JP2000308001A - 編集装置、データ記録再生装置及び編集素材記録方法 - Google Patents

編集装置、データ記録再生装置及び編集素材記録方法

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JP2000308001A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 編集作業の高効率化を実現する。 【解決手段】 A/Vサーバは、VTRを制御してプリ
ロール点までキューアップさせて素材データを再生さ
せ、プリロール点から予め設定された所定時間が経過し
た後、素材データのHDDへの記録を開始する。この素
材データの記録は、VTRの再生を開始してから再生出
力が安定し且つIN点に至る前に開始される。その後、
A/Vサーバは、素材データにおけるOUT点を越えて
予め設定された所定時間後に、素材データの記録を停止
し、素材データがポストロール点に至る前に、VTRか
らの素材データの再生を停止させる。A/Vサーバは、
VTRに記録されている同じ素材データの近傍に再度ア
クセスしようとするとき、VTRではなく、HDDに記
録させたデータにアクセスする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材データを編集
制御する編集装置、記録媒体に対するデータの記録及び
/又は再生を行うデータ記録再生装置及び素材データを
記録する編集素材記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるCATV(CAble
TeleVision,Community Ante
nna TeleVision)等の普及による情報提
供の多チャンネル化にともない、従来のVTR(Vid
eoTape Recorder)とは異なり、映像デ
ータ及び/又は音声データ(以下、映像・音声データと
記す。)の記録及び/又は再生(以下、記録再生と記
す。)を行う1台の映像・音声データ記録再生装置から
複数の映像・音声データを、同時に記録再生すること
や、さらには記録しつつ再生することといった要求が高
まりつつある。このような要求を満たすため、例えばハ
ードディスク(以下、HDと記す。)等のランダムアク
セスが可能である記録媒体を用い、この記録媒体に対し
て映像・音声データを記録再生するビデオサーバ(また
はAV(Audio and/or Video)サーバ)と呼ばれる装置
が普及しつつある。
【0003】一般に、放送局内におけるビデオサーバ
は、記録媒体に対して記録再生する映像・音声データの
画質や音質に対する要求から、必要とされるデータの転
送レートが高い必要があるとともに、長時間のデータを
記録するために記録媒体が大容量である必要がある。
【0004】そこで、映像・音声データを蓄積するとと
もに、並列処理が可能である複数のHD装置を含むデー
タ記録再生装置を用いることによって、データの転送レ
ートの高速化や大容量化を図る試みや、HDにパリティ
データを記録しておくことによって、いずれかのHD装
置が故障した場合にも信頼性を確保できるようにする試
みがなされている。
【0005】この試みにより、近年では例えば、放送局
が提供しようとする番組の内容や放送形態により要求さ
れているチャンネル数が異なる場合であっても、複数の
映像・音声データからなる素材データを分散的に記録し
ておき、多チャンネル送出を同時に行ったり、同一の素
材データを再生時間をずらして多チャンネルで再生する
ことによって、いわゆるVOD(Video On Demand)や
NVOD(Near VideoOn Demand)等のシステムを構築
するといったように、多様な使用形態に対応可能である
マルチチャンネルビデオサーバを実現することが可能と
なっている。
【0006】このようなビデオサーバに用いられるデー
タ記録再生装置には、1988年にDavid A. Patterson
らにより発表された論文である“A Case for Redundant
Arrays of Inexpensive Disks(RAID), ACM SIGMOND Co
nference, Chicago, III, Jun.1-3, 1988”において提
唱されている複数のHDからなるハードディスクドライ
ブ(以下、HDDと記す。)をさらに複数台用いて構成
されるRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Di
sks)技術が用いられている。
【0007】この論文中でRAIDは、RAID−1乃
至RAID−5の5つに分類されている。RAID−1
は、2つのHDDに同一の内容を書き込むいわゆるミラ
ード・ディスクと呼ばれる方式である。また、RAID
−2及びRAID−3は、入力データを一定の長さに分
割して複数のHDDに記録する方式である。RAID−
2は、エラー訂正符号としてハミング符号を用いる。一
方、RAID−3は、各HDDの互いに対応するデータ
ブロックの排他的論理和であるパリティデータを生成し
て他の1台のHDDに書き込む。さらに、RAID−4
及びRAID−5は、データの分割単位であるブロック
を大きくし、1つの分割データをデータブロックとして
1つのHDDに記録するとともに、各HDDの互いに対
応するデータブロックの排他的論理和をとった結果であ
るパリティデータをパリティブロックとしてHDDに記
録する方式である。RAID−4は、パリティブロック
を同一のHDDに書き込む。一方、RAID−5は、パ
リティブロックを複数のHDDに分散して書き込む。
【0008】このようなデータ記録再生装置を用いたビ
デオサーバの一具体例としては、内部に入出力処理部を
複数備えるとともに、それらの入出力処理部により例え
ばHDに対する映像・音声データの記録再生を行うもの
がある。このような、ビデオサーバにおいては、複数の
入出力処理部それぞれが、バスの使用権を許可するため
に割り当てられたタイムスロット内で動作するようにな
されており、外部から入力されたデータを処理して、H
Dといったノンリニアアクセスが可能な記録媒体にデー
タを送信するとともに、この記録媒体から再生されたデ
ータを処理して外部に出力する。このため、ビデオサー
バは、長い時間で見ると複数の入出力処理部が恰も同時
或いは並列に処理を行っているように動作する。
【0009】このビデオサーバとしては、図26に示す
ように、例えば、入力1系統及び出力3系統といった複
数の入出力系統を備えるものがある。
【0010】同図に示すビデオサーバ200は、入力処
理部である記録ポート210と、出力処理部である再生
ポート220,230,240と、エディティングマネ
ージャ(Editing Manager)250と、ビデオエフェク
タ(Video Effecter)260と、コントロールパネル2
70と、タイミングマネージャ(Timing Manager)28
0と、ファイルマネージャ(File Manager)290と、
複数のHDD3101,3102,・・・,310n-3
310n-2,310n-1,310n(nは、任意の整数)
を有するHDDアレイ(HDD Array)300とを備え
ている。また、ビデオサーバ200は、記録ポート21
0、再生ポート220,230,240の各ポートと、
HDDアレイ300との間のデータ転送のためのデータ
バス320と、各部を制御するための制御信号を転送す
るための制御バス321とを備えている。
【0011】記録ポート210は、データ入出力部21
1と、データ管理部212とからなる。データ入出力部
211は、セレクタ213と、エンコーダ214とを備
え、データ管理部212は、シリアル−パラレル変換処
理部(以下、S/Pと記す。)215と、バッファ21
6と、CPU217とを備えている。
【0012】セレクタ213は、符号化するデータを選
択するものである。具体的には、セレクタ213は、入
力端子218から入力される映像・音声データを含むデ
ータ、例えば、SMPTE(Society of Motion Pictur
e and Television Engineers)−259Mで規格化され
ているSDI(Serial Digital Interface)に準拠した
データやSMPTE−305Mで規格化されているSD
TI(Serial DigitalTransfer Interface)に準拠した
データと、後述するエディティングマネージャ250が
備える編集部251から出力されるデータとのうち、い
ずれか一方の信号を選択して後段のエンコーダ214に
出力する。
【0013】エンコーダ214は、セレクタ213から
出力された信号を所定のフォーマットにエンコードす
る。具体的には、エンコーダ214は、入力された信号
についてMPEG(Moving Picture Experts Group)方
式による圧縮符号化を行う。ただし、このエンコーダ2
14においては、圧縮符号化に拘泥せずとも、後段のH
DD3101,3102,・・・,310n-3,31
n-2,310n-1,310nに記録しやすいフォーマッ
トに変換すればよく、例えば上述したSDIに準拠した
データから、映像信号や音声信号を抜き出す処理を行っ
てもよい。さらに、エンコーダ214においては、上述
したSDTIに準拠したデータから映像信号や音声信号
を取り出す処理を行うようにしてもよく、上述した処理
の組み合わせを行うようにしてもよい。以下の説明にお
いては、エンコーダ214は、入力した信号を圧縮符号
化して出力するものとする。エンコーダ214の圧縮符
号化により生成された圧縮データは、データ管理部21
2におけるS/P215に入力される。
【0014】データ管理部212におけるS/P215
は、エンコーダ214から入力した圧縮データをHDD
3101,3102,・・・,310n-3,310n-2,3
10n-1,310nのそれぞれに書き込むことができるよ
うに、シリアル−パラレル変換を行う。このS/P21
5によりシリアル−パラレル変換がなされて得られた各
データは、後段のバッファ216に随時供給される。
【0015】バッファ216は、S/P215から出力
されてくる各データを一時的に格納し、例えば各データ
をデータバス320に時分割多重して送り出すために使
用されるものである。バッファ216は、S/P215
からの各データを随時入力するとともに、図示しないタ
イムスロット発生回路からのタイムスロットがCPU2
17に割り当てられると、このCPU217の制御のも
とに、バッファリングしているデータを出力する。出力
されたデータは、データバス320を介してHDDアレ
イ300に送信される。
【0016】CPU217は、例えば後述するコントロ
ールパネル270から制御バス321を介して送信され
てくる外部コマンド等の制御信号に基づいて、記録ポー
ト210の各部を制御する機能を有する。また、CPU
217は、タイムスロット発生回路により割り当てられ
たタイムスロットに基づいて、バッファ216に保持さ
れているデータの出力を制御する。
【0017】このような記録ポート210は、入力した
信号をHDDアレイ300に記録等するための処理を行
う入力プロセス部として機能する。
【0018】再生ポート220は、データ管理部221
と、データ入出力部222とからなる。データ管理部2
21は、バッファ223と、パラレル−シリアル変換処
理部(以下、P/Sと記す。)224と、CPU225
とを備え、データ入出力部222は、デコーダ226
と、セレクタ227とを備えている。
【0019】バッファ223は、HDDアレイ300か
らデータバス320を介してパラレルに送られてくる各
データを一時的に格納する。バッファ223は、タイム
スロット発生回路からのタイムスロットがCPU225
に割り当てられると、このCPU225の制御のもと
に、HDDアレイ300からデータを読み出して入力す
る。入力されたデータは、このバッファ223によりバ
ッファリングされた後、後段のP/S224に供給され
る。
【0020】P/S224は、バッファ223から入力
したパラレルデータをシリアルデータに変換する。この
P/S224によりパラレル−シリアル変換がなされて
得られたデータは、データ入出力部222におけるデコ
ーダ226に供給される。
【0021】CPU225は、制御バス321を介して
送信されてくる外部コマンド等の制御信号に基づいて、
再生ポート220の各部を制御する機能を有する。ま
た、CPU225は、タイムスロット発生回路により割
り当てられたタイムスロットに基づいて、データバス3
20の使用権を獲得し、バッファ223にデータを入力
するように制御する。
【0022】データ入出力部222におけるデコーダ2
26は、P/S224から入力したシリアルデータを所
定の復号処理によりデコードする。このデコーダ226
によりデコードして得られた映像・音声データを含む各
種データは、セレクタ227やエディティングマネージ
ャ250が備える編集部251に入力される。
【0023】セレクタ227は、出力端子228を介し
て外部に出力する信号を選択するものである。具体的に
は、セレクタ227は、デコーダ226から出力される
データと、エディティングマネージャ250が備える編
集部251から出力されるデータとのうち、いずれか一
方の信号を選択して出力端子228に供給する。
【0024】このような再生ポート220は、HDDア
レイ300に記録されていたデータを外部へ出力するた
めの処理を行う出力プロセス部として機能する。
【0025】再生ポート230,240は、ともに、再
生ポート220と同様に構成されている。すなわち、再
生ポート230は、データ管理部231と、データ入出
力部232とからなる。データ管理部231は、HDD
アレイ300からのデータを一時的に記憶するバッファ
233と、このバッファ233からのパラレルデータを
シリアルデータに変換するP/S234と、再生ポート
230の各部を制御するCPU235とを備える。ま
た、データ入出力部232は、P/S234から入力さ
れたシリアルデータをデコードするデコーダ236と、
このデコーダ236から出力されるデータと編集部25
1から出力されるデータとのうちのいずれか一方の信号
を選択して出力端子238に供給するセレクタ237と
を備えている。一方、再生ポート240は、データ管理
部241と、データ入出力部242とからなる。データ
管理部241は、HDDアレイ300からのデータを一
時的に記憶するバッファ243と、このバッファ243
からのパラレルデータをシリアルデータに変換するP/
S244と、再生ポート240の各部を制御するCPU
245とを備える。また、データ入出力部242は、P
/S244から入力されたシリアルデータをデコードす
るデコーダ246と、このデコーダ246から出力され
るデータと編集部251から出力されるデータとのうち
のいずれか一方の信号を選択して出力端子248に供給
するセレクタ247とを備えている。
【0026】エディティングマネージャ250は、編集
部251と、インターフェース(I/F)252と、C
PU253とを備えており、上述した記録ポート210
及び再生ポート220,230,240から入力された
データを、編集部251を介して後述するビデオエフェ
クタ260に出力して編集させる。また、エディティン
グマネージャ250は、ビデオエフェクタ260からの
データを、記録ポート210のセレクタ213及び再生
ポート220,230,240のセレクタ227,23
7,247に出力する。
【0027】編集部251は、記録ポート210に入力
したデータ及び再生ポート220,230,240のデ
コーダ226,236,246を経たデータのうちの所
望のデータを、内部に備える図示しないセレクタ等によ
って適宜切り換えることで選択し、ビデオエフェクタ2
60へと出力する。また、編集部251は、ビデオエフ
ェクタ260から入力されるデータを、内部に備える図
示しないセレクタ等によって適宜切り換えることで、所
望のポートへと出力する。さらに、記録ポート210に
入力したデータや、再生ポート220,230,240
のデコーダ226,236,246を経たデータや、ビ
デオエフェクタ260から入力されるデータを外部のモ
ニタ装置等に出力したい場合には、編集部251は、こ
れらのデータを出力端子254に供給する。
【0028】I/F252は、例えば外部のVTR等を
接続してデータや各種コマンドを出力するとともに、外
部からの各種コマンドを入力する。
【0029】CPU253は、エディティングマネージ
ャ250や、記録ポート210が備えるCPU217及
び再生ポート220,230,240のそれぞれが備え
るCPU225,235,245を制御する。ビデオサ
ーバ200においては、CPU253が、各ポートのC
PUを制御することによって、同時に複数のポートを制
御して行う編集処理が可能となる。
【0030】ビデオエフェクタ260は、複数のポート
を利用して、データに特殊効果処理をかける。ビデオエ
フェクタ260は、具体的には、ある映像に別の異なる
映像をはめ込むピクチャインピクチャ(PinP)等の特殊
効果処理を、エディティングマネージャ250から入力
した映像データに対して行う。
【0031】コントロールパネル270は、例えば、編
集作業を行うデータの選択や、データの入出力を行うポ
ートを選択する際にユーザが操作する各種スイッチ等の
操作部や編集作業に用いる画像等を表示する表示部等を
備え、ユーザに操作されることによって、対応した制御
信号等を発生する。具体的には、コントロールパネル2
70は、ユーザが操作部を操作することにより記録ポー
ト210、再生ポート220,230,240、外部に
接続されているVTR等を選択すると、選択されたポー
ト又はVTRに対して制御信号を出力する。この制御信
号は、後述するタイミングマネージャ280を介して制
御バス321へと送られ、この制御バス321により伝
送されて各ポートが備えるCPUに入力される。制御信
号が送られた各ポート又はVTRは、この制御信号の内
容に応じた動作を行う。
【0032】タイミングマネージャ280は、ビデオの
同期信号に基づいてタイミングをとり、データバス32
0を管理するものである。このタイミングマネージャ2
80は、タイミングパルスを発生させるタイミングパル
ス発生器281と、コントロールパネル270とのイン
ターフェースであるインターフェース(I/F)282
と、各部を制御するCPU283とを備えており、外部
から入力されるビデオ同期信号に基づいて、CPU28
3がタイミングパルス発生器281を制御してタイミン
グパルスを発生させ、制御バス321に送信する。タイ
ミングマネージャ280は、このタイミングパルスに基
づいてデータバス320を管理する。
【0033】ファイルマネージャ290は、HDD31
1,3102,・・・,310n-3,310n-2,310
n-1,310nにおけるファイルの記録領域を示すファイ
ル管理情報を保持し、このファイル管理情報に基づいて
ファイルの管理を行うファイル管理部291と、例えば
イーサネット等の外部のネットワークに接続され、外部
のネットワークとの間でデータの入出力を行うネットワ
ークドライバ292と、各部を制御するCPU293と
を備える。ファイルマネージャ290は、CPU293
の制御のもとに、例えば、あるファイルがHDD310
1,3102,・・・,310n-3,310n-2,310
n-1,310nに記録されたときに、これらのHDD31
1,3102,・・・,310n-3,310n-2,310
n-1,310n上に記録されたファイルのアドレスを管理
する。
【0034】HDDアレイ300は、複数のHDD31
1,3102,・・・,310n-3,310n-2,310
n-1,310nに接続され、これらのHDD3101,3
102,・・・,310n-3,310n-2,310n-1,3
10nに対して各種データを記憶させるとともに、これ
らのHDD3101,3102,・・・,310n-3,3
10n-2,310n-1,310nに記録されているデータ
の管理を行う。HDDアレイ300は、バッファ301
と、映像データ書き込み/読み出し処理部(V)302
と、音声データ書き込み/読み出し処理部(A)303
とを備えている。
【0035】バッファ301は、データバス320との
間でデータの転送を行うときに、一時的にデータを記憶
する。例えば、HDD3101,3102,・・・,31
n- 3,310n-2,310n-1,310nからのデータ
は、このバッファ301においてバッファリングされた
後、データバス320に出力される。
【0036】映像データ書き込み/読み出し処理部30
2は、HDD3101,3102,・・・,310n-3
310n-2に対して映像データの書き込み及び読み出し
処理を行う。例えば、映像データ書き込み/読み出し処
理部302は、映像データ用のHDD3101,31
2,・・・,310n-3,310n-2に対して、選択的
にデータの書き込み及び読み出しを行う。
【0037】音声データ書き込み/読み出し処理部30
3は、HDD310n-1,310nに対して音声データの
書き込み及び読み出し処理を行う。例えば、音声データ
書き込み/読み出し処理部303は、音声データ用のH
DD310n-1,310nに対して、選択的にデータの書
き込み及び読み出しを行う。
【0038】HDDアレイ300は、記録されるべきデ
ータが確実に記録されるとともに、記録されているデー
タが確実に再生されるように冗長性を持たせてあり、上
述したRAID構成をとる。映像データが記録されるH
DD3101,3102,・・・,310n-3,310n-2
は、上述したRAID−3の構成をとり、音声データが
記録されるHDD310n-1,310nは、上述したRA
ID−1の構成をとる。
【0039】以下、このようなビデオサーバ200にお
けるデータの記録処理、データの再生処理及び編集処理
について説明する。
【0040】ビデオサーバ200は、以下のようにし
て、外部より入力されたデータを記録する。
【0041】ビデオサーバ200においては、入力端子
218に入力されたデータは、記録ポート210のデー
タ入出力部211が備えるセレクタ213を経て、エン
コーダ214に入力されて所定のフォーマットにエンコ
ードされる。エンコードされたデータは、記録ポート2
10のデータ管理部212が備えるS/P215により
パラレルデータに変換され、バッファ216でバッファ
リングされる。そして、バッファリングされているデー
タは、タイムスロット発生回路からCPU217に割り
当てられたタイムスロットの期間に、データバス320
に出力され、HDDアレイ300へ転送される。
【0042】HDDアレイ300では、転送されてきた
データは、バッファ301にてバッファリングされ読み
出される。バッファ301から読み出されたデータのう
ち、映像データは、映像データ書き込み/読み出し処理
部302に入力され、音声データは、音声データ書き込
み/読み出し処理部303に入力される。映像データ書
き込み/読み出し処理部302は、入力された映像デー
タを所定の単位で分割するとともに、パリティデータを
求め、分割したデータ及びパリティデータをHDD31
1,3102,・・・,310n-3,310n-2に記録す
る。また、音声データ書き込み/読み出し処理部303
は、入力された音声データを2つのHDD310n-1
310nに記録する。
【0043】一方、ビデオサーバ200は、以下のよう
にして、HDD3101,3102,・・・,31
n-3,310n-2,310n-1,310nに記録されてい
るデータを再生して外部に出力する。
【0044】すなわち、ビデオサーバ200において
は、再生ポート220,230,240のいずれかが、
タイムスロット発生回路により割り当てられたタイムス
ロットの期間にHDDアレイ300にアクセスし、HD
Dアレイ300に対して、データの再生を要求する。H
DDアレイ300では、映像データ書き込み/読み出し
処理部302が、HDD3101,3102,・・・,3
10n-3,310n-2に分割されて記録されているデータ
とパリティデータとを読み出し、分割されたデータを単
一化するとともに、パリティデータに基づいてエラー検
出及びエラー訂正を行い、映像データを再生する。ま
た、音声データ書き込み/読み出し処理部303は、2
つのHDD310n-1,310nのうち、エラーがないH
DDから音声データを再生する。再生された映像・音声
データは、バッファ301でバッファリングされた後、
読み出され、データバス320を介して、再生要求を行
った再生ポートに転送される。
【0045】ここで、例えば再生ポート220が再生要
求を行ったものとして説明すると、HDDアレイ300
から出力されたデータは、データバス320を介してデ
ータ管理部221が備えるバッファ223に入力され
る。バッファ223に入力したデータは、このバッファ
223でバッファリングされた後、P/S224にてシ
リアルデータに変換される。このシリアルデータは、デ
ータ入出力部222が備えるデコーダ226に入力さ
れ、デコードされた後、セレクタ227を経て出力端子
228へと供給され、外部に出力される。
【0046】また、このようなビデオサーバ200は、
入力端子218を介して外部から入力したデータや、H
DD3101,3102,・・・,310n-3,31
n-2,310n-1,310nから再生されたデータの編
集を行うことができる。
【0047】例えば、入力端子218を介して外部から
入力したデータの編集を行う場合には、ビデオサーバ2
00は、記録ポート210のデータ入出力部211が備
えるセレクタ213を介して、エディティングマネージ
ャ250の編集部251にデータを入力する。また、H
DD3101,3102,・・・,310n-3,31
n -2,310n-1,310nから再生されたデータの編
集を行う場合には、ビデオサーバ200は、データを再
生した再生ポートのデータ入出力部が備えるセレクタを
介して、編集部251にデータを入力する。編集部25
1は、入力したデータについて、自己が有する図示しな
いマトリクススイッチャやオーディオミキサ等を用い、
また必要に応じてビデオエフェクタ260を用いて、編
集処理を行う。
【0048】そして、編集部251は、編集を施したデ
ータを記録ポート210や、再生ポート220,23
0,240に出力する。
【0049】例えば、編集部251が記録ポート210
にデータを出力した場合には、ビデオサーバ200は、
上述した記録処理と同様の処理行うことによって、デー
タをHDD3101,3102,・・・,310n-3,3
10n-2,310n-1,310nに記録する。また、編集
部251が再生ポート220,230,240にデータ
を出力した場合には、ビデオサーバ200は、再生ポー
ト220,230,240の出力端子228,238,
248からデータを外部に出力する。
【0050】さらに、ビデオサーバ200は、編集後の
データを出力することなく、例えば編集点等の情報を保
持するいわゆるノンリニアの非破壊編集が可能である。
そのため、ビデオサーバ200は、従来用いられていた
いわゆるリニア編集装置のように、カット毎の編集を行
う装置では困難であった編集点の事後調整ができるとい
う特徴がある。すなわち、ビデオサーバ200は、素材
データや被作成データのIN点、OUT点に相当するH
DD3101,3102,・・・,310n-3,31
n-2,310n-1,310n上でのアドレスを保持する
ことで編集を行うことができる。
【0051】このようなビデオサーバ200において
は、ユーザが感覚的に編集作業を行うことを可能とする
ために、タイムラインを用いたGUI(Graphcal User
Interfece)による編集が行われる。ビデオサーバ20
0においては、ユーザが上述したコントロールパネル2
70を用いて、データの編集作業に必要な操作を行う。
この際、コントロールパネル270は、データの編集作
業に必要な各種情報を表示部にグラフィカルに表示す
る。ユーザは、コントロールパネル270の表示部に表
示されたグラフィカルな情報に基づいて、データの編集
作業を行う。
【0052】例えば、HDD3101,3102,・・
・,310n-3,310n-2,310n- 1,310nに記録
されている複数の素材データを並べ替えて再生する場合
には、ユーザは、例えばA/Vサーバに接続された図示
しないマウス等を用いて、コントロールパネル270の
表示部に表示された所望の素材データを示すグラフィッ
クをドラッグし、タイムラインを示すグラフィック上の
所望の時間部分に貼り付ける。ビデオサーバ200は、
このようにしてタイムライン上に並べられた一連の素材
データを、その時間順に再生する。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のビデ
オサーバ200において、例えばVTR等の外部機器を
接続し、この外部機器に記録されている映像・音声デー
タを編集に使用する素材データとして用いる場合、素材
データを取り込むために、実時間を必要としていた。さ
らに、従来のビデオサーバ200において、外部機器か
ら素材データを取り込む際には、プリロールや調相とい
った時間も必要となっていた。
【0054】そのため、例えば、IN点、OUT点とい
った編集点の微調整を行う場合等にも、多大な時間をか
けて編集作業を行う必要があり、このような編集作業を
行う必要があるビデオサーバ200による編集は、効率
が低く、利便性の悪いものとなっていた。
【0055】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、従来のビデオサーバにおける編集作業を
効率よく行うことができる編集装置、データ記録再生装
置及び編集素材記録方法を提供することを目的とする。
【0056】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる編集装置は、素材データを編集単位毎に
編集制御する編集装置であって、ノンリニアアクセスが
可能な記録媒体と、記録媒体に記録されている素材デー
タ及び/又は外部機器が有するリニア記録媒体に記録さ
れている素材データの編集点を指定するための入力操作
手段と、この入力操作手段による操作内容に応じて、記
録媒体及び/又はリニア記録媒体を制御する制御手段と
を備え、制御手段は、入力操作手段により編集点を指定
するときに、リニア記録媒体に記録されている編集点に
基づく編集単位を含むデータを記録媒体に記録させるよ
うに制御し、リニア記録媒体に記録されている編集単位
近傍に再度アクセスしようとするとき、記録媒体に記録
させた編集単位を含むデータにアクセスすることを特徴
としている。
【0057】このような本発明にかかる編集装置は、リ
ニア記録媒体に記録されている編集点に基づく編集単位
を含むデータを記録媒体に記録させ、リニア記録媒体に
記録されている編集単位近傍に再度アクセスしようとす
るときには、外部機器を動作させずに、記録媒体に記録
させた編集単位を含むデータにアクセスする。
【0058】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるデータ記録再生装置は、ノンリニアアクセスが可能
な記録媒体と、この記録媒体に対してデータの入力及び
/又は出力処理を行う複数の入出力処理部とを備え、複
数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り振られたタイ
ムスロット内で入力されたデータを処理して記録媒体に
記録させるとともに、記録媒体から読み出されたデータ
を処理して出力するデータ記録再生装置であって、記録
媒体に記録されている素材データ及び/又は外部機器が
有するリニア記録媒体に記録されている素材データの編
集点を指定するための入力操作手段と、この入力操作手
段による操作内容に応じて、記録媒体及び/又はリニア
記録媒体を制御する制御手段とを備え、制御手段は、入
力操作手段により編集点を指定するときに、リニア記録
媒体に記録されている編集点に基づく編集単位を含むデ
ータを記録媒体に記録させるように制御し、リニア記録
媒体に記録されている編集単位近傍に再度アクセスしよ
うとするとき、記録媒体に記録させた編集単位を含むデ
ータにアクセスすることを特徴としている。
【0059】このような本発明にかかるデータ記録再生
装置は、リニア記録媒体に記録されている編集点に基づ
く編集単位を含むデータを記録媒体に記録させ、リニア
記録媒体に記録されている編集単位近傍に再度アクセス
しようとするときには、外部機器を動作させることな
く、記録媒体に記録させた編集単位を含むデータにアク
セスする。
【0060】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる編集素材記録方法は、ノンリニアアクセスが可能
な記録媒体に記録されている素材データ及び/又は外部
機器が有するリニア記録媒体に記録されている素材デー
タの編集点を指定するときに、リニア記録媒体に記録さ
れている編集点に基づく編集単位を含むデータを記録媒
体に記録させ、リニア記録媒体に記録されている編集単
位近傍に再度アクセスしようとするとき、記録媒体に記
録させた編集単位を含むデータにアクセスすることを特
徴としている。
【0061】このような本発明にかかる編集素材記録方
法は、リニア記録媒体に記録されている編集点に基づく
編集単位を含むデータを記録媒体に記録させ、リニア記
録媒体に記録されている編集単位近傍に再度アクセスし
ようとするときには、外部機器を動作させることなく、
記録媒体に記録させた編集単位を含むデータにアクセス
する。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0063】この実施の形態は、本発明にかかるデータ
記録再生装置を、映像及び/又は音声データ(以下、映
像・音声データと記す。)を含むデータを記録媒体に対
して記録及び/又は再生(以下、記録再生と記す。)す
るいわゆるA/V(Audio/Video)サーバに適用したも
のである。このA/Vサーバは、後述するコントロール
パネルをユーザが操作することによって、映像・音声デ
ータの記録再生の他、編集作業を可能とするものであ
る。
【0064】図1に内部回路の構成を示すA/Vサーバ
1は、入力処理部である記録ポート10と、出力処理部
である再生ポート20,30,40と、エディティング
マネージャ(Editing Manager)50と、ビデオエフェ
クタ(Video Effecter)60と、メータパネル70と、
コントロールパネル80と、タイミングマネージャ(Ti
ming Manager)90と、ファイルマネージャ(File Man
ager)100と、記録媒体である複数の記録媒体である
HDD(Hard Disk Drive)1201,1202,・・
・,120n-3,120n-2,120n-1,120n(n
は、任意の整数)を有するHDDアレイ(HDD Arra
y)110とを備えている。また、A/Vサーバ1は、
記録ポート10、再生ポート20,30,40の各ポー
トと、HDDアレイ110との間のデータ転送のための
データバス130と、各部を制御するための制御信号を
転送するための制御バス131とを備えている。A/V
サーバシステム1は、このように1つの入力処理部及び
3つの出力処理部を有しており、4系統の入出力処理を
行うことができる。
【0065】記録ポート10は、入力端子18から入力
した信号をHDDアレイ110に記録等するための処理
を行う入力処理部として機能する。この記録ポート10
は、データ入出力部11と、データ管理部12とからな
る。データ入出力部11は、セレクタ13と、エンコー
ダ14とを備え、データ管理部12は、シリアル−パラ
レル変換処理部(以下、S/Pと記す。)15と、バッ
ファ16と、CPU17とを備えている。
【0066】セレクタ13は、符号化するデータを選択
するものである。具体的には、セレクタ13は、例え
ば、SMPTE(Society of Motion Picture and Tele
visionEngineers)−259Mで規格化されているSD
I(Serial Digital Interface)に準拠したデータやS
MPTE−305Mで規格化されているSDTI(Seri
al Digital Transfer Interface)に準拠したデータ等
の入力端子18から入力される映像・音声データを含む
データと、後述するエディティングマネージャ50が備
える編集部51から出力されるデータとのうち、いずれ
か一方の信号を選択して後段のエンコーダ14に出力す
る。
【0067】エンコーダ14は、セレクタ13から出力
された信号を所定のフォーマットにエンコードする。具
体的には、エンコーダ14は、入力された信号について
MPEG(Moving Picture Experts Group)方式による
圧縮符号化を行う。ただし、このエンコーダ14におい
ては、圧縮符号化に拘泥せずとも、後段のHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録しやすいフォーマットに変換すれば
よく、例えば上述したSDIに準拠したデータから、映
像信号や音声信号を抜き出す処理を行ってもよい。さら
に、エンコーダ14においては、上述したSDTIに準
拠したデータから映像信号や音声信号を取り出す処理を
行うようにしてもよく、上述した処理の組み合わせを行
うようにしてもよい。なお、以下の説明においては、エ
ンコーダ14は、入力した信号を圧縮符号化して出力す
るものとする。エンコーダ14の圧縮符号化により生成
された圧縮データは、データ管理部12におけるS/P
15に入力される。
【0068】データ管理部12におけるS/P15は、
エンコーダ14から入力した圧縮データをHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nのそれぞれに書き込むことができるよう
に、シリアル−パラレル変換を行う。このS/P15に
よりシリアル−パラレル変換がなされて得られた各デー
タは、後段のバッファ16に随時供給される。
【0069】バッファ16は、S/P15から出力され
てくる各データを一時的に格納し、例えば各データをデ
ータバス130に時分割多重して送り出すために使用さ
れるものである。バッファ16は、図示しないが、S/
P15から出力されてくる各データを個別に保持するよ
うに構成されている。バッファ16は、S/P15から
の各データを随時入力するとともに、図示しないタイム
スロット発生回路からのタイムスロットがCPU17に
割り当てられると、このCPU17の制御のもとに、バ
ッファリングしているデータをデータバス130に出力
する。
【0070】ここで、データバス130は、SBX(Sp
ydar Bus eXtension)バスと呼ばれるものであり、図示
しないものの、データを記録する方向にのみデータを伝
送する上りバスと、データを再生する方向にのみデータ
を伝送する下りバスとに分かれており、これらの上りバ
ス及び下りバスは、それぞれ、S/P15でシリアル−
パラレル変換された各データを個別に伝送する複数のバ
スにより構成されている。そのため、バッファ16から
出力された各データは、データバス130を構成する各
データに対応するバスを介してHDDアレイ110に送
信される。また、バッファ16の後段には、図示しない
バス出力処理部が設けられ、バッファ16から出力され
た各データには、データバス130の伝送フォーマット
にしたがうように、例えばHDD1201,1202,・
・・,120n-3,120n-2,120n-1,120nへの
書き込みを指示するコマンド等が重畳される。
【0071】CPU17は、例えば後述するコントロー
ルパネル80から制御バス131を介して送信されてく
る外部コマンド等の制御信号に基づいて、記録ポート1
0の各部を制御する機能を有する。また、CPU17
は、与えられた制御信号を必要に応じてエディティング
マネージャ50が備えるCPU53に転送する。さらに
CPU17は、タイムスロット発生回路により割り当て
られたタイムスロットに基づいて、バッファ16に保持
されているデータの出力を制御する。
【0072】このような記録ポート10は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを入
力することができる。
【0073】また、再生ポート20は、HDDアレイ1
10に記録されていたデータを外部へ出力するための処
理を行う出力処理部として機能するものであり、データ
管理部21と、データ入出力部22とからなる。データ
管理部21は、バッファ23と、パラレル−シリアル変
換処理部(以下、P/Sと記す。)24と、CPU25
とを備え、データ入出力部22は、デコーダ26と、セ
レクタ27とを備えている。
【0074】バッファ23は、HDDアレイ110から
データバス130を介してパラレルに送られてくる各デ
ータを一時的に格納する。バッファ23は、図示しない
が、HDDアレイ110からパラレルに出力されてくる
各データを個別に保持するように構成されている。バッ
ファ23は、タイムスロット発生回路からのタイムスロ
ットがCPU25に割り当てられると、このCPU25
の制御のもとに、HDDアレイ110からデータを読み
出して入力する。
【0075】ここで、HDDアレイ110から送られて
くる各データには、データバス130の伝送フォーマッ
トにしたがうように、例えば上述したHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nへの書き込みを指示するコマンドに対するステ
ータスが重畳されている。このようなデータは、上述し
たデータバス130の下りバスを構成する複数のバスに
より分割されて伝送される。そのため、A/Vサーバ1
においては、入力系のデータと出力系のデータとが衝突
するといったエラーを引き起こす要因が少なく、割り当
てられたタイムスロットに基づいてデータを伝送するこ
とで、データの記録再生を同時に行うようにみなすこと
ができる。バッファ23に入力されたデータは、このバ
ッファ223によりバッファリングされた後、後段のP
/S24に供給される。
【0076】P/S24は、バッファ23から入力した
パラレルデータをシリアルデータに変換する。このP/
S24によりパラレル−シリアル変換がなされて得られ
たデータは、データ入出力部22におけるデコーダ26
に供給される。
【0077】CPU25は、制御バス131を介して送
信されてくる外部コマンド等の制御信号に基づいて、再
生ポート20の各部を制御する機能を有する。また、C
PU25は、与えられた制御信号を必要に応じてエディ
ティングマネージャ50が備えるCPU53に転送す
る。さらに、CPU25は、タイムスロット発生回路に
より割り当てられたタイムスロットに基づいて、データ
バス130の使用権を獲得し、バッファ23にデータを
入力するように制御する。
【0078】データ入出力部22におけるデコーダ26
は、P/S24から入力したシリアルデータを所定の復
号処理によりデコードする。このデコーダ26は、HD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nから再生されたデータが圧縮符号化
されているときには伸張し、上述したSDIデータ等に
変換して出力する。このデコーダ26によりデコードし
て得られた映像・音声データを含む各種データは、セレ
クタ27やエディティングマネージャ50が備える編集
部51に入力される。
【0079】セレクタ27は、出力端子28を介して外
部に出力する信号を選択するものである。具体的には、
セレクタ27は、デコーダ26から出力されるデータ
と、エディティングマネージャ50が備える編集部51
から出力されるデータとのうち、いずれか一方の信号を
選択し、SDIデータやSDTIデータとして出力端子
28に供給する。
【0080】このような再生ポート20は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを出
力することができる。
【0081】再生ポート30,40は、ともに、再生ポ
ート20と同様に構成されている。すなわち、再生ポー
ト30は、データ管理部31と、データ入出力部32と
からなる。データ管理部31は、HDDアレイ110か
らのデータを一時的に記憶するバッファ33と、このバ
ッファ33からのパラレルデータをシリアルデータに変
換するP/S34と、再生ポート30の各部を制御する
CPU35とを備える。また、データ入出力部32は、
P/S34から入力されたシリアルデータをデコードす
るデコーダ36と、このデコーダ36から出力されるデ
ータと編集部51から出力されるデータとのうちのいず
れか一方の信号を選択して出力端子38に供給するセレ
クタ37とを備えている。一方、再生ポート40は、デ
ータ管理部41と、データ入出力部42とからなる。デ
ータ管理部41は、HDDアレイ110からのデータを
一時的に記憶するバッファ43と、このバッファ43か
らのパラレルデータをシリアルデータに変換するP/S
44と、再生ポート40の各部を制御するCPU45と
を備える。また、データ入出力部42は、P/S44か
ら入力されたシリアルデータをデコードするデコーダ4
6と、このデコーダ46から出力されるデータと編集部
51から出力されるデータとのうちのいずれか一方の信
号を選択して出力端子48に供給するセレクタ47とを
備えている。
【0082】エディティングマネージャ50は、編集部
51と、インターフェース(I/F)52と、CPU5
3とを備えており、上述した記録ポート10及び再生ポ
ート20,30,40から入力されたデータを、編集部
51を介して後述するビデオエフェクタ60に出力して
編集させる。また、エディティングマネージャ50は、
ビデオエフェクタ60からのデータを、記録ポート10
のセレクタ13及び再生ポート20,30,40のセレ
クタ27,37,47に出力する。
【0083】編集部51は、記録ポート10に入力した
データ及び再生ポート20,30,40のデコーダ2
6,36,46を経たデータのうちの所望のデータを、
内部に備える図示しないセレクタ等によって適宜切り換
えることで選択し、ビデオエフェクタ60へと出力す
る。また、編集部51は、ビデオエフェクタ60から入
力されるデータを、内部に備える図示しないセレクタ等
によって適宜切り換えることで、所望のポートへと出力
する。さらに、記録ポート10に入力したデータや、再
生ポート22,30,40のデコーダ26,36,46
を経たデータや、ビデオエフェクタ60から入力される
データを外部のモニタ装置等に出力したい場合には、編
集部51は、これらのデータを出力端子54に供給す
る。
【0084】I/F52は、後述するメータパネル70
を接続し、CPU53により生成されたメータパネル7
0を制御するための制御信号等を出力するとともに、メ
ータパネル70から送られてきた情報をCPU53に入
力する。また、I/F52は、例えば外部のVTR(Vi
deo Tape Recorder)等を接続してデータや各種コマン
ドを出力するとともに、外部からの各種コマンドを入力
する。
【0085】CPU53は、エディティングマネージャ
50や、記録ポート10が備えるCPU17及び再生ポ
ート20,30,40のそれぞれが備えるCPU25,
35,45を制御する制御手段である。ビデオサーバ1
においては、CPU53が、各ポートのCPUを制御す
ることによって、同時に複数のポートを制御して行う編
集処理が可能となる。
【0086】ビデオエフェクタ60は、複数のポートを
利用して、データに特殊効果処理をかける。ビデオエフ
ェクタ60は、具体的には、ある映像に別の異なる映像
をはめ込むピクチャインピクチャ(PinP)等の特殊効果
処理を、エディティングマネージャ50から入力した映
像データに対して行う。
【0087】メータパネル70は、後述するように、記
録ポート10及び再生ポート20,30,40における
オーディオレベルメータといった各ポートの動作状態を
表示するポート動作状態表示部や、操作の対象となるポ
ートを選択するための各種スイッチ等を備える。メータ
パネル70は、エディティングマネージャ50のCPU
53により生成された制御信号に基づいて制御される。
また、メータパネル70は、各種スイッチによる操作内
容を表す制御信号をエディティングマネージャ50のC
PU53に供給する。
【0088】コントロールパネル80は、後述するよう
に、例えば、編集作業を行うデータの選択や、データの
入出力を行うポートを選択する際にユーザが操作する各
種スイッチ等や、編集作業に用いる画像等を表示する表
示部等を備える。コントロールパネル80は、ユーザに
操作されることによって、対応した制御信号等を発生す
る。具体的には、コントロールパネル80は、ユーザが
各種スイッチ等を操作することにより記録ポート10、
再生ポート20,30,40、外部に接続されているV
TR等を選択すると、選択されたポート又はVTRに対
して制御信号を出力する。この制御信号は、後述するタ
イミングマネージャ90を介して制御バス131へと送
られ、この制御バス131により伝送されて各ポートが
備えるCPUに入力される。制御信号が送られた各ポー
ト又はVTRは、この制御信号の内容に応じた動作を行
う。
【0089】タイミングマネージャ90は、ビデオの同
期信号に基づいてタイミングをとり、データバス130
を管理するものである。このタイミングマネージャ90
は、タイミングパルスを発生させるタイミングパルス発
生器91と、コントロールパネル80とのインターフェ
ースであるインターフェース(I/F)92と、各部を
制御するCPU93とを備えており、外部から入力され
るビデオ同期信号に基づいて、CPU93がタイミング
パルス発生器91を制御してタイミングパルスを発生さ
せ、制御バス131に送信する。タイミングマネージャ
90は、このタイミングパルスに基づいてデータバス1
30を管理する。
【0090】ファイルマネージャ100は、後述するH
DD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nにおけるファイルの記録領
域を示すファイル管理情報を保持し、このファイル管理
情報に基づいてファイルの管理を行うファイル管理部1
01と、例えばイーサネット等の外部のネットワークに
接続され、外部のネットワークとの間でデータの入出力
を行うネットワークドライバ102と、各部を制御する
CPU103とを備える。ファイルマネージャ100
は、CPU103の制御のもとに、後述するHDDアレ
イ110に記録されたデータの管理を行う。例えば、フ
ァイルマネージャ100は、あるファイルがHDD12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録されたときに、これらのHDD12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120n上のどのアドレスにファイルが記録された
かを示す情報を用いて、HDDアレイ110に記録され
たデータの管理を行う。
【0091】HDDアレイ110は、各種データを格納
及び管理するものである。HDDアレイ110は、複数
のHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nに接続され、これらのHD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nに対して各種データを記憶させると
ともに、これらのHDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いるデータの管理を行う。HDDアレイ110は、バッ
ファ111と、映像データ書き込み/読み出し処理部
(V)112と、音声データ書き込み/読み出し処理部
(A)113とを備える。
【0092】バッファ111は、データバス130との
間でのデータを転送を行うときに、一時的にデータを記
憶する。例えば、HDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nからのデータ
は、このバッファ111においてバッファリングされた
後、データバス130に出力される。
【0093】映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2に対して映像データの書き込み及び読み出し
処理を行う。映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、具体的には、HDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2の中から所望のHDDを選択し
て、バッファ111から入力された映像データを書き込
むとともに、所望のHDDから映像データを読み出して
バッファ111に出力する。
【0094】音声データ書き込み/読み出し処理部11
3は、HDD1201,1202に対して音声データの書
き込み及び読み出し処理を行う。音声データ書き込み/
読み出し処理部113は、具体的には、HDD12
1,1202のいずれか一方を選択し、バッファ111
から入力された音声データを書き込むとともに、所望の
HDDから音声データを読み出してバッファ111に出
力する。
【0095】HDDアレイ110は、例えば、放送業務
用として記録されるべきデータが確実に記録されるとと
もに、記録されているデータが確実に再生されるように
冗長性を持たせてあり、いわゆるRAID(Redundant
Arrays of Inexpensive Disks)構成をとる。映像デー
タが記録されるHDD1201,1202,・・・,12
n-3,120n-2は、RAID−3の構成、すなわち、
データを複数のディスクに分けて並行転送することで転
送性能を高め、さらにパリティディスクを設けた構成を
とり、音声データが記録されるHDD120n-1,12
nは、いわゆるデータの二重書きを行うミラーディス
クと呼ばれるRAID−1の構成をとる。
【0096】このような内部回路を備えるA/Vサーバ
1は、図2に示すように、1つの筐体2により上述した
各部が覆われ、略直方体状の外観を構成する。この筐体
2は、例えば1台のVTRと同等の大きさである。筐体
2の前面には、上側にメータパネル70が設けられ、下
側にコントロールパネル80が設けられている。コント
ロールパネル80は、筐体2に着脱自在とされ、筐体2
から外した状態でも、図示しないケーブルにより筐体2
内の上述したタイミングマネージャ90のI/F92と
接続し、使用され得る。
【0097】このA/Vサーバ1は、以下のようにし
て、外部より入力されたデータを記録する。
【0098】A/Vサーバ1においては、入力端子18
に入力されたデータは、記録ポート10のデータ入出力
部11が備えるセレクタ13を経て、エンコーダ14に
入力されて所定のフォーマットにエンコードされる。エ
ンコードされたデータは、記録ポート10のデータ管理
部12が備えるS/P15によりパラレルデータに変換
され、バッファ16でバッファリングされる。そして、
バッファリングされているデータは、タイムスロット発
生回路からCPU17に割り当てられたタイムスロット
の期間に、データバス130に出力され、HDDアレイ
110へ転送される。
【0099】HDDアレイ110に転送されてきたデー
タは、バッファ111にてバッファリングされ読み出さ
れる。そして、バッファ111から読み出されたデータ
のうち、映像データは、映像データ書き込み/読み出し
処理部112に入力され、音声データは、音声データ書
き込み/読み出し処理部113に入力される。映像デー
タ書き込み/読み出し処理部112は、入力された映像
データを所定の単位で分割するとともに、パリティデー
タを求め、分割したデータ及びパリティデータをHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2に記
録する。また、音声データ書き込み/読み出し処理部1
13は、入力された音声データを2つのHDD120
n-1,120nに記録する。
【0100】A/Vサーバ1は、このような処理を行う
ことによって、外部から入力したデータをHDDアレイ
110に記録することができる。
【0101】一方、A/Vサーバ1は、以下のようにし
て、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nに記録されているデータ
を再生して外部に出力する。
【0102】すなわち、A/Vサーバ1においては、再
生ポート20,30,40のいずれかが、タイムスロッ
ト発生回路により割り当てられたタイムスロットの期間
にHDDアレイ110にアクセスし、HDDアレイ11
0に対して、データの再生を要求する。HDDアレイ1
10では、映像データ書き込み/読み出し処理部112
が、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2に分割されて記録されているデータとパリティ
データとを読み出し、分割されたデータを単一化すると
ともに、パリティデータに基づいてエラー検出及びエラ
ー訂正を行い、映像データを再生する。また、音声デー
タ書き込み/読み出し処理部113は、2つのHDD1
20n-1,120nのうち、エラーがないHDDから音声
データを再生する。再生された映像・音声データは、バ
ッファ111でバッファリングされた後、読み出され、
データバス130を介して、再生要求を行った再生ポー
トに転送される。
【0103】ここでは、例えば再生ポート20が再生要
求を行ったものとして説明する。HDDアレイ1110
から出力されたデータは、データバス130を介してデ
ータ管理部21が備えるバッファ23に入力される。バ
ッファ23に入力したデータは、このバッファ23でバ
ッファリングされた後、P/S24にてシリアルデータ
に変換される。このシリアルデータは、データ入出力部
22が備えるデコーダ26に入力されてデコードされた
後、セレクタ27を経て出力端子28へと供給され、外
部に出力される。
【0104】このようにして、A/Vサーバ1は、内部
素材を再生して外部に出力することができる。
【0105】さて、このようなA/Vサーバ1は、コン
トロールパネル80を操作することによって編集作業を
行うことができる。A/Vサーバ1においては、編集デ
ータは、素材データ及び被作成データの編集開始時刻情
報であるIN点、編集終了時刻情報であるOUT点の組
でありいわゆるカットに相当する“エディットデータペ
ージ(以下、ページと略記する。)”と、このページの
集積としての“プログラム”という形で管理される。A
/Vサーバ1は、このプログラムに対応する編集リスト
情報を作成する。また、A/Vサーバ1は、上述したフ
ァイル管理部101が管理するファイル管理情報を保持
することによって、ファイル名を指定するだけで所望の
ファイルの再生等の操作を行うことができ、後述する再
生ファイル情報である仮想ファイル(Virtual File;以
下、VFLと記す。)に基づいて、編集の際に新たにデ
ータを記録することなく編集結果をもとに内部素材を再
生することができる。
【0106】ここで、ファイル管理情報について詳細に
説明する。ファイル管理情報は、図3に示すように、フ
ァイルエントリ(File Entry;以下、FEと記す。)
と、レコードエントリ(Record Entry;以下、REと記
す。)と、フリースペースリスト(Free Space List;
以下、FSLと記す。)の3つの情報からなる。
【0107】FEは、同図(A)に示すように、ファイ
ル名と、最初のREへのポインタ情報と、例えばファイ
ルが記録された実時刻又は“0”が記述される開始時刻
(スタートタイムコード)と、例えば製作者や製作日時
等の付随情報とを有する。A/Vサーバ1においては、
ファイル単位でFEが設定され、そのファイルがHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2,1
20n-1,120n上のどの位置から記録されているかが
把握できる。
【0108】REは、同図(B)に示すように、次のR
Eへのポインタ情報と、実際にファイルが記録されたH
DD上の先頭位置のアドレスを示す先頭位置データと、
ファイルが先頭位置を示すアドレスから連続して記録さ
れている長さを示す連続領域長とを有する。このREに
記述される情報の具体例として、任意のファイルAが図
4に示すようにHDD上のアドレス領域に記録されてい
る場合について説明する。すなわち、ファイルAは、H
DD上のアドレス空間において、アドレス50乃至アド
レス100、アドレス200乃至アドレス300、アド
レス500乃至アドレス750に分割されて記録されて
いる。
【0109】このとき、FE及びREには、図5に示す
ような情報が記述される。すなわち、FEには、ファイ
ル名として“A”が記述されるとともに、最初のREへ
のポインタ情報が記述される。REは、ファイルAが分
割されている数と同数だけ用意される。最初のREに
は、先頭位置データとしてファイルAがHDDに記録さ
れている最初のアドレスである“50”が記述されると
ともに、ファイルAがアドレス50乃至アドレス100
に記録されていることから連続領域の記録長として“5
0”が記述される。また、次のREには、先頭位置デー
タとして“200”が記述されるとともに、ファイルA
がアドレス200乃至アドレス300に記録されている
ことから連続領域の記録長として“100”が記述され
る。さらに、次のREには、先頭位置データとして“5
00”が記述されるとともに、ファイルAがアドレス5
00乃至アドレス750に記録されていることから連続
領域の記録長として“250”が記述される。そして、
このREには、ファイルAが終了していることを示すた
めに、次のREへのポインタ情報としてEOF(EndOf
File)が記述される。
【0110】これらのFE及びREは、データがHDD
上のどの領域に記録されているかを示す情報であるが、
FSLは、データが書き込まれていない領域を示す情報
が記述される。FSLは、図3(C)に示すように、次
のFSLへのポインタ情報と、データが記録されていな
いHDD上の連続空き領域の先頭位置のアドレスを示す
先頭位置データと、この先頭位置のアドレスから次にデ
ータが記録されている領域までの空き領域の長さを示す
連続領域長とを有する。このFSLに記述される情報の
具体例として、図4に示した場合について説明する。
【0111】このとき、FSLには、図6に示すような
情報が記述される。すなわち、FSLは、連続した空き
領域の数と同数だけ用意される。最初のFSLには、先
頭位置データとしてHDD上の空き領域の最初のアドレ
スである“0”が記述されるとともに、ファイルAがア
ドレス50から記録されていることから連続領域長とし
て“50”が記述される。また、次のFSLには、先頭
位置データとして“100”が記述されるとともに、フ
ァイルAがアドレス200から記録されていることから
連続領域長として“100”が記述される。さらに、次
のFSLには、先頭位置データとして“300”が記述
されるとともに、ファイルAがアドレス500から記録
されていることから連続領域長として“200”が記述
される。そして、このFSLには、最後の空き領域であ
ることを示すために、次のFSLへのポインタ情報とし
てEOF(End Of File)が記述される。
【0112】A/Vサーバ1は、このようなファイル管
理情報を保持し、別のファイルがHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録されると、そのファイルに関するFE及びR
Eが作成されるとともに、FSLを書き換える。
【0113】このようなファイル管理情報を保持するA
/Vサーバ1は、HDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いる映像・音声データを内部素材として編集する際に、
そのファイルを示す情報をコントロールパネル80から
HDDアレイ110に出力する。エディティングマネー
ジャ50のCPU53は、ファイル管理情報に基づい
て、所望のファイルを再生するためにHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nのどの領域にアクセスするべきかを把握するこ
とができる。ユーザは、コントロールパネル80の後述
する表示部に表示された情報をもとに、例えばIN点、
OUT点といった編集点等の情報を後述する各種スイッ
チ等を操作することにより決定する。そして、A/Vサ
ーバ1においては、このようにして決定した編集結果情
報をコントロールパネル80から再びHDDアレイ11
0に出力する。このとき、A/Vサーバ1においては、
編集結果情報のみをコントロールパネル80からHDD
アレイ110に出力すればよく、素材データ自体を送る
必要はない。
【0114】A/Vサーバ1においては、このような編
集結果情報を上述したVFLと呼び、このVFLに基づ
いて、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n -2,120n-1,120nに記録された素材デー
タを読み出すことで、編集された被作成データを外部に
出力することができる。すなわち、A/Vサーバ1は、
VFLをもとに作成した被作成データをHDD12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録し直す必要がない。そのため、A/
Vサーバ1は、リアルタイムに素材データを編集して出
力することができる。
【0115】このようなVFLは、図7に示すように、
編集したファイル名を示すファイル名領域と、そのファ
イルのIN点及びOUT点を示す再生開始位置領域及び
再生終了位置領域とからなる。再生開始位置領域及び再
生終了位置領域は、それぞれ、そのファイルの先頭位置
からのHDD上のアドレスに対応した再生開始位置及び
再生終了位置を示す。例えば、図8(A)に示すような
VFLを作成した場合、HDD上の実際の再生開始位置
及び再生終了位置の対応は、同図(B)に示すようにな
る。
【0116】すなわち、ファイルAがHDDのアドレス
空間上、アドレス50から記録されていることから、V
FLに示されたファイルAの再生開始位置は、アドレス
60となり、このアドレス60をIN点として再生が開
始されることになる。また、再生終了位置が先頭位置か
ら60であることから、アドレス210がOUT点とな
り、再生が終了することになる。
【0117】A/Vサーバ1は、このようなVFLに基
づいて、再生されるべきデータが決定されることで、編
集が終了してから被作成データをHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録する必要がない。
【0118】A/Vサーバ1は、メータパネル70やコ
ントロールパネル80を操作することによって、上述し
た記録ポート10、再生ポート20,30,40毎に、
例えば、映像・音声データの入力の選択や、音声データ
の記録再生のレベル調整や、音声データをモニタするチ
ャンネルの選択等の各種操作を行うことができる。
【0119】メータパネル70は、図9に概略を示すよ
うに、記録ポート10、再生ポート20,30,40の
動作状態を表示するポート動作状態表示部141を備え
る。このポート動作状態表示部141は、各ポートに対
応した4つの表示領域141a乃至141dを有してい
る。これらの表示領域141a乃至141dは、それぞ
れ、4チャンネル分のオーディオレベルメータを表示す
るオーディオレベルメータ部142a乃至142dと、
タイムコード等を表示するドットマトリクス部143a
乃至143dと、例えば再生中や記録中等の各ポートの
現在の動作状態を表示する状態表示部144a乃至14
4dと、表示されているタイムコードの種類等の各種情
報を表示する情報表示部145a乃至145dとを有す
る。なお、オーディオレベルメータ部142a乃至14
2dには、各チャンネル毎のオーディオレベルメータの
下側に、対応するチャンネルの番号が表示される。ま
た、後述するスイッチの操作に応じて、オーディオレベ
ルメータ部142a乃至142dには、第1チャンネル
から第4チャンネルまでの4つのオーディオレベルメー
タと、第5チャンネルから第8チャンネルまでの4つの
オーディオレベルメータとのいずれかが選択的に表示さ
れる。
【0120】また、メータパネル70は、操作の対象と
なるポートを選択するための4つのポート選択スイッチ
146と、音声データの記録再生のレベルの調整を行う
ための4つのレベル調整用ロータリエンコーダ147
と、ビデオプロセスの調整を行うためのビデオプロセス
調整用ロータリエンコーダ148とを備える。
【0121】一方、コントロールパネル80は、同図に
概略を示すように、入力操作手段として、記録ポート1
0を選択するための記録ポート選択スイッチ(R1)1
51aと、再生ポート20,30,40をそれぞれ選択
するための再生ポート選択スイッチ(P1,P2,P
3)151b,151c,151dとを備える。また、
A/Vサーバ1は、後述するように、例えばVTR等の
外部機器を2台まで接続可能とされており、コントロー
ルパネル80は、これらの2台の外部機器のうちの一方
を選択するための第1外部機器選択スイッチ(1)15
2aと、他方を選択するための第2外部機器選択スイッ
チ(2)152bとを備える。さらに、コントロールパ
ネル80は、記録ポート選択スイッチ151a、再生ポ
ート選択スイッチ151b,151c,151d、第1
外部機器選択スイッチ152a、第2外部機器選択スイ
ッチ152bにより選択されたポート及び外部機器を再
生用として用いるか記録用として用いるかを指定するた
めの再生用指定スイッチ(PLAYER)153及び記
録用指定スイッチ(RECORDER)154とを備え
る。
【0122】また、コントロールパネル80は、データ
の記録を指示するための記録指示スイッチ155と、巻
き戻しを指示するための巻き戻し指示スイッチ156
と、データの再生を指示するための再生指示スイッチ1
57と、早送りを指示するための早送り指示スイッチ1
58と、停止を指示するための停止指示スイッチ159
とを備える。
【0123】さらに、コントロールパネル80は、デー
タの編集作業の際に使用する素材データ及び/又は被作
成データのIN点を指定するためのIN点指定スイッチ
160と、素材データ及び/又は被作成データのOUT
点を指定するためのOUT点指定スイッチ161と、こ
れらのIN点指定スイッチ160及びOUT点指定スイ
ッチ161によりIN点及びOUT点が指定された後に
データの編集処理を開始するための編集開始スイッチ
(AUTO EDIT)162と、IN点指定スイッチ
160及びOUT点指定スイッチ161によりIN点及
びOUT点が指定された後にデータのプレビュー処理を
開始するためのプレビュー開始スイッチ(PREVIE
W)163とを備える。
【0124】さらにまた、コントロールパネル80は、
例えば、データの編集処理や編集データの管理を行うた
めのエディットモードや、任意のポートに素材データを
ロードして割り当てる場合等のためのマテリアルモード
といったA/Vサーバ1の状態を切り換えるためのモー
ド切換スイッチ(MODE)164と、上述したページ
単位で編集する際に新たなページを途中のページに挿入
する場合等に、ページを挿入(Insert)するか上書き
(Overlay)するかのモードを切り換えるための挿入モ
ード切換スイッチ(INS/OVL)165と、新規の
編集を開始する際に現在編集中の上述したプログラムを
クリアするためのクリアプログラムスイッチ(CLEA
R PROGRAM)166と、後述する表示部に表示
された任意のページを前のページに戻すためのバックス
ペーススイッチ(BS)167と、表示部に表示された
任意のページを後のページに進めるためのフォワードス
ペーススイッチ(FS)168と、操作内容を取り消す
ためのキャンセルスイッチ(CANCEL)169とを
備える。また、コントロールパネル80は、例えば編集
点を探すために用いられる360゜回転式のサーチダイ
ヤル170と、表示部に表示されるカーソルを移動させ
るための360゜方向移動式のカーソル操作用ロータリ
エンコーダ171とを備える。
【0125】さらに、コントロールパネル80は、編集
作業等に必要となる各種情報を表示する液晶パネル等か
らなる表示手段である表示部180を備える。この表示
部180には、上述したエディットモード時にはページ
毎の関連情報が表示される各部を備え、例えば図10に
示すように、現在選択されて編集操作が可能な状態であ
るカレントポートを表示するカレントポート表示部18
1と、カレントポートで開かれているデータのファイル
名を表示するカレントポート素材名表示部182と、時
・分・秒・フレーム番号単位でカレントタイムを表示す
るカレントタイム表示部183と、編集のソースとなる
素材データが開かれるポートであるプレーヤポート(P
LAYERポート)を表示するPLAYERポート表示
部184と、プレーヤポートで開かれている素材データ
の名称を表示するソース素材名表示部185と、編集の
ディスティネーションとなる被作成データが再生される
ポートであるレコーダポート(RECORDERポー
ト)を表示するRECORDERポート表示部186
と、レコーダポートで開かれている被作成データの名称
を表示するディスティネーション素材名表示部187
と、カレントポートのデータにおけるコントロールパネ
ル80が管理するページ内での現在の編集点の位置を示
すページ表示部188と、時・分・秒・フレーム番号単
位でカレントポートのデータのIN点のタイムコードを
表示するIN点表示部(IN)189と、時・分・秒・
フレーム番号単位でカレントポートのデータのOUT点
のタイムコードを表示するOUT点表示部(OUT)1
90と、時・分・秒・フレーム番号単位でカレントポー
トのデータのOUT点を含む編集区間の編集時間情報で
あるデュレーションを表示するデュレーション表示部
(DUR)191と、上述した挿入モード切換スイッチ
165により指定されたモードを表示する挿入モード表
示部192とを備える。また、表示部80には、IN点
表示部189に表示されたタイムコードにおけるカレン
トポートのデータのスタンプピクチャと、OUT点表示
部190に表示されたタイムコードにおけるカレントポ
ートのデータのスタンプピクチャとが、それぞれ、IN
点スタンプピクチャ表示部193とOUT点スタンプピ
クチャ表示部194とに表示される。
【0126】このように、コントロールパネル80は、
表示部180に文字情報を中心とした各種情報を表示
し、ユーザは、これらの各種情報が表示されたUI(Us
er Interfece)に基づいて、編集作業を行う。
【0127】以下、コントロールパネル80における上
述した各種スイッチ等の操作による編集作業について図
11乃至図15を参照して説明していく。
【0128】コントロールパネル80は、図11に示す
ように、各種スイッチ等により入力された内容を処理
し、上述したプログラムに対応する編集リスト情報を作
成する編集リスト作成手段である制御部195を備え、
この制御部195を介して操作内容に応じた表示内容を
表示部180に表示する。また、コントロールパネル8
0は、各種スイッチ等により入力された内容を、制御部
195を介して変換手段であるインターフェース(I/
F)196に送り、このI/F196により操作内容に
応じたプログラムを変換してVFLを生成し、このVF
Lを上述したタイミングマネージャ90のI/F92を
介してファイルマネージャ100のファイル管理部10
1又はこのファイル管理部101をさらに介してHDD
アレイ110に送信する。さらに、コントロールパネル
80は、I/F196を介して本体側から受信したスタ
ンプピクチャ等の情報を、制御部195の制御にもとに
表示部180に表示したり、記憶手段であるメモリ19
7に保持する。メモリ197には、例えば編集処理に必
要となる各種プログラムや、本体側から受信した情報等
が保持され、制御部195がこのメモリ197に保持さ
れているプログラムや情報を読み出して処理し、表示部
180の表示内容を制御したり、I/F196を介して
本体側へ送信したりする。
【0129】A/Vサーバ1における基本的な編集作業
は、図12に示すようになる。まず、A/Vサーバ1に
おいては、ステップS1において、ユーザがモード切換
スイッチ164を押すことによって、エディットモード
に入る。エディットモードに入ると、コントロールパネ
ル80の表示部180には、先に図10に示したような
編集作業用の表示内容が表示される。
【0130】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS2において、ユーザがクリアプログラムスイッチ
166を操作することによって、コントロールパネル8
0により現在管理されているプログラムを開放し、空の
プログラムを作成する。
【0131】ユーザがクリアプログラムスイッチ166
を操作すると、コントロールパネル80の表示部180
には、プログラムのクリアを実行してもよいか否かを確
認するダイアログが表示される。
【0132】ここで、プログラムのクリアを実行しても
よい場合には、A/Vサーバ1は、ユーザが図示しない
OKスイッチを操作することによって、これまでプログ
ラムとして管理されていたデータを全てクリアする。
【0133】一方、プログラムのクリアを実行しない場
合には、A/Vサーバ1は、ユーザがキャンセルスイッ
チ169を操作することによって、これまでプログラム
として管理されていたデータのクリア処理を中止する。
【0134】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS3において、レコーダデバイス及びプレーヤデバ
イスの指定を行う。すなわち、A/Vサーバ1において
は、編集のソースとなる素材データが開かれるポートで
あるプレーヤポートと、編集のディスティネーションと
なる被作成データが再生されるポートであるレコーダポ
ートとを指定する。
【0135】ここでは、再生ポート20をプレーヤポー
トとし、再生ポート30をレコーダポートとすることに
する。この場合、A/Vサーバ1においては、ユーザ
が、再生ポート30に対応する再生ポート選択スイッチ
(P2)151cと、記録用指定スイッチ(RECOR
DER)154とを同時に押すことによって、再生ポー
ト30がレコーダポートに指定される。また、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが、再生ポート20に対応す
る再生ポート選択スイッチ(P1)151bと、再生用
指定スイッチ(PLAYER)153とを同時に押すこ
とによって、再生ポート20がプレーヤポートに指定さ
れる。これらのスイッチは、ユーザにより押されること
によって、点灯する。この操作に応じて、コントロール
パネル80の表示部180には、先に図10に示したよ
うに、PLAYERポート表示部184に“P1”が表
示され、RECORDERポート表示部186に“P
2”が表示される。
【0136】なお、A/Vサーバ1においては、一度こ
のようにしてレコーダデバイス及びプレーヤデバイスを
指定することによって、以後例えば再生用指定スイッチ
153が押されると、現在プレーヤに指定されているポ
ート、ここでは再生ポート20が自動的に選択され、カ
レントポートとしてコントロール可能な状態となる。
【0137】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS4乃至ステップS8におけるプログラムの作成を
行う。まず、A/Vサーバ1においては、ステップS4
において、編集点の設定を行う。この際、A/Vサーバ
1においては、ユーザがモード切換スイッチ164を押
すことによって、マテリアルモードに移行し、編集に使
用するソースとなる素材データを再生ポート20にロー
ドする。このとき、コントロールパネル80の表示部1
80には、ソース素材名表示部185に再生ポート20
で開かれているファイルの名称が表示され、ディスティ
ネーション素材名表示部187に予め決められた名称が
表示される。なお、ディスティネーション素材名表示部
187に表示された名称は、後に任意の名称に変更する
ことが可能である。また、既に素材データが再生ポート
20にロードされている場合には、この手順を行う必要
はない。
【0138】その後、A/Vサーバ1においては、ユー
ザが再びモード切換スイッチ164を押してエディット
モードに移行し、再生用指定スイッチ153を押してカ
レントポートを再生ポート20にする。このとき、コン
トロールパネル80の表示部180には、図10に示し
たように、カレントポート表示部181に再生ポート2
0を示す“P1”が表示され、カレントポート素材名表
示部182に再生ポート20で開かれているファイルの
名称が表示される。
【0139】そして、A/Vサーバ1においては、再生
ポート20で開かれている素材データの編集点を設定す
る。編集点の設定方法としては、例えば次に示す4つの
方法のいずれかを用いて行われる。
【0140】第1の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、IN点指定
スイッチ160を押してIN点を設定し、OUT点とし
て設定したい点をユーザがサーチダイヤル170を回転
させることによりサーチし、その点の画像がOUT点ス
タンプピクチャ表示部194に表示されている状態で、
OUT点指定スイッチ161を押してOUT点を設定す
る方法がある。
【0141】第2の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、カーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押
してIN点を設定した後、OUT点として設定したい点
をユーザがサーチダイヤル170を回転させることによ
りサーチし、その点の画像がOUT点スタンプピクチャ
表示部194に表示されている状態で、カーソル操作用
ロータリエンコーダ171によりOUT点表示部190
上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押し
てOUT点を設定する方法がある。
【0142】第3の方法としては、ユーザがカーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用
スイッチを押して表示されたダイアログにタイムコード
を入力してIN点を設定した後、カーソル操作用ロータ
リエンコーダ171によりOUT点表示部190上にカ
ーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用スイッチ
を押して表示されたダイアログにタイムコードを入力し
てOUT点を設定する方法がある。
【0143】第4の方法としては、上述したいずれかの
方法を用いてIN点又はOUT点を設定した後、ユーザ
がカーソル操作用ロータリエンコーダ171によりデュ
レーション表示部191上にカーソルを移動し、図示し
ないダイアログ表示用スイッチを押して表示されたダイ
アログにタイムコードを入力してOUT点又はIN点を
自動的に設定する方法がある。
【0144】このような方法により編集点を設定した場
合、IN点を設定するとIN点表示部189にそのタイ
ムコードが表示され、OUT点を設定するとOUT点表
示部190にそのタイムコードが表示される。また、I
N点、OUT点のそれぞれの設定時には、カレントタイ
ム表示部183にそれぞれのタイムコードが表示され
る。さらに、IN点及びOUT点の両方の設定が終了す
ると、デュレーション表示部191にデュレーションが
表示される。
【0145】A/Vサーバ1においては、このようにし
て再生ポート20の素材データの編集点を設定した後、
ユーザは、記録用指定スイッチ154を押してカレント
ポートを再生ポート30にし、同様の方法により被作成
データの編集点を設定する。
【0146】A/Vサーバ1においては、プレーヤポー
ト、レコーダポートのそれぞれのIN点、OUT点のう
ち、3点が設定されると、編集開始スイッチ162及び
プレビュー開始スイッチ163が点滅し、編集及びプレ
ビューの実行が可能な状態となる。そして、A/Vサー
バ1においては、編集点を設定すると、コントロールパ
ネル80の制御部195が例えば図13に示すような編
集情報であるページデータを作成し、メモリ197に保
持する。また、A/Vサーバ1においては、これまでの
工程を経ることによって、コントロールパネル80の制
御部195が例えば図14に示すような内部ステータス
情報を作成し、メモリ197に保持する。この内部ステ
ータス情報は、例えばカレントポートが変更された場合
等、状況に応じて書き換えられる。
【0147】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS5において、編集区間のプレビューを行う。A/
Vサーバ1においては、ユーザがプレビュー開始スイッ
チ163を押すことによって、プレビューが開始され
る。A/Vサーバ1においては、プレビュー中には、プ
レビュー開始スイッチ163が点灯する。
【0148】コントロールパネル80は、ユーザにより
プレビュー開始スイッチ163が押されると、制御部1
95により先に図13に示したようなページデータをメ
モリ197から読み出し、このページデータをI/F1
96にてVFLに変換して、後述する各種コマンドから
なるプレビューコマンドとともにVFLを本体側に送出
する。
【0149】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びプ
レビューコマンドをタイミングマネージャ90のI/F
92により受け取り、VFLをファイルマネージャ10
0のファイル管理部101に送信して一時記憶させるか
又はこのファイル管理部101を介してHDDアレイ1
10に送信して書き込むとともに、プレビューコマンド
をエディティングマネージャ50のCPU53に送信す
る。このプレビューコマンドは、具体的には、プリロー
ル点までキューアップするためのコマンドと、データを
再生させるための再生コマンドと、ポストロール点でデ
ータの再生を停止させるための停止コマンドとにより構
成される。A/Vサーバ1は、VFLとこれらのコマン
ドに基づいて、プリロール点からIN点までの映像・音
声データをレコーダ側の再生データを用いて出力端子5
4から図示しないモニタに出力し、IN点からOUT点
までの映像・音声データをプレーヤ側の再生データを用
いて出力端子54からモニタに出力し、OUT点からポ
ストロール点までの映像・音声データをレコーダ側の再
生データを用いて出力端子54からモニタに出力する。
【0150】なお、A/Vサーバ1においては、プレビ
ューを中断する場合には、コントロールパネル80の停
止指示スイッチ159を押すことにより中断することが
できる。
【0151】A/Vサーバ1においては、このようにし
て編集区間のプレビューを行った後、必要に応じてステ
ップS6における編集点の修正を行う。まず、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが再生用指定スイッチ153
又は記録用指定スイッチ154を押すことによって、編
集点を修正するデバイスを選択する。このとき、再生用
指定スイッチ153又は記録用指定スイッチ154のう
ち押されたスイッチは、点灯する。そして、A/Vサー
バ1においては、修正した編集点に応じて、ユーザがI
N点指定スイッチ160又はOUT点指定スイッチ16
1を押しながら、コントロールパネル80が備える図示
しないトリムを操作することによって、編集点の微小修
正を行う。A/Vサーバ1においては、このトリムを操
作すると、カレントタイム表示部183、及びIN点表
示部189又はOUT点表示部190に表示されるタイ
ムコードが1フレームずつ変化していく。このようにし
て、A/Vサーバ1においては、編集点のタイムコード
を増減させて修正することができる。なお、A/Vサー
バ1においては、IN点指定スイッチ160又はOUT
点指定スイッチ161を押しながら、カーソル操作用ロ
ータリエンコーダ171を操作することによっても、編
集点のタイムコードを増減させて修正することができ
る。また、編集点を削除したい場合には、コントロール
パネル80が備える図示しない消去スイッチ(DELE
TE)を押しながら、IN点指定スイッチ160又はO
UT点指定スイッチ161を押すことによって、対応す
る編集点を削除することもできる。
【0152】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS7及びステップS8において、編集の実行及び編
集結果の確認を行う。A/Vサーバ1においては、ユー
ザが編集開始スイッチ162を押すことによって、編集
が実行される。A/Vサーバ1においては、編集中に
は、編集開始スイッチ162が点灯する。A/Vサーバ
1においては、編集を実行すると、これまでの工程の結
果をコントロールパネル80の制御部195により先に
図13に示したようなページデータとして作成し、この
ページデータをメモリ197に保持する。そして、コン
トロールパネル80は、制御部195により先にメモリ
197に保持したページデータをI/F196にてVF
Lに変換して、後述する各種コマンドからなるエディッ
トコマンドとともにVFLを本体側に送出する。
【0153】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びエ
ディットコマンドをタイミングマネージャ90のI/F
92により受け取り、VFLをファイルマネージャ10
0のファイル管理部101に送信して一時記憶させるか
又はこのファイル管理部101を介してHDDアレイ1
10に送信して書き込むとともに、エディットコマンド
をエディティングマネージャ50のCPU53に送信す
る。このエディットコマンドは、具体的には、プリロー
ル点までキューアップするためのコマンドと、データを
再生させるための再生コマンドと、ポストロール点でデ
ータの再生を停止させるための停止コマンドとにより構
成される。A/Vサーバ1は、VFLとこれらのコマン
ドに基づいて、プリロール点からポストロール点までの
映像・音声データをレコーダ側の再生データを用いて出
力端子54から図示しないモニタに出力し、IN点から
OUT点までの映像・音声データをプレーヤ側の再生デ
ータを用いて出力端子54からモニタに出力し、OUT
点からポストロール点までの映像・音声データをレコー
ダ側の再生データを用いて出力端子54からモニタに出
力する。
【0154】このようにして、編集の実行及び編集結果
の確認を行った後、コントロールパネル80は、次のペ
ージに関する各情報を表示部180に表示する。
【0155】A/Vサーバ1においては、ステップS4
乃至ステップS8の工程をページ毎に行い、1つのプロ
グラムを構成する全てのページデータを作成する。この
ようにして最終的に得られたページデータは、例えば図
15に示すようなものとなる。すなわち、ページデータ
は、ページ毎に、レコーダ及びプレーヤにおけるデバイ
ス名、ファイル名、編集点の情報から構成され、これら
のページ毎のデータが全ページ分集積したものとなる。
そして、最後のページの次のページには、レコーダのフ
ァイル名の部分にエンドコードが付与される。ページを
識別するための識別情報であるページ番号は、例えば通
し番号等の各ページ単位で時系列にしたがって割り当て
られた連続的な情報で表される。なお、同図に示したペ
ージデータは、プレーヤ側のファイル名が全ページにわ
たって同一のものとなっているが、異なるファイルを素
材データとしてもよいことは勿論である。一方、レコー
ダ側のファイル名は、全ページにわたって同一でなけれ
ばならないことはいうまでもない。
【0156】A/Vサーバ1においては、全てのページ
データを作成した後、必要に応じてステップS9におけ
るページデータの修正を行う。すなわち、A/Vサーバ
1は、プログラムの作成後であっても、ページデータの
修正を随時行うことができる。ここで、エディットモー
ド以外のモードであった場合には、まずユーザがモード
切換スイッチ164を押すことによって、エディットモ
ードに移行する。A/Vサーバ1においては、ユーザが
バックスペーススイッチ167やフォワードスペースス
イッチ168を押すことによって、ページデータの修正
を行いたい所望のページを表示部180に表示する。そ
して、A/Vサーバ1においては、先にステップS6に
示した方法と同様の方法で編集点の修正を行い、必要に
応じてステップS5と同様にプレビューを行った後、ユ
ーザが編集開始スイッチ162を押すことによって、編
集の実行を行う。この編集の実行は、先にステップS7
及びステップS8で示した処理と同様に行われる。
【0157】このようにすることによって、A/Vサー
バ1は、修正が反映されたページデータを作成する。
【0158】A/Vサーバ1は、以上の一連の処理を経
ることによって、編集を実行してページデータを作成
し、このページデータに基づいたVFLをコントロール
パネル80から本体側に送信することによって、編集さ
れた被作成データをHDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2,120n-1,120nに記録する
ことなく、随時被作成データを出力することができる。
【0159】また、A/Vサーバ1は、リニア記録媒体
である例えば図示しないテープに対して映像・音声デー
タを記録再生するVTR等の外部機器を接続し、このV
TRのテープに記録されている映像・音声データを素材
データとして編集する場合、コントロールパネル80に
おける上述した各種スイッチ等の操作による主な編集作
業は、以下のようになる。なお、この場合、VTRは、
コントロールパネル80から送信された各種コマンドに
より制御されて動作する。具体的には、コントロールパ
ネル80から送信された各種コマンドは、エディティン
グマネージャ50が備えるCPU53に入力され、この
CPU53からI/F52を介してVTRに送信され
る。なお、ここでは、1ページ分に関する処理について
説明する。
【0160】A/Vサーバ1においては、プレーヤデバ
イスとして外部機器を指定するとともに、レコーダデバ
イスの指定を行う。
【0161】ここでは、記録ポート10の入力端子18
に再生した映像・音声データを入力するVTRをプレー
ヤポートとし、再生ポート30をレコーダポートとする
ことにする。この場合、A/Vサーバ1においては、ユ
ーザが、VTRに対応する第1外部機器選択スイッチ1
52aと、再生用指定スイッチ153とを同時に押すこ
とによって、VTRがプレーヤポートとして指定され
る。また、A/Vサーバ1においては、ユーザが、再生
ポート30に対応する再生ポート選択スイッチ151c
と、記録用指定スイッチ154とを同時に押すことによ
って、再生ポート30がレコーダポートに指定される。
これらのスイッチは、ユーザにより押されることによっ
て、点灯する。この操作に応じて、コントロールパネル
80の表示部180には、先に図10に示したPLAY
ERポート表示部184にはVTRを示す“EXT1”
が表示され、RECORDERポート表示部186には
“P2”が表示される。
【0162】続いて、A/Vサーバ1においては、編集
点の設定を行う。このとき、コントロールパネル80の
表示部180のソース素材名表示部185は、空白であ
り、ディスティネーション素材名表示部187には、予
め決められた名称が表示される。なお、ディスティネー
ション素材名表示部187に表示された名称は、後に任
意の名称に変更することが可能である。
【0163】まず、A/Vサーバ1においては、ユーザ
が再生用指定スイッチ153を押してカレントポートを
VTRにする。このとき、コントロールパネル80の表
示部180には、カレントポート表示部181にVTR
を示す“EXT1”が表示される。
【0164】そして、A/Vサーバ1においては、ユー
ザがVTRのテープに記録されている素材データの編集
点を設定する。このとき、A/Vサーバ1は、例えば、
ユーザがコントロールパネル80の再生指示スイッチ1
57等を押すことによって、VTRを制御して素材デー
タを再生させて記録ポート10に素材データを入力し、
入力した素材データを編集部51を介して出力端子54
から図示しないモニタに出力する。そして、ユーザがモ
ニタを見ながらIN点を探索し、所望のポイントにおい
て、カーソル操作用ロータリエンコーダ171によりI
N点表示部189上にカーソルを移動し、図示しないダ
イアログ表示用スイッチを押して表示されたダイアログ
にタイムコードを入力してIN点を設定した後、OUT
点を探索し、所望のポイントにおいて、カーソル操作用
ロータリエンコーダ171によりOUT点表示部190
上にカーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用ス
イッチを押して表示されたダイアログにタイムコードを
入力してOUT点を設定する。
【0165】編集点を設定した場合、IN点を設定する
とIN点表示部189にそのタイムコードが表示され、
OUT点を設定するとOUT点表示部190にそのタイ
ムコードが表示される。また、IN点、OUT点のそれ
ぞれの設定時には、カレントタイム表示部183にそれ
ぞれのタイムコードが表示される。さらに、IN点及び
OUT点の両方の設定が終了すると、デュレーション表
示部191にデュレーションが表示される。
【0166】A/Vサーバ1においては、このようにし
てVTRのテープに記録されている素材データの編集点
を設定した後、ユーザは、記録用指定スイッチ154を
押してカレントポートを再生ポート30にし、先に図1
2中ステップS4で示したような方法により被作成デー
タの編集点を設定する。
【0167】A/Vサーバ1においては、プレーヤポー
ト、レコーダポートのそれぞれのIN点、OUT点のう
ち、3点が設定されると、編集開始スイッチ162及び
プレビュー開始スイッチ163が点滅し、編集及びプレ
ビューの実行が可能な状態となる。そして、A/Vサー
バ1においては、編集点を設定すると、コントロールパ
ネル80の制御部195が例えば図16に示すようなペ
ージデータを作成し、メモリ197に保持する。すなわ
ち、ここで作成されたページデータは、レコーダにおけ
るデバイス名として再生ポート30を示す“P2”と、
レコーダにおけるファイル名として例えば“File
2”と、設定したIN点、OUT点の情報と、プレーヤ
におけるデバイス名としてVTRを示す“EXT1”
と、設定したIN点、OUT点の情報とから構成され、
プレーヤにおけるファイル名は、空白となる。また、A
/Vサーバ1においては、これまでの工程を経ることに
よって、先に図14に示したような内部ステータス情報
が作成される。
【0168】続いて、A/Vサーバ1においては、必要
に応じて編集区間のプレビューを行う。A/Vサーバ1
においては、ユーザがプレビュー開始スイッチ163を
押すことによって、プレビューが開始される。A/Vサ
ーバ1においては、プレビュー中には、プレビュー開始
スイッチ163が点灯する。
【0169】コントロールパネル80は、ユーザにより
プレビュー開始スイッチ163が押されると、制御部1
95により図16に示したようなページデータをメモリ
197から読み出し、このページデータをI/F196
にてVFLに変換して、後述する各種コマンドからなる
プレビューコマンド及び自動的に作成した一時的なファ
イル名の情報とともにVFLを本体側に送出する。な
お、このファイル名情報は、メモリ197にも保持され
る。
【0170】A/Vサーバ1は、これらのVFL、プレ
ビューコマンド及びファイル名情報をタイミングマネー
ジャ90のI/F92により受け取り、VFL及びファ
イル名情報をファイルマネージャ100のファイル管理
部101に送信して一時記憶させるか又はこのファイル
管理部101を介してHDDアレイ110に送信して書
き込むとともに、プレビューコマンドをエディティング
マネージャ50のCPU53に送信する。このプレビュ
ーコマンドは、この場合、プリロール点までキューアッ
プするためのコマンドと、データを再生させるための再
生コマンドと、ポストロール点でデータの記録再生を停
止させるための停止コマンドと、データをHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録するための記録コマンドとにより構
成される。A/Vサーバ1は、VFLとこれらのコマン
ドに基づいて、編集部51によりVTRを調相して動作
させる。
【0171】具体的には、A/Vサーバ1は、CPU5
3がコントロールパネル80から受信したキューアップ
及び再生コマンドをVTRに送信してプリロール点まで
キューアップさせて素材データを再生させ、素材データ
を記録ポート10に入力する。A/Vサーバ1は、再生
された素材データを編集部51に入力して出力端子54
から図示しないモニタに出力する。そして、A/Vサー
バ1は、プリロール点から予め設定された所定時間が経
過した後、CPU53がコントロールパネル80から受
信した記録コマンドを記録ポート10のCPU17に送
信し、素材データの記録を開始する。この素材データの
記録は、VTRの再生を開始してから再生出力が安定し
且つIN点に至る前に開始される。なおこの際にも、A
/Vサーバ1は、再生された素材データを出力端子54
からモニタに出力していることはいうまでもない。その
後、A/Vサーバ1は、素材データにおけるOUT点を
越えて予め設定された所定時間後に、素材データの記録
を停止させるための停止コマンドを、CPU53から記
録ポート10のCPU17に送信して素材データの記録
を停止する。そして、A/Vサーバ1は、素材データが
ポストロール点に至る前に、素材データの再生を停止さ
せるための停止コマンドを、CPU53からVTRに送
信して素材データの再生を停止させる。このときのVT
Rの動作と、記録ポート10の動作との関係は、図17
に示すようになる。このように、A/Vサーバ1は、V
TRに記録されていた素材データを、IN点の前、OU
T点の後にそれぞれ所定時間だけマージンを加えてHD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nに記録する。この所定時間は、編集
点の微調整を行う際に変更が予測される範囲を考慮して
設定されたものである。この際、HDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録された素材データには、コントロールパネル
80により作成されたファイル名が付される。
【0172】A/Vサーバ1においては、このようにし
てプレビューを行うと、コントロールパネル80の制御
部195が先に図16に示したページデータを自動的に
変更し、図18に示すようなページデータを作成し、メ
モリ197に保持する。すなわち、ここで作成されたペ
ージデータは、レコーダにおける各情報に変更はない
が、プレーヤにおけるデバイス名が“EXT1”から再
生ポート20を示す“P1”に変更され、プレーヤにお
けるファイル名が空白からHDD1201,1202,・
・・,120n-3,120n-2,120n-1,120nに記
録された素材データに付されたファイル名、例えば“F
ileX”に変更される。また、A/Vサーバ1におい
ては、これまでの工程を経ることによって、先に図14
に示したような内部ステータス情報も変更される。
【0173】すなわち、A/Vサーバ1は、VTRに記
録されていた映像・音声データを素材データとしたペー
ジデータが、HDD1201,1202,・・・,120
n-3,120n-2,120n-1,120nに記録された内部
の素材データに基づくページデータに自動的に変更す
る。
【0174】A/Vサーバ1においては、このようにし
て編集区間のプレビューを行った後、先に図12中ステ
ップS7及びステップS8に示した工程と同様に、編集
の実行及び編集結果の確認を行う。この際、A/Vサー
バ1においては、編集を実行すると、先に図18に示し
たようなページデータをI/F196にてVFLに変換
して、上述した各種コマンドからなる編集コマンドとと
もにVFLを本体側に送出する。すなわち、A/Vサー
バ1は、VTRにアクセスせずに、HDD1201,1
202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,1
20nに記録された素材データを用いて編集を実行す
る。なお、この編集の実行及び編集結果の確認を行う前
に、プレビューを行わなかった場合には、A/Vサーバ
1は、編集の実行及び編集結果の確認を行う際に、上述
した方法と同様に、VTRに記録されている素材データ
をHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nに記録する。
【0175】このようにして、A/Vサーバ1は、VT
Rに記録されている映像・音声データを素材データとし
て用いる場合、VTRに対する最初のアクセス時に、ペ
ージ単位でHDD1201,1202,・・・,120
n-3,120n-2,120n-1,120nに記録し、VTR
に記録されている外部の素材データを内部の素材データ
としてページデータを変更することによって、以降同じ
ページをアクセスする際に、VTRにアクセスすること
なく、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2,120n-1,120nにアクセスすることが
できる。
【0176】具体的に説明するために、VTRに記録さ
れている外部の素材データを用いて編集を実行したペー
ジにおける編集点の修正を行う場合について考える。こ
の場合、A/Vサーバ1においては、ユーザがIN点指
定スイッチ160又はOUT点指定スイッチ161を押
しながら、コントロールパネル80が備える図示しない
トリムを操作することによって、編集点の微小修正を行
う。A/Vサーバ1においては、このトリムを操作する
と、カレントタイム表示部183、及びIN点表示部1
89又はOUT点表示部190に表示されるタイムコー
ドが1フレームずつ変化していく。この際、A/Vサー
バ1は、VTRに記録されている対象としているページ
に対応するデータにアクセスするのではなく、HDD1
201,1202,・・・,120n-3,120n-2,12
n-1,120nに記録されたマージンを含むデータにア
クセスする。A/Vサーバ1は、HDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録したデータにマージンが含まれていることか
ら、トリムの操作に応じて、IN点表示部189に表示
されたタイムコードにおけるカレントポートのデータの
スタンプピクチャと、OUT点表示部190に表示され
たタイムコードにおけるカレントポートのデータのスタ
ンプピクチャとを、それぞれ、IN点スタンプピクチャ
表示部193とOUT点スタンプピクチャ表示部194
とに表示することができる。そのため、A/Vサーバ1
においては、ユーザがIN点スタンプピクチャ表示部1
93及びOUT点スタンプピクチャ表示部194に表示
されたスタンプピクチャを見ながら、編集点のタイムコ
ードを増減させて修正することができる。
【0177】このように、A/Vサーバ1においては、
外部のVTRに記録されているデータを所望のページに
おける素材データとして扱う場合に、一度VTRにアク
セスした後は、HDD1201,1202,・・・,12
n-3,120n-2,120n- 1,120nに記録したデー
タを用いて編集することができるため、VTRにアクセ
スすることなく、高速に編集を行うことができる。
【0178】つぎに、上述した一連の編集作業時におけ
る本体側に対してコントロールパネル80が行う具体的
な処理について、図19乃至図25に示すフローチャー
トを参照して説明する。なおここでは、先に図14に示
した内部ステータス情報と上述した一連の編集作業との
関係についても言及する。
【0179】まず、A/Vサーバ1においては、図19
に示すように、ステップS11において、コントロール
パネル80が、本体側からデータのタイムコードを受信
した場合には、コントロールパネル80は、ステップS
12において、受信したタイムコードを内部ステータス
情報における“TimeCode”に書き込みメモリ1
97に保存する。一方、ステップS11において、コン
トロールパネル80が、本体側からデータのタイムコー
ドを受信していない場合には、内部ステータス情報の内
容は変更されない。
【0180】また、A/Vサーバ1においては、ステッ
プS13において、コントロールパネル80が、本体側
からカレントポートで開いているファイルのファイル名
を受信した場合には、コントロールパネル80は、ステ
ップS14において、受信したファイル名を内部ステー
タス情報における“FileName”に書き込みメモ
リ197に保存する。一方、ステップS13において、
コントロールパネル80が、本体側からファイル名を受
信していない場合には、内部ステータス情報の内容は変
更されない。
【0181】さらに、A/Vサーバ1においては、図2
0に示すように、ステップS15において、コントロー
ルパネル80の記録用指定スイッチ154がユーザによ
り押された場合には、コントロールパネル80は、ステ
ップS16において、内部ステータス情報における“N
owPR”をRECORDERに変更してメモリ197
に保存し、記録用指定スイッチ154がユーザにより押
されたことを本体側のファイル管理部101に通知す
る。一方、ステップS15において、記録用指定スイッ
チ154がユーザにより押されていない場合には、内部
ステータス情報の内容は変更されない。
【0182】さらにまた、A/Vサーバ1においては、
ステップS17において、コントロールパネル80の再
生用指定スイッチ153がユーザにより押された場合に
は、コントロールパネル80は、ステップS18におい
て、内部ステータス情報における“NowPR”をPL
AYERに変更してメモリ197に保存し、再生用指定
スイッチ153がユーザにより押されたことを本体側の
ファイル管理部101に通知する。一方、ステップS1
7において、再生用指定スイッチ153がユーザにより
押されていない場合には、内部ステータス情報の内容は
変更されない。
【0183】また、A/Vサーバ1においては、図21
に示すように、ステップS19において、コントロール
パネル80の記録用指定スイッチ154と、再生ポート
選択スイッチ151cとがユーザにより押された場合に
は、コントロールパネル80は、ステップS20におい
て、内部ステータス情報における“NowPort”を
再生ポート30(P2)に変更してメモリ197に保存
し、これらのスイッチがユーザにより押されたことを本
体側のファイル管理部101に通知する。一方、ステッ
プS19において、これらのスイッチがユーザにより押
されていない場合には、内部ステータス情報の内容は変
更されない。
【0184】さらに、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS21において、コントロールパネル80の再生用
指定スイッチ153と、第1外部機器選択スイッチ15
2aとがユーザにより押された場合には、コントロール
パネル80は、ステップS22において、内部ステータ
ス情報における“NowPort”を第1外部機器(E
XT1)に変更してメモリ197に保存し、これらのス
イッチがユーザにより押されたことを本体側のファイル
管理部101に通知する。一方、ステップS21におい
て、これらのスイッチがユーザにより押されていない場
合には、内部ステータス情報の内容は変更されない。
【0185】さらにまた、A/Vサーバ1においては、
ステップS23において、コントロールパネル80の再
生用指定スイッチ153と、再生ポート選択スイッチ1
51bとがユーザにより押された場合には、コントロー
ルパネル80は、ステップS24において、内部ステー
タス情報における“NowPort”を再生ポート20
(P1)に変更してメモリ197に保存し、これらのス
イッチがユーザにより押されたことを本体側のファイル
管理部101に通知する。一方、ステップS23におい
て、これらのスイッチがユーザにより押されていない場
合には、内部ステータス情報の内容は変更されない。
【0186】また、A/Vサーバ1においては、図22
に示すように、ステップS25において、コントロール
パネル80のIN点指定スイッチ160がユーザにより
押された場合には、コントロールパネル80は、ステッ
プS26において、内部ステータス情報における“No
wPR”がレコーダポートであるか否かを判別する。
【0187】ここで、内部ステータス情報における“N
owPR”がレコーダポートであった場合には、コント
ロールパネル80は、ステップS27において、編集中
のページデータにおけるレコーダ側のデバイス名に“N
owPort”値を上書きし、レコーダ側のファイル名
に“FileName”値を上書きし、レコーダ側のI
N点に“TimeCode”値を上書きする。このと
き、コントロールパネル80の表示部180は、これら
の情報に応じた内容を表示する。
【0188】一方、ステップS26において、内部ステ
ータス情報における“NowPR”がレコーダポートで
なかった場合には、コントロールパネル80は、ステッ
プS28において、内部ステータス情報における“No
wPR”が第1外部機器であるか否かを判別する。
【0189】ここで、内部ステータス情報における“N
owPR”が第1外部機器であった場合には、コントロ
ールパネル80は、ステップS29において、編集中の
ページデータにおけるプレーヤ側のデバイス名に“No
wPort”値を上書きし、プレーヤ側のファイル名を
空白とし、プレーヤ側のIN点に“TimeCode”
値を上書きする。このとき、コントロールパネル80の
表示部180は、これらの情報に応じた内容を表示す
る。
【0190】一方、ステップS28において、内部ステ
ータス情報における“NowPR”が第1外部機器でな
かった場合には、コントロールパネル80は、ステップ
S30において、編集中のページデータにおけるプレー
ヤ側のデバイス名に“NowPort”値を上書きし、
プレーヤ側のファイル名に“FileName”値を上
書きし、プレーヤ側のIN点に“TimeCode”値
を上書きする。このとき、コントロールパネル80の表
示部180には、これらの情報に応じた内容が表示され
る。
【0191】なお、ステップS25において、IN点指
定スイッチ160がユーザにより押されていない場合に
は、ページデータや表示部180に表示される情報は変
更されない。
【0192】さらに、A/Vサーバ1においては、図2
3に示すように、ステップS31において、コントロー
ルパネル80のOUT点指定スイッチ161がユーザに
より押された場合には、コントロールパネル80は、ス
テップS32において、内部ステータス情報における
“NowPR”がレコーダポートであるか否かを判別す
る。
【0193】ここで、内部ステータス情報における“N
owPR”がレコーダポートであった場合には、コント
ロールパネル80は、ステップS33において、編集中
のページデータにおけるレコーダ側のデバイス名に“N
owPort”値を上書きし、レコーダ側のファイル名
に“FileName”値を上書きし、レコーダ側のI
N点に“TimeCode”値を上書きする。このと
き、コントロールパネル80の表示部180は、これら
の情報に応じた内容を表示する。
【0194】一方、ステップS32において、内部ステ
ータス情報における“NowPR”がレコーダポートで
なかった場合には、コントロールパネル80は、ステッ
プS34において、内部ステータス情報における“No
wPR”が第1外部機器であるか否かを判別する。
【0195】ここで、内部ステータス情報における“N
owPR”が第1外部機器であった場合には、コントロ
ールパネル80は、ステップS35において、編集中の
ページデータにおけるプレーヤ側のデバイス名に“No
wPort”値を上書きし、プレーヤ側のファイル名を
空白とし、プレーヤ側のIN点に“TimeCode”
値を上書きする。このとき、コントロールパネル80の
表示部180は、これらの情報に応じた内容を表示す
る。
【0196】一方、ステップS34において、内部ステ
ータス情報における“NowPR”が第1外部機器でな
かった場合には、コントロールパネル80は、ステップ
S36において、編集中のページデータにおけるプレー
ヤ側のデバイス名に“NowPort”値を上書きし、
プレーヤ側のファイル名に“FileName”値を上
書きし、プレーヤ側のIN点に“TimeCode”値
を上書きする。このとき、コントロールパネル80の表
示部180には、これらの情報に応じた内容が表示され
る。
【0197】なお、ステップS31において、OUT点
指定スイッチ161がユーザにより押されていない場合
には、ページデータや表示部180に表示される情報は
変更されない。
【0198】さらにまた、A/Vサーバ1においては、
図24に示すように、ステップS37において、コント
ロールパネル80のプレビュー開始スイッチ163がユ
ーザにより押された場合には、コントロールパネル80
は、ステップS38において、上述したように、ページ
データを変換したVFLと、プレビューコマンドとを本
体側に送信する。また、コントロールパネル80は、編
集中のページデータにおけるプレーヤ側のデバイス名が
第1外部機器であることを示す“EXT1”である場合
には、一時的なファイル名の情報も本体側に送信する。
【0199】プレビューコマンドは、編集中のページデ
ータにおけるプレーヤ側のデバイス名が第1外部機器で
あることを示す“EXT1”である場合には、上述した
ように、キューアップコマンド、再生コマンド、停止コ
マンド、記録コマンドにより構成されるものである。ま
た、プレビューコマンドは、編集中のページデータにお
けるプレーヤ側のデバイス名が“EXT1”でない場合
には、上述したように、キューアップコマンド、再生コ
マンド、停止コマンドにより構成されるものである。
【0200】そして、コントロールパネル80は、ステ
ップS39において、編集中のページデータにおけるプ
レーヤ側のデバイス名が“EXT1”であるか否かを判
別する。
【0201】ここで、編集中のページデータにおけるプ
レーヤ側のデバイス名が“EXT1”であった場合に
は、コントロールパネル80は、ステップS40におい
て、第1外部機器からのデータの再生が終了した旨の通
知をエディティングマネージャ50が備えるCPU53
から受信するまで待機する。そして、コントロールパネ
ル80は、ステップS41において、編集中のページデ
ータにおけるプレーヤ側のデバイス名に再生ポート20
を示す“P1”を上書きし、プレーヤ側のファイル名に
作成したファイル名をメモリ197から読み出して上書
きする。
【0202】一方、ステップS39において、編集中の
ページデータにおけるプレーヤ側のデバイス名が“EX
T1”でなかった場合には、コントロールパネル80
は、ステップS42において、データの再生が終了した
旨の通知をデータを再生しているポートが備えるCPU
から受信するまで待機する。
【0203】また、A/Vサーバ1においては、図25
に示すように、ステップS43において、コントロール
パネル80の編集開始スイッチ162がユーザにより押
された場合には、コントロールパネル80は、ステップ
S44において、上述したように、ページデータを変換
したVFLと、エディットコマンドとを本体側に送信す
る。また、コントロールパネル80は、編集中のページ
データにおけるプレーヤ側のデバイス名が第1外部機器
であることを示す“EXT1”である場合には、プレビ
ューを行っていないことから、一時的なファイル名の情
報も本体側に送信する。
【0204】エディットコマンドは、編集中のページデ
ータにおけるプレーヤ側のデバイス名が第1外部機器で
あることを示す“EXT1”である場合には、キューア
ップコマンド、再生コマンド、停止コマンド、記録コマ
ンドにより構成されるものである。また、エディットコ
マンドは、編集中のページデータにおけるプレーヤ側の
デバイス名が“EXT1”でない場合には、上述したよ
うに、キューアップコマンド、再生コマンド、停止コマ
ンドにより構成されるものである。
【0205】コントロールパネル80は、ステップS4
5において、編集中のページデータにおけるプレーヤ側
のデバイス名が“EXT1”であるか否かを判別する。
【0206】ここで、編集中のページデータにおけるプ
レーヤ側のデバイス名が“EXT1”であった場合に
は、コントロールパネル80は、ステップS46におい
て、第1外部機器からのデータの再生が終了した旨の通
知をエディティングマネージャ50が備えるCPU53
から受信するまで待機する。そして、コントロールパネ
ル80は、ステップS47において、編集中のページデ
ータにおけるプレーヤ側のデバイス名に再生ポート20
を示す“P1”を上書きし、プレーヤ側のファイル名に
作成したファイル名をメモリ197から読み出して上書
きする。
【0207】一方、ステップS45において、編集中の
ページデータにおけるプレーヤ側のデバイス名が“EX
T1”でなかった場合には、コントロールパネル80
は、ステップS48において、データの再生が終了した
旨の通知をデータを再生しているポートが備えるCPU
から受信するまで待機する。
【0208】コントロールパネル80は、ステップS4
7又はステップS48を経た後、ステップS49におい
て、ページ番号を次のページに進め、エンドコードを書
き込む。なお、このとき、次のページに既にデータが存
在した場合には、コントロールパネル80は、エンドコ
ードを書き込むことはしない。
【0209】そして、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS50において、上述した各種スイッチの操作に基
づいた情報を、表示部180の所定の領域に表示する。
【0210】このようにして、A/Vサーバ1は、ユー
ザがコントロールパネル80を操作することによって、
編集作業を行うことができる。
【0211】以上説明したように、A/Vサーバ1は、
例えばVTR等の外部機器に記録されている映像・音声
データを所望のページにおける素材データとして扱う場
合、一度外部機器からHDD1201,1202,・・
・,120n-3,120n-2,120n-1,120nに素材
データを記録し、ページデータを内部素材として書き換
えることによって、以後VTRにアクセスすることな
く、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nに記録したデータを用い
て編集することができる。したがって、A/Vサーバ1
は、高速に編集を行うことができ、編集時間の短縮を図
ることができる。
【0212】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、コントロールパネル8
0が備える各種スイッチや表示部180に表示される情
報は、上述した以外のものをさらに加えてもよい。ま
た、本発明は、入力1系統、出力3系統の4入出力系統
であるとして説明したが、入出力の系統は、いくつであ
ってもよい。このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0213】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる編集装置は、リニア記録媒体に記録されている編集
点に基づく編集単位を含むデータを記録媒体に記録さ
せ、リニア記録媒体に記録されている編集単位近傍に再
度アクセスしようとするときには、外部機器を動作させ
ずに、記録媒体に記録させた編集単位を含むデータにア
クセスすることによって、高速に編集を行うことがで
き、編集時間の短縮を図ることができる。したがって、
本発明にかかる編集装置は、編集作業の高効率化を実現
した利便性のよいものである。
【0214】また、本発明にかかるデータ記録再生装置
は、リニア記録媒体に記録されている編集点に基づく編
集単位を含むデータを記録媒体に記録させ、リニア記録
媒体に記録されている編集単位近傍に再度アクセスしよ
うとするときには、外部機器を動作させることなく、記
録媒体に記録させた編集単位を含むデータにアクセスす
ることによって、高速に編集を行うことができ、編集時
間の短縮を図ることが可能となる。したがって、本発明
にかかるデータ記録再生装置は、編集作業の高効率化を
実現した良好な利便性を有するものである。
【0215】さらに、本発明にかかる編集素材記録方法
は、リニア記録媒体に記録されている編集点に基づく編
集単位を含むデータを記録媒体に記録させ、リニア記録
媒体に記録されている編集単位近傍に再度アクセスしよ
うとするときには、外部機器を動作させることなく、記
録媒体に記録させた編集単位を含むデータにアクセスす
ることによって、高速に編集を行うことができ、編集時
間の短縮を図ることを可能とする。したがって、本発明
にかかる編集素材記録方法は、編集作業の高効率化、良
好な利便性を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すA/Vサーバの
内部構成を説明するブロック図である。
【図2】同A/Vサーバの外観を説明する斜視図であ
る。
【図3】同A/Vサーバが保持するファイル管理情報の
内容を説明する図である。
【図4】任意のファイルAが同A/Vサーバが備えるH
DD上のアドレス領域に記録されている様子を説明する
図である。
【図5】ファイル管理情報におけるファイルエントリ
(FE)及びレコードエントリ(RE)に記述される情
報の具体例を説明する図である。
【図6】ファイル管理情報におけるフリースペースリス
ト(FSL)に記述される情報の具体例を説明する図で
ある。
【図7】同A/Vサーバにおいて用いられる仮想ファイ
ル(VFL)の構成を説明する図である。
【図8】VFLの具体例を説明するための図である。
【図9】同A/Vサーバの正面図である。
【図10】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の表示部に表示される内容を説明する図である。
【図11】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の内部構成を説明するブロック図である。
【図12】同A/Vサーバにおける基本的な編集作業を
説明するフローチャートである。
【図13】同A/Vサーバにおいて作成されるページデ
ータの一例を説明する図である。
【図14】同A/Vサーバにおいて作成される内部ステ
ータス情報の一例を説明する図である。
【図15】同A/Vサーバにおいて最終的に作成された
ページデータの一例を説明する図である。
【図16】同A/Vサーバにおいて作成されるページデ
ータの一例を説明する図であって、プレーヤポートに外
部機器であるVTRを指定したときのページデータを説
明する図である。
【図17】同A/Vサーバにおける1回目のプレビュー
時でのVTRの動作と記録ポートの動作との関係を説明
する図である。
【図18】同A/Vサーバにおいて作成されるページデ
ータの一例を説明する図であって、1回目のプレビュー
が終了して変更されたページデータを説明する図であ
る。
【図19】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、タイムコードとファイル名を受
信した際における処理を説明する図である。
【図20】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、レコーダとプレーヤを指定した
際における処理を説明する図である。
【図21】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、レコーダとプレーヤ及びそれら
のポートを指定した際における処理を説明する図であ
る。
【図22】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、IN点を指定した際における処
理を説明する図である。
【図23】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、OUT点を指定した際における
処理を説明する図である。
【図24】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、プレビューを実行する際におけ
る処理を説明する図である。
【図25】一連の編集作業時に、同A/Vサーバが備え
るコントロールパネルが行う具体的な処理を説明するフ
ローチャートであって、編集を実行する際における処理
を説明する図である。
【図26】従来のビデオサーバの内部構成を説明するブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 A/Vサーバ、 10 記録ポート、 17,2
5,35,45,53,93,103 CPU、 2
0,30,40 再生ポート、 50 エディティング
マネージャ、 51 編集部、 80 コントロールパ
ネル、 90 タイミングマネージャ、 100 ファ
イルマネージャ、 101 ファイル管理部、 110
HDDアレイ、 1201,1202,・・・,120
n-3,120n-2,120n-1,120n HDD、 15
1a 記録ポート選択スイッチ、 151b,151
c,151d 再生ポート選択スイッチ、 152a
第1外部機器選択スイッチ、 152b 第2外部機器
選択スイッチ、 153 再生用指定スイッチ、 15
4 記録用指定スイッチ、 160 IN点指定スイッ
チ、 161 OUT点指定スイッチ、 162 編集
開始スイッチ、 163プレビュー開始スイッチ、 1
70 サーチダイヤル、 171 カーソル操作用ロー
タリエンコーダ、 180 表示部、 195 制御
部、 196 I/F、 197 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B065 BA01 CA30 5C053 FA14 FA21 FA23 FA28 GA11 GB01 GB06 GB11 GB21 GB37 JA16 JA22 JA24 KA08 KA19 KA24 LA06 LA14

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材データを編集単位毎に編集制御する
    編集装置であって、 ノンリニアアクセスが可能な記録媒体と、 上記記録媒体に記録されている素材データ及び/又は外
    部機器が有するリニア記録媒体に記録されている素材デ
    ータの編集点を指定するための入力操作手段と、 上記入力操作手段による操作内容に応じて、上記記録媒
    体及び/又は上記リニア記録媒体を制御する制御手段と
    を備え、 上記制御手段は、上記入力操作手段により上記編集点を
    指定するときに、上記リニア記録媒体に記録されている
    上記編集点に基づく編集単位を含むデータを上記記録媒
    体に記録させるように制御し、上記リニア記録媒体に記
    録されている上記編集単位近傍に再度アクセスしようと
    するとき、上記記録媒体に記録させた編集単位を含むデ
    ータにアクセスすることを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記リニア記録媒体に
    記録されている指定された編集単位の前後の所定範囲の
    データを含めて、上記記録媒体に記録させるように制御
    することを特徴とする請求項1記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 上記所定範囲は、上記編集点の微調整を
    行うために必要とされる範囲であることを特徴とする請
    求項2記載の編集装置。
  4. 【請求項4】 上記入力操作手段により入力された編集
    単位毎の関連情報を表示する表示手段と、 上記入力操作手段による操作内容に応じて作成された上
    記編集単位の編集情報毎に、連続的な識別情報を割り当
    てて編集リスト情報を作成する編集リスト作成手段とを
    備え、 上記編集リスト作成手段は、上記リニア記録媒体に記録
    されている編集単位に関する第1の編集情報を上記入力
    操作手段による操作内容に応じて作成し、上記リニア記
    録媒体に記録されている上記編集単位を含むデータが上
    記記録媒体に記録されたのに応じて、上記第1の編集情
    報を、上記記録媒体に記録させた編集単位に関する第2
    の編集情報に変更することを特徴とする請求項1記載の
    編集装置。
  5. 【請求項5】 上記編集リスト情報を記憶する記憶手段
    を備えることを特徴とする請求項4記載の編集装置。
  6. 【請求項6】 上記識別情報は、自然数で表されること
    を特徴とする請求項4記載の編集装置。
  7. 【請求項7】 ノンリニアアクセスが可能な記録媒体
    と、この記録媒体に対してデータの入力及び/又は出力
    処理を行う複数の入出力処理部とを備え、上記複数の入
    出力処理部は、それぞれ、予め割り振られたタイムスロ
    ット内で入力されたデータを処理して上記記録媒体に記
    録させるとともに、上記記録媒体から読み出されたデー
    タを処理して出力するデータ記録再生装置であって、 上記記録媒体に記録されている素材データ及び/又は外
    部機器が有するリニア記録媒体に記録されている素材デ
    ータの編集点を指定するための入力操作手段と、 上記入力操作手段による操作内容に応じて、上記記録媒
    体及び/又は上記リニア記録媒体を制御する制御手段と
    を備え、 上記制御手段は、上記入力操作手段により上記編集点を
    指定するときに、上記リニア記録媒体に記録されている
    上記編集点に基づく編集単位を含むデータを上記記録媒
    体に記録させるように制御し、上記リニア記録媒体に記
    録されている上記編集単位近傍に再度アクセスしようと
    するとき、上記記録媒体に記録させた編集単位を含むデ
    ータにアクセスすることを特徴とするデータ記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記リニア記録媒体に
    記録されている指定された編集単位の前後の所定範囲の
    データを含めて、上記記録媒体に記録させるように制御
    することを特徴とする請求項7記載のデータ記録再生装
    置。
  9. 【請求項9】 上記所定範囲は、上記編集点の微調整を
    行うために必要とされる範囲であることを特徴とする請
    求項8記載のデータ記録再生装置。
  10. 【請求項10】 上記入力操作手段により入力された編
    集単位毎の関連情報を表示する表示手段と、 上記入力操作手段による操作内容に応じて作成された上
    記編集単位の編集情報毎に、連続的な識別情報を割り当
    てて編集リスト情報を作成する編集リスト作成手段とを
    備え、 上記編集リスト作成手段は、上記リニア記録媒体に記録
    されている編集単位に関する第1の編集情報を上記入力
    操作手段による操作内容に応じて作成し、上記リニア記
    録媒体に記録されている上記編集単位を含むデータが上
    記記録媒体に記録されたのに応じて、上記第1の編集情
    報を、上記記録媒体に記録させた編集単位に関する第2
    の編集情報に変更することを特徴とする請求項7記載の
    データ記録再生装置。
  11. 【請求項11】 上記編集リスト情報を記憶する記憶手
    段を備えることを特徴とする請求項10記載のデータ記
    録再生装置。
  12. 【請求項12】 上記第1の編集情報には、上記外部機
    器と、上記素材データを編集して作成される被作成デー
    タを再生する入出力処理部との情報が記述されることを
    特徴とする請求項10記載のデータ記録再生装置。
  13. 【請求項13】 上記外部機器及び上記入出力処理部
    は、上記入力操作手段の操作により決定されることを特
    徴とする請求項12記載のデータ記録再生装置。
  14. 【請求項14】 上記第2のページデータには、上記記
    録媒体に記録した編集単位を再生する入出力処理部と、
    上記素材データを編集して作成される被作成データを再
    生する入出力処理部との情報が記述されることを特徴と
    する請求項10記載のデータ記録再生装置。
  15. 【請求項15】 上記識別情報は、自然数で表されるこ
    とを特徴とする請求項10記載のデータ記録再生装置。
  16. 【請求項16】 ノンリニアアクセスが可能な記録媒体
    に記録されている素材データ及び/又は外部機器が有す
    るリニア記録媒体に記録されている素材データの編集点
    を指定するときに、上記リニア記録媒体に記録されてい
    る上記編集点に基づく編集単位を含むデータを上記記録
    媒体に記録させ、 上記リニア記録媒体に記録されている上記編集単位近傍
    に再度アクセスしようとするとき、上記記録媒体に記録
    させた編集単位を含むデータにアクセスすることを特徴
    とする編集素材記録方法。
  17. 【請求項17】 上記リニア記録媒体に記録されている
    指定された編集単位の前後の所定範囲のデータを含め
    て、上記記録媒体に記録させることを特徴とする請求項
    16記載の編集素材記録方法。
  18. 【請求項18】 上記所定範囲は、上記編集点の微調整
    を行うために必要とされる範囲であることを特徴とする
    請求項17記載の編集素材記録方法。
  19. 【請求項19】 素材データの編集単位毎の関連情報が
    入力され、この入力された上記関連情報を表示手段に表
    示し、 上記リニア記録媒体に記録されている編集単位に関する
    第1の編集情報を入力された内容に応じて作成し、 上記リニア記録媒体に記録されている編集単位を含むデ
    ータが上記記録媒体に記録されたのに応じて、上記第1
    の編集情報を、上記記録媒体に記録させた編集単位に関
    する第2の編集情報に変更することを特徴とする請求項
    16記載の編集素材記録方法。
  20. 【請求項20】 上記第1の編集情報又は上記第2の編
    集情報を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1
    9記載の編集素材記録方法。
  21. 【請求項21】 上記識別情報は、自然数で表されるこ
    とを特徴とする請求項19記載の編集素材記録方法。
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