JP4843478B2 - 画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像を処理する画像処理装置、および画像処理方法に関する。
画像の品質を向上するため、画像が処理される場合がある。例えば、画像データを低周波成分、中周波成分、高周波成分に分解して処理することで、画像のざらつきを抑制し、鮮鋭度を高める技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−281531号公報
ここで、画像のプレーンな領域内に僅かな階調の段差が存在することがある。このような階調の段差(境界)はマッハバンドの原因となる。異なる階調が空間内に連続して配置された場合、階調間の相違が僅かであっても、その境界が縞模様として認識される。マッハバンドは、特に、離散データで構成されるデジタル映像において発生し易い。
本発明は、画像中での階調の段差の低減を図る画像処理装置、および画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、画像信号を空間周波数が互いに異なる複数の周波数成分に分解する分解部と、前記複数の周波数成分それぞれに基づいて、所定の基準値より絶対値が小さい、画像信号の変化成分を抽出する抽出部と、前記抽出される変化成分に基づき、画像信号の段差量を算出する算出部と、前記画像信号から前記算出される段差量を減算する減算部と、を具備する。
本発明の一態様に係る画像処理方法は、画像信号を空間周波数が互いに異なる複数の周波数成分に分解するステップと、前記複数の周波数成分それぞれに基づいて、所定の基準値より絶対値が小さい、画像信号の変化成分を抽出するステップと、前記抽出される変化成分に基づき、画像信号の段差量を算出するステップと、前記画像信号から前記算出される段差量を減算するステップと、を具備する。
本発明によれば、画像中での階調の段差の低減を図る画像処理装置、および画像処理方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置100を表すブロック図である。画像処理装置100は、チューナ101、MPEGエンコーダ102、デコーダ103、信号分離部104、垂直処理部105、水平処理部106、表示制御部107、表示部108を備える。
チューナ101は、放送信号を受信し、放送チャンネルを選択して出力する。
エンコーダ102は、チューナ101から出力される放送信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)2等の圧縮符号化データに符号化する。
デコーダ103は、エンコーダ102から出力される圧縮符号化データを表示部108で表示可能な形式の信号(映像信号)に復号する。
信号分離部104は、映像信号を輝度信号Y、色信号Cr、Cbに分離する。輝度信号Yは画像の輝度を表す信号である。色信号Cr、Cbはそれぞれ、B−Y色差信号、およびR−Y色差信号であり、画像の色差を表す。輝度信号Y、色信号Cr、Cbはそれぞれ、画素毎の輝度、色を表す画素信号を含む。画素信号は、表示部108での表示の単位たる画素を制御する信号である。
垂直処理部105は、信号分離部104から出力される輝度信号Yを処理して、画像垂直方向での階調の段差を低減する。水平処理部106は、垂直処理部105で処理された輝度信号Yを処理して、画像水平方向での階調の段差を低減する。後述のように、輝度信号Yに加え、色信号Cr、Cbを処理しても良い。ここでは、垂直方向、水平方向の順に輝度信号Yを処理している。この処理の順番を逆にしたり、並行的に処理したりすることも可能である。
なお、垂直処理部105、水平処理部106の詳細は後述する。
表示制御部107は、表示部108での表示を制御する。
表示部108は、CRT、液晶表示装置等の表示素子である。表示部108に、水平画素数Nh、垂直画素数Nvの画像が表示される。
(垂直処理部105、水平処理部106の詳細)
垂直処理部105は、周波数成分分解部110、微少変化抽出部121〜124、平均化部130、減算部SUBAを有し、垂直方向での微少段差を低減する。
周波数成分分解部110は、遅延素子111〜118を有する。遅延素子111〜118は、例えば、ラインメモリであり、輝度信号Yを垂直方向に1画素分遅延する。ここでは、水平方向に水平画素数Nv分遅延することで、垂直方向に1画素遅延している。
8つの遅延素子111〜118を用いることで、垂直方向に±4画素分の遅延を生じさせている。その結果、処理対象の画素信号Aを基準として、4組の周波数成分(A−i、A、A+i)が抽出される(i=1〜4)。なお、後述のように、5組以上の周波数成分を用いることも可能である。
周波数成分(A−i、A、A+i)は、添え字iの順に、周波数成分が短波長(高周波)から長波長(低周波)となる画素信号の組である。画素信号A、A±iは、処理対象の画素P、画素Pより垂直方向に画素数±iずれた画素P±iでの画素信号を意味する。
なお、周波数成分分解部110に輝度信号Y中の画素信号が順に入力されることから、全ての画素信号が処理対象の画素信号Aとなる。
微少変化抽出部151〜154にはそれぞれ、4組の周波数成分(A−i、A、A+i)が入力され、それぞれ周波数成分での画素P付近での微少な変化量を抽出する。
図2は、微少変化抽出部151〜154の内部構成の一例を表すブロック図である。微少変化抽出部151〜154は、減算部171〜173、セレクタ174、絶対値算出部181、185、微少量抽出部182、186、最小値算出部183、符号戻し部184を有する。
次の式(1)に従い、減算部171〜172はそれぞれ、画素信号A−i、A、A+iの差分たる値C1〜C3を算出する。
C1=A−A−i
C2=A−A+i
C3=A−i−A+i …… 式(1)
値C1、C2は、画素Pからの輝度の変化量を意味し、値C3は画素P付近が、右肩上がりまたは右肩下がりであるかを意味する。セレクタ174は、値C1、C2の絶対値が大きい方を値Dとして出力する。
値C3およびセレクタ174から出力される値Dは、画素P付近での輝度の変化量を意味する。この変化量は輝度の段差を表す可能性がある。後述のように、微少変化抽出部121〜124からの出力が平均化部130で平均化されることで、輝度の段差としての意味を持つようになる。
絶対値算出部181、185はそれぞれ、値Dと値C3の絶対値を算出する。値D、C3の符号を捨象して、微少量抽出部182、186での処理を容易とするためである。
微少量抽出部182、186は、値D、C3を補正し、微小量を抽出する。
図3は、微少量抽出部182、186での入力値Vi、出力値Voの関係を表すグラフである。基準値V1までは、入力値Vi、出力値Voは等しい(入力値Viがそのまま出力される)。この場合、基準値V1までの値がそのまま段差として抽出される。入力値Viが、基準値V1を超えると、出力値Voが基準値V1に固定される(出力の丸め込み)。即ち、基準値V1より大きい値は微小量として抽出されない傾向にある。さらに、入力値Viが基準値V2(折り返し値)を越えると、出力値Voが小さくなり、基準値V3において、0に収束する。
基準値V1〜V3によって、入力値Viを次のように区分することができる。
(1)抽出領域(0〜V1)
この領域では入力値Viがそのまま出力される。即ち、入力値Viが微小量として抽出される。
(2)非抽出領域(<V3)
この領域では入力値Viが出力されない。即ち、入力値Viが微小量として抽出されない。
(3)境界領域(V1〜V3)
この領域は、抽出領域、非抽出領域の境界であり、入力値Viが減じられて出力される。一種の緩衝のための領域である。抽出領域と非抽出領域を直接接続すると、画像にノイズが発生する可能性がある。
この境界領域はさらに2つの領域に区分することができる。
a.一定領域(V1<V2)
この領域では、入力値Viに拘わらず、出力値Voが一定(V1)となる。
2)減少領域(V2<V3)
この領域では、入力値Viの増加に応じて、出力値Voが減少している。
このように境界領域を区分したのは、抽出領域と非抽出領域とを滑らかに接続して、画像への無用なノイズの発生を防止するためである。ここでは、境界領域を2つの直線(一次関数)の組み合わせで区分しているが、境界領域を3つ以上の直線の組み合わせで区分しても良い。また、境界領域での入力値Vi、出力値Voの関係を曲線(多次関数等)で表現することもできる。さらに、抽出領域、境界領域の双方を含めて、入力値Vi、出力値Voの関係を曲線(多次関数等)で表現しても良い。この場合、これらの領域の境界は不明確になる。
基準量V1、V2、V3は微少量抽出の目的に適した値が採用される。例えば、値Dの最大値が「210−1」(10ビット)のとき、基準量V1、V2、V3は例えば、4、5、9を採用できる。この例では、値Dの最大値に対する基準量V1、V2、V3の比R1、R2、R3(V1/Dmax、V2/Dmax、V3/Dmax)が3.9×10−3、4.9×10−3、8.8×10−3である。微少量抽出の目的からして、この比R1が1より十分に小さいことが好ましい。比R1、R2、R3を例えば、1/100、1/50程度にする。比R1、R2、R3がある程度小さければ、基準量V1、V2、V3は、必要に応じて適宜に定めることができる。
例えば、値Dの最大値が「210−1」のとき、基準値V1を7とし、それに応じて基準値V2、V3を7、16とすることができる。
最小値算出部183は、微少量抽出部182、186で抽出(補正)された値D、C3に対応する値Do、C3oから絶対値が小さい方を出力する。これは補正対象とする値をもっとも小さくすることで、画像に対してノイズとならないための措置である。
ここで、最小値算出部183、絶対値算出部185、微小量抽出部186の機能をセレクタ174に統合的させることが可能である。最小値算出部183において、同一の処理(絶対値算出、微小量抽出)がなされた値D、C3から値が選択されるからである。
最小値算出部183での機能をセレクタ174に統合させた場合、セレクタ174に、値C1〜C3が入力され、次の条件(1)、(2)に基づき、値Dが選択される(最小値算出部183、絶対値算出部185、微小量抽出部186は省略される)。
(1)値C3の絶対値が値C1、C2何れの絶対値より大きい場合(|C3|>|C1|,|C2|)
この場合、画素信号Aに対応する画素Pの付近で、画素信号の強度が右肩上がりまたは右肩下がりとなる(増加傾向または減少傾向)。この場合、値C1、C2から絶対値の大きい方が選択される。即ち、画素信号Aを基準として、変化量が大きい方が選択される。絶対値の大きい方が輝度の段差の実態を表すと考えられる。
(2)値C3の絶対値が値C1、C2少なくとも何れかの絶対値より小さい場合(|C3|<max(|C1|,|C2|))
この場合、画素信号Aに対応する画素Pの付近で、画素Pを中心として画素信号の強度が山型または谷型となる(増加傾向、減少傾向の何れでもない)。この場合、値Dとして値C3が選択される。即ち、画素Pの両端の画素P±iの画素信号A±iの差が選択される。画素Pでの画素信号(輝度値)Aそのものは画像内での輝度の段差に寄与しないと考えられることから、無視される。
符号戻し部184は、絶対値算出部181、185での絶対値取得により消された符号を戻す。この結果、符号戻し部184(微少変化抽出部121〜124)から値Eが出力される。なお、微少変化抽出部121〜124それぞれからの出力を値E1〜E4とする。
次の式(2)に示すように、平均化部130は、微少変化抽出部121〜124からの周波数成分毎での輝度の微小変化E1〜E4を平均し、さらに(1/2)を積算して、値Fを算出する。値Fは、垂直方向での輝度の微少段差としての意味を持つ。
F=((E1+E2+E3+E4)/4)/2 …… 式(2)
平均値に(1/2)を積算しているのは、画素信号Aに垂直方向、水平方向双方での輝度の段差が含まれることを考慮したものである。後述のように、水平方向でも垂直方向と同様に、微少変化抽出部151〜154から周波数成分毎での輝度の微小変化たる値G1〜G4が算出される。次の式(3)に示すように、平均化部160はこれらの値G1〜G4から値Hを算出する。
H=((G1+G2+G3+G4)/4)/2 …… 式(3)
これらの値F、Hの和K(=F+H)が垂直水平双方での輝度の段差としての意味を持つ。次の式(4)に示すように、この値Kは、垂直水平双方での周波数成分毎の輝度の微小変化E1〜E4、G1〜G4の平均である。
K=F+H=(E1+…+E4+G1+…+G4)/8 …… 式(4)
以上のように、式(2)での(1/2)は、画素信号Aに垂直方向のみならず、水平方向の段差が含まれることを考慮している。
この平均化により微少段差が求められる。輝度の段差は典型的には次のようなものである。即ち、隣接する画素間で輝度が変化し、その前後での輝度は画素が異なってもほぼ一定に保たれる。即ち、輝度の段差は、輝度の空間周波数が高周波からある程度低周波の範囲にまで出現する。この結果、周波数成分毎での輝度の微小変化を平均することで、これらの成分の何れにも含まれる量、即ち、輝度の段差が値Eとして求められる。
ここでは、±4画素の範囲の空間周波数での微小変化の平均により、輝度の段差を抽出している。この空間周波数の範囲を広げることが考えられる。例えば、±5画素以上の範囲の空間周波数について平均を求めることが考えられる。これはより広い周波数成分に基づいて段差を抽出することとなり、抽出の精度が向上する可能性がある。
但し、周波数成分の範囲を広げすぎると、却って抽出の精度が低下する可能性がある。輝度の段差が出現する周波数より低周波の成分には、抽出すべき輝度の段差が含まれていない可能性が高いからである。例えば、画面上に50画素毎に輝度の段差が現れていた場合、±25画素以上の範囲での空間周波数成分にはこの段差の情報が含まれないと考えられる。
平均化部160は、微小変化E1〜E4を重みづけすることなく平均している。ここで、次の式(5)に示すように、微小変化E1〜E4を重みづけ平均することで、値Fを算出しても良い。
F=(m1*E1+m2*E2+m3*E3+m4*E4)
/((m1+m2+m3+m4)*2) …… 式(5)
ここで、m1〜m4は、重みである。
この重みm1〜m4は高周波側で大きく、低周波側で小さくすることが好ましい。既述のように、低周波の周波数成分に含まれる段差は小さい可能性がある。
減算部SUBAは、画素信号Aから値Fを減算することで、元の信号Aから垂直方向での微少段差の成分を除去する。これにより垂直成分での微少段差低減処理が終了する。
水平処理部106は、周波数成分分解部140、微少変化抽出部151〜154、平均化部160、減算部SUBBを有し、垂直処理部105で処理された輝度信号を処理する。水平処理部106は、処理対象の画素信号Bを基準として、垂直方向と同様に水平方向での微少段差を低減する。
周波数成分分解部140は、遅延素子141〜148を有する。遅延素子141〜148は、輝度信号Yを水平方向に1画素分遅延する。遅延素子141〜148を用いることで、水平方向に±4画素分の遅延を生じさせている。その結果、処理対象の画素信号Bを基準として、4組の周波数成分(B−i、B、B+i)が抽出される(i=1〜4)。
4組の周波数成分(B−i、B、B+i)が微少変化抽出部151〜154に入力され、水平方向での周波数成分毎での輝度の微小変化たる値G1〜G4が算出される。既述の式(3)に従い、平均化部160はこれら値G1〜G4から水平方向での輝度の微少段差たる値Hを算出する。
減算部SUBBは、画素信号Bから値Hを減算することで、画素信号Bから水平方向での微少段差の成分を除去する。この結果、画素信号Aから垂直方向、水平方向双方での輝度の微少段差が除去されたことになる。
水平処理部106での処理内容は垂直処理部105と実質的に異なるところがないので、その他の詳細な説明を省略する。
例えば、階調数が少ない画像を目視すると、輝度の微少段差が認識される場合がある。特に、微少な階調段差が画像中の青空等のプレーンな部分に配置されると、マッハバンドとして人間に認識される。垂直処理部105、水平処理部106によって、輝度信号Yから垂直方向、水平方向双方での微少段差成分が低減される(階調段差のスムージング)。この結果、画像中のマッハバンドが低減される。
図4、図5は、垂直処理部105、水平処理部106での処理前後の画像の一例を表す図である。図4では画像中に輝度の段差が見られるのに対して、図5では画像中の輝度の段差が低減されている。
低階調数の画像を高階調数で表示する場合、垂直処理部105、水平処理部106での微少段差低減処理が特に有効となる。元の画像での階調数より表示部108で表示可能な階調数が大きいことがあり得る。このような場合、画像中の微少段差を低減する際に、元の画像では用いられていない階調を利用できる。その結果、高周波数域に存在するディテール情報を壊さずに、微少段差(マッハバンド)が低減される。
なお、画像自体の階調数と表示部108での階調数の不一致が生じる理由は、例えば、放送信号の多ビット化の進行である。即ち、技術の進歩(例えば、半導体プロセスの微細化)によって、放送信号等の多ビット化が進められている。例えば、放送信号の階調数が8〜10ビットから12〜14ビットに変更されている。この場合、低ビットの放送信号用に作成された画像データが高ビットの放送信号で伝送される可能性がある。画像と表示の階調数に不一致が生じる他の理由として、伝送の効率化等のための情報の圧縮を挙げることができる。即ち、本来は高ビットの画像データが低ビットに丸められる。
(変形例)
図6は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る画像処理装置200を表すブロック図である。
第1の実施形態では、映像信号からの段差低減の確実のために、垂直方向、水平方向で順に微少段差を低減している。これに対して、本実施形態では、画像信号に対して水平方向、垂直方向で並行して微少段差が低減される。
垂直処理部105と異なり、垂直処理部205は、減算部SUBAを有しない。即ち、垂直処理部205は微少段差を算出するに留まり、画素信号A0から微少段差を低減してはいない。
水平処理部206には、画素信号Aが入力される。輝度信号Yをそのまま水平処理部206に入力することも可能であるが、後の減算部SUBCでのタイミング合わせの労力が大きくなる(遅延量の増大)。減算部SUBCで、遅延素子144からの画素信号B0から平均化部130、160からの微少段差成分を除去する。このとき、減算部SUBCは、基準とする画素信号B0と平均化部130、160からの微少段差成分とが対応するように、平均化部160からの微少段差成分を遅延するものとする。
この変形例のように、水平方向、垂直方向双方での微少段差を並行して抽出することが可能である。なお、画像処理装置200がエンハンサ回路等を備えている場合、エンハンサ回路等と遅延素子141〜148を共用し、回路規模を縮小できる。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置300を表すブロック図である。画像処理装置300は、チューナ101、MPEGエンコーダ102、デコーダ103、画像バッファ301、302、演算部303、演算バッファ304、表示制御部307、表示部308を備える。
画像バッファ301、302は、画像を記憶する記憶装置、例えば、半導体メモリである。
演算部303は、画像バッファ301に記憶される画像から微少段差を低減して画像バッファ302に書き込む。演算部303は、DSP(Digital Signal Processor)等のハードウェアで構成できる。また、ハードウェア(例えば、CPU(Central Processing Unit))とソフトウェア(プログラム)の組み合わせによって、演算部303を実現しても良い。
演算バッファ304は、演算部303での演算のためのバッファメモリである。
表示制御部307は、画像バッファ302に書き込まれた画像を表示部308上に表示する。
表示部308は、CRT、液晶表示装置等の表示素子である。
図8は、演算部303での処理手順の一例を表すフロー図である。
画像の水平方向、垂直方向にX、Y座標を設定する。画像中の画素をX座標(0〜Xmax)、Y座標(0〜Ymax)で表す。即ち、X方向での画素数を(Xmax+1)、Y方向での画素数を(Ymax+1)とする。
以下の手順に従い、画像中の画素それぞれに対して、X方向、Y方向(水平方向、垂直方向)それぞれの微少段差成分が除去される。
(1)演算バッファ304への画像データの格納(ステップS11)
処理対象の画素のX、Y方向の±4画素の範囲の輝度データが演算バッファ304の変数Xp[0]〜Xp[9]、Yp[0]〜Yp[9]に格納される。処理の効率化のためである。なお、Xp[5]、Yp[5]は、処理対象の画素での輝度データであり、同一の値を持つ。
(2)画像端の処理(ステップS12)
処理対象の画素が画像の端近傍(X座標が0、Xmax近辺、またはY座標が0、Ymax近辺)の場合、端処理がなされる。この場合、処理対象の画素のX、Y方向の±4画素の範囲の輝度データが存在しない可能性がある。この場合、仮の輝度データを演算バッファ304に書き込む。仮の輝度データは、例えば、画像端での輝度データである。
(3)周波数成分毎の微少変化の抽出(ステップS131〜S138)
X、Y方向それぞれの周波数成分毎に微少変化が抽出される。その結果、微少変化量Xs[1]〜Xs[4]、Ys[1]〜Ys[4]が算出される。なお、この微少変化抽出の手続きは、微少変化抽出部121〜124、151〜154でと同様の手続きであることから、詳細な説明を省略する。
(4)微小変化の平均値の算出(ステップS14)
次の式(6)に従い、算出された微少変化量Xs[1]〜Xs[4]、Ys[1]〜Ys[4]の平均値XYgを算出する。この式(6)は既述の式(4)と実質的に同一である。
XYav=(Xs[1]+…+Xs[4]+Ys[1]+…+Ys[4])/8 …式(6)
この平均値XYavは、X、Y方向双方での微少段差成分としての意味を持つ。
(5)処理対象画素の輝度値Xp[5]からの平均値XYavの減算(ステップS15)
処理対象画素の輝度値Xp[5]から平均値XYavを減算して、微少段差成分が低減された画素データXYoutを算出する。
XYout=Xp[5]−XYav …式(7)
(6)画素データXYoutの出力(ステップS16)
処理された画素データXYoutが演算部303から出力され画像バッファ302に書き込まれる。
対象画素を替えて、以上の処理が繰り返される。この結果、画像バッファ302に処理された画像が書き込まれ、表示制御部307によって、表示部308上に表示される。
(その他の実施形態)
本発明の実施形態は上記の実施形態に限られず拡張、変更可能であり、拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、輝度信号Y中の微少段差を低減している。色信号Cr、Cb中の微少段差を低減しても良い。輝度信号Yと併せて、色信号Cr、Cb中から微少段差を低減できる。この場合、色信号Cr、Cbそれぞれについて、例えば、垂直処理部105、水平処理部106と同様の構成が付加される。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置を表すブロック図である。 微少変化抽出部の内部構成の一例を表すブロック図である。 微少量抽出部での入力値Vi、出力値Voの関係を表すグラフである。 垂直処理部、水平処理部での処理前の画像の一例を表す図である。 垂直処理部、水平処理部での処理後の画像の一例を表す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る画像処理装置を表すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置を表すブロック図である。 演算部での処理手順の一例を表すフロー図である。
符号の説明
100…画像処理装置、101…チューナ、102…MPEGエンコーダ、103…デコーダ、104…信号分離部、105…垂直処理部、106…水平処理部、107…表示制御部、108…表示部、110,140…周波数成分分解部、111-118…遅延素子、121-124、151-154…微少変化抽出部、141-148…遅延素子、130,160…平均化部、171-173…減算部、174…セレクタ、181,185…絶対値算出部、182,186…微少量抽出部、183…最小値算出部、184…符号戻し部

Claims (7)

  1. 複数の画素信号を有する画像信号を,画像の水平または垂直方向での画素の間隔たる空間周波数が互いに異なる複数の画素信号の組み合わせに分解する分解部と,
    前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの画素信号の差分として,複数の変化量を算出する変化量算出部と,
    前記複数の変化量から,所定の基準値より絶対値が小さい,画像信号の変化成分を抽出する抽出部と,
    前記抽出される変化成分の平均値として,画像信号の段差量を算出する算出部と,
    前記画像信号から前記算出される段差量を減算する減算部と,
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変化量算出部が,前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの信号の変化傾向に基づいて,前記変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの画素信号の変化が増加傾向または減少傾向である場合に,前記変化量算出部が前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの中心の画素での画素信号を基準として前記変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの画素信号の変化が増加傾向または減少傾向の何れでも無い場合に,前記変化量算出部が前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの両端の画素での画素信号に基づいて前記変化量を算出する
    ことを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  5. 前記画像信号が輝度信号または色信号の少なくとも何れかである
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記減算された画像信号に基づき,画像を表示する表示部と,
    をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項記載の画像処理装置。
  7. 複数の画素信号を有する画像信号を空間周波数が互いに異なる複数の画素信号の組み合わせに分解するステップと,
    前記複数の画素信号の組み合わせそれぞれでの画素信号の差分として,複数の変化量を算出するステップと,
    前記複数の変化量から,所定の基準値より絶対値が小さい,画像信号の変化成分を抽出するステップと,
    前記抽出される変化成分の平均値として,画像信号の段差量を算出するステップと,
    前記画像信号から前記算出される段差量を減算するステップと,
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
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