JP2001319463A - 編集装置及び編集方法、並びに、送出用素材作成システム及び送出用素材作成方法 - Google Patents

編集装置及び編集方法、並びに、送出用素材作成システム及び送出用素材作成方法

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JP2001319463A
JP2001319463A JP2000132822A JP2000132822A JP2001319463A JP 2001319463 A JP2001319463 A JP 2001319463A JP 2000132822 A JP2000132822 A JP 2000132822A JP 2000132822 A JP2000132822 A JP 2000132822A JP 2001319463 A JP2001319463 A JP 2001319463A
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JP2000132822A
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Kazuo Kamiyama
一男 神山
Yoshizo Mihara
義蔵 三原
Ichiro Fujisawa
一郎 藤沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送出用の素材データをノンリニア編集を行う
ことにより作成した場合における編集作業時間を短縮す
る。 【解決手段】 A/Vサーバ1は、接続されたVTR3
を制御して、素材データを編集して作成した編集結果
を、テープに記録させる。VTR3は、A/Vサーバ1
から出力されたプリロール点までキューアップするため
のコマンド及び再生コマンドに応じて、プリロール点か
ら再生を開始する。続いて、VTR3は、A/Vサーバ
1から出力されたEDIT ON・コマンドに応じて、
A/Vサーバ1から出力された映像・音声データの記録
を開始し、EDIT OFF・コマンドに応じて、映像
・音声データの記録を終了し、ポストロール点までの再
生を開始する。そして、VTR3は、A/Vサーバ1か
ら出力された停止コマンドに応じて、ポストロール点で
再生を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材データを編集
制御する編集装置及び編集方法、並びに、外部に送出す
る送出用の素材を作成する送出用素材作成システム及び
送出用素材作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるCATV(CAble TeleVi
sion,Community Antenna TeleVision)等の普及による
情報提供の多チャンネル化にともない、従来のVTR
(VideoTape Recorder)とは異なり、映像データ及び/
又は音声データ(以下、映像・音声データと記す。)の
記録及び/又は再生(以下、記録再生と記す。)を行う
1台の映像・音声データ記録再生装置から複数の映像・
音声データを、同時に記録再生することや、さらには記
録しつつ再生することといった要求が高まりつつある。
このような要求を満たすため、例えばハードディスク
(以下、HDと記す。)等のランダムアクセスが可能で
ある記録媒体を用い、この記録媒体に対して映像・音声
データを記録再生するビデオサーバ(またはAV(Audi
o and/or Video)サーバ)と呼ばれる装置が普及しつつ
ある。
【0003】一般に、放送局内におけるビデオサーバ
は、記録媒体に対して記録再生する映像・音声データの
画質や音質に対する要求から、必要とされるデータの転
送レートが高い必要があるとともに、長時間のデータを
記録するために記録媒体が大容量である必要がある。
【0004】そこで、映像・音声データを蓄積するとと
もに、並列処理が可能である複数のHD装置を含むデー
タ記録再生装置を用いることによって、データの転送レ
ートの高速化や大容量化を図る試みや、HDにパリティ
データを記録しておくことによって、いずれかのHD装
置が故障した場合にも信頼性を確保できるようにする試
みがなされている。
【0005】この試みにより、近年では例えば、放送局
が提供しようとする番組の内容や放送形態により要求さ
れているチャンネル数が異なる場合であっても、複数の
映像・音声データからなる素材データを分散的に記録し
ておき、多チャンネル送出を同時に行ったり、同一の素
材データを再生時間をずらして多チャンネルで再生する
ことによって、いわゆるVOD(Video On Demand)や
NVOD(Near VideoOn Demand)等のシステムを構築
するといったように、多様な使用形態に対応可能である
マルチチャンネルビデオサーバを実現することが可能と
なっている。
【0006】このようなビデオサーバに用いられるデー
タ記録再生装置には、1988年にDavid A. Patterson
らにより発表された論文である“A Case for Redundant
Arrays of Inexpensive Disks(RAID), ACM SIGMOND Co
nference, Chicago, III, Jun.1-3, 1988”において提
唱されている複数のHDからなるハードディスクドライ
ブ(以下、HDDと記す。)をさらに複数台用いて構成
されるRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Di
sks)技術が用いられている。
【0007】この論文中でRAIDは、RAID−1乃
至RAID−5の5つに分類されている。RAID−1
は、2つのHDDに同一の内容を書き込むいわゆるミラ
ード・ディスクと呼ばれる方式である。また、RAID
−2及びRAID−3は、入力データを一定の長さに分
割して複数のHDDに記録する方式である。RAID−
2は、エラー訂正符号としてハミング符号を用いる。一
方、RAID−3は、各HDDの互いに対応するデータ
ブロックの排他的論理和であるパリティデータを生成し
て他の1台のHDDに書き込む。さらに、RAID−4
及びRAID−5は、データの分割単位であるブロック
を大きくし、1つの分割データをデータブロックとして
1つのHDDに記録するとともに、各HDDの互いに対
応するデータブロックの排他的論理和をとった結果であ
るパリティデータをパリティブロックとしてHDDに記
録する方式である。RAID−4は、パリティブロック
を同一のHDDに書き込む。一方、RAID−5は、パ
リティブロックを複数のHDDに分散して書き込む。
【0008】このようなデータ記録再生装置を用いたビ
デオサーバの一具体例としては、内部に入出力処理部を
複数備えるとともに、それらの入出力処理部により例え
ばHDに対する映像・音声データの記録再生を行うもの
がある。このような、ビデオサーバにおいては、複数の
入出力処理部それぞれが、バスの使用権を許可するため
に割り当てられたタイムスロット内で動作するようにな
されており、外部から入力されたデータを処理して、H
Dといったノンリニアアクセスが可能な記録媒体にデー
タを送信するとともに、この記録媒体から再生されたデ
ータを処理して外部に出力する。このため、ビデオサー
バは、長い時間で見ると複数の入出力処理部が恰も同時
或いは並列に処理を行っているように動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したビ
デオサーバは、編集後のデータを出力することなく、例
えば編集点等の情報を保持するいわゆるノンリニアの非
破壊編集が可能である。
【0010】しかしながら、ビデオサーバは、編集後の
映像・音声データを送出する場合には、信頼性に欠ける
のが現状であるとともに、映像・音声データの自動送出
システムとのインターフェースが困難であるといった理
由から、映像・音声データを直接外部に送出することは
困難であった。
【0011】そのため、例えばキー局等の大規模な放送
局で用いられる送出システムとしては、例えば図18に
示すように、映像・音声データを送出するための専用の
送出サーバを設置し、ノンリニア編集を行うビデオサー
バとの間を高速にファイル転送するものが導入されつつ
ある。一方、ローカル局等の中小規模の放送局で用いら
れる送出システムとしては、例えば図19に示すよう
に、編集結果を記録用のVTRを用いて1度テープに記
録し、この映像・音声データを送出用のVTRを用いて
送出するものが多い。
【0012】このような現状の下、次のような問題が発
生する。すなわち、従来ではテープからテープへの編集
であったことから、編集が終了すると、編集済テープを
そのまま送出用のVTRにセットすれば、映像・音声デ
ータを送出することが可能であった。しかしながら、ノ
ンリニア編集を行うビデオサーバを用いて編集作業を行
った場合には、HDDからHDDへの編集であることか
ら、編集が終了すると、編集結果を1度テープにダビン
グする作業が必要であった。すなわち、ビデオサーバ
は、VTRによる再生動作の制御を行うことは可能であ
っても、記録動作の制御は不可能であった。
【0013】したがって、ビデオサーバを用いて編集作
業を行った場合には、テープへのダビング作業に実時間
を要し、限られた編集作業時間を圧迫することがあり、
例えばニュース編集等の即時性を要求される編集作業時
に用いるには現実的ではなかった。
【0014】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、ノンリニア編集を行うビデオサーバを用
いた場合における編集作業時間を短縮することができる
編集装置及び編集方法を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、送出用の素材データをノンリニア編集を
行うことにより作成した場合における編集作業時間を短
縮することができる送出用素材作成システム及び送出用
素材作成方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明にかかる編集装置は、ノンリニアアクセスが可能
なノンリニア記録媒体を備え、このノンリニア記録媒体
に記録された素材データを編集制御する編集装置であっ
て、素材データを編集して作成した編集結果を、リニア
記録媒体に対してデータを記録する外部機器を制御し
て、リニア記録媒体に記録させる制御手段を備えること
を特徴としている。
【0016】このような本発明にかかる編集装置は、制
御手段により外部機器を制御し、素材データを編集して
作成した編集結果をリニア記録媒体に記録させる。
【0017】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる編集方法は、ノンリニアアクセスが可能なノンリニ
ア記録媒体に記録された素材データを編集制御する編集
方法であって、素材データを編集して作成した編集結果
を、リニア記録媒体に対してデータを記録する外部機器
を制御して、リニア記録媒体に記録させることを特徴と
している。
【0018】このような本発明にかかる編集方法は、外
部機器を制御し、素材データを編集して作成した編集結
果をリニア記録媒体に記録させる。
【0019】さらに、上述した目的を達成する本発明に
かかる送出用素材作成システムは、ノンリニアアクセス
が可能なノンリニア記録媒体を備え、このノンリニア記
録媒体に記録された素材データを編集制御する編集機器
に対して、リニア記録媒体に対してデータを記録する外
部機器が接続され、外部に送出する送出用の素材である
送出データを作成する送出用素材作成システムであっ
て、編集機器は、外部機器を制御して、素材データを編
集して作成した編集結果をリニア記録媒体に記録させる
制御手段を備え、外部機器は、制御手段の制御の下に、
編集機器から出力された編集結果を、リニア記録媒体に
記録することを特徴としている。
【0020】このような本発明にかかる送出用素材作成
システムは、編集機器における制御手段により外部機器
を制御し、素材データを編集して作成した編集結果をリ
ニア記録媒体に記録させる。
【0021】さらにまた、上述した目的を達成する本発
明にかかる送出用素材作成方法は、ノンリニアアクセス
が可能なノンリニア記録媒体を備え、このノンリニア記
録媒体に記録された素材データを編集制御する編集機器
に対して、リニア記録媒体に対してデータを記録する外
部機器を接続し、外部に送出する送出用の素材である送
出データを作成する送出用素材作成方法であって、編集
機器は、外部機器を制御して、素材データを編集して作
成した編集結果をリニア記録媒体に記録させ、外部機器
は、編集機器から出力された編集結果を、リニア記録媒
体に記録することを特徴としている。
【0022】このような本発明にかかる送出用素材作成
方法は、編集機器により外部機器を制御し、素材データ
を編集して作成した編集結果をリニア記録媒体に記録さ
せる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0024】この実施の形態は、本発明にかかる編集装
置を、映像及び/又は音声データ(以下、映像・音声デ
ータと記す。)を含むデータを記録媒体に対して記録及
び/又は再生(以下、記録再生と記す。)するいわゆる
A/V(Audio/Video)サーバに適用するとともに、本
発明にかかる送出用素材作成システムを、このA/Vサ
ーバとリニア機器である記録用のVTR(Video Tape R
ecorder)とにより構成される送出システムに適用した
ものである。A/Vサーバは、後述するコントロールパ
ネルをユーザが操作することによって、映像・音声デー
タの記録再生の他、編集作業を可能とし、編集結果のV
TRへの記録動作を制御するものである。
【0025】まず、A/Vサーバと記録用のVTRとに
より構成される送出システムの説明に先立ち、A/Vサ
ーバとその編集作業とについて図1乃至図15を参照し
て説明する。
【0026】図1に内部回路の構成を示すA/Vサーバ
1は、入力処理部である記録ポート10と、出力処理部
である再生ポート20,30,40と、エディティング
マネージャ(Editing Manager)50と、ビデオエフェ
クタ(Video Effecter)60と、メータパネル70と、
コントロールパネル80と、タイミングマネージャ(Ti
ming Manager)90と、ファイルマネージャ(File Man
ager)100と、ノンリニア記録媒体である複数の記録
媒体であるHDD(Hard Disk Drive)1201,120
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,120
n(nは、任意の整数)を有するHDDアレイ(HDD
Array)110とを備えている。また、A/Vサーバ1
は、記録ポート10、再生ポート20,30,40の各
ポートと、HDDアレイ110との間のデータ転送のた
めのデータバス130と、各部を制御するための制御信
号を転送するための制御バス131とを備えている。A
/Vサーバシステム1は、このように1つの入力処理部
及び3つの出力処理部を有しており、4系統の入出力処
理を行うことができる。
【0027】記録ポート10は、入力端子18から入力
した信号をHDDアレイ110に記録等するための処理
を行う入力処理部として機能する。この記録ポート10
は、データ入出力部11と、データ管理部12とからな
る。データ入出力部11は、セレクタ13と、エンコー
ダ14とを備え、データ管理部12は、シリアル−パラ
レル変換処理部(以下、S/Pと記す。)15と、バッ
ファ16と、CPU17とを備えている。
【0028】セレクタ13は、符号化するデータを選択
するものである。具体的には、セレクタ13は、例え
ば、SMPTE(Society of Motion Picture and Tele
visionEngineers)−259Mで規格化されているSD
I(Serial Digital Interface)に準拠したデータやS
MPTE−305Mで規格化されているSDTI(Seri
al Digital Transfer Interface)に準拠したデータ等
の入力端子18から入力される映像・音声データを含む
データと、後述するエディティングマネージャ50が備
える編集部51から出力されるデータとのうち、いずれ
か一方の信号を選択して後段のエンコーダ14に出力す
る。
【0029】エンコーダ14は、セレクタ13から出力
された信号を所定のフォーマットにエンコードする。具
体的には、エンコーダ14は、入力された信号について
MPEG(Moving Picture Experts Group)方式による
圧縮符号化を行う。ただし、このエンコーダ14におい
ては、圧縮符号化に拘泥せずとも、後段のHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録しやすいフォーマットに変換すれば
よく、例えば上述したSDIに準拠したデータから、映
像信号や音声信号を抜き出す処理を行ってもよい。さら
に、エンコーダ14においては、上述したSDTIに準
拠したデータから映像信号や音声信号を取り出す処理を
行うようにしてもよく、上述した処理の組み合わせを行
うようにしてもよい。なお、以下の説明においては、エ
ンコーダ14は、入力した信号を圧縮符号化して出力す
るものとする。エンコーダ14の圧縮符号化により生成
された圧縮データは、データ管理部12におけるS/P
15に入力される。
【0030】データ管理部12におけるS/P15は、
エンコーダ14から入力した圧縮データをHDD120
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nのそれぞれに書き込むことができるよう
に、シリアル−パラレル変換を行う。このS/P15に
よりシリアル−パラレル変換がなされて得られた各デー
タは、後段のバッファ16に随時供給される。
【0031】バッファ16は、S/P15から出力され
てくる各データを一時的に格納し、例えば各データをデ
ータバス130に時分割多重して送り出すために使用さ
れるものである。バッファ16は、図示しないが、S/
P15から出力されてくる各データを個別に保持するよ
うに構成されている。バッファ16は、S/P15から
の各データを随時入力するとともに、図示しないタイム
スロット発生回路からのタイムスロットがCPU17に
割り当てられると、このCPU17の制御のもとに、バ
ッファリングしているデータをデータバス130に出力
する。
【0032】ここで、データバス130は、SBX(Sp
ydar Bus eXtension)バスと呼ばれるものであり、図示
しないものの、データを記録する方向にのみデータを伝
送する上りバスと、データを再生する方向にのみデータ
を伝送する下りバスとに分かれており、これらの上りバ
ス及び下りバスは、それぞれ、S/P15でシリアル−
パラレル変換された各データを個別に伝送する複数のバ
スにより構成されている。そのため、バッファ16から
出力された各データは、データバス130を構成する各
データに対応するバスを介してHDDアレイ110に送
信される。また、バッファ16の後段には、図示しない
バス出力処理部が設けられ、バッファ16から出力され
た各データには、データバス130の伝送フォーマット
にしたがうように、例えばHDD1201,1202,・
・・,120n-3,120n-2,120n-1,120nへの
書き込みを指示するコマンド等が重畳される。
【0033】CPU17は、例えば後述するコントロー
ルパネル80から制御バス131を介して送信されてく
る外部コマンド等の制御信号に基づいて、記録ポート1
0の各部を制御する機能を有する。また、CPU17
は、与えられた制御信号を必要に応じてエディティング
マネージャ50が備えるCPU53に転送する。さらに
CPU17は、タイムスロット発生回路により割り当て
られたタイムスロットに基づいて、バッファ16に保持
されているデータの出力を制御する。
【0034】このような記録ポート10は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを入
力することができる。
【0035】また、再生ポート20は、HDDアレイ1
10に記録されていたデータを外部へ出力するための処
理を行う出力処理部として機能するものであり、データ
管理部21と、データ入出力部22とからなる。データ
管理部21は、バッファ23と、パラレル−シリアル変
換処理部(以下、P/Sと記す。)24と、CPU25
とを備え、データ入出力部22は、デコーダ26と、セ
レクタ27とを備えている。
【0036】バッファ23は、HDDアレイ110から
データバス130を介してパラレルに送られてくる各デ
ータを一時的に格納する。バッファ23は、図示しない
が、HDDアレイ110からパラレルに出力されてくる
各データを個別に保持するように構成されている。バッ
ファ23は、タイムスロット発生回路からのタイムスロ
ットがCPU25に割り当てられると、このCPU25
の制御のもとに、HDDアレイ110からデータを読み
出して入力する。
【0037】ここで、HDDアレイ110から送られて
くる各データには、データバス130の伝送フォーマッ
トにしたがうように、例えば上述したHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nへの書き込みを指示するコマンドに対するステ
ータスが重畳されている。このようなデータは、上述し
たデータバス130の下りバスを構成する複数のバスに
より分割されて伝送される。そのため、A/Vサーバ1
においては、入力系のデータと出力系のデータとが衝突
するといったエラーを引き起こす要因が少なく、割り当
てられたタイムスロットに基づいてデータを伝送するこ
とで、データの記録再生を同時に行うようにみなすこと
ができる。バッファ23に入力されたデータは、このバ
ッファ223によりバッファリングされた後、後段のP
/S24に供給される。
【0038】P/S24は、バッファ23から入力した
パラレルデータをシリアルデータに変換する。このP/
S24によりパラレル−シリアル変換がなされて得られ
たデータは、データ入出力部22におけるデコーダ26
に供給される。
【0039】CPU25は、制御バス131を介して送
信されてくる外部コマンド等の制御信号に基づいて、再
生ポート20の各部を制御する機能を有する。また、C
PU25は、与えられた制御信号を必要に応じてエディ
ティングマネージャ50が備えるCPU53に転送す
る。さらに、CPU25は、タイムスロット発生回路に
より割り当てられたタイムスロットに基づいて、データ
バス130の使用権を獲得し、バッファ23にデータを
入力するように制御する。
【0040】データ入出力部22におけるデコーダ26
は、P/S24から入力したシリアルデータを所定の復
号処理によりデコードする。このデコーダ26は、HD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nから再生されたデータが圧縮符号化
されているときには伸張し、上述したSDIデータ等に
変換して出力する。このデコーダ26によりデコードし
て得られた映像・音声データを含む各種データは、セレ
クタ27やエディティングマネージャ50が備える編集
部51に入力される。
【0041】セレクタ27は、出力端子28を介して外
部に出力する信号を選択するものである。具体的には、
セレクタ27は、デコーダ26から出力されるデータ
と、エディティングマネージャ50が備える編集部51
から出力されるデータとのうち、いずれか一方の信号を
選択し、SDIデータやSDTIデータとして出力端子
28に供給する。
【0042】このような再生ポート20は、映像データ
と、4チャンネル又は8チャンネルの音声データとを出
力することができる。
【0043】再生ポート30,40は、ともに、再生ポ
ート20と同様に構成されている。すなわち、再生ポー
ト30は、データ管理部31と、データ入出力部32と
からなる。データ管理部31は、HDDアレイ110か
らのデータを一時的に記憶するバッファ33と、このバ
ッファ33からのパラレルデータをシリアルデータに変
換するP/S34と、再生ポート30の各部を制御する
CPU35とを備える。また、データ入出力部32は、
P/S34から入力されたシリアルデータをデコードす
るデコーダ36と、このデコーダ36から出力されるデ
ータと編集部51から出力されるデータとのうちのいず
れか一方の信号を選択して出力端子38に供給するセレ
クタ37とを備えている。一方、再生ポート40は、デ
ータ管理部41と、データ入出力部42とからなる。デ
ータ管理部41は、HDDアレイ110からのデータを
一時的に記憶するバッファ43と、このバッファ43か
らのパラレルデータをシリアルデータに変換するP/S
44と、再生ポート40の各部を制御するCPU45と
を備える。また、データ入出力部42は、P/S44か
ら入力されたシリアルデータをデコードするデコーダ4
6と、このデコーダ46から出力されるデータと編集部
51から出力されるデータとのうちのいずれか一方の信
号を選択して出力端子48に供給するセレクタ47とを
備えている。
【0044】エディティングマネージャ50は、編集部
51と、インターフェース(I/F)52と、CPU5
3とを備えており、上述した記録ポート10及び再生ポ
ート20,30,40から入力されたデータを、編集部
51を介して後述するビデオエフェクタ60に出力して
編集させる。また、エディティングマネージャ50は、
ビデオエフェクタ60からのデータを、記録ポート10
のセレクタ13及び再生ポート20,30,40のセレ
クタ27,37,47に出力する。
【0045】編集部51は、記録ポート10に入力した
データ及び再生ポート20,30,40のデコーダ2
6,36,46を経たデータのうちの所望のデータを、
内部に備える図示しないセレクタ等によって適宜切り換
えることで選択し、ビデオエフェクタ60へと出力す
る。また、編集部51は、ビデオエフェクタ60から入
力されるデータを、内部に備える図示しないセレクタ等
によって適宜切り換えることで、所望のポートへと出力
する。さらに、記録ポート10に入力したデータや、再
生ポート22,30,40のデコーダ26,36,46
を経たデータや、ビデオエフェクタ60から入力される
データを外部のVTRやモニタ装置等に出力したい場合
には、編集部51は、これらのデータを出力端子54に
供給する。
【0046】I/F52は、後述するメータパネル70
を接続し、CPU53により生成されたメータパネル7
0を制御するための制御信号等を出力するとともに、メ
ータパネル70から送られてきた情報をCPU53に入
力する。また、I/F52は、後述するように、例えば
外部のVTR等を接続してデータや各種コマンドを出力
するとともに、外部からの各種コマンドを入力する。
【0047】CPU53は、エディティングマネージャ
50や、記録ポート10が備えるCPU17及び再生ポ
ート20,30,40のそれぞれが備えるCPU25,
35,45を制御する制御手段である。ビデオサーバ1
においては、CPU53が、各ポートのCPUを制御す
ることによって、同時に複数のポートを制御して行う編
集処理が可能となる。
【0048】ビデオエフェクタ60は、複数のポートを
利用して、データに特殊効果処理をかける。ビデオエフ
ェクタ60は、具体的には、ある映像に別の異なる映像
をはめ込むピクチャインピクチャ(PinP)等の特殊効果
処理を、エディティングマネージャ50から入力した映
像データに対して行う。
【0049】メータパネル70は、記録ポート10及び
再生ポート20,30,40におけるオーディオレベル
メータといった各ポートの動作状態を表示するポート動
作状態表示部や、操作の対象となるポートを選択するた
めの各種スイッチ等を備える。メータパネル70は、エ
ディティングマネージャ50のCPU53により生成さ
れた制御信号に基づいて制御される。また、メータパネ
ル70は、各種スイッチによる操作内容を表す制御信号
をエディティングマネージャ50のCPU53に供給す
る。
【0050】コントロールパネル80は、例えば、編集
作業を行うデータの選択や、データの入出力を行うポー
トを選択する際にユーザが操作する各種スイッチ等や、
編集作業に用いる画像等を表示する表示部等を備える。
コントロールパネル80は、ユーザに操作されることに
よって、対応した制御信号等を発生する。具体的には、
コントロールパネル80は、ユーザが各種スイッチ等を
操作することにより記録ポート10、再生ポート20,
30,40、外部に接続されているVTR等を選択する
と、選択されたポート又はVTRに対して制御信号を出
力する。この制御信号は、後述するタイミングマネージ
ャ90を介して制御バス131へと送られ、この制御バ
ス131により伝送されて各ポートが備えるCPUに入
力される。制御信号が送られた各ポート又はVTRは、
この制御信号の内容に応じた動作を行う。
【0051】タイミングマネージャ90は、ビデオの同
期信号に基づいてタイミングをとり、データバス130
を管理するものである。このタイミングマネージャ90
は、タイミングパルスを発生させるタイミングパルス発
生器91と、コントロールパネル80とのインターフェ
ースであるインターフェース(I/F)92と、各部を
制御するCPU93とを備えており、外部から入力され
るビデオ同期信号に基づいて、CPU93がタイミング
パルス発生器91を制御してタイミングパルスを発生さ
せ、制御バス131に送信する。タイミングマネージャ
90は、このタイミングパルスに基づいてデータバス1
30を管理する。
【0052】ファイルマネージャ100は、後述するH
DD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nにおけるファイルの記録領
域を示すファイル管理情報を保持し、このファイル管理
情報に基づいてファイルの管理を行うファイル管理部1
01と、例えばイーサネット(登録商標)等の外部のネ
ットワークに接続され、外部のネットワークとの間でデ
ータの入出力を行うネットワークドライバ102と、各
部を制御するCPU103とを備える。ファイルマネー
ジャ100は、CPU103の制御のもとに、後述する
HDDアレイ110に記録されたデータの管理を行う。
例えば、ファイルマネージャ100は、あるファイルが
HDD1201,1202,・・・,120n-3,120
n-2,120n-1,120nに記録されたときに、これら
のHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120n上のどのアドレスにファイ
ルが記録されたかを示す情報を用いて、HDDアレイ1
10に記録されたデータの管理を行う。
【0053】HDDアレイ110は、各種データを格納
及び管理するものである。HDDアレイ110は、複数
のHDD1201,1202,・・・,120n-3,12
n-2,120n-1,120nに接続され、これらのHD
D1201,1202,・・・,120n-3,120n-2
120n-1,120nに対して各種データを記憶させると
ともに、これらのHDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いるデータの管理を行う。HDDアレイ110は、バッ
ファ111と、映像データ書き込み/読み出し処理部
(V)112と、音声データ書き込み/読み出し処理部
(A)113とを備える。
【0054】バッファ111は、データバス130との
間でのデータを転送を行うときに、一時的にデータを記
憶する。例えば、HDD1201,1202,・・・,1
20 n-3,120n-2,120n-1,120nからのデータ
は、このバッファ111においてバッファリングされた
後、データバス130に出力される。
【0055】映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2に対して映像データの書き込み及び読み出し
処理を行う。映像データ書き込み/読み出し処理部11
2は、具体的には、HDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2の中から所望のHDDを選択し
て、バッファ111から入力された映像データを書き込
むとともに、所望のHDDから映像データを読み出して
バッファ111に出力する。
【0056】音声データ書き込み/読み出し処理部11
3は、HDD1201,1202に対して音声データの書
き込み及び読み出し処理を行う。音声データ書き込み/
読み出し処理部113は、具体的には、HDD12
1,1202のいずれか一方を選択し、バッファ111
から入力された音声データを書き込むとともに、所望の
HDDから音声データを読み出してバッファ111に出
力する。
【0057】HDDアレイ110は、例えば、放送業務
用として記録されるべきデータが確実に記録されるとと
もに、記録されているデータが確実に再生されるように
冗長性を持たせてあり、いわゆるRAID(Redundant
Arrays of Inexpensive Disks)構成をとる。映像デー
タが記録されるHDD1201,1202,・・・,12
n-3,120n-2は、RAID−3の構成、すなわち、
データを複数のディスクに分けて並行転送することで転
送性能を高め、さらにパリティディスクを設けた構成を
とり、音声データが記録されるHDD120n-1,12
nは、いわゆるデータの二重書きを行うミラーディス
クと呼ばれるRAID−1の構成をとる。
【0058】このような内部回路を備えるA/Vサーバ
1は、図2に示すように、1つの筐体2により上述した
各部が覆われ、略直方体状の外観を構成する。この筐体
2は、例えば1台のVTRと同等の大きさである。筐体
2の前面には、上側にメータパネル70が設けられ、下
側にコントロールパネル80が設けられている。コント
ロールパネル80は、筐体2に着脱自在とされ、筐体2
から外した状態でも、図示しないケーブルにより筐体2
内の上述したタイミングマネージャ90のI/F92と
接続し、使用され得る。
【0059】このA/Vサーバ1は、以下のようにし
て、外部より入力されたデータを記録する。
【0060】A/Vサーバ1においては、入力端子18
に入力されたデータは、記録ポート10のデータ入出力
部11が備えるセレクタ13を経て、エンコーダ14に
入力されて所定のフォーマットにエンコードされる。エ
ンコードされたデータは、記録ポート10のデータ管理
部12が備えるS/P15によりパラレルデータに変換
され、バッファ16でバッファリングされる。そして、
バッファリングされているデータは、タイムスロット発
生回路からCPU17に割り当てられたタイムスロット
の期間に、データバス130に出力され、HDDアレイ
110へ転送される。
【0061】HDDアレイ110に転送されてきたデー
タは、バッファ111にてバッファリングされ読み出さ
れる。そして、バッファ111から読み出されたデータ
のうち、映像データは、映像データ書き込み/読み出し
処理部112に入力され、音声データは、音声データ書
き込み/読み出し処理部113に入力される。映像デー
タ書き込み/読み出し処理部112は、入力された映像
データを所定の単位で分割するとともに、パリティデー
タを求め、分割したデータ及びパリティデータをHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2に記
録する。また、音声データ書き込み/読み出し処理部1
13は、入力された音声データを2つのHDD120
n-1,120nに記録する。
【0062】A/Vサーバ1は、このような処理を行う
ことによって、外部から入力したデータをHDDアレイ
110に記録することができる。
【0063】一方、A/Vサーバ1は、以下のようにし
て、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2,120n-1,120nに記録されているデータ
を再生して外部に出力する。
【0064】すなわち、A/Vサーバ1においては、再
生ポート20,30,40のいずれかが、タイムスロッ
ト発生回路により割り当てられたタイムスロットの期間
にHDDアレイ110にアクセスし、HDDアレイ11
0に対して、データの再生を要求する。HDDアレイ1
10では、映像データ書き込み/読み出し処理部112
が、HDD1201,1202,・・・,120n-3,1
20n-2に分割されて記録されているデータとパリティ
データとを読み出し、分割されたデータを単一化すると
ともに、パリティデータに基づいてエラー検出及びエラ
ー訂正を行い、映像データを再生する。また、音声デー
タ書き込み/読み出し処理部113は、2つのHDD1
20n-1,120nのうち、エラーがないHDDから音声
データを再生する。再生された映像・音声データは、バ
ッファ111でバッファリングされた後、読み出され、
データバス130を介して、再生要求を行った再生ポー
トに転送される。
【0065】ここでは、例えば再生ポート20が再生要
求を行ったものとして説明する。HDDアレイ110か
ら出力されたデータは、データバス130を介してデー
タ管理部21が備えるバッファ23に入力される。バッ
ファ23に入力したデータは、このバッファ23でバッ
ファリングされた後、P/S24にてシリアルデータに
変換される。このシリアルデータは、データ入出力部2
2が備えるデコーダ26に入力されてデコードされた
後、セレクタ27を経て出力端子28へと供給され、外
部に出力される。
【0066】このようにして、A/Vサーバ1は、内部
素材を再生して外部に出力することができる。
【0067】さて、このようなA/Vサーバ1は、コン
トロールパネル80を操作することによって編集作業を
行うことができる。A/Vサーバ1においては、編集デ
ータは、素材データ及び被作成データの編集開始時刻情
報であるIN点、編集終了時刻情報であるOUT点の組
でありいわゆるカットに相当する“エディットデータペ
ージ(以下、ページと略記する。)”と、このページの
集積としての“プログラム”という形で管理される。A
/Vサーバ1は、このプログラムに対応する編集リスト
情報を作成する。また、A/Vサーバ1は、上述したフ
ァイル管理部101が管理するファイル管理情報を保持
することによって、ファイル名を指定するだけで所望の
ファイルの再生等の操作を行うことができ、後述する再
生ファイル情報である仮想ファイル(Virtual File;以
下、VFLと記す。)に基づいて、編集の際に新たにデ
ータを記録することなく編集結果をもとに内部素材を再
生することができる。
【0068】ここで、ファイル管理情報について詳細に
説明する。ファイル管理情報は、図3に示すように、フ
ァイルエントリ(File Entry;以下、FEと記す。)
と、レコードエントリ(Record Entry;以下、REと記
す。)と、フリースペースリスト(Free Space List;
以下、FSLと記す。)の3つの情報からなる。
【0069】FEは、同図(A)に示すように、ファイ
ル名と、最初のREへのポインタ情報と、例えばファイ
ルが記録された実時刻又は“0”が記述される開始時刻
(スタートタイムコード)と、例えば製作者や製作日時
等の付随情報とを有する。A/Vサーバ1においては、
ファイル単位でFEが設定され、そのファイルがHDD
1201,1202,・・・,120n-3,120n-2,1
20n-1,120n上のどの位置から記録されているかが
把握できる。
【0070】REは、同図(B)に示すように、次のR
Eへのポインタ情報と、実際にファイルが記録されたH
DD上の先頭位置のアドレスを示す先頭位置データと、
ファイルが先頭位置を示すアドレスから連続して記録さ
れている長さを示す連続領域長とを有する。このREに
記述される情報の具体例として、任意のファイルAが図
4に示すようにHDD上のアドレス領域に記録されてい
る場合について説明する。すなわち、ファイルAは、H
DD上のアドレス空間において、アドレス50乃至アド
レス100、アドレス200乃至アドレス300、アド
レス500乃至アドレス750に分割されて記録されて
いる。
【0071】このとき、FE及びREには、図5に示す
ような情報が記述される。すなわち、FEには、ファイ
ル名として“A”が記述されるとともに、最初のREへ
のポインタ情報が記述される。REは、ファイルAが分
割されている数と同数だけ用意される。最初のREに
は、先頭位置データとしてファイルAがHDDに記録さ
れている最初のアドレスである“50”が記述されると
ともに、ファイルAがアドレス50乃至アドレス100
に記録されていることから連続領域の記録長として“5
0”が記述される。また、次のREには、先頭位置デー
タとして“200”が記述されるとともに、ファイルA
がアドレス200乃至アドレス300に記録されている
ことから連続領域の記録長として“100”が記述され
る。さらに、次のREには、先頭位置データとして“5
00”が記述されるとともに、ファイルAがアドレス5
00乃至アドレス750に記録されていることから連続
領域の記録長として“250”が記述される。そして、
このREには、ファイルAが終了していることを示すた
めに、次のREへのポインタ情報としてEOF(EndOf
File)が記述される。
【0072】これらのFE及びREは、データがHDD
上のどの領域に記録されているかを示す情報であるが、
FSLは、データが書き込まれていない領域を示す情報
が記述される。FSLは、図3(C)に示すように、次
のFSLへのポインタ情報と、データが記録されていな
いHDD上の連続空き領域の先頭位置のアドレスを示す
先頭位置データと、この先頭位置のアドレスから次にデ
ータが記録されている領域までの空き領域の長さを示す
連続領域長とを有する。このFSLに記述される情報の
具体例として、図4に示した場合について説明する。
【0073】このとき、FSLには、図6に示すような
情報が記述される。すなわち、FSLは、連続した空き
領域の数と同数だけ用意される。最初のFSLには、先
頭位置データとしてHDD上の空き領域の最初のアドレ
スである“0”が記述されるとともに、ファイルAがア
ドレス50から記録されていることから連続領域長とし
て“50”が記述される。また、次のFSLには、先頭
位置データとして“100”が記述されるとともに、フ
ァイルAがアドレス200から記録されていることから
連続領域長として“100”が記述される。さらに、次
のFSLには、先頭位置データとして“300”が記述
されるとともに、ファイルAがアドレス500から記録
されていることから連続領域長として“200”が記述
される。そして、このFSLには、最後の空き領域であ
ることを示すために、次のFSLへのポインタ情報とし
てEOF(End Of File)が記述される。
【0074】A/Vサーバ1は、このようなファイル管
理情報を保持し、別のファイルがHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録されると、そのファイルに関するFE及びR
Eが作成されるとともに、FSLを書き換える。
【0075】このようなファイル管理情報を保持するA
/Vサーバ1は、HDD1201,1202,・・・,1
20n-3,120n-2,120n-1,120nに記録されて
いる映像・音声データを内部素材として編集する際に、
そのファイルを示す情報をコントロールパネル80から
HDDアレイ110に出力する。エディティングマネー
ジャ50のCPU53は、ファイル管理情報に基づい
て、所望のファイルを再生するためにHDD1201
1202,・・・,120n-3,120n-2,120n-1
120nのどの領域にアクセスするべきかを把握するこ
とができる。ユーザは、コントロールパネル80の後述
する表示部に表示された情報をもとに、例えばIN点、
OUT点といった編集点等の情報を後述する各種スイッ
チ等を操作することにより決定する。そして、A/Vサ
ーバ1においては、このようにして決定した編集結果情
報をコントロールパネル80から再びHDDアレイ11
0に出力する。このとき、A/Vサーバ1においては、
編集結果情報のみをコントロールパネル80からHDD
アレイ110に出力すればよく、素材データ自体を送る
必要はない。
【0076】A/Vサーバ1においては、このような編
集結果情報を上述したVFLと呼び、このVFLに基づ
いて、HDD1201,1202,・・・,120n-3
120n-2,120n-1,120nに記録された素材デー
タを読み出すことで、編集された被作成データを外部に
出力することができる。すなわち、A/Vサーバ1は、
VFLをもとに作成した被作成データをHDD12
1,1202,・・・,120n-3,120n-2,120
n-1,120nに記録し直す必要がない。そのため、A/
Vサーバ1は、リアルタイムに素材データを編集して出
力することができる。
【0077】このようなVFLは、図7に示すように、
編集したファイル名を示すファイル名領域と、そのファ
イルのIN点及びOUT点を示す再生開始位置領域及び
再生終了位置領域とからなる。再生開始位置領域及び再
生終了位置領域は、それぞれ、そのファイルの先頭位置
からのHDD上のアドレスに対応した再生開始位置及び
再生終了位置を示す。例えば、図8(A)に示すような
VFLを作成した場合、HDD上の実際の再生開始位置
及び再生終了位置の対応は、同図(B)に示すようにな
る。
【0078】すなわち、ファイルAがHDDのアドレス
空間上、アドレス50から記録されていることから、V
FLに示されたファイルAの再生開始位置は、アドレス
60となり、このアドレス60をIN点として再生が開
始されることになる。また、再生終了位置が先頭位置か
ら60であることから、アドレス210がOUT点とな
り、再生が終了することになる。
【0079】A/Vサーバ1は、このようなVFLに基
づいて、再生されるべきデータが決定されることで、編
集が終了してから被作成データをHDD1201,12
2,・・・,120n-3,120n-2,120n-1,12
nに記録する必要がない。
【0080】A/Vサーバ1は、メータパネル70やコ
ントロールパネル80を操作することによって、上述し
た記録ポート10、再生ポート20,30,40毎に、
例えば、映像・音声データの入力の選択や、音声データ
の記録再生のレベル調整や、音声データをモニタするチ
ャンネルの選択等の各種操作を行うことができる。
【0081】メータパネル70は、図9に概略を示すよ
うに、記録ポート10、再生ポート20,30,40の
動作状態を表示するポート動作状態表示部141を備え
る。このポート動作状態表示部141は、各ポートに対
応した4つの表示領域141a乃至141dを有してい
る。これらの表示領域141a乃至141dは、それぞ
れ、4チャンネル分のオーディオレベルメータを表示す
るオーディオレベルメータ部142a乃至142dと、
タイムコード等を表示するドットマトリクス部143a
乃至143dと、例えば再生中や記録中等の各ポートの
現在の動作状態を表示する状態表示部144a乃至14
4dと、表示されているタイムコードの種類等の各種情
報を表示する情報表示部145a乃至145dとを有す
る。なお、オーディオレベルメータ部142a乃至14
2dには、各チャンネル毎のオーディオレベルメータの
下側に、対応するチャンネルの番号が表示される。ま
た、後述するスイッチの操作に応じて、オーディオレベ
ルメータ部142a乃至142dには、第1チャンネル
から第4チャンネルまでの4つのオーディオレベルメー
タと、第5チャンネルから第8チャンネルまでの4つの
オーディオレベルメータとのいずれかが選択的に表示さ
れる。
【0082】また、メータパネル70は、操作の対象と
なるポートを選択するための4つのポート選択スイッチ
146と、音声データの記録再生のレベルの調整を行う
ための4つのレベル調整用ロータリエンコーダ147
と、ビデオプロセスの調整を行うためのビデオプロセス
調整用ロータリエンコーダ148とを備える。
【0083】一方、コントロールパネル80は、同図に
概略を示すように、記録ポート10を選択するための記
録ポート選択スイッチ(R1)151aと、再生ポート
20,30,40をそれぞれ選択するための再生ポート
選択スイッチ(P1,P2,P3)151b,151
c,151dとを備える。また、A/Vサーバ1は、例
えばVTR等の外部機器を2台まで接続可能とされてお
り、コントロールパネル80は、これらの2台の外部機
器のうちの一方を選択するための第1外部機器選択スイ
ッチ(1)152aと、他方を選択するための第2外部
機器選択スイッチ(2)152bとを備える。さらに、
コントロールパネル80は、記録ポート選択スイッチ1
51a、再生ポート選択スイッチ151b,151c,
151d、第1外部機器選択スイッチ152a、第2外
部機器選択スイッチ152bにより選択されたポート及
び外部機器を再生用として用いるか記録用として用いる
かを指定するための再生用指定スイッチ(PLAYE
R)153及び記録用指定スイッチ(RECORDE
R)154とを備える。
【0084】また、コントロールパネル80は、データ
の記録を指示するための記録指示スイッチ155と、巻
き戻しを指示するための巻き戻し指示スイッチ156
と、データの再生を指示するための再生指示スイッチ1
57と、早送りを指示するための早送り指示スイッチ1
58と、停止を指示するための停止指示スイッチ159
とを備える。
【0085】さらに、コントロールパネル80は、デー
タの編集作業の際に使用する素材データ及び/又は被作
成データのIN点を指定するためのIN点指定スイッチ
160と、素材データ及び/又は被作成データのOUT
点を指定するためのOUT点指定スイッチ161と、こ
れらのIN点指定スイッチ160及びOUT点指定スイ
ッチ161によりIN点及びOUT点が指定された後に
データの編集処理を開始するための編集開始スイッチ
(AUTO EDIT)162と、IN点指定スイッチ
160及びOUT点指定スイッチ161によりIN点及
びOUT点が指定された後にデータのプレビュー処理を
開始するためのプレビュー開始スイッチ(PREVIE
W)163とを備える。
【0086】さらにまた、コントロールパネル80は、
例えば、データの編集処理や編集データの管理を行うた
めのエディットモードや、任意のポートに素材データを
ロードして割り当てる場合等のためのマテリアルモード
といったA/Vサーバ1の状態を切り換えるためのモー
ド切換スイッチ(MODE)164と、上述したページ
単位で編集する際に新たなページを途中のページに挿入
する場合等に、ページを挿入(Insert)するか上書き
(Overlay)するかのモードを切り換えるための挿入モ
ード切換スイッチ(INS/OVL)165と、新規の
編集を開始する際に現在編集中の上述したプログラムを
クリアするためのクリアプログラムスイッチ(CLEA
R PROGRAM)166と、後述する表示部に表示
された任意のページを前後のページに移動させるための
スペーススイッチ(BS/FS)167と、操作内容を
取り消すためのキャンセルスイッチ(CANCEL)1
68と、後述するVTRへの再記録(ダビング)処理を
実行するためのダビングスイッチ(AUTO DUB)
169とを備える。また、コントロールパネル80は、
例えば編集点を探すために用いられる360゜回転式の
サーチダイヤル170と、表示部に表示されるカーソル
を移動させるための360゜方向移動式のカーソル操作
用ロータリエンコーダ171とを備える。
【0087】さらに、コントロールパネル80は、編集
作業等に必要となる各種情報を表示する液晶パネル等か
らなる表示手段である表示部180を備える。この表示
部180には、上述したエディットモード時にはページ
毎の関連情報が表示される各部を備え、例えば図10に
示すように、現在選択されて編集操作が可能な状態であ
るカレントポートを表示するカレントポート表示部18
1と、カレントポートで開かれているデータのファイル
名を表示するカレントポート素材名表示部182と、時
・分・秒・フレーム番号単位でカレントタイムを表示す
るカレントタイム表示部183と、編集のソースとなる
素材データが開かれるポートであるプレーヤポート(P
LAYERポート)を表示するPLAYERポート表示
部184と、プレーヤポートで開かれている素材データ
の名称を表示するソース素材名表示部185と、編集の
ディスティネーションとなる被作成データが再生される
ポートであるレコーダポート(RECORDERポー
ト)を表示するRECORDERポート表示部186
と、レコーダポートで開かれている被作成データの名称
を表示するディスティネーション素材名表示部187
と、カレントポートのデータにおけるコントロールパネ
ル80が管理するページ内での現在の編集点の位置を示
すページ表示部188と、時・分・秒・フレーム番号単
位でカレントポートのデータのIN点のタイムコードを
表示するIN点表示部(IN)189と、時・分・秒・
フレーム番号単位でカレントポートのデータのOUT点
のタイムコードを表示するOUT点表示部(OUT)1
90と、時・分・秒・フレーム番号単位でカレントポー
トのデータのOUT点を含む編集区間の編集時間情報で
あるデュレーションを表示するデュレーション表示部
(DUR)191と、上述した挿入モード切換スイッチ
165により指定されたモードを表示する挿入モード表
示部192とを備える。また、表示部80には、IN点
表示部189に表示されたタイムコードにおけるカレン
トポートのデータのスタンプピクチャと、OUT点表示
部190に表示されたタイムコードにおけるカレントポ
ートのデータのスタンプピクチャとが、それぞれ、IN
点スタンプピクチャ表示部193とOUT点スタンプピ
クチャ表示部194とに表示される。
【0088】このように、コントロールパネル80は、
表示部180に文字情報を中心とした各種情報を表示
し、ユーザは、これらの各種情報が表示されたUI(Us
er Interfece)に基づいて、編集作業を行う。
【0089】以下、コントロールパネル80における上
述した各種スイッチ等の操作による編集作業について図
11乃至図15を参照して説明していく。
【0090】コントロールパネル80は、図11に示す
ように、各種スイッチ等により入力された内容を処理
し、上述したプログラムに対応する編集リスト情報を作
成する制御部195を内部に備え、この制御部195を
介して操作内容に応じた表示内容を表示部180に表示
する。また、コントロールパネル80は、各種スイッチ
等により入力された内容を、制御部195を介してイン
ターフェース(I/F)196に送り、このI/F19
6により操作内容に応じたプログラムを変換してVFL
を生成し、このVFLを上述したタイミングマネージャ
90のI/F92を介してファイルマネージャ100の
ファイル管理部101又はこのファイル管理部101を
さらに介してHDDアレイ110に送信する。さらに、
コントロールパネル80は、I/F196を介して本体
側から受信したスタンプピクチャ等の情報を、制御部1
95の制御にもとに表示部180に表示したり、メモリ
197に保持する。メモリ197には、例えば編集処理
に必要となる各種プログラムや、本体側から受信した情
報等が保持され、制御部195がこのメモリ197に保
持されているプログラムや情報を読み出して処理し、表
示部180の表示内容を制御したり、I/F196を介
して本体側へ送信したりする。
【0091】A/Vサーバ1における基本的な編集作業
は、図12に示すようになる。まず、A/Vサーバ1に
おいては、ステップS1において、ユーザがモード切換
スイッチ164を押すことによって、エディットモード
に入る。エディットモードに入ると、コントロールパネ
ル80の表示部180には、先に図10に示したような
編集作業用の表示内容が表示される。
【0092】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS2において、ユーザがクリアプログラムスイッチ
166を操作することによって、コントロールパネル8
0により現在管理されているプログラムを開放し、空の
プログラムを作成する。
【0093】ユーザがクリアプログラムスイッチ166
を操作すると、コントロールパネル80の表示部180
には、プログラムのクリアを実行してもよいか否かを確
認するダイアログが表示される。
【0094】ここで、プログラムのクリアを実行しても
よい場合には、A/Vサーバ1は、ユーザが図示しない
OKスイッチを操作することによって、これまでプログ
ラムとして管理されていたデータを全てクリアする。
【0095】一方、プログラムのクリアを実行しない場
合には、A/Vサーバ1は、ユーザがキャンセルスイッ
チ168を操作することによって、これまでプログラム
として管理されていたデータのクリア処理を中止する。
【0096】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS3において、レコーダデバイス及びプレーヤデバ
イスの指定を行う。すなわち、A/Vサーバ1において
は、編集のソースとなる素材データが開かれるポートで
あるプレーヤポートと、編集のディスティネーションと
なる被作成データが再生されるポートであるレコーダポ
ートとを指定する。
【0097】ここでは、再生ポート20をプレーヤポー
トとし、再生ポート30をレコーダポートとすることに
する。この場合、A/Vサーバ1においては、ユーザ
が、再生ポート30に対応する再生ポート選択スイッチ
(P2)151cと、記録用指定スイッチ(RECOR
DER)154とを同時に押すことによって、再生ポー
ト30がレコーダポートに指定される。また、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが、再生ポート20に対応す
る再生ポート選択スイッチ(P1)151bと、再生用
指定スイッチ(PLAYER)153とを同時に押すこ
とによって、再生ポート20がプレーヤポートに指定さ
れる。これらのスイッチは、ユーザにより押されること
によって、点灯する。この操作に応じて、コントロール
パネル80の表示部180には、先に図10に示したよ
うに、PLAYERポート表示部184に“P1”が表
示され、RECORDERポート表示部186に“P
2”が表示される。
【0098】なお、A/Vサーバ1においては、一度こ
のようにしてレコーダデバイス及びプレーヤデバイスを
指定することによって、以後例えば再生用指定スイッチ
153が押されると、現在プレーヤに指定されているポ
ート、ここでは再生ポート20が自動的に選択され、カ
レントポートとしてコントロール可能な状態となる。
【0099】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS4乃至ステップS8におけるプログラムの作成を
行う。まず、A/Vサーバ1においては、ステップS4
において、編集点の設定を行う。この際、A/Vサーバ
1においては、ユーザがモード切換スイッチ164を押
すことによって、マテリアルモードに移行し、編集に使
用するソースとなる素材データを再生ポート20にロー
ドする。このとき、コントロールパネル80の表示部1
80には、ソース素材名表示部185に再生ポート20
で開かれているファイルの名称が表示され、ディスティ
ネーション素材名表示部187に予め決められた名称が
表示される。なお、ディスティネーション素材名表示部
187に表示された名称は、後に任意の名称に変更する
ことが可能である。また、既に素材データが再生ポート
20にロードされている場合には、この手順を行う必要
はない。
【0100】その後、A/Vサーバ1においては、ユー
ザが再びモード切換スイッチ164を押してエディット
モードに移行し、再生用指定スイッチ153を押してカ
レントポートを再生ポート20にする。このとき、コン
トロールパネル80の表示部180には、図10に示し
たように、カレントポート表示部181に再生ポート2
0を示す“P1”が表示され、カレントポート素材名表
示部182に再生ポート20で開かれているファイルの
名称が表示される。
【0101】そして、A/Vサーバ1においては、再生
ポート20で開かれている素材データの編集点を設定す
る。編集点の設定方法としては、例えば次に示す4つの
方法のいずれかを用いて行われる。
【0102】第1の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、IN点指定
スイッチ160を押してIN点を設定し、OUT点とし
て設定したい点をユーザがサーチダイヤル170を回転
させることによりサーチし、その点の画像がOUT点ス
タンプピクチャ表示部194に表示されている状態で、
OUT点指定スイッチ161を押してOUT点を設定す
る方法がある。
【0103】第2の方法としては、IN点として設定し
たい点をユーザがサーチダイヤル170を回転させるこ
とによりサーチし、その点の画像がIN点スタンプピク
チャ表示部193に表示されている状態で、カーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押
してIN点を設定した後、OUT点として設定したい点
をユーザがサーチダイヤル170を回転させることによ
りサーチし、その点の画像がOUT点スタンプピクチャ
表示部194に表示されている状態で、カーソル操作用
ロータリエンコーダ171によりOUT点表示部190
上にカーソルを移動し、図示しない設定スイッチを押し
てOUT点を設定する方法がある。
【0104】第3の方法としては、ユーザがカーソル操
作用ロータリエンコーダ171によりIN点表示部18
9上にカーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用
スイッチを押して表示されたダイアログにタイムコード
を入力してIN点を設定した後、カーソル操作用ロータ
リエンコーダ171によりOUT点表示部190上にカ
ーソルを移動し、図示しないダイアログ表示用スイッチ
を押して表示されたダイアログにタイムコードを入力し
てOUT点を設定する方法がある。
【0105】第4の方法としては、上述したいずれかの
方法を用いてIN点又はOUT点を設定した後、ユーザ
がカーソル操作用ロータリエンコーダ171によりデュ
レーション表示部191上にカーソルを移動し、図示し
ないダイアログ表示用スイッチを押して表示されたダイ
アログにタイムコードを入力してOUT点又はIN点を
自動的に設定する方法がある。
【0106】このような方法により編集点を設定した場
合、IN点を設定するとIN点表示部189にそのタイ
ムコードが表示され、OUT点を設定するとOUT点表
示部190にそのタイムコードが表示される。また、I
N点、OUT点のそれぞれの設定時には、カレントタイ
ム表示部183にそれぞれのタイムコードが表示され
る。さらに、IN点及びOUT点の両方の設定が終了す
ると、デュレーション表示部191にデュレーションが
表示される。
【0107】A/Vサーバ1においては、このようにし
て再生ポート20の素材データの編集点を設定した後、
ユーザは、記録用指定スイッチ154を押してカレント
ポートを再生ポート30にし、同様の方法により被作成
データの編集点を設定する。
【0108】A/Vサーバ1においては、プレーヤポー
ト、レコーダポートのそれぞれのIN点、OUT点のう
ち、3点が設定されると、編集開始スイッチ162及び
プレビュー開始スイッチ163が点滅し、編集及びプレ
ビューの実行が可能な状態となる。そして、A/Vサー
バ1においては、編集点を設定すると、コントロールパ
ネル80の制御部195が例えば図13に示すような編
集情報であるページデータを作成し、メモリ197に保
持する。また、A/Vサーバ1においては、これまでの
工程を経ることによって、コントロールパネル80の制
御部195が例えば図14に示すような内部ステータス
情報を作成し、メモリ197に保持する。この内部ステ
ータス情報は、例えばカレントポートが変更された場合
等、状況に応じて書き換えられる。
【0109】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS5において、編集区間のプレビューを行う。A/
Vサーバ1においては、ユーザがプレビュー開始スイッ
チ163を押すことによって、プレビューが開始され
る。A/Vサーバ1においては、プレビュー中には、プ
レビュー開始スイッチ163が点灯する。
【0110】コントロールパネル80は、ユーザにより
プレビュー開始スイッチ163が押されると、制御部1
95により先に図13に示したようなページデータをメ
モリ197から読み出し、このページデータをI/F1
96にてVFLに変換して、後述する各種コマンドとと
もにVFLを本体側に送出する。
【0111】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びコ
マンドをタイミングマネージャ90のI/F92により
受け取り、VFLをファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101に送信して一時記憶させるか又はこのフ
ァイル管理部101を介してHDDアレイ110に送信
して書き込むとともに、コマンドをエディティングマネ
ージャ50のCPU53に送信する。このコマンドは、
具体的には、プリロール点までキューアップするための
コマンドと、データを再生させるための再生コマンド
と、ポストロール点でデータの再生を停止させるための
停止コマンドとにより構成される。A/Vサーバ1は、
VFLとこれらのコマンドに基づいて、プリロール点か
らIN点までの映像・音声データをレコーダ側の再生デ
ータを用いて出力端子54から図示しないモニタに出力
し、IN点からOUT点までの映像・音声データをプレ
ーヤ側の再生データを用いて出力端子54からモニタに
出力し、OUT点からポストロール点までの映像・音声
データをレコーダ側の再生データを用いて出力端子54
からモニタに出力する。
【0112】なお、A/Vサーバ1においては、プレビ
ューを中断する場合には、コントロールパネル80の停
止指示スイッチ159を押すことにより中断することが
できる。
【0113】A/Vサーバ1においては、このようにし
て編集区間のプレビューを行った後、必要に応じてステ
ップS6における編集点の修正を行う。まず、A/Vサ
ーバ1においては、ユーザが再生用指定スイッチ153
又は記録用指定スイッチ154を押すことによって、編
集点を修正するデバイスを選択する。このとき、再生用
指定スイッチ153又は記録用指定スイッチ154のう
ち押されたスイッチは、点灯する。そして、A/Vサー
バ1においては、修正した編集点に応じて、ユーザがI
N点指定スイッチ160又はOUT点指定スイッチ16
1を押しながら、コントロールパネル80が備える図示
しないトリムを操作することによって、編集点の微小修
正を行う。A/Vサーバ1においては、このトリムを操
作すると、カレントタイム表示部183、及びIN点表
示部189又はOUT点表示部190に表示されるタイ
ムコードが1フレームずつ変化していく。このようにし
て、A/Vサーバ1においては、編集点のタイムコード
を増減させて修正することができる。なお、A/Vサー
バ1においては、IN点指定スイッチ160又はOUT
点指定スイッチ161を押しながら、カーソル操作用ロ
ータリエンコーダ171を操作することによっても、編
集点のタイムコードを増減させて修正することができ
る。また、編集点を削除したい場合には、コントロール
パネル80が備える図示しない消去スイッチ(DELE
TE)を押しながら、IN点指定スイッチ160又はO
UT点指定スイッチ161を押すことによって、対応す
る編集点を削除することもできる。
【0114】続いて、A/Vサーバ1においては、ステ
ップS7及びステップS8において、編集の実行及び編
集結果の確認を行う。A/Vサーバ1においては、ユー
ザが編集開始スイッチ162を押すことによって、編集
が実行される。A/Vサーバ1においては、編集中に
は、編集開始スイッチ162が点灯する。A/Vサーバ
1においては、編集を実行すると、これまでの工程の結
果をコントロールパネル80の制御部195により先に
図13に示したようなページデータとして作成し、この
ページデータをメモリ197に保持する。そして、コン
トロールパネル80は、制御部195により先にメモリ
197に保持したページデータをI/F196にてVF
Lに変換して、後述する各種コマンドとともにVFLを
本体側に送出する。
【0115】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びコ
マンドをタイミングマネージャ90のI/F92により
受け取り、VFLをファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101に送信して一時記憶させるか又はこのフ
ァイル管理部101を介してHDDアレイ110に送信
して書き込むとともに、コマンドをエディティングマネ
ージャ50のCPU53に送信する。このコマンドは、
具体的には、プリロール点までキューアップするための
コマンドと、データを再生させるための再生コマンド
と、ポストロール点でデータの再生を停止させるための
停止コマンドとにより構成される。A/Vサーバ1は、
VFLとこれらのコマンドに基づいて、プリロール点か
らポストロール点までの映像・音声データをレコーダ側
の再生データを用いて出力端子54から図示しないモニ
タに出力し、IN点からOUT点までの映像・音声デー
タをプレーヤ側の再生データを用いて出力端子54から
モニタに出力し、OUT点からポストロール点までの映
像・音声データをレコーダ側の再生データを用いて出力
端子54からモニタに出力する。
【0116】このようにして、編集の実行及び編集結果
の確認を行った後、コントロールパネル80は、次のペ
ージに関する各情報を表示部180に表示する。
【0117】A/Vサーバ1においては、ステップS4
乃至ステップS8の工程をページ毎に行い、1つのプロ
グラムを構成する全てのページデータを作成する。この
ようにして最終的に得られたページデータは、例えば図
15に示すようなものとなる。すなわち、ページデータ
は、ページ毎に、レコーダ及びプレーヤにおけるデバイ
ス名、ファイル名、編集点の情報から構成され、これら
のページ毎のデータが全ページ分集積したものとなる。
そして、最後のページの次のページには、レコーダのフ
ァイル名の部分にエンドコードが付与される。ページを
識別するための識別情報であるページ番号は、例えば通
し番号等の各ページ単位で時系列にしたがって割り当て
られた連続的な情報で表される。なお、同図に示したペ
ージデータは、プレーヤ側のファイル名が全ページにわ
たって同一のものとなっているが、異なるファイルを素
材データとしてもよいことは勿論である。一方、レコー
ダ側のファイル名は、全ページにわたって同一でなけれ
ばならないことはいうまでもない。
【0118】A/Vサーバ1においては、全てのページ
データを作成した後、必要に応じてステップS9におけ
るページデータの修正を行う。すなわち、A/Vサーバ
1は、プログラムの作成後であっても、ページデータの
修正を随時行うことができる。ここで、エディットモー
ド以外のモードであった場合には、まずユーザがモード
切換スイッチ164を押すことによって、エディットモ
ードに移行する。A/Vサーバ1においては、ユーザが
スペーススイッチ167を押すことによって、ページデ
ータの修正を行いたい所望のページを表示部180に表
示する。そして、A/Vサーバ1においては、先にステ
ップS6に示した方法と同様の方法で編集点の修正を行
い、必要に応じてステップS5と同様にプレビューを行
った後、ユーザが編集開始スイッチ162を押すことに
よって、編集の実行を行う。この編集の実行は、先にス
テップS7及びステップS8で示した処理と同様に行わ
れる。
【0119】このようにすることによって、A/Vサー
バ1は、修正が反映されたページデータを作成する。
【0120】A/Vサーバ1は、以上の一連の処理を経
ることによって、編集を実行してページデータを作成
し、このページデータに基づいたVFLをコントロール
パネル80から本体側に送信することによって、編集さ
れた被作成データをHDD1201,1202,・・・,
120n-3,120n-2,120n-1,120nに記録する
ことなく、随時被作成データを出力することができる。
【0121】さて、A/Vサーバ1は、上述したよう
に、コントロールパネル80をユーザが操作することに
よって、接続されたVTRを制御し、作成した編集結果
である被作成データをVTRにダビングしていわゆる完
パケと呼ばれる完成したパッケージのイメージをリニア
記録媒体であるテープに記録させ、送出用の素材である
送出データとして外部に送出させることができる。A/
Vサーバ1は、図16に示すように、外部機器としての
VTR3を接続し、送出システムを構成する。なお、A
/Vサーバ1は、ここでは図示しないが、上述したエデ
ィティングマネージャ50におけるI/F52を介して
VTR3を接続する。より具体的には、A/Vサーバ1
は、コントロールパネル80による操作に応じて、CP
U53の制御の下に、例えばいわゆるRS−422に準
拠したコマンドをVTR3に出力することによって、V
TR3を遠隔制御するとともに、上述したSDIデータ
やSDTIデータとして、出力端子54から被作成デー
タをVTR3に出力する。
【0122】このような送出システムにおいて、A/V
サーバ1は、VTR3を制御して、上述した一連の編集
作業の終了後に、作成した編集済区間である被作成デー
タを一括してVTR3に組み込まれたテープに記録させ
るか、若しくは、上述した一連の編集作業の途中で、編
集開始スイッチ162を押すことによる編集処理又はプ
レビュー開始スイッチ163を押すことによるプレビュ
ー処理といった編集過程で作成した編集過程区間である
IN点からOUT点までの映像・音声データをVTR3
に組み込まれたテープに記録させることができる。
【0123】具体的には、A/Vサーバ1は、編集作業
の終了後又は編集作業の途中において、ユーザが上述し
たダビングスイッチ169を押すことによって、ダビン
グ処理が実行される。A/Vサーバ1においては、ダビ
ング処理中には、ダビングスイッチ169が点灯する。
A/Vサーバ1においては、ダビング処理を実行する
と、コントロールパネル80における制御部195によ
り先にメモリ197に保持したページデータをI/F1
96にてVFLに変換して、後述する各種コマンドとと
もにVFLを本体側に送出する。
【0124】A/Vサーバ1は、これらのVFL及びコ
マンドをタイミングマネージャ90のI/F92により
受け取り、VFLをファイルマネージャ100のファイ
ル管理部101に送信して一時記憶させるか又はこのフ
ァイル管理部101を介してHDDアレイ110に送信
して書き込むとともに、コマンドをエディティングマネ
ージャ50のCPU53に送信する。このコマンドは、
具体的には、プリロール点までキューアップするための
コマンドと、データを再生させるための再生コマンド
と、VTR3へのデータの記録を開始させるためのED
IT ON・コマンドと、VTR3へのデータの記録を
終了させるためのEDIT OFF・コマンドと、ポス
トロール点でデータの再生を停止させるための停止コマ
ンドとにより構成される。A/Vサーバ1は、VFLと
これらのコマンドに基づいて、コマンドをI/F52か
らVTR3へと出力するともに、IN点からOUT点ま
での映像・音声データを出力端子54からVTR3へと
出力する。
【0125】ここで、カット編集を行う場合において、
A/Vサーバ1とVTR3との間で交わされるコマンド
のやり取りについて、図17を用いて説明する。
【0126】A/Vサーバ1は、ユーザによりダビング
スイッチ169が押されると、プリロール点までキュー
アップするためのコマンドと、データを再生させるため
の再生コマンドとを、I/F52からVTR3に対して
出力する。これにともない、VTR3は、同図に示すよ
うに、ダビングの対象となる映像・音声データの記録を
開始するテープ上の地点から、例えば2秒前の地点まで
キューアップし、再生を開始する。また、A/Vサーバ
1は、VTR3からタイムコードを受け取る。
【0127】続いて、A/Vサーバ1は、VTR3への
データの記録を開始させるためのEDIT ON・コマ
ンドを、I/F52からVTR3に対して出力する。こ
れにともない、VTR3は、A/Vサーバ1から出力さ
れた映像・音声データの記録を開始する。
【0128】続いて、A/Vサーバ1は、VTR3への
データの記録を終了させるためのEDIT OFF・コ
マンドを、I/F52からVTR3に対して出力する。
これにともない、VTR3は、A/Vサーバ1から出力
された映像・音声データの記録を終了し、ポストロール
点までの再生を開始する。
【0129】そして、A/Vサーバ1は、ポストロール
点でデータの再生を停止させるための停止コマンドを、
I/F52からVTR3に対して出力する。これにとも
ない、VTR3は、ポストロール点で再生を終了する。
【0130】このようにして、A/Vサーバ1は、VT
R3を制御することができ、所望の映像・音声データを
VTR3にダビングすることができる。なお、A/Vサ
ーバ1は、ダビング処理を終了すると、次の素材データ
の編集作業に直ちに移行することができる。
【0131】以上説明したように、A/Vサーバ1とV
TR3とにより構成される送出システムは、ユーザがA
/Vサーバ1におけるコントロールパネル80を操作す
ることによって、VTR3の記録動作を制御することが
でき、編集結果をVTR3にダビングすることができ
る。したがって、A/Vサーバ1とVTR3とにより構
成される送出システムにおいては、従来の送出システム
のように、テープからテープへのダビング作業を行う必
要がなく、編集作業時間を短縮することができ、即時性
を要求される編集作業時にも、迅速に送出データを外部
に送出することができる。
【0132】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、コントロールパネル8
0が備える各種スイッチや表示部180に表示される情
報は、上述した以外のものをさらに加えてもよい。
【0133】例えば、A/Vサーバ1は、VTR3を制
御するか否かの選択及び設定を行うための選択設定手段
である操作スイッチをコントロールパネル80に設け、
コントロールパネル80における表示部180に設定画
面を表示するようにしてもよい。ここで、ユーザがVT
R3を制御する設定をした場合には、A/Vサーバ1
は、ユーザがコントロールパネル80に設けられた他の
設定選択手段である操作スイッチを用いて、上述した編
集済区間である被作成データを一括してVTR3に組み
込まれたテープに記録させるか、若しくは、上述した編
集過程区間であるIN点からOUT点までの映像・音声
データのみをVTR3に組み込まれたテープに記録させ
るかの選択及び設定を行うようにしてもよく、この場合
にも表示部180に設定画面を表示するようにしてもよ
い。
【0134】また、本発明は、入力1系統、出力3系統
の4入出力系統であるとして説明したが、入出力の系統
は、いくつであってもよい。
【0135】このように、本発明は、その趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもな
い。
【0136】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる編集装置は、ノンリニアアクセスが可能なノンリニ
ア記録媒体を備え、このノンリニア記録媒体に記録され
た素材データを編集制御する編集装置であって、素材デ
ータを編集して作成した編集結果を、リニア記録媒体に
対してデータを記録する外部機器を制御して、リニア記
録媒体に記録させる制御手段を備える。
【0137】したがって、本発明にかかる編集装置は、
制御手段により外部機器を制御し、素材データを編集し
て作成した編集結果をリニア記録媒体に記録させること
ができることから、編集作業時間を短縮することができ
る。
【0138】また、本発明にかかる編集方法は、ノンリ
ニアアクセスが可能なノンリニア記録媒体に記録された
素材データを編集制御する編集方法であって、素材デー
タを編集して作成した編集結果を、リニア記録媒体に対
してデータを記録する外部機器を制御して、リニア記録
媒体に記録させる。
【0139】したがって、本発明にかかる編集方法は、
外部機器を制御し、素材データを編集して作成した編集
結果をリニア記録媒体に記録させることができることか
ら、編集作業時間を短縮することを可能とする。
【0140】さらに、本発明にかかる送出用素材作成シ
ステムは、ノンリニアアクセスが可能なノンリニア記録
媒体を備え、このノンリニア記録媒体に記録された素材
データを編集制御する編集機器に対して、リニア記録媒
体に対してデータを記録する外部機器が接続され、外部
に送出する送出用の素材である送出データを作成する送
出用素材作成システムであって、編集機器は、外部機器
を制御して、素材データを編集して作成した編集結果を
リニア記録媒体に記録させる制御手段を備え、外部機器
は、制御手段の制御の下に、編集機器から出力された編
集結果を、リニア記録媒体に記録する。
【0141】したがって、本発明にかかる送出用素材作
成システムは、編集機器における制御手段により外部機
器を制御し、素材データを編集して作成した編集結果を
リニア記録媒体に記録させることができることから、編
集作業時間を短縮することができ、迅速に送出データを
外部に送出することができる。
【0142】さらにまた、本発明にかかる送出用素材作
成方法は、ノンリニアアクセスが可能なノンリニア記録
媒体を備え、このノンリニア記録媒体に記録された素材
データを編集制御する編集機器に対して、リニア記録媒
体に対してデータを記録する外部機器を接続し、外部に
送出する送出用の素材である送出データを作成する送出
用素材作成方法であって、編集機器は、外部機器を制御
して、素材データを編集して作成した編集結果をリニア
記録媒体に記録させ、外部機器は、編集機器から出力さ
れた編集結果を、リニア記録媒体に記録する。
【0143】したがって、本発明にかかる送出用素材作
成方法は、編集機器により外部機器を制御し、素材デー
タを編集して作成した編集結果をリニア記録媒体に記録
させることができることから、編集作業時間を短縮する
ことを可能とし、迅速に送出データを外部に送出するこ
とを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すA/Vサーバの
内部構成を説明するブロック図である。
【図2】同A/Vサーバの外観を説明する斜視図であ
る。
【図3】同A/Vサーバが保持するファイル管理情報の
内容を説明する図である。
【図4】任意のファイルAが同A/Vサーバが備えるH
DD上のアドレス領域に記録されている様子を説明する
図である。
【図5】ファイル管理情報におけるファイルエントリ
(FE)及びレコードエントリ(RE)に記述される情
報の具体例を説明する図である。
【図6】ファイル管理情報におけるフリースペースリス
ト(FSL)に記述される情報の具体例を説明する図で
ある。
【図7】同A/Vサーバにおいて用いられる仮想ファイ
ル(VFL)の構成を説明する図である。
【図8】VFLの具体例を説明するための図である。
【図9】同A/Vサーバの正面図である。
【図10】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の表示部に表示される内容を説明する図である。
【図11】同A/Vサーバが備えるコントロールパネル
の内部構成を説明するブロック図である。
【図12】同A/Vサーバにおける基本的な編集作業を
説明するフローチャートである。
【図13】同A/Vサーバにおいて作成されるページデ
ータの一例を説明する図である。
【図14】同A/Vサーバにおいて作成される内部ステ
ータス情報の一例を説明する図である。
【図15】同A/Vサーバにおいて最終的に作成された
ページデータの一例を説明する図である。
【図16】本発明の実施の形態として示す送出システム
の構成を説明するブロック図である。
【図17】同送出システムにおけるコマンドのタイミン
グを説明する図である。
【図18】大規模な放送局で用いられる従来の送出シス
テムの構成を説明するブロック図である。
【図19】中小規模の放送局で用いられる従来の送出シ
ステムの構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 A/Vサーバ、 10 記録ポート、 17,2
5,35,45,53,93,103 CPU、 2
0,30,40 再生ポート、 50 エディティング
マネージャ、 51 編集部、 52 I/F、 53
CPU、 80コントロールパネル、 90 タイミ
ングマネージャ、 100 ファイルマネージャ、 1
01 ファイル管理部、 110 HDDアレイ、 1
201,1202,・・・,120n-3,120n-2,12
n-1,120n HDD、 169 ダビングスイッ
チ、 180 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤沢 一郎 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C018 AA04 AB02 AB10 AB11 AB13 AC03 AC10 5C053 FA14 FA21 FA23 GB11 GB15 GB37 JA24 KA01 KA24 5D110 AA04 AA13 AA27 AA29 BB20 BB21 CA05 CA06 CA34 CB01 CD04 CD06 CD27 CF06 CF13 CF37 CJ14

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノンリニアアクセスが可能なノンリニア
    記録媒体を備え、上記ノンリニア記録媒体に記録された
    素材データを編集制御する編集装置であって、 上記素材データを編集して作成した編集結果を、リニア
    記録媒体に対してデータを記録する外部機器を制御し
    て、上記リニア記録媒体に記録させる制御手段を備える
    ことを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記外部機器を制御し
    て、上記素材データを編集して作成した編集済区間を一
    括して上記リニア記録媒体に記録させることを特徴とす
    る請求項1記載の編集装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記外部機器を制御し
    て、上記素材データを編集する編集過程で作成した編集
    過程区間を上記リニア記録媒体に記録させることを特徴
    とする請求項1記載の編集装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記リニア記録媒体に
    対する上記編集結果の記録を終了した場合には、次の素
    材データの編集作業に移行することを特徴とする請求項
    1記載の編集装置。
  5. 【請求項5】 上記外部機器を制御するか否かの選択及
    び設定を行うための選択設定手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載の編集装置。
  6. 【請求項6】 上記外部機器を制御するか否かの選択及
    び設定を行うための設定画面を表示する表示手段を備え
    ることを特徴とする請求項5記載の編集装置。
  7. 【請求項7】 上記外部機器を制御する設定をした場合
    に、上記素材データを編集して作成した編集済区間を一
    括して上記リニア記録媒体に記録させるか、若しくは、
    上記素材データを編集する編集過程で作成した編集過程
    区間を上記リニア記録媒体に記録させるの選択及び設定
    を行うための他の選択設定手段を備えることを特徴とす
    る請求項5記載の編集装置。
  8. 【請求項8】 上記外部機器を制御する設定をした場合
    に、上記素材データを編集して作成した編集済区間を一
    括して上記リニア記録媒体に記録させるか、若しくは、
    上記素材データを編集する編集過程で作成した編集過程
    区間を上記リニア記録媒体に記録させるの選択及び設定
    を行うための設定画面を表示する表示手段を備えること
    を特徴とする請求項7記載の編集装置。
  9. 【請求項9】 上記ノンリニア記録媒体に対してデータ
    の入力及び/又は出力処理を行う複数の入出力処理部を
    備え、 上記複数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り振られ
    たタイムスロット内で入力されたデータを処理して上記
    ノンリニア記録媒体に記録させるとともに、上記ノンリ
    ニア記録媒体から読み出されたデータを処理して出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の編集装置。
  10. 【請求項10】 ノンリニアアクセスが可能なノンリニ
    ア記録媒体に記録された素材データを編集制御する編集
    方法であって、 上記素材データを編集して作成した編集結果を、リニア
    記録媒体に対してデータを記録する外部機器を制御し
    て、上記リニア記録媒体に記録させることを特徴とする
    編集方法。
  11. 【請求項11】 上記外部機器を制御して、上記素材デ
    ータを編集して作成した編集済区間を一括して上記リニ
    ア記録媒体に記録させることを特徴とする請求項10記
    載の編集方法。
  12. 【請求項12】 上記外部機器を制御して、上記素材デ
    ータを編集する編集過程で作成した編集過程区間を上記
    リニア記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1
    0記載の編集方法。
  13. 【請求項13】 上記リニア記録媒体に対する上記編集
    結果の記録を終了した場合には、次の素材データの編集
    作業に移行することを特徴とする請求項10記載の編集
    方法。
  14. 【請求項14】 上記外部機器を制御するか否かの選択
    及び設定を行うことを特徴とする請求項10記載の編集
    方法。
  15. 【請求項15】 上記外部機器を制御するか否かの選択
    及び設定を行うための設定画面を表示手段に表示するこ
    とを特徴とする請求項14記載の編集方法。
  16. 【請求項16】 上記外部機器を制御する設定をした場
    合に、上記素材データを編集して作成した編集済区間を
    一括して上記リニア記録媒体に記録させるか、若しく
    は、上記素材データを編集する編集過程で作成した編集
    過程区間を上記リニア記録媒体に記録させるの選択及び
    設定を行うことを特徴とする請求項14記載の編集方
    法。
  17. 【請求項17】 上記外部機器を制御する設定をした場
    合に、上記素材データを編集して作成した編集済区間を
    一括して上記リニア記録媒体に記録させるか、若しく
    は、上記素材データを編集する編集過程で作成した編集
    過程区間を上記リニア記録媒体に記録させるの選択及び
    設定を行うための設定画面を表示手段に表示することを
    特徴とする請求項16記載の編集方法。
  18. 【請求項18】 上記ノンリニア記録媒体に対してデー
    タの入力及び/又は出力処理を複数の入出力処理部によ
    り行い、 上記複数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り振られ
    たタイムスロット内で入力されたデータを処理して上記
    ノンリニア記録媒体に記録させるとともに、上記ノンリ
    ニア記録媒体から読み出されたデータを処理して出力す
    ることを特徴とする請求項10記載の編集方法。
  19. 【請求項19】 ノンリニアアクセスが可能なノンリニ
    ア記録媒体を備え、上記ノンリニア記録媒体に記録され
    た素材データを編集制御する編集機器に対して、リニア
    記録媒体に対してデータを記録する外部機器が接続さ
    れ、外部に送出する送出用の素材である送出データを作
    成する送出用素材作成システムであって、 上記編集機器は、上記外部機器を制御して、上記素材デ
    ータを編集して作成した編集結果を上記リニア記録媒体
    に記録させる制御手段を備え、 上記外部機器は、上記制御手段の制御の下に、上記編集
    機器から出力された上記編集結果を、上記リニア記録媒
    体に記録することを特徴とする送出用素材作成システ
    ム。
  20. 【請求項20】 上記制御手段は、上記外部機器を制御
    して、上記素材データを編集して作成した編集済区間を
    一括して上記リニア記録媒体に記録させることを特徴と
    する請求項19記載の送出用素材作成システム。
  21. 【請求項21】 上記制御手段は、上記外部機器を制御
    して、上記素材データを編集する編集過程で作成した編
    集過程区間を上記リニア記録媒体に記録させることを特
    徴とする請求項19記載の送出用素材作成システム。
  22. 【請求項22】 上記制御手段は、上記リニア記録媒体
    に対する上記編集結果の記録を終了した場合には、次の
    素材データの編集作業に移行することを特徴とする請求
    項19記載の送出用素材作成システム。
  23. 【請求項23】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    するか否かの選択及び設定を行うための選択設定手段を
    備えることを特徴とする請求項19記載の送出用素材作
    成システム。
  24. 【請求項24】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    するか否かの選択及び設定を行うための設定画面を表示
    する表示手段を備えることを特徴とする請求項23記載
    の送出用素材作成システム。
  25. 【請求項25】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    する設定をした場合に、上記素材データを編集して作成
    した編集済区間を一括して上記リニア記録媒体に記録さ
    せるか、若しくは、上記素材データを編集する編集過程
    で作成した編集過程区間を上記リニア記録媒体に記録さ
    せるの選択及び設定を行うための他の選択設定手段を備
    えることを特徴とする請求項23記載の送出用素材作成
    システム。
  26. 【請求項26】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    する設定をした場合に、上記素材データを編集して作成
    した編集済区間を一括して上記リニア記録媒体に記録さ
    せるか、若しくは、上記素材データを編集する編集過程
    で作成した編集過程区間を上記リニア記録媒体に記録さ
    せるの選択及び設定を行うための設定画面を表示する表
    示手段を備えることを特徴とする請求項25記載の送出
    用素材作成システム。
  27. 【請求項27】 上記編集機器は、上記ノンリニア記録
    媒体に対してデータの入力及び/又は出力処理を行う複
    数の入出力処理部を備え、 上記複数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り振られ
    たタイムスロット内で入力されたデータを処理して上記
    ノンリニア記録媒体に記録させるとともに、上記ノンリ
    ニア記録媒体から読み出されたデータを処理して出力す
    ることを特徴とする請求項19記載の送出用素材作成シ
    ステム。
  28. 【請求項28】 ノンリニアアクセスが可能なノンリニ
    ア記録媒体を備え、上記ノンリニア記録媒体に記録され
    た素材データを編集制御する編集機器に対して、リニア
    記録媒体に対してデータを記録する外部機器を接続し、
    外部に送出する送出用の素材である送出データを作成す
    る送出用素材作成方法であって、 上記編集機器は、上記外部機器を制御して、上記素材デ
    ータを編集して作成した編集結果を上記リニア記録媒体
    に記録させ、 上記外部機器は、上記編集機器から出力された上記編集
    結果を、上記リニア記録媒体に記録することを特徴とす
    る送出用素材作成方法。
  29. 【請求項29】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    して、上記素材データを編集して作成した編集済区間を
    一括して上記リニア記録媒体に記録させることを特徴と
    する請求項28記載の送出用素材作成方法。
  30. 【請求項30】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    して、上記素材データを編集する編集過程で作成した編
    集過程区間を上記リニア記録媒体に記録させることを特
    徴とする請求項28記載の送出用素材作成方法。
  31. 【請求項31】 上記編集機器は、上記リニア記録媒体
    に対する上記編集結果の記録を終了した場合には、次の
    素材データの編集作業に移行することを特徴とする請求
    項28記載の送出用素材作成方法。
  32. 【請求項32】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    するか否かの選択及び設定を行うことを特徴とする請求
    項28記載の送出用素材作成方法。
  33. 【請求項33】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    するか否かの選択及び設定を行うための設定画面を表示
    手段に表示することを特徴とする請求項32記載の送出
    用素材作成方法。
  34. 【請求項34】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    する設定をした場合に、上記素材データを編集して作成
    した編集済区間を一括して上記リニア記録媒体に記録さ
    せるか、若しくは、上記素材データを編集する編集過程
    で作成した編集過程区間を上記リニア記録媒体に記録さ
    せるの選択及び設定を行うことを特徴とする請求項32
    記載の送出用素材作成方法。
  35. 【請求項35】 上記編集機器は、上記外部機器を制御
    する設定をした場合に、上記素材データを編集して作成
    した編集済区間を一括して上記リニア記録媒体に記録さ
    せるか、若しくは、上記素材データを編集する編集過程
    で作成した編集過程区間を上記リニア記録媒体に記録さ
    せるの選択及び設定を行うための設定画面を表示手段に
    表示することを特徴とする請求項34記載の送出用素材
    作成方法。
  36. 【請求項36】 上記編集機器は、上記ノンリニア記録
    媒体に対してデータの入力及び/又は出力処理を複数の
    入出力処理部により行い、 上記複数の入出力処理部は、それぞれ、予め割り振られ
    たタイムスロット内で入力されたデータを処理して上記
    ノンリニア記録媒体に記録させるとともに、上記ノンリ
    ニア記録媒体から読み出されたデータを処理して出力す
    ることを特徴とする請求項28記載の送出用素材作成方
    法。
JP2000132822A 2000-05-01 2000-05-01 編集装置及び編集方法、並びに、送出用素材作成システム及び送出用素材作成方法 Withdrawn JP2001319463A (ja)

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