JP3515370B2 - 紙幣入出金機 - Google Patents

紙幣入出金機

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JP3515370B2
JP3515370B2 JP16115698A JP16115698A JP3515370B2 JP 3515370 B2 JP3515370 B2 JP 3515370B2 JP 16115698 A JP16115698 A JP 16115698A JP 16115698 A JP16115698 A JP 16115698A JP 3515370 B2 JP3515370 B2 JP 3515370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入金された紙幣を
収納するとともに収納された紙幣を必要に応じて出金さ
せる紙幣入出金機に関する。
【0002】
【従来の技術】入金された紙幣を収納するとともに収納
された紙幣を必要に応じて出金させる紙幣入出金機とし
て、例えば、特開平6−44438号公報に開示された
もの等がある。この紙幣入出金機は、入金口に投入され
た紙幣を機体前部に設けられた入金スタッカの上部に一
時貯留させるとともに、該一時貯留させた紙幣を入金確
定後に入金スタッカの下部に収納させ、さらに、必要に
応じて入金スタッカから紙幣を、該入金スタッカの後側
に前後方向に配設された金種別のスタッカに分配して収
納させるとともに、この収納した紙幣を各スタッカから
繰り出して出金紙幣として使用するものである。この紙
幣入出金機では、各スタッカにおいて、紙幣を取り込む
取込機構と紙幣を繰り出す繰出機構が共に上部に設けら
れている。そして、取込機構で紙幣を取り込む際には、
内部に昇降可能に設けられたエレベータを紙幣の取り込
みに応じて下降させる一方、繰出機構で紙幣を繰り出さ
せる際には、エレベータを上昇させて収納紙幣を繰出機
構に接触させて繰り出しを行わせるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、金融
自由化の流れを受けて、コンビニエンスストア等の店先
に紙幣入出金機を設置する動きがあるが、上記のような
従来の紙幣入出金機は、全て大型であるため、レイアウ
ト上設置が困難になっている。このため、よりコンパク
トな紙幣入出金機が求められている。したがって、本発
明の目的は、機体全体をコンパクト化することができる
紙幣入出金機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の紙幣入出金機は、入金口に
投入され一枚ずつ分離されて機体内で搬送される紙幣を
取込機構により取り込んで収納させるとともに該収納し
た紙幣を繰出機構により一枚ずつ繰り出す一時貯留部
と、該一時貯留部から繰り出された紙幣のうち所定金種
の還流紙幣を取込機構により取り込んで収納させるとと
もに該収納した還流紙幣を出金用として繰出機構により
一枚ずつ繰り出す還流スタッカと、前記一時貯留部から
繰り出された紙幣のうち還流紙幣以外の紙幣を取り込ん
で収納させる収納部と、を有し、前記一時貯留部および
還流スタッカは共に、取込機構が上部側方に配置され繰
出機構が下部側方に配置されており、さらに繰出機構に
より紙幣を繰り出す際に収納紙幣を上方から押圧する状
態と取込機構により紙幣を取り込む際に収納紙幣から上
方に離間した状態で取込紙幣をガイドする状態とに揺動
するビルプレス部を有しており、前記入金口および収納
部を、機体における前部に上下に設けるとともに、前記
一時貯留部および還流スタッカを、機体における前記入
金口および収納部の後側に上下に配設してなることを特
徴としている。
【0005】このように、入金された紙幣を一時貯留さ
せる一時貯留部と還流紙幣を収納させる還流スタッカと
が共に、取込機構が上部側方に配置され繰出機構が下部
側方に配置された構成とされているため、取込機構およ
び繰出機構を両方上部に設ける場合に比して、内部にエ
レベータを持たない構造となりエレベータを昇降させる
機構等が不要となるとともに、例えば繰出機構による繰
り出し時に取込機構の干渉する部材を逃す機構等も不要
となる。加えて、繰出機構により紙幣を繰り出す際に収
納紙幣を上方から押圧するビルプレス部が必要となる
が、該ビルプレス部は、取込機構により紙幣を取り込む
際に収納紙幣から上方に離間した状態で取込紙幣をガイ
ドすることになり、言い換えれば、取込紙幣をガイドす
るために必要だったガイドを繰り出し時に揺動させてビ
ルプレス部として作動させることになる。よって、ビル
プレス部を紙幣の集積空間に対し完全に退避させるもの
に比して、ビルプレス部の移動量が小さくなる。以上に
より一時貯留部および還流スタッカをコンパクトにする
ことができる。しかも、入金口および収納部を、機体に
おける前部に上下に設けるとともに、上記のようにコン
パクト化が図られた一時貯留部および還流スタッカを、
機体における収納部の後側に上下に配設してなるため、
入金口、収納部、一時貯留部および還流スタッカを機体
内で効率良く配置することができる。
【0006】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機は、
請求項1記載のものに関して、前記還流スタッカを金種
別に複数有しており、これら還流スタッカを、機体にお
ける前記収納部の後側に上下に配設してなることを特徴
としている。これにより、還流スタッカを金種別に複数
有する場合にも、上記と同様、すべての還流スタッカを
コンパクトにすることができることになる。しかも、複
数の還流スタッカを一時貯留部とともに、機体における
収納部の後側に上下に配設してなるため、収納部、一時
貯留部および複数の還流スタッカを機体内で効率良く配
置することができる。
【0007】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機は、
請求項1または2記載のものに関して、前記一時貯留部
および還流スタッカの間に、前記入金口に接続された紙
幣搬送路が配置されていることを特徴としている。この
ように、一時貯留部および還流スタッカの間に、入金口
に接続された紙幣搬送路が配置されているため、これら
紙幣搬送路、一時貯留部および還流スタッカを機体内で
効率良く配置することができる。
【0008】本発明の請求項4記載の紙幣入出金機は、
請求項3記載のものに関して、前記一時貯留部および還
流スタッカより機体における前方の前記紙幣搬送路に、
これら一時貯留部および還流スタッカの少なくともいず
れか一方に上下方向の位置を重ねて、紙幣の判別を行う
入金判別部が設けられていることを特徴としている。こ
のように、紙幣の判別を行う入金判別部が、一時貯留部
および還流スタッカの少なくともいずれか一方に上下方
向の位置を重ねて配置されているため、これら入金判別
部、一時貯留部および還流スタッカを機体内で効率良く
配置することができる。
【0009】本発明の請求項5記載の紙幣入出金機は、
請求項4記載のものに関して、前記入金口および収納部
の間の機体における前部に、機体内で搬送される紙幣を
取り込んで収納させるとともに、該収納した紙幣を収納
状態で機体前方に移動して出金させる出金口が設けられ
ていることを特徴としている。このように、入金口およ
び収納部の間の機体における前部に、機体内で搬送され
る紙幣を出金させる出金口を配設してなるため、装置全
体のコンパクト化を図ったまま、入金口、入金判別部、
一時貯留部、還流スタッカ、出金口および収納部を機体
内で効率良く配置することができる。
【0010】本発明の請求項6記載の紙幣入出金機は、
請求項5記載のものに関して、前記出金口および収納部
より機体における後方の搬送路であって、前記一時貯留
部および還流スタッカより機体における前方の搬送路
に、紙幣の判別を行う出金判別部が設けられていること
を特徴としている。このように、出金口および収納部よ
り機体における後方の搬送路であって、一時貯留部およ
び還流スタッカより機体における前方の搬送路に、紙幣
の判別を行う出金判別部が設けられているため、装置全
体のコンパクト化を図ったまま、入金口、入金判別部、
一時貯留部、還流スタッカ、出金判別部、出金口および
収納部を機体内で効率良く配置することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の紙幣入出金機を図1〜図5に基づいて説明する。第1
の実施の形態の紙幣入出金機は、紙幣を受け入れるとと
もに受け入れた紙幣を必要に応じて繰り出すいわゆる還
流型のもので、具体的には、三金種が入金されそのうち
の一金種のみを還流させるものであり、機体11の前面
側(図における左側)の上部に入金口12と出金口13
とがそれぞれ一つずつ設けられており、入金口12が上
側に出金口13が下側に設けられている。入金口12に
は、外部から入金処理しようとする紙幣が集積状態でオ
ペレータにより投入されることになり、入金口12に投
入された紙幣は、繰出機構15により該紙幣が1枚ずつ
分離されて繰り出されることになる。ここで、入金口1
2には、ほぼ水平に沿って機体の後部位置まで延在する
搬送路(紙幣搬送路)16が接続されており、繰出機構
15で繰り出された紙幣は、この搬送路16に送られる
ようになっている。
【0012】繰出機構15は、軸線が左右方向に水平配
置された状態で設けられ、入金口12に投入された紙幣
の最下のものに当接してこれを搬送路16に向け蹴り出
す蹴出ローラ18と、軸線が左右方向に水平配置された
状態で設けられ、蹴出ローラ18で蹴り出された紙幣を
一枚ずつ分離して搬送路16に繰り出す繰出ローラ19
および分離ローラ20とを有している。ここで、分離ロ
ーラ20は、図示せぬワンウエイクラッチにより、下側
部分を前方へ移動させる方向の回転のみが許容され、逆
方向の回転が規制されるようになっており、これによ
り、繰出ローラ19に接触する以外の紙幣の取り込みを
規制する。入金口12には、開閉自在の入金口シャッタ
21が設けられている。
【0013】搬送路16は、機体11の後部位置の分岐
点23で、上方向に延在した後に機体11における前方
向に略水平に延在する搬送路24と、下方向に延在した
後に機体11における前方向に略水平に延在する搬送路
25とに分岐されており、分岐点23には、搬送路16
からの紙幣を搬送路24と搬送路25とに振り分ける振
分部26が設けられている。搬送路16の途中には紙幣
の金種、真偽、斜め送り、多重送りなどを判別する入金
判別部27が設けられている。
【0014】搬送路25は、機体11の前部位置の分岐
点29で、上方向に延在した後に機体11における前方
向に延在する搬送路30と、そのまま機体11における
前方向に延在する搬送路31とに分岐されており、分岐
点29には、搬送路25からの紙幣を搬送路30と搬送
路31とに振り分ける振分部32が設けられている。搬
送路25の途中には、紙幣の斜め送り、多重送りなどを
判別する出金判別部33が設けられており、また、搬送
路30には、出金口13が接続されている。さらに、搬
送路31には、機体前部における出金口13の下側に設
けられるとともに該搬送路31を介して機体11におけ
る前方向に向け搬送されてきた紙幣を上部の取込機構3
5により集積空間36内に取り込んで集積状態で収納さ
せる収納スタッカ(収納部)37が接続されている。
【0015】収納スタッカ37は、鉛直状態で左右方向
に配置された第1立設板部38と該第1立設板部38の
下端から機体11における後方に水平に延出する底板部
39と該底板部39の後端から第1立設板部38と並行
に配置された第2立設板部40とを有する収納筐体41
を具備している。
【0016】取込機構35は、収納筐体41内の集積空
間36における上部側方、具体的には第2立設板部40
の上側に設けられており、軸線が左右方向に水平配置さ
れた状態で設けられるとともに、搬送路31を介して搬
送される紙幣を収納筐体41内に略水平状態で前方向に
放出させる導入ローラ42および送りローラ43と、導
入ローラ42に付設され導入ローラ42および送りロー
ラ43で放出され第1立設板部38に当接された紙幣の
後端を下方すなわち底板部39に向け叩き落とす羽根車
44とを有している。これにより導入ローラ42および
送りローラ43から放出された紙幣は、第1立設板部3
8で放出先端側が揃えられた後、その後端を羽根車64
にて叩き落とされて、順次下から上へその表裏面を上下
方向に向けて集積され集積空間36内に収納される。な
お、収納スタッカ37は、機体11の前部に着脱自在に
設けられている。
【0017】搬送路24には、該搬送路24を介して機
体11における前方向に向け搬送されてきた紙幣を内部
に取り込んで収納させるとともに内部に収納した紙幣を
一枚ずつ機体11における後方側に繰り出す一時貯留部
46が設けられており、該一時貯留部46には、該一時
貯留部46から機体11における後方に向いた後にUタ
ーンし、該一時貯留部46の下側で機体11における前
方側に略水平延在して、一時貯留部46と入金判別部2
7との間位置で上方に向けられ、その後、入金判別部2
7の上側で機体11の前方向に水平延在し、最後に入金
判別部27と入金口12との間で下方向に延在して、搬
送路16の入金判別部27と入金口12との間位置に合
流する搬送路47が接続されている。
【0018】搬送路16の入金判別部27と分岐点23
との間の分岐点48には、機体11における前方側にU
ターンする搬送路49が下側に接続されており、分岐点
48には、搬送路16からの紙幣をそのまま搬送路16
で分岐点23まで搬送させる状態と分岐点48から搬送
路49で搬送させる状態とに振り分ける振分部50が設
けられている。搬送路49には、該搬送路49を介して
機体11における前方向に向け搬送されてきた紙幣を内
部に取り込んで収納させるとともに内部に収納した紙幣
を一枚ずつ機体11における後方側に繰り出す還流スタ
ッカ52が設けられており、該還流スタッカ52には、
該還流スタッカ52から機体11における後方に向いた
後にUターンし、該還流スタッカ52の下側で搬送路2
5の分岐点23と出金判別部33との間に合流する搬送
路54が接続されている。
【0019】ここで、一時貯留部46は、機体11内に
一つのみ設けられており、入金口12に投入され一枚ず
つ分離されて機体11内で搬送される紙幣を取り込んで
収納させることになり、還流スタッカ52は、機体11
内に一つのみ設けられており、一時貯留部46から繰り
出された紙幣のうち所定金種の還流紙幣(この場合千
券)を取り込んで収納させることになる。加えて、収納
スタッカ37は、機体11内に一つのみ設けられてお
り、一時貯留部46から繰り出された紙幣のうち前記還
流スタッカ52に収納できなかった紙幣、すなわち、前
記所定金種の還流紙幣以外の紙幣(この場合万券および
五千券)と、前記還流スタッカ52が満杯状態のときの
還流紙幣と、出金に適さない損券状態の還流紙幣と、還
流紙幣であるか否かを判別できなかった搬送異常紙幣な
どを取り込んで収納させることになる。なお、収納スタ
ッカ37は紙幣の機体11内への繰り出しは行わない。
【0020】一時貯留部46および還流スタッカ52は
全く同一構造のもので、共に機体11の後部に設けられ
ている。一時貯留部46および還流スタッカ52は、そ
れぞれ、鉛直状態で左右方向に配置された立設板部55
と該立設板部55の下端から機体11における後方に水
平に延出する底板部56とを有する収納筐体57と、底
板部56の延出先端側の上方に略鉛直状態で左右方向に
配置された別体板部58とを有している。
【0021】一時貯留部46においては搬送路24に接
続され還流スタッカ52においては搬送路49に接続さ
れる取込機構60は、収納筐体57および別体板部58
で画成される集積空間61の機体11における後部かつ
上部に設けられるもので、具体的には別体板部58の上
側に設けられている。この取込機構60は、軸線が左右
方向に水平配置された状態で設けられるとともに、一時
貯留部46においては搬送路24、還流スタッカ52に
おいては搬送路49を介して搬送される紙幣を、収納筐
体57内に略水平状態で前方向に放出させる導入ローラ
62および送りローラ63と、導入ローラ62に付設さ
れ、導入ローラ62および送りローラ63で放出され立
設板部55に当接された紙幣の後端を下方すなわち底板
部56に向け叩き落とす羽根車64とを有している。
【0022】これにより、一時貯留部46においては搬
送路24で搬送され還流スタッカ52においては搬送路
49を介して搬送されて導入ローラ62および送りロー
ラ63から放出された紙幣は、それぞれ、立設板部55
で放出先端側が揃えられた後、その後端を羽根車64に
て叩き落とされて、順次下から上へその表裏面を上下方
向に向けて集積空間61内で集積され収納される。
【0023】一時貯留部46においては搬送路47に接
続され還流スタッカ52においては搬送路54に接続さ
れる繰出機構65は、集積空間61の下部乃至下部側方
に設けられるもので、底板部56の下側に、軸線が左右
方向に水平配置され底板部56より上側に所定量突出さ
せられた状態で設けられて収納筐体57に収納された状
態にある紙幣を載置させる蹴出ローラ66と、底板部5
6の蹴出ローラ66より後側の下側位置に軸線が左右方
向に水平配置された状態で設けられた繰出ローラ67
と、該繰出ローラ67の上側に軸線が左右方向に水平配
置された状態で設けられた分離ローラ68と、繰出ロー
ラ67より後側に軸線が左右方向に水平配置された状態
で設けられた搬送ローラ69と、該搬送ローラ69の上
側に軸線が左右方向に水平配置された状態で設けられた
送出ローラ70とを有している。ここで、分離ローラ6
8は、図示せぬワンウエイクラッチにより、下側部分を
前方へ移動させる方向の回転のみが許容され、逆方向の
回転が規制されるようになっており、これにより、繰出
ローラ67に接触する以外の紙幣の繰り出しを規制す
る。
【0024】上記により、蹴出ローラ66が集積紙幣の
最下のものを繰出ローラ67および分離ローラ68の方
向に蹴り出すと、繰出ローラ67および分離ローラ68
が蹴り出された紙幣を一枚ずつに分離して繰り出して搬
送ローラ69および送出ローラ70に受け渡すことにな
り、その結果、一時貯留部46においては搬送路47に
還流スタッカ52においては搬送路54に紙幣を送り出
すことになる。
【0025】一時貯留部46および還流スタッカ52
は、さらに、ビルプレス部72を有している。ビルプレ
ス部72は、紙幣を繰り出す際には下方に揺動して、蹴
り出しを良好にさせるため蹴出ローラ66に押し付ける
べく上方から収納紙幣を押圧するとともに、紙幣を受け
入れる際には、上方に揺動し収納紙幣から離間して、取
込機構60の導入ローラ62および送りローラ63から
放出された紙幣を案内するものである。
【0026】ビルプレス部72は、収納筐体57の機体
11における前方位置(すなわち取込機構60に対し反
対側)において左右方向に水平配置された状態で図示せ
ぬユニットフレームに回転自在に支持された駆動軸73
と、該駆動軸73に固定されるとともに、集積空間61
内に延出する支持アーム74と、該支持アーム74の延
出先端に左右方向に水平配置された揺動軸75を中心に
揺動自在に支持されたビルプレス76とを有している。
【0027】ここで、ビルプレス76は、略板状をなし
ており、略水平延在された状態で前後方向におけるその
中間所定位置で前記揺動軸75に吊り下げられるように
支持されていて、下側の紙幣を押圧するときに略水平状
態で押圧可能となっている。なお、図示は略すが、駆動
軸73には、ビルプレス76を下方向に移動させるよう
付勢するバネ部材がユニットフレームとの間に設けられ
ている。そして、駆動軸73が図示せぬカム機構で回転
駆動されることで、該駆動軸73に固定された支持アー
ム74が揺動し、ビルプレス76を集積空間61内にお
いて昇降させることになる。
【0028】ここで、カム機構の駆動力で駆動軸73を
駆動することにより所定の上昇限界位置に位置した状態
で、ビルプレス76は、収納された集積紙幣から離間
し、かつ、図示せぬバネの付勢力でその機体11におけ
る後側を上方に位置させるよう水平に対し若干傾斜さ
れ、その後端部の高さを取込機構60の導入ローラ62
および送りローラ63の間の紙幣導入位置近傍であって
その若干上側に位置させて、導入ローラ62および送り
ローラ33から放出された紙幣を、水平に対し若干先端
が下方に位置するよう案内する。カム機構の駆動軸73
に対する駆動力を解除すると、自重および図示せぬバネ
部材の付勢力によって、支持アーム74は、可能な限り
ビルプレス76を下降させて集積紙幣を下方向に押圧す
ることになる。
【0029】以上に述べたように、一時貯留部46およ
び還流スタッカ52は、共に、内部に収納した紙幣を昇
降させるエレベータを持たないものであり、しかも集積
させた紙幣を一つの集積空間61のみに収納させるもの
である。また、一時貯留部46および還流スタッカ52
は、機体11における収納スタッカ37の後側に上下に
配設されており、具体的には、互いに機体11の前後方
向および左右方向における位置を重ねた状態で上下に配
置されていて、特に機体11における左右方向における
位置は完全に一致させている。
【0030】さらに、一時貯留部46および還流スタッ
カ52の上下方向における間には、入金口12に接続さ
れた搬送路16が配置されている。加えて、一時貯留部
46および還流スタッカ52より機体11における前方
の搬送路16に、これら一時貯留部46および還流スタ
ッカ52の少なくともいずれか一方(この場合両方)に
上下方向および左右方向の位置を重ねて、紙幣の判別を
行う入金判別部27が設けられている。
【0031】出金口13は、搬送路30を介して機体1
1における前方向に向け搬送されてきた紙幣を取り込む
取込機構78を機体11における後部かつ上部に有して
おり、機体11に対し前後にスライド可能に支持された
箱状の出金トレイ79を有している。取込機構78は、
軸線が左右方向に水平配置された状態で設けられるとと
もに、搬送路30を介して搬送される紙幣を略水平状態
で前方向に放出させる導入ローラ80および送りローラ
81と、導入ローラ80に付設され、導入ローラ80お
よび送りローラ81で放出された紙幣の後端を下方すな
わち出金トレイ79に向け叩き落とす羽根車82とを有
している。これにより導入ローラ80および送りローラ
81から放出された紙幣は、その後端を羽根車64にて
叩き落とされ、順次下から上へその表裏面を上下方向に
向けて集積され出金トレイ79内に収容される。
【0032】出金トレイ79は、機体11に対し前後方
向にスライド可能とされており、図示せぬ移動駆動部で
移動させられる。そして、機体11内に収納された状態
で搬送路30からの紙幣を受け入れる一方、紙幣の受け
入れが完了すると、機体11からその一部が前方に突出
されて、出金紙幣の取り出しを容易とする。
【0033】次に、以上のような構成の第1の実施の形
態の紙幣入出金機の作動を各処理別に説明する。 「入金処理」紙幣入出金機の図示せぬ操作部あるいは図
示せぬ上位機の操作部に入金金額と入金処理の実行の操
作とが入力されると、入金処理の開始に当って、入金口
シャッタ21を開放するとともに、一時貯留部46のビ
ルプレス部72のビルプレス76を所定の上昇限界位置
に位置する状態とする。そして、紙幣が入金口12に投
入されたことが図示せぬセンサで検出されると、入金口
シャッタ21を閉じ、その後、入金口12の繰出機構1
5により搬送路16に対し紙幣を一枚ずつ分離して繰り
出させる。すると、紙幣が一枚ずつ搬送路16で搬送さ
れ、その途中で入金判別部27により、紙幣の金種、真
偽、斜め送り、多重送りなどが判別される(図1の太線
参照)。
【0034】そして、入金判別部27で偽、斜め送り、
多重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を、振分
部50,26,32により搬送路16,25,30で搬
送させて、出金口13に送り、該出金口13で取込機構
78により出金トレイ79に受け渡させる(図1の太破
線参照)。一方、入金判別部27で正常紙幣と判別され
た紙幣を、振分部50,26により搬送部16,24で
搬送させて、一時貯留部46に送り、該一時貯留部46
の取込機構60でその集積空間61に一時貯留させる。
このとき、一時貯留部46のビルプレス76が取込機構
60により取り込まれる紙幣を案内する(図1の太実線
参照)。
【0035】入金口12に投入されたすべての紙幣が一
時貯留部46および出金口13のいずれかに収納される
と、出金口13に紙幣がある場合には、出金トレイ79
をリジェクト紙幣の取り出しのため機体11から突出さ
せるとともに、出金口13の紙幣の有無に拘わらず、入
金判別部27の判別結果から一時貯留部46に収納され
た入金金額を図示せぬ表示部に表示させて入金処理を終
了する。
【0036】ここで、出金トレイ79を突出させた場合
には、出金トレイ79から紙幣が取り出されたことが図
示せぬセンサで検出されると、出金トレイ79を引込ま
せる。なお、出金トレイ79を所定時間突出させても紙
幣が取り出されない場合は、アラームを発生させて紙幣
が取り出されるまで待機したり、出金トレイ79を引込
ませてアラームを発生させ、取り引きを中止させたりす
ることが可能である。また、この入金処理の終了状態
は、以下に示す、「収納処理」、「入金返却処理」が実
行されるまでの一時的なもので、出金口13にリジェク
トされた紙幣の再度の「入金処理」が可能となってい
る。
【0037】「収納処理」上記入金処理の後、入金金額
を了承する操作が図示せぬ操作部の確定ボタンで入力さ
れると、一時貯留部46に収納されていた紙幣を収納す
る収納処理を実行する(図2の太線参照)。なお、紙幣
入出金機の図示せぬ操作部あるいは図示せぬ上位機の操
作部に入力された入金金額が入金判別部27の判別結果
に基づく入金金額より多い場合には、了承する操作が入
力されても収納処理は行わない。
【0038】収納処理の実行時には、一時貯留部46の
ビルプレス76を下降押圧状態として紙幣を押圧させる
とともに還流スタッカ52のビルプレス76を所定の上
昇限界位置に位置する状態とする。そして、一時貯留部
46の繰出機構65により紙幣を搬送路47に一枚ずつ
繰り出させて、搬送路16で搬送させる。
【0039】この搬送路16による搬送中に入金判別部
27で再度判別が行われ、出金紙幣として使用する所定
金種の還流紙幣(この場合千券)を振分部50により搬
送路49に送って、還流スタッカ52の取込機構60で
該還流スタッカ52の集積空間61に収納させる。一
方、前記還流紙幣以外の紙幣(この場合五千券および万
券)を振分部50によりそのまま搬送路16で搬送させ
て、振分部26,32により搬送路25,31で搬送さ
せて収納スタッカ37にその取込機構35で収納させ
る。
【0040】なお、このとき、還流スタッカ52が満杯
の状態にあることが図示せぬセンサで検出されると、還
流紙幣もそれ以外の紙幣と同様のルートで収納スタッカ
37に収納させる。また、還流紙幣であっても、出金紙
幣に適さない損券状態の還流紙幣についても収納スタッ
カ37に収納させるとともに、入金判別部27で斜め送
りあるいは多重送りと判別された紙幣も同様のルートで
収納スタッカ37に収納させる。
【0041】このようにして一時貯留部46にあった紙
幣がすべて還流スタッカ52および収納スタッカ37の
いずれかに収納されると、収納処理を終了する。なお、
還流スタッカ52に紙幣が取り込まれる際に、還流スタ
ッカ52のビルプレス76が取込機構60により取り込
まれる紙幣を案内する。
【0042】「入金返却処理」上記入金処理の後、入金
判別部27の判別結果から入金金額を図示せぬ表示部に
表示させた後、入金を了承しないキャンセル操作が図示
せぬ操作部のキャンセルボタンに入力されると、一時貯
留部46に収納されていた紙幣をすべて排出させる(図
3の太線参照)。すなわち、一時貯留部46のビルプレ
ス76を下降押圧状態として紙幣を押圧させるととも
に、一時貯留部46の繰出機構65により紙幣を搬送路
47に一枚ずつ繰り出させ該搬送路47で搬送させ、さ
らに振分部50,26,32により搬送路16,25,
30で搬送させて、取込機構78により出金口13の出
金トレイ79に受け渡させる。
【0043】このようにして一時貯留部46にあった紙
幣がすべて出金トレイ79に受け渡されると、該出金ト
レイ79を紙幣取り出しのため機体11から突出させ
る。そして、出金トレイ79から紙幣が取り出されたこ
とが図示せぬセンサで検出されると、出金トレイ79を
機体11内に引込ませて入金返却処理を終了する。な
お、出金トレイ79を所定時間突出させても紙幣が取り
出されない場合は、アラームを発生させて紙幣が取り出
されるまで待機したり、出金トレイ79を引込ませてア
ラームを発生させ、取り引きを中止させたりすることが
可能である。
【0044】「出金処理」紙幣入出金機の図示せぬ操作
部あるいは図示せぬ上位機の操作部に入力された入金金
額が、入金処理時の入金判別部27の判別結果に基づく
入金金額より少ない場合には、収納処理の後、必要に応
じて差額を出金させる出金処理を行う(図4の太線参
照)。まず、出金処理の開始に当って還流スタッカ52
のビルプレス76を下降押圧状態とする。そして、還流
スタッカ52の繰出機構65により搬送路54に対し紙
幣を一枚ずつ分離して繰り出させる。すると、紙幣が一
枚ずつ搬送路54および搬送路25で搬送され、その途
中で出金判別部33により、紙幣の斜め送り、多重送り
などが判別される。
【0045】そして、出金判別部33で、斜め送り、多
重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を、振分部
32により搬送路31で搬送させて収納スタッカ37に
送り、該収納スタッカ37で取込機構35により収納さ
せる(図4の太破線参照)。一方、出金判別部33で正
常と判別された紙幣を、振分部32により搬送路30で
搬送させて出金口13に送り該出金口13で取込機構7
8により出金トレイ79に受け渡させる(図4の太実線
参照)。
【0046】出金処理で出金させるべきすべての紙幣が
出金トレイ79に受け渡されると、出金トレイ79を紙
幣取り出しのため機体11から突出させる。そして、出
金トレイ79から紙幣が取り出されたことが図示せぬセ
ンサで検出されると、出金トレイ79を引込ませて出金
処理を終了する。なお、出金トレイ79を所定時間突出
させても紙幣が取り出されない場合は、アラームを発生
させて紙幣が取り出されるまで待機したり、出金トレイ
79を引込ませてアラームを発生させ、取り引きを中止
させたりすることが可能である。
【0047】「回収処理」紙幣入出金機の図示せぬ操作
部あるいは図示せぬ上位機の操作部に回収処理の実行の
操作が入力されると、回収処理の開始に当って、還流ス
タッカ52のビルプレス76を下降押圧状態とする。次
に、還流スタッカ52の繰出機構65により搬送路54
に対し紙幣を一枚ずつ分離して繰り出させ、すべての紙
幣を、振分部32により、搬送路54,25,31で搬
送させて収納スタッカ37に送り該収納スタッカ37に
その取込機構35で収納させる(図5の太線参照)。そ
して、還流スタッカ52のすべての紙幣が収納スタッカ
37に収納されると、回収処理を終了させる。その後、
オペレータが収納スタッカ37を機体11から取り外し
て紙幣を回収する。
【0048】以上に述べた第1の実施の形態の紙幣入出
金機によれば、入金された紙幣を一時貯留させる一時貯
留部46と還流紙幣を収納させる還流スタッカ52とが
共に、取込機構60が上部側方に配置され繰出機構65
が下部側方に配置された構成とされているため、取込機
構60および繰出機構65を両方上部に設ける場合に比
して、内部にエレベータを持たない構造となりエレベー
タを昇降させる機構等が不要となるとともに、例えば繰
出機構65による繰り出し時に取込機構60の干渉する
部材を逃す機構等も不要となる。加えて、繰出機構65
により紙幣を繰り出す際に収納紙幣を上方から押圧する
ビルプレス部72が必要となるが、該ビルプレス部72
は、取込機構60により紙幣を取り込む際に収納紙幣か
ら上方に離間した状態で取込紙幣をガイドすることにな
り、言い換えれば、取込紙幣をガイドするために必要だ
ったガイドを繰り出し時に揺動させてビルプレス部72
として作動させることになる。よって、ビルプレス部7
2を紙幣の集積空間61に対し完全に退避させるものに
比して、ビルプレス部72の移動量が小さくなる。
【0049】以上により一時貯留部46および還流スタ
ッカ52をコンパクトにすることができる。しかも、入
金口12および収納スタッカ37を機体11における前
部に上下に設けるとともに、上記のようにコンパクト化
が図られた一時貯留部46および還流スタッカ52を、
機体11における入金口12および収納スタッカ37の
後側に上下に配設してなるため、入金口12、収納スタ
ッカ37、一時貯留部46および還流スタッカ52を機
体11内で効率良く配置することができる。したがっ
て、機体11の全体をコンパクト化することができる。
【0050】また、一時貯留部46および還流スタッカ
52の間に、入金口12に接続された搬送路16が配置
されているため、これら搬送路16、一時貯留部46お
よび還流スタッカ52を機体11内で効率良く配置する
ことができる。したがって、機体11の全体をさらにコ
ンパクト化することができる。
【0051】加えて、紙幣の判別を行う入金判別部27
が、一時貯留部46および還流スタッカ52より機体1
1における前方の搬送路16に、これら一時貯留部46
および還流スタッカ52の少なくともいずれか一方に上
下方向の位置を重ねて配置されているため、これら入金
判別部27、一時貯留部46および還流スタッカ52を
機体11内で効率良く配置することができる。したがっ
て、機体11の全体をさらにコンパクト化することがで
きる。
【0052】さらに、入金口12および収納スタッカ3
7の間の機体11における前部に、機体11内で搬送さ
れる紙幣を出金させる出金口13を配設してなるため、
入金口12、入金判別部27、一時貯留部46、還流ス
タッカ52、出金口13および収納スタッカ37を機体
11内で効率良く配置することができる。したがって、
機体11の全体をさらにコンパクト化することができ
る。
【0053】さらにまた、出金口13および収納スタッ
カ37より機体11における後方の搬送路であって、一
時貯留部46および還流スタッカ52より機体11にお
ける前方の搬送路25に、紙幣の判別を行う出金判別部
33が設けられているため、入金口12、入金判別部2
7、一時貯留部46、還流スタッカ52、出金判別部3
3、出金口13および収納スタッカ37を機体11内で
効率良く配置することができる。したがって、機体11
の全体をさらにコンパクト化することができる。
【0054】次に、本発明の第2の実施の形態の紙幣入
出金機を図6〜図10を参照して以下に第1の実施の形
態との相違部分を中心に説明する。なお、第1の実施の
形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略
す。
【0055】第2の実施の形態の紙幣入出金機は、三金
種が入金されそのうちの二金種を還流させるものであ
り、搬送路25の搬送路54との接続位置と分岐点23
との間の分岐点90から下方に延出した後に機体11に
おける前方向に延出する搬送路91を有していて、分岐
点90には、搬送路25の紙幣をそのまま搬送路25で
搬送させる状態と、搬送路91で搬送させる状態とに振
り分ける振分部92が設けられている。
【0056】搬送路91には、該搬送路91を介して機
体11における前方向に向け搬送されてきた紙幣を内部
に取り込んで収納させるとともに内部に収納した紙幣を
一枚ずつ機体11における後方側に繰り出す還流スタッ
カ94が設けられており、該還流スタッカ94には、該
還流スタッカ94から機体11における後方に向いた後
にUターンし、該還流スタッカ94の下側で略水平に延
在して、さらに還流スタッカ94の前側で上方に延在し
て、搬送路25の搬送路54との接続位置と出金判別部
33との間に合流する搬送路95が接続されている。
【0057】これにより、機体11内に二つの還流スタ
ッカ52および還流スタッカ94が設けられており、還
流スタッカ52が一時貯留部46から繰り出された紙幣
のうち所定の第1金種の還流紙幣(例えば千券)を取り
込んで収納させ、還流スタッカ94が一時貯留部46か
ら繰り出された紙幣のうち所定の第2金種の還流紙幣
(例えば五千券)を取り込んで収納させることになる。
【0058】この還流スタッカ94も、上述した還流ス
タッカ52と同一の構造のものであり、集積空間61の
機体11における後部かつ上部側方に設けられた取込機
構60が搬送路91に接続されており、集積空間61の
下部側方に設けられた繰出機構65が、搬送路95に接
続されている。
【0059】これにより、搬送路91で搬送される紙幣
は、取込機構60の導入ローラ62および送りローラ6
3で放出され、所定の上昇限界位置に位置するビルプレ
ス76で案内されて、集積空間61内で集積され収納さ
れることになる。
【0060】また、繰出機構65においては、ビルプレ
ス76で押圧された集積紙幣の最下のものを蹴出ローラ
66が繰出ローラ67および分離ローラ68の方向に蹴
り出し、繰出ローラ67および分離ローラ68が蹴り出
された紙幣を一枚ずつに分離して繰り出して搬送ローラ
69および送出ローラ70に受け渡し搬送路95に送り
出すことになる。この還流スタッカ94も、内部に収納
した紙幣を昇降させるエレベータを持たないものであ
り、しかも集積させた紙幣を一つの集積空間61のみに
収納させるものである。
【0061】加えて、搬送路31は、途中位置の分岐点
96から下方に延出する搬送路97を有しており、分岐
点96には、搬送路31の紙幣をそのまま搬送路31で
搬送させる状態と搬送路97で搬送させる状態とに振り
分ける振分部98が設けられている。そして、搬送路9
7には、リジェクト紙幣を収納させるリジェクトボック
ス100が接続されており、搬送路31は機体11にお
ける前端部で下方に向けられた後、収納スタッカ101
に接続されている。
【0062】還流スタッカ94が増えた分、機体11の
高さが高くなったことから、収納スタッカ101は、そ
の集積空間102の高さが高くなり、収納量を増大させ
ている。ここで、集積空間102には、昇降可能なエレ
ベータ103が設けられている。収納スタッカ101
は、集積空間102を画成するため、鉛直状態で左右方
向に配置された第1立設板部104と、第1立設板部1
04に対し機体11における後側に平行に配置された第
2立設板部105とを有している。
【0063】上記した集積空間102における上部、具
体的には第2立設板部105の上側には取込機構106
が設けられており、取込機構106は、軸線が左右方向
に水平配置された状態で設けられるとともに、搬送路3
1を介して搬送される紙幣を集積空間102内に略水平
状態で前方向に放出させる導入ローラ107および送り
ローラ108と、導入ローラ107に付設され、導入ロ
ーラ107および送りローラ108で放出され第1立設
板部104に当接された紙幣の後端を下方すなわちエレ
ベータ103に向け叩き落とす羽根車109とを有して
いる。これにより導入ローラ107および送りローラ1
08から放出された紙幣は、第1立設板部104で放出
先端側が揃えられて順次下から上へその表裏面を上下方
向に向けて集積され集積空間102内に収納される。収
納スタッカ101は、紙幣の繰り出しは行わず、また機
体11の前部に着脱自在に設けられている。また、リジ
ェクトボックス100も、紙幣の繰り出しは行わず、ま
た機体11の前部であって収納スタッカ101の後側に
着脱自在に設けられている。
【0064】そして、一時貯留部46、還流スタッカ5
2および還流スタッカ94は、機体11における入金口
12および収納スタッカ101の後側に上下に配設され
ており、具体的には、互いに機体11の前後方向および
左右方向における位置を重ねた状態で上下に配置されて
いて、特に機体11における左右方向における位置は完
全に一致させている。
【0065】次に、以上のような構成の第2の実施の形
態の紙幣入出金機の作動を各処理別に説明する。 「入金処理」紙幣入出金機の図示せぬ操作部あるいは図
示せぬ上位機の操作部に入金金額と入金処理の実行の操
作とが入力されると、入金処理の開始に当って、入金口
シャッタ21を開放するとともに、一時貯留部46のビ
ルプレス部72のビルプレス76を所定の上昇限界位置
に位置する状態とする。紙幣が入金口12に投入された
ことが図示せぬセンサで検出されると、入金口シャッタ
21を閉じ、その後、入金口12の繰出機構15により
搬送路16に対し紙幣を一枚ずつ分離して繰り出させ
る。すると、紙幣が一枚ずつ搬送路16で搬送され、そ
の途中で入金判別部27により、紙幣の金種、真偽、斜
め送り、多重送りなどが判別される(図6の太線参
照)。
【0066】そして、入金判別部27で偽、斜め送り、
多重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を、振分
部50,26,92,32により搬送路16,25,3
0で搬送させて、出金口13に送り、該出金口13で取
込機構78により出金トレイ79に受け渡させる(図6
の太破線参照)。一方、入金判別部27で正常紙幣と判
別された紙幣を、振分部50,26により搬送路16,
24で搬送させ、一時貯留部46に送り、該一時貯留部
46の取込機構60でその集積空間61に一時貯留させ
る。このとき、一時貯留部46のビルプレス76が取込
機構60により取り込まれる紙幣を案内する(図6の太
実線参照)。
【0067】入金口12に投入されたすべての紙幣が一
時貯留部46および出金口13のいずれかに収納される
と、出金口13に紙幣がある場合には、出金トレイ79
をリジェクト紙幣の取り出しのため機体11から突出さ
せるとともに、出金口13の紙幣の有無に拘わらず、入
金判別部27の判別結果から一時貯留部46に収納され
た入金金額を図示せぬ表示部に表示させて入金処理を終
了する。
【0068】ここで、出金トレイ79を突出させた場合
には、出金トレイ79から紙幣が取り出されたことが図
示せぬセンサで検出されると、出金トレイ79を引込ま
せる。なお、出金トレイ79を所定時間突出させても紙
幣が取り出されない場合は、アラームを発生させて紙幣
が取り出されるまで待機したり、出金トレイ79を引込
ませてアラームを発生させ、取り引きを中止させたりす
ることが可能である。また、この入金処理の終了状態
は、以下に示す、「収納処理」、「入金返却処理」が実
行されるまでの一時的なもので、出金口13にリジェク
トされた紙幣の再度の「入金処理」が可能となってい
る。
【0069】「収納処理」上記入金処理の後、入金金額
を了承する操作が図示せぬ操作部の確定ボタンで入力さ
れると、一時貯留部46に収納されていた紙幣を収納す
る収納処理を実行する。なお、紙幣入出金機の図示せぬ
操作部あるいは図示せぬ上位機の操作部に入力された入
金金額が入金判別部27の判別結果に基づく入金金額よ
り多い場合には、了承する操作が入力されても収納処理
は行わない。
【0070】収納処理の実行時には、一時貯留部46の
ビルプレス76を下降押圧状態として紙幣を押圧させる
とともに還流スタッカ52のビルプレス76および還流
スタッカ94のビルプレス76を共に所定の上昇限界位
置に位置する状態とする。そして、一時貯留部46の繰
出機構65により紙幣を搬送路47に一枚ずつ繰り出さ
せて、搬送路16で搬送させる(図7の太線参照)。
【0071】この搬送路16による搬送中に入金判別部
27で再度判別が行われ、出金紙幣として使用する所定
の第1金種の還流紙幣(この場合千券)を振分部50に
より搬送路49で搬送させて、還流スタッカ52の取込
機構60で該還流スタッカ52の集積空間61に収納さ
せる。一方、出金紙幣として使用する所定の第2金種の
還流紙幣(この場合五千券)を振分部50,26,92
により搬送路16,25,91で搬送させて、還流スタ
ッカ94の取込機構60で該還流スタッカ94の集積空
間61に収納させる。
【0072】加えて、所定の第1金種および第2金種の
還流紙幣以外の紙幣(この場合万券)は、振分部50,
26,92,32により搬送路16,25,31で搬送
させて収納スタッカ101にその取込機構106で収納
させる。なお、このとき、還流スタッカ52および還流
スタッカ94のいずれか一方が満杯の状態にあることが
図示せぬセンサで検出されると、該当する金種の還流紙
幣もそれ以外の紙幣と同様のルートで収納スタッカ10
1に収納させる。また、還流紙幣であっても、出金紙幣
に適さない損券状態の還流紙幣についてもリジェクトボ
ックス100に収納させるとともに、入金判別部27で
斜め送りあるいは多重送りと判別された紙幣は、振分部
98までは同様のルートで搬送させ、振分部98で搬送
路97に送りリジェクトボックス100に収納させる
(図7の太破線参照)。
【0073】このようにして一時貯留部46にあった紙
幣がすべて還流スタッカ52、還流スタッカ94、リジ
ェクトボックス100および収納スタッカ101のいず
れかに収納されると、収納処理を終了する。なお、還流
スタッカ52に紙幣が取り込まれる際に、還流スタッカ
52のビルプレス76が取込機構60により取り込まれ
る紙幣を案内することになり、還流スタッカ94に紙幣
が取り込まれる際に、還流スタッカ94のビルプレス7
6が取込機構60により取り込まれる紙幣を案内するこ
とになる。
【0074】「入金返却処理」上記入金処理の後、入金
判別部27の判別結果から入金金額を図示せぬ表示部に
表示させた後、入金を了承しないキャンセル操作が図示
せぬ操作部のキャンセルボタンに入力されると、一時貯
留部46に収納されていた紙幣をすべて排出させる。す
なわち、一時貯留部46のビルプレス76を下降押圧状
態として紙幣を押圧させるとともに、一時貯留部46の
繰出機構65により紙幣を搬送路47に一枚ずつ繰り出
させ該搬送路47で搬送させて、振分部50,26,9
2,32により搬送路16,25,30でさらに搬送さ
せて、取込機構78により出金口13の出金トレイ79
に受け渡させる(図8の太線参照)。
【0075】このようにして一時貯留部46にあった紙
幣がすべて出金トレイ79に受け渡されると、該出金ト
レイ79を紙幣取り出しのため機体11から突出させ
る。そして、出金トレイ79から紙幣が取り出されたこ
とが図示せぬセンサで検出されると、出金トレイ79を
機体11内に引込ませて入金返却処理を終了する。な
お、出金トレイ79を所定時間突出させても紙幣が取り
出されない場合は、アラームを発生させて紙幣が取り出
されるまで待機したり、出金トレイ79を引込ませてア
ラームを発生させ、取り引きを中止させたりすることが
可能である。
【0076】「出金処理」紙幣入出金機の図示せぬ操作
部あるいは図示せぬ上位機の操作部に入力された入金金
額が、入金処理時における入金判別部27の判別結果に
基づく入金金額より少ない場合には、収納処理の後、必
要に応じて差額を出金させる出金処理を行う。まず、出
金処理の開始に当って還流スタッカ52のビルプレス7
6および還流スタッカ94のビルプレス76を下降押圧
状態とする。そして、必要に応じて還流スタッカ52の
繰出機構65により搬送路54に対し第1金種の紙幣を
一枚ずつ分離して繰り出させる。すると、紙幣が一枚ず
つ搬送路54および搬送路25で搬送され、その途中で
出金判別部33により、斜め送り、多重送りなどが判別
される(図9の太線参照)。
【0077】そして、出金判別部33で、斜め送り、多
重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を、振分部
32,98により搬送路25,31,97で搬送させて
リジェクトボックス100に収納させる(図9の太破線
参照)。一方、出金判別部33で正常と判別された紙幣
を、振分部32により搬送路25,30で搬送させて出
金口13に送り該出金口13で取込機構78により出金
トレイ79に受け渡させる(図9の太実線参照)。
【0078】出金処理で出金させるべき第1金種のすべ
ての紙幣が出金トレイ79に受け渡されると、必要に応
じて還流スタッカ94の繰出機構65により搬送路95
に対し第2金種の紙幣を一枚ずつ分離して繰り出させ
る。すると、紙幣が一枚ずつ搬送路95,25で搬送さ
れ、搬送路25の途中で出金判別部33により、斜め送
り、多重送りなどが判別される。
【0079】そして、出金判別部33で、斜め送り、多
重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を振分部3
2,98により搬送路25,31,97で搬送させてリ
ジェクトボックス100に収納させる。一方、出金判別
部33で正常と判別された紙幣を振分部32により搬送
路25,30で搬送させて出金口13に送り該出金口1
3で取込機構78により出金トレイ79に受け渡させ
る。
【0080】出金処理で出金させるべきすべての紙幣が
出金トレイ79に受け渡されると、出金トレイ79を紙
幣取り出しのため機体11から突出させる。そして、出
金トレイ79から紙幣が取り出されたことが図示せぬセ
ンサで検出されると、出金トレイ79を引込ませて出金
処理を終了する。なお、出金トレイ79を所定時間突出
させても紙幣が取り出されない場合は、アラームを発生
させて紙幣が取り出されるまで待機したり、出金トレイ
79を引込ませてアラームを発生させ、取り引きを中止
させたりすることが可能である。
【0081】「第1金種の回収処理」紙幣入出金機の図
示せぬ操作部あるいは図示せぬ上位機の操作部に第1金
種の回収処理の実行の操作が入力されると、回収処理の
開始に当って、還流スタッカ52のビルプレス76を下
降押圧状態とする。次に、還流スタッカ52の繰出機構
65により搬送路54に対し紙幣を一枚ずつ分離して繰
り出させる。すると、紙幣が一枚ずつ搬送路54,25
で搬送され、搬送路25の途中で出金判別部33によ
り、斜め送り、多重送りなどが判別される。
【0082】そして、出金判別部33で、斜め送り、多
重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を振分部3
2,98により搬送路25,31,97で搬送させてリ
ジェクトボックス100に収納させる(図10の太破線
参照)。一方、出金判別部33で正常と判別された紙幣
を、振分部32,98により搬送路25,31で搬送さ
せて収納スタッカ101に送り該収納スタッカ101に
その取込機構106で収納させる(図10の太実線参
照)。
【0083】そして、還流スタッカ52のすべての紙幣
が、リジェクトボックス100および収納スタッカ10
1のいずれかに収納されると、第1金種の回収処理を終
了させる。その後、収納スタッカ101を機体11から
取り外して第1金種の紙幣を回収する。また必要に応じ
てリジェクトボックス100を機体11から取り外して
リジェクト紙幣を回収する。
【0084】「第2金種の回収処理」紙幣入出金機の図
示せぬ操作部あるいは図示せぬ上位機の操作部に第2金
種の回収処理の実行の操作が入力されると、回収処理の
開始に当って、還流スタッカ94のビルプレス76を下
降押圧状態とする。次に、還流スタッカ94の繰出機構
65により搬送路95に対し紙幣を一枚ずつ分離して繰
り出させる。すると、紙幣が一枚ずつ搬送路95,25
で搬送され、搬送路25の途中で出金判別部33によ
り、斜め送り、多重送りなどが判別される。
【0085】そして、出金判別部33で、斜め送り、多
重送り等のリジェクト紙幣と判別された紙幣を振分部3
2,98により搬送路25,31,97で搬送させてリ
ジェクトボックス100に収納させる(図10の太破線
参照)。一方、出金判別部33で正常と判別された紙幣
を、振分部32,98により搬送路25,31で搬送さ
せて収納スタッカ101に送り該収納スタッカ101に
その取込機構106で収納させる(図10の太実線参
照)。
【0086】そして、還流スタッカ94のすべての紙幣
が、リジェクトボックス100および収納スタッカ10
1のいずれかに収納されると、第2金種の回収処理を終
了させる。その後、収納スタッカ101を機体11から
取り外して第2金種の紙幣を回収する。また必要に応じ
てリジェクトボックス100を機体11から取り外して
リジェクト紙幣を回収する。
【0087】「第1および第2金種の回収処理」紙幣入
出金機の図示せぬ操作部あるいは図示せぬ上位機の操作
部に第1および第2金種の回収処理の実行の操作が入力
されると、上述した第1金種の回収処理と第2金種の回
収処理とを連続して行うことになる。その後、収納スタ
ッカ101を機体11から取り外して第1および第2金
種の紙幣を回収する。また必要に応じてリジェクトボッ
クス100を機体11から取り外してリジェクト紙幣を
回収する。
【0088】以上に述べた第2の実施の形態の紙幣入出
金機によれば、金種別に複数の還流スタッカ52,94
を有する場合にも、上記と同様、すべての還流スタッカ
52,94をコンパクトにすることができることにな
る。しかも、複数の還流スタッカ52,94を一時貯留
部46とともに、機体11における入金口12および収
納スタッカ101の後側に上下に配設してなるため、入
金口12、収納スタッカ101、一時貯留部46および
複数の還流スタッカ52,94を機体11内で効率良く
配置することができる。したがって、金種別に複数の還
流スタッカ52,94を設けることにより出金金種を増
加させても、機体11の全体をコンパクト化することが
できる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の紙幣入出金機によれば、入金された紙幣を一時貯
留させる一時貯留部と還流紙幣を収納させる還流スタッ
カとが共に、取込機構が上部側方に配置され繰出機構が
下部側方に配置された構成とされているため、取込機構
および繰出機構を両方上部に設ける場合に比して、内部
にエレベータを持たない構造となりエレベータを昇降さ
せる機構等が不要となるとともに、例えば繰出機構によ
る繰り出し時に取込機構の干渉する部材を逃す機構等も
不要となる。加えて、繰出機構により紙幣を繰り出す際
に収納紙幣を上方から押圧するビルプレス部が必要とな
るが、該ビルプレス部は、取込機構により紙幣を取り込
む際に収納紙幣から上方に離間した状態で取込紙幣をガ
イドすることになり、言い換えれば、取込紙幣をガイド
するために必要だったガイドを繰り出し時に揺動させて
ビルプレス部として作動させることになる。よって、ビ
ルプレス部を紙幣の集積空間に対し完全に退避させるも
のに比して、ビルプレス部の移動量が小さくなる。以上
により一時貯留部および還流スタッカをコンパクトにす
ることができる。しかも、入金口および収納部を、機体
における前部に上下に設けるとともに、上記のようにコ
ンパクト化が図られた一時貯留部および還流スタッカ
を、機体における収納部の後側に上下に配設してなるた
め、入金口、収納部、一時貯留部および還流スタッカを
機体内で効率良く配置することができる。したがって、
機体全体をコンパクト化することができる。
【0090】本発明の請求項2記載の紙幣入出金機によ
れば、還流スタッカを金種別に複数有する場合にも、上
記と同様、すべての還流スタッカをコンパクトにするこ
とができることになる。しかも、複数の還流スタッカを
一時貯留部とともに、機体における入金口および収納部
の後側に上下に配設してなるため、入金口、収納部、一
時貯留部および複数の還流スタッカを機体内で効率良く
配置することができる。したがって、還流スタッカを金
種別に複数設けることにより出金金種を増加させても、
機体全体をコンパクト化することができる。
【0091】本発明の請求項3記載の紙幣入出金機によ
れば、一時貯留部および還流スタッカの間に、入金口に
接続された紙幣搬送路が配置されているため、これら紙
幣搬送路、一時貯留部および還流スタッカを機体内で効
率良く配置することができる。したがって、機体全体を
さらにコンパクト化することができる。
【0092】本発明の請求項4記載の紙幣入出金機によ
れば、紙幣の判別を行う判別部が、一時貯留部および還
流スタッカの少なくともいずれか一方に上下方向の位置
を重ねて配置されているため、これら判別部、一時貯留
部および還流スタッカを機体内で効率良く配置すること
ができる。したがって、機体全体をさらにコンパクト化
することができる。
【0093】本発明の請求項5記載の紙幣入出金機によ
れば、入金口および収納部の間の機体における前部に、
機体内で搬送される紙幣を取り込んで収納させるととも
に、該収納した紙幣を収納状態で機体前方に移動して出
金させる出金口が設けられているため、これら入金口、
入金判別部、一時貯留部、還流スタッカ、出金口および
収納部を機体内で効率良く配置することができる。した
がって、機体全体をさらにコンパクト化することができ
る。
【0094】本発明の請求項6記載の紙幣入出金機によ
れば、出金口および収納部より機体における後方の搬送
路であって、一時貯留部および還流スタッカより機体に
おける前方の搬送路に、紙幣の判別を行う出金判別部が
設けられているため、これら入金口、入金判別部、一時
貯留部、還流スタッカ、出金判別部、出金口および収納
部を機体内で効率良く配置することができる。したがっ
て、機体全体をさらにコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、入金処理のルートを太
線で示すものである。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、収納処理のルートを太
線で示すものである。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、入金返却処理のルート
を太線で示すものである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、出金処理のルートを太
線で示すものである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、回収処理のルートを太
線で示すものである。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、入金処理のルートを太
線で示すものである。
【図7】 本発明の第2の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、収納処理のルートを太
線で示すものである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、入金返却処理のルート
を太線で示すものである。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の紙幣入出金機を
概略的に示す側断面図であって、出金処理のルートを太
線で示すものである。
【図10】 本発明の第2の実施の形態の紙幣入出金機
を概略的に示す側断面図であって、回収処理のルートを
太線で示すものである。
【符号の説明】
11 機体 12 入金口 13 出金口 16 搬送路(紙幣搬送路) 25 搬送路 27 入金判別部 33 出金判別部 37 収納スタッカ(収納部) 46 一時貯留部 52 還流スタッカ 60 取込機構 65 繰出機構 72 ビルプレス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 G07D 3/00 G07D 9/00 G07D 9/04 G07D 11/00 G07D 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金口に投入され一枚ずつ分離されて機
    体内で搬送される紙幣を取込機構により取り込んで収納
    させるとともに該収納した紙幣を繰出機構により一枚ず
    つ繰り出す一時貯留部と、 該一時貯留部から繰り出された紙幣のうち所定金種の還
    流紙幣を取込機構により取り込んで収納させるとともに
    該収納した還流紙幣を出金用として繰出機構により一枚
    ずつ繰り出す還流スタッカと、 前記一時貯留部から繰り出された紙幣のうち還流紙幣以
    外の紙幣を取り込んで収納させる収納部と、を有し、 前記一時貯留部および還流スタッカは共に、取込機構が
    上部側方に配置され繰出機構が下部側方に配置されてお
    り、さらに繰出機構により紙幣を繰り出す際に収納紙幣
    を上方から押圧する状態と取込機構により紙幣を取り込
    む際に収納紙幣から上方に離間した状態で取込紙幣をガ
    イドする状態とに揺動するビルプレス部を有しており、 前記入金口および収納部を、機体における前部に上下に
    設けるとともに、前記一時貯留部および還流スタッカ
    を、機体における前記入金口および収納部の後側に上下
    に配設してなることを特徴とする紙幣入出金機。
  2. 【請求項2】 前記還流スタッカを金種別に複数有して
    おり、これら還流スタッカを、機体における前記収納部
    の後側に上下に配設してなることを特徴とする請求項1
    記載の紙幣入出金機。
  3. 【請求項3】 前記一時貯留部および還流スタッカの間
    に、前記入金口に接続された紙幣搬送路が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の紙幣入出金
    機。
  4. 【請求項4】 前記一時貯留部および還流スタッカより
    機体における前方の前記紙幣搬送路に、これら一時貯留
    部および還流スタッカの少なくともいずれか一方に上下
    方向の位置を重ねて、紙幣の判別を行う入金判別部が設
    けられていることを特徴とする請求項3記載の紙幣入出
    金機。
  5. 【請求項5】 前記入金口および収納部の間の機体にお
    ける前部に、機体内で搬送される紙幣を取り込んで収納
    させるとともに、該収納した紙幣を収納状態で機体前方
    に移動して出金させる出金口が設けられていることを特
    徴とする請求項4記載の紙幣入出金機。
  6. 【請求項6】 前記出金口および収納部より機体におけ
    る後方の搬送路であって、前記一時貯留部および還流ス
    タッカより機体における前方の搬送路に、紙幣の判別を
    行う出金判別部が設けられていることを特徴とする請求
    項5記載の紙幣入出金機。
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