JP2003088113A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2003088113A
JP2003088113A JP2001276914A JP2001276914A JP2003088113A JP 2003088113 A JP2003088113 A JP 2003088113A JP 2001276914 A JP2001276914 A JP 2001276914A JP 2001276914 A JP2001276914 A JP 2001276914A JP 2003088113 A JP2003088113 A JP 2003088113A
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power supply
switch
switching power
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JP2001276914A
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Masakazu Takagi
雅和 高木
Junichi Yamamoto
純一 山本
Katsuhiko Shimizu
克彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧Voに現れるリップルが抑制され、
トランスの偏励磁が防止されたスイッチング電源装置を
提供する。 【解決手段】 トランス1と、トランス1の1次側に設
けられ、電源間に直列に接続された第1及び第2の入力
コンデンサ15、16並びに電源間に直列に接続された
第1及び第2のスイッチ11、12を有するハーフブリ
ッジ回路4と、トランス1の2次側に設けられた出力回
路と、第1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点
電位に基づいて、第1のスイッチ11の導通期間と第2
のスイッチ12の導通期間との差を制御する駆動回路3
2とを備える。これにより、第1のスイッチ11の導通
期間と第2のスイッチ12の導通期間との差が制御され
ることから、出力回路の出力電圧Voに現れるリップル
が抑制されるとともに、トランスの偏励磁が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関し、さらに詳細には、ハーフブリッジ型のスイ
ッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置の1次側回
路としてバックコンバータ回路とハーフブリッジ回路の
直列回路を用い、バックコンバータ回路によって入力電
圧Vinを降圧してこれをハーフブリッジ回路に供給
し、これを受けるハーフブリッジ回路によってトランス
の1次巻線を励磁する手法が提案されている(Buck + H
alf Bridge (d=50%) Topology Applied to very Low Vo
ltage Power Converters,IEEE APEC, 2001, Session 1
9.4)。
【0003】スイッチング電源装置の1次側回路として
このような回路を用いた場合、ハーフブリッジ回路に含
まれるスイッチング素子のデューティはある決まった量
に固定される一方、バックコンバータ回路に含まれるス
イッチング素子のデューティは出力電圧Voに基づいて
所定量となるように制御される。これにより、出力電圧
Voとして比較的に低い電圧を高効率且つ安定的に得る
ことができるので、例えばコンピュータ用の電源として
最適に用いることができる。
【0004】図9は、このような1次側回路を有する従
来のスイッチング電源装置の回路図である。
【0005】図9に示されるように、従来のスイッチン
グ電源装置は、トランス1と、入力電源2に接続された
バックコンバータ回路3と、バックコンバータ回路3に
接続されトランス1の1次巻線を励磁するハーフブリッ
ジ回路4と、トランス1の2次側に設けられた整流回路
5と、整流回路5の後段に設けられ負荷6に接続された
平滑回路7と、絶縁回路8を介して出力電圧Voを監視
しこれに基づいてバックコンバータ回路3に含まれる第
1及び第2のメインスイッチ9、10のオン/オフを制
御するとともに、ハーフブリッジ回路4に含まれる第3
及び第4のメインスイッチ11、12のオン/オフを制
御する制御回路13とを備える。
【0006】バックコンバータ回路3は、第1及び第2
のメインスイッチ9、10の他にインダクタ14を備え
ており、ハーフブリッジ回路4は、第3及び第4のメイ
ンスイッチ11、12の他に、バックコンバータ回路3
の出力端間に直列に接続された第1及び第2の入力コン
デンサ15、16を備え、第3及び第4のメインスイッ
チ11、12の節点と第1及び第2の入力コンデンサ1
5、16の節点との間に、トランス1の1次巻線が接続
されている。また、整流回路5は、第1及び第2のダイ
オード17、18からなり、平滑回路7は、平滑用イン
ダクタ19及び平滑用コンデンサ20からなる。これら
整流回路5と平滑回路7は、出力回路を構成している。
【0007】このような構成において、バックコンバー
タ回路3に含まれる第1及び第2のメインスイッチ9、
10は、制御回路13による制御のもと所定のデッドタ
イムをはさんで交互にオンし、これによって、バックコ
ンバータ回路3の出力端間には、入力電圧Vin1及び
第1及び第2のメインスイッチ9、10のデューティに
より決まる一定の内部電圧Vin2が現れる。一方、ハ
ーフブリッジ回路4に含まれる第3及び第4のメインス
イッチ11、12は、制御回路13による制御のもと、
いずれもある決まった量のデューティにて交互にオン/
オフする。これにより、負荷6の両端には、内部電圧V
in2及びトランス1の巻数比により決まる一定の出力
電圧Voが与えられる。
【0008】図10は、従来のスイッチング電源装置の
動作波形図である。
【0009】図10に示されるように、ハーフブリッジ
回路4に含まれる第3及び第4のメインスイッチ11、
12の導通期間が等しい場合、出力電圧Voに現れるリ
ップルは小さく抑えられ、また、トランス1が偏励磁さ
れることもない。尚、図10において、Vgs11とは
制御回路13より第3のメインスイッチ11のゲート電
極に供給される制御パルスの電圧を意味し、Vgs12
とは制御回路13より第4のメインスイッチ12のゲー
ト電極に供給される制御パルスの電圧を意味する。ま
た、Vf17とは第1のダイオード17の両端間の電圧
を意味し、Vf18とは第2のダイオード18の両端間
の電圧を意味する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スイッチング電源装置において、ハーフブリッジ回路4
に含まれる第3及び第4のメインスイッチ11、12の
導通期間を完全に等しくすることは非常に困難である。
つまり、第3のメインスイッチ11と第4のメインスイ
ッチ12との間には僅かな特性の相違が不可避的に存在
するとともに、制御回路13においても第3及び第4の
メインスイッチ11、12のゲート電極に供給すべき制
御パルスVgs11、Vgs12の幅を完全に一致させ
ることは困難であり、このため、第3及び第4のメイン
スイッチ11、12の導通期間には差が生じてしまうこ
とがあった。
【0011】図11は、従来のスイッチング電源装置に
おいて第3及び第4のメインスイッチ11、12の導通
期間に差が生じている場合における動作波形図である。
【0012】図11に示されるように、第3及び第4の
メインスイッチ11、12の導通期間に差が生じると、
出力電圧Voに現れるリップルが大きくなり出力電圧V
oの品質が低下するとともに、トランス1が偏励磁を起
こすという問題が生じてしまう。
【0013】したがって、本発明の目的は、1次側のハ
ーフブリッジ回路の前段にバックコンバータ回路等の変
圧回路が備えられたスイッチング電源装置であって、出
力電圧Voに現れるリップルが抑制されるとともに、ト
ランスの偏励磁が防止されたスイッチング電源装置を提
供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
トランスと、前記トランスの1次側に設けられ、電源間
に直列に接続された第1及び第2の入力コンデンサ並び
に前記電源間に直列に接続された第1及び第2のスイッ
チを有するハーフブリッジ回路と、前記トランスの2次
側に設けられた出力回路と、前記第1及び第2の入力コ
ンデンサの中点電位に基づいて、前記第1のスイッチの
導通期間と前記第2のスイッチの導通期間との差を制御
する駆動回路とを備えるスイッチング電源装置によって
達成される。
【0015】本発明によれば、駆動回路により、第1及
び第2の入力コンデンサの中点電位に基づき第1のスイ
ッチの導通期間と第2のスイッチの導通期間との差が制
御されることから、出力回路の出力電圧に現れるリップ
ルが抑制されるとともに、トランスの偏励磁が防止され
る。
【0016】本発明の好ましい実施態様においては、前
記ハーフブリッジ回路の前段に設けられた変圧回路をさ
らに備え、これにより前記電源が前記変圧回路の出力よ
り取り出されている。
【0017】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記変圧回路がバックコンバータ回路である。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記駆動回路が、前記第1のスイッチの導通期間を
制御する第1の手段と、前記第2のスイッチの導通期間
を制御する第2の手段を含んでいる。
【0019】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の手段は前記中点電位が上昇するにしたが
って前記第1のスイッチの導通期間を短縮し、前記第2
の手段は前記中点電位が低下するにしたがって前記第2
のスイッチの導通期間を短縮する。
【0020】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の手段は前記中点電位が低下するにしたが
って前記第1のスイッチの導通期間を伸張し、前記第2
の手段は前記中点電位が上昇するにしたがって前記第2
のスイッチの導通期間を伸張する。
【0021】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1の手段が、一方のエッジに比べて他方のエ
ッジがなだらかである第1の制御電圧を生成する第1の
波形整形回路を含み、前記第2の手段が、前記他方のエ
ッジに比べて前記一方のエッジがなだらかである第2の
制御電圧を生成する第2の波形整形回路を含み、さら
に、前記第1の手段が、前記第1の制御電圧と前記中点
電位に連動する第3の制御電圧とを比較する第1の比較
手段を含み、前記第2の手段が、前記第2の制御電圧と
前記第3の制御電圧とを比較する第2の比較手段を含ん
でいる。
【0022】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1及び第2の波形整形回路は、いずれも所定
のデューティを有する制御信号に基づいて、前記第1及
び第2の制御電圧をそれぞれ生成する。
【0023】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記所定のデューティが約50%である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
るスイッチング電源装置30の回路図である。
【0026】図1に示されるように、本実施態様にかか
るスイッチング電源装置30は、従来のスイッチング電
源装置と同様、1次側回路としてバックコンバータ回路
とハーフブリッジ回路の直列回路を用いたスイッチング
電源装置であり、従来のスイッチング電源装置が備える
制御回路13の代わりに制御回路31が備えられるとと
もに、駆動回路32が追加されている点において異な
る。その他の構成については従来のスイッチング電源装
置と同様であるので、従来のスイッチング電源装置と同
じ構成要素については、図9と同じ符号を付し、その説
明を省略する。
【0027】制御回路31は、出力電圧Voに基づい
て、バックコンバータ回路3に含まれる第1及び第2の
メインスイッチ9、10のゲート電極に供給すべき制御
パルスVgs9、Vgs10を生成するとともに、デュ
ーティが50%に固定された制御信号Sを生成する。か
かる制御信号Sは、図1に示されるように駆動回路32
に供給されている。
【0028】駆動回路32には、制御信号Sの他に、第
1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点電位が与
えられており、これらに基づいて、ハーフブリッジ回路
4に含まれる第3及び第4のメインスイッチ11、12
のゲート電極に供給すべき制御パルスVgs11、Vg
s12を生成する。
【0029】図2は、駆動回路32の回路図である。
【0030】図2に示されるように、駆動回路32は、
制御信号Sを受けて第1の制御電圧V1を生成する第1
の波形整形回路34と、制御信号Sを受けて第2の制御
電圧V2を生成する第2の波形整形回路35と、基準電
圧Vrefと接地電位(GND)との間に直列に接続さ
れた抵抗36、37と、抵抗36及び37の中点と第1
及び第2の入力コンデンサ15、16の中点との間に接
続された抵抗38と、第1の制御電圧V1を非反転入力
端子(+)に受け、抵抗36及び37の中点の電圧であ
る第3の制御電圧V3を反転入力端子(−)に受けて制
御パルスVgs11を生成する第1のコンパレータ39
と、第2の制御電圧V2を反転入力端子(−)に受け、
第3の制御電圧V3を非反転入力端子(+)に受けて制
御パルスVgs12を生成する第2のコンパレータ40
とを備えている。
【0031】図3は、第1の波形整形回路34の回路図
である。
【0032】図3に示されるように、第1の波形整形回
路34は、第1の時定数回路を構成する抵抗41及びコ
ンデンサ42と、抵抗41に対して並列に接続されたダ
イオード43とを備えている。ダイオード43は、図3
に示されるように制御信号Sが供給される側がカソー
ド、第1の制御電圧V1を供給する側がアノードとなる
ように接続されている。これにより、第1の波形整形回
路34は、制御信号Sの立ち下がりを実質的になまらせ
ることなく、制御信号Sの立ち上がりをなまらせた波形
を有する第1の制御電圧V1を生成することができる。
【0033】図4は、第2の波形整形回路35の回路図
である。
【0034】図4に示されるように、第2の波形整形回
路35は、第2の時定数回路を構成する抵抗44及びコ
ンデンサ45と、抵抗44に対して並列に接続されたダ
イオード46とを備えている。ダイオード46は、図4
に示されるように制御信号Sが供給される側がアノー
ド、第2の制御電圧V2を供給する側がカソードとなる
ように接続されている。これにより、第2の波形整形回
路35は、制御信号Sの立ち上がりを実質的になまらせ
ることなく、制御信号Sの立ち下がりをなまらせた波形
を有する第2の制御電圧V2を生成することができる。
【0035】尚、本実施態様においては、第1の制御電
圧V1の高位側ピーク電圧と第2の制御電圧V2の高位
側ピーク電圧とは実質的に一致し、第1の制御電圧V1
の低位側ピーク電圧と第2の制御電圧V2の低位側ピー
ク電圧とは実質的に一致している。
【0036】また、第3の制御電圧V3は、基準電圧V
ref、抵抗36〜38の抵抗値及び第1及び第2の入
力コンデンサ15、16の中点電位によって決まり、本
実施態様においては、第1及び第2の入力コンデンサ1
5、16の中点電位が通常状態(1/2Vin2)であ
る場合に、第3の制御電圧V3が第1及び第2の制御電
圧V1、V2の高位側ピーク電圧と低位側ピーク電圧と
の中間電圧となるように、基準電圧Vref、抵抗36
〜38の抵抗値が設定される。具体的には、第3の制御
電圧V3は、第1及び第2の入力コンデンサ15、16
の中点電位が通常状態(1/2Vin2)である場合
に、第1及び第2の制御電圧V1、V2の高位側ピーク
電圧と低位側ピーク電圧との中間電圧となり、第1及び
第2の入力コンデンサ15、16の中点電位が通常状態
よりも上昇した場合には第3の制御電圧V3もこれに連
動して上昇し、逆に、第1及び第2の入力コンデンサ1
5、16の中点電位が通常状態よりも低下した場合には
第3の制御電圧V3もこれに連動して低下する。
【0037】図5は、本実施態様にかかるスイッチング
電源装置30の動作波形図である。
【0038】図5に示されるように、第1及び第2の入
力コンデンサ15、16の中点電位が通常状態(1/2
Vin2)であり、このため第3の制御電圧V3が第1
及び第2の制御電圧V1、V2の高位側ピーク電圧と低
位側ピーク電圧との中間電圧となっている場合には、第
1のコンパレータ39により生成される制御パルスVg
s11のパルス幅と、第2のコンパレータ40により生
成される制御パルスVgs12のパルス幅とは実質的に
一致し、且つ、これら制御パルスVgs11とVgs1
2との間には、第1及び2の時定数回路の時定数によっ
て決まる所定のデッドタイムが挿入される。これによ
り、ハーフブリッジ回路4に含まれる第3及び第4のメ
インスイッチ11、12のゲート電極には、それぞれパ
ルス幅の等しい制御パルスVgs11とVgs12が印
加されることになる。
【0039】この場合、第3及び第4のメインスイッチ
11、12の特性が一致していれば、第3及び第4のメ
インスイッチ11、12の導通期間は等しくなるが、両
者に特性の相違が存在すれば、これらの導通期間には差
が生じてしまう。かかる導通期間の差は、第1及び第2
の入力コンデンサ15、16の中点電位を変動させる。
すなわち、第3のメインスイッチ11の導通期間が第4
のメインスイッチ12の導通期間よりも僅かに長ければ
第1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点電位は
上昇し、逆に、第4のメインスイッチ12の導通期間が
第3のメインスイッチ11の導通期間よりも僅かに長け
れば第1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点電
位は低下する。かかる中点電位の変動は、上述のとおり
第3の制御電圧V3の変動となって現れるので、第3の
メインスイッチ11の導通期間が第4のメインスイッチ
12の導通期間よりも僅かに長ければ第3の制御電圧V
3は徐々に上昇し、逆に、第4のメインスイッチ12の
導通期間が第3のメインスイッチ11の導通期間よりも
僅かに長ければ第3の制御電圧V3は徐々に低下するこ
とになる。
【0040】図6は、第3の制御電圧V3が上昇した場
合におけるスイッチング電源装置30の動作波形図であ
る。
【0041】図6に示されるように、第3の制御電圧V
3が上昇し、これが第1及び第2の制御電圧V1、V2
の高位側ピーク電圧と低位側ピーク電圧との中間電圧を
上回れば、第1のコンパレータ39により生成される制
御パルスVgs11のパルス幅は狭くなり、逆に、第2
のコンパレータ40により生成される制御パルスVgs
12のパルス幅は広くなる。これにより、ハーフブリッ
ジ回路4に含まれる第3のメインスイッチ11のゲート
電極には、通常状態よりもパルス幅の短い制御パルスV
gs11が印加され、第4のメインスイッチ12のゲー
ト電極には、通常状態よりもパルス幅の長い制御パルス
Vgs12が印加されることになる。このように、駆動
回路32は第3の制御電圧V3の上昇に応答して、制御
パルスVgs11のパルス幅を短縮し、制御パルスVg
s12のパルス幅を伸張するという制御を行う。この場
合、第3の制御電圧V3の上昇が大きいほど、制御パル
スVgs11のパルス幅は大きく短縮され、制御パルス
Vgs12のパルス幅は大きく伸張される。
【0042】かかる制御により、第1及び第2の入力コ
ンデンサ15、16の中点電位が上昇すると、第3のメ
インスイッチ11の導通期間が短縮される一方、第4の
メインスイッチ12の導通期間が伸張され、これにより
第1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点電位は
低下する。
【0043】図7は、第3の制御電圧V3が低下した場
合におけるスイッチング電源装置30の動作波形図であ
る。
【0044】図7に示されるように、第3の制御電圧V
3が低下し、これが第1及び第2の制御電圧V1、V2
の高位側ピーク電圧と低位側ピーク電圧との中間電圧を
下回れば、第1のコンパレータ39により生成される制
御パルスVgs11のパルス幅は広くなり、逆に、第2
のコンパレータ40により生成される制御パルスVgs
12のパルス幅は狭くなる。これにより、ハーフブリッ
ジ回路4に含まれる第3のメインスイッチ11のゲート
電極には、通常状態よりもパルス幅の長い制御パルスV
gs11が印加され、第4のメインスイッチ12のゲー
ト電極には、通常状態よりもパルス幅の短い制御パルス
Vgs12が印加されることになる。このように、駆動
回路32は第3の制御電圧V3の低下に応答して、制御
パルスVgs11のパルス幅を伸張し、制御パルスVg
s12のパルス幅を短縮するという制御を行う。この場
合、第3の制御電圧V3の低下が大きいほど、制御パル
スVgs11のパルス幅は大きく伸張され、制御パルス
Vgs12のパルス幅は大きく短縮される。
【0045】かかる制御により、第1及び第2の入力コ
ンデンサ15、16の中点電位が低下すると、第3のメ
インスイッチ11の導通期間が伸張される一方、第4の
メインスイッチ12の導通期間が短縮され、これにより
第1及び第2の入力コンデンサ15、16の中点電位は
上昇する。
【0046】このように、駆動回路32は、第1及び第
2の入力コンデンサ15、16の中点電位を監視するこ
とによって第3のメインスイッチ11の導通期間と第4
のメインスイッチ12の導通期間との差を間接的に検出
し、これに基づいてフィードバックをかけていることか
ら、最終的にこれらの導通期間は一致することになる。
【0047】以上説明したように、本実施態様によるス
イッチング電源装置30によれば、ハーフブリッジ回路
4を構成する第3のメインスイッチ11の特性と第4の
メインスイッチ12の特性とが相違していても、実際の
導通期間を互いに一致させることができるので、出力電
圧Voに現れるリップルが抑制されるとともに、トラン
ス1の偏励磁が効果的に防止される。
【0048】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0049】例えば、上記実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30おいては、トランス1の1次側回路とし
て、バックコンバータ回路3とハーフブリッジ回路4の
直列回路を用いているが、ハーフブリッジ回路4の前段
回路としてはバックコンバータ回路3に限定されず、フ
ォワードコンバータ回路等、他の種類の変圧回路を用い
ても構わない。
【0050】また、上記実施態様にかかるスイッチング
電源装置30おいては、トランス1の2次側回路とし
て、第1及び第2のダイオード17、18からなる整流
回路5を用いているが、本発明においてトランス1の2
次側回路には特に制限はなく、他の種類の回路、例え
ば、トランジスタを用いた同期整流型の整流回路を用い
ても構わない。
【0051】さらに、上記実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30おいては、第1及び第2の波形整形回路
34、35として図3及び図4に示した回路を用いた
が、図5〜図7に示した波形を有する第1及び第2の制
御電圧V1、V2を生成可能であれば、どのような回路
を用いても構わない。例えば、図8に示すように、駆動
回路32内に制御信号Sを受けるインバータ33を設
け、第2の波形整形回路35の代わりに、インバータ3
3の出力(反転S)を受ける第1の波形整形回路34と
同じ回路を用いても構わない。
【0052】また、第1の制御電圧V1の波形として
は、立ち下がりに比べて立ち上がりがなだらかであり、
第2の制御電圧V2の波形としては、立ち上がりに比べ
て立ち下がりがなだらかであれば、図5〜図7に示した
波形とは異なる波形であっても構わない。例えば、第1
の制御電圧V1の波形としては、立ち下がりに比べて立
ち上がりがなだらかである限り、立ち上がり波形が直線
的であっても良く、同様に、第2の制御電圧V2の波形
としては、立ち上がりに比べて立ち下がりがなだらかで
ある限り、立ち下がり波形が直線的であっても良い。
【0053】さらに、上記実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30おいては、第1及び第2の入力コンデン
サ15、16の中点電位に基づいて、第3のメインスイ
ッチ11の導通期間と第4のメインスイッチ12の導通
期間の両方を制御しているが、最終的に両者の導通期間
が一致するような制御である限り、これらの一方のみを
制御しても構わない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力電圧Voに現れるリップルが抑制されるとともに、
トランスの偏励磁が防止されたスイッチング電源装置を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30の回路図である。
【図2】駆動回路32の回路図である。
【図3】第1の波形整形回路34の回路図である。
【図4】第2の波形整形回路35の回路図である。
【図5】第3の制御電圧V3が通常状態である場合にお
けるスイッチング電源装置30の動作波形図である。
【図6】第3の制御電圧V3が上昇した場合におけるス
イッチング電源装置30の動作波形図である。
【図7】第3の制御電圧V3が低下した場合におけるス
イッチング電源装置30の動作波形図である。
【図8】駆動回路32の他の例を示す回路図である。
【図9】従来のスイッチング電源装置の回路図である。
【図10】従来のスイッチング電源装置の動作波形図で
ある。
【図11】従来のスイッチング電源装置において第3及
び第4のメインスイッチ11、12の導通期間に差が生
じている場合における動作波形図である。
【符号の説明】
1 トランス 2 入力電源 3 バックコンバータ回路 4 ハーフブリッジ回路 5 整流回路 6 負荷 7 平滑回路 8 絶縁回路 9 第1のメインスイッチ 10 第2のメインスイッチ 11 第3のメインスイッチ 12 第4のメインスイッチ 13 制御回路 14 インダクタ 15 第1の入力コンデンサ 16 第2の入力コンデンサ 17 第1のダイオード 18 第2のダイオード 19 平滑用インダクタ 20 平滑用コンデンサ 30 スイッチング電源装置 31 制御回路 32 駆動回路 33 インバータ 34 第1の波形整形回路 35 第2の波形整形回路 36〜38 抵抗 39 第1のコンパレータ 40 第2のコンパレータ 41 抵抗 42 コンデンサ 43 ダイオード 44 抵抗 45 コンデンサ 46 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 克彦 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA19 BB14 BB26 BB81 BB86 DD04 EE02 EE03 EE08 EE59 FD01 FG02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、前記トランスの1次側に設
    けられ、電源間に直列に接続された第1及び第2の入力
    コンデンサ並びに前記電源間に直列に接続された第1及
    び第2のスイッチを有するハーフブリッジ回路と、前記
    トランスの2次側に設けられた出力回路と、前記第1及
    び第2の入力コンデンサの中点電位に基づいて、前記第
    1のスイッチの導通期間と前記第2のスイッチの導通期
    間との差を制御する駆動回路とを備えるスイッチング電
    源装置。
  2. 【請求項2】 前記ハーフブリッジ回路の前段に設けら
    れた変圧回路をさらに備え、これにより前記電源が前記
    変圧回路の出力より取り出されていることを特徴とする
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記変圧回路がバックコンバータ回路で
    あることを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電
    源装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動回路が、前記第1のスイッチの
    導通期間を制御する第1の手段と、前記第2のスイッチ
    の導通期間を制御する第2の手段を含んでいることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッ
    チング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の手段は前記中点電位が上昇す
    るにしたがって前記第1のスイッチの導通期間を短縮
    し、前記第2の手段は前記中点電位が低下するにしたが
    って前記第2のスイッチの導通期間を短縮することを特
    徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の手段は前記中点電位が低下す
    るにしたがって前記第1のスイッチの導通期間を伸張
    し、前記第2の手段は前記中点電位が上昇するにしたが
    って前記第2のスイッチの導通期間を伸張することを特
    徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の手段が、一方のエッジに比べ
    て他方のエッジがなだらかである第1の制御電圧を生成
    する第1の波形整形回路を含み、前記第2の手段が、前
    記他方のエッジに比べて前記一方のエッジがなだらかで
    ある第2の制御電圧を生成する第2の波形整形回路を含
    み、さらに、前記第1の手段が、前記第1の制御電圧と
    前記中点電位に連動する第3の制御電圧とを比較する第
    1の比較手段を含み、前記第2の手段が、前記第2の制
    御電圧と前記第3の制御電圧とを比較する第2の比較手
    段を含んでいることを特徴とする請求項6に記載のスイ
    ッチング電源装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の波形整形回路は、い
    ずれも所定のデューティを有する制御信号に基づいて、
    前記第1及び第2の制御電圧をそれぞれ生成することを
    特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 【請求項9】 前記所定のデューティが約50%である
    ことを特徴とする請求項8に記載のスイッチング電源装
    置。
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