JP2003090726A - 方位測定機能を有する携帯型電子装置、同携帯型電子装置に好適な磁気センサ、及び同携帯型電子装置における方位測定方法 - Google Patents

方位測定機能を有する携帯型電子装置、同携帯型電子装置に好適な磁気センサ、及び同携帯型電子装置における方位測定方法

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JP2003090726A
JP2003090726A JP2002115250A JP2002115250A JP2003090726A JP 2003090726 A JP2003090726 A JP 2003090726A JP 2002115250 A JP2002115250 A JP 2002115250A JP 2002115250 A JP2002115250 A JP 2002115250A JP 2003090726 A JP2003090726 A JP 2003090726A
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    • H04M2250/12Details of telephonic subscriber devices including a sensor for measuring a physical value, e.g. temperature or motion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度に応じて変化する永久磁石部品からの漏
洩磁界によって方位測定の精度が低下することを防止す
る。 【解決手段】 携帯電話機10は、CPU21と、X軸
磁気センサ31、Y軸磁気センサ32、及び温度センサ
33を含む磁気センサ30とを備えている。CPU21
は、第1の温度、及び第2の温度で、X軸磁気センサの
出力Sx、及びY軸磁気センサの出力Syに含まれる永
久磁石部品からの磁界による影響分を測定し、同第1及
び第2の温度とともに記憶する。そして、CPU21
は、温度センサが検出する温度と前記記憶値とに基づい
て、現在の温度でのX軸磁気センサの出力Sx、及びY
軸磁気センサの出力Syに含まれる前記影響分を推定
し、同推定値により前記出力Sx、及び前記出力Syを
補正し、同補正された出力Sx、及び出力Syに基づい
て携帯電話機10の方位を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石部品を構
成部品として含む通信手段と地磁気を利用して方位を測
定する方位測定手段とを備えた携帯型電子装置、同携帯
型電子装置に好適な磁気センサ、及び同携帯型電子装置
における方位測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、方位測定のために地磁気を検
出する磁気センサが知られている。また、近年において
は、スピーカ、マイクロフォン、送受信回路、及び表示
装置等からなる通信手段を有する携帯電話機に代表され
る携帯型電子装置に上記地磁気を検出する磁気センサを
搭載することで方位測定を可能とし、これにより同携帯
型電子装置に経路誘導機能(ナビゲーション機能)を具
備せしめることが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スピーカ、
マイクロフォン、及び表示装置等の通信手段は、一般に
永久磁石部品を含んでいて、上記磁気センサは地磁気と
これらの永久磁石部品により形成される磁界との合成磁
界に応じた出力を発生する。このため、磁気センサの出
力そのものに基いて決定した方位は正確でないという問
題がある。また、永久磁石部品からの磁界は同永久磁石
部品の温度に依存して変化するため、ある温度で検出さ
れた永久磁石部品からの磁界による磁気センサ出力への
影響分のみに基いて同磁気センサ出力を補正し、この補
正後の出力で方位を決定するように構成すると、永久磁
石部品の温度が変化した場合、前記決定した方位は正確
でないという問題がある。
【0004】従って、本発明の目的は、永久磁石部品の
温度が変化した場合であっても、方位を精度良く測定し
得る携帯型電子装置、及び同携帯型電子装置に好適な磁
気センサを提供することにある。また、本発明の他の目
的は、携帯型電子装置が有する永久磁石部品からの磁界
による磁気センサへの影響分を簡単な操作により推定
し、以って精度良く方位を測定し得る方位測定方法を提
供することにある。
【0005】
【本発明の概要】上記目的を達成するための本発明の特
徴の一つは、永久磁石部品を構成部品として含む通信手
段と地磁気を利用して方位を測定する方位測定手段とを
備えた携帯型電子装置において、前記方位測定手段は、
外部磁界に応じた出力を発生する磁気センサと、温度を
検出するための温度センサと、前記検出された温度に応
じ、前記磁気センサの出力に含まれる前記永久磁石部品
からの磁界による影響分を推定するとともに同推定した
影響分に基いて同磁気センサの出力を補正する補正手段
と、前記補正された出力に基いて方位を決定する方位決
定手段とを具備したことにある。この場合、前記検出さ
れる温度は、前記永久磁石部品の温度に応じた温度であ
る。また、温度を検出することには、同温度を推定する
ことも含む。
【0006】これによれば、前記磁気センサの出力に含
まれる前記永久磁石部品からの磁界による影響分が前記
検出された温度に応じて推定され、この推定された影響
分に基いて同磁気センサの出力が補正されるとともに、
補正された磁気センサの出力に基いて方位が決定され
る。従って、永久磁石部品の温度が変化し、磁気センサ
の出力に含まれる同永久磁石部品からの磁界による影響
分が変動した場合であっても、方位が精度良く測定(決
定)され得る。
【0007】ところで、前記磁気センサの出力に含まれ
る前記永久磁石部品からの磁界による影響分は、例え
ば、携帯型電子装置を机上に置き、その時点の磁気セン
サの出力を第1の値として測定するとともに、同携帯型
電子装置を同机上で180°回転させ、その状態で同磁
気センサの出力を第2の値として測定し、これら第1の
値と第2の値の和を2で除する(第1の値と第2の値の
平均値を求める)ことにより推定され得る。しかしなが
ら、このような推定を行おうとすると、携帯型電子装置
を机上で180°回転させるなどの操作を同携帯型電子
装置のユーザに行わせる必要がある。かかる操作はユー
ザにとって煩雑であるから、同操作の回数は必要最小限
であることが望ましい。
【0008】そのため、前記補正手段は、第1の温度に
て前記磁気センサの出力に含まれる前記永久磁石部品か
らの磁界による影響分を測定し、前記第1の温度と異な
る第2の温度にて前記磁気センサの出力に含まれる前記
永久磁石部品からの磁界による影響分を測定し、前記第
1の温度での影響分と前記第2の温度での影響分と前記
温度センサにより検出される現時点の温度とに基いて前
記永久磁石部品からの磁界による影響分を推定するよう
に構成されることが好適である。
【0009】これによれば、第1の温度における永久磁
石部品からの磁界による影響分と第2の温度における永
久磁石部品からの磁界による影響分とを測定すること
で、他の温度における影響分が推定されるから、ユーザ
に要求する影響分推定のための操作回数を少なくしなが
ら、精度良く方位を測定することが可能となる。なお、
実験によれば、携帯型電子装置の永久磁石部品からの磁
界は同永久磁石部品の温度に対して略比例的に変化する
から、第1の温度での影響分と第2の温度での影響分と
を温度に関して直線補間することにより、現時点(現
在)の温度における影響分を簡単に推定することができ
る。
【0010】一方、永久磁石部品からの磁界による影響
分の測定には必ず測定誤差が含まれる。従って、第1の
温度における永久磁石部品からの磁界による影響分と第
2の温度における永久磁石部品からの磁界による影響分
とに基いて他の温度における永久磁石部品からの磁界に
よる影響分を推定する場合、前記第1の温度と前記第2
の温度の差が過小であると、各温度における影響分の測
定誤差が他の温度における影響分の推定精度を著しく悪
化させる惧れがある。
【0011】そこで、前記補正手段は、前記第1の温度
における影響分の測定後に前記温度センサにより検出さ
れる温度と前記第1の温度との差が所定温度以上になっ
たとき、前記第2の温度における影響分を取得する操作
を行うことを、前記携帯型電子装置のユーザに対して促
す初期化促進手段を備えることが好適である。この初期
化促進手段は、例えば、携帯型電子装置が備える表示装
置にその旨のメッセージを表示する手段であってもよ
く、同携帯型電子装置が備える発音手段からその旨のメ
ッセージを発音させる手段であってもよい。
【0012】これによれば、前記第1の温度における影
響分を測定した後、前記温度センサ(温度検出手段)に
より検出される温度と前記第1の温度との差が所定温度
以上になったとき、前記第2の温度における影響分を測
定することになるので、これらの影響分の測定に含まれ
る測定誤差が他の温度における影響分の推定精度を大き
く悪化させることを回避することができる。また、ユー
ザは、如何なるときに第2の温度における影響分を測定
すればよいかを知ることができるので、不必要な初期化
操作の実施を回避することができる。
【0013】本発明は、また、外部磁界の向きと大きさ
とに依存した値を示す磁気検出素子と、温度を検出する
温度検出素子とを単一基板上に形成してなる磁気センサ
を提供する。
【0014】これによれば、小型且つ安価であり、永久
磁石部品からの磁界による方位測定への影響を同永久磁
石部品の温度に関して補償することが可能で、特に永久
磁石部品を構成部品として備える携帯型電子装置等に好
適な磁気センサが提供される。
【0015】また、このような磁気センサは、前記磁気
検出素子を複数個含み、前記複数の磁気検出素子の各々
は磁化の向きが固定された固着層と磁化の向きが外部磁
界に応じて変化する自由層とを含み、同固着層の磁化の
向きと同自由層の向きがなす角度に応じて抵抗値が変化
する磁気抵抗効果素子であり、前記磁気抵抗効果素子の
うちの少なくとも二つの素子の固着層の磁化の向きが互
いに交差する向きとなるように形成されることが好適で
ある。
【0016】これによれば、感度が良好な巨大磁気抵抗
効果素子(GMR素子)又は磁気トンネル効果素子(T
MR素子)を使用し、方位を精度良く測定することが可
能な磁気センサが提供され得る。
【0017】さらに、前記磁気センサは前記基板と同一
の基板上にデジタル処理回路を含むことが好適である。
【0018】これによれば、一層小型であって、信号を
デジタル信号形式で取り扱う携帯型電子装置に好適な磁
気センサが提供され得る。
【0019】また、本発明によれば、本体と、永久磁石
部品を構成部品として含む通信手段と、外部磁界に応じ
た値を出力する磁気センサと、前記本体の前面に形成さ
れ操作信号を入力するための操作信号入力手段とを有す
る携帯型電子装置の方位測定方法であって、前記携帯型
電子装置の前面を上方に向けた状態で前記操作信号が入
力されたときに前記磁気センサの出力を第1の値として
測定するステップと、前記第1の値を測定した後に前記
携帯型電子装置の前面を上方に向けて同携帯型電子装置
を180°回転し、同携帯型電子装置が180°回転さ
れた状態で前記操作信号が入力されたときに前記磁気セ
ンサの出力を第2の値として測定するステップと、前記
第1の値と前記第2の値とに基いて前記永久磁石部品か
らの磁界による前記磁気センサの出力への影響分を推定
するステップと、前記推定した影響分に基いて前記磁気
センサの出力を補正するステップと、前記補正した磁気
センサの出力に基いて方位を決定するステップとを含ん
でなる方位決定方法が提供される。
【0020】携帯型電子装置を180°回転する前後に
おいては、地磁気が磁気センサに対し同一の大きさで反
対の方向となって加わるので、同携帯型電子装置を18
0°回転する前後における磁気センサの各出力の和は、
地磁気に無関係であって、永久磁石部品からの磁界によ
る同磁気センサの出力に含まれる影響分に応じた値とな
る。従って、この和に基づけば、前記永久磁石部品から
の磁界の影響分を簡単に精度良く推定することができ
る。この結果、上記構成のように方位を決定すれば、簡
単な方法で精度良く方位を測定することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による携帯型電子装
置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1の概略正面図に示したように、この携帯型電子装置
としての携帯電話機10は、正面視で互いに直交するX
軸、及びY軸に沿って延びる辺を有する略長方形の本体
11と、この本体11の上部側面に配置されたアンテナ
部12、本体11の前面側最上部に配置されたスピーカ
部13、スピーカ部13の下方で本体11の前面側に配
置され文字及び図形を表示するための液晶表示部14、
液晶表示部14の下方で本体11の前面側に配置され電
話番号又はその他の指示信号を入力するための操作部
(操作信号入力手段)15、及び本体11の前面側最下
部に配置されたマイクロフォン部16を含んでいる。こ
れらアンテナ部12、スピーカ部13、液晶表示部1
4、操作部15、及びマイクロフォン部16の一部又は
全部は、永久磁石部品をその構成部品として含んでなる
通信手段を構成している。
【0022】図2は、この携帯電話機10の電気回路の
概略を示すブロック図であり、同携帯電話機10は、バ
スを介して互いに接続されたCPU21、ROM22、
RAM23、及び不揮発性のRAM24を備えている。
CPU21は、ROM22に格納された各種のプログラ
ムを実行するようになっている。RAM23は、CPU
21が前記プログラムを実行する際に必要なデータ等を
一時的に記憶するようになっている。不揮発性RAM2
4は、携帯電話機10の主電源が投入されているとき
(主電源の「オン」時)にCPU21からの指示により
データが書込まれ、同主電源の「オフ」時においても書
込まれたデータを記憶・保持し、更に主電源の「オン」
時にCPU21の要求にしたがって同CPU21に対し
前記記憶・保持しているデータを供給するようになって
いる。なお、不揮発性RAM24は、EEPROMで置
換することもできる。
【0023】前記アンテナ部12は、送受信用のアンテ
ナ12aと、アンテナ12aに接続された送受信回路1
2bと、送受信回路12bに接続され同送受信回路12
bが受信した受信信号を復調するとともに、発信すべき
信号を変調して同送受信回路12bに供給する変調・復
調回路12cとを備えている。前記スピーカ部13は、
永久磁石部品を含むスピーカ13aと、スピーカ13a
に接続され同スピーカ13aから所定の音を発生させる
ための信号を生成する発音回路13bとを備えている。
液晶表示部14は、携帯電話機10の本体11の前面に
配置された液晶表示パネル14aと、液晶表示パネル1
4aと接続され同液晶表示パネル14aに所定の表示を
させるための信号を生成する表示回路14bとを備えて
いる。操作部15は、複数の押しボタン15aと、この
複数の押しボタン15aと接続され同押しボタン15a
の各々のオン・オフ状態を検出する検出回路15bとを
備えている。マイクロフォン部16は、マイクロフォン
16aと、マイクロフォン16aに接続され同マイクロ
フォン16aを介して入力された音声を増幅する増幅回
路16bとを備えている。このうち、変調・復調回路1
2c、発音回路13b、表示回路14b、検出回路15
b、及び増幅回路16bは、バスを介してCPU21に
接続されていて、同CPU21により制御されるように
なっている。
【0024】更に、携帯電話機10は、外部磁界の向き
と大きさとに応じた出力を発生する(出力値を示す)磁
気センサ30を備えている。磁気センサ30は、X軸磁
気センサ(X軸磁気検出素子)31、Y軸磁気センサ
(Y軸磁気検出素子)32、温度センサ(温度検出手
段、温度検出素子)33、及び制御回路(デジタル処理
回路)34を備えている。これらのX軸磁気センサ3
1、Y軸磁気センサ32、温度センサ33、及び制御回
路34は、磁気センサ30の平面図である図3に示した
ように、複数のパッド35…35とともに、略正方形状
をなす単一基板(単一チップ)上に形成されている。ま
た、磁気センサ30は、図1に示したように、携帯電話
機10の液晶表示パネル14aの作る平面(本体11の
前面)と略平行となるように、同携帯電話機10の内部
に保持されている。
【0025】再び図2を参照すると、制御回路34は、
X軸磁気センサ31、Y軸磁気センサ32、及び温度セ
ンサ33の出力を処理してデジタル値を出力する機能を
有し、ADコンバータ34aと、直流定電圧回路(定電
圧源)34bとを含んでいる。ADコンバータ34a
は、バスを介してCPU21に接続されるとともに、X
軸磁気センサ31、Y軸磁気センサ32、及び温度セン
サ33に接続されていて、各センサ31〜33の出力を
AD変換し、同AD変換後のデジタルデータをCPU2
1に供給するようになっている。直流定電圧回路34b
は、X軸磁気センサ31、Y軸磁気センサ32、及び温
度センサ33と接続されていて、各センサ31〜33に
一定の電圧を印加するようになっている。
【0026】X軸磁気センサ31は、図4(A)に示し
たように、携帯電話機10に搭載された状態において外
部磁界(加わる磁界)HのX軸成分に比例する値を出力
するようになっている。同様に、Y軸磁気センサ32
は、図4(B)に示したように、携帯電話機10に搭載
された状態において外部磁界HのY軸成分に比例する値
を出力するようになっている。即ち、X軸磁気センサ3
1とY軸磁気センサ32は、所定の方向における磁界の
大きさに比例する値を出力する互いに同一の構成を備
え、前記磁気センサ30の単一基板上において前記所定
の方向(磁界の検出方向)が互いに直交するように配置
・形成され、磁気センサ30は、X軸磁気センサ31及
びY軸磁気センサ32が携帯電話機10の本体11のX
軸及びY軸に平行な方向の磁界の大きさに比例した値を
それぞれ出力するように、同携帯電話機10に搭載され
ている。
【0027】ここで、X軸磁気センサ31を代表例とし
て、その構成について詳細に説明する。X軸磁気センサ
31は、等価回路図である図5に示したように、フルブ
リッジ回路を構成するように接続された第1〜第4磁気
トンネル効果素子(素子群)31a,31b,31c,
31dを備えている。
【0028】第1〜第4磁気トンネル効果素子31a,
31b,31c,31dの各々は、互いに同一の構造を
有している。従って、以下、第1磁気トンネル効果素子
31aの構造を代表例として説明する。
【0029】第1磁気トンネル効果素子(群)31a
は、拡大平面図である図6に示したように、直列接続さ
れた複数の(この例では、20個)の磁気トンネル効果
素子からなっている。各磁気トンネル効果素子は、図6
の1−1線に沿った平面にて切断した部分断面図である
図7に示したように、基板30aの上に平面形状を長方
形状にした複数の下部電極31a1を備えている。下部
電極31a1は、横方向(X軸方向)に所定の間隔を隔
てて一列に配置されていて、導電性非磁性金属材料であ
るCr(Ta,Tiでも良い。)により膜厚30nm程
度に形成されている。各下部電極31a1の上には、同
下部電極31a1と同一平面形状に形成され、PtMn
からなり膜厚30nm程度の反強磁性膜31a2がそれ
ぞれ積層されている。
【0030】各反強磁性膜31a2の上には、膜厚10
nm程度のNiFeからなる一対の強磁性膜31a3,
31a3が間隔を隔てて積層されている。この強磁性膜
31a3,31a3は、平面視において長方形状を有
し、各長辺が平行に対向されるように配置されている。
この強磁性膜31a3,31a3は、反強磁性膜31a
2により、図6の部分平面図である図8の矢印方向(X
軸正方向、即ち短辺方向)に磁化の向きがピンされたピ
ンド層を構成している。
【0031】各強磁性膜31a3の上には、同強磁性膜
31a3と同一平面形状を有する絶縁層31a4が形成
されている。この絶縁層31a4は、絶縁材料であるA
23(Al−O)からなり、その膜厚は1nmであ
る。
【0032】絶縁層31a4の上には、同絶縁層31a
4と同一平面形状を有し、膜厚40nm程度のNiFe
からなる強磁性膜31a5が形成されている。この強磁
性膜31a5は、その磁化の向きが外部磁界の向きに略
一致するように変化する自由層(自由磁化層、又はフリ
ー層)を構成し、前記強磁性膜31a3からなるピンド
層と前記絶縁層31a4とともに磁気トンネル接合構造
を形成している。このように、各一つの反強磁性膜31
a2、強磁性膜31a3、絶縁層31a4、及び強磁性
膜31a5により、一つの磁気トンネル効果素子(電極
等を除く)が構成される。
【0033】各強磁性膜31a5の上には、同各強磁性
膜31a5と同一平面形状のダミー膜31a6がそれぞ
れ形成されている。このダミー膜31a6は、膜厚40
nm程度のTa膜からなる導電性非磁性金属材料により
構成されている。
【0034】基板30a、下部電極31a1、反強磁性
膜31a2、強磁性膜31a3、絶縁層31a4、強磁
性膜31a5、及びダミー膜31a6を覆う領域には、
複数の下部電極31a1及び反強磁性膜31a2をそれ
ぞれ絶縁分離するとともに、各反強磁性膜31a2上に
設けた一対の強磁性膜31a3、絶縁層31a4、強磁
性膜31a5、及びダミー膜31a6をそれぞれ絶縁分
離するための層間絶縁層31a7が設けられている。層
間絶縁層31a7はSiO2からなり、その膜厚は25
0nm程度である。
【0035】この層間絶縁層31a7には、各ダミー膜
31a6上にてコンタクトホールCHがそれぞれ形成さ
れている。このコンタクトホールCHを埋設するととも
に、異なる下部電極31a1(及び反強磁性膜31a
2)上に設けた一対のダミー膜31a6,31a6の各
一方間を互いに電気的に接続するように、例えば膜厚3
00nmのAlからなる上部電極31a8,31a8が
それぞれ形成されている。このように、下部電極31a
1及び反強磁性膜31a2と、上部電極31a8とによ
り、隣り合う一対の各強磁性膜31a5,31a5(各
ダミー膜31a6,31a6)と各反強磁性膜31a
2,31a2とをそれぞれ交互に順次電気的に接続する
ことで、固着層のピンされた磁化の向きが同一であっ
て、且つ、磁気トンネル接合構造を有する素子が20個
だけ直列に接続された磁気トンネル効果素子(群)31
aが形成される。なお、上部電極31a8,31a8の
上には図示を省略したSiO及びSiNからなる保護膜
が形成されている。
【0036】このように形成された第1磁気トンネル効
果素子(群)31aの抵抗R1は、図9に示したよう
に、固着層のピンされた磁化の向きに沿って大きさが変
化する外部磁界Hに対し、同外部磁界Hの絶対値が小さ
い範囲(即ち、飽和磁界−Hc〜Hcの範囲)において
比例的に変化する。即ち、抵抗R1は下記数1で表され
る。
【0037】
【数1】R1=−(ΔR/Hc)・H+R0
【0038】X軸磁気センサ31は、このような磁気ト
ンネル効果素子を4個備え、各磁気トンネル効果素子3
1a〜31dの固着層のピンされた磁化の向きを図5に
おいて矢印にて示した向きに一致するように配置・形成
してなる。即ち、第1,第4磁気トンネル効果素子31
a,31dの固着層のピンされた磁化の向きはX軸正方
向、第2,第3磁気トンネル効果素子31b,31cの
固着層のピンされた磁化の向きはX軸負方向である。従
って、第1,第4磁気トンネル効果素子31a,31d
の抵抗R1は上記数1に示した通り変化し、第2,第3
磁気トンネル効果素子31b,31cの抵抗R2は、下
記数2にて表される。
【0039】
【数2】R2=(ΔR/Hc)・H+R0
【0040】そして、X軸磁気センサ31においては、
第1磁気トンネル効果素子31aの一端と第2磁気トン
ネル効果素子31bの一端とが接続され、同第1磁気ト
ンネル効果素子31aの他端と同第2磁気トンネル効果
素子31bの他端とが直流定電圧回路34bの正極と負
極とにそれぞれ接続される。同様に、第3磁気トンネル
効果素子31cの一端と第4磁気トンネル効果素子31
dの一端とが接続され、同第3磁気トンネル効果素子3
1cの他端と同第4磁気トンネル効果素子31dの他端
とが直流定電圧回路34bの正極と負極とにそれぞれ接
続される。また、第1磁気トンネル効果素子31aと第
2磁気トンネル効果素子31bとの接続点の電位と、第
3磁気トンネル効果素子31cと第4磁気トンネル効果
素子31dとの接続点の電位が取り出され、これらの接
続点の電位差が磁気センサの出力Voutとなるように前
記ADコンバータ34aに接続されている。
【0041】このような構成により、X軸磁気センサ3
1は、X軸方向の外部磁界Hx(外部磁界HのX軸成分
Hx)を検出する磁気センサとなり、下記数3に示す出
力Vout(=Sx)を発生する。ここで、Vinは直流定
電圧回路34bの発生する電圧である。
【0042】
【数3】Sx=Vin・(ΔR/R0)・(Hx/Hc)
【0043】また、Y軸磁気センサ32は、前述したよ
うにX軸磁気センサ31と同一構成を有し、図10に示
したようにX磁気センサ32と直交する向きに配置され
るので、Y軸方向の外部磁界Hy(外部磁界HのY軸成
分Hy)を検出する磁気センサとなり、下記数4に示す
出力Vout(=Sy)を発生する。
【0044】
【数4】Sy=Vin・(ΔR/R0)・(Hy/Hc)
【0045】温度センサ33は、バンドギャップリファ
レンス回路である。この回路は、周知のバイアス回路で
あり、一例として図11に示したように、温度依存性の
ない電流源Iと、4個のトランジスタQ1〜Q4、及び
3個の抵抗R10〜R30からなっている。これらの要素の
接続関係について述べると、電流源Iは電圧源Vccと
トランジスタQ1のコレクタ間に接続されている。トラ
ンジスタQ1のエミッタは接地され、ベースは抵抗R10
の一端とトランジスタQ2のコレクタとの接続点に接続
されている。トランジスタQ2のエミッタは抵抗R20を
介して接地され、ベースはダイオード接続されたトラン
ジスタQ3のベース及びコレクタに接続されている。ト
ランジスタQ3のエミッタは接地され、コレクタ及びベ
ースは抵抗R30を介して抵抗R10の他端及びトランジス
タQ4のエミッタに接続されている。トランジスタQ4
のベースはトランジスタQ1のコレクタに接続され、コ
レクタは電圧源Vccに接続されている。なお、電圧源
Vccは、制御回路34内に含まれている。
【0046】この回路においては、トランジスタQ3と
トランジスタQ2のエミッタ面積比が「1」より大きい
所定の値Nに設定されている。このようなバンドギャッ
プリファレンス回路の出力電圧Vbgは、下記の数5によ
り示される。なお、数5において、VBEQ3はトランジス
タQ3のベース・エミッタ電圧、VTは熱電圧、R100は
抵抗R10の抵抗値、及びR200は抵抗R20の抵抗値であ
る。
【0047】
【数5】Vbg=VBEQ3+VT・ln(N)・R100/R200
【0048】上記数5において、VBEQ3は負の温度特性
(−2mV/K)を有し、VTは正の温度特性(0.0
85mV/K)を有することが知られている。従って、
数5から明らかなように、抵抗値R100、及び抵抗値R2
00を適切に選ぶことにより、出力Vbgの温度依存性を無
くすことができる。本例では、この特性を利用し、出力
Vbgの温度依存性を無くすように抵抗値R100、及び抵
抗値R200が選択され、抵抗R30の両端電圧(Vbg−
VBEQ3)を取り出してADコンバータ34aに接続する
ことで、温度センサ33として機能するようになってい
る。
【0049】次に、このように構成された携帯電話機1
0の方位測定方法について、磁気センサ30に加わる外
部磁界Hが地磁気のみであるとして説明する。ここで、
携帯電話機10の方位とは、携帯電話機10の本体11
の前面が略水平であって、且つ同前面が上方に向けられ
ている場合において、同携帯電話機10の下部(例え
ば、マイクロフォン部16)から上部(例えば、スピー
カ部13)に向うベクトル、即ちY軸正方に向うベクト
ルの方位のことである。なお、本明細書において、方位
aの基準(0°)は西であり、同方位aは、北、東、及
び南の順に回転するにつれて、それぞれ90°、180
°、及び270°となるものとして定義される。
【0050】ところで、地磁気は南から北に向う磁界で
ある。従って、携帯電話機10の本体11の前面が略水
平であり、同前面が上方に向けられている場合、磁気セ
ンサ30のX軸磁気センサ31、及びY軸磁気センサ3
2の出力は、図12に示したように、同携帯電話機10
の方位aに対して余弦波状、及び正弦波状にそれぞれ変
化する。なお、図12のセンサ出力Sx,Syは規格化
されている。規格化とは、X軸磁気センサ31の実際の
出力Sxを、携帯電話機10の本体11の前面が略水平
であり同前面が上方に向けられた状態で360°回転し
た場合における出力Sxの最大値と最小値の差の半分で
除した値を規格化後出力Sxとすることであり、同様
に、Y軸磁気センサ32の実際の出力Syを、携帯電話
機10の本体11の前面が略水平であり同前面が上方に
向けられた状態で360°回転した場合における出力S
yの最大値と最小値の差の半分で除した値を規格化後出
力Syとすることである。
【0051】以上のことから、携帯電話機10の方位a
は以下の〜に場合分けして求めることができる。
【0052】Sx>0且つ|Sx|>|Sy|ならば
a=tan-1(Sy/Sx) Sx<0且つ|Sx|>|Sy|ならばa=180°+t
an-1(Sy/Sx) Sy>0且つ|Sx|<|Sy|ならばa= 90°−t
an-1(Sx/Sy) Sy<0且つ|Sx|<|Sy|ならばa=270°−t
an-1(Sx/Sy)
【0053】ただし、上記〜の何れかにより求めら
れた方位aが負の場合は、同方位aに360°を加えた
値を方位aとする。また、求められた方位aが360°
以上であれば、同方位aから360°を減じた値を方位
aとする。
【0054】一方、上記携帯電話機10内には、スピー
カ13aに代表されるように多くの永久磁石部品が含ま
れ、これらの部品から漏洩磁界が発生している。図13
(A)〜(C)は、携帯電話機10内に含まれる永久磁
石部品による漏洩磁界の温度特性を示すグラフである。
図13(A)〜(C)によれば、永久磁石部品による漏
洩磁界は温度に略比例して変化していることが理解され
る。換言すると、携帯電話機10内の所定箇所に配置さ
れた磁気センサ30には、これらの永久磁石部品によ
り、略同一の向きであって同永久磁石部品の温度に略比
例した大きさを有する漏洩磁界(地磁気以外による外部
磁界)が加わっている。
【0055】この結果、X軸磁気センサ31の出力は、
図14に示したように、漏洩磁界に応じたオフセット量
OFxだけシフト(平行移動)する。同様に、Y軸磁気
センサ32の出力は、図15に示したように、漏洩磁界
に応じたオフセット量OFyだけシフトする。また、前
述したように、漏洩磁界は永久磁石部品の温度に略比例
して変化することから、オフセット量OFx,OFyも
同永久磁石部品の温度に略比例して変化する。このオフ
セット量OFx,OFyは、永久磁石部品からの磁界に
よる磁気センサ30の出力に含まれる影響分と称呼する
ことができる。
【0056】図16は、携帯電話機10の前面を略水平
で且つ上方に向けた状態とし、同携帯電話機10の方位
が所定の(任意の)方位となるように配置した場合であ
って、磁気センサ30に加わる地磁気TH0と永久磁石
部品からの漏洩磁界LHと、その状態から同携帯電話機
10の方位のみを180°異ならせしめた場合に同磁気
センサ30に加わる地磁気TH180と永久磁石部品から
の漏洩磁界LHを、同磁気センサ30を基準として示し
たベクトル図である。図16から理解されるように、永
久磁石部品からの漏洩磁界LHは、携帯電話機10の方
位に拘らず、同一の向きで同一の大きさをもって磁気セ
ンサ30に加わる。これに対し、地磁気は、携帯電話機
10が180°回転されることにより、同じ大きさで反
対の向きをもって磁気センサ30に加わる。このことか
ら、携帯電話機10の方位が任意の方位θであるときの
X軸磁気センサ31の出力をS1x、同携帯電話機10
の方位が180°異なる場合(即ち、方位がθ+180
°である場合)の同X軸磁気センサ31の出力をS2x
とすると、同X軸磁気センサ31のオフセット量OFx
は、下記数6により求めることができる。
【0057】
【数6】OFx=(S1x+S2x)/2
【0058】同様に、携帯電話機10の方位が、任意の
方位θであるときのY軸磁気センサ32の出力をS1
y、同携帯電話機10の方位が180°異なる場合(即
ち、方位がθ+180°である場合)の同Y軸磁気セン
サ32の出力をS2yとすると、同Y軸磁気センサ32
のオフセット量OFyは、下記数7により求めることが
できる。
【0059】
【数7】OFy=(S1y+S2y)/2
【0060】また、これらのオフセット量OFx(OF
y)は永久磁石部品の温度に比例するから、同永久磁石
部品の温度が所定の温度T1、及び温度T1と異なる温
度T2であるときのX軸磁気センサ31のオフセット量
をそれぞれOF1x、及びOF2xとすると、任意の温
度Tにおける同X軸磁気センサ31のオフセット量OF
xは、下記数8により表される。
【0061】
【数8】OFx=(OF2x−OF1x)・(T−T
1)/(T2−T1)+OF1x
【0062】同様に、永久磁石部品の温度が前記温度T
1、及び前記温度T2であるときのY軸磁気センサ32
のオフセット量をそれぞれOF1y、及びOF2yとす
ると、任意の温度Tにおける同Y軸磁気センサ32のオ
フセット量OFyは、下記数9により表される。
【0063】
【数9】OFy=(OF2y−OF1y)・(T−T
1)/(T2−T1)+OF1y
【0064】従って、本例においては、このようにして
オフセット量OFx,OFyを求め、実際のセンサ出力
Sx,Syから同オフセット量OFx,OFyをそれぞ
れ減じる補正を行って、補正後のセンサ出力Sx,Sy
を求め、この補正後のセンサ出力Sx,Syと上記〜
の場合分けされた方位計算方法とに基いて方位aを求
める。これにより、永久磁石部品の漏洩磁界の影響を受
けることなく、方位aを精度良く決定することができ
る。以上が、携帯電話機10の方位決定方法の原理であ
る。
【0065】次に、上述した原理に基いて携帯電話機1
0のCPU21が同携帯電話機10の方位を実際に求め
る際の作動について図17〜図20を参照しながら説明
する。図17〜図20は、CPU21が所定時間の経過
毎に実行するプログラム(ルーチン)を示すフローチャ
ートである。
【0066】先ず、携帯電話機10のユーザが同携帯電
話機10を購入し、その使用を開始する場合から説明す
る。携帯電話機10の電源が投入されると、CPU21
は所定のタイミングにて図17の初期化促進表示ルーチ
ン(このルーチンは、初期化促進手段の機能を達成す
る。)の処理をステップ1700から開始し、ステップ
1705に進んで第1初期化フラグF1が「0」である
か否かを判定する。この第1初期化フラグF1の値は、
携帯電話機10の製造直後において実行される図示しな
い初期化ルーチンにより「0」に設定されている。この
ため、CPU21はステップ1705にて「Yes」と
判定してステップ1710に進み、同ステップ1710
にて携帯電話機10のユーザに対し初期化操作を促すメ
ッセージ(初期化促進メッセージ)を液晶表示パネル1
4aに表示し、その後ステップ1795に進んで本ルー
チンを一旦終了する。この表示される初期化促進メッセ
ージは、初期化のために複数の押しボタン15aのうち
の特定のボタンであるオフセットデータ取得ボタンを押
し、同ボタンを「オン」状態にすることを促す文章を含
んでいる。
【0067】一方、CPU21は、所定のタイミングに
て図18のオフセット取得ルーチンをステップ1800
から開始し、ステップ1805に進んでオフセットデー
タ取得ボタンの状態が「オフ」状態から「オン」状態に
変化したか否かを判定し、同ボタンが「オフ」状態から
「オン」状態に変化していなければステップ1805に
て「No」と判定してステップ1895に進む処理を繰
り返し実行している。
【0068】従って、ユーザが液晶表示パネル14aに
表示された初期化促進メッセージに応じ、オフセットデ
ータ取得ボタンの状態を「オフ」状態から「オン」状態
に変更すると、CPU21はステップ1805にて「Y
es」と判定してステップ1810に進み、同ステップ
1810にて「第1操作方法」についての説明文章を液
晶表示パネル14aに表示する。第1操作方法の説明文
章は、携帯電話機10の本体11の前面を上方に向けて
机上に置き(即ち、前面を略水平として上方に向け)、
その状態にて複数の押しボタン15aのうちの特定のボ
タンであるオフセットボタンを押して同ボタンを「オ
ン」状態とすることを促すメッセージを含んでいる。次
いで、CPU21はステップ1815に進み、同ステッ
プ1815にてオフセットボタンが「オフ」状態から
「オン」状態に変化したか否かをモニタする。
【0069】このとき、ユーザが上記第1操作方法の説
明文章に従ってオフセットボタンを「オフ」状態から
「オン」状態に変更すると、CPU21はステップ18
15にて「Yes」と判定してステップ1820に進
み、その時点のX軸磁気センサ31の出力Sxの絶対値
が計測可能最大値Smaxより大きいか否か、又はY軸磁
気センサ32の出力Syの絶対値が計測可能最大値Sma
xより大きいか否かを判定する。このとき、X軸磁気セ
ンサ31の出力Sxの絶対値が計測可能最大値Smaxよ
り大きいか、又はY軸磁気センサ32の出力Syの絶対
値が計測可能最大値Smaxより大きいと、CPU21は
ステップ1820にて「Yes」と判定してステップ1
825に進み、同ステップ1825にて初期化に失敗し
た旨の警告メッセージを液晶表示パネル14aに表示
し、ステップ1895に進んで本ルーチンを一旦終了す
る。
【0070】また、ステップ1820の実行時におい
て、X軸磁気センサ31の出力Sxの絶対値が計測可能
最大値Smax以下であって、且つ、Y軸磁気センサ32
の出力Syの絶対値が計測可能最大値Smax以下であれ
ば、CPU21は同ステップ1820にて「No」と判
定してステップ1830に進み、同ステップ1830に
てX軸磁気センサ31の出力Sxを第1X軸センサ出力
S1x、Y軸磁気センサ32の出力Syを第1Y軸セン
サ出力S1yとして記憶する。
【0071】次いで、CPU21はステップ1835に
進み、同ステップ1835にて「第2操作方法」につい
ての説明文章を液晶表示パネル14aに表示する。第2
操作方法の説明文章は、携帯電話機10の前面を上方に
向けた状態で同携帯電話機10を机上で(即ち、水平面
内で)180°回転させてからオフセットボタンを再び
押し、同ボタンを「オン」状態とすることを促すメッセ
ージを含んでいる。次いで、CPU21はステップ18
40に進み、同ステップ1840にてオフセットボタン
が「オフ」状態から「オン」状態に変化したか否かを再
びモニタする。
【0072】そして、ユーザが第2の操作方法の説明文
章に従って携帯電話機10を180°回転した後にオフ
セットボタンを「オフ」状態から「オン」状態に変更す
ると、CPU21はステップ1840にて「Yes」と
判定してステップ1845に進み、同ステップ1845
にてその時点のX軸磁気センサ31の出力Sxの絶対値
が計測可能最大値Smaxより大きいか否か、又はY軸磁
気センサ32の出力Syの絶対値が計測可能最大値Sma
xより大きいか否かを判定する。このとき、X軸磁気セ
ンサ31の出力Sxの絶対値が計測可能最大値Smaxよ
り大きいか、又はY軸磁気センサ32の出力Syの絶対
値が計測可能最大値Smaxより大きいと、CPU21は
ステップ1845にて「Yes」と判定してステップ1
825に進み、同ステップ1825にて初期化に失敗し
た旨の警告表示を行い、ステップ1895に進んで本ル
ーチンを一旦終了する。
【0073】また、ステップ1845の実行時におい
て、X軸磁気センサ31の出力Sxの絶対値が計測可能
最大値Smax以下であって、且つ、Y軸磁気センサ32
の出力Syの絶対値が計測可能最大値Smax以下であれ
ば、CPU21は同ステップ1845にて「No」と判
定してステップ1850に進み、同ステップ1850に
てX軸磁気センサ31の出力Sxを第2X軸センサ出力
S2x、Y軸磁気センサ32の出力Syを第2Y軸セン
サ出力S2yとして記憶する。
【0074】次いで、CPU11はステップ1855に
進み、第1初期化フラグF1の値が「0」であるか否か
を判定する。この場合、第1初期化フラグF1の値は
「0」のままであるので、CPU21はステップ185
5にて「Yes」と判定してステップ1860に進み、
同ステップ1860にてX軸磁気センサ31の第1X軸
オフセット量OF1x、及びY軸磁気センサ32の第1
Y軸オフセット量OF1yを求める。具体的には、上記
第1X軸センサ出力S1xと第2X軸センサ出力S2x
の和を2で除し(即ち、これらの平均値を計算し)、得
られた値を第1X軸オフセット量OF1xとし、上記第
1Y軸センサ出力S1yと第2Y軸センサ出力S2yの
和を2で除し、得られた値を第1Y軸オフセット量OF
1yとする。第1X軸オフセット量OF1x、及び第1
Y軸オフセット量OF1yは、不揮発性RAM24に記
憶される。
【0075】次いで、CPU21はステップ1865に
進み、同ステップ1865にてその時点の温度センサ3
3の示す温度Tempを読み込んで第1温度T1として
不揮発性RAM24に記憶し、続くステップ1870に
て第1初期化フラグF1の値を「1」に設定した後、ス
テップ1895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
【0076】この状態で、CPU21が図17の初期化
促進表示ルーチンの処理をステップ1700から開始し
てステップ1705に進むと、この場合、第1初期化フ
ラグF1の値は「1」に設定されているので、同CPU
21はステップ1705にて「No」と判定してステッ
プ1715に進み、同ステップ1715にて第2初期化
フラグF2の値が「0」か否かを判定する。この第2初
期化フラグF2の値も、前述の初期化ルーチンにより
「0」に設定されている。従って、CPU21はステッ
プ1715にて「Yes」と判定してステップ1720
に進み、同ステップ1720にて温度センサ33の示す
温度Tempを読み込んで現在温度(現時点の温度)T
cとして記憶し、続くステップ1725にて前記第1温
度T1と前記現在温度Tcとの差の絶対値が所定温度
(閾値温度)Tthより大きいか否かを判定する。現時
点は、前記第1温度T1を取得した直後であるから、同
第1温度T1と前記現在温度Tcとの差の絶対値は閾値
温度Tthより小さい。従って、CPU21はステップ
1725にて「No」と判定してステップ1795に進
み、本ルーチンを一旦終了する。
【0077】このような処理は、第1温度T1と現在温
度Tcとの差の絶対値が閾値温度Tthより大きくなる
時点まで繰り返され、従って、その時点まで初期化促進
メッセージが再び表示されることはない。
【0078】一方、CPU21は所定のタイミングにな
ると図19に示したオフセット決定ルーチンの処理をス
テップ1900から開始し、続くステップ1905にて
第2初期化フラグF2の値が「0」であるか否かを判定
する。この場合、第2初期化フラグF2の値は「0」に
維持されているため、CPU21はステップ1905に
て「Yes」と判定してステップ1910に進み、同ス
テップ1910にて先に求めた第1X軸オフセット量O
F1x、及び第1Y軸オフセット量OF1yを、それぞ
れX軸磁気センサ31のオフセット量OFx、及びY軸
磁気センサ32のオフセット量OFyとして設定し、そ
の後ステップ1995にて本ルーチンを一旦終了する。
【0079】また、CPU21は図20に示した方位算
出ルーチン(このルーチンは、方位決定手段を構成す
る。)の処理をステップ2000から開始し、続くステ
ップ2005にてX軸磁気センサ31の出力Sxから同
X軸磁気センサ31のオフセット量OFxを減じた値を
補正後のX軸磁気センサ31の出力Sxとして設定し、
Y軸磁気センサ32の出力Syから同Y軸磁気センサ3
2のオフセット量OFyを減じた値を補正後のY軸磁気
センサ32の出力Syとして設定する。そして、CPU
21はステップ2010にて上記〜に示した各場合
の何れに該当するかを判別し、その判別結果に応じてス
テップ2015〜2030の何れかに進み、同ステップ
2015〜2030の各ステップ内に示した計算を行う
ことで方位aを算出・決定する。次いで、CPU21
は、ステップ2035,2040にて、上記求めた方位
aが負の値である場合には同方位aに360°を加えた
値を最終的な方位aとし、また、上記方位aが360°
以上の場合には、ステップ2035,2045,205
0にて同方位aから360°減じた値を最終的な方位a
とし、その後ステップ2095に進んで本ルーチンを一
旦終了する。
【0080】次に、携帯電話機10の永久磁石部品の温
度が上昇し、前記第1の温度T1と前記現在温度Tcと
の差の絶対値が閾値温度Tthより大きくなった場合
(第2の温度T2になった場合)について説明する。こ
の場合、CPU21が図17のステップ1700,17
05,1715,1720に続きステップ1725に進
んだとき、同ステップ1725にて「Yes」と判定し
てステップ1710に進み、再び初期化促進メッセージ
を液晶表示パネル14aに表示する。
【0081】これにより、ユーザがオフセットデータ取
得ボタンを押圧して「オン」状態にすると、CPU21
は図18のステップ1805に進んだとき、同ステップ
1805にて「Yes」と判定してステップ1810以
降に進み、携帯電話機10の方位が任意の方位θである
ときのX軸磁気センサ31の出力Sx、及びY軸磁気セ
ンサ32の出力Syを、第1X軸センサ出力S1x、及
び第1Y軸センサ出力S1yとしてそれぞれ記憶し(ス
テップ1830)、同携帯電話機10の方位がθ+18
0°であるときのX軸磁気センサ31の出力Sx、及び
Y軸磁気センサ32の出力Syを、第2X軸センサ出力
S2x、及び第2Y軸センサ出力S2yとしてそれぞれ
記憶し(ステップ1850)、その後ステップ1855
に進む。
【0082】この場合、前述したステップ1870の実
行により第1初期化フラグF1の値は「1」に設定され
ている。従って、CPU21は、ステップ1855にて
「No」と判定してステップ1875に進み、同ステッ
プ1875にてX軸磁気センサ31の第2X軸オフセッ
ト量OF2x、及びY軸磁気センサ32の第2Y軸オフ
セット量OF2yを求める。具体的には、上記第1X軸
センサ出力S1xと第2X軸センサ出力S2xの平均値
を第2X軸オフセット量OF2xとし、上記第1Y軸セ
ンサ出力S1yと第2Y軸センサ出力S2yの平均値を
第2Y軸オフセット量OF2yとする。第2X軸オフセ
ット量OF2x、及び第2Y軸オフセット量OF2y
は、不揮発性RAM24に記憶される。
【0083】次いで、CPU21はステップ1880に
進み、同ステップ1880にてその時点の温度Temp
を温度センサ33から読み込んで第2温度T2として不
揮発性RAM24に記憶し、続くステップ1885にて
第2初期化フラグF2の値を「1」に設定した後、ステ
ップ1895に進んで本ルーチンを一旦終了する。
【0084】この状態で、CPU21が図17の初期化
促進表示ルーチンの処理をステップ1700から開始す
ると、この場合、第1,第2初期化フラグF1,F2の
値は共に「1」に設定されているので、同CPU21は
ステップ1705,1715の両ステップにて「No」
と判定してステップ1795に進み、本ルーチンを一旦
終了する。従って、以降において初期化促進メッセージ
が表示されることはない。
【0085】また、この状態において図19に示したオ
フセット決定ルーチンの処理が開始されると、第2初期
化フラグF2の値は「1」に変更されているので、CP
U21はステップ1905にて「No」と判定してステ
ップ1915に進み、同ステップ1915にてその時点
の温度Tempを温度センサ33から読込んで現在温度
Tcとして記憶する。
【0086】次いで、CPU21はステップ1920に
進み、上記原理で説明した数8に従って第1温度T1の
第1X軸オフセット量OF1x、及び第2温度T2の第
2X軸オフセット量OF2xを、温度に関して直線補間
することで現在温度Tcに対するX軸オフセット量OF
xを求め、同様にステップ1925にて上記数9に従っ
て第1温度T1の第1Y軸オフセット量OF1y、及び
第2温度T2の第2Y軸オフセット量OF2yを、温度
に関して直線補間することで現在温度Tcに対するY軸
オフセット量OFyを求め、その後ステップ1995に
進んで本ルーチンを一旦終了する。これにより、オフセ
ット量OFx,OFyは、永久磁石部品からの磁界によ
る磁気センサ出力への影響分を同永久磁石部品の温度に
基づいて推定した値となる。
【0087】以降においても、CPU21は図20に示
した方位算出ルーチンを実行するので、ステップ200
5により、X軸磁気センサ31の出力Sxがオフセット
量OFxにより補正され、Y軸磁気センサ32の出力S
yがオフセット量OFyにより補正される。即ち、ステ
ップ2005は補正手段(の一部)を構成している。そ
して、ステップ2010以降において上記補正後のX
軸,Y軸磁気センサ31,32の出力Sx,Syにより
方位aが算出(測定・決定)される。
【0088】以上、説明したように、本発明による携帯
電話機10は、永久磁石部品からの磁界が磁気センサ出
力に及ぼす影響分を、同永久磁石部品の温度に応じてオ
フセット量OFx,OFyとして推定するとともに、推
定したオフセット量OFx,OFyで磁気センサ出力を
補正し、補正後の磁気センサ出力に基いて方位を測定す
るから、同方位の測定精度を格段に向上することができ
る。また、適切なタイミング(前記第1の温度T1と前
記第2の温度T2になった場合)にユーザに対し初期化
操作を促すので、同ユーザは無駄な初期化操作の実行を
回避することができる。また、第1の温度と第2の温度
T2の差は閾値温度Tthより大きいので、各温度で求
めたオフセット量に含まれる推定誤差の影響が、これら
のオフセット量の直線補間等により求められる現在の温
度Tcでのオフセット量に現われ難いので、この点にお
いても方位の測定精度を向上することができる。更に、
磁気センサ30は、単一の基板上にX軸,Y軸磁気セン
サ31,32、温度センサ33、制御回路34を備えて
いるので、永久磁石部品を有する携帯電話機に好適であ
って、小型且つ安価なものとなっている。
【0089】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採
用することができる。例えば、上記実施形態において、
X軸,Y軸磁気センサ31,32は、磁気トンネル効果
素子であったが、これに代えて巨大磁気抵抗効果素子等
の磁界に応じた出力を発生する磁気センサを使用しても
よい。また、上記実施形態においては、初期化操作のた
めにオフセットボタン、及びオフセットデータ取得ボタ
ンを使用していたが、液晶表示パネル14aに表示され
るメニューにこれらのボタンと同一の機能を実行するた
めのメニューを加え、同メニューを操作部15の特定の
操作子により選択するように構成してもよい。更に、磁
気センサは、X軸磁気センサ31,Y軸磁気センサ32
の他に、X軸及びY軸に垂直なZ軸方向の磁界を検出す
るZ軸磁気センサを備えていてもよい。
【0090】また、温度センサ33としてのバンドギャ
ップリファレンス回路は、図21に示したように構成す
ることもできる。この場合、トランジスタTr1とトラ
ンジスタTr2のベースエミッタ電圧Vbeの差ΔVbeは
下記数10で表され、従って、出力Vbgは下記数11の
ように、VbeとVTの定数K1倍で表すことができる。
定数K1は下記数12の通りである。また、VT=KT
/qであり、A1、A2は、それぞれトランジスタTr
1,Tr2のエミッタ面積であり、Vbe(Q1)はトラ
ンジスタTr1のベース−エミッタ電圧である。
【0091】
【数10】
【0092】
【数11】
【0093】
【数12】
【0094】従って、K1を適切に選ぶことで、Vbgの
温度依存性を無くしておき、そのときの抵抗R3の両端
電圧を温度センサ33の出力として取り出してADコン
バータ34aに接続するように構成してもよい。このよ
うにすると、図21の回路の温度特性を示した図22か
ら理解されるように、2mV/℃の温度特性を有する温
度センサ33を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による磁気センサを搭載した携帯電話
機の正面図である。
【図2】 図1に示した携帯電話機の電気回路構成を示
すブロック図である。
【図3】 図2に示した磁気センサの平面図(素子配置
図)である。
【図4】 (A)は図2に示したX軸磁気センサの外部
磁界HのX軸成分に対する出力特性を、(B)は図2に
示したY軸磁気検出センサの外部磁界HのY軸成分に対
する出力特性を示すグラフである。
【図5】 図2に示したX軸磁気センサの等価回路図で
ある。
【図6】 図5に示した第1磁気トンネル効果素子の概
略平面図である。
【図7】 図6に示した第1磁気トンネル効果素子を図
6の1−1線に沿った平面で切断した概略断面図であ
る。
【図8】 図6に示した第1磁気トンネル効果素子の部
分概略平面図である。
【図9】 図6に示した第1磁気トンネル効果素子の外
部磁界に対する抵抗変化特性を示すグラフである。
【図10】 図2に示したX軸磁気センサと、Y軸磁気
センサの配置関係を平面視で示すとともに、電気的接続
関係をあわせて示した図である。
【図11】 図2に示した温度センサの等価回路図であ
る。
【図12】 図2に示したX軸磁気センサ、及びY軸磁
気センサの方位に対する出力を示したグラフである。
【図13】 (A)〜(C)は、図1に示した携帯電話
機内の異なる永久磁石部品からの磁界の温度特性を示す
グラフである。
【図14】 図2に示したX軸磁気センサの地磁気に対
する出力特性を示すグラフである。
【図15】 図2に示したY軸磁気センサの地磁気に対
する出力特性を示すグラフである。
【図16】 図2に示した磁気センサに加わる地磁気と
永久磁石部品からの漏洩磁界の関係を示したベクトル図
である。
【図17】 図2に示したCPUが実行するルーチンを
示すフローチャートである。
【図18】 図2に示したCPUが実行するルーチンを
示すフローチャートである。
【図19】 図2に示したCPUが実行するルーチンを
示すフローチャートである。
【図20】 図2に示したCPUが実行するルーチンを
示すフローチャートである。
【図21】 温度センサの他の例を示す回路図である。
【図22】 図21に示した回路の温度特性を示したグ
ラフである。
【符号の説明】
10…携帯電話機、11…本体、12…アンテナ部、1
2a…アンテナ、12b…送受信回路、12c…変調・
復調回路、13…スピーカ部、13a…スピーカ、13
b…発音回路、14…液晶表示部、14a…液晶表示パ
ネル、14b…表示回路、15…操作部、15a…ボタ
ン、15b…検出回路、16…マイクロフォン部、16
a…マイクロフォン、16b…増幅回路、21…CP
U、30…磁気センサ、30a…基板、31…X軸磁気
センサ、32…Y軸磁気センサ、33…温度センサ、3
4…制御回路、34a…ADコンバータ、34b…直流
定電圧回路、35…パッド。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石部品を構成部品として含む通信手
    段と地磁気を利用して方位を測定する方位測定手段とを
    備えた携帯型電子装置において、 前記方位測定手段は、 外部磁界に応じた出力を発生する磁気センサと、 温度を検出するための温度センサと、 前記検出された温度に応じ、前記磁気センサの出力に含
    まれる前記永久磁石部品からの磁界による影響分を推定
    するとともに同推定した影響分に基いて同磁気センサの
    出力を補正する補正手段と、 前記補正された出力に基いて方位を決定する方位決定手
    段とを具備したことを特徴とする携帯型電子装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の携帯型電子装置におい
    て、 前記補正手段は、 第1の温度にて前記磁気センサの出力に含まれる前記永
    久磁石部品からの磁界による影響分を測定し、前記第1
    の温度と異なる第2の温度にて前記磁気センサの出力に
    含まれる前記永久磁石部品からの磁界による影響分を測
    定し、前記第1の温度での影響分と前記第2の温度での
    影響分と前記温度センサにより検出される現時点の温度
    とに基いて前記永久磁石部品からの磁界による影響分を
    推定するように構成された携帯型電子装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の携帯型電子装置におい
    て、 前記補正手段は、 前記第1の温度における影響分の測定後に前記温度セン
    サにより検出される温度と前記第1の温度との差が所定
    温度以上になったとき、前記第2の温度における影響分
    を取得する操作を行うことを、前記携帯型電子装置のユ
    ーザに対して促す初期化促進手段を備えてなる携帯型電
    子装置。
  4. 【請求項4】外部磁界の向きと大きさとに依存した値を
    示す磁気検出素子と、温度を検出する温度検出素子とを
    単一基板上に形成してなる磁気センサ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の磁気センサにおいて、 前記磁気センサは前記磁気検出素子を複数個含み、 前記複数の磁気検出素子の各々は磁化の向きが固定され
    た固着層と磁化の向きが外部磁界に応じて変化する自由
    層とを含み、同固着層の磁化の向きと同自由層の向きが
    なす角度に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果素子で
    あり、 前記磁気抵抗効果素子のうちの少なくとも二つの素子の
    固着層の磁化の向きが互いに交差する向きとなるように
    形成された磁気センサ。
  6. 【請求項6】請求項4又は請求項5に記載の磁気センサ
    において、 前記磁気センサは前記基板と同一の基板上にデジタル処
    理回路を含んでなる磁気センサ。
  7. 【請求項7】本体と、永久磁石部品を構成部品として含
    む通信手段と、外部磁界に応じた値を出力する磁気セン
    サと、前記本体の前面に形成され操作信号を入力するた
    めの操作信号入力手段とを有する携帯型電子装置の方位
    測定方法であって、 前記携帯型電子装置の前面を上方に向けた状態で前記操
    作信号が入力されたときに前記磁気センサの出力を第1
    の値として測定するステップと、 前記第1の値を測定した後に前記携帯型電子装置の前面
    を上方に向けて同携帯型電子装置を180°回転し、同
    携帯型電子装置が180°回転された状態で前記操作信
    号が入力されたときに前記磁気センサの出力を第2の値
    として測定するステップと、 前記第1の値と前記第2の値とに基いて前記永久磁石部
    品からの磁界による前記磁気センサの出力への影響分を
    推定するステップと、 前記推定した影響分に基いて前記磁気センサの出力を補
    正するステップと、 前記補正した磁気センサの出力に基いて方位を決定する
    ステップとを含んでなる方位測定方法。
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