JP2002010193A - データ記録再生装置及びデータ記録再生方法 - Google Patents

データ記録再生装置及びデータ記録再生方法

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JP2002010193A
JP2002010193A JP2000190060A JP2000190060A JP2002010193A JP 2002010193 A JP2002010193 A JP 2002010193A JP 2000190060 A JP2000190060 A JP 2000190060A JP 2000190060 A JP2000190060 A JP 2000190060A JP 2002010193 A JP2002010193 A JP 2002010193A
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JP2000190060A
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Yoshizo Mihara
義蔵 三原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反転再生時における各入出力処理部間での応
答時間差をなくし、入出力処理部間での同期再生を行
う。 【解決手段】 A/VサーバにおいてCPU53は、複
数の再生ポート20,30,40のそれぞれに設けら
れ、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nから読み出されたデータ
を記憶するバッファ23,33,43に記憶されたデー
タに対して、再生方向を反転させた反転再生を行う際
に、バッファ23,33,43のそれぞれに記憶されて
いる反転再生方向のデータ量と反転再生速度とに応じ
て、再生位置が所定の閾値を超えたときに再生速度を制
限する再生制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に対する
データの記録及び/又は再生を行うデータ記録再生装置
及びデータ記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるCATV(CAble TeleVi
sion,Community Antenna TeleVision)等の普及による
情報提供の多チャンネル化にともない、従来のVTR
(VideoTape Recorder)とは異なり、映像データ及び/
又は音声データ(以下、映像・音声データと記す。)の
記録及び/又は再生(以下、記録再生と記す。)を行う
1台の映像・音声データ記録再生装置から複数の映像・
音声データを、同時に記録再生することや、さらには記
録しつつ再生することといった要求が高まりつつある。
このような要求を満たすため、例えばハードディスク
(以下、HDと記す。)等のランダムアクセスが可能で
ある記録媒体を用い、この記録媒体に対して映像・音声
データを記録再生するビデオサーバ(またはAV(Audi
o and/or Video)サーバ)と呼ばれる装置が普及しつつ
ある。
【0003】一般に、放送局内におけるビデオサーバ
は、記録媒体に対して記録再生する映像・音声データの
画質や音質に対する要求から、必要とされるデータの転
送レートが高い必要があるとともに、長時間のデータを
記録するために記録媒体が大容量である必要がある。
【0004】そこで、映像・音声データを蓄積するとと
もに、並列処理が可能である複数のHD装置を含むデー
タ記録再生装置を用いることによって、データの転送レ
ートの高速化や大容量化を図る試みや、HDにパリティ
データを記録しておくことによって、いずれかのHD装
置が故障した場合にも信頼性を確保できるようにする試
みがなされている。
【0005】この試みにより、近年では例えば、放送局
が提供しようとする番組の内容や放送形態により要求さ
れているチャンネル数が異なる場合であっても、複数の
映像・音声データからなる素材データを分散的に記録し
ておき、多チャンネル送出を同時に行ったり、同一の素
材データを再生時間をずらして多チャンネルで再生する
ことによって、いわゆるVOD(Video On Demand)や
NVOD(Near VideoOn Demand)等のシステムを構築
するといったように、多様な使用形態に対応可能である
マルチチャンネルビデオサーバを実現することが可能と
なっている。
【0006】このようなビデオサーバに用いられるデー
タ記録再生装置には、1988年にDavid A. Patterson
らにより発表された論文である“A Case for Redundant
Arrays of Inexpensive Disks(RAID), ACM SIGMOND Co
nference, Chicago, III, Jun.1-3, 1988”において提
唱されている複数のHDからなるハードディスクドライ
ブ(以下、HDDと記す。)をさらに複数台用いて構成
されるRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Di
sks)技術が用いられている。
【0007】この論文中でRAIDは、RAID−1乃
至RAID−5の5つに分類されている。RAID−1
は、2つのHDDに同一の内容を書き込むいわゆるミラ
ード・ディスクと呼ばれる方式である。また、RAID
−2及びRAID−3は、入力データを一定の長さに分
割して複数のHDDに記録する方式である。RAID−
2は、エラー訂正符号としてハミング符号を用いる。一
方、RAID−3は、各HDDの互いに対応するデータ
ブロックの排他的論理和であるパリティデータを生成し
て他の1台のHDDに書き込む。さらに、RAID−4
及びRAID−5は、データの分割単位であるブロック
を大きくし、1つの分割データをデータブロックとして
1つのHDDに記録するとともに、各HDDの互いに対
応するデータブロックの排他的論理和をとった結果であ
るパリティデータをパリティブロックとしてHDDに記
録する方式である。RAID−4は、パリティブロック
を同一のHDDに書き込む。一方、RAID−5は、パ
リティブロックを複数のHDDに分散して書き込む。
【0008】このようなデータ記録再生装置を用いたビ
デオサーバの一具体例としては、内部に入出力処理部を
複数備えるとともに、それらの入出力処理部により例え
ばHDに対する映像・音声データの記録再生を行うもの
がある。このような、ビデオサーバにおいては、複数の
入出力処理部のそれぞれが、バスの使用権を許可するた
めに割り当てられたタイムスロット内で動作するように
なされており、外部から入力されたデータを処理して、
HDといったノンリニアアクセスが可能な記録媒体にデ
ータを送信するとともに、この記録媒体から再生された
データを処理して外部に出力する。このため、ビデオサ
ーバは、長い時間で見ると複数の入出力処理部が恰も同
時或いは並列に処理を行っているように動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のビデオサーバにおいては、複数の入出力処理部のそ
れぞれがHDDに対して時分割でアクセスするといった
ように独立して動作し、上位のコントローラから供給さ
れるコマンドに対する応答性を重視した設計とされてい
る。
【0010】このように、コマンドに対する入出力処理
部の応答性を重視した設計とするのは、ビデオサーバを
例えばリニア編集を行う再生用のVTRを接続して使用
する場合を考慮したためである。すなわち、ビデオサー
バを例えばリニア編集を行う再生用のVTRを接続して
使用する場合には、上位のコントローラが調相を行うた
め、コマンドに対する各入出力処理部の応答時間差を考
慮する必要がない。
【0011】また、ビデオサーバを用いて編集を行う際
に、あるカットのIN点及び/又はOUT点を設定する
場合には、例えば360゜回転式のサーチダイヤル等を
用いて、所望のカットを探索するが、コマンドに対する
入出力処理部の応答性が悪いと、操作に応じた出力が得
られず、ユーザの利便を損なうことになる。
【0012】これらのことから、ビデオサーバにおいて
は、各入出力処理部が独立して動作する必要があり、コ
マンドに対する応答性を重視した設計を行う必要があ
る。
【0013】しかしながら、ビデオサーバにおいては、
コマンドに対する応答性を重視した動作を行うため、実
際には各入出力処理部間でのHDDに対するアクセスに
時間差が生じ、コマンドに対する応答に時間差が生じ
る。特に、ビデオサーバにおいては、HDに記録されて
いる映像・音声データに対して、早送りを含む通常の再
生方向への再生と、巻き戻しを含む再生方向を反転して
再生する反転再生といった、再生の方向を変化させる可
変速再生動作を繰り返して行った場合には、各入出力処
理部間で再生位置のずれが生じることになる。
【0014】これについて具体的に説明するために、図
20及び図21を用いて説明する。
【0015】ビデオサーバがHDに記録されている映像
・音声データを再生するための入出力処理部として、3
つの入出力処理部P1,P2,P3を備えるものとす
る。このとき、ビデオサーバにおいては、入出力処理部
P1,P2,P3のそれぞれに対して、例えば4フレー
ム分の映像データの時間からなるタイムスロットが割り
当てられる。具体的には、図20に示すように、入出力
処理部P1には、タイムスロット0が割り当てられ、入
出力処理部P2には、タイムスロット1が割り当てら
れ、入出力処理部P3には、タイムスロット2が割り当
てられる。そして、これらのタイムスロット0,1,2
の総和時間は、1タイムスロット周期となる。
【0016】各入出力処理部P1,P2,P3は、それ
ぞれ、各タイムスロット0,1,2の期間内でバスの使
用権が与えられ、HDDとの間で映像・音声データ等の
受け渡しを行うことができる。例えば、入出力処理部P
1は、割り当てられたタイムスロット0の期間でHDか
ら映像・音声データを読み出し、この映像・音声データ
を再生して出力する。このとき、入出力処理部P1は、
上位のコントローラから供給されたコマンドに対する応
答性を重視した動作を行うため、HDから読み出した映
像・音声データを直後のタイムスロット1及びタイムス
ロット2の期間で再生して出力する。
【0017】より具体的には、図21(A)に示すよう
に、時刻t0乃至時刻t3のタイムスロット周期中に、映
像・音声データa,b,c,・・・からなる素材を再生
するための再生コマンドが与えられた場合には、入出力
処理部P1は、再生コマンドに応じて、同図(A)に示
すように、時刻t3乃至時刻t4のタイムスロットで1タ
イムスロット周期分の長さの映像・音声データaをHD
から読み出し、同図(B)に示すように、この映像・音
声データaを時刻t4から再生して出力する。続いて、
入出力処理部P1は、同図(A)に示すように、時刻t
6乃至時刻t7のタイムスロットで1タイムスロット周期
分の長さの映像・音声データbをHDから読み出し、同
図(B)に示すように、この映像・音声データbを時刻
7から再生して出力する。
【0018】一方、入出力処理部P2は、再生コマンド
に応じて、同図(A)に示すように、時刻t4乃至時刻
5のタイムスロットで1タイムスロット周期分の長さ
の映像・音声データaをHDから読み出し、同図(B)
に示すように、この映像・音声データaを時刻t5から
再生して出力する。続いて、入出力処理部P2は、同図
(A)に示すように、時刻t7乃至時刻t8のタイムスロ
ットで1タイムスロット周期分の長さの映像・音声デー
タbをHDから読み出し、同図(B)に示すように、こ
の映像・音声データbを時刻t8から再生して出力す
る。
【0019】このように、入出力処理部P2から再生さ
れる素材は、入出力処理部P1から再生される素材に比
べ、時間Δ1だけ遅れて再生される。すなわち、入出力
処理部P1と入出力処理部P2との間では、この場合、
時間Δ1分の再生位置のずれが生じることになる。な
お、入出力処理部P3についても、図示しないが、同様
の再生位置のずれが生じる。
【0020】ここで、同図(A)に示すように、時刻t
9乃至時刻t12のタイムスロット周期中であり、時刻t9
乃至時刻t10の期間内に、再生済みの映像・音声データ
a,bを反転再生するための反転再生コマンドが与えら
れた場合を考える。ここでは、映像・音声データa,b
を反転再生するための映像・音声データを、それぞれ、
b’,a’と表す。
【0021】この場合、入出力処理部P1は、同図
(A)に示すように、反転再生コマンドが与えられたと
き、上述した再生コマンドに応じて、1タイムスロット
周期分の長さの映像・音声データcをHDから読み出し
ている最中である。そのため、入出力処理部P1は、同
図(B)に示すように、映像・音声データcをそのまま
時刻t10から再生して出力することになる。その後、入
出力処理部P1は、同図(A)に示すように、時刻t12
乃至時刻t13のタイムスロットで1タイムスロット周期
分の長さの反転再生用の映像・音声データb’をHDか
ら読み出し、同図(B)に示すように、この映像・音声
データb’を時刻t13から再生して出力する。
【0022】一方、入出力処理部P2は、反転再生コマ
ンドに応じて、同図(A)に示すように、時刻t10乃至
時刻t11のタイムスロットで1タイムスロット周期分の
長さの映像・音声データb’をHDから読み出し、同図
(B)に示すように、この映像・音声データb’を時刻
11から再生して出力することができる。
【0023】このように、入出力処理部P1から再生さ
れる素材は、入出力処理部P2から再生される素材に比
べ、時間Δ2だけ遅れて再生される。すなわち、入出力
処理部P1と入出力処理部P2との間では、この場合、
時間Δ2分の再生位置のずれが生じることになる。この
場合、入出力処理部P3についても、図示しないが、同
様の再生位置のずれが生じることは勿論である。
【0024】これらのことからわかるように、ビデオサ
ーバにおいては、コマンドに対する個々の入出力処理部
の応答性を重視していることから、複数の入出力処理部
に対して同時刻にコマンドが与えられた場合でも、各入
出力処理部間で応答時間のずれが生じていた。
【0025】また、ビデオサーバにおいては、編集作業
を行う場合、編集後の素材に対して文字やイラスト等を
挿入することが考えられ、この場合には、編集を行う回
路に対して、例えば“Key”、“Fill”といった
2種類のコマンドをタイミングを一致させて与える必要
がある。
【0026】しかしながら、ビデオサーバにおいては、
コマンドに対する入出力処理部の応答性を重視している
ことに起因して、コマンドに対する各入出力処理部間で
の応答時間のずれが生じることから、このような編集作
業を行うことが困難であった。
【0027】このような各入出力処理部間での応答時間
のずれを解消するには、コマンドに対する応答に待機時
間を設けることが考えられるが、応答性が悪化すること
に起因して上述した問題が生じ、操作性の低下を招くた
め、ユーザの利便を損なう虞がある。
【0028】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、反転再生時における各入出力処理部間で
の応答時間差をなくし、同期再生を行うことができるデ
ータ記録再生装置及びデータ記録再生方法を提供するこ
とを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかるデータ記録再生装置は、ノンリニアアク
セスが可能な記録媒体と、この記録媒体に対してデータ
の入力及び/又は出力処理を行う複数の入出力処理部と
を備え、複数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り当
てられたタイムスロット内で入力されたデータを処理し
て記録媒体に記録させるとともに、記録媒体から読み出
されたデータを処理して出力するデータ記録再生装置で
あって、複数の入出力処理部のそれぞれに設けられ、記
録媒体から読み出されたデータを記憶する記憶手段に記
憶されたデータに対して、再生方向を反転させた反転再
生を行う場合に、記憶手段に記憶されている反転再生方
向のデータ量と反転再生速度とに応じて、再生位置が所
定の閾値を超えたときに再生速度を制限する再生制御を
行う制御手段を備えることを特徴としている。
【0030】このような本発明にかかるデータ記録再生
装置は、制御手段によって、反転再生を行う際に、再生
速度を制限する。
【0031】また、上述した目的を達成する本発明にか
かるデータ記録再生方法は、ノンリニアアクセスが可能
な記録媒体に対してデータの入力及び/又は出力処理を
行う複数の入出力処理部が、それぞれ、予め割り当てら
れたタイムスロット内で入力されたデータを処理して記
録媒体に記録させるとともに、記録媒体から読み出され
たデータを処理して出力するデータ記録再生方法であっ
て、複数の入出力処理部のそれぞれに設けられ、記録媒
体から読み出されたデータを記憶する記憶手段に記憶さ
れたデータに対して、再生方向を反転させた反転再生を
行う場合に、記憶手段に記憶されている反転再生方向の
データ量と反転再生速度とに応じて、再生位置が所定の
閾値を超えたときに再生速度を制限する再生制御を行う
制御工程を備えることを特徴としている。
【0032】このような本発明にかかるデータ記録再生
方法は、反転再生を行う際に、再生速度を制限する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0034】この実施の形態は、本発明にかかるデータ
記録再生装置を、映像及び/又は音声データ(以下、映
像・音声データと記す。)を含むデータを記録媒体に対
して記録及び/又は再生(以下、記録再生と記す。)す
るいわゆるA/V(Audio/Video)サーバに適用したも
のである。このA/Vサーバは、複数の入出力処理部を
備え、これらの各入出力処理部を用いて可変速再生を行
う場合に、再生速度を制限することによって、各入出力
処理部間での応答時間差をなくし、同期再生を行うこと
ができるものである。
【0035】図1に内部回路の構成を示すA/Vサーバ
1は、入力処理部である記録ポート10と、出力処理部
である再生ポート20,30,40と、エディティング
マネージャ(Editing Manager)50と、ビデオエフェ
クタ(Video Effecter)60と、メータパネル70と、
コントロールパネル80と、タイミングマネージャ(Ti
ming Manager)90と、ファイルマネージャ(File Man
ager)100と、記録媒体である複数の記録媒体である
HDD(Hard Disk Drive)1201,1202,・・
・,120n-3,120n-2,120n-1,120n(n
は、任意の整数)を有するHDDアレイ(HDD Arra
y)110とを備えている。また、A/Vサーバ1は、
記録ポート10、再生ポート20,30,40の各ポー
トと、HDDアレイ110との間のデータ転送のための
データバス130と、各部を制御するための制御信号を
転送するための制御バス131とを備えている。A/V
サーバシステム1は、このように1つの入力処理部及び
3つの出力処理部を有しており、4系統の入出力処理を
行うことができる。
【0036】記録ポート10は、入力端子18から入力
した信号をHDDアレイ110に記録等するための処理
を行う入力処理部として機能する。この記録ポート10
は、データ入出力部11と、データ管理部12とからな
る。データ入出力部11は、セレクタ13と、エンコー
ダ14とを備え、データ管理部12は、シリアル−パラ
レル変換処理部(以下、S/Pと記す。)15と、バッ
ファ16と、CPU17とを備えている。
【0037】セレクタ13は、符号化するデータを選択
するものである。具体的には、セレクタ13は、例え
ば、SMPTE(Society of Motion Picture and Tele
visionEngineers)−259Mで規格化されているSD
I(Serial Digital Interface)に準拠したデータやS
MPTE−305Mで規格化されているSDTI(Seri
al Digital Transfer Interface)に準拠したデータ等
の入力端子18から入力される映像・音声データを含む
データと、後述するエディティングマネージャ50が備
える編集部51から出力されるデータとのうち、いずれ
か一方の信号を選択して後段のエンコーダ14に出力す
る。
【0038】エンコーダ14は、セレクタ13から出力
された信号を所定のフォーマットにエンコードする。具
体的には、エンコーダ14は、入力された信号について
MPEG(Moving Picture Experts Group)方式による
圧縮符号化を行う。ただし、このエンコーダ14におい
ては、圧縮符号化に拘泥せずとも、後段のHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録しやすいフォーマットに変換すれば
よく、例えば上述したSDIに準拠したデータから、映
像信号や音声信号を抜き出す処理を行ってもよい。さら
に、エンコーダ14においては、上述したSDTIに準
拠したデータから映像信号や音声信号を取り出す処理を
行うようにしてもよく、上述した処理の組み合わせを行
うようにしてもよい。なお、以下の説明においては、エ
ンコーダ14は、入力した信号を圧縮符号化して出力す
るものとする。エンコーダ14の圧縮符号化により生成
された圧縮データは、データ管理部12におけるS/P
15に入力される。
【0039】データ管理部12におけるS/P15は、
エンコーダ14から入力した圧縮データをHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nのそれぞれに書き込むことができるよう
に、シリアル−パラレル変換を行う。このS/P15に
よりシリアル−パラレル変換がなされて得られた各デー
タは、後段のバッファ16に随時供給される。
【0040】バッファ16は、S/P15から出力され
てくる各データを一時的に格納し、例えば各データをデ
ータバス130に時分割多重して送り出すために使用さ
れるものである。バッファ16は、図示しないが、S/
P15から出力されてくる各データを個別に保持するよ
うに構成されている。バッファ16は、S/P15から
の各データを随時入力するとともに、図示しないタイム
スロット発生回路からのタイムスロットがCPU17に
割り当てられると、このCPU17の制御のもとに、バ
ッファリングしているデータをデータバス130に出力
する。
【0041】ここで、データバス130は、SBX(Se
rial Bus eXtension)バスと呼ばれるものであり、図示
しないものの、データを記録する方向にのみデータを伝
送する上りバスと、データを再生する方向にのみデータ
を伝送する下りバスとに分かれており、これらの上りバ
ス及び下りバスは、それぞれ、S/P15でシリアル−
パラレル変換された各データを個別に伝送する複数のバ
スにより構成されている。そのため、バッファ16から
出力された各データは、データバス130を構成する各
データに対応するバスを介してHDDアレイ110に送
信される。また、バッファ16の後段には、図示しない
バス出力処理部が設けられ、バッファ16から出力され
た各データには、データバス130の伝送フォーマット
にしたがうように、例えばHDD1201,1202,・
・・,120n-3,120n-2,120n-1,120nへの
書き込みを指示するコマンド等が重畳される。
【0042】CPU17は、例えば後述するコントロー
ルパネル80から制御バス131を介して送信されてく
る外部コマンド等の制御信号に基づいて、記録ポート1
0の各部を制御する機能を有する。また、CPU17
は、与えられた制御信号を必要に応じてエディティング
マネージャ50が備えるCPU53に転送する。さらに
CPU17は、タイムスロット発生回路により割り当て
られたタイムスロットに基づいて、バッファ16に保持
されているデータの出力を制御する。
【0043】このような記録ポート10は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを入
力することができる。
【0044】また、再生ポート20は、HDDアレイ1
10に記録されていたデータを外部へ出力するための処
理を行う出力処理部として機能するものであり、データ
管理部21と、データ入出力部22とからなる。データ
管理部21は、記憶手段であるバッファ23と、パラレ
ル−シリアル変換処理部(以下、P/Sと記す。)24
と、CPU25とを備え、データ入出力部22は、デコ
ーダ26と、セレクタ27とを備えている。
【0045】バッファ23は、HDDアレイ110から
データバス130を介してパラレルに送られてくる各デ
ータを一時的に格納する。バッファ23は、ここでは図
示しないが、HDDアレイ110からパラレルに出力さ
れてくる各データを個別に保持するように構成されてい
る。バッファ23は、タイムスロット発生回路からのタ
イムスロットがCPU25に割り当てられると、このC
PU25の制御のもとに、HDDアレイ110からデー
タを読み出して入力する。
【0046】ここで、HDDアレイ110から送られて
くる各データには、データバス130の伝送フォーマッ
トにしたがうように、例えば上述したHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nへの書き込みを指示するコマンドに対するステ
ータスが重畳されている。このようなデータは、上述し
たデータバス130の下りバスを構成する複数のバスに
より分割されて伝送される。そのため、A/Vサーバ1
においては、入力系のデータと出力系のデータとが衝突
するといったエラーを引き起こす要因が少なく、割り当
てられたタイムスロットに基づいてデータを伝送するこ
とで、データの記録再生を同時に行うようにみなすこと
ができる。バッファ23に入力されたデータは、このバ
ッファ223によりバッファリングされた後、後段のP
/S24に供給される。
【0047】P/S24は、バッファ23から入力した
パラレルデータをシリアルデータに変換する。このP/
S24によりパラレル−シリアル変換がなされて得られ
たデータは、データ入出力部22におけるデコーダ26
に供給される。
【0048】CPU25は、制御バス131を介して送
信されてくる外部コマンド等の制御信号に基づいて、再
生ポート20の各部を制御する機能を有する。また、C
PU25は、与えられた制御信号を必要に応じてエディ
ティングマネージャ50が備えるCPU53に転送す
る。さらに、CPU25は、タイムスロット発生回路に
より割り当てられたタイムスロットに基づいて、データ
バス130の使用権を獲得し、バッファ23にデータを
入力するように制御する。
【0049】データ入出力部22におけるデコーダ26
は、P/S24から入力したシリアルデータを所定の復
号処理によりデコードする。このデコーダ26は、HD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nから再生されたデータが圧縮符号化
されているときには伸張し、上述したSDIデータ等に
変換して出力する。このデコーダ26によりデコードし
て得られた映像・音声データを含む各種データは、セレ
クタ27やエディティングマネージャ50が備える編集
部51に入力される。
【0050】セレクタ27は、出力端子28を介して外
部に出力する信号を選択するものである。具体的には、
セレクタ27は、デコーダ26から出力されるデータ
と、エディティングマネージャ50が備える編集部51
から出力されるデータとのうち、いずれか一方の信号を
選択し、SDIデータやSDTIデータとして出力端子
28に供給する。
【0051】このような再生ポート20は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを出
力することができる。
【0052】再生ポート30,40は、ともに、再生ポ
ート20と同様に構成されている。すなわち、再生ポー
ト30は、データ管理部31と、データ入出力部32と
からなる。データ管理部31は、HDDアレイ110か
らのデータを一時的に記憶する記憶手段であるバッファ
33と、このバッファ33からのパラレルデータをシリ
アルデータに変換するP/S34と、再生ポート30の
各部を制御するCPU35とを備える。また、データ入
出力部32は、P/S34から入力されたシリアルデー
タをデコードするデコーダ36と、このデコーダ36か
ら出力されるデータと編集部51から出力されるデータ
とのうちのいずれか一方の信号を選択して出力端子38
に供給するセレクタ37とを備えている。一方、再生ポ
ート40は、データ管理部41と、データ入出力部42
とからなる。データ管理部41は、HDDアレイ110
からのデータを一時的に記憶する記憶手段であるバッフ
ァ43と、このバッファ43からのパラレルデータをシ
リアルデータに変換するP/S44と、再生ポート40
の各部を制御するCPU45とを備える。また、データ
入出力部42は、P/S44から入力されたシリアルデ
ータをデコードするデコーダ46と、このデコーダ46
から出力されるデータと編集部51から出力されるデー
タとのうちのいずれか一方の信号を選択して出力端子4
8に供給するセレクタ47とを備えている。
【0053】エディティングマネージャ50は、編集部
51と、インターフェース(I/F)52と、CPU5
3とを備えており、上述した記録ポート10及び再生ポ
ート20,30,40から入力されたデータを、編集部
51を介して後述するビデオエフェクタ60に出力して
編集させる。また、エディティングマネージャ50は、
ビデオエフェクタ60からのデータを、記録ポート10
のセレクタ13及び再生ポート20,30,40のセレ
クタ27,37,47に出力する。
【0054】編集部51は、記録ポート10に入力した
データ及び再生ポート20,30,40のデコーダ2
6,36,46を経たデータのうちの所望のデータを、
内部に備える図示しないセレクタ等によって適宜切り換
えることで選択し、ビデオエフェクタ60へと出力す
る。また、編集部51は、ビデオエフェクタ60から入
力されるデータを、内部に備える図示しないセレクタ等
によって適宜切り換えることで、所望のポートへと出力
する。さらに、記録ポート10に入力したデータや、再
生ポート22,30,40のデコーダ26,36,46
を経たデータや、ビデオエフェクタ60から入力される
データを外部のモニタ装置等に出力したい場合には、編
集部51は、これらのデータを出力端子54に供給す
る。
【0055】I/F52は、後述するメータパネル70
を接続し、CPU53により生成されたメータパネル7
0を制御するための制御信号等を出力するとともに、メ
ータパネル70から送られてきた情報をCPU53に入
力する。また、I/F52は、例えば外部のVTR(Vi
deo Tape Recorder)等を接続してデータや各種コマン
ドを出力するとともに、外部からの各種コマンドを入力
する。
【0056】CPU53は、エディティングマネージャ
50や、記録ポート10が備えるCPU17及び再生ポ
ート20,30,40のそれぞれが備えるCPU25,
35,45を制御する制御手段である。ビデオサーバ1
においては、CPU53が、各ポートのCPUを制御す
ることによって、同時に複数のポートを制御して行う編
集処理が可能となる。
【0057】ビデオエフェクタ60は、複数のポートを
利用して、データに特殊効果処理をかける。ビデオエフ
ェクタ60は、具体的には、ある映像に別の異なる映像
をはめ込むピクチャインピクチャ(PinP)等の特殊効果
処理を、エディティングマネージャ50から入力した映
像データに対して行う。
【0058】メータパネル70は、後述するように、記
録ポート10及び再生ポート20,30,40における
オーディオレベルメータといった各ポートの動作状態を
表示するポート動作状態表示部や、操作の対象となるポ
ートを選択するための各種スイッチ等を備える。メータ
パネル70は、エディティングマネージャ50のCPU
53により生成された制御信号に基づいて制御される。
また、メータパネル70は、各種スイッチによる操作内
容を表す制御信号をエディティングマネージャ50のC
PU53に供給する。
【0059】コントロールパネル80は、例えば、編集
作業を行うデータの選択や、データの入出力を行うポー
トを選択する際にユーザが操作する各種スイッチ等や、
編集作業に用いる画像等を表示する表示部等を備える。
コントロールパネル80は、ユーザに操作されることに
よって、対応した制御信号等を発生する。具体的には、
コントロールパネル80は、ユーザが各種スイッチ等を
操作することにより記録ポート10、再生ポート20,
30,40、外部に接続されているVTR等を選択する
と、選択されたポート又はVTRに対して制御信号を出
力する。この制御信号は、後述するタイミングマネージ
ャ90を介して制御バス131へと送られ、この制御バ
ス131により伝送されて各ポートが備えるCPUに入
力される。制御信号が送られた各ポート又はVTRは、
この制御信号の内容に応じた動作を行う。
【0060】タイミングマネージャ90は、ビデオの同
期信号に基づいてタイミングをとり、データバス130
を管理するものである。このタイミングマネージャ90
は、タイミングパルスを発生させるタイミングパルス発
生器91と、コントロールパネル80とのインターフェ
ースであるインターフェース(I/F)92と、各部を
制御するCPU93とを備えており、外部から入力され
るビデオ同期信号に基づいて、CPU93がタイミング
パルス発生器91を制御してタイミングパルスを発生さ
せ、制御バス131に送信する。タイミングマネージャ
90は、このタイミングパルスに基づいてデータバス1
30を管理する。
【0061】ファイルマネージャ100は、後述するH
DD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nにおけるファイルの記録領
域を示すファイル管理情報を保持し、このファイル管理
情報に基づいてファイルの管理を行うファイル管理部1
01と、例えばイーサネット(登録商標)等の外部のネ
ットワークに接続され、外部のネットワークとの間でデ
ータの入出力を行うネットワークドライバ102と、各
部を制御するCPU103とを備える。ファイルマネー
ジャ100は、CPU103の制御のもとに、後述する
HDDアレイ110に記録されたデータの管理を行う。
例えば、ファイルマネージャ100は、あるファイルが
HDD1201,1202,・・・,120n-3,120
n-2,120n-1,120nに記録されたときに、これら
のHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120n上のどのアドレスにファイ
ルが記録されたかを示す情報を用いて、HDDアレイ1
10に記録されたデータの管理を行う。
【0062】HDDアレイ110は、各種データを格納
及び管理するものである。HDDアレイ110は、複数
のHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nに接続され、これらのHD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nに対して各種データを記憶させると
ともに、これらのHDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いるデータの管理を行う。HDDアレイ110は、バッ
ファ111と、映像データ書き込み/読み出し処理部
(V)112と、音声データ書き込み/読み出し処理部
(A)113とを備える。
【0063】バッファ111は、データバス130との
間でのデータを転送を行うときに、一時的にデータを記
憶する。例えば、HDD1201,1202,・・・,1
20 n-3,120n-2,120n-1,120nからのデータ
は、このバッファ111においてバッファリングされた
後、データバス130に出力される。
【0064】映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2に対して映像データの書き込み及び読み出し
処理を行う。映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、具体的には、HDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2の中から所望のHDDを選択し
て、バッファ111から入力された映像データを書き込
むとともに、所望のHDDから映像データを読み出して
バッファ111に出力する。
【0065】音声データ書き込み/読み出し処理部11
3は、HDD1201,1202に対して音声データの書
き込み及び読み出し処理を行う。音声データ書き込み/
読み出し処理部113は、具体的には、HDD12
1,1202のいずれか一方を選択し、バッファ111
から入力された音声データを書き込むとともに、所望の
HDDから音声データを読み出してバッファ111に出
力する。
【0066】HDDアレイ110は、例えば、放送業務
用として記録されるべきデータが確実に記録されるとと
もに、記録されているデータが確実に再生されるように
冗長性を持たせてあり、いわゆるRAID(Redundant
Arrays of Inexpensive Disks)構成をとる。映像デー
タが記録されるHDD1201,1202,・・・,12
n-3,120n-2は、RAID−3の構成、すなわち、
データを複数のディスクに分けて並行転送することで転
送性能を高め、さらにパリティディスクを設けた構成を
とり、音声データが記録されるHDD120n-1,12
nは、いわゆるデータの二重書きを行うミラーディス
クと呼ばれるRAID−1の構成をとる。
【0067】このような内部回路を備えるA/Vサーバ
1は、図2に示すように、1つの筐体2により上述した
各部が覆われ、略直方体状の外観を構成する。この筐体
2は、例えば1台のVTRと同等の大きさである。筐体
2の前面には、上側にメータパネル70が設けられ、下
側にコントロールパネル80が設けられている。コント
ロールパネル80は、筐体2に着脱自在とされ、筐体2
から外した状態でも、図示しないケーブルにより筐体2
内の上述したタイミングマネージャ90のI/F92と
接続し、使用され得る。
【0068】このA/Vサーバ1は、以下のようにし
て、外部より入力されたデータを記録する。
【0069】A/Vサーバ1においては、入力端子18
に入力されたデータは、記録ポート10のデータ入出力
部11が備えるセレクタ13を経て、エンコーダ14に
入力されて所定のフォーマットにエンコードされる。エ
ンコードされたデータは、記録ポート10のデータ管理
部12が備えるS/P15によりパラレルデータに変換
され、バッファ16でバッファリングされる。そして、
バッファリングされているデータは、タイムスロット発
生回路からCPU17に割り当てられたタイムスロット
の期間に、データバス130に出力され、HDDアレイ
110へ転送される。
【0070】HDDアレイ110に転送されてきたデー
タは、バッファ111にてバッファリングされ読み出さ
れる。そして、バッファ111から読み出されたデータ
のうち、映像データは、映像データ書き込み/読み出し
処理部112に入力され、音声データは、音声データ書
き込み/読み出し処理部113に入力される。映像デー
タ書き込み/読み出し処理部112は、入力された映像
データを所定の単位で分割するとともに、パリティデー
タを求め、分割したデータ及びパリティデータをHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2に記
録する。また、音声データ書き込み/読み出し処理部1
13は、入力された音声データを2つのHDD120
n-1,120nに記録する。
【0071】A/Vサーバ1は、このような処理を行う
ことによって、外部から入力したデータをHDDアレイ
110に記録することができる。
【0072】一方、A/Vサーバ1は、以下のようにし
て、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nに記録されているデータ
を再生して外部に出力する。
【0073】すなわち、A/Vサーバ1においては、再
生ポート20,30,40のいずれかが、タイムスロッ
ト発生回路により割り当てられたタイムスロットの期間
にHDDアレイ110にアクセスし、HDDアレイ11
0に対して、データの再生を要求する。HDDアレイ1
10では、映像データ書き込み/読み出し処理部112
が、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2に分割されて記録されているデータとパリティ
データとを読み出し、分割されたデータを単一化すると
ともに、パリティデータに基づいてエラー検出及びエラ
ー訂正を行い、映像データを再生する。また、音声デー
タ書き込み/読み出し処理部113は、2つのHDD1
20n-1,120nのうち、エラーがないHDDから音声
データを再生する。再生された映像・音声データは、バ
ッファ111でバッファリングされた後、読み出され、
データバス130を介して、再生要求を行った再生ポー
トに転送される。
【0074】ここでは、例えば再生ポート20が再生要
求を行ったものとして説明する。HDDアレイ1110
から出力されたデータは、データバス130を介してデ
ータ管理部21が備えるバッファ23に入力される。バ
ッファ23に入力したデータは、このバッファ23でバ
ッファリングされた後、P/S24にてシリアルデータ
に変換される。このシリアルデータは、データ入出力部
22が備えるデコーダ26に入力されてデコードされた
後、セレクタ27を経て出力端子28へと供給され、外
部に出力される。
【0075】このようにして、A/Vサーバ1は、内部
素材を再生して外部に出力することができる。
【0076】さて、このようなA/Vサーバ1は、コン
トロールパネル80を操作することによって編集作業を
行うことができる。A/Vサーバ1においては、編集デ
ータは、素材データ及び被作成データの編集開始時刻情
報であるIN点、編集終了時刻情報であるOUT点の組
でありいわゆるカットに相当する“エディットデータペ
ージ(以下、ページと略記する。)”と、このページの
集積としての“プログラム”という形で管理される。A
/Vサーバ1は、このプログラムに対応する編集リスト
情報を作成する。また、A/Vサーバ1は、上述したフ
ァイル管理部101が管理するファイル管理情報を保持
することによって、ファイル名を指定するだけで所望の
ファイルの再生等の操作を行うことができ、仮想ファイ
ル(Virtual File;以下、VFLと記す。)と呼ばれる
再生ファイル情報に基づいて、編集の際に新たにデータ
を記録することなく編集結果をもとに内部素材を再生す
ることができる。
【0077】ここで、ファイル管理情報について詳細に
説明する。ファイル管理情報は、図3に示すように、フ
ァイルエントリ(File Entry;以下、FEと記す。)
と、レコードエントリ(Record Entry;以下、REと記
す。)と、フリースペースリスト(Free Space List;
以下、FSLと記す。)の3つの情報からなる。
【0078】FEは、同図(A)に示すように、ファイ
ル名と、最初のREへのポインタ情報と、例えばファイ
ルが記録された実時刻又は“0”が記述される開始時刻
(スタートタイムコード)と、例えば製作者や製作日時
等の付随情報とを有する。A/Vサーバ1においては、
ファイル単位でFEが設定され、そのファイルがHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2,1
20n-1,120n上のどの位置から記録されているかが
把握できる。
【0079】REは、同図(B)に示すように、次のR
Eへのポインタ情報と、実際にファイルが記録されたH
DD上の先頭位置のアドレスを示す先頭位置データと、
ファイルが先頭位置を示すアドレスから連続して記録さ
れている長さを示す連続領域長とを有する。このREに
記述される情報の具体例として、任意のファイルAが図
4に示すようにHDD上のアドレス領域に記録されてい
る場合について説明する。すなわち、ファイルAは、H
DD上のアドレス空間において、アドレス50乃至アド
レス100、アドレス200乃至アドレス300、アド
レス500乃至アドレス750に分割されて記録されて
いる。
【0080】このとき、FE及びREには、図5に示す
ような情報が記述される。すなわち、FEには、ファイ
ル名として“A”が記述されるとともに、最初のREへ
のポインタ情報が記述される。REは、ファイルAが分
割されている数と同数だけ用意される。最初のREに
は、先頭位置データとしてファイルAがHDDに記録さ
れている最初のアドレスである“50”が記述されると
ともに、ファイルAがアドレス50乃至アドレス100
に記録されていることから連続領域の記録長として“5
0”が記述される。また、次のREには、先頭位置デー
タとして“200”が記述されるとともに、ファイルA
がアドレス200乃至アドレス300に記録されている
ことから連続領域の記録長として“100”が記述され
る。さらに、次のREには、先頭位置データとして“5
00”が記述されるとともに、ファイルAがアドレス5
00乃至アドレス750に記録されていることから連続
領域の記録長として“250”が記述される。そして、
このREには、ファイルAが終了していることを示すた
めに、次のREへのポインタ情報としてEOF(EndOf
File)が記述される。
【0081】これらのFE及びREは、データがHDD
上のどの領域に記録されているかを示す情報であるが、
FSLは、データが書き込まれていない領域を示す情報
が記述される。FSLは、図3(C)に示すように、次
のFSLへのポインタ情報と、データが記録されていな
いHDD上の連続空き領域の先頭位置のアドレスを示す
先頭位置データと、この先頭位置のアドレスから次にデ
ータが記録されている領域までの空き領域の長さを示す
連続領域長とを有する。このFSLに記述される情報の
具体例として、図4に示した場合について説明する。
【0082】このとき、FSLには、図6に示すような
情報が記述される。すなわち、FSLは、連続した空き
領域の数と同数だけ用意される。最初のFSLには、先
頭位置データとしてHDD上の空き領域の最初のアドレ
スである“0”が記述されるとともに、ファイルAがア
ドレス50から記録されていることから連続領域長とし
て“50”が記述される。また、次のFSLには、先頭
位置データとして“100”が記述されるとともに、フ
ァイルAがアドレス200から記録されていることから
連続領域長として“100”が記述される。さらに、次
のFSLには、先頭位置データとして“300”が記述
されるとともに、ファイルAがアドレス500から記録
されていることから連続領域長として“200”が記述
される。そして、このFSLには、最後の空き領域であ
ることを示すために、次のFSLへのポインタ情報とし
てEOF(End Of File)が記述される。
【0083】A/Vサーバ1は、このようなファイル管
理情報を保持し、別のファイルがHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録されると、そのファイルに関するFE及びR
Eが作成されるとともに、FSLを書き換える。
【0084】このようなファイル管理情報を保持するA
/Vサーバ1は、HDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いる映像・音声データを内部素材として編集する際に、
そのファイルを示す情報をコントロールパネル80から
HDDアレイ110に出力する。エディティングマネー
ジャ50のCPU53は、ファイル管理情報に基づい
て、所望のファイルを再生するためにHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nのどの領域にアクセスするべきかを把握するこ
とができる。ユーザは、コントロールパネル80の後述
する表示部に表示された情報をもとに、例えばIN点、
OUT点といった編集点等の情報を後述する各種スイッ
チ等を操作することにより決定する。そして、A/Vサ
ーバ1においては、このようにして決定した編集結果情
報をコントロールパネル80から再びHDDアレイ11
0に出力する。このとき、A/Vサーバ1においては、
編集結果情報のみをコントロールパネル80からHDD
アレイ110に出力すればよく、素材データ自体を送る
必要はない。
【0085】A/Vサーバ1においては、このような編
集結果情報を上述したVFLと呼び、このVFLに基づ
いて、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2,120n-1,120nに記録された素材デー
タを読み出すことで、編集された被作成データを外部に
出力することができる。すなわち、A/Vサーバ1は、
VFLをもとに作成した被作成データをHDD12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録し直す必要がない。そのため、A/
Vサーバ1は、リアルタイムに素材データを編集して出
力することができる。
【0086】このようなVFLは、図7に示すように、
編集したファイル名を示すファイル名領域と、そのファ
イルのIN点及びOUT点を示す再生開始位置領域及び
再生終了位置領域とからなる。再生開始位置領域及び再
生終了位置領域は、それぞれ、そのファイルの先頭位置
からのHDD上のアドレスに対応した再生開始位置及び
再生終了位置を示す。例えば、図8(A)に示すような
VFLを作成した場合、HDD上の実際の再生開始位置
及び再生終了位置の対応は、同図(B)に示すようにな
る。
【0087】すなわち、ファイルAがHDDのアドレス
空間上、アドレス50から記録されていることから、V
FLに示されたファイルAの再生開始位置は、アドレス
60となり、このアドレス60をIN点として再生が開
始されることになる。また、再生終了位置が先頭位置か
ら60であることから、アドレス210がOUT点とな
り、再生が終了することになる。
【0088】A/Vサーバ1は、このようなVFLに基
づいて、再生されるべきデータが決定されることで、編
集が終了してから被作成データをHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録する必要がない。
【0089】A/Vサーバ1は、メータパネル70やコ
ントロールパネル80を操作することによって、上述し
た記録ポート10、再生ポート20,30,40毎に、
例えば、映像・音声データの入力の選択や、音声データ
の記録再生のレベル調整や、音声データをモニタするチ
ャンネルの選択等の各種操作を行うことができる。
【0090】メータパネル70は、図9に概略を示すよ
うに、記録ポート10、再生ポート20,30,40の
動作状態を表示するポート動作状態表示部141を備え
る。このポート動作状態表示部141は、各ポートに対
応した4つの表示領域141a乃至141dを有してい
る。これらの表示領域141a乃至141dは、それぞ
れ、4チャンネル分のオーディオレベルメータを表示す
るオーディオレベルメータ部142a乃至142dと、
タイムコード等を表示するドットマトリクス部143a
乃至143dと、例えば再生中や記録中等の各ポートの
現在の動作状態を表示する状態表示部144a乃至14
4dと、表示されているタイムコードの種類等の各種情
報を表示する情報表示部145a乃至145dとを有す
る。なお、オーディオレベルメータ部142a乃至14
2dには、各チャンネル毎のオーディオレベルメータの
下側に、対応するチャンネルの番号が表示される。ま
た、後述するスイッチの操作に応じて、オーディオレベ
ルメータ部142a乃至142dには、第1チャンネル
から第4チャンネルまでの4つのオーディオレベルメー
タと、第5チャンネルから第8チャンネルまでの4つの
オーディオレベルメータとのいずれかが選択的に表示さ
れる。
【0091】また、メータパネル70は、操作の対象と
なるポートを選択するための4つのポート選択スイッチ
146と、音声データの記録再生のレベルの調整を行う
ための4つのレベル調整用ロータリエンコーダ147
と、ビデオプロセスの調整を行うためのビデオプロセス
調整用ロータリエンコーダ148とを備える。
【0092】一方、コントロールパネル80は、同図に
概略を示すように、入力操作手段として、記録ポート1
0を選択するための記録ポート選択スイッチ(R1)1
51aと、再生ポート20,30,40をそれぞれ選択
するための再生ポート選択スイッチ(P1,P2,P
3)151b,151c,151dとを備える。また、
A/Vサーバ1は、例えばVTR等の外部機器を2台ま
で接続可能とされており、コントロールパネル80は、
これらの2台の外部機器のうちの一方を選択するための
第1外部機器選択スイッチ(1)152aと、他方を選
択するための第2外部機器選択スイッチ(2)152b
とを備える。さらに、コントロールパネル80は、記録
ポート選択スイッチ151a、再生ポート選択スイッチ
151b,151c,151d、第1外部機器選択スイ
ッチ152a、第2外部機器選択スイッチ152bによ
り選択されたポート及び外部機器を再生用として用いる
か記録用として用いるかを指定するための再生用指定ス
イッチ(PLAYER)153及び記録用指定スイッチ
(RECORDER)154とを備える。
【0093】また、コントロールパネル80は、データ
の記録を指示するための記録指示スイッチ155と、巻
き戻しを指示するための巻き戻し指示スイッチ156
と、データの再生を指示するための再生指示スイッチ1
57と、早送りを指示するための早送り指示スイッチ1
58と、停止を指示するための停止指示スイッチ159
とを備える。
【0094】さらに、コントロールパネル80は、デー
タの編集作業の際に使用する素材データ及び/又は被作
成データのIN点を指定するためのIN点指定スイッチ
160と、素材データ及び/又は被作成データのOUT
点を指定するためのOUT点指定スイッチ161と、こ
れらのIN点指定スイッチ160及びOUT点指定スイ
ッチ161によりIN点及びOUT点が指定された後に
データの編集処理を開始するための編集開始スイッチ
(AUTO EDIT)162と、IN点指定スイッチ
160及びOUT点指定スイッチ161によりIN点及
びOUT点が指定された後にデータのプレビュー処理を
開始するためのプレビュー開始スイッチ(PREVIE
W)163とを備える。
【0095】さらにまた、コントロールパネル80は、
例えば、データの編集処理や編集データの管理を行うた
めのエディットモードや、任意のポートに素材データを
ロードして割り当てる場合等のためのマテリアルモード
といったA/Vサーバ1の状態を切り換えるためのモー
ド切換スイッチ(MODE)164と、上述したページ
単位で編集する際に新たなページを途中のページに挿入
する場合等に、ページを挿入(Insert)するか上書き
(Overlay)するかのモードを切り換えるための挿入モ
ード切換スイッチ(INS/OVL)165と、新規の
編集を開始する際に現在編集中の上述したプログラムを
クリアするためのクリアプログラムスイッチ(CLEA
R PROGRAM)166と、後述する表示部に表示
された任意のページを前のページに戻すためのバックス
ペーススイッチ(BS)167と、表示部に表示された
任意のページを後のページに進めるためのフォワードス
ペーススイッチ(FS)168と、操作内容を取り消す
ためのキャンセルスイッチ(CANCEL)169とを
備える。また、コントロールパネル80は、例えば編集
点を探すために用いられる360゜回転式のサーチダイ
ヤル170と、表示部に表示されるカーソルを移動させ
るための360゜方向移動式のカーソル操作用ロータリ
エンコーダ171とを備える。
【0096】さらに、コントロールパネル80は、編集
作業等に必要となる各種情報を表示する液晶パネル等か
らなる表示部180を備える。この表示部180には、
上述したエディットモード時にはページ毎の関連情報が
表示される各部を備え、例えば図10に示すように、現
在選択されて編集操作が可能な状態であるカレントポー
トを表示するカレントポート表示部181と、カレント
ポートで開かれているデータのファイル名を表示するカ
レントポート素材名表示部182と、時・分・秒・フレ
ーム番号単位でカレントタイムを表示するカレントタイ
ム表示部183と、編集のソースとなる素材データが開
かれるポートであるプレーヤポート(PLAYERポー
ト)を表示するPLAYERポート表示部184と、プ
レーヤポートで開かれている素材データの名称を表示す
るソース素材名表示部185と、編集のディスティネー
ションとなる被作成データが再生されるポートであるレ
コーダポート(RECORDERポート)を表示するR
ECORDERポート表示部186と、レコーダポート
で開かれている被作成データの名称を表示するディステ
ィネーション素材名表示部187と、カレントポートの
データにおけるコントロールパネル80が管理するペー
ジ内での現在の編集点の位置を示すページ表示部188
と、時・分・秒・フレーム番号単位でカレントポートの
データのIN点のタイムコードを表示するIN点表示部
(IN)189と、時・分・秒・フレーム番号単位でカ
レントポートのデータのOUT点のタイムコードを表示
するOUT点表示部(OUT)190と、時・分・秒・
フレーム番号単位でカレントポートのデータのOUT点
を含む編集区間の編集時間情報であるデュレーションを
表示するデュレーション表示部(DUR)191と、上
述した挿入モード切換スイッチ165により指定された
モードを表示する挿入モード表示部192とを備える。
また、表示部80には、IN点表示部189に表示され
たタイムコードにおけるカレントポートのデータのスタ
ンプピクチャと、OUT点表示部190に表示されたタ
イムコードにおけるカレントポートのデータのスタンプ
ピクチャとが、それぞれ、IN点スタンプピクチャ表示
部193とOUT点スタンプピクチャ表示部194とに
表示される。
【0097】このように、コントロールパネル80は、
表示部180に文字情報を中心とした各種情報を表示
し、ユーザは、これらの各種情報が表示されたUI(Us
er Interfece)に基づいて、編集作業を行う。
【0098】以下、コントロールパネル80における上
述した各種スイッチ等の操作による編集作業について図
11乃至図15を参照して説明していく。
【0099】コントロールパネル80は、図11に示す
ように、各種スイッチ等により入力された内容を処理
し、上述したプログラムに対応する編集リスト情報を作
成する制御部195を備え、この制御部195を介して
操作内容に応じた表示内容を表示部180に表示する。
また、コントロールパネル80は、各種スイッチ等によ
り入力された内容を、制御部195を介してインターフ
ェース(I/F)196に送り、このI/F196によ
り操作内容に応じたプログラムを変換してVFLを生成
し、このVFLを上述したタイミングマネージャ90の
I/F92を介してファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101又はこのファイル管理部101をさらに
介してHDDアレイ110に送信する。さらに、コント
ロールパネル80は、I/F196を介して本体側から
受信したスタンプピクチャ等の情報を、制御部195の
制御にもとに表示部180に表示したり、メモリ197
に保持する。メモリ197には、例えば編集処理に必要
となる各種プログラムや、本体側から受信した情報等が
保持され、制御部195がこのメモリ197に保持され
ているプログラムや情報を読み出して処理し、表示部1
80の表示内容を制御したり、I/F196を介して本
体側へ送信したりする。
【0100】A/Vサーバ1における基本的な編集作業
は、図12に示すようになる。まず、A/Vサーバ1に
おいては、ステップS1において、ユーザがモード切換
スイッチ164を押すことによって、エディットモード
に入る。エディットモードに入ると、コントロールパネ
ル80の表示部180には、先に図10に示したような
編集作業用の表示内容が表示される。
【0101】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS2において、ユーザがクリアプログラムスイッチ
166を操作することによって、コントロールパネル8
0により現在管理されているプログラムを開放し、空の
プログラムを作成する。
【0102】ユーザがクリアプログラムスイッチ166
を操作すると、コントロールパネル80の表示部180
には、プログラムのクリアを実行してもよいか否かを確
認するダイアログが表示される。
【0103】ここで、プログラムのクリアを実行しても
よい場合には、A/Vサーバ1は、ユーザが図示しない
OKスイッチを操作することによって、これまでプログ
ラムとして管理されていたデータを全てクリアする。
【0104】一方、プログラムのクリアを実行しない場
合には、A/Vサーバ1は、ユーザがキャンセルスイッ
チ169を操作することによって、これまでプログラム
として管理されていたデータのクリア処理を中止する。
【0105】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS3において、レコーダデバイス及びプレーヤデバ
イスの指定を行う。すなわち、A/Vサーバ1において
は、編集のソースとなる素材データが開かれるポートで
あるプレーヤポートと、編集のディスティネーションと
なる被作成データが再生されるポートであるレコーダポ
ートとを指定する。
【0106】ここでは、再生ポート20をプレーヤポー
トとし、再生ポート30をレコーダポートとすることに
する。この場合、A/Vサーバ1においては、ユーザ
が、再生ポート30に対応する再生ポート選択スイッチ
(P2)151cと、記録用指定スイッチ(RECOR
DER)154とを同時に押すことによって、再生ポー
ト30がレコーダポートに指定される。また、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが、再生ポート20に対応す
る再生ポート選択スイッチ(P1)151bと、再生用
指定スイッチ(PLAYER)153とを同時に押すこ
とによって、再生ポート20がプレーヤポートに指定さ
れる。これらのスイッチは、ユーザにより押されること
によって、点灯する。この操作に応じて、コントロール
パネル80の表示部180には、先に図10に示したよ
うに、PLAYERポート表示部184に“P1”が表
示され、RECORDERポート表示部186に“P
2”が表示される。
【0107】なお、A/Vサーバ1においては、1度こ
のようにしてレコーダデバイス及びプレーヤデバイスを
指定することによって、以後例えば再生用指定スイッチ
153が押されると、現在プレーヤに指定されているポ
ート、ここでは再生ポート20が自動的に選択され、カ
レントポートとしてコントロール可能な状態となる。
【0108】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS4乃至ステップS8におけるプログラムの作成を
行う。まず、A/Vサーバ1においては、ステップS4
において、編集点の設定を行う。この際、A/Vサーバ
1においては、ユーザがモード切換スイッチ164を押
すことによって、マテリアルモードに移行し、編集に使
用するソースとなる素材データを再生ポート20にロー
ドする。このとき、コントロールパネル80の表示部1
80には、ソース素材名表示部185に再生ポート20
で開かれているファイルの名称が表示され、ディスティ
ネーション素材名表示部187に予め決められた名称が
表示される。なお、ディスティネーション素材名表示部
187に表示された名称は、後に任意の名称に変更する
ことが可能である。また、既に素材データが再生ポート
20にロードされている場合には、この手順を行う必要
はない。
【0109】その後、A/Vサーバ1においては、ユー
ザが再びモード切換スイッチ164を押してエディット
モードに移行し、再生用指定スイッチ153を押してカ
レントポートを再生ポート20にする。このとき、コン
トロールパネル80の表示部180には、図10に示し
たように、カレントポート表示部181に再生ポート2
0を示す“P1”が表示され、カレントポート素材名表
示部182に再生ポート20で開かれているファイルの
名称が表示される。
【0110】そして、A/Vサーバ1においては、再生
ポート20で開かれている素材データの編集点を設定す
る。編集点の設定方法としては、例えば次に示す4つの
方法のいずれかを用いて行われる。
【0111】第1の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、IN点指定
スイッチ160を押してIN点を設定し、OUT点とし
て設定したい点をユーザがサーチダイヤル170を回転
させることによりサーチし、その点の画像がOUT点ス
タンプピクチャ表示部194に表示されている状態で、
OUT点指定スイッチ161を押してOUT点を設定す
る方法がある。
【0112】第2の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、カーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押
してIN点を設定した後、OUT点として設定したい点
をユーザがサーチダイヤル170を回転させることによ
りサーチし、その点の画像がOUT点スタンプピクチャ
表示部194に表示されている状態で、カーソル操作用
ロータリエンコーダ171によりOUT点表示部190
上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押し
てOUT点を設定する方法がある。
【0113】第3の方法としては、ユーザがカーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用
スイッチを押して表示されたダイアログにタイムコード
を入力してIN点を設定した後、カーソル操作用ロータ
リエンコーダ171によりOUT点表示部190上にカ
ーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用スイッチ
を押して表示されたダイアログにタイムコードを入力し
てOUT点を設定する方法がある。
【0114】第4の方法としては、上述したいずれかの
方法を用いてIN点又はOUT点を設定した後、ユーザ
がカーソル操作用ロータリエンコーダ171によりデュ
レーション表示部191上にカーソルを移動し、図示し
ないダイアログ表示用スイッチを押して表示されたダイ
アログにタイムコードを入力してOUT点又はIN点を
自動的に設定する方法がある。
【0115】このような方法により編集点を設定した場
合、IN点を設定するとIN点表示部189にそのタイ
ムコードが表示され、OUT点を設定するとOUT点表
示部190にそのタイムコードが表示される。また、I
N点、OUT点のそれぞれの設定時には、カレントタイ
ム表示部183にそれぞれのタイムコードが表示され
る。さらに、IN点及びOUT点の両方の設定が終了す
ると、デュレーション表示部191にデュレーションが
表示される。
【0116】A/Vサーバ1においては、このようにし
て再生ポート20の素材データの編集点を設定した後、
ユーザは、記録用指定スイッチ154を押してカレント
ポートを再生ポート30にし、同様の方法により被作成
データの編集点を設定する。
【0117】A/Vサーバ1においては、プレーヤポー
ト、レコーダポートのそれぞれのIN点、OUT点のう
ち、3点が設定されると、編集開始スイッチ162及び
プレビュー開始スイッチ163が点滅し、編集及びプレ
ビューの実行が可能な状態となる。そして、A/Vサー
バ1においては、編集点を設定すると、コントロールパ
ネル80の制御部195が例えば図13に示すような編
集情報であるページデータを作成し、メモリ197に保
持する。また、A/Vサーバ1においては、これまでの
工程を経ることによって、コントロールパネル80の制
御部195が例えば図14に示すような内部ステータス
情報を作成し、メモリ197に保持する。この内部ステ
ータス情報は、例えばカレントポートが変更された場合
等、状況に応じて書き換えられる。
【0118】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS5において、編集区間のプレビューを行う。A/
Vサーバ1においては、ユーザがプレビュー開始スイッ
チ163を押すことによって、プレビューが開始され
る。A/Vサーバ1においては、プレビュー中には、プ
レビュー開始スイッチ163が点灯する。
【0119】コントロールパネル80は、ユーザにより
プレビュー開始スイッチ163が押されると、制御部1
95により先に図13に示したようなページデータをメ
モリ197から読み出し、このページデータをI/F1
96にてVFLに変換して、後述する各種コマンドとと
もにVFLを本体側に送出する。
【0120】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びコ
マンドをタイミングマネージャ90のI/F92により
受け取り、VFLをファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101に送信して一時記憶させるか又はこのフ
ァイル管理部101を介してHDDアレイ110に送信
して書き込むとともに、コマンドをエディティングマネ
ージャ50のCPU53に送信する。このコマンドは、
具体的には、プリロール点までキューアップするための
コマンドと、データを再生させるための再生コマンド
と、ポストロール点でデータの再生を停止させるための
停止コマンドとにより構成される。A/Vサーバ1は、
VFLとこれらのコマンドに基づいて、プリロール点か
らIN点までの映像・音声データをレコーダ側の再生デ
ータを用いて出力端子54から図示しないモニタに出力
し、IN点からOUT点までの映像・音声データをプレ
ーヤ側の再生データを用いて出力端子54からモニタに
出力し、OUT点からポストロール点までの映像・音声
データをレコーダ側の再生データを用いて出力端子54
からモニタに出力する。
【0121】なお、A/Vサーバ1においては、プレビ
ューを中断する場合には、コントロールパネル80の停
止指示スイッチ159を押すことにより中断することが
できる。
【0122】A/Vサーバ1においては、このようにし
て編集区間のプレビューを行った後、必要に応じてステ
ップS6における編集点の修正を行う。まず、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが再生用指定スイッチ153
又は記録用指定スイッチ154を押すことによって、編
集点を修正するデバイスを選択する。このとき、再生用
指定スイッチ153又は記録用指定スイッチ154のう
ち押されたスイッチは、点灯する。そして、A/Vサー
バ1においては、修正した編集点に応じて、ユーザがI
N点指定スイッチ160又はOUT点指定スイッチ16
1を押しながら、コントロールパネル80が備える図示
しないトリムを操作することによって、編集点の微小修
正を行う。A/Vサーバ1においては、このトリムを操
作すると、カレントタイム表示部183、及びIN点表
示部189又はOUT点表示部190に表示されるタイ
ムコードが1フレームずつ変化していく。このようにし
て、A/Vサーバ1においては、編集点のタイムコード
を増減させて修正することができる。なお、A/Vサー
バ1においては、IN点指定スイッチ160又はOUT
点指定スイッチ161を押しながら、カーソル操作用ロ
ータリエンコーダ171を操作することによっても、編
集点のタイムコードを増減させて修正することができ
る。また、編集点を削除したい場合には、コントロール
パネル80が備える図示しない消去スイッチ(DELE
TE)を押しながら、IN点指定スイッチ160又はO
UT点指定スイッチ161を押すことによって、対応す
る編集点を削除することもできる。
【0123】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS7及びステップS8において、編集の実行及び編
集結果の確認を行う。A/Vサーバ1においては、ユー
ザが編集開始スイッチ162を押すことによって、編集
が実行される。A/Vサーバ1においては、編集中に
は、編集開始スイッチ162が点灯する。A/Vサーバ
1においては、編集を実行すると、これまでの工程の結
果をコントロールパネル80の制御部195により先に
図13に示したようなページデータとして作成し、この
ページデータをメモリ197に保持する。そして、コン
トロールパネル80は、制御部195により先にメモリ
197に保持したページデータをI/F196にてVF
Lに変換して、後述する各種コマンドとともにVFLを
本体側に送出する。
【0124】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びコ
マンドをタイミングマネージャ90のI/F92により
受け取り、VFLをファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101に送信して一時記憶させるか又はこのフ
ァイル管理部101を介してHDDアレイ110に送信
して書き込むとともに、コマンドをエディティングマネ
ージャ50のCPU53に送信する。このコマンドは、
具体的には、プリロール点までキューアップするための
コマンドと、データを再生させるための再生コマンド
と、ポストロール点でデータの再生を停止させるための
停止コマンドとにより構成される。A/Vサーバ1は、
VFLとこれらのコマンドに基づいて、プリロール点か
らポストロール点までの映像・音声データをレコーダ側
の再生データを用いて出力端子54から図示しないモニ
タに出力し、IN点からOUT点までの映像・音声デー
タをプレーヤ側の再生データを用いて出力端子54から
モニタに出力し、OUT点からポストロール点までの映
像・音声データをレコーダ側の再生データを用いて出力
端子54からモニタに出力する。
【0125】このようにして、編集の実行及び編集結果
の確認を行った後、コントロールパネル80は、次のペ
ージに関する各情報を表示部180に表示する。
【0126】A/Vサーバ1においては、ステップS4
乃至ステップS8の工程をページ毎に行い、1つのプロ
グラムを構成する全てのページデータを作成する。この
ようにして最終的に得られたページデータは、例えば図
15に示すようなものとなる。すなわち、ページデータ
は、ページ毎に、レコーダ及びプレーヤにおけるデバイ
ス名、ファイル名、編集点の情報から構成され、これら
のページ毎のデータが全ページ分集積したものとなる。
そして、最後のページの次のページには、レコーダのフ
ァイル名の部分にエンドコードが付与される。ページを
識別するための識別情報であるページ番号は、例えば通
し番号等の各ページ単位で時系列にしたがって割り当て
られた連続的な情報で表される。なお、同図に示したペ
ージデータは、プレーヤ側のファイル名が全ページにわ
たって同一のものとなっているが、異なるファイルを素
材データとしてもよいことは勿論である。一方、レコー
ダ側のファイル名は、全ページにわたって同一でなけれ
ばならないことはいうまでもない。
【0127】A/Vサーバ1においては、全てのページ
データを作成した後、必要に応じてステップS9におけ
るページデータの修正を行う。すなわち、A/Vサーバ
1は、プログラムの作成後であっても、ページデータの
修正を随時行うことができる。ここで、エディットモー
ド以外のモードであった場合には、まずユーザがモード
切換スイッチ164を押すことによって、エディットモ
ードに移行する。A/Vサーバ1においては、ユーザが
バックスペーススイッチ167やフォワードスペースス
イッチ168を押すことによって、ページデータの修正
を行いたい所望のページを表示部180に表示する。そ
して、A/Vサーバ1においては、先にステップS6に
示した方法と同様の方法で編集点の修正を行い、必要に
応じてステップS5と同様にプレビューを行った後、ユ
ーザが編集開始スイッチ162を押すことによって、編
集の実行を行う。この編集の実行は、先にステップS7
及びステップS8で示した処理と同様に行われる。
【0128】このようにすることによって、A/Vサー
バ1は、修正が反映されたページデータを作成する。
【0129】A/Vサーバ1は、以上の一連の処理を経
ることによって、編集を実行してページデータを作成
し、このページデータに基づいたVFLをコントロール
パネル80から本体側に送信することによって、編集さ
れた被作成データをHDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2,120n-1,120nに記録する
ことなく、随時被作成データを出力することができる。
【0130】さて、A/Vサーバ1においては、データ
の早送り又は巻き戻しを含むデータの再生方向を反転す
る反転再生を行う際の再生開始時に、再生ポート20,
30,40のデータの再生速度を制限することによっ
て、再生ポート20,30,40間での応答時間差が出
ないような再生制御を行う。
【0131】A/Vサーバ1においては、通常、図16
に示す一連の工程を経ることによって、再生制御を行
う。
【0132】まず、A/Vサーバ1は、同図に示すよう
に、ステップS11において、例えばエディティングマ
ネージャ50が備えるCPU53によって、各再生ポー
ト20,30,40のそれぞれに対して、再生すべきフ
ァイルを割り当てる。すなわち、A/Vサーバ1は、ど
の再生ポートにそのファイルを再生させるかを指定す
る。
【0133】続いて、A/Vサーバ1は、ステップS1
2において、CPU53の制御の下に、各再生ポート2
0,30,40のそれぞれに対して、プリロール点まで
キューアップするためのコマンドに応じたファイルの頭
出しを行わせる。これにともない、各再生ポート20,
30,40は、それぞれ、指定されたファイルをHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2,1
20n-1,120nから読み出し、バッファ23,33,
43に格納する。これらのバッファ23,33,43の
容量は、各再生ポート20,30,40がHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nにアクセスする周期、すなわち、タイムス
ロット周期と、1度にアクセス可能なデータ量と、コマ
ンドに対する応答時間要求等により決定される。
【0134】そして、A/Vサーバ1は、ステップS1
3において、CPU53の制御の下に、各再生ポート2
0,30,40のそれぞれに対して、データを再生させ
るための再生コマンドに応じて、再生制御を行わせる。
このとき、再生ポート20,30,40は、それぞれ、
バッファ23,33,43に格納されているデータを用
いて再生を行い、必要に応じて、割り当てられたタイム
スロットの期間にHDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nにアクセス
し、データの補充を行う。
【0135】ここで、ステップS13において、再生ポ
ート20,30,40が、全てのコマンドに対する応答
時間を常に一定に保つならば、再生ポート20,30,
40の間での同期再生は保証される。しかしながら、こ
の場合には、バッファ23,33,43の記憶容量を大
きくする必要があり、回路規模やコストの増大を招くこ
とになる。また、逆にバッファ23,33,43の記憶
容量が十分に大きくない場合には、各再生ポート20,
30,40が割り当てられたタイムスロットの期間でし
かHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n- 1,120nにアクセスできないことか
ら、例えば再生方向を反転させた際に、当該バッファ2
3,33,43に格納されているデータが枯渇する虞が
ある。そのため、連続再生ができずに再生が途中で中止
してしまうことや、再生方向の反転時に待機時間が入る
ことで再生の中断が生じ、操作性の低下を招くことにな
る。
【0136】そこで、A/Vサーバ1においては、バッ
ファ23,33,43に格納されているデータが枯渇す
る状況を想定し、再生方向の反転時には、再生速度を一
定時間制限することによって、再生ポート20,30,
40による再生方向の反転時のコマンドに対する応答性
を保持しつつ、再生が中止或いは中断することを防止す
る。このようにすることによって、A/Vサーバ1は、
バッファ23,33,43の記憶容量を小さくすること
ができ、再生ポート20,30,40の間での同期再生
を可能とする。
【0137】具体的には、A/Vサーバ1において、バ
ッファ23,33,43は、それぞれ、図17に示すよ
うに、HDDアレイ110から出力されてくるデータを
割り振るためのスイッチ201と、例えば3つのメモリ
202,203,204と、これらのメモリ202,2
03,204からデータを選択的に読み出すためのスイ
ッチ205とを有するものとして構成される。ここで、
メモリ202,203,204は、それぞれ、上述した
ように、タイムスロット周期と、1度にアクセス可能な
データ量と、コマンドに対する応答時間要求等により決
定される記憶容量からなり、例えば18フレーム分の映
像・音声データが記憶される記憶容量を有する。
【0138】A/Vサーバ1においては、映像・音声デ
ータa,b,c,d・・・からなる素材を任意の再生方
向へ再生する場合には、図18に示すように、各再生ポ
ート20,30,40は、それぞれ、割り当てられたタ
イムスロットの期間で、まずメモリ202に映像・音声
データaを記憶し、次のタイムスロットが割り当てられ
るまでに当該映像・音声データaを再生する。続いて、
各再生ポート20,30,40は、それぞれ、次に割り
当てられたタイムスロットの期間で、メモリ203に映
像・音声データbを記憶し、次のタイムスロットが割り
当てられるまでに当該映像・音声データbを再生する。
続いて、各再生ポート20,30,40は、それぞれ、
さらに次に割り当てられたタイムスロットの期間で、メ
モリ204に映像・音声データcを記憶し、次のタイム
スロットが割り当てられるまでに当該映像・音声データ
cを再生する。そして、A/Vサーバ1においては、さ
らに次の映像・音声データdを続けて再生したい場合に
は、次に割り当てられたタイムスロットの期間で、メモ
リ202に記憶されている映像・音声データaを消去し
て新たな映像・音声データdを記憶して再生する。ま
た、メモリ202に映像・音声データaが記憶された後
に再生方向を反転させるための反転再生コマンドが与え
られた場合には、各再生ポート20,30,40は、そ
れぞれ、メモリ203に反転方向の映像・音声データを
新たに記憶するのではなく、メモリ202に既に保持さ
れている映像・音声データaの再生位置を変えること
で、反転再生を行う。
【0139】このように、メモリ202,203,20
4は、いわゆるリングメモリとしての動作を行う。
【0140】ところで、バッファ23,33,43をこ
のように少ないメモリ数で構成した場合には、反転再生
を行う際に、データの枯渇を招くことが考えられる。そ
こで、各再生ポート20,30,40は、それぞれ、例
えばCPU53の制御の下に、バッファ23,33,4
3上における再生位置を常に監視することによって、次
に割り当てられるタイムスロットまでの時間に基づい
て、再生方向と反転再生方向とについてのデータが枯渇
するまでのフレーム数を把握する。このようにすること
によって、各再生ポート20,30,40は、それぞ
れ、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nにアクセスすることなく
連続再生できるデータ量の閾値を、倍速度に応じて、再
生方向と反転再生方向とについて決定することができ
る。
【0141】A/Vサーバ1においては、再生方向の再
生を続ける場合には、バッファ23,33,43上にお
ける再生位置が再生方向の閾値を超えた場合には、次の
メモリに再生方向の映像・音声データを記憶する。
【0142】ここで、ある再生方向への通常速度での再
生を“1倍速”とし、反転再生を負の値で表すものと
し、“−1倍速”での反転再生を指示する反転再生コマ
ンドが与えられたときを考える。例えば、ある再生ポー
トについて、1秒(=30フレーム)後にデータがHD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nから読み出されるものとし、且つ、
メモリには10フレーム分のデータしか残っていないと
きに、“−1倍速”で再生した場合には、1/3秒しか
再生できないことになる。そこで、A/Vサーバ1にお
いては、この場合には、“−1/3倍速”以下の速度で
少なくとも1秒間反転再生することによって、再生の連
続性を保つようにする。
【0143】このとき、他の再生ポートは、バッファ内
のデータの残量が十分にある場合であっても、同様の制
限された再生速度で再生を行う。
【0144】このように、A/Vサーバ1においては、
反転再生を行う際に、再生ポート20,30,40のデ
ータの再生速度を制限する。この再生の制限速度と制限
時間は、タイムスロット周期により決定されるものであ
り、バッファ内のデータが枯渇する最悪のケースを想定
して、倍速度に応じて一意に決定される。そのため、A
/Vサーバ1においては、ある再生ポートにおけるバッ
ファ上での再生位置が上述した閾値を超えた場合には、
所定の制限時間だけ所定の制限速度で再生を行う。
【0145】さらに具体的には、A/Vサーバ1は、以
下のようにして再生の制限速度と制限時間を決定する。
ここでは、1タイムスロットを4フレームとし、タイム
スロット周期を16フレームとした場合について考え
る。
【0146】まず、A/Vサーバ1は、各再生ポート2
0,30,40がHDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに対して映像
・音声データの読み出しを要求し、当該映像・音声デー
タが出力可能となるまでの最大時間を求める。この最大
時間は、タイムスロット周期と、HDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nから読み出した映像・音声データを外部に出力する
までの最大遅延時間との和で表される。ここでは、最大
遅延時間として、12フレームとし、最大時間を1タイ
ムスロット周期の16フレーム+12フレーム=28フ
レームとする。
【0147】続いて、A/Vサーバ1は、バッファ2
3,33,43におけるメモリのバンク数(ここでは
3)とその記憶容量とから、再生方向の反転時に、当該
メモリに保持されている再生方向の映像・音声データの
フレーム数を算出する。例えば、上述したように、メモ
リ202,203,204の記憶容量を18フレーム分
とすると、メモリ202,203,204には、現在の
再生位置の前後36フレーム分の映像・音声データが保
持されていることになる。A/Vサーバ1は、これらの
メモリ202,203,204に保持されている映像・
音声データについては、HDD1201,1202,・・
・,120n-3,120n-2,120n-1,120nにアク
セスすることなく、再生することができる。A/Vサー
バ1は、再生位置が上述した閾値を超えた場合に、HD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nから映像・音声データを読み出すこ
とで、連続再生を保証する。
【0148】そして、A/Vサーバ1は、メモリ20
2,203,204に保持されている36フレーム分の
映像・音声データについて、再生の制限速度とその配分
を決定することで、制限時間を決定する。このとき、A
/Vサーバ1においては、制限速度の配分を均等にする
ことにより制限が緩和されることになるが、通常再生時
には、例えばオン・エア時等で仕様されるため、制限を
かけることはできない。そのため、A/Vサーバ1にお
いては、通常の再生方向の映像・音声データについて
は、いかなる状況でも連続再生が保証されるフレーム数
をメモリ202,203,204に保持しておく。
【0149】以上の議論を総括し、A/Vサーバ1が再
生の制限速度と制限時間を決定して再生制御を行うまで
の一連の工程を図19に示す。
【0150】まず、A/Vサーバ1は、同図に示すよう
に、ステップS21において、再生速度と再生方向とを
取得する。すなわち、A/Vサーバ1は、現在の再生速
度と再生方向とを取得するとともに、新たにコマンドで
指定された再生速度と再生方向とを取得する。ここで
は、現在の再生速度・方向をNcと表し、新たにコマン
ドで指定された目標となる再生速度・方向をNrと表す
ものとする。
【0151】続いて、A/Vサーバ1は、ステップS2
2において、新たにコマンドで指定された再生方向が現
在の再生方向を反転するものであるか否かを判別する。
【0152】ここで、新たにコマンドで指定された再生
方向が現在の再生方向を反転するものであった場合に
は、A/Vサーバ1は、ステップS23において、再生
速度の制限のためのタイマーをリセットするとともに、
目標となる再生速度・方向を図示しないメモリに記憶す
る。すなわち、タイマーをTMlimitと表し、目標とな
る再生速度・方向を目標速度と称し、これをNtarget
表すものとすると、A/Vサーバ1は、再生速度を制限
する最大の制限時間をTMlimitとし、NrをNta rget
する。
【0153】続いて、A/Vサーバ1は、ステップS2
4において、再生の制限速度が目標速度よりも小さいか
否かを判別する。すなわち、再生の制限速度をNlimit
と表すものとすると、A/Vサーバ1は、Nlimit<N
targetであるか否かを判別する。
【0154】ここで、Nlimit<Ntargetであった場合
には、A/Vサーバ1は、ステップS25において、N
limitを再生速度として決定する。すなわち、A/Vサ
ーバ1は、Nlimitの制限速度で映像・音声データの再
生を行う。A/Vサーバ1は、その後ステップS30へ
と処理を移行する。
【0155】一方、Nlimit≧Ntargetであった場合に
は、A/Vサーバ1は、ステップS26において、N
targetを再生速度として決定する。すなわち、A/Vサ
ーバ1は、再生速度を制限せずに、Ntargetの再生速度
で映像・音声データの再生を行う。A/Vサーバ1は、
その後ステップS30へと処理を移行する。
【0156】また、ステップS22において、新たにコ
マンドで指定された再生方向が現在の再生方向を反転す
るものでなかった場合には、A/Vサーバ1は、ステッ
プS27において、現在、再生速度を制限しているか否
かを判別する。
【0157】ここで、再生速度を制限している場合に
は、A/Vサーバ1は、ステップS28において、N
limitを再生速度として決定する。すなわち、A/Vサ
ーバ1は、Nlimitの制限速度で映像・音声データの再
生を行う。A/Vサーバ1は、その後ステップS30へ
と処理を移行する。
【0158】一方、再生速度を制限していない場合に
は、A/Vサーバ1は、ステップS29において、Nr
を再生速度として決定する。すなわち、A/Vサーバ1
は、再生速度を制限せずに、Nrの再生速度で映像・音
声データの再生を行い、一連の処理を終了する。
【0159】そして、A/Vサーバ1は、ステップS3
0において、タイマーを1クロック減ずる。すなわち、
A/Vサーバ1は、TM−1をTMとし、一連の処理を
終了する。
【0160】このようにすることによって、A/Vサー
バ1は、再生の制限速度と制限時間とを決定し、再生制
御を行うことができる。
【0161】なお、A/Vサーバ1においては、同期再
生を行う必要がない場合には、各再生ポート20,3
0,40は、それぞれ、通常通りコマンドに対する応答
性を重視し、コマンドに対する遅延を最短にするように
動作する。すなわち、A/Vサーバ1は、同期再生が必
要なアプリケーションと、通常再生時といった同期再生
が不必要なアプリケーションとに応じて、各再生ポート
20,30,40のコマンドに対する応答性を切り換え
ることかできる。
【0162】このように、A/Vサーバ1においては、
メモリに記憶された反転再生方向のデータ量と反転再生
速度に応じて、再生位置が所定の閾値を超えた場合に再
生速度を制限することによって、A/Vサーバ1におい
ては、再生ポート20,30,40のそれぞれが独立し
て動作するにも拘わらず、これらの再生ポート20,3
0,40間での応答時間差をなくすことができ、ユーザ
に違和感を与えることなく同期再生を行うことができ
る。
【0163】特に、A/Vサーバ1においては、編集後
の素材に対して文字やイラスト等を挿入するといった特
殊効果を施す際には、複数の再生ポートを同期させる必
要があるが、このような場合にも、例えばCPU53に
よる再生ポートの調相制御を行う必要がない。
【0164】また、A/Vサーバ1においては、再生ポ
ート間の調相が不要なことから、当該A/Vサーバ1を
複数台用いた場合であっても、同期再生が保証される。
【0165】さらに、A/Vサーバ1においては、再生
ポート20,30,40のバッファ23,33,43の
記憶容量を最小限に抑えることができ、回路規模やコス
トの削減に寄与するものである。
【0166】以上説明したように、A/Vサーバ1は、
反転再生を行う際に、再生速度を制限することによっ
て、ユーザに違和感を与えることなく同期再生を行うこ
とが可能となる。
【0167】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、上述した実施の形態で
は、入力1系統、出力3系統の4入出力系統であるとし
て説明したが、入出力の系統は、いくつであってもよ
い。
【0168】また、上述した実施の形態では、バッファ
23,33,43は、それぞれ、3つのメモリ202,
203,204を有するものとして説明したが、所定の
記憶容量を有する例えば1つのメモリを有するものであ
ってもよい。すなわち、バッファ23,33,43に
は、それぞれ、少なくとも再生位置から見て時間軸上で
過去及び未来のデータが保持されるような構成であれば
よい。
【0169】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0170】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるデータ記録再生装置は、ノンリニアアクセスが可能
な記録媒体と、この記録媒体に対してデータの入力及び
/又は出力処理を行う複数の入出力処理部とを備え、複
数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り当てられたタ
イムスロット内で入力されたデータを処理して記録媒体
に記録させるとともに、記録媒体から読み出されたデー
タを処理して出力するデータ記録再生装置であって、複
数の入出力処理部のそれぞれに設けられ、記録媒体から
読み出されたデータを記憶する記憶手段に記憶されたデ
ータに対して、再生方向を反転させた反転再生を行う場
合に、記憶手段に記憶されている反転再生方向のデータ
量と反転再生速度とに応じて、再生位置が所定の閾値を
超えたときに再生速度を制限する再生制御を行う制御手
段を備える。
【0171】したがって、本発明にかかるデータ記録再
生装置は、制御手段によって、反転再生を行う際に、再
生速度を制限することによって、反転再生時における各
入出力処理部間での応答時間差をなくすことができ、ユ
ーザに違和感を与えることなく複数の入出力処理部間で
の同期再生を行うことができる。
【0172】また、本発明にかかるデータ記録再生方法
は、ノンリニアアクセスが可能な記録媒体に対してデー
タの入力及び/又は出力処理を行う複数の入出力処理部
が、それぞれ、予め割り当てられたタイムスロット内で
入力されたデータを処理して記録媒体に記録させるとと
もに、記録媒体から読み出されたデータを処理して出力
するデータ記録再生方法であって、複数の入出力処理部
のそれぞれに設けられ、記録媒体から読み出されたデー
タを記憶する記憶手段に記憶されたデータに対して、再
生方向を反転させた反転再生を行う場合に、記憶手段に
記憶されている反転再生方向のデータ量と反転再生速度
とに応じて、再生位置が所定の閾値を超えたときに再生
速度を制限する再生制御を行う制御工程を備える。
【0173】したがって、本発明にかかるデータ記録再
生方法は、反転再生を行う際に、再生速度を制限するこ
とによって、反転再生時における各入出力処理部間での
応答時間差をなくすことができ、ユーザに違和感を与え
ることなく複数の入出力処理部間での同期再生を行うこ
とを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すA/Vサーバの
内部構成を説明するブロック図である。
【図2】同A/Vサーバの外観を説明する斜視図であ
る。
【図3】同A/Vサーバが保持するファイル管理情報の
内容を説明する図である。
【図4】任意のファイルAが同A/Vサーバが備えるH
DD上のアドレス領域に記録されている様子を説明する
図である。
【図5】ファイル管理情報におけるファイルエントリ
(FE)及びレコードエントリ(RE)に記述される情
報の具体例を説明する図である。
【図6】ファイル管理情報におけるフリースペースリス
ト(FSL)に記述される情報の具体例を説明する図で
ある。
【図7】同A/Vサーバにおいて用いられる仮想ファイ
ル(VFL)の構成を説明する図である。
【図8】VFLの具体例を説明するための図である。
【図9】同A/Vサーバの正面図である。
【図10】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の表示部に表示される内容を説明する図である。
【図11】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の内部構成を説明するブロック図である。
【図12】同A/Vサーバにおける基本的な編集作業を
説明するフローチャートである。
【図13】同A/Vサーバにおいて作成されるページデ
ータの一例を説明する図である。
【図14】同A/Vサーバにおいて作成される内部ステ
ータス情報の一例を説明する図である。
【図15】同A/Vサーバにおいて最終的に作成された
ページデータの一例を説明する図である。
【図16】同A/Vサーバにおける再生制御を説明する
フローチャートである。
【図17】同A/Vサーバが備える再生ポートが有する
バッファの内部構成を説明するブロック図である。
【図18】同A/Vサーバにおける再生動作を説明する
図であって、図17に示すバッファの動作内容を説明す
る図である。
【図19】同A/Vサーバにおいて、再生の制限速度と
制限時間を決定して再生制御を行うまでの一連の工程を
説明するフローチャートである。
【図20】従来のビデオサーバにおけるタイムスロット
と入出力処理部との関係を説明する図である。
【図21】従来のビデオサーバにおける各入出力処理部
によるデータの再生位置を説明する図である。
【符号の説明】
1 A/Vサーバ、 10 記録ポート、 17,2
5,35,45,53,93,103 CPU、 2
0,30,40 再生ポート、 23,33,43バッ
ファ、 50 エディティングマネージャ、 51 編
集部、 80 コントロールパネル、 90 タイミン
グマネージャ、 100 ファイルマネージャ、 10
1 ファイル管理部、 110 HDDアレイ、 12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120n HDD、 151a 記録ポート選択ス
イッチ、 151b,151c,151d 再生ポート
選択スイッチ、 152a 第1外部機器選択スイッ
チ、 152b 第2外部機器選択スイッチ、 153
再生用指定スイッチ、 154 記録用指定スイッ
チ、 160 IN点指定スイッチ、 161 OUT
点指定スイッチ、 162 編集開始スイッチ、 16
3 プレビュー開始スイッチ、 170 サーチダイヤ
ル、 171 カーソル操作用ロータリエンコーダ、
180 表示部、195 制御部、 196 I/F、
197,202,203,204 メモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノンリニアアクセスが可能な記録媒体
    と、この記録媒体に対してデータの入力及び/又は出力
    処理を行う複数の入出力処理部とを備え、上記複数の入
    出力処理部は、それぞれ、予め割り当てられたタイムス
    ロット内で入力されたデータを処理して上記記録媒体に
    記録させるとともに、上記記録媒体から読み出されたデ
    ータを処理して出力するデータ記録再生装置であって、 上記複数の入出力処理部のそれぞれに設けられ、上記記
    録媒体から読み出されたデータを記憶する記憶手段に記
    憶された上記データに対して、再生方向を反転させた反
    転再生を行う場合に、上記記憶手段に記憶されている反
    転再生方向のデータ量と反転再生速度とに応じて、再生
    位置が所定の閾値を超えたときに再生速度を制限する再
    生制御を行う制御手段を備えることを特徴とするデータ
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記閾値は、上記複数の入出力処理部の
    それぞれに割り当てられたタイムスロットの総和時間で
    あるタイムスロット周期により決定されることを特徴と
    する請求項1記載のデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、所定の制限時間だけ上
    記再生速度を制限することを特徴とする請求項1記載の
    データ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 制限された上記再生速度である制限速度
    と上記制限時間は、上記複数の入出力処理部のそれぞれ
    に割り当てられたタイムスロットの総和時間であるタイ
    ムスロット周期により決定されることを特徴とする請求
    項3記載のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の入出力処理部は、それぞれ、
    上記記憶手段上におけるデータの再生位置を監視するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 上記記憶手段の記憶容量は、少なくと
    も、上記複数の入出力処理部のそれぞれに割り当てられ
    たタイムスロットの総和時間であるタイムスロット周期
    により決定されることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 ノンリニアアクセスが可能な記録媒体に
    対してデータの入力及び/又は出力処理を行う複数の入
    出力処理部が、それぞれ、予め割り当てられたタイムス
    ロット内で入力されたデータを処理して上記記録媒体に
    記録させるとともに、上記記録媒体から読み出されたデ
    ータを処理して出力するデータ記録再生方法であって、 上記複数の入出力処理部のそれぞれに設けられ、上記記
    録媒体から読み出されたデータを記憶する記憶手段に記
    憶された上記データに対して、再生方向を反転させた反
    転再生を行う場合に、上記記憶手段に記憶されている反
    転再生方向のデータ量と反転再生速度とに応じて、再生
    位置が所定の閾値を超えたときに再生速度を制限する再
    生制御を行う制御工程を備えることを特徴とするデータ
    記録再生方法。
  8. 【請求項8】 上記閾値は、上記複数の入出力処理部の
    それぞれに割り当てられたタイムスロットの総和時間で
    あるタイムスロット周期により決定されることを特徴と
    する請求項7記載のデータ記録再生方法。
  9. 【請求項9】 上記制御工程では、所定の制限時間だけ
    上記再生速度を制限することを特徴とする請求項7記載
    のデータ記録再生方法。
  10. 【請求項10】 制限された上記再生速度である制限速
    度と上記制限時間は、上記複数の入出力処理部のそれぞ
    れに割り当てられたタイムスロットの総和時間であるタ
    イムスロット周期により決定されることを特徴とする請
    求項9記載のデータ記録再生方法。
  11. 【請求項11】 上記複数の入出力処理部は、それぞ
    れ、上記記憶手段上におけるデータの再生位置を監視す
    ることを特徴とする請求項7記載のデータ記録再生方
    法。
  12. 【請求項12】 上記記憶手段の記憶容量は、少なくと
    も、上記複数の入出力処理部のそれぞれに割り当てられ
    たタイムスロットの総和時間であるタイムスロット周期
    により決定されることを特徴とする請求項7記載のデー
    タ記録再生方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8200068B2 (en) 2005-12-28 2012-06-12 Funai Electric Co., Ltd. Digital television
CN104734457A (zh) * 2013-12-20 2015-06-24 北京长宇利华液压系统工程设计有限公司 叶片式静液压旋转耦合器

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