JP2003090776A - 接触型衝突検知スイッチ装置 - Google Patents

接触型衝突検知スイッチ装置

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JP2003090776A
JP2003090776A JP2001285049A JP2001285049A JP2003090776A JP 2003090776 A JP2003090776 A JP 2003090776A JP 2001285049 A JP2001285049 A JP 2001285049A JP 2001285049 A JP2001285049 A JP 2001285049A JP 2003090776 A JP2003090776 A JP 2003090776A
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JP2001285049A
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English (en)
Inventor
Hideji Yahagi
秀二 矢萩
Hiroyuki Funadokoro
宏行 船所
Hitoshi Kubota
均 久保田
Michio Muroi
岐朗 室井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧力を受けたときにスイッチを確実にオン
させることができるとともに、スイッチがオンした時点
から作動停止するまでの衝撃吸収ストロークを大きく設
定できる接触型衝突検知スイッチ装置を提供する。 【解決手段】 共に弾性を有する内側プレート体20と
外側プレート体19とが各々の基端部を互いに重合して
固定され、且つ両プレート体20,19の他端が共に自
由端となっている。外側プレート体19は基端部から自
由端に向かう途中から内側プレート体20に対し間隙を
保つように内側プレート体20から離間し、内側プレー
ト体20における外側プレート体19に対し間隙を保っ
て対面する面に、押圧を受けて動作するスイッチ4が取
り付けられている。外側プレート体19に加わる圧力に
より、外側プレート体19の方が内側プレート体20よ
り変形し易く構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として無人搬送
車のバンパーや電子物流倉庫における搬送クレーンなど
に取り付けられて、物体や人間に衝突したのを機械的に
検知して作動停止させる用途に用いられる接触型衝突検
知スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無人搬送車や電子物流倉庫における搬送
クレーンなどは、無人で移動することから、衝突防止用
の安全装置が不可欠である。例えば、無人搬送車では、
誘導ラインによって設定された固定の走行路上を走行す
ることから、走行路の進行方向前方に衝突する可能性の
ある物体が存在する場合にそれを発見して走行を一時停
止させるための障害物検出機能を備える必要がある。こ
の障害物検出機能としては、進行方向に向けて投光した
光の障害物からの反射光を受光して障害物を検出する手
段、または進行方向に向けて発信した超音波の障害物か
らの反射波を受信して障害物を検出する手段が主に用い
られている。
【0003】また、複数台の無人搬送車が同一の走行路
を共用して走行する無人搬送システムでは、同時に走行
している無人搬送車同士が衝突または追突するのを未然
に防止するために、特に走行路の合流地点付近において
互いの車体を検出して衝突を防止するための車体接近検
出機能を備える必要がある。この車体接近検出機能とし
ては、無人搬送車を1台のみ進入可能に制御する地上通
信制御装置としての交通信号機を走行路の交差地点の出
入口に設置して、交差地点の出入口において無人搬送車
が交通信号機と通信を行って走行を制御させる手段、走
行路の交差地点付近で無人搬送車同士が電波の発信およ
び受信による交信を行って一方が一時停止する手段、或
いは障害物検出用の発信と受信の通信手段を兼用して他
の無人搬送車を検出する手段、障害物検出手段の範囲を
走行路の交差地点付近で拡げることによって他の無人搬
送車を検出する手段、或いは障害物検出用とは異なる符
号化されたパターンパルスの発信と受信を無人搬送車同
士で交信する手段などが一般的に用いられている。
【0004】ところが、上述の障害物や他の無人搬送車
を検出する手段は、何れも光学センサや電波式センサな
どを用いた非接触型検出手段であるから、どうしても検
出の死角が生じ易い。そこで、従来の無人搬送車は、上
記死角を補うために、図6または図7に示す構成を有す
る接触型衝突検知スイッチ装置を車体の進行方向の前後
位置に取り付けて、物体や人間に衝突したのを機械的に
検知して移動停止させるようにしている。
【0005】図6の接触型衝突検知スイッチ装置は、無
人搬送車のバンパーなどに取り付けられる取付板1にス
ポンジ体2を接着手段などで固定し、そのスポンジ体2
の先端面に、帯状の感圧式スイッチ4を取り付け、カバ
ー布3を、感圧式スイッチ4およびスポンジ体2の全体
を覆うように被せて縫着した構成になっている。このス
イッチ装置は、感圧式スイッチ4を進行方向に向けた配
置でバンパーなどに取り付けられ、物体や人間に衝突し
たときに感圧式スイッチ4が押圧されてオンする。これ
により、無人搬送車では感圧式スイッチ4のオンによっ
て走行用モータへの電源供給が遮断されると同時に制動
が加えられる。無人搬送車は、低速度で移動している
が、即座に停止することができず、感圧式スイッチ4の
オンにより走行用モータへの電源供給が遮断され、且つ
制動が加えられた時点から或る制動距離だけ移動したの
ちに停止する。その制動距離だけ無人搬送車が移動する
間は、スポンジ体2が潰れる状態に変形して、衝突物に
衝撃が加えられないように吸収し、且つ無人搬送車自体
を保護する。
【0006】一方、図7の接触型衝突検知スイッチ装置
は、無人搬送車のバンパーなどに背面が取り付けられる
取付板7の前面側に、帯状の感圧式スイッチ4を取り付
け、断面ほぼコ字状となったゴム製の受圧部材8が、感
圧式スイッチ4を内部空間内に位置させる配置で取付板
7に固着された構成になっている。受圧部材8には、衝
突などによって加圧されたときに屈曲する蛇腹状の易変
形部8aが両端部に設けられているとともに、内部中央
に、感圧式スイッチ4を押圧してオンさせる押圧突部8
bが形成されている。この接触型衝突検知スイッチ装置
による作用は図6のものとほぼ同様である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
接触型衝突検知スイッチ装置では、外側を覆うカバー布
3が人間や物体に衝突したときの衝撃で破れ易い欠点が
ある。また、無人搬送車の被搬送物が液晶表示パネル用
のガラス基板のように塵埃を嫌うものである場合には、
無人搬送車が走行する室内がクリーンルームとされる
が、スポンジ体2が埃を含み易いので、上記のような被
搬送物を搬送対象とする無人搬送車には、図6の接触型
衝突検知スイッチ装置を使用し難い。
【0008】一方、図7の接触型衝突検知スイッチ装置
は、外側を覆う受圧部材8が、ゴム製であってカバー布
3に比較して破れ難い利点がある反面、この受圧部材8
はゴム製であってスポンジ体2よりも硬いので、受圧部
材8の押圧突部8bが感圧式スイッチ4を押圧してオン
させた時点から無人搬送車が或る制動距離だけ移動する
ときの衝撃吸収ストロークを大きく設定することができ
ず、衝突した物体などに衝撃を与え易い欠点がある。そ
こで、柔らかいゴムで受圧部材8を形成すると、受圧部
材8が裂傷し易い新たな問題が生じる。
【0009】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、加圧力を受けたときにスイッチを確
実にオンさせることができるとともに、スイッチがオン
した時点から作動停止するまでの衝撃吸収ストロークを
大きく設定でき、衝突を繰り返した場合においても損傷
し難く、塵埃などの発生が殆ど無い接触型衝突検知スイ
ッチ装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、一発明の接触型衝突検知スイッチ装置は、共に弾性
を有する内側プレート体と外側プレート体とが各々の基
端部を互いに重合して固定され、且つ前記両プレート体
の他端が共に自由端となっており、前記外側プレート体
は基端部から自由端に向かう途中から前記内側プレート
体に対し間隙を保つように前記内側プレート体から離間
し、前記内側プレート体における前記外側プレート体に
対し間隙を保って対面する面に、押圧を受けて動作する
スイッチが取り付けられており、前記外側プレート体に
加わる圧力により、前記外側プレート体の方が前記内側
プレート体より変形し易く構成したことを特徴としてい
る。
【0011】この接触型衝突検知スイッチ装置では、外
側プレート体が内側プレート体よりも変形し易いので、
外側プレート体に物体などの衝突によって加圧力を受け
たときに、外側プレート体が内側プレート体との間隙が
狭くなる方向に変形して、その間隙に設けられているス
イッチを確実にオンさせて衝突を検知することができ
る。また、内側および外側の両プレート体は、各々の他
端が共に自由端となっているため、スイッチがオンした
のちに一体的に大きく変形できるから、スイッチがオン
した時点から作動停止するまでの衝撃吸収ストロークを
大きく設定することができ、これにより、衝突した物体
およびこの接触型衝突検知スイッチ装置が取り付けられ
ている移動装置などを保護できる。
【0012】また、他の発明に係る接触型衝突検知スイ
ッチ装置は、共に弾性を有する内側プレート体と外側プ
レート体とが各々の基端部を互いに重合して固定され、
且つ前記両プレート体の他端が共に自由端となってお
り、前記内側プレート体は、基端部から自由端に向かう
途中から前記外側プレート体と離間する側に折れ曲がり
または曲面状に方向を変え、前記外側プレート体は基端
部から自由端に向かう途中から前記内側プレート体に間
隙を保ちながら覆い被さるように方向を変え、前記内側
プレート体における前記外側プレート体に間隙を保って
対向する面に、押圧を受けて動作するスイッチが取り付
けられていることを特徴としている。
【0013】この接触型衝突検知スイッチ装置では、内
側プレート体が、折れ曲がりまたは曲面状に方向を変え
て自由端に向かう形状となって、比較的変形し難いのに
対し、外側プレート体が、内側プレート体に間隙を保ち
ながら覆い被さるように方向を変える形状となって、内
側プレート体よりも変形し易いので、外側プレート体に
物体の衝突などによって加圧力を受けたときに、外側プ
レート体が内側プレート体との間隙が狭くなる方向に変
形して、その間隙に設けられているスイッチを確実にオ
ンさせる。また、内側および外側の両プレート体は、一
発明と同様に、各々の他端が共に自由端となっているた
め、衝撃吸収ストロークを大きく設定でき、一発明と同
様の効果を得ることができる。
【0014】上記一発明において、内側プレート体は、
基端部から自由端に向かう途中の折曲部から外側プレー
ト体と離間する側に折れ曲がって斜めに延びる傾斜面部
を有し、その傾斜面部から更に前記外側プレート体と離
間する側に方向転換した取付部にスイッチが取り付けら
れてなり、前記外側プレート体は、前記内側プレート体
に対し前記折曲部から分岐して前記内側プレート体に間
隙を保ちながら覆い被さるように湾曲された弧状部と、
この弧状部から延設されて前記スイッチに対し所定の間
隙で対面された押圧部とを有していることが好ましい。
【0015】これにより、内側プレート体は、外側プレ
ート体の弧状部と内側プレート体の傾斜面部との間に比
較的大きな間隙を容易に形成でき、前方から加圧力を受
けたときに、外側プレート体を内側プレート体の折曲部
を恰も支点として内側プレート体を抱き込むように大き
く変形させることができるので、物体がスイッチに対し
同一平面上で衝突する以外に、スイッチよりも上方箇所
に物体が衝突した場合であっても、スイッチを確実にオ
ンさせることができる。
【0016】上記構成において、内側プレート体の自由
端に、外側プレート体と反対側に延びるリブ部を設ける
ことが好ましい。これにより、内側プレート体は、リブ
部の存在によって加圧力を受けた場合に一層変形し難い
形状となり、外側プレート体を介し加圧力を受けたとき
にスイッチを一層確実にオンさせることができる。
【0017】上記一発明において、内側プレート体は外
側プレート体より肉厚を大きくすることが好ましい。こ
れにより、簡単な構成としながらも、内側プレート体を
外側プレート体よりも変形し難くすることができ、外側
プレート体に加圧力を受けたときに、スイッチを確実に
オンさせることができる。
【0018】上記一発明において、外側プレート体は、
内側プレート体より変形し易い材質とすることが好まし
い。これにより、簡単な構成としながらも、外側プレー
ト体を外側プレート体よりも変形し易くすることがで
き、外側プレート体に加圧力を受けたときに、スイッチ
を確実にオンさせることができる。
【0019】上記各発明において、内側プレート体およ
び外側プレート体は、合成樹脂の成形品であることが好
ましい。これにより、物体への衝突を複数回繰り返して
も損傷や破損の生じない堅牢性を備えたものとなり、し
かも、従来のスポンジ体やゴム製受圧部材とは異なり、
塵埃が発生しないので、ガラス基板などの塵埃を嫌う被
搬送物を搬送するための無人搬送車などに極めて好適に
使用できる。また、物体への衝突のあとに物体が離間す
ると、両プレート体が有する弾性力によって容易に元の
状態に復帰する。さらに、内側プレートは、外側プレー
ト体よりも変形し難い形状とすることが、合成樹脂の成
形によって容易となる。
【0020】また、上記各発明において、無人搬送車の
進行方向の前面部または/および後面部にバンパー兼用
として取り付けることもできる。これにより、無人搬送
車にバンパーを別途設ける必要がなくなり、部品点数お
よび組立工数を削減して相当のコストダウンを達成でき
る。
【0021】本発明の無人搬送車は、上記発明の何れか
の接触型衝突検知スイッチ装置が、進行方向の前面部ま
たは/および後面部にバンパー兼用として取り付けら
れ、前記接触型衝突検知スイッチ装置がオンしたときに
走行用モータへの電源供給を遮断し、または走行用モー
タに停止の制動を加えるように構成されている。
【0022】この無人搬送車では、何らかの物体に衝突
してスイッチがオンした時点で走行用モータへの電源供
給を遮断し、または走行用モータに停止の制動を加える
ので、この時点から車体が停止するまでの間は、両プレ
ートが屈曲するよう変形して、衝突による衝撃を効果的
に吸収することができ、衝突した物体並びに車体に大き
な衝撃を与えることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の一実施の形態の接触型衝突検知スイッチ装置10を
取り付けた無人搬送車を示す斜視図である。この無人搬
送車は、被搬送物を積載する車体9が、進行方向の左右
両側に開閉シャッタ部11を有する小部屋風の形態にな
っており、背面側にフィルタ12およびこのフィルタ1
2の内方側にファン(図示せず)を備えて、内部が恰も
クリーンルームになっている。したがって、この無人搬
送車は、液晶パネル用のガラス基板などを塵埃の付着を
防止しながら好適に搬送できるものである。車体の進行
方向の前後面における下端部と中央近傍箇所には、それ
ぞれ一実施の形態の接触型衝突検知スイッチ装置10が
取り付けられており、この4つの接触型衝突検知スイッ
チ装置10は、そのままバンパーとしての機能を兼備し
ている。
【0024】車体9の天板外面には、内部に備えたパソ
コン(図示せず)などのコントロール装置と例えば集中
管理センタなどの運行制御装置との間で走行制御用デー
タなどの交信を行うための複数のアンテナ13が設けら
れている。車体9の背面側には、グラフィックコントロ
ールパネル14や入力キーパネル17が設けられてお
り、グラフィックコントロールパネル14は、画面表示
に従って操作するタッチパネル方式のもので、各種デー
タやプログラムの入力または変更などを簡単な操作で行
えるようになっている。また、車体9の前後面の下部お
よび側面の下部には、誘導センサなどの種々の光学セン
サ18が配設されている。
【0025】図2(a)は接触型衝突検知スイッチ装置
10を示す図1のA−A線断面図である。この接触型衝
突検知スイッチ装置10は、共に合成樹脂の成形品であ
って、容易に変形する弾性を有する外側バンパープレー
ト体19と内側バンパープレート体20とが、各々の基
端側(図の右端側)半部を互いに重ね合わせた状態とし
た上で、ねじ21で断面倒置L字型の取付板22に固定
された構成になっている。
【0026】なお、外側バンパープレート体19と、内
側バンパープレート体20は、それぞれ外側プレート
体、内側プレート体を無人搬送車のバンパーとして適用
した場合の具体例である。
【0027】内側バンパープレート体20は、中間部の
折曲部20cから斜め前方(図の左方)の下方に向け延
びる傾斜面部20dが形成され、この傾斜面部20dか
ら方向転換されて鉛直方向を向いた配置に形成された取
付部20aを有し、この取付部20aの前面に帯状の感
圧式スイッチ4が取り付けられている。また、内側バン
パープレート体20の自由端部には、取付部20aから
直交して後方側水平方向に延びるリブ部20bが形成さ
れている。この内側バンパープレート体20は、折曲部
20cから斜め前方の下方に傾斜した傾斜面部20dお
よびリブ部20bを有しているから、外側バンパープレ
ート体19に前方側から加圧力が加わっても変形し難い
形状になっている。
【0028】一方、外側バンパープレート体19は、後
方の基端側半部が内側バンパープレート体20に重合さ
れており、内側バンパープレート体20に対しこれの折
曲部20cから分岐するように前方側水平方向に張り出
して、円弧状に湾曲しながら下方に向け鉛直方向に延び
る弧状部19aが設けられ、この弧状部19aから段部
19bを介して鉛直に延びて感圧式スイッチ4に対し所
定の間隙で対面する押圧部19cが設けられている。こ
の外側バンパープレート体19の弧状部19aは、内側
バンパープレート体20の傾斜面部20dに対し比較的
大きな間隙を存して対面しているので、前方から加圧力
を受けたときに、内側バンパープレート体20の折曲部
20cを恰も支点として後方に容易に大きく変形でき
る。
【0029】つぎに、上記接触型衝突検知スイッチ装置
10の作用について、図2(b),(c)を参照しなが
ら説明する。図2(b)に示すように、走行中の無人搬
送車の接触型衝突検知スイッチ装置10が何らかの物体
23に衝突した場合には、外側バンパープレート体19
が内側バンパープレート体20の折曲部20cを恰も支
点として変形されるのに対し、内側バンパープレート体
20が変形し難いために、外側バンパープレート体19
の押圧部19cが感圧式スイッチ4を押圧してこれをオ
ンさせる。
【0030】上記感圧式スイッチ4のオンにより、無人
搬送車の走行用モータへの電源供給が遮断されると同時
に制動が加えられる。但し、無人搬送車は、低速度移動
しているものの即座には停車できないので、感圧式スイ
ッチ4がオンした時点から或る制動距離だけ移動したの
ちに停止する。図2(c)は無人搬送車が停車したとき
の接触型衝突検知スイッチ装置10の状態を示す。外側
バンパープレート体19は、押圧部19cによる押圧で
感圧式スイッチ4をオンさせたのち、この感圧式スイッ
チ4を介して内側バンパープレート体20を押圧するの
で、内側バンパープレート体20は折曲部20cを屈曲
させながら後方に向け変位する状態に変形される。すな
わち、両バンパープレート体19,20は、下端が共に
自由端となっているため、感圧式スイッチ4がオンした
時点から、無人搬送車の制動距離に相当する衝撃吸収ス
トロークS分だけ変形されて、衝突した物体23に対し
大きな衝撃を与えないよう吸収するとともに、車体9に
対しても大きな衝撃を与えないよう吸収するバンパーと
しても機能する。
【0031】上記した通り、この接触型衝突検知スイッ
チ装置10では、前方からの加圧力が外側バンパープレ
ート体19に加わったときに、内側バンパープレート体
20がこのような加圧力によって変形し難い構成になっ
ているのに対し、外側バンパープレート体19が後方に
変形し易い構成になっている。具体的に説明すると、内
側バンパープレート体20は、前記した通り、折曲部2
0cから斜め前方の下方に傾斜した傾斜面部20dと、
先端にリブ部20bを有しているので、前方側から外側
バンパープレート体19に加圧力が加わっても変形し難
い形状になっているが、外側バンパープレート体19
は、弧状部19aが内側バンパープレート体20の傾斜
面部20dに対し比較的大きな間隙を存して対面してい
るので、前方から加圧力を受けたときに、後方に変形し
易い構成になっている。このような構成により、前方か
ら加圧力を受けたときには、外側バンパープレート体1
9と内側バンパープレート体20との間隙が狭くなって
感圧式スイッチ4が速やかにオンするものとなる。
【0032】また、両バンパープレート体19,20
は、各々の下端が自由端となって容易に変形できるよう
になっていることにより、感圧式スイッチ4がオンした
後に、外側バンパープレート体19と内側バンパープレ
ート体20とが一体的に後方に変形することにより、衝
撃吸収ストロークSを大きく設定することができる。
【0033】また、上述したように、外側バンパープレ
ート体19を後方に変形し易い形状にすること、つまり
内側バンパープレート体20に対し比較的大きな間隙を
設けることは、両バンパープレート体19,20が合成
樹脂の成形品であることから、容易に形成することがで
きる。これにより、物体23がスイッチ4に対し同一水
平面上で衝突する以外に、図2に示すように、スイッチ
4よりも上方箇所が物体23に衝突した場合であって
も、スイッチ4を確実にオンさせることができる。
【0034】また、この接触型衝突検知スイッチ装置1
0では、両バンパープレート体19,20が合成樹脂製
であるから、物体23への衝突を複数回繰り返しても損
傷や破損の生じない堅牢性を備えており、従来のスポン
ジ体2やゴム製受圧部材8と異なり、塵埃が発生しな
い。したがって、この接触型衝突検知スイッチ装置10
は、図1で説明したように、車体9の内部がクリーンル
ームに構成されてガラス基板などの塵埃を嫌う被搬送物
を搬送するための無人搬送車に極めて好適なものとな
る。また、物体23への衝突のあとに物体23が離間す
ると、両バンパープレート体19,20が有する弾性力
によって容易に図2(a)の元の状態に復帰する。
【0035】さらに、外側バンパープレート体19の押
圧部19cと感圧式スイッチ4との間隙である不感距離
は、外側バンパープレート体19の段部19bの形状に
よって任意に設定することができる。この不感距離は、
物体23への衝突を繰り返したときの経時的なマージン
を見込んで設定される。
【0036】なお、この接触型衝突検知スイッチ装置に
おいて、外側バンパープレート体19と内側バンパープ
レート体20の形状は、図2で示すものに限定されるも
のではない。要は、外側バンパープレート体19の基端
側が内側バンパープレート体20に重合されており、外
側バンパープレート体19と内側バンパープレート体2
0の基端側から見た他端側が共に自由端となって容易に
変形できる形状であり、且つ前方からの加圧力に対して
内側バンパープレート体20よりも外側バンパープレー
ト体19の方が後方に変形し易く、両者の間隙が狭くな
るように変形する形状であれば、いかなるものであって
もよい。
【0037】例えば、図3に示す本発明の第2の実施の
形態に係る接触型衝突検知スイッチ装置のように構成し
てもよい。この接触型衝突検知スイッチ装置は、第1の
実施の形態のスイッチ装置と同様の構成が上下逆に配置
された構成になっており、したがって、図2と同等のも
のに同一の符号を付して、重複する説明を省略する。こ
の接触型衝突検知スイッチ装置においても、第1の実施
の形態の接触型衝突検知スイッチ装置と同様に作用し
て、同様の効果を得ることができる。
【0038】さらに、図4は本発明の第3の実施の形態
に係る接触型衝突検知スイッチ装置を示し、この接触型
衝突検知スイッチ装置では、内側バンパープレート体2
0が、第1の実施の形態のような折曲部20cや傾斜面
部20dを有しない弧状となった傾斜面部20eが形成
されている。このような内側バンパープレート体20の
形状であっても、前方からの加圧力によって外側バンパ
ープレート体19が後方に変形し、内側バンパープレー
ト体20が後方に変形しないものであれば構わない。し
たがって、この接触型衝突検知スイッチ装置では、第1
の実施の形態のものに比較して形状を簡素化して加工性
の向上を図りながらも、第1の実施の形態で説明したと
同様に機能して、第1の実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0039】また、例えば、図5は本発明の第4の実施
の形態に係る接触型衝突検知スイッチ装置を示し、この
接触型衝突検知スイッチ装置は、図4の第3の実施の形
態のものとほぼ同様の形状を有しているが、外側バンパ
ープレート体19の肉厚t1よりも内側バンパープレー
ト体20の肉厚t2 の方が大きくなっている構成におい
て相違する。このような形状にすることにより、前方か
らの加圧力に対し、内側バンパープレート体20よりも
外側バンパープレート体19が後方に変形し易くなり、
第1の実施の形態の接触型衝突検知スイッチ装置と同様
に作用して、同様の効果を得ることができる。
【0040】また、第1ないし第4の実施の形態に係る
接触型衝突検知スイッチ装置では、外側バンパープレー
ト体19と内側バンパープレート体20を合成樹脂の成
形品とし、同一の材質としたが、外側バンパープレート
体19を内側バンパープレート体20よりも柔らかく変
形し易い材質で形成すれば、上述と同様の効果を得るこ
とができる。
【0041】また、この接触型衝突検知スイッチ装置1
0は、上記実施の形態において無人搬送車に適用した場
合を例示して説明しているが、電子物流倉庫における搬
送クレーンなどにも用いることができる。要は、無人
で、且つクリーンルーム内で比較的低速度で移動する移
動装置の安全装置として用いた場合に特に顕著な効果を
得ることができる。また、両バンパープレート体19,
20は、合成樹脂の成形品に限らず、ゴムを素材として
形成しても、上記実施の形態とほぼ同様の効果を得るこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の接触型衝突検知ス
イッチ装置によれば、外側プレート体が内側プレート体
よりも変形し易いので、外側プレート体に物体などの衝
突によって加圧力を受けたときに、外側プレート体が内
側プレート体との間隙が狭くなる方向に変形して、その
間隙に設けられているスイッチを確実にオンさせて衝突
を検知することができる。また、内側および外側の両プ
レート体は、各々の他端が共に自由端となっているた
め、スイッチがオンしたのちに一体的に大きく変形でき
るから、スイッチがオンした時点から作動停止するまで
の衝撃吸収ストロークを大きく設定することができ、こ
れにより、衝突した物体およびこの接触型衝突検知スイ
ッチ装置が取り付けられている移動装置などを保護でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の接触型衝突検知ス
イッチ装置をバンパーに兼用して取り付けた無人搬送車
を示す斜視図。
【図2】(a)は同上の接触型衝突検知スイッチ装置を
示す図1のA−A線断面図、(b)は同スイッチ装置に
おける物体が衝突して感圧式スイッチがオンした状態の
縦断面図、(c)は同スイッチ装置における感圧式スイ
ッチのオンによって無人搬送車が停車した状態の縦断面
図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る接触型衝突検
知スイッチ装置を示す縦断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る接触型衝突検
知スイッチ装置を示す縦断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る接触型衝突検
知スイッチ装置を示す縦断面図。
【図6】従来の接触型衝突検知スイッチ装置を示す縦断
面図。
【図7】従来の他の接触型衝突検知スイッチ装置を示す
縦断面図。
【符号の説明】
4 感圧式スイッチ(スイッチ) 10 接触型衝突検知スイッチ装置 19 外側バンパープレート体(外側プレート体) 19a 弧状部 19c 押圧部 20 内側バンパープレート体(内側プレート体) 20a 取付部 20c 折曲部 20d 傾斜面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 均 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 室井 岐朗 大阪府門真市松葉町2番7号 松下エフエ ーエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2F051 AA01 AB06 5G006 AA01 AA07 5H301 AA02 BB06 BB08 CC03 CC06 LL01 LL02 LL08 MM09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共に弾性を有する内側プレート体と外側
    プレート体とが各々の基端部を互いに重合して固定さ
    れ、且つ前記両プレート体の他端が共に自由端となって
    おり、 前記外側プレート体は基端部から自由端に向かう途中か
    ら前記内側プレート体に対し間隙を保つように前記内側
    プレート体から離間し、 前記内側プレート体における前記外側プレート体に対し
    間隙を保って対面する面に、押圧を受けて動作するスイ
    ッチが取り付けられており、 前記外側プレート体に加わる圧力により、前記外側プレ
    ート体の方が前記内側プレート体より変形し易く構成し
    たことを特徴とする接触型衝突検知スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 共に弾性を有する内側プレート体と外側
    プレート体とが各々の基端部を互いに重合して固定さ
    れ、且つ前記両プレート体の他端が共に自由端となって
    おり、 前記内側プレート体は、基端部から自由端に向かう途中
    から前記外側プレート体と離間する側に折れ曲がりまた
    は曲面状に方向を変え、 前記外側プレート体は基端部から自由端に向かう途中か
    ら前記内側プレート体に間隙を保ちながら覆い被さるよ
    うに方向を変え、 前記内側プレート体における前記外側プレート体に間隙
    を保って対向する面に、押圧を受けて動作するスイッチ
    が取り付けられていることを特徴とする接触型衝突検知
    スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 内側プレート体は、基端部から自由端に
    向かう途中の折曲部から外側プレート体と離間する側に
    折れ曲がって斜めに延びる傾斜面部を有し、その傾斜面
    部から更に前記外側プレート体と離間する側に方向転換
    した取付部にスイッチが取り付けられてなり、 前記外側プレート体は、前記内側プレート体に対し前記
    折曲部から分岐して前記内側プレート体に間隙を保ちな
    がら覆い被さるように湾曲された弧状部と、この弧状部
    から延設されて前記スイッチに対し所定の間隙で対面さ
    れた押圧部とを有している請求項1に記載の接触型衝突
    検知スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 内側プレート体の自由端に、外側プレー
    ト体と反対側に延びるリブ部を設けた請求項3に記載の
    接触型衝突検知スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 内側プレート体は外側プレート体より肉
    厚を大きくした請求項1に記載の接触型衝突検知スイッ
    チ装置。
  6. 【請求項6】 外側プレート体は、内側プレート体より
    変形し易い材質とした請求項1に記載の接触型衝突検知
    スイッチ装置。
  7. 【請求項7】 内側プレート体および外側プレート体
    は、合成樹脂の成形品である請求項1〜6の何れかに記
    載の接触型衝突検知スイッチ装置。
  8. 【請求項8】 無人搬送車の進行方向の前面部または/
    および後面部にバンパー兼用として取り付けられている
    請求項1〜7の何れかに記載の接触型衝突検知スイッチ
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7の何れかに記載の接触
    型衝突検知スイッチ装置が、進行方向の前面部または/
    および後面部にバンパー兼用として取り付けられ、前記
    接触型衝突検知スイッチ装置がオンしたときに走行用モ
    ータへの電源供給を遮断し、または走行用モータに停止
    の制動を加えるように構成されている無人搬送車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8368523B2 (en) 2007-07-13 2013-02-05 Denso Corporation Collision detection sensor for vehicle
JP2019119343A (ja) * 2018-01-04 2019-07-22 株式会社東芝 無人搬送車

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