JP2003088013A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2003088013A
JP2003088013A JP2001278949A JP2001278949A JP2003088013A JP 2003088013 A JP2003088013 A JP 2003088013A JP 2001278949 A JP2001278949 A JP 2001278949A JP 2001278949 A JP2001278949 A JP 2001278949A JP 2003088013 A JP2003088013 A JP 2003088013A
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peripheral surface
electric machine
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segment
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JP2001278949A
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Masakazu Kobayashi
正和 小林
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気的な効率低下を伴わずに、コギングトル
クによる振動騒音を低減する。 【解決手段】 固定子鉄心20が、各突極部22毎に分
割した12個のセグメント25から構成されており、薄
肉円筒状の中間リング26を焼きばめにより固定子鉄心
20の外周に嵌合することで、セグメント25同士が固
定保持されている。中間リング26の突起28とケーシ
ング4の溝29とからなる支持部31が各セグメント2
5に対応する位置に設けられており、これ以外の部分で
は、中間リング26外周面とケーシング4内周面との間
に微小な間隙27が確保されている。この間隙27に
は、常に冷却用オイルの一部が流れる。コギングトルク
により各セグメント25が支持部31を支点として揺動
しようとすると、油膜スクイズダンパ作用が生じ、振動
が減衰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機や発電機
となる永久磁石型の回転電機、特に、固定子として、周
方向に分割された多数のセグメントを隣接配置して円環
状とした分割固定子型の回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】固定子鉄心を周方向に複数個のセグメン
トに分割し、かつそれぞれのセグメントの磁極に固定子
巻き線を集中的に配置したいわゆる分割コア集中巻き固
定子は、これまで大型回転電機の分野で使用されてきた
分布巻き固定子に比較して、エンド部の構成が単純化さ
れるため回転電機の体格が小さくなり、またコイルの数
が少なくなって構成が単純になる、等の利点がある。
【0003】しかしながら、このような分割コア集中巻
き固定子と永久磁石回転子とを組み合わせた回転電機に
おいては、回転子における永久磁石の極数Pと固定子の
磁極数Mとの最小公倍数の振動数を持つコギングトルク
が比較的大きく発生し、振動や騒音の原因となる、とい
う問題がある。特に、固定子鉄心を構成する複数個のセ
グメントは、一般に外周側から保持されているに過ぎ
ず、互いに溶接等で固定されていないので、コギングト
ルクに起因する振動騒音が顕著となる。
【0004】このコギングトルクの大きさは、永久磁石
の極数Pと固定子の磁極数Mとの最小公倍数に反比例す
るため、例えば固定子の磁極数Mを見かけ上増やすこと
で小さくすることが可能である。このような観点から、
例えば特開平10−75556号公報に開示されている
ように、固定子の磁極の空隙面に補助溝を設け、この補
助溝を空隙部として作用させることで、見かけ上の磁極
数Mを倍にするようにした方法が知られている。
【0005】また、永久磁石回転子を用いる回転電機に
おけるコギングトルクを減少させるために、回転子をス
キュー構造とすることも知られている。例えば特開平5
−199685号公報には、回転子の永久磁石を、該回
転子の軸方向に複数個に分割し、これらの分割した永久
磁石片を一定角度ずつ階段状にずらした形で回転子表面
に取り付けた構成が開示されている。このような構成に
よれば、回転子の磁極の位相が軸方向の各部で僅かずつ
異なるので、コギングトルクが抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の構成では、いずれも磁気的にコギングトルクを
小さくすることができる反面、これに伴って、必ず効率
が低下し、例えば電動機としての発生トルクが低下して
しまう。
【0007】この発明は、発生トルクの低下を伴わず
に、コギングトルクによる騒音振動を機械的に低減する
ようにした回転電機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1のよ
うに、環状をなすヨーク部の内周側に複数の突極部が設
けられてなる固定子鉄心を、1つ以上の突極部をそれぞ
れ含む周方向に並んだ複数個のセグメントに分割して構
成し、かつ上記突極部に通電相に対応して巻き線を施し
た固定子と、永久磁石を備えた回転子と、上記固定子の
外周面を囲む円筒状のケーシングと、を備えてなる回転
電機において、上記固定子と上記ケーシングとの間に、
薄い流体層が設けられていることを特徴としている。上
記流体層は、適宜な粘性の流体、例えば冷却用のオイル
の薄い層からなり、これにより、いわゆる油膜スクイズ
ダンパ作用が得られる。従って、コギングトルクによる
各セグメントの振動が抑制される。
【0009】より具体的な請求項2の発明においては、
各セグメントは、その周方向の一部で上記ケーシングの
内周面に支持されており、この支持部を除く周方向の範
囲では、上記ヨーク部外周面と上記ケーシング内周面と
の間に、上記流体層となる微小間隙が設けられているこ
とを特徴としている。
【0010】さらに請求項3の発明では、各セグメント
がそれぞれ1つの突極部を有し、この突極部に対応する
周方向の位置に、上記支持部が配置されている。
【0011】このような構成では、各セグメントは、コ
ギングトルクを受けると、その周方向の一部に設けられ
たケーシングに対する支持部を支点として周方向へ揺動
しようとする。従って、この支持部から最も離れたセグ
メント端部においてヨーク部外周面とケーシング内周面
との間の微小間隙の厚さが大きく変化しようとし、油膜
スクイズダンパ作用が強く得られる。これにより、各セ
グメントはその振動が効果的に抑制される。
【0012】また、請求項4に係る回転電機は、請求項
1記載のものにおいて、上記固定子鉄心の外周面に密接
して各セグメントを円環状に並んだ状態に固定保持する
薄肉円筒状の中間リングをさらに備え、この中間リング
と上記ケーシングとの間に上記流体層が設けられてい
る。
【0013】このものでは、円筒状の中間リングが、例
えば焼きばめによって円環状に並べたセグメントの外周
にはめられ、これによって各セグメントが内周側に締め
付けられて互いに堅固に固定保持された状態となる。そ
して、この中間リングとともに、ケーシング内周に挿入
される。上記中間リングは、薄肉のものであり、各セグ
メントがコギングトルクを受けると、各セグメントの周
方向の振動に伴って半径方向へ変位する。ここで、本発
明では、中間リングとケーシングとの間に流体層が位置
し、この流体層によってダンパ作用が得られる。そのた
め、振動エネルギが減衰され、中間リングの変位ひいて
は各セグメントの振動が抑制される。
【0014】この請求項4の発明をさらに具体化した請
求項5の発明では、上記中間リングは、その周方向の数
カ所において上記ケーシングの内周面に支持されてお
り、この支持部を除く周方向の範囲では、上記中間リン
グ外周面と上記ケーシング内周面との間に、上記流体層
となる微小間隙が設けられている。
【0015】さらに請求項6の発明では、各セグメント
がそれぞれ1つの突極部を有し、この突極部に対応する
周方向の位置に、上記支持部が配置されている。
【0016】このような構成では、各セグメントがコギ
ングトルクを受けて中間リングとともに変位しようとす
ると、やはり、中間リングの周方向の一部に設けられた
ケーシングに対する支持部を支点として各セグメントが
周方向へ揺動しようとする。従って、この支持部から最
も離れた位置において中間リング外周面とケーシング内
周面との間の微小間隙の厚さが大きく変化しようとし、
油膜スクイズダンパ作用が強く得られる。これにより、
各セグメントはその振動が効果的に抑制される。
【0017】また請求項7の発明では、上記流体層に、
回転電機の軸方向に沿って巻き線の周囲を流れる冷却用
オイルの一部が通流するようになっている。このように
巻き線を冷却する冷却用オイルを流体層の流体として利
用することにより、比較的簡単な構成で流体層内に流体
を充填することができ、かつダンパ作用を阻害する気泡
の滞留を回避できる。
【0018】
【発明の効果】この発明に係る回転電機においては、コ
ギングトルクに起因する振動エネルギをいわゆる油膜ス
クイズダンパ作用によって効果的に低減することができ
る。特に、磁気回路の構成を変更せずにコギングトルク
による振動騒音を機械的に抑制するので、効率の低下、
例えば電動機としての発生トルクの低下を全く伴うこと
がない。
【0019】特に、請求項2、3あるいは請求項5、6
の発明によれば、支持部を節とし、これから離れた位置
を腹とする振動モードが発生し、その腹の位置において
油膜スクイズダンパによる振動抑制がなされるので、効
果的に振動騒音の低減を達成できる。
【0020】また請求項4〜6のように中間リングを備
えた構成では、該中間リングによって予め複数個のセグ
メントが一体化されるので、ケーシングとの組立作業が
容易となり、かつ均一な流体層の確保が容易となる。
【0021】さらに請求項7の発明によれば、流体層内
に気泡が滞留することを防止でき、かつ冷却用オイルを
流用する簡単な構成でもって流体層に常に流体を供給す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1および図2は、この発明に係る回転電
機の第1実施例を示す横断面図および縦断面図である。
この回転電機は、全体として円環状ないし円筒状に構成
される固定子1と、この固定子1の内周に僅かな空隙を
介して配置され、かつ中心に軸2を有する回転子3と、
上記固定子1の外周を囲んだ円筒状のケーシング4と、
から大略構成されている。
【0024】上記回転子3は、公知の一般的な構成であ
って、軸2に固定されたロータコア11の外周部に、複
数の板状の永久磁石12が配置されている。特に、遠心
力による永久磁石12の離脱を防止するために、ロータ
コア11の内部に永久磁石12が埋め込まれている。
【0025】上記ケーシング4は、その軸方向の両端部
にそれぞれエンドプレート13を有し、上記軸2は、ボ
ールベアリング14を介して各エンドプレート13に回
転自在に支持されている。なお、軸2と各エンドプレー
ト13との間は、オイルシール15によって油密が保た
れている。
【0026】上記固定子1は、円環状をなすヨーク部2
1の内周側に複数の突極部22が設けられた固定子鉄心
20を有し、かつ上記突極部22にそれぞれ巻き線23
が施されて構成されているが、上記固定子鉄心20が、
周方向に複数個に分割されており、それぞれ1つの突極
部22を備えたセグメント25となっている。具体的に
は、この実施例では、半径方向の分割面に沿って、周方
向の30°毎に12個のセグメント25に分割されてお
り、各セグメント25がそれぞれ1つずつ突極部22を
備えている。従って、各セグメント25は、円弧形に拡
がったヨーク部21とこの円弧形ヨーク部21の中央か
ら半径方向へ延びた突極部22とが連続してなる略T字
形をなしている。また、各セグメント25は、上記のよ
うに略T字形をなす鉄板が固定子1軸方向に沿って多数
積層されて構成されており、この多数の鉄板を積層して
なる突極部22に、巻き線23が巻回されている。この
巻き線23は、組立状態においては、図1に示すよう
に、隣接する突極部22の間に生じる空間32内に収容
された状態となる。なお、上記突極部22の内周側の先
端部は、磁極部22aとして僅かに幅が拡大していると
ともに、その内周面が、回転子1に対向する円弧面をな
している。
【0027】また、上記の12個のセグメント25は、
巻き線23の巻回によりそれぞれ軸方向に一体化された
後に、図1に示すように、円環状をなすように互いに組
み合わされ、かつ薄肉円筒状の中間リング26内に挿入
されている。上記中間リング26は、図2に示すよう
に、各セグメント25つまり固定子鉄心20に等しい軸
方向長さを有し、かつステンレススチールのような非磁
性体金属から形成されているものであって、該中間リン
グ26を高温に熱する、いわゆる焼きばめによって、円
環状に組み合わせた固定子鉄心20の外周面に密に嵌合
している。これによって、各セグメント25は内周側へ
締め付けられ、互いに緩むことなく固定保持されてい
る。なお、各セグメント25は、溶接等による連結固定
はなされていない。
【0028】一方、上記中間リング26の外周には、例
えばアルミニウム合金のダイキャストなどからなるケー
シング4が配置されているが、このケーシング4内周面
と上記中間リング26外周面とは密に接しておらず、両
者間に流体層となる僅かな間隙27が形成されている。
具体的には、図1に示すように、支持部31として、上
記中間リング26外周面の複数箇所に断面略三角形の突
起28が形成されているとともに、ケーシング4内周面
に、この突起28と係合する断面略三角形の溝29を有
するボス部30が形成されており、上記突起28が上記
溝29に嵌合した状態となって、中間リング26がケー
シング4に直接に支持されている。そして、この支持部
31以外の周方向の部分では、中間リング26外周面と
ケーシング4内周面とが離れており、両者間に微小な間
隙27が確保されている。ここで、上記突起28および
上記ボス部30は、中間リング26の全長に亘って軸方
向に直線状に延びており、中間リング26とケーシング
4とを組み立てる際には、両者を位置合わせしつつ軸方
向に挿入される。また、この実施例では、上記支持部3
1は、各セグメント25に対応して周方向に計12箇所
に設けられており、特に、各セグメント25の中央位置
つまり突極部22の位置にそれぞれ配置されている。
【0029】上記の間隙27内には、巻き線23が位置
する空間32とともに、冷却用のオイルが導入されるよ
うになっている。つまり、上記のように固定子鉄心20
が中間リング26とともに組み立てられた後に、図1に
示すように、隣接する一対の磁極部22aの間に、これ
らを滑らかに連続するような形で合成樹脂製の油隔壁3
3が型成形されており、この油隔壁33によって、突極
部22間の各空間32がそれぞれ独立した通路状に構成
されている。そして、図2に示すように、上記油隔壁3
3は、固定子1両端では円筒状に延長形成されており、
固定子1がケーシング4内に組み付けられた状態では、
両端のエンドプレート13と固定子鉄心20との間で、
円筒状の油隔壁33外周側に、環状の油室34がそれぞ
れ形成されている。なお、上記油隔壁33の先端は、シ
ール部材35を介してエンドプレート13に支持されて
いる。一方のエンドプレート13には、上記油室34に
連通するオイル入口36が、他方のエンドプレート13
には、上記油室34に連通するオイル出口37が、それ
ぞれ貫通形成されている。従って、図外のオイルポンプ
によって上記オイル入口36に供給された冷却用オイル
は、一方の油室34内で周方向に拡がった後、通路状を
なす突極部22間の空間32内をそれぞれ軸方向に流れ
て、巻き線23等を冷却し、かつ他方の油室34を介し
てオイル出口37へと流出する。また、上記の中間リン
グ26とケーシング4との間に形成された間隙27は、
その軸方向両端がやはり各油室34に開口しているの
で、一部の冷却用オイルが、一方の油室34から間隙2
7内を通して他方の油室34へと軸方向に流れる。つま
り、間隙27内には、常に冷却用オイルが流れ、オイル
の滞留による劣化や固化を生じることがない。また、オ
イルは上記空間32と上記間隙27とに並行して流れる
ので、仮にオイル入口36に導入されたオイルに気泡が
含まれていたような場合でも、気泡は通路断面積の大き
な空間32の方へと流れ、間隙27内に侵入する可能性
は少ない。従って、間隙27内に常に気泡を含まない新
鮮なオイルを確保できる。
【0030】上記の構成においては、回転子3の回転に
伴ってコギングトルクが発生し、図3に示すように、各
突極部22が周方向に倒れるような力を受け、各セグメ
ント25が中間リング26を変形させつつ揺動しようと
する。ここで中間リング26は、支持部31においてケ
ーシング4に支持されているので、このセグメント25
の変位に伴って、各支持部31を振動の節とし、かつ一
対の支持部31の間を振動の腹とする振動モードが発生
する。つまり、振動の腹となる一対の支持部31の中間
位置では、オイル層となる間隙27の間隔が変化しよう
とする。そのため、油膜スクイズダンパ作用が得られ、
その振動が大きく減衰する。なお、図1および図3で
は、図示の都合上、間隙27の厚さを大きく誇張して示
してあり、実際には、油膜スクイズダンパ作用に必要な
非常に狭い間隔、例えば、数10μm〜100μm程度
の隙間に形成される。
【0031】上記実施例の構成では、支持部31とし
て、回転方向の反力を受けるために断面略三角形の突起
28と溝29とを噛み合わせてあるが、本発明はこれに
限らず、例えば断面矩形状のキーにより回転トルクを受
けるように構成することもできる。また、上記支持部3
1は、必ずしも総てのセグメント25に対応する位置に
なくてもよく、その数および位置は種々変更が可能であ
る。
【0032】次に、図4は、この発明に係る回転電機の
第2実施例を示している。この第2実施例は、前述した
第1実施例と同様の基本的な構成を有し、固定子1と回
転子3とケーシング4とを備えているが、図4では、回
転子3を図示省略してある。この第2実施例において
は、固定子鉄心20を囲む前述の中間リング26を具備
しておらず、12個のセグメント25がケーシング4の
焼きばめによって固定保持されている。
【0033】ここで、ケーシング4内周面とセグメント
25つまり固定子鉄心20の外周面とは密に接しておら
ず、両者間に流体層となる僅かな間隙51が形成されて
いる。具体的には、ケーシング4と固定子鉄心20との
間の支持部31として、各セグメント25の外周面中央
位置に略三角形の突起52が形成されているとともに、
ケーシング4内周面に、第1実施例と同じく、この突起
52と係合する断面略三角形の溝29を有するボス部3
0が形成されており、上記突起52が上記溝29に嵌合
することで、各セグメント25がケーシング4に直接に
支持されている。そして、この支持部31以外の周方向
の部分では、各セグメント25の外周面とケーシング4
内周面とが離れており、微小な間隙51が確保されてい
る。ここで、上記突起52は、固定子鉄心20を構成す
る各鉄板にそれぞれ形成され、従って固定子鉄心20と
して積層した状態では、その全長に亘って軸方向に直線
状に延びている。上記の間隙51内には、図2と同様の
構成によって、巻き線23が位置する空間32と並行し
て冷却用のオイルが導入される。なお、前述した第1実
施例と同様に、図4では、図示の都合上、間隙51の寸
法を誇張して示してあり、実際には、油膜スクイズダン
パ作用に必要な非常に狭い間隔、例えば、数10μm〜
100μm程度の隙間が与えられている。
【0034】図5は、上記第2実施例のコギングトルク
による各セグメント25の振動モードを示している。図
示するように、コギングトルクによって各突極部22が
周方向に倒れるような力を受け、各セグメント25が支
持部31を支点として揺動しようとする。従って、各支
持部31を振動の節とし、かつ一対の支持部31の間を
振動の腹とする振動モードが発生する。そのため、振動
の腹となる一対の支持部31の中間位置では、オイル層
となる間隙51の間隔が変化しようとして、油膜スクイ
ズダンパ作用が得られ、その振動が大きく減衰する。
【0035】なお、この第2実施例のように固定子鉄心
20に支持部31となる突起52を直接に形成した構成
においても、必ずしも12個のセグメント25の総てに
支持部31を設ける必要はない。つまり、支持部31の
数および位置は種々変更が可能である。
【0036】また、上記第1、第2実施例は、いずれも
1つのセグメント25に1つの突極部22を備えた構成
を示しているが、本発明は、1つのセグメント25に複
数の突極部22を設けた分割型固定子に対しても同様に
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る回転電機の第1実施例を示す横
断面図。
【図2】おなじく第1実施例の縦断面図。
【図3】この第1実施例の固定子1の振動モードを示す
説明図。
【図4】この発明に係る回転電機の第2実施例を示す横
断面図。
【図5】この第2実施例の固定子1の振動モードを示す
説明図。
【符号の説明】
1…固定子 3…回転子 4…ケーシング 20…固定子鉄心 21…ヨーク部 22…突極部 23…巻き線 25…セグメント 26…中間リング 27…間隙 31…支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA04 AB04 AB06 AC08 AC09 AD02 AE08 5H603 AA11 BB01 BB02 BB05 BB09 BB12 CA01 CA05 CB02 CC11 CD02 CD22 CE13 EE02 5H621 AA02 BB07 GA04 GA09 GA12 JK03 JK11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状をなすヨーク部の内周側に複数の
    突極部が設けられてなる固定子鉄心を、1つ以上の突極
    部をそれぞれ含む周方向に並んだ複数個のセグメントに
    分割して構成し、かつ上記突極部に通電相に対応して巻
    き線を施した固定子と、永久磁石を備えた回転子と、上
    記固定子の外周面を囲む円筒状のケーシングと、を備え
    てなる回転電機において、 上記固定子と上記ケーシングとの間に、薄い流体層が設
    けられていることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 各セグメントは、その周方向の一部で上
    記ケーシングの内周面に支持されており、この支持部を
    除く周方向の範囲では、上記ヨーク部外周面と上記ケー
    シング内周面との間に、上記流体層となる微小間隙が設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の回転電
    機。
  3. 【請求項3】 各セグメントがそれぞれ1つの突極部を
    有し、この突極部に対応する周方向の位置に、上記支持
    部が配置されていることを特徴とする請求項1記載の回
    転電機。
  4. 【請求項4】 上記固定子鉄心の外周面に密接して各セ
    グメントを円環状に並んだ状態に固定保持する薄肉円筒
    状の中間リングをさらに備え、この中間リングと上記ケ
    ーシングとの間に上記流体層が設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の回転電機。
  5. 【請求項5】 上記中間リングは、その周方向の数カ所
    において上記ケーシングの内周面に支持されており、こ
    の支持部を除く周方向の範囲では、上記中間リング外周
    面と上記ケーシング内周面との間に、上記流体層となる
    微小間隙が設けられていることを特徴とする請求項4記
    載の回転電機。
  6. 【請求項6】 各セグメントがそれぞれ1つの突極部を
    有し、この突極部に対応する周方向の位置に、上記支持
    部が配置されていることを特徴とする請求項5記載の回
    転電機。
  7. 【請求項7】 上記流体層に、回転電機の軸方向に沿っ
    て巻き線の周囲を流れる冷却用オイルの一部が通流する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転
    電機。
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