッパ46,46上に紙幣が載置されていない
状態では、フラッパ46,46は、限界位置センサ10
5で検出される上限位置に閉状態で待機しているため、
シャッタ36,36からの紙幣は、このフラッパ46,
46に受け渡される。他方、シャッタ36,36の開作
動前に、フラッパ46,46上にすでに紙幣が載置され
ている状態では、フラッパ46,46は、ヘッドセンサ
100の検出に基づいて、載置された紙幣をシャッタ3
6,36の開閉に干渉しない位置まで下降させて閉状態
で待機しているため、シャッタ36,36からの紙幣
は、フラッパ46,46の紙幣上に受け渡される。
【0093】そして、シャッタ36,36から紙幣が受
け渡されると、制御部は、フラッパ46,46を下降さ
せる。この下降の途中、フラッパ46,46の上に載置
された紙幣がヘッドセンサ100で検出されなくなる時
点、すなわち紙幣がシャッタ36,36の開閉に干渉し
なくなる位置まで下降したことが検出された時点で、制
御部は、シャッタ36,36を閉作動させ一時貯留部3
3b,33cを空にする。一方、下降するフラッパ4
6,46については、フラッパ開閉センサ103により
開作動位置に位置したことが検出される、すなわち、す
でに収納空間49に収納されている紙幣に干渉せずかつ
該紙幣に最適に近づく位置まで下降したことが検出され
ると、下降を停止させるとともに、開作動させ、フラッ
パ46,46から、すでに収納空間49に収納されてい
る紙幣および筐体45の底板のいずれかに紙幣を受け渡
す。なお、この収納処理が「入金処理」に関連するもの
である場合には、この時点で、「入金処理」で入金され
た紙幣の入金が確定する。すなわち、入金された紙幣が
紙幣入出金機の管理下になる。
【0094】その後、制御部は、フラッパ46,46を
開状態のまま上昇させて、限界位置センサ105で上限
位置に位置したことが確認されると停止させ、フルセン
サ101により紙幣が検出されないことを条件に閉作動
させる。
【0095】また、制御部は、これと同時に、収納繰出
部52d,52eのそれぞれについて、すでに収納空間
61に収納されている紙幣量に応じた高さまでエレベー
タ58を上昇させた後、一時貯留部51d,51eのそ
れぞれのプッシャ57を下降させ、フラッパ56,56
上の紙幣を下方に押圧しフラッパ56,56を開作動さ
せながら、紙幣を収納空間61にすでに収納されている
エレベータ58上の紙幣の上に受け渡す。その後、エレ
ベータ58を最下位置まで下げる。
【0096】なお、以上の収納処理において、制御部
は、フルセンサ101で紙幣が検出されると、収納空間
49に紙幣がそれ以上の紙幣の収納が困難な量収納され
ていると判定し、収納処理を停止させる。
【0097】「整理計数処理」複数金種混在した紙幣か
ら指定した金種を計数しつつ分離する場合等の処理で、
オペレータにより紙幣が紙幣入金口21にセットされ操
作部14に「整理計数処理」の実行入力がなされると、
図示せぬ制御部は、紙幣入金口21により、紙幣を一枚
ずつ分離して繰り出させることになり、繰り出された紙
幣を、搬送路28および紙幣取入部32の所定部分で構
成される図13に太線で示す整理計数処理ルートで搬送
させ、その途中の識別部29の識別結果に基づいて振り
分ける。
【0098】すなわち、偽券を含む識別不能紙幣および
重送、斜行等の搬送異常紙幣と、真かつ汚損と識別され
た紙幣と、真かつ正で指定されていない金種の紙幣と、
真かつ正で指定された金種であって一時貯留部33a〜
33cの対応するものに貯留しきれない分の紙幣とが紙
幣出金口20に送り出され、真かつ正の紙幣のうち、指
定された金種のものが、適宜表裏反転部30を通過する
ことで表裏が取り揃えられた後、金種別に、一時貯留部
33a〜33cの対応するものに、それぞれの紙幣取入
部32から送り込まれる。このとき、一時貯留部33a
〜33cは、それぞれ、シャッタ36,36が閉状態と
されており、紙幣取入部32から送り込まれた紙幣をシ
ャッタ36,36の上側の貯留空間37に一時貯留させ
る。
【0099】具体的には、例えば、千券、二千券および
五千券を整理計数する場合には、真かつ正と識別された
紙幣のうち、指定されていない万券は、紙幣出金口20
に送り出され、二千券は一時貯留・収納繰出部40aの
一時貯留部33aに貯留され、千券は一時貯留・収納繰
出部40bの一時貯留部33bに貯留され、五千券は一
時貯留・収納繰出部40cの一時貯留部33cに一時貯
留される。
【0100】そして、紙幣入金口21からすべての紙幣
が一旦繰り出され、紙幣出金口20および一時貯留部3
3a〜33cのいずれかに送り込まれると、制御部は、
閉状態にあった紙幣出金口20のシャッタ22を開作動
させるとともに、整理計数処理が完了した旨を識別部2
9の識別結果とともに図示せぬ上位機に表示させる。こ
の表示からオペレータが整理計数完了確認操作を上位機
または操作部14に入力すると、制御部は、後述の「返
却処理」を行うことになる。
【0101】「返却処理」上記入金処理の結果の上位機
の表示に基づいてオペレータが入金キャンセル操作を上
位機または操作部14に入力した場合、および、上記
「整理計数処理」が完了した旨の上位機の表示からオペ
レータが整理計数完了確認操作を上位機または操作部1
4に入力した場合、制御部は、中層ユニット25の機体
10からの引き出しを可能とする。これにより、オペレ
ータは、図14に示すよう中層ユニット25を引き出し
て一時貯留部33a〜33cから紙幣を取り出すことに
なる。
【0102】「回収処理」一時貯留・収納繰出部40a
〜40c,53d,53eに収納されている紙幣を回収
する場合、オペレータにより上位機または操作部14に
回収処理を行う際の入力がなされると、制御部は、収納
繰出部38b,38cの収納空間49に収納させていた
紙幣を紙幣繰出部39によって最下のものから一枚ずつ
分離して繰り出させるとともに、収納繰出部52d,5
2eの収納空間61に収納させていた紙幣を紙幣繰出部
54によって最下のものから一枚ずつ分離して繰り出さ
せる。なお、回収処理の開始時点では、一時貯留・収納
繰出部40b,40c,53d,53eについて、一時
貯留部33b,33cおよび収納繰出部38b,38c
のフラッパ46,46より上側は空の状態であり、一時
貯留部51d,51eも空の状態である。
【0103】そして、これらの紙幣を、搬送路42,2
8の所定部分で構成される図15に太線で示す回収処理
ルートに沿って搬送させ、その途中の判別部43の判別
結果に基づいて振り分けを行う。
【0104】すなわち、判別部43で重送または斜行と
判定された搬送異常紙幣はリジェクト収納部44に送り
込まれ、判別部43で正常と判別された紙幣は、表裏が
取り揃えられることなく、一時貯留・収納繰出部40a
の一時貯留部33aにすべて送り込まれる。さらに、判
別部43で判別不能と判別された紙幣も、一時貯留・収
納繰出部40aの一時貯留部33aに送り込まれる。
【0105】このようにして、紙幣が、一時貯留部33
aに送り込まれ、一時貯留部33aが満杯となると、制
御部は、一旦、収納繰出部38b,38c,52d,5
2eからの紙幣の繰り出しを停止し、一時貯留部33a
のシャッタ36,36を開作動させ、収納繰出部38a
のフラッパ46,46に紙幣を受け渡す。
【0106】ここで、このシャッタ36,36の開作動
前に、収納繰出部38aに関して、フラッパ46,46
上に紙幣が載置されていない状態では、フラッパ46,
46は、限度位置センサ105で検出される上限位置に
閉状態で待機しているため、シャッタ36,36からの
紙幣は、このフラッパ46,46に受け渡される。他
方、シャッタ36,36の開作動前に、フラッパ46,
46上にすでに紙幣が載置されている状態では、フラッ
パ46,46は、ヘッドセンサ100の検出に基づい
て、載置された紙幣をシャッタ36,36の開閉に干渉
しない位置まで下降させて閉状態で待機しているため、
シャッタ36,36からの紙幣は、フラッパ46,46
の紙幣上に受け渡される。
【0107】そして、シャッタ36,36から紙幣が受
け渡されると、制御部は、フラッパ46,46をその上
に載置された紙幣がヘッドセンサ100で検出されなく
なる位置、すなわち紙幣がシャッタ36,36の開閉に
干渉しなくなる位置まで下降させて停止させ、この時点
で、シャッタ36,36を閉作動させ一時貯留部33a
を空にする。
【0108】そして、収納繰出部38aのフラッパ4
6,46への紙幣を受け渡し一時貯留部33aのシャッ
タ36,36の閉作動が完了すると、制御部は、再び収
納繰出部38b,38c,52d,52eの収納空間4
9,61から紙幣繰出部39,54により紙幣を繰り出
させ、上記と同様にして、一時貯留部33aに送り込
む。
【0109】以上を繰り返して、収納繰出部38b,3
8c,52d,52eの収納空間49,61からすべて
の収納紙幣が繰り出されて、リジェクト収納部44およ
び一時貯留部33aのいずれかに送り込まれ、収納繰出
部38b,38c,52d,52eの収納空間49,6
1が空になると、制御部は、一時貯留部33aのシャッ
タ36,36を開作動させ、収納繰出部38aのフラッ
パ46,46の紙幣上に紙幣を受け渡す。
【0110】そして、収納繰出部38aについて、シャ
ッタ36,36から紙幣が受け渡されると、制御部は、
フラッパ46,46を下降させる。この下降の途中、フ
ラッパ46,46の上に載置された紙幣がヘッドセンサ
100で検出されなくなる時点、すなわち紙幣がシャッ
タ36,36の開閉に干渉しなくなる位置まで下降した
ことが検出された時点で、制御部は、シャッタ36,3
6を閉作動させ一時貯留部33aを空にする。一方、下
降するフラッパ46,46については、フラッパ開閉セ
ンサ103により開作動位置に位置したことが検出され
る、すなわち、すでに収納空間49に収納されている紙
幣に干渉せずかつ該紙幣に最適に近づく位置まで下降し
たことが検出されると、下降を停止させるとともに、開
作動させ、フラッパ46,46から、すでに収納空間4
9に収納されている紙幣および筐体45の底板のいずれ
かに紙幣を受け渡す。
【0111】その後、制御部は、フラッパ46,46を
開状態のまま上昇させて、限界位置センサ105で上限
位置に位置したことが確認されると停止させ、フルセン
サ101により紙幣が検出されないことを条件に閉作動
させる。
【0112】以上のようにして、収納繰出部38b,3
8c,52d,52eの収納空間49,61の紙幣をす
べて収納繰出部38aに収納し、下層ユニット26を機
体10から引き出して、収納繰出部38aを機体10か
ら取り出して紙幣を回収する。
【0113】一方、以上の回収処理においては、収納繰
出部38b,38c,52d,52eから大量の紙幣が
収納繰出部38aに導入される。このため、一時貯留部
33aから紙幣を受け取るごとにフラッパ46,46に
載置される紙幣量は増大し、この増大する紙幣量に応じ
てフラッパ46,46が下降すると、最終的に、回収処
理の途中でも、フラッパ46,46はフラッパ開閉セン
サ103により開作動位置に位置したことが検出され
る、すなわち、すでに収納空間49に収納されている紙
幣に干渉せずかつ該紙幣に最適に近づく位置まで下降し
たことが検出されることがある。
【0114】このような場合には、制御部は、フラッパ
開閉センサ103により開作動位置に位置したことが検
出された時点から、下降量検出センサ112のセンサ部
114により検出されたセンサ穴116の数で下降量を
検出しつつ、この下降量が、上述した所定量となるま
で、フラッパ46,46上に載置される紙幣量に応じて
フラッパ46,46の閉状態での下降を許容する。これ
により、載置させる紙幣量が多い場合、フラッパ46,
46が、フラッパ開閉センサ103で検出された収納空
間49の紙幣の最上部のものに接触する直前の位置まで
下降する。
【0115】そして、フラッパ46,46が開作動位置
から予め設定された所定量下降したことが下降量検出セ
ンサ112により検出された場合には、制御部は、フラ
ッパ46,46の下降を停止させる。これにより、収納
繰出部38aは、図16に示すように、満杯状態とな
る。
【0116】このように、収納繰出部38aが満杯状態
になると制御部は、回収処理を中断する。すると、操作
者は、下層ユニット26を機体10から引き出し、収納
繰出部38aを下層ユニット26から取り外して、内部
の紙幣を取り出す。そして、紙幣が取り出されて空とな
った収納繰出部38aが再装填されると、回収処理を再
開する。なお、収納繰出部38b,38cの少なくとも
一方をも下層ユニット26に対し着脱可能とすること
で、収納繰出部38aで収納しきれない場合に、着脱可
能な収納繰出部38b,38cに収納して回収するよう
にしてもよい。
【0117】なお、紙幣入出金部11は、上記した各処
理以外に、収納繰出部38b,38c,52d,52e
の紙幣枚数を確定する精査処理等を行うことになる。
【0118】以上に述べたように、本実施形態の貨幣入
出金機によれば、その紙幣入出金部11において、紙幣
の回収のため機体10内の収納繰出部38a以外の場所
からこの収納繰出部38a内に紙幣を集める回収処理時
には、収納繰出部38aにおいて載置させた紙幣の量に
応じて下降するフラッパ46,46が開作動位置に位置
することをフラッパ開閉センサ103により検出した後
も、フラッパ46,46を閉状態で下降させるため、図
16に示すように、フラッパ46,46の開作動のため
の空間の分も、紙幣を収納繰出部38aに収納させるこ
とができる。したがって、機体10に対し着脱可能とさ
れ、受け入れた紙幣を最下のものから繰出可能な収納繰
出部38aに、回収処理時に効率よく紙幣を収納させる
ことができる。
【0119】しかも、フラッパ46,46が開作動位置
に位置することをフラッパ開閉センサ103により検出
すると、フラッパ46,46が開作動位置から予め設定
された所定量下降したことが下降量検出センサ112に
より検出されるまでさらにフラッパ46,46を下降さ
せて停止させるため、フラッパ46,46の開作動のた
めの空間の分確実にフラッパ46,46を下降させるこ
とができ、その分確実に紙幣を収納繰出部38aに収納
させることができる。したがって、機体10に対し着脱
可能とされ、受け入れた紙幣を最下のものから繰出可能
な収納繰出部38aに、回収処理時に一層効率よく紙幣
を収納させることができる。
【0120】加えて、下降量検出センサ112が多数の
センサ穴116を有するエンコーダプレート115と、
センサ穴116を検出するセンサ部114とからなるリ
ニアエンコーダであるため、昇降の駆動源として高価な
ステッピングモータを用いる必要がなく、開作動位置に
位置することが検出されたフラッパ46,46のさらな
る下降量を安価かつ正確に検出することができる。
【0121】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙幣入出金機によれば、紙幣の回収のため機体内
のスタッカ以外の場所から該スタッカ内に紙幣を集める
回収処理時には、載置させた紙幣の量に応じて下降する
フラッパが開作動位置に位置することをフラッパ開閉セ
ンサにより検出した後も、フラッパを閉状態で下降させ
るため、フラッパの開作動のための空間の分も、紙幣を
スタッカに収納させることができる。したがって、機体
に対し着脱可能とされ、受け入れた紙幣を最下のものか
ら繰出可能なスタッカに、回収処理時に効率よく紙幣を
収納させることができる。
【0122】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機によ
れば、紙幣の回収のため機体内のスタッカ以外の場所か
ら該スタッカ内に紙幣を集める回収処理時には、載置さ
せた紙幣の量に応じて下降するフラッパが開作動位置に
位置することをフラッパ開閉センサにより検出すると、
フラッパが開作動位置から予め設定された所定量下降し
たことが下降量検出センサにより検出されるまでさらに
フラッパを下降させて停止させるため、フラッパの開作
動のための空間の分確実にフラッパを下降させることが
でき、その分確実に紙幣をスタッカに収納させることが
できる。したがって、機体に対し着脱可能とされ、受け
入れた紙幣を最下のものから繰出可能なスタッカに、回
収処理時に一層効率よく紙幣を収納させることができ
る。
【0123】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機によ
れば、下降量検出センサがリニアエンコーダからなるた
め、昇降の駆動源として高価なステッピングモータを用
いる必要がなく、開作動位置に位置することが検出され
たフラッパのさらなる下降量を安価かつ正確に検出する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の紙幣入出金機の一実施形態としての
貨幣入出金機を示す斜視図である。
【図2】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の概略構成を
示す側断面図である。
【図3】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の収納繰出部
を示す正断面図である。
【図4】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の収納繰出部
を示す平断面図である。
【図5】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の収納繰出部
に設けられる一方のエンコーダプレートを示す平断面図
である。
【図6】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の収納繰出部
に設けられる他方のエンコーダプレートを示す平断面図
である。
【図7】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の入金処理ル
ートを示す側断面図である。
【図8】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の出金処理ル
ートを示す側断面図である。
【図9】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の入金口分配
補充処理ルートを示す側断面図である。
【図10】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の内部充填
分配補充処理ルートを示す側断面図である。
【図11】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の外部充填
分配補充処理ルートを示す側断面図である。
【図12】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の収納処理
ルートを示す側断面図である。
【図13】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の整理計数
処理ルートを示す側断面図である。
【図14】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の返却処理
時における中層ユニットを引き出した状態を示す側断面
図である。
【図15】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の回収処理
ルートを示す側断面図である。
【図16】 同貨幣入出金機の紙幣入出金部の回収処理
時の収納繰出部の一状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 機体 38a 収納繰出部(スタッカ) 46,46 フラッパ 103 フラッパ開閉センサ 112 下降量検出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対し着脱可能とされ、上部から紙
    幣を受け入れるとともに受け入れた紙幣を最下のものか
    ら繰出可能なスタッカと、 該スタッカ内に昇降可能に設けられ、閉状態で該スタッ
    カ内に受け入れた紙幣を載置させつつ載置させた紙幣の
    量に応じて下降する一方、載置させた紙幣を下方向に揺
    動する開作動により落下させて下方の収納空間に収納さ
    せる一対のフラッパと、 開作動が可能でありかつ前記収納空間に収納された紙幣
    に近づく開作動位置に前記フラッパが位置することを検
    出するフラッパ開閉センサと、 上部から受け入れた入金紙幣を、前記収納空間に収納す
    る収納処理を行う際には、閉状態で紙幣が載置された前
    記フラッパを、前記フラッパ開閉センサで前記開作動位
    置に位置することが検出されたことを条件に開作動させ
    る制御部とを有する紙幣入出金機であって、 前記制御部は、前記スタッカを機体から取り外すことに
    よる紙幣の回収のため機体内の前記スタッカ以外の場所
    から該スタッカ内に紙幣を集める回収処理を行う時に
    は、載置させた紙幣の量に応じて下降する前記フラッパ
    が前記開作動位置に位置することを前記フラッパ開閉セ
    ンサにより検出した後も、前記フラッパを閉状態で下降
    させることを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 【請求項2】 前記フラッパ開閉センサにより前記開作
    動位置に位置することが検出された前記フラッパのさら
    なる下降量を検出する下降量検出センサを設け、 前記制御部は、前記フラッパが前記開作動位置から予め
    設定された所定量下降したことが前記下降量検出センサ
    により検出されると、該フラッパの下降を停止させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の紙幣入出金機。
  3. 【請求項3】 前記下降量検出センサは、リニアエンコ
    ーダであることを特徴とする請求項2記載の紙幣入出金
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243102A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Laurel Seiki Kk 紙幣入出金機

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