JP2003087308A - 情報配信システムおよび情報配信方法 - Google Patents

情報配信システムおよび情報配信方法

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JP2003087308A JP2001322866A JP2001322866A JP2003087308A JP 2003087308 A JP2003087308 A JP 2003087308A JP 2001322866 A JP2001322866 A JP 2001322866A JP 2001322866 A JP2001322866 A JP 2001322866A JP 2003087308 A JP2003087308 A JP 2003087308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低精細度の情報配信が可能な情報配信システ
ムおよび方法を提供する。 【解決手段】 クライアント側コンピュータ5がネット
ワークNw経由で発した指示で配信元の非同期式VTR
1Bが設定され、非同期式VTR装置1Bは配信元のテ
ープ状磁気記録媒体を再生し、内蔵するエンコーダで低
精細度(ロー・レゾリューション)映像に変換し、内蔵
のバッファメモリ経由でネットワークNwへ送出する
と、コンピュータ5がこれをネットワークNwから取込
み、画面表示させる。この間、非同期式VTR装置1B
はネットワーク1Nwの伝送状態を確認して送出レート
を調整し、またバッファメモリの蓄積状態に応じて送出
処理を続行/一時停止する。一方、バッファメモリの蓄
積状態に応じてテープ状磁気記録媒体から読出しバッフ
ァメモリへ格納する処理を続行/一時停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報配信システ
ムおよび情報配信方法に関し、特にネットワーク経由で
指示を授受し、低精細度(ロー・レゾリューション)仕
様の映像データを入出力可能な情報配信システムおよび
情報配信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報を記録し再生する媒体および装置と
して、磁気式または光学式をはじめ半導体メモリ適用に
よる構成など、多岐に亘る製品が実用に供せられている
が、とりわけ磁気式記録にあって磁気テープ媒体を用い
た磁気テープ記録・再生装置には長い歴史的経緯と広範
な実績があり、且つ今後にあっても尚、引続き重要な役
割を担うものと目されている。磁気テープ記録・再生装
置の特徴の第1は、その性能評価を記録媒体(磁気テー
プ媒体)の性能に依存することであり、その第2は、同
期的な作動構造に依拠していることである。磁気テープ
媒体はシーケンシャル記録に係る媒体として広範に利用
が為されているが、 (1)その低廉なビット・コスト (2)一巻あたりの膨大なビット容量 (3)リムーバブルであり、一巻毎に管理できるという
管理性 (4)長期記録保持機能を利用したアーカイブ保存への
利用 等により広範な適用分野において評価を受けている。と
りわけ磁気記録媒体の記録性能はその保磁力に依存し、
保磁力の経時的劣化はアレニウス・プロットにしたが
い、その半対数表示での勾配として経時性能が評価され
るが、磁気素材の改良・開発にともない長期記録保持性
能は着実な向上を継続しているのが現状である。
【0003】一方、磁気テープのヘッドに対する相対移
動時に磁束密度の変動に基づき情報を取出し/書込む機
構は、他の装置・機器との情報授受を同期的に為す構成
であり、よって例えば専用の伝送路を経由しての他の装
置・機器と同期させた直接の情報授受に適している。こ
の結果、従来のVTR装置(ビデオテープレコーダ:以
下、VTRと略記する)やVCR装置(ビデオカセット
レコーダ:以下、VCRと略記する)に代表される同期
式磁気テープ記録・再生装置は、専用の伝送路の使用を
前提として単独で、またはランダムアクセス式記録・再
生装置の補完やバックアップとしての適用形態がなされ
てきた。
【0004】ところで従来、着目する記録映像コンテン
ツが記録保存されている磁気テープ媒体が遠隔位置に在
るときに、例えば前段階の検討を行う目的でこのコンテ
ンツの簡単なサーベイを所望する場合の方法として、こ
のコンテンツを再生可能なVTR装置によって再生され
た映像をネットワーク経由で送付を受けることが為され
ている。この場合、従来のVTR装置から直接出力され
るのは「ハイ・レゾリューション(高精細度)仕様」の
高ビットレート(例えば50Mbps程度)の映像デー
タであり、転送に長時間を要する上、ネットワークに負
担となっていた。加えて回線品質が変動するため高レー
トの映像データでは画質の低下が無視できない。そこで
現今では上述の目的に適う範囲でビットレートを抑えた
「ロー・レゾリューション(低精細度)仕様」(例えば
1乃至3Mbps程度、あるいは1Mbps以下)の経
済的な映像データによるネットワーク経由での授受が志
向されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように従来のV
TRはリニアデバイスと呼称されるように、画像音声な
どの入出力が全て同期して進行するから、VTRからテ
ープ媒体の記録内容をサーバなどへコピーするために
は、リアルタイム環境下で常に一定の速度にて、配信元
のVTR側でのテープ媒体の再生動作と配信先のサーバ
側での記録動作を同期して同時に行う必要があった。従
って例えば再生時に、時間長にして5分間分に相当する
量の映像/音声データを30分間かけて出力するといっ
た再生は出来ず、あるいは記録時に、5分間分の映像/
音声データが30分間かかって入力された際に、同期式
VTRはこれを記録するには適さなかった。
【0006】このように同期式VTRは情報授受する夫
々のデバイスに対して厳密な時間管理による専用の制御
をするため、また時間の規制に正確に追随させるべく、
映像・音声データやタイムコードや制御信号などをそれ
ぞれ独立に接続する必要があった。また配信元と配信先
を反転させる場合は、結線を変更するか、逆方向の結線
を別途準備する必要があり、煩雑に加えてコスト的にも
不利であった。
【0007】結線を一本化などにより単純化するには、
Ethernet(R)に代表されるLANなどネット
ワーク環境の適用が望ましいのであるが、ネットワーク
通信網に従来の同期式VTRをノードとして接続するに
は幾つかの隘路・解決すべき課題が存在した。先ず、複
数のノード共用のネットワーク通信網を経由してのタイ
ムコードや制御信号および配信コンテンツの伝送は、専
用伝送路経由と異なって同期して伝送される保証がな
く、一般的に非同期で伝送されるが、従来の同期式VT
Rはこれに対応可能な構成ではなかった。
【0008】また従来、専用伝送路や、伝送レートが保
証されたプライベートなネットワーク通信網を使用し
た、同期式VTRからの再生情報の送出または同期式V
TRへの記録情報の取り込みは、固定伝送レートが保証
されていることで記録・再生時の品質に問題が生じるこ
とがなかったが、これに比して複数のノードに公開され
たネットワーク回線の伝送レートは専用伝送路に比して
変動的であり、その時点でのトラフィック量に依存的に
変動する。このように回線状態に依存する結果として伝
送情報の品質等に問題が発生する虞があった。例えばE
thernet(R)上などでトラフィック量が変化し
て配信速度が一定に保てない物理層の上では、テープ素
材の送受信の円滑な処理が為されない虞があった。
【0009】一方、前述したロー・レゾリューション映
像は例えば上述のような目的には好適であるものの、そ
の供給において問題があった。第一の問題は、VTR装
置などフロントに置かれるシステムの有する機能上の制
約である。すなわちVTR装置などは通常、ハイ・レゾ
リューション仕様で映像を記録しており、またこうした
フロント機はロー・レゾリューション映像データの作成
・調整機能を有しないので、例えば種々の画像データ処
理機能を具備するセンター装置へハイ・レゾリューショ
ン仕様で映像を一旦転写し、センター装置によってロー
・レゾリューション映像データ作成・調整を行ったの
ち、これをロー・レゾリューション映像サーバに格納の
うえ、ロー・レゾリューション映像サーバからネットワ
ーク経由で配信することが為されている。このためロー
・レゾリューション映像ソースの準備に時間と費用を要
し、例えば撮影後間もない映像の供給ができず、また費
用も嵩むといった問題があった。
【0010】第2の問題として、利用者は上記の場合、
ネットワークを介してサーバからロー・レゾリューショ
ン映像データの配信を受けることになるが、回線状態に
よっては縦しんばロー・レゾリューション映像データで
あってもネットワークに高負荷となることを免れ得ず、
よってロー・レゾリューション映像データといえ、受信
時に看過すべからざる画質の劣化が発生するという問題
があった。この画質劣化は、前掲のように同期式ファイ
ル転送のもとで共用ネットワークを複数のノードが使用
するに伴う、とりわけトラフィック急増時において生じ
る伝送遅れに起因する不可避的な課題であり、とりわけ
ソース側のAVサーバが同期式構成であることに起因す
る。
【0011】本発明は従来技術に係る前記の課題を解決
するためなされたもので、共用ネットワーク経由で指示
情報を授受でき、且つ低精細度映像の送受信を容易とす
る情報配信システムおよび情報配信方法、特に非同期式
の磁気テープ記録・再生装置をノードに含む情報配信シ
ステムおよび情報配信方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る情報配信システムは、情報の暫定記憶が
可能な暫定記憶手段と、前記暫定記憶手段への情報の記
憶状態の監視手段と、前記監視手段の監視結果に基づ
き、再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生し
た情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または記録
時において、前記暫定記憶手段から取出した情報の前記
テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、第1制御手
段と、記録時において、ネットワークから取込んだ情報
の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または再生時にお
いて、前記監視手段の監視結果に基づき前記暫定記憶手
段から取出した情報の前記ネットワークへの送出処理を
司る、第2制御手段と、再生または外部取込による映像
データを低精細度の映像データに変換する精細度変換手
段と、前記ネットワーク経由で前記他ノードと情報授受
可能で、受けた指示に基づき、少なくとも前記精細度変
換手段または前記第1制御手段または前記第2制御手段
の作動管理が可能な管理部と、を具備する非同期式情報
記録再生装置を少なくとも一基含む、複数基の装置を、
それぞれノードとして前記ネットワークに接続し、前記
非同期式情報記録再生装置から、前記テープ状磁気記録
媒体の記録した情報を再生し、前記精細度変換手段によ
り変換して、前記ネットワーク経由で他の何れかの前記
ノードへ配信する処理か、または前記ネットワーク経由
で前記他ノードから受けた指示に基づき、前記非同期式
情報記録再生装置によって前記テープ状磁気記録媒体の
記録した情報を再生のうえ、前記精細度変換手段により
変換して、前記ネットワーク経由で前記ノードへ配信す
る処理かの、少なくとも何れかを実行可能に構成したこ
とを特徴とする。
【0013】請求項2に係る情報配信システムは、請求
項1記載のものであって、前記非同期式情報記録再生装
置への情報配信において、配信元である他の何れかの前
記ノードからの情報送出レートを、配信先である前記非
同期式情報記録再生装置の情報記録レートを超えない範
囲とすることを特徴とする。
【0014】請求項3に係る情報配信システムは、請求
項1記載のものであって、前記ネットワークにつき、そ
の情報伝送レートが、前記ノードからの情報送出レート
または前記非同期式情報記録再生装置の情報記録レート
を超えないネットワークを適用することを特徴とする。
【0015】請求項4に係る情報配信方法は、情報の暫
定記憶が可能な暫定記憶手段と、前記暫定記憶手段への
情報の記憶状態の監視手段と、前記監視手段の監視結果
に基づき、再生時において、テープ状磁気記録媒体から
再生した情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、また
は記録時において、前記暫定記憶手段から取出した情報
の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、第1
制御手段と、記録時において、ネットワークから取込ん
だ情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または再生
時において、前記監視手段の監視結果に基づき前記暫定
記憶手段から取出した情報の前記ネットワークへの送出
処理を司る、第2制御手段と、再生または外部取込によ
る映像データを低精細度の映像データに変換する精細度
変換手段と、前記ネットワーク経由で前記他ノードと情
報授受可能で、受けた指示に基づき、少なくとも前記精
細度変換手段または前記第1制御手段または前記第2制
御手段の作動管理が可能な管理部と、を具備する非同期
式情報記録再生装置を少なくとも一基含む、複数基の装
置を、それぞれノードとして前記ネットワークに接続し
たシステムに適用され、前記非同期式情報記録再生装置
から、前記テープ状磁気記録媒体の記録した情報を再生
し、前記精細度変換手段により変換して、前記ネットワ
ーク経由で他の何れかの前記ノードへ配信する処理か、
または前記ネットワーク経由で前記他ノードから受けた
指示に基づき、前記非同期式情報記録再生装置によって
前記テープ状磁気記録媒体の記録した情報を再生のう
え、前記精細度変換手段により変換して、前記ネットワ
ーク経由で前記ノードへ配信する処理かの、少なくとも
何れかを実行することを特徴とする。
【0016】請求項5に係る情報配信方法は、請求項4
記載のものであって、前記非同期式情報記録再生装置へ
の情報配信において、配信元である他の何れかの前記ノ
ードからの情報送出レートを、配信先である前記非同期
式情報記録再生装置の情報記録レートを超えない範囲で
配信することを特徴とする。
【0017】請求項1に係る情報配信システムおよび請
求項4に係る情報配信方法によれば、第1制御手段と第
2制御手段が独立して夫々非同期で動作する非同期式情
報記録再生装置をネットワークに接続して他のノードと
情報授受するものであるから、時間に規制されない動作
がなされ、またネットワークの伝送状態による影響を抑
えて配信が継続される。また結線が簡素化される。よっ
て非同期式情報記録再生装置を用いてネットワーク経由
で他のノードと高信頼度の情報配信がなされる。さらに
他のノードからネットワーク経由で受けた指示に基づき
精細度変換がなされ、ついで当該ノードへネットワーク
経由で配信される。
【0018】請求項2に係る情報配信システムおよび請
求項5に係る情報配信方法によれば、配信元である他の
ノードからの情報送出レートが、配信先である非同期式
情報記録再生装置の情報記録レートを超えることがな
く、よって非同期式情報記録再生装置の暫定記憶手段に
溢れが発生しない。したがって溢れによるデータ消失が
回避される。
【0019】請求項3に係る情報配信システムによれ
ば、低ビットレートのネットワーク機構の適用がなされ
ることで利用の範囲がさらに拡大する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0021】図1は、本発明に係る情報配信システムの
一実施形態のブロック構成図である。図1に示される情
報配信システムSys1は、精細度変換手段を具備して
非同期でファイル転送が可能な複数の非同期式VTR1
A、1B、1C、1D、1Eと、クライアント側のコン
ピュータ5をそれぞれノードとしてネットワーク上で接
続することで、指示情報をネットワーク経由でノード間
授受し、且つ時間に規制されない非同期式での画像音声
等の配信を可能にする。とりわけ低精細度の映像の配信
を可能にする。情報配信システムSys1では、非同期
式VTR1A乃至1Eを、ネットワークであるEthe
rnet(R)10A乃至10Eに接続し、さらにハブ
3、Ethernet(R)30、ハブ4およびEth
ernet(R)40を介して、クライアント側のコン
ピュータ5と接続する。
【0022】これらハブとEthernet(R)の組
合せは1本の論理ネットワーク(以下でネットワークN
wと記載される)を形成する。
【0023】コンピュータ5はネットワークNwを介し
て非同期式VTR1A乃至1Eと指示情報を授受し、こ
れら動作を制御する。
【0024】この接続形態において、コンピュータ5が
所望のコンテンツが記録されたテープ素材の指定と、そ
の低精細度(ロー・レゾリューション)映像の配信を指
示する信号を、目的とする非同期式VTR(たとえば符
号1Bの非同期式式VTRとする)にネットワークNw
経由で送付すると、指示に基づいて配信元の非同期式V
TR1Bが作動し、素材があらかじめ記録されたテープ
状磁気記録媒体を再生し、さらに低精細度に変換した画
像音声データを内蔵のバッファメモリ経由でネットワー
クNwへ送出し、配信先であるコンピュータ5へ非同期
で配信(ファイル転送)する。
【0025】この構成で、コンピュータ5が再生速度を
指定する指示を非同期式VTR1Bへ送ることもでき
る。
【0026】ここで非同期式VTR1はネットワーク1
0の伝送状態を確認して送出レートを調整する。これに
よりネットワークNw上のデータ量に応じてトラフィッ
クの混雑時にはゆっくりと、閑散時には早くファイル転
送することが可能になる。またバッファメモリの蓄積状
態に応じて送出処理を続行/一時停止する。一方、バッ
ファメモリの蓄積状態に応じてテープ状磁気記録媒体か
ら読出しバッファメモリへ格納する処理を続行/一時停
止する。
【0027】また上記において、配信先のノードをコン
ピュータ5に替えて非同期式VTR(たとえば1D)と
することもできる。このとき配信元の非同期式VTR1
Bのデータ送出レートを、配信先の非同期式VTR1D
のデータ処理レートを超えない範囲で、好ましくはより
低レートで、送出する構成とする。これは配信先でのオ
ーバーフロー発生によるデータ消失を防止するためであ
る。
【0028】ファイル転送は両ノード間でTCP/IP
処理によって行うため、低精細度変換されたロー・レゾ
リューション画像音声等のデータをバケットにファイル
として埋め込み、非同期配信を行う。画像音声等のデー
タを両ノード間で非同期の転写をする場合、従来では同
期での動作が一般的であったビデオテープ媒体のVTR
でも、ファイル転送の途中でその速度を遅くしたり早く
したりしながら、非同期式VTRでのテープ状磁気記録
媒体からの読み出し、もしくはテープ状磁気記録媒体へ
の書き込みを可能にするものである。すなわち、同期動
作の必要がなくなるので、時間に規制されないで画像音
声等の素材を、しかも配送元と配送先を自在に変更しつ
つコピーすることが可能となる。
【0029】また、ネットワークNwを介して、画像や
音声やタイムコードや制御信号など全てを一本の結線上
だけで配信することが可能である。これは、Ether
net(R)上で非同期に配信が可能であるため、時間
に規制されることがなくなることによる。さらにファイ
ル転送する方向を逆転させる場合も、なんら接続を変え
ることなく、そのままの一本の結線上だけで可能にな
る。
【0030】つぎに、本発明の情報配信システムを構成
するノードである非同期式VTRの動作原理を、図2お
よび図3に基づき説明する。非同期式VTR装置Asy
−VTRは、図2に示されるように、テープ状磁気記録
媒体Cnを挿着して記録・再生可能な磁気テープ記録再
生機構Mpr、テープ状磁気記録媒体Cnから再生され
たデータまたはネットワークNwを介して取込まれ記録
がなされるデータを暫定的に蓄積格納する暫定記憶手段
Bfm、暫定記憶手段Bfmへの情報の蓄積状態を常時
監視して監視結果aを提供する監視手段Mob、監視結
果aに基づきテープ状磁気記録媒体Cnと暫定記憶手段
Bfm間の情報授受を制御する第1制御手段Ctr1、
再生時において指示を受けて作動し、磁気テープ記録再
生機構Mprが再生した映像を低精細度(ロー・レゾリ
ューション)映像に変換するローレゾ・エンコーダ31
1、監視結果aに基づき暫定記憶手段Bfmとネットワ
ークNw間の情報授受を司る第2制御手段Ctr2、ネ
ットワークNwと暫定記憶手段Bfm間をインタフェー
スするインタフェース部Ifを、具備する。
【0031】さらに図3に示されるように、この装置全
体の動作を管理する管理部Spvを具備する。なお管理
部Spvを以下で「スーパーバイザSpv」と記載する
ことがある。
【0032】非同期式VTR装置Asy−VTRはネッ
トワーク接続機能を具備した好ましくはコンピュータシ
ステムとして具現され、図示されないプロセッサ(CP
U)、テンポラリの記憶やワーキングメモリとして機能
するRAM、CPUによって読取り実行可能のプログラ
ムが格納されたROM等のメモリ、バス等の構成部分を
備えるが、これらは一般的なコンピュータシステムの構
成部分であり、よって冗長と煩雑を排除するべく個々の
説明は省略される。
【0033】さらに非同期式VTR装置Asy−VTR
を構成する各部や各手段は、装置が内蔵するプロセッサ
(CPU)により読み取り実行可能なプログラムとして
準備されるか、専用回路や専用チップ等のハードウエア
資源として、或いはそれらの混成として装備されるもの
であり、所定の機能を果たすものであればその構成・種
類に限定と制約はない。
【0034】例えば管理部(スーパーバイザ)Spv、
監視手段Mob、第1制御手段Ctr1、第2制御手段
Ctr2は好ましくは上記CPUにより読み取り実行可
能なプログラムとして準備される。ローレゾ・エンコー
ダ311は専用論理回路として準備可能なほか、ソフト
ウエアで構成することもある。また暫定記憶手段Bfm
には好ましくはデュアルポート構造の高速ランダムアク
セス半導体メモリ・デバイスが適用される。なお暫定記
憶手段Bfmを以降においてバッファメモリBfmと記
載することがある。
【0035】以下は、当該非同期式VTR装置Asy−
VTRの動作の概略的説明である。管理部(スーパーバ
イザ)Spvは、外部の機器、例えば遠隔位置のコンピ
ュータからネットワークNw経由でこの非同期式VTR
装置Asy−VTRをターゲットとして送付されたコマ
ンドまたは/および制御データdcrを取込み、パース
(解釈)して装置内の各部へ制御信号を発行し、或いは
コマンドまたは/および制御データdctを作成してネ
ットワークNw経由で送信する機能を有する。外部機器
から送付されるコマンドの例として、当該非同期式VT
R装置Asy−VTRの再生動作、記録動作の指示、低
精細度映像の送付要求などがある。スーパーバイザSp
vはこれらを受けて、装置内の各部分へ指示信号を発行
する。たとえば低精細度映像の送付要求コマンドを受け
ると、ローレゾ・エンコーダ311へ直接、または第1
制御手段Ctr1を介して、トリガ信号を発行する。
【0036】スーパーバイザSpvから再生の指示が発
行されると、磁気テープ記録再生機構Mprが挿着され
たテープ状磁気記録媒体Cnから記録された情報を再生
してデコーデイング処理を施し、バッファメモリBfm
へ蓄積する。このバッファメモリBfmからは蓄積され
た情報がfirst−in−first−out原理で
取出され、再生出力としてインタフェース部If経由で
ネットワークNwへ送出される。この間、監視手段Mo
bはバッファメモリBfmへの情報の蓄積状態を常時監
視し、蓄積量が予め再生用に設定された下限にまで減少
するか、予め設定された上限にまで増加すると、夫々の
監視結果aを通知として発行する。
【0037】下限にまで減少した通知を受けた際に第2
制御手段Ctr2は、バッファメモリBfmから蓄積情
報を取出す処理を一時停止して、バッファメモリBfm
の情報蓄積量の回復を待機する。一方、下限にまで減少
した通知を受けた第1制御手段Ctr1は、もしここで
磁気テープ記録再生機構Mprが作動停止中であれば再
生動作を再開させ、バッファメモリBfmの情報蓄積量
の回復を図る。
【0038】他方、上限にまで増加した通知を受けた際
に第1制御手段Ctr1は、もしここで磁気テープ記録
再生機構Mprが作動中であれば再生動作を一時停止さ
せ、バッファメモリBfmの情報蓄積量の減少を図る。
第2制御手段Ctr2はバッファメモリBfmから蓄積
情報を取出す処理を継続する。
【0039】つぎにスーパーバイザSpvから記録の指
示が発行されると、ネットワークNw経由で伝送入力さ
れた記録すべき情報をインタフェース部If経由で取込
み、バッファメモリBfmへ蓄積する。このバッファメ
モリBfmに蓄積された情報はfirst−in−fi
rst−out原理で取出され、磁気テープ記録再生機
構Mprが、挿着されたテープ状磁気記録媒体Cnへ記
録する。この間、監視手段MobはバッファメモリBf
mへの情報の蓄積状態を常時監視し、蓄積量が予め記録
用に設定された下限にまで減少するか、予め設定された
上限にまで増加すると、夫々の監視結果aを通知として
発行する。
【0040】下限にまで減少した通知を受けた際に第1
制御手段Ctr1は、磁気テープ記録再生機構Mprの
記録動作を一時停止させ、バッファメモリBfmから蓄
積情報を取出す処理を一時停止して、バッファメモリB
fmの情報蓄積量の回復を待機する。一方、下限にまで
減少した通知を受けた第2制御手段Ctr2は情報の取
込みを継続して、バッファメモリBfmの情報蓄積量の
回復を図る。
【0041】他方、上限にまで増加した通知を受けた際
に第1制御手段Ctr1は、もしここで磁気テープ記録
再生機構Mprが記録動作の一時停止中であれば記録動
作を再開させ、バッファメモリBfmの情報蓄積量の減
少を図る。
【0042】このように第1制御手段Ctr1が、監視
結果aに基づきテープ状磁気記録媒体Cnとバッファメ
モリBfm間の情報授受を司り、また第2制御手段Ct
r2がバッファメモリBfmとネットワークNw間の情
報授受を司り、しかも第1制御手段Ctr1と第2制御
手段Ctr2の動作は互いに干渉なく夫々が独立的に為
される非同期の動作となる。この非同期式構成により他
の装置との非同期による情報授受が、インタフェース部
IfおよびネットワークNwを介して可能になる。
【0043】また想定される適用ネットワークNwとし
ては、LANとして100Base−Tや超広帯域対応
のGigabit Ethernet(R)(1000
base−X)をはじめ、Webを構成するインターネ
ット網など、TCP/IP規格準拠の通信網の適用が好
ましく、よってインタフェース部Ifも夫々に対応した
構成とする。このように本実施形態によれば、外部機器
との結線は例えばLANのみでよく、結線が単純化でき
るため、システム全体の構成を廉価にすることができ、
設置や変更に対する対応も大幅に簡素化できる。
【0044】つぎに非同期式VTR装置Asy−VTR
の要部の構成を、図4に基づいて説明する。システムコ
ントロール・プロセサ301は組込コンピュータであ
り、具備するCPUが該当プログラムを読取り実行する
ことにより前記の管理部Spv、第1制御手段Ctr
1、第2制御手段Ctr2が具現される。テープ駆動部
(TTP:tape transport)302は、
画像音声の記録再生時に、システムコントロール・プロ
セサ301の制御下で磁気テープの走行制御を行う機構
部である。テープ駆動部TTPと、信号のデコード処理
を担うデコーダ303、信号のエンコード処理を担うエ
ンコーダ304は、前掲の磁気テープ記録再生機構Mp
rに含まれる。ローレゾ・エンコーダ311、メモリコ
ントローラ305、監視手段Mob、外部からのコマン
ドを解析するコマンドインタープリタ312、TCP/
IPモジュール308、ネットワーク・インタフェース
・カード(NIC)309は何れも専用ロジック回路で
構成されるモジュールであるが、前記のようにこれに限
定されることはない。TCP/IPモジュール308、
ネットワーク・インタフェース・カード309は前掲の
インタフェース部Ifに含まれる。
【0045】再生時に、磁気テープ媒体Cnから取出さ
れた画像音声信号は、デコーダ303を経由して画像音
声データとなり、メモリコントローラ305経由でバッ
ファメモリBfmに格納される。またはデコーダ303
を経由した画像音声データを、さらにローレゾ・エンコ
ーダ311で低精細度映像変換し、バッファメモリBf
mに格納する。バッファメモリへBfmの格納状況は、
監視手段Mobにより常時監視され、バッファメモリB
fmのデータ蓄積量がある一定以上になると、システム
コントロール・プロセサ301は第1制御手段Ctr1
として機能し、テープ駆動部TTPのテープ走行を停止
し、次の再生に備え待機させる。そしてバッファメモリ
Bfmのデータ蓄積量がある一定以下になると、第1制
御手段Ctr1として機能するシステムコントロール・
プロセサ301は、テープ駆動部TTPのテープ走行を
再開させ、前回の続きの画像音声信号がデコーダ303
に送られ、バッファメモリBfmに格納される動作を反
復継続する。
【0046】バッファメモリBfmからの画像音声デー
タの取出しは、第2制御手段Ctr2として機能するシ
ステムコントロール・プロセサ301によって制御さ
れ、監視手段Mobからのメモリ格納情報に基づき送出
可能データが存在する場合は、送信先のネットワークの
帯域に合わせてバッファメモリBfmから画像音声デー
タを取り出し、TCP/IPモジュール308とネット
ワーク・インタフェース・カード309を経由してネッ
トワークNwへ送出される。
【0047】このように再生モードにおいて第1制御手
段Ctr1は、バッファメモリBfmのデータ格納状況
のみを判定してテープ走行を制御し、再生の一時停止/
再開を制御する。よってネットワークNwへのデータ送
出処理を制御する第2制御手段Ctr2の動作に拘わる
ことなく独立して制御を実行する。他方、第2制御手段
Ctr2は、ネットワークNwの状態とバッファメモリ
Bfmの格納状況を判定してデータ送出を制御し、よっ
てテープ走行に係る第1制御手段Ctr1の動作に拘わ
ることなく独立して送出制御を実行する。上記のよう
に、再生モードにおいて第1制御手段Ctr1と第2制
御手段Ctr2は、バッファメモリBfmを接点として
夫々が完全に独立した非同期(アシンクロナス)動作を
行うよう構成される。
【0048】一方、記録時には、第2制御手段Ctr2
として機能するシステムコントロール・プロセサ301
が、この装置の記録可能速度以下の任意レートで配信さ
れてきた画像音声データをネットワークNwから取込む
と、このデータはネットワーク・インタフェース・カー
ド309とTCP/IPモジュール308を経由してメ
モリコントローラ305によりバッファメモリBfmに
格納される。バッファメモリBfmへの格納状況は監視
手段Mobが常時監視し、バッファメモリBfmの格納
データ量がある一定以上になると、第1制御手段Ctr
1として機能するシステムコントロール・プロセサ30
1がバッファメモリBfmから画像音声データを取出
し、同時にテープ駆動部302を起動して記録を開始す
る。そしてバッファメモリBfmの格納データ量が一定
以下になると、テープ駆動部302の記録を一時停止し
て、次の記録に向けて待機させる。バッファメモリBf
mの格納データ量がある一定以上に回復すると、テープ
駆動部302を再起動して前回記録の最後から記録を再
開するという動作を繰り返す。
【0049】このように記録モードにおいて第1制御手
段Ctr1は、ネットワークNwからの入力データが如
何なるレートで取込まれても、バッファメモリBfmの
データ格納状態のみに基づき判断して、テープ走行制御
を主とする記録制御を独立(アシンクロナス)に実行す
るよう構成されている。
【0050】以下、情報配信システムSys1の各ノー
ドの動作を説明する。図5は、クライアント側であるコ
ンピュータ5の動作フローチャートである。コンピュー
タ5の塔載する処理プログラムは、ステップS501
で、自らがブラウジングを所望するテープ素材を保有し
て、且つロード/再生可能なソースデバイス(この場合
は配信元の非同期式VTR1B)を決定する。ついでス
テップS502で、ネットワークNw経由で当該ソース
デバイスへテープ素材情報を送付し、ハイレゾリューシ
ョン(高精細度)記録の再生によるローレゾ映像データ
の配信を指示する。こののち、ステップS503でソー
スデバイスからのローレゾ映像データの着信開始を待機
する。
【0051】ローレゾ映像データの着信が開始されれ
ば、ステップS504でローレゾ映像をモニタ表示させ
る。ついでこのローレゾ映像をネットワーク経由で他の
VTRへ送り記録するか否かを決め(ステップS50
5)、記録しない場合はステップS507へ進む。一
方、記録する場合は、ステップS506で、受信したロ
ーレゾ映像データをネットワークNw経由でターゲット
VTR(例えば配信先となる非同期式VTR1D)へ転
写送出する。この後、ステップS507で映像終了か否
かを確認し、継続中であればステップS505へ戻り、
終了であればこのタスクを完了する。
【0052】図6は、配信元である非同期式VTR装置
の動作フローチャートである。管理部Spvはステップ
S601で、クライアント側コンピュータ5からローレ
ゾ映像データの再生・配信の指示をネットワークNw経
由で受けると、指定されたテープ素材をロードし(ステ
ップS602)、ついでステップS603で再生を開始
して、これをローレゾ映像データへエンコードする。つ
いでステップS604で、ネットワークNwの状態に応
じて再生・エンコード・配信を一時停止させ、或いは再
開する。この処理をステップS605間で反復継続し、
ステップS605で映像終了となれば、このタスクを完
了する。
【0053】また、管理部Spvと第1制御手段Ctr
1に関して、管理部SpvがネットワークNwからテー
プ走行制御情報dcrを受けるとテープ送り速度を制御
する制御信号を第1制御手段Ctr1に発し、この制御
信号を受けた第1制御手段Ctr1がテープ送り速度を
調節し、可変速の画像音声情報を例えば再生するように
構成することができる。
【0054】また前記では記録・再生の対象を映像・音
声情報を例として説明したが、対象とする情報はこれに
限定されるものではない。例えば付帯的あるいは付随的
情報として「メタデータ」のネットワークを介しての非
同期的授受が可能であることは論を待たない。このよう
な付帯的あるいは付随的情報の授受および記録・再生に
関して適切なファイル形式として、スタンダードファイ
ル規格であるMXF(Media eXchange
Format)の適用が好ましい。コンテンツデータを
MXFファイル形式で記録・再生するようにすると、ヘ
ッダ部分にメタデータの搭載とその読出しが容易にで
き、且つメタデータとエッセンス(本体)の対応が保存
されるシンタックス構造であり、メタデータ抽出が容易
であることからファイル処理の作業効率が改善されると
いう利点がある。メタデータの添付は低精細度映像にも
有効である。
【0055】上記の説明からも明らかなように、本発明
は、回線状態の変動する汎用ネットワークを其の侭、利
用し、且つ例えばディスクアレイ装置のような大規模高
額のシステムに比して低廉な非同期式VTR装置を適用
して、画像データの欠損・一部消失の生じることなく、
オンデマンド・ベースで良質のロー・レゾリューション
映像を安価で提供するサービスに係るビジネス・モデル
の提案を含むものである。
【0056】本発明により以下の利点を実現することが
できる。 1.従来の同期系では同期動作を維持するための専用の
制御が必要であったが、本発明において提唱される非同
期系では、時間に規制されない非同期の動作に基づき、
かつ簡素化されたシステム構成により、情報記録再生装
置たとえばVTR装置のアプリケーション対象をさらに
拡大することができ、しかも低精細度(ロー・レゾリュ
ーション)映像をオンデマンドで迅速かつ低廉に提供す
るサービスが可能になる。 2.VTRに記録している内容を低精細度(ロー・レゾ
リューション)映像で配信する指示が遠隔地からネット
ワーク経由ででき、ローレゾ画像音声で確認することに
より、遠隔地から記録内容の確認ができ、よって時間を
要するフル仕様の映像の配信に先立っての前段階のサー
ベイが可能なシステムを提供でき、また該当するサービ
ス提供が可能になる。このサービスには所望のデータの
ファイル化も含まれる。 3.送信に使用する伝送経路の帯域がVTRの再生レー
トよりも狭帯域である場合や、あるいは複数のノードが
接続されたネットワークの適用において伝送レートに変
動が生じる場合でも、非同期式VTRを用いて配信サー
ビスを継続することができる。 4.非同期式VTRの記録レートよりも遅い伝送レート
で映像/音声データが入力しても、記録サービスを実行
できる。 5.コンピュータ上でテープの素材をファイルとして扱
うことができるようになり、大量の画像音声データのハ
ンドリングが容易に可能となる。 7.結線が単純化できるため、システム全体の構成を廉
価にすることができ、設置や変更に対する対応も大幅に
簡素化できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る情報
記録再生装置および請求項4に係る情報記録再生方法
は、監視手段によって暫定記憶手段への情報の蓄積状態
を常時監視し、第1制御手段が監視結果に基づきテープ
状磁気記録媒体と暫定記憶手段間の情報授受を司り、第
2制御手段が暫定記憶手段とネットワーク間の情報授受
を司り、且つ第1制御手段と第2制御手段は互いに干渉
なく夫々が独立的に非同期で動作するから、この非同期
式構成により他の装置との非同期による情報授受が可能
になる。また一つのノードが要求指示をネットワーク経
由で発すると、該当ノードがこれに応えて、ロー・レゾ
リューション映像データを直ちに作成しネットワーク経
由で提供できる。よって非同期式情報記録再生装置を用
いてネットワーク経由で他のノードと、低精細度(ロー
・レゾリューション)映像を含めて高信頼度の情報授受
を可能にするシステムを低廉に提供できる。また非同期
式情報記録再生装置を用いてネットワーク経由で他のノ
ードと、低精細度(ロー・レゾリューション)映像を含
めて高信頼度の情報授受を行うサービスを安価に提供で
きる。さらにネットワークの適用により結線を簡素化で
き、より適用範囲の広い、且つ低廉で高信頼度の情報配
信が可能になる。
【0058】請求項2に係る情報配信システムおよび請
求項5に係る情報配信方法は、配信元である他のノード
からの情報送出レートが、配信先であるノードの非同期
式情報記録再生装置の情報処理レートを超えることがな
い構成とするから、非同期式情報記録再生装置がネット
ワークから取込み中に暫定記憶手段に溢れの発生がな
い。したがって溢れによるデータ消失を回避して、高信
頼度の情報配信が可能なシステムとサービスを提供でき
る。
【0059】請求項3に係る情報配信システムは、低ビ
ットレートの低廉なネットワーク機構を適用することで
システムコストおよび配信コストを削減でき、よってよ
り広範の利用に対応可能なシステムとサービスを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報配信システムの一実施形態の
ブロック構成図である。
【図2】図1に示される非同期式VTR装置の、動作制
御に係るブロック図である。
【図3】図1に示される非同期式VTR装置の、機能制
御に係るブロック図である。
【図4】図1に示される非同期式VTR装置要部の詳細
ブロック構成図である。
【図5】図1に示される配信先コンピュータの動作フロ
ーチャートである。
【図6】図1に示される配信元の非同期式VTR装置の
動作フローチャートである。
【符号の説明】
Sys1‥‥情報配信システム、1A乃至1E‥‥配信
元の非同期式VTR装置(配信元の非同期式情報記録再
生装置)、Nw‥‥ネットワーク、10A乃至10Eお
よび30および40‥‥Ethernet(R)、3お
よび4‥‥ハブ、5‥‥配信先のコンピュータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月4日(2001.12.
4)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B065 BA07 CA18 CA40 CC08 CE05 CE12 CH01 5D044 AB07 BC01 CC03 GK07 HL06 HL11 5K030 HB02 KA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の暫定記憶が可能な暫定記憶手段
    と、前記暫定記憶手段への情報の記憶状態の監視手段
    と、前記監視手段の監視結果に基づき、 再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生した情
    報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、 または記録時において、前記暫定記憶手段から取出した
    情報の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、
    第1制御手段と、 記録時において、ネットワークから取込んだ情報の前記
    暫定記憶手段への記憶処理か、 または再生時において、前記監視手段の監視結果に基づ
    き前記暫定記憶手段から取出した情報の前記ネットワー
    クへの送出処理を司る、第2制御手段と、 再生または外部取込による映像データを低精細度の映像
    データに変換する精細度変換手段と、 前記ネットワーク経由で前記他ノードと情報授受可能
    で、受けた指示に基づき、少なくとも前記精細度変換手
    段または前記第1制御手段または前記第2制御手段の作
    動管理が可能な管理部と、を具備する非同期式情報記録
    再生装置を少なくとも一基含む、複数基の装置を、それ
    ぞれノードとして前記ネットワークに接続し、 前記非同期式情報記録再生装置から、前記テープ状磁気
    記録媒体の記録した情報を再生し、前記精細度変換手段
    により変換して、前記ネットワーク経由で他の何れかの
    前記ノードへ配信する処理か、 または前記ネットワーク経由で前記他ノードから受けた
    指示に基づき、前記非同期式情報記録再生装置によって
    前記テープ状磁気記録媒体の記録した情報を再生のう
    え、前記精細度変換手段により変換して、前記ネットワ
    ーク経由で前記ノードへ配信する処理かの、少なくとも
    何れかを実行可能に構成したことを特徴とする情報配信
    システム。
  2. 【請求項2】 前記非同期式情報記録再生装置への情報
    配信において、配信元である他の何れかの前記ノードか
    らの情報送出レートを、配信先である前記非同期式情報
    記録再生装置の情報記録レートを超えない範囲とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報配信システム。
  3. 【請求項3】 前記ネットワークにつき、その情報伝送
    レートが、前記ノードからの情報送出レートまたは前記
    非同期式情報記録再生装置の情報記録レートを超えない
    ネットワークを適用することを特徴とする請求項1記載
    の情報配信システム。
  4. 【請求項4】 情報の暫定記憶が可能な暫定記憶手段
    と、前記暫定記憶手段への情報の記憶状態の監視手段
    と、前記監視手段の監視結果に基づき、 再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生した情
    報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、 または記録時において、前記暫定記憶手段から取出した
    情報の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、
    第1制御手段と、 記録時において、ネットワークから取込んだ情報の前記
    暫定記憶手段への記憶処理か、 または再生時において、前記監視手段の監視結果に基づ
    き前記暫定記憶手段から取出した情報の前記ネットワー
    クへの送出処理を司る、第2制御手段と、 再生または外部取込による映像データを低精細度の映像
    データに変換する精細度変換手段と、 前記ネットワーク経由で前記他ノードと情報授受可能
    で、受けた指示に基づき、少なくとも前記精細度変換手
    段または前記第1制御手段または前記第2制御手段の作
    動管理が可能な管理部と、を具備する非同期式情報記録
    再生装置を少なくとも一基含む、複数基の装置を、それ
    ぞれノードとして前記ネットワークに接続したシステム
    に適用され、 前記非同期式情報記録再生装置から、前記テープ状磁気
    記録媒体の記録した情報を再生し、前記精細度変換手段
    により変換して、前記ネットワーク経由で他の何れかの
    前記ノードへ配信する処理か、 または前記ネットワーク経由で前記他ノードから受けた
    指示に基づき、前記非同期式情報記録再生装置によって
    前記テープ状磁気記録媒体の記録した情報を再生のう
    え、前記精細度変換手段により変換して、前記ネットワ
    ーク経由で前記ノードへ配信する処理かの、少なくとも
    何れかを実行することを特徴とする情報配信方法。
  5. 【請求項5】 前記非同期式情報記録再生装置への情報
    配信において、配信元である他の何れかの前記ノードか
    らの情報送出レートを、配信先である前記非同期式情報
    記録再生装置の情報記録レートを超えない範囲で配信す
    ることを特徴とする請求項4記載の情報配信方法。
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