JP2914188B2 - データ送出装置 - Google Patents
データ送出装置Info
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- JP2914188B2 JP2914188B2 JP19942094A JP19942094A JP2914188B2 JP 2914188 B2 JP2914188 B2 JP 2914188B2 JP 19942094 A JP19942094 A JP 19942094A JP 19942094 A JP19942094 A JP 19942094A JP 2914188 B2 JP2914188 B2 JP 2914188B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープのような記録媒
体を用い、短時間の高速読み出しを行うことにより、複
数のランダムアクセス要求に応じたデータの送出を可能
とするデータ送出装置の構成に関するものである。
体を用い、短時間の高速読み出しを行うことにより、複
数のランダムアクセス要求に応じたデータの送出を可能
とするデータ送出装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大容量のイメージデータ等のデー
タを記録し再生を行うためには、テープ装置が主に用い
られてきた。しかしながら、テープ装置はシーケンシャ
ルアクセスを行うために、ランダムアクセスを必要とす
る用途には不向きであった。
タを記録し再生を行うためには、テープ装置が主に用い
られてきた。しかしながら、テープ装置はシーケンシャ
ルアクセスを行うために、ランダムアクセスを必要とす
る用途には不向きであった。
【0003】このような、テープ装置を用いてランダム
アクセスを実現する方法が検討されている。その一例と
して、特開平5−313829号公報に、データ記録再
生装置が示されている。上記公報のデータ記録再生装置
の構成と、その使用方法を従来例として簡単に説明す
る。
アクセスを実現する方法が検討されている。その一例と
して、特開平5−313829号公報に、データ記録再
生装置が示されている。上記公報のデータ記録再生装置
の構成と、その使用方法を従来例として簡単に説明す
る。
【0004】以下に、従来のデータ記録再生装置につい
て説明する。図6は、従来のデータ記録再生装置の構成
を示すブロック図である。図6で、1はCPUを有する
計算機、2は計算機1内のメモリ、3はランダムアクセ
ス可能な記憶装置であるディスク、5はテープ駆動記憶
装置、4はテープ駆動記憶装置5が、ディスク3や計算
機1とのデータの入出力を行う入出力装置である。
て説明する。図6は、従来のデータ記録再生装置の構成
を示すブロック図である。図6で、1はCPUを有する
計算機、2は計算機1内のメモリ、3はランダムアクセ
ス可能な記憶装置であるディスク、5はテープ駆動記憶
装置、4はテープ駆動記憶装置5が、ディスク3や計算
機1とのデータの入出力を行う入出力装置である。
【0005】上記のように構成された、データ記録再生
装置について説明する。計算機1上でイメージデータな
どのデータを連続的に利用するために、以下の動作が行
われる。計算機1には、ヘッドの現在位置を記憶するメ
モリが設けられている。イメージデータを読み込む際
に、テープ駆動記憶装置5のヘッドが移動している間
は、ディスク上のデータを高速に読み込んで再生し、ヘ
ッドの移動後は、テープのデータを再生する。この構成
により、1台のテープ駆動記憶装置5に対して、1台の
計算機1が対応して、ヘッドの移動が行われる間にも、
データが欠落することなく、連続的に利用することがで
きる。
装置について説明する。計算機1上でイメージデータな
どのデータを連続的に利用するために、以下の動作が行
われる。計算機1には、ヘッドの現在位置を記憶するメ
モリが設けられている。イメージデータを読み込む際
に、テープ駆動記憶装置5のヘッドが移動している間
は、ディスク上のデータを高速に読み込んで再生し、ヘ
ッドの移動後は、テープのデータを再生する。この構成
により、1台のテープ駆動記憶装置5に対して、1台の
計算機1が対応して、ヘッドの移動が行われる間にも、
データが欠落することなく、連続的に利用することがで
きる。
【0006】この構成を応用すれば、イメージデータ配
信システムが構成できる。イメージデータ配信システム
は、複数のテープ駆動記憶装置5を有するデータサーバ
装置と、複数の端末、及びネットワークからのシステム
とする。データサーバ装置には、ランダムアクセス要求
に応じられるだけのテープ駆動記憶装置5を設置する必
要がある。例えば同時に20台の端末からのアクセスを
許容するシステムの場合には、20台のテープ駆動記憶
装置5を必要とする。そしてヘッドのアクセス時間につ
いては、ディスク3に予め書きテープ駆動記憶装置5か
ら高速に読み込んでおいたデータを再生し、ヘッドが移
動した後は、テープ駆動記憶装置5から読み出したデー
タを、各端末に配信することで、20台の端末に連続的
にデータを送り続けることができる。
信システムが構成できる。イメージデータ配信システム
は、複数のテープ駆動記憶装置5を有するデータサーバ
装置と、複数の端末、及びネットワークからのシステム
とする。データサーバ装置には、ランダムアクセス要求
に応じられるだけのテープ駆動記憶装置5を設置する必
要がある。例えば同時に20台の端末からのアクセスを
許容するシステムの場合には、20台のテープ駆動記憶
装置5を必要とする。そしてヘッドのアクセス時間につ
いては、ディスク3に予め書きテープ駆動記憶装置5か
ら高速に読み込んでおいたデータを再生し、ヘッドが移
動した後は、テープ駆動記憶装置5から読み出したデー
タを、各端末に配信することで、20台の端末に連続的
にデータを送り続けることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、1台のテープ駆動記憶装置から、1台の
計算機、もしくは1台の端末に対してのデータ送出を行
う1対1の構成となっていた。端末の数が増えた場合に
は、テープ駆動記憶装置の台数を増加させなければなら
ない。従って設置容積が限られている場合には、場所の
制限から、テープ駆動記憶装置の台数により、送出可能
配信数が定められていた。
来の構成では、1台のテープ駆動記憶装置から、1台の
計算機、もしくは1台の端末に対してのデータ送出を行
う1対1の構成となっていた。端末の数が増えた場合に
は、テープ駆動記憶装置の台数を増加させなければなら
ない。従って設置容積が限られている場合には、場所の
制限から、テープ駆動記憶装置の台数により、送出可能
配信数が定められていた。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、複数の端末からの配信要求をまとめて、記録媒体の
読み出し範囲を限定して高速にデータを読み出し、読み
出したデータを蓄積し、蓄積したデータのみを記録媒体
のアクセス時も送出し続け、その読み出し速度は、デー
タを送出する速度よりも高速で読み出すことにより、1
つの記録媒体から複数の端末へのデータ送出を可能とす
るデータ送出装置を提供することを目的とする。
で、複数の端末からの配信要求をまとめて、記録媒体の
読み出し範囲を限定して高速にデータを読み出し、読み
出したデータを蓄積し、蓄積したデータのみを記録媒体
のアクセス時も送出し続け、その読み出し速度は、デー
タを送出する速度よりも高速で読み出すことにより、1
つの記録媒体から複数の端末へのデータ送出を可能とす
るデータ送出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のデータ送出装置は、データが記録されてい
る記録媒体と、複数の端末からのデータ配信要求を受
け、読み出し要求を発生する受付手段と、複数の読み出
し要求をまとめ前記記録媒体の読み出し範囲と、前記読
み出し範囲内からのデータの読み出し回数とを限定する
読み出し範囲限定手段と、前記記録媒体に対し限定され
た範囲の読み出し位置まで移動させデータを読み出す読
み出し手段と、読み出したデータを一時蓄積する一時蓄
積手段と、前記データ配信要求を受け、前記複数の端末
へ一時蓄積したデータを送出する送出速度の合計速度
が、前記記録媒体からのデータの読み出し速度よりも低
速である送出手段とを有する。
に、本発明のデータ送出装置は、データが記録されてい
る記録媒体と、複数の端末からのデータ配信要求を受
け、読み出し要求を発生する受付手段と、複数の読み出
し要求をまとめ前記記録媒体の読み出し範囲と、前記読
み出し範囲内からのデータの読み出し回数とを限定する
読み出し範囲限定手段と、前記記録媒体に対し限定され
た範囲の読み出し位置まで移動させデータを読み出す読
み出し手段と、読み出したデータを一時蓄積する一時蓄
積手段と、前記データ配信要求を受け、前記複数の端末
へ一時蓄積したデータを送出する送出速度の合計速度
が、前記記録媒体からのデータの読み出し速度よりも低
速である送出手段とを有する。
【0010】
【作用】本発明は上記した構成により、記録媒体から読
み出し範囲を限定してデータアクセス時間を低減しなが
ら、高速な読み出しと、データの蓄積を行うことで、送
出手段から、複数の端末へ同時に、アクセス時間も絶え
ることなくデータを送出することができる。
み出し範囲を限定してデータアクセス時間を低減しなが
ら、高速な読み出しと、データの蓄積を行うことで、送
出手段から、複数の端末へ同時に、アクセス時間も絶え
ることなくデータを送出することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0012】図1は、本発明の第1の実施例におけるデ
ータ送出装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、11はテープ等の記録媒体、12は複数の端末か
らの配信要求を受けて読み出し要求を発生する受付手
段、16は読み出し要求をまとめて記録媒体11の読み
出し範囲を限定する読み出し範囲限定手段、13は読み
出し範囲が限定された記録媒体11からデータを読み出
す読み出し手段、14は読み出し手段13が読み出した
データを蓄積する一時蓄積手段、15は蓄積したデータ
を、配信要求のある端末に送り出す送出手段である。
ータ送出装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、11はテープ等の記録媒体、12は複数の端末か
らの配信要求を受けて読み出し要求を発生する受付手
段、16は読み出し要求をまとめて記録媒体11の読み
出し範囲を限定する読み出し範囲限定手段、13は読み
出し範囲が限定された記録媒体11からデータを読み出
す読み出し手段、14は読み出し手段13が読み出した
データを蓄積する一時蓄積手段、15は蓄積したデータ
を、配信要求のある端末に送り出す送出手段である。
【0013】上記のように構成された、本実施例のデー
タ送出装置を説明する。複数の端末からビデオデータ等
のデータの配信要求が、ランダムに発せられることを想
定する。ここで、配信すべきデータとして、映像信号を
高能率符号化し、データ圧縮した符号データを想定す
る。データ圧縮はMPEG(Moving Pictu
res Expert Group)方式を採用して、
データ圧縮されたデジタルデータを用いる場合について
説明する。MPEG方式は、国際標準化されており、映
像圧縮、音声圧縮とともに復号同期用の時間信号等が定
められている。MPEG1という規格では、データ符号
化速度に、映像用に約1.2メガビット毎秒(Mbps
と略す)、音声用(ステレオ用)に約0.2Mbpsが
用いられ、その他の制御用の情報を含めると、合計で約
1.5Mbpsのデータ符号化速度が採用されている。
従ってMPEG1方式で圧縮したデータは、1.5Mb
ps程度の伝送速度をもって伝送すれば、受信した端末
側でデータを復号し再生できる。端末からの配信要求が
受付手段12に届けられると、読み出し手段13に対し
て読み出し要求が発せられる。この読み出し要求には、
配信が希望されるタイトルを示す情報や、要望された端
末のアドレス情報、配信データ情報(静止画や動画など
の識別情報や、配信時間、再生や一時停止などの走行操
作内容)等が含まれている。
タ送出装置を説明する。複数の端末からビデオデータ等
のデータの配信要求が、ランダムに発せられることを想
定する。ここで、配信すべきデータとして、映像信号を
高能率符号化し、データ圧縮した符号データを想定す
る。データ圧縮はMPEG(Moving Pictu
res Expert Group)方式を採用して、
データ圧縮されたデジタルデータを用いる場合について
説明する。MPEG方式は、国際標準化されており、映
像圧縮、音声圧縮とともに復号同期用の時間信号等が定
められている。MPEG1という規格では、データ符号
化速度に、映像用に約1.2メガビット毎秒(Mbps
と略す)、音声用(ステレオ用)に約0.2Mbpsが
用いられ、その他の制御用の情報を含めると、合計で約
1.5Mbpsのデータ符号化速度が採用されている。
従ってMPEG1方式で圧縮したデータは、1.5Mb
ps程度の伝送速度をもって伝送すれば、受信した端末
側でデータを復号し再生できる。端末からの配信要求が
受付手段12に届けられると、読み出し手段13に対し
て読み出し要求が発せられる。この読み出し要求には、
配信が希望されるタイトルを示す情報や、要望された端
末のアドレス情報、配信データ情報(静止画や動画など
の識別情報や、配信時間、再生や一時停止などの走行操
作内容)等が含まれている。
【0014】読み出し範囲は以下のようにして定められ
る。読み出し範囲を限定することによる効果について
は、後で数値例を示しながら説明する。受付手段12が
受け付けた複数の配信要求を、読み出し範囲限定手段1
6内で分類する。そして、記録媒体11のうちで、読み
出し範囲の開始点と終了点を定める。読み出し範囲を少
なくすれば、アクセス時間を低減する。そしてその範囲
内で、同時可能な読み出し回数を算出する。この読み出
し回数と範囲の例については、後で例をもって説明す
る。範囲を限定し読み出しを行っている1つの記録媒体
11について、まだ読み出し回数に余裕があれば、新規
に同範囲内での新たな読み出し要求にも対応することが
できる。余裕があって新規に追加する場合には、次の課
題がある。新たに読み出し要求が発せられると、新規に
要求された読み出しを、現在の読み出しに追加しなけれ
ばならない。よって、読み出し範囲限定手段16は、現
在読み出し回数と1回あたりの読み出し時間によるデー
タ蓄積量から、新たに追加された読み出し回数の変化に
必要な読み出し時間量を算出し、読み出し時間幅を変更
する。この変化内容を読み出し手段13、一時蓄積手段
14や送出手段15に伝えることによって、アクセス数
の変化に対応することができる。
る。読み出し範囲を限定することによる効果について
は、後で数値例を示しながら説明する。受付手段12が
受け付けた複数の配信要求を、読み出し範囲限定手段1
6内で分類する。そして、記録媒体11のうちで、読み
出し範囲の開始点と終了点を定める。読み出し範囲を少
なくすれば、アクセス時間を低減する。そしてその範囲
内で、同時可能な読み出し回数を算出する。この読み出
し回数と範囲の例については、後で例をもって説明す
る。範囲を限定し読み出しを行っている1つの記録媒体
11について、まだ読み出し回数に余裕があれば、新規
に同範囲内での新たな読み出し要求にも対応することが
できる。余裕があって新規に追加する場合には、次の課
題がある。新たに読み出し要求が発せられると、新規に
要求された読み出しを、現在の読み出しに追加しなけれ
ばならない。よって、読み出し範囲限定手段16は、現
在読み出し回数と1回あたりの読み出し時間によるデー
タ蓄積量から、新たに追加された読み出し回数の変化に
必要な読み出し時間量を算出し、読み出し時間幅を変更
する。この変化内容を読み出し手段13、一時蓄積手段
14や送出手段15に伝えることによって、アクセス数
の変化に対応することができる。
【0015】また、読み出し範囲限定手段16は、記録
媒体11のどの部分にどのような情報データが格納され
ているかを把握しておく必要がある。格納されているデ
ータ内容から、配信要求されたデータがどの位置に記録
されており、アクセスするために必要な時間がどのくら
い必要かを算出しなければならない。そして複数の要求
に応じられるできるだけ短いアクセス時間を算出して、
読み出し範囲を限定する必要がある。複数の記録媒体1
1とそれぞれのデータを別々に読み出せる読み出し手段
13から構成されている場合には、それぞれの記録媒体
11ごとに、読み出し範囲をできるだけ狭く限定できる
ように振り分けることによって、各々のアクセス時間を
短縮し、できるだけ多くの配信要求に応じるように構成
することが望ましい。
媒体11のどの部分にどのような情報データが格納され
ているかを把握しておく必要がある。格納されているデ
ータ内容から、配信要求されたデータがどの位置に記録
されており、アクセスするために必要な時間がどのくら
い必要かを算出しなければならない。そして複数の要求
に応じられるできるだけ短いアクセス時間を算出して、
読み出し範囲を限定する必要がある。複数の記録媒体1
1とそれぞれのデータを別々に読み出せる読み出し手段
13から構成されている場合には、それぞれの記録媒体
11ごとに、読み出し範囲をできるだけ狭く限定できる
ように振り分けることによって、各々のアクセス時間を
短縮し、できるだけ多くの配信要求に応じるように構成
することが望ましい。
【0016】ここで、記録媒体11にテープを用いた場
合で説明する。データ記録位置まで、テープを早送りで
送る。テープにはMPEG方式で記録された映像や音声
データと、記録データ位置を参照するためのインデック
ス情報が記録され、インデックス情報を参照しながら早
送りを行って、目的記録位置が特定できるよう構成され
ている。以下目的記録位置までのテープ送り時間をアク
セス時間と称して説明する。アクセス時間経過後、目的
位置からデータを読み出し始める。この読み出し速度
は、データ送出する1.5Mbpsよりも高速である必
要がある。これは、読み出し速度が送出速度より遅い場
合は、読み出したデータを連続的に送出できないことを
意味している。また、両速度が等しい場合には、アクセ
ス時間には、データの読み出しができないので、その間
のデータ送出ができないということを意味している。よ
って少なくとも、送出速度よりも読み出し速度が高速で
ある必要がある。実際の読み出し速度の例については、
後で詳しく説明する。
合で説明する。データ記録位置まで、テープを早送りで
送る。テープにはMPEG方式で記録された映像や音声
データと、記録データ位置を参照するためのインデック
ス情報が記録され、インデックス情報を参照しながら早
送りを行って、目的記録位置が特定できるよう構成され
ている。以下目的記録位置までのテープ送り時間をアク
セス時間と称して説明する。アクセス時間経過後、目的
位置からデータを読み出し始める。この読み出し速度
は、データ送出する1.5Mbpsよりも高速である必
要がある。これは、読み出し速度が送出速度より遅い場
合は、読み出したデータを連続的に送出できないことを
意味している。また、両速度が等しい場合には、アクセ
ス時間には、データの読み出しができないので、その間
のデータ送出ができないということを意味している。よ
って少なくとも、送出速度よりも読み出し速度が高速で
ある必要がある。実際の読み出し速度の例については、
後で詳しく説明する。
【0017】記録媒体11にテープ等の着脱可能な媒体
を用いた場合には、用途に応じて交換が楽であり、より
多くのデータを保存し、利用したい媒体を装着して使用
する構成とすれば、大規模のデータファイルを(交換用
の媒体スペースを含め)効率よく使用することができ
る。
を用いた場合には、用途に応じて交換が楽であり、より
多くのデータを保存し、利用したい媒体を装着して使用
する構成とすれば、大規模のデータファイルを(交換用
の媒体スペースを含め)効率よく使用することができ
る。
【0018】読み出されたデータは、一時蓄積手段14
に蓄えられる。そして、蓄えられたデータから目的の端
末に対してデータを連続的に送出する。一時蓄積手段1
4に読み出したデータを蓄えることによって、アクセス
時間中にも、連続してデータを送出することができる。
アクセス時間とデータ読み込み時間及びデータ送出時間
の関係を図2に示す。図2は、3つの端末からの読み出
し要求に対して、配信を行うときの処理内容を時間経過
と共に示したものである。図2は特に同一の記録媒体1
1への3種類のアクセスが発生していることを示してい
る。図2の21はアクセス時間と読み込み時間の関係を
示したもので、22は各々の送出時間を示したものであ
る。3種類のアクセスをそれぞれアクセス1、アクセス
2、アクセス3とする。アクセス1に対するアクセス時
間経過後、データを高速で読み出す。この時間をリード
1とする。読み出されたデータは一時蓄積手段14に蓄
えられ、次のアクセス2が始まると同時に、送出が(図
2中では、送出1)開始される。同様にして送出2、送
出3が同時に行われる。図2に示すように、送出1の送
出が行われている時間の間に、次の送出1に必要なアク
セス時間と、データの読み込み時間及び、他の(図2で
は、送出2と送出3)送出に関わる処理を行う必要があ
る。言い替えれば、1回のデータ読み込みで、他の送出
に必要な時間の間もデータを送出し続けるには必要量の
データを読み込まなければならない。ここでは、一時蓄
積手段14に、データを読み出して蓄えた後に、送出を
開始する例について説明したが、一時蓄積手段14に蓄
え始めると同時に、送出を始めるように構成してもよ
い。また各々のアクセス時間は、記録位置によって変化
する。限定された読み出し範囲全体を、巻き戻し、もし
くは早送りの最大時間を保証する時間で計算し、最大時
間がかかっても送出し続けられる量のデータを読み込む
必要がある。
に蓄えられる。そして、蓄えられたデータから目的の端
末に対してデータを連続的に送出する。一時蓄積手段1
4に読み出したデータを蓄えることによって、アクセス
時間中にも、連続してデータを送出することができる。
アクセス時間とデータ読み込み時間及びデータ送出時間
の関係を図2に示す。図2は、3つの端末からの読み出
し要求に対して、配信を行うときの処理内容を時間経過
と共に示したものである。図2は特に同一の記録媒体1
1への3種類のアクセスが発生していることを示してい
る。図2の21はアクセス時間と読み込み時間の関係を
示したもので、22は各々の送出時間を示したものであ
る。3種類のアクセスをそれぞれアクセス1、アクセス
2、アクセス3とする。アクセス1に対するアクセス時
間経過後、データを高速で読み出す。この時間をリード
1とする。読み出されたデータは一時蓄積手段14に蓄
えられ、次のアクセス2が始まると同時に、送出が(図
2中では、送出1)開始される。同様にして送出2、送
出3が同時に行われる。図2に示すように、送出1の送
出が行われている時間の間に、次の送出1に必要なアク
セス時間と、データの読み込み時間及び、他の(図2で
は、送出2と送出3)送出に関わる処理を行う必要があ
る。言い替えれば、1回のデータ読み込みで、他の送出
に必要な時間の間もデータを送出し続けるには必要量の
データを読み込まなければならない。ここでは、一時蓄
積手段14に、データを読み出して蓄えた後に、送出を
開始する例について説明したが、一時蓄積手段14に蓄
え始めると同時に、送出を始めるように構成してもよ
い。また各々のアクセス時間は、記録位置によって変化
する。限定された読み出し範囲全体を、巻き戻し、もし
くは早送りの最大時間を保証する時間で計算し、最大時
間がかかっても送出し続けられる量のデータを読み込む
必要がある。
【0019】配信要求が、映画等の連続映像である場合
には、端末からの配信要求が発せられた後、中止や一時
停止要求が発せられるまで、読み出し手段13は繰り返
し、続きのデータを読み出す必要(図2の2回目のアク
セス1に該当)がある。これらの繰り返し制御は、読み
出し手段13内で実行される。よって、読み出し要求
に、連続データや、一時データ(静止画像等)等の情報
を加えると、これら連続動作を伴うものか、一回(もし
くは特定回数)限りのものかを区別することができる。
には、端末からの配信要求が発せられた後、中止や一時
停止要求が発せられるまで、読み出し手段13は繰り返
し、続きのデータを読み出す必要(図2の2回目のアク
セス1に該当)がある。これらの繰り返し制御は、読み
出し手段13内で実行される。よって、読み出し要求
に、連続データや、一時データ(静止画像等)等の情報
を加えると、これら連続動作を伴うものか、一回(もし
くは特定回数)限りのものかを区別することができる。
【0020】テープに記録可能なデータ量が40ギガバ
イト(以下GBと略記)、テープの先頭から終端までの
最大早送りを行った時の時間を90秒であるテープ装置
を仮定する。40GBのデータ量があれば、1.5Mb
psのMPEG1でデータ圧縮された映画が20本分以
上記録できる(映画1本を180分とすると、1本で約
2GBの容量が必要である。40GBの容量なら約20
本分である)。従って、同一の記録媒体11に、20本
分の映画タイトルを記録し、複数の端末から同時に記録
されているタイトルの映画の映像データを配信すること
ができる。読み出し手段13から読み出される読み出し
速度を、20Mbps程度とし(約19.3Mbps〜
約24Mbps)、1つの端末への送出速度を1.5M
bpsとしたときの一時蓄積手段14に必要なメモリ量
を算出する。上記の仮定からアクセス時間を90秒と設
定し、1回の読み出し時間をX秒とし、同時に送出する
端末数をY台とすると、(数1)のように表すことがで
きる。ここでは、一時蓄積手段14に対する書き込み及
び読み出しに必要な時間は、DRAM等の高速な半導体
メモリを利用して、アクセス時間や読み出し時間に比べ
て、無視できるくらい短いと仮定して説明する。
イト(以下GBと略記)、テープの先頭から終端までの
最大早送りを行った時の時間を90秒であるテープ装置
を仮定する。40GBのデータ量があれば、1.5Mb
psのMPEG1でデータ圧縮された映画が20本分以
上記録できる(映画1本を180分とすると、1本で約
2GBの容量が必要である。40GBの容量なら約20
本分である)。従って、同一の記録媒体11に、20本
分の映画タイトルを記録し、複数の端末から同時に記録
されているタイトルの映画の映像データを配信すること
ができる。読み出し手段13から読み出される読み出し
速度を、20Mbps程度とし(約19.3Mbps〜
約24Mbps)、1つの端末への送出速度を1.5M
bpsとしたときの一時蓄積手段14に必要なメモリ量
を算出する。上記の仮定からアクセス時間を90秒と設
定し、1回の読み出し時間をX秒とし、同時に送出する
端末数をY台とすると、(数1)のように表すことがで
きる。ここでは、一時蓄積手段14に対する書き込み及
び読み出しに必要な時間は、DRAM等の高速な半導体
メモリを利用して、アクセス時間や読み出し時間に比べ
て、無視できるくらい短いと仮定して説明する。
【0021】
【数1】
【0022】一時蓄積手段14を半導体メモリで構成し
た場合のメモリ量を算出する式を(数2)に示す。
た場合のメモリ量を算出する式を(数2)に示す。
【0023】
【数2】
【0024】(数1)と(数2)から計算したものを
(表1)に示す。(数2)で算出したメモリ量の単位は
ビットであり、(表1)では単位をバイトに換算して示
す。
(表1)に示す。(数2)で算出したメモリ量の単位は
ビットであり、(表1)では単位をバイトに換算して示
す。
【0025】
【表1】
【0026】(表1)の結果から、メモリ量を多くとれ
ば、同時に送出可能な端末の数が多くとれることがわか
る。実際には、実装メモリのコストと同時送出可能数と
の兼ね合いで、メモリ量が決定される。ここでは半導体
メモリを用いて計算したが、磁気ディスク等のメディア
を利用しても良い。ただし、磁気ディスクの場合には、
磁気ヘッドを移動させるためにシーク時間等が必要とな
る。従って、一時蓄積手段14への書き込み時間と読み
出し時間も考慮する必要がある。
ば、同時に送出可能な端末の数が多くとれることがわか
る。実際には、実装メモリのコストと同時送出可能数と
の兼ね合いで、メモリ量が決定される。ここでは半導体
メモリを用いて計算したが、磁気ディスク等のメディア
を利用しても良い。ただし、磁気ディスクの場合には、
磁気ヘッドを移動させるためにシーク時間等が必要とな
る。従って、一時蓄積手段14への書き込み時間と読み
出し時間も考慮する必要がある。
【0027】上記では、テープ全体をアクセスする場合
についての算出例を示したが、読み出し範囲を限定した
例について以下に説明する。ある特定の映画タイトル等
に配信要求が集中した場合には、その映画タイトルが記
録された部分のみをアクセスすれば良い。映画1タイト
ル(容量は2GBに相当)に読み出し範囲を限定した場
合について説明する。この1タイトル分の最大のテープ
送り時間を7秒と仮定する(7秒の内訳は、4.5秒が
高速送り時間で、2.5秒が通常速度から高速送りま
で、もしくは高速送りから通常速度までテープ速度を変
化させるに必要な時間とする)。アクセス時間を7秒と
仮定すると、(数3)により算出できる。
についての算出例を示したが、読み出し範囲を限定した
例について以下に説明する。ある特定の映画タイトル等
に配信要求が集中した場合には、その映画タイトルが記
録された部分のみをアクセスすれば良い。映画1タイト
ル(容量は2GBに相当)に読み出し範囲を限定した場
合について説明する。この1タイトル分の最大のテープ
送り時間を7秒と仮定する(7秒の内訳は、4.5秒が
高速送り時間で、2.5秒が通常速度から高速送りま
で、もしくは高速送りから通常速度までテープ速度を変
化させるに必要な時間とする)。アクセス時間を7秒と
仮定すると、(数3)により算出できる。
【0028】
【数3】
【0029】一時蓄積手段14を半導体メモリで構成し
た場合のメモリ量を算出する式を(数2)に示す。(数
3)と(数2)から計算したものを(表2)に示す。
(数2)で算出したメモリ量の単位はビットであり、
(表2)では単位をバイトに換算して示す。
た場合のメモリ量を算出する式を(数2)に示す。(数
3)と(数2)から計算したものを(表2)に示す。
(数2)で算出したメモリ量の単位はビットであり、
(表2)では単位をバイトに換算して示す。
【0030】
【表2】
【0031】(表1)に比べて(表2)の結果から、同
じメモリ量では、同時に送出可能な端末の数が多くとれ
ることがわかる。100メガバイト(MBと略記)程度
のメモリを有する場合を比較する。(表1)のテープ全
体を参照する場合には、同時に2つまでの端末にしか送
出できないが、(表2)の1タイトルのみに限定する場
合には、同時に6つの端末にデータを送出することがで
きることがわかる。
じメモリ量では、同時に送出可能な端末の数が多くとれ
ることがわかる。100メガバイト(MBと略記)程度
のメモリを有する場合を比較する。(表1)のテープ全
体を参照する場合には、同時に2つまでの端末にしか送
出できないが、(表2)の1タイトルのみに限定する場
合には、同時に6つの端末にデータを送出することがで
きることがわかる。
【0032】上記数値例で示したように、範囲を限定す
ると、同じ一時蓄積手段14のメモリ量の場合でも、端
末からの配信要求により多く応じることができる。従っ
て、端末からの要求に対するデータ記録範囲に応じて、
配信可能端末数を定めることもできる。端末は配信要求
を受けてから、実際に配信されるまで一定時間待つこと
が許されるシステムにおいては、読み出し範囲限定手段
16内で、一定時間内に受けた複数の読み出し要求を、
近い範囲に記録されているものごとに分類し、読み出し
範囲と読み出し可能回数を限定する構成とすることがで
きる。
ると、同じ一時蓄積手段14のメモリ量の場合でも、端
末からの配信要求により多く応じることができる。従っ
て、端末からの要求に対するデータ記録範囲に応じて、
配信可能端末数を定めることもできる。端末は配信要求
を受けてから、実際に配信されるまで一定時間待つこと
が許されるシステムにおいては、読み出し範囲限定手段
16内で、一定時間内に受けた複数の読み出し要求を、
近い範囲に記録されているものごとに分類し、読み出し
範囲と読み出し可能回数を限定する構成とすることがで
きる。
【0033】一時蓄積手段14の構成を、半導体メモリ
で構成すると説明したが、実際には以下の実現例が考え
られる。その1つに、複数の端末に対する送出データを
分離したアドレスのメモリ領域に格納する。このことに
より、送出手段15は、一時蓄積手段14の別々のアド
レスに蓄えられたデータを、読み出してそれぞれの端末
に送出すればよい。それぞれのメモリ領域の最後のアド
レスに達すれば、またその領域の先頭のアドレスから蓄
えていく構成とする。第2の手段として、別々のメモリ
領域をもつメモリを構成し、それぞれのメモリは、FI
FO(ファーストインファーストアウト)型で構成すれ
ば、半導体メモリへのデータの書き込みと読み出しを非
同期に簡単に実現できる。また別の手段として、一時蓄
積手段14内に、読み出したデータに加えたデータに送
出先のあて先情報を加えた固定パケットデータとして一
括に蓄積する。そして、蓄積したデータを送出手段15
に送る。送出手段15はあて先情報を見ながら、送出手
段15内にある送信先別メモリ等に格納する。あて先別
の送信先別メモリにデータが書き込まれると、書き込ま
れたデータを送り出しタイミング(端末とデータ送出装
置がつながれているネットワーク側から規定する)であ
る一定タイミングで送信するという構成でも実現でき
る。
で構成すると説明したが、実際には以下の実現例が考え
られる。その1つに、複数の端末に対する送出データを
分離したアドレスのメモリ領域に格納する。このことに
より、送出手段15は、一時蓄積手段14の別々のアド
レスに蓄えられたデータを、読み出してそれぞれの端末
に送出すればよい。それぞれのメモリ領域の最後のアド
レスに達すれば、またその領域の先頭のアドレスから蓄
えていく構成とする。第2の手段として、別々のメモリ
領域をもつメモリを構成し、それぞれのメモリは、FI
FO(ファーストインファーストアウト)型で構成すれ
ば、半導体メモリへのデータの書き込みと読み出しを非
同期に簡単に実現できる。また別の手段として、一時蓄
積手段14内に、読み出したデータに加えたデータに送
出先のあて先情報を加えた固定パケットデータとして一
括に蓄積する。そして、蓄積したデータを送出手段15
に送る。送出手段15はあて先情報を見ながら、送出手
段15内にある送信先別メモリ等に格納する。あて先別
の送信先別メモリにデータが書き込まれると、書き込ま
れたデータを送り出しタイミング(端末とデータ送出装
置がつながれているネットワーク側から規定する)であ
る一定タイミングで送信するという構成でも実現でき
る。
【0034】送出手段15は、配信要求された端末に対
して、一定レート(この例では1.5Mbps)で出力
する機能を有すれば、データ配信用の専用ネットワーク
や、公衆電話網、ISDN網、他の専用回線にデータを
送出するために都合がよい。一定レートで蓄積されたデ
ータを読み出すためには、上記で説明したように、一時
蓄積手段14をFIFO等で構成し、出力タイミングに
応じてデータを読み出すか、あるいは送出手段15内部
に内部メモリを有し、内部メモリから必要分だけデータ
を読み出して送出する。このように構成すれば、端末側
では、一定レートで送信される映像等の配信データを受
けて、映像を再生すれば良い。端末側に受信データ用の
バッファメモリを有さなくてもよいため、端末設備を安
価にできる。
して、一定レート(この例では1.5Mbps)で出力
する機能を有すれば、データ配信用の専用ネットワーク
や、公衆電話網、ISDN網、他の専用回線にデータを
送出するために都合がよい。一定レートで蓄積されたデ
ータを読み出すためには、上記で説明したように、一時
蓄積手段14をFIFO等で構成し、出力タイミングに
応じてデータを読み出すか、あるいは送出手段15内部
に内部メモリを有し、内部メモリから必要分だけデータ
を読み出して送出する。このように構成すれば、端末側
では、一定レートで送信される映像等の配信データを受
けて、映像を再生すれば良い。端末側に受信データ用の
バッファメモリを有さなくてもよいため、端末設備を安
価にできる。
【0035】一方記録媒体11に記録し、送出手段15
から送出されるデータを、MPEG1等の圧縮デジタル
データとすることにより、非圧縮データより多くの映画
タイトルを収納することができる。さらに、圧縮デジタ
ルデータには、映像や音声の他に時間情報も含まれてい
る。この時間情報を参照して、データを送出することに
より、データの連続性や、再生に必要な実時間タイミン
グがわかるため、一定レートでのデータが実現しやすく
なる。
から送出されるデータを、MPEG1等の圧縮デジタル
データとすることにより、非圧縮データより多くの映画
タイトルを収納することができる。さらに、圧縮デジタ
ルデータには、映像や音声の他に時間情報も含まれてい
る。この時間情報を参照して、データを送出することに
より、データの連続性や、再生に必要な実時間タイミン
グがわかるため、一定レートでのデータが実現しやすく
なる。
【0036】しかしながら、本発明の実施例を用いた場
合においても、1台の記録媒体11から、送出できる端
末の数にも限界がある。数十台、数百台の端末からの要
求に応じるためには、記録媒体11を複数用意し、読み
出し手段13が複数の記録媒体11を同時に、別々に扱
える構成としなければならない。
合においても、1台の記録媒体11から、送出できる端
末の数にも限界がある。数十台、数百台の端末からの要
求に応じるためには、記録媒体11を複数用意し、読み
出し手段13が複数の記録媒体11を同時に、別々に扱
える構成としなければならない。
【0037】複数の記録媒体11があり、複数の配信要
求にできるだけ早く応じられるためには、まず、最初の
限定範囲までの移動時間をできるだけ短縮化することが
望まれる。そこで、テープ等の映画タイトル等を記録す
る順序を、最も多くの人から要望されそうなものから順
に先頭から記録した記録媒体11を有すれば、限定範囲
までの移動時間の短縮化がはかれ、利用者の要求に少し
でも早く応じられるデータ送出装置を提供することがで
きる。
求にできるだけ早く応じられるためには、まず、最初の
限定範囲までの移動時間をできるだけ短縮化することが
望まれる。そこで、テープ等の映画タイトル等を記録す
る順序を、最も多くの人から要望されそうなものから順
に先頭から記録した記録媒体11を有すれば、限定範囲
までの移動時間の短縮化がはかれ、利用者の要求に少し
でも早く応じられるデータ送出装置を提供することがで
きる。
【0038】一方、大容量のテープ全体の移動時間を考
え、最悪の移動時間でも、テープ全体の半分に押さえた
いという、最悪時間の保証を行いたいという要望がある
場合には、利用者から最も多く要望されそうなタイトル
を、テープの中央部分に記録し、通常の読みとり開始位
置を、テープの中央付近に位置づけることで、最初のテ
ープ移動時間の最悪値を低減するデータ送出装置を提供
することができる。このように、設置者もしくはデータ
配信サービス提供者が望む形態を、少しでも実現するた
めに、テープに記録する位置を考慮することが、システ
ム全体の利用を促進する要素となりうる。
え、最悪の移動時間でも、テープ全体の半分に押さえた
いという、最悪時間の保証を行いたいという要望がある
場合には、利用者から最も多く要望されそうなタイトル
を、テープの中央部分に記録し、通常の読みとり開始位
置を、テープの中央付近に位置づけることで、最初のテ
ープ移動時間の最悪値を低減するデータ送出装置を提供
することができる。このように、設置者もしくはデータ
配信サービス提供者が望む形態を、少しでも実現するた
めに、テープに記録する位置を考慮することが、システ
ム全体の利用を促進する要素となりうる。
【0039】複数の記録媒体11が存在するときに、読
み出し手段13が読み出し要求を受けた場合には、最も
早くアクセス可能な(アクセス時間の短い)記録媒体1
1を選択して、データを読み出す構成とすれば、端末か
らの要求に少しでも早く応じることができるため、利用
者にとって待ち時間の少ないデータ配信サービスを提供
するデータ送出装置を構成することができる。そこで、
複数の記録媒体11に同一内容のデータを記録すること
とし、そのデータの記録順序を、記録媒体11毎に異な
る順序で記録することによって、各々の記録媒体11の
アクセス箇所を分散させ、アクセス時間や、最初のアク
セスまでの移動時間を低減させることができる。もちろ
ん、複数の記録媒体11に全て異なったデータを記録
し、より多くの種類のデータを揃えるデータ送出装置を
構成することもできるし、人気があり集中が予想される
映画等のデータを複数の記録媒体11に記録し、人気は
少ないが欠くことのできないデータについては単独に記
録するといった記録方法を、運用形態にあわせて採用す
れば、サービス実態に適合しやすいことは言うまでもな
い。
み出し手段13が読み出し要求を受けた場合には、最も
早くアクセス可能な(アクセス時間の短い)記録媒体1
1を選択して、データを読み出す構成とすれば、端末か
らの要求に少しでも早く応じることができるため、利用
者にとって待ち時間の少ないデータ配信サービスを提供
するデータ送出装置を構成することができる。そこで、
複数の記録媒体11に同一内容のデータを記録すること
とし、そのデータの記録順序を、記録媒体11毎に異な
る順序で記録することによって、各々の記録媒体11の
アクセス箇所を分散させ、アクセス時間や、最初のアク
セスまでの移動時間を低減させることができる。もちろ
ん、複数の記録媒体11に全て異なったデータを記録
し、より多くの種類のデータを揃えるデータ送出装置を
構成することもできるし、人気があり集中が予想される
映画等のデータを複数の記録媒体11に記録し、人気は
少ないが欠くことのできないデータについては単独に記
録するといった記録方法を、運用形態にあわせて採用す
れば、サービス実態に適合しやすいことは言うまでもな
い。
【0040】本第1の実施例の構成を用いれば、読み出
し範囲を限定して、送出手段15から、1つの記録媒体
11から高速にデータを読み出して、より多くの複数の
端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデータを
送出するデータ送出装置を実現できるため、記録媒体1
1を格納するテープ装置等の設置面積を少なくできる。
し範囲を限定して、送出手段15から、1つの記録媒体
11から高速にデータを読み出して、より多くの複数の
端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデータを
送出するデータ送出装置を実現できるため、記録媒体1
1を格納するテープ装置等の設置面積を少なくできる。
【0041】次に、第2の実施例について説明する。図
3は、第2の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図3において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例である図1と同様であ
る。図3の17は、読み出し要求の経過時間による変化
内容に従い、読み出し範囲及び回数を動的に設定、変化
させる読み出し範囲設定手段である。
3は、第2の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図3において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例である図1と同様であ
る。図3の17は、読み出し要求の経過時間による変化
内容に従い、読み出し範囲及び回数を動的に設定、変化
させる読み出し範囲設定手段である。
【0042】上記のように構成された第2の実施例にお
けるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多くの
配信要求が、ランダムに発せられる。時間の経過に従っ
て、その配信要求数も変化する。その変化に伴って、配
信量を増やしたり減らしたりする必要がある。新たに読
み出し要求が発せられると、新規に要求された読み出し
を、現在の読み出しに追加しなければならない。読み出
し回数を増やそうとすると、1端末あたりのアクセス時
間及び読み出し時間を減らす必要がある。アクセス時間
を減らすためには、テープの読み出し範囲をさらに限定
することにより、テープ送り量を減少させなければなら
ない。一方読み出し時間は、より多くのデータ送出時間
を保証しなければならないため、減少しない。従って、
設定されたアクセス可能な読み出し領域を、読み出し要
求の追加に応じて変更する必要がある。読み出し範囲設
定手段17が、読み出し要求数の変化に応じて、現在の
読み出し範囲と回数を設定、または変更する。
けるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多くの
配信要求が、ランダムに発せられる。時間の経過に従っ
て、その配信要求数も変化する。その変化に伴って、配
信量を増やしたり減らしたりする必要がある。新たに読
み出し要求が発せられると、新規に要求された読み出し
を、現在の読み出しに追加しなければならない。読み出
し回数を増やそうとすると、1端末あたりのアクセス時
間及び読み出し時間を減らす必要がある。アクセス時間
を減らすためには、テープの読み出し範囲をさらに限定
することにより、テープ送り量を減少させなければなら
ない。一方読み出し時間は、より多くのデータ送出時間
を保証しなければならないため、減少しない。従って、
設定されたアクセス可能な読み出し領域を、読み出し要
求の追加に応じて変更する必要がある。読み出し範囲設
定手段17が、読み出し要求数の変化に応じて、現在の
読み出し範囲と回数を設定、または変更する。
【0043】上記は、読み出し要求が追加された場合に
ついて説明した。一方、要求が削除された場合は、アク
セス時間を長くとることができるので、読み出し範囲を
広げることができる。
ついて説明した。一方、要求が削除された場合は、アク
セス時間を長くとることができるので、読み出し範囲を
広げることができる。
【0044】また、読み出し範囲設定手段17は、現在
の読み出し回数と1回あたりの読み出し時間によるデー
タ蓄積量から、新たに追加された読み出し回数の変化に
必要な読み出し時間量を算出し、読み出し時間幅を変更
する。この変化内容を読み出し手段13や、一時蓄積手
段14や送出手段15に伝えることによって、アクセス
数の変化に対応することができる。
の読み出し回数と1回あたりの読み出し時間によるデー
タ蓄積量から、新たに追加された読み出し回数の変化に
必要な読み出し時間量を算出し、読み出し時間幅を変更
する。この変化内容を読み出し手段13や、一時蓄積手
段14や送出手段15に伝えることによって、アクセス
数の変化に対応することができる。
【0045】読み出し範囲を動的に変更できると、以下
のような効果が得られる。第1に、要求データの集中度
合いに合わせた、割当が行える。例えば、ある特定の1
タイトルの映画に対して配信が集中した場合には、より
多くの配信要求に応じるために、1タイトルの映画デー
タに該当する領域のみに、読み出し範囲を設定すること
で、アクセス時間を低減し、1台の記録媒体11からよ
り多くの端末に対するデータを読み出すことができる。
一方、ある程度要求された映画タイトルが分散している
場合には、1台の記録媒体11から読み出せるデータ量
は減少するけれども、読み出し範囲を広く設定すること
ができる。
のような効果が得られる。第1に、要求データの集中度
合いに合わせた、割当が行える。例えば、ある特定の1
タイトルの映画に対して配信が集中した場合には、より
多くの配信要求に応じるために、1タイトルの映画デー
タに該当する領域のみに、読み出し範囲を設定すること
で、アクセス時間を低減し、1台の記録媒体11からよ
り多くの端末に対するデータを読み出すことができる。
一方、ある程度要求された映画タイトルが分散している
場合には、1台の記録媒体11から読み出せるデータ量
は減少するけれども、読み出し範囲を広く設定すること
ができる。
【0046】本第2の実施例の構成を用いれば、送出手
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに、読み
出し範囲を、読み出し要求の集中度合いに着目して、動
的に範囲を設定することができるため、経過時間の変化
に対応した配信データをサービスする、データ送出装置
を提供することができる。
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに、読み
出し範囲を、読み出し要求の集中度合いに着目して、動
的に範囲を設定することができるため、経過時間の変化
に対応した配信データをサービスする、データ送出装置
を提供することができる。
【0047】次に、第3の実施例について説明する。図
4は、第3の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図4において、記録媒体11から送
出手段15までは、第2の実施例である図3と同様であ
る。図4の17は、読み出し要求の経過時間による変化
内容に従い、読み出し範囲及び回数を動的に設定、変化
させる読み出し範囲設定手段、18は読み出し要求の発
生履歴を記録する履歴手段である。
4は、第3の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図4において、記録媒体11から送
出手段15までは、第2の実施例である図3と同様であ
る。図4の17は、読み出し要求の経過時間による変化
内容に従い、読み出し範囲及び回数を動的に設定、変化
させる読み出し範囲設定手段、18は読み出し要求の発
生履歴を記録する履歴手段である。
【0048】上記のように構成された、第3の実施例に
おけるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多く
の配信要求が、ランダムに発せられる。時間の経過に従
って、その配信要求数も変化する。その変化に伴って、
配信量を増やしたり減らしたりする必要がある。設定さ
れたアクセス可能な読み出し領域を、読み出し要求の追
加に応じて変更する必要がある。読み出し範囲設定手段
17は、第2の実施例と同様に、読み出し要求数の変化
に応じて、現在の読み出し範囲と回数を設定、変更す
る。
おけるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多く
の配信要求が、ランダムに発せられる。時間の経過に従
って、その配信要求数も変化する。その変化に伴って、
配信量を増やしたり減らしたりする必要がある。設定さ
れたアクセス可能な読み出し領域を、読み出し要求の追
加に応じて変更する必要がある。読み出し範囲設定手段
17は、第2の実施例と同様に、読み出し要求数の変化
に応じて、現在の読み出し範囲と回数を設定、変更す
る。
【0049】履歴手段18は、経過時間の変化に伴う読
み出し要求の発生履歴を記録しておくものである。日々
同様なサービス形態で同様なデータを配信し、利用する
利用者層があまり変動しない場合には、経過時間に従っ
て同じような読み出し要求の発生が起こる可能性が高い
と想定できる。従って、履歴手段18内に記録されたデ
ータを、読み出し範囲の設定の際に参照することによっ
て、日々の要求変化内容を予め予測することができる。
予測した内容を基本として、読み出し範囲や回数の割当
を想定しておき、実際の読み出し要求がきた時点で、そ
の予測範囲内であれば、その要求に対して応じることが
できる。予想と大きくはずれた場合においては、履歴手
段18の内容を参照することを中止する構成とすればよ
い。経過時間の変化による発生頻度等がわかれば、その
内容を端末にフィードバックし、すいている時間を利用
者に指示することもできる。
み出し要求の発生履歴を記録しておくものである。日々
同様なサービス形態で同様なデータを配信し、利用する
利用者層があまり変動しない場合には、経過時間に従っ
て同じような読み出し要求の発生が起こる可能性が高い
と想定できる。従って、履歴手段18内に記録されたデ
ータを、読み出し範囲の設定の際に参照することによっ
て、日々の要求変化内容を予め予測することができる。
予測した内容を基本として、読み出し範囲や回数の割当
を想定しておき、実際の読み出し要求がきた時点で、そ
の予測範囲内であれば、その要求に対して応じることが
できる。予想と大きくはずれた場合においては、履歴手
段18の内容を参照することを中止する構成とすればよ
い。経過時間の変化による発生頻度等がわかれば、その
内容を端末にフィードバックし、すいている時間を利用
者に指示することもできる。
【0050】本第3の実施例の構成を用いれば、送出手
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに読み出
し範囲を、読み出し要求の過去の履歴情報を参照して、
動的に範囲を設定することができるため、経過時間の変
化に対応した配信データをサービスするデータ送出装置
を提供することができる。
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに読み出
し範囲を、読み出し要求の過去の履歴情報を参照して、
動的に範囲を設定することができるため、経過時間の変
化に対応した配信データをサービスするデータ送出装置
を提供することができる。
【0051】次に、第4の実施例について説明する。図
5は、第4の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図5において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例の図1と同様である。
図5の19は、読み出し要求のうち時間予約情報のつい
た予約読み出し要求内容を記憶する予約記憶手段であ
る。
5は、第4の実施例を実現するデータ送出装置の構成の
ブロック図を示す。図5において、記録媒体11から送
出手段15までは、第1の実施例の図1と同様である。
図5の19は、読み出し要求のうち時間予約情報のつい
た予約読み出し要求内容を記憶する予約記憶手段であ
る。
【0052】上記のように構成された、第4の実施例に
おけるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多く
の配信要求が、ランダムに発せられる。端末から発せら
れる配信要求には、即時の配信を要求する即時読み出し
要求と、開始時刻を規定する予約読み出し要求の2種類
がある。即時読み出し要求に対しては、第1の実施例で
説明したように、読み出し範囲限定手段16が、即時読
み出し要求に応じて読み出し範囲を限定し、読み出しを
行う。一方、予約読み出し要求については、指定された
時刻に、配信データの送出を開始できるように、予約記
憶手段19内にその要求内容を格納しておくとともに、
読み出し範囲限定手段16に対し、その時刻に到達すれ
ば、読み出しが可能となるよう依頼を行う。
おけるデータ送出装置を説明する。複数の端末から多く
の配信要求が、ランダムに発せられる。端末から発せら
れる配信要求には、即時の配信を要求する即時読み出し
要求と、開始時刻を規定する予約読み出し要求の2種類
がある。即時読み出し要求に対しては、第1の実施例で
説明したように、読み出し範囲限定手段16が、即時読
み出し要求に応じて読み出し範囲を限定し、読み出しを
行う。一方、予約読み出し要求については、指定された
時刻に、配信データの送出を開始できるように、予約記
憶手段19内にその要求内容を格納しておくとともに、
読み出し範囲限定手段16に対し、その時刻に到達すれ
ば、読み出しが可能となるよう依頼を行う。
【0053】予約記憶手段19は、予約された時刻以前
に、読み出しが発生することを、読み出し範囲限定手段
16に伝える。読み出し範囲限定手段16は、現在の読
み出し内容(範囲及び回数)から、予約された読み出し
を加えることによる読み出し内容の変化を算出し、予約
時刻での変化に備える。現在の読み出しを実施してデー
タ送出を行っている読み出しを最優先とし、次に予約読
み出し、最後に即時読み出しの順で読み出し要求に応じ
る。従って、現在の読み出し回数に余裕がなくて、さら
に予約時刻になっても読み出し回数に余裕ができないこ
とが予想される場合には、読み出し範囲限定手段16
が、送出手段15を介して、予約を受け付けない旨を端
末に通知する構成とする。現在読み出し回数に余裕があ
り、予約読み出し要求と即時読み出し要求の両方が発生
した場合には、予約読み出し要求を優先する。即時読み
出し要求が受付できなかった場合にも、上記と同様送出
手段15から、要求が受け付けられない旨を端末に通知
する構成とする。
に、読み出しが発生することを、読み出し範囲限定手段
16に伝える。読み出し範囲限定手段16は、現在の読
み出し内容(範囲及び回数)から、予約された読み出し
を加えることによる読み出し内容の変化を算出し、予約
時刻での変化に備える。現在の読み出しを実施してデー
タ送出を行っている読み出しを最優先とし、次に予約読
み出し、最後に即時読み出しの順で読み出し要求に応じ
る。従って、現在の読み出し回数に余裕がなくて、さら
に予約時刻になっても読み出し回数に余裕ができないこ
とが予想される場合には、読み出し範囲限定手段16
が、送出手段15を介して、予約を受け付けない旨を端
末に通知する構成とする。現在読み出し回数に余裕があ
り、予約読み出し要求と即時読み出し要求の両方が発生
した場合には、予約読み出し要求を優先する。即時読み
出し要求が受付できなかった場合にも、上記と同様送出
手段15から、要求が受け付けられない旨を端末に通知
する構成とする。
【0054】本第4の実施例の構成を用いれば、送出手
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに、配信
予約時刻を規定した予約読み出し要求に対して優先し
て、読み出し範囲を限定することができるため、予約受
付に対して、より確実に配信データをサービスするデー
タ送出装置を提供することができる。
段15から、1つの記録媒体11から高速にデータを読
み出して、より多くの複数の端末へ同時に、アクセス時
間も絶えることなくデータを送出するが、さらに、配信
予約時刻を規定した予約読み出し要求に対して優先し
て、読み出し範囲を限定することができるため、予約受
付に対して、より確実に配信データをサービスするデー
タ送出装置を提供することができる。
【0055】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、複数の端
末からのランダムアクセス要求に対し、要求をまとめて
読み出し範囲を限定した記録媒体から高速にデータを読
み出すことで、アクセス時間を低減し、一度データを蓄
積し、蓄積したデータを記録媒体のアクセス時や他の端
末へのデータ送出用データの読み込み時も送出し続け、
その読み出し速度は、複数の端末へのデータ送出合計速
度よりも高速で読み出すことにより、送出手段から、複
数の端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデー
タを送出するデータ送出装置を構成することができる。
末からのランダムアクセス要求に対し、要求をまとめて
読み出し範囲を限定した記録媒体から高速にデータを読
み出すことで、アクセス時間を低減し、一度データを蓄
積し、蓄積したデータを記録媒体のアクセス時や他の端
末へのデータ送出用データの読み込み時も送出し続け、
その読み出し速度は、複数の端末へのデータ送出合計速
度よりも高速で読み出すことにより、送出手段から、複
数の端末へ同時に、アクセス時間も絶えることなくデー
タを送出するデータ送出装置を構成することができる。
【図1】本発明の第1の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例におけるデータ送出装置
の動作説明図
の動作説明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第4の実施例におけるデータ送出装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図6】従来例におけるデータ記録再生装置の構成を示
すブロック図
すブロック図
11 記録媒体 12 受付手段 13 読み出し手段 14 一時蓄積手段 15 送出手段 16 読み出し範囲限定手段 17 読み出し範囲設定手段 18 履歴手段 19 予約記憶手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 享司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 前田 哲男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−19973(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/06
Claims (8)
- 【請求項1】 データが記録されている記録媒体と、複
数の端末からのデータ配信要求を受け、読み出し要求を
発生する受付手段と、複数の読み出し要求をまとめ前記
記録媒体の読み出し範囲と、前記読み出し範囲内からの
データの読み出し回数とを限定する読み出し範囲限定手
段と、前記記録媒体に対し限定された範囲の読み出し位
置まで移動させデータを読み出す読み出し手段と、読み
出したデータを一時蓄積する一時蓄積手段と、前記デー
タ配信要求を受け、前記複数の端末へ一時蓄積したデー
タを送出する送出速度の合計速度が、前記記録媒体から
のデータの読み出し速度よりも低速である送出手段と、
を備えるデータ送出装置。 - 【請求項2】 記録媒体に着脱可能なテープを用い、最
も多くの配信要求が予想されるデータを、記録媒体であ
るテープの中央部分に記録することを特徴とする請求項
1記載のデータ送出装置。 - 【請求項3】 記録媒体に着脱可能なテープを用い、最
も多くの配信要求が予想されるデータを、記録媒体であ
るテープの先頭部分に記録することを特徴とする請求項
1記載のデータ送出装置。 - 【請求項4】 複数の記録媒体に同じ内容のデータを異
なる記録位置に記録しておくことを特徴とする請求項1
記載のデータ送出装置。 - 【請求項5】 複数の記録媒体に同じ内容のデータを異
なる記録位置に記録し、読み出し手段が、要求のあった
データの読み出し位置までの到達時間が最も短い前記記
録媒体を選択し、データの読み出しを開始する請求項4
記載のデータ送出装置。 - 【請求項6】 データが記録されている記録媒体と、複
数の端末からのデータ配信要求を受け読み出し要求を発
生する受付手段と、前記受付手段から受けた複数の読み
出し要求数の経過時間による変化に従い、同一の前記記
録媒体に対するデータ読み出し範囲と、前記読み出し範
囲内からのデータの読み出し回数とを動的に設定もしく
は変更する読み出し範囲設定手段と、前記記録媒体に対
し設定された範囲の読み出し位置まで移動させデータを
読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段から読み出
したデータを一時蓄積する一時蓄積手段と、前記データ
配信要求を受け、前記複数の端末へ一時蓄積したデータ
を送出する送出速度の合計速度が、前記記録媒体からの
データの読み出し速度よりも低速である送出手段と、を
備えるデータ送出装置。 - 【請求項7】 データが記録されている記録媒体と、複
数の端末からのデータ配信要求を受け読み出し要求を発
生する受付手段と、読み出し要求の発生履歴を記録する
履歴手段と、前記読み出し要求数と、前記履歴手段に記
録された配信要求数の変化内容とを参考にして、前記記
録媒体に対するデータ読み出し範囲を動的に設定する範
囲設定手段と、前記記録媒体に対し設定された範囲の読
み出し位置まで移動させデータを読み出す読み出し手段
と、前記読み出し手段から読み出したデータを一時蓄積
する一時蓄積手段と、前記データ配信要求を受け、前記
複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する送出速度の
合計速度が、前記記録媒体からのデータの読み出し速度
よりも低速である送出手段と、を備えるデータ送出装
置。 - 【請求項8】 データが記録されている記録媒体と、複
数の端末からの即時及び時間予約のデータ配信要求を受
け、即時読み出し要求と予約読み出し要求を発生する受
付手段と、前記予約読み出し要求を記憶する予約記憶手
段と、前記即時読み出し要求と記憶された予約読み出し
要求とを参照し、前記記録媒体の読み出し範囲を、前記
予約記憶手段に記憶された前記予約読み出し要求を前記
即時読み出し要求より優先して、データ読み出し範囲を
限定する範囲限定手段と、前記記録媒体に対し限定され
た範囲の読み出し位置まで移動させデータを読み出す読
み出し手段と、前記読み出し手段から読み出したデータ
を一時蓄積する一時蓄積手段と、前記データ配信要求を
受け、前記複数の端末へ一時蓄積したデータを送出する
送出速度の合計速度が、前記記録媒体からのデータの読
み出し速度よりも低速である送出手段と、を備えるデー
タ送出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19942094A JP2914188B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | データ送出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19942094A JP2914188B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | データ送出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0863295A JPH0863295A (ja) | 1996-03-08 |
JP2914188B2 true JP2914188B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16407515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19942094A Expired - Fee Related JP2914188B2 (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | データ送出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2914188B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP19942094A patent/JP2914188B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0863295A (ja) | 1996-03-08 |
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