JP6641051B1 - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要なノイズ及び振動を増幅することなく、高い周波数までトルク脈動を低減できる電動機の制御装置を提供する。【解決手段】印加電圧及び電流の検出値に基づいて鎖交磁束を推定し、電流の検出値及び鎖交磁束の推定値に基づいて出力トルクを推定し、出力トルクの推定値から脈動成分を抽出し、脈動成分の抽出値に基づいて電圧指令補正値を算出し、電圧指令の基本値に電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出し、重畳後の電圧指令に基づいて、巻線に電圧を印加する電動機1の制御装置30。【選択図】図2

Description

本願は、電動機の制御装置に関するものである。
電動機の巻線に鎖交する鎖交磁束、及び巻線に流れる電流によって電動機はトルクを出力する。しかし、多くの電動機は、電動機の回転角度に同期して鎖交磁束が脈動するため、回転角度に同期して出力トルクが脈動する。このような出力トルクの脈動を抑制するため、従来、さまざまな装置がある。
従来の装置の例として、特許文献1のように、印加電圧から巻線抵抗の電圧降下分を差し引いた後、時間で積分して鎖交磁束を推定し、推定した鎖交磁束と巻線電流との内積を演算してトルクの脈動を推定し、ゲインを乗じて電流補正値を算出し、電流指令を補正するものがある。
また、別の従来の装置の例として、特許文献2のように、電動機の電圧方程式の逆演算を行い、誘起電圧を推定し、誘起電圧に基づいてトルクを推定し、トルク脈動の周波数で推定トルクをフーリエ変換して、トルク脈動成分を抽出し、トルク補正値を演算し、トルク指令に帰還するものがある。
特開2009−268267号公報 国際公開第2017/167667号
特許文献1のような装置においては、高い周波数まで出力トルクの推定が可能であったが、補正値を電流指令に帰還するので、電流指令から実際に電動機に流れる電流までの応答遅れがあり、十分高い周波数まで電動機の印加電圧を補正することができず、高い周波数のトルク脈動を低減することができないという課題があった。さらには、推定したトルク脈動に不要なノイズ及び振動が含まれており、これを増幅して電流補正値として帰還するため、電動機の電流及びトルクに含まれるノイズ及び振動を増幅するという課題もあった。
また、特許文献2のような装置においては、電動機の誘起電圧から電流までの応答を表わす電圧方程式を逆演算するような電流の微分を含む誘起電圧の推定を行うので、高周波成分が重畳し、ローパスフィルタを用いて高周波成分を低減していた。よって、十分高い周波数まで誘起電圧及び出力トルクを推定することができず、高い周波数のトルク脈動を低減することができないという課題があった。
また、推定したトルク脈動成分をトルク指令に帰還するので、特許文献1と同様に、トルク指令から実際に電動機に流れる電流までの応答遅れのため、十分高い周波数まで電動機の印加電圧を補正することができず、高い周波数のトルク脈動を低減することができない。なお、誘起電圧の脈動を低減し、電流の脈動を低減するように、電圧指令を補正する構成はあったが、トルクは鎖交磁束と電流により生じるため、鎖交磁束が脈動する問題に対しては、トルク脈動を十分に低減できない。また、鎖交磁束及び出力トルクを推定するために誘起電圧を推定する方式の場合、上述のように、ローパスフィルタを用いる以外に、オブザーバのような推定器を用いる場合もあるが、この場合も同様に、オブザーバに存在するゲイン及びフィルタで決まる応答周波数によって、推定できるトルクの周波数に上限が与えられ、高い周波数が推定できない。
本願は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、不要なノイズ及び振動を増幅することなく、高い周波数までトルク脈動を低減することを目的としている。
本願に係る電動機の制御装置は、
電圧指令の基本値を算出する基本電圧指令算出部と、
電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記巻線に印加される印加電圧、及び前記電流の検出値に基づいて、前記巻線に鎖交する鎖交磁束を推定する磁束推定部と、
前記電流の検出値及び前記鎖交磁束の推定値に基づいて、前記電動機の出力トルクを推定するトルク推定部と、
前記出力トルクの推定値から脈動成分を抽出する脈動抽出部と、
前記脈動成分の抽出値に基づいて、電圧指令補正値を算出する脈動制御部と、
前記電圧指令の基本値に前記電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出する重畳部と、
前記重畳後の電圧指令に基づいて、前記巻線に電圧を印加する電圧印加部と、
を備え
前記脈動抽出部は、前記電動機の回転角度に基づいて、前記出力トルクの推定値を予め設定された回転次数の脈動周波数でフーリエ変換して、余弦波及び正弦波のフーリエ係数を算出し、前記余弦波及び正弦波のフーリエ係数を前記脈動成分の抽出値として算出し、
前記余弦波のフーリエ係数に、前記回転次数の脈動周波数の余弦波を乗算して余弦波乗算値を算出し、前記正弦波のフーリエ係数に、前記回転次数の脈動周波数の正弦波を乗算して正弦波乗算値を算出し、前記余弦波乗算値及び前記正弦波乗算値の合計値に制御ゲインを乗算した値を、前記電圧指令補正値として算出するものである。

本願に係る電動機の制御装置によれば、電流の検出値及び印加電圧に基づいて、鎖交磁束を推定し、電流の検出値及び鎖交磁束の推定値に基づいて、出力トルクを推定するので、不要なノイズ及び振動の増幅を抑制しつつ、高い周波数まで鎖交磁束及び出力トルクを推定できる。また、出力トルクの推定値から脈動成分を抽出し、電圧指令補正値を算出するので、不要なノイズ及び振動の影響を低減することができる。そして、電圧指令値補正値により、直接的に電圧指令を補正することができるので、電流帰還制御系の応答遅れの影響を受けることなく、高い周波数までトルク脈動を低減することができる。
実施の形態1に係る電動機及び電動機の制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る電動機の制御装置の概略ブロック図である。 実施の形態1に係る電動機の制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る脈動抽出部及び脈動制御部のブロック図である。 実施の形態1に係るトルク脈動成分の低減効果を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1に係る耐ノイズ性能を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3に係るトルク脈動成分の低減効果を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態4に係るトルク脈動成分の低減効果を説明するためのタイムチャートである。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る電動機の制御装置30(以下、単に制御装置30と称す)について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る電動機1、インバータ20、及び制御装置30の概略構成図である。
1−1.電動機
電動機1は、U相、V相、W相の3相の巻線Cu、Cv、Cwを設けたステータと、永久磁石を設けたロータと、を有する永久磁石同期電動機とされている。ステータに、3相の巻線Cu、Cv、Cwが設けられている。3相巻線Cu、Cv、Cwは、スター結線とされている。なお、3相巻線は、デルタ結線とされてもよい。
電動機1は、ロータの回転角度に応じた電気信号を出力する回転角度センサ2を備えている。回転角度センサ2は、ホール素子、エンコーダ、又はレゾルバ等とされる。回転角度センサ2の出力信号は、制御装置30に入力される。
1−2.インバータ
インバータ20は、複数のスイッチング素子を有し、直流電源25と3相巻線との間で直流交流変換を行う。インバータ20は、直流電源25の正極側に接続される正極側のスイッチング素子23H(上アーム)と直流電源25の負極側に接続される負極側のスイッチング素子23L(下アーム)とが直列接続された直列回路(レッグ)を、3相各相の巻線に対応して3セット設けている。インバータ20は、3つの正極側のスイッチング素子23Hと、3つの負極側のスイッチング素子23Lとの、合計6つのスイッチング素子を備えている。そして、正極側のスイッチング素子23Hと負極側のスイッチング素子23Lとが直列接続されている接続点が、対応する相の巻線に接続されている。
スイッチング素子には、ダイオード22が逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又は逆並列接続されたダイオードの機能を有するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等が用いられる。各スイッチング素子のゲート端子は、制御装置30に接続されている。各スイッチング素子は、制御装置30から出力される制御信号によりオン又はオフされる。
平滑コンデンサ24は、インバータ20の正極側と負極側との間に接続される。電圧センサ3は、直流電源25の直流電圧に応じた電気信号を出力する。電圧センサ3の出力信号は、制御装置30に入力される。
電流センサ4は、各相の巻線に流れる電流に応じた電気信号を出力する。電流センサ4は、スイッチング素子の直列回路と巻線とをつなぐ各相の電線上に備えられている。電流センサ4の出力信号は、制御装置30に入力される。
直流電源25には、充放電可能な蓄電装置(例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ)が用いられる。なお、直流電源25には、直流電圧を昇圧したり降圧したりする直流電力変換器であるDC−DCコンバータが設けられてもよい。
1−3.制御装置
制御装置30は、インバータ20を制御することにより、電動機1を制御する。図2に示すように、制御装置30は、後述する電流検出部31、回転検出部32、電圧検出部33、基本電圧指令算出部34、磁束推定部35、トルク推定部36、脈動抽出部37、脈動制御部38、重畳部39、及び電圧印加部40等を備えている。制御装置30の各機能は、制御装置30が備えた処理回路により実現される。具体的には、制御装置30は、図3に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90(コンピュータ)、演算処理装置90とデータのやり取りする記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入力する入力回路92、及び演算処理装置90から外部に信号を出力する出力回路93等を備えている。
演算処理装置90として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置90として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。記憶装置91として、演算処理装置90からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(Random Access Memory)、演算処理装置90からデータを読み出し可能に構成されたROM(Read Only Memory)等が備えられている。入力回路92は、回転角度センサ2、電圧センサ3、電流センサ4等の各種のセンサ、スイッチが接続され、これらセンサ、スイッチの出力信号を演算処理装置90に入力するA/D変換器等を備えている。出力回路93は、スイッチング素子をオンオフ駆動するゲート駆動回路等の電気負荷が接続され、これら電気負荷に演算処理装置90から制御信号を出力する駆動回路等を備えている。
そして、制御装置30が備える図2の各制御部31〜40等の各機能は、演算処理装置90が、ROM等の記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置91、入力回路92、及び出力回路93等の制御装置30の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各制御部31〜40等が用いる制御ゲインKv、回転次数n、無駄時間ΔTd等の設定データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM等の記憶装置91に記憶されている。以下、制御装置30の各機能について詳細に説明する。
1−3−1.各検出部
回転検出部32は、ロータの回転角度θ(磁極位置)を検出する。本実施の形態では、回転検出部32は、回転角度センサ2の出力信号に基づいて、電気角でのロータの回転角度θ(磁極位置)を検出する。
電圧検出部33は、直流電源25の電源電圧VDCを検出する。本実施の形態では、電圧検出部33は、電圧センサ3の出力信号に基づいて、電源電圧VDCを検出する。
電流検出部31は、3相の巻線に流れる巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。本実施の形態では、電流検出部31は、電流センサ4の出力信号に基づいて、インバータ20から各相の巻線Cu、Cv、Cwに流れる電流Iu、Iv、Iwを検出する。ここで、U相の電流の検出値Iu、V相の電流の検出値Iv、及びW相の電流の検出値Iwからなるベクトルを、3相電流検出値Iuvwとする。
電流検出部31は、3相電流検出値Iuvwに対して、3相2相変換を行って、α軸の電流の検出値Iα及びβ軸の電流の検出値Iβを算出する。ここで、α軸の電流の検出値Iα及びβ軸の電流の検出値Iβからなるベクトルを、αβ軸電流検出値Iαβとする。そして、電流検出部31は、αβ軸電流検出値Iαβに対して、磁極位置θに基づいて回転座標変換を行って、d軸の電流の検出値Id及びq軸の電流の検出値Iqを算出する。ここで、d軸の電流の検出値Id及びq軸の電流の検出値Iqからなるベクトルを、dq軸電流検出値Idqとする。
α軸は、U相の巻線方向に定められ、β軸は、α軸より電気角で90°(π/2)進んだ方向に定められている。d軸は、ロータに設けられた永久磁石のN極の向き(磁極位置)に定められ、q軸は、d軸より電気角で90°(π/2)進んだ方向に定められている。
1−3−2.基本電圧指令算出部
基本電圧指令算出部34は、電圧指令の基本値を算出する。本実施の形態では、基本電圧指令算出部34は、電圧指令の基本値として、d軸の電圧指令の基本値Vd0及びq軸の電圧指令の基本値Vq0を算出する。ここで、d軸の電圧指令の基本値Vd0及びq軸の電圧指令の基本値Vq0からなるベクトルを、dq軸電圧指令基本値Vdq0とする。
基本電圧指令算出部34は、電流指令算出部34a及び電流制御部34bを備えている。電流指令算出部34aは、d軸の電流指令Id_ref及びq軸の電流指令Iq_refを算出する。ここで、d軸の電流指令Id_ref及びq軸の電流指令Iq_refからなるベクトルを、dq軸電流指令Idq_refとする。このdq軸電流指令Idq_refの算出には、最大トルク電流制御、弱め磁束制御、及びId=0制御などの公知の電流ベクトル制御方法が用いられる。
電流制御部34bは、dq軸電流指令Idq_refとdq軸電流検出値Idqとの電流偏差を算出し、電流偏差に基づくPID制御等の制御演算を行って、dq軸電圧指令基本値Vdq0を算出する。
1−3−3.磁束推定部
磁束推定部35は、巻線に印加される印加電圧、及び電流の検出値に基づいて、巻線に鎖交する鎖交磁束を推定する。本実施の形態では、磁束推定部35は、鎖交磁束をαβ軸の座標系で表したαβ軸鎖交磁束の推定値Φαβを算出する。
算出原理について説明する。αβ軸の座標系で表した電圧方程式は次式となる。ここで、αβ軸印加電圧Vαβは、α軸の印加電圧Vα及びβ軸の印加電圧Vβからなるベクトルである。αβ軸鎖交磁束Φαβは、α軸の鎖交磁束Φα及びβ軸の鎖交磁束Φβからなるベクトルである。Rは、巻線の抵抗値である。
Figure 0006641051
式(1)に示すように、αβ軸印加電圧Vαβは、巻線の抵抗値R及びαβ軸電流Iαβの積による電圧降下R・Iαβと、αβ軸鎖交磁束Φαβの時間微分による起電圧との合計値に等しい。
ここで、αβ軸鎖交磁束Φαβは、次式のように、電機子のインダクタンスL及びαβ軸電流Iαβの積によるインダクタンスの磁束成分L・Iαβと、回転子の磁石によるαβ軸の鎖交磁束であるαβ軸磁石鎖交磁束Φmαβの和からなる。
Figure 0006641051
式(1)の鎖交磁束Φαβに、式(2)を代入すると、式(1)は、電流Iαβの微分の項も含むことがわかる。また、磁石鎖交磁束Φmαβの時間微分による起電圧はいわゆる誘起電圧である。すなわち、電圧方程式は、印加電圧及び誘起電圧から、巻線に流れる電流までの応答を表わすとも言える。
一方、式(1)の両辺を積分し、整理すると次式を得る。すなわち、αβ軸鎖交磁束Φαβは、αβ軸印加電圧Vαβの積分値と、αβ軸電流Iαβの積分値により算出できる。
Figure 0006641051
本実施の形態では、磁束推定部35は、αβ軸印加電圧Vαβの積分値及びαβ軸電流検出値Iαβの積分値に基づいて、αβ軸鎖交磁束の推定値Φαβを算出する。具体的には、磁束推定部35は、式(3)を用いて算出する。磁束推定部35は、後述する電圧印加部40が算出した3相の電圧指令Vu、Vv、Vwに対して、3相2相変換を行って、α軸の印加電圧Vα及びβ軸の印加電圧Vβを算出する。
1−3−4.トルク推定部
トルク推定部36は、電流の検出値及び鎖交磁束の推定値に基づいて、電動機の出力トルクTeを推定する。
本実施の形態では、トルク推定部36は、鎖交磁束の推定値と電流の検出値との乗算値に基づいて、出力トルクの推定値Teを算出する。次式に示すように、トルク推定部36は、αβ軸鎖交磁束の推定値Φαβとαβ軸電流検出値Iαβとの外積(ベクトル積)により、出力トルクの推定値Teを算出する。
Figure 0006641051
1−3−5.脈動抽出部
脈動抽出部37は、出力トルクの推定値Teから脈動成分を抽出する。脈動抽出部37は、出力トルクの推定値Teから、予め設定された回転次数nの脈動周波数の成分を抽出する。ここで、回転次数nの脈動周波数は、電気角でのロータの回転周波数のn倍の周波数になる。
本実施の形態では、脈動抽出部37は、電動機の回転角度θに基づいて、出力トルクの推定値Teを予め設定された回転次数nの脈動周波数でフーリエ変換して、余弦波及び正弦波のフーリエ係数an、bnを算出し、余弦波及び正弦波のフーリエ係数an、bnを脈動成分の抽出値として算出する。
ここで、フーリエ変換について説明する。出力トルクの推定値Teをフーリエ級数展開した式は、次式となる。
Figure 0006641051
式(5)に回転次数nの脈動周波数の余弦波を乗算し、回転次数1の周期で積分する公知のフーリエ変換を行うと、回転次数nの余弦波のフーリエ係数anが算出できる。
Figure 0006641051
同様に、式(5)に回転次数nの脈動周波数の正弦波を乗算し、回転次数1の周期で積分する公知のフーリエ変換を行うと、回転次数nの正弦波のフーリエ係数bnが算出できる。
Figure 0006641051
そこで、図4に示すように、脈動抽出部37は、出力トルクの推定値Teに、2及び回転次数nの余弦波を乗算し、この乗算値にローパスフィルタ処理(LPF)を行うフーリエ変換を行って、余弦波のフーリエ係数anを算出する。また、脈動抽出部37は、出力トルクの推定値Teに、2及び回転次数nの正弦波を乗算し、この乗算値にローパスフィルタ処理(LPF)を行うフーリエ変換を行って、正弦波のフーリエ係数bnを算出する。ローパスフィルタ処理は、式(6)及び式(7)の回転次数1の周期の積分処理の代わりに用いられる。よって、ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、回転次数1の周波数(ロータの回転角周波数(回転角速度)ω)よりも高い周波数に設定されている。ローパスフィルタ処理のカットオフ周波数は、ロータの回転角速度ωに応じて変化されてもよい。或いは、ローパスフィルタ処理の代わりに、回転次数1の周期の移動平均処理が用いられてもよい。
図4の脈動抽出部37について詳細に説明する。出力トルクの推定値Teが、2に設定されたゲイン101に入力され、出力トルクの推定値Teが2倍される。回転角度θが、回転次数nに設定されたゲイン113に入力され、回転角度θがn倍される。回転次数nは、1以上の自然数に予め設定されている。なお、図4の回転角度θは、U相巻線を基準にした角度であるので、回転角度θに脈動成分の位相を加算した回転角度が代わりに用いられてもよい。
ゲイン113の出力値(回転角度のn倍値nθ)が正弦関数102に入力され、回転次数nの正弦波が算出される。ゲイン113の出力値(回転角度のn倍値nθ)が余弦関数103に入力され、回転次数nの余弦波が算出される。正弦関数102の出力値(正弦波)及びゲイン101の出力値(出力トルクの推定値の2倍値2Te)が乗算器104に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われる。余弦関数103の出力値(余弦波)及びゲイン101の出力値(出力トルクの推定値の2倍値2Te)が乗算器105に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われる。乗算器104の出力値がローパスフィルタ(LPF)106に入力され、入力値に対してローパスフィルタ処理が行われ、正弦波のフーリエ係数bnが算出される。乗算器105の出力値がローパスフィルタ(LPF)107に入力され、入力値に対してローパスフィルタ処理が行われ、余弦波のフーリエ係数anが算出される。
1−3−6.脈動制御部
脈動制御部38は、脈動成分の抽出値に基づいて、電圧指令補正値を算出する。本実施の形態では、図4に示すように、余弦波のフーリエ係数anに、回転次数nの脈動周波数の余弦波を乗算して余弦波乗算値Yaを算出し、正弦波のフーリエ係数bnに、回転次数nの脈動周波数の正弦波を乗算して正弦波乗算値Ybを算出する。そして、脈動制御部38は、余弦波乗算値Ya及び正弦波乗算値Ybの合計値Yabに制御ゲインKvを乗算した値を、電圧指令補正値Vcとして算出する。
正弦波及び余弦波の合計値Yabは、回転次数nの周波数のみの脈動成分を復元した値になり、他の周波数のノイズ成分が除去される。
電流、回転角度を検出してから、鎖交磁束の推定値、出力トルクの推定値、フーリエ係数、及び電圧指令補正値を算出し、印加電圧に反映されるまでには、演算遅れによる無駄時間ΔTdが存在する。そこで、脈動制御部38は、電動機の回転角度θに基づいて、演算遅れによる位相遅れΔθdを算出し、位相遅れΔθdを補償した回転次数nの脈動周波数の余弦波及び正弦波を算出する。
制御ゲインKvの大きさは、線形近似した電圧指令から出力トルクまでの伝達特性と制御ゲインKvとを乗算した開ループ特性のゲイン交差周波数が、低減したい脈動周波数の最大値よりも大きくなるように設定される。なお、脈動周波数は、電動機の回転速度に比例するので、電動機の定格回転速度における脈動周波数が、脈動周波数の最大値になる。本実施の形態においては、実際の出力トルクから出力トルクの推定値までの伝達特性は、応答遅れがほとんど無いように実現出来ているので、電圧指令から出力トルクまでの伝達特性は、電圧指令から出力トルクの推定値までの伝達特性とほとんど等しい。これによって、脈動周波数の最大値付近まで、トルク脈動を抑制できるという極めて顕著な効果が得られる。
図4の脈動制御部38について詳細に説明する。回転角度θが、微分器114に入力され、回転角速度ωが算出される。微分器114の出力値(回転角速度ω)が、回転次数nに設定されたゲイン116に入力され、回転角速度ωがn倍される。ゲイン116の出力値(回転角速度のn倍値nω)が、演算遅れによる無駄時間ΔTdに設定されたゲイン117に入力され、回転角速度のn倍値nωに対して無駄時間ΔTdの乗算処理が行われる。ゲイン117の出力値は、ΔTd×n×ωとなり、無駄時間ΔTdを、回転次数nの振動周波数の位相Δθdに変換した値になる。無駄時間ΔTdは、例えば、キャリア波の周期の自然数倍に設定される。
ゲイン113の出力値(回転速度のn倍値nθ)とゲイン117の出力値(位相遅れΔθd)とが加算器118に入力され、回転次数nの回転角度nθに位相遅れΔθdを加算し、位相遅れ補償後の回転次数nの回転角度が算出される。この位相遅れΔθdの加算により、位相遅れΔθdだけ位相が進められ、位相遅れが補償される。
加算器118の出力値(位相遅れ補償後の回転次数nの回転角度)が正弦関数108に入力され、位相遅れ補償後の回転次数nの正弦波が算出される。加算器118の出力値が余弦関数109に入力され、位相遅れ補償後の回転次数nの余弦波が算出される。正弦関数108の出力値(正弦波)とローパスフィルタ106の出力値(正弦波のフーリエ係数bn)とが乗算器110に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われ、正弦波乗算値Ybが算出される。余弦関数109の出力値(余弦波)とローパスフィルタ107の出力値(余弦波のフーリエ係数an)とが乗算器111に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われ、余弦波乗算値Yaが算出される。そして、乗算器110の出力値(正弦波乗算値Yb)と乗算器111の出力値(余弦波乗算値Ya)とが加算器112に入力され、2つの入力値が加算され、正弦波及び余弦波の合計値Yabが算出される。加算器112の出力値(合計値Yab)が、制御ゲインKvに設定されたゲイン115に入力され、合計値Yabが制御ゲインKv倍され、電圧指令補正値Vcが算出される。
1−3−7.重畳部
重畳部39は、電圧指令の基本値に電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出する。本実施の形態では、図2に示すように、重畳部39は、q軸の電圧指令の基本値Vq0に電圧指令補正値Vcを重畳して、重畳後のq軸の電圧指令Vqを算出し、d軸の電圧指令の基本値Vd0をそのまま重畳後のd軸の電圧指令Vdに設定する。減算器391により、q軸の電圧指令の基本値Vq0から電圧指令補正値Vcが減算されて、重畳後のq軸の電圧指令Vqが算出される。重畳後のdq軸の電圧指令Vdqは、重畳後のd軸の電圧指令Vd及び重畳後のq軸の電圧指令Vqからなるベクトルである。
1−3−8.電圧印加部
電圧印加部40は、重畳後の電圧指令に基づいて、巻線に電圧を印加する。本実施の形態では、電圧印加部40は、座標変換部40aとPWM制御部40bとを備えている。
座標変換部40aは、重畳後のdq軸の電圧指令Vdqに対して、磁極位置θに基づいて、固定座標変換及び2相3相変換を行って、3相の電圧指令Vu、Vv、Vwを算出する。
PWM制御部40bは、3相の電圧指令Vu、Vv、Vwのそれぞれと、キャリア周波数で0を中心に電源電圧VDC/2の振幅で振動するキャリア波(三角波)とを比較し、電圧指令がキャリア波を上回った場合は、矩形パルス波をオンし、電圧指令がキャリア波を下回った場合は、矩形パルス波をオフする。PWM制御部40bは、3相各相の矩形パルス波に応じた制御信号をインバータ20に出力し、インバータ20の各スイッチング素子をオンオフさせる。
1−3−9.効果
磁束推定部35において、式(3)に示したように、印加電圧の積分値及び電流の積分値によって、鎖交磁束を直接的に推定しており、ローパスフィルタ又はオブザーバにより推定の応答周波数を制限するようなことはないので、十分に高い周波数まで精度良く鎖交磁束を推定できる。また、トルク推定部36において、式(4)に示したように、鎖交磁束と電流との乗算値によって直接的に出力トルクを推定しているので、高い周波数まで推定された鎖交磁束、及び高い周波数成分を含む電流の情報が損なわれることなく、十分に高い周波数まで精度良く出力トルクを推定できる。ここで、十分に高い周波数とは、電動機の定格回転速度における鎖交磁束及び出力トルクの脈動成分よりも高い周波数を意味する。
脈動抽出部37において、出力トルクの推定値を予め設定された回転次数nの脈動周波数でフーリエ変換することにより、回転次数nの脈動周波数のフーリエ係数を算出し、脈動制御部38において、フーリエ係数に基づいて、回転次数nの脈動周波数のみのトルク脈動成分を復元し、トルク脈動成分を増幅して電圧指令補正値Vcを算出しているので、電流及び電圧に含まれる不要なノイズ及び振動を十分に低減したトルク脈動成分を帰還でき、不要なノイズ及び振動の増幅を抑えられる。
また、電圧指令補正値Vcを電圧指令に帰還しているので、電流指令に帰還する特許文献1の場合のように電流帰還制御系の応答遅れの影響を受けることがなく、高い周波数まで電動機の印加電圧を補正することができる。また、脈動制御部38において、制御ゲインKvを、ゲイン交差周波数が、定格回転速度における回転次数nの脈動周波数よりも高くなるように設定することで、十分高い周波数までトルク脈動成分を低減することができる。
なお、特許文献2のような構成においては、電動機の誘起電圧から電流までの応答を表わす電圧方程式を逆演算するような電流の微分を含む誘起電圧の推定を行うので高周波成分が重畳し、ローパスフィルタ又はオブザーバを用いて、誘起電圧の高周波成分を低減していた。よって、十分高い周波数まで誘起電圧及び出力トルクを推定することができず、高い周波数のトルク脈動成分を低減することができないという課題があった。
<トルク脈動成分の低減効果>
本実施の形態によるトルク脈動成分の低減効果を、図5を用いて説明する。図5は、定格回転速度における回転次数nの脈動周波数が1500Hzである電動機において、回転次数nの脈動周波数が50Hzから1500Hzまで上昇するように、回転速度を時間の経過とともに上昇させたときの、トルク脈動成分の波形を示している。図5の上段グラフに、電圧指令補正値Vcの重畳を行わない比較例を示し、下段グラフに、電圧指令補正値Vcの重畳を行う本実施の形態に係る例を示している。上段の比較例に比べて、下段の本実施の形態では、トルク脈動成分が低下していることがわかる。この例では、ゲイン交差周波数が1500Hzになるように制御ゲインKvが設定されているので、1500Hzに近づくにつれてトルク脈動成分の低減効果が低下しているが、1500Hzまでトルク脈動成分を低減できている。
<耐ノイズ性能>
次に、本実施の形態によるノイズ及び振動の増幅を抑える効果について図6を用いて説明する。図6は、ノイズの影響が見易いように、トルク脈動が発生しない条件で測定したq軸電流であり、検出した電流にランダムなノイズが含まれている場合である。図6の上段グラフに、電流に含まれるノイズを低減することなく、出力トルクが推定され、出力トルクの推定値に含まれるノイズが増幅されて、電圧指令補正値として負帰還される比較例を示し、下段グラフに、電流に含まれるノイズの影響を低減し、出力トルクを推定し、出力トルクの推定値に含まれる脈動周波数の成分のみを抽出し、電圧指令補正値を算出する本実施の形態に係る例を示している。上段グラフと下段グラフとでは、縦軸のスケールは同じである。上段の比較例では、電圧指令を補正しない場合に比べて、電流のノイズが大幅に増幅されている。制御ゲインの大きさが大きい程、電流のノイズが増幅されるため、十分高い周波数までトルク脈動成分を低減することと、電流のノイズの増幅を抑えることがトレードオフする。下段の本実施の形態では、電流のノイズが増幅されることはなく、制御ゲインKvの大きさを大きくして、トルク脈動成分を十分高い周波数まで低減することができる。
本実施の形態によれば、誘起電圧を介さず電流及び電圧から直接に鎖交磁束を推定するので、十分に高い周波数まで鎖交磁束及び出力トルクを推定でき、回転次数nの脈動周波数の成分を抽出することにより余計なノイズ及び振動を増幅することなく、回転次数nのトルク脈動成分を低減する電圧指令補正値を算出し、電圧指令を補正しているので、電流帰還制御系の応答遅れの制約を受けることなく、十分に高い周波数まで電動機の印加電圧を補正できる。したがって、不要なノイズ及び振動を増幅することなく、十分に高い周波数までトルク脈動を低減できるといった、従来にない顕著な効果を奏する。
また、電圧指令補正値Vcにより、q軸の電圧指令を補正し、d軸の電圧指令を補正しないので、1つの電圧指令のみを補正すればよく、簡素な演算でトルク脈動を低減できる。
1−3−10.転用例
上述した実施の形態では、磁束推定部35が、αβ軸の座標系で表したαβ軸鎖交磁束の推定値Φαβを算出していた。しかし、磁束推定部35は、dq軸の座標系で表したdq軸鎖交磁束の推定値Φdqを算出してもよい。この場合は、磁束推定部35は、次式に示すように、dq軸印加電圧Vdqの積分値及びdq軸電流検出値Idqの積分値に基づいて、dq軸鎖交磁束の推定値Φdqを算出する。磁束推定部35は、dq軸印加電圧Vdqとして、重畳部39が算出した重畳後のdq軸の電圧指令Vdqを用い、電流検出部31が算出したdq軸電流検出値Idqを用いる。dq軸鎖交磁束Φdqは、d軸の鎖交磁束Φd及びq軸の鎖交磁束Φqからなるベクトルである。
Figure 0006641051
これに合わせて、トルク推定部36は、次式に示すように、dq軸鎖交磁束の推定値Φdqとdq軸電流検出値Idqとの外積(ベクトル積)により、出力トルクの推定値Teを算出してもよい。
Figure 0006641051
2.実施の形態2
次に、実施の形態2に係る電動機の制御装置30について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置30の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、トルク推定部36の構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、トルク推定部36は、実施の形態1よりも多くの脈動成分を含むことができる推定式を用いる。すなわち、磁気的なエネルギーを回転角度で偏微分することにより、発生する出力トルクが求まるという原理に従って構築した推定式を用いる。
そこで、トルク推定部36は、電流の検出値と、鎖交磁束の推定値を回転角度で微分した微分値との乗算値に基づいて、出力トルクの推定値Teを算出する。次式の右辺の第1項及び第2項に示すように、トルク推定部36は、αβ軸電流検出値Iαβと、αβ軸鎖交磁束の推定値Φαβを回転角度で微分した微分値との内積の1/2倍値により、出力トルクの推定値Teを算出する。次式の右辺の第3項及び第4項には、αβ軸電流検出値Iαβと、αβ軸の磁石鎖交磁束Φmα、Φmβを回転角度で微分した微分値との内積の1/2倍値が、更に加えられている。しかし、全鎖交磁束に対して、磁石鎖交磁束の脈動の割合が小さい場合は、第3項及び第4項が省略されてもよい。
Figure 0006641051
ここで、第3項及び第4項のαβ軸の磁石鎖交磁束Φmα、Φmβの角度微分値について、トルク推定部36は、αβ軸の磁石鎖交磁束Φmα、Φmβの角度微分値と回転角度との関係を予め設定したテーブルデータ又は正弦関数を参照し、現在の回転角度に対応するαβ軸の磁石鎖交磁束Φmα、Φmβの角度微分値を算出する。
或いは、次式の右辺の第1項及び第2項に示すように、トルク推定部36は、αβ軸電流検出値Iαβと、αβ軸鎖交磁束の推定値Φαβを回転角度で微分した微分値との内積により、出力トルクの推定値Teを算出してもよい。次式の右辺の第3項、第4項、及び第5項には、αβ軸のインダクタンスLα、Lβ、Lαβを回転角度で微分した微分値とαβ軸電流検出値Iαβとの2次形式の1/2倍値が、更に減算されている。しかし、全鎖交磁束に対して、インダクタンスによる磁束の脈動の割合が小さい場合は、第3項、第4項、及び第5項が省略されてもよい。
Figure 0006641051
ここで、第3項、第4項、及び第5項のαβ軸のインダクタンスLα、Lβ、Lαβの角度微分値について、トルク推定部36は、αβ軸のインダクタンスLα、Lβ、Lαβの角度微分値と回転角度との関係を予め設定したテーブルデータ又は正弦関数を参照し、現在の回転角度に対応するαβ軸のインダクタンスLα、Lβ、Lαβの角度微分値を算出する。
3.実施の形態3
次に、実施の形態3に係る電動機の制御装置30について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置30の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、脈動抽出部37及び脈動制御部38の構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、図7に示すように、脈動抽出部37は、出力トルクの推定値Teに対して、予め設定された回転次数nの脈動周波数の成分を通過させ、回転次数nの脈動周波数以外の成分を減衰させるバンドパスフィルタ処理を行った値を、脈動成分の抽出値Terとして算出する。脈動制御部38は、脈動成分の抽出値Terに制御ゲインKvを乗算して、電圧指令補正値Vcを算出する。
図7について詳細に説明する。回転角度θが、微分器114に入力され、回転角速度ωが算出される。微分器114の出力値(回転角速度ω)が、回転次数nに設定されたゲイン116に入力され、回転角速度ωがn倍される。回転角速度のn倍値nωは、バンドパスフィルタ(BPF)121に入力され、バンドパスフィルタ121の通過周波数に設定される。出力トルクの推定値Teがバンドパスフィルタ(BPF)121に入力され、出力トルクの推定値Teに対してバンドパスフィルタ処理が行われ、トルク脈動成分Terが出力される。そして、トルク脈動成分Terが、制御ゲインKvに設定されたゲイン115に入力され、トルク脈動成分Terが制御ゲインKv倍され、電圧指令補正値Vcが算出される。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、回転次数nの脈動成分を確実に抽出し、ノイズを低減することができる。また、バンドパスフィルタの特性設計によりノイズ低減量を調整できる。従って、不要なノイズ及び振動を増幅することなく、十分に高い周波数までトルク脈動を抑制することができる。
4.実施の形態4
次に、実施の形態4に係る電動機の制御装置30について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置30の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、脈動制御部38の構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、脈動制御部38は、余弦波のフーリエ係数anに基づく制御演算を行って余弦波の制御値Uaを算出し、余弦波の制御値Uaに回転次数nの脈動周波数の余弦波を乗算して余弦波乗算値Yaを算出し、正弦波のフーリエ係数bnに基づく制御演算を行って正弦波の制御値Ubを算出し、正弦波の制御値Ubに、回転次数nの脈動周波数の正弦波を乗算して正弦波乗算値Ybを算出し、余弦波乗算値Ya及び正弦波乗算値Ybを合計した値を、電圧指令補正値Vcとして算出する。
本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、脈動制御部38は、電動機の回転角度θに基づいて、演算遅れによる位相遅れΔθdを算出し、位相遅れΔθdを補償した回転次数nの脈動周波数の余弦波及び回転次数nの脈動周波数の正弦波を算出する。
図8について詳細に説明する。脈動抽出部37の構成は、図4の実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。実施の形態1と同様に、回転角度θが、微分器114に入力され、回転角速度ωが算出される。微分器114の出力値(回転角速度ω)が、回転次数nに設定されたゲイン116に入力され、回転角速度ωがn倍される。ゲイン116の出力値(回転角速度のn倍値nω)が、演算遅れによる無駄時間ΔTdに設定されたゲイン117に入力され、回転角速度のn倍値nωに対して無駄時間ΔTdの乗算処理が行われる。
ゲイン113の出力値(回転速度のn倍値nθ)とゲイン117の出力値(位相遅れΔθd)とが加算器118に入力され、回転次数nの回転角度nθに位相遅れΔθdを加算し、位相遅れ補償後の回転次数nの回転角度が算出される。この位相遅れΔθdの加算により、位相遅れΔθdだけ位相が進められ、位相遅れが補償される。
加算器118の出力値(位相遅れ補償後の回転次数nの回転角度)が正弦関数108に入力され、位相遅れ補償後の回転次数nの正弦波が算出される。加算器118の出力値が余弦関数109に入力され、位相遅れ補償後の回転次数nの余弦波が算出される。
本実施の形態では、脈動制御部38における制御演算は、比例演算とされている。余弦波のフーリエ係数anが、余弦波の比例ゲインKaに設定されたゲイン120に入力され、余弦波のフーリエ係数anが比例ゲインKa倍される。正弦波のフーリエ係数bnが、正弦波の比例ゲインKbに設定されたゲイン119に入力され、正弦波のフーリエ係数bnが比例ゲインKb倍される。なお、脈動制御部38における制御演算は、比例演算以外の任意の制御演算、例えば、比例積分演算とされてもよく、比例積分演算の場合は、ゲイン119、120のそれぞれに並列して積分器が加えられる。
正弦関数108の出力値(正弦波)とゲイン119の出力値とが乗算器110に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われ、正弦波乗算値Ybが算出される。余弦関数109の出力値(余弦波)とゲイン120の出力値とが乗算器111に入力され、2つの入力値の乗算処理が行われ、余弦波乗算値Yaが算出される。そして、乗算器110の出力値(正弦波乗算値Yb)と乗算器111の出力値(余弦波乗算値Ya)とが加算器112に入力され、2つの入力値の加算値が、電圧指令補正値Vcとして出力される。
図8の例のように、脈動制御部38の制御演算を比例演算とすれば、実施の形態1と等価な処理となる。脈動制御部38の制御演算を比例積分演算とすれば、積分演算によりトルク脈動成分がなくなるまで、増幅率を高めることができるため、定常的なトルク脈動の大きさをより小さくすることができる。
〔その他の実施の形態〕
上述した各実施の形態においては、重畳部39は、q軸の電圧指令の基本値Vq0に対してのみ電圧指令補正値Vcを重畳したが、d軸の電圧指令の基本値Vd0に対しても補正値を重畳してもよい。通常は、q軸の電圧指令は、トルクに対する寄与度が高いので、q軸の電圧指令のみに重畳する方が簡素でよいが、リラクタンストルクが大きな電動機などに対しては、全トルクに対するリラクタンストルクの割合分だけ、電圧指令補正値Vcをd軸の補正値に振り分けて、d軸の電圧指令の基本値Vd0に重畳してもよい。その場合も、トルク脈動を低減することができ、各実施の形態と同様な効果が得られる。
また、上述した各実施の形態においては、dq軸の座標系で電圧指令を算出する制御系としたが、例えば、αβ軸の座標系又はUVW相の座標系で、電圧指令を算出する制御系としてもよい。その場合は、電圧指令補正値をdq軸の座標系の値として捉え、座標変換によってαβ軸の座標系又はUVW相の座標系の電圧指令補正値に変換して、各座標系の電圧指令に重畳させることができる。その場合も、各実施の形態と同様な効果が得られる。
上述した各実施の形態の電動機の制御装置を、自動車の操舵をアシストする電動パワーステアリングの制御装置に適用してもよく、その場合も、電動機のトルク脈動を低減し、かつ、余分なノイズ及び振動を増幅することがないので、自動車の運転者が感じる騒音及びハンドルの脈動が小さくできる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
20 インバータ、25 直流電源、30 電動機の制御装置、31 電流検出部、32 回転検出部、33 電圧検出部、34 基本電圧指令算出部、35 磁束推定部、36 トルク推定部、37 脈動抽出部、38 脈動制御部、39 重畳部、40 電圧印加部、Iαβ αβ軸電流検出値、Idq dq軸電流検出値、Kv 制御ゲイン、Te 出力トルクの推定値、Vc 電圧指令補正値、Vdq0 dq軸電圧指令基本値、Ya 余弦波乗算値、Yb 正弦波乗算値、Yab 合計値、Ua 余弦波の制御値、Ub 正弦波の制御値、an 余弦波のフーリエ係数、bn 正弦波のフーリエ係数、n 回転次数、Φαβ αβ軸鎖交磁束の推定値、Φdq dq軸鎖交磁束の推定値、θ 回転角度

Claims (9)

  1. 電圧指令の基本値を算出する基本電圧指令算出部と、
    電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記巻線に印加される印加電圧、及び前記電流の検出値に基づいて、前記巻線に鎖交する鎖交磁束を推定する磁束推定部と、
    前記電流の検出値及び前記鎖交磁束の推定値に基づいて、前記電動機の出力トルクを推定するトルク推定部と、
    前記出力トルクの推定値から脈動成分を抽出する脈動抽出部と、
    前記脈動成分の抽出値に基づいて、電圧指令補正値を算出する脈動制御部と、
    前記電圧指令の基本値に前記電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出する重畳部と、
    前記重畳後の電圧指令に基づいて、前記巻線に電圧を印加する電圧印加部と、
    を備え
    前記脈動抽出部は、前記電動機の回転角度に基づいて、前記出力トルクの推定値を予め設定された回転次数の脈動周波数でフーリエ変換して、余弦波及び正弦波のフーリエ係数を算出し、前記余弦波及び正弦波のフーリエ係数を前記脈動成分の抽出値として算出し、
    前記余弦波のフーリエ係数に、前記回転次数の脈動周波数の余弦波を乗算して余弦波乗算値を算出し、前記正弦波のフーリエ係数に、前記回転次数の脈動周波数の正弦波を乗算して正弦波乗算値を算出し、前記余弦波乗算値及び前記正弦波乗算値の合計値に制御ゲインを乗算した値を、前記電圧指令補正値として算出する電動機の制御装置。
  2. 電圧指令の基本値を算出する基本電圧指令算出部と、
    電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記巻線に印加される印加電圧、及び前記電流の検出値に基づいて、前記巻線に鎖交する鎖交磁束を推定する磁束推定部と、
    前記電流の検出値及び前記鎖交磁束の推定値に基づいて、前記電動機の出力トルクを推定するトルク推定部と、
    前記出力トルクの推定値から脈動成分を抽出する脈動抽出部と、
    前記脈動成分の抽出値に基づいて、電圧指令補正値を算出する脈動制御部と、
    前記電圧指令の基本値に前記電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出する重畳部と、
    前記重畳後の電圧指令に基づいて、前記巻線に電圧を印加する電圧印加部と、
    を備え、
    前記脈動制御部は、前記電動機の回転角度に基づいて、前記出力トルクの推定値を予め設定された回転次数の脈動周波数でフーリエ変換して、余弦波及び正弦波のフーリエ係数を算出し、前記余弦波及び正弦波のフーリエ係数を前記脈動成分の抽出値として算出し、
    前記余弦波のフーリエ係数に基づく制御演算を行って余弦波の制御値を算出し、前記余弦波の制御値に前記回転次数の脈動周波数の余弦波を乗算して余弦波乗算値を算出し、前記正弦波のフーリエ係数に基づく制御演算を行って正弦波の制御値を算出し、前記正弦波の制御値に、前記回転次数の脈動周波数の正弦波を乗算して正弦波乗算値を算出し、前記余弦波乗算値及び前記正弦波乗算値を合計した値を、前記電圧指令補正値として算出する電動機の制御装置。
  3. 前記脈動制御部は、前記電動機の回転角度に基づいて、演算遅れによる位相遅れを算出し、前記位相遅れを補償した前記回転次数の脈動周波数の余弦波及び前記回転次数の脈動周波数の正弦波を算出する請求項又はに記載の電動機の制御装置。
  4. 前記トルク推定部は、前記鎖交磁束の推定値と前記電流の検出値との乗算値に基づいて、前記出力トルクの推定値を算出する請求項1からのいずれか一項に記載の電動機の制御装置。
  5. 電圧指令の基本値を算出する基本電圧指令算出部と、
    電動機の巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記巻線に印加される印加電圧、及び前記電流の検出値に基づいて、前記巻線に鎖交する鎖交磁束を推定する磁束推定部と、
    前記電流の検出値及び前記鎖交磁束の推定値に基づいて、前記電動機の出力トルクを推定するトルク推定部と、
    前記出力トルクの推定値から脈動成分を抽出する脈動抽出部と、
    前記脈動成分の抽出値に基づいて、電圧指令補正値を算出する脈動制御部と、
    前記電圧指令の基本値に前記電圧指令補正値を重畳して、重畳後の電圧指令を算出する重畳部と、
    前記重畳後の電圧指令に基づいて、前記巻線に電圧を印加する電圧印加部と、
    を備え、
    前記トルク推定部は、前記電流の検出値と、前記鎖交磁束の推定値を回転角度で微分した微分値との乗算値に基づいて、前記出力トルクの推定値を算出する電動機の制御装置。
  6. 前記脈動抽出部は、前記出力トルクの推定値から、予め設定された回転次数の脈動周波数の成分を抽出する請求項に記載の電動機の制御装置。
  7. 前記脈動抽出部は、前記出力トルクの推定値に対して、予め設定された回転次数の脈動周波数の成分を通過させ、前記回転次数の脈動周波数以外の成分を減衰させるバンドパスフィルタ処理を行った値を、前記脈動成分の抽出値として算出し、
    前記脈動制御部は、前記脈動成分の抽出値に制御ゲインを乗算して、前記電圧指令補正値を算出する請求項又はに記載の電動機の制御装置。
  8. 前記磁束推定部は、前記印加電圧の積分値及び前記電流の検出値の積分値に基づいて、前記鎖交磁束の推定値を算出する請求項1から7のいずれか一項に記載の電動機の制御装置。
  9. 前記基本電圧指令算出部は、前記電圧指令の基本値として、d軸の電圧指令の基本値と、q軸の電圧指令の基本値を算出し、
    前記重畳部は、前記q軸の電圧指令の基本値に電圧指令補正値を重畳して、重畳後のq軸の電圧指令を算出し、前記d軸の電圧指令の基本値をそのまま重畳後のd軸の電圧指令に設定する請求項1からのいずれか一項に記載の電動機の制御装置。
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