JP4627940B2 - ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法 - Google Patents

ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4627940B2
JP4627940B2 JP2001275569A JP2001275569A JP4627940B2 JP 4627940 B2 JP4627940 B2 JP 4627940B2 JP 2001275569 A JP2001275569 A JP 2001275569A JP 2001275569 A JP2001275569 A JP 2001275569A JP 4627940 B2 JP4627940 B2 JP 4627940B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
output
target pixel
value
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001275569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003087605A5 (ja
JP2003087605A (ja
Inventor
修志 矢野
岳史 浜崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001275569A priority Critical patent/JP4627940B2/ja
Priority to US10/238,499 priority patent/US7031551B2/en
Publication of JP2003087605A publication Critical patent/JP2003087605A/ja
Publication of JP2003087605A5 publication Critical patent/JP2003087605A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4627940B2 publication Critical patent/JP4627940B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/20Image enhancement or restoration using local operators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/70Denoising; Smoothing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/73Deblurring; Sharpening
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/20Circuitry for controlling amplitude response
    • H04N5/205Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic
    • H04N5/208Circuitry for controlling amplitude response for correcting amplitude versus frequency characteristic for compensating for attenuation of high frequency components, e.g. crispening, aperture distortion correction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20172Image enhancement details
    • G06T2207/20192Edge enhancement; Edge preservation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビやビデオなどの映像機器に用いられるノイズ低減装置、及びノイズ低減方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のビデオ機器における高画質のためのノイズ低減装置について説明する。ノイズ低減装置には、メモリなどを用いて信号のフィールドまたはフレーム差分を求め、それを元にノイズ低減を図る3次元ノイズ低減装置と、同一フィールドまたはフレーム内の信号を元にノイズ低減を図る2次元ノイズ低減装置がある。さらに2次元ノイズ低減装置には、大きく分けてメディアンフィルタなどの非線形フィルタを用いるものと、空間ローパスフィルタ(LPF)を用いるものの2種類があり、ここでは後者について説明する。
【0003】
2次元の空間LPFは映像信号の水平方向及び垂直方向に対してLPF処理を行って空間的に高い周波数成分を持つノイズを軽減するものであるが、単純にLPF処理を行うと画像のエッジ部分やディテール部において高周波成分が減衰するため、エッジ鈍りや解像度劣化などの画質劣化が起こってしまう。
【0004】
これらの画質劣化を防ぐために考えられたのが次に説明する2次元適応型LPFである。図19は、2次元適応型LPFの一例を示すブロック図である。同時化手段101では入力端子S1から入力された映像信号を基に複数の画素からなる2次元の信号ブロックを構成する。こうした信号ブロックの一例を図20に示す。図20は、13個の画素から信号ブロックを形成する場合を示しており、aの右下の添え字は位置を表す。ここで、ai,jを処理対象画素、ai,j 以外を処理対象画素ai,j の周辺にある周辺画素と呼ぶ。
【0005】
また、図20の信号ブロック形成に必要な同時化手段の一例を図21に示す。図21において、201a,201bは1H(H:水平走査期間)遅延素子を、202a〜202oは1T(T:水平サンプリング周期)遅延素子をそれぞれ示す。
【0006】
減算手段1021〜102n(図20の信号ブロックの場合はn=12)では図20の処理対象画素ai,j 以外の周辺画素の値から処理対象画素ai,j の値を減算した差分を出力する。
【0007】
相関検出器1031〜103nでは減算手段1021〜102nの出力を予め与えられたしきい値と比較し、しきい値以下であれば処理対象画素aij と処理対象画素aij 以外の周辺画素との相関有りと判断して「1」を、そうでなければ「0」を出力する。
【0008】
計数手段104では相関検出器1031〜103nの出力に現れる「1」の個数、すなわち処理対象画素ai,j と相関有りと判断された周辺画素の個数を計数し、その値を平均値処理の除数となるべき数値として出力する。さらに計数手段104では処理対象画素ai,j と相関有りと判断された周辺画素の位置情報をも出力する。
【0009】
選択手段105は、計数手段104から出力される処理対象画素ai,j と相関有りと判断された周辺画素の位置情報に従って、減算手段1021〜102nの出力のうち、処理対象画素ai,j と相関有りと判断された周辺画素と処理対象画素ai,j との差分を全て選択し、そのまま第1の加算手段106に出力する。図20の信号ブロックを用いて具体例をあげると、例えばai-1,j、 ai,j-1、ai,j+1、ai+1,jの4つの周辺画素が処理対象画素ai,j と相関が有ると判断された場合は、(ai-1,j−ai,j)、(ai,j-1−ai,j)、(ai,j+1−ai,j)、(ai+1,j−ai,j)の4つの差分の平均化を行う必要があるため、選択手段105は上記4つの差分それぞれを第1の加算手段106に出力する。
【0010】
第1の加算手段106は選択手段105からの出力の総和を求め、除算手段107に入力する。除算手段107では第1の加算手段106の総和出力を計数手段104の出力である平均化処理の除数となるべき数値、例えば上記具体例の場合は「4」で除算することにより、周辺画素と処理対象画素との差分の平均値を求める。
【0011】
第2の加算手段108は同時化手段101からの処理対象画素ai,j の値に、除算手段107の出力である処理対象画素と周辺画素との差分の平均値を加算する。
【0012】
以上の構成により、この2次元適応型LPFでは処理対象画素とこれと相関のある周辺画素との値の平均値を求めることになり、結果としてノイズが低減される。これについて以下に説明する。
【0013】
1を処理対象画素の値、b2〜bnはそれと相関のある周辺画素の値とし、これらの画素にレベルc1〜cn、2乗平均値c2のノイズが重畳しているものとする。この2次元適応型LPFでは、
【0014】
【数1】
1+{(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n
【0015】
【数2】
1+{(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n
={nb1+(b2−b1)+・・・+(bn−b1)}/n
=(b1+b2+・・・+bn)/n
(数1)の演算を行うことになる。(数1)を変形すると(数2)のようになる。
【0016】
【数3】
(c1 2+c2 2+・・・+cn 21/2/n
=n1/2c/n=c/n1/2
(数1)、すなわち(数2)の処理により、ノイズレベルは(数3)に示されるように1/n1/2になり、ノイズ低減が行われることになる。
【0017】
さらに、この2次元適応型LPFではエッジの鈍りやディテール劣化を軽減できる。この様子を図22に示す。
【0018】
図22は、2次元適応型LPF処理がエッジ部にある場合を示すものであり、図22(a)は水平エッジ、(b)は垂直エッジの場合を示している。同図における網掛け部は低輝度部221を、それ以外の部分は高輝度部222をそれぞれ示す。いま、同図の高輝度部221と低輝度部222の差(コントラスト)が図19の相関検出器1031〜103nにおけるしきい値より十分に大きく、各画素に重畳されているノイズのレベルは上記しきい値より小さいとすると、(a)の場合は低輝度部221に存在する5つの画素ai-1,j、ai,j-3、ai,j-2、ai,j-1、ai+1,j-1 は平均化処理から外され、高輝度部222に存在する残り8つの画素だけの平均値が求められことになるのでエッジ鈍りは発生しない。図22(b)の場合も同様である。また、ディテール部においても上記しきい値より大きなディテールに関しては、平均化処理から外されるのでディテールは損なわれない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、相関検出器におけるしきい値よりも小さなレベルのディテールに関しては、平均化処理が行われることになり、ディテール劣化が生じる。これについて以下に説明する。
【0020】
図23は、上記の構成の2次元適応型LPFにおいて、処理対象画素ai,jの前後6画素が相関有りと判断された場合の周波数特性を表したものである。ここでfshは水平のサンプリング周波数を表す。この図を見るとわかるように、相関検出器におけるしきい値よりも小さなレベルの信号は、ノイズ成分または信号成分に関わらずfs/8以上の帯域が完全に抑圧されてしまう。従って、そのような小振幅のディテールが信号成分中に存在する場合は大きく劣化することになる。
【0021】
また、上記のような2次元適応型LPFでは、低周波数域のノイズに比べ高周波数域のノイズをより落とす特性を持つため、低域の大粒ノイズが残留し目障りになるという問題もあった。これについて以下に説明する。
【0022】
図24は、2次元適応型LPFに入力される映像信号S1の例を示したものである。このような入力信号の場合、2次元適応型LPFの相関検出器におけるしきい値が3であれば、処理対象画素ai,j の前後6画素のうちai,j-3、ai,j+3は処理対象画素値との差分が5及び4であるため平均化処理から外され、結果として処理対象画素ai,jの前後計4画素までを用いて平均化処理されることになる。この場合の周波数特性を表したものが図25である。これを見ると前後6画素が相関有りと判断された場合の周波数特性に比べてfs/8以下の帯域があまり抑圧されておらず、この帯域内のノイズの低減度が弱くなることがわかる。このように従来の2次元適応型LPFでは、処理対象画素の周辺まで十分相関がある場合のみ低域ノイズが低減されるという特性をもつため、低域のノイズが残留しやすく、また低域ノイズは高域ノイズに比べ大粒となるため、目障りになるという問題が生じる。
【0023】
本発明は、上記従来のノイズ低減装置のこのような課題を考慮し、視覚的に目立つ低域のノイズを効果的に低減し、かつ、小振幅ディテールの劣化を最低限に抑えることのできるノイズ低減装置、及びノイズ低減方法を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明のノイズ低減装置は、入力されるノイズ処理対象画素を含む映像信号に対し、同一時刻の複数ラインの信号を同時に出力する空間的同時化、または異なる時刻の信号を同時に出力する時間的同時化を行う同時化手段と、その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出手段と、前記同時化手段の出力のうちの前記ノイズ処理対象画素について前記ノイズ成分抽出手段の出力を用いてノイズを減衰させる処理を行うノイズ減衰手段とを備えたノイズ低減装置であって、前記ノイズ成分抽出手段は、前記フィルタ演算手段の出力を基に形成された複数の画素からなる信号ブロックにおいて、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力する複数の減算手段と、前記複数の減算手段の出力の値と予め設定されたしきい値との比較を行う複数の比較器と、前記複数の比較器から出力される比較結果信号に基づき、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の個数を計数した計数結果の信号、及び前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素を特定する位置情報の信号を出力する計数手段と、前記計数手段から出力される前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の位置情報に従って、前記複数の減算手段の出力のうち、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の値とノイズ抽出処理対象画素の値との差分を選択して出力する選択手段と、前記選択手段からの出力の総和を求め、その総和を前記計数手段から出力される周辺画素の個数を計数した計数結果で除算することにより前記ノイズ抽出処理対象画素の値と周辺画素の値との差分の平均値を求める除算手段とを有し、前記除算手段の出力を用いて前記同時化手段の出力のうちの前記ノイズ処理対象画素についてノイズを減衰させる処理を行うことを特徴とする
【0025】
また、本発明のノイズ低減方法は、入力されるノイズ処理対象画素を含む映像信号に対し、同一時刻の複数ラインの信号を同時に出力する空間的同時化、または異なる時刻の信号を同時に出力する時間的同時化を行い、その同時化した出力に対してフィルタ演算を行った後、その演算出力に基づいてノイズ成分を抽出し、前記同時化した出力のうちの前記ノイズ処理対象画素について、前記ノイズ成分抽出結果を用いてノイズを減衰させる処理を行うノイズ低減方法であって、前記ノイズ成分を抽出するステップは、前記フィルタ演算の出力を基に形成された複数の画素からなる信号ブロックにおいて、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力する減算ステップと、前記減算ステップの出力の値と予め設定されたしきい値との比較を行い、その比較結果信号に基づき、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の個数を計数した計数結果の信号、及び前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素を特定する位置情報の信号を出力する計数ステップと、前記計数ステップにおいて前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の位置情報に従って、前記減算ステップからの出力のうち、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の値とノイズ抽出処理対象画素の値との差分を選択して出力する選択ステップと、前記選択ステップからの出力の総和を求め、その総和を前記計数ステップから出力される周辺画素の個数を計数した計数結果で除算することにより前記ノイズ抽出処理対象画素の値と周辺画素の値との差分の平均値を求める除算ステップとを有し、前記除算ステップの出力を用いて前記同時化した出力のうち、前記ノイズ処理対象画素についてノイズを減衰させる処理を行うことを特徴とする
【0026】
本発明の構成によれば、ノイズ抽出手段への入力信号はLPF処理が施されたものであるため、視覚特性としてより目立つ低域ノイズを効果的に低減でき、さらに高域信号が従来に比べ残っているため小振幅ディテールの劣化を従来よりも抑えることができる。また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段をフィルタ演算手段に必要な同時化手段と共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模も抑えることができる。さらにディテール強調手段を備えた場合は、ノイズ低減処理によって多少劣化したディテールを復元する処理が行われるため、より以上にディテール劣化を改善することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態によるノイズ低減装置、及びノイズ低減方法について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明にかかる第1の実施の形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブロック図である。図1において、1は入力映像信号S1に対し同一時刻の複数ラインを同時に出力させるすなわち、空間的に同時化させ同時化手段としての垂直方向同時化手段、2は垂直方向同時化手段1の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段、11はフィルタ演算手段2の出力に基づいてノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出手段、10は垂直方向同時化手段1のうちの特定位置にあるノイズ低減処理対象画素とノイズ成分抽出手段11の出力とを加算するノイズ減衰手段としての加算器である。
【0040】
ここでフィルタ演算手段2は、それぞれが垂直方向同時化手段1の出力のうち3ラインを用いてフィルタ演算を行う3つのフィルタ演算手段2a〜2cから構成される。
【0041】
また、ノイズ成分抽出手段11は、フィルタ演算手段2の出力に対し信号ブロックを形成し出力するブロック形成手段としての水平方向同時化手段3、水平方向同時化手段3の特定位置にある画素とそれ以外の画素との差をとる減算手段としての減算器4〜4、その減算器4〜4の出力と所定レベルとの大小比較を行い比較結果信号を出力する比較器としての相関検出器5〜5、その相関検出器5〜5の出力のうち所定レベルより小さいことを示す比較結果信号の数を計数し、その計数結果を示す信号、及び減算器4〜4のうち所定レベルより小さい値を出力したものを特定する信号をそれぞれ出力する計数手段6、減算器4〜4の出力から計数手段6により特定される出力だけを選択する選択手段7、その選択手段7の複数の出力を加算する加算手段としての加算器8、その加算器8の出力を計数手段6の出力で除算する除算手段としての除算器9から構成され、除算器9の除算結果が加算器10に出力される。
【0042】
次に、本第1の実施の形態のノイズ低減装置の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0043】
まず、垂直方向同時化手段1では、入力端子S1から入力された映像信号に対しノイズ低減処理対象画素を含む連続する5ラインを同時化して出力する。図2は、垂直方向同時化手段1の一例を示すブロック図であり、ここで21a〜21dは1H遅延素子である。この場合、入力信号に対しLi-2〜Li+2までの5ラインを同時化して出力することになる。
【0044】
次に、フィルタ演算手段2a〜2cは垂直方向同時化手段1の出力Li-2〜Li+2に対し、水平及び垂直方向に低域通過型フィルタ(LPF)演算を施し、その結果L'i-1,L'i,L'i+1を後段のノイズ成分抽出手段11に出力する。図3は、フィルタ演算手段2aの一例を示すブロック図である。ここで、31a〜31dは加算器、32a〜32dは乗算器、33a,33bは1bit左シフトを行い入力値の2倍を出力する左シフト演算器、34a,34bは8bit右シフトを行い入力値の1/256を出力する右シフト演算器、35a,35bは1T遅延素子、36は減算器37a及び左シフト演算器33aに対し定数kvを、減算器37b及び左シフト演算器33bに対し定数khを出力する定数発生器、37a,37bは定数値128から定数発生器で発生された定数kv,khを減じ、その結果を乗算器32a,32cへそれぞれ出力する減算器である。フィルタ演算手段2b、2cも同様の構成である。
【0045】
【数4】
Hv(z)={(128−kv)×(1+z-2)+2kv×z-1}/256
【0046】
【数5】
Hh(z)={(128−kh)×(1+z-2)+2kh×z-1}/256
このような構成により、垂直方向は(数4)、水平方向は(数5)のような伝達関数のフィルタ演算が行われる。
【0047】
定数発生器36がkv=kh=64を発生させた場合のフィルタ演算手段2a〜2cの周波数特性を図4(a)及び(b)に示す。(a)が水平方向の特性を、(b)が垂直方向の特性を表す。この場合フィルタ演算手段2a〜2cの出力L'i-1,L'i,L'i+1は、fsh/4及びfsv/4以上の高周波数域が抑圧されて後段へ出力される。
【0048】
次に、水平方向同時化手段3では、フィルタ演算手段2a〜2cの出力L'i-1,L'i,L'i+1を基に図5に示すような複数の画素からなる2次元の信号ブロックを構成する。図5は図20と同様に13個の画素から信号ブロックを形成する場合を示しており、a'i,jをノイズ抽出処理対象画素、a'i,j以外を周辺画素と呼ぶ。図5の信号ブロック形成に必要な水平方向同時化手段の一例を図6に示す。図6において、41a〜41oは1T遅延素子を表す。
【0049】
次に、減算器41〜4n(図5の信号ブロックの場合はn=12)では、図5のノイズ抽出処理対象画素a'i,j以外の周辺画素の値からノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値を減算した差分を出力する。
【0050】
次に、相関検出器51〜5nでは、減算器41〜4nの出力を予め与えられたしきい値と比較し、しきい値以下であればノイズ抽出処理対象画素a'i,jとノイズ抽出処理対象画素a'i,j以外の周辺画素との相関有りと判断して「1」を、そうでなければ「0」を出力する。
【0051】
次に、計数手段6では、相関検出器51〜5nの出力に現れる「1」の個数、すなわちノイズ抽出処理対象画素a'i,jと相関有りと判断された周辺画素の個数を計数し、その値を平均値処理の除数となるべき数値として出力する。さらに計数手段6ではノイズ抽出処理対象画素a'i,jと相関有りと判断された周辺画素の位置情報をも出力する。
【0052】
また、選択手段7は、計数手段6から出力されるノイズ抽出処理対象画素a'i,jと相関の有る周辺画素の位置情報に従って、減算器41〜4nの出力のうち、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jと相関有りと判断された周辺画素とノイズ抽出処理対象画素a'i,jとの差分を全て選択し、そのまま加算器8に出力する。
【0053】
加算器8では、選択手段7からの出力の総和を求め、除算器9に入力する。除算器9では、加算器8の総和出力を計数手段6の出力である平均化処理の除数となるべき数値で除算することにより、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素との差分の平均値を求める。
【0054】
更に、加算器10は垂直方向同時化手段1の出力Liのうちノイズ抽出処理対象画素a'i,jと同一空間位置となる画素yi,jの値と、除算器9の出力であるノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素との差分の平均値とを加算し、その結果を出力映像信号S2として出力する。
【0055】
以上の動作により、本実施の形態のノイズ低減装置は低域ノイズに対して効果的にノイズ低減処理が行われることになる。これを以下に説明する。
【0056】
b'1をノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値、b'2〜b'nはそれと相関のある周辺画素の値とし、これらの画素にノイズが重畳しているものとする。
【0057】
【数6】
b'1+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n−b'1)}/n
仮に上記構成と異なり加算器10が、水平方向同時化手段3からのノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値に、除算手段9の出力であるノイズ抽出処理対象画素a'i,jと周辺画素との差分の平均値を加算したとすると、そのような構成では(数6)の演算を行うことになる。
【0058】
(数6)は上述の従来の2次元適応型LPFと同様な考え方により、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jとそれと相関のある周辺画素の平均化処理により、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jに対してノイズ低減が行われることを意味する。また、(数6)はノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値に中括弧内の項を加算することでノイズ低減が行われるため、(数6)の中括弧内はノイズ成分を抽出したものを表しているとも言える。ここで、ノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素はフィルタ演算手段2によるLPF処理後の信号であるため、信号成分及びノイズ成分ともに図4のように高周波数域が抑圧されている。従って(数6)で行われるノイズ低減処理も、主に低域のノイズが抽出され、それをもとにノイズ低減が行われたことになる。
【0059】
実際の構成では加算器10はノイズ抽出処理対象画素a'i,jの値ではなく、それと同一空間位置となるがフィルタ演算手段2によるLPF処理前の画素であるyi,jの値dを用いる。従って、入力映像信号S1に対して低域のノイズを低減することになる。高域のノイズはある程度残留することになるが、その分小振幅ディテールの劣化が従来の2次元適応型LPFよりも抑えられる。小振幅ディテールの劣化が抑えられることで、相関検出器51〜5nにおけるしきい値として従来よりも大きな値を設定でき、それによってより振幅の大きな低域ノイズまで低減させることができる。
【0060】
また従来の2次元適応型LPFでは、処理対象画素の周辺まで十分相関がある場合のみ低域ノイズが低減されるという特性をもつが、本構成ではそれも緩和される。それについて以下に説明する。
【0061】
映像信号S1として図24が入力されるものとすると、従来の2次元適応型LPFでは相関検出器におけるしきい値が3の場合、前述のように処理対象画素ai,jの前後4画素までのみ用いて平均化処理を行うことになる。一方、本構成では同じ信号が入力された場合、フィルタ演算手段2でLPF処理が行われるため、説明の簡略化のため入力信号は垂直方向に均一であるとすると、ノイズ抽出処理対象画素a'i,j及びその前後の画素値は図7のようになる。そのためノイズ抽出処理対象画素a'i,jの前後6画素までを用いて平均化処理が行われることになる。この場合の周波数特性は図23であり、fs/8以下の帯域まで抑圧されている。従って、従来の2次元適応型LPFに比べより低域までノイズ低減することができると言える。
【0062】
以上のように本発明によるノイズ低減装置は、視覚特性としてより目立つ低域ノイズを効果的に低減でき、さらに小振幅ディテールの劣化を従来よりも抑えることができる。また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段をフィルタ演算に必要な垂直方向同時化手段1と共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模も抑えることができる。
【0063】
なお、上記第1の実施の形態では、フィルタ演算手段2a〜2cの周波数特性を図4のように構成しているがこれに限るものではない。例えば、フィルタ演算手段2a〜2c内の定数発生器36がkv=kh=96を発生させれば、図8のような周波数特性が得られる。この場合、ノイズ成分抽出手段11への入力となるフィルタ演算手段2a〜2cの出力信号は高域もある程度残った信号となるため、結果として低域ノイズに加えて高域ノイズもある程度低減されることになる。従って、入力映像信号S1のS/Nが悪く、高域のノイズも低減する必要がある場合に有効となる。このようにフィルタ演算手段2a〜2c内の定数発生器36から発生させるkv,khの値を変更することで、どのような入力映像信号に対しても効果的なノイズ低減処理を行うことが可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について述べる。図9は、本発明にかかる第2の実施の形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブロック図である。
【0064】
図9において、前述の第1の実施の形態の図1と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載しているので、そのブロックに対する説明は省略する。それ以外の12は、計数手段6から出力される除数に従ってある数値を発生させ、除算器9へ出力する数値発生手段である。
【0065】
数値発生手段12は計数手段6から出力される除数に従って適当な2の累乗の値を出力する。図10に数値発生手段12の入出力特性の一例を示す。すなわち、この場合の入出力特性は、入力信号の意味する値が2の累乗でない場合には、入力信号の意味する値を越えない最大の2の累乗を出力し、入力信号の意味する値が信号ブロック形成手段の画素数に等しい場合には、入力信号の意味する値を越える最小の2の累乗を出力するものである。
【0066】
除算器9では、加算器8の出力を数値発生手段12の出力で除算することにより、ノイズ抽出処理対象画素とその周辺画素との差分の平均値を求め、加算器10へ出力する。
【0067】
このような構成により、除算器9はビットシフトだけという非常に簡単な回路になるため、第1の実施の形態に比べ回路規模を小さくできる。また、回路簡略化によるノイズ低減性能の劣化も小さい。以下にこれについて説明する。
【0068】
【数7】
d+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n−b'1)}/k
本第2の実施の形態では動作としては(数7)の演算を行うことになる。ここで、b'1をノイズ抽出処理対象画素の値、b'2〜b'nはそれと相関のある周辺画素の値、dはノイズ抽出処理対象画素と同一空間位置となる、垂直方向同時化手段1の出力画素の値、kは数値発生手段12が発生する数値とする。
【0069】
【数8】
d+{(b'2−b'1)+・・・+(b'n−b'1)}/k
=d+n/k・{(b'2−b'1)+・・・+(b'n−b'1)}/n
(数7)を変形すると(数8)のようになる。
【0070】
差分平均値は第1の実施の形態に比べn/kのゲインがかかることになるが、ここでは相関のある周辺画素のみを選択して差分をとっているため、差分平均値はデータdに対して十分小さな値でしかない。従って、回路簡略化によるノイズ低減性能の劣化は最小限に抑えられる。
【0071】
なお、上記第2の実施の形態において、数値発生手段12の入出力特性は図10の特性に限るものではなく、回路簡略化によるノイズ低減性能の劣化を最小限に抑える範囲内で自由に決定できる。
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態について述べる。図11は、本発明にかかる第3の実施の形態のノイズ低減装置の基本的な要部構成を例示するブロック図である。
【0072】
図11において、第1の実施の形態の図1と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載しているので、そのブロックに対する説明は省略する。それ以外の51は入力映像信号S1に対し複数フィールドの信号を同時に出力させる、すなわち、異なる時刻の信号を同時に出力する時間的同時化を行う同時化手段としての時間方向同時化手段、52は時間方向同時化手段51の出力に対し、時間及び空間方向へのフィルタ演算を行いノイズ成分抽出手段11へ出力するフィルタ演算手段としての3次元フィルタ演算手段、53は3次元フィルタ演算手段52の出力に対し水平及び垂直方向に同時化処理を行い、信号ブロックを形成し出力するブロック形成手段としての水平垂直方向同時化手段である。
【0073】
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、時間方向同時化手段51、3次元フィルタ演算手段52、そして水平垂直方向同時化手段53にあるので、それらの動作について以下に説明する。
【0074】
まず、時間方向同時化手段51は入力端子から入力された映像信号S1に対し連続する5フィールドの信号を同時化して出力する。図12はそのような時間方向同時化手段51の一例を示すブロック図であり、ここで61a〜61dはそれぞれ1フィールド期間信号を遅らせるフィールドメモリである。この場合、入力信号に対しFk-2〜Fk+2までの5フィールドを同時化して出力することになる。
【0075】
3次元フィルタ演算手段52は時間方向同時化手段51の出力Fk-2〜Fk+2を用いて、まずFk-1,Fk,Fk+1に対する時間方向のLPF処理をほどこした後、さらに水平及び垂直方向に2次元のLPF処理を施し、その結果F'k-1,F'k,F'k+1を後段に出力する。3次元フィルタ演算手段52の周波数特性の一例を図13(a),(b)に示す。(a)は時間方向のLPF特性を示し、(b)は水平垂直方向の2次元LPF特性を示している。この場合3次元フィルタ演算手段52の出力F'k-1,F'k,F'k+1は、15Hz以下、fsh/4及びfsv/4以下の時空間的に低周波数域が抽出されて後段へ出力される。
【0076】
水平垂直方向同時化手段53ではフィルタ演算手段52の出力F'k-1,F'k,F'k+1のそれぞれを基にした複数の画素からなる2次元の信号ブロック、すなわち3次元の信号ブロックを構成する。図14はF'k-1を基に9個、F'kを基に13個、F'k+1を基に9個の計31個の画素で信号ブロックを形成する場合を示しており、a'i,j,k をノイズ抽出処理対象画素、a'i,j,k以外を周辺画素と呼ぶ。これらの画素を用いてノイズ抽出処理対象画素a'i,jとその周辺画素との差分平均値を求め、加算器10へ結果を出力する過程については、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
【0077】
加算器10は時間方向同時化手段51の出力Fkのうちノイズ抽出処理対象画素a'i,j,kと同一時空間位置となる画素yi,j,kの値と、除算器9の出力であるノイズ抽出処理対象画素a'i,j,k とその周辺画素との差分平均値とを加算し、その結果を出力映像信号S2として出力する。
【0078】
以上の動作により、主に時空間的に低域のノイズが抽出され、それをもとにノイズ低減が行われることになる。時間的に低域のノイズは時間変化がゆるやかであるため視覚的に目立つが、本実施の形態では第1の実施の形態に比べ、そのようなノイズも効果的に低減することができる。また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段はフィルタ演算手段に必要な時間方向同時化手段51と共用しているため、共用しない場合に比べ回路規模を抑えることができる。
【0079】
なお、上記第3の実施の形態では、3次元フィルタ演算手段52の周波数特性は図13のようにしているがこれに限るものではなく、入力映像信号のノイズの程度に応じて特性を変化させることで、どのような入力映像信号に対しても効果的なノイズ低減処理を行うことが可能であることはいうまでもない。
【0080】
また、上記第3の実施の形態では、計数手段6から出力される平均化処理の除数が直接除算器9に入力される構成となっているが、第2の実施の形態と同様に計数手段6から出力される除数に従って適当な2の累乗の値を出力する数値発生手段を間に挿入する構成にしてもよい。それにより、第3の実施の形態に比べ回路規模を小さくすることができる。
【0081】
また、上記第3の実施の形態では、時間方向同時化手段51及び水平垂直方向同時化手段53によって形成される信号ブロックの形状及びノイズ抽出処理対象画素が図14に示される場合について説明したが、その他の形状についても同様に実施可能である。
【0082】
図15において、第1の実施の形態の図1と同じ機能ブロックについては同じ符号を記載しているので、そのブロックに対する説明は省略する。それ以外の13は、垂直方向同時化手段1の出力を用いて加算器10からの出力に対するディテール強調処理を行うディテール強調手段である。図16は、ディテール強調手段13の一例を示すブロック図である。ここで、71は垂直方向同時化手段1の出力Li-2〜Li+2に垂直ライン方向の高域通過型フィルタ(HPF)演算を行う垂直HPF、72は垂直方向同時化手段1の出力Liに対し水平方向の高域通過型フィルタ演算を行う水平HPF、73a,73bは垂直HPF71及び水平HPF72の出力に対し一定値(ゲイン)を乗ずる乗算器、74a,74bは乗算器73a,73bの出力に対しコアリング処理を行うコアリング回路、75はコアリング回路74a,74bの出力及び加算器10の出力をそれぞれ加算する加算器である。
【0083】
本第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、このディテール強調手段13にあるので、その動作について以下に説明する。
【0084】
まず、垂直HPF71は垂直方向同時化手段1の出力Li-2〜Li+2の5ラインに対し垂直ライン方向のHPF演算を行い、垂直ライン方向の高周波数成分を抽出する。図17は垂直HPFの周波数特性の一例を示す周波数特性図である。垂直HPF71の出力は、乗算器73aで適当なゲインが掛けられて次段のコアリング回路74aに入力される。
【0085】
コアリング回路74aでは、その入力信号をx、出力信号をwとすると、
【0086】
【数9】
w=0 (−m≦x≦mのとき)
w=x−m (x>mのとき)
w=x+m (x<−mのとき)
(数9)に示すような処理を行う。ここで、mは正の定数である。つまり、図18に示すように、入力信号が一定のレベルmより振幅が小さいときには0となり、一定のレベルmを超えるときにはそのレベルm分だけ差し引くような処理を行う。従って、垂直高周波数成分である乗算器73aの出力に微小振幅のノイズが含まれる場合は、この処理によってノイズが除去されることになる。上記は垂直方向の処理経路を例にとって説明したが、水平HPF72からコアリング回路74bに至る水平方向の信号処理も同様に行われる。
【0087】
それらの処理結果、つまりコアリング回路74a,74bの出力は、加算器75で加算器10の出力と加算されて出力映像信号S2として出力される。加算器10の出力は入力映像信号S1に対してノイズ低減処理が施されたものであり、それにノイズが除去された水平垂直高周波成分が加えられることで、ディテール強調されたノイズ低減信号が得られることになる。
【0088】
以上のような構成により、ノイズ低減処理によって多少劣化したディテールを復元する処理が行われるため、第1の実施の形態に比べさらにディテール劣化を改善することができる。さらに、ディテール強調で必要な同時化手段はノイズ低減装置における垂直方向同時化手段と共用しているため、ディテール劣化改善に必要な回路規模は最小限ですむ。
【0089】
なお、上記第4の実施の形態における垂直HPF、水平HPFの周波数特性は図17に限るものではなく、要は高域通過型の特性となっていればよい。
【0090】
また、上記第4の実施の形態では、計数手段6から出力される平均化処理の除数が直接除算器9に入力される構成となっているが、第2の実施の形態と同様に計数手段6から出力される除数に従って適当な2の累乗の値を出力する数値発生手段を間に挿入する構成にしてもよい。それにより、第4の実施の形態に比べ回路規模を小さくすることができる。
【0091】
また、上記第4の実施の形態におけるディテール強調手段は図16の構成に限るものではないことは言うまでもない。
【0092】
また、上記第1、第2及び第4の実施の形態では、垂直方向同時化手段1及び水平方向同時化手段3によって形成される信号ブロックの形状及びノイズ抽出処理対象画素が図5に示される場合について説明したが、その他の形状についても同様に実施可能である。従って、垂直方向同時化手段1及び水平方向同時化手段3の内部構成も図2及び図6の回路に限るものではない。
【0093】
また、上記第1、第2及び第4の実施の形態では、同時化手段が同時化する複数のライン数を5ラインとしたが、このライン数に限定されるものではない。
【0094】
また、上記第3の実施の形態では、同時化手段が同時化するフィールド数を5フィールドとしたが、このフィールド数に限定されるものではない。
【0095】
また、上記第4の実施の形態におけるディテール強調手段を第3の実施の形態の構成に付加しても良い。
【0096】
なお、本発明は、上述した本発明のノイズ低減装置の全部または一部の手段の機能をコンピュータと協働して動作するプログラムにより実現することにより、コンピュータにより実行させることができる
【0098】
なお、本発明において、一部の手段とは、それらの複数の手段の内の、幾つかの手段を意味し、あるいは、一つの手段の内の、一部の機能または一部の動作を意味するものである。
【0099】
また、本発明において、プログラムを記録したコンピュータに読みとり可能な記録媒体も本発明に含まれる。
【0100】
また、本発明において、プログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0101】
また、本発明において、プログラムの一利用形態は、伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
【0103】
また、記録媒体としては、ROM等が含まれ、伝送媒体としては、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等が含まれる。
【0104】
また、上述したコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
【0105】
なお、以上説明した様に、本発明は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
【0106】
【発明の効果】
以上のように本発明は、視覚的に目立つ低域のノイズを効果的に低減することができ、また、小振幅ディテールの劣化を最低限に抑えることができるという長所を有する。
【0107】
また、ノイズ抽出に必要となる同時化手段をフィルタ演算手段に必要な同時化手段と共用することにより回路規模を小さくできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態によるノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同第1の実施の形態に用いられる垂直方向同時化手段の構成例を示すブロック図である。
【図3】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算手段の構成例を示すブロック図である
【図4】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図5】同第1の実施の形態に用いられる水平方向同時化手段で形成される信号ブロックの一例を示す模式図である。
【図6】同第1の実施の形態に用いられる水平方向同時化手段の構成例を示すブロック図である。
【図7】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算手段の出力の一例を示す模式図
【図8】同第1の実施の形態に用いられるフィルタ演算手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図9】本発明にかかる第2の実施の形態によるノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同第2の実施の形態に用いられる数値発生手段の入出力関係の一例を示す表である。
【図11】本発明にかかる第3の実施の形態によるノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図12】同第3の実施の形態に用いられる時間方向同時化手段の構成例を示すブロック図である。
【図13】同第3の実施の形態に用いられる3次元フィルタ演算手段の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図14】同第3の実施の形態に用いられる水平垂直方向同時化手段で形成される信号ブロックの一例を示す模式図である。
【図15】本発明にかかる第4の実施の形態によるノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。
【図16】同第4の実施の形態に用いられるディテール強調手段の構成例を示すブロック図である。
【図17】同第4の実施の形態に用いられるディテール強調手段におけるHPFの周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図18】同第4の実施の形態に用いられるディテール強調手段におけるコアリング回路の入出力特性を示す特性図である。
【図19】従来のノイズ低減回路の構成を示すブロック図である。
【図20】従来のノイズ低減回路に用いられる同時化手段が形成する信号ブロックの一例を示す模式図である。
【図21】従来のノイズ低減回路に用いられる同時化手段の構成例を示すブロック図である。
【図22】従来のノイズ低減回路の動作を説明するための模式図である。
【図23】従来のノイズ低減回路の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【図24】従来のノイズ低減回路に入力される信号の一例を示す模式図である。
【図25】従来のノイズ低減回路の周波数特性の一例を示す周波数特性図である。
【符号の説明】
1 垂直方向同時化手段
2 フィルタ演算手段
3 水平方向同時化手段
6 計数手段
7 選択手段
10 加算器
11 ノイズ抽出手段
12 数値発生手段
13 ディテール強調手段
21a〜21d 1H遅延素子
31a〜31d 加算器
32a〜32d 乗算器
33a、33b 左シフト演算器
34a、34b 右シフト演算器
35a、35b 1T遅延素子
36 定数発生器
37a、37b 減算器
41a〜41o 1T遅延素子
51 時間方向同時化手段
52 3次元フィルタ演算手段
53 水平垂直方向同時化手段
61a〜61d フィールドメモリ
71 垂直HPF
72 水平HPF
74a、74b コアリング回路

Claims (4)

  1. 入力されるノイズ処理対象画素を含む映像信号に対し、同一時刻の複数ラインの信号を同時に出力する空間的同時化、または異なる時刻の信号を同時に出力する時間的同時化を行う同時化手段と、その同時化手段の出力に対しフィルタ演算を行うフィルタ演算手段と、そのフィルタ演算手段の出力に基づいてノイズ成分を抽出するノイズ成分抽出手段と、前記同時化手段の出力のうちの前記ノイズ処理対象画素について前記ノイズ成分抽出手段の出力を用いてノイズを減衰させる処理を行うノイズ減衰手段とを備えたノイズ低減装置であって、
    前記ノイズ成分抽出手段は、前記フィルタ演算手段の出力を基に形成された複数の画素からなる信号ブロックにおいて、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力する複数の減算手段と、前記複数の減算手段の出力の値と予め設定されたしきい値との比較を行う複数の比較器と、前記複数の比較器から出力される比較結果信号に基づき、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の個数を計数した計数結果の信号、及び前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素を特定する位置情報の信号を出力する計数手段と、前記計数手段から出力される前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の位置情報に従って、前記複数の減算手段の出力のうち、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の値とノイズ抽出処理対象画素の値との差分を選択して出力する選択手段と、前記選択手段からの出力の総和を求め、その総和を前記計数手段から出力される周辺画素の個数を計数した計数結果で除算することにより前記ノイズ抽出処理対象画素の値と周辺画素の値との差分の平均値を求める除算手段とを有し、前記除算手段の出力を用いて前記同時化手段の出力のうちの前記ノイズ処理対象画素についてノイズを減衰させる処理を行うことを特徴とするノイズ低減装置。
  2. 前記ノイズ成分抽出手段の減算手段は、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の時間的及び空間的に周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力するものであることを特徴とする請求項1に記載のノイズ低減装置。
  3. 入力されるノイズ処理対象画素を含む映像信号に対し、同一時刻の複数ラインの信号を同時に出力する空間的同時化、または異なる時刻の信号を同時に出力する時間的同時化を行い、その同時化した出力に対してフィルタ演算を行った後、その演算出力に基づいてノイズ成分を抽出し、前記同時化した出力のうちの前記ノイズ処理対象画素について、前記ノイズ成分抽出結果を用いてノイズを減衰させる処理を行うノイズ低減方法であって、
    前記ノイズ成分を抽出するステップは、前記フィルタ演算の出力を基に形成された複数の画素からなる信号ブロックにおいて、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力する減算ステップと、前記減算ステップの出力の値と予め設定されたしきい値との比較を行い、その比較結果信号に基づき、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の個数を計数した計数結果の信号、及び前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素を特定する位置情報の信号を出力する計数ステップと、前記計数ステップにおいて前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の位置情報に従って、前記減算ステップからの出力のうち、前記ノイズ抽出処理対象画素と相関ありと判断した周辺画素の値とノイズ抽出処理対象画素の値との差分を選択して出力する選択ステップと、前記選択ステップからの出力の総和を求め、その総和を前記計数ステップから出力される周辺画素の個数を計数した計数結果で除算することにより前記ノイズ抽出処理対象画素の値と周辺画素の値との差分の平均値を求める除算ステップとを有し、前記除算ステップの出力を用いて前記同時化した出力のうち、前記ノイズ処理対象画素についてノイズを減衰させる処理を行うことを特徴とするノイズ低減方法。
  4. 前記ノイズ成分を抽出するステップの減算ステップは、前記信号ブロックを構成する複数の画素のうち、ノイズ抽出処理対象画素の値とそのノイズ抽出処理対象画素の時間的及び空間的に周辺にある複数の周辺画素の値との差分をとり出力するものであることを特徴とする請求項3に記載のノイズ低減方法。
JP2001275569A 2001-09-11 2001-09-11 ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法 Expired - Fee Related JP4627940B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001275569A JP4627940B2 (ja) 2001-09-11 2001-09-11 ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法
US10/238,499 US7031551B2 (en) 2001-09-11 2002-09-10 Noise reduction apparatus, noise reduction method, program and medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001275569A JP4627940B2 (ja) 2001-09-11 2001-09-11 ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003087605A JP2003087605A (ja) 2003-03-20
JP2003087605A5 JP2003087605A5 (ja) 2008-11-13
JP4627940B2 true JP4627940B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=19100407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001275569A Expired - Fee Related JP4627940B2 (ja) 2001-09-11 2001-09-11 ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7031551B2 (ja)
JP (1) JP4627940B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100497398B1 (ko) * 2003-07-16 2005-06-23 삼성전자주식회사 영상 잡음 제거방법 및 장치
US7474800B2 (en) * 2004-01-29 2009-01-06 Ati Technologies Ulc Method and apparatus for removing image compression artifacts
JP4498149B2 (ja) * 2005-01-17 2010-07-07 キヤノン株式会社 画像読み取り装置
EP1895467A2 (en) * 2006-08-29 2008-03-05 Sony Corporation Image determination by frequency domain processing
JP4843478B2 (ja) * 2006-12-22 2011-12-21 株式会社東芝 画像処理装置、および画像処理方法
JP4760801B2 (ja) * 2007-08-07 2011-08-31 ソニー株式会社 画像判定装置、画像判定方法、およびプログラム
US8055039B2 (en) * 2008-02-21 2011-11-08 General Electric Company System and method to obtain noise mitigated monochromatic representation for varying energy level
JP5062483B2 (ja) * 2008-04-01 2012-10-31 ソニー株式会社 信号処理装置および方法、並びにプログラム
JP2010278929A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Toshiba Corp 画像処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07107462A (ja) * 1993-09-29 1995-04-21 Oki Electric Ind Co Ltd 動画像符号化方法
JPH1117954A (ja) * 1997-06-23 1999-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置
JPH1141491A (ja) * 1997-07-16 1999-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 2次元ノイズ低減回路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4573070A (en) * 1977-01-31 1986-02-25 Cooper J Carl Noise reduction system for video signals
JPH03112275A (ja) 1989-09-27 1991-05-13 Sony Corp 雑音低減回路
US6310982B1 (en) * 1998-11-12 2001-10-30 Oec Medical Systems, Inc. Method and apparatus for reducing motion artifacts and noise in video image processing
US6907144B1 (en) * 1999-10-06 2005-06-14 Eastman Kodak Company Noise reduction method, apparatus, and program for digital image processing
US6933983B2 (en) * 2001-09-10 2005-08-23 Jaldi Semiconductor Corp. System and method for reducing noise in images

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07107462A (ja) * 1993-09-29 1995-04-21 Oki Electric Ind Co Ltd 動画像符号化方法
JPH1117954A (ja) * 1997-06-23 1999-01-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置
JPH1141491A (ja) * 1997-07-16 1999-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 2次元ノイズ低減回路

Also Published As

Publication number Publication date
US20030068092A1 (en) 2003-04-10
US7031551B2 (en) 2006-04-18
JP2003087605A (ja) 2003-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2616871A1 (en) Apparatus and method for adaptive 3d noise reduction
JP4857916B2 (ja) ノイズ抑圧方法、ノイズ抑圧方法のプログラム、ノイズ抑圧方法のプログラムを記録した記録媒体及びノイズ抑圧装置
JP4627940B2 (ja) ノイズ低減装置、及びノイズ低減方法
JP3240371B2 (ja) 映像信号処理装置
JP4333150B2 (ja) 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JPH1141491A (ja) 2次元ノイズ低減回路
JP2005150903A (ja) 画像処理装置、ノイズ除去方法及びノイズ除去プログラム
JP3279838B2 (ja) 映像用デジタル信号フィルタ、映像フィルタ、及び映像用映像信号をろ波する方法
US20070258653A1 (en) Unit for and Method of Image Conversion
JP3106831B2 (ja) 映像信号処理装置
JP6644877B2 (ja) 画像処理装置
KR100213235B1 (ko) 적응적 엣지보존 저역통과필터의 필터링 방법 및 그에 따른 저역통과필터
KR100396557B1 (ko) 영상 신호의 노이즈 감쇄 방법 및 그 장치
KR100960176B1 (ko) 화상 신호 처리 장치, 화상 신호 처리 회로, 화상 신호 처리 방법 및 기록매체
JP2000244775A (ja) 輪郭強調装置
JP3226799B2 (ja) ノイズリデューサー回路
JP6627528B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
CN110072034B (zh) 影像处理方法及影像处理装置
Vinayagamoorthy et al. A multichannel filter for TV signal processing
JP2004303076A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2006340395A (ja) 色変換装置および色変換方法
JPS61157163A (ja) 画像処理装置
JPH07212627A (ja) ノイズ低減装置
Plataniotis et al. Multichannel filters in television image processing
JP2006109180A (ja) ノイズキャンセラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101013

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees