JP4823378B1 - 現金払出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、重力作用を巧みに利用し、計数後の紙幣を円滑且つ確実に移送させるようにした、新規な現金払出装置に係るものである。
【解決手段】 本発明の現金払出装置Dは、適宜の指令入力に応じ、払い出すべき紙幣Nを別途揃え、これを利用者の手許位置に払い出す装置であって、この装置は、払出トレー体2と、この払出トレー体2に一部で回動自在に接続される中継トラフ3とを具え、中継トラフ体3は、奥端部から紙幣Nの供給を受け、前下がり状態の中継トラフ体3の姿勢により、紙幣Nは供給が進められるに従い、前下がり状に姿勢変化をし、中継トラフ体3への円滑な移載がされ、一方中継トラフ体3は待機姿勢からは、払出トレー2の前進に応動して、払出トレー2内に収まるように水平状態に姿勢変化させ、中継トラフ体内3の紙幣Nを利用者の手許近くに用意するようにしたことを特徴として成るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、現金の払出装置に関するものであって、特に簡単な構成のもとに確実な紙幣の払い出しを行うとともに、装置全体のコンパクト化をも達成できるようにした装置の改良に係るものである。
例えばパチンコホールなどの遊戯場の利用客は、受け取った景品について希望する場合には、古物商許可を正規に得ている景品買取所に景品を持ち込み、その買い取りを求めて実質的に現金化を図っている。このような景品買取所では、当然ながら現金を払い出す作業回数も多く、その合理化を図る必要があり、多くの場合自動現金払出機を設置している。
この場合、正確な現金の計数とともに、利用者の手許までの払い出し作業も円滑に行うことができ、且つその装置の設置スペースもよりコンパクトな装置が求められている。
実開平07−019567号公報
本発明は、これらの要求に応える一環としてなされたものであって、重力作用を巧みに利用し、計数後の紙幣を円滑且つ確実に移送させるようにした、新規な現金払出装置の開発を試みたものである。
請求項1記載の現金払出装置は、適宜の指令入力に応じ、払い出すべき紙幣を別途揃え、これを利用者の手許位置に払い出す装置であって、この装置は、適宜のフレームに支持される払出トレー体と、この払出トレー体に一部で回動自在に接続される中継トラフとを具え、前記払出トレー体は、装置前方の手許位置と奥部待機位置との間を水平に前進、退去自在に設けられ、一方前記中継トラフ体は、払出トレー体に対する回動接続位置をそれぞれの前方寄り位置とし、更にこの中継トラフ体は、奥部側の自由端が案内体の案内を受けて上昇し、前方が低く奥部が上がった前下がり状態の待機姿勢となるように設定され、この状態において、中継トラフ体は、奥端部から紙幣の供給を受け、前下がり状態の中継トラフ体の姿勢により、紙幣は供給が進められるに従い、前下がり状に姿勢変化をし、中継トラフ体への円滑な移載がされ、一方中継トラフ体は待機姿勢からは、払出トレーの前進に応動して、払出トレー内に収まるように水平状態に姿勢変化させ、中継トラフ体内の紙幣を利用者の手許近くに用意するようにしたことを特徴として成るものである。
請求項2記載の現金払出装置は、前記請求項1記載の要件に加えて、前記中継トラフ体の奥部自由端側を上昇させる案内体については、フレームに固定配置される案内スロープであり、案内スロープの後方が上昇する形状とすることにより、この上を転動する中継トラフ体における、案内コロの位置が上昇し、中継トラフ体の前下がり状態の待機姿勢を出現させるものであることを特徴として成るものである。
請求項3記載の現金払出装置は、前記請求項1または2記載の要件に加えて、前記中継トラフ体へ紙幣が供給されるにあたっては、中継トラフ体奥部に紙幣受取駆動機構を設けるものであり、このものはそれぞれ駆動され、且つ送り出し方向を同一とした上下一対の受取ローラを具えて構成され、そのうち上方の受取ローラは調整受取ローラとして上方に移動自在とし、供給される紙幣の重なり厚さに対応するように構成されていることを特徴として成るものである。
請求項4記載の現金払出装置は、前記請求項1、2または3記載の要件に加えて、前記フレーム及び中継トラフ体には、紙幣と共にコインを払い出すためのコイン導入機構が並設されていることを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、中継トラフ体は、計数された紙幣を受け取るにあり、前下がり状態の待機姿勢でこれを受け取るものであり、紙幣が中継トラフ体内に供給されてくるに従い、重力によりその前方が垂れ下がる現象を有効に利用し、これを傾斜した中継トラフ体内に確実に受け入れることができる。一方手許近くに払い出すにあたっては、中継トラフ体は、払出トレー内に収まるように水平姿勢を採るものであり、紙幣の受取から利用者への手許に払い出すまでの間の動きが極めて自然な構成となっている。また中継トラフ体自体は、待機姿勢で前下がり状態となることは、実質的には、その前後長を短い寸法に設定することを意味しており、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、中継トラフ体を待機状態において前下がり状態、即ち後方を上昇させた状態に案内するための部材として、極めてシンプルな案内スロープを利用したものであり、しかもこの動作自体は、払出トレー体の前後進にともない中継トラフ体がこの姿勢を採るものであり、格別な駆動部材を必要とせず、シンプルな構成とすることができる。
また請求項3記載の発明によれば、中継トラフ体に紙幣が供給されるにあたっては、紙幣受取駆動機構により中継トラフ体の前方への紙幣の送り込みがされ、且つこれを行う上下一対の受取ローラは、双方が駆動されることにより確実な紙幣の移送を行い、且つ上方の受け取りローラは、上方に移動自在となっているから紙幣の厚みに応じた適切なローラ間寸法を自動的に調整して円滑な移送を行うことができる。
また請求項4記載の発明によれば、更にコイン導入機構が設けられており、紙幣と共にコインの払い出しも行うことができる。
本発明の現金払出装置を示す透視斜視図であり、併せて使用状態を示すものである。 同上装置の分解斜視図である。 同上側面図である。 同上正面図である。 同上作業状態を骨格的に示す側面図である。 同上装置における紙幣受取駆動機構を示す背面図である。 同側面図である。 同上平面図である。
本発明を実施するための形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであるとともに、この技術思想に基づく種々の改良した実施例をも含むものである。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
符号Dは、本発明たる現金払出装置であって、このものは、一例としてパチンコホール等の遊戯施設に近くにおいて営業されることが多い景品買取所E内に設置される。この景品買取所Eは、図1に示すように一例として正面にカウンタE1を具え、その奥部に景品受付窓口E2を設け、更にカウンタE1が一部凹陥した状態とした現金払出口E3が設けられる。
従って景品買取所Eは、利用者が遊戯施設で受け取った景品を、景品受付窓口E2で担当者が確認し、これに応じた買取金額を適宜指令入力し、現金払出装置Dから払い出すものである。
以下現金払出装置Dについて具体的に説明する。
この現金払出装置Dは、大別すると適宜のフレーム1と、その内部に設けられる払出トレー体2と、この払出トレー体2の移動に連動し、紙幣Nを利用者の手許に供給する中継トラフ体3と、この中継トラフ体3に設けられ、紙幣Nを受け取るための紙幣受取駆動機構4と、払出トレー体2と中継トラフ体3との進退駆動を行う駆動装置5と、更にフレーム1と中継トラフ体3との間に設けられるコイン導入機構6とを具えて成る。なお、この現金払出装置Dはあくまで、計数された現金を払い出すものであり、この装置の後背部にブロック図に示した紙幣計数供給装置7とコイン計数供給装置8とを併設している。なお現金払出装置Dの前方とは、利用者の手元側となる側であり、利用者からみて奥方を後方とする。
まず符号1は、筐体状のフレームであって、一例として適宜の必要な強度を発揮する金属板等を用いて構成する。具体的には、正面板11とその側方に90度曲がって連接される側面部12と、奥部の背面部13とを具えて成る。そして、前記正面板11には、前面開口部11Aが設けられ、ここから内部機構の一部が張り出し自在となるように構成されている。
更にフレーム1は、適宜サブフレーム14を具えて必要な部材の支持を行い、また払出トレー体2を水平に移動自在にするためにスライドレール15を具える。更にフレーム1内には、上面が下窪み円弧状のトラフ案内スロープ16が左右一対側面部に寄りに設けられている。
次にフレーム1に支持される払出トレー体2について説明する。
このものは、いわば抽き出し状の形態を有するものであり、前板20と側板21と底板22とが組み合わされた、上面開放型の箱状である。そして、払出トレー体2はフレーム1に対し、その前面開口部11Aから前方に向かって水平方向に移動できるようにするため、前記スライドレール15と係合するスライドロッド23を側板21に左右一対具える。なお実質的にスライドレール15とスライドロッド23とは、リニアガイドユニット適用して成るものである。
一方底板22に対しては、その左右両下面に底面ラックギヤ24を設け、ここに後述する駆動装置5からラックピニオン機構により駆動が伝達される。また前記側板21には、ジョイントピン受孔25が設けられ、この部位においてジョイントピンPによって前記中継トラフ体3の前方寄りの部位と、回動自在になるように接続される。
次に中継トラフ体3について説明する。
このものは、その前方寄りの位置において前記払出トレー体2と回動自在に接続される。まず中継トラフ体3は、底部枠板31を底部に具えるものであり、底部枠板31は、基板部31aと深底部31bと前部立上り部31cと前部上面部31dとが連続して曲成されて構成されている。そして底部枠板31に対し、上面板32が被せられるように設けられるものであって、このものは、その一部が開口することにより底部枠板31との間に紙幣導入部33とコイン導入部34とを構成する。この紙幣導入部33における上面板32と底部枠板31との間は、側部壁板32aにより塞がれた形態を採る。またコイン導入部34については、一例として円弧状の凹陥した形状に構成されている。
更に、中継トラフ体3の前方寄りの左右には、ジョイントピンブラケット35が形成されるものであり、ピン孔35aは、前記払出トレー体2におけるジョイントピン受孔25と同心上に形成されている。そしてピン孔35aとジョイントピン受孔25とは、ジョイントピンPにより回動自在に接続される。この機構によって中継トラフ体3は、回動接続部たるジョイントピンPを中心に中継トラフ体3の奥部自由端側が上昇できるような状態となっている。
更にこのような状態を出現させるための部材として、前記中継トラフ体3の後方には案内コロ36が取り付けられる。そしてこの案内コロ36は、フレーム1における案内体たるトラフ案内スロープ16の上面を転動することにより、払出トレー体2と共に中継トラフ体3が奥部に退去するにしたがい、中継トラフ体3の奥部自由端を上昇させ、結果的に中継トラフ体3を前下がり状態に案内するものである。なお符号37は、中継トラフ体3に設けられる紙幣受取駆動機構4の受取駆動モータM1等へ給電するための給電ケーブルであり、その可動状態を確実にするためケーブルプロテクタに収められている。
次に中継トラフ体3に組み込まれている紙幣受取駆動機構4について説明する。
このものは、中継トラフ体3の上面板32等を利用して取り付けられた受取駆動部ブラケット41に対し、その後端部(奥部自由端側)に設けられているものである。またこの受取駆動部ブラケット41は、これと一体に上押さえ杆42を紙幣導入部33側に伸びるように左右一対延長形成している。この紙幣受取駆動機構4における主要部材は、受取ローラ43であって、このものは、固定受取ローラ43Aと、調整受取ローラ43Bとが上下に一対形成されている。それぞれの受取ローラ43は、共通する構成を有するものであり、ローラ軸430が軸受スリーブ431を介して、受取駆動部ブラケット41における固定軸受孔41A、調整軸受孔41Bに嵌りこんでいる。この調整受取ローラ43Bは、調整軸受孔41Bに嵌り込んでいるものの、そのローラ軸430自体は、揺動アーム板436の自由端側に支持されている。この揺動アーム板436の回動支点は、後述する中継伝導ギヤのうちの二次伝導ギヤ44Bのギヤ軸と同心である。このローラ軸430に固定されたローラ体433は、その周囲にOリング434を具えて、紙幣Nをスリップすることなく円滑に喰え込むように構成されている。
そして、固定受取ローラ43Aにあっては、ローラ軸430の端部にカップリング432を介して受取駆動モータM1を接続させる。この受取駆動モータM1は、受取駆動部ブラケット41に設けられたモータサポート41Cにより支持される。
そして固定受取ローラ43Aと、調整受取ローラ43Bとは、共に駆動されるものであり、それぞれが固定ドライブギヤ435Aと可動ドリブンギヤ435Bとを具える。そしてこれら固定受取ローラ43Aと調整受取ローラ43Bとは、紙幣Nを受け取る際に両者の間隔をその紙幣束の厚さに合わせて調整しなくてはならないが、このため調整受取ローラ43Bは、軸受スリーブ431を受け入れる調整軸受孔41Bが長円弧状に形成されていることにより、その間をほぼ上下に移動できるように構成されている。
このように固定受取ローラ43Aと調整受取ローラ43Bとが常時一定間隔に設定されていないため、両者を駆動するにあたっては直接ギヤ駆動を適用することができず、従ってこのため中継伝導ギヤ44を設ける。
この中継伝導ギヤ44は、一次伝導ギヤ44Aと二次伝導ギヤ44Bとを具えたものであり、それらは、ほぼ同一形状を有する。即ちギヤ軸440に対し、ギヤ軸スリーブ441を左右両端に具え、このものは、受取駆動部ブラケット41における伝導ギヤ用軸受孔41Dに支持されている。そして、一次伝導ギヤ44Aには、それぞれその両端に一次伝導ギヤホイール442Aを左右一対具え、また二次伝導ギヤ44Bには、二次伝導ギヤホイール442Bを具える。
このような4基の伝導ギヤによる駆動は、まず受取ローラ43の固定受取ローラ43Aが受取駆動モータM1により駆動されることにより、固定ドライブギヤ435Aの回転が一次伝導ギヤ44Aにおける一次伝導ギヤホイール442Aに伝達される。この回転が二次伝導ギヤ44Bの二次伝導ギヤホイール442Bに伝達されて、そこから更に受取ローラ43における可動ドリブンギヤ435Bに伝達され、結果的に固定受取ローラ43Aと調整受取ローラ43Bとは、回転方向が逆であって喰え込み方向としては同方向となるように回転する。
次に、払出トレー体2及び中継トラフ体3の進退駆動を行う駆動装置5について説明する。
符号M2に示すものが、トレー進退用モータであり、前記フレーム1の下方に設けられる。そして、トレー進退用モータM2は、トレー進退用出力プーリ50を具えるものであり、そこからトレー進退用受動プーリ51にベルト51Aを介して回転を伝達する。
このトレー進退用受動プーリ51は、シャフト51Bに固定されているものであり、シャフト51Bの左右両端は、フレーム1に対して回動自在に支持されている。
そして、シャフト51Bの左右両端には、ピニオンギヤ52を具えるものであり、このピニオンギヤ52が払出トレー体2における底面ラックギヤ24に下方から噛み合った状態となっている。この結果、ピニオンギヤ52が駆動されることにより、払出トレー体2が前後に移動するように構成されている。
更に本装置は、フレーム1と中継トラフ体3との間にコイン導入機構6を具えている。
まずフレーム1に対し、下窄まり状で下方が前方に張り出した集合トラフ61を設ける。この集合トラフ61の下端には、垂直案内トラフ62がその上端においてが接続される。即ち垂直案内トラフ62は、ほぼ角筒状をした部材であって、フレーム1のサブフレーム14に対し、ヒンジ63を介して幾分か揺動自在に取り付けられている。
この垂直案内トラフ62の下端は、中継トラフ体3が待機姿勢において、コインCをコイン導入部34に供給するため、内側が上方に傾斜したような切り離し状態となっている。またその下端前方側には、はね出し防止板64が延長形成されている。
また垂直案内トラフ62の奥部側中間部位には、セット用ブラケット65が後方に延長され、その先端側にセット用ローラ66が取り付けられている。このセット用ローラ66は、中継トラフ体3の待機状態において、その後端部に当接するものであり、この後端部によってヒンジ63を中心に図3に示すように反時計方向に回動する傾向が与えられ結果的に垂直案内トラフ62の下端が中継トラフ体3におけるコイン導入部34に密着する状態を現出させている。
以上述べた装置が現金払出装置Dの構成であるが、この装置は先に述べたように別途計数された現金を利用者の手許に払い出す装置であって、この後背部には、詳細な図示等は省略するが、紙幣計数供給装置7、コイン計数供給装置8が具えられている。
本発明は以上述べたような構成を有するものであり、以下述べるように作動し現金の払い出しを行うものである。
<1.始発状態>
始発状態は、払出トレー体2が奥部に退去し、これに伴い中継トラフ体3も奥部に退去し、後部自由端側が上方に持ち上げられ前下がり状態となったものとする(図5(a)右を参照)。
この状態で中継トラフ体3に対して、紙幣NまたはコインCが供給される。
<2.紙幣の供給>
なお供給される現金の額は、利用者が例えば景品買取所Eに赴き、景品を景品受付窓口E2に差し出し、その買取価格を合意した後、その金額が払い出されるものである。紙幣計数供給装置7からは、例えば紙幣Nが何枚か重ねられた状態で供給される。この紙幣Nの供給端は、中継トラフ体3における紙幣受取駆動機構4によって更に中継トラフ体3内に引き込まれる。即ち、まず紙幣Nを受け取るにあたっては、受取駆動モータM1が起動し、この回転が固定受取ローラ43Aにおけるローラ軸430を回転駆動する。そしてこの回転が順次中継伝導ギヤ44における一次伝導ギヤ44Aから二次伝導ギヤ44Bに伝達され、更に再び対向する調整受取ローラ43Bの可動ドリブンギヤ435Bに伝達される。結果的にその回転は、固定受取ローラ43Aと、調整受取ローラ43Bとが紙幣Nを喰え込んで前方に送り出す方向となっている。厳密に回転方向でみれば、回転方向は逆方向になっている。
このとき、固定受取ローラ43Aと調整受取ローラ43Bとは、調整軸受孔41Bが長孔となっていることにより、適宜その厚さに応じて調整受取ローラ43Bは上方に移動し、重ね合わされた紙幣Nの厚さに応じた間隔を自動的に調整する。更にこのとき、調整受取ローラ43Bは、揺動アーム板436の先端に軸支されるとともに、前方の二次伝導ギヤ44Bからは、可動ドリブンギヤ435Bに対し、噛合位置において、駆動方式が下方から上方に向って動力伝達がされていることによりその駆動反力は、調整受取ローラ43Bのローラ軸430を下方に押すような状態となっている。この結果、固定受取ローラ43Aと調整受取ローラ43Bとは、互いに積極的に紙幣Nを喰え込む作用を伴いながら送り出している。
このように紙幣Nが受取ローラ43によって前方に送り出されてくると、当然この紙幣Nは、自重によってその先端が前下がり状態になるような傾向を呈する。
このとき、中継トラフ体3は、前下がり状態に全体が傾斜しているから、紙幣Nは極めて自然に前下がり状態の紙幣導入部33に向う。そして紙幣Nの長手方向が全て受取ローラ43を通過するとその先端が紙幣導入部33に落とし込まれるような状態となる。
なおこのとき、紙幣受取駆動機構4における受取駆動部ブラケット41と一体に構成されている上押さえ杆42が、紙幣Nの前方先端側を押さえるようにして、円滑に紙幣導入部33への落とし込みを補助している。
<3.コインCの供給>
更にコインCを払い出す必要があるときには、コイン導入機構6が必要な額を供給する。この場合もコイン計数供給装置8で予め計数されたコインCが集合トラフ61内に供給され、シュート状の集合トラフ61の下端集合部から垂直案内トラフ62内を通り、その下端から接続している中継トラフ体3におけるコイン導入部34に落とし込まれる。
コイン導入部34自体は、常時は上方が開口しているが、コイン導入機構6におけるはね出し防止板64がコイン導入時点においてコイン導入部34の上面を塞ぐように作用し、コインCはコイン導入部34に確実に落とし込まれる。
<4.手許への払い出し>
このような状態で、利用者の手許へ現金である紙幣NとコインCとの払い出しがなされる。即ち待機状態では、前記払出トレー体2の前板20がフレーム1の前面開口部11Aを塞ぐような状態となっており、装置内部は目視し得ない状態となっている。この状態から駆動装置5におけるトレー進退用モータM2が駆動されることによって、トレー進退用受動プーリ51が駆動され、トレー進退用受動プーリ51のシャフト51Bの左右に設けられたピニオンギヤ52が払出トレー体2の底面ラックギヤ24を駆動し、払出トレー体2が前方に移動させる。
これに伴い中継トラフ体3も、ジョイントピンPにおいて回動自在に払出トレー体2と接続されていることより、これに引きずられる形で前方に移動する。この際、中継トラフ体3は、奥部自由端側における案内コロ36が、フレーム1におけるトラフ案内スロープ16の頂部からその傾斜面に従い移動するような形態となり、結果的に中継トラフ体3は、その傾斜状態を徐々に水平方向に角度を緩めながら前進する。最終的には、中継トラフ体3は、払出トレー体2内に収まるような形で最前端に至る。
この状態は、前記景品買取所EにおけるカウンタE1に設けられた現金払出口E3に対し、払出トレー体2と中継トラフ体3とが臨む状態となり、紙幣導入部33とコイン導入部34に払い出されていた現金を利用者が受け取る。
<5.退去>
この受け取りが適宜センサ等により確認されると、作動プログラムに従い駆動装置5におけるトレー進退用モータM2が逆回転し、払出トレー体2を奥方に退去させるように移動させる。当然これに伴い中継トラフ体3は、ジョイントピンPを介して駆動されるような形態となり、更にその案内コロ36は、再びフレーム1におけるトラフ案内スロープ16の湾曲傾斜面に従い上方に持ち上げられる状態となって待機状態となる。
因みに中継トラフ体3を、前下がり(後ろ上がり)状態にするには、このような案内コロ36と、トラフ案内スロープ16の関係のみならず、例えば図5(b)(c)に示すようなリンクを適用したガイド手段16Gによっても同様の目的を達成することができる。
D 現金払出装置
P ジョイントピン
C コイン
N 紙幣
M1 受取駆動モータ
M2 トレー進退用モータ
E 景品買取所
E1 カウンタ
E2 景品受付窓口
E3 現金払出口
1 フレーム
2 払出トレー体
3 中継トラフ体
4 紙幣受取駆動機構
5 駆動装置
6 コイン導入機構
7 紙幣計数供給装置
8 コイン計数供給装置

1 フレーム
11 正面板
11A 前面開口部
12 側面部
13 背面部
14 サブフレーム
15 スライドレール
16 トラフ案内スロープ
16G ガイド手段
2 払出トレー体
20 前板
21 側板
22 底板
23 スライドロッド
24 底面ラックギヤ
25 ジョイントピン受孔
3 中継トラフ体
31 底部枠板
31a 基板部
31b 深底部
31c 前部立上り部
31d 前部上面部
32 上面板
32a 側部壁板
33 紙幣導入部
34 コイン導入部
35 ジョイントピンブラケット
35a ピン孔
36 案内コロ
37 給電ケーブル
4 紙幣受取駆動機構
41 受取駆動部ブラケット
41A 固定軸受孔
41B 調整軸受孔
41C モータサポート
41D 伝導ギヤ用軸受孔
42 上押さえ杆
43 受取ローラ
43A 固定受取ローラ
43B 調整受取ローラ
430 ローラ軸
431 軸受スリーブ
432 カップリング
433 ローラ体
434 Oリング
435A 固定ドライブギヤ
435B 可動ドリブンギヤ
436 揺動アーム板
44 中継伝導ギヤ
44A 一次伝導ギヤ
44B 二次伝導ギヤ
440 ギヤ軸
441 ギヤ軸スリーブ
442A 一次伝導ギヤホイール
442B 二次伝導ギヤホイール
5 駆動装置
50 トレー進退用出力プーリ
51 トレー進退用受動プーリ
51A ベルト
51B シャフト
52 ピニオンギヤ
6 コイン導入機構
61 集合トラフ
62 垂直案内トラフ
63 ヒンジ
64 はね出し防止板
65 セット用ブラケット
66 セット用ローラ
7 紙幣計数供給装置
8 コイン計数供給装置

Claims (4)

  1. 適宜の指令入力に応じ、払い出すべき紙幣を別途揃え、これを利用者の手許位置に払い出す装置であって、
    この装置は、適宜のフレームに支持される払出トレー体と、この払出トレー体に一部で回動自在に接続される中継トラフとを具え、前記払出トレー体は、装置前方の手許位置と奥部待機位置との間を水平に前進、退去自在に設けられ、一方前記中継トラフ体は、払出トレー体に対する回動接続位置をそれぞれの前方寄り位置とし、更にこの中継トラフ体は、奥部側の自由端が案内体の案内を受けて上昇し、前方が低く奥部が上がった前下がり状態の待機姿勢となるように設定され、この状態において、中継トラフ体は、奥端部から紙幣の供給を受け、前下がり状態の中継トラフ体の姿勢により、紙幣は供給が進められるに従い、前下がり状に姿勢変化をし、中継トラフ体への円滑な移載がされ、一方中継トラフ体は待機姿勢からは、払出トレーの前進に応動して、払出トレー内に収まるように水平状態に姿勢変化させ、中継トラフ体内の紙幣を利用者の手許近くに用意するようにしたことを特徴とする現金払出装置。
  2. 前記中継トラフ体の奥部自由端側を上昇させる案内体は、フレームに固定配置される案内スロープであり、案内スロープの後方が上昇する形状とすることにより、この上を転動する中継トラフ体における、案内コロの位置が上昇し、中継トラフ体の前下がり状態の待機姿勢を出現させるものであることを特徴とする前記請求項1記載の現金払出装置。
  3. 前記中継トラフ体へ紙幣が供給されるにあたっては、中継トラフ体奥部に紙幣受取駆動機構を設けるものであり、このものはそれぞれ駆動され、且つ送り出し方向を同一とした上下一対の受取ローラを具えて構成され、そのうち上方の受取ローラは調整受取ローラとして上方に移動自在とし、供給される紙幣の重なり厚さに対応するように構成されていることを特徴とする前記請求項1または2記載の現金払出装置。
  4. 前記フレーム及び中継トラフ体には、紙幣と共にコインを払い出すためのコイン導入機構が並設されていることを特徴とする前記請求項1、2または3記載の現金払出装置。
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