JP4032188B2 - 無人搬送車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無人搬送車及びバンパユニットに関するもので、詳しくは、走行性や障害物に対する安全性を向上させるための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無人搬送車として、従来より図25及び図26に示すものが知られている。
ここに示した無人搬送車1は、走行用の手段として、車両の筐体2の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪(キャスタ)3と、前記筐体2の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュール4、5とを備えている。
前記車輪付き駆動モジュール4、5は、駆動輪となる車輪6に、該車輪6を回転駆動する駆動手段(モータや回転伝達機構等)を組み付けたもので、通常、図25に示すように、平坦な路面7上に載置されている状態の時に、4つの補助輪3と車輪付き駆動モジュール4、5の車輪6とが全て路面7に接地するように、前記車輪付き駆動モジュール4、5は筐体2の下面に位置決め固定されている。
【0003】
バンパに関しては図12に示すように、無人搬送車1から張り出すように製作され、またその表面全周にはテープスイッチ46、47が取り付けられており、テープスイッチの端面50は図13のようにその端面が上下一列になるように取り付けられている。物体の搭載の有無の確認センサはこれまではバンパ上面にテープスイッチ等を追加したり、または物体を搭載できないようにバンパの張り出しを小さく設計して対応している。
図12に示すように、従来の無人搬送車1は、バンパユニット45が筐体2から突きだして装備されている場合でも、前記バンパユニット45上に物体が載っているか否かを関知せず、例えば、無人搬送車1が子供等のいる病院施設等で使用されている場合には、図20に示すように、子供69がいたずらでバンパユニット45の突き出し部分の上に載り、不測の事故を招く虞があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した無人搬送車1の駆動機構では、図27に示すように走行路が平坦路8から上り坂9に切り替わる時、あるいは図28に示すように進路前方の突出した段差10を乗り越える際には、車輪付き駆動モジュール4、5の車輪6が路面から浮いてしまって空転状態となるため、走行不能になる場合があった。また、図29に示すように走行路が平坦路8から下り坂11に切り替わる時には、下り坂11への進入初期には、下り坂11側の補助輪3が路面から浮いた状態になってしまい、さらに進むと、図30に矢印(イ)で示すように、下り坂11側の補助輪3が降下して路面に衝撃的に着地する一方、平坦路8側の補助輪3が路面から浮いた状態に車体が揺動し、静かに安定した走行ができないという問題が生じる。
【0005】
さらにテープスイッチを張りつけたバンパに関しては、検出範囲を容易に増大できるが、高価であり、衝撃の吸収性が低いという難点があった。
【0006】
さらに、図13に示すように、左右のテープスイッチ46、47は、検出境界線50に対して左右対称に取り付けられており、各列のテープスイッチ46、47相互の先端部間の接触不感帯49が検出境界線50上で重なり、例えば、障害物が幅の狭い突起部を有するもので、その突起部が前記接触不感帯49でバンパユニット45に接触する場合には、障害物の接触を検出することができず、移動体は物体を押したまま走行したり、物体に圧力をかけつづけたりする問題があった。
また、バンパ上に搭載不可能なように出っ張りを小さくしたバンパでは筐体2からバンパ先端までの距離が大きくとれず、衝突時に衝撃を吸収できずに筐体2まで破損してしまう可能性があった。
さらに、これまでバンパ上に人および物が載った場合の警告・警報装置は取り付けられていなかった。
【0007】
さらに、最近では、無人搬送車専用の軌道等が敷設されていない一般施設の通路上で、複数の台車等を上記の無人搬送車1により牽引させるという運用法も検討されているが、このような運用時には、スイッチバックターン等の進路変更動作が必要になる場合が少なくなく、スイッチバックターン等の際の後進動作時には、台車の後方の障害物にも注意を払うことが必要になるが、前述の無人搬送車1に装備される障害物検出装置では台車後方の障害物まで検出することは不可能である。そこで、このような運用を考慮して、台車の後方の障害物の有無を検出して、その検出結果を、該台車を牽引している無人搬送車1の走行制御に活用することが可能な障害物検出機能付きのバンパユニットが必要である。
【0008】
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、坂道や段差があっても、車両が安定した走行を行うことができる走行性に優れた無人搬送車を提供すること、また、障害物に対する検出性能向上を安価に達成することのできるバンパユニットを持った無人搬送車を提供すること、さらには、無人搬送車によって牽引される台車により検出された障害物情報を搬送車に通信する手段を装備することで、台車の後方の障害物の有無を走行制御に反映させることが可能で、より安全に走行することができる無人搬送車を提供することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の無人搬送車の発明は、車両の筐体の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪と、車輪に該車輪を駆動する駆動手段を組み付けた構成をなすと共に前記筐体の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュールとを備え、前記車輪付き駆動モジュールの車輪が接地面に伝達する駆動力によって走行し、前記筐体の下面には、先端が上下動自在なように基端が前記筐体に回転自在に連結されたモジュール支持アームと、このモジュール支持アームの先端部を接地面側に付勢するサスペンション機構とを装備し、前記一対の車輪付き駆動モジュールを、前記モジュール支持アームに取り付けた無人搬送車において、前記筐体の外周には複数個の接触型障害物検出装置が装備され、各接触型障害物検出装置は、導電性を有した線条体によりコイル状に形成されると共にコイルの中心軸を前記筐体の上下方向に向けて筐体に固定装備された固定電極体と、前記固定電極体のなすコイル内に挿通させる縦枠材と該縦枠材から水平方向に突設されて障害物に接触するバンパとして機能する緩衝用枠材とを導電性及びばね性を有した線条体により一体形成した可動電極体と、前記緩衝用枠材が障害物に接触した時に、前記縦枠材が弾性変位して前記固定電極体に接触するように前記可動電極体を前記筐体に連結する弾性連結枠と、前記固定電極体と可動電極体とが互いに異なる極性の電極となるように、これらの電極体に所定の電圧を印加する電源と、前記固定電極体と可動電極体との接触の有無をこれらの固定電極体及び可動電極体相互間の電位差から検出する電圧検出器とを備え、前記固定電極体と可動電極体との接触により障害物との衝突を検出すると共に、衝突時の衝撃を前記弾性連結材の変位と該緩衝用枠材自体の弾性変形によって吸収することを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項2に記載の無人搬送車の発明は、車両の筐体の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪と、車輪に該車輪を駆動する駆動手段を組み付けた構成をなすと共に前記筐体の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュールとを備え、前記車輪付き駆動モジュールの車輪が接地面に伝達する駆動力によって走行し、前記筐体の下面には、先端が上下動自在なように基端が前記筐体に回転自在に連結されたモジュール支持アームと、このモジュール支持アームの先端部を接地面側に付勢するサスペンション機構とを装備し、前記一対の車輪付き駆動モジュールを、前記モジュール支持アームに取り付けた無人搬送車において、前記筐体の外周には接触型障害物検出装置が装備され、前記接触型障害物検出装置は、導電性及びばね性を有した板材をコ字状に成形した複数個の単位枠材相互を、前記コ字状の開口部を前記筐体側にして筐体の周囲に所定間隔で配列し、さらに隣接する単位枠材相互が互いに異なる極性の電極となるように、各単位枠材に所定の電圧を印加する電源と、隣接する単位枠材相互の接触の有無を隣接する単位枠材相互間の電位差から検出する電圧検出器とを備えており、前記単位枠材相互間の間隔は、単位枠材が障害物に接触して弾性変形を起こすと、隣接する単位枠材に接触する程度に設定され、隣接する単位枠材相互の接触により障害物との衝突を検出すると共に、衝突時の衝撃を前記単位枠材の弾性変形によって吸収することを特徴とするものである。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の無人搬送車において、前記筐体の外周または前記筐体に取り付けられたバンパユニットの外周には、障害物との接触を検出するためのテープスイッチが上下方向に位置をずらして複数列に装備され、かつ、各列のテープスイッチの先端部をずらして固定することによりテープスイッチの不感帯が他の列のテープスイッチの先端部による不感帯に対して鉛直方向に重ならないように、各列におけるテープスイッチの先端部の位置を設定したことを特徴とするものである。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載の無人搬送車において、
各列のテープスイッチの先端部を検出範囲を定めてずらして固定することと、それぞれのテープスイッチの出力信号を比較することにより、接触場所を特定することを特徴とするものである。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1または2記載の無人搬送車において、
前記筐体に、該筐体から張り出すようにバンパユニットが装備されている場合に、前記バンパユニットと筐体との間に弾性体とリミットスイッチとを設置し、バンパユニットの上面に物体が載った場合のその荷重により弾性体が変形し、リミットスイッチが作動することによりバンパユニットの上面に物体が載ったかどうかを検出する手段を装備したことを特徴とするものである。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5記載の無人搬送車において、前記積載検出手段によりバンパユニット上に物体が載っていることが検出された時に所定の警告行う積載防止用警告手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または6記載の無人搬送車において、前記積載検出手段によりバンパユニット上に物体が載っていることが検出された時に、無人搬送車の走行を停止させる緊急停止手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1または2記載の無人搬送車において、前記無人搬送車に牽引される台車に着脱可能で、障害物を検出する障害物検出センサを内蔵したバンパユニットを備えたことを特徴とするものである。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1または2記載の無人搬送車において、牽引する台車との連結/切り離し部に取り付けられ、前記バンパモジュール内の障害物検出センサの検出信号等を無人搬送車側の制御ユニットに送ったり、制御ユニット側からのデータ要求信号等を台車側に送ることができる双方向の通信手段を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
前記バンパモジュール77は、公知のクランプ機構あるいはボルトオン機構により前記台車73の後端部に取り付けられるもので、図24に示すように、台車73の後方の障害物を検出するための超音波センサ80、オーバーハングしている障害物を検出するための音波センサ81、走行路面上の階段等の段差検出用の音波センサ82、障害物の接触を検出するテープスイッチ83、人体検出用の焦電型センサ84等の各種センサが装備されており、また、進路の方向変換時に作動する方向指示器85が装備されている。
【0019】
前記赤外線通信ユニット78は、たとえば前記バンパモジュール77内の各種センサの検出信号を信号ケーブル87を介して受信して、無人搬送車60側の走行制御ユニット(図示略)に送る。
もちろんこの赤外線通信ユニットの代わりに、無線通信等他の通信手段を用いてもよい。
上記目的を達成するために、請求項1〜8のいずれか1項記載の無人搬送車によって牽引される台車に着脱可能で障害物を検出する障害物検出センサを内蔵したバンパユニットを特徴とするものである。
【0020】
そして、請求項10記載の無人搬送車は、牽引する台車との連結/切り離し部に取り付けられ、前記バンパモジュール内の障害物検出センサの検出信号等を無人搬送車側の制御ユニットに送ったり、制御ユニット側からのデータ要求信号等を台車側に送ることができる双方向の通信手段を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施形態により、本発明を説明する。
図1〜図5は本発明に係る無人搬送車の第1実施形態を示したもので、図1は第1実施形態の無人搬送車15の側面図、図2は図1におけるB矢視図、図3は同無人搬送車15が上り坂を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図、図4は同無人搬送車15が段差を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図、図5は同無人搬送車15が下り坂を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図である。
【0022】
この一実施形態の無人搬送車15は、車両の筐体2の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪3と、車輪6に該車輪6を駆動する駆動手段を組み付けた構成をなすと共に前記筐体2の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュール4、5とを備え、前記車輪付き駆動モジュール4、5の車輪6が接地面に伝達する駆動力によって走行するものである。
【0023】
但し、前記筐体2の下面には、先端が上下動自在なように基端が前記筐体2上の軸受け16に回転自在に連結されたモジュール支持アーム18と、このモジュール支持アーム18の先端部をほぼ一定力で接地面側に付勢するサスペンション機構19とが装備されている。
前記モジュール支持アーム18は、金属板により形成されている。また、サスペンション機構19は、この第1実施形態の場合、基端が前記筐体2に回転自在に連結すると共に、先端が前記モジュール支持アーム18の先端部に回転自在に連結されたガス圧シリンダであるが、その他の公知のサスペンション機構19を使用することも可能である。
【0024】
前記モジュール支持アーム18は、車両の幅方向に離間して一対装備されていて、それぞれのモジュール支持アーム18の先端よりの部分に、前記一対の車輪付き駆動モジュール4、5が取り付けられている。
【0025】
図6〜図9は本発明に係る無人搬送車の第2実施形態を示したもので、図6は第2実施形態の無人搬送車20の側面図、図7は図6のC矢視図、図8は前記無人搬送車20の要部の構成を示す斜視図、図9は図8に示した接触型障害物検出装置21の構成を示す模式図である。
【0026】
この第2実施形態の無人搬送車20は、無人搬送車15の筐体2の外周に、複数個の接触型障害物検出装置21を装備したものである。
【0027】
各接触型障害物検出装置21は、図8及び図9に示すように、筐体2に固定装備されたコイル状の固定電極体23と、弾性連結枠28を介して筐体2に取り付けられた可動電極体26と、前記固定電極体23と可動電極体26とが互いに異なる極性の電極となるようにこれらの電極体23、26に所定の電圧を印加する電源29と、前記固定電極体23と可動電極体26との接触の有無をこれらの固定電極体23及び可動電極体26相互間の電位差(電圧変化)から検出する電圧検出器30とを備えている。
【0028】
前記固定電極体23は、導電性を有した線条体によりコイル状に形成されたもので、コイルの中心軸を前記筐体2の上下方向に向けた姿勢で、筐体2に固定されている。
前記可動電極体26は、前記固定電極体23のなすコイル内に挿通させる縦枠材24と、該縦枠材24から水平方向に突設されて障害物に接触するバンパとして機能する緩衝用枠材25とを、導電性及びばね性を有した線条体により一体形成したものである。
また、前記弾性連結枠28は、線条体を湾曲させる等により所定の弾性を確保したもので、前記緩衝用枠材25が障害物に接触した時に、前記縦枠材24が弾性変位して前記固定電極体23に接触するように、前記可動電極体26を前記筐体2に弾性変位可能に連結している。
【0029】
この第2実施形態の場合、前述の各電極体23、26及び弾性連結枠28は、弾性と導電性とを兼ね備えたピアノ線やばね鋼線材等の金属線材をプレス成形することによって形成されている。
また、この第2実施形態の場合、前記弾性連結枠28は、前記可動電極体26の緩衝用枠材25と一体に形成されている。
【0030】
図10は、本発明の無人搬送車に装備する接触型障害物検出装置の他の実施形態の斜視図である。
ここに示した接触型障害物検出装置37は、前記接触型障害物検出装置21と同様に、第1実施形態に示した無人搬送車15の筐体2の下部外周に装備されている。
【0031】
前記接触型障害物検出装置37は、導電性及びばね性を有した板材をコ字状に成形した複数個の単位枠材38相互を、前記コ字状の開口部を前記筐体2側にして筐体2の周囲に所定間隔で配列した緩衝用枠材列39と、前記緩衝用枠材列39上の隣接する単位枠材38相互が互いに異なる極性の電極となるように、各単位枠材38に所定の電圧を印加する電源40と、隣接する単位枠材38相互の接触の有無を隣接する単位枠材38相互間の電位差(電圧変化)から検出する電圧検出器41とを備えている。
【0032】
前記単位枠材38は、ばね性に優れた金属板のプレス成形等により、所定寸法のコ字状に形成されている。そして、前記緩衝用枠材列39において隣接する単位枠材38相互間の間隔sは、単位枠材38が障害物に接触して弾性変形を起こすと、隣接する単位枠材38に接触する程度に設定すれば、隣接する単位枠材38相互の接触により障害物との衝突を検出すると共に、衝突時の衝撃を前記単位枠材38の弾性変形によって吸収することができる。
【0033】
図11は本発明に係る無人搬送車の第3実施形態を示したもので、この第3実施形態の無人搬送車43は、第1実施形態で示した無人搬送車15の筐体2に、障害物等との衝突時の衝撃を緩和するバンパユニット45を装備すると共に、前記バンパユニット45の外周面に、障害物との接触を検出するためのテープスイッチ46、47を、上下方向に位置をずらして複数列(図11の場合は、上下に2列)に装備したものである。
【0034】
そして各列におけるテープスイッチ46、47の先端部46a、47aの位置は、各列のテープスイッチ46、47の先端部46a、47aによる接触不感帯49が、他の列のテープスイッチ46、47の先端部46a、47aによる接触不感帯49に対して鉛直方向に重ならないように、互いに位置をずらしている。
【0035】
さらに詳述すると、図11の場合、上列の右側テープスイッチ46と左側テープスイッチ47は、互いの先端部46a、47a間の接触不感帯49が、車両の前面の中心に位置する検出境界線50の左側に位置するように、バンパユニット45上に固定されている。これに対して、下列の右側テープスイッチ46と左側テープスイッチ47は、互いの先端部46a、47a間の接触不感帯49が、前記検出境界線50の右側に位置するように、バンパユニット45上に固定されている。
なお、図11において、範囲52は上列の右側テープスイッチ46による接触検出領域を示し、範囲53は下列の左側テープスイッチ47による接触検出領域である。また、矢印(ロ)は、車両の進行方向である。
【0036】
また、図14に示すように、ある検出範囲を定めて不感帯をずらして固定することと各列のテープスイッチの検出信号を比較することにより、実際の各テープスイッチにおける接触検出領域内をさらに細かく区分して、障害物の接触箇所を特定することが可能で、接触後の車両の退却動作等を容易にすることができる。
【0037】
例えば、図14では、バンパユニット45上の上列のテープスイッチA、Bは、これらのテープスイッチA、Bの端部間の接触不感帯pがバンパユニット45の左側コーナー付近に位置するように取り付けし、これに対して、下列のテープスイッチC、Dは、これらのテープスイッチC、Dの端部間の接触不感帯qがバンパユニット45の右側コーナー付近に位置するように取り付けると、図15に示すように、各テープスイッチからの検出信号を参照することによって、障害物との接触部位が、バンパ左側面の領域a、バンパ前面側の領域b、バンパ右側面の領域cのいずれであるか判別可能になる。
【0038】
そして、例えば、各テープスイッチからの検出信号のパターンが、図15のパターン2の場合であれば、衝突部位がバンパ前面であるので、図16の(a)〜(e)に示す手順で、車両の走行停止(a)、後退(b)、車両の旋回動作による方向変換(c)、車両の斜め前進(d)、車両の進路を進路修正して前進(e)を順に行うことで、速やかに、障害物56から脱出することができる。
また、各テープスイッチからの検出信号のパターンが、図15のパターン3の場合であれば、衝突部位がバンパ右側面であるので、図16の(f)〜(i)に示す手順で、車両の走行停止(f)、車両の旋回動作による方向変換(g)、車両の斜め前進(h)、車両の進路を進路修正して前進(i)を順に行うことで、速やかに、障害物56から脱出することができる。
【0039】
また、図17に示すように、バンパユニット45上には、上下に4列にテープスイッチを配置すると共に、最上列のテープスイッチA、Bは、これらのテープスイッチA、Bの端部間の接触不感帯pがバンパユニット45の左側コーナー付近に位置するように取り付けると共に、最下列のテープスイッチG、Hは、これらのテープスイッチG、Hの端部間の接触不感帯sがバンパユニット45の右側コーナー付近に位置するように取り付けし、第2列目及び3列目のテープスイッチC、D、E、Fは、同様に接触不感帯q、rが前述の触不感帯p、s間に一定間隔で順に並ぶように取り付けると、図18に示すように、各テープスイッチからの検出信号を参照することによって、障害物との接触部位が、a〜eの5つの領域のいずれであるか、正確に判別可能になる。そして、障害物との衝突状態を解消するための車両の走行アルゴリズムを、より速やかにかつスムーズに衝突状態を解消できるように最適化することが可能になる。
【0040】
図19は本発明に係る無人搬送車の第4実施形態を示す斜視図である。
この第4実施形態の無人搬送車60は、第1実施形態に示した無人搬送車15において、前記筐体2に、該筐体2から張り出すようにバンパユニット45が装備されている場合に、バンパユニット45の上面に物体あるいは人物が載ったか否かを検出する積載検出手段62を前記バンパユニット45に装備すると共に、前記積載検出手段62によりバンパユニット45上に物体が載っていることが検出された時に所定の警告を行なう積載防止用警告手段63と、前記積載検出手段62によりバンパユニット45上に物体が載っていることが検出された時に、無人搬送車15の走行を停止させる緊急停止手段64とを追加したものである。
【0041】
本実施形態の場合、前記積載検出手段62は、障害物の接触を検出するためにバンパユニット45の外側面に取り付けられているテープスイッチ66と同様のテープスイッチで、バンパユニット45の上面に適宜間隔で取り付けられていて、この積載検出手段62の上に物体あるいは人物が載ると、それを検出する。
【0042】
前記積載防止用警告手段63は、車両の上部に組み付けられた音声発生用スピーカ63aと、メッセージ表示用のディスプレイ63bとで構成されている。
以上の音声発生用スピーカ63a及びディスプレイ63bは、いずれも、筐体2内に組み込まれた制御部67により、動作が制御される。
前記制御部67は、前記積載検出手段62の出力信号を監視していて、物体がバンパユニット45上に載っていることを検知すると、前記音声発生用スピーカ63aから音声による警告を出力すると共に、積載検出手段62による検出結果や文字等による警告をディスプレイ63bに表示する。
【0043】
前記緊急停止手段64は、前記制御部67により実現される機能で、前記積載検出手段62の出力信号により物体がバンパユニット45上に載っていることが検知されたら、前述した車輪付き駆動モジュールの動作を停止させて、車両を停止させる。
【0044】
しかし、以上の第4実施形態の無人搬送車60では、バンパユニット45の上に異物が載置される違反があった場合、速やかにそれを検出して異物の除去処理を行うことができ、例えば、誤ってバンパユニット45上に載置された物品の走行中の落下事故、あるいは子供等のいたずらによる搭乗による事故等を未然に防ぐことが可能になる。
【0045】
なお、前述した積載検出手段は、テープスイッチを利用する構成に限るものではない。
例えば、図21及び図22に示すように、バンパユニット45を、ゴムブッシュ等の弾性支持部材70を介して、前記筐体2に上下動可能に取り付けておき、物体がバンパユニット45の上に載った時に、その荷重でバンパユニット45が沈み込むと、その下方に接地していたセンサ71によって、それを検出する構成としてもよい。
【0046】
また、図23及び図24に示すバンパユニットは、無人搬送車60で台車73を牽引する場合に、前記台車73に着脱可能に装備されるバンパユニット75を示したものである。このバンパユニット75は、台車73の後端に着脱可能に取り付けられるバンパモジュール77と、前記無人搬送車60と前記台車73との連結/切り離しを自動制御可能な公知の自動連結装置76に着脱可能に取り付けられる赤外線通信ユニット78とから構成される。
また、前記バンパモジュール77は、公知のクランプ機構あるいはボルトオン機構により前記台車73の後端部に取り付けられるもので、図24に示すように、台車73の後方の障害物を検出するための超音波センサ80、オーバーハングしている障害物を検出するための音波センサ81、走行路面上の階段等の段差検出用の音波センサ82、障害物の接触を検出するテープスイッチ83、人体検出用の焦電型センサ84等の各種センサが装備されており、また、進路の方向変換時に作動する方向指示器85が装備されている。
さらに、赤外線通信ユニット78は、たとえばバンパモジュール77内の各種センサの検出信号を信号ケーブル87を介して受信して、無人搬送車60側の走行制御ユニット(図示略)に送る。もちろんこの赤外線通信ユニットの代わりに、無線通信等他の通信手段を用いてもよい。
以上の構成のバンパユニット75を無人搬送車60によって牽引される台車73に装備しておけば、例えば、スイッチバックターンを行うための後進動作時には、台車73の後方の障害物をバンパユニット75に内蔵した各種センサにより検出して、その検出結果により、障害物に接近した場合には後進動作を停止させるなど、台車73の後方の障害物の有無を該台車73を牽引している無人搬送車60の走行制御に反映させることが可能で、無人搬送車60による牽引走行時の安全性を向上させることができる。
【0047】
なお、台車73を牽引する無人搬送車は、上記のいずれの実施形態のものでもかまわない。
【0048】
【発明の効果】
本発明の無人搬送車によれば、筐体の下面の中間部に配備された車輪付き駆動モジュールは、モジュール支持アームの揺動動作により昇降して接地高さを自動調整することができ、走行路が平坦路から坂道に切り替わるために、あるいは、路面に突出した段差を乗り越えるために、筐体下面の中間部における接地面までの距離が変動しても、車輪付き駆動モジュールの車輪は路面の凹凸に追従して、路面に接触した状態を維持することができる。さらに、車輪付き駆動モジュールの車輪と路面との接触圧は、モジュール支持アームを付勢しているサスペンション機構の付勢力により、常に一定に保たれる。
従って、坂道や段差があっても、車両の筐体の4隅の補助輪と前記筐体の中間部に配備された一対の車輪付き駆動モジュールの車輪との全てが所定の圧力で接地し、車輪付き駆動モジュールによる駆動力が確実に路面に伝達できるため、常に安定した走行を行うことができ、優れた走行性を得ることができる。
【0049】
また、本発明に係る無人搬送車における接触型障害物検出装置は、構成が単純であると同時に、固定電極体や可動電極体や弾性連結枠等の構成部品は、いずれも、ピアノ線やばね鋼線材のプレス成形等により、容易かつ安価に製造することができる。
【0050】
そして、障害物に可動電極体の緩衝用枠材が接触した場合に、その接触時の押圧力または衝撃力で、可動電極体に水平方向あるいは斜め方向の弾性変位が生ずれば、その変位によって可動電極体の縦枠材に水平移動あるいは傾斜が生じて前記縦枠材が固定電極体に接触するため、電圧検出器により、障害物に接触したことが検出される。即ち、前記固定電極体がコイル状で、その中心部を可動電極体の縦枠材が挿通しているため、縦枠材の水平移動あるいは傾斜によって、障害物との接触を検知することができ、可動電極体に対していずれの方向から障害物が接触しても、確実に障害物との接触を検出することが可能である。
また、この場合に、可動電極体の弾性変位によって可動電極体が固定電極体に接触するまでの時間は、前記弾性連結枠による変位方向の弾性係数の設定や、前記縦枠材と固定電極体との間の離間距離の設定によって自由に設定可能で、優れた検出感度(応答性)を得ることが可能である。
【0051】
さらに、コイル状の固定電極体はコイルの中心軸線を鉛直向きに設定したもので、可動電極体の縦枠材は、鉛直方向には、固定電極体と非接触で変位できる。即ち、無人搬送車の走行時の上下方向の振動で、誤検出が生じることがない。
また、前記可動電極体における緩衝用枠材の水平方向への突出長を増大させることで、障害物に衝突した時の弾性変形量を任意に大きくすることができ、衝撃吸収量を増大させると共に、障害物への接触開始直後から無人搬送車の停止までの制動距離以上に弾性変形量を大きく設定することが容易にできる。
従って、以上の構成により、障害物に対する検出性能の向上と、安全性の向上を、安価に達成することができる。
【0052】
また、本発明に係る無人搬送車における接触型障害物検出装置の場合も、構成が単純であると同時に、構成部品である単位枠材は、ばね性に優れた金属板のプレス成形等により、容易かつ安価に製造することができる。そして、障害物に単位枠材が接触した場合に、その接触時の押圧力または衝撃力で、単位枠材が弾性変形すれば、それによって隣接する単位枠材相互が接触して、電圧検出器により、障害物に接触したことが検出される。また、障害物との接触によって弾性変形する単位枠材が、隣接する単位枠材に接触するまでの時間は、単位枠材の変位方向に対する弾性係数の設定や、隣接する単位枠材相互間の離間距離の設定によって自由に設定可能で、優れた検出感度(応答性)を得ることが可能である。さらに、隣接する単位枠材相互は、互いに水平方向に離間した配置とすることで、無人搬送車の走行時の上下方向の振動により隣接する単位枠材相互が接触することを回避でき、無人搬送車の走行時の上下方向の振動により誤検出が生じることがない。また、前記単位枠材の水平方向への突出長を増大させることで、障害物に衝突した時の弾性変形量を任意に大きくすることができ、衝撃吸収量を増大させると共に、障害物への接触開始直後から無人搬送車の停止までの制動距離以上に弾性変形量を大きく設定することが容易にできる。従って、以上の構成により、障害物に対する検出性能の向上と、安全性の向上を、安価に達成することができる。
【0053】
そして、本発明に係る無人搬送車では、テープスイッチに接触する障害物が幅の狭い先端部を有している場合でも、その先端部が上下の複数列のテープスイッチに跨る長さを有していれば、ある列のテープスイッチに対しては前記障害物の先端部が不感帯に位置していても、他の列のテープスイッチに対しては前記障害物の先端部が不感帯以外で接触し、他の列のテープスイッチにより前記障害物との接触を検出することができる。即ち、各列のテープスイッチ相互が、互いに、他の列のテープスイッチの不感帯を補完するように障害物の検出を行うため、テープスイッチの先端部による不感帯のために障害物の検出を見逃すという不都合がなく、テープスイッチによる障害物検出の信頼性を向上させることができる。
【0054】
また、本発明に係る無人搬送車では、ある検出範囲を定めて不感帯をずらして固定することと、それぞれテープスイッチの出力信号を比較することにより、接触場所を特定することが可能となり、各テープスイッチからの検出信号を参照することによって、障害物との接触部位が正確に判別可能になる。そして、障害物との衝突状態を解消するための車両の走行アルゴリズムを、より速やかにかつスムーズに衝突状態を解消できるように最適化することが可能になる。
【0055】
また、本発明に係る無人搬送車によれば、バンパユニットの上に異物が載置される違反があった場合、速やかにそれを検出して異物の除去処理を行うことができ、例えば、誤ってバンパユニット上に載置された物品の走行中の落下事故、あるいは子供等のいたずらによる搭乗による事故等を未然に防ぐことが可能になる。
【0056】
さらに、本発明に係る無人搬送車によってバンパユニットを牽引される台車に装備しておけば、例えば、スイッチバックターンを行うための後進動作時には、台車の後方の障害物をバンパユニットに内蔵した障害物検出センサにより検出して、その検出結果を無人搬送車に伝送することができ、障害物に接近した場合には後進動作を停止させるなど、台車の後方の障害物の有無を該台車を牽引している無人搬送車の走行制御に反映させることが可能で、無人搬送車による牽引走行時の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無人搬送車の第1実施形態の側面図である。
【図2】図1におけるB矢視図である。
【図3】本発明の第1実施形態の無人搬送車が上り坂を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の無人搬送車が段差を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の無人搬送車が下り坂を走行する時のモジュール支持アームの挙動を示す車両側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態の無人搬送車の側面図である。
【図7】図6のC矢視図である。
【図8】本発明の第2実施形態の無人搬送車の要部の構成を示す斜視図である。
【図9】図8に示した接触型障害物検出装置の構成を示す模式図である。
【図10】本発明の無人搬送車に装備する接触型障害物検出装置の他の実施形態を示す車両の要部の斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態の無人搬送車の要部の構成を示す拡大斜視図である。
【図12】従来の無人搬送車におけるテープスイッチの取付構造を示す斜視図である。
【図13】図12の要部の拡大図である。
【図14】本発明の第3実施形態において、検出領域を3つに区分する場合の各列におけるテープスイッチの取付例を示す斜視図である。
【図15】図14に示したテープスイッチの取付例における各テープスイッチの検出パターンの説明図である。
【図16】図14に示したテープスイッチの取付例の場合に、各テープスイッチの検出信号に基づいて、障害物から脱出する場合の走行アルゴリズムの説明図である。
【図17】本発明の第3実施形態において、検出領域を5つに区分する場合の各列におけるテープスイッチの取付例を示す斜視図である。
【図18】図17に示したテープスイッチの取付例における各テープスイッチの検出パターンの説明図である。
【図19】本発明に係る無人搬送車の第4実施形態を示す斜視図である。
【図20】従来の無人搬送車において発生する問題点を示す車両側面図である。
【図21】本発明の無人搬送車において、バンパユニットの突き出し部へ物体が載ったことを検出するための積載検出手段の別の構成例を示す要部断面図である。
【図22】図21に示した積載検出手段における検出動作の説明図である。
【図23】本発明に係るバンパユニットの使用例を示す概略構成図である。
【図24】図23に示したバンパユニットにおけるバンパモジュールの拡大図である。
【図25】従来の無人搬送車の側面図である。
【図26】図25のA矢視図である。
【図27】従来の無人搬送車が上り坂を走行する時の問題点を示す車両側面図である。
【図28】従来の無人搬送車が段差を走行する時の問題点を示す車両側面図である。
【図29】従来の無人搬送車の下り坂への進入初期の状態を示す車両側面図である。
【図30】従来の無人搬送車が下り坂に進入した時の挙動を示す車両側面図である。
【符号の説明】
1 無人搬送車
2 筐体
3 補助輪
4、5 車輪付き駆動モジュール
6 車輪
8 平坦路
9 上り坂
11 下り坂
15 無人搬送車
16 軸受け
18 モジュール支持アーム
19 サスペンション機構
20 無人搬送車
21 接触型障害物検出装置
23 固定電極体
24 縦枠材
25 緩衝用枠材
26 可動電極体
28 弾性連結枠
29 電源
30 電圧検出器
32 非接触型障害物検出装置
33 バンパ
35 テープスイッチ
37 接触型障害物検出装置
38 単位枠材
39 緩衝用枠材列
40 電源
41 電圧検出器
43 無人搬送車
45 バンパユニット
46、47 テープスイッチ
49 不感帯
50 検出境界線
52、53 接触検出領域
60 無人搬送車
62 積載検出手段
63 積載防止用警告手段
64 緊急停止手段
66 テープスイッチ
67 制御部
75 バンパユニット
76 自動連結装置
77 バンパモジュール
78 赤外線通信ユニット(通信手段)

Claims (9)

  1. 車両の筐体の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪と、車輪に該車輪を駆動する駆動手段を組み付けた構成をなすと共に前記筐体の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュールとを備え、前記車輪付き駆動モジュールの車輪が接地面に伝達する駆動力によって走行し、前記筐体の下面には、先端が上下動自在なように基端が前記筐体に回転自在に連結されたモジュール支持アームと、このモジュール支持アームの先端部を接地面側に付勢するサスペンション機構とを装備し、前記一対の車輪付き駆動モジュールを、前記モジュール支持アームに取り付けた無人搬送車において、
    前記筐体の外周には複数個の接触型障害物検出装置が装備され、各接触型障害物検出装置は、導電性を有した線条体によりコイル状に形成されると共にコイルの中心軸を前記筐体の上下方向に向けて筐体に固定装備された固定電極体と、前記固定電極体のなすコイル内に挿通させる縦枠材と該縦枠材から水平方向に突設されて障害物に接触するバンパとして機能する緩衝用枠材とを導電性及びばね性を有した線条体により一体形成した可動電極体と、前記緩衝用枠材が障害物に接触した時に、前記縦枠材が弾性変位して前記固定電極体に接触するように前記可動電極体を前記筐体に連結する弾性連結枠と、前記固定電極体と可動電極体とが互いに異なる極性の電極となるように、これらの電極体に所定の電圧を印加する電源と、前記固定電極体と可動電極体との接触の有無をこれらの固定電極体及び可動電極体相互間の電位差から検出する電圧検出器とを備え、前記固定電極体と可動電極体との接触により障害物との衝突を検出すると共に、衝突時の衝撃を前記弾性連結材の変位と該緩衝用枠材自体の弾性変形によって吸収することを特徴とした無人搬送車。
  2. 車両の筐体の下面の4隅に旋回可能に配備された補助輪と、車輪に該車輪を駆動する駆動手段を組み付けた構成をなすと共に前記筐体の下面の中間部において車両の幅方向に離間して配備された一対の車輪付き駆動モジュールとを備え、前記車輪付き駆動モジュールの車輪が接地面に伝達する駆動力によって走行し、前記筐体の下面には、先端が上下動自在なように基端が前記筐体に回転自在に連結されたモジュール支持アームと、このモジュール支持アームの先端部を接地面側に付勢するサスペンション機構とを装備し、前記一対の車輪付き駆動モジュールを、前記モジュール支持アームに取り付けた無人搬送車において、
    前記筐体の外周には接触型障害物検出装置が装備され、前記接触型障害物検出装置は、導電性及びばね性を有した板材をコ字状に成形した複数個の単位枠材相互を、前記コ字状の開口部を前記筐体側にして筐体の周囲に所定間隔で配列し、さらに隣接する単位枠材相互が互いに異なる極性の電極となるように、各単位枠材に所定の電圧を印加する電源と、隣接する単位枠材相互の接触の有無を隣接する単位枠材相互間の電位差から検出する電圧検出器とを備えており、前記単位枠材相互間の間隔は、単位枠材が障害物に接触して弾性変形を起こすと、隣接する単位枠材に接触する程度に設定され、隣接する単位枠材相互の接触により障害物との衝突を検出すると共に、衝突時の衝撃を前記単位枠材の弾性変形によって吸収することを特徴とした無人搬送車。
  3. 前記筐体の外周または前記筐体に取り付けられたバンパユニットの外周には、障害物との接触を検出するためのテープスイッチが上下方向に位置をずらして複数列に装備され、かつ、各列のテープスイッチの先端部をずらして固定することによりテープスイッチの不感帯が他の列のテープスイッチの先端部による不感帯に対して鉛直方向に重ならないように、各列におけるテープスイッチの先端部の位置を設定したことを特徴とした請求項1または2記載の無人搬送車。
  4. 各列のテープスイッチの先端部を検出範囲を定めてずらして固定することと、それぞれのテープスイッチの出力信号を比較することにより、接触場所を特定することを特徴とした請求項1または2記載の無人搬送車。
  5. 前記筐体に、該筐体から張り出すようにバンパユニットが装備されている場合に、前記バンパユニットと筐体との間に弾性体とリミットスイッチとを設置し、バンパユニットの上面に物体が載った場合のその荷重により弾性体が変形し、リミットスイッチが作動することによりバンパユニットの上面に物体が載ったかどうかを検出する手段を装備したことを特徴とする請求項1または2記載の無人搬送車。
  6. 前記積載検出手段によりバンパユニット上に物体が載っていることが検出された時に所定の警告行う積載防止用警告手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の無人搬送車。
  7. 前記積載検出手段によりバンパユニット上に物体が載っていることが検出された時に、無人搬送車の走行を停止させる緊急停止手段を備えたことを特徴とする請求項5または6記載の無人搬送車。
  8. 前記無人搬送車に牽引される台車に着脱可能で、障害物を検出する障害物検出センサを内蔵したバンパユニットを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の無人搬送車。
  9. 牽引する台車との連結/切り離し部に取り付けられ、前記バンパモジュール内の障害物検出センサの検出信号等を無人搬送車側の制御ユニットに送ったり、制御ユニット側からのデータ要求信号等を台車側に送ることができる双方向の通信手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の無人搬送車。
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