JPH0854990A - 動画像情報提供装置 - Google Patents

動画像情報提供装置

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JPH0854990A
JPH0854990A JP6187122A JP18712294A JPH0854990A JP H0854990 A JPH0854990 A JP H0854990A JP 6187122 A JP6187122 A JP 6187122A JP 18712294 A JP18712294 A JP 18712294A JP H0854990 A JPH0854990 A JP H0854990A
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moving image
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Application number
JP6187122A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kuwano
秀之 桑野
Makoto Kuwamoto
誠 桑本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】動画像情報情報提供装置の転送速度の高速化を
図る。 【構成】ランダムアクセス可能な情報蓄積手段1に複数
のオーディオビデオ情報が圧縮されて蓄積されている。
複数の端末装置からは逐次その情報蓄積手段1に蓄積さ
れている動画像情報を取り出す要求がされる。その要求
から情報蓄積手段1へのアクセス命令を生成する。各端
末装置に相当するデータが均等になり、転送効率がもっ
とも高くなるようにその命令順序を入れ換えて情報蓄積
手段1から動画像情報を読み出す。得られた動画像情報
を時分割多重化処理で端末側へ送出する。端末装置では
自分の要求に相当する情報を抽出して伸張することによ
り、連続した動画像情報が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声を含む動画像情報
を蓄積し、複数の端末装置からの任意の要求応じた動画
像情報を提供する、ビデオサーバーなどようなの動画像
情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでの音声を含む動画像情報(以下
「動画像情報」という)の提供システムは、ビデオテー
プに記録されている動画像情報を再生して提供するビデ
オテープ型のものが主流であった。これは、動画像情報
の情報量が膨大であるためにビデオテープという情報蓄
積媒体を使う必要があったからである。
【0003】また、従来の動画像情報提供システムは、
一方的に決められたいくつかの番組の動画像情報を送信
し、受信側ではそれらの番組から好きな番組を選択する
というものが一般的であり、一部には、リクエストした
番組の動画像情報を送信してくれるタイプの動画像情報
提供システムもあるが、上述のようにビデオテープなど
でサービスされるものが多く、このため、ビデオテープ
をセットして目的の番組の動画像情報が送信されるまで
に時間がかかってしまうという問題点がある。また、動
画像情報の送出される時間が短いものは、磁気ディスク
装置などに蓄積してサービスすることが可能であるが、
映画などの比較的長い番組などはかなり大きな容量が必
要になる。
【0004】また、光ディスクなどの交換型大容量記憶
装置とチェンジャーを組み合わせて、これらのサービス
を行なうシステムもあるが、ある番組を一人のユーザが
使用している場合、そのユーザが終了するまで同じ番組
を他のユーザが利用することができないという問題点が
あった。
【0005】ところが近年、ディジタル技術、通信技
術、情報圧縮技術などの進歩によって、複数のユーザが
好きな番組を好きな時刻に見られるビデオオンデマンド
(VOD)といわれるサービスが可能になった。このよ
うなサービスは、圧縮された動画像情報を時分割多重処
理によって複数のユーザへ配信するものである。つま
り、ユーザが好きな時間に好きな番組をリクエストする
ので、同じ時間帯に同じ番組を複数のユーザにサービス
する必要もある。したがって、所定の時間に任意の位置
に記録されている所定の単位の動画像情報を、要求のあ
ったユーザ数分読み出してくる必要があり、動画像情報
提供装置にはそれだけの高転送速度が必要となる。
【0006】また、情報を圧縮するとはいえ映像情報は
膨大であることに違いはなく、いくつもの番組を収録す
るために大きな容量が必要となる。これらの理由で、情
報蓄積媒体としては大容量高速転送のものが要求され
る。こういった装置では、複数の大容量磁気ディスクあ
るいは複数の磁気ディスクからなる複数のディスクアレ
イを用いるのが一般的である。複数のディスク装置を使
うと、それぞれのディスク装置を並列に動作させること
ができるので、同じ情報量でも転送時間を短くすること
ができるからである。そして、その効果は並列する台数
が多いほうが転送時間も短くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こういった
大容量磁気ディスク装置やディスクアレイなどは高価で
あり、使用台数が増えるとディスク装置が故障する確率
も高くなるので、使用する台数はできれば容量の許す範
囲に抑えることが望ましい。しかし、ユーザの数が増加
すると転送速度は早くしなければならないので、どうし
ても台数を増やさざるをえない。
【0008】さらに、多数のユーザからの要求を処理す
る場合、他の端末装置からの要求と時間的に近い要求を
受け付ける場合も発生する。このような場合にも情報提
供装置は通常と同様の動作をしなければならないので端
末数が多い場合には、同じ動作を何回も繰り返すことに
なるので合理的ではないという問題点があった。
【0009】本発明は、上述の技術的課題に鑑みて為さ
れたものであって、使用するディスク装置あるいはディ
スクアレイの台数を最小限に抑え、高転送速度が得られ
るような動画像情報提供装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次のように構成している。
【0011】すなわち、請求項1記載の本発明は、複数
の端末装置に、前記端末装置からの要求に応じた動画像
情報を提供する動画像情報提供装置において、動画像情
報が格納されたランダムアクセスが可能な情報蓄積手段
と、前記情報蓄積手段に蓄積されている動画情報の格納
位置を管理するとともに、前記端末装置からの要求に対
応する動画像情報の格納位置を出力する情報管理手段
と、前記複数の端末装置からの要求に対応する動画像情
報を、前記情報管理手段の出力に基づいて、各要求に対
して所定の単位ずつ前記情報蓄積手段からそれぞれ読み
出すための読み出し命令を順次出力する要求制御手段
と、前記要求制御手段から出力される読み出し命令の順
序を制御する命令順序制御手段とを備え、前記命令順序
制御手段は、要求のあったすべての端末装置に前記所定
の単位ずつ動画像情報を提供するのに要する時間が短く
なるように、命令の順序を制御することを特徴としてい
る。
【0012】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
動画像情報提供装置において、前記情報蓄積手段は、複
数のディスク装置もしくは複数のディスク装置からなる
複数のディスクアレイ装置で構成されるとともに、蓄積
される情報が所定のブロック単位で分散的に配置される
ことを特徴としている。
【0013】請求項3記載の本発明は、請求項1または
請求項2記載の動画像情報提供装置において、前記情報
蓄積手段から読み出された動画像情報を、対応する端末
装置に相当する領域に一時蓄積する一時蓄積手段と、前
記一時蓄積手段に蓄積された動画像情報を所定の伝送単
位に分割して端末装置側に転送する時分割多重処理手段
と、前記一時蓄積手段に蓄積された動画像情報を遅延さ
せる遅延手段と、任意の端末装置から要求される動画像
情報が他の端末装置から要求された動画像情報と同一内
容の情報であって、時間的に近接しているときに、前記
遅延手段で遅延された前記同一内容の動画像情報を、前
記一時蓄積手段の前記任意の端末装置に相当する領域に
出力する遅延制御手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、要求のあった
すべての端末装置に前記所定の単位ずつ動画像情報を、
情報蓄積手段から読み出して提供するのに要する時間が
短くなるように、すなわち、アクセス時間を抑えるよう
に命令の順序を制御するので、動画像情報提供装置の実
際の転送速度の向上を図ることが可能となる。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、情報蓄積
手段を、複数のディスク装置もしくは複数のディスク装
置からなる複数のディスクアレイ装置で構成し、蓄積さ
れる情報を所定のブロック単位で分散的に配置するの
で、並列処理が可能になり、より高速のデータ転送が可
能になり、しかも、請求項1記載の本発明と同様に転送
速度の向上が図れるので、従来に比べて使用するディス
ク装置あるいはディスクアレイ装置の台数を削減するこ
とができ、コストダウンを図ることができる。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、同一内容
の情報について時間的に近接した要求があった場合に
は、情報蓄積手段にアクセスするのではなく、遅延手段
で遅延させた情報を転送するので、特定の情報へのアク
セスが集中するような場合に、動画像情報提供装置の負
荷が軽減されることになる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例の動画像情報
提供装置の構成図である。
【0018】同図において、1は動画像情報が格納され
ている情報蓄積手段としての磁気ディスク装置、2は磁
気ディスク装置1に格納されている動画像情報の格納位
置を管理する情報管理手段としてのファイルマネージ
ャ、3は図示しない複数の端末装置からの要求入力の制
御を行うとともに、要求のあった端末装置に対する動画
像情報出力の時分割処理を行なう要求入出力手段として
のサーバーI/O、4は端末装置からの要求に対応する
動画像情報を、ファイルマネージャ2の出力に基づい
て、磁気ディスク装置1から読み出すための読み出し命
令を順次出力する要求制御手段としてのリクエストコン
トローラ、5は磁気ディスク装置1へのアクセス時間が
短くなるように、命令の順序を制御する命令順序制御手
段としてのドライブシーケンスコントローラ、6は磁気
ディスク装置1とのインターフェースをコントロールす
るインターフェース制御手段としてのドライブI/Fコ
ントローラ、7は磁気ディスク装置1から読み出された
動画像情報を一時的に蓄積する一時蓄積手段としてのバ
ッファ、31は磁気ディスク装置1とドライブI/Fコ
ントローラ6とのインターフェースであるディスクI/
F、32は動画像情報提供装置と端末装置とをつなぐユ
ーザインターフェースとしてのユーザI/Fである。
【0019】以上の構成を有する動画像情報提供装置に
おいては、図示しない端末装置からサーバーI/O3に
対してリクエストが発行される。サーバーI/O3で受
信したリクエストはファイルマネージャ2に転送され、
ファイルマネージャ2ではリクエストがされた旨の連絡
と、そのリクエストが磁気ディスク装置1のどの位置か
ら始まるかという情報をリクエストコントローラ4に出
力する。リクエストコントローラ4はリクエストされた
ファイルについて所定のブロック単位に読み出す命令を
順次出力する。リクエストコントローラ4からの出力は
ドライブシーケンスコントローラ5に入力され、ここ
で、後述のようにアクセス時間を短くするように命令順
序の最適化が行われ、最適な順序で磁気ディスク装置1
に対して読み出し命令が出力される。
【0020】ディスクI/F31を経由して命令を受け
た磁気ディスク装置1は、どの命令に対するデータかと
いう情報をドライブシーケンスコントローラ5に送り、
ドライブシーケンスコントローラ5ではドライブI/F
31からのデータを読み出してバッファ7の所定の領域
に一時的に蓄積する。
【0021】端末装置からのリクエストが1つしかない
場合、つまりこの磁気ディスク装置1を一つのユーザし
か使用していない場合には、リクエストコントローラ4
から出力される命令は、直接ドライブI/Fコントロー
ラ6に出力される。また、リクエストが2つしかない場
合には、ドライブシーケンスコントローラ5ではそのリ
クエストに対応する命令を交互に出力する。ところが、
リクエストが3つ以上の場合、データを読み出す順序が
いろいろ考えられるがこの場合のドライブシーケンスコ
ントローラ5の動作を以下に説明する。
【0022】まず、一般的なビデオオンデマンド(以下
VODとする)といわれるサービスの考え方について説
明する。VODは、複数の端末装置に好きな時間に好き
な番組を配送するサービスで、待ち時間なしにサービス
を受けるためには、高転送速度の蓄積媒体に情報を蓄積
しておく必要がある。また、このサービスは同時に複数
の端末装置に異なる情報を配送する必要があるので、ラ
ンダムアクセスが可能な蓄積媒体が必要となる。このよ
うな蓄積媒体には、半導体メモリー、光ディスク、磁気
ディスクなどが考えられるが、半導体メモリーはコス
ト、消費電力の点で問題があり、光ディスクはランダム
アクセスで力不足の点がある。したがって、こういった
蓄積媒体には磁気ディスクが適しており、この実施例で
は、上述のように磁気ディスク装置1としている。
【0023】また、複数の端末装置に複数の情報を提供
するためには、情報圧縮により情報量を小容量にして、
多重分割処理などによって各端末装置に配送する必要が
ある。例えば、6つの端末装置にデータを配送する場合
を考えると、単純に考えて、情報が1/6に圧縮されて
いれば6つの情報をリアルタイムで配送することができ
る。したがって、1/6に圧縮された情報を順次読み出
すことによって、端末装置では途切れることなく動画像
情報を再生することができる。
【0024】ここで、全ユーザのデータを所定の単位読
み出す動作を1サイクルとして、ある時刻にA,B,
C,D,E,Fの6つの端末装置から図3に示される
a,b,c,d,e,fの位置をそれぞれ読み出すよう
なリクエストがあったとする。また、情報読み出し単位
は磁気ディスク装置1の1トラック単位であると仮定
し、図2に示すように動画像情報は外周から内周に時系
列で並んでいるものとする。
【0025】ところで、磁気ディスク装置1における命
令を受けてから信号を転送するまでの時間(アクセスタ
イム)は次式で表される。
【0026】 アクセスタイム=シーク時間+回転待ち時間+読み出し時間 (1) ここで、回転待ち時間は回転数が一定ならば命令を発行
するタイミングで決まってしまうので、外部から短縮す
ることは困難である。また、読み出し時間はデータの読
み出し量できまるので、ここでは一定と考える。する
と、アクセスタイムを短縮するには、シーク時間を短く
する必要がある。
【0027】上述のA,B,C,D,E,Fの6つの端
末装置からのリクエストに対して、ユーザ順A→B→C
→D→E→Fに読み出した場合、すなわち、アクセスの
順序を、a→b→c→d→e→fとした場合には、磁気
ディスク装置1は図3の矢符で示されるような動きをす
ることになる。この図3では、シークする方向が、S1
〜S3で示されるように3回変わっており、無駄な動き
が多く、アクセス時間が長くなっている。
【0028】本発明は、かかるアクセス時間を短縮する
ものであり、命令順序制御手段としてのドライブシーケ
ンスコントローラ5では、上述のリクエストに対して、
図4に示すように、1サイクルの中で命令を発行する順
序をシーク時間が短くなるように並べ変えるようにして
いる。
【0029】図4(a)では、ユーザ順ではなく、a→
f→c→d→b→e→aという順序、すなわち、外周か
ら内周に向かって順次アクセスするように、また、図4
(b)は、a→c→b→e→d→f→aという順序、す
なわち、外周から内周に向かって1つおきにアクセス
し、内周から外周に向かって残りを順次アクセスするよ
うに命令の実行順序をならべ変えた例を示している。
【0030】この両者に共通している点は、シークする
方向がS1で示されるように1回しか変わっていない
(eにシークする前後で矢印の向きが変わっている)と
いう点である。仮にシーク時間が図3、4に示す矢印の
長さに比例するとすれば、図4に示す1サイクルのシー
ク時間は、図3に示すユーザ順のシーク時間の合計より
も40%程度短縮できることになる。
【0031】この実施例では、ドライブシーケンスコン
トローラ5は、複数の端末装置から動画像情報のリクエ
ストがあった場合には、例えば、図4(a)に示される
ように、磁気ディスク装置1の外周から内周に向かって
順次アクセスできるように命令の順序を制御し、これに
よって、アクセス時間を短縮し、リクエストのあった端
末装置に対する動画像情報の転送速度を高めている。
【0032】図4では、リクエストに変更のない定常状
態でのシーク動作について説明したけれども、端末装置
からのリクエストに変更が生じた場合の動作を図5に基
づいて説明する。
【0033】図5では、端末装置Fのリクエストがfか
らf’に変わったことを示している。このとき、それま
でのアクセス順序と同じ命令を出すと、リクエスト変更
前に比べ、図5(a)に示すようにシーク時間が長くな
ってしまう。そこで、ドライブシーケンスコントローラ
5において命令の出力順序を図5(b)に示すように、
a→c→d→f’→b→e→aと変更することによっ
て、常に1サイクルのシーク時間の合計が最短になるよ
うな動作をすることができる。
【0034】このように、リクエストの変更や新たなリ
クエストがあったときには、命令する順序を入れ替える
ことによって実際のデータ転送速度を向上させることが
できる。
【0035】実際にはシーク時間とシークする距離は比
例関係ではないが、距離が長いほうがシーク時間も長く
なる。また、隣接する次のトラックにある連続するセク
タへのアクセスは回転待ちがない、隣接するトラックで
も連続しないセクタへのアクセスには待ち時間が伴うと
いう特徴がある。したがって、ドライブシーケンスコン
トローラ5では、この点も考慮して最適なシーク順序を
割り出し磁気ディスク装置1に対して出力する。
【0036】上述の第1の実施例では、情報蓄積手段が
1台の磁気ディスク装置1である場合について説明した
が、本発明の第2の実施例では、情報蓄積手段を複数の
ディスク装置もしくは複数のディスク装置からなる複数
のディスクアレイで構成した例を示す。
【0037】複数の端末装置に同時にサービスを行なう
には、高転送速度が必要なことは既に述べたけれども、
高転送速度を実現するために複数のディスク装置を並列
に利用してディスクアレイを構成する方法がある。ディ
スクアレイにすると、一つのディスク装置に命令をして
データが戻ってくるまでの時間に、他のディスク装置に
命令を発行することが可能となり、待ち時間を削減する
ことができアクセスタイムの短縮が図れる。さらに、動
画像情報のような連続した大容量のデータの場合には、
データを複数のディスク装置に分散して記録しておくこ
とによって、特定のディスク装置への集中を避けること
ができる。
【0038】図6は本発明の第2の実施例の構成図であ
り、第1の実施例に対応する部分には、同一の参照符号
を付す。
【0039】同図において、1は情報蓄積手段であり、
この情報蓄積手段1は、並列に設置されている複数台、
この実施例では4台のディスク装置もしくはディスクア
レイ101〜104と、ディスクコントローラ9とを備え
ている。33はディスクコントローラ9と各ディスク装
置もしくはディスクアレイ101〜104を結ぶインター
フェースであるローカルI/Fである。
【0040】次に、この第2の実施例における動作を説
明する。
【0041】まず、情報蓄積手段1が、4台のディスク
装置101〜104である場合について説明する。
【0042】図7は4台のディスク装置101、102
103、104に1、2、3、・・・mー2、mー1、m
の順で連続する動画像情報が格納されている状態を示し
ている。また、各ユーザからはa、b、c、d、e、f
の位置を読み出すリクエストが発生しており、第1実施
例と同様に、1サイクルのアクセス時間を短縮するため
に、ドライブシーケンスコントローラ5は、命令の実行
順序をならべ変えてa→c→b→e→d→f→aの順で
アクセスするものとする。
【0043】また、図8は各ディスク装置101〜104
の動作及びローカルI/F33の状態を示す。図8にお
いて、21は各ディスク装置101〜104の命令受信状
態、22は各ディスク装置101〜104のデータ読み出
し状態、23は各ディスク装置101〜104のウエイト
状態、24は各ディスク装置101〜104のシーク及び
回転待ち状態、25はローカルI/F33のリードコマ
ンド送信状態、26は同バスのデータ転送状態であり、
各ディスク装置101〜104の命令受信状態21および
ローカルi/F33のリードコマンド送信状態25に
は、a〜fのいずれの位置への読み出し命令であるかを
括弧書で併せて示している。
【0044】図8に示されるように、データを読み出し
たディスク装置101〜104に対しては、データ受信後
すぐに次の読み出し命令を送っている。
【0045】図8では、データ受信時間が大きく示され
ているが、実際のディスク装置の場合データの転送量を
調整することによって読み出し時間の長さが変わるの
で、命令順序は次に送る命令のシーク時間と受信するデ
ータの量で決まる。
【0046】次に、情報蓄積手段1が4台のディスクア
レイ101〜104の場合について説明する。4台のディ
スクアレイ101〜104の場合には、上述の4台のディ
スク装置101〜104の場合とほぼ同じであるが、図8
における各ディスク装置のシーク及び回転待ち状態24
が各ディスクアレイの転送時間に変わる。また、各ディ
スクアレイ101〜104の下に位置するディスク装置に
ついては、図9に示すような分散処理が行われる。これ
は、ブロック単位のデータをm台(例えば、A,B,
C,Dの4台)のディスク装置に分散するように記録さ
れているために、各ディスク装置から読み出すデータ量
は1/mブロックとなる。したがって、(1)式におい
て読み出し時間が単体の情報蓄積手段に比べ1/mに短
縮できるので、第1の実施例と組み合わせてより一層の
データ転送速度の向上が可能になる。
【0047】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図10は本発明の第3の実施例の構成図であり、上
述の実施例に対応する部分には、同一の参照符号を付
す。
【0048】同図において、7は情報蓄積手段1から得
られた動画像情報を一時蓄積するバッファ、11は遅延
手段であり、この実施例では、遅延バッファである。ま
た、12は複数の端末装置、13は伝送されたデーター
を各端末装置12に分配する分配手段、3はバッファに
蓄積されたデータを時分割多重処理で所定の伝送単位ず
つ端末側に転送するサーバーI/Oである。
【0049】情報蓄積手段1から得られた動画像情報
は、バッファ7に一時的に蓄積される。このとき、ユー
ザ毎あるいは、情報単位毎に指定の領域に蓄積される。
遅延制御手段としての機能を有するサーバーI/O3で
は、バッファ7に置かれている圧縮された動画像情報を
端末装置12で伸長したときに途切れることのないよう
に、各端末装置12での平均転送レートを調整しながら
転送する。
【0050】ここで、ある端末装置12からのリクエス
トが他の端末装置12からのリクエストで直前にアクセ
スした領域のデータである場合、先に読み取ったデータ
を遅延バッファ11にバッファリングしておくことによ
って、情報蓄積手段1にアクセスする必要がなくなる。
端末数が非常に大きくなった場合や、特定の情報へのア
クセスが集中することが考えられる場合など、情報蓄積
手段1への負荷が軽減できる。また、ディスクアレイな
どで高速転送を実現している場合など、情報蓄積手段1
へ要求されるスペックが軽減されれば、ディスクアレイ
装置の数も少なくでき、コストダウンにつながる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果が奏される。
【0052】すなわち、請求項1記載の本発明によれ
ば、アクセス時間を抑えるように命令の順序を制御する
ので、複数の端末装置に対して、同時に複数の動画像情
報を提供するような場合に、情報提供装置の転送速度の
高速化を図ることができる。
【0053】請求項2記載の本発明によれば、情報蓄積
手段を、複数のディスク装置もしくは複数のディスク装
置からなる複数のディスクアレイで構成し、蓄積される
情報を所定のブロック単位で分散的に配置するので、並
列処理が可能になり、より高速のデータ転送が可能にな
り、しかも、従来に比べて並列化するディスク装置ある
いはディスクアレイの台数を削減することができ、装置
全体のコストダウンを図ることができる。
【0054】請求項3記載の本発明によれば、同一の情
報について時間的に近接した要求があった場合には、情
報蓄積手段にアクセスするのではなく、遅延手段で遅延
させた情報を転送するので、特定の情報へのアクセスが
集中するような場合に、動画像情報提供装置の負荷が軽
減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】情報蓄積手段の情報の記録状態の一例を示す図
である。
【図3】従来の情報蓄積手段への命令順序を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例の命令順序制御手段の動
作を示す図である。
【図5】従来の情報蓄積手段への命令順序および本発明
の命令順序制御の動作を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図7】本発明の第2の実施例による情報蓄積手段の記
録状態の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例による情報蓄積手段の状
態遷移図である。
【図9】本発明の第2の実施例による情報蓄積手段の記
録状態の一例を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 情報蓄積手段 3 サーバI/O(要求入出力手段) 4 リクエストコントローラ(要求制御手段) 5 ドライブシーケンスコントローラ(命令順序制御手
段) 7 バッフア(一次蓄積手段) 10 ディスク装置もしくはディスクアレイ 11 遅延バッフア(遅延手段) 12 端末装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/173

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の端末装置に、前記端末装置からの
    要求に応じた動画像情報を提供する動画像情報提供装置
    において、 動画像情報が格納されたランダムアクセスが可能な情報
    蓄積手段と、 前記情報蓄積手段に蓄積されている動画情報の格納位置
    を管理するとともに、前記端末装置からの要求に対応す
    る動画像情報の格納位置を出力する情報管理手段と、 前記複数の端末装置からの要求に対応する動画像情報
    を、前記情報管理手段の出力に基づいて、各要求に対し
    て所定の単位ずつ前記情報蓄積手段からそれぞれ読み出
    すための読み出し命令を順次出力する要求制御手段と、 前記要求制御手段から出力される読み出し命令の順序を
    制御する命令順序制御手段とを備え、 前記命令順序制御手段は、要求のあったすべての端末装
    置に前記所定の単位ずつ動画像情報を提供するのに要す
    る時間が短くなるように、命令の順序を制御することを
    特徴とする動画像情報提供装置。
  2. 【請求項2】前記情報蓄積手段は、複数のディスク装置
    もしくは複数のディスク装置からなる複数のディスクア
    レイ装置で構成されるとともに、蓄積される情報が所定
    のブロック単位で分散的に配置されるものである請求項
    1記載の動画像情報提供装置。
  3. 【請求項3】前記情報蓄積手段から読み出された動画像
    情報を、対応する端末装置に相当する領域に一時蓄積す
    る一時蓄積手段と、 前記一時蓄積手段に蓄積された動画像情報を所定の伝送
    単位に分割して端末装置側に転送する時分割多重処理手
    段と、 前記一時蓄積手段に蓄積された動画像情報を遅延させる
    遅延手段と、 任意の端末装置から要求される動画像情報が他の端末装
    置から要求された動画像情報と同一内容の情報であっ
    て、時間的に近接しているときに、前記遅延手段で遅延
    された前記同一内容の動画像情報を、前記一時蓄積手段
    の前記任意の端末装置に相当する領域に出力する遅延制
    御手段とを備えた請求項1または請求項2記載の動画像
    情報提供装置。
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