JP2003087605A - ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法、媒体、およびプログラム - Google Patents

ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法、媒体、およびプログラム

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JP2003087605A JP2001275569A JP2001275569A JP2003087605A JP 2003087605 A JP2003087605 A JP 2003087605A JP 2001275569 A JP2001275569 A JP 2001275569A JP 2001275569 A JP2001275569 A JP 2001275569A JP 2003087605 A JP2003087605 A JP 2003087605A
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修志 矢野
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    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20172Image enhancement details
    • G06T2207/20192Edge enhancement; Edge preservation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さなレベルのディテールに対し平均化処理
が行われるため小振幅ディテールの劣化が生じ、また、
低周波数域のノイズに比べ高周波数域のノイズをより落
とす特性を持つため、低域の大粒ノイズが残留し目障り
になる。 【解決手段】 入力映像信号S1に対し同時刻の複数ラ
インを同時化する垂直方向同時化手段1と、その垂直方
向同時化手段1の出力に対し低域通過型フィルタ演算を
行うフィルタ演算手段2と、そのフィルタ演算手段2の
出力に基づいてノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出手
段11と、垂直方向同時化手段1の出力の内の特定位置
にあるノイズ低減処理対象画素とノイズ成分抽出手段1
1の出力とを加算することによりノイズを減衰させる加
算手段10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビやビデオな
どの映像機器に用いられるノイズ低減装置、ノイズ低減
方法、媒体、及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビデオ機器における高画質のため
のノイズ低減装置について説明する。ノイズ低減装置に
は、メモリなどを用いて信号のフィールドまたはフレー
ム差分を求め、それを元にノイズ低減を図る3次元ノイ
ズ低減装置と、同一フィールドまたはフレーム内の信号
を元にノイズ低減を図る2次元ノイズ低減装置がある。
さらに2次元ノイズ低減装置には、大きく分けてメディ
アンフィルタなどの非線形フィルタを用いるものと、空
間ローパスフィルタ(LPF)を用いるものの2種類が
あり、ここでは後者について説明する。
【0003】2次元の空間LPFは映像信号の水平方向
および垂直方向に対してLPF処理を行って空間的に高
い周波数成分を持つノイズを軽減するものであるが、単
純にLPF処理を行うと画像のエッジ部分やディテール
部において高周波成分が減衰するため、エッジ鈍りや解
像度劣化などの画質劣化が起こってしまう。
【0004】これらの画質劣化を防ぐために考えられた
のが次に説明する2次元適応型LPFである。図19
は、2次元適応型LPFの一例を示すブロック図であ
る。同時化手段101では入力端子S1から入力された
映像信号を基に複数の画素からなる2次元の信号ブロッ
クを構成する。こうした信号ブロックの一例を図20に
示す。図20は、13個の画素から信号ブロックを形成
する場合を示しており、aの右下の添え字は位置を表
す。ここで、ai,jを処理対象画素、ai,j 以外を処理
対象画素ai,j の周辺にある周辺画素と呼ぶ。
【0005】また、図20の信号ブロック形成に必要な
同時化手段の一例を図21に示す。図21において、2
01a,201bは1H(H:水平走査期間)遅延素子
を、202a〜202oは1T(T:水平サンプリング
周期)遅延素子をそれぞれ示す。
【0006】減算手段1021〜102n(図20の信号
ブロックの場合はn=12)では図20の処理対象画素
i,j 以外の周辺画素の値から処理対象画素ai,j
値を減算した差分を出力する。
【0007】相関検出器1031〜103nでは減算手段
1021〜102nの出力を予め与えられたしきい値と比
較し、しきい値以下であれば処理対象画素aij と処
理対象画素aij 以外の周辺画素との相関有りと判断
して「1」を、そうでなければ「0」を出力する。
【0008】計数手段104では相関検出器1031
103nの出力に現れる「1」の個数、すなわち処理対
象画素ai,j と相関有りと判断された周辺画素の個数
を計数し、その値を平均値処理の除数となるべき数値と
して出力する。さらに計数手段104では処理対象画素
i,j と相関有りと判断された周辺画素の位置情報を
も出力する。
【0009】選択手段105は、計数手段104から出
力される処理対象画素ai,j と相関有りと判断された
周辺画素の位置情報に従って、減算手段1021〜10
nの出力のうち、処理対象画素ai,j と相関有りと判
断された周辺画素と処理対象画素ai,j との差分を全
て選択し、そのまま第1の加算手段106に出力する。
図20の信号ブロックを用いて具体例をあげると、例え
ばai-1,j、 ai,j-1、ai,j+1、ai+1,jの4つの周辺
画素が処理対象画素ai,j と相関が有ると判断された
場合は、(ai-1,j−ai,j)、(ai,j-1−ai,j)、
(ai,j+1−ai,j)、(ai+1,j−ai,j)の4つの差分
の平均化を行う必要があるため、選択手段105は上記
4つの差分それぞれを第1の加算手段106に出力す
る。
【0010】第1の加算手段106は選択手段105か
らの出力の総和を求め、除算手段107に入力する。除
算手段107では第1の加算手段106の総和出力を計
数手段104の出力である平均化処理の除数となるべき
数値、例えば上記具体例の場合は「4」で除算すること
により、周辺画素と処理対象画素との差分の平均値を求
める。
【0011】第2の加算手段108は同時化手段101
からの処理対象画素ai,j の値に、除算手段107の
出力である処理対象画素と周辺画素との差分の平均値を
加算する。
【0012】以上の構成により、この2次元適応型LP
Fでは処理対象画素とこれと相関のある周辺画素との値
の平均値を求めることになり、結果としてノイズが低減
される。これについて以下に説明する。
【0013】b1を処理対象画素の値、b2〜bnはそれ
と相関のある周辺画素の値とし、これらの画素にレベル
1〜cn、2乗平均値c2のノイズが重畳しているもの
とする。この2次元適応型LPFでは、
【0014】
【数1】 b1+{(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n
【0015】
【数2】 b1+{(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n ={nb1+(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n =(b1+b2+・・・+bn)/n (数1)の演算を行うことになる。(数1)を変形する
と(数2)のようになる。
【0016】
【数3】(c1 2+c2 2+・・・+cn 21/2/n=n1/2
c/n=c/n1/2 (数1)、すなわち(数2)の処理により、ノイズレベ
ルは(数3)に示されるように1/n1/2になり、ノイ
ズ低減が行われることになる。
【0017】さらに、この2次元適応型LPFではエッ
ジの鈍りやディテール劣化を軽減できる。この様子を図
22に示す。
【0018】図22は、2次元適応型LPF処理がエッ
ジ部にある場合を示すものであり、図22(a)は水平
エッジ、(b)は垂直エッジの場合を示している。同図
における網掛け部は低輝度部221を、それ以外の部分
は高輝度部222をそれぞれ示す。いま、同図の高輝度
部221と低輝度部222の差(コントラスト)が図1
9の相関検出器1031〜103nにおけるしきい値より
十分に大きく、各画素に重畳されているノイズのレベル
は上記しきい値より小さいとすると、(a)の場合は低
輝度部221に存在する5つの画素ai-1,j、ai,j-3
i,j-2、ai,j -1、ai+1,j-1 は平均化処理から外さ
れ、高輝度部222に存在する残り8つの画素だけの平
均値が求められことになるのでエッジ鈍りは発生しな
い。図22(b)の場合も同様である。また、ディテー
ル部においても上記しきい値より大きなディテールに関
しては、平均化処理から外されるのでディテールは損な
われない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、相関検出器におけるしきい値よりも小
さなレベルのディテールに関しては、平均化処理が行わ
れることになり、ディテール劣化が生じる。これについ
て以下に説明する。
【0020】図23は、上記の構成の2次元適応型LP
Fにおいて、処理対象画素ai,jの前後6画素が相関有
りと判断された場合の周波数特性を表したものである。
ここでfshは水平のサンプリング周波数を表す。この
図を見るとわかるように、相関検出器におけるしきい値
よりも小さなレベルの信号は、ノイズ成分または信号成
分に関わらずfs/8以上の帯域が完全に抑圧されてし
まう。従って、そのような小振幅のディテールが信号成
分中に存在する場合は大きく劣化することになる。
【0021】また、上記のような2次元適応型LPFで
は、低周波数域のノイズに比べ高周波数域のノイズをよ
り落とす特性を持つため、低域の大粒ノイズが残留し目
障りになるという問題もあった。これについて以下に説
明する。
【0022】図24は、2次元適応型LPFに入力され
る映像信号S1の例を示したものである。このような入
力信号の場合、2次元適応型LPFの相関検出器におけ
るしきい値が3であれば、処理対象画素ai,j の前後6
画素のうちai,j-3、ai,j+3は処理対象画素値との差分
が5及び4であるため平均化処理から外され、結果とし
て処理対象画素ai,jの前後計4画素までを用いて平均
化処理されることになる。この場合の周波数特性を表し
たものが図25である。これを見ると前後6画素が相関
有りと判断された場合の周波数特性に比べてfs/8以
下の帯域があまり抑圧されておらず、この帯域内のノイ
ズの低減度が弱くなることがわかる。このように従来の
2次元適応型LPFでは、処理対象画素の周辺まで十分
相関がある場合のみ低域ノイズが低減されるという特性
をもつため、低域のノイズが残留しやすく、また低域ノ
イズは高域ノイズに比べ大粒となるため、目障りになる
という問題が生じる。
【0023】本発明は、上記従来のノイズ低減装置のこ
のような課題を考慮し、視覚的に目立つ低域のノイズを
効果的に低減し、かつ、小振幅ディテールの劣化を最低
限に抑えることのできるノイズ低減装置、ノイズ低減方
法、媒体、及びプログラムを提供することを目的とする
ものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、入
力されるノイズ処理対象画素を含む部分の映像信号に対
し空間、または時間的に同時化する同時化手段と、その
同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演
算手段と、そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイ
ズ成分を抽出するノイズ成分抽出手段と、同時化手段出
力の内のノイズ処理対象画素についてノイズ成分抽出手
段の出力を用いてノイズを減衰させるノイズ減衰手段と
を備えたノイズ低減装置である。
【0025】また、請求項2の本発明は、フィルタ演算
手段が、低域通過型のフィルタ演算を行うものである請
求項1に記載のノイズ低減装置である。
【0026】請求項1または2の構成によれば、ノイズ
抽出手段への入力信号はLPF処理が施されたものであ
るため、視覚特性としてより目立つ低域ノイズを効果的
に低減でき、さらに高域信号が従来に比べ残っているた
め小振幅ディテールの劣化を従来よりも抑えることがで
きる。また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段をフィ
ルタ演算手段に必要な同時化手段と共用しているため、
共用しない場合に比べ回路規模も抑えることができる。
【0027】また、請求項3の本発明は、更に、同時化
手段の出力を基にディテール強調信号を発生させ、その
信号とノイズ減衰手段の出力とを加算するディテール強
調手段を備えた請求項1、または2に記載のノイズ低減
装置である。
【0028】請求項3の構成によれば、ノイズ低減処理
によって多少劣化したディテールを復元する処理が行わ
れるため、請求項1及び2の場合以上にディテール劣化
を改善することができる。さらに、ディテール強調で必
要な同時化手段はノイズ低減装置における同時化手段と
共用しているため、ディテール劣化改善に必要な回路規
模は最小限ですむ。
【0029】また、請求項4の本発明は、同時化手段
は、映像信号に対し同時刻の複数ラインを同時化するも
のであって、ノイズ成分抽出手段が、フィルタ演算手段
の出力を基に複数の画素からなる信号ブロックを形成す
る信号ブロック形成手段と、信号ブロックを構成する複
数の画素の内の、ノイズ処理対象画素と同一空間位置に
ある対象画素とその対象画素の周辺にある複数の周辺画
素との差をそれぞれとる複数の減算手段と、その複数の
減算手段の出力と所定レベルとの大小比較を行い、その
比較結果信号を出力する複数の比較器と、その複数の比
較器の出力のうち、所定レベルより小さいことを示す比
較結果信号の数を計数し、その計数結果を示す信号、お
よび複数の減算手段のうち所定レベルより小さい値を出
力したものを特定する信号をそれぞれ出力する計数手段
と、複数の減算手段の出力から、計数手段の出力により
特定される出力だけを選択して出力する選択手段と、そ
の選択手段の複数の出力を加算する加算手段と、その加
算手段の出力を計数手段の出力で除算する除算手段とを
有する請求項1、2、または3に記載のノイズ低減装置
である。
【0030】請求項4の構成によれば、請求項1または
2の場合と同様、ノイズ抽出手段への入力信号はLPF
処理が施されたものであるため、視覚特性としてより目
立つ低域ノイズを効果的に低減でき、さらに高域信号が
従来に比べ残っているため小振幅ディテールの劣化を従
来よりも抑えることができる。また、ノイズ抽出に必要
となる同時化手段をフィルタ演算手段に必要な同時化手
段と共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模
も抑えることができる。さらにディテール強調手段を備
えた場合は、ノイズ低減処理によって多少劣化したディ
テールを復元する処理が行われるため、より以上にディ
テール劣化を改善することができる。
【0031】また、請求項5の本発明は、同時化手段
は、映像信号に対し異なる時刻の信号を同時化するもの
であって、ノイズ成分抽出手段が、フィルタ演算手段の
出力を基に複数の画素からなる信号ブロックを形成する
信号ブロック形成手段と、信号ブロックを構成する複数
の画素の内の、ノイズ処理対象画素と同一の時刻及び空
間位置にある対象画素とその対象画素の時間及び空間的
に周辺にある複数の周辺画素との差をそれぞれとる複数
の減算手段と、その複数の減算手段の出力と所定レベル
との大小比較を行い、比較結果信号を出力する複数の比
較器と、その複数の比較器の出力のうち、所定レベルよ
り小さいことを示す比較結果信号の数を計数し、その結
果を示す信号、および複数の減算手段のうち所定レベル
より小さい値を出力したものを特定する信号をそれぞれ
出力する計数手段と、複数の減算手段の出力から、計数
手段の出力により特定される出力だけを選択して出力す
る選択手段と、その選択手段の複数の出力を加算する加
算手段と、その加算手段の出力を計数手段の出力で除算
する除算手段とを有する請求項1、2、または3に記載
のノイズ低減装置である。
【0032】請求項5の構成によれば、ノイズ抽出手段
への入力信号は時間及び空間的にLPF処理が施された
ものであるため、視覚的により目立つ時間的に低域のノ
イズに対しても効果的に低減することができる。また、
ノイズ抽出に必要となる同時化手段はフィルタ演算手段
に必要な同時化手段と共用しているため、共用しない場
合に比べ回路規模も抑えることができる。さらにディテ
ール強調手段を備えた場合は、ノイズ低減処理によって
多少劣化したディテールを復元する処理が行われるた
め、より以上にディテール劣化を改善することができ
る。
【0033】また、請求項6の本発明は、ノイズ成分抽
出手段が、更に計数手段からの計数結果に従い数値を発
生する数値発生手段を有し、除算手段は、加算手段の出
力を、計数手段の出力の代わりに数値発生手段の出力で
除算するものである請求項4、または5に記載のノイズ
低減装置である。
【0034】また、請求項7の本発明は、数値発生手段
の入出力特性が、入力信号の意味する値が2の累乗でな
い場合には、入力信号の意味する値を越えない最大の2
の累乗を出力し、入力信号の意味する値が信号ブロック
を形成する画素数に等しい場合には、入力信号の意味す
る値を越える最小の2の累乗を出力する請求項6に記載
のノイズ低減装置である。
【0035】請求項6または7の構成によれば、さらに
除算器がビットシフトだけという非常に簡単な回路にな
るため、さらに回路規模を小さくできる。
【0036】また、請求項8の本発明は、入力されるノ
イズ処理対象画素を含む部分の映像信号に対し空間、ま
たは時間的に同時化する同時化ステップと、その同時化
手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算ステ
ップと、そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ
成分を抽出するノイズ成分抽出ステップと、前記同時化
ステップの出力の内の前記ノイズ処理対象画素について
前記ノイズ成分抽出ステップの出力を用いてノイズを減
衰させるノイズ減衰ステップと、を備えたことを特徴と
するノイズ低減方法である。
【0037】また、請求項9の本発明は、入力されるノ
イズ処理対象画素を含む部分の映像信号に対し空間、ま
たは時間的に同時化する同時化手段と、その同時化手段
の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、
そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽
出するノイズ成分抽出手段と、前記同時化手段の出力の
内の前記ノイズ処理対象画素について前記ノイズ成分抽
出手段の出力を用いてノイズを減衰させるノイズ減衰手
段との全部または一部としてコンピュータを機能させる
ためのプログラムを担持した媒体であって、コンピュー
タにより処理可能である媒体である。
【0038】また、請求項10の本発明は、入力される
ノイズ処理対象画素を含む部分の映像信号に対し空間、
または時間的に同時化する同時化手段と、その同時化手
段の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段
と、そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分
を抽出するノイズ成分抽出手段と、前記同時化手段の出
力の内の前記ノイズ処理対象画素について前記ノイズ成
分抽出手段の出力を用いてノイズを減衰させるノイズ減
衰手段との全部または一部としてコンピュータを機能さ
せるためのプログラムである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明にかかる第1の実
施の形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示す
るブロック図である。図1において、1は入力映像信号
S1に対し同時刻の複数ラインを同時に出力させる(す
なわち、空間的に同時化させる)同時化手段としての垂
直方向同時化手段、2は垂直方向同時化手段1の出力に
対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段、11はフィ
ルタ演算手段2の出力に基づいてノイズ成分を抽出する
ノイズ成分抽出手段、10は垂直方向同時化手段1のう
ちの特定位置にあるノイズ低減処理対象画素とノイズ成
分抽出手段11の出力とを加算するノイズ減衰手段とし
ての加算器である。
【0040】ここでフィルタ演算手段2は、それぞれが
垂直方向同時化手段1の出力のうち3ラインを用いてフ
ィルタ演算を行う3つのフィルタ演算手段2a〜2cか
ら構成される。
【0041】また、ノイズ成分抽出手段11は、フィル
タ演算手段2の出力に対し信号ブロックを形成し出力す
るブロック形成手段としての水平方向同時化手段3、水
平方向同時化手段3の特定位置にある画素とそれ以外の
画素との差をとる減算手段としての減算器41〜4n、そ
の減算器41〜4nの出力と所定レベルとの大小比較を行
い比較結果信号を出力する比較器としての相関検出器5
1〜5n、その相関検出器51〜5nの出力のうち所定レベ
ルより小さいことを示す比較結果信号の数を計数し、そ
の計数結果を示す信号、および減算器41〜4nのうち所
定レベルより小さい値を出力したものを特定する信号を
それぞれ出力する計数手段6、減算器4 1〜4nの出力か
ら計数手段6により特定される出力だけを選択する選択
手段7、その選択手段7の複数の出力を加算する加算手
段としての加算器8、その加算器8の出力を計数手段6
の出力で除算する除算手段としての除算器9から構成さ
れ、除算器9の除算結果が加算器10に出力される。
【0042】次に、本第1の実施の形態のノイズ低減装
置の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0043】まず、垂直方向同時化手段1では、入力端
子S1から入力された映像信号に対しノイズ低減処理対
象画素を含む連続する5ラインを同時化して出力する。
図2は、垂直方向同時化手段1の一例を示すブロック図
であり、ここで21a〜21dは1H遅延素子である。
この場合、入力信号に対しLi-2〜Li+2までの5ライン
を同時化して出力することになる。
【0044】次に、フィルタ演算手段2a〜2cは垂直
方向同時化手段1の出力Li-2〜Li +2に対し、水平及び
垂直方向に低域通過型フィルタ(LPF)演算を施し、
その結果L'i-1,L'i,L'i+1を後段のノイズ成分抽出
手段11に出力する。図3は、フィルタ演算手段2aの
一例を示すブロック図である。ここで、31a〜31d
は加算器、32a〜32dは乗算器、33a,33bは
1bit左シフトを行い入力値の2倍を出力する左シフ
ト演算器、34a,34bは8bit右シフトを行い入
力値の1/256を出力する右シフト演算器、35a,
35bは1T遅延素子、36は減算器37a及び左シフ
ト演算器33aに対し定数kvを、減算器37b及び左
シフト演算器33bに対し定数khを出力する定数発生
器、37a,37bは定数値128から定数発生器で発
生された定数kv,khを減じ、その結果を乗算器32
a,32cへそれぞれ出力する減算器である。フィルタ
演算手段2b、2cも同様の構成である。
【0045】
【数4】Hv(z)={(128−kv)×(1+
-2)+2kv×z-1}/256
【0046】
【数5】Hh(z)={(128−kh)×(1+
-2)+2kh×z-1}/256 このような構成により、垂直方向は(数4)、水平方向
は(数5)のような伝達関数のフィルタ演算が行われ
る。
【0047】定数発生器36がkv=kh=64を発生
させた場合のフィルタ演算手段2a〜2cの周波数特性
を図4(a)及び(b)に示す。(a)が水平方向の特
性を、(b)が垂直方向の特性を表す。この場合フィル
タ演算手段2a〜2cの出力L'i-1,L'i,L'i+1は、
fsh/4及びfsv/4以上の高周波数域が抑圧され
て後段へ出力される。
【0048】次に、水平方向同時化手段3では、フィル
タ演算手段2a〜2cの出力L'i-1,L'i,L'i+1を基
に図5に示すような複数の画素からなる2次元の信号ブ
ロックを構成する。図5は図20と同様に13個の画素
から信号ブロックを形成する場合を示しており、a'i,j
をノイズ抽出処理対象画素、a'i,j以外を周辺画素と呼
ぶ。図5の信号ブロック形成に必要な水平方向同時化手
段の一例を図6に示す。図6において、41a〜41o
は1T遅延素子を表す。
【0049】次に、減算器41〜4n(図5の信号ブロッ
クの場合はn=12)では、図5のノイズ抽出処理対象
画素a'i,j以外の周辺画素の値からノイズ抽出処理対象
画素a'i,jの値を減算した差分を出力する。
【0050】次に、相関検出器51〜5nでは、減算器4
1〜4nの出力を予め与えられたしきい値と比較し、しき
い値以下であればノイズ抽出処理対象画素a'i,jとノイ
ズ抽出処理対象画素a'i,j以外の周辺画素との相関有り
と判断して「1」を、そうでなければ「0」を出力す
る。
【0051】次に、計数手段6では、相関検出器51
nの出力に現れる「1」の個数、すなわちノイズ抽出
処理対象画素a'i,jと相関有りと判断された周辺画素の
個数を計数し、その値を平均値処理の除数となるべき数
値として出力する。さらに計数手段6ではノイズ抽出処
理対象画素a'i,jと相関有りと判断された周辺画素の位
置情報をも出力する。
【0052】また、選択手段7は、計数手段6から出力
されるノイズ抽出処理対象画素a'i ,jと相関の有る周辺
画素の位置情報に従って、減算器41〜4nの出力のう
ち、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jと相関有りと判断さ
れた周辺画素とノイズ抽出処理対象画素a'i,jとの差分
を全て選択し、そのまま加算器8に出力する。
【0053】加算器8では、選択手段7からの出力の総
和を求め、除算器9に入力する。除算器9では、加算器
8の総和出力を計数手段6の出力である平均化処理の除
数となるべき数値で除算することにより、ノイズ抽出処
理対象画素a'i,jとその周辺画素との差分の平均値を求
める。
【0054】更に、加算器10は垂直方向同時化手段1
の出力Liのうちノイズ抽出処理対象画素a'i,jと同一
空間位置となる画素yi,jの値と、除算器9の出力であ
るノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素との差
分の平均値とを加算し、その結果を出力映像信号S2と
して出力する。
【0055】以上の動作により、本実施の形態のノイズ
低減装置は低域ノイズに対して効果的にノイズ低減処理
が行われることになる。これを以下に説明する。
【0056】b'1をノイズ抽出処理対象画素a'i,j
値、b'2〜b'nはそれと相関のある周辺画素の値とし、
これらの画素にノイズが重畳しているものとする。
【0057】
【数6】b'1+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n
b'1)}/n 仮に上記構成と異なり加算器10が、水平方向同時化手
段3からのノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値に、除算
手段9の出力であるノイズ抽出処理対象画素a'i ,jと周
辺画素との差分の平均値を加算したとすると、そのよう
な構成では(数6)の演算を行うことになる。
【0058】(数6)は上述の従来の2次元適応型LP
Fと同様な考え方により、ノイズ抽出処理対象画素a'
i,jとそれと相関のある周辺画素の平均化処理により、
ノイズ抽出処理対象画素a'i,jに対してノイズ低減が行
われることを意味する。また、(数6)はノイズ抽出処
理対象画素a'i,jの値に中括弧内の項を加算することで
ノイズ低減が行われるため、(数6)の中括弧内はノイ
ズ成分を抽出したものを表しているとも言える。ここ
で、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素はフ
ィルタ演算手段2によるLPF処理後の信号であるた
め、信号成分及びノイズ成分ともに図4のように高周波
数域が抑圧されている。従って(数6)で行われるノイ
ズ低減処理も、主に低域のノイズが抽出され、それをも
とにノイズ低減が行われたことになる。
【0059】実際の構成では加算器10はノイズ抽出処
理対象画素a'i,jの値ではなく、それと同一空間位置と
なるがフィルタ演算手段2によるLPF処理前の画素で
あるyi,jの値dを用いる。従って、入力映像信号S1
に対して低域のノイズを低減することになる。高域のノ
イズはある程度残留することになるが、その分小振幅デ
ィテールの劣化が従来の2次元適応型LPFよりも抑え
られる。小振幅ディテールの劣化が抑えられることで、
相関検出器51〜5nにおけるしきい値として従来よりも
大きな値を設定でき、それによってより振幅の大きな低
域ノイズまで低減させることができる。
【0060】また従来の2次元適応型LPFでは、処理
対象画素の周辺まで十分相関がある場合のみ低域ノイズ
が低減されるという特性をもつが、本構成ではそれも緩
和される。それについて以下に説明する。
【0061】映像信号S1として図24が入力されるも
のとすると、従来の2次元適応型LPFでは相関検出器
におけるしきい値が3の場合、前述のように処理対象画
素a i,jの前後4画素までのみ用いて平均化処理を行う
ことになる。一方、本構成では同じ信号が入力された場
合、フィルタ演算手段2でLPF処理が行われるため、
説明の簡略化のため入力信号は垂直方向に均一であると
すると、ノイズ抽出処理対象画素a'i,j及びその前後の
画素値は図7のようになる。そのためノイズ抽出処理対
象画素a'i,jの前後6画素までを用いて平均化処理が行
われることになる。この場合の周波数特性は図23であ
り、fs/8以下の帯域まで抑圧されている。従って、
従来の2次元適応型LPFに比べより低域までノイズ低
減することができると言える。
【0062】以上のことから本構成のノイズ低減装置
は、視覚特性としてより目立つ低域ノイズを効果的に低
減でき、さらに小振幅ディテールの劣化を従来よりも抑
えることができる。また、ノイズ抽出に必要となる同時
化手段をフィルタ演算に必要な垂直方向同時化手段1と
共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模も抑
えることができる。
【0063】なお、上記第1の実施の形態では、フィル
タ演算手段2a〜2cの周波数特性を図4のように構成
しているがこれに限るものではない。例えば、フィルタ
演算手段2a〜2c内の定数発生器36がkv=kh=
96を発生させれば、図8のような周波数特性が得られ
る。この場合、ノイズ成分抽出手段11への入力となる
フィルタ演算手段2a〜2cの出力信号は高域もある程
度残った信号となるため、結果として低域ノイズに加え
て高域ノイズもある程度低減されることになる。従っ
て、入力映像信号S1のS/Nが悪く、高域のノイズも
低減する必要がある場合に有効となる。このようにフィ
ルタ演算手段2a〜2c内の定数発生器36から発生さ
せるkv,khの値を変更することで、どのような入力
映像信号に対しても効果的なノイズ低減処理を行うこと
が可能である。 (第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態
について述べる。図9は、本発明にかかる第2の実施の
形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブ
ロック図である。
【0064】図9において、前述の第1の実施の形態の
図1と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載して
いるので、そのブロックに対する説明は省略する。それ
以外の12は、計数手段6から出力される除数に従って
ある数値を発生させ、除算器9へ出力する数値発生手段
である。
【0065】数値発生手段12は計数手段6から出力さ
れる除数に従って適当な2の累乗の値を出力する。図1
0に数値発生手段12の入出力特性の一例を示す。すな
わち、この場合の入出力特性は、入力信号の意味する値
が2の累乗でない場合には、入力信号の意味する値を越
えない最大の2の累乗を出力し、入力信号の意味する値
が信号ブロック形成手段の画素数に等しい場合には、入
力信号の意味する値を越える最小の2の累乗を出力する
ものである。
【0066】除算器9では、加算器8の出力を数値発生
手段12の出力で除算することにより、ノイズ抽出処理
対象画素とその周辺画素との差分の平均値を求め、加算
器10へ出力する。
【0067】このような構成により、除算器9はビット
シフトだけという非常に簡単な回路になるため、第1の
実施の形態に比べ回路規模を小さくできる。また、回路
簡略化によるノイズ低減性能の劣化も小さい。以下にこ
れについて説明する。
【0068】
【数7】d+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n
b'1)}/k 本第2の実施の形態では動作としては(数7)の演算を
行うことになる。ここで、b'1をノイズ抽出処理対象画
素の値、b'2〜b'nはそれと相関のある周辺画素の値、
dはノイズ抽出処理対象画素と同一空間位置となる、垂
直方向同時化手段1の出力画素の値、kは数値発生手段
12が発生する数値とする。
【0069】
【数8】d+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n
b'1)}/k=d+n/k・{(b'2−b'1)+・・・
+(b'n−b'1)}/n (数7)を変形すると(数8)のようになる。
【0070】差分平均値は第1の実施の形態に比べn/
kのゲインがかかることになるが、ここでは相関のある
周辺画素のみを選択して差分をとっているため、差分平
均値はデータdに対して十分小さな値でしかない。従っ
て、回路簡略化によるノイズ低減性能の劣化は最小限に
抑えられる。
【0071】なお、上記第2の実施の形態において、数
値発生手段12の入出力特性は図10の特性に限るもの
ではなく、回路簡略化によるノイズ低減性能の劣化を最
小限に抑える範囲内で自由に決定できる。 (第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態に
ついて述べる。図11は、本発明にかかる第3の実施の
形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブ
ロック図である。
【0072】図11において、第1の実施の形態の図1
と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載している
ので、そのブロックに対する説明は省略する。それ以外
の51は入力映像信号S1に対し複数フィールドの信号
を同時に出力させる(すなわち、時間的に同時化させ
る)同時化手段としての時間方向同時化手段、52は時
間方向同時化手段51の出力に対し、時間及び空間方向
へのフィルタ演算を行いノイズ成分抽出手段11へ出力
するフィルタ演算手段としての3次元フィルタ演算手
段、53は3次元フィルタ演算手段52の出力に対し水
平及び垂直方向に同時化処理を行い、信号ブロックを形
成し出力するブロック形成手段としての水平垂直方向同
時化手段である。
【0073】第3の実施の形態が第1の実施の形態と異
なる点は、時間方向同時化手段51、3次元フィルタ演
算手段52、そして水平垂直方向同時化手段53にある
ので、それらの動作について以下に説明する。
【0074】まず、時間方向同時化手段51は入力端子
から入力された映像信号S1に対し連続する5フィール
ドの信号を同時化して出力する。図12はそのような時
間方向同時化手段51の一例を示すブロック図であり、
ここで61a〜61dはそれぞれ1フィールド期間信号
を遅らせるフィールドメモリである。この場合、入力信
号に対しFk-2〜Fk+2までの5フィールドを同時化して
出力することになる。
【0075】3次元フィルタ演算手段52は時間方向同
時化手段51の出力Fk-2〜Fk+2を用いて、まず
k-1,Fk,Fk+1に対する時間方向のLPF処理をほ
どこした後、さらに水平及び垂直方向に2次元のLPF
処理を施し、その結果F'k-1,F'k,F'k+1を後段に出
力する。3次元フィルタ演算手段52の周波数特性の一
例を図13(a),(b)に示す。(a)は時間方向の
LPF特性を示し、(b)は水平垂直方向の2次元LP
F特性を示している。この場合3次元フィルタ演算手段
52の出力F'k-1,F'k,F'k+1は、15Hz以下、f
sh/4及びfsv/4以下の時空間的に低周波数域が
抽出されて後段へ出力される。
【0076】水平垂直方向同時化手段53ではフィルタ
演算手段52の出力F'k-1,F'k,F'k+1のそれぞれを
基にした複数の画素からなる2次元の信号ブロック、す
なわち3次元の信号ブロックを構成する。図14はF'
k-1を基に9個、F'kを基に13個、F'k+1を基に9個
の計31個の画素で信号ブロックを形成する場合を示し
ており、a'i,j,k をノイズ抽出処理対象画素、a'
i,j,k以外を周辺画素と呼ぶ。これらの画素を用いてノ
イズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素との差分平
均値を求め、加算器10へ結果を出力する過程について
は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0077】加算器10は時間方向同時化手段51の出
力Fkのうちノイズ抽出処理対象画素a'i,j,kと同一時
空間位置となる画素yi,j,kの値と、除算器9の出力で
あるノイズ抽出処理対象画素a'i,j,k とその周辺画素
との差分平均値とを加算し、その結果を出力映像信号S
2として出力する。
【0078】以上の動作により、主に時空間的に低域の
ノイズが抽出され、それをもとにノイズ低減が行われる
ことになる。時間的に低域のノイズは時間変化がゆるや
かであるため視覚的に目立つが、本構成では第1の実施
の形態に比べ、そのようなノイズも効果的に低減するこ
とができる。また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段
はフィルタ演算手段に必要な時間方向同時化手段51と
共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模を抑
えることができる。
【0079】なお、上記第3の実施の形態では、3次元
フィルタ演算手段52の周波数特性は図13のようにし
ているがこれに限るものではなく、入力映像信号のノイ
ズの程度に応じて特性を変化させることで、どのような
入力映像信号に対しても効果的なノイズ低減処理を行う
ことが可能であることはいうまでもない。
【0080】また、上記第3の実施の形態では、計数手
段6から出力される平均化処理の除数が直接除算器9に
入力される構成となっているが、第2の実施の形態と同
様に計数手段6から出力される除数に従って適当な2の
累乗の値を出力する数値発生手段を間に挿入する構成に
してもよい。それにより、第3の実施の形態に比べ回路
規模を小さくすることができる。
【0081】また、上記第3の実施の形態では、時間方
向同時化手段51及び水平垂直方向同時化手段53によ
って形成される信号ブロックの形状およびノイズ抽出処
理対象画素が図14に示される場合について説明した
が、その他の形状についても同様に実施可能である。 (第4の実施の形態)次に本発明の第4の実施の形態に
ついて述べる。図15は、本発明にかかる第4の実施の
形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブ
ロック図である。
【0082】図15において、第1の実施の形態の図1
と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載している
ので、そのブロックに対する説明は省略する。それ以外
の13は、垂直方向同時化手段1の出力を用いて加算器
10からの出力に対するディテール強調処理を行うディ
テール強調手段である。図16は、ディテール強調手段
13の一例を示すブロック図である。ここで、71は垂
直方向同時化手段1の出力Li-2〜Li+2に垂直ライン方
向の高域通過型フィルタ(HPF)演算を行う垂直HP
F、72は垂直方向同時化手段1の出力Liに対し水平
方向の高域通過型フィルタ演算を行う水平HPF、73
a,73bは垂直HPF71及び水平HPF72の出力
に対し一定値(ゲイン)を乗ずる乗算器、74a,74
bは乗算器73a,73bの出力に対しコアリング処理
を行うコアリング回路、75はコアリング回路74a,
74bの出力及び加算器10の出力をそれぞれ加算する
加算器である。
【0083】本第4の実施の形態が第1の実施の形態と
異なる点は、このディテール強調手段13にあるので、
その動作について以下に説明する。
【0084】まず、垂直HPF71は垂直方向同時化手
段1の出力Li-2〜Li+2の5ラインに対し垂直ライン方
向のHPF演算を行い、垂直ライン方向の高周波数成分
を抽出する。図17は垂直HPFの周波数特性の一例を
示す周波数特性図である。垂直HPF71の出力は、乗
算器73aで適当なゲインが掛けられて次段のコアリン
グ回路74aに入力される。
【0085】コアリング回路74aでは、その入力信号
をx、出力信号をwとすると、
【0086】
【数9】 w=0 (−m≦x≦mのとき) w=x−m (x>mのとき) w=x+m (x<−mのとき) (数9)に示すような処理を行う。ここで、mは正の定
数である。つまり、図18に示すように、入力信号が一
定のレベルmより振幅が小さいときには0となり、一定
のレベルmを超えるときにはそのレベルm分だけ差し引
くような処理を行う。従って、垂直高周波数成分である
乗算器73aの出力に微小振幅のノイズが含まれる場合
は、この処理によってノイズが除去されることになる。
上記は垂直方向の処理経路を例にとって説明したが、水
平HPF72からコアリング回路74bに至る水平方向
の信号処理も同様に行われる。
【0087】それらの処理結果、つまりコアリング回路
74a,74bの出力は、加算器75で加算器10の出
力と加算されて出力映像信号S2として出力される。加
算器10の出力は入力映像信号S1に対してノイズ低減
処理が施されたものであり、それにノイズが除去された
水平垂直高周波成分が加えられることで、ディテール強
調されたノイズ低減信号が得られることになる。
【0088】以上のような構成により、ノイズ低減処理
によって多少劣化したディテールを復元する処理が行わ
れるため、第1の実施の形態に比べさらにディテール劣
化を改善することができる。さらに、ディテール強調で
必要な同時化手段はノイズ低減装置における垂直方向同
時化手段と共用しているため、ディテール劣化改善に必
要な回路規模は最小限ですむ。
【0089】なお、上記第4の実施の形態における垂直
HPF、水平HPFの周波数特性は図17に限るもので
はなく、要は高域通過型の特性となっていればよい。
【0090】また、上記第4の実施の形態では、計数手
段6から出力される平均化処理の除数が直接除算器9に
入力される構成となっているが、第2の実施の形態と同
様に計数手段6から出力される除数に従って適当な2の
累乗の値を出力する数値発生手段を間に挿入する構成に
してもよい。それにより、第4の実施の形態に比べ回路
規模を小さくすることができる。
【0091】また、上記第4の実施の形態におけるディ
テール強調手段は図16の構成に限るものではないこと
は言うまでもない。
【0092】また、上記第1、第2及び第4の実施の形
態では、垂直方向同時化手段1及び水平方向同時化手段
3によって形成される信号ブロックの形状およびノイズ
抽出処理対象画素が図5に示される場合について説明し
たが、その他の形状についても同様に実施可能である。
従って、垂直方向同時化手段1及び水平方向同時化手段
3の内部構成も図2及び図6の回路に限るものではな
い。
【0093】また、上記第1、第2及び第4の実施の形
態では、同時化手段が同時化する複数のライン数を5ラ
インとしたが、このライン数に限定されるものではな
い。
【0094】また、上記第3の実施の形態では、同時化
手段が同時化するフィールド数を5フィールドとした
が、このフィールド数に限定されるものではない。
【0095】また、上記第4の実施の形態におけるディ
テール強調手段を第3の実施の形態の構成に付加しても
良い。
【0096】なお、本発明は、上述した本発明のノイズ
低減装置の全部または一部の手段(または、装置、素
子、回路、部等)の機能をコンピュータにより実行させ
るためのプログラムであって、コンピュータと協働して
動作するプログラムである。
【0097】さらに、本発明は、上述した本発明のノイ
ズ低減装置の全部または一部の手段の全部または一部の
機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム
を担持した媒体であり、コンピュータにより読み取り可
能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュー
タと協動して前記機能を実行する媒体である。
【0098】なお、本発明の一部の手段(または、装
置、素子、回路、部等)とは、それらの複数の手段の内
の、幾つかの手段を意味し、あるいは、一つの手段の内
の、一部の機能または一部の動作を意味するものであ
る。
【0099】また、本発明のプログラムを記録した、コ
ンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれ
る。
【0100】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録
され、コンピュータと協働して動作する態様であっても
良い。
【0101】また、本発明のプログラムの一利用形態
は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとら
れ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良
い。
【0102】また、本発明のデータ構造としては、デー
タベース、データフォーマット、データテーブル、デー
タリスト、データの種類などを含む。
【0103】また、記録媒体としては、ROM等が含ま
れ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、
光・電波・音波等が含まれる。
【0104】また、上述した本発明のコンピュータは、
CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウ
ェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良
い。
【0105】なお、以上説明した様に、本発明の構成
は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア
的に実現しても良い。
【0106】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、視覚的に目立つ低域のノイズを効果的に低減す
ることができ、また、小振幅ディテールの劣化を最低限
に抑えることができるという長所を有する。
【0107】また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段
をフィルタ演算手段に必要な同時化手段と共用すること
により回路規模を小さくできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態によるノイズ
低減装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同第1の実施の形態に用いられる垂直方向同時
化手段の構成例を示すブロック図である。
【図3】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算
手段の構成例を示すブロック図である
【図4】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算
手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図5】同第1の実施の形態に用いられる水平方向同時
化手段で形成される信号ブロックの一例を示す模式図で
ある。
【図6】同第1の実施の形態に用いられる水平方向同時
化手段の構成例を示すブロック図である。
【図7】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算
手段の出力の一例を示す模式図
【図8】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算
手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図9】本発明にかかる第2の実施の形態によるノイズ
低減装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同第2の実施の形態に用いられる数値発生手
段の入出力関係の一例を示す表である。
【図11】本発明にかかる第3の実施の形態によるノイ
ズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図12】同第3の実施の形態に用いられる時間方向同
時化手段の構成例を示すブロック図である。
【図13】同第3の実施の形態に用いられる3次元フィ
ルタ演算手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図で
ある。
【図14】同第3の実施の形態に用いられる水平垂直方
向同時化手段で形成される信号ブロックの一例を示す模
式図である。
【図15】本発明にかかる第4の実施の形態によるノイ
ズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図16】同第4の実施の形態に用いられるディテール
強調手段の構成例を示すブロック図である。
【図17】同第4の実施の形態に用いられるディテール
強調手段におけるHPFの周波数特性の一例を示す周波
数特性図である。
【図18】同第4の実施の形態に用いられるディテール
強調手段におけるコアリング回路の入出力特性を示す特
性図である。
【図19】従来のノイズ低減回路の構成を示すブロック
図である。
【図20】従来のノイズ低減回路に用いられる同時化手
段が形成する信号ブロックの一例を示す模式図である。
【図21】従来のノイズ低減回路に用いられる同時化手
段の構成例を示すブロック図である。
【図22】従来のノイズ低減回路の動作を説明するため
の模式図である。
【図23】従来のノイズ低減回路の周波数特性の一例を
示す周波数特性図である。
【図24】従来のノイズ低減回路に入力される信号の一
例を示す模式図である。
【図25】従来のノイズ低減回路の周波数特性の一例を
示す周波数特性図である。
【符号の説明】
1 垂直方向同時化手段 2 フィルタ演算手段 3 水平方向同時化手段 6 計数手段 7 選択手段 10 加算器 11 ノイズ抽出手段 12 数値発生手段 13 ディテール強調手段 21a〜21d 1H遅延素子 31a〜31d 加算器 32a〜32d 乗算器 33a、33b 左シフト演算器 34a、34b 右シフト演算器 35a、35b 1T遅延素子 36 定数発生器 37a、37b 減算器 41a〜41o 1T遅延素子 51 時間方向同時化手段 52 3次元フィルタ演算手段 53 水平垂直方向同時化手段 61a〜61d フィールドメモリ 71 垂直HPF 72 水平HPF 74a、74b コアリング回路
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Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるノイズ処理対象画素を含む部
    分の映像信号に対し空間、または時間的に同時化する同
    時化手段と、 その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィル
    タ演算手段と、 そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽
    出するノイズ成分抽出手段と、 前記同時化手段の出力の内の前記ノイズ処理対象画素に
    ついて前記ノイズ成分抽出手段の出力を用いてノイズを
    減衰させるノイズ減衰手段と、 を備えたことを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ演算手段は、低域通過型の
    フィルタ演算を行うものであることを特徴とする請求項
    1に記載のノイズ低減装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記同時化手段の出力を基にディ
    テール強調信号を発生させ、その信号と前記ノイズ減衰
    手段の出力とを加算するディテール強調手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1、または2に記載のノイズ低減
    装置。
  4. 【請求項4】 前記同時化手段は、前記映像信号に対し
    同時刻の複数ラインを同時化するものであって、 前記ノイズ成分抽出手段は、 前記フィルタ演算手段の出力を基に複数の画素からなる
    信号ブロックを形成する信号ブロック形成手段と、 前記信号ブロックを構成する複数の画素の内の、前記ノ
    イズ処理対象画素と同一空間位置にある対象画素とその
    対象画素の周辺にある複数の周辺画素との差をそれぞれ
    とる複数の減算手段と、 その複数の減算手段の出力と所定レベルとの大小比較を
    行い、その比較結果信号を出力する複数の比較器と、 その複数の比較器の出力のうち、前記所定レベルより小
    さいことを示す比較結果信号の数を計数し、その計数結
    果を示す信号、および前記複数の減算手段のうち前記所
    定レベルより小さい値を出力したものを特定する信号を
    それぞれ出力する計数手段と、 前記複数の減算手段の出力から、前記計数手段の出力に
    より特定される出力だけを選択して出力する選択手段
    と、 その選択手段の複数の出力を加算する加算手段と、 その加算手段の出力を前記計数手段の出力で除算する除
    算手段とを有することを特徴とする請求項1、2、また
    は3に記載のノイズ低減装置。
  5. 【請求項5】 前記同時化手段は、前記映像信号に対し
    異なる時刻の信号を同時化するものであって、 前記ノイズ成分抽出手段は、 前記フィルタ演算手段の出力を基に複数の画素からなる
    信号ブロックを形成する信号ブロック形成手段と、 前記信号ブロックを構成する複数の画素の内の、前記ノ
    イズ処理対象画素と同一の時刻及び空間位置にある対象
    画素とその対象画素の時間及び空間的に周辺にある複数
    の周辺画素との差をそれぞれとる複数の減算手段と、 その複数の減算手段の出力と所定レベルとの大小比較を
    行い、比較結果信号を出力する複数の比較器と、 その複数の比較器の出力のうち、前記所定レベルより小
    さいことを示す比較結果信号の数を計数し、その結果を
    示す信号、および前記複数の減算手段のうち前記所定レ
    ベルより小さい値を出力したものを特定する信号をそれ
    ぞれ出力する計数手段と、 前記複数の減算手段の出力から、前記計数手段の出力に
    より特定される出力だけを選択して出力する選択手段
    と、 その選択手段の複数の出力を加算する加算手段と、 その加算手段の出力を前記計数手段の出力で除算する除
    算手段とを有することを特徴とする請求項1、2、また
    は3に記載のノイズ低減装置。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ成分抽出手段は、更に前記計
    数手段からの計数結果に従い数値を発生する数値発生手
    段を有し、前記除算手段は、前記加算手段の出力を、前
    記計数手段の出力の代わりに前記数値発生手段の出力で
    除算するものであることを特徴とする請求項4、または
    5に記載のノイズ低減装置。
  7. 【請求項7】 前記数値発生手段の入出力特性は、入力
    信号の意味する値が2の累乗でない場合には、前記入力
    信号の意味する値を越えない最大の2の累乗を出力し、
    前記入力信号の意味する値が前記信号ブロックを形成す
    る画素数に等しい場合には、入力信号の意味する値を越
    える最小の2の累乗を出力することを特徴とする請求項
    6に記載のノイズ低減装置。
  8. 【請求項8】 入力されるノイズ処理対象画素を含む部
    分の映像信号に対し空間、または時間的に同時化する同
    時化ステップと、 その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィル
    タ演算ステップと、 そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽
    出するノイズ成分抽出ステップと、 前記同時化ステップの出力の内の前記ノイズ処理対象画
    素について前記ノイズ成分抽出ステップの出力を用いて
    ノイズを減衰させるノイズ減衰ステップと、 を備えたことを特徴とするノイズ低減方法。
  9. 【請求項9】 入力されるノイズ処理対象画素を含む部
    分の映像信号に対し空間、または時間的に同時化する同
    時化手段と、 その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィル
    タ演算手段と、 そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽
    出するノイズ成分抽出手段と、 前記同時化手段の出力の内の前記ノイズ処理対象画素に
    ついて前記ノイズ成分抽出手段の出力を用いてノイズを
    減衰させるノイズ減衰手段との全部または一部としてコ
    ンピュータを機能させるためのプログラムを担持した媒
    体であって、コンピュータにより処理可能である媒体。
  10. 【請求項10】 入力されるノイズ処理対象画素を含む
    部分の映像信号に対し空間、または時間的に同時化する
    同時化手段と、 その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィル
    タ演算手段と、 そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽
    出するノイズ成分抽出手段と、 前記同時化手段の出力の内の前記ノイズ処理対象画素に
    ついて前記ノイズ成分抽出手段の出力を用いてノイズを
    減衰させるノイズ減衰手段との全部または一部としてコ
    ンピュータを機能させるためのプログラム。
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