JP5062483B2 - 信号処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は信号処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より簡単かつ確実にノイズを除去できるようにした信号処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
フィルタ処理を行って、入力信号からノイズを除去する方法として、複数のフィルタ処理を直列結合する方法が知られている。フィルタ処理の直列結合を行うと、ハードウェアの面では、入力信号を保持するメモリの増大を招き、ソフトウェアの面では、分割不可能な処理時間の増加を招くことになる。また、フィルタ処理を直列結合する場合、前段のフィルタ処理による入力信号の変化の影響で、その後段において、入力信号に適切なフィルタ処理が施されなくなってしまう可能性もある。
そこで、複数のフィルタ処理を並列結合する方法が提案されている。そのような方法として、主に次の3つの方法が知られている。
まず、第1の方法として、複数のフィルタのそれぞれによりフィルタ処理が施された入力信号のそれぞれを用いて移動平均を計算することにより、並列結合を実現する方法がある。また、第2の方法として、各フィルタについて、入力信号と、フィルタ処理が施された入力信号との差分を求め、それらのフィルタ処理ごとの差分を入力信号に加算する方法がある。
さらに、第3の方法として、入力信号に基づく入力画像上において、領域ごとにフィルタ処理に用いるフィルタを切り替える方法がある。この第3の方法として、入力画像を画素ブロックに分割し、画素ブロックごとにブロックノイズリダクション用のフィルタと、モスキートノイズリダクション用のフィルタとを切り替えて、何れかのフィルタによりフィルタ処理を行い、入力画像上のアーティファクトを低減させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−318614号公報
しかしながら、上述したフィルタ処理を並列結合する技術では、入力信号からより簡単かつ確実にノイズを除去することは困難であった。
例えば、第1の方法では、移動平均を求めてフィルタ処理の並列結合を実現しているため、並列結合するフィルタ処理の数が多いほど、ノイズ除去の効果が薄められてしまう。また、第2の方法では、入力信号に単純に各差分が加算されるため、所定のフィルタ処理によって他のフィルタ処理により得られる効果が打ち消されてしまい、意図しない効果やアーティファクトが生じる可能性がある。
さらに、第3の方法では、領域ごとにフィルタが切り替えられるので、入力画像上の各領域の境界が不自然になってしまう恐れがある。また、第3の方法により、動画像に対してフィルタ処理を行うと、入力画像上の同じ部分の領域に、時刻(フレーム)によって異なるフィルタ処理が施され、フィルタ処理の時間方向の安定性が損なわれる恐れもある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より簡単かつ確実にノイズを除去することができるようにするものである。
本発明の一側面の信号処理装置は、入力信号に対して複数のフィルタを用いてフィルタ処理を行い、出力信号を生成する信号処理装置であって、フィルタを用いて前記入力信号に対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値を、前記入力信号に加算することにより、前記出力信号を生成する生成手段とを備える。
前記生成手段には、前記フィルタ出力信号と前記入力信号との差分のうち、値が最大である差分と、値が最小である差分との積が0以上である場合、前記最大である差分と前記最小である差分のうちの絶対値の大きい方の値を前記補正値とさせることができる。
前記生成手段には、前記フィルタ出力信号と前記入力信号との差分のうち、値が最大である差分と、値が最小である差分との積が0未満である場合、前記最大である差分と前記最小である差分の和を前記補正値とさせることができる。
複数の前記フィルタ処理手段のうちの第1のフィルタ処理手段には、平滑化処理を行うフィルタを用いた前記フィルタ処理を行わせ、複数の前記フィルタ処理手段のうちの第2のフィルタ処理手段には、エッジ保存性のあるフィルタを用いた前記フィルタ処理を行わせることができる。
本発明の一側面の信号処理方法またはプログラムは、入力信号に対して複数のフィルタを用いてフィルタ処理を行い、出力信号を生成する信号処理方法またはプログラムであって、フィルタ処理手段がフィルタを用いて前記入力信号に対してフィルタ処理を施し、複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値を、前記入力信号に加算することにより、前記出力信号を生成するステップを含む。
本発明の一側面においては、フィルタ処理手段によりフィルタが用いられて入力信号に対してフィルタ処理が施され、複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値が、前記入力信号に加算されることにより、出力信号が生成される。
本発明の一側面によれば、より簡単かつ確実にノイズを除去することができる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した信号処理装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
信号処理装置11は、バッファ21、フィルタ処理部22−1、フィルタ処理部22−2、および混合部23から構成される。
バッファ21には、ノイズ除去の対象となる入力信号が供給される。この入力信号は、連続する信号値からなる信号であり、例えば、静止画像や動画像の画像信号などとされる。入力信号が画像信号である場合には、入力信号の信号値は画像上の画素の画素値とされる。
バッファ21は、供給された入力信号を保持してバッファリングするとともに、保持している入力信号をフィルタ処理部22−1、フィルタ処理部22−2、および混合部23に供給する。
フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2は、それぞれ異なるフィルタを保持しており、保持しているフィルタを用いて、バッファ21から供給された入力信号にフィルタ処理を施す。そして、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2は、入力信号にフィルタ処理を施すことにより得られたフィルタ出力信号を混合部23に供給する。なお、以下、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2を個々に区別する必要のない場合、単にフィルタ処理部22と称する。
混合部23は、バッファ21から供給された入力信号と、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2から供給されたフィルタ出力信号とに基づいて入力信号からノイズを除去し、その結果得られた出力信号を出力する。
この混合部23は、より詳細には、図2に示すように構成される。すなわち、混合部23は、減算部51−1、減算部51−2、および混合処理部52を備えている。
混合部23では、バッファ21からの入力信号は、減算部51−1、減算部51−2、および混合処理部52に供給される。また、フィルタ処理部22−1からのフィルタ出力信号は減算部51−1に供給され、フィルタ処理部22−2からのフィルタ出力信号は減算部51−2に供給される。
減算部51−1は、バッファ21からの入力信号と、フィルタ処理部22−1からのフィルタ出力信号との差分を求め、その結果得られた差分信号を混合処理部52に供給する。減算部51−2は、バッファ21からの入力信号と、フィルタ処理部22−2からのフィルタ出力信号との差分を求め、その結果得られた差分信号を混合処理部52に供給する。なお、以下、減算部51−1および減算部51−2を個々に区別する必要のない場合、単に減算部51と称する。
混合処理部52は、減算部51−1からの差分信号、減算部51−2からの差分信号、およびバッファ21からの入力信号に基づいて混合処理を行い、出力信号を生成する。
次に、図3のフローチャートを参照して、信号処理装置11が入力された入力信号からノイズを除去する処理であるノイズリダクション処理について説明する。
ステップS11において、バッファ21は供給された入力信号を保持し、保持している入力信号を順次、フィルタ処理部22および混合部23に供給する。すなわち、バッファ21は、入力信号の連続する信号値を、順次、フィルタ処理部22および混合部23に供給していく。また、バッファ21は、信号処理装置11への入力信号の供給が終了されるまで継続して入力信号を取得し、取得した入力信号を保持する。
ステップS12において、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2は、保持しているフィルタを用いて、バッファ21からの入力信号にフィルタ処理を施し、その結果得られたフィルタ出力信号を減算部51−1および減算部51−2に供給する。
例えば、フィルタ処理部22は、バッファ21から供給された入力信号のいくつかの信号値を用いて、入力信号の注目している信号値に対するフィルタ処理を行う。より具体的には、入力信号が画像信号である場合、フィルタ処理部22は、入力信号に基づく画像上の注目している注目画素について、その注目画素の画素値(信号値)と、注目画素近傍のいくつかの画素の画素値(信号値)とを用いて、保持しているフィルタによるフィルタ処理を行う。
ステップS13において、減算部51−1および減算部51−2は、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2からのフィルタ出力信号と、バッファ21からの入力信号との差分を計算することにより差分信号を求め、求めた差分信号を混合処理部52に供給する。すなわち、減算部51は、入力信号の信号値から、その信号値に対応するフィルタ出力信号の信号値を減算することにより差分を求め、求められた差分の値を混合処理部52に供給する。
ステップS14において、混合処理部52は混合処理を行って出力信号を生成し、出力信号を、ノイズの除去された入力信号として出力する。例えば、混合処理部52は、バッファ21からの入力信号の信号値をInputとすると、次式(1)を計算することにより、出力信号の信号値Outを算出する。
Figure 0005062483
なお、式(1)において、diftotalは、減算部51からの差分信号から求まる補正値であり、この補正値diftotalは、次式(2)および式(3)から求まる。
Figure 0005062483
Figure 0005062483
ここで、式(2)および式(3)におけるdif1は、減算部51−1からの差分信号の信号値を示しており、dif2は、減算部51−2からの差分信号の信号値を示している。
すなわち、混合処理部52は、まず差分信号の信号値dif1と信号値dif2との積を求め、求めた信号値の積の符号が負である場合、つまり積の値が0未満である場合、差分信号の信号値dif1と信号値dif2との和を補正値diftotalとする。
また、混合処理部52は、差分信号の信号値dif1と信号値dif2との積の符号が正である場合、つまり積の値が0以上である場合、式(3)にしたがって、信号値dif1と信号値dif2とのうちの何れか一方を補正値diftotalとする。すなわち、信号値dif1の絶対値が信号値dif2の絶対値以上である場合、信号値dif1が補正値diftotalとされ、信号値dif1の絶対値が信号値dif2の絶対値未満である場合、信号値dif2が補正値diftotalとされる。
そして、混合処理部52は、補正値diftotalを求めると、求めた補正値diftotalと入力信号の信号値Inputとの和を求め、求められた和を出力信号の信号値Outとする。
ステップS15において、信号処理装置11は、処理を終了するか否かを判定する。例えば、バッファ21に供給された入力信号の全ての信号値について混合処理が行われ、出力信号の信号値が求められると、処理を終了すると判定される。
ステップS15において、処理を終了しないと判定された場合、処理はステップS12に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、バッファ21に保持されている入力信号の次の信号値が処理の対象とされて、出力信号の信号値が求められる。
これに対してステップS15において、処理を終了すると判定された場合、信号処理装置11の各部は行っている処理を終了し、ノイズリダクション処理は終了する。
このようにして、信号処理装置11は、互いに異なるフィルタを用いたフィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと、入力信号との差分を用いて、出力信号を生成する。
このように、フィルタ出力信号と入力信号との差分の符号および絶対値に応じた補正値を入力信号に加算することで、複数のフィルタのうちの少なくとも1つのフィルタを用いたフィルタ処理が保障されることになる。
すなわち、差分信号の信号値の積が0未満である場合、各差分信号の信号値の符号は異なるので、それらの信号値を入力信号に単純に加算しても、フィルタ処理により入力信号が強調され過ぎることはない。そこで、差分信号の信号値の積が0未満である場合には、各差分信号の信号値の和が補正値とされて、各フィルタによるフィルタ処理の効果が入力信号に反映される。
また、差分信号の信号値の積が0以上である場合、少なくとも1つの差分信号の信号値が0であるか、または各差分信号の信号値の符号が同じであるので、各差分信号の信号値が単純に入力信号に加算されると入力信号が強調され過ぎて、かえって入力信号の品質、例えば、画像の画質が劣化してしまうことがある。
そこで、差分信号の信号値の積が0以上である場合には、差分信号の信号値のうちの絶対値の最も大きい信号値が補正値とされる。つまり、入力信号に対して最も効果のあるフィルタが用いられて、入力信号に対するフィルタ処理が行われることになる。これにより、入力信号の品質を劣化させることなく、1つのフィルタを用いたフィルタ処理により、入力信号から確実にノイズが除去される。
以上のように、各差分信号の信号値の符号および絶対値により定まる補正値で入力信号を補正することにより、より簡単かつ確実に入力信号からノイズを除去することができる。
なお、一般的に複数のフィルタの実装時には、フィルタ処理が水平方向および垂直方向に分割される場合が多く、それらの各方向のフィルタ処理の間の独立性が高ければフィルタ処理の並列化が可能である。
そこで、例えばフィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2に保持されるフィルタの組み合わせとして、垂直方向のブロックノイズを除去するためのフィルタ(以下、VBN(Vertical Block Noise)フィルタと称する)、および水平方向のブロックノイズを除去するためのフィルタ(以下、HBN(Horizontal Block Noise)フィルタと称する)が考えられる。より具体的には、VBNフィルタおよびHBNフィルタとして、例えば垂直方向に並べられた画素を処理に用いる平滑化フィルタ、および水平方向に並べられた画素を処理に用いる平滑化フィルタを採用することができる。
なお、ブロックノイズとは、画像の圧縮処理時のDCT(Discrete Cosine Transform)ブロック単位で発生するノイズであり、ブロックノイズが発生するとDCTブロック同士の境界に不整合が生じる。
例えば、図4に示すように、入力信号に基づく画像上の領域R11内において、図中、上下方向のブロックノイズ、つまり垂直方向のブロックノイズが発生したとする。なお、図4において、1つの四角形は1つの画素を表しており、矢印A11により示される図中、横方向の直線は、DCTブロックの境界を表している。
垂直方向のブロックノイズは、各DCTブロックの図中、上下の辺の近傍に発生し、図4の例では、領域R11に垂直方向のブロックノイズが発生している。垂直方向のブロックノイズの除去には、フィルタの方向が垂直方向(上下方向)であるVBNフィルタが適している。
また、例えば、図5に示すように、入力信号に基づく画像上の領域R21内において、図中、左右方向のブロックノイズ、つまり水平方向のブロックノイズが発生したとする。なお、図5において、1つの四角形は1つの画素を表しており、矢印A21により示される図中、縦方向の直線は、DCTブロックの境界を表している。
水平方向のブロックノイズは、各DCTブロックの図中、左右の辺の近傍に発生し、図5の例では、領域R21に水平方向のブロックノイズが発生している。この水平方向のブロックノイズの除去には、フィルタの方向が水平方向(左右方向)であるHBNフィルタが適している。
したがって図6に示すように、入力信号に基づく画像上の領域R11内に垂直方向のブロックノイズが発生し、領域R21内に水平方向のブロックノイズが発生した場合、VBNフィルタおよびHBNフィルタを用いると、入力信号から効果的にノイズを除去することができる。
つまり、この場合、領域R11と領域R21との両方の領域に含まれる領域BL11には、垂直方向および水平方向のブロックノイズが発生していることになる。そのため、領域BL11から垂直方向および水平方向のブロックノイズを除去するには、領域BL11に対して、VBNフィルタおよびHBNフィルタを用いたフィルタ処理を施せばよいことになる。
そこで、例えば、入力信号の領域BL11に対応する部分に対して、フィルタ処理部22−1がVBNフィルタによりフィルタ処理を施すとともに、フィルタ処理部22−2がHBNフィルタによりフィルタ処理を施す。そして、混合部23が、それらのフィルタ処理により得られるフィルタ出力信号のそれぞれと入力信号とから、各差分信号の信号値の符号および絶対値に応じた補正値を求めて、出力信号を生成する。これにより、画像の画質を劣化させることなく、領域BL11から垂直方向または水平方向のブロックノイズの少なくとも一方が確実に除去される。
このように、VBNフィルタおよびHBNフィルタを用いて並行してフィルタ処理を行い、各差分信号の信号値の符号および絶対値に応じた補正値により入力信号を補正することで、フィルタ処理を直列結合する場合と比べて、メモリの増加や処理時間の増加を抑えることができる。その結果、信号処理装置11の製造コストや計算コストを低減させることができる。また、入力信号の処理対象となる信号値の範囲、例えば画像上の区切られた領域ごとに、ノイズ除去に用いるフィルタを切り替える必要もないので、より簡単かつ確実にノイズを除去することができる。
さらに、フィルタ処理部22−1およびフィルタ処理部22−2に保持されるフィルタの組み合わせとして、画像上の物体の輪郭部分を強調する輪郭補正処理用のフィルタと、画像上の物体表面の模様部分(テクスチャ)を強調する質感向上処理用のフィルタとが考えられる。
例えば、図7に示すように、2つの物体、すなわちオブジェクトOB11とオブジェクトOB12とが表示される画像の画像信号が入力信号として信号処理装置11に入力されたものとする。また、フィルタ処理部22のそれぞれに、輪郭補正処理用のフィルタおよび質感向上処理用のフィルタのそれぞれが保持されているとする。
そのような場合、図8に示すように、オブジェクトOB11およびオブジェクトOB12の輪郭の部分、つまりそれらのオブジェクトにおいて斜線が施されている部分に対して、主に輪郭補正処理用のフィルタが用いられてフィルタ処理が施される。この輪郭補正処理用のフィルタは、画像上のオブジェクト(物体)の輪郭部分にプリオーバやプリシュートを発生させて輪郭を強調することで、オブジェクトの存在感を強調させるフィルタである。
また、図9に示すように、オブジェクトOB11およびオブジェクトOB12の模様(テクスチャ)の部分、つまりそれらのオブジェクトにおいて斜線が施されている部分に対しては、主に質感向上処理用のフィルタが用いられてフィルタ処理が施される。この質感向上処理用のフィルタは、オブジェクトの表面の模様の部分を強調することでオブジェクトの質感を向上させるフィルタである。
輪郭補正処理用のフィルタおよび質感向上処理用のフィルタは、互いに高域強調型、つまり輝度値の変化の激しい領域を強調するフィルタであるが、ターゲットとなる領域の特徴が異なる。すなわち、例えば輪郭部分または模様部分の何れの領域をターゲットとするか、どの帯域(輝度変化の周波数)の領域をターゲットとするかなどが異なる。
具体的には、輪郭補正処理および質感向上処理に用いられる高域強調型のフィルタは、アンシャープマスキングなどとされる。アンシャープマスキングでは、入力された入力信号を平滑化して得られる平滑化信号を、入力信号から減算することで高域信号を生成し、高域信号に任意のゲインを乗算して原信号(処理対象となる画素の画素値)に付加することにより、高域強調が行われる。
例えば、処理対象の画素を画素X1とし、その画素X1近傍の処理に用いられる2つの画素をそれぞれ画素X0および画素X2とする。また、画素X0乃至画素X2の画素値を、x0乃至x2とすると、次式(4)を計算することにより、アンシャープマスキングによりフィルタ処理された画素X1の画素値Outが求まる。
Figure 0005062483
式(4)において、Gainは、所定の定数からなる高域強調ゲインを示しており、Comphighは、次式(5)により求められる高域信号の値を示している。
Figure 0005062483
ここで、輪郭補正処理と質感向上処理とでは、式(4)に示されるアンシャープマスキングの演算において、Gainの値が異なる。つまり、Gainの値は、強調したい領域の特徴によって異なる。
このように、輪郭補正処理用のフィルタおよび質感向上処理用のフィルタを組み合わせて、それらのフィルタを用いたフィルタ処理により得られるフィルタ出力信号の入力信号との差分から、補正値を求めて入力信号を補正することで、入力信号に基づく画像の画質を向上させることができる。
さらに、例えば信号処理装置11に入力される入力信号が、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式により圧縮(符号化)された画像信号に、伸張処理(復号処理)が施されて得られた画像信号であるとする。この場合、入力信号には、主にモスキートノイズおよびブロックノイズが含まれていると考えられる。ここで、モスキートノイズは、画像上の物体の輪郭部分に擬似輪郭が発生するノイズである。
これらのモスキートノイズやブロックノイズの発生は、画像に対する圧縮処理時に行われるDCT変換(離散コサイン変換)において、量子化により画像の高次情報、つまり高周波数成分が失われることが原因であると考えられている。そして、これらのノイズを低減させるアルゴリズムとして、例えば、以下のようなものが知られている。
モスキートノイズについては、画像におけるエッジ領域を検出し、非線形平滑化フィルタを用いて、画像の鮮鋭度を維持しつつ検出されたエッジ領域からモスキートノイズを除去する方法が提案されている(例えば、特開2004−336651号公報参照)。
ブロックノイズについては、入力画像データからブロック歪み判定に必要なパラメータを算出し、そのパラメータの算出結果と、画像の符号化の難易度を示すパラメータの検出結果とに基づいて、ブロック歪みを判定する方法が提案されている(例えば、国際公開第WO 98/54892号パンフレット参照)。この方法では、ブロック歪みの判定結果に応じて、ブロック歪みを低減させるための補正値が算出され、その補正値により入力画像データが補正される。
また、モスキートノイズやブロックノイズを除去する方法は、これらの方法以外にも多くの方法が提案されている。
ブロックノイズとモスキートノイズとでは画像上において、そのノイズの発生する領域が異なっている。具体的には、ブロックノイズは、例えば、図10に示すように、画像上のDCTブロックの境界部分の領域に生じることが多い。
図10では、1つの四角形が画像上の1つのDCTブロックを表しており、斜線が施されている領域はブロックノイズが発生した領域を表している。つまり、DCTブロックの境界の部分にブロックノイズが発生している。
一方、モスキートノイズは、例えば図11に示すように、画像上のオブジェクト(物体)の輪郭周辺の領域に生じることが多い。なお、図11において、斜線の施された領域はモスキートノイズが発生した領域を表している。
図11では、画像上には2つのオブジェクトOB31とオブジェクトOB32とがあり、それらのオブジェクトOB31およびオブジェクトOB32上の輪郭部分等のエッジのある領域に、モスキートノイズが発生している。
そのため、ブロックノイズを除去するためのフィルタ、およびモスキートノイズを除去するためのフィルタは、それぞれDCTブロックの境界部分の領域、およびエッジのある領域において、重点的に効果が発揮されるように設計されることが多い。
また、ノイズの性質上、ブロックノイズを除去するには、小振幅の不連続性を、ある程度広い領域内の画素を用いて補正する必要がある。したがって、ブロックノイズ除去用のフィルタには、長いタップの低域濾波フィルタ、例えば平滑化フィルタなどが用いられることが多い。ここで、小振幅とは、画像上における互いに隣接する画素の輝度値の差が比較的小さいことをいう。
これに対して、モスキートノイズを除去する場合には、主にエッジ周辺の画素に対して処理が行われるため、モスキートノイズ除去用のフィルタには、εフィルタなどのエッジ保存性のあるフィルタが用いられることが多い。なお、エッジ保存性があるフィルタとは、フィルタ処理を施しても画像上のエッジ、つまり輝度の段差が失われないフィルタをいう。
そこで、信号処理装置11において、入力信号からブロックノイズおよびモスキートノイズを除去する場合には、例えば、フィルタ処理部22において用いられるフィルタとして、平滑化フィルタおよびεフィルタが採用される。
そのような場合、信号処理装置11は、例えば図12に示すように構成される。すなわち、図12に示す信号処理装置11は、バッファ21、混合部23、BNR(Block Noise Reduction)処理部91、およびMNR(Mosquito Noise Reduction)処理部92から構成される。なお、図12において図1における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
BNR処理部91は、フィルタ処理部22に対応し、例えば平滑化フィルタを保持している。すなわち、BNR処理部91は、保持している平滑化フィルタを用いて、バッファ21からの入力信号に対してフィルタ処理を施し、その結果得られたフィルタ出力信号を混合部23の減算部51−1に供給する。
MNR処理部92は、フィルタ処理部22に対応し、例えばεフィルタを保持している。すなわち、MNR処理部92は、保持しているεフィルタを用いて、バッファ21からの入力信号に対してフィルタ処理を施し、その結果得られたフィルタ出力信号を混合部23の減算部51−2に供給する。
つまり、図12の信号処理装置11においては、平滑化フィルタを保持している図1のフィルタ処理部22−1がBNR処理部91とされ、εフィルタを保持している図1のフィルタ処理部22−2がMNR処理部92とされている。
図12の信号処理装置11においても、入力信号が供給されると、図1の信号処理装置11と同様に、図3のフローチャートを参照して説明したノイズリダクション処理と同じ処理が行われて、入力信号からブロックノイズおよびモスキートノイズの除去された出力信号が生成される。
この場合、ステップS12において、BNR処理部91は、平滑化フィルタを用いて、バッファ21からの入力信号に対してフィルタ処理を施し、その結果得られたフィルタ出力信号を混合部23の減算部51−1に供給する。また、MNR処理部92は、εフィルタを用いて、バッファ21からの入力信号に対してフィルタ処理を施し、その結果得られたフィルタ出力信号を混合部23の減算部51−2に供給する。
そして、混合部23において、バッファ21からの入力信号、BNR処理部91からのフィルタ出力信号、およびMNR処理部92からのフィルタ出力信号から出力信号が生成される。つまり、BNR処理部91からのフィルタ出力信号と入力信号との差分が求められ、求められた差分が差分信号とされ、MNR処理部92からのフィルタ出力信号と入力信号との差分が求められ、求められた差分が差分信号とされる。そして、混合処理部52は、それらの差分信号と入力信号とから式(1)乃至式(3)を計算して、出力信号の信号値を求める。
例えば、BNR処理部91からのフィルタ出力信号の信号値をbnr‐inとし、MNR処理部92からのフィルタ出力信号の信号値をmnr‐inとする。また、フィルタ出力信号の信号値bnr‐inと、入力信号の信号値Inputとの差分、つまり差分信号の信号値をdif1とし、フィルタ出力信号の信号値mnr‐inと、入力信号の信号値Inputとの差分、つまり差分信号の信号値をdif2とする。
このとき、信号値dif1と信号値dif2との積が0以上であり、値dif1の絶対値が信号値dif2の絶対値以上である場合には、例えば、図13に示すように、信号値Inputと信号値dif1との和が出力信号の信号値Outとされる。
なお、図13では、横方向には、図中、左から右方向に順番に、入力信号の信号値Input、MNR処理部92からのフィルタ出力信号の信号値mnr‐in、BNR処理部91からのフィルタ出力信号の信号値bnr‐in、および出力信号の信号値Outが示されており、縦軸は、それらの信号値の大きさを示している。
図13の例では、フィルタ出力信号の信号値mnr‐inおよび信号値bnr‐inは、入力信号の信号値Inputよりも大きいので、入力信号とフィルタ出力信号との差分の積は0以上となる。また、フィルタ出力信号の信号値は、信号値mnr‐inよりも信号値bnr‐inが大きいので、BNR処理部91からのフィルタ出力信号から得られた差分信号の信号値dif1が補正値diftotalとされる。そして、補正値diftotalを入力信号の信号値Inputに加算して得られる値が出力信号の信号値Outとされる。
また、信号値dif1と信号値dif2との積が0未満である場合には、例えば、図14に示すように、信号値Input、信号値dif1、および信号値dif2の和が出力信号の信号値Outとされる。
なお、図14では、横方向には、図中、左から右方向に順番に、入力信号の信号値Input、MNR処理部92からのフィルタ出力信号の信号値mnr‐in、BNR処理部91からのフィルタ出力信号の信号値bnr‐in、および出力信号の信号値Outが示されており、縦軸は、それらの信号値の大きさを示している。
図14の例では、フィルタ出力信号の信号値mnr‐inは入力信号の信号値Inputよりも大きく、フィルタ出力信号の信号値bnr‐inは、入力信号の信号値Inputよりも小さいので、入力信号とフィルタ出力信号との差分の積は0未満となる。したがって、BNR処理部91からのフィルタ出力信号から得られた差分信号の信号値dif1と、MNR処理部92からのフィルタ出力信号から得られた差分信号の信号値dif2との和が補正値diftotalとされる。そして、補正値diftotalを入力信号の信号値Inputに加算して得られる値が出力信号の信号値Outとされる。図14の例では、出力信号の信号値Outは、入力信号の信号値Inputよりも小さい値となっている。
このように、信号処理装置11において、平滑化フィルタおよびεフィルタを組み合わせて用いることで、簡単かつ確実にブロックノイズおよびモスキートノイズを入力信号から除去することができる。
一般に、入力信号からブロックノイズおよびモスキートノイズを同時に除去しようとする場合、ブロックノイズ除去用のフィルタとモスキートノイズ除去用のフィルタとでは、画像上の効果のある領域が異なっているものの完全に排他的になっているわけではない。そのため、処理対象となる画像上の領域に応じて、どちらかのフィルタ(フィルタ処理)を択一的に選択するようなシステムでは、ノイズ除去の効果の低下を招くことになる。また、異なる種類のフィルタが用いられるため、一方のフィルタで他方のフィルタを代用することもできない。
これに対して、信号処理装置11では、各差分信号の信号値の符号および絶対値に応じた補正値で入力信号を補正することで、混合処理により破綻を生じさせることなく、各フィルタ処理の効果を引き出すことができる。すなわち、少なくとも1つのフィルタ処理が保障されて、画像上に不自然なアーティファクト等を生じさせることなく、入力信号からより確実にノイズが除去される。
しかも、信号処理装置11によれば、フィルタごとに処理の対象とすべき領域を検出する機構を設ける必要もなく、複数のフィルタを用いても、フィルタによる効果が強調され過ぎることはない。また、フィルタの切り替えを必要としないので、フィルタ処理の時間方向および空間方向の安定性が損なわれることもない。すなわち、画像上の同じ部分の領域に時刻ごとに異なるフィルタ処理が施されたり、フィルタの切り替えにより、画像上に不自然な領域の境界が生じたりすることがない。
さらに、フィルタ処理を直列結合する場合と比べて計算コストや製造コストを抑えることができるとともに、所定のフィルタ処理による影響で、画像上の他のフィルタ処理を施すべき領域が検出できなくなり、適切なフィルタ処理が行われなくなるなど、意図しない動作がなされることもない。
なお、以上においては、2つのフィルタ処理部22(BNR処理部91およびMNR処理部92)のそれぞれにおいて得られたフィルタ出力信号と、入力信号とを用いて出力信号を生成すると説明したが、フィルタ処理部22は、2つに限らず3以上であってもよい。
そのような場合、信号処理装置11に設けられた複数のフィルタ処理部22のそれぞれにおいて、入力信号に対するフィルタ処理が行われ、フィルタ処理部22のそれぞれにおいて得られたフィルタ出力信号のそれぞれと、入力信号との差分が求められて差分信号が生成される。そして、それらの差分信号の信号値うちの最大のものが式(2)の信号値dif1に対応する信号値dif1’とされ、差分信号の信号値のうちの最小のものが式(2)の信号値dif2に対応する信号値dif2’とされる。
すなわち、混合処理部52は、次式(6)乃至式(8)を計算することにより、補正値diftotalを求め、さらに式(1)にしたがって、求めた補正値diftotalと入力信号の信号値Inputとの和を計算し、出力信号の信号値Outを求める。
Figure 0005062483
Figure 0005062483
Figure 0005062483
式(6)では、n個のフィルタ処理部22からのフィルタ出力信号のそれぞれから得られた差分信号の信号値dif1乃至信号値difnのうち、最も大きい値の信号値difi(但し、1≦i≦n)が信号値dif1’とされる。
また、式(7)では、n個のフィルタ処理部22からのフィルタ出力信号のそれぞれから得られた差分信号の信号値dif1乃至信号値difnのうち、最も小さい値の信号値difi(但し、1≦i≦n)が信号値dif2’とされる。
そして、式(8)では、信号値dif1’と信号値dif2’の積が求められ、求めた信号値の積の符号が負である場合、つまり積の値が0未満である場合、信号値dif1’と信号値dif2’との和が補正値diftotalとされる。
また、信号値dif1’と信号値dif2’の積の符号が正である場合、つまり積の値が0以上である場合、信号値dif1’と信号値dif2’とのうちの絶対値の大きい方の信号値が補正値diftotalとされる。
このように、信号処理装置11に3以上のフィルタ処理部22が設けられ、3以上のフィルタが用いられる場合には、差分信号の信号値のうち、最大のものおよび最小のものが用いられて補正値が求められる。したがって、複数のフィルタのうち、入力信号に対してノイズ除去の効果が大きいものだけが用いられてフィルタ処理が行われることになる。その結果、入力信号が強調され過ぎて、各フィルタの効果が打ち消されるようなこともなく、より簡単かつ確実に入力信号からノイズを除去することができる。つまり、複数のフィルタのうち、1つまたは2つのフィルタによるフィルタ処理が保障されることになる。
このようにして、複数のフィルタのうち、入力信号に対してより効果のあるいくつかのフィルタについての差分信号を用いて補正値を求める方法は、例えばMPEG方式で圧縮された画像がさらに伸張されて得られる画像信号について、ブロックノイズリダクションおよびモスキートノイズリダクションを行う場合に限らず、他のノイズを除去する場合にも適用できる。すなわち、例えば、画像上の複数の異なる空間方向に対するノイズ除去を行う場合や、画像上の空間方向に対するノイズ除去と、時間方向に対するノイズ除去とを同時に行う場合などにも適用することができる。
さらに、信号処理装置11は、画像信号を対象とする輪郭の強調や鮮鋭感向上などの画像処理全般に適用できるだけでなく、音声信号に対するノイズ除去など、電気的な信号に対するフィルタ処理全般について適用可能である。
なお、以上においては、混合部23において入力信号とフィルタ出力信号との差分を求めると説明したが、フィルタ処理部22(BNR処理部91およびMNR処理部92)において、入力信号とフィルタ出力信号との差分が求められるようにしてもよい。そのような場合、混合部23に減算部51を設ける必要がなくなる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図15は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201,ROM(Read Only Memory)202,RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インターフェース205が接続されている。入出力インターフェース205には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部206、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部207、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記録部208、ネットワークインターフェースなどよりなる通信部209、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動するドライブ210が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記録部208に記録されているプログラムを、入出力インターフェース205及びバス204を介して、RAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア211に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インターフェース205を介して、記録部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記録部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記録部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した信号処理装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 混合部のより詳細な構成例を示す図である。 ノイズリダクション処理を説明するフローチャートである。 垂直方向のブロックノイズについて説明する図である。 水平方向のブロックノイズについて説明する図である。 垂直方向および水平方向のブロックノイズの除去について説明する図である。 入力信号に基づく画像の例について説明する図である。 輪郭補正処理用のフィルタによるフィルタ処理の対象となる領域について説明する図である。 画質向上処理用のフィルタによるフィルタ処理の対象となる領域について説明する図である。 ブロックノイズの発生する領域について説明する図である。 モスキートノイズの発生する領域について説明する図である。 信号処理装置の他の構成例を示す図である。 出力信号の生成について説明する図である。 出力信号の生成について説明する図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
符号の説明
11 信号処理装置, 21 バッファ, 22−1,22−2,22 フィルタ処理部, 23 混合部, 51−1,51−2,51 減算部, 52 混合処理部, 91 BNR処理部, 92 MNR処理部

Claims (6)

  1. 入力信号に対して複数のフィルタを用いてフィルタ処理を行い、出力信号を生成する信号処理装置であって、
    フィルタを用いて前記入力信号に対してフィルタ処理を施すフィルタ処理手段と、
    複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値を、前記入力信号に加算することにより、前記出力信号を生成する生成手段と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記フィルタ出力信号と前記入力信号との差分のうち、値が最大である差分と、値が最小である差分との積が0以上である場合、前記最大である差分と前記最小である差分のうちの絶対値の大きい方の値を前記補正値とする
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記フィルタ出力信号と前記入力信号との差分のうち、値が最大である差分と、値が最小である差分との積が0未満である場合、前記最大である差分と前記最小である差分の和を前記補正値とする
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 複数の前記フィルタ処理手段のうちの第1のフィルタ処理手段は、平滑化処理を行うフィルタを用いた前記フィルタ処理を行い、
    複数の前記フィルタ処理手段のうちの第2のフィルタ処理手段は、エッジ保存性のあるフィルタを用いた前記フィルタ処理を行う
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 入力信号に対して複数のフィルタを用いてフィルタ処理を行い、出力信号を生成する信号処理方法であって、
    フィルタ処理手段がフィルタを用いて前記入力信号に対してフィルタ処理を施し、
    複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値を、前記入力信号に加算することにより、前記出力信号を生成する
    ステップを含む信号処理方法。
  6. 入力信号に対して複数のフィルタを用いてフィルタ処理を行い、出力信号を生成する信号処理用のプログラムであって、
    フィルタ処理手段がフィルタを用いて前記入力信号に対してフィルタ処理を施し、
    複数の前記フィルタ処理手段による前記フィルタ処理により得られたフィルタ出力信号のそれぞれと前記入力信号との差分のそれぞれの符号および絶対値に基づいて定まる補正値を、前記入力信号に加算することにより、前記出力信号を生成する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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