JP5465866B2 - ステータコアおよび回転電機 - Google Patents

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本発明は、ステータコアおよび回転電機に関する。
従来から各種工夫が施された回転電機が各種提案されている。
たとえば、特開平7−255158号公報には、コギングトルクの低減が図られた回転電機が提案されている。この特開平7−255158号公報に記載された回転電機は、軸方向に延びるロータと、固定子鉄心とを備えている。固定子鉄心は、突極部ごとに分割されている。各突極部には、ポールピースが形成されている。そして、ピースポールの一方の端部側には、コギング波の半波長分だけ周方向に延びる第1延長部が形成されている。そして、ピースポールの他方の端部側には、第1延長部と反対方向に延びる第2延長部が形成されている。
特開2007−129835号公報には、モータの騒音および振動の抑制が図られた回転電機およびステータコアが提案されている。
このステータコアは、複数の分割コアによって構成されている。各分割コアは、隣接する他の分割コアと当接する分割面のうち、ロータの近傍に位置する部分が優先的に接するように形成されている。
特開2007−37317号公報には、モータの出力トルクの低下を抑えつつ、コギングトルクの低減が図られた電機子コアおよびモータが提案されている。
この電機子コアは、複数のコアピースに分割されている。各コアピースは、ティースと、ティースを中心にして左右対称に突出する略円弧部とを含む。コアピース同士の接合部分の全てには、空隙部が形成されている。各空隙部は、円筒ヨークの内側に開放しており、円筒ヨークの径方向の途中部分まで延びたV字形状とされている。
特開2000−245081号公報には、ステータ用鋼板の加工工数や組み付け工数を特に増やすことなく、スロットに支持される巻線の銅損の低減が図られた直流電動機用ステータが提案されている。
この直流電動機用ステータは、帯状鋼板を複数段に積層して束ねることにより筒状に形成される。そして、このステータの内側には、巻線を支持するための複数のスロットが規定されている。各スロットは、入口が狭く奥に広がるように形成されている。各スロットの最奥には、ステータの半径方向へ延びる楔状の切り込みが形成されている。
特開2006−121818号公報には、複数のコアを組み合わせて形成されたステータを備えたモータが記載されている。各コアは、径方向に対して所定幅を持った連結部と突極部とを有し、各コアは、断面略T字状となるように形成されている。複数のコアを組み合わせてリング形状としたステータをモータハウジングに納めたときに、各コアは、連結部の内径部で接触し、外径部で非接触となっている。
特開平7−255158号公報 特開2007−129835号公報 特開2007−37317号公報 特開2000−245081号公報 特開2006−121818号公報
特開平7−255158号公報に記載された回転電機の固定子鉄心の分割面の径方向中央部には、凹溝が形成されている。周方向に隣り合う凹溝に跨る連結棒が挿入されている。
ここで、固定子鉄心の分割面のうち、凹部に対して径方向内方側に隣り合う部分には、第1突出部が形成され、凹部に対して径方向外方側に隣り合う部分には、第2突出部が形成されている。そして、周方向に隣り合う積層板同士において、第1接触部同士および第2接触部同士が接触している。第1突出部の接触面積と、第2突出部の接触面積とは、互いに等しくなっている。
このため、第1突出部を磁束が通るときの磁気抵抗と、第2突出部を磁束が通るときの磁気抵抗とは、略等しくなっている。その一方で、第1突出部を通る磁束経路の経路長は、第2突出部を通る磁束経路の経路長よりも短くなっている。このため、磁石からの磁束は、主に、第1突出部をとおり、第1突出部における磁束密度が高くなる。
このように、磁束密度の高い部分が生じると、鉄損が大きくなると共に、磁束が飽和し易くなるという問題が生じる。
特開2007−129835号公報に記載されたステータコアにおいては、ステータコア内を流れる磁束は、分割面が当接している内周側を通り、分割面が離間している外周側を殆ど通らなくなる。
このため、ステータコアのうち、内周側に位置する部分において、磁束が飽和し易く、さらに、磁束密度が高くなることで、鉄損が大きくなるという問題が生じる。
特開2007−37317号公報に記載された電機子コアにおいても、各コアピース間に形成された空隙部は、径方向内方に向けて開口している。そして、この空隙部の幅が大きいと、磁束は、この空隙部を通らなくなる。これに伴い、電機子コア内を流れる磁束は、電機子コアのうち、空隙部に対して径方向外方側に位置する部分を主に通る。
このため、電機子コアのうち、径方向外方側の部分の磁束密度が高くなり、鉄損が大きくなる。さらに、電機子コアのうち、径方向外方側に位置する部分において、磁束が飽和するおそれがある。
特開2000−245081号公報に記載された直流電動機用ステータには、楔状の切り込みが形成されている。そして、切り込みの幅が大きいと、磁束は、直流電動機用ステータのうち、切り込みより外周側を主に流れることになる。
このため、この直流電動機用ステータにおいても、鉄損の上昇および磁束の飽和が生じるおそれがある。
特開2006−121818号公報に記載されたモータにおいては、各コアの内周面が接触しており、外周側で非接触となっているので、永久磁石からの磁束は、ステータコアの内周側のみを通り、磁束が飽和するおそれがある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、磁束密度の偏りを抑制することで、鉄損および磁束の飽和の抑制が図られたステータコアおよび回転電機を提供することである。
本発明に係るステーアコアは、環状に形成されたステータコアであって、ステータコアには、該ステータコアの周方向に間隔を隔てて複数のスリット部が形成され、ステータコアのうち、スリット部に対して、ステータコアの径方向の内方側に位置する部分には第1接続部が形成され、スリット部に対して、径方向の外側に位置する部分には第2接続部が形成される。そして、ステータコアの径方向に沿った第1接続部の断面の断面積は、径方向に沿った第2接続部の断面の断面積よりも小さい。
好ましくは、上記スリット部の周方向の幅は、ステータコアの径方向外方側から径方向内方側に向けて小さくなる。
好ましくは、上記ステータコアは、環状に配列する複数の分割ステータコアを含み、分割ステータコアは、周方向に延びる分割ヨーク部を含む。そして、上記分割ヨーク部の周面のうち、周方向に配列する側面には、凹部が形成される。そして、上記スリット部は、周方向に隣り合う分割ステータコアに形成された凹部が周方向に配列することで形成される。上記第1接続部は、周方向に隣り合う分割ステータコアに形成された内周側突出部が互いに当接することで形成される。上記第2接続部は、周方向に隣り合う分割ステータコアに形成された外周側突出部が互いに当接することで形成される。好ましくは、上記ステータコアを備えた回転電機。
本発明に係る回転電機は、ステータコアおよびステータコアに装着されたコイルとを含む環状のステータと、ステータ内に挿入され、回転可能に支持されたロータコアおよびロータコアに設けられた磁石を含むロータとを備える。
そして、上記ステータコアは、ステータの周方向に延びるヨーク部と、ヨーク部からステータの径方向内方に向けて延びるステータティースとを含む。上記ヨーク部には、周方向に間隔を隔てて形成され、径方向に延びる複数のスリット部が形成される。上記磁石から放射される磁束は、ロータからステータに達し、ステータ内を通り、ステータからロータに達する磁気回路を通る。さらに、磁気回路内に位置するスリット部の周方向の幅の合計幅は、ロータとステータティースとの間の隙間よりも小さい。
好ましくは、上記ステータティースは、周方向に間隔を隔てて複数形成され、ステータティース間には、コイルを収容可能なスロット部が形成される。そして、上記スリット部は、スロット部に達する。
好ましくは、上記ステータティースは、周方向に間隔を隔てて複数形成され、ステータティース間には、コイルを収容可能なスロット部が形成され、スリット部は、スロット部に対して径方向の外方側に位置する。
好ましくは、上記スリット部のうち、スリット部のうち、径方向外方側端部と、ステータコアの外周面との間の距離は、径方向の内方側端部に位置する部分と、スロット部の径方向の外方側端部に位置する部分との距離よりも長い。好ましくは、スリット部の周方向の幅は、ステータコアの径方向内方側から径方向外方側に向けて、小さくなる。
本発明に係るステータコアおよび回転電機によれば、磁束密度の偏りを抑制することができ、鉄損および磁束の飽和の抑制を図ることができる。
本実施の形態に係るステータコアおよびこのステータコアを備えた回転電機について、図1から図13を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機の側断面図である。この図1に示すように、回転電機100は、回転中心軸Oを中心に回転可能に設けられた回転シャフト110に固設されたロータ120と、このロータ120の周囲に設けられた環状のステータ130とを備えている。
ロータ120は、回転中心軸Oを中心に回転可能に設けられている。このロータ120は、環状に形成されたロータコア121と、このロータコア121に設けられた複数の永久磁石122とを備えている。なお、ロータコア121の外周縁部側には、回転中心軸O方向に延びる永久磁石挿入孔126が形成されている。そして、永久磁石122は、永久磁石挿入孔126内に挿入されている。
そして、永久磁石122は、永久磁石挿入孔126内に充填された樹脂124によって永久磁石挿入孔126内に固定されている。なお、周方向に近接する2つの永久磁石122によって、磁石対が形成されている。磁石対を構成する永久磁石122の磁極の向きは、同じ方向とされている。そして、周方向に隣り合う磁石対の磁極の向きは、互いに反対方向とされている。
ステータ130は、環状に形成されたステータコア200と、このステータコア200に装着されたコイル132とを備えている。コイル132は、たとえば、U相コイルと、V相コイルおよびW相コイルを含む、三相コイルとされる。そして、各コイルには、位相の異なる交流電流が供給される。
図2は、図1のII−II線における断面図である。この図2においては、コイル132は省略している。
この図2に示すように、ステータコア200は、環状に形成されており、ステータ130の周方向に延びるヨーク部211と、このヨーク部211の内周面に形成された複数のステータティース210とを備えている。
ステータティース210は、ヨーク部211の内周面からステータ130の径方向内方に向けて突出するように形成されている。そして、ステータティース210は、ステータ130の周方向に間隔を隔てて複数形成されている。ステータティース210間には、コイル132を収容するスロット部220が形成されている。そして、ステータコア200には、ステータ130の周方向に間隔を隔てて複数のスリット131が形成されている。
図3は、永久磁石122およびその周囲に位置する部分を詳細に示す断面図である。この図3に示すように、スリット131は、スロット部220に連通するように形成されている。そして、スリット131が連設されたスロット部220と、スリット131が形成されていないスロット部220とは、ステータ130の周方向に交互に設けられている。
スリット131は、スロット部220の径方向外方に位置する端部に接続されており、ステータ130の径方向に延びている。
スリット131のうち、ステータ130の径方向外方側の端部は、ステータ130の外周面に達しておらず、ステータ130の外周面に対して、径方向内方側に位置している。
このため、スリット131に対して径方向外方側には、外周側接続部213が形成されている。
ここで、ステータティース210の径方向内方側に位置する端面と、ロータ120の外周面とのステータ130の径方向の距離T1よりも、スリット131におけるステータ130の周方向の幅T2の方が小さくなるように形成されている。たとえば、幅T2は、T1/10〜T1/5程度となるように形成されている。なお、スリット131は、ステータコア200の中心軸方向に延びており、ステータコア200の軸方向の両端面に達するように延びている。
この図3には、永久磁石122Aから放射される磁束MF1,MF2によって規定される磁束回路K1と、永久磁石122Aから放射される磁束MF1,MF2によって規定される磁束回路K2とが示されている。
なお、ロータ120の径方向に配列する永久磁石122Aの側面のうち、ロータ120の外周面側に位置する側面は、N極とされており、径方向内方側の側面は、S極とされている。
ここで、ステータティース210E,210D,210C,210B,210Aは、永久磁石122Aに対して、径方向外方側に位置しており、それぞれ、順次、回転方向Pに向けて配列している。
そして、ステータティース210Eは、永久磁石122Aに対して回転方向P後方側に位置しており、ステータティース210Dは、永久磁石122Aの回転方向P後方側端部よりも、回転方向P後方側に位置している。さらに、ステータティース210Cは、永久磁石122Aの回転方向P後方側の端部よりも、回転方向P前方側に位置している。ステータティース210Bは、永久磁石122Aの回転方向P前方側に位置する端部よりも、回転方向P前方側に位置している。
そして、この図3に示すタイミングにおいては、永久磁石122Aから放射される磁束MF1〜MF4のうち、一部の磁束MF1,MF2は、磁束回路K1を通る。磁束回路K1は、ロータ120の表面からエアギャップGPを通過して、ステータティース210Bの端面に達する。その後、磁束回路K1は、ステータティース210B内を径方向外方側に向けて進み、ヨーク部211に達し、ヨーク部211内を回転方向P後方に向けて進む。さらに、磁束回路K1は、ステータティース210Eに達し、ステータティース210E内を径方向内方に向けて進む。その後、磁束回路K1は、ステータティース210Eの径方向内方側の端面からエアギャップGPを超えて、ロータ120の表面に達し、永久磁石122Aに戻る。
この図3に示す状態においては、ステータティース210Bが永久磁石122Aに対して、回転方向P前方側に位置している。このため、磁束回路K1内を磁束MF1および磁束MF2が通る過程において、磁束MF1および磁束MF2は、ロータ120の表面からステータティース210Bの端面に向かうに従って、回転方向P前方側に向けて傾斜する。
さらに、永久磁石122Aの径方向外方側の側面は、N極であるため、磁束MF1および磁束MF2がステータティース210Eからロータ120の表面に入り込む際、回転方向P後方側に傾斜する。
このため、ロータ120は、磁束回路K1の経路長が短くなるように応力が加えられ、ロータ120が回転方向Pに回転する。
このような磁束回路K1内を磁束MF2が流れる際、磁束MF2は、ステータティース210Bとステータティース210Cとの間に位置するスリット131Bと、ステータティース210Dとステータティース210Eとの間に位置するスリット131Cをとおり、ステータティース210Eに達する。その後、磁束MF2は、ステータティース210E内と、エアギャップGPと、ロータ120内とを通り、永久磁石122Aに戻る。
磁束MF1は、磁束MF2よりも、ステータ130の径方向外方側を通り、磁束MF1
は、スリット131Bおよびスリット131Cに対して径方向外方側に位置する外周側接続部213を通る。そして、磁束MF1は、ステータティース210Eに達し、その後、ステータティース210E,エアギャップGPおよびロータ120内を通り、永久磁石122Aに戻る。
ここで、磁束MF1が通る磁気回路の経路長は、磁束MF2が通る磁気回路の経路長よりも長くなっている。その一方で、磁束MF1は、外周側接続部213よりも磁気抵抗の高いスリット131B,131Cを通らない。
このため、磁束MF1が通る磁気回路の抵抗と、磁束MF2が通る磁気回路の抵抗とは、略等しくなっている。
ヨーク部211のうち、最も径方向内方側を通る磁束と、径方向外方側を通る磁束とでは、各磁束の経路長は大きく異なることになる。その一方で、ヨーク部211の径方向外方側を通る磁束は、外周側接続部213を通過する一方で、径方向内方側を通る磁束は、スリット131を通過する。このため、径方向内方側を通過する磁束の磁気回路の抵抗と、径方向外方側を通過する磁束の磁気回路の抵抗とに大きな差が生じることを抑制することができる。
これにより、ステータティース210B内に入り込んだ磁束は、ヨーク部211内において、ステータ130の径方向に略均等に分布する。これにより、磁束密度が高くなる部分が生じることを抑制することができ、磁気飽和の発生を抑制することができる。
磁束回路K1内には、スリット131Bおよびスリット131Cが位置している。ここで、スリット131Bの周方向との幅と、スリット131Cの周方向の幅との合計幅は、エアギャップGPの幅T1よりも小さくなっている。
このように、スリット131B,131Cの幅が狭くなっているので、スリット131B,131Cが形成されることによって、磁束回路K1の抵抗が高くなることが抑制され、磁束回路K1内における磁束の流通を確保することができる。
永久磁石122Aから放射される磁束のうち、一部の磁束MF3,MF4は、磁束回路K2を通る。
ここで、磁束回路K2は、ロータ120の表面から、エアギャップGPを通過して、ステータティース210Cの端面に達し、ステータティース210Cを径方向に向けて進む。さらに、磁束回路K2は、ヨーク部211に達し、ヨーク部211内を回転方向P後方側に向けて進み、ステータティース210Eに達する。その後、磁束回路K2は、ステータティース210E内を径方向内方に向けて進み、エアギャップGPを通過して、ロータ120に達し、永久磁石122Aに戻る。
このような磁束回路K2内を磁束MF3,MF4が流れる際、磁束MF4は、ステータコア200のうち、磁束MF3に対して径方向内方側に位置する部分を通過する。
その一方で、磁束MF3および磁束MF4のいずれも、磁束MF1および磁束MF2に対して径方向内方側を通る。これにより、磁束MF3,MF4は、スリット131の径方向中央部およびその近傍に対して、径方向内方側に位置する部分を通過する。このため、磁束MF3が通る磁気回路の経路長と、磁束MF4が通る磁気回路の経路長とに大きな差がない。
そして、磁束MF3および磁束MF4のいずれも、スリット131Cを通るため、磁束MF3が通る磁束回路の抵抗と、磁束MF4が通る磁気回路の抵抗とに大きな差が生じることが抑制されている。
これにより、ステータティース210Cから入り込んだ磁束も、ヨーク部211内で径方向に略均等に分布する。
このように、永久磁石122Aからの磁束MF1〜磁束MF4がヨーク部211内において、径方向に略均等に分布する。これにより、ステータコア200内において、磁束密度が高くなる領域が生じることを抑制することができ、磁気飽和の発生を抑制することができる。
ここで、上記図2および図3に示された例においては、スリット131の幅は、径方向内方側の端部から径方向外方側の端部に亘って、略一定とされているが、これに限られない。
図4は、本実施の形態1に係る回転電機100の変形例を示す断面図である。この図4に示す例においては、スリット131は、径方向内方側から径方向外方側に向けて、幅T2が小さくなるように形成されている。
ここで、スリット131を通過する磁気回路は、径方向内方側から径方向外方側に向かうにしたがって、漸次経路長が長くなる。
そこで、スリット131の幅を径方向外方側から径方向内方側に向けて広げることで、スリット131の径方向外方側の端部から径方向内方側の端部に亘って、スリット131を通過する磁気回路の磁気抵抗の均一化を図ることができる。
(実施の形態2)
図5および図6を用いて、本発明の実施の形態2に係る回転電機100について、説明する。なお、図5および図6に示された構成のうち、上記図1から図4に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。図5は、本実施の形態2に係る回転電機100の断面図であり、図6は、図5に示された回転電機100の一部を拡大視した断面図である。
図5および図6に示すように、ステータコア200は、環状に配列する複数の分割ステータコア250と、この分割ステータコア250の外周側に装着された筒状の固定部材146とを備えている。
固定部材146は、環状に配列した分割ステータコア250の外周側に圧入または焼嵌めされている。この固定部材146は、各分割ステータコア250の外周面を径方向内方側に向けて押圧することで、分割ステータコア250を環状配列させた状態で固定する。
分割ステータコア250は、ステータ130の周方向に向けて延びる分割ヨーク部251と、この分割ヨーク部251の内周面に形成され、径方向内方に向けて突出するステータティース210とを備えている。
なお、各分割ステータコア250には、ステータ130の周方向に間隔を隔てて2つ(複数)のステータティース210が形成されており、ステータティース210間には、スロット部220が形成されている。なお、周方向に隣り合う分割ステータコア250のステータティース210間においても、スロット部220が形成されている。
ここで、各分割ステータコア250の周面のうち、ステータ130の周方向に配列する側面には、凹部149が形成されている。この凹部149は、分割ヨーク部251の側面のうち、径方向内方側の端辺から径方向外方側に向けて延びている。
凹部149は、分割ステータコア250の径方向外方側に位置する外周面に達しておらず、外周面に対して径方向内方側に位置している。これにより、分割ステータコア250の側面のうち、凹部149に対して径方向外方側に位置する部分には、ステータ130の周方向に向けて突出する外周側突出部147が形成されている。
分割ステータコア250の外周側突出部147は、周方向に隣り合う他の分割ステータコア250の外周側突出部147と当接している。
そして、周方向に隣り合う分割ステータコア250の外周側突出部147の端面同士が当接することで、外周側接続部213が形成されている。
その一方で、分割ステータコア250の凹部149は、周方向に隣り合う他の分割ステータコア250の凹部149と協働して、スリット131を形成している。換言すれば、スリット131は、凹部149同士が互いに対向することで、形成されている。このように、本実施の形態2に係る回転電機100においては、各分割ステータコア250の側面に凹部149を形成し、凹部149を周方向に配列させることで、スリット131を形成している。このスリット131も、上記実施の形態1に係る回転電機100と同様に、スロット部220の径方向外方側の端部に連設されている。
このように、本実施の形態2に係る回転電機100においても、上記実施の形態1に係る回転電機100と同様に、永久磁石122から放射され、ステータコア200内に入り込んだ磁束を径方向に略均等に分布させることができ、磁気飽和の発生を抑制することができる。
図7は、比較例の回転電機の一部を示す断面図である。なお、この図7に示す比較例に係る回転電機の構成においても、上記図1から図6に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
そして、図7に示す回転電機のステータコア200も、複数の分割ステータコア250を環状に配列させることで形成されている。そして、各分割ステータコア250の側面には、凹部149が形成されている。この凹部149は、分割ステータコア250の外周面から径方向内方に向けて延びており、凹部149に対して径方向内方側に隣り合う部分には、ステータ130の周方向に向けて突出する内周側突出部148が形成されている。
そして、隣り合う2つの分割ステータコア250の凹部149が周方向に配列することで、スリット131が形成され、隣り合う2つの分割ステータコア250に形成された内周側突出部148同士が当接することで、内周側接続部214が形成されている。
このように、比較例に係る回転電機においては、ステータコア200の内周側に内周側接続部214が形成されており、この内周側接続部214に対して径方向外方側に、スリット131が形成されている。
ステータコアの内周側を通り、内周側接続部214を通過する磁気回路は、ステータコアの外周側を通り、スリット131を通過する磁気回路よりも経路長が短い。そして、内周側接続部214は、スリット131よりも磁気抵抗が小さい。このため、内周側接続部214を通過する磁気回路は、スリット131を通過する磁気回路よりも、遥かに抵抗が小さくなっている。
これにより、比較例に係る回転電機においては、ステータティース210Bからステータコア200内に入り込んだ磁束MF1,MF2と、ステータティース210Cからステータコア200内に入り込む磁束MF3,MF4は、いずれも、内周側接続部214を通る。このため、内周側接続部214における磁束密度が高くなる。
その一方で、上記図6に示す本実施の形態においては、ステータコア200内に入り込んだ磁束MF1〜磁束MF4は、ステータコア200の径方向に略均等に分布し、特定の部分で磁束密度が高くなることが抑制されている。
図8は、本実施の形態2に係る回転電機100の鉄損と、比較例に係る回転電機の鉄損とを示すグラフである。この図8に示すように、本実施の形態2に係る回転電機の鉄損の方が、比較例の回転電機の鉄損よりも低いことが分かる。
比較例に係る回転電機においては、各分割ステータコア250の径方向外方側の外周面は、固定部材146によって固定されており、各分割ステータコア250のうち、径方向内方側の側面は、内周側突出部148によって互いに固定されている。
その一方で、本実施の形態2に係る回転電機100においては、各ステータコア200は、径方向外方側の外周面は、固定部材146によって固定されている一方で、ステータコア200の径方向内方側の側面は、互いに離間している。
このため、本実施の形態2に係る回転電機100のステータコア200の剛性は、比較例に係る回転電機のステータコア200の剛性よりも小さくなっている。
ここで、上記比較例に係る回転電機と本実施の形態2に係る回転電機とについて、ステータコア内周面をハンマリングした際のステータコア外周面への振動の伝達を調査した結果、剛性の低い本実施の形態2の回転電機の方が共振し難いことが判明した。
図9は、上記の比較例に係る回転電機において、ステータコアの内周面をハンマリングした際のステータコア外周面への振動の伝達を調査した結果を示す。この図9において、横軸が振動周波数を示し、縦軸はステータの径方向に生じる振動加速度である。
図10は、本実施の形態2に係る回転電機において、ステータコアの内周面をハンマリングした際のステータコア外周面への振動の伝達を調査した結果を示す。この図10において、横軸は振動周波数を示し、縦軸はステータの径方向に生じる振動加速度である。
これら図9および図10に示されるように、本実施の形態2に係る回転電機100のステータに生じる共振点は、比較例に係る回転電機のステータに生じる共振点の数よりも少ないことが分かる。さらに、本実施の形態2に係る回転電機100のステータに生じるピークは、比較例に係る回転電機のステータに生じるピークよりも小さいことが分かる。
すなわち、本実施の形態2に係る回転電機では、比較例に係る回転電機よりも共振による騒音の低減を図ることができることが分かる。
すなわち、本実施の形態2に係る回転電機に生じる振動は、比較例に係る回転電機に生じる振動よりも低減されており、騒音の低減を図ることができることが分かる。
(実施の形態3)
図11から図13を用いて、本発明の実施の形態3に係る回転電機100について説明する。なお、図11から図13に示された構成のうち、上記図1から図10に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する場合がある。
図11は、本実施の形態3に係る回転電機100の断面図であり、図12は、上記図11に示された回転電機の一部を拡大視した断面図である。
この図11および図12に示されるように、ステータコア200は、環状に配列された複数の分割ステータコア250を備えている。
各分割ステータコア250は、ステータコア200の周方向に向けて延びる分割ヨーク部251と、この分割ヨーク部251の内周面から径方向内方に向けて突出するステータティース210を備えている。
そして、分割ヨーク部251の表面のうち、ステータコア200の周方向に配列する側面には、ステータコア200の周方向に向けて突出する外周側突出部147と、内周側突出部148とが形成されている。
外周側突出部147は、分割ヨーク部251の側面のうち、ステータコア200の径方向外方側に位置する辺部に形成されている。内周側突出部148は、分割ヨーク部251の側面のうち、ステータコア200の径方向内方側に位置する辺部に形成されている。
その一方で、分割ステータコア250の側面のうち、径方向中央部には、凹部149が形成されている。この凹部149は、外周側突出部147と内周側突出部148との間に位置している。
換言すれば、外周側突出部147は、凹部149に対して径方向外方側に位置しており、内周側突出部148は、凹部149に対して径方向内方側に位置している。
そして、ステータコア200の周方向に隣接する分割ステータコア250に形成された外周側突出部147同士が当接して、外周側接続部213が形成されている。さらに、内周側突出部148同士が当接して、内周側接続部214が形成されている。
さらに、隣接する分割ステータコア250の凹部149がステータコア200の周方向に配列することで、スリット131が形成されている。
このように、本実施の形態3に係る回転電機100のステータコア200には、周方向に間隔をあけて複数のスリット131が形成されている。
ここで、ステータコア200の径方向における内周側突出部148(内周側接続部214)の幅T3は、外周側突出部147(外周側接続部213)の幅T4よりも狭くなるように形成されている。内周側突出部148および外周側突出部147は、いずれも、ステータコア200の中心軸方向に延びている。そして、内周側突出部148および外周側突出部147は、いずれも、ステータコア200の軸方向両端面に達するように延びている。
このため、外周側接続部213におけるステータコア200の径方向に沿った断面の断面積S4よりも、内周側接続部214における径方向に沿った断面の断面積の方が小さい。これに伴い、内周側接続部214を磁束が通るときの抵抗よりも、外周側接続部213を磁束が通るときの抵抗の方が小さくなっている。
ここで、ステータティース210Bからステータコア200内に入り込む磁束MF1は、たとえば、外周側接続部213を通り、ステータティース210Eからロータ120に戻る。そして、磁束MF2は、磁束MF1よりもステータコア200の径方向内方側を通る。この磁束MF2は、スリット131を通り、ステータティース210Eに達し、ステータティース210Eの端面からロータ120に戻る。
ここで、磁束MF1が通る磁気回路の経路長は、磁束MF2が通る磁気回路よりも長くなっている。その一方で、磁束MF2が通る磁気回路内には、スリット131を通る一方で、磁束MF1が通る磁気回路内には、スリット131よりも抵抗の小さい外周側接続部213が位置している。
このため、磁束MF1が通る磁気回路と、磁束MF2が通る磁気回路とで、結果的に、抵抗が略等しくなっている。
ここで、内周側接続部214は、外周側接続部213よりも幅が狭くなるように形成されている。その一方で、内周側接続部214を通る磁気回路の経路長は、外周側接続部213を通る磁気経路の経路長よりも短くなっている。
このため、内周側接続部214を通る磁気経路と、外周側接続部213を通る磁気経路との抵抗は、略等しくなっている。
このように、内周側接続部214を通る磁気回路の抵抗と、外周側接続部213を通る磁気回路の131の抵抗と、スリット131を通る磁気回路の抵抗とは、いずれも、一致または近似している。
このため、ステータティース210から入り込んだ磁束は、ステータコア200内において、径方向に略均等に分布する。これにより、ステータコア200内において、磁束が集中して、磁気飽和が生じることを抑制することができる。
ここで、たとえば、磁束経路MF2は、ステータティース210Bからステータコア200内に入りこみ、ステータティース210Eからロータ120内に入り込むまでの間に、複数のスリット131を通過する。
そして、磁束経路MF2が通過するスリット131の幅の合計は、エアギャップGPの幅よりも小さくなっている。このため、スリット131による抵抗は、小さく抑えられており、良好に磁束が流れることができる。
なお、本実施の形態3においては、分割ステータコア250によって構成されたステータコア200について説明したが、これに限られず、図13に示すように、周方向に一体に形成されたステータコアであってもよい。
なお、この図13に示すステータコア200においても、外周側接続部213の断面積S4は、内周側接続部214の断面積S3よりも大きくなるように形成されている。このため、この図13に示す例においても、ステータコア200のヨーク部211内を周方向に延びる磁束は、ステータコア200の径方向に径方向に分布し、磁束が飽和することを抑制することができる。
図14は、本実施の形態3に係る回転電機100の第2変形例を示す断面図である。この図14に示すように、スリット131の幅は、ステータコア200の径方向外方側から径方向内方側に向けて大きくなるように形成されている。
ここで、たとえば、スリット131の径方向内方側を通る磁気回路は、経路長は短い一方で、スリット131のうち、幅の広い部分を通る。
その一方で、スリット131の径方向外方側を通る磁気回路は、経路長が長い一方で、スリット131の幅が狭い部分を通る。このため、スリット131の径方向内方側の端部から径方向外方側の端部に亘って、スリット131を通る磁気回路の抵抗を略均一化することができる。
これにより、さらに、ステータコア200内における磁束密度の均一化を図ることができ、磁束の飽和の発生を抑制することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、ステータコアおよび回転電機好適である。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の側断面図である。 図1のII−II線における断面図である。 永久磁石およびその周囲に位置する部分を詳細に示す断面図である。 本実施の形態1に係る回転電機の変形例を示す断面図である。 本実施の形態2に係る回転電機の断面図である。 図5に示された回転電機の一部を拡大視した断面図である。 比較例の回転電機の一部を示す断面図である。 本実施の形態2に係る回転電機の鉄損と、比較例に係る回転電機の鉄損とを示すグラフである。 上記比較例に係る回転電機のステータに生じる振動を示すグラフである。 実施の形態2に係る回転電機ステータに生じる振動を示すグラフである。 本実施の形態3に係る回転電機の断面図である。 図11に示された回転電機の一部を拡大視した断面図である。 本実施の形態3に係る回転電機の変形例を示す断面図である。 本実施の形態3に係る回転電機の第2変形例を示す断面図である。
符号の説明
100 回転電機、110 回転シャフト、120 ロータ、121 ロータコア、122 永久磁石、124 樹脂、126 永久磁石挿入孔、130 ステータ、131 スリット、132 コイル、146 固定部材、147 外周側突出部、148 内周側突出部、149 凹部、200 ステータコア、MF1,MF2 磁束。

Claims (9)

  1. 環状に形成されたステータコアであって、
    前記ステータコアは、該ステータコアの周方向に間隔を隔てて径方向内方に向けて突出される複数のステータティースと、
    前記複数のステータティース間に形成される複数のスロット部とを備え、
    前記複数のスロット部のうち、一部のスロット部から径方向外方に延びるスリット部を前記ステータコアの周方向に間隔を隔てて形成することにより、前記スリット部を有する前記スロット部と、前記スリット部を有していない前記スロット部とが、前記ステータコアの周方向に交互に設けられ、
    前記ステータコアは、前記スリット部に対して、前記ステータコアの径方向の内方側に位置する部分に形成された第1接続部と、
    前記スリット部に対して、前記径方向の外方側に位置する部分に形成された第2接続部とをさらに備え、
    前記ステータコアの径方向に沿った前記第1接続部の断面の断面積は、前記径方向に沿った前記第2接続部の断面の断面積よりも小さい、ステータコア。
  2. 前記スリット部の前記周方向の幅は、前記ステータコアの径方向内方側から径方向外方側に向けて、小さくなる、請求項1に記載のステータコア。
  3. 前記ステータコアは、環状に配列する複数の分割ステータコアを含み、
    前記分割ステータコアは、前記周方向に延びる分割ヨーク部を含み、
    前記分割ヨーク部の周面のうち、前記周方向に配列する側面には、凹部が形成され、
    前記分割ヨーク部の前記側面のうち、前記凹部に対して前記ステータコアの径方向の内方側に隣り合う部分には、前記ステータコアの周方向に突出する内周側突出部が形成され、
    前記分割ヨーク部の前記側面のうち、前記凹部に対して前記ステータコアの径方向の外方側に隣り合う部分には、前記ステータコアの周方向に突出する外周側突出部が形成され、
    前記スリット部は、前記周方向に隣り合う前記分割ステータコアに形成された前記凹部が互いに前記周方向に配列することで形成され、
    前記第1接続部は、前記周方向に隣り合う前記分割ステータコアに形成された前記内周側突出部が互いに当接することで形成され、
    前記第2接続部は、前記周方向に隣り合う前記分割ステータコアに形成された前記外周側突出部が互いに当接することで形成された、請求項1または請求項2に記載のステータコア。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のステータコアを備えた回転電機。
  5. ステータコアおよび前記ステータコアに装着されたコイルを含む環状のステータと、
    前記ステータコアの周方向に延びるヨーク部と、
    前記ステータ内に挿入され、回転可能に支持されたロータコアおよび前記ロータコアに設けられた磁石を含むロータと、
    前記ステータの周方向に間隔を隔てて、前記ヨーク部の径方向内方に向けて突出する複数のステータティースと、
    前記複数のステータティース間に形成されて前記コイルを収容可能な複数のスロット部とを備え、
    前記複数のスロット部のうち、一部のスロット部から径方向外方に延びるスリット部を前記ステータコアの周方向に間隔を隔てて形成することにより、前記スリット部を有する前記スロット部と、前記スリット部を有していない前記スロット部とが、前記ステータコアの周方向に交互に設けられ、
    前記磁石から放射される磁束は、前記ロータから前記ステータに達し、前記ステータ内を通り、前記ステータから前記ロータに達する磁気回路を通り、
    前記磁気回路内に位置する前記スリット部の前記周方向の合計幅は、前記ロータと前記ステータティースとの間の隙間よりも小さい、回転電機。
  6. 前記スリット部は、前記スロット部に達する、請求項5に記載の回転電機。
  7. ステータコアおよび前記ステータコアに装着されたコイルを含む環状のステータと、
    前記ステータコアの周方向に延びるヨーク部と、
    前記ステータ内に挿入され、回転可能に支持されたロータコアおよび前記ロータコアに設けられた磁石を含むロータと、
    前記ステータの周方向に間隔を隔てて、前記ヨーク部の径方向内方に向けて突出する複数のステータティースと、
    前記複数のステータティース間に形成されて前記コイルを収容可能な複数のスロット部とを備え、
    前記複数のスロット部のうち、一部のスロット部に対して径方向の外方側にスリット部を位置させて、前記スリット部を有する前記スロット部と、前記スリット部を有していない前記スロット部とが、前記ステータコアの周方向に交互に設けられ、
    前記磁石から放射される磁束は、前記ロータから前記ステータに達し、前記ステータ内を通り、前記ステータから前記ロータに達する磁気回路を通り、
    前記磁気回路内に位置する前記スリット部の前記周方向の合計幅は、前記ロータと前記ステータティースとの間の隙間よりも小さい、回転電機。
  8. 前記スリット部のうち、前記径方向の外方側端部と、前記ステータコアの外周面との間の距離は、前記径方向の内方側端部に位置する部分と、前記スロット部の前記径方向の外方側端部に位置する部分との距離よりも長い、請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記スリット部の前記周方向の幅は、前記ステータコアの径方向の内方側から径方向の外方側に向けて、小さくなる、請求項5から請求項8のいずれかに記載の回転電機。
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