JP2003088192A - 多相交流機の制御装置 - Google Patents

多相交流機の制御装置

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JP2003088192A JP2001271191A JP2001271191A JP2003088192A JP 2003088192 A JP2003088192 A JP 2003088192A JP 2001271191 A JP2001271191 A JP 2001271191A JP 2001271191 A JP2001271191 A JP 2001271191A JP 2003088192 A JP2003088192 A JP 2003088192A
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Junichi Ito
淳一 伊東
Hiroshi Osawa
博 大沢
Hisafumi Nomura
尚史 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流指令値と電流検出値とを一致させるよう
なフィードバック系や高速な演算手段等を用いることな
く、低コストかつ確実に、電圧オフセットによる多相交
流機の各相電流の直流成分を抑制する。 【解決手段】 誘導電動機2の各相の電流やその直流
分、交流分に固定子の仮想抵抗に相当するゲイン21,
22を乗じて各相の電圧指令に負帰還し、制御的に見か
け上の固定子抵抗を増加させることにより直流電流成分
を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多相交流機の制御装置
に関し、詳しくは、固定子(電機子)抵抗が小さい多相
交流電動機を多相電力変換装置により駆動し、または固
定子抵抗が小さい多相交流発電機の出力を多相電力変換
装置により電力変換するために使用される多相交流機の
制御装置に関する。なお、本明細書の請求項その他にお
いて、多相電力変換装置により運転される多相交流機と
は、前述したように電力変換装置により駆動される多相
交流電動機、及び、出力が多相電力変換装置により電力
変換される多相交流発電機の双方を含むものとする。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、多相交流機としての三
相誘導電動機を多相電力変換装置としての三相インバー
タにより駆動する場合を以下に例示する。誘導電動機の
代表的な制御方法として、インバータ出力電圧と出力周
波数とをほぼ比例させて制御するV/f制御方法が知ら
れている。図9はこのV/f制御を行う従来の制御装置
の概略的な構成を示している。誘導電動機のV/f制御
自体は周知であるため、ここでは従来技術を簡単に説明
する。
【0003】図9において、三相インバータ装置1には
三相交流電源3が接続されており、このインバータ装置
1により三相交流電力を直流電力に変換し、更に所定の
電圧及び周波数の三相交流電力に変換して誘導電動機2
が駆動される。ここで、三相インバータ装置1は、次の
ようにして三相交流電圧を発生する。
【0004】まず、速度指令発生手段14からの速度
(周波数)指令は、f/e変換手段12により速度に比
例した電圧に変換され、q軸電圧指令V となる。一
方、d軸電圧指令V はゼロとしておき、常にq軸と
方向が一致した電圧指令を出力する。これは、磁極軸上
で観測したd−q座標(直交回転座標)上で行うV/f
制御である。
【0005】d軸,q軸の電圧指令V ,V は座
標変換手段11に入力され、固定子巻線上に設定したα
−β座標(直交固定座標)上の電圧指令Vα,Vβ
に変換される。その際の座標変換の角度として、速度
(周波数)指令を積分手段13により積分して得た角度
指令θを使用する。2相量としての電圧指令Vα
Vβを2相/3相変換手段10により3相量に変換
し、三相電圧指令V ,V ,V を得る。三相
インバータ装置1は、三相電圧指令V ,V ,V
に従ってPWM制御を行い、インバータ部の各アー
ムに対するゲート信号を生成し、各アームのスイッチン
グ素子をオンオフして所望の出力電圧を得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】交流電動機において、
大容量機や高速機では固定子(電機子)巻線抵抗が小さ
く、場合によっては%抵抗が1%以下となることがあ
る。例えば、誘導電動機におけるα−β座標上のα軸電
流Iαを求めると、数式1となる。
【0007】
【数1】
【0008】ただし、R:固定子抵抗、T:電気時
定数(固定子漏れインダクタンス/固定子抵抗)、E
α:α軸逆起電力、Vα:α軸のインバータ出力電圧、
s:ラプラス演算子である。なお、β軸電流Iβについ
ても、β軸の逆起電力Eβ及びインバータ出力電圧Vβ
を用いて、数式1と同様に求めることができる。
【0009】ここで、PWM分解能やインバータの各ア
ームで用いられるスイッチング素子のオンドロップ(電
圧降下)のバラツキ、インバータの直流中間電圧の変動
などにより、α軸やβ軸のインバータ出力電圧に直流電
圧成分(オフセット)が生じることがある。例えば、出
力電圧Vαに0.1%のオフセットが生じた場合、固定
子抵抗(%抵抗)を0.2%とすれば、数式1の逆起電
力Eαを無視すると、発生する直流電流は50%にもな
る。
【0010】α−β座標上の直流電流は回転周波数のト
ルクリプルを発生させる。この結果、誘導機や負荷機に
過大な振動を与え、これらの機器を破損する恐れがあ
る。従って、インバータ出力電圧のオフセットに起因す
る直流電流を低減し、トルクリプルを抑制する(オフセ
ット補償を行う)ための有効な手段の提供が望まれてい
た。
【0011】トルクリプルを抑制するためには、電流指
令値と電流検出値とが一致するように電流フィードバッ
ク系を構成する方法があるが、電流指令値をもたないV
/f制御では、このようなフィードバック系を構成でき
ない。更に、V/f制御に代えてベクトル制御を適用し
て電流のフィードバック系を構成すると、高速かつ複雑
な演算が必要となり、装置がコストアップする問題があ
る。
【0012】これは、多相交流電動機のうちで、誘導電
動機ばかりでなく固定子抵抗が小さい永久磁石形同期電
動機を駆動する場合にも共通する問題である。また、多
相交流発電機についても、電力変換装置により発電機の
交流側に直流成分の電流が発生した場合に同様な問題を
生じる。
【0013】そこで本発明は、電流指令値と電流検出値
とを一致させるようなフィードバック系や高速な演算手
段等を用いることなく、低コストかつ確実に多相交流機
の各相電流の直流成分を抑制するようにした多相交流機
の制御装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1〜4に記載した発明では、交流機の各相の
電流やその直流分、交流分に固定子の仮想抵抗に相当す
るゲインを乗じて各相の電圧指令に負帰還し、制御的に
見かけ上の固定子抵抗を増加させることにより、直流電
流成分を低減させるようにした。
【0015】すなわち、請求項1記載の発明は、多相電
力変換装置により運転される多相交流機の制御装置にお
いて、前記交流機の各相の電流を検出し、各電流検出値
と前記交流機の固定子の仮想抵抗に相当するゲインとの
積を前記交流機の各相の電圧指令にそれぞれ負帰還する
ものである。
【0016】次に、本発明の作用を説明する。図2は、
逆起電力を省略したα軸上の制御モデルを示している。
インバータ等の電力変換装置の電圧オフセットにより誘
導電動機等の交流機の固定子に流れる直流電流の大きさ
は、固定子抵抗の逆数に比例する。従って、制御により
固定子抵抗を見かけ上、大きくすれば、電圧オフセット
に起因する直流電流を小さくすることができる。
【0017】請求項1記載の発明では、図2に示すよう
に、交流機のα軸電流IαにゲインKを乗じてα軸電圧
指令Vαに負帰還させるフィードバックループを形成
する。図2から数式2が得られ、この数式2を変形して
α軸電圧Vαからα軸電流Iαまでの伝達関数を求める
と、数式3となる。
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】数式3から、α軸電圧Vαとしてステップ
入力(1/s)を加えたとき、α軸電流Iαは数式4と
なって1/(R+K)に収束するので、直流電流を抑
制することができる。
【0021】
【数4】
【0022】数式3によれば、図2に示したフィードバ
ックループにより等価的に固定子抵抗がRからR
Kに増加しており、フィードバックゲインKは制御によ
り作り出された仮想抵抗と言うことができる。すなわ
ち、固定子抵抗を等価的に増加させることで電圧オフセ
ットによる直流電流を抑制することができる。β軸成分
についても図2と同様に構成し、β軸電流Iβをフィー
ドバックゲインKを介してβ軸電圧指令Vβに負帰還
させれば良い。
【0023】次に、請求項2記載の発明は、多相電力変
換装置により運転される多相交流機の制御装置におい
て、前記交流機の各相の電流から直流分を検出し、各直
流分検出値と前記交流機の固定子の仮想抵抗に相当する
ゲインとの積を前記交流機の各相の電圧指令にそれぞれ
負帰還するものである。
【0024】固定子抵抗は固定子電流により電圧降下を
引き起こすため、電流の直流分のみに固定子抵抗を作用
させるほうが望ましい。これにはフィードバックゲイン
Kと直列に電流の直流分のみを検出する手段を用いれば
良い。例えば、図4に示すように、直流分検出手段とし
て、伝達関数が1/(1+sT)で表されるローパスフ
ィルタ(LPF)をゲインKと直列に接続すれば良い。
β軸成分についても図4と同様に構成し、β軸電流Iβ
をローパスフィルタ等の直流分検出手段及びフィードバ
ックゲインKを介してβ軸電圧指令Vβに負帰還させ
れば良い。
【0025】また、請求項3記載の発明は、多相電力変
換装置により運転される多相交流機の制御装置におい
て、前記交流機の各相の電流を直交2軸の回転座標上の
電流に変換し、変換された各電流と前記交流機の固定子
の仮想抵抗に相当するゲインとの積を前記直交2軸の回
転座標上の電圧指令にそれぞれ負帰還するものである。
【0026】高速機では、出力周波数が高く、サンプリ
ング周期を一定とすれば電流1周期内のサンプリング回
数が少ないため、α−β座標上で制御するとサンプリン
グ誤差が大きくなる。これに対し、d−q座標上であれ
ば、電流をサンプリングするときの瞬時値と座標変換す
る角度θとのタイミングが一致していれば、サンプリン
グ回数が少なくても正確な電流情報が得られる。フィー
ドバックによる仮想抵抗(フィードバックゲインK)の
効果は、α−β座標上もd−q座標上も等価である。
【0027】従って、前述した図2の構成はd−q座標
上でも構築することができる。つまり、図6に示す如
く、d軸電流IにゲインKを乗じてd軸電圧指令V
に負帰還させるフィードバックループを形成する。q
軸成分についても同様であり、q軸電流Iをフィード
バックゲインKを介してq軸電圧指令V に負帰還さ
せれば良い。
【0028】なお、d−q座標上ではクロスタームによ
る干渉項があり、d軸とq軸のオフセット電圧により発
生した電流が互いに干渉するが、等価抵抗を増加させる
ことにより、α−β座標系と同様にオフセットを低減す
ることができる。
【0029】請求項4記載の発明は、多相電力変換装置
により運転される多相交流機の制御装置において、前記
交流機の各相の電流を直交2軸の回転座標上の電流に変
換し、変換された各電流から交流分を検出すると共に、
各交流分と前記交流機の固定子の仮想抵抗に相当するゲ
インとの積を前記直交2軸の回転座標上の電圧指令にそ
れぞれ負帰還するものである。
【0030】d−q座標上ではα−β座標上の電動機の
回転周波数の電流が直流電流となり、α−β座標上の直
流電流は、d−q座標上では回転周波数の電流となる。
従って、d−q座標上で回転周波数以上の交流周波数成
分を検出し、この成分に対してフィードバックゲインを
効果的に利かせることで、電圧オフセットによる直流電
流を低減することができる。すなわち、図8に示すよう
に、図6のフィードバックループに交流分検出手段を設
ければよく、例えば伝達関数がsT/(1+sT)で表
されるハイパスフィルタ(HPF)をゲインKに直列に
接続すれば良い。q軸成分についても同様であり、q軸
電流Iを交流分検出手段及びフィードバックゲインK
を介してq軸電圧指令V に負帰還させれば良い。
【0031】なお、逆起電力を用いた等価回路は誘導電
動機でも永久磁石形同期電動機でも同一であるため、前
述した数式1が成立し、それに伴って数式2〜4が成立
する。よって、本発明は、多相交流電動機が誘導電動機
または永久磁石形同期電動機の何れの場合にも適用する
ことができる。また、多相交流発電機の場合も、誘起電
圧及び端子電圧の符号が異なる点を除けば同様に適用可
能である。
【0032】ここで、図2及び図6の構成は従来の電流
制御系と同一ではない。従来の電流制御系では、フィー
ドバックループにおいて電流指令値と電流検出値とを突
き合わせるのに対し、図2及び図6の構成では、電圧指
令値と、電流検出値にゲインを乗じたものとを突き合わ
せるようになっている。
【0033】つまり、本発明におけるフィードバックの
目的は、指令値とフィードバック値(検出値)とを一致
させることではなく、あくまでも制御により等価的に固
定子抵抗成分を増加させることにある。図4及び図8に
ついても、同様にして、従来の電流制御系にフィルタを
付加したものではなく、本発明におけるフィルタは、等
価的に固定子抵抗成分を増加させるフィードバックを有
効にする周波数領域を選択するためのものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。まず、図1は請求項1に記載した発明の
実施形態であり、以下では図9の従来技術と異なる部分
を中心に説明する。
【0035】図1において、誘導電動機2の電流を電流
検出手段23,24により検出し、3相/2相変換手段
20により、3相量の電流をα−β座標(直交固定座
標)上の2相量Iα,Iβに変換する。図1では電流検
出を3相交流のうち2相から行っているが、3相の電流
すべてを検出しても良い。
【0036】上記2相量Iα,Iβに仮想抵抗ゲインK
21,22(図2のフィードバックゲインKに相当)
をそれぞれ乗算すると共に、これらを座標変換手段11
の出力であるα軸電圧指令Vα、β軸電圧指令Vβ
からそれぞれ減算して新たな電圧指令Vα',Vβ'
を得る。そして、これらの電圧指令Vα',Vβ'
2相/3相変換手段10により3相量V ,V
に変換し、三相インバータ装置1に入力する。図
1では、α−β座標上の2相量に仮想抵抗ゲインKを乗
じてフィードバックしているが、3相量であるI,I
,Iにそれぞれ仮想抵抗ゲインKを乗じて各相の電
圧指令V ,V ,V から減算してもよい。
【0037】この実施形態によれば、仮想抵抗ゲインK
21,22により誘導電動機2の固定子抵抗を見かけ
上大きくすることができ、これによってα軸、β軸の電
圧オフセットによる直流電流を低減することができる。
【0038】図3は、請求項2に記載した発明の実施形
態であり、図1と異なる部分を中心に説明する。図3に
おいて、3相/2相変換手段20の出力である2相量I
α,Iβから、前述したローパスフィルタ等の直流分検
出手段31,32を用いて直流電流分を検出する。各直
流分検出手段31,32の出力に仮想抵抗ゲインK 2
1,22をそれぞれ乗じ、その結果を座標変換手段11
の出力Vα,Vβから減算して新たな電圧指令V
α',Vβ'を得る。
【0039】これらのVα',Vβ'を2相/3相変
換手段10により3相量V ,V ,V に変換
し、三相インバータ装置1に入力する。この実施形態に
おいても、請求項1の発明と同様に3相座標上で同様な
操作を行ってもよい。
【0040】この実施形態によれば、直流分検出手段3
1,32によって検出した直流電流分だけに仮想抵抗ゲ
インKを作用させ、固定子電圧降下を最小限にすること
ができる。
【0041】図5は、請求項3に記載した発明の実施形
態であり、図1、図3と異なる部分を中心に説明する。
図5において、3相/2相変換手段20の出力である2
相量Iα,Iβを座標変換手段40に入力し、直交回転
座標であるd−q座標上の2相量I,Iにそれぞれ
変換する。
【0042】これらの2相量I,Iに仮想抵抗ゲイ
ンK 21,22をそれぞれ乗じ、その結果をd−q座
標上の電圧指令V ,V から減算することにより
新たな電圧指令V',V'を得る。電圧指令
',V'は座標変換手段11に入力され、直交
固定座標であるα−β座標上の2相の電圧指令Vα
Vβにそれぞれ変換される。そして、上記電圧指令V
α,Vβを2相/3相変換手段10により3相量V
,V ,V に変換し、三相インバータ装置1
に入力する。
【0043】この実施形態によれば、電流のサンプリン
グ回数が少なくても正確な電流情報を得ることができ、
サンプリング誤差を小さくして正確な制御を行うことが
できる。
【0044】図7は、請求項4に記載した発明の実施形
態であり、図1、図3、図5と異なる部分を中心に説明
する。座標変換手段40から出力されたd−q座標上の
2相量I,Iをハイパスフィルタやバンドパスフィ
ルタ等の交流分検出手段51,52に入力し、交流分を
検出する。
【0045】検出手段51,52により検出された交流
分はα−β座標上の直流成分を含んでおり、仮想抵抗ゲ
イン2K 21,22がα−β座標上の直流成分に対し
てダンピングとして作用する。つまり、検出された交流
分が回転周波数成分の電流であれば、等価的にα−β座
標上の直流成分を検出したことになり、この直流成分に
仮想抵抗ゲイン2K 21,22を乗じた結果をd−q
座標上のV ,V から減算して新たな電圧指令V
',V'を得る。なお、電圧指令V',V'
から3相量のV ,V ,V を得る過程は図
5の実施形態と同様である。
【0046】この実施形態によれば、図3の実施形態と
同様の作用をd−q座標上で実現して各相電流の直流分
を低減することができる。
【0047】上述した各実施形態は多相誘導電動機を対
象としたものであるが、本発明は電力変換装置により駆
動される多相永久磁石同期電動機にも適用可能であり、
更には、出力が電力変換装置により電力変換される多相
交流発電機にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多相電力
変換装置により多相交流機を運転するための制御装置に
おいて、交流機の各相の電流やその直流分、交流分に固
定子の仮想抵抗に相当するゲインを乗じて各相の電圧指
令に負帰還し、制御的に見かけ上の固定子抵抗を増加さ
せるようにしたので、電流検出値を電流指令値に一致さ
せる電流フィードバック系や高速の演算装置を用いるこ
となく、電圧オフセットに起因する各相電流の直流分を
抑制してトルクリプルを低減することができる。この結
果、多相交流機の制御装置を安価に提供できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】請求項1に記載した発明におけるオフセット補
償のための制御ブロック図である。
【図3】請求項2に記載した発明の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図4】請求項2に記載した発明におけるオフセット補
償のための制御ブロック図である。
【図5】請求項3に記載した発明の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図6】請求項3に記載した発明におけるオフセット補
償のための制御ブロック図である。
【図7】請求項4に記載した発明の実施形態を示すブロ
ック図である。
【図8】請求項4に記載した発明におけるオフセット補
償のための制御ブロック図である。
【図9】従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 三相インバータ装置 2 誘導電動機 3 三相交流電源 10 2相/3相変換手段 11,40 座標変換手段 12 f/e変換手段 13 積分手段 14 速度指令発生手段 20 3相/2相変換手段 21,22 仮想抵抗ゲイン(K) 23,24 電流検出手段 31,32 直流分検出手段 51,52 交流分検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 尚史 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5H576 BB04 CC05 DD04 DD05 EE01 EE11 GG04 HB01 JJ15 JJ22 JJ26

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多相電力変換装置により運転される多相交
    流機の制御装置において、 前記交流機の各相の電流を検出し、各電流検出値と前記
    交流機の固定子の仮想抵抗に相当するゲインとの積を前
    記交流機の各相の電圧指令にそれぞれ負帰還することを
    特徴とする多相交流機の制御装置。
  2. 【請求項2】多相電力変換装置により運転される多相交
    流機の制御装置において、 前記交流機の各相の電流から直流分を検出し、各直流分
    検出値と前記交流機の固定子の仮想抵抗に相当するゲイ
    ンとの積を前記交流機の各相の電圧指令にそれぞれ負帰
    還することを特徴とする多相交流機の制御装置。
  3. 【請求項3】多相電力変換装置により運転される多相交
    流機の制御装置において、 前記交流機の各相の電流を直交2軸の回転座標上の電流
    に変換し、変換された各電流と前記交流機の固定子の仮
    想抵抗に相当するゲインとの積を前記直交2軸の回転座
    標上の電圧指令にそれぞれ負帰還することを特徴とする
    多相交流機の制御装置。
  4. 【請求項4】多相電力変換装置により運転される多相交
    流機の制御装置において、 前記交流機の各相の電流を直交2軸の回転座標上の電流
    に変換し、変換された各電流から交流分を検出すると共
    に、各交流分と前記交流機の固定子の仮想抵抗に相当す
    るゲインとの積を前記直交2軸の回転座標上の電圧指令
    にそれぞれ負帰還することを特徴とする多相交流機の制
    御装置。
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