JP3240371B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP3240371B2
JP3240371B2 JP16599697A JP16599697A JP3240371B2 JP 3240371 B2 JP3240371 B2 JP 3240371B2 JP 16599697 A JP16599697 A JP 16599697A JP 16599697 A JP16599697 A JP 16599697A JP 3240371 B2 JP3240371 B2 JP 3240371B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラなど
の映像機器に用いられるノイズ低減回路およびディテー
ル強調回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のビデオカメラの信号処理において
は、ノイズリダクション処理(以下、NR処理と称する)
や、ディテール強調処理などが行われている。以下、こ
れらの処理について説明する。
【0003】NR処理 NR処理は、空間的に高い周波数成分を持つノイズを低
減して画質を高めることを目的としているものである。
【0004】従来、このNR処理には、空間LPF(Low
Pass Filter)のような2次元NR処理と、フレーム巡
回処理のような3次元NR処理とがある。ここでは、前
者の2次元NR処理として、特に空間LPFを例にとっ
て説明する。
【0005】これは、映像信号の水平方向および垂直方
向に対してLPF処理を行うものである。例えば、図7
に示すような所定数n(この例ではn=9)の画素で構成
される2次元の信号ブロックに対し、式に示すように
各画素に適当な係数ci,jを掛けて平均値aoutを求め
る。
【0006】 aout=(ΣΣci,j・ai,j)/n … ただし、Σci,j=nである。
【0007】また、図7において、以下、ai,jを処理
対象画素、ai,j以外を周辺画素と呼ぶこととする。
【0008】この処理により、空間的に高い周波数成分
を持つノイズは低減されるものの、単純にLPF処理を
行うと、画像のエッジ部分やディテール部において高周
波成分が減衰するため、エッジが不鮮明になったり解像
度が低下するなどの画質の劣化が起こってしまう。
【0009】そこで、これらの画質の劣化を防ぐため
に、次に説明する2次元適応型LPFが提案されてい
る。
【0010】この2次元適応型LPFでは、処理対象画
素と周辺画素との相関性を調べ、次の式のように、相
関の高い画素のみを選択して平均化処理を行うことによ
り、エッジ部やディテール部における画質劣化を防ぎつ
つ、不要なノイズを低減した出力aoutを得ている。
【0011】 aout=(ΣΣci,j*ai,j)/n … ただし、nは信号ブロック内で相関の高い画素の数であ
り、ci,jは相関の高い画素の場合は“1”、相関の低
い場合は“0”である。
【0012】上記の式を演算する2次元適応型LPF
の具体的な構成例を図8に示す。
【0013】図8において、1は同時化手段、18は2
次元NR部である。
【0014】同時化手段1は、入力端子から入力される
映像信号から所定数n(図7に示す例では、n=9)の画
素の信号を抽出して信号ブロックを形成するもので、そ
の具体的な構成例を図9に示す。
【0015】図9において、271〜272は1H(H:
水平方向走査期間)の時間分だけ遅延する遅延素子、2
1〜286は各画素の信号を1T(T:1画素のサンプ
ル周期)の時間分だけ遅延する遅延素子である。
【0016】一方、2次元NR部18は、同時化手段1
で抽出された信号ブロック内に含まれる各画素の信号の
水平方向および垂直方向に対してLPF処理を行うもの
である。
【0017】すなわち、まず、減算手段21〜2nは、図
7において、処理対象画素ai,jと、それ以外の画素と
の差を求める。
【0018】相関検出器31〜3nは、減算手段21〜2n
の出力をそれぞれ所定のしきい値レベルとその大小を比
較し、所定のレベル以下の場合は処理対象画素との相関
が強いと判断して「1」を、所定のレベルを越えている
場合は相関が弱いと判断して「0」を計数手段4に出力
する。
【0019】計数手段4は、相関検出器31〜3nのn個
の出力のうち「1」の個数を計数し、その結果から平均
値処理における除数を求めて出力する。また、相関検出
器31〜3nにおいて相関が強いと判断されるたびにその
周辺画素の位置情報を出力する。
【0020】具体例として、図7の信号ブロックを用い
て説明すると、いま、処理対象画素ai,jに対して、そ
の周辺画素であるai-1,j、ai,j-1、ai,j+1、ai+1,j
の4画素が相関が強いと判断された場合は、5画素の平
均化を行う必要があるため、除数「5」と上記4画素の
位置情報を出力する。
【0021】選択手段5は、計数手段4の出力である、
相関が強い画素の位置情報に従って、相関が強いと判断
された周辺画素、ここではai-1,j、ai,j-1
i,j+1、ai+1,jの4画素を全て選択し、そのまま加算
手段6に入力する。
【0022】加算手段6は、処理対象画素ai,j、およ
び選択手段5で選択された4つの周辺画素ai-1,j
i,j-1、ai,j+1、ai+1,jの出力の総和を求め、除算
手段7に入力する。
【0023】除算手段7は、加算手段6の出力を、計数
手段4の出力である除数で除算することにより、選択手
段5から出力される全ての画素値ai,j、ai-1,j、ai,
j-1、ai,j+1、ai+1,jの平均値を求める。つまり、上
記式の結果が得られる。
【0024】このような処理を行うことにより、エッジ
の鈍りやディテール劣化を抑えてノイズを低減すること
ができる。この様子を図10に基づいて説明する。
【0025】図10において、図中の左側の網掛け部分
は低輝度部を、それ以外の右側部分は高輝度部をそれぞ
れ示しているものとする。
【0026】いま、同図の高輝度部と低輝度部の差(コ
ントラスト)が図8の各相関検出器31〜3nに予め設定
された各しきい値レベルよりも大きく、各画素に重畳さ
れているノイズのレベルは上記しきい値レベルより小さ
いとすると、低輝度部(図10の左側)に存在する各画素
i-1,j-1、ai,j-1、ai+1,j-1は、平均化処理から除
外され、高輝度部(図10の右側)に存在する残りの画素
だけの平均値が求められる。このため、エッジ鈍りは発
生しない。垂直エッジの場合も同様である。
【0027】また、画像のディテール部に関しても、上
記のしきい値より大きなディテールについては平均化処
理の対象から外されるので、ディテールが損なわれるこ
とがない。
【0028】以上のように、この2次元NR処理によれ
ば、信号ブロック内にエッジやディテールが存在する場
合に、相関値のかけ離れた画素は、平均化処理の対象か
ら外されるので、エッジの鈍りなどの解像度の劣化をあ
る程度軽減することができる。
【0029】ディテール強調処理 ディテール強調処理は、空間的に高い周波数成分のレベ
ルを増強することでエッジの尖鋭感や画面全体の解像感
を高めることを目的としているもので、そのディテール
強調処理回路の具体的な構成の一例を図11に示す。
【0030】図11において、1は同時化手段、15は
ディテール処理部、11はHPF(High Pass Filter)、
12は乗算手段、13はコアリング回路、14は加算手
段である。図中、上側のHPF111、乗算手段121
コアリング回路131、加算手段14の経路は、垂直方
向のディテール強調処理用、図中下側のHPF112
乗算手段122、コアリング回路132、加算手段14の
経路は、水平方向のディテール強調処理用である。
【0031】上記の各HPF111,HPF112の構成
は、たとえば図12に示すようなもので、加算器24、
除算手段25、および減算器26からなる。
【0032】また、コアリング回路131,132は、そ
の入力信号をx、出力信号をyとすると、次式に示すよ
うな処理を行う。
【0033】 y=0 (−k≦x≦kのとき) y=x−k (x>kのとき) y=x+k (x<−kのとき) … ただし、kは正の定数である。
【0034】つまり、コアリング回路131,132は、
図13に示すように、入力信号は、一定のレベルkより
も小さいときには0となり、一定のレベルkを越えると
きには、そのレベルk分だけ差し引くような処理を行
う。
【0035】この構成のディテール強調処理回路の動作
を、図7に示した信号ブロックを用いた場合を一例にと
って説明する。
【0036】同時化手段1は、入力信号から処理対象画
素ai,jと、この処理対象画素ai,jを中心とした水平方
向および垂直方向の所定数の周辺画素、ここではai+1,
j、ai-1,j、ai,j-1、ai,j+1の4画素を抽出して次段
のディテール処理部15へ出力する。
【0037】同時化手段1から出力されたこれらの各画
素ai,j、ai+1,j、ai-1,j、ai,j-1、ai,j+1の信号
の内、垂直方向の画素であるai-1,j、ai,j、ai+1,j
が上側のHPF111に、水平方向の画素である
i,j-1、ai,j、ai,j+1が下側のHPF112にそれぞ
れ入力されて、垂直および水平方向の空間的に高い周波
数成分が抽出される。
【0038】ここでは、理解を促すために、垂直方向の
信号経路を例にとって、以下に説明する。なお、ここで
は説明を簡単に行うため、水平方向の画素の信号レベル
は全て同じで変化がないものと仮定している。
【0039】上側のHPF111には、処理対象画素
i,jの1ライン前および1ライン後の画素ai-1,j、a
i+1,jの信号が入力される。
【0040】ここで、垂直エッジ近傍での同時化手段1
の垂直方向の画素ai+1,j、ai,j、ai-1,jの各出力の
時間的変化の様子をノイズを含めて図示すると、それぞ
れ図14の(1)〜(3)のようになる。なお、図14にお
いて、符号dは1ライン分の遅延を示す。
【0041】HPF111の内部において、処理対象画
素ai,jの1ライン前と1ライン後の各画素ai-1,j、a
i+1,jの信号は、加算器24で加算された後、除算手段
25で1/2倍されるために、除算手段25の出力は加
算平均されて(4)のようになり、この信号が減算器24
によって(2)に示す処理対象画素ai,jの信号から差し
引かれるので、その出力は(5)のようになる。つまり、
垂直方向の空間的に高い周波数成分が抽出される。
【0042】各HPF111の出力は、乗算手段121
適当なゲイン(ここでは1としている)が掛けられて次段
のコアリング回路131に入力される。
【0043】コアリング回路131では、(6)のよう
に、一定のレベルkより振幅が小さい部分は0となり、
レベルkを越える部分は一定のレベルkだけ振幅が差し
引かれるので、その回路131の出力は(7)のようにな
る。つまり、乗算手段121の出力に含まれるノイズが
除去される。
【0044】上記は、垂直方向の信号処理経路を例にと
って説明したが、水平方向の信号処理経路についても同
様である。
【0045】そして、各コアリング回路131,132
出力は、加算器14で処理対象画素ai,jと加算されて
出力される。
【0046】以上の説明では、2次元のNR処理と、デ
ィテール強調処理の個々について説明したが、ビデオカ
メラの特性としては、実際には、高画質でかつ高解像度
のものが望ましいため、これらの2つの処理を統合する
ことが要求される。
【0047】ところが、上述のように、NR処理は、デ
ィテールを犠牲にすることによりS/N比を高める方式
であり、逆に、ディテール強調処理は、S/Nを犠牲に
して映像のディテールを鮮明化させるための方式であっ
て、両処理はトレードオフの関係にある。このため、両
処理を両立させるにあたっては、その構成が重要とな
る。
【0048】たとえば、先に2次元NR処理を行い、そ
の後にディテール強調処理を行う構成の場合、前段のN
R処理によりディテールは劣化してしまうので、後段の
ディテール強調処理において十分な効果が得られなくな
る。逆に、先にディテール強調を行う場合は、後段のN
R処理の回路への入力信号のS/Nが劣化するので、ノ
イズとディテールの区別がし難くなり、十分なNR効果
が得にくくなる。
【0049】このように、両処理を時系列的に処理しよ
うとすると、いずれか一方の処理が犠牲になるため、従
来技術では、図15に示すように、両処理回路を並列的
に設け、処理対象画素を含むラインにのみNR処理を行
い、NR処理の前段の信号から抽出したディテール信号
をNR出力に付加することでNR処理で多少劣化したデ
ィテールを復元可能にするようにしたものが提案されて
いる。
【0050】図15において、2次元NR部18は、図
8に示した2次元NR部18の構成と基本的に同じであ
る。また、ディテール処理部15も図11に示した構成
と基本的に同じである。ただし、同時化手段1は共通に
使用して回路規模の削減が図られている。
【0051】図15の構成の回路の動作について、前述
の図14のタイムチャートをさらに参照して説明する。
なお、ここでは説明を簡単に行うため、水平方向の画素
の信号レベルは全て同じで変化がないものと仮定してい
る。
【0052】いま、ディテール処理部15について、垂
直方向の処理経路111〜131に着目すれば、その処理
は、前述のように、図14の(1)〜(7)に示したように
なる。
【0053】そして、コアリング回路131の出力は、
加算器14で水平方向のコアリング回路132の出力信
号と加算された後、加算器23に入力される。
【0054】一方、図14の(2)に示される処理対象画
素ai,jの信号は、図8の構成の動作説明で説明したよ
うに、2次元NR部18でノイズが低減されて(8)のよ
うになり、これが同じく加算器23に入力される。
【0055】加算器23は、2次元NR部18の出力
(図14の(8)参照)と、ディテール処理部15の出力
(図14の(7)参照)とが加算されて、(9)の波形の信号
が得られる。
【0056】同図より明らかなように、(2)の波形に比
べると、(9)の信号はエッジが強調された波形であり、
しかも、レベルが平坦な部分でのノイズがある程度低減
されたものになっている。
【0057】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15に示す
構成の回路では、未だ、次の問題が残っている。
【0058】すなわち、従来のコアリング処理における
コアリングレベルkは、図13に示したように、入力画
素に重畳しているノイズレベルに関係なく常に一定に設
定されており、コントラストの大きいエッジ部(図14
(6)の符号Aで示す部分)のように、コアリングレベル
kより振幅の大きい入力信号に対しては振幅をkだけ減
算する処理になってしまうため、このエッジ部Aにおい
てノイズを有効に除去することができない。
【0059】そして、ディテール処理部15の出力をそ
のまま2次元NR部18の出力信号に加算してしまう
と、図14(9)のようになり、同図(2)と比べると、平
坦部ではノイズは低減されてはいるものの、エッジ部
(図14(9)の符号A'で示す部分)でのノイズはそのま
ま残ってしまい、その結果、エッジ部A'のノイズが、
NR処理でノイズ低減された平坦部に比べて目立ってし
まうという問題があった。
【0060】本発明は上記課題を解決するもので、NR
処理とディテール強調処理とをできるだけ両立させて、
コントラストの高いエッジ部を含めてS/N比を改善し
て画質を向上し、また、ディテール強調による解像度を
高めた映像信号処理装置を提供することを課題とする。
【0061】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、入力信号からノイズ抽出手段により抽出し
たノイズ情報を、コアリング処理に利用するように構成
したものである。
【0062】これにより、ノイズレベルに応じた適切な
コアリング処理が可能になる。
【0063】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明に係る映像信
号処理装置は、入力される映像信号から複数の画素の出
力信号からなる信号ブロックを形成する信号ブロック形
成手段と、前記信号ブロック形成手段の各画素の出力信
号に基づいてノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段と、
前記入力される映像信号に前記ノイズ抽出手段の出力を
加算してノイズを減衰させる第1の加算手段と、前記入
力される映像信号から高域空間周波数成分を抽出する周
波数成分抽出手段と、前記周波数成分抽出手段の出力に
前記ノイズ抽出手段の出力を加算してノイズを減衰させ
る第2の加算手段と、前記第1の加算手段の出力と前記
第2の加算手段の出力とを加算してディテール強調され
た出力を得る第3の加算手段とを備えている。
【0064】この構成により、入力信号からノイズ抽出
手段により抽出したノイズ情報を、コアリング処理に利
用できるという作用を有する。
【0065】請求項2記載の発明に係る映像信号処理装
置は、請求項1記載の発明の構成において、前記ノイズ
抽出手段は、前記信号ブロック形成手段により形成され
る信号ブロックの特定の位置の画素の値と、前記特定の
位置の画素以外の画素の値との差をとる減算手段と、前
記減算手段の出力と所定レベルとの大小比較を行って、
比較結果を示す信号を出力する比較器と、前記比較器の
出力のうち、所定レベルより小さい比較結果を示す信号
の数を計数し、その計数結果および前記所定レベルより
小さい値を出力した画素を特定する信号をそれぞれ出力
する計数手段と、前記減算手段の出力から、前記計数手
段の出力により特定される画素の信号だけを選択して出
力する選択手段と、前記選択手段の各出力を加算する加
算手段と、前記加算手段の出力を前記計数手段の出力で
除算する除算手段とから構成されている。
【0066】この構成により、処理対象画素と周辺画素
の差分の平均値を、入力信号から抽出した高域空間周波
数成分に加算できるという作用を有する。
【0067】請求項3記載の発明に係る映像信号処理装
置は、請求項2記載の発明の構成において、前記計数手
段から出力される計数結果に従って所定の数値を発生す
る数値発生手段を設けるとともに、前記除算手段は、加
算手段の出力を前記数値発生手段からの出力で除算する
ものであることを特徴としている。
【0068】この構成により、処理対象画素と周辺画素
の差分の平均値が、請求項2の場合よりも一層簡単な構
成により算出できるという作用を有する。
【0069】また、請求項5記載の発明に係る映像信号
処理装置は、請求項1記載の発明の構成において、前記
ノイズ抽出手段は、映像信号を所定時間だけ遅延させる
遅延手段と、前記遅延手段の出力から入力される映像信
号を減算する減算手段と、前記減算手段の出力に非線形
処理を施す非線形処理手段とから構成され、第1の加算
手段の出力を前記遅延手段への入力とし、前記非線形処
理手段の出力をノイズ抽出手段の出力とすることを特徴
としている。
【0070】この構成により、ノイズ抽出の精度をより
一層高めることができるという作用を有する。
【0071】(実施の形態1)図1は、本発明の実施形態
に係る映像信号処理装置を示すブロック図であり、図8
および図11に示した従来のものと対応する部分には、
同一の符号を付す。
【0072】図1において、1は同時化手段、181
2次元NR部、15はディテール処理部である。
【0073】この実施形態1の特徴は、2次元NR部1
1ががノイズ抽出手段101と加算器8とからなり、ノ
イズ抽出手段101を構成する減算器21〜2nの出力が
選択手段5に加わり、また、ノイズ抽出手段101の除
算手段7の出力が加算器8とコアリング回路131,1
2に共に加わるようになっており、さらに、加算器8
は、同時化手段1の出力とノイズ抽出手段101の除算
手段7の出力とを共に加算する構成となっていることで
ある。
【0074】このように、2次元NR部181の構成
が、図8に示した構成と異なっているのは、後述のよう
に、ノイズ抽出手段101の出力を、ディテール処理部
15のコアリング処理に利用せんがためである。
【0075】それ以外の構成は、図15に示した従来例
と同じであるから、従来例と共通する部分については同
一の符号を付して、ここでは詳しい説明を省略する。
【0076】そして、上記の同時化手段1が特許請求の
範囲におけるブロック形成手段に、加算器8が特許請求
の範囲における第1の加算手段に、相関検出器31〜3n
が特許請求の範囲における比較器に、HPF111,1
2が特許請求の範囲における周波数成分抽出手段に、
コアリング回路131,132が特許請求の範囲における
第2の加算手段に、加算器14が特許請求の範囲におけ
る第3の加算手段にそれぞれ対応している。
【0077】次に、上記構成の映像信号処理回路におい
て、まず、2次元NR部181の動作について説明す
る。
【0078】同時化手段1は、入力端子16から入力さ
れた映像信号から、2次元の信号ブロックに含まれる所
定数(図7に示す例では9個)の画素を抽出する。
【0079】減算手段21〜2n(図2の信号ブロックの
場合はn=9)は、処理対象画素ai,j以外の周辺画素の
値から処理対象画素ai,jの値を減算した差分を求め、
後段の相関検出器31〜3nで比較できる上限および下限
レベルにクリップして出力する。
【0080】相関検出器31〜3nは、減算手段21〜2n
の出力を予め与えられたしきい値と比較し、しきい値以
下であれば相関有りと判断して「1」を、しきい値より
も大きければ「0」を出力する。
【0081】計数手段4は、相関検出器31〜3nの出力
に現れる「1」の個数、すなわち相関有りと判断された
周辺画素の個数を計数し、平均化処理の除数となるべき
数値を出力するとともに、相関有りと判断されるたびに
その周辺画素の位置情報も出力する。
【0082】選択手段5は、計数手段4から出力される
相関の高い画素の位置情報に従って、減算手段21〜2n
の出力のうち、相関有りと判断された周辺画素と処理対
象画素との差分を全て選択し、これをそのまま加算手段
6に入力する。
【0083】図2の信号ブロックを用いて具体例をあげ
ると、例えば、ai-1,j、ai,j-1、ai,j+1、ai+1,j
4画素が処理対象画素ai,jと相関が有ると判断された
場合には、(ai-1,j−ai,j)、(ai,j-1−ai,j)、
(ai,j+1−ai,j)、(ai+1,j−ai,j)の4つの差分の平
均化を行う必要があるため、これらの各差分を出力す
る。
【0084】加算手段6は、選択手段5で選択された4
つの差分の総和を求め、除算手段7に出力する。
【0085】除算手段7は、加算手段6の出力を計数手
段4の出力で除算することにより、周辺画素と処理対象
画素との差分の平均値を求める。ここでは、その平均値
をk(t)とする。
【0086】加算器8は、同時化手段1から出力される
処理対象画素ai,jの値に、除算手段7からの出力k
(t)を加算する。
【0087】ここで、図8に示した従来の2次元適応型
LPFの2次元NR部18の出力は式に示した通りで
あるが、いま、相関の高い画素がn個あるとし(よっ
て、全てci,j=1)、また、処理対象画素ai,jをa1
周辺画素をa2〜anに置き換えて式を展開すれば、a
out=(a1+a2+……+an)/nとなる。
【0088】一方、図1の構成において、加算器8の出
力aoutは、同時化手段1から出力される処理対象画素
i,jの値に、除算手段7から出力される値k(t)=
{(a2−a1)+……+(an−a1)}/nを加算したもので
あるから、次式に示すようになる。
【0089】 aout=a1+k(t) =a1+{(a2−a1)+……+(an−a1)}/n =(a1+a2+……+an)/n … 結局、図8に示した従来の2次元適応型LPFの2次元
NR部18の出力と、図1に示す構成の加算器8の出力
とを比べてみると、式から分かるように、両出力は同
じ値になる。
【0090】ここで、式において、a1はノイズが含
まれている処理対象画素の信号であり、この信号a1に除
算手段7から出力される値k(t)を加算することで、ノ
イズが低減された出力aoutが得られるのであるから、
式の第2項であるk(t)は、「処理対象画素に乗って
いるノイズを極性反転したもの」と見なすことができ
る。
【0091】したがって、このノイズ情報を以下のよう
にディテール処理部15のコアリング処理に利用すれ
ば、画素毎に適切なコアリング量の設定が可能になる。
【0092】そこで、次に、ディテール処理部15の動
作について説明する。
【0093】ディテール処理部15には、同時化手段1
から出力された図7に示す各画素ai,j、ai+1,j、a
i-1,j、ai,j-1、ai,j+1の信号の内、垂直方向の画素
であるai-1,j、ai,j、ai+1,jが上側のHPF11
1に、水平方向の画素であるai,j-1、ai,j、ai,j+1
下側のHPF112にそれぞれ入力されて、垂直および
水平方向の空間的に高い周波数成分が抽出される。
【0094】ここでは、垂直方向の信号経路を例にとっ
て、図2のタイムチャートを参照して説明する。
【0095】上側のHPF111には、処理対象画素
i,jの1ライン前および1ライン後の画素ai-1,j、a
i+1,jの信号が入力される。
【0096】ここで、垂直エッジ近傍での同時化手段1
の垂直方向の画素ai+1,j、ai,j、ai-1,jの各出力の
時間的変化の様子をノイズを含めて図示すると、それぞ
れ図2の(1)〜(3)のようになる。なお、図2におい
て、符号dは1ライン分の遅延量を示す。
【0097】HPF111の内部において、ai+1,j、a
i-1,jは加算平均されて(4)のようになり、(2)に示す
i,jから差し引かれるので、その出力は(5)のように
なる。そして、乗算手段121で適当なゲイン(ここでは
1としている)が掛けられて次段のコアリング回路131
に入力される。
【0098】コアリング回路131は、乗算手段121
らの入力信号をx、出力信号をyとすると、次の式、
または、式に示すような処理を行う。
【0099】 y=x+k(t) … または、 y=x+k(t) (|x|>|k(t)|) y=0 (|x|≦|k(t)|)
… すなわち、コアリング回路131は、(5)に示す乗算手
段121から入力される信号xに対して、(6)に示され
るようなノイズ抽出手段10の除算手段7の出力k(t)
を加算する。
【0100】ここで、除算手段7の出力k(t)は、従来
のように一定の値(式参照)ではなくて、画素毎に変動
する時間tの関数である。しかも、上述のように処理対
象画素a1に重畳していると考えられるノイズを極性反
転したものとみなし得るので、これを乗算手段121
らの信号xに加算することにより、(7)に示すように、
平坦部のみならずコントラストの大きいエッジ部(図2
(7)の符号Bで示す部分)でもノイズが有効に除去され
ることになる。
【0101】なお、式では、除算手段7の出力k(t)
を常に極性反転したノイズとみなした場合であり、式
では、|x|>|k(t)|の場合にのみ、出力k(t)は
極性反転したノイズであるとみなし、|x|≦|k(t)
|の場合には、ノイズは小さいとみなして、出力yをで
きるだけ平坦化するものである。
【0102】加算器14は、ノイズ抽出手段101の出
力である(8)と、コアリング回路131の出力(7)とを
加算するので、(9)が得られる。(9)より明らかなよう
に、平坦部にのみならず、エッジ部(図2(9)の符号B'
で示す)でのノイズも同時に低減されている。
【0103】このように、この実施形態1では、式ま
たは式に示す処理を行うことで、ノイズを除去するた
めの最適コアリング処理が行える。
【0104】また、コントラストの大きいエッジ部など
でディテール信号がコアリングレベルを越える場合で
も、ノイズの大きさに応じてコアリング値が変化するた
め、ノイズを有効に低減することができる。
【0105】(実施の形態2)実施形態1で示した構成に
よって、十分な効果が得られるが、一般に除算手段7
は、回路規模が大きくなってしまう。そこで、上記と同
様の処理を小規模回路で実現するようにしたのが、この
実施形態2の構成である。
【0106】図3は、この実施形態2に係る映像信号処
理装置を示すブロック図である。
【0107】この実施形態2の特徴は、2次元NR処理
部182を構成するノイズ抽出手段102として、数値発
生手段9を新たに設けるとともに、除算手段7'が、2
の累乗による除算を行うためのビットシフタで構成され
ていることである。
【0108】その他の構成は、図1に示す実施形態1の
場合と同様の構成であるため、図1に対応する部分には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0109】数値発生手段9は、計数手段4から出力さ
れる除数に従って適当な2の累乗の値を出力する。
【0110】ここで、数値発生手段9から発生される数
値について考える。
【0111】例えば、次式のようにn個のデータの総和
を、nと異なる2の累乗m(m≠n)で除算する場合を考
えると、 (a1+a2+……+an)/m =(n/m)・(a1+a2+……+an)/n … となり、n/m倍のオーダーとなってしまうので、オー
ダーを合わせるために平均をとるデータの数もm個にす
る必要がある。
【0112】しかし、この実施形態2のように、ノイズ
抽出手段102において、差分の平均値を求める場合を
考えると(式参照)、次式のように、 a1+{(a2−a1)+……+(an−a1)}/m =a1+(n/m)・{(a2−a1)+……+(an−a1)}/n =a1+(n/m)・k(t) … となり、差分の平均値k(t)に対してn/mのゲインが
かかることになるが、ここでは相関の強い周辺画素のみ
を選択して差分をとっているため、各差分の値は小さ
く、よって差分平均値k(t)もデータa1に比べて十分
小さい値でしかない。このため、加算器8の出力のオー
ダーも変わることはない。
【0113】このことは、差分の平均化処理を行うこと
により、除数の選択の自由度を高くすることが可能なこ
とを意味する。
【0114】以上の観点から、数値発生手段9の具体的
な入出力特性の一例を図4に示す。
【0115】前述のように、出力の値は必ずしも入力の
値より大きくまたは小さくする必要はなく、自由に決定
できる。
【0116】除算手段7は、加算器6の出力を、数値発
生手段9の出力である2の累乗で除算することにより、
つまり、累乗分だけビットシフトすることにより、周辺
画素と処理対象画素との差分の平均値を求める。
【0117】除算手段7の出力は、加算器8とともにデ
ィテール処理部15のコアリング回路131,132にも
入力され、実施形態1の場合と全く同様の処理が行われ
る。以上の構成とすることにより、実施形態1と比べて
除算手段7'の回路規模を大幅に削減しつつ、同様の効
果を得ることができる。
【0118】(実施の形態3)実施形態1,2の場合より
もノイズの抽出をより一層精度良く行えるようにしたの
がこの実施形態3である。
【0119】図5はこの実施形態3に係る映像信号処理
装置を示すブロック図である。
【0120】この実施形態3において、183は3次元
NR部であり、この3次元NR部18は、ノイズ抽出手
段103および加算器8によって、3次元巡回型デジタ
ルフィルタが構成されている。
【0121】ノイズ抽出手段103は、フレームメモリ
19、減算器21、および非線形処理回路20で構成さ
れている。そして、非線形処理回路20の出力が加算器
8とともに、ディテール処理部15のコアリング回路1
1,132に与えられるようになっている。
【0122】よって、上記のフレームメモリ19が特許
請求の範囲における遅延手段に相当する。
【0123】次に上記構成の動作について説明する。
【0124】同時化手段1は、入力される映像信号から
図2のai-1,j、ai,j、ai+1,j、ai,j-1、ai,j+1
位置の画素をサンプルし、このうち処理対象画素ai,j
に相当する信号は、減算器21および加算器8に出力す
る。
【0125】フレームメモリ19からは、1フレーム前
の同じ処理対象画素ai,jに相当する信号が読み出され
て減算器21に入力される。
【0126】減算器21は、フレームメモリ19の出力
から同時化手段1の出力信号を減算する。
【0127】非線形処理回路20は、図6に示すよう
に、入力レベルの絶対値がある値sを越えると出力が0
になるような入出力特性をもち、減算器21の出力のう
ちレベルの小さい部分だけを抜き出すことによりノイズ
を抽出する。
【0128】つまり、減算器21の出力は、1フレーム
前後の間での信号の変化量を表し、この中にはノイズと
入力映像信号の動き部分とが含まれる。統計的にみる
と、ノイズは動き部分の信号よりレベルが小さいので、
図15に示すように、ある値sよりもレベルの小さい信
号を抜き出すことでノイズを抽出することができる。
【0129】加算器8は、同時化手段1の出力と非線形
処理回路20の出力を加算する。そして、この加算器8
の出力がディテール処理部15の加算器14へ出力され
ると同時にフレームメモリ19にも入力される。
【0130】フレームメモリ19は、加算器8の出力を
1フレーム期間だけ遅延させる。
【0131】以上の処理動作を数式で示せば、次式のよ
うになる。
【0132】 v(t)=u(t)+h・{v(t−T)−u(t)} =u(t)+k(t) … ただし、k(t)=h・{v(t−T)−u(t)} ここで、u(t)は時刻tにおける同時化手段1の出力、
v(t)は時刻tにおける加算器8の出力信号を表し、v
(t−T)はフレーム期間Tだけ遅延されたフレームメモ
リ19の出力を表す。また、hは非線形処理回路20に
おける出力と入力の比を示すものであって(ただし、0
≦h≦1)、図6中の点Pと原点Oを結ぶ直線の傾きに
相当する。
【0133】式において、第2項のk(t)は、非線形
処理回路20の出力を示すものであり、「入力信号に重
畳しているノイズの極性を反転したもの」と考えること
ができる。
【0134】よって、このk(t)をディテール処理部1
5のコアリング回路131,132に与えることにより、
コアリング回路131,132では、前述の式、または
式に従って乗算手段121,122の出力に非線形処理
回路20の出力k(t)が加算されるので、その結果、実
施形態1,2と同様に、空間的に高い周波数成分が抽出
される。
【0135】このように、この実施形態3では、2次元
NRに比べてノイズ抽出精度が高まるので、さらに高い
効果が得られる。特に、入力映像信号が静止画である場
合には、非線形処理回路20の出力は全てノイズとなる
ため、コアリング回路131,132でのノイズ低減効果
は一層高まる。
【0136】なお、実施形態3において、フレームメモ
リ19による遅延時間は1フレーム期間として説明した
が、1フィールド期間または1ライン期間でもよい。
【0137】また、上記の各実施形態1〜3において、
コアリング回路131,132での処理は、式および
式に示したものに限らず、信号ブロックの形状も図7に
示したものに限らない。また、数値発生手段9の入出力
特性も図4に示したものに限るものではない。
【0138】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次の効果
を奏する。
【0139】(1) 請求項1記載の発明によれば、ノイ
ズ抽出部処理において抽出したノイズ情報をコアリング
処理に利用することにより、ノイズレベルに応じたコア
リング処理が実現でき、コントラストの大きいエッジ部
のノイズも有効に低減することができる。
【0140】(2) 特に、請求項3記載の発明によれ
ば、上記効果に加えてノイズ抽出部処理部における除算
手段の回路規模を大幅に削減することができる。
【0141】(3) さらに、請求項5記載の発明によれ
ば、ノイズ抽出精度がさらに向上するため、請求項1の
効果が一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る映像信号処理装置の
構成を示すブロック図
【図2】図1の各部の信号波形を示すタイミングチャー
【図3】本発明の実施形態2に係る映像信号処理装置の
構成を示すブロック図
【図4】図3の装置の数値発生手段の入出力関係の一例
を示す図
【図5】本発明の実施形態3に係る映像信号処理装置の
構成を示すブロック図
【図6】図5の装置の非線形処理回路の入出力特性を示
す特性図
【図7】同時化手段において形成される信号ブロックの
一例を示す模式図
【図8】従来の2次元適応型フィルタの構成を示すブロ
ック図
【図9】図8の装置の同時化手段の具体的構成例を示す
ブロック図
【図10】2次元適応型平均値フィルタの動作を説明す
るための模式図
【図11】従来のディテール強調回路の構成を示すブロ
ック図
【図12】図11におけるHPFの構成例を示すブロッ
ク図
【図13】図11におけるコアリング処理回路の特性を
示す特性図
【図14】図13のコアリング処理回路の各部の信号波
形を示す波形図
【図15】ノイズ抽出部処理とコアリング処理の統合構
成の一例を示すブロック図
【符号の説明】
1…同時化手段(信号ブロック形成手段)、21〜2n…減
算器、31〜3n…相関検出器(比較器)、4…計数手段、
5…選択手段、6…加算器、7…除算手段、8…加算器
(第1の加算手段)、9…数値発生手段、101,102
103…ノイズ抽出手段、111,112…HPF(周波数
成分抽出手段)、131,132…コアリング回路(第2の
加算手段)、14…加算器(第3の加算手段)、15…デ
ィテール処理部、181,182…2次元NR部,183
…3次元NR部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/21 H04N 1/409 G06T 5/20 G06T 5/00 300

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号から複数の画素の出
    力信号からなる信号ブロックを形成する信号ブロック形
    成手段と、 前記信号ブロック形成手段の各画素の出力信号に基づい
    てノイズ成分を抽出するノイズ抽出手段と、 前記入力される映像信号に前記ノイズ抽出手段の出力を
    加算してノイズを減衰させる第1の加算手段と、 前記入力される映像信号から高域空間周波数成分を抽出
    する周波数成分抽出手段と、 前記周波数成分抽出手段の出力に前記ノイズ抽出手段の
    出力を加算してノイズを減衰させる第2の加算手段と、 前記第1の加算手段の出力と前記第2の加算手段の出力
    とを加算してディテール強調された出力を得る第3の加
    算手段と、 を備えることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像信号処理装置におい
    て、 前記ノイズ抽出手段は、 前記信号ブロック形成手段により形成される信号ブロッ
    クの特定の位置の画素の値と、前記特定の位置の画素以
    外の画素の値との差をとる減算手段と、 前記減算手段の出力と所定レベルとの大小比較を行っ
    て、比較結果を示す信号を出力する比較器と、 前記比較器の出力のうち、所定レベルより小さい比較結
    果を示す信号の数を計数し、その計数結果および前記所
    定レベルより小さい値を出力した画素を特定する信号を
    それぞれ出力する計数手段と、 前記減算手段の出力から、前記計数手段の出力により特
    定される画素の信号だけを選択して出力する選択手段
    と、 前記選択手段の各出力を加算する加算手段と、 前記加算手段の出力を前記計数手段の出力で除算する除
    算手段と、 から構成されていることを特徴とする映像信号処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の映像信号処理装置におい
    て、 前記計数手段から出力される計数結果に従って所定の数
    値を発生する数値発生手段を設けるとともに、前記除算
    手段は、加算手段の出力を前記数値発生手段からの出力
    で除算するものであることを特徴とする映像信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の映像信号処理装置におい
    て、 前記数値発生手段は、その入出力特性が、入力信号の意
    味する値が2の累乗でない場合には、入力信号の意味す
    る値を越えない最大の2の累乗を出力するものであるこ
    とを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の映像信号処理装置におい
    て、 前記ノイズ抽出手段は、 映像信号を所定時間だけ遅延させる遅延手段と、 前記遅延手段の出力から入力される映像信号を減算する
    減算手段と、 前記減算手段の出力に非線形処理を施す非線形処理手段
    と、から構成され、 第1の加算手段の出力を前記遅延手段への入力とし、前
    記非線形処理手段の出力をノイズ抽出手段の出力とする
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
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