JP2003090808A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JP2003090808A
JP2003090808A JP2002214135A JP2002214135A JP2003090808A JP 2003090808 A JP2003090808 A JP 2003090808A JP 2002214135 A JP2002214135 A JP 2002214135A JP 2002214135 A JP2002214135 A JP 2002214135A JP 2003090808 A JP2003090808 A JP 2003090808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規構成のX線検査装置を提供する。 【解決手段】 ターゲット11の劣化を判定する劣化判
定手段7a及び電子ビーム45の偏向量が予め記憶され
た記憶手段26を含み、ターゲット11の劣化を判定す
ると電子ビーム偏向手段8を制御し、記憶された偏向量
に基づいて電子ビーム45がターゲット11の未衝突の
位置に入射するように電子ビーム45を偏向させるコン
トローラ7を具備している。これにより、劣化判定手段
7aによってターゲット11の劣化が判定されると、コ
ントローラ7により電子ビーム偏向手段8が制御され、
電子ビーム45のターゲット11に対する衝突位置が予
め記憶された偏向量に基づいて劣化位置から未衝突位置
に移動されるので、ターゲット11の劣化により低くな
ったX線量を増大することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料にX線を照射
しこの試料を透過するX線を撮像することで当該試料に
対するX線検査を行うX線検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば試料の非破壊検査を行う装置とし
て、マイクロフォーカスX線管(X線源)を有するX線
検査装置が知られている。このマイクロフォーカスX線
管は、X線出射窓を有し内部が真空封止された筐体を備
えると共に、この筐体内に、電子を発生・放出する電子
銃と、この電子銃からの電子ビームと上記X線出射窓の
各々に対して斜めに形成されたターゲット面を有するタ
ーゲット(反射型ターゲット)と、を備え、電子銃から
の電子ビームがターゲット面に衝突することでX線が発
生し、このX線がX線出射窓を介して外部に出射される
構成になされている。このマイクロフォーカスX線管を
有するX線検査装置では、X線出射窓に対向して被検物
としての試料が配置され、この試料を透過するX線をX
線カメラ(X線撮像装置)により撮像することで、X線
による試料の非破壊検査が実施される。
【0003】また、このX線検査装置はさらに、試料を
保持する試料保持手段及びX線カメラを、X線出射窓に
対して接離する方向に移動可能とする試料保持移動手段
及びX線カメラ移動手段(X線撮像装置移動手段)を各
々備え、試料保持移動手段による試料の移動やX線カメ
ラ移動手段によるX線カメラの移動により、X線カメラ
により撮像される試料の映像を拡大または縮小する構成
になされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近におい
ては、X線撮影装置では、種々の研究が進められてい
る。
【0005】そこで、本発明は、従来とは別な新規構成
のX線検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のX線発生装置
は、電子ビームをターゲットに衝突させることでX線を
発生させこのX線をX線出射窓を介して出射するX線源
と、ターゲットに向かう電子ビームを偏向可能とする電
子ビーム偏向手段と、ターゲットの劣化を判定する劣化
判定手段及び電子ビームの偏向量が予め記憶された記憶
手段を含み、ターゲットの劣化を判定すると電子ビーム
偏向手段を制御し、記憶された偏向量に基づいて前記電
子ビームがターゲットの未衝突の位置に入射するように
電子ビームを偏向させるコントローラと、を具備するこ
とを特徴としている。
【0007】このような本発明に係るX線検査装置によ
れば、X線源において、電子ビームがターゲットに衝突
することでX線が発生しこのX線はX線出射窓を介して
出射される。そしてターゲットの当該衝突位置への電子
ビームの衝突により、ターゲットの当該位置が劣化す
る。このとき、劣化判定手段によってこのターゲットの
劣化が判定されると、コントローラにより電子ビーム偏
向手段が制御され、ターゲットに向かう電子ビームが予
め記憶された偏向量で偏向され、電子ビームのターゲッ
トに対する衝突位置が劣化位置から未衝突位置に移動さ
れる。
【0008】ここで、X線の線量を検出するX線測定器
を備え、劣化判定手段は、X線検出器が検出する線量に
基づいてターゲットの劣化を判定することを特徴とする
ことが好ましい。
【0009】また、X線が試料に照射されて当該試料を
透過したX線を撮像するX線撮像装置を備え、コントロ
ーラは、X線撮像装置の出力としての試料映像の暗さに
基づいてターゲットの劣化を判定してもよい。これらに
より、コントローラで有効に劣化の判定ができる。
【0010】また、X線出射窓を介して出射されたX線
により透視される試料を保持すると共に、当該試料を、
電子ビームが偏向された時のX線の移動方向に移動可能
とする試料保持移動手段を備え、コントローラは、ター
ゲットの劣化を判定すると、さらに試料保持移動手段を
制御して電子ビームの偏向に対応した量に応じて試料を
X線の移動方向に移動させることが好ましい。
【0011】このX線出射窓を介して出射されたX線は
試料保持移動手段に保持された試料を照射し、この試料
を透過したX線を撮像することにより、試料に対するX
線検査が実施される。ここで、ターゲットの劣化が判定
されると、コントローラにより試料保持移動手段が制御
され、当該試料保持移動手段により、試料が、電子ビー
ムの偏向に対応した量に応じてX線の移動方向に移動さ
れるため、試料の同一位置がX線により照射可能とな
り、試料の同一位置を含む鮮明な映像が得られる。
【0012】また、X線が試料に照射されて当該試料を
透過したX線を撮像するX線撮像装置と、X線撮像装置
を電子ビームが偏向された時のX線の移動方向に移動可
能とするX線撮像装置移動手段を備え、コントローラ
は、ターゲットの劣化を判定すると、さらにX線撮像装
置移動手段を制御して電子ビームの偏向に対応した量に
応じてX線撮像装置をX線の移動方向に移動させること
が好ましい。
【0013】これにより、試料を透過したX線はX線撮
像装置により撮像されるが、ターゲットの劣化が判定さ
れると、コントローラによりX線撮像装置移動手段が制
御され、当該X線撮像装置移動手段により、X線撮像装
置が、電子ビームの偏向に対応した量に応じてX線の移
動方向に移動されるため、試料の同一位置がX線により
照射可能となり、試料の同一位置の鮮明な映像を撮像で
きる。
【0014】また、電子ビーム偏向手段としては種々考
えられるが、例えば、静電偏向電極または電磁偏向電極
が採用され得る。静電偏向電極とした場合には、当該静
電偏向電極がX線源の内部に配置され得るため、X線源
がコンパクト化される。また、電磁偏向コイルとした場
合には、当該電磁偏向コイルがX線源の外部に配置され
得るため、当該電磁偏向コイルの取付調整等が容易にさ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線検査装置
の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明
する。なお、各図において、同一の要素には同一の符号
を付し、重複する説明は省略する。
【0016】図1は、第1実施形態に係るX線検査装置
を示すブロック図であり、本実施形態のX線検査装置
は、例えば被検物としての試料1を非破壊検査する場合
に用いられるものである。
【0017】このX線検査装置は概略、図1に示すよう
に、X線50を発生・出射するマイクロフォーカスX線
管(X線源;以下単にX線管と呼ぶ)2と、X線50に
より透視される試料1を保持すると共に、当該試料1を
X線50に対して直交する面内及びX線50に沿う方向
に移動可能とする試料用マニピュレータ(試料保持移動
手段)3と、試料1を透過するX線50を撮像するX線
カメラ(X線撮像装置)4と、このX線カメラ4をX線
50に対して直交する面内及びX線50に沿う方向に移
動可能とするX線カメラ用マニピュレータ(X線撮像装
置移動手段)5と、X線カメラ4で撮像された試料1の
映像を映し出す試料モニタ用のモニタ装置6と、試料映
像を拡大または縮小すべく上記X線管8内に付設された
静電偏向電極(電子ビーム偏向手段)8と、を備える。
【0018】X線管2は、図2に示すように、内部が真
空封止された筐体9を備え、この筐体9内に、電子を発
生・放出する電子銃10と、この電子銃10からの電子
ビーム45が衝突することでX線50を発生する反射型
ターゲット(陽極)11と、が設置される。
【0019】電子銃10は、ヒータにより加熱されて電
子45を発生・放出するカソード(不図示)と、このカ
ソードから放出された電子45を加速・集束させる第
1、第2グリッド電極10b,10cと、を備える。こ
の電子銃10のカソード、第1、第2グリッド電極10
b,10cには、外部に露出するピン10aを介して所
定の電圧を各々供給する電子ビームコントローラ20が
接続される(図1参照)。この電子ビームコントローラ
20は、電子銃10に供給する電圧を制御することで当
該電子銃10で発生する電子量を制御する。
【0020】電子銃10とターゲット11との間には、
図2に示すように、当該ターゲット11に向かう電子4
5をさらに集束させる集束電極9bが配設され、この集
束電極9bの電子路後段には、図2及び図3に示すよう
に、ターゲット11が設置される。このターゲット11
は、電子銃10からの電子45をターゲット面11aで
受けてX線50を発生させるものであり、当該ターゲッ
ト面11aは、入射される電子45と出射されるX線5
0とが直交する傾斜面にされる。
【0021】このターゲット11には、図1に示すよう
に、正の高電圧を供給する高圧電源19が接続され、こ
の高圧電源19には、この高圧電源19の電圧を制御す
ることでターゲット11で発生するX線量を制御するX
線コントローラ21が接続される。
【0022】筐体9でのX線50の出射先には、図1及
び図2に示すように、X線出射窓9aが設けられる。こ
のX線出射窓9aは、ターゲット11で発生したX線5
0を外部に出射させるための窓であり、例えば、X線透
過材であるBe材より成る板体等より構成される。
【0023】特に本実施形態においては、上記構成のX
線管2に、図2及び図3に示すように、静電偏向電極8
が付設される。この静電偏向電極8は、試料映像を拡大
または縮小する際や、ターゲット面11aの電子衝突位
置が劣化した場合に当該電子衝突位置を移動させる際に
利用されるものであり、X線管2内に配置される。
【0024】この静電偏向電極8は、図3に示すよう
に、電子ビーム45を囲むように配置された4枚の板状
の電極より成り、そのうちの対を成す2枚の電極8a,
8bが、電子ビーム45を含む面内でX線出射窓9aに
対して接離する方向としての第1方向A(図2における
上下方向)に、電子ビーム45を隔てて対向配置され、
他の対を成す2枚の電極8c,8dが、当該A方向に直
交する方向としての第3方向C(図2における紙面に垂
直な方向)に、電子ビーム45を隔てて対向配置され
る。
【0025】このように、静電偏向電極8はX線管2の
内部に配設されているため、X線管2がコンパクト化さ
れ、省スペース化が図られている。
【0026】この静電偏向電極8には、図1に示すよう
に、偏向電極制御回路22が接続される。この偏向電極
制御回路22により、静電偏向電極8a,8bによる静
電界が制御されると、電子ビーム45が第1方向Aに偏
向され、静電偏向電極8c,8dによる静電界が制御さ
れると、電子ビーム45が第3方向Cに偏向される。こ
れらの偏向方向の合成により、電子ビーム45は、第1
方向A及び第3方向Cを含む面内の全方向に偏向可能で
ある。また、この静電界の制御により、電子ビーム45
の偏向量も制御される。また、通電されない場合には電
子ビーム45は直進する。
【0027】また、上記試料用マニピュレータ3は公知
構造であり、図1に示すように、X線管2のX線出射窓
9a近傍に配置される。この試料用マニピュレータ3
は、X線出射窓9aに対向配置される試料1をクランパ
ー3aにより保持し、この状態で、当該試料1を、X線
50に対して直交する面内で移動する機構、すなわち、
図1を参照して説明すれば、電子ビーム45が第1方向
Aに偏向された時のX線50の移動方向としての第2方
向(図示左右方向)B及び上記第3方向Cに移動する機
構を備えると共に、X線出射窓9aに対して接離する方
向(X線50に沿う方向)に移動する機構、すなわち上
記第1方向Aに移動する機構を備える。そして、この試
料用マニピュレータ3には、試料1の移動方向及び移動
量を制御する試料移動用駆動回路23が接続される。
【0028】X線カメラ4は、試料1の後段に所定距離
離間して配置され、X線カメラ用マニピュレータ5によ
り保持される。このX線カメラ用マニピュレータ5は、
試料用マニピュレータ3と同様な構成であり、当該X線
カメラ4を第1、第2、第3方向A,B,Cに移動する
機構を備える。そして、このX線カメラ用マニピュレー
タ5には、X線カメラ4の移動方向及び移動量を制御す
るX線カメラ移動用駆動回路24が接続される。
【0029】X線カメラ4には、所定の画像処理を施し
て映像信号として出力する画像処理装置25が接続さ
れ、この画像処理装置25に対してモニタ装置6が接続
される。このモニタ装置6は、X線カメラ4の出力とし
ての試料映像を映し出すディスプレイ6aと、この試料
映像を静電偏向電極8の作用により拡大または縮小する
場合の試料映像の拡大率、縮小率を入力するスイッチ6
bと、を備える。このモニタ装置6はまた、試料1の所
望位置を映し出すべく、試料用マニピュレータ3を駆動
して第2及び第3方向B,Cに移動させるスイッチ6c
と、試料用マニピュレータ3、X線カメラ用マニピュレ
ータ5を駆動して試料1、X線カメラ4を第1方向Aに
移動させることで試料映像を拡大または縮小する場合の
試料映像の拡大率、縮小率を入力するスイッチ6dと、
を備える。
【0030】また、本実施形態のX線検査装置はさら
に、モニタ装置6からの信号に応答して、電子ビームコ
ントローラ20、X線コントローラ21、偏向電極制御
回路22、試料移動用駆動回路23及びX線カメラ移動
用駆動回路24に所定の信号を送出し、試料映像の拡大
または縮小を所定に制御すると共に、モニタ装置6のデ
ィスプレイ6aで映し出される試料映像の明暗のレベル
を常時モニタしこのレベルに応じて所定の制御を行うマ
イクロコンピュータより成るコントローラ(CPU)7
を備える。
【0031】このコントローラ7は、常時モニタしてい
る試料映像の明暗のレベルに応じて、ターゲットの劣化
を判定するターゲット劣化判定手段7aを備える。この
劣化の判定は、例えば、正常時の映像の明るさと現時点
でモニタした映像の明るさとを比較し、この比較が所定
の許容範囲を越えることで判定する。
【0032】コントローラ7はまた、電子ビームコント
ローラ20に対して、電子銃10で発生する電子量を制
御する指令を与える機能を備えると共に、X線コントロ
ーラ21に対して、ターゲット11で発生するX線量を
制御する指令を与える機能を備え、さらに、偏向電極制
御回路22に対して、電子ビーム45の偏向方向及び偏
向量を制御する指令を与える機能を備える。この偏向方
向及び偏向量の制御指令は、試料映像を拡大または縮小
する際に送出され、上述したターゲット11の劣化を判
定した場合にも送出される。
【0033】コントローラ7はさらにまた、試料移動用
駆動回路23に対して、試料1の移動方向及び移動量を
制御する指令を与える機能を備えると共に、X線カメラ
移動用駆動回路24に対して、X線カメラ4の移動方向
及び移動量を制御する指令を送出する機能を備える。こ
の試料1及びX線カメラ4の移動方向及び移動量の制御
指令は、試料映像を拡大または縮小する際に送出され、
ターゲット11の劣化を判定した場合にも送出される。
【0034】このコントローラ7には、後述の処理動作
を行うプログラム、各種データテーブル、演算式等を固
定データの形で記憶するROM26が入力可能に接続さ
れると共に、演算結果等を一時的に記憶するRAM27
が入出力可能に接続される。
【0035】次に、このように構成されたX線検査装置
の動作について説明する。通常時では、静電偏向電極8
はオフ状態にあり、倍率1で動作が行われる。この場
合、先ず、第1グリッド電極10bに負の電圧を、第2
グリッド電極10cにグランド電位を、ターゲット11
に正の高電圧を各々供給し、この状態でヒータを加熱す
る。すると、カソードから電子45が放出され、この電
子45は、第1、第2グリッド電極10b,10cを通
過して加速・集束され、さらに集束電極9bを通過して
ターゲット面11aに集束入射される。この時、前述し
たように、静電偏向電極8はオフ状態にあるため、電子
ビーム45は直進してターゲット面11aに集束入射さ
れる。この電子45のターゲット面11aに対する衝突
によりX線50が発生し、このX線50は、X線出射窓
9aを通してX線管2外へ出射される。
【0036】このX線50は、試料用マニピュレータ3
に保持された試料1の所定部分を透過し、この透過した
X線50をX線カメラ4で撮像することで、ディスプレ
イ6aに倍率1での試料映像が映し出され、これにより
X線検査が実施される。
【0037】ここで、試料1の他の部分を検査したい場
合には、スイッチ6cにより試料用マニピュレータ3を
駆動して、試料1の当該他の部分がX線50上に位置す
るよう移動させる。
【0038】次に、ディスプレイ6aで映し出される試
料映像を拡大または縮小する場合について、図4及び図
5を参照しながら説明する。先ず、図4に示すステップ
1において、試料映像の拡大または縮小を、本実施形態
の特徴を成す静電偏向電極8により行うか、従来形式の
試料用マニピュレータ3、X線カメラ用マニピュレータ
4による試料1、X線カメラ4の第1方向への移動によ
り行うかを判定する。この判定は、試料映像の拡大また
は縮小の指示がスイッチ6bにより行われたか、スイッ
チ6dにより行われたかで判定する。
【0039】試料映像の拡大または縮小の指示がスイッ
チ6dにより行われたと判定した場合には、従来方式の
処理手順となり、図5に示すステップ9に進み、ステッ
プ9において、拡大の指示か否かを判定し、拡大の指示
と判定した場合には、ステップ10に進み、ステップ1
0において、現時点での試料1の位置を基に当該試料1
とX線管2との距離を算出し、この算出値を基に試料1
をX線管2に接近できるか否かを判定し、試料1をX線
管2に接近できると判定した場合には、ステップ11に
進み、ステップ11において、試料用マニピュレータ3
を駆動して、試料映像がその拡大率となるように試料1
をX線管2に接近する方向に移動する。
【0040】一方、ステップ10において、試料1をX
線管2に接近できないと判定した場合には、ステップ1
2に進み、ステップ12において、現時点での試料1の
位置を基に当該試料1とX線カメラ4との距離を算出
し、この算出値を基にX線カメラ4を試料1から離せる
か否かを判定し、X線カメラ4を試料1から離せると判
定した場合には、ステップ13に進み、ステップ13に
おいて、X線カメラ用マニピュレータ5を駆動して、試
料映像がその拡大率となるようにX線カメラ4を試料1
から離す方向に移動する。
【0041】ここで、試料用マニピュレータ3による試
料1の移動量及びX線カメラ用マニピュレータ5による
X線カメラ4の移動量は、指示された拡大率の試料映像
となるように拡大率に対応して予めROM26のデータ
テーブルに記憶されている。
【0042】そして、ステップ12において、X線カメ
ラ4を試料1から離せないと判定した場合には、ステッ
プ14に進み、ステップ14において、試料映像の拡大
または縮小を、静電偏向電極8により行うべきという旨
をディスプレイ6aに表示する。
【0043】一方、ステップ9において、拡大の指示で
はない、すなわち縮小の指示と判定した場合には、ステ
ップ15に進み、ステップ15において、現時点での試
料1の位置を基に当該試料1とX線管2との距離を算出
し、この算出値を基に試料1をX線管2から離せるか否
かを判定し、試料1をX線管2から離せると判定した場
合には、ステップ16に進み、ステップ16において、
試料用マニピュレータ3を駆動して、試料映像がその縮
小率となるように試料1をX線管2から離す方向に移動
する。
【0044】一方、ステップ15において、試料1をX
線管2から離せないと判定した場合には、ステップ17
に進み、ステップ17において、現時点での試料1の位
置を基に当該試料1とX線カメラ4との距離を算出し、
この算出値を基にX線カメラ4を試料1に接近できるか
否かを判定し、X線カメラ4を試料1に接近できると判
定した場合には、ステップ18に進み、ステップ18に
おいて、X線カメラ用マニピュレータ5を駆動して、試
料映像がその縮小率となるようにX線カメラ4を試料1
に接近する方向に移動する。
【0045】ここで、試料用マニピュレータ3による試
料1の移動量及びX線カメラ用マニピュレータ5による
X線カメラ4の移動量は、拡大率の場合と同様に、指示
された縮小率の試料映像となるように縮小率に対応して
予めROM26のデータテーブルに記憶されている。
【0046】そして、ステップ17において、X線カメ
ラ4を試料1に接近できないと判定した場合には、拡大
時の場合と同様にステップ14に進む。
【0047】一方、図4に示すステップ1において、試
料映像の拡大または縮小の指示がスイッチ6bにより行
われたと判定した場合には、本実施形態の特徴を成す静
電偏向電極8による新規方式の処理手順となる。この場
合には、ステップ2に進み、ステップ2において、拡大
の指示か否かを判定し、拡大の指示と判定した場合に
は、ステップ3に進み、ステップ3において、偏向電極
制御回路22の制御により静電偏向電極8a,8bによ
る静電界を制御して、電子ビーム45を、図2に示すよ
うに、第1方向AのX線出射窓9aに接近する側(図示
下方側)に偏向させる。この偏向量は、指示された拡大
率の試料映像となるように拡大率に対応して予めROM
26のデータテーブルに記憶されている。
【0048】これにより、電子ビーム45のターゲット
面11aに対する衝突位置も同方向側に移動する。この
偏向では、電子ビーム45のターゲット面11aに対す
る衝突位置が第1方向AのX線出射窓9aに接近する側
に移動されるため、X線路長が短くなり、従って、試料
映像が、指示された倍率で拡大される。
【0049】このようにして、電子ビーム45のターゲ
ット面11aに対する衝突位置が第1方向AのX線出射
窓9aに接近する側に移動されるが、このままでは試料
1に対するX線50の照射位置が第2方向Bの一方側
(図1における右側)に移動し同一位置が照射されなく
なるため、ステップ4において、試料用マニピュレータ
3を駆動して試料1の同一位置が照射されるように試料
1を第2方向Bの一方側に移動する。また、このままで
は、X線カメラ4にて試料1の同一位置が撮像されなく
なるため、ステップ5において、X線カメラ用マニピュ
レータ5を駆動して試料1の同一位置が撮像されるよう
にX線カメラ4を第2方向の一方側に移動する。この試
料用マニピュレータ3による試料1の拡大時の移動量及
びX線カメラ用マニピュレータ5によるX線カメラ4の
拡大時の移動量は、上記静電偏向電極8a,8bによる
電子ビーム45の偏向量に対応して、予めROM26の
データテーブルに記憶されている。
【0050】一方、ステップ2において、拡大の指示で
はない、すなわち縮小の指示と判定した場合には、ステ
ップ6に進み、ステップ6において、偏向電極制御回路
22の制御により静電偏向電極8a,8bによる静電界
を制御して、電子ビーム45を、図2に示すように、第
1方向AのX線出射窓9aから離れる側(図示上方側)
に偏向させる。この偏向量は、指示された縮小率の試料
映像となるように縮小率に対応して予めROM26のデ
ータテーブルに記憶されている。
【0051】これにより、電子ビーム45のターゲット
面11aに対する衝突位置も同方向側に移動する。この
偏向では、電子ビーム45のターゲット面11aに対す
る衝突位置が第1方向AのX線出射窓9aから離れる側
に移動されるため、X線路長が長くなり、従って、試料
映像が、指示された倍率で縮小される。
【0052】このようにして、電子ビーム45のターゲ
ット面11aに対する衝突位置が第1方向AのX線出射
窓9aから離れる側に移動されるが、このままでは試料
1に対するX線50の照射位置が第2方向Bの他方側
(図1における左側)に移動し同一位置が照射されなく
なるため、ステップ7において、試料用マニピュレータ
3を駆動して試料1の同一位置が照射されるように試料
1を第2方向Bの他方側に移動する。また、このままで
は、X線カメラ4にて試料1の同一位置が撮像されなく
なるため、ステップ8において、X線カメラ用マニピュ
レータ5を駆動して試料1の同一位置が撮像されるよう
にX線カメラ4を第2方向の他方側に移動する。この試
料用マニピュレータ3による試料1の縮小時の移動量及
びX線カメラ用マニピュレータ5によるX線カメラ4の
縮小時の移動量は、上記静電偏向電極8a,8bによる
電子ビーム45の偏向量に対応して、予めROM26の
データテーブルに記憶されている。
【0053】このように、本実施形態においては、コン
トローラ7により静電偏向電極8a,8bが制御され
て、当該静電偏向電極8a,8bにより、ターゲット1
1に向かう電子ビーム45が第1方向に偏向され、電子
ビーム45のターゲット11に対する衝突位置が第1方
向Aに移動されてX線路長が変えられるため、ディスプ
レイ6aでは、試料1の拡大映像または縮小映像が得ら
れる。この時、コントローラ7により試料用マニピュレ
ータ3が制御され、当該試料用マニピュレータ3によ
り、試料1が、第2方向Bに当該電子ビーム45の第1
方向Aへの偏向に対応した量に応じて移動されるため、
試料1の同一位置がX線50により照射可能となると共
に、コントローラ7よりX線用マニピュレータ5も制御
され、当該X線用マニピュレータ5により、X線カメラ
4が、電子ビーム45の第1方向Aへの偏向に対応した
量に応じて第2方向Bに移動されるため、ディスプレイ
6aでは、試料1の同一位置の拡大映像または縮小映像
が得られる。
【0054】次に、X線量を増大する場合について、図
6を参照しながら説明する。先ず、ステップ1におい
て、コントローラ7により正常時の映像の明るさと現時
点でモニタした映像の明るさとを比較し、この比較が所
定の許容範囲を越えたらステップ2に進み、ステップ2
において、電子ビームコントローラ20の制御により電
子銃10で発生する電子量を増大できるか否かを判定
し、増大できると判定した場合には、ステップ3におい
て、電子ビームコントローラ20の制御により電子量を
増大させ、これによりX線量を増大させる。
【0055】一方、ステップ2において、電子ビームコ
ントローラ20の制御により電子銃10で発生する電子
量を増大できないと判定した場合には、ステップ4に進
み、ステップ4において、X線コントローラ21の制御
によりターゲット11で発生するX線量を増大できるか
否かをターゲット11の電圧を上昇できるか否かで判定
し、電圧を上昇できると判定した場合には、ステップ5
において、X線コントローラ21の制御により電圧を上
昇させ、これによりX線量を増大させる。
【0056】一方、ステップ4において、X線コントロ
ーラ21の制御によりターゲット11で発生するX線量
を増大できないと判定した場合には、ステップ6に進
み、ステップ6において、ターゲット11に対する電子
45の衝突位置が劣化し当該衝突位置を移動しなければ
X線量を増大できないと判定してステップ7に進み、ス
テップ7において、偏向電極制御回路22の制御により
静電偏向電極8c,8dによる静電界を制御して、電子
ビーム45を、図3に示すように、第3方向Cの何れか
一方側(図示右方向または左方向の何れか一方側)に偏
向させる。この偏向量は、予めROM26に記憶されて
いる偏向量が用いられる。これにより、電子ビーム45
のターゲット面11aに対する衝突位置も第3方向Cの
一方側に移動し、未衝突位置に電子ビーム45が衝突す
ることになる。この偏向では、電子ビーム45のターゲ
ット面11aに対する衝突位置が第3方向Cの一方側に
移動されるだけで第1方向Aに移動されないため、X線
路長は変化せず、従って、倍率の変化はない。
【0057】このようにして、電子ビーム45のターゲ
ット面11aに対する衝突位置が第3方向Cの一方側に
移動されるが、このままでは試料1に対するX線50の
照射位置も第3方向Cの一方側に移動し同一位置が照射
されなくなるため、ステップ8において、試料用マニピ
ュレータ3を駆動して試料1の同一位置が照射されるよ
うに試料1を第3方向Cの一方側に移動する。また、こ
のままでは、X線カメラ4にて試料1の同一位置が撮像
されなくなるため、ステップ9において、X線カメラ用
マニピュレータ5を駆動して試料1の同一位置が撮像さ
れるようにX線カメラ4を第3方向の一方側に移動す
る。この試料用マニピュレータ3による試料1の移動量
及びX線カメラ用マニピュレータ5によるX線カメラ4
の移動量は、上記静電偏向電極8c,8dによる電子ビ
ーム45の偏向量に対応して、予めROM26のデータ
テーブルに記憶されている。
【0058】このように、本実施形態では、コントロー
ラ7のターゲット劣化判定手段7aにより、ターゲット
11の劣化が判定されると、コントローラ7により静電
偏向電極8c,8dが制御され、当該静電偏向電極8
c,8dにより、ターゲット11に向かう電子ビーム4
5が第3方向Cにさらに偏向されて、電子ビーム45の
ターゲット11に対する衝突位置が劣化位置から第3方
向Cに移動されると共にこの移動ではX線路長が変わら
ないため、ディスプレイ6aでは、試料1の鮮明な拡大
映像または縮小映像が同一倍率で得られる。この時、コ
ントローラ7により試料用マニピュレータ3が制御さ
れ、当該試料用マニピュレータ3により、試料1が、電
子ビーム45の第3方向Cへの偏向に対応した量に応じ
て第3方向Cにさらに移動されるため、試料1の同一位
置がX線50により照射可能となると共に、X線カメラ
用マニピュレータ5も制御され、当該X線カメラ用マニ
ピュレータ5により、X線カメラ4が、電子ビーム45
の第3方向Cへの偏向に対応した量に応じて第3方向C
にさらに移動されるため、ディスプレイ6aでは、試料
1の同一位置の鮮明な拡大映像または縮小映像が同一倍
率で得られる。
【0059】図7は、第2実施形態に係るX線検査装置
の要部を示す縦断面図、図8は、図7の要部を示す斜視
図である。
【0060】この第2実施形態のX線検査装置が第1実
施形態のそれと違う点は、X線管2に付設される静電偏
向電極8を、電磁偏向コイル18に代えた点である。
【0061】この電磁偏向コイル18は、図8に示すよ
うに、電子ビーム45が通過可能に配置された円環を4
等分にして各々の円環にコイルを巻回したものであり、
そのうちの対を成す電磁コイル18a,18bが、第1
方向Aに電子ビーム45を隔てて対向配置され、他の対
を成す2枚の電磁コイル18c,18dが、第3方向C
に電子ビーム45を隔てて対向配置される。これらより
成る電磁偏向コイル18も、静電偏向電極8の場合と同
様に、偏向電極制御回路22により、電磁コイル18
a,18bによる磁界が制御されると、電子ビーム45
が第1方向Aに偏向され、電磁コイル18c,18dに
よる磁界が制御されると、電子ビーム45が第3方向C
に偏向される。また、通電されない場合には電子ビーム
45は直進する。
【0062】すなわち、静電界により電子ビーム45を
偏向していたのを、磁界により電子ビーム45を偏向す
るように変えたものであるから、先の第1実施形態と同
様な効果を得ることができるというのはいうまでもな
い。
【0063】加えて、電磁偏向コイル18がX線管2の
外部に配設されるため、当該電磁偏向コイル18の取付
調整等が容易にされ、製造コストの低減が図られる。
【0064】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、試料1
の同一位置の拡大映像または縮小映像を得るべく、試料
1と共にX線カメラ4を移動するようにしているが、拡
大時または縮小時に第1方向に電子ビーム45を偏向さ
せる時の偏向量が小さかったり、ターゲット劣化を判定
して第3方向に電子ビーム45を偏向させる時の偏向量
が小さくて、前回の映像が殆どX線カメラ4にて撮像さ
れる場合等であってX線カメラ4の視野から外れずに違
和感がなく検査が行えるようであれば、X線カメラ4を
移動させず、試料1の同一位置を含む拡大または縮小映
像を得るようにしても良い。この場合には、X線カメラ
4の移動に起因する振動が無くなるため、ぶれの低減さ
れたより好ましい試料映像が得られる。なお、このX線
カメラ4を移動させるか否かは、電子ビーム45の偏向
量に応じて予めROM26に記憶されている移動するか
否かを設定したデータテーブルを参照してコントローラ
7が判定する。
【0065】また、上記実施形態においては、ターゲッ
ト11の劣化を、試料映像の明暗により判定するように
しているが、例えば、X線量を検出する測定器(比例計
数管、Siフォトダイオード等)により判定しても良
い。
【0066】
【発明の効果】本発明によるX線検査装置は、ターゲッ
トの劣化を判定する劣化判定手段及び電子ビームの偏向
量が予め記憶された記憶手段を含み、ターゲットの劣化
を判定すると電子ビーム偏向手段を制御し、記憶された
偏向量に基づいて電子ビームがターゲットの未衝突の位
置に入射するように電子ビームを偏向させるコントロー
ラを具備している。これにより、劣化判定手段によって
ターゲットの劣化が判定されると電子ビーム偏向手段が
制御され、電子ビームのターゲットに対する衝突位置が
予め記憶された偏向量に基づいて劣化位置から未衝突位
置に移動されるので、ターゲットの劣化により低くなっ
たX線量を増大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るX線検査装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1の静電偏向電極を含むマイクロフォーカス
X線管を示す縦断面図である。
【図3】図2の静電偏向電極を含むマイクロフォーカス
X線管の要部を示す斜視図である。
【図4】試料の拡大または縮小映像を静電偏向電極によ
り得る場合の処理手順を示すフロー図である。
【図5】試料の拡大または縮小映像をマニピュレータの
駆動により得る場合の処理手順を示すフロー図である。
【図6】X線量を増大する場合の処理手順を示すフロー
図である。
【図7】第2実施形態に係るX線検査装置の電磁偏向コ
イルを含むマイクロフォーカスX線管を示す縦断面図で
ある。
【図8】図7の電磁偏向コイルを含むマイクロフォーカ
スX線管の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…試料、2…マイクロフォーカスX線管(X線源)、
3…試料用マニピュレータ(試料保持移動手段)、4…
X線カメラ(X線撮像装置)、5…X線カメラ用マニピ
ュレータ(X線撮像装置移動手段)、6…モニタ装置、
6a…ディスプレイ、7…コントローラ(CPU)、7
a…ターゲット劣化判定手段、8…静電偏向電極(電子
ビーム偏向手段)、9a…X線出射窓、11…ターゲッ
ト、11a…ターゲット面、18…電磁偏向コイル(電
子ビーム偏向手段)、26…ROM(記憶手段)、45
…電子ビーム、50…X線、A…第1方向、B…第2方
向、C…第3方向。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームをターゲットに衝突させるこ
    とでX線を発生させこのX線をX線出射窓を介して出射
    するX線源と、 前記ターゲットに向かう前記電子ビームを偏向可能とす
    る電子ビーム偏向手段と、 前記ターゲットの劣化を判定する劣化判定手段及び前記
    電子ビームの偏向量が予め記憶された記憶手段を含み、
    前記ターゲットの劣化を判定すると前記電子ビーム偏向
    手段を制御し、前記記憶された偏向量に基づいて前記電
    子ビームが前記ターゲットの未衝突の位置に入射するよ
    うに前記電子ビームを偏向させるコントローラと、 を具備したX線検査装置。
  2. 【請求項2】 前記X線の線量を検出するX線測定器を
    備え、 前記劣化判定手段は、前記X線検出器が検出する線量に
    基づいて前記ターゲットの劣化を判定することを特徴と
    する請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】 前記X線が試料に照射されて当該試料を
    透過したX線を撮像するX線撮像装置を備え、 前記劣化判定手段は、前記X線撮像装置の出力としての
    試料映像の暗さに基づいて前記ターゲットの劣化を判定
    することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  4. 【請求項4】 前記X線出射窓を介して出射されたX線
    により透視される試料を保持すると共に、当該試料を、
    前記電子ビームが偏向された時の前記X線の移動方向に
    移動可能とする試料保持移動手段を備え、 前記コントローラは、前記ターゲットの劣化を判定する
    と、さらに前記試料保持移動手段を制御して前記電子ビ
    ームの偏向に対応した量に応じて前記試料を前記X線の
    移動方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載
    のX線検査装置。
  5. 【請求項5】 前記X線が試料に照射されて当該試料を
    透過したX線を撮像するX線撮像装置と、 前記X線撮像装置を前記電子ビームが偏向された時の前
    記X線の移動方向に移動可能とするX線撮像装置移動手
    段を備え、 前記コントローラは、前記ターゲットの劣化を判定する
    と、さらに前記X線撮像装置移動手段を制御して前記電
    子ビームの偏向に対応した量に応じて前記X線撮像装置
    を前記X線の移動方向に移動させることを特徴とする請
    求項1又は4に記載のX線検査装置。
  6. 【請求項6】 前記電子ビーム偏向手段は、静電偏向電
    極であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に
    記載のX線検査装置。
  7. 【請求項7】 前記電子ビーム偏向手段は、電磁偏向コ
    イルであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項
    に記載のX線検査装置。
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