JPH03284067A - 雑音低減回路 - Google Patents

雑音低減回路

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JPH03284067A
JPH03284067A JP2086189A JP8618990A JPH03284067A JP H03284067 A JPH03284067 A JP H03284067A JP 2086189 A JP2086189 A JP 2086189A JP 8618990 A JP8618990 A JP 8618990A JP H03284067 A JPH03284067 A JP H03284067A
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JP
Japan
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input
signal
band
circuit
component
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JP2086189A
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Inventor
Toshikazu Fujii
藤井 俊和
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的1 (産業上の利用分野) 本発明は雑音低減回路に関し、特に、画質を劣化させる
ことなく輝度信号に混入したノイズを効果的に除去する
ようにした雑音低減回路に関する。
(従来の技術) テレビジョン受像機等においては、画面上の垂直方向で
隣接した信号、すなわち、1水平走査期間前後の輝度信
号は強い相関性を有していると考えられ、また、1フレ
一ム前後の輝度信号(画面上の同一位置の輝度信号)も
強い相関性を有していると考えられる。従来、この輝度
信号の相関性を利用した雑音低減回路が採用されている
第8図はこのような輝度信号の雑音を低減する従来の雑
音低減回路を示づ回路図である。
入力端子1を介して入力する輝度信号を、差動増幅器2
の正相入力端に与えると共に、遅延回路3にも与える。
遅延回路3は例えばメモリ又はCOD等によって構成し
、入力した輝度信号を1水平走査期間だけ遅延させて出
力する。この遅延信号は低域通過フィルタ(以下、LP
Fという)4において帯域制限されて差動増幅器2の逆
相入力端に与えられる。しPF4によって、遅延回路3
により発生する折り返し歪みが除去される。なお、LP
F4によっても若干輝度信号は遅延しており、遅延回路
3はこのLPF4の遅延時間を考慮した遅延時間で動作
している。
こうして、差動増幅器2には1水平走査期間前後の輝度
信号が入力する。差動増幅器2からは画面上の隣接する
走査線相互間の差成分が出力することになる。前述した
ように、1水平期間前後の輝度信号が完全に相関性を有
するものとすると、差動増幅器2の出力は相関性を有し
ない成分、すなわち、ノイズである。したがって、この
ノイズ成分を入力端子1に入力されるvIirIJ、信
号から減算することにより、ノイズを除去した輝度信号
を得ることができる。
ところが、1水平走査期間前後の輝度信号が完全な相関
性を有するとは限らない。このため、差動増幅器2の出
力には輝度信号成分も含まれ、単に入力輝度信号から減
算1“るだけでは垂直解像度が著しく劣化してしまう。
そこで、差動増幅器2の出力をリミッタ回路5によって
抑制した後に加算器6に与えている。
一般に、ノイズ成分の割合はシステムによっである程度
窓まっており、信号レベルに比して比較的小さいレベル
である。したがって、差動増幅器2から比較的大きなレ
ベルの出力が出力された場合には、輝度信号成分が比較
的多く含まれると考えることができる。この理由から、
リミッタ回路5は差動増幅器2の所定レベル以上の出力
を抑圧して加算器6に与えている。加算器6は入力輝度
信号からリミッタ回路5の出力を減算することにより、
ノイズを除去した輝度信号を出力端子7に出力している
。これにより、1水平走査期間前後の輝度信号の相関性
が弱い場合でも、輝度信号の非相関成分が除去されるこ
とはなく、垂直解msの劣化を低減することができる。
第9図及び第10図は横軸に周波数をとり縦軸に利得を
とって、第8図の回路の周波数特性を示すグラフである
。第9図は小信号時の特性を示し、第10図は大信号時
の特性を示している。
第9図に示すように、入力輝度信号のレベルが比較的小
さい場合には、水平走査周波数(fH)の1/2の奇数
倍の周波数毎に輝度信号は十分にトラップされている。
すなわち、水平走査周波数の1/2の奇数倍の周波数に
おいては1水平走査期間前後の輝度信号成分は完全に逆
相になることから、差動増幅器2において1水平走査期
間前後の輝度信号が加算されることになり、加算器6に
よって輝度信号は十分に減衰して出力される。第9図の
谷の部分はこの輝度信号の非相関部分を示しており、非
相関部分がノイズ成分であることが多いことから、ノイ
ズが除去されていることを示している。
一方、水平走査周波数の整数倍の周波数は、第9図の山
の位首に相当し、輝度信号は減衰量ることなく出力され
る。すなわち、1水平走査期間前後で相関性を有する輝
度成分は、水平走査周波数の正数倍の周波数であり、輝
度信号成分は減衰することなく出力端子7から出力され
ることを示している。
一方、大信号時には、第10図に示すように、谷部分の
減衰量が小さい。すなわち、入力輝度信号のレベルが大
きい場合には、リミッタ回路5によって、加算器6に与
える信号レベルを抑制している。これにより、ノイズ成
分以外の差動増幅器2の大レベル出力(非相関成分)が
入力輝度信号から除去されることを防止している。この
ように、リミッタ回路5が非相関成分を抑圧するという
ことは、周波数特性にて示せば、第10図のようにトラ
ップ部分の減衰1が低減されることを示している。
なお、第8図の回路は1水平走査期間前後の輝度信号を
利用してノイズの除去を行ったが、1フレ一ム前後の輝
度信号を利用することによってもノイズ除去が可能であ
る。この場合には、遅延回路として輝度信号を1フレ一
ム期間遅延させるものを使用する。周波数特性としては
、1フレ一ム周波数で山の部分が現れる。
ところで、第8図の回路をアナログ回路で実施する場合
には、第9図に示すように、比較的高い周波数において
、減衰特性が劣化してしまうという問題があった。すな
わち、アナログの遅延回路としてはCODが採用される
。ところが、CODはアパーチャ効果により周波数が高
くなると利得が低下し、十分なS/N比を得ることがで
きない。
また、CODの通過信号帯域は5乃至6MHzに制限さ
れており、輝度信号の帯域に比して十分ではない。
また、折り返し歪みを防止するためのLPF4によって
輝度信号の帯域は更に制限される。しかも、広い帯域に
おいてLPF4の遅延特性を同一にすることは困難であ
り、差動増幅器2で入力輝度信号とLPF4の出力との
差分演鋒を行った場合、低い周波数から色副搬送波周波
数(fsc)近傍の高い周波数までの広い帯域において
トラップの周波数を一定にすることは困難である。更に
、差動増幅器2及びリミッタ回路5においても周波数特
性を有しており、周波数の変化によって特性が変化する
これらの理由から、第8図の回路をアナログ回路で構成
した場合には、輝度信号の全帯域において同様の減衰特
性を得ることはできず、例えば、低域の減衰特性が最良
となるように設計した場合には、第9図に示すように、
高域の減衰特性が劣化してしまう。特に、高域において
は、遅延回路3の帯域が比較的狭いことから非相関成分
を取り出すことが困難となり、非相関成分の減衰量が小
さくなってしまう。また、アナログのリミッタ回路5の
通過帯域も狭く、加算器6に与えられる非相関成分のレ
ベルが低下し、非相関成分の減衰量が小さくなってしま
う。
ところで、低域と高域とでは理想的なリミッタレベルが
異なる。づなわち、低域と高域とではノイズの量、人間
の視覚感度及び輝度信号成分の量が異なる。例えば、色
副搬送波周波数近傍の高域では輝度信号成分は少なく、
十分に除去しても画質は殆ど劣化しない。逆に、低域に
おいては輝度信号の非相関成分が多く存在し、しかも人
間の視覚感度が高いことから、非相関成分の減衰量が大
きい場合には解像度が大きく劣化してしまう。つまり、
画質の劣化を抑制すると共に十分なノイズの低減効果を
得るために、低域ではリミッタレベルを低くし、高域で
はリミッタレベルを高く設定することが有効である。
これらの理由から明らかなように、第8図の回路では高
域におけるノイズ低減効果が十分でない。
例えば、高い周波数ではクロストークが発生しやすく、
色信号が輝度信号に混入しやすい。そうすると極めて画
質が劣化してしまうが、第8図の回路ではこのようなノ
イズを除去することができない。
なお、第8図の回路をディジタル回路によって構成する
ことにより周波数特性を良好にすることが考えられる。
しかし、現在、1水平走査期間の相関を利用した雑音低
減回路をディジタル回路で構成すると、極めて高コスト
となり実用的ではない。
(発明が解決しようとする1ll) このように、上述した従来の雑音低減回路においては、
アナログ回路で構成すると各回路素子の周波数特性によ
り、広帯域において同様の減衰特性を得ることができず
、特に、高域においては、十分な減衰量が得られないと
いう問題点があり、また、画質の劣化を考慮した有効な
ノイズの低減効果を得ていないという問題点もあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
低域から高域まで広い帯域に渡り同様のノイズ低減効果
を得、また、低域及び高域において最も有効な雑音低減
効果を得ることができる雑音低減回路を提供することを
目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明の請求項1に係る雑音低減回路は、入力端子を介
して入力される入力信号を遅延させる遅延回路と、この
遅延回路からの遅延信号を所定の帯域毎に分割する複数
のフィルタ手段と、各−方入力端に前記入力信号が人力
され各他方入力端に前記複数のフィルタ手段からの各帯
域毎の遅延信号が夫々入力されて入力信号の各帯域毎の
非相関成分を出力する複数の演算手段と、前記複数の演
算手段からの非相関成分を振幅制限するか又は利得抑制
して出力する振幅制限手段と、前記入力信号から前記振
幅制限手段の出力を減算して入力信号の相関成分を出力
する加算手段とを具備したものであり、 本発明の請求項2に係る雑音低減回路は、入力端子を介
して入力される入力信号を遅延させる遅延回路と、一方
入力端に前記入力信号が入力され他方入力端に前記遅延
回路からの遅延信号が入力されて入力信号の非相関成分
を出力する演算手段と、前記演算手段からの非相関成分
を所定の帯域毎に分割する複数のフィルタ手段と、この
複数のフィルタ手段からの各帯域毎の非相関成分を各帯
域に基づくレベルで夫々振幅制限するか又は利得抑制し
て出力する複数の振幅制限手段と、前記入力信号から前
記複数の振幅制限手段の出力を減算して入力信号の相関
成分を出力する加算手段とを具備したものであり、 本発明の請求項3に係る雑音低減回路は、入力端子を介
して入力される入力信号を遅延させる遅延回路と、この
遅延回路からの遅延信号を所定の帯域毎に分割する複数
のフィルタ手段と、各一方入力端に前記入力信号が入力
され各他方入力端に前記複数のフィルタ手段からの各帯
域毎の遅延信号が夫々入力されて入力信号の各帯域毎の
非相関成分を出力する複数の演算手段と、前記複数の演
算手段からの各帯域毎の非相関成分を各帯域に基づくレ
ベルで夫々振幅制限するか又は利得抑制して出力する複
数の振幅制限手段と、前記入力信号から前記複数の振幅
制限手段の出力を減算して入力信号の相関成分を出力す
る加算手段とを具備したものである。
(作用) 本発明の請求項1においては、入力信号は遅延回路によ
って遅延された後複数のフィルタ手段によって各帯域毎
に分割される。各帯域毎の遅延信号は複数の演算手段に
よって入力信号と差分演算され、各演算手段からは入力
信号の各帯域毎の非相関成分が出力される。非相関成分
が各帯域毎に分割されて取り出されていることから、各
素子を各帯域毎に応じた設定にすることが可能であり、
低域から高域までの広帯域に渡って非相関成分を得るこ
とができる。この非相関成分を振幅制限手段によって所
定レベルに制限させた後加算器において入力信号から減
算させており、加算器からはノイズが除去されて信号が
出力される。こうして、広帯域に渡って同様のノイズ低
減効果を得ている。
本発明の請求項2においては、演算手段によって入力信
号の非相関成分が取り出されている。この非相関成分は
複数のフィルタ手段によって各帯域に分割された後複数
の振幅制限手段によって所定のレベルに夫々制限される
。こうして、非相関成分は各帯域に基づいた振幅に制限
されて加算器に与えられる。加算器は入力信号から各振
幅制限手段の出力を減算することにより、ノイズが除去
された信号を出力する。これにより、各帯域に応じたノ
イズ除去が行われ、画質を劣化することなく効果的にノ
イズを低減させることができる。
本発明の請求項3においては、複数の演算手段から各帯
域毎の非相関成分が取り出され、複数の振幅制限手段か
ら各帯域に応じた振幅に制限された非相関成分が加算器
に与えられる。したがって、広帯域に渡って一様の周波
数特性を有すると共に各帯域に応じた最良のノイズ低減
効果を得ることができる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する
。第1図は本発明に係る雑音低減回路の一実施例を示す
回路図である。第1図において第8図と同一の構成要素
には同一符号を付しである。
入力端子1には輝度信号を入力する。この輝度信号を遅
延回路3に与えると共に、差動増幅器2゜11の正相入
力端にも与える。遅延回路3はメモリ又はCODによっ
て構成し、1フレ一ム期間又は1水平走査期間だけ信号
を遅延させてLPF4及び帯域通過フィルタ(以下、B
PFという)10に出力する。LPF4は遅延回路3の
出力の低域成分を通過させて差動増幅器2の逆相入力端
に与える。また、B P F 10は遅延回路3の出力
の高域成分を通過させて差動増幅器11の逆相入力端に
与える。
差動増幅器2はLPF4の出力と入力輝度信号の差分演
算を行って非相関成分をリミッタ回路5に与える。差動
増幅器11はBPFloの出力と入力輝度信号の差分演
算を行って非相関成分をリミッタ回路12に与える。リ
ミッタ回路5は比較的低いリミッタレベルに設定されて
おり、リミッタレベル以下の非相関成分をノイズとして
加算器6に出力する。一方、リミッタ回路12は比較的
高いリミッタレベルに設定されており、リミッタレベル
以下の非相関成分をノイズとして加算器13に出力する
。加算器6は入力輝度信号からリミッタ回路5の出力を
減算して低域のノイズを除去して加算器13に与える。
加算器13は加算器6出力からリミッタ回路12の出力
を減算して高域のノイズを除去して出力端子7に出力す
るようになっている。
次に、このように構成された雑音低減回路の動作につい
て第2図乃至第4図を参照して説明する。
第2図乃至第4図は横軸に周波数をとり縦軸に利得をと
って、実施例回路の周波数特性を示すグラフであり、第
2図乃至第4図は夫々入力輝度信号が小レベル、中レベ
ル及び大レベルの場合を示している。
入力端子1を介して入力する輝度信号を遅延回路3及び
差動増幅器2.11の正相入力端に与える。
遅延回路3によって、例えば1水平走査期間遅延した輝
度信号がLPF4及びBPFllに与えられる。この遅
延信号はLPF4及びBPFloによって夫々低域と高
域とに分離し、低域成分は差動増幅器2に与えられて入
力輝度信号と差分され非相関成分が取り出される。この
低域の非相関成分の大レベル部分は信号であると考えら
れので、リミッタ回路5はこの非相関成分をリミッタレ
ベルで制限して加算器6に与える。加算器6は入力輝度
信号からこの低域の非相関成分の低レベル成分を減算し
て低域のノイズを除去する。
一方、B P F 10からの高域の遅延信号を差動増
幅器11に与えて入力輝度信号と差分演算する。こうし
て、高域の非相関成分が取り出される。高域においては
、輝度信号成分は少なく、十分に減衰させた場合でも画
質劣化が少ないことから、リミッタ回路12は比較的高
いリミッタレベルで非相関成分を制限して加算器13に
与える。加算器13は加算器12の輝度信号出力から高
域の非相関成分を減算してノイズを除去した輝度信号を
出力端子7に出力する。
本実施例においては、低域の非相関成分は、遅延回路3
、LPF4及び差動増幅器2によって得ており、高域の
非相関成分は、遅延回路3、BPFlo及び差動増幅器
11によって得ている。したがって、低域と高域とで独
立に周波数特性を設計できる。このため、COD等のア
パーチャ効果及びフィルタ特性等に応じた設計が可能で
あり、第2図に示すように、小レベル信号時においては
、低域及び8域のいずれの場合にも同様の減衰特性を得
ることができる。
また、高域における人間の視覚感度及び輝度信号の量等
を考慮してリミッタ回路12のリミッタレベルをリミッ
タ回路5のリミッタレベルよりも大きくすると、中レベ
ル信号時の周波数特性は第3図に示すものとなる。
すなわち、リミッタ回路5のリミッタレベルが比較的低
いことから、低域の非相関成分はリミッタ回路5によっ
て十分に抑圧されて加算器6に与えられるので、低域で
のトラップ部分の減衰量は比較的小さい。また、リミッ
タ回路12のリミッタレベルが比較的高いことから、高
域の非相関成分のリミッタ回路12における抑圧量は小
さく、高域でのトラップ部分の減衰量は比較的大きい。
これにより、低域では解像度劣化が抑制され、高域では
十分なノイズ低減効果が得られる。
また、輝度信号レベルが大レベルである場合には、低域
及び高域の非相関成分はいずれもリミッタ回路5.12
によって十分に抑圧されて加算器6゜13に与えられて
おり、第4図に示すように、トラップ部分の減衰量は小
さい。これにより、解像度が劣化することを防止してい
る。
このように、本実施例においては、低域と高域とで非相
関成分を別々に取り出していることから、全帯域におい
て同様の周波数特性を得ることができると共に、低域と
高域とでリミッタ回路5,12のリミッタレベルを変化
させていることから、帯域毎に画質の劣化を考慮した最
適の雑音低減効果を得ることができる。
ところで、各回路素子のうち遅延回路3のコストが最も
高い。フレーム相関を利用する場合には、遅延回路3は
メモリで構成される。この場合には、数Mビットのメモ
リを必要とし、システム全体のコストを支配する。一方
、アナログ回路によって構成する揚台にはライン相関が
利用される。この場合には、遅延回路3としてCODが
採用されることが多い。いずれの場合でも、遅延回路3
としては独立のICが必要であり、コストの大部分を占
める。
本実施例においては、従来回路と同数の遅延回路を使用
して構成しており、コストが大幅に上昇することはない
。また、遅延回路以外の部分については、同一のICで
構成することができ、本実施例のコストは従来例のコス
トと殆ど変わらない。
第5図は本発明の他の実施例を示づ回路図である。
入力端子1を介して入力する輝度信号を遅延回路3及び
差動増幅器2の正相入力端に与える。遅延回路3は例え
ば1水平走査期間信号を遅延させてLPF14に与える
。L P F 14は従来回路のLPF4よりも広帯域
のものが採用されており、遅延信号を帯域制限して差動
増幅器2の逆相入力端に与える。差動増幅器2はLPF
14の出力と入力輝度信号との差分演算を行って非相関
成分をイコライザ15及びB P F 16に出力する
ようになっている。
イコライザ15はB P F 16の時間遅れを調整し
て非相関成分をリミッタ回路11に与える。B P F
 16は非相関成分の高域を通過させてリミッタ回路1
8に与える。リミッタ回路17は比較的低いリミッタレ
ベルに設定されており、リミッタ回路18は比較的高い
リミッタレベルに設定される。リミッタ回路17.18
からの低域及び高域の非相関成分を加算器19に与える
。加算器19はリミッタ回路17.18の出力を加算し
て加算器6に与える。一方、入力端子1からの入力輝度
信号はイコライザ20にも与えられており、イコライザ
20はBPF16の時間遅れを調整した輝度信号を加算
器6に与える。加算器6はイコライザ20出力から加算
器19の出力を減算してノイズ成分を除去した輝度信号
を出力端子7に出力するようになっている。
このように構成された実施例によれば、入力輝度信号を
差動増幅器2の正相入力端に与えると共に、遅延回路3
によって遅延させLPF14によって帯域制限した後差
動増幅器2の逆相入力端に与える。差動増幅器2は例え
ば1水平走査期間前後の輝度信号を差分演算することに
より、非相関成分を出力する。L P F 14が比較
的広帯域であるので、差動増幅器2からの非相関成分に
は高域成分も含まれており、BPFlBはこの高域成分
を分離する。イコライザ15はB P F 16による
時間遅れを補正してリミッタ回路17に非相関成分を与
えており、リミッタ回路17は比較的低いリミッタレベ
ルで低域の非相関成分を制限して加算器19に与える。
B P F 16は非相関成分の高域をリミッタ回路1
8に与え、リミッタ回路18はこの高域の非相関成分を
比較的高いリミッタレベルで制限して加算器19に与え
る。加算器19は低域及び高域の非相関成分を加算して
加算器6に与える。一方、入力輝度信号はイコライザ2
0によってBPF16の時間遅れが補正されて加算器6
に与えられており、加算器6は入力輝度信号から低域及
び高域の非相関成分を減算して出力端子7に出力する。
このように、本実施例においては、低域と高域とにおい
て、異なるリミッタレベルで非相関成分を制限しており
、低域と高域とにおいて画質の劣化を考慮した良好な雑
音低減効果を得ることができる。
なお、アナログ回路で構成した場合にはLPF14は必
要であるが、ディジタル回路で構成するとL P F 
14は不要となる。
第6図は本発明の他の実施例を示す回路図である。第6
図において第1図と同一の構成要素には同一符号を付し
て説明を省略する。
本実施例においては、差動増幅器2,11からの低域と
高域の非相関成分を加算器21に与えて加算させる。加
算器21の出力は加算器22及び差動増幅器23の逆相
入力端に与える。差動増幅器23の正相入力端には入力
端子1から入力輝度信号を入力しており、差動増幅器2
3は入力輝度信号と加算器21出力との差分演算を行っ
て相関成分を取り出している。差動増幅器23からの相
関成分をスライサ24を介して加算器22に与える。ス
ライサ24は所定のスライスレベルに設定されており、
差動増幅器23の出力をスライスすることにより相l1
lfc分のうちの輝度信号成分を取り出して加算器22
に与える。
加算器22は加i器21からの非相関成分とスライサ2
4からの相関成分とを加算して出力端子7に出力するよ
うになっている。
このように構成された実施例においては、第1図の実施
例と同様に、差動増幅器2.11は夫々低域及び高域の
非相関成分を出力する。この低域及び高域の非相開成分
を加算器21において加算し、差動増幅器23によって
入力輝度信号との差分演算を行う。これにより、差動増
幅器23は相関成分をスライサ24に出力する。
差動増幅器23からの相関成分のうち比較的低レベルの
成分はノイズであると考えられるので、スライサ24は
この低レベル成分を除去して加算器22に出力する。加
算器22はスライサ24及び加算器21からの相関成分
及び非相関成分を加算して輝度信号を出力端子7に出力
する。
このように、本実施例においては、LPF4及びBPF
lGによって低域及び高域の非相関成分を独立に取り出
しており、遅延回路3の特性を補正して広帯域の非相関
成分を取り出すことができる。
したがって、広帯域において良好なノイズの減衰特性を
得ることができる。
なお、第1図においては大レベルの非相関成分をリミッ
タ回路5.12によって抑圧していたが、本実施例では
スライサ24によって行っている。すなわち、スライサ
24に限らず、レベルに応じて振幅を制限するか又は利
得を変化させる回路であれば、リミッタ回路5.12に
代えて使用することができる。
第7図は本発明の他の実施例を示す回路図である。本実
施例は主にディジタルシステムを考慮した回路である。
入力端子1には輝度信号を入力する。この輝度信号を差
動増幅器2の正相入力端に与えると共に、遅延回路3に
も与える。遅延回路3は例えば1水平走査期間だけ輝度
信号を遅延させて差動増幅器2の逆相入力端に与える。
差動増幅器2には1水平走査期間前後の輝度信号が与え
られ、非相関成分をL P F 25及びBPF2B乃
至28に出力する。LPF25及びBPF26乃至28
は、夫々低域乃至高域のうち所定の帯域の信号を通過さ
せてリミッタ回路29乃至32に与える。リミッタ回路
29乃至32は各帯域に最適なリミッタレベルに設定さ
れており、各帯域の非相関成分をこのリミッタレベルで
抑圧して加算器33に出力する。加算器33はこれらの
非相関成分を加算して加算器6に与える。一方、入力輝
度信号はイコライザ34にも与えられており、イコライ
ザ34はLPF25及びBPF26乃至28による時間
遅れを補正して加算器6に与える。加算器6は入力輝度
信号から加算器33出力を減算してノイズを除去した輝
度信号を出力端子7に出力するようになっている。
このように構成された実施例においては、差動増幅器2
が出力する非相関成分はLPF25及びBPF26乃至
28によって各帯域に分割される。各帯域の非相関成分
は夫々各帯域毎に最適なリミッタレベルに設定したリミ
ッタ回路29乃至32によって制限して加算器33に与
える。各帯域毎にリミッタレベルが異なることから、極
めて有効なノイズ低減効果を得ることができる。加算器
33からの非相関成分は加算器6において入力輝度信号
から減算され、出力端子7にはノイズが除去された輝度
信号が出力される。
こ(Dように、本実施例においては、多くの帯域に分割
して、各帯域毎に独立して処理することにより、画質の
劣化の低減すると共に十分なノイズ低減効果を得ている
また、これらの実施例においては、帯域毎に異なる処理
を行っているので、特定の帯域においてノイズを多く含
む場合等に特に有効である。例えば、ビデオテープレコ
ーダ等においては、入力されたコンポジット信号をY/
C分離して別々に記録し、再生時に混合してコンポジッ
ト信号を出力している。この場合、再生輝度信号に色信
号の漏れがあると再生の混合時に大きいビートが発生す
る。本実施例を採用すると、高域の非相関成分である色
信号を十分に低減することができビートの発生を防止す
ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、低域から高域まで
広い帯域に渡り同様のノイズ低減効果を得、また、低域
及び高域において最も有効な雑音低減効果を得ることが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る雑音低減回路の一実施例を示す回
路図、第2図乃至第4図は実施例回路の周波数特性を示
すグラフ、第5図は本発明の他の実施例を示す回路図、
第6図は本発明の他の実施例を示す回路図、第7図は本
発明の他の実施例をボす回路図、第8図は従来の雑音低
減回路を示す回路図、第9図及び第10図は従来回路の
周波数特性を示すグラフである。 1・・・入力端子、2,11・・・差動増幅器、3・・
・遅延回路、4・・・LPF。 5.12・・・リミッタ回路、6,13・・・加算器、
7・・・出力端子、10・・・BPF。 ) 第3図 第4図 岡遺歓

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)入力端子を介して入力される入力信号を遅延させ
    る遅延回路と、 この遅延回路からの遅延信号を所定の帯域毎に分割する
    複数のフィルタ手段と、 各一方入力端に前記入力信号が入力され各他方入力端に
    前記複数のフィルタ手段からの各帯域毎の遅延信号が夫
    々入力されて入力信号の各帯域毎の非相関成分を出力す
    る複数の演算手段と、前記複数の演算手段からの非相関
    成分を振幅制限するか又は利得抑制して出力する振幅制
    限手段と、 前記入力信号から前記振幅制限手段の出力を減算して入
    力信号の相関成分を出力する加算手段とを具備したこと
    を特徴とする雑音低減回路。
  2. (2)入力端子を介して入力される入力信号を遅延させ
    る遅延回路と、 一方入力端に前記入力信号が入力され他方入力端に前記
    遅延回路からの遅延信号が入力されて入力信号の非相関
    成分を出力する演算手段と、前記演算手段からの非相関
    成分を所定の帯域毎に分割する複数のフィルタ手段と、 この複数のフィルタ手段からの各帯域毎の非相関成分を
    各帯域に基づくレベルで夫々振幅制限するか又は利得抑
    制して出力する複数の振幅制限手段と、 前記入力信号から前記複数の振幅制限手段の出力を減算
    して入力信号の相関成分を出力する加算手段とを具備し
    たことを特徴とする雑音低減回路。
  3. (3)入力端子を介して入力される入力信号を遅延させ
    る遅延回路と、 この遅延回路からの遅延信号を所定の帯域毎に分割する
    複数のフィルタ手段と、 各一方入力端に前記入力信号が入力され各他方入力端に
    前記複数のフィルタ手段からの各帯域毎の遅延信号が夫
    々入力されて入力信号の各帯域毎の非相関成分を出力す
    る複数の演算手段と、前記複数の演算手段からの各帯域
    毎の非相関成分を各帯域に基づくレベルで夫々振幅制限
    するか又は利得抑制して出力する複数の振幅制限手段と
    、前記入力信号から前記複数の振幅制限手段の出力を減
    算して入力信号の相関成分を出力する加算手段とを具備
    したことを特徴とする雑音低減回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997024803A1 (fr) * 1995-12-27 1997-07-10 Sanyo Electric Co., Ltd. Circuit suppresseur de bruit
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