JP7006253B2 - インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータ回路を用いて電動機に電力供給を行って運転するインバータ装置に関する。
従来のインバータ装置は、特定の巻線抵抗値に対応したインバータ回路を用い、電動機を運転している(例えば、特許文献1参照)。
図10は、前記特許文献1に記載された従来のモータ制御装置のブロック図である。図10に示されるように、モータ制御装置は、生成部1、インバータ2、モータ3を有している。生成部1は、電流指令生成部4、位置決め部5、電圧指令生成部6を有している。
インバータ2からモータ3に電流を供給する途中に、検出部7が設けられている。検出部7は、モータ3の3相の内の2相の巻線に流れる電流を検出して、検出された電流値を生成部1に出力する。
電流指令生成部4は、位置・速度推定器8の出力と指令速度ωM*からIq*値を計算し、Id*値と共に、実電流との誤差となるΔIq、ΔId値を算出し、電圧指令生成部6に入力する。電圧指令生成部6に入力されたΔIq、ΔId値は、2相3相変換部9にて3相それぞれの電圧指令値となるVu*、Vv*、Vw*値に変換され、さらにPWM生成部10を経てインバータ2に出力され、モータ3への電力供給が行われてモータ3の定常運転を行う。
一方、起動運転モードにおいては、電流指令生成部4は使用されず、位置決め通電角度設定部11と制御部12からの信号により、Vδを零、Vγを所定値として、以下2相3相変換部9、PWM生成部10を経てインバータ2に出力され、モータ3には所定の電圧ベクトルが供給されて、モータ3のロータ(回転子)の位置決め動作がなされる。
位置決め判定処理部13は、所定のVγがモータ3に供給された状態でのIδ値をとらえ、所定の大きさで、かつ所定時間継続したか否かで、位置決め中のロータ(回転子)の回転が発生したかどうかを判断し、回転の発生が認められない場合には、位置決め通電角度θを変化させて、繰り返し位置決めを行う。
特開2015-142464号公報
しかしながら、前記従来の構成のインバータ装置では、モータ3の特性、特に巻線抵抗の影響を大きく受け、起動運転モードにおいては、一定のVγがモータ3に供給された位置決め時に、ロータの位置が収束するのに要する時間は長くかかる傾向があった。また、ロータの位置決めの動作完了後に振動の少ない起動を行おうとすると、正負に変化するIδ値の収束を待ってから起動される結果となり、俊敏な起動を要求されるインバータ装置では、不具合を生じる。
したがって、モータ3の運転がモータ3の巻線抵抗に左右される特性となり、巻線抵抗
が異なる仕様のモータを用いた状態で、例えば位置決め時間を同等としたい場合には、Vγを一定とする制御の構成を排除して、何らかの別構成の制御に入れ替える必要があるという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、巻線抵抗を有する巻線を有する電動機と、前記電動機に電流を供給するインバータ回路とを有し、前記インバータ回路は、前記電動機の入力電流を検知する電流検知部と、所定の電圧信号を発生する電圧信号発生部と、仮想抵抗部とを有し、前記仮想抵抗部は、前記電流検知部からの電流信号に所定の仮想抵抗値を乗じた仮想電圧降下値を計算し、前記仮想抵抗値は負の値であり、前記仮想抵抗値の絶対値は巻線抵抗よりも小とし、前記インバータ回路は、前記電圧信号発生部の電圧信号から前記仮想電圧降下値を差し引いた電圧を前記電動機に供給し、また、位相ズレθ=0になるように位置決め中に位相ズレθが発生するように一時的なトルクを与えて線間電圧に減衰振動が現れることを確認するものである。
これによって、簡単な構成の仮想抵抗部に設定した仮想抵抗値と実際の巻線抵抗値の和で等価的な巻線抵抗値とし、前記仮想抵抗値の設定によって等価的な巻線抵抗値で電動機に供給する電圧を決定する。したがって、巻線抵抗が相違する電動機に対しても、等価的に同等の巻線抵抗値として動作させることができ、例えば、位置決めの収束時間を同等に抑えることが、簡単な構成で行える。
本発明のインバータ装置は、電動機の巻線抵抗の相違に対して、仮想抵抗部の追加により簡単な構成で、前記巻線抵抗の相違による影響を低減することができ、巻線抵抗が相違しても起動時の位置決め時間を同等に抑えることができ、幅広い仕様の電動機を簡単に使用できるインバータ装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の概略ブロック図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の等価回路図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の詳細ブロック図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の電圧信号発生部の起動時の動作波形図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の電動機の位置決め時の位相θの波形図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の負の仮想抵抗値の場合の動作波形図 本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の正の仮想抵抗値の場合の動作波形図 本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の詳細ブロック図 本発明の実施の形態3におけるインバータ装置の詳細ブロック図 従来のモータ制御装置のブロック図
第1の発明は、巻線抵抗を有する巻線を有する電動機と、前記電動機に電流を供給するインバータ回路とを有し、前記インバータ回路は、前記電動機の入力電流を検知する電流検知部と、所定の電圧信号を発生する電圧信号発生部と、仮想抵抗部とを有し、前記仮想抵抗部は、前記電流検知部からの電流信号に所定の仮想抵抗値を乗じた仮想電圧降下値を計算し、前記仮想抵抗値は負の値であり、前記仮想抵抗値の絶対値は巻線抵抗よりも小とし、前記インバータ回路は、前記電圧信号発生部の電圧信号から前記仮想電圧降下値を差し引いた電圧を前記電動機に供給し、また、位相ズレθ=0になるように位置決め中に位相ズレθが発生するように一時的なトルクを与えて線間電圧に減衰振動が現れることを確認するインバータ装置である。
これにより、前記電動機の実際の巻線抵抗値と前記仮想抵抗値の和が等価的な巻線抵抗
値として電動機の駆動制御に作用するものとなり、前記電動機の実際の巻線抵抗値が相違する分を前記仮想抵抗値の増減によって吸収することができる。したがって、電動機の巻線抵抗の相違に対して、仮想抵抗部の追加により簡単な構成で、前記巻線抵抗の相違による影響を低減することができ、巻線抵抗が相違しても起動時の位置決め時間を同等に抑えることができ、幅広い仕様の電動機を簡単に使用できるインバータ装置を実現することができる。
また、電動機の巻線抵抗の相違を考慮しない場合であっても、仮想抵抗値を負の値に設定することにより、仮想抵抗部を設けない構成に比べ、電動機起動時の位置決めを短時間で収束させることができる。これにより、電動機を俊敏に起動できるインバータ装置を実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記仮想抵抗部は、前記電動機の複数相の巻線に対応させて相毎に設けられたものである。この構成により、電動機の駆動をべクトル制御でなく、各相毎の電圧制御によって行うことができる。したがって、2相/3相変換器、3相/2相変換器などの構成要素を用いない構成でも簡単に電動機の駆動制御を行うことができる。また、相毎の巻線抵抗に差がある場合、すなわち電動機の巻線抵抗のアンバランスがある場合においても、相毎の仮想抵抗値の設定に差を持たせることにより、アンバランスによる影響を抑えることができる。したがって、巻線抵抗のアンバランスの大きい安価な電動機を使用しながらも、振動を抑えるなどの高品位な駆動を行う等の効果を得ることができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の構成に加え、直交座標での電圧信号を前記電動機の各相の電圧に変換する第1の座標変換器と、前記電動機の各相の電流を直交座標の電流信号に変換する第2の座標変換器とを有し、前記仮想抵抗部は、前記第2の座標変換器の出力を入力とし、前記電圧信号発生部の出力から仮想電圧降下値を差し引いた電圧を、前記第1の座標変換器に入力する構成としたものである。この構成により、電動機の相数が3相以上であっても、直交座標の2軸に相当する2要素の計算のみで仮想抵抗部が実現できる。したがって、3相以上の相数の電動機をベクトル制御できるインバータ装置を、より簡単な構成で実現できる。
第4の発明は、特に、第1の発明において、前記電動機は永久磁石を有し、前記電圧信号発生部は、前記永久磁石の磁束の位相とは独立した位相の電圧を出力するものである。一般的なベクトル制御においては、電動機の各相の電流とともに回転子を構成する永久磁石の回転位相を利用して電動機の制御を行うが、本発明のインバータ装置は、上記の構成により、電圧信号発生部を実際の電動機の位相信号を利用しない簡単な構成とすることができる。さらに、電圧信号発生部を上記の構成とすることにより、ベクトル制御に比べ駆動原理が単純な直接トルク制御で電動機を駆動することも可能となる。また、同期運転期間中においても減衰時定数τが短く振動の収束が速やかになされる運転が行われる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、前記電圧信号発生部は、静止座標上で固定した位相を出力する位置決め期間を有する構成としたものである。この構成により、静止座標(αβ座標)上で電圧を時間積分し、磁束位相演算およびトルク演算を行うことができる。さらに、それらの演算は、仮想抵抗により巻線抵抗のアンバランスがキャンセルされた状態で行われる。これにより、単純な構成で位置決め時の収束時間を短縮することができる。
第6の発明は、特に、第4または第5の発明において、前記電圧信号発生部は、静止座標上で回転する位相を出力する同期運転期間を有する構成としたものである。この構成により、静止座標(αβ座標)上で電圧を時間積分し、磁束位相演算およびトルク演算を行うことができる。さらに、それらの演算は、仮想抵抗により巻線抵抗のアンバランスがキャンセルされた状態で行われる。これにより、運転に与える影響を簡単な構成で抑えることができ、誘導起電力を用いたセンサレス運転での低速域での同期運転、あるいは強制同期運転等と呼ばれる運転における振動低減に効果がある。
第7の発明は、特に、第2~第6のいずれか1つの発明において、前記電圧信号発生部は、大きさが零の電圧信号を出力するブレーキ期間を有する構成としたものである。この構成により、簡単な構成で、電動機の駆動とブレーキを切り替えることができる。また、巻線抵抗の相違によるブレーキの利き方の不安定さを抑制することができる。また、ブレーキ時の速度の低下に要する所要時間の調整が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるインバータ装置の概略ブロック図である。図1に示されるように、本発明の実施の形態1におけるインバータ装置は、巻線抵抗値R1の巻線抵抗20とインダクタンス値Lのインダクタンス21とを有する巻線22と永久磁石24、25を有し回転自在に設けられた回転子26とを有する電動機27と、電動機27に電流を供給するインバータ回路30とを備えている。インバータ回路30は、電動機27の入力電流Iを検知する電流検知部31、所定の電圧信号V1を発生する電圧信号発生部32、仮想抵抗部33およびパワー回路36を有している。仮想抵抗部33は、アンプ34と減算器35とを有している。
以上のように構成されたインバータ装置について、以下その動作、作用を説明する。
まず、仮想抵抗部33によって、電流検知部31からの電流信号Iに所定の仮想抵抗値Rvを乗じた仮想電圧降下値(Rv・I)がアンプ34によって計算され、さらに減算器35によって計算されたV1-Rv・Iがパワー回路36に入力される。インバータ回路30は、パワー回路36の作用により、電動機27にV1-Rv・Iの電圧値を供給する。
図2は、本実施の形態におけるインバータ装置の等価回路図である。図2に示されるように、電圧信号発生部32が信号として出力するV1に相当する電圧が、アンプ34による仮想抵抗値Rvと、電動機27が有する実際の巻線抵抗値R1とインダクタンス値Lに直列に加わるものとなる。したがって、電動機27に存在する抵抗分としては、Rv+R1と等価の状態となる。
ここで、Rvは正負いずれの値も取ることができるものである。Rvが正であれば実際の巻線抵抗値R1よりも大きい等価直列抵抗(ESR、またはRsとも呼ばれる)が、電動機27に存在している状態となり、逆にRvが負であれば実際の巻線抵抗値R1よりも小さい等価直列抵抗(ESR)しか電動機27に存在していない状態となる。
Rvを正、または負として等価直列抵抗値が変化した状態とする場合、V1値が同一とすると電流Iは変化するものとなる。ここで、例えば位置決めや同期運転(強制同期運転)を行う場合のように、電流値Iをほぼ目標値に合致させた状態とした上で、過渡特性を調整するためにRvを入れたい場合には、V1値として、元のV1に対してRv・Iだけ高い電圧に設定することにより、等価的にRvが加わった状態において、過渡現象を除く
(定常的な動作として)同等の電流値Iを確保することができる。
上記の概略構成を備え、概略動作および作用を及ぼすインバータ装置について、さらに詳しく説明する。
図3は、本実施の形態におけるインバータ装置の詳細ブロック図である。図3に示されるように、3相の電動機40は、インバータ回路41の制御によって運転される。電動機40には、回転子42が回転自在に設けられている。回転子42は、永久磁石43、44、45、46が鉄心48の表面に接着されて設けられた4極の構成である。
ただし、永久磁石の極数については、4極に限定されるものではなく、2極、6極、8極、また30極などであってもよい。また、永久磁石の設け方についても、本実施の形態のように鉄心48の表面に張り付けられた構成以外に、例えば鉄心の奥深くに埋め込んで設けられたものであってもかまわない。また、永久磁石は、回転子42に設ける以外に、固定子(ステータ)側に設けておき、回転子の回転による磁気回路の変化で巻線に鎖交する磁束が変化する構成なども使用できる。
3相の巻線50、51、52は、それぞれ13オームの巻線抵抗53、54、55と、80mHのインダクタンス56、57、58を有している。3相の各巻線50、51、52には、インバータ回路41から流れ込む向きを正とする電流Iu、Iv、Iwがそれぞれ供給される。
本実施の形態におけるインバータ回路41は、一般にベクトル制御(ヴェクトル制御、フィールドオリエンテッド制御)と呼ばれるものである。電動機40でのdq座標(直交座標)に対応する計算によって再現された(変換された)γδ座標(直交座標)上の電圧信号VγとVδを用いて電動機40のUVW端子に供給され、そこで流れた3相の電流Iu、Iv、Iwをγδ座標の成分IγとIδに再変換し、γδ座標(直交座標)で扱われる。
インバータ回路41の内部には、電動機40の3相の入力電流Iu、Iv、Iwを検知する電流検知部60、電圧信号発生部61、仮想抵抗部62が設けられている。さらに加えて、インバータ回路41には、直交座標での電圧Vγ、Vδおよび位相θから、下記の数式1を用いて3相電圧Vu、Vv、Vwに変換する第1の座標変換器65と、電動機40の3相の電流Iu、Iv、Iwおよび位相θから、下記の数式2を用いて直交座標のIγ、Iδに変換する第2の座標変換器66が設けられている。
ただし、電動機40は、特に3相の構成に限定されるものではなく、複数の相を有するものでも構成することが可能である。相の数が増えた場合でも、本実施の形態においては、直交座標における2つの成分で仮想抵抗部62についても構成できる。したがって、本実施の形態におけるインバータ装置は、多相の構成においても簡単な構成で実現することができる。
また、下記の数式1、数式2は、一例であり、cosとsin、またθに関する零点の取り方の変更、また係数の違いや符号の正負の取り方など、表現の異なる各種の数式が存在するが、いずれにおいても3相の電圧あるいは電流を直交座標で表現することを目的とするものであり、マイクロコンピュータの仕様や設計者の考えに応じて、表現される数式は適宜選択されてよい。
Figure 0007006253000001
Figure 0007006253000002
PWM回路67は、3相電圧Vu、Vv、Vwの各設定値から、3相3石構成のパワー回路68の各スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。PWM回路67は、一般的な電動機制御用のワンチップ式マイクロコンピュータ内にハードウェアで構成されている。
ここで、本実施の形態においては、パワー回路68は、IGBT等のスイッチング素子を用いて構成され、それらのスイッチング素子を、例えばキャリア周波数15.625kHz(64μ秒周期)等でスイッチングしながら電動機40を運転する構成である。これにより、高効率、かつ発熱が小さい電動機40の運転が可能となるという効果が得られる。ただし、特にスイッチング素子を用いたものに限定されるものではなく、活性領域でトランジスタ等のパワー素子を働かせて電動機に電流供給を行うものなどであってもよい。
本実施の形態において、電流検知部60は、3相の各巻線に設けられた電流検知素子70、71、72で構成されている。これについても、一般の3相6石インバータ回路構成では低電位側のスイッチング素子のエミッタ端子側にシャント抵抗を設け、低電位側のスイッチング素子がオンとなっている期間中に、シャント抵抗に発生する電圧をOPアンプなどで構成された増幅回路でアナログ電圧に変換して巻線の電流検知を行う構成でもよい。この構成においては、電動機40が3相である場合、3個のシャント抵抗を用いる構成の他、2相のみにシャント抵抗を設け、他の1相は3線の電流の総和が零となる(ΣI=0)というキルヒホッフの法則から計算する構成でもよい。また、1つのシャント抵抗のみとして、そこに発生する電圧を読み込むタイミングによって、各相のスイッチング素子のオン/オフタイミングとの関係から、3相の各電流値Iu、Iv、Iwに分離する構成のものなどであってもよい。
本実施の形態における仮想抵抗部62の構成は、第2の座標変換器66の出力Iγ、Iδを入力とし、仮想電圧降下値Rv・Iγ、Rv・Iδをそれぞれ計算し、電圧信号発生部61から出力されるVγ、Vδに対して、仮想電圧降下値を差し引いて第1の座標変換器65に入力するものとなっている。なお、仮想抵抗値Rvはシーケンサ80から出力され、Rv・Iγの積はアンプ74にて計算され、Rv・Iδの積はアンプ75にて計算される。ここで、Rv値に関しては、電動機40の起動後に零に変化させ、仮想電圧降下値を零とするようにしている。これにより、仮想電圧降下値Rv・Iγ、Rv・Iδは可変となっており、乗算された結果が、減算器76、77によってVγ、Vδから引き算され、第1の座標変換器65に入力される結果が得られる。
電圧信号発生部61について説明する。
本実施の形態におけるインバータ装置は、起動後の定常状態において、電動機40が回転することによって発生する誘導起電力を用いて、回転子42の位相θ、および速度ωを推定して電動機40の回転を制御する、センサレス制御と呼ばれる動作を行う。電圧信号発生部61は、そのための構成要素である速度・位相計算器79を有している。
速度・位相計算器79は、下記の数式3によって、Vγ、Iγ、Iδと、巻線抵抗値Ra、インダクタンス値Lを用いてγ軸上の誤差電圧εγを算出し、εγが零になるようにεγが負であれば速度信号ωを上昇させ、εγが正であれば速度信号ωを低減させるという、一種のフィードバック制御を行い、ωを時間積分した値を位相θとして出力する機能を有している。
Figure 0007006253000003
なお、数式3において、Iγを零に設定している場合で、かつその指令値に近い値に制御がなされている場合は、省略することができるケースがある。また、時間微分を示すpについても、必要がなければ省略してもよく、低速の条件(ωが小)であれば第3項を省くなどしてもよく、適宜十分な位相ズレにおさまる範囲で要素を選択しても良い。
また、速度・位相計算器79の構成としては、数式3を基本として用いることが絶対的なものでもなく、例えばγ軸以外にδ軸の電圧成分も用いて、逆正接関数などを作用させて、γδ平面での誘導起電力の推定ベクトルの傾きを求めて、それが零に収束するように推定速度をフィードバック制御するようなものなどであってもよい。
なお、上記数式3におけるRa値は電動機40の各相の巻線抵抗値R1と等しい値としている。これは、後述するように起動後に速度・位相計算器79の動作が有効となった時点で、仮想抵抗部62は仮想電圧降下値を零としてRv=0となるためである。
これに対し、Rvが零でない状態で速度・位相計算器79を使用する構成としても良く、その場合には、Raは、RvとR1の和とする。
シーケンサ80は、電動機40が停止している状態から位置決めと同期運転(強制同期運転)で起動された後、電動機40の回転速度が毎分35回転程度に達した時点で、速度・位相計算器79を働かせ、定常状態まで運転するという手順の制御を行う。θf信号は位置決めから同期運転の期間の位相であり、切替信号S、仮想抵抗値Rvと共にシーケンサ80から出力される。
切替器81は、図3においては、シーケンサ80からのS信号を受け、各スイッチの記号のaとbの接点を切り替えるものと便宜上記載されているが、実際にはマイクロコンピュータ内のソフトウェアとして組み込まれており、3つの信号Vγ、Vδ、位相θについて選択がなされる。
S=bとなるセンサレス制御と呼ばれる状態では、速度のフィードバック制御もかけるため、PI(比例要素と時間積分要素)を用いた電流誤差増幅器83、84が、それぞれγ軸用とδ軸用に設けられている。γ軸側の電流誤差増幅器83は、零を出力するIγ指令部85のIγ指令値が、減算器86にて現在Iγとの誤差出力を受けて電流制御の動作を行う。δ軸側の電流誤差増幅器84は、速度設定部88のω設定値と現在速度ωが減算
器89で減算され、速度誤差として速度誤差増幅器90から出力され、減算器91にて現在Iδの誤差出力を受けて電流制御(トルク制御)を行う。
一方、S=aとなる位置決めと同期運転の期間のため、強制Vγ設定部92、強制Vδ設定部93が設けられている。
図4は、本実施の形態のインバータ装置の電圧信号発生部61の起動時の動作波形図である。図4(a)はθf信号、図4(b)はS信号、図4(c)はRv信号を、それぞれ示している。
本実施の形態においては、電動機40の起動時はS=aの状態にてt1までの位置決めを4秒間行い、t1からt2の同期運転(強制同期運転)を7秒間行った時点で、速度・位相計算器79を用いた運転に切り替えている。t1まではθfを零に固定し、t1以降は時間の経過とほぼ直線関係となるように同期運転の速度ωを上昇させていくものとし、t2時点で速度は毎分35回転となる。このt2時点で、電動機40の誘導起電力はγδ平面で6Vに達し、ここでS=bに切り替えを行い、それと同時に仮想抵抗値Rvは-5Vから0Vにしている。
γδ平面、およびdq平面における電動機40の巻線抵抗値R1は、3相の巻線50、51、52での巻線抵抗53、54、55の値と等しく、線間での抵抗値の1/2である。本実施の形態の電動機40においては、R1=13オームであり、Rv=-5オームという負の値が作用することにより、γδ平面で8オーム(=13-5オーム)が等価的な巻線抵抗となる。
強制Vγ設定部92は、位置決めおよび同期運転の期間中に、ほぼγδ平面での電流値として2.0Aを供給するように基本設定されている。特に位置決め期間中はVδ=0Vとし、Vγのみで位置決めに必要な電流を供給するものとしており、仮想抵抗値Rvが無い場合には13オームと2.0Aの積となる26Vを設定することになる。ここで、本実施の形態では、Rvを-5オームとしていることによって、8オームと2.0Aの積となる16Vの設定とし、位置決めが完了して回転子42の動きが無くなった状態においては、Iγ=2.0Aが供給され、仮想抵抗部62が無い場合と同等とすることができる。
仮想抵抗部62の有無によって、位置決め時および同期運転時の回転子42の振動を収束させる作用に大きな相違を生じる。すなわち、仮想抵抗部62を備えることにより、位置決め時および同期運転時の回転子42の振動を短時間で収束させることができる。
仮想抵抗部62を備えた本実施の形態におけるインバータ装置のインバータ回路41の位置決め時および同期運転時の動作および作用を詳しく説明する。
位置決め時において、一定の電圧ベクトル(Vγ、0)が供給された状態で、電動機40の位相θは、下記の数式4に示された運動方程式(微分方程式)に則って変化する。位相θは、1階微分項(1次)の係数が正であって時間と共に減衰する振動を行った後、θ=0に収束していく。なお、Ppは極対数[極対]、Ψaは永久磁石43、44、45、46による鎖交磁束[Wb]、Jは電動機40の軸での負荷を含む慣性モーメント[kg平米]である。
Figure 0007006253000004
θ(t)の解A・exp(s・t)のsの実数部が負となり、かつ虚数部が存在する共役複素数となる条件においては、θは振動しながら、しだいに収束していく関数となる。
図5は、本実施の形態におけるインバータ装置の電動機の位置決め時の位相θの波形図であり、その時間変化を示している。
位相θの変化の振動の包絡線(エンベロープ)は、指数関数的に収束していき、減衰時点数τが経過すると、振動の振幅である包絡線は、1/e(=0.37)倍となる。
数式4の場合、減衰の時定数τ(振幅が1/eとなる時間)は、1次の係数より、下記の数式5のように計算できる。
Figure 0007006253000005
ここで、Raは直交座標における巻線抵抗値[オーム]であり、特に本実施の形態において、Ra=R1+Rv、すなわちR1の実際の巻線抵抗値である13オームと、Rvの仮想抵抗値である-5オームとの和、すなわち8オームとなる。
本実施の形態においては、負の仮想抵抗値Rvを設定したことにより、等価的な巻線抵抗値Raが、実際の電動機40の巻線抵抗値R1=13オームよりも小さい値である8オームとなる。したがって、数式5で計算される減衰時定数τが、仮想抵抗部62が無く、Ra=R1とした場合に対して62%となり、位置決め時のθの振動を速やかに収束させることができる。これにより、電動機40の位置決め時の振動による弊害を防ぎ、位置決め後の動作も安定に行われるという効果が得られる。
ちなみに、位置決め期間に、電圧Vγを用いて電圧ベクトルを供給する代わりに、電流ベクトルIγを供給するようにした場合には、運動方程式は前記数式4のような1次の係数は存在しない形となり、基本的には永遠に振動が続くものとなるが、実際には軸受けの損失や、電動機40内での鉄損などによって僅かずつは振動が収束する。
これに対し、本実施の形態においては、まず電圧信号発生部61が、θ=0を出力し静止座標上で零に固定した位相とする、電圧ベクトルを供給する構成としたことにより、軸受けの摩擦損や鉄損が全くの零という理想的な条件においても、巻線抵抗による振動を減衰させる効果を作用させることができる。これにより、その分速やかに振動の減衰が行われる。さらに、仮想抵抗部62で設定される仮想抵抗値Rvを負の値とすることにより、振動をさらに速やかに減衰させることができる。
図6は、本実施の形態のインバータ装置の仮想抵抗値Rv=-5オームの場合の動作波形図である。図6(a)は、3相(UVW)の各線電流Iu、Iv、Iwを、図6(b)は、各線間電圧Vuv、Vvw、Vwuを、図6(c)は、実位相に対する推定位相のズレθを、それぞれ示している。図6(c)には、比較のため、Rv=0オームでの波形も破線で示している。位置決めが安定となった状態(θ=0)から、時間軸(横軸)でt=
0から0.2秒間に相当するTfor期間に、外部からの強制的なトルクの供給があり、それによる位相ズレθが発生し、その後位置決め動作が継続されることにより、再びθ=0に収束する過程が示されている。
図6(a)、図6(b)、図6(c)のすべての波形で、減衰振動波形が発生するが、各波形とも収束していく様子が見られる。特に、図6(c)の位相ズレθの波形に示されるように、本実施の形態におけるインバータ装置の構成によれば、Rv=0オームの状態、すなわち仮想抵抗部が無く、単純に電圧ベクトルの印加で位置決め動作が行われる場合(破線で表示)と比較して、収束が早まっていることがわかる。
ちなみに、電流ベクトル、すなわち正のIγ設定のみの電流フィードバックでの位置決めを行った場合には、図6(a)に示される各線電流Iu、Iv、Iwは振動が無く、一定値を継続する綺麗な波形に制御されるが、図6(b)、(c)の波形には、減衰しない波形が継続的に発生してしまう。
これに対し、本実施の形態においては、電圧ベクトルによる位置決めとし、かつ仮想抵抗値Rv=5オームとすることにより、位置決めの位相ズレθの収束を早くすることができるという効果が得られる。また、図6(a)に示される各線電流波形および図6(b)に示される各線間電圧波形、すべてに減衰振動が現れ、短時間で収束させることができる。
図7は、本実施の形態のインバータ装置の仮想抵抗値Rv=+5オームの場合の動作波形図である。図6とは仮想抵抗値Rvが正負逆の場合の例である。図7(a)、図7(b)、図7(c)の各部波形は、図6の場合と同様の物理量を示したものである。Rvを正とした場合には、実際の電動機40の巻線抵抗値R1=13オームに仮想抵抗値Rvが加算された等価的な巻線抵抗値Ra(=18オーム)となる。これにより、図7(c)に示される位相ズレθの減衰振動の収束は、破線で示されたRv=0の場合よりも長い時間を要する。
図6、図7に示された仮想抵抗値Rvでは、(b)の線間電圧の振動の正負が逆となっている。これは、線間電圧は、インバータ回路41の3相の各端子UVWから電動機40に供給される電流が正である時、Rv>0である場合には低下し、Rv<0である場合には上昇するためである。例えばθ=0に位置決めする場合には、定常的にはVvw=0となるが、本実施の形態では図6ではθ>0となった時に、一旦Vvw<0となり、図7ではVvw>0となるが、いずれの場合もVvwには過渡的な減衰振動が発生している。
この現象を利用して、位置決め中に外部から強制的に位相ズレθが発生するように一時的なトルクを与える試験を行えば、線間電圧に減衰振動が現れることを確認することによって、仮想抵抗部62の動作が正しく行われているかどうかの確認をすることができる。これにより、マイクロコンピュータの制御プログラム中に、本発明の要素が正しく組み込まれた状態であるかどうかの判定を行うこともできる。
なお、負としたRv値の絶対値を大きくし、Rv<-R1とした場合には、1次の係数が負となり、減衰振動ではなく、時間経過とともに振動が増していく事になり不具合が生じる。この不具合の発生を防止するため、本実施の形態においては、温度変化やバラツキの範囲内で取り得るR1の最小値よりもRvの絶対値は小としてある。仮想抵抗値Rvの絶対値は巻線抵抗値R1よりも小の範囲にあるため、常に良好な減衰振動となる特性が得られる。
位置決め期間の後の同期運転期間においても、位置決め期間と同様に、電動機40の実
際の位相θを検知、推定、計算などは行われず、電動機40は、電圧信号発生部61による永久磁石43、44、45、46の磁束の位相とは独立した位相の出力電圧によって運転される。すなわち、本実施の形態におけるインバータ装置は、位置決め完了後も引き続き電圧信号発生部61が静止座標上で回転する位相の電圧ベクトルを電動機40に供給し、また仮想抵抗部62での仮想抵抗値Rv=-5オームという負の値とした状態を継続する。これにより、同期運転期間中においても減衰時定数τが短く振動の収束が速やかになされる運転が行われる。
ただし、位置決め期間と同期運転期間の両者において、電圧信号発生部61からの電圧ベクトルによる運転、および仮想抵抗部62での負のRv値の設定が絶対となるものではない。例えば同期運転期間においては、仮想抵抗値Rvを零にしたり、電圧ベクトルから電流ベクトルによる制御に切り替えたりしてもよく、また仮想抵抗値Rvを時間とともに変更していくなどの構成としてもよい。
仮想抵抗値Rvを負とすることに関して、電動機40のコストの低減などのために、巻線の線材を銅からアルミニウムに材料を変更し、巻線抵抗値が増加する仕様変更がとられることもある。また、例えば縦型洗濯機においては、装置の大容量化のニーズから、電動機の負荷の慣性モーメントも大となる傾向もある。
そのような大きい巻線抵抗を有する電動機、また電動機の負荷の慣性モーメントが大きい場合には、前記数式5に示される減衰時定数τが長くなってしまう傾向がある。この場合に対しても、本実施の形態のように、仮想抵抗値として負のRvを用いることにより、安価な電動機を使用しながらも、振動の減衰が速やかに行われる好特性を確保することが可能となる。
また、仮想抵抗部62の具体的な構成としては、マイクロコンピュータでの制御プログラムのソースファイルにして2行程度のごく簡単なもので済むものとなり、付加価値という面でも極めて大きい効果が得られ、前記の縦型洗濯機にとどまらず、変動負荷条件下で電動機の回転制御が必要な幅広いアプリケーションでの使用が可能である。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるインバータ装置の詳細ブロック図である。図8において、実施の形態1と同じ符号を付した構成要素は、実施の形態1と同等であり、詳細な説明は省略する。実施の形態1とは異なるインバータ回路101の構成を以下に説明する。
インバータ回路101の内部には、電動機40の3相の入力電流Iu、Iv、Iwを検知する電流検知部60、仮想抵抗部102、電圧信号発生部106が設けられている。電圧信号発生部106には、直交座標での電圧Vγ、Vδおよび位相θから、3相電圧Vu、Vv、Vwに変換する第1の座標変換器65と、電動機40の3相の電流Iu、Iv、Iwおよび位相θから、直交座標のIγ、Iδに変換する第2の座標変換器66が設けられている。
仮想抵抗部102には、電流検知部60の3つの出力となる3相の電流Iu、Iv、Iwが入力される。また、第1の座標変換器65の出力側に切替器103が接続され、切替器103の後段に仮想抵抗部102が接続され、仮想抵抗部102に3相電圧が入力される。仮想抵抗部102は、PWM回路67に3相の電圧値を出力する。切替器103に切替信号を出力するシーケンサ104、および切替器103に零電圧信号を出力する零指令器105が、電圧信号発生部106の内部に設けられている。
仮想抵抗部102の構成として、アンプ107、108、109、仮想抵抗値指令器110、111、112、減算器113、114、115が設けられている。これらは、同様の構成が3相に対応する3個ずつ設けられており、これにより、本実施の形態においては、電動機40の相毎に仮想抵抗部が設けられ、3相にそれぞれ対応する3つの仮想抵抗部により、仮想抵抗部102は構成されている。
本実施の形態においては、シーケンサ104は、力行時とブレーキ時の切替信号Sを切替器103に出力し、切替器103は、力行時にb、ブレーキ時にcに信号を切り替え、仮想抵抗部102へと出力する。なお、切替器103は、図8においては、シーケンサ104からのS信号を受け、各スイッチの記号のbとcの接点を切り替えるものと便宜上記載されているが、実際にはマイクロコンピュータ内のソフトウェアとして組み込まれている。
ブレーキ時に使用するc側については、零指令器105によって、零が選択され、3相の電圧値がすべて零、すなわち短絡状態として電動機40にブレーキをかける、短絡ブレーキとも呼ばれる状態を基本としている。このブレーキ状態は、複雑な制御を行わず、簡単な制御構成で電動機40にブレーキをかけられるという利点はあるが、電動機40の特性に依存する傾向が大きく、特に巻線抵抗53、54、55が13オームという、かなり大きな値となった場合には、短絡による電流が抑えられる。巻線に流れる電流が小さくなると、特に低速になった段階では、永久磁石43、44、45、46による誘導起電力が低い値となり、ブレーキトルクが小さく抑えられ、ブレーキ性能として不足となるケースが多い。
この不都合を回避するため、本実施の形態においては、仮想抵抗値指令器110、111、112の各出力Rvu、Rvv、Rvwはすべて-5オームという負の値としている。これにより、各相の巻線抵抗値が等価的に8オーム(=13-5オーム)になったのと等価の動作を可能としている。
これによって、ブレーキ時には零指令器105が零信号を出力するだけであり、位相θについても零電圧ゆえに無関係であることから、非常に簡単な構成でありながらも、等価的な巻線抵抗値として8オームという低い値での短絡ブレーキと同等の性能が得られる。これによって、大きなブレーキトルクを確保でき、ブレーキ性能の高いインバータ装置を実現することができる。
一方、S信号がbの力行時においては、実施の形態1と同様に、センサレス制御での電動機40の運転を行うものとなるが、本実施の形態においては、力行中も仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwを-5オームとしていることにより、前記数式3をRa=8オームで使用して運転を行うものとなる。
ただし、短絡ブレーキを基本とするブレーキ動作を行う場合に、常に仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwを負とすることに限定されるものではなく、正としてもよい。例えば実際の巻線抵抗値が非常に低い電動機を使用する場合に、電圧信号発生部106からの電圧指令を零とすると、過渡的に過大な電流Iu、Iv、Iwが各相の巻線に流れ、電動機の永久磁石の減磁、あるいはパワー回路を構成するスイッチング素子の破壊につながる場合もある。そのような過渡的な過電流を回避するためには、等価的な巻線抵抗値を大きくすることが有効となり、仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwを正とすれば、それが可能となる。
よって、必要とあれば、ブレーキの開始時点から所定期間(例えば10ms)、仮想抵抗値を正とした後、負の仮想抵抗値に変化させるなどの構成、また仮想抵抗値を速度ωの
関数とする構成なども、過渡的な過電流の回避と、ブレーキ性能の確保の面から有効となる場合がある。
なお、仮想抵抗部102を用いることにより、通常の短絡ブレーキに対してブレーキトルクの調整を行う場合、インバータ回路101ではエナジー保存則から余剰パワーが発生し、例えば3相6石構成のインバータの入力となる直流電圧に回生電力が生じることもある。その対策として、例えば、直流部分の電圧上昇を検知した場合に、仮想抵抗値の絶対値を低下させるという構成が有効な場合もある。
また、本実施の形態においては、3相の各相に対応する仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwをすべて、-5オームという同一値としているが、異なった値としてもよい。例えば巻線抵抗53、54、55がバラついている場合には、仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwに差を持たせることによって、実際の巻線抵抗値との和となる等価的な巻線抵抗値を一定に揃えることが可能となる。これにより、インバータ装置をブレーキ、力行とも良好に運転できる。
特に低速での力行における速度・位相計算器79は、前記数式3を使用する場合、1つのRa値で計算がなされる。実際の巻線抵抗53、54、55に差がある場合(3相のアンバランスがある場合)には、その影響を受け電気周期の1/2を周期とした、推定速度ω、推定位相θ、Iδ値などに脈動現象が見られることがある。この脈動現象が巻線抵抗53、54、55のアンバランスに起因する脈動現象であれば、仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwに差を設けるという上記の構成によって巻線抵抗53、54、55のアンバランスをカバーし、推定速度ω、推定位相θ、Iδ値などの脈動を抑えることができる。
なお、各相毎の巻線抵抗値を、インバータ回路101が検知する方法としては、例えば3相の2線間の直流電流の通電を、位置決め期間など行えば、3つの線間抵抗値が計測できるので、その計測値から計算によって、3相の各巻線抵抗値に分離することによって検知することが可能である。
また、一般的にベクトル制御では、速度・位相計算器79の動作の改善を目的とする以外に、3相であっても直交座標に変換した段階では、巻線抵抗に関しては単一値を制御パラメータとして用いるのが普通である。この場合、3相間のアンバランスが存在すると理想通りとならず不具合を生じることが有る。そのような場合においても、仮想抵抗部102を相毎に備えた構成とし、かつ各相の仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwに差を持たせることによって、容易に巻線抵抗53、54、55のアンバランスの影響を抑え、インバータ装置のブレーキおよび力行特性の改善を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、起動時の位置決め期間や同期運転期間に使用される構成は記載されていないが、例えば実施の形態1で説明した構成などと組み合わせれば、位置決め、同期運転を経て、速度・位相計算器79によるセンサレス運転に入ることができ、その後ブレーキを行うことも可能となる。
なお、巻線抵抗のアンバランスがある場合、位置決め期間での位置ずれが発生することがある。それを避ける必要がある場合には、従来の技術である電流制御とする期間を、例えば、位置決めの最終段階に設けてもよい。その構成においても、振動が十分に低減した状態で、電流制御による正確な位置への位置決めができることになるが、その段階で、例えば電気角で数度程度というような小なる誤差を残しているだけの状態にはなっている。このため、電流制御に移った後の振動は、軸受けの機械的な摩擦や鉄損などによって極めて短期間に収束するものとなる。すなわち、本発明で用いた電圧印加による位置決め動作や、さらに仮想抵抗を作用させることによる振動低減効果が有効に作用し、振動を収束さ
せて静止するまでのトータルの時間を短時間とすることができる。
また、仮想抵抗部は、直交座標に設けるか、相毎に設けるかとの組み合わせも自由である。また、速度・位相計算用、また短絡ブレーキ用など必要に応じて仮想抵抗部の位置を変化させてもよい。また、目的別に複数の位置に仮想抵抗部を設ける構成や、また目的別に仮想抵抗値の異なるものを幾つか設けるなど、任意に設計、適用可能である。いずれにしても、マイクロコンピュータのC言語ソースプログラムを2行程度変更することにより、コストアップを生じることなく実現することができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3におけるインバータ装置の詳細ブロック図である。
図9において、実施の形態2と同一の符号を付した構成要素については、同等のものを用いており、詳細な説明は省略する。本実施の形態におけるインバータ回路120は、電圧信号発生部121の構成が上記実施の形態2とは一部異なっている。そのインバータ回路120について、以下に説明する。
本実施の形態においては、インバータ回路120は、下記の数式6を用いた第1の座標変換器122および下記の数式7を用いた第2の座標変換器123を電圧信号発生部121に有している。第1の座標変換器122は、Vα、VβをVu、Vv、Vwに変換する2相3相変換器であり、第2の座標変換器123は、Iu、Iv、IwをIα、Iβに変換する3相2相変換器である。本実施の形態におけるインバータ回路120は、位相θを用いない点で上記実施の形態2と異なり、静止座標上での電圧値と電流値の変換を行い、直交座標(αβ)にて電動機40の駆動制御を行う。
Figure 0007006253000006
Figure 0007006253000007
本実施の形態におけるインバータ回路120は、ベクトル制御とは異なった、直接トルク制御と呼ばれる制御構成となっている。電圧信号発生部121には、磁束指令器124、磁束指令ベクトル演算器125、電圧ベクトル演算器126、積分器127、128、磁束位相演算器130、トルク演算器131、減算器133、トルク誤差増幅器134、加算器135、微分器136、速度誤差増幅器137が設けられている。
直接トルク制御を実現する構成にも幾つかの種類が存在し、本実施の形態はそのうちの1つである。いずれの直接トルク制御方式であっても、電動機40に印加される電圧から巻線抵抗53、54、55による電圧降下分を差し引いた電圧の時間積分を計算する構成
が基本となる。
本実施の形態においては、Vα、Vβの段階での電圧値については、仮想抵抗部102の作用によって3相の巻線抵抗のアンバランスがキャンセルされた状態となる。したがって、下記の数式8に示されるように、積分器127、128によって、そのまま積分することで、推定磁束Ψα、Ψβが算出される。
ただし、各電圧値の誤差、例えばオフセット(DC分)がある場合には、それが時間積分されることによって、時間とともに大きな推定磁束値の誤差となる。これの対策として、所定の周波数以下の成分の電圧については零とするフィルタ等が適宜設けられてもよい。
Figure 0007006253000008
トルク演算器131は、下記の数式9に示される推定磁束と電流とのベクトル積で推定トルクTを算出する。算出された推定トルクTと速度誤差増幅器137の出力であるトルク設定値との差(誤差)が減算器133で求められ、PI(比例と時間積分)を用いたトルク誤差増幅器134へ入力される。
Figure 0007006253000009
一方、磁束位相演算器130は、下記の数式10に示されるように、推定磁束ベクトルのαβ成分(Ψα、Ψβ)から位相0~2πの範囲で瞬時の推定磁束の位相θを算出する。算出された位相θに対し、加算器135にてトルク誤差増幅器134の出力による調整が加えられた位相指令値θrが、磁束指令ベクトル演算器125に出力される。磁束指令ベクトル演算器125は、磁束指令器124から出力される磁束の大きさ(絶対値)Ψarから、位相指令値θrを用いて、下記の数式11に示されるように、三角関数(cosθrとsinθr)で直交座標の各成分(Ψαr、Ψβr)を算出する。算出されたΨαr、Ψβrは、電圧ベクトル演算器126に出力され、前記数式8の推定磁束と数式11の磁束の指令値が等しくなるように、電圧Vα、Vβが算出され、仮想抵抗部102に出力される。
Figure 0007006253000010
Figure 0007006253000011
以上のようにして、本実施の形態のインバータ装置は、電動機40をインバータ回路120からの電力供給によって運転することができる。
このような直接トルク制御を用いる運転においては、磁束の演算を行う際に巻線抵抗による電圧降下分を差し引いた電圧値を時間積分する構成となる。ここで、仮想抵抗部102の仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwを各相の巻線抵抗53、54、55と等しい13オームとした場合、Vα、Vβ、Iα、Iβの演算に際しては、等価的に巻線抵抗が零の状態となることから、Vα、Vβを単純に時間積分することで足りるシンプルな構成とすることができる。
なお、本実施の形態においても、起動直後に位置決め、同期運転などを行う場合には、例えば、実施の形態1で説明した構成に切り替えて制御を行ってもよい。その場合にも仮想抵抗部102を用いた振動の低減も可能であり、位置決め期間、同期運転期間に設定する仮想抵抗値についても、本実施の形態で使用する値と同等としてもよい。また、それぞれの期間に最適な仮想抵抗値に変更し、切替を行ったり、時間と共にスムーズに変化させたりするという構成としてもよい。
また、実施の形態2で説明したように、3相の巻線抵抗値が等しくない状態、すなわち巻線抵抗のアンバランスがある場合においても、本実施の形態であれば、各相毎の仮想抵抗値Rvu、Rvv、Rvwに差を設けてアンバランスを等価的にキャンセルした状態とすることができる。これにより、特に直接トルク制御における時間積分での推定磁束の計算を行う場合に、わずかな誤差電圧が累積される結果、大きな推定磁束の誤差となる問題を回避することができる。
また、図9における仮想抵抗部102と第1の座標変換器122との間に、図8に示された切替器103、シーケンサ104および零指令器105を設けることにより、実施の形態2と同等性能のブレーキ機能を備えることができる。
なお、本実施の形態においては、電動機40を、永久磁石43、44、45、46を有する永久磁石モータと呼ばれるものとしているが、基本的にはVα、Vβの時間積分によって推定磁束の計算する構成は、永久磁石を持たない電動機、例えば誘導電動機(インダクションモータ)などでも同等に使用することができ、トルク制御としては同等に行うことができる。誘導電動機の場合、速度フィードバックを行うためには、速度センサを用いる構成、あるいは滑り周波数を計算して実際の速度とインバータ回路の出力周波数の差を設けて速度誤差増幅器を働かせ、速度センサレスとする構成などが用いられる。
さらに、本実施の形態によれば、原理的に直接トルク制御が可能な電動機であれば、幅広い種類のものが使用可能であり、いずれの電動機においても、巻線抵抗分による電圧降下分の計算をキャンセルすることができる。
以上のように、本発明にかかるインバータ装置は、各相の巻線抵抗の値の違いによる運転特性の影響を簡単な構成で低減することが可能となるので、インバータ回路を用いて各
種の電動機に電力供給を行って電動機を運転する、各種のインバータ装置等の用途にも適用できる。
20、53、54、55 巻線抵抗
22、50、51、52 巻線
27、40 電動機
30、41、101、120 インバータ回路
31、60 電流検知部
32、61、106、121 電圧信号発生部
33、62、102 仮想抵抗部
65、122 第1の座標変換器
66、123 第2の座標変換器
24、25、43、44、45、46 永久磁石

Claims (7)

  1. 巻線抵抗を有する巻線を有する電動機と、前記電動機に電流を供給するインバータ回路とを有し、
    前記インバータ回路は、前記電動機の入力電流を検知する電流検知部と、所定の電圧信号を発生する電圧信号発生部と、仮想抵抗部とを有し、
    前記仮想抵抗部は、前記電流検知部からの電流信号に所定の仮想抵抗値を乗じた仮想電圧降下値を計算し、前記仮想抵抗値は負の値であり、前記仮想抵抗値の絶対値は巻線抵抗よりも小とし、
    前記インバータ回路は、前記電圧信号発生部の電圧信号から前記仮想電圧降下値を差し引いた電圧を前記電動機に供給し、また、位相ズレθ=0になるように位置決め中に位相ズレθが発生するように一時的なトルクを与えて線間電圧に減衰振動が現れることを確認するインバータ装置。
  2. 前記仮想抵抗部は、前記電動機の複数相の巻線に対応させて相毎に設けられた請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 直交座標での電圧信号を前記電動機の各相の電圧に変換する第1の座標変換器と、前記電動機の各相の電流を直交座標の電流信号に変換する第2の座標変換器とを有し、前記仮想抵抗部は、前記第2の座標変換器の出力を入力とし、前記電圧信号発生部の出力から仮想電圧降下値を差し引いた電圧を、前記第1の座標変換器に入力する請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 前記電動機は永久磁石を有し、前記電圧信号発生部は、前記永久磁石の磁束の回転位相とは独立した位相の電圧を出力する請求項1に記載のインバータ装置。
  5. 記電圧信号発生部は、静止座標上で固定した位相を出力する位置決め期間を有する請求項4に記載のインバータ装置。
  6. 記電圧信号発生部は、静止座標上で回転する位相を出力する同期運転期間を有する請求項4または5に記載のインバータ装置。
  7. 前記電圧信号発生部は、大きさが零の電圧信号を出力するブレーキ期間を有する請求項2~6のいずれか1項に記載のインバータ装置。
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