JP2003219642A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2003219642A JP2002013946A JP2002013946A JP2003219642A JP 2003219642 A JP2003219642 A JP 2003219642A JP 2002013946 A JP2002013946 A JP 2002013946A JP 2002013946 A JP2002013946 A JP 2002013946A JP 2003219642 A JP2003219642 A JP 2003219642A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源装置の電源起動時に発生す
るオーバシュートを確実に防止する。 【解決手段】 トランスにより1次巻線側と2次巻線側
とが絶縁され、フィードバックにフォトカプラが用いら
れた絶縁型のスイッチング電源装置であって、出力電圧
が所定の電圧に達する前にフォトカプラを動作させる補
助回路5cを設ける。この補助回路5cはトランスの2
次巻線側の電圧で駆動する。補助回路5cは、電源起動
時から所定の期間だけ、トランスの2次巻線側の電圧で
生成した出力電圧Voの2倍程度の補助電源電圧VHを
出力し、実際の出力電圧Voよりも早くコンパレータ4
aに帰還をかけて出力電圧Voのオーバシュートを防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、起動時の出力電圧
のオーバーシュートを防止する回路を有するスイッチン
グ電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの電子システムなどに
用いられ、効率よく、かつ安定した電圧を供給するスイ
ッチング電源装置の1つとして、前段に降圧コンバー
タ、後段にハーフブリッジコンバータなどを組み合わせ
た、いわゆる2ステージコンバータが提案されている。
【0003】降圧コンバータは、入力電圧をある電圧レ
ベルまで降圧する。ハーフブリッジコンバータは、第1
および第2のスイッチ素子が一定のデューティーでオン
・オフするハーフブリッジ回路によってトランスの1次
巻線を励磁して2次巻線に発生する電圧を整流・平滑し
て直流電圧を生成する。
【0004】このような構成のスイッチング電源装置に
おいて、電源起動時に、ノイズの発生、回路素子への電
流、電圧ストレスなどを防止し、出力電圧をスムーズに
出力する、いわゆるソフトスタート回路を有しているも
のがある。
【0005】帰還回路は、誤差増幅器およびフォトカプ
ラなどから構成されている。通常動作時、誤差増幅器
は、基準電圧と出力電圧を抵抗分圧した分圧電圧とを比
較し、フォトカプラの電流を制御するが、電源起動時
で、出力電圧が設定電圧よりかなり低い場合は、フォト
カプラはOFFになっている。
【0006】このフォトカプラがOFFの期間におい
て、降圧コンバータのスイッチ素子を駆動するPWM駆
動回路は、ソフトスタート用信号に基づいてPWM波形
を生成する。
【0007】このソフトスタート用信号は、コンデンサ
に定電流で充電されて生じる電圧である。駆動制御回路
のOUTはソフトスタート用信号の電圧レベルが高くな
るに伴い、出力電圧が上昇するようなパルスを出力す
る。
【0008】そして、出力電圧がある設定電圧レベル以
上になると、誤差増幅器の出力が反転してフォトカプラ
がONとなり、ソフトスタート用信号から、通常のフィ
ードバックレベル信号に基づくPWM波形の生成に切り
換えられる。
【0009】これにより、スイッチング電源装置の出力
電圧が徐々に所定の電圧レベルまで上がるように制御し
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したスイッチング
電源装置のソフトスタートの制御技術では、ソフトスタ
ート用信号から、フィードバックレベル信号に切り替わ
る際に、誤差増幅器やフォトカプラなどの応答遅れなど
が生じてしまうことにより、出力電圧のオーバシュート
が発生し、定格電圧を超えた電圧が出力されてしまうと
いう問題がある。
【0011】そこで、本発明は、電源起動時に発生する
オーバシュートを確実に防止することのできるスイッチ
ング電源装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るスイッチング電源装置は、トランスに
より1次巻線側と2次巻線側とが絶縁され、フィードバ
ックにフォトカプラが用いられた絶縁型のスイッチング
電源装置であって、出力電圧が所定の電圧に達する前に
フォトカプラを動作させる補助回路を設けたことを特徴
とする。
【0013】このような発明によれば、電源起動時にお
ける出力電圧のオーバシュートをなくすことができ、安
定したスイッチング電源を供給することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付
図面において同一の部材には同一の符号を付しており、
また、重複した説明は省略されている。なお、発明の実
施の形態は、本発明が実施される特に有用な形態として
のものであり、本発明がその実施の形態に限定されるも
のではない。
【0015】図1は本発明の一実施の形態によるスイッ
チング電源装置の回路図、図2は図1のスイッチング電
源装置における各部の電圧波形を示したタイミングチャ
ート、図3は従来技術の回路図、図4は図3のスイッチ
ング電源装置における各部の電圧波形を示したタイミン
グチャート、図5は本発明の他の実施形態によるスイッ
チング電源装置の回路図である。
【0016】本実施形態において、スイッチング電源装
置1は、降圧コンバータ(第2のコンバータ)2、ハー
フブリッジコンバータ(第1のコンバータ)3、駆動制
御回路4、および帰還制御回路5から構成されている。
【0017】降圧コンバータ2は、入力電源の電圧Vi
nをある電圧レベルに降圧して出力する。この降圧コン
バータ2は、スイッチ素子(第3のスイッチ素子)6、
ダイオード7、およびインダクタ9から構成されてい
る。
【0018】ハーフブリッジコンバータ3は、降圧コン
バータ2が生成した電圧をある電圧レベルの直流電圧に
変換して出力電圧Voを出力して負荷に供給する。
【0019】また、ハーフブリッジコンバータ3は、ス
イッチ素子(第1のスイッチ素子10、第2のスイッチ
素子11)、コンデンサ12〜14、トランス15、ダ
イオード16,17、およびインダクタ19から構成さ
れている。
【0020】スイッチ素子6,10,11は、たとえ
ば、MOS−FETなどのトランジスタからなる。スイ
ッチ素子6は、駆動制御回路4が生成する駆動制御信号
OUTによってON/OFF動作が制御されている。
【0021】駆動制御回路4にはコンパレータ4aなど
が設けられており、たとえば、IC(Integrat
ed Circuit)などの1パッケージの半導体集
積回路装置からなり、駆動制御信号OUTとしてPWM
(Pulse WidthModulation)信号
を生成する。
【0022】スイッチ素子10,11においても同様
に、駆動制御回路4が生成した制御信号(上記OUTと
は異なる)によってON/OFF動作がそれぞれ制御さ
れている。
【0023】スイッチ素子6の一方の接続部には入力電
源Vinが接続されており、スイッチ素子6の他方の接
続部には、還流用整流素子であるダイオード7のカソー
ド、および平滑用のインダクタ9の一方の接続部がそれ
ぞれ接続されている。
【0024】インダクタ9の他方の接続部には、コンデ
ンサ12の一方の接続部、およびスイッチ素子10の一
方の接続部がそれぞれ接続されている。このスイッチ素
子10の他方の接続部には、トランス15の1次巻線側
の一方の入力部、ならびにスイッチ素子11の一方の接
続部がそれぞれ接続されている。
【0025】また、コンデンサ12の他方の接続部に
は、コンデンサ13の一方の接続部、およびトランス1
5の1次巻線側の他方の入力部が接続されている。これ
により、ハーフブリッジ型回路が構成されている。
【0026】ダイオード7のアノード、スイッチ素子1
1の他方の接続部、ならびにコンデンサ13の他方の接
続部には、基準電位(GND)がそれぞれ接続されてい
る。
【0027】スイッチ素子6の制御端子(ゲート)に
は、駆動制御回路4から出力される駆動制御信号OUT
が入力されるように接続されており、スイッチ素子1
0,11の制御端子(ゲート)には、同じく駆動制御回
路4から出力される制御信号が入力されるようにそれぞ
れ接続されている。
【0028】また、コンパレータ4aの負側(−)入力
端子には、コンデンサ4bの一方の接続部が接続されお
り、コンパレータ4aの一方の正側(+)入力端子に
は、コンデンサ4cの一方の接続部、および基準電圧V
REF が接続されている。コンデンサ4b,4cの他
方の接続部には、基準電位(GND)がそれぞれ接続さ
れている。
【0029】コンデンサ4bは、ある間隔で定期的に充
放電されており、のこぎり波の信号(第3の比較信号)
CTを生成している。コンデンサ4cは、基準電圧V
REFから定電流充電され、その電圧をソフトスタート
用信号(第1の比較信号)SSとして生成している。
【0030】トランス15の2次巻線側の一方の端子に
は、ダイオード16のカソードが接続されており、トラ
ンス15の2次巻線側の他方の端子には、ダイオード1
7のカソードが接続されている。ダイオード16のアノ
ードには、ダイオード17のアノード、およびコンデン
サ14の他方の接続部が接続されている。
【0031】トランス15の2次巻線側のセンタタップ
には、インダクタ19の一方の接続部が接続されてい
る。このインダクタ19の他方の接続部には、コンデン
サ14の一方の接続部が接続されている。
【0032】そして、コンデンサ14の両接続部から、
スイッチング電源装置1の出力電圧Voが出力される。
【0033】さらに、帰還制御回路5は、補助電源部5
a、フォトダイオード部5b、および補助回路5cから
構成されている。補助電源部5aは、ダイオード20,
21、ならびにコンデンサ22からなり、後述するよう
な補助電源電圧VHを生成する。
【0034】フォトダイオード部5bは、フォトカプラ
の発光側であるフォトダイオード23a、誤差増幅器2
4および抵抗25〜28から構成されており、補助回路
5cは、コンデンサ29、ダイオード30および抵抗3
2から構成されている。
【0035】抵抗25の一方の接続部には、基準電圧V
REF が供給されている。また、VREF 端子とコン
パレータ4aの一つの正側(+)入力端子の間には、V
EF 端子から一定の電流を供給する定電流回路40
が接続されている。抵抗25の他方の接続部には、フォ
トカプラの受光側であるフォトトランジスタ23bのコ
レクタ、およびコンパレータ4aの他方の正側(+)入
力端子にそれぞれ接続されている。フォトトランジスタ
23bのエミッタは、基準電位(GND)に接続されて
いる。
【0036】抵抗25の他方の接続部から出力される電
圧が、駆動制御回路4のフィードバック用信号(第2の
比較信号)FBとして入力される。
【0037】さらに、ダイオード20,21のアノード
には、ダイオード16,17のカソードがそれぞれ接続
されており、これらダイオード20,21のカソード電
圧が、補助電源電圧VHとなる。
【0038】この補助電源電圧VHは、コンデンサ2
2,29の一方の接続部、抵抗26の一方の接続部、お
よび誤差増幅器24の電源入力部にそれぞれ供給されて
いる。抵抗26の他方の接続部には、フォトダイオード
23aのアノードが接続されており、フォトダイオード
23aのカソードには、誤差増幅器24の出力部が接続
されている。
【0039】抵抗27,28は、出力電圧Vo間に直列
接続されている。これら抵抗27,28によって分圧さ
れた分圧電圧が誤差増幅器24の負側(−)入力端子に
入力されるように接続されており、この誤差増幅器24
の正側(+)入力端子には、基準電圧VREF1が入力
されるように接続されている。
【0040】コンデンサ29の他方の接続部と抵抗32
の一方の接続部には、つまりコンデンサ29と抵抗32
との中点には、ダイオード30のアノードが接続されて
いる。ダイオード30のカソードは抵抗27および抵抗
28の中点に接続されるとともに誤差増幅器24の負側
(−)入力端子が接続されている。
【0041】誤差増幅器24は、負側(−)入力端子に
入力される電圧と基準電圧VREF とを比較し、負側
(−)入力端子に入力される電圧が基準電圧VREF1
よりも高くなるとLowレベル出力となり、フォトダイ
オード23aの電流を制御する。
【0042】また、コンデンサ22の他方の接続部およ
び抵抗32の他方の接続部には、出力電圧Vo(−)が
接続されている。
【0043】次に、本実施の形態によるスイッチング電
源装置1の起動時の動作について、図1、および図2の
信号タイミングチャートを用いて説明する。
【0044】図2において、上方から下方にかけては、
コンパレータ4aに入力されるフィードバック用信号F
B、信号CT、ソフトスタート用信号SS、コンパレー
タ4aから出力される駆動制御信号OUT、およびスイ
ッチング電源装置1から出力される出力電圧Voの信号
タイミングをそれぞれ示している。
【0045】まず、スイッチング電源装置1が起動され
ると、信号CTが出力される。その後、コンデンサ4c
が基準電圧VREF によって定電流充電され、ソフト
スタート用信号SSの電圧が徐々に上昇する。
【0046】このとき、出力電圧Voは、出力されてい
ないので、補助電源電圧VHには電圧が発生していな
く、誤差増幅器24は動作せず、フィードバック用信号
FBも基準電圧VREF レベルとなっている。
【0047】よって、コンパレータ4aは、信号CTと
ソフトスタート用信号SSとを比較し、信号CTの電圧
レベルがソフトスタート用信号SSよりも低い期間だ
け、駆動制御信号OUTを出力し、スイッチ素子6を駆
動させる。
【0048】降圧コンバータ2はこのスイッチ素子6の
ON/OFFによって駆動されるので、コンデンサ1
2,13(コンデンサ12およびコンデンサ13は同じ
容量)の電圧は徐々に上昇する。
【0049】スイッチ素子10,11は、駆動制御回路
4から出力される制御信号(前記OUTとは異なる)に
よって交互に一定のデューティでON/OFFする。
【0050】スイッチ素子10がONすると、トランス
15の1次巻線側に降圧コンバータによって降圧された
電圧レベルの1/2の電圧が印加され、この電圧がトラ
ンス15の巻数比に比例した2次側電圧に変換され、2
次側電流がダイオード17とインダクタ19を介してコ
ンデンサ14に流れる。
【0051】また、スイッチ素子10がOFFし、スイ
ッチ素子11がONした際には、トランス15の1次巻
線側に逆方向の電圧が印加される。よって、トランス1
5の2次巻線側では、ダイオード16とインダクタ19
を介してコンデンサ14に電流が流れる。これに伴い、
出力電圧Voは、徐々に電圧レベルが上昇する。また、
同様に補助電源電圧VHも徐々に電圧が上昇し、誤差増
幅器24は動作状態となる。この時、誤差増幅器24の
出力はHigh出力となっており、引き続き、フィード
バック用信号FBは基準電圧VREF レベルとなって
いる。
【0052】出力電圧Voは抵抗27および抵抗28に
印加されるので、出力電圧Vo/(抵抗27の抵抗値+
抵抗28の抵抗値)で求められる電流(以下、この電流
を「第1の電流」という。)が流れる。
【0053】さらに、ダイオード20,21は、ダイオ
ード16,17のカソード、すなわちトランス15の2
次巻線側の両方の端子にそれぞれ接続されているので、
補助電源部5aでは出力電圧Voの約2倍程度(2V
o)の補助電源電圧VHが生成されることになる。ダイ
オード20,21から出力された補助電源電圧VHは、
コンデンサ22によって平滑される。
【0054】そして、この補助電源電圧VHからコンデ
ンサ29を充電する電流が、ダイオード30から抵抗2
8に至る経路、および抵抗32の経路を流れる(以下、
この電流を「第2の電流」という。)。
【0055】ここで、起動時にはコンデンサ29に電荷
が充電されていないので、前述した第1の電流と第2の
電流との和が抵抗28を流れる。したがって、第1の電
流のみが抵抗28を流れるときよりも急峻な傾きの電圧
信号Vsが誤差増幅器24の負側(−)入力端子に入力
される。
【0056】誤差増幅器24は、入力された電圧信号V
sと基準電圧VREF1とを比較する。このとき、起動
時における電圧信号Vsの傾きは急峻になっているの
で、当該電圧信号Vsは、第1の電流のみが抵抗28を
流れるときよりも早く基準電圧VREF1に到達する。
そして、基準電圧VREF1に到達したならば、誤差増
幅器24の出力が反転してLow出力となり、フォトカ
プラが駆動される。これによって、誤差増幅器24とフ
ォトカプラとの動作遅延時間TDだけ遅れてフィードバ
ック用信号FBの電圧レベルが立ち下がりを開始する。
【0057】一方、ソフトスタート用信号SSはコンデ
ンサ4cが充電されるにしたがって電圧レベルが上昇す
るので、当該ソフトスタート用信号SSの電圧レベルが
フィードバック用信号FBの電圧レベルよりも大きくな
ると、コンパレータ4aは、フィードバック用信号FB
と信号CTとに基づいて駆動制御信号OUTを生成する
ことになる。
【0058】このように、起動時には第1および第2の
電流が流れることにより、第1の電流のみが流れるとき
よりも早く電圧信号Vsが基準電圧VREF1に到達し
て誤差増幅器24の出力がLowになり、フィードバッ
ク用信号FBを立ち下げることができるので、スイッチ
ング電源装置1は、出力電圧Voがオーバシュートとな
る前に電源起動時のソフトスタート制御から通常の制御
動作に移行することになる。
【0059】なお、コンデンサ29の充電が完了すると
第1の電流のみが流れるが、ダイオード30があるた
め、この第1の電流は抵抗32には流入しない。したが
って、コンデンサ29、抵抗32およびダイオード30
からなる補助回路5cは、スイッチング電源装置1の起
動時のみ作動する。
【0060】従来技術のスイッチング電源装置50の動
作について説明する。
【0061】スイッチング電源装置50は、図3に示す
ように、絶縁型電源回路51、1次制御回路52、およ
び帰還回路53から構成されている。絶縁型電源回路5
1は、図1の降圧コンバータ2ならびにハーフブリッジ
コンバータ3などと同様の回路構成からなるので説明は
省略する。
【0062】また、1次制御回路52は、コンパレータ
54、コンデンサ55,56からなり、降圧コンバータ
のスイッチ素子のON/OFF制御を行う。帰還回路5
3は、フォトカプラの発光部側であるフォトダイオード
57a、誤差増幅器58、抵抗59〜62から構成され
ている。
【0063】コンパレータ54の負側(−)入力端子に
は、コンデンサ55の一方の接続部が接続されている。
また、基準電圧VREF20 の端子とコンパレータ5
4の一つの正側(+)入力端子の間には、基準電圧V
REF20 から一定の電流を供給する定電流回路41
が接続されている。コンパレータ54の他方の正側
(+)入力端子には、基準電圧VREF20 、および
コンデンサ56の一方の接続部が接続されている。これ
らコンデンサ55,56の他方の接続部には、基準電位
(GND)がそれぞれ接続されている。
【0064】コンデンサ55は、のこぎり波の信号CT
を生成し、コンデンサ56は、ソフトスタート用信号S
Sを生成する。コンパレータ54の他方の正側(+)入
力端子には、フォトカプラの受光部側であるフォトトラ
ンジスタ57bのコレクタが接続されている。
【0065】抵抗59の一方の接続部には基準電圧V
REF20 が接続されており、抵抗59の他方の接続
部には、同様にフォトトランジスタ57bのコレクタが
接続されている。
【0066】抵抗60の一方の接続部、および誤差増幅
器58には、補助電圧源70が供給されている。抵抗6
0の他方の接続部には、フォトダイオード57aのアノ
ードが接続されており、フォトダイオード57aのカソ
ードには、誤差増幅器58の出力端子が接続されてい
る。
【0067】抵抗61,62は、スイッチング電源装置
50の出力電圧Vo間に直列接続されており、これら抵
抗61,62の中間ノードには、誤差増幅器58の負側
入力端子が接続されている。誤差増幅器58の正側入力
端子には、基準電圧VREF 10 が接続されている。
【0068】また、図4は、スイッチング電源装置50
における各部の動作信号のタイミングチャートであり、
上方から下方にかけて、コンパレータ54に入力される
フィードバック用信号FB、信号CT、ソフトスタート
用信号SS、コンパレータ54から出力されるスイッチ
素子の駆動信号、およびスイッチング電源装置50から
出力される出力電圧Voの信号タイミングをそれぞれ示
している。
【0069】スイッチング電源装置50が起動されると
信号CTが出力され、コンデンサ56が基準電圧V
REF20 によって定電流充電され、ソフトスタート
用信号SSの電圧が徐々に上昇する。
【0070】コンパレータ54は、信号CTとソフトス
タート用信号SSとを比較し、信号CTの電圧レベルが
ソフトスタート用信号SSよりも低い期間だけ駆動信号
OUTを出力し、降圧コンバータのスイッチ素子をON
させる。これにより、出力電圧Voは徐々に上昇する。
誤差増幅器58には、出力電圧Voが抵抗61,62に
よって分圧された電圧と基準電圧VREF10 とがそ
れぞれ入力されて比較されるので、出力電圧Voがある
電圧に達すると誤差増幅器58の出力が反転してLow
出力となる。すると、補助電圧源70からフォトダイオ
ード57aに電流が流れ、フォトトランジスタ57bが
ONになる。
【0071】したがって、フォトダイオード57aに電
流が流れ始め、これに呼応してフォトトランジスタ57
bがONになるまでには、若干の動作遅延時間TDが発
生する。そして、ここからフィードバック用信号FBが
立ち下がりを開始する。
【0072】図4に示すように、フィードバック用信号
FBの立ち下がり直後は、このフィードバック用信号F
Bの方がソフトスタート用信号SSよりも電圧レベルが
高いので、フィードバック用信号FBの電圧レベルは駆
動制御信号OUTの生成に反映されない。
【0073】このために、出力電圧Voにオーバシュー
トが発生してしまい、スイッチング電源装置50の信頼
性を損ねてしまう恐れがある。
【0074】これに対し、図1に示すスイッチング電源
装置1によれば、電源起動時のソフトスタート制御時に
おいて、出力電圧Voの2倍程度の電圧レベルの補助電
源電圧VHによって帰還制御を行うので、フィードバッ
ク遅れによる出力電圧Voのオーバシュートを防止で
き、スイッチング電源装置1の信頼性を向上することが
できる。
【0075】また、本実施の形態では、補助電源部5a
が生成した補助電源電圧VHを補助回路5cに供給する
構成としたが、出力電圧Voの電圧レベルが大きい場合
には、図5に示すように、補助回路5cに供給する電圧
を出力電圧Voから取るようにしてもよい。
【0076】この場合、スイッチング電源装置1aの回
路接続は、補助回路5cのコンデンサ29が出力電圧V
oを出力する一方の出力端子に接続されている点だけが
異なっており、その他の回路構成については、図1のス
イッチング電源装置1と同様である。
【0077】また、本実施の形態では、降圧コンバータ
とハーフブリッジコンバータとによってスイッチング電
源装置を構成した場合について記載したが、本発明は、
昇圧コンバータ、昇降圧コンバータ、プッシュプルコン
バータ、あるいはフルブリッジコンバータなどの他形式
のコンバータを備えたスイッチング電源装置に応用する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば以下の効果を奏することができる。 (1).スイッチング電源装置の電源起動時におけるフィー
ドバック遅れによる出力電圧のオーバシュートを確実に
防止することができる。 (2).これにより、スイッチング電源装置が生成する出力
電圧を安定して供給することができ、スイッチング電源
装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるスイッチング電源
装置の回路図である。
【図2】図1のスイッチング電源装置における各部の電
圧波形を示したタイミングチャートである。
【図3】従来のスイッチング電源装置の回路図である。
【図4】図3のスイッチング電源装置における各部の電
圧波形を示したタイミングチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態によるスイッチング電源
装置の回路図である。
【符号の説明】
1,1a スイッチング電源装置 2 降圧コンバータ(第2のコンバータ) 3 ハーフブリッジコンバータ(第1のコンバータ) 4 駆動制御回路 4a コンパレータ 4b,4c コンデンサ 5 帰還制御回路 5a 補助電源部 5b フォトダイオード部 5c 補助回路 6 スイッチ素子(第3のスイッチ素子) 7 ダイオード 9 インダクタ 10 スイッチ素子(第1のスイッチ素子) 11 スイッチ素子(第2のスイッチ素子) 12〜14 コンデンサ 15 トランス 16,17 ダイオード 19 インダクタ 20,21 ダイオード 22 コンデンサ 23a フォトダイオード 23b フォトトランジスタ 24 誤差増幅器 25〜28 抵抗 29 コンデンサ 30 ダイオード 32 抵抗 40 定電流回路 41 定電流回路 50 スイッチング電源装置 51 絶縁型電源回路 52 1次制御回路 53 帰還回路 54 コンパレータ 55,56 コンデンサ 57a フォトダイオード 57b フォトトランジスタ 58 誤差増幅器 59〜62 抵抗 70 補助電圧源 CT 信号(第3の比較信号) FB フィードバック用信号(第2の比較信号) OUT 駆動制御信号 SS ソフトスタート用信号(第1の比較信号) TD 動作遅延時間 VH 補助電源電圧 Vin 入力電源 Vo 出力電圧 VREF 基準電圧 VREF1 基準電圧 VREF10 基準電圧 VREF20 基準電圧 Vs 電圧信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正人 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 BB26 EE59 FD01 FF19 FG25 XC14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスにより1次巻線側と2次巻線側
    とが絶縁され、フィードバックにフォトカプラが用いら
    れた絶縁型のスイッチング電源装置であって、 出力電圧が所定の電圧に達する前に前記フォトカプラを
    動作させる補助回路を設けたことを特徴とするスイッチ
    ング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記トランスの2次巻線側の電圧、また
    は出力電圧で前記補助回路を駆動することを特徴とする
    請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトカプラの発光側であるフォト
    ダイオード、出力電圧に直列接続された2つの抵抗、お
    よび前記フォトダイオードのカソードが出力に接続され
    ている、基準電圧と前記2つの抵抗による分圧電圧とを
    比較する誤差増幅器を有することを特徴とする請求項1
    または2記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記補助回路は、前記トランスの2次巻
    線側または出力電圧に直列接続されたコンデンサおよび
    抵抗と、前記コンデンサと前記抵抗との中点にアノード
    が接続されるとともに前記誤差増幅器の入力に接続され
    た前記2つの抵抗の中点にカソードが接続されたダイオ
    ードとを備えたことを特徴とする請求項3記載のスイッ
    チング電源装置。
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