JP3141266B2 - 情報信号送出装置及び情報信号送受装置 - Google Patents

情報信号送出装置及び情報信号送受装置

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JP3141266B2
JP3141266B2 JP05351424A JP35142493A JP3141266B2 JP 3141266 B2 JP3141266 B2 JP 3141266B2 JP 05351424 A JP05351424 A JP 05351424A JP 35142493 A JP35142493 A JP 35142493A JP 3141266 B2 JP3141266 B2 JP 3141266B2
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淳 長谷部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の要求者からの複
数の情報信号送出要求に対して、随時情報信号を送出す
ることができる情報信号送出装置及び複数の要求者から
の複数の情報信号送受信要求に対して、随時情報信号を
送受信することができる情報信号送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の要求者からの複数の随時映像信号
送出要求に応じて、映像信号を送出するには、図16に
示すように個々の要求者H1、H2・・・Hnに対して専
用の再生装置、例えばビデオテープレコーダR1、R2
・・Rnを用意し、個々の要求者H1、H2・・・Hnのモ
ニタ装置M1、M2・・Mnに映像信号を供給する方法が
ある。
【0003】この方法においては、例えば要求者H1
現在視聴しているファイルあるいはタイトルと呼ばれる
まとまった映像信号(以下、ファイルという)T1から
他のファイルTnの視聴を要求したときには、送出側で
ある供給者側ではビデオテープレコーダR1において、
ファイルT1の記録されたビデオテープV1をファイルT
nの記録されたビデオテープVnに入れ替えする必要があ
る。このため、要求者H1側からみれば、要求を出して
から映像が届くまでにある程度の待ち時間が生じてしま
うことになる。
【0004】また、例えば要求者H2と要求者Hnの要求
が同一ファイル例えばファイルT2に集中した場合に
は、このファイルT2を複写記録したビデオテープV2
を供給者側で複数本用意する必要がある。
【0005】そのため、映像供給者側にて、要求者個々
に対応させてビデオテープレコーダを用意する代わりに
図17に示すような圧縮映像を蓄えたディスク状記録媒
体100を用意し、要求者の映像信号送出要求に応じる
システムが考えられてきた。ディスク状記録媒体100
には圧縮映像データが蓄えられている。このディスク状
記録媒体100からの圧縮映像データの読み出しは、時
分割多重で行われる。時分割多重で読み出された圧縮映
像データは、時間軸伸張部101で伸張処理され、各要
求者H1,H2・・・Hn側に設けられた伸張部1021
1022・・・102nに供給される。この伸張部102
1、1022・・・102nで伸張処理された映像情報
は、各モニタ装置M1,M2・・・Mnに送出される。
【0006】ディスク状記録媒体100からの圧縮映像
データの読み出しは、時分割多重で行われているので、
単位時間当り時間軸圧縮した映像データが複数の要求者
に送出されることになる。また、ディスク状記録媒体1
00は、単位時間に複数ファイルの映像情報をランダム
アクセスしながら読み出すことができる。
【0007】例えば、このディスク状記録媒体100
は、t秒毎に映像を送出すべき要求者数をnとすると、
ntに相当する時間分の映像データをランダムアクセス
しながら読み出すことができる。
【0008】このため、このディスク状記録媒体を用い
たシステムでは、上述したビデオテープレコーダを用い
たシステムの持つ問題点をある程度まで解決できる。
【0009】例えば、ファイル変更要求時のビデオテー
プの入れ替え作業の手間を無くすことができる。また、
同一ファイルに要求が集中した場合に備えた同一ファイ
ルのビデオテープの複製作業を不要とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したデ
ィスク状記録媒体を用いたシステムでは、各要求者の要
求が同一ファイルに集中した場合にビデオテープレコー
ダを用いたシステムにて必要とした複製を不要とする
が、瞬時に要求者に映像情報を提供することができな
い。
【0011】これは、ディスク状記録媒体のアクセス・
タイム・ロスの影響を少なくすることを目的として各要
求映像ファイルの映像を大きなブロックで読み出すこと
により、要求者の順番待ち時間が大きくなるためであ
る。
【0012】通常、ディスク状記録媒体から情報データ
を読み出すには、読み出しヘッドが情報データ格納位置
まで移動する時間であるシークタイムと、ディスク状記
録媒体が回転するまでの待ち時間との和であるアクセス
・タイムが必要とされる。
【0013】このアクセスタイムを一定にし、データの
読み出しブロックの大きさを変化させると、データの読
み出し効率が図18に示すように変化する。このデータ
の読み出し効率とは、元々1秒間に転送できる能力に対
しての効率である。この図18においては、アクセスタ
イムを0.045秒、最大読み出し速度を30Mbps
としている。図18の横軸には、読み出しブロックの大
きさを時間を単位として示している。例えば、読み出し
ブロックの大きさが0.5秒であるとは、0.5秒間デ
ータを連続に読みだした場合をいう。
【0014】この図18において、例えば、読み出しブ
ロックの大きさが0.5秒であるときには、縦軸の転送
効率は、0.917(91.7%)である。本来、30
Mbpsの転送能力がありながら、読み出しブロックの
大きさが0.5秒しかないためにアクセスの回数を増や
さなければならないためである。さらに、読み出しブロ
ックを0.1秒とすると、転送効率は、0.690(6
9%)と下がってしまう。
【0015】この図18に示した最大読み出し速度を
R、読み出しブロックの大きさをB、アクセスタイムを
Taとすると、読み出し転送効率RAは、 RA=R×(B/(B+Ta)) と表せる。したがって、転送効率を上げるためには、読
み出しブロックの大きさを大きくしなければならない。
【0016】しかし、このように転送効率を上げるため
に、読み出しブロックを大きくすると、要求者が新たに
ファイルを要求したときには、順番待ち時間が長くなる
ので、ファイルの映像が所定の要求者に届くまでに待ち
時間がかかってしまうことになる。したがって、瞬時に
要求者が映像を視聴することができなくなる。
【0017】本発明は、上述したような実情に鑑みてな
されたものであり、要求者の新たな映像要求に対し、ア
クセス・タイム・ロスの影響なく、他の複数要求者への
映像送出を妨げることなく、瞬時に映像を送出できる情
報信号送出装置及び情報信号送受装置の提供を目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報信号送
出装置は、複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶
装置と、上記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力
する入出力バッファメモリを有する入出力手段と、上記
大容量記録装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先頭部
分を蓄える頭出しメモリ手段と、上記頭出しメモリ手段
からの各ファイルの全ての先頭部分情報信号と上記入出
力手段からの各ファイルの情報信号との送出を制御する
制御手段とを有し、上記制御手段は、上記頭出しメモリ
手段からの各ファイルの先頭部分情報信号と、上記入出
力手段からの各ファイルの情報信号とを切り換えて送出
することにより上記課題を解決する。
【0019】この場合、上記制御手段は、要求されたフ
ァイルの先頭部分情報信号を先に上記頭出しメモリ手段
から読み出し、その後に予め設定された複数のユーザに
対応する複数のユーザメモリを備えてなる上記入出力手
段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
を読み出すことが好ましい。
【0020】また、上記大容量記憶装置は、ランダムア
クセス機能を有することが好ましい。
【0021】また、上記大容量記憶装置は、複数のディ
スク装置に対して並列的に記録再生を行うディスクアレ
イ部よりなることが好ましい。
【0022】また、上記頭出しメモリ手段は、ユーザ毎
の要求開始からスタートする読み出しアドレスに、ユー
ザ毎の要求タイトルに応じた頭出し用のアドレスオフセ
ットをそれぞれ付加し時分割多重化して頭出しメモリ読
み出しアドレスを生成する頭出しメモリアドレス制御部
を有することが好ましい。
【0023】また、上記情報信号は、映像信号であって
もよいし、オーディオ信号であってもよいし、文字情報
信号であってもよい。
【0024】また、本発明に係る情報信号送出装置は、
複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置と、上
記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力する入出力
バッファメモリを有する複数の入出力手段と、上記大容
量記録装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先頭部分を
蓄える複数の頭出しメモリ手段と、上記大容量記憶装置
からの各ファイルの情報信号を上記複数の入出力手段と
上記複数の頭出しメモリ手段よりなる複数のバッファメ
モリ手段に分配するスイッチャ手段と、上記頭出しメモ
リ手段からの各ファイルの先頭部分情報信号と上記入出
力手段からの各ファイルの情報信号との送出を制御する
制御手段とを有し、上記スイッチャ手段は、上記制御手
段が先に上記頭出しメモリ手段から読み出したファイル
の先頭部分情報信号の後に、複数のユーザメモリを備え
てなる上記入出力手段から該ファイルの該先頭部分情報
信号に続く映像信号を読み出すように、上記バッファメ
モリ手段に対して映像信号を分配することによって上記
課題を解決する。
【0025】さらに、本発明に係る情報信号送受装置
は、複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置
と、上記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力する
入出力バッファメモリを有する複数の入出力手段と、上
記大容量記録装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先頭
部分を蓄える複数の頭出しメモリ手段と、上記大容量記
憶装置からの各ファイルの情報信号を上記複数の入出力
手段と上記複数の頭出しメモリ手段よりなる複数のバッ
ファメモリ手段に分配するスイッチャ手段と、上記頭出
しメモリ手段からの各ファイルの先頭部分情報信号と上
記入出力手段からの各ファイルの情報信号との送出を制
御する制御手段とを有し、上記スイッチャ手段は、上記
制御手段が先に上記頭出しメモリ手段から読み出したフ
ァイルの先頭部分情報信号の後に、複数のユーザメモリ
を備えてなる上記入出力手段から該ファイルの該先頭部
分情報信号に続く映像信号を読み出すように、上記バッ
ファメモリ手段に対して映像信号を分配すると共に、上
記大容量記憶装置に上記バッファメモリ手段からの映像
信号を分配することによって上記課題を解決する。
【0026】
【作用】新規の情報信号送出要求があると制御手段は、
頭出しメモリ手段から各ファイルの先頭部分情報信号を
先に読み出し、その後に複数のユーザメモリを備えてな
る上記入出力手段から該ファイルの該先頭部分情報信号
に続く映像信号を読み出すので、要求者の新たな映像要
求に対し、アクセス・タイム・ロスの影響なく、他の複
数要求者への映像送出を妨げずに、瞬時に映像を送出で
きる。
【0027】
【実施例】以下、本発明に係る情報信号送出装置及び情
報信号送受装置の好ましい実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0028】この実施例は、独立した個々の映像情報提
供要求に応え、映像データを送出する映像信号送出装置
である。この実施例のビデオ信号送出装置は、図1に示
すように、複数ファイルの映像信号を蓄える大容量記憶
装置部1と、この大容量記憶装置部1から読み出され各
ファイルの映像信号にフォーマット変換やタイミング調
整を施すデバイスインターフェース2と、このデバイス
インターフェース2を介して大容量記憶装置部1から供
給された各ファイルの映像信号を要求者に供給するため
に入出力の転送速度を調整するデータレート変換用の入
出力バッファメモリを有する入出力手段であるユーザメ
モリ部3と、デバイスインターフェース2を介したファ
イルの先頭部分の情報であるファイル先頭部分情報信号
を記憶する頭出しメモリ部4と、ユーザメモリ部3から
出力される各ファイルの映像信号と頭出しメモリ部4か
ら出力されるファイル先頭部分情報信号とを選択的に切
り換えて要求者に供給する選択部7と、大容量記憶装置
部1,デバイスインターフェース2,入出力手段である
ユーザメモリ部3,頭出しメモリ部4のデータ入出力の
制御及び選択部7のデータ選択を行うメモリ制御部5
と、各要求者からの要求情報を受け付け、メモリ制御部
5に後述する入出力スケジュールテーブルの作成・更新
を指示する装置制御部6とを備えてなる。
【0029】大容量記憶装置部1は、図2に示すよう
に、8台のディスク装置D1〜D8と、8台のディスク装
置D11〜D18とを2段に並列配列して構成したディスク
アレイ部8と、このディスクアレイ部8を制御するディ
スクアレイ制御部9とから構成される。ディスクアレイ
部8はディスクアレイ制御部9の制御により、分配され
インターリーブをかけられて入力された映像データを記
憶する。このため、このディスクアレイ部8は、記憶容
量と転送速度を向上することができ、単独のディスク装
置よりも高い信頼性を得ることが出来る。
【0030】入力されるファイルあるいはタイトルと呼
ばれるまとまった映像信号(以下、ファイルという)が
複数あるとき、ディスクアレイ部8は、このファイル映
像を2段に並列接続された8台のディスクドライブに分
配して格納する。そして、ディスクアレイ制御部9がメ
モリ制御部5からのコマンドに応じてディスクアレイ部
8から単位時間毎にファイル映像の一部ずつを読み出す
ことによって、各ファイル映像が要求者に送出される。
【0031】ディスクアレイ部8に記憶される各ファイ
ル映像の分配された映像信号は、一般に情報量が圧縮さ
れた圧縮映像データである。圧縮方法には、フレーム単
位で行う方法と、複数フレーム単位で行う方法とがあ
る。フレーム単位で行う方法において、圧縮の単位とな
る論理ブロックは、フレームの整数倍となる。複数フレ
ーム単位で行う方法において、論理ブロックは、圧縮処
理を行う基本単位(例えばGOP:Group of PICTURE
S)の整数倍になる。
【0032】ユーザメモリ部3は、上述したようにデバ
イスインターフェース2を介して大容量記録装置1から
供給されたファイル映像を要求者に供給するために入出
力の転送速度を調整するデータレート変換用の入出力手
段である。ディスクアレイ部8からデバイスインターフ
ェース2を介して供給される映像データは、単位時間に
複数ファイルをアクセスしているために高い転送速度を
持つ。これに対して要求者に出力される映像データの転
送速度は遅いので、この転送速度を調整するために入出
力手段としてこのユーザメモリ部3が必要とされるので
ある。
【0033】このユーザメモリ部3は、要求者の数に相
当する複数のユーザメモリ31、32・・・・3nを有し
ている。例えば、一つのユーザメモリ31は図3に示す
ような構成とされている。すなわち、ユーザメモリ31
は、一方にデータが書き込まれている間に他方がデータ
を出力できるようなダブルバッファ構成とされたメモリ
10とメモリ11と、これらメモリ10とメモリ11の
入出力をメモリ制御部5の指示で制御すると共に、書き
込みと読み出しのアドレスを生成するユーザメモリアド
レス制御部12とから構成されている。そして、デバイ
スインターフェース2を介して大容量記憶装置部1から
供給されてくるファイル映像の映像信号を、メモリ制御
部5の指示に応じたユーザメモリアドレス制御部12
が、転送速度を調整するようにメモリ10またはメモリ
11に入出力させている。メモリ10またはメモリ11
から出力された映像信号は、選択部7に供給される。
【0034】この選択部7は、要求者H1,H2・・・H
nの数に応じた選択器71,72・・・7nを有しており、
メモリ制御部5の制御に応じて要求者H1,H2・・Hn
にユーザメモリ部3からの各ファイルの映像信号又は頭
出しメモリ部4からの各ファイルのファイル先頭部分情
報信号を出力する。もちろん、ファイル先頭部分情報信
号は、所定の時間、例えば数十秒間だけ、出力され、そ
の後、該ファイル先頭部分情報信号に続く映像信号がユ
ーザメモリ部3から出力されるのである。
【0035】頭出しメモリ部4は、上述したようにデバ
イスインターフェース2を介したファイル映像の先頭部
分であるファイル先頭部分情報信号を記憶している。こ
の頭出しメモリ部4は図4に示すような構成とされてい
る。すなわち、頭出しメモリ部4は、デバイスインター
フェース2を介したファイル先頭部分情報信号が書き込
まれると共に読み出される頭出しメモリ14と、この頭
出しメモリ14へのファイル先頭部分情報信号の書き込
み/読み出しを制御すると共にアドレスを生成する頭出
しメモリアドレス制御部13から構成されている。
【0036】頭出しメモリアドレス制御部13は、ユー
ザメモリ部3から供給される映像データ読み出しアドレ
スをタイミング信号のn倍のクロックを用いてサンプリ
ングするn倍サンプリング部15と、メモリ制御部5か
らの指示タイミングでファイル先頭部分情報信号の書き
込みアドレスADWを生成する書き込みアドレス生成部
16と、n倍サンプリング部15から供給されるファイ
ル先頭部分情報信号の読み出しアドレスADRと書き込
みアドレス生成部16から供給される書き込みアドレス
ADWの内のどちらかをメモリ制御部5からの指示に基
づいて選択し、頭出しメモリ14に供給するアドレス選
択器17とから成る。
【0037】n倍サンプリング部15で行われるn倍サ
ンプリング処理について、図5及び図6を参照しながら
説明する。
【0038】ユーザメモリ31から供給された映像デー
タの読み出しアドレスは、アドレス演算部211がメモ
リ制御部5から供給されたファイル頭出しアドレスAD
Hから1を引いた値と、加算器221で加算される。この
加算器221の出力信号は、アドレスデータ順次読み込
み部23に供給され、メモリ制御部5から供給されるタ
イミング信号TMのn倍のクロックでサンプリングされ
るように順次読み込まれ、アドレス選択器17にファイ
ル先頭部分情報信号の読み出しアドレスADRとして供
給される。ユーザメモリ32から供給される映像データ
の読み出しアドレスもアドレス演算部212から供給さ
れる信号(ADH−1)と加算器222で加算され、アド
レスデータ順次読み込み部23に供給され、メモリ制御
部5から供給されるタイミング信号TMのn倍のクロッ
クでサンプリングされるように順次読み込まれ、アドレ
ス選択器17にファイル先頭部分情報信号の読み出しア
ドレスADRとして供給される。ユーザメモリ3nから供
給される映像データの読み出しアドレスも、同様に処理
される。
【0039】このように、図6の(A)に示すようなユ
ーザメモリ31からの読み出しアドレスと、図6の
(B)に示すようなユーザメモリ32からの読み出しア
ドレスと、図6の(C)に示すようなユーザメモリ3n
からの読み出しアドレスは、頭出しメモリアドレス制御
部13に供給される。そして、頭出しメモリ14からの
ファイル先頭部分情報信号の送出が必要な要求者がいる
場合、対応する読み出しアドレスは、ファイルのあるメ
モリのアドレスから1を引いた値と加算され、さらにn
倍のクロックでn倍サンプリングされ、図6の(D)に
示すようなファイル先頭部分情報信号の読み出しアドレ
スADRとされて、アドレス選択器17を経て頭出しメ
モリ14に供給される。
【0040】この頭出しメモリアドレス制御部13は、
各ユーザメモリ31、32・・・・3nからの読み出しア
ドレスをn倍サンプリング部15でn倍サンプリングす
るが、メモリ制御部5からの指示で要求がないユーザメ
モリからのアドレスについては無効アドレスとする。
【0041】また、この頭出しメモリアドレス制御部1
3のアドレス選択器7は、メモリ制御部5からの制御に
よって、書き込みアドレス生成部16からの書き込みア
ドレスADWを選択して頭出しメモリ14に供給し、デ
バイスインターフェース2からのファイル先頭部分情報
信号、すなわち、映像信号の先頭部分を書き込む。
【0042】装置制御部6は、上述したように各要求者
からの要求を受け付け、メモリ制御部5に、表1に示す
ような入出力スケジュールテーブルの作成・更新を指示
し、メモリ制御部5は自らが作成・更新したこの入出力
スケジュールテーブルに基づき、大容量記憶装置部1、
デバイスインターフェース2、ユーザメモリ部3、頭出
しメモリ部4のデータ入出力の制御、及び、選択器7の
データ選択を行う。
【0043】
【表1】
【0044】次に、本実施例の映像信号送出装置の一連
の動作、すなわち要求者のファイル要求から映像送出ま
での制御と、映像データの流れを図7〜図10を参照し
ながら説明する。図7は本実施例の映像信号送出装置が
要求者H8からの新規映像送出要求に応えた場合の動作
を説明するための図である。また、図8は装置制御部6
の制御動作を示すフローチャートであり、図9及び図1
0はメモリ制御部5の動作を示すフローチャートであ
る。
【0045】例えば、要求者H8が図7のt1のタイミン
グで新規にファイルTAを要求すると、従来であれば要
求者H8の要求したファイルTAは、1サイクル内の要求
者H7の書き込みブロック“7”の後に位置される書き
込みブロック“8”が終了したt3のタイミングで送出
される。
【0046】しかし、本実施例は、頭出しメモリ部4が
予めファイルTAのファイル先頭部分情報信号を記憶し
ておき、t1のタイミングで新規にファイルTAが要求さ
れても、要求者H1の書き込みブロック“1”が終了し
たt2のタイミングで、該ファイル先頭部分情報信号の
送出を開始するので、要求者H8にはすぐに要求映像を
提供することができる。
【0047】先ず、装置制御部6は、要求者とそのファ
イル等が記されている要求リストを図8のステップS1
で読み出す。そして、この装置制御部6はステップS2
にてステップS1にて読み込んだ新要求の通信を開始す
る。
【0048】次に、装置制御部6はステップS3にてメ
モリ制御部5の受付準備が完了しているか否かを判断す
る。ここでメモリ制御部5の受付準備が完了していると
判断すると、この装置制御部6はステップS4に進み、
受付準備が完了していないと判断すると受付準備の完了
を判断するまでこのステップS3の判断を繰り返す。
【0049】次に、ステップS4に進んだ装置制御部6
は、ステップS1にて読み込んだ要求リストに新たな要
求、すなわち変更要求が有る無いかを判断する。ここで
新たな要求があると判断するとこの装置制御部6はステ
ップS5に進み、新たな要求がないと判断するとステッ
プS10に進む。
【0050】次に、ステップS5に進んだ装置制御部6
は、ステップS4で新たな要求と判断した要求が新規要
求であるか中止要求であるかを判断する。ここで、新規
要求であると判断すると、装置制御部6はステップS6
に進み、中止要求であると判断するとステップS7に進
む。
【0051】次に、ステップS6に進んだ装置制御部6
は、メモリ制御部5に新規要求の内容、すなわち要求者
とファイルを知らせる。一方、ステップS7に進んだ装
置制御部6は、メモリ制御部5に中止要求の内容、すな
わち要求者の削除を知らせる。
【0052】次に、装置制御部6は、ステップS8とス
テップS9にて、要求が他に有るか無いかを判断する。
すなわち、この装置制御部6は、ステップS1にて読み
込んだ要求リストの数Nから1を引いた数nが0より大
であるか否かを判断し、他の要求があるか否かを判断し
ている。ここで、nが0より大であると判断すると、他
にも要求があるということになり、ステップS5からの
処理を繰り返す。一方、nが0より大でないと判断する
と、他に要求はないということになり、ステップS10
に進む。
【0053】次に、ステップS10にて、装置制御部6
は、上記ステップS4又は上記S9の判断結果を受け
て、メモリ制御部5に変更処理の終了を知らせ、ステッ
プS11にて、メモリ制御部5で完了確認が行われたか
否かを判断する。ここで、メモリ制御部5から完了確認
があれば、新たにステップS1からの処理を繰り返す。
このステップS11での完了の確認判断は、完了確認が
得られるまで繰り返され、新たなステップS1からの処
理はこの間停止される。
【0054】例えば、この装置制御部6から上述した処
理により、メモリ制御部5に知らせられた新たな要求
が、要求者H8からのファイルTAに関する新規要求情報
で有る場合、メモリ制御部5はこの新規要求情報を次の
図9及び図10に示す処理にて上記表1に示すように入
出力スケジュールテーブルに追加し、例えば、要求者H
8からのファイルTAに関する映像視聴要求に対し該ファ
イルTAの送出を上記図7に示すタイミングで行う。
【0055】先ず、メモリ制御部5は、図9のステップ
S21にて装置制御部6からの通信を待つ。これは図8
のステップS2に対応する処理である。次に、メモリ制
御部5はステップS22にて変更受付準備完了を装置制
御部6に伝える。これは図8のステップS3に対応す
る。そして、メモリ制御部6は、ステップS23にて表
1に示した入出力スケジュールテーブルのユーザポイン
タを頭に戻しておく。
【0056】次に、メモリ制御部5は、装置制御部6か
らの変更要求が有るか否かをステッップS24にて判断
する。ここで、変更要求が有ると判断すると、メモリ制
御部5はステップS25に進み、変更要求が無いと判断
するとステップS28に進む。
【0057】次に、ステップS25に進んだメモリ制御
部5は、変更要求が新規要求であるか削除要求であるか
を判断する。ここで、新規要求であると判断すると、こ
のメモリ制御部5は、該新規要求、例えば要求者H8
ファイルTAに関する新規要求を表1に示すように入出
力スケジュールテーブルの最後の部分に追加する。一
方、ここで、中止要求すなわち削除要求であると判断す
ると、このメモリ制御部5は、該削除要求に対応する要
求を表1の入出力スケジュールテーブルから削除する。
【0058】上記ステップS26又は上記ステップS2
7の処理が終了すると、このメモリ制御部5は、装置制
御部6にテーブル作成完了を知らせる。ここで作成した
テーブルに要求者が全くないとメモリ制御部5はステッ
プS21からの処理を繰り返す。
【0059】次に、メモリ制御部5は、ステップS30
にて上記ステップS29までの処理にて作成した表1に
示す入出力スケジュールテーブルに基づいて、大容量記
録装置部1に要求ファイルのブロックの出力を指示し、
ユーザメモリ部3に、大容量記憶装置部1からデバイス
インターフェース2を介して出力されたブロックを取り
込むのを指示する。
【0060】すると、図3に示したユーザメモリアドレ
ス制御部12は、メモリ10にファイル先頭部分情報信
号に続くブロックを書き込む。メモリ10が一杯になる
と、メモリ11に書き込みを切り替える。このように、
ユーザメモリアドレス制御部12は、メモリ制御部5の
指示でこのメモリ10とメモリ11との書き込みの切り
替えを行う。そして、ファイル映像の残りのすべてのブ
ロックがなくなるまで交互にこの書き込みの切り替えが
行われる。
【0061】ここで、メモリ10への書き込みが終了
し、メモリ11に書き込みが切り替わると、メモリ10
からは読み出しが始まる。ユーザメモリアドレス制御部
12による、ファイル先頭部分情報信号に続くブロック
の書き込みと読み出しの動作を図12を用いて説明す
る。ユーザメモリアドレス制御部12により、ブロック
iをメモリ10の書き込みアドレス1〜mに書き込んで
いるとき、メモリ11の読み出しアドレス1〜mからは
ブロックi−1が読み出されている(図12の
(A))。メモリ10への書き込みが終了すると、図1
2の(B)に示すように、メモリ10の読み出しアドレ
ス1〜mからブロックiが読み出されるとともに、メモ
リ11の書き込みアドレス1〜mにはブロックi+1が
書き込まれる。メモリ11への書き込みが終了すると、
図12の(C)に示すように、メモリ11の読み出しア
ドレス1〜mからブロックi+1が読み出されるととも
に、メモリ10の書き込みアドレス1〜mにはブロック
i+2が書き込まれる。書き込みは、図7に示したサイ
クル時間で、すべての要求者分が終了する。図7に示し
た書き込みブロックで、1要求者のサイクル時間部分の
ファイルデータが書き込まれる。一方、読み出しは、要
求者の1ブロックを1サイクル時間かかって行う。
【0062】ここで、従来であれば、ブロックの書き込
みは、要求者毎に行われる。しかも、要求順に行われ
る。図7では、要求者H1,H2,H5,H4,H3,H9
7,H8の順序になる。s1,s2及びs3は空きブロ
ックである。新要求者H8の要求したファイルTAに関す
るブロックの書き込みは、最後に行われるので、従来は
上述したように待ち時間がt1からt3までのWTで示す
期間だけ掛かってしまう。
【0063】そこで、本実施例では、この待ち時間WT
を短くするため、大容量記憶装置部1から映像が送出さ
れるまで、頭出しメモリ部4からファイル先頭部分情報
信号を送出する。図7では、頭出しメモリ部4からのフ
ァイル先頭部分情報信号の送出は、t1でされた要求後
の最初の書き込みブロック“2”の位置から始まり、7
ブロック間行われる。ハッチングした“8”ブロック
で、メモリ10に書き込まれた映像データに切り替わ
る。したがって、大容量装置部1からの初めのブロック
は、正確には待ち時間WTを考慮した次のブロックにな
り、ファイル映像の頭ではない。なお、各要求者の読み
出しブロックを許容最大要求者数(図7に示す例では1
0人分)で割ったサブブロックをフレームの整数倍ある
いはGOPの整数倍にする必要がある。
【0064】このように、メモリ制御部5は、新規要求
があった場合、頭出しメモリ部4に対して、要求ファイ
ルの頭出しを指示し、さらに、同時に、選択部7に頭出
しメモリ部4側の先頭部分情報信号を選択するように指
示する。なお、頭出しメモリ部4への各ファイルの全て
のファイル先頭部分情報信号ブロックの書き込みは、予
め、行われている。メモリ10に大容量記憶装置部1か
らの最初の書き込みが終了し、読み出しが始まるとメモ
リ制御部は、選択部7の選択をユーザメモリ制御部3側
にする。
【0065】この動作は、図9のステップS30に示し
たメモリ制御部5の処理の後に図10に示した処理を加
えることにより可能となる。
【0066】すなわち、メモリ制御部5は、ステップS
30にて出した指示が例えば要求者H8のファイルTA
関する新規要求であったか否かをステップS31で判断
し、新規要求であった場合には、ステップS32に進ん
で頭出しメモリ部4に新ファイル例えば要求者H8のフ
ァイルTAを知らせる。すると、メモリ制御部5は、要
求者H8分の選択部7内の選択器78を頭出しメモリ部4
側に切り換える。
【0067】次に、メモリ制御部5はステップS33に
て、大容量記憶装置部1のブロックの読み出しアドレス
をブロック分増やす。そして、要求者H8分の処理の
後、ステップS34にて、ブロック残の有無の確認を行
い、ブロック残が有るときにはステップS35に進んで
ユーザポインタを1つ増す。一方、ブロック残がないと
きにはステップS36に進んで変更要求をテーブルから
削除する。
【0068】このステップS35又はステップS36の
処理が終了すると、図9のステップS24に戻る。
【0069】ここで、図7のサイクル時間を具体的に説
明する。大容量記憶装置部1として、1台当りの最大転
送速度が30Mbps、アクセス時間が0.045秒の
光磁気ディスクを8個並列で2段に接続したディスクア
レイを用い、要求者への転送速度を4Mbpsとする。
また、要求者当りのブロック長を図18の効率0.91
7(読み出し速度27.5Mbps)のときの0.5秒
とすると、本実施例においては、27.5Mbps×8
台/4Mbps(=55)より、最大55人の要求者を
同時にサポートできる。従来であれば、最大55人の要
求者がいるときの待ち時間は、27.5秒(=0.5秒
×55人)となり、新規要求者が映像を見るまでには、
最悪27.5秒の待ち時間が生じる。しかし、本実施例
では、0.5秒以下となる。
【0070】もし、1要求者当りのブロック長を0.1
秒とすると、効率0.690となり、サポートできる要
求者は、最大41人になる。この場合、従来であれば、
待ち時間は4.1秒となるが、本実施例では、0.1秒
以下となる。
【0071】なお、本実施例の映像信号送出装置は、ユ
ーザメモリ部を図11に示すような構成としてもよい。
すなわち、このユーザメモリ部30は、ユーザメモリア
ドレス制御部31とメモリ32から成る。メモリ32
は、図13にその詳細を示すように、ハッチングで示す
書き込み領域32aと、読み出し前に読み出し領域に書
き込まれたデータが失われないためのα領域から成る。
このα領域は、およそ書き込み領域32a/最大要求者
数となる。先ず、ユーザメモリアドレス制御部31の制
御により、書き込み領域32aの書き込みアドレス1〜
mにブロックiを書き込んでいるとき、読み出しアドレ
スm+1〜m+nからブロックi−1が読み出される
(図13の(A))。次ぎに、ユーザメモリアドレス制
御部31の制御により、ブロックi+1を書き込み領域
32aの書き込みアドレスm+1〜m−nに書き込むと
き、ブロックiは読み出しアドレスm−n+1〜mから
読み出される(図13の(B))。そして、ブロックi
+2を書き込みアドレスm−n+1〜m−2nに書き込
むとき、ブロックi+1は読み出しアドレスm−2n+
1〜m−nから読み出される(図13の(C))。
【0072】なお、本発明に係る情報信号送出装置及び
情報信号送受装置は、上述した実施例の映像信号送出装
置に限定されるものではない。例えば、要求者の数が多
い場合、すなわち、図1に示した実施例の要求者数nの
5倍の5nであるときには、図14に示すような構成の
映像信号送出装置としてもよい。
【0073】この図14に示す映像信号送出装置が上述
した図1に示す映像信号送出装置と異なるのは、入出力
バッファメモリを有する入出力手段であるユーザメモリ
部3を予め設定された複数のユーザ(5n)に対応する
数だけ設けているのと、頭出しメモリ部4を5個設けて
いる点と、大容量記憶装置部1とユーザメモリ部3との
間にスイッチャ35を設け、ユーザメモリ部3と頭出し
メモリ部4からなるバッファメモリ部40と、このバッ
ファメモリ部40に相当する他のバッファメモリ部4
1,42,43及び44を接続している点である。
【0074】すなわち、図14に示す映像信号送出装置
は、複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置1
と、上記大容量記憶装置1が蓄えた情報信号を出し入れ
する入出力バッファメモリを有し、予め設定された複数
のユーザに対応する複数の入出力手段であるユーザメモ
リ部3と、上記大容量記録装置1が蓄えた各ファイルの
情報信号の先頭部分を蓄える複数の頭出しメモリ部4
と、上記大容量記憶装置1からの各ファイルの情報信号
を上記複数のユーザメモリと上記複数の頭出しメモリ部
よりなるバッファメモリ部40、41、42、43及び
44に分配するスイッチャ35と、上記頭出しメモリ部
4からの各ファイルの先頭部分情報信号と上記ユーザメ
モリ部3からの各ファイルの情報信号との送出を制御す
る制御手段であるメモリ制御部5とを有し、上記スイッ
チャ35は、上記メモリ制御部5が先に上記頭出しメモ
リ部4から読み出したファイルの先頭部分情報信号の後
に、複数のユーザメモリを備えてなる上記ユーザメモリ
部から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
を読み出すように、上記バッファメモリ40に対して映
像信号を分配してなる。したがって、この図14に示す
映像信号送出装置によれば、要求者数が増えたとしても
それに見合うように大規模化を容易に図ることができ
る。
【0075】また、本発明に係る情報信号送受装置は、
図15に示すような構成の映像信号送受装置としてもよ
い。
【0076】すなわち、この図15に示すような映像信
号送受装置は、複数ファイルの情報信号を蓄える大容量
記憶装置1と、上記大容量記憶装置1が蓄えた情報信号
を出し入れする入出力バッファメモリを有し、予め設定
された複数のユーザに対応する複数の入出力手段である
ユーザメモリ部3と、上記大容量記録装置1が蓄えた各
ファイルの情報信号の先頭部分を蓄える複数の頭出しメ
モリ部4と、上記大容量記憶装置1からの各ファイルの
情報信号を上記複数のユーザメモリ部3と上記複数の頭
出しメモリ部4よりなるバッファメモリ40、41、4
2、43及び44に分配するスイッチャ35と、上記頭
出しメモリ部4からの各ファイルの先頭部分情報信号と
上記ユーザメモリ3からの各ファイルの情報信号との送
出を制御する制御手段であるメモリ制御部5とを有し、
上記スイッチャ35は、上記メモリ制御部5が先に上記
頭出しメモリ部4から読み出したファイルの先頭部分情
報信号の後に、複数のユーザメモリを備えてなる上記ユ
ーザメモリ部3から該ファイルの該先頭部分情報信号に
続く映像信号を読み出すように、上記バッファメモリ4
0に対して映像信号を分配すると共に、上記大容量記憶
装置1に上記バッファメモリ40からの映像信号を分配
する。したがって、この図15に示す映像信号送受装置
は、映像信号の送出だけでなく、要求者の要求に応じ映
像を受信することもできる。
【0077】また、本発明に係る情報信号送出装置及び
情報信号送受装置は、情報信号としてオーディオ信号又
は文字情報信号を用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】本発明に係る情報信号送出装置は、複数
ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置と、上記大
容量記憶装置が蓄えた情報信号を出し入れする入出力バ
ッファメモリを有する入出力手段と、上記大容量記録装
置が蓄えた各ファイルの情報信号の先頭部分を蓄える頭
出しメモリ手段と、上記頭出しメモリ手段からの各ファ
イルの全ての先頭部分情報信号と上記入出力手段からの
各ファイルの情報信号との送出を制御する制御手段とを
有し、上記制御手段は、上記頭出しメモリ手段からの各
ファイルの先頭部分情報信号と、上記入出力手段からの
各ファイルの情報信号とを切り換えて送出するので、要
求者の新たな映像要求に対し、アクセス・タイム・ロス
の影響を受けずに、他の複数要求者への映像送出を妨げ
ることなく、瞬時に映像を送出できる。
【0079】また、本発明に係る情報信号送出装置は、
複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置と、上
記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を出し入れする入出
力バッファメモリを有し、予め設定された複数のユーザ
に対応する複数の入出力手段と、上記大容量記録装置が
蓄えた各ファイルの情報信号の先頭部分を蓄える複数の
頭出しメモリ手段と、上記大容量記憶装置からの各ファ
イルの情報信号を上記複数の入出力手段と上記複数の頭
出しメモリ手段よりなるバッファメモリ手段に分配する
スイッチャ手段と、上記頭出しメモリ手段からの各ファ
イルの先頭部分情報信号と上記入出力手段からの各ファ
イルの情報信号との送出を制御する制御手段とを有し、
上記スイッチャ手段は、上記制御手段が先に上記頭出し
メモリ手段から読み出したファイルの先頭部分情報信号
の後に、複数のユーザメモリを備えてなる上記入出力手
段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
を読み出すように、上記バッファメモリ手段に対して映
像信号を分配するので、要求者の新たな映像要求に対
し、アクセス・タイム・ロスの影響を受けることなく、
他の複数要求者への映像送出を妨げることなしに、瞬時
に映像を送出できる。また、要求者数が増えたとしても
それに見合うように大規模化を容易に図ることができ
る。
【0080】また、本発明に係る情報信号送受装置は、
複数ファイルの情報信号を蓄える大容量記憶装置と、上
記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を出し入れする入出
力バッファメモリを有し、予め設定された複数のユーザ
に対応する複数の入出力手段と、上記大容量記録装置が
蓄えた各ファイルの情報信号の先頭部分を蓄える複数の
頭出しメモリ手段と、上記大容量記憶装置からの各ファ
イルの情報信号を上記複数の入出力手段と上記複数の頭
出しメモリ手段よりなるバッファメモリ手段に分配する
スイッチャ手段と、上記頭出しメモリ手段からの各ファ
イルの先頭部分情報信号と上記入出力手段からの各ファ
イルの情報信号との送出を制御する制御手段とを有し、
上記スイッチャ手段は、上記制御手段が先に上記頭出し
メモリ手段から読み出したファイルの先頭部分情報信号
の後に、複数のユーザメモリを備えてなる上記入出力手
段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
を読み出すように、上記バッファメモリ手段に対して映
像信号を分配すると共に、上記大容量記憶装置に上記バ
ッファメモリ手段からの映像信号を分配するので、要求
者の新たな映像要求に対し、アクセス・タイム・ロスの
影響を受けずに、他の複数要求者への映像送出を妨げる
ことなく、瞬時に映像を送出できる。また、情報信号の
送出だけでなく、要求者の要求に応じ情報信号を受信す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報信号送出装置の好ましい実施例の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例の大容量記憶装置部の構成
の具体例を示す図である。
【図3】図1に示した実施例のユーザメモリ部の構成の
具体例を示すブロック図である。
【図4】図1に示した実施例の頭出しメモリ部の構成の
具体例を示すブロック図である。
【図5】図4に示したn倍サンプリング部の構成の具体
例を示すブロック図である。
【図6】図4に示した頭出しメモリ部の具体例の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本実施例の映像信号送出装置の動作を説明する
ための図である。
【図8】本実施例の映像信号送出装置の装置制御部の処
理を示すフローチャートである。
【図9】本実施例の映像信号送出装置のメモリ制御部の
処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施例の映像信号送出装置のメモリ制御部
の処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施例の映像信号送出装置のユーザメモリ
部の他の具体例を示すブロック図である。
【図12】本実施例の映像信号送出装置のユーザメモリ
部の動作を説明するための図である。
【図13】本実施例の映像信号送出装置のユーザメモリ
部の他の具体例の動作を説明するための図である。
【図14】本発明の情報信号送出装置の他の好ましい実
施例の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の情報信号送受装置の他の好ましい実
施例の構成を示すブロック図である。
【図16】従来行われていたビデオテープレコーダを用
いた映像信号の送出方法を説明するための図である。
【図17】従来行われていたディスクを用いた映像信号
の送出方法を説明するための図である。
【図18】読み出しブロックの大きさに対するデータ読
み出し効率の変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1・・・・・大容量記憶装置部 2・・・・・デバイスインターフェース 3・・・・・ユーザメモリ部 4・・・・・頭出しメモリ部 5・・・・・メモリ制御部 6・・・・・装置制御部 7・・・・・選択部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−200183(JP,A) 特開 平9−139915(JP,A) 特開 平2−85940(JP,A) 特開 平6−83674(JP,A) 特開 平2−222022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 540 G11B 20/10 321 H04N 5/92

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ファイルの情報信号を蓄える大容量
    記憶装置と、 上記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力する入出
    力バッファメモリを有する入出力手段と、 上記大容量記録装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先
    頭部分を蓄える頭出しメモリ手段と、 上記頭出しメモリ手段からの各ファイルの先頭部分情報
    信号と上記入出力手段からの各ファイルの情報信号との
    送出を制御する制御手段とを有し、 上記制御手段は、上記頭出しメモリ手段からの各ファイ
    ルの先頭部分情報信号と、上記入出力手段からの各ファ
    イルの情報信号とを切り換えて送出することを特徴とす
    る情報信号送出装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、要求されたファイルの
    先頭部分情報信号を先に上記頭出しメモリ手段から読み
    出し、その後に複数のユーザメモリを備えてなる上記入
    出力手段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く情
    報信号を読み出すことを特徴とする請求項1記載の情報
    信号送出装置。
  3. 【請求項3】 上記大容量記憶装置は、ランダムアクセ
    ス機能を有することを特徴とする請求項1記載の情報信
    号送出装置。
  4. 【請求項4】 上記大容量記憶装置は、複数のディスク
    装置に対して並列的に記録再生を行うディスクアレイ部
    よりなることを特徴とする請求項1記載の情報信号送出
    装置。
  5. 【請求項5】 上記頭出しメモリ手段は、ユーザ毎の要
    求開始からスタートする読み出しアドレスに、ユーザ毎
    の要求タイトルに応じた頭出し用のアドレスオフセット
    をそれぞれ付加し時分割多重化して頭出しメモリ読み出
    しアドレスを生成する頭出しメモリアドレス制御部を有
    することを特徴とする請求項1記載の情報信号送出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記情報信号は、映像信号であることを
    特徴とする請求項1記載の情報信号送出装置。
  7. 【請求項7】 上記情報信号は、オーディオ信号である
    ことを特徴とする請求項1記載の情報信号送出装置。
  8. 【請求項8】 上記情報信号は、文字情報信号であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の情報信号送出装置。
  9. 【請求項9】 複数ファイルの情報信号を蓄える大容量
    記憶装置と、 上記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力する入出
    力バッファメモリを有する複数の入出力手段と、 上記大容量記録装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先
    頭部分を蓄える複数の頭出しメモリ手段と、 上記大容量記憶装置からの各ファイルの情報信号を上記
    複数の入出力手段と上記複数の頭出しメモリ手段よりな
    る複数のバッファメモリ手段に分配するスイッチャ手段
    と、 上記頭出しメモリ手段からの各ファイルの先頭部分情報
    信号と上記入出力手段からの各ファイルの情報信号との
    送出を制御する制御手段とを有し、 上記スイッチャ手段は、上記制御手段が先に上記頭出し
    メモリ手段から読み出したファイルの先頭部分情報信号
    の後に、複数のユーザメモリを備えてなる上記入出力手
    段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
    を読み出すように、上記バッファメモリ手段に対して映
    像信号を分配することを特徴とする情報信号送出装置。
  10. 【請求項10】 複数ファイルの情報信号を蓄える大容
    量記憶装置と、 上記大容量記憶装置が蓄えた情報信号を入出力する入出
    力バッファメモリを有する複数の入出力手段と、 上記大容量記憶装置が蓄えた各ファイルの情報信号の先
    頭部分を蓄える複数の頭出しメモリ手段と、 上記大容量記憶装置からの各ファイルの情報信号を上記
    複数の入出力手段と上記複数の頭出しメモリ手段よりな
    る複数のバッファメモリ手段に分配するスイッチャ手段
    と、 上記頭出しメモリ手段からの各ファイルの先頭部分情報
    信号と上記入出力手段からの各ファイルの情報信号との
    送出を制御する制御手段とを有し、 上記スイッチャ手段は、上記制御手段が先に上記頭出し
    メモリ手段から読み出したファイルの先頭部分情報信号
    の後に、複数のユーザメモリを備えてなる上記入出力手
    段から該ファイルの該先頭部分情報信号に続く映像信号
    を読み出すように、上記バッファメモリ手段に対して映
    像信号を分配すると共に、上記大容量記憶装置に上記バ
    ッファメモリ手段からの映像信号を分配することを特徴
    とする情報信号送受装置。
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