JP3477861B2 - 編集方法及びシステム - Google Patents

編集方法及びシステム

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JP3477861B2
JP3477861B2 JP30773294A JP30773294A JP3477861B2 JP 3477861 B2 JP3477861 B2 JP 3477861B2 JP 30773294 A JP30773294 A JP 30773294A JP 30773294 A JP30773294 A JP 30773294A JP 3477861 B2 JP3477861 B2 JP 3477861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTRを用いた
編集システム等に適用して好適な編集方法及び編集シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば放送局では、放送すべき素
材を編集してビデオテープカセットに記録する作業が行
われている。例えば複数のコマーシャル(CM)素材を
1本のビデオテープカセットに編集して収録し、いわゆ
るCM1本化テープを作成する作業、1つの番組で用い
る素材をビデオテープカセットに編集して収録する放送
用(送出用)の編集作業等がこれに相当する。
【0003】通常、元の素材の収録されているビデオテ
ープカセットを素材テープ等と称している。この素材テ
ープとしてのビデオテープカセットをVTRで再生し、
再生信号に各種信号処理を行い、この信号処理を行って
得られた素材信号を放送用に使用するビデオテープカセ
ットに収録して放送用のビデオテープカセットを作成す
る。
【0004】さて、図18は、従来の編集システムの一
例を示す構成図であり、以下、この図18を参照して従
来の編集システムについて説明する。
【0005】図18において、1は素材テープとしての
ビデオテープカセット、13は放送用のビデオテープカ
セットである。素材テープとしてのビデオテープカセッ
ト1は再生側VTR2にセットされて再生され、放送用
のビデオテープカセット13は記録側VTRにセットさ
れ、DME(ディジタル・マルチ・エフェクタ)7から
の出力が記録される。この例ではDME7を用いた例を
示しているが、単純に放送用のテープを作成するだけで
あれば、編集機を用いたシステムでも良いし、また、再
生側VTR2と記録側VTR8を接続したものでも良
い。
【0006】つまり、この図18に示すシステムでは、
再生側VTR2で素材テープとしてのビデオテープカセ
ット1が再生され、その再生信号に対してDME7で特
殊効果処理が施され、この特殊効果処理が施された再生
信号が記録側VTR8にセットされた放送用のビデオテ
ープカセット13に記録される。
【0007】また、この図18に示す再生側VTR2は
再生ヘッド3がヘッド切り換え用のスイッチ5の一方の
固定接点5aに接続され、再生ヘッド4がヘッド切り換
え用のスイッチ5の他方の固定接点5bに接続され、V
TR本体6の図示しないシステムコントローラからのス
イッチング信号によってスイッチ5の可動接点5cが一
方または他方の固定接点5aまたは5bに選択的に接続
されるようになっている。
【0008】この再生側VTR2がアナログVTRでも
ディジタルVTRでも、再生側VTR2から出力される
映像および音声信号は、NTSC方式の場合においては
60フィールド/秒、PAL方式の場合においては50
フィールド/秒を基準とした転送速度でDME7に供給
される。アナログVTRで説明すると、再生側VTR2
から出力される映像信号はNTSC方式で60フィール
ド/秒、PAL方式で50フィールド/秒の転送速度と
なる。尚、この例では、DME7の入力端子として、ア
ナログ映像及び音声入力端子、ディジタル映像及び音声
入力端子を有しているものとしている。
【0009】そして、DME7においては、再生側VT
R2からの映像信号に対し、特殊効果、例えばモザイク
効果、画像の移動、縮小、拡大、回転等の様々な処理が
施される。この処理は例えばNTSC方式であれば60
フィールド/秒、PAL方式では50フィールド/秒を
基準として行われる。このDME7の出力は記録側VT
R8に供給され、この記録側VTR8のVTR本体12
においてアナログ、或いはディジタルでの所定の記録の
ための信号処理が施された後にセットされているビデオ
テープカセット13に記録される。
【0010】記録側VTR8も再生側VTR2と同様
に、記録ヘッド9がヘッド切り換え用のスイッチ11の
一方の固定接点11aに接続され、記録ヘッド10がヘ
ッド切り換え用のスイッチ11の他方の固定接点11b
に接続されている。そして、スイッチ11はVTR本体
12に図示しないシステムコントローラから供給される
スイッチング信号によって可動接点11cが一方または
他方の固定接点11aまたは11bに選択的に接続され
る。この記録も上述と同様のタイミング、即ち、NTS
C方式では60フィールド/秒、PAL方式では50フ
ィールド/秒を基準として行われる。
【0011】尚、本出願人は先に、所定単位の画像デー
タの第1及び第2のポイントを表示手段に表示し、表示
手段上に表示された所定単位の第1及び第2のポイント
の画像データを指定手段で指定し、指定手段に指定され
た第1または第2のポイントの画像データのタイムコー
ドデータ、関連する機器の状態、識別番号を制御手段に
より表示することで、編集効率を向上させると共に、使
い勝手を向上させることができるようにした編集装置、
例えば画面上に表示したエディット単位の画像データを
ポインティングデバイスやキーボードを用いて削除、コ
ピー、移動、位置交換することにより、エディットファ
イルEDL1〜EDLnの内容を変更できるようにした
ので、複数のVTRを再生して再チェックしたり、キー
ボード等で記憶アドレス等を確認し、これを入力したり
する等の煩わしい作業を一切行うことなく編集作業がで
き、これによって、編集作業の効率化を図ることができ
ようにした編集装置を提案している(特願平5−874
13号参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来では、編集システム内における映像信号の転送
速度は、NTSC方式の場合では60フィールド/秒、
PAL方式の場合では50フィールド/秒と、映像信号
の転送速度は映像信号のフィールド周波数、或いはフレ
ーム周波数を基準としたものとなる。
【0013】図18に示すような編集システムの例で説
明すると、再生側VTR2ではビデオテープカセット1
に収録されている素材を再生して60フィールド秒で映
像信号を出力し、この60フィールド/秒の映像信号が
DME7で60フィールド秒を基準として処理され、こ
の処理された60フィールド秒の映像信号が記録側VT
R8にセットされているビデオテープカセット13に記
録されることになる。
【0014】つまり、図18に示したように従来の編集
システムは、必ず映像信号のフィールド或いはフレーム
周波数で一義的に転送速度が決められてしまうので、映
像信号(勿論音声信号も)を編集して、編集結果として
のビデオテープカセット13を得るために、非常に膨大
な時間を費やす必要が生じていた。特に、編集過程にお
いて、DME7(或いはスイッチャ等)を操作して再生
映像信号に所望の加工を施す処理過程以外の処理過程、
即ち、編集作業を行うオペレータが直接関係しない、再
生、転送、記録等(オペレータがDME7のように操作
して処理するものではないからである)でよけいな時間
が費やされることは、編集作業効率を悪化させている原
因ともなっている。
【0015】逆をいえば、オペレータが直接操作して処
理を行うDME7における処理時間は長くても良いが、
再生側VTR2での再生、再生側VTR2からDME7
への再生信号の転送、DME7から記録側VTR8への
処理信号の転送、記録側VTR8における記録等に費や
される時間は短い方がより編集処理に費やされる時間を
短くすることができる。しかしながら、現状では、上述
したように、全ての処理が映像信号のフィールド或いは
フレーム周波数を基準として行われているので、編集作
業に費やされる時間を短縮し、オペレータに操作し易い
良好な編集環境を提供することができないでいる。
【0016】また、オペレータがもしもDME7を用い
て処理を行い、その処理結果としての映像信号を記録側
VTR8に記録した後に、DME7による処理を再度行
う必要があると判断した場合は、再生側VTR2にセッ
トされているビデオテープカセット1を元のテープ位置
にすると共に、記録側VTR8にセットされているビデ
オテープカセット13を元のテープ位置にし、この後、
再生側VTR2を再生状態にすると共に記録側VTR8
を記録状態にし、再度DME7を操作して編集処理をや
り直さなければならなくなる。これは編集における作業
効率を大幅に悪化させることになる。しかしながら、記
録媒体をビデオテープカセットとしているので、このよ
うに作業効率の悪い編集処理のやり直し作業は避けられ
ないものであり、現状では、このような問題を解決でき
ないでいる。また、何度もやり直しを行うと、それだけ
貴重な素材テープにダメージを与える可能性がある。
【0017】また、もしも、2つの素材の混合、切り換
えを行って編集するような場合においては、図18に示
す編集システムに更にもう1台の再生側VTR2を追加
しなければならず、同時に使用する素材の数が増えれば
増えるだけ再生側VTR2を増やさなければならなくな
る。
【0018】また、図18に示したような編集システム
では、再生側VTR2で再生した再生信号をDME7で
処理し、DME7で処理した信号を記録側VTR8に記
録するという方法を採用しているので、編集を行ってそ
の結果をビデオテープカセットに記録するという作業を
1つのビデオテープカセットに複数回行うことになり、
この場合は図18に示したビデオテープカセット13上
には、前の記録処理で形成された磁気トラックと現時点
の記録処理で形成された磁気トラックからなる編集ポイ
ントが多数形成されることになる。そして、この編集ポ
イント(或いは前の記録部分と現時点の記録部分からな
る継ぎ目部分)が存在するために、この多数の編集ポイ
ントが存在するビデオテープカセット13を再生した場
合、その編集ポイントで例えば画乱れ等を引き起こした
り、再生画像に編集ポイントの影響が現れたりする可能
性が高くなる。
【0019】本発明はこのような点を考慮してなされた
もので、編集システムの構成要素を簡易にし、編集作業
を簡単、且つ、効率良くし、しかも編集して作成したビ
デオテープカセットを再生したときに、その再生画像に
編集ポイントに起因する影響が現れることを防止するこ
とのできる編集方法及びシステムを提案しようとするも
のである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明編集方法は、記録
媒体に記録されている情報を再生するためのx個(但
し、xは通常の転送速度で必要とされているヘッドの個
数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、このx個のヘ
ッドからの再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処
理手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体を通常
の走行速度のn倍の速度で走行させ、このx個のヘッド
を搭載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速
度で回転させることにより、編集すべき情報を通常の再
生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度の
n倍の転送速度で出力し、この通常の転送速度のn倍の
転送速度の情報を記録或いは記憶し、この記録或いは記
憶した情報を通常の転送速度で読み出し、読み出したこ
の通常の転送速度の情報に所定の信号処理を施し、この
信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、情報を通常
の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、この通常の転
送速度のn倍の転送速度で読み出した情報を通常の記録
或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶するよう
にしたものである。
【0021】また本発明編集方法は、記録媒体に記録さ
れている情報を再生するためのxn個(但し、xは通常
の転送速度で必要とされているヘッドの個数)のヘッド
を搭載したヘッド再生部と、このxn個のヘッドからの
再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処理手段とを
有するVTRを用いて、この記録媒体を通常の走行速度
のn倍で走行させ、これらのヘッドのリード角をこの記
録媒体の走行を停止させた状態でこれらのヘッドでこの
記録媒体を走査する際にこの記録媒体上に形成されてい
るトラックをnm個(但し、mは通常のリード角を設定
し、記録媒体の移動を停止させた状態で回転ドラムを1
回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨
ぐよう設定し、このxn個のヘッドを搭載した回転ドラ
ムを通常の回転速度で回転させることにより、編集すべ
き情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を
通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この通常の
転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或いは記憶し、
この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出
し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号
処理を施し、この信号処理を施した情報を記録或いは記
憶し、情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出
し、この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出した
情報を通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或
いは記憶するようにしたものである。
【0022】また本発明編集方法は、編集すべき情報を
通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転
送速度のn倍の転送速度で出力し、この通常の転送速度
のn倍の転送速度の情報を記録或いは記憶し、この記録
或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出し、読み
出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号処理を施
し、この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、情
報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、記録
媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記
録するためのx個(但し、xは通常の転送速度で必要と
されるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記録部
と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に対し
て所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有するV
TRを用いて、この記録媒体を通常の走行速度のn倍の
速度で走行させ、このx個のヘッドを搭載した回転ドラ
ムを通常の回転速度のn倍の回転速度で回転させること
により、この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出
した情報を通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記
録或いは記憶するようにしたものである。
【0023】また本発明編集方法は、編集すべき情報を
通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転
送速度のn倍の転送速度で出力し、この通常の転送速度
のn倍の転送速度の情報を記録或いは記憶し、この記録
或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出し、読み
出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号処理を施
し、この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、情
報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、記録
媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記
録するためのxn個(但し、xは通常の転送速度で必要
とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記録
部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に対
して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有する
VTRを用いて、この記録媒体を通常の走行速度のn倍
で走行させ、これらのヘッドのリード角をこの記録媒体
の走行を停止させた状態でこれらのヘッドでこの記録媒
体を走査する際にこの記録媒体上に形成されているトラ
ックをnm個(但し、mは通常のリード角を設定し、記
録媒体の移動を停止させた状態で回転ドラムを1回転さ
せた場合に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう
設定し、このxn個のヘッドを搭載した回転ドラムを通
常の回転速度で回転させることにより、この通常の転送
速度のn倍の転送速度で読み出した情報を通常の記録或
いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶するように
したものである。
【0024】また本発明編集システムは、記録媒体に記
録されている情報を再生するためのx個(但し、xは通
常の転送速度で必要とされているヘッドの個数)のヘッ
ドを搭載したヘッド再生部と、このx個のヘッドからの
再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処理手段とを
有するVTRで構成されており、この記録媒体を通常の
走行速度のn倍の速度で走行させ、このx個のヘッドを
搭載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度
で回転させることにより、編集すべき情報を通常の再生
速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度のn
倍の転送速度で出力する高速再生部21と、この高速再
生部21からの再生情報を記録或いは記憶する、記録或
いは記憶部22と、この記録或いは記憶部22から読み
出された情報に所定の信号処理を施す信号処理部25
と、この信号処理部25から出力され、記録或いは記憶
部22に記録或いは記憶された情報が読み出されたとき
に、この読み出された情報を通常の記録或いは記憶速度
のn倍の速度で記録或いは記憶する高速記録或いは記憶
部26と、高速再生部21、記録或いは記憶部22、信
号処理部25、高速記録或いは記憶部26を制御する制
御部28とを有するものである。
【0025】また本発明編集システムは、記録媒体に記
録されている情報を再生するためのxn個(但し、xは
通常の転送速度で必要とされているヘッドの個数)のヘ
ッドを搭載したヘッド再生部と、このxn個のヘッドか
らの再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処理手段
とを有するVTRで構成されており、この記録媒体を通
常の走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドのリー
ド角をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれらの
ヘッドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体上に
形成されているトラックをnm個(但し、mは通常のリ
ード角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態で回
転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラ
ックの数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを搭載
した回転ドラムを通常の回転速度で回転させることによ
り、編集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再
生して情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力す
る高速再生部21と、この高速再生部21からの再生情
報を記録或いは記憶する、記録或いは記憶部22と、こ
の記録或いは記憶部22から読み出された情報に所定の
信号処理を施す信号処理部25と、この信号処理部25
から出力され、記録或いは記憶部22に記録或いは記憶
された情報が読み出されたときに、この読み出された情
報を通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或い
は記憶する高速記録或いは記憶部26と、高速再生部2
1、記録或いは記憶部22、信号処理部25、高速記録
或いは記憶部26を制御する制御部28とを有するもの
である。
【0026】また本発明編集システムは、編集すべき情
報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常
の転送速度のn倍の転送速度で出力する高速再生部21
と、この高速再生部21からの再生情報を記録或いは記
憶する、記録或いは記憶部22と、この記録或いは記憶
部22から読み出された情報に所定の信号処理を施す信
号処理部25と、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍
の転送速度の情報を記録するためのx個(但し、xは通
常の転送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを
搭載したヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の
転送速度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情報
処理手段とを有するVTRで構成されており、この信号
処理部25から出力され、記録或いは記憶部22に記録
或いは記憶された情報が読み出されたときに、この記録
媒体を通常の走行速度のn倍の速度で走行させ、このx
個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度のn
倍の回転速度で回転させることにより、この読み出され
た情報を通常の記録速度のn倍の速度で記録する高速記
録部26と、高速再生部21、記録或いは記憶部22、
信号処理部25、高速記録部26を制御する制御部28
とを有するものである。
【0027】また本発明編集システムは、編集すべき情
報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常
の転送速度のn倍の転送速度で出力する高速再生部21
と、この高速再生部21からの再生情報を記録或いは記
憶する、記録或いは記憶部22と、この記録或いは記憶
部22から読み出された情報に所定の信号処理を施す信
号処理部25と、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍
の転送速度の情報を記録するためのxn個(但し、xは
通常の転送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッド
を搭載したヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍
の転送速度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情
報処理手段とを有するVTRで構成されており、この信
号処理部25から出力され、記録或いは記憶部22に記
録或いは記憶された情報が読み出されたときに、この記
録媒体を通常の走行速度のn倍で走行させ、これらのヘ
ッドのリード角をこの記録媒体の走行を停止させた状態
でこれらのヘッドでこの記録媒体を走査する際にこの記
録媒体上に形成されているトラックをnm個(但し、m
は通常のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止させ
た状態で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッド
が跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘ
ッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転させ
ることにより、この読み出された情報を通常の記録速度
のn倍の速度で記録する高速記録部26と、高速再生部
21、記録或いは記憶部22、信号処理部25、高速記
録部26を制御する制御部28とを有するものである。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【作用】上述せる本発明編集方法によれば、記録媒体に
記録されている情報を再生するためのx個(但し、xは
通常の転送速度で必要とされているヘッドの個数)のヘ
ッドを搭載したヘッド再生部と、このx個のヘッドから
の再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処理手段と
を有するVTRを用いて、この記録媒体を通常の走行速
度のn倍の速度で走行させ、このx個のヘッドを搭載し
た回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で回転
させることにより、編集すべき情報を通常の再生速度の
n倍の速度で再生して情報を通常の転送速度のn倍の転
送速度で出力し、この通常の転送速度のn倍の転送速度
の情報を記録或いは記憶し、この記録或いは記憶した情
報を通常の転送速度で読み出し、読み出したこの通常の
転送速度の情報に所定の信号処理を施し、この信号処理
を施した情報を記録或いは記憶し、情報を通常の転送速
度のn倍の転送速度で読み出し、この通常の転送速度の
n倍の転送速度で読み出した情報を通常の記録或いは記
憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶する。これによっ
て、情報を編集する際に、編集すべき情報を再生し、そ
の再生情報を転送する速度、並びに編集の後に転送し、
記録する速度を大幅に向上させることができるととも
に、編集時の再生、記録、転送時間を通常の速度のn倍
の速度にすることができる
【0037】また上述せる本発明編集方法によれば、記
録媒体に記録されている情報を再生するためのxn個
(但し、xは通常の転送速度で必要とされているヘッド
の個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、このxn
個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を施す再生
情報処理手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体
を通常の走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドの
リード角をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれ
らのヘッドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体
上に形成されているトラックをnm個(但し、mは通常
のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態
で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐ
トラックの数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを
搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転させること
により、編集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度
で再生して情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出
力し、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記
録或いは記憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の
転送速度で読み出し、読み出したこの通常の転送速度の
情報に所定の信号処理を施し、この信号処理を施した情
報を記録或いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の
転送速度で読み出し、この通常の転送速度のn倍の転送
速度で読み出した情報を通常の記録或いは記憶速度のn
倍の速度で記録或いは記憶する。これによって、情報を
編集する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情報
を転送する速度、並びに編集の後に転送し、記録する速
度を大幅に向上させることができるとともに、編集時の
再生、記録、転送時間を通常の速度のn倍の速度にする
ことができる。
【0038】また上述せる本発明編集方法によれば、編
集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して
情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或いは記
憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で
読み出し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定
の信号処理を施し、この信号処理を施した情報を記録或
いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で
読み出し、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報を記録するためのx個(但し、xは通常の転
送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載し
たヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速
度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手
段とを有するVTRを用いて、上記記録媒体を通常の走
行速度のn倍の速度で走行させ、上記x個のヘッドを搭
載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で
回転させることにより、この通常の転送速度のn倍の転
送速度で読み出した情報を通常の記録速度のn倍の速度
で記録する。これによって、情報を編集する際に、編集
すべき情報を再生し、その再生情報を転送する速度、並
びに編集の後に転送し、記録する速度を大幅に向上させ
ることができるとともに、通常の速度のn倍の速度で信
号処理し、記録を行うことができる。
【0039】また上述せる本発明編集方法によれば、編
集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して
情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或いは記
憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で
読み出し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定
の信号処理を施し、この信号処理を施した情報を記録或
いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で
読み出し、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報を記録するためのxn個(但し、xは通常の
転送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載
したヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理
手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体を通常の
走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドのリード角
をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれらのヘッ
ドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体上に形成
されているトラックをnm個(但し、mは通常のリード
角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態で回転ド
ラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラック
の数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを搭載した
回転ドラムを通常の回転速度で回転させることにより、
この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出した情報
を通常の記録速度のn倍の速度で記録する。これによっ
て、情報を編集する際に、編集すべき情報を再生し、そ
の再生情報を転送する速度、並びに編集の後に転送し、
記録する速度を大幅に向上させることができるととも
に、通常の速度のn倍の速度で信号処理し、記録を行う
ことができる。
【0040】また上述せる本発明編集システムの構成に
よれば、記録媒体に記録されている情報を再生するため
のx個(但し、xは通常の転送速度で必要とされている
ヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、こ
のx個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を施す
再生情報処理手段とを有するVTRで構成された高速再
生部21で、この記録媒体を通常の走行速度のn倍の速
度で走行させ、このx個のヘッドを搭載した回転ドラム
を通常の回転速度のn倍の回転速度で回転させることに
より、編集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で
再生して情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力
し、この高速再生部21からの再生情報を記録或いは記
憶部22で記録或いは記憶し、この記録或いは記憶部2
2から読み出された情報に信号処理部25で所定の信号
処理を施し、この信号処理部25から出力され、記録或
いは記憶部22に記録或いは記憶された情報が読み出さ
れたときに、この読み出された情報を高速記録或いは記
憶部26で通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記
録或いは記憶し、記録或いは記憶部22、信号処理部2
5、高速記録或いは記憶部26を制御部28で制御す
る。これによって、情報を編集する際に、編集すべき情
報を再生し、その再生情報を転送する速度及び編集の後
に転送し、記録する速度を大幅に向上させることができ
るとともに、編集時の再生、記録、転送時間を通常の速
度のn倍の速度にすることができる。
【0041】また上述せる本発明編集システムの構成に
よれば、記録媒体に記録されている情報を再生するため
のxn個(但し、xは通常の転送速度で必要とされてい
るヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、
このxn個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を
施す再生情報処理手段とを有するVTRで構成された高
速再生部21で、この記録媒体を通常の走行速度のn倍
で走行させ、これらのヘッドのリード角をこの記録媒体
の走行を停止させた状態でこれらのヘッドでこの記録媒
体を走査する際にこの記録媒体上に形成されているトラ
ックをnm個(但し、mは通常のリード角を設定し、記
録媒体の移動を停止させた状態で回転ドラムを1回転さ
せた場合に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう
設定し、このxn個のヘッドを搭載した回転ドラムを通
常の回転速度で回転させることにより、編集すべき情報
を通常の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の
転送速度のn倍の転送速度で出力し、この高速再生部2
1からの再生情報を記録或いは記憶部22で記録或いは
記憶し、この記録或いは記憶部22から読み出された情
報に信号処理部25で所定の信号処理を施し、この信号
処理部25から出力され、記録或いは記憶部22に記録
或いは記憶された情報が読み出されたときに、この読み
出された情報を高速記録或いは記憶部26で通常の記録
或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶し、記録
或いは記憶部22、信号処理部25、高速記録或いは記
憶部26を制御部28で制御する。これによって、情報
を編集する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情
報を転送する速度及び編集の後に転送し、記録する速度
を大幅に向上させることができるとともに、編集時の再
生、記録、転送時間を通常の速度のn倍の速度にするこ
とができる。
【0042】また上述せる本発明編集システムの構成に
よれば、高速再生部21により、編集すべき情報を通常
の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速
度のn倍の転送速度で出力し、この高速再生部21から
の再生情報を記録或いは記憶部22で記録或いは記憶
し、この記録或いは記憶部22から読み出された情報に
信号処理部25で所定の信号処理を施し、この信号処理
部25から出力され、記録或いは記憶部22に記録或い
は記憶された情報が読み出されたときに、記録媒体にこ
の通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録するた
めのx個(但し、xは通常の転送速度で必要とされるヘ
ッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記録部と、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に対して所定の
信号処理を施す記録情報処理手段とを有するVTRで構
成された高速記録憶部26で、この記録媒体を通常の走
行速度のn倍の速度で走行させ、このx個のヘッドを搭
載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で
回転させることにより、この読み出された情報を通常の
記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶し、
記録或いは記憶部22、信号処理部25、高速記録部2
6を制御部28で制御する。これによって、情報を編集
する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情報を転
送する速度及び編集の後に転送し、記録する速度を大幅
に向上させることができるとともに、通常の速度のn倍
の速度で信号処理し、記録を行うことができる
【0043】また上述せる本発明編集システムの構成に
よれば、高速再生部21により、編集すべき情報を通常
の再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速
度のn倍の転送速度で出力し、この高速再生部21から
の再生情報を記録或いは記憶部22で記録或いは記憶
し、この記録或いは記憶部22から読み出された情報に
信号処理部25で所定の信号処理を施し、この信号処理
部25から出力され、記録或いは記憶部22に記録或い
は記憶された情報が読み出されたときに、記録媒体にこ
の通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録するた
めのxn個(但し、xは通常の転送速度で必要とされる
ヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記録部と、こ
の通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に対して所定
の信号処理を施す記録情報処理手段とを有するVTRで
構成された高速記録憶部26で、この記録媒体を通常の
走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドのリード角
をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれらのヘッ
ドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体上に形成
されているトラックをnm個(但し、mは通常のリード
角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態で回転ド
ラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラック
の数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを搭載した
回転ドラムを通常の回転速度で回転させることにより、
この読み出された情報を通常の記録或いは記憶速度のn
倍の速度で記録或いは記憶し、記録或いは記憶部22、
信号処理部25、高速記録部26を制御部28で制御す
る。これによって、情報を編集する際に、編集すべき情
報を再生し、その再生情報を転送する速度及び編集の後
に転送し、記録する速度を大幅に向上させることができ
るとともに、通常の速度のn倍の速度で信号処理し、記
録を行うことができる
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明編集方法及び
システムの一実施例について詳細に説明する。先ず、図
1に示す高速転送機21及び26をVTRで構成した場
合を例にとり説明する。
【0054】[第1実施例]
【0055】この図1において、20は例えば編集すべ
き素材が収録されているいわゆる素材メディアとしての
ビデオテープカセットであり、このビデオテープカセッ
ト20を高速転送機21にセットする。高速転送機21
の具体的内部構成例は図2を参照して後述するが、この
高速転送機21をVTRとした場合、記録または記憶媒
体20はビデオテープカセットとなる。この高速転送機
21をVTRとした場合は、この高速転送機21は、後
述する制御部27からの再生制御信号Pcに基いて、記
録または記憶媒体20に記録されている映像及び音声信
号を多数のヘッドで高速に走査して再生し、通常のn倍
の転送速度で再生した映像及び音声信号の転送を行う。
【0056】つまり、NTSC方式の場合、通常のテー
プ走行速度のn倍の速度で走行させているテープを、通
常の回転速度のn倍の回転速度で回転させている回転ド
ラム上に登載した通常の個数のヘッドで走査することに
より、通常の転送速度のn倍の転送速度で再生映像及び
音声信号を転送する。
【0057】この高速転送機21で結果的に時間軸が圧
縮されて出力されることにより、通常の転送速度のn倍
とされた再生映像及び音声信号48pは一時記録または
記憶装置22に供給される。この場合、この再生映像及
び音声信号48pはディジタル映像及び音声データであ
るが、アナログ映像及び音声信号でも良い。アナログ映
像及び音声信号(つまり、図1の高速転送機21をアナ
ログVTRとした場合)とする場合は、当然、これらア
ナログ映像及び音声信号を一旦A−Dコンバータでディ
ジタルデータにしなければならない。
【0058】ディジタルフォーマットとしては、例えば
コンポーネントディジタル方式のD1フォーマット、コ
ンポジットディジタル方式のD2フォーマット、或いは
圧縮符号化を用いたコンポーネント或いはコンポジット
ディジタル方式等のフォーマット等各種ディジタルフォ
ーマットを使用することができる。
【0059】この一時記録または記憶装置22は、高速
転送機21からの通常の転送速度のn倍とされた再生映
像及び音声信号48pを、後述する制御部27からの高
速記録再生制御信号FPcに基いて記録エリアAr1に
高速に記録する。ここで、この一時記録または記憶装置
22で用いる記録媒体としては、光ディスク(光磁気デ
ィスク、ライトワンスの光ディスク、相変化メディアと
しての光ディスク)、ハードディスク(固定型であって
も着脱自在のリムーバルタイプでも良い)、いわゆるシ
リコンディスク(半導体メモリを媒体とする)或いは1
枚のディスク上に少なくとも20MByte以上情報を
記録できるフレキシブルディスクを用いることが可能で
ある。
【0060】現時点においては、アクセスが速く、且
つ、単位容量あたりのコストの安価なハードディスクを
用いるのが良いであろう。しかしながら、アクセスを最
も高速にするという点から考えると、シリコンディスク
が良い。
【0061】一時記録または記憶装置22のエリアAr
1が例えば複数のディスクと1つのヘッドからなる複数
のユニットで構成されているか、或いは1つのディスク
と複数のヘッドからなるユニットで構成されているか、
或いは1つのディスクと1つのヘッドと出力用のメモリ
で構成されている場合は、記録されている複数の素材を
同時に再生することができる。
【0062】つまり、一時記録または記憶装置22は、
一時記録または記憶装置22のエリアAr1に1つ或い
は複数の素材を記録または記憶し、エリアAr1に記録
または記憶した1つの素材を再生或いは複数の素材を同
時に再生することができる。
【0063】また、図に示すように、この一時記録また
は記憶装置22は高速転送され記録された映像及び音声
データを読み出し時に60フィールド/秒にして出力す
る出力インターフェース回路23−1、23−2、・・
・・23−kを有する。この出力インターフェース回路
23−1、23−2、・・・・23−kは、後述するD
ME(ディジタル・マルチ・エフェクタ)や音声ミクサ
等からなる映像特殊効果ミクサ25において処理ができ
るようにするために必要とされるものである。つまり、
同時にエリアAr1から再生された複数の素材は図1に
示した出力インターフェース回路23−1、23−2、
・・・・23−kを介して60フィールド/秒で出力さ
れ、映像特殊効果ミクサ25に供給される。
【0064】また、図に示すように、この一時記録また
は記憶装置22は映像特殊効果ミクサ25からの60フ
ィールド/秒の転送速度の処理済みの映像及び音声デー
タ或いは外部からの映像及び音声データを再び一時記録
または記憶装置22のエリアAr2に記録または記憶す
るための入力インターフェース回路24を有する。この
入力インターフェース回路24は、映像特殊効果ミクサ
25からの通常の転送速度の映像及び音声データや外部
からの映像及び音声データを一時記録または記憶装置2
2のエリアAr2に記録するために必要なものである。
【0065】さて、この一時記録または記憶装置22に
高速転送機21から供給されて高速に記録された映像及
び音声データは制御部27からの高速記録再生制御信号
FPcによって高速に読み出され、再生映像及び音声デ
ータにその時点で割り当てられている出力インターフェ
ース回路23−1、23−2、・・・・または23−k
に供給される。
【0066】出力インターフェース回路23−1、23
−2、・・・・または23−kに供給された映像及び音
声データは、制御部27からの通常速度(NTSC方式
の場合再生映像信号が出力時に60フィールド/秒とな
る速度)のkチャンネル分の再生制御信号NPcに基い
て60フィールド/秒で出力され、映像特殊効果ミクサ
25に夫々供給される。
【0067】この映像特殊効果ミクサ25は、既に説明
したが、例えばDME、スイッチャ、音声ミクサからな
るものであり、出力インターフェース回路23−1、2
3−2、・・・・23−kからの各映像及び音声デー
タ、或いは出力インターフェース回路23−1、23−
2、・・・・または23−kからの映像及び音声データ
の内、映像データについては映像特殊効果処理を施し、
音声データについては音声ミクサによる処理を施す。こ
れら映像及び音声に対する処理は制御部27からの効果
制御信号Ecに基いて行われる。
【0068】この映像特殊効果ミクサ25からの各種処
理された60フィールド/秒の出力は、再び一時記録ま
たは記憶装置22に供給され、このときには60フィー
ルド/秒で図1に示すエリアAr2に記録される。記録
された映像及び音声データは制御部27からの高速記録
再生制御信号FPcに基いて高速に読み出され、図に示
すように、高速に読み出された映像及び音声データ31
rとして60フィールド/秒のn倍の転送速度で高速転
送機26に供給される。
【0069】この高速転送機26の具体的内部構成例は
図2を参照して後述するが、この高速転送機26をVT
Rとした場合、この高速転送機26は、後述する制御部
27からの記録制御信号Rcに基いて、ビデオテープカ
セット29に供給された映像及び音声データ31rを高
速に記録する。
【0070】NTSC方式の場合、通常のテープ走行速
度のn倍の速度で走行させているテープを通常の回転速
度のn倍の回転速度で回転させた回転ドラムに搭載した
通常の個数の記録/再生ヘッドで順次に走査することに
より、通常の速度のn倍の速度で映像及び音声信号を記
録する。この記録速度は通常(NTSC方式の場合では
60フィールド/秒、PAL方式では50フィールド/
秒)のn倍となる。
【0071】この高速転送機26で再生を行う場合に
は、通常の再生速度で再生する。そして結果的に時間軸
が伸長されて(記録時に対して)出力されることによ
り、60フィールド/秒の映像及び音声信号としてディ
ジタル或いはアナログで出力される。もし、この編集シ
ステムが送出システム等と接続されている場合は、60
フィールド/秒で出力される映像及び音声信号が送出シ
ステムの制御系の制御の元に、マスタスイッチャを介し
て送信機に供給され、この送信機のアンテナから電波と
して送出されることになる。この場合の再生映像及び音
声信号はディジタル映像及び音声データであるが、アナ
ログ映像及び音声信号でも良い。
【0072】上述した編集システムは、図1に示す操作
部28の操作に基いて制御部27が上述したような各種
制御信号を高速転送機21、一時記録または記憶装置2
2、映像特殊効果ミクサ25及び高速転送機26に供給
することによって行われる。操作部28は図示せずも高
速転送機21及び26、一時記録または記憶装置22、
映像特殊効果ミクサ25を直接操作することのできる操
作キー、一時記録または記憶装置22に記録した映像及
び音声データの読み出し方法の設定等を行うための各種
キー、編集情報や編集メニューや高速転送機21及び2
6からのタイムコードを時、分、秒、フレームで表示す
るための表示部を備えるものとする。
【0073】ここで、上述した編集システムの編集過程
について、オペレータによる操作部28の操作、この操
作による制御部27の制御、この制御による各構成要素
の動作を念頭に入れて説明する。
【0074】先ず、オペレータは素材メディアとしての
ビデオテープカセット20を高速転送機21にローディ
ングさせる。この後、オペレータが操作部28または高
速転送機21の図示しない操作キーや操作パネルを操作
することにより、編集で用いる素材カット(1つの素材
として使用する1つ或いは連続した画像及び音声デー
タ)を探す。
【0075】再生中に使用する素材カットの先頭を決定
した場合に、オペレータは例えば操作部27或いは高速
転送機21の操作キーを押圧、或いは、そのときに操作
部28或いは高速転送機21の表示部に表示されたタイ
ムコードを電子的、或いは紙等にメモし、同様に再生中
に使用する素材カットの最後の部分を決定した場合に、
オペレータは例えば操作部27或いは高速転送機21の
操作キーを押圧、或いは、そのときに操作部28或いは
高速転送機21の表示部に表示されたタイムコードを電
子的、或いは紙等にメモする。
【0076】電子的にメモ、例えば操作キーを押す等し
た場合は、制御部27の図示しないメモリに素材カット
の先頭及び最後のタイムコード(以下、開始タイムコー
ド、終了タイムコードと記述する)が記憶される。紙等
にメモした場合は、オペレータが操作部28の操作キー
を介してメモしたタイムコードを入力することになる。
何れの方法を用いても、素材の開始タイムコード及び終
了タイムコードは制御部27のメモリに記憶されること
になる。
【0077】ビデオテープカセット20のテープ位置を
素材の開始タイムコードの位置にする処理は、オペレー
タが高速転送機21を操作して手動で行っても良いし、
また、オペレータが操作部28の操作キーを操作した場
合に、制御部27が高速転送機21に対して巻戻し或い
は早送り制御を行い、このときに高速転送機21から供
給されるタイムコードが保持している開始タイムコード
と一致するように制御しても良い。また、タイムコード
としては、VITC(Vertical Interv
al Time Code)でも、LTC(Longi
tudinalTime Code)でも良い。
【0078】素材の開始タイムコード及び終了タイムコ
ードが制御部27のメモリに記憶された後に、例えばオ
ペレータが図示しない操作部28の編集開始を指示する
ための操作キーを操作すると、制御部27が高速転送機
21に再生制御信号Pcを供給すると共に、一時記録ま
たは記憶装置22に高速記録再生制御信号FPcを供給
する。高速転送機21は制御部27から再生制御信号P
cが供給されると、セットされているビデオテープカセ
ット20に記録されている映像及び音声信号を高速に再
生する。上述したように、高速転送機21が通常のテー
プ走行速度のn倍で走行されているテープを、通常の回
転速度のn倍の回転速度で回転する回転ドラムに登載し
ている通常の個数の記録/再生ヘッドで走査することに
より、再生映像及び音声信号は、60フィールド/秒の
n倍の速度で一時記録または記憶装置22に転送され
る。
【0079】これによって、通常の転送速度のn倍の転
送速度で転送された映像及び音声信号は一時記録または
記憶装置22のエリアAr1に記録または記憶される。
尚、編集開始を示す操作部28の操作キーを操作せず
に、マニュアル操作、つまり、高速転送機21を手動で
再生させ、その再生信号をテレビジョンモニタ等に供給
してその管面上に映出させ、その映像をモニタしながら
一時記録または記憶装置22に操作部28の操作によっ
てマニュアルで記録することもできる。勿論モニタしな
がらのマニュアル操作(記録開始、記録終了)となるの
で、この場合の高速転送機21の出力の転送速度は60
フィールド/秒であることが必要である。
【0080】尚、ビデオテープカセット20以外の素
材、例えばカメラ映像、グラフィックス等の静止画素
材、アナウンスやバックグラウンド音楽等の音声素材
は、操作部28の操作によって、一時記録または記憶装
置22の図示しない外部入力端子から一時記録または記
憶装置22のエリアAr1に記録または記憶し、他の素
材と同様に編集に用いる。これらの外部からの素材と、
ビデオテープカセット20を再生して得られた素材の一
時記録または記憶装置22への記録はどちらが先であっ
ても良い。
【0081】一時記録または記憶装置22のエリアAr
1に全ての素材が記録または記憶された後は、操作部2
8、制御部27、一時記録または記憶装置22及び映像
特殊効果ミクサ25を用いて編集を行うことになる。オ
ペレータが操作部28のある再生パターンを指定するた
めの操作キーを操作すると、制御部27から一時記録ま
たは記憶装置22に対して操作キーに割り当てられてい
るコマンド、例えばスローモーション再生、クイックモ
ーション再生等の各種再生コマンドが供給される。この
ような種々の再生速度の再生を示すコマンドが一時記録
または記憶装置22の各出力インターフェース回路23
−1、23−2、・・・・23−kに供給されると、一
時記録または記憶装置22の各出力インターフェース回
路23−1、23−2、・・・・23−kはそのコマン
ドに基いた速度で一時記録または記憶装置22のエリア
Ar1から高速に読み出した素材を出力する。
【0082】この出力は映像特殊効果ミクサ25に供給
される。映像特殊効果ミクサ25にはオペレータが操作
部28を操作することによって制御部27から供給され
る効果制御信号Ecが供給される。効果制御信号Ecは
効果制御が一時記録または記憶装置22から出力される
映像及び音声データの転送タイミングに同期させるため
の信号である。
【0083】映像特殊効果ミクサ25において処理され
た映像及び音声データは再び一時記録または記憶装置2
2に60フィールド/秒の転送速度で供給され、入力イ
ンターフェース回路24を通じて一時記録または記憶装
置22のエリアAr2に記録または記憶される。
【0084】全ての素材の編集が終了した時点において
は、一時記録または記憶装置22のエリアAr2には、
例えば編集された素材が1つの番組素材として記録また
は記憶されていることになる。オペレータが操作部28
の高速読み出しを指定するための操作キーを操作する
と、制御部27から一時記録または記憶装置22に高速
記録再生制御信号Pcが供給され、これによって、一時
記録または記憶装置22のエリアAr2に記録または記
憶されている素材は高速に読み出され、高速転送機26
に高速転送され、高速転送機26にセットされているビ
デオテープカセット29に高速に記録される。
【0085】ビデオテープカセット29に記録された素
材を例えば送出用として用いる場合は、60フィールド
/秒で出力されるようにするために、高速転送機26は
ビデオテープカセットのテープの走行速度を通常速度に
して再生を行う。これによって高速転送機26から60
フィールド/秒の映像及び音声信号が出力される。
【0086】次に、図1に示した高速転送機21及び2
6、一時記録または記憶装置22、映像特殊効果ミクサ
25の構成例について図2〜図5を順次参照して説明す
る。
【0087】先ず、図2を参照して図1に示した高速転
送機21及び26をVTRとした場合について説明す
る。尚、図2においては、高速転送機21及び26を何
れも記録再生可能とした場合の構成例である。従って、
高速転送機21を図2に示す再生系のみで構成し、高速
転送機26を図2に示す記録系のみで構成しても良い。
【0088】図2において30は高速転送機21であれ
ば外部入力端子、高速転送機26であれば図1に示した
一時記録または記憶装置22から高速に転送されてくる
映像及び音声データ31rが供給される入力端子であ
る。
【0089】この入力端子30を介して高速に転送され
てくる映像及び音声データ31rは入力インターフェー
ス回路31に供給される。この入力インターフェース回
路31は高速に転送されてくる映像及び音声データをバ
ッファリングした後に出力する。
【0090】入力インターフェース回路31からのデー
タはECC(エラー・コレクション・コード)付加回路
33−1に供給される。このECC付加回路33−1は
映像及び音声データに対してECCを付加する。このE
CC付加回路33−1でECCの付加された映像及び音
声データはCHCOD(チャンネルコーディング)回路
34−1に供給され記録変調処理(ディジタル変調処
理)が施される。
【0091】このチャンネルコーディング回路34−1
において記録変調処理された映像及び音声信号は記録増
幅回路35−1を介してスイッチ36−1の可動接点3
6cに供給される。
【0092】このスイッチ36−1の一方の固定接点3
6aをロータリートランス37−1の1次側に接続し、
このスイッチ36−1の他方の固定接点36bをロータ
リートランス37−2の1次側に接続する。
【0093】このスイッチ36−1は後述するシステム
コントローラ50からのスイッチング信号SW1に基い
て、可動接点36cを一方または他方の固定接点36a
または36bに接続して記録/再生ヘッド38−1、3
8−2の切り換えを行う。また、このロータリートラン
ス37−1、図示しないテープローディング機構、記録
/再生ヘッド38−1からなるテープトランスポート部
はコントローラ40によってコントロールされる。
【0094】従って、記録時においては、記録増幅回路
35−1からの映像及び音声信号がスイッチ36−1の
各一方または他方の固定接点36aまたは36b並びに
ロータリートランス37−1、37−2を夫々介して記
録/再生ヘッド38−1、38−2に順次供給され、磁
気テープ39に順次傾斜トラックを形成するように記録
される。
【0095】記録/再生ヘッド38−1、38−2は、
夫々図示しない回転ドラム上において対向し、且つ、記
録/再生ヘッド38−1及び38−2間の間隔が均等と
なるように取り付ける。ここで、記録再生ヘッド38−
1、38−2の個数は、磁気テープ39を通常の走行速
度のn倍で走行させ、且つ、回転ドラムの回転速度を通
常の回転速度のn倍の回転速度とした状態でデータの転
送速度を通常の転送速度のn倍とする場合には、通常の
個数(例えば2個)となる。
【0096】記録時には、磁気テープ39は通常の走行
速度のn倍速で走行させ、図示しない回転ドラムの回転
数を通常の回転速度のn倍の回転速度とする。
【0097】この例では、記録増幅回路35−1にチャ
ンネルコーディング回路33−1から記録すべき映像及
び音声データが供給されるので、各記録/再生ヘッド3
8−1、38−2は、記録増幅回路35−1によって順
次記録電流が供給されることになる。
【0098】さて、磁気テープ39に記録された記録デ
ータは記録/再生ヘッド38−1、38−2によって順
次再生される。磁気テープ39の走行速度は上述と同様
に通常の走行速度のn倍、回転ドラムの回転数を通常の
回転速度のn倍の回転速度とすることにより、再生デー
タの転送速度を通常のn倍にすることができる。
【0099】記録/再生ヘッド38−1、38−2から
の各再生信号はロータリートランス37−1、37−2
を介してスイッチ36−1の一方及び他方の固定接点3
6a及び36bに順次(再生された順序)供給される。
このスイッチ36−1には記録時と同様にシステムコン
トローラ50からのスイッチング信号SW1が供給され
る。これによってスイッチ36−1は可動接点36cを
一方または他方の固定接点36aまたは36bに接続す
る。
【0100】従って、順次再生された再生信号はスイッ
チ36−1の一方または他方の固定接点36aまたは3
6b、再生増幅回路42−1を介してデータ抽出回路4
3−1に順次供給される。このデータ抽出回路43−1
は再生増幅回路42−1から供給される再生信号からク
ロック信号を抽出し、抽出したクロック信号によって映
像及び音声信号を抽出する。データ抽出回路43−1に
おいて抽出された映像及び音声データはCHDEC(チ
ャンネルデコーディング)回路44−1に供給される。
【0101】チャンネルデコーディング回路44−1
は、データ抽出回路43−1からの映像及び音声信号
(ディジタル変調されている)を復調し、元の映像及び
音声データを得、復調した映像及び音声データをエラー
訂正回路45−1に供給する。
【0102】エラー訂正回路45−1はチャンネルデコ
ーディング回路44−1から供給される映像及び音声デ
ータに付加されているECCに基いて映像及び音声デー
タに対してエラー訂正処理を施し、エラー訂正処理を施
した映像及び音声データを出力インターフェース回路4
7に供給する。ここで、映像及び音声データに付加した
ECCを用いてエラー訂正したときに、エラー訂正しき
れないデータついては、エラー修整処理が施され、元の
データに最も近いデータが復元される。
【0103】出力インターフェース回路47はエラー訂
正回路45−1から供給される映像及び音声データ46
O1を一旦バッファリングした後に出力する。この出力
46O1は出力端子48から出力され、図1に示した高
速転送機21であれば映像及び音声データ48pとして
一時記録または記憶装置22に供給される。
【0104】ところで、高速転送機26の場合は、も
し、高速転送機26を送出システムにおける出力用とす
る場合は、再生映像及び音声データが圧縮されたデータ
であると、送出システムの次段(例えばカセット・オー
ト・チェンジャーやマスタスイッチャや送信機)で時間
軸を伸長する回路を持たなければならなくなるので、次
段の系を改造しないためには、エラー訂正回路45−1
の出力を出力インターフェース回路41によって時間軸
伸長する必要がある。
【0105】つまり、図2に示す構成を図1に示した高
速転送機26に適用する場合は、エラー訂正回路45−
1の出力端を、図に示すように、出力インターフェース
回路41の入力端に接続し、この出力インターフェース
回路41によって元のデータに変換して出力するように
すれば良い。このようにすれば、例えばこの出力インタ
ーフェース回路41の出力端子41aにテレビジョンモ
ニタ等を接続し、その管面上に映出された映像をモニタ
することも可能となる。
【0106】49は図示せずも、例えば表示部及び操作
キー群を有する操作部である。この操作部49を操作す
るか、或いは、入力端子51を介して図1に示した制御
部27からの記録/再生制御信号がシステムコントロー
ラ50に供給されることによって、システムコントロー
ラ50はシステムクロック/同期信号発生回路52に制
御信号を供給する。
【0107】これによってシステムクロック/同期信号
発生回路52は上述した入力インターフェース回路3
1、ECC付加回路33−1、チャンネルコーディング
回路34−1、データ抽出回路43−1、チャンネルデ
コーディング回路44−1、エラー訂正回路45−1、
出力インターフェース回路47に夫々必要なシステムク
ロック及び同期信号を供給する。
【0108】以上の説明から分かるように、上述の例に
おいては、転送速度を通常の転送速度の4倍として説明
したが、転送速度を可変することも可能である。つま
り、オペレータが必要な転送速度を図1に示した操作部
28の操作キーで指定した転送速度とすることができ
る。
【0109】これには、指定された転送速度に応じて回
転ドラムの回転数を可変する方法が採用可能である。こ
の方法は回転ドラムに搭載する記録/再生ヘッドを必要
最小限(通常のヘッドの個数)で済ませることができる
という利点がある。何れにしても、このように転送速度
を可変するためには、回路のシステムクロックもこれに
連動して可変させるようにしなければならないが、シス
テムクロックは周知のVCO(電圧制御発振器)や高い
周波数の水晶発振器と分周器や低い周波数の水晶発振器
と逓倍器があれば容易に実現できる。
【0110】また、この方法では、ヘッドの数が決まっ
ているので、回転ドラムの回転速度と磁気テープ39の
走行速度を変えることによって転送速度を変えることが
できる。つまり、通常の再生、或いは記録時と同じ時間
で記録或いは再生するトラック数を通常のn倍とできる
ように磁気テープ39の走行速度、回転ドラムの回転数
を決定すれば良い。
【0111】次に、図6から図8を順次参照して、図2
に示した高速転送機21或いは26の動作について説明
する。
【0112】図6から説明する。図6において、FDは
フレームデータ、TDはトラック対応データ、TPはト
ラックパターンを夫々示し、この例では、フレームデー
タP、P+1、P+2及びP+3(図において示されて
いる分だけで説明し、他は省略する)、P+4、P+
5、・・・・は夫々実時間としての1フレーム期間に転
送される。また、Dn/Fは1フレーム分のデータ、T
Dnに添えた括弧中の符号はヘッドの番号を夫々示し、
Tn/Fは1フレーム分のトラックを示し、図中上段に
示す実線の矢印は転送順序、下段に示す実線の矢印はテ
ープ走行方向(この例では4倍速走行)Tnは実時間の
1フレーム期間に記録されるトラックを夫々示す。
【0113】先ず、フレームP及びP+1に着目する
と、フレームPは第1トラックTD1(H1)、TD2
(H2)、・・・・TD8(H2)、・・・・TD12
(H2)となる。つまり、フレームPの第1トラック対
応データTD1は“H1”、つまり、図2に示した記録
/再生ヘッド38−1で記録され、第2トラック対応デ
ータTD2は“H2”、つまり、図2に示した記録/再
生ヘッド38−2で記録され、・・・・第8トラック対
応データTD8は“H2”つまり、図2に示した記録/
再生ヘッド38−2で記録され、・・・・第12トラッ
ク対応データTD12は“H2”、つまり、図2に示し
た記録/再生ヘッド38−2で記録される。
【0114】続いて、フレームP+1の第1トラック対
応データTD1は“H1”、つまり、図2に示した記録
/再生ヘッド38−1で記録され、第2トラック対応デ
ータTD2は“H2”、つまり、図2に示した記録/再
生ヘッド38−2で記録され、・・・・第12トラック
対応データTD12は“H2”、つまり、図2に示した
記録/再生ヘッド38−2で記録される。つまり、この
例では、1フレーム分で丁度記録/再生ヘッド38−
1、38−2が6回ずつトラック対応分のデータを記録
し、トラックを形成することになる。勿論、これはこの
例におけるVTRのテープフォーマットが1フレーム1
2トラックとなっているからである。従って、1フレー
ムのトラック数が8トラックの場合は1フレームで記録
/再生ヘッド38−1、38−2は4回ずつトラック対
応データを記録し、トラックを形成する。
【0115】この結果、図中斜線で示すように、テープ
上にフレームPに対応してトラックT1、T2、・・・
・T12が形成され、図中ドットで示すように、フレー
ムP+1に対応してトラックT1、T2、・・・・T1
2が形成される。勿論、各フレームの各12ずつのトラ
ックT1、T2、・・・・T12は実時間の1フレーム
/4の内に記録される。従って、トラックパターンTP
に示す全てのトラックT1〜T12(図中においては全
部で48トラック分)は実時間の1フレームの期間中に
記録される。
【0116】次に、図7を参照して、図2に示した高速
転送機26に通常の転送速度4倍の速度で転送を行い、
高速転送機26の2つの記録/再生ヘッド38−1、3
8−2で映像及び音声データを記録する場合の動作につ
いて説明する。説明を分かりやすくするために、図7に
示す信号の符号を図2にも示している。
【0117】31rは図2の入力インターフェース回路
31の入力(高速転送データ)、32I1は図2のEC
C付加回路33−1の入力、35O1は図2の記録増幅
回路35−1の記録増幅出力、SW1は図2のスイッチ
36−1に供給されるシステムコントローラ50からの
スイッチング信号、38r1は図2の記録/再生ヘッド
38−1の記録信号、38r2は図2の記録/再生ヘッ
ド38−2の記録信号である。
【0118】尚、スイッチング信号SW1には、スイッ
チング信号SW1のハイレベル“1”及びローレベル
“0”の状態によって選択される記録/再生ヘッド38
−1、38−2を示すための番号“1”〜“2”を添え
てある。
【0119】先ず、図2に示した入力インターフェース
回路31には、入力端子30を介して図1に示した一時
記録または記憶装置22からの通常の転送速度の4倍の
転送速度の映像及び音声データ31rが供給される。図
7において映像及び音声データ31rに夫々示す符号T
12D、T1D、T2D、・・・・T3Dは夫々第12
トラック、第1トラック、第2トラック、・・・・第3
トラックの構成データを夫々示す。
【0120】この映像及び音声データ31rが入力イン
ターフェース回路31を介してECC付加回路33−1
に供給される。この入力インターフェース回路31の出
力は図7に示すような映像及び音声データ32I1とな
る。この映像及び音声データ32I1は、ECC付加回
路33−1の入力となる。
【0121】この映像及び音声データ32I1はECC
付加回路33−1でECCが付加され、更にチャンネル
コーディング回路34−1においてディジタル変調さ
れ、増幅回路35−1に供給されて記録増幅される。こ
の記録増幅回路35−1の出力35O1は、図7に示す
ように、ECC付加回路33−1の入力映像及び音声デ
ータ32I1よりも遅延している。この遅延時間はEC
C付加回路33−1及びチャンネルコーディング回路3
4−1での処理によるものである。例えば、映像及び音
声データ32I1は、実線の矢印で示すように、この斜
線部分から記録増幅回路35−1の出力35O1の斜線
部分となる。従って、各映像及び音声データに対する遅
延時間は図中符号RDで示す時間となる。さて、記録増
幅回路35−1から出力された映像及び音声信号(電流
信号)35O1は、スイッチ36−1の可動接点36c
に供給される。
【0122】システムコントローラ50からスイッチ3
6−1に供給されるスイッチング信号SW1がハイレベ
ル“1”の場合はスイッチ36−1は可動接点36cを
一方の固定接点36aに接続し、ローレベル“0”の場
合はスイッチ36−1は可動接点36cを他方の固定接
点36bに接続する。従って、スイッチング信号SW1
上に示すように、記録増幅回路35−1から出力される
第1トラックの映像及び音声データT1Dは記録/再生
ヘッド38−1によって磁気テープ39上に傾斜トラッ
クを形成するように記録され、記録増幅回路35−1か
ら出力される第2トラックの映像及び音声データT2D
は記録/再生ヘッド38−2によって磁気テープ39上
に傾斜トラックを形成するように記録される。以下同様
に、スイッチング信号SW1によって、記録/再生ヘッ
ド38−1または38−2が選択され、選択された記録
/再生ヘッド38−1または38−2により、第3トラ
ック以降の映像及び音声データT3D〜T12Dが、磁
気テープ39上に傾斜トラックを形成するように交互に
記録される。
【0123】次に、図8を参照して図2に示した高速転
送機21でビデオテープカセット20を再生する場合の
動作について説明する。この図8においては、図2に示
した高速転送機21の2つの記録/再生ヘッド38−1
及び38−2で映像及び音声データを再生し、通常の転
送速度の4倍の転送速度で再生データを転送する場合の
動作について説明する。説明を分かりやすくするため
に、図8に示す信号の符号を図2にも示している。
【0124】図8において、38p1は図2に示した記
録/再生ヘッド38−1で再生された再生信号、38p
2は図2に示した記録/再生ヘッド38−2で再生され
た再生信号、SW1はシステムコントローラ50からの
スイッチング信号、42I1は再生増幅回路42−1の
入力、46O1はエラー訂正回路45−1の出力、48
pは出力インターフェース回路47の出力である。
【0125】システムコントローラ50からスイッチ3
6−1に供給されるスイッチング信号SW1がハイレベ
ル“1”の場合はスイッチ36−1は可動接点36cを
一方の固定接点36aに接続し、ローレベル“0”の場
合はスイッチ36−1は可動接点36cを他方の固定接
点36bに接続する。従って、スイッチング信号SW1
上に添えた数字“1”及び“2”で示すように、スイッ
チング信号SW1がハイレベル“1”のときは記録/再
生ヘッド38−1からの再生信号38p1が再生増幅回
路42−1に供給され、スイッチング信号SW1がロー
レベル“0”のときは記録/再生ヘッド38−2からの
再生信号38p2が再生増幅回路42−1に供給され
る。
【0126】図8に示すように、再生信号42I1は再
生増幅回路42−1に供給され、この再生増幅回路42
−1において再生増幅された後に出力され、データ抽出
回路43−1に供給され、このデータ抽出回路43−1
においてクロック信号が再生され、再生されたクロック
信号でデータが抽出される。データ抽出回路43−1か
らの映像及び音声信号はチャンネルデコーディング回路
44−1に供給され、このチャンネルデコーディング回
路44−1において復調され、元の映像及び音声データ
にされ、次段のエラー訂正回路45−1に供給され、上
述したようにエラー訂正処理が施される。エラー訂正処
理が施された映像及び音声データ46O1は、出力イン
ターフェース回路47に供給される。
【0127】尚、PDは、チャンネルデコーディング回
路44−1及びエラー訂正回路45−1での処理時間に
よる遅延時間を示している。
【0128】この圧縮映像及び音声データ46O1は出
力インターフェース回路47に供給される。出力インタ
ーフェース回路47に供給された圧縮映像及び音声デー
タ46O1はここで一旦バッファリングされた後、高速
映像及び音声データ48pとして出力端子48から出力
され、図1に示した一時記録または記憶装置22に供給
される。
【0129】この図8から分かるように、斜線で示す圧
縮映像及び音声データは第1トラック対応データT1
D、第5トラック対応データT5D、第9トラック対応
データT9Dを示し、ドットで示す圧縮映像及び音声デ
ータは第2トラック対応データT2D、第6トラック対
応データT6D、第10トラック対応データT10Dを
示し、第1、第5及び第9トラックの圧縮映像及び音声
データと逆の斜線で示す圧縮映像及び音声データは、第
3トラック対応データT3D、第7トラック対応データ
T7D、第11トラック対応データT11Dを示し、白
抜き(模様がないことを示す)圧縮映像及び音声データ
は第4トラック対応データT4D、第8トラック対応デ
ータT8D及び第12トラック対応データT12Dを示
す。
【0130】次に、図3を参照して、図1に示した一時
記録または記憶装置22の構成例について説明する。
【0131】60は図1に示した高速転送機21からの
高速映像及び音声データ48pが供給される入力端子で
あり、この入力端子60を介して再生された高速映像及
び音声データ48pはデマルチプレクサ61に供給され
る。このデマルチプレクサ61は高速映像及び音声デー
タ48pを例えば1秒分毎のデータ(4倍の転送速度、
且つ、NTSC方式であれば240フィールド分)に分
割して伸長し、分割して伸長した各8ビットの映像及び
音声データ61p1、61p2、・・・・61pmを
得、これら映像及び音声データ61p1、61p2、・
・・・61pmをバス62−1、62−2、・・・・6
2−mを介して記録或いは記憶用映像及び音声データ8
0r1、80r2、・・・・80rmとしてディスクコ
ントローラ80−1、80−2、・・・・80−mに夫
々供給する。ここで、バス62−1、62−2、・・・
・62−mは夫々8ビットの映像及び音声データ62p
1、62p2、・・・・62pmを伝送するために夫々
8本のビット線で構成される。
【0132】ディスクコントローラ80−1、80−
2、・・・・80−mは後述するシステムコントローラ
76からのディスクアクセス制御信号に基いてバス62
−1、62−2、・・・・62−mからの映像及び音声
データ80r1、80r2、・・・・80rmを夫々デ
ィスクドライブ78−1、78−2、・・・・78−m
に供給する。
【0133】ここで、ディスクドライブ78−1、78
−2、・・・・78−mは既に説明したが、ハードディ
スク、光ディスク、少なくとも20Mbyte以上の記
録容量を有するフレキシブルディスクを媒体とするドラ
イブで構成できる。また、ディスクコントローラ80−
1、80−2、・・・・80−mは夫々システムコント
ローラ76からのディスクアクセス制御信号に基いてデ
ィスクドライブ78−1、78−2、・・・・78−m
にセットされているメディアに対する書き込み、ディス
クドライブ78−1、78−2、・・・・78−mにセ
ットされているメディアからのデータの読み出しを行
う。
【0134】また、システムコントローラ76は入出力
端子77を介して図1に示した制御部27から供給され
る記録/再生制御信号、後述する出力インターフェース
回路23−1、23−2、・・・・23−kからのデー
タ再生制御信号や入力インターフェース回路24からの
データ記録制御信号に基いてディスクアクセス制御信号
をディスクコントローラ80−1、80−2、・・・・
80−mに供給する他、出力インターフェース回路23
−1、23−2、・・・・23−kに再生制御信号を、
入力インターフェース回路24に記録制御信号を、デマ
ルチプレクサ75及びマルチプレクサ81に制御信号
を、バス62−1、62−2、・・・・62−mを制御
するバスコントローラ64に例えば転送同期制御用のフ
ラグFLGを、後述するマトリクススイッチャ65に選
択制御信号を夫々供給する。
【0135】ここで、制御部27から供給される記録/
再生制御信号が、デマルチプレクサ61に供給される高
速映像及び音声データ48pをディスクドライブ78−
1、78−2、・・・・78−mに記録することを示す
場合は、オペレータが図1に示した操作部28を操作
し、編集に必要な素材を映像を見ながら開始フレームと
終了フレームをタイムコード入力で指定することによっ
て行われる。一時記録または記憶装置22のディスクド
ライブ78−1、78−2、・・・・78−mにセット
されているメディアには、このようなオペレータの操作
に連動した処理が複数回行われることによって、編集し
ようとする複数の素材がディスクドライブ78−1、7
8−2、・・・・78−mにセットされているメディア
に夫々記録、或いは記憶される。
【0136】さて、ディスクドライブ78−1、78−
2、・・・・78−mにセットされているメディアに高
速転送された映像及び音声データが上述したように1秒
分ずつ分割されて記録された後は、入出力端子77を介
して図1に示した制御部27から供給される記録/再生
制御信号が再生を示す場合、システムコントローラ76
はディスクアクセス制御信号をディスクコントローラ8
0−1、80−2、・・・・80−mに夫々供給する。
【0137】ディスクコントローラ80−1、80−
2、・・・・80−mはシステムコントローラ76から
のディスクアクセス制御信号に基いてディスクドライブ
78−1、78−2、・・・・78−mを各々制御し、
各ディスクドライブ78−1、78−2、・・・・78
−mにセットされているメディアから記録されている映
像及び音声データを読み出し、読み出した映像及び音声
データ80p1、80p2、・・・・80pmをバス6
2−1、62−2、・・・・62−mに夫々供給する。
【0138】バス62−1、62−2、・・・・62−
mに供給された映像及び音声データ80p1、80p
2、・・・・80pmはマトリクススイッチャ65に夫
々供給される。このマトリクススイッチャ65は、シス
テムコントローラ76からの選択制御信号に基いて、バ
ス62−1、62−2、・・・・62−mを介して供給
される映像及び音声データ80p1、80p2、・・・
・80pmを選択する。
【0139】この選択の仕方は、バス62−1、62−
2、・・・・62−mを介して供給される8ビットパラ
レルの映像及び音声データ80p1、80p2、・・・
・80pmをタイムスロット内において選択して出力イ
ンターフェース回路23−1、23−2、・・・・23
−kに選択的に供給する。従って、出力インターフェー
ス回路23−1、23−2、・・・・23−mに供給さ
れる映像及び音声データは8ビット×m個となる。
【0140】マトリクススイッチャ65で選択された映
像及び音声データ80p1、80p2、・・・・80p
mは出力インターフェース回路23−1、23−2、・
・・・23−kに夫々供給される。つまり、マトリクス
スイッチャ65はバス62−1、62−2、・・・・6
2−mを介して供給されるm個の映像及び音声データ8
0p1、80p2、・・・・80pmを、図1に示した
映像特殊効果ミクサ25で使用するための個数kとす
る。勿論、上述した“n”、“m”及び“k”を互いに
等しくしても良いが、メリットとしては、現状で使用し
ている映像特殊効果ミクサ25を使用することができ
る。
【0141】出力インターフェース回路23−1、23
−2、・・・・23−kはマトリクススイッチャ65か
らのk個の映像及び音声データを60フィールド/秒に
変換して各出力端子67−1、67−2、・・・・67
−kを介して図1に示した映像特殊効果ミクサ25に夫
々供給する。また、これら出力インターフェース回路2
3−1、23−2、・・・・23−kには夫々入出力端
子68−1、68−、・・・・68−kを介して図1に
示した制御部27からの再生制御信号が供給される。ま
た出力インターフェース回路23−1、23−2、・・
・・23−kは夫々システムコントローラ76にデータ
再生制御信号を供給する。
【0142】さて、図1に示した映像特殊効果ミクサ2
5において特殊効果処理が施され、音声処理が施された
通常の転送速度の映像及び音声データは、入力端子72
を介して入力インターフェース回路24に供給される。
勿論、通常の転送速度の外部映像及び音声データでも良
い。入力インターフェース回路24は入出力端子73を
介して図1に示した制御部27から供給される記録制御
信号に基いてシステムコントローラ76に記録制御信号
を供給する。この入力インターフェース回路24は映像
特殊効果ミクサ25、或いは外部からの映像及び音声デ
ータを一旦バッファリングして出力する。
【0143】入力インターフェース回路24の出力はデ
マルチプレクサ75に供給され、このデマルチプレクサ
75によって元の1秒分ずつのm個の映像及び音声デー
タに分割される。この分割されたm個のデータは夫々バ
ス62−1、62−2、・・・・62−mを介してディ
スクコントローラ80−1、80−、・・・・80−m
に記録用の映像及び音声データ80r1、80r2、・
・・・80rmとして供給される。
【0144】ディスクコントローラ80−1、80−
2、・・・・80−mはバス62−1、62−2、・・
・・62−mを介してデマルチプレクサ75から供給さ
れる映像及び音声データ80r1、80r2、・・・・
80rmを、システムコントローラ76からのディスク
アクセス制御信号に基いてディスクドライブ78−1、
78−2、・・・・78−mにセットされているメディ
アに夫々記録する。
【0145】ここで、図1に示した一時記録または記憶
装置22のエリアAr1及びAr2と、図3に示すディ
スクドライブ78−1、78−2、・・・・78−mの
関係について説明する。エリアの考え方としては2通り
あり、1つは各ディスクドライブ78−1、78−2、
・・・・78−mにセットされているメディアをエリア
Ar1とAr2で分割するという考え方であり、もう1
つは、ディスクドライブ78−1、78−2、・・・・
78−mをエリアAr1用とエリアAr2用で分けると
いう考え方がある。
【0146】また、前者の考え方に近いが、例えばハー
ドディスクをメディアとした場合、ハードディスクが複
数枚のディスクで構成されている場合は、ディスク毎に
エリアAr1、Ar2を設定しても良いし、また、シリ
ンダ毎にエリアAr1、Ar2を設定しても良いし、更
に、ディスクコントローラ80−1、80−2、・・・
・80−mにテーブルを持たせ、そのテーブルにデマル
チプレクサ61から供給された映像及び音声データのア
ドレスと、映像特殊効果ミクサ25で処理して得られた
映像及び音声データのアドレスを記憶させるようにして
も良い。
【0147】何れにしても、編集時においては、編集す
べき素材と、編集して得られた素材が存在することにな
り、また、編集すべき素材が1回の編集で不要とならな
い場合があるので(例えば編集をやり直す場合等)、オ
ペレータに都合の良い編集環境を与えるためには、編集
すべき素材と、編集して得られた素材を自動的に管理す
る状態が必要となろう。従って、ディスクドライブ78
−1、78−2、・・・・78−mに記録した編集単位
毎の素材にオペレータが操作部28で入力操作を行うこ
とによって名前を付けた場合に、図示しない表示部(勿
論操作部28に設けても良い)に素材毎の名前、データ
長(時間データ等)等の各種情報を表示できるようにし
ても良い。
【0148】つまり、編集すべき素材はディスクドライ
ブ78−1、78−2、・・・・78−mに編集素材単
位で記録、或いは記憶されていなくとも、オペレータは
編集素材単位で編集作業を考え、操作することができる
ようになる。
【0149】また、ディスクコントローラ80−1、8
0−2、・・・・80−mによる再生についても、オペ
レータが操作部27の所定の操作キーを操作するか或い
は表示部上に表示されたコマンド実行用のアイコンをマ
ウスでクリックすること等によって、素材の選択や、再
生の仕方を指定できるようにしても良い。例えばディス
クドライブ78−1、78−2、・・・・78−mにセ
ットされているメディアから間欠的に映像及び音声デー
タを読み出すことによってスローモーション再生を行う
ことができ、数フレームに1回等のように、フレームを
スキップして読み出すことによっていわゆるクイックモ
ーション等と称されている再生も行うことができるので
ある。
【0150】さて、オペレータが操作部28を操作して
制御部27に編集した映像及び音声データを高速転送V
TR26に記録する指令を発行させた場合、システムコ
ントローラ76には制御部27からの記録/再生制御信
号が供給される。システムコントローラ76は制御部2
7からの記録再生制御信号に基いてディスクコントロー
ラ80−1、80−2、・・・・80−mに夫々ディス
クアクセス制御信号を供給する。
【0151】各ディスクコントローラ80−1、80−
2、・・・・80−mはシステムコントローラ76から
のディスクアクセス制御信号に基いてディスクドライブ
78−1、78−2、・・・・78−mを制御する。こ
れによって、ディスクドライブ78−1、78−2、・
・・・78−mからは、映像特殊効果ミクサ25で特殊
効果処理や音声処理等が施された映像及び音声データが
読み出される。このときのディスクアクセス制御信号
は、通常の転送速度となる読み出し速度のn倍の速度で
読み出す制御を行う。
【0152】ディスクドライブ78−1、78−2、・
・・・78−mから夫々読み出された映像及び音声デー
タ80p1、80p2、・・・・80pmは夫々マルチ
プレクサ81に供給され、このマルチプレクサ81にお
いて元の連続したデータに変換され高速映像及び音声デ
ータ81pとして出力端子82から出力され、図1に示
した高速転送機26に供給され、高速転送機26にセッ
トされているビデオテープカセットの磁気テープ上に傾
斜トラックを形成するように記録される。
【0153】ところで、現在周知なディスクドライブの
転送速度の限界によって、本例では複数(m)台のディ
スクドライブ78−1、78−2、・・・・78−mを
用いているが、高速で大容量の一時記録または記憶装置
22を用いれば、m=1で構成することができ、この場
合は図3に示すデマルチプレクサ61及び75、マルチ
プレクサ81を用いなくても済む。
【0154】次に、図9及び図10を順次参照して図3
に示した一時記録または記憶装置22の動作について説
明する。図9は図3に示した一時記録または記憶装置2
2の高速転送記録動作を説明するためのタイミングチャ
ート、図10は図3に示した一時記録または記憶装置2
2の高速転送再生動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。以下の説明では、通常の転送速度の4倍の
転送速度の場合を例にとり説明する。つまり、図2に示
した高速転送機21及び26において記録/再生ヘッド
を8個使用する場合である。
【0155】先ず、図9から説明する。この図9におい
て、48pは図1に示した高速転送機21から図3に示
す入力端子60を介してデマルチプレクサ61に供給さ
れる高速映像及び音声データ、61p1、61p2、6
1p3及び61p4はデマルチプレクサ61で分割され
た映像及び音声データ、62p1、62p2、62p3
及び62p4はデマルチプレクサ61で夫々時間軸伸長
された後にバス62−1、62−2、62−3及び62
−4に供給される映像及び音声データ、80r1、80
r2、80r3及び80r4は夫々バス62−1、62
−2、62−3及び62−4を介してディスクコントロ
ーラ80−1、80−2、80−3及び80−4に記録
用として供給される映像及び音声データである。
【0156】入力端子60を介して図1に示した高速転
送機21からの高速映像及び音声データ48p(図9に
おいては全体を1つの素材カットとする)がデマルチプ
レクサ61に供給されると、デマルチプレクサ61は、
高速映像及び音声データ48pを破線で示す単位(例え
ば1秒)毎に分割して斜線で示す映像及び音声データ6
1p1、ドットで示す映像及び音声データ61p2、映
像及び音声データ61p1と逆の斜線で示す映像及び音
声データ61p3、無地(模様の無いことを意味する)
で示す映像及び音声データ61p4を夫々得る。ここ
で、注意しなければならないのは、この例では高速映像
及び音声データ48pが12秒カットの場合であり、し
かも1秒ずつ分割しているので、転送速度が4倍である
から、1秒につき240フィールド分の映像及び音声デ
ータが含まれていることになる。
【0157】これらの映像及び音声データ61p1、6
1p2、62p3、61p4は夫々このデマルチプレク
サ61において時間軸伸長され、時間軸伸長された映像
及び音声データ62p1、62p2、62p3及び62
p4にされ、実線の矢印で示すように、バス62−1、
62−2、62−3及び62−4に夫々供給される。
【0158】そして、これら時間軸伸長されバス62−
1、62−2、62−3及び62−4に供給された映像
及び音声データ62p1、62p2、62p3及び62
p4は、ディスクコントローラ80−1、80−2、8
0−3及び80−4に記録され、ディスクドライブ78
−1、78−2、78−3及び78−4にセットされて
いるメディア上に記録或いは記憶される。図9に記録或
いは記憶タイミングを示す。映像及び音声データ80r
1、80r2、80r3及び80r4はこの図9に示す
ようなタイミングでディスクドライブ78−1、78−
2、78−3及び78−4にセットされているメディア
に夫々記録或いは記憶される。
【0159】次に図10を参照して説明する。この図1
0において、80p1、80p2、80p3及び80p
4は図1に示した映像特殊効果ミクサ25或いは外部か
ら入力端子72を介して入力インターフェース回路24
に供給され、デマルチプレクサ75においてm個の映像
及び音声データに変換された後にバス62−1、62−
2、62−3及び62−4を介してディスクコントロー
ラ80−1、80−2、80−3及び80−4に供給さ
れ、更にこれらディスクコントローラ80−1、80−
2、80−3及び80−4によってディスクドライブ7
8−1、78−2、78−3及び78−4にセットされ
たメディアに記録或いは記憶され、この後ディスクコン
トローラ80−1、80−2、80−3及び80−4に
よって読み出された映像及び音声データ、或いは図1に
示したエリアAr1から読み出された映像及び音声デー
タ、62p1、62p2、62p3及び62p4は図1
に示したエリアAr1から読み出された後バス62−
1、62−2、62−3及び62−4に夫々供給された
映像及び音声データ、81p1、81p2、81p3及
び81p4は図1に示したエリアAr2から読み出され
た後にマルチプレクサ81に供給され、このマルチプレ
クサ81において分割されて記憶された後に、書き込み
時の4倍の速度で読み出されることによって時間的に圧
縮された映像及び音声データ、81pはマルチプレクサ
81によって時間的に圧縮された後に元の連続するデー
タとして出力される映像及び音声データを示す。
【0160】オペレータが図1に示した操作部28を操
作し、制御部27に一時記録または記憶装置22に記録
または記憶した素材を再生し、高速転送機26にセット
されているビデオテープカセットに転送して記録する指
示を制御部27に通知すると、制御部27は図3に示す
システムコントローラ76に入出力端子77を介して記
録/再生制御信号を供給する。
【0161】システムコントローラ76は制御部27か
らの記録/再生制御信号に基いてディスクコントローラ
80−1、80−2、80−3及び80−4に夫々ディ
スクアクセス制御信号を供給し、各々にディスクドライ
ブ78−1、78−2、78−3及び78−4を制御さ
せ、ディスクドライブ78−1、78−2、78−3及
び78−4にセットされているメディアから映像及び音
声データを再生させる。この映像及び音声データ80p
1、80p2、80p3及び80p4がエリアAr1か
ら読み出された映像及び音声データの場合はデータバス
62−1、62−2、62−3及び62−4に供給さ
れ、エリアAr2から読み出された映像及び音声データ
の場合はマルチプレクサ81に供給される。
【0162】尚、エリアAr2に記録或いは記憶された
映像及び音声データに新たに編集した映像及び音声デー
タを追加、或いはインサートする編集を行う場合は、オ
ペレータが図1に示した操作部28を操作することによ
って行うことができる。つまり、一時記録または記憶装
置22で編集の後に更に編集した映像及び音声データを
追加したりインサートしたりするようにすれば、高速転
送機26にまとめて転送して記録することが可能とな
り、この場合は、何度も高速転送機26に編集結果を記
録或いは記憶させるよりも、いわゆる継ぎ目のない編集
後の素材テープを得ることができるのである。
【0163】データバス62−1、62−2、62−3
及び62−4からの映像及び音声データ62p1、62
p2、62p3及び62p4はマルチプレクサ81に供
給され、このマルチプレクサ81の図示しないメモリに
一旦書き込まれる。そして、書き込み速度の4倍の速度
でメモリから読み出しが行われ、これによって、通常の
転送速度の4倍の転送速度の映像及び音声データ81p
1、81p2、81p3及び81p4が得られ、更にマ
ルチプレクサ81によってシリアルデータにされて高速
映像及び音声データ81pとして出力端子82から出力
され、図1に示した高速転送機26に供給される。
【0164】次に、図4を参照して、図1及び図3に示
した出力インターフェース回路23−1、23−2、・
・・・23−kの構成例について説明する。
【0165】図4において、91は図3に示したマトリ
クススイッチャ65からの選択された映像及び音声デー
タ(8m)が供給される入力端子であり、この入力端子
91を介してFIFO(ファースト・イン・ファースト
・アウト)92−1、92−2、・・・・92−mに夫
々マトリクススイッチャ65からの映像及び音声データ
が供給される。
【0166】91−1、91−2、・・・・91−mは
デコード及び書き込み制御回路で、これらデコード及び
書き込み制御回路91−1、91−2、・・・・91−
mは入力端子91を介して供給される映像及び音声デー
タ(8ビット×m個)を夫々デコードしてフラグFLG
1、FLG2、・・・・FLGmを得、フラグFLG
1、FLG2、・・・・FLGmを書き込み制御信号と
共にFIFO92−1、92−2、・・・・92−mに
夫々供給する。従って、各FIFO92−1、92−
2、・・・・92−mには入力端子91を介して供給さ
れる映像及び音声データが書き込まれる。
【0167】FIFO92−1、92−2、・・・・9
2−mに書き込まれた映像及び音声データは読み出し制
御回路94からの読み出し制御信号によって読み出され
る。この読み出し制御回路94は、再生制御通信コント
ローラ107からのバッファリング制御信号に基いて各
FIFO92−1、92−2、・・・・92−mに読み
出し制御信号を供給する。
【0168】この再生制御通信コントローラ107は、
図1に示した制御部27からの再生制御信号に基いてバ
ッファリング制御信号、音声変速再生制御信号、映像変
速再生制御信号を発生すると共に、入出力端子108を
介して図3に示した一時記録または記憶装置22のシス
テムコントローラ76にデータ再生制御信号を供給す
る。
【0169】95は圧縮復号化処理回路であり、この圧
縮復号化回路95はFIFO92−1、92−2、・・
・・92−mからバス93を介して供給される映像及び
音声データが圧縮された圧縮映像及び音声データの場合
に用いるものである。圧縮の形態がDCT(離散コサイ
ン変換)、量子化、ランレングスやハフマン等の可変長
符号化であれば、この圧縮復号化回路95は、復号化回
路、逆量子化回路、IDCT(逆離散コサイン変換)回
路で構成されることになる。勿論、ウエーブレット変換
やADRC(アダプティブ・ダイナミック・レンジ・コ
ーディング)等でも同様である。
【0170】変速再生処理回路97は圧縮復号化処理回
路95或いはバス93から供給される映像データを変速
再生処理する。変速再生処理回路97にメモリを持たせ
た場合は、メモリに映像データを通常の転送速度の4倍
の転送速度を基準として高速に書き込み、この後メモリ
から書き込み速度の1/4の速度で読み出し、読み出し
た映像データを出力インターフェース回路98{例えば
RS232C、RS422、SCSI(Small C
omputer Systems Interfac
e)インターフェース等の各種シリアル或いはパラレル
インターフェース回路)}に供給する。出力インターフ
ェース回路98は変速再生処理回路97からの映像デー
タを映像特殊効果ミクサ25で使用できるフォーマット
にし、出力端子99を介して図1に示した映像特殊効果
ミクサ25に処理した映像データを供給する。
【0171】一方、100はD−Aコンバータであり、
このD−Aコンバータ100は変速再生処理回路97か
らの映像データをアナログ映像信号に変換し、出力端子
101を介して出力する。この出力端子101から出力
するアナログ映像信号の用途としては、例えば次段に使
用する機器がアナログ仕様だった場合や、或いは図示し
ないテレビジョンモニタに供給し、その管面上に画像と
して映出させてモニタする用途等が考えられる。
【0172】変速再生処理回路96はバス93から供給
される音声データを変速再生処理する。変速再生処理回
路96にメモリを持たせた場合は、メモリに音声データ
を通常の転送速度の4倍の転送速度を基準として高速に
書き込み、この後メモリから書き込み速度の1/4の速
度で読み出し、読み出した音声データを出力インターフ
ェース回路102に供給する。出力インターフェース回
路102{例えばRS232C、RS422、SCSI
(Small Computer Systems I
nterface)インターフェース等の各種シリアル
或いはパラレルインターフェース回路)}は変速再生処
理回路96からの映像データを映像特殊効果ミクサ25
で使用できるフォーマットにし、出力端子103を介し
て図1に示した映像特殊効果ミクサ25に処理した音声
データを供給する。
【0173】一方、104はD−Aコンバータであり、
このD−Aコンバータ104は変速再生処理回路96か
らの音声データをアナログ音声信号に変換し、出力端子
105を介して出力する。この出力端子105から出力
するアナログ音声信号の用途としては、例えば次段に使
用する機器がアナログ仕様だった場合や、或いは図示し
ないオーディオアンプに供給し、そのオーディオアンプ
に接続されているスピーカから音声として出力させてモ
ニタする用途等が考えられる。
【0174】次に、図11を参照して、図3に示した一
時記録または記憶装置22及び図4に示した出力インタ
ーフェース回路23−1、23−2、・・・・23−k
の動作について説明する。この例においても、転送速度
を通常の転送速度の4倍で行う場合について説明する。
【0175】この図11において、FLGは図3に示し
たシステムコントローラ76からバスコントローラ64
に供給されるバス転送制御用のフラグを示し、62p
1、62p2、62p3及び62p4は夫々図3に示し
たバス62−1、62−2、・・・・62−m上の映像
及び音声データ、これら映像及び音声データ62p1、
62p2、・・・・62pm内に示す符号は夫々再生デ
ータや記録データを示し、FLG1、FLG2、FLG
3及びFLG4は夫々図4に示したデコード及び書き込
み制御回路91−1、91−2、・・・・91−mが映
像及び音声データ62p1、62p2、62p3及び6
2p4をデコードすることによって得るフラグを示し、
92I1、92I2、92I3及び92I4は夫々図4
に示したFIFO92−1、92−2、・・・・92−
mに供給され、書き込まれる映像及び音声データを示
し、93pはバス93から出力される映像及び音声デー
タである。
【0176】図3に示すように、システムコントローラ
76からバスコントローラ64にはフラグFLGが供給
される。このフラグFLGにおいてローレベル“0”の
各期間は夫々タイムスロットとなり、この例では、4番
目と8番目のタイムスロットが記録タイムスロット、こ
れ以外のタイムスロットは再生タイムスロットとなる。
【0177】つまり、図11においては、バス62−
1、62−2、62−3及び62−4における転送内容
とディスクコントローラ80−1、80−2、80−3
及び80−4によるディスクドライブ78−1、78−
2、78−3及び78−4の動作を示している。つま
り、ディスクドライブ78−1では最初の再生タイムス
ロットで映像及び音声データDp11を、次の再生タイ
ムスロットで映像及び音声データDp21を、次の再生
タイムスロットで映像及び音声データDpk1を再生し
てバス62−1に供給し、次の記録タイムスロットで入
力インターフェース回路24から供給される映像及び音
声データDr1をディスクドライブ78−1にセットさ
れているメディアに記録し、次の再生タイムスロットで
映像及び音声データDp15を、次の再生タイムスロッ
トで映像及び音声データDp24を、次の再生タイムス
ロットで映像及び音声データDpk5を再生してバス6
2−1に供給し、次の記録タイムスロットで入力インタ
ーフェース回路24から供給される映像及び音声データ
Dr5をディスクドライブ78−1にセットされている
メディアに記録する。
【0178】ディスクドライブ78−2では最初の再生
タイムスロットで映像及び音声データDp12を、次の
再生タイムスロットで映像及び音声データDp22を、
次の再生タイムスロットで映像及び音声データDpk2
を再生してバス62−2に供給し、次の記録タイムスロ
ットで入力インターフェース回路24から供給される映
像及び音声データDr2をディスクドライブ78−2に
セットされているメディアに記録し、次の再生タイムス
ロットで映像及び音声データDp16を、次の再生タイ
ムスロットで映像及び音声データDp25を、次の再生
タイムスロットで映像及び音声データDpk6を再生し
てバス62−2に供給し、次の記録タイムスロットで入
力インターフェース回路24から供給される映像及び音
声データDr6をディスクドライブ78−2にセットさ
れているメディアに記録する。
【0179】ディスクドライブ78−3では最初の再生
タイムスロットで映像及び音声データDp13を、次の
再生タイムスロットで映像及び音声データDp23を、
次の再生タイムスロットで映像及び音声データDpk3
を再生してバス62−3に供給し、次の記録タイムスロ
ットで入力インターフェース回路24から供給される映
像及び音声データDr3をディスクドライブ78−3に
セットされているメディアに記録し、次の再生タイムス
ロットで映像及び音声データDp17を、次の再生タイ
ムスロットで映像及び音声データDp26を、次の再生
タイムスロットで映像及び音声データDpk7を再生し
てバス62−3に供給し、次の記録タイムスロットで入
力インターフェース回路24から供給される映像及び音
声データDr7をディスクドライブ78−3にセットさ
れているメディアに記録する。
【0180】ディスクドライブ78−4では最初の再生
タイムスロットで映像及び音声データDp14を、次の
再生タイムスロットで映像及び音声データDp24を、
次の再生タイムスロットで映像及び音声データDpk4
を再生してバス62−4に供給し、次の記録タイムスロ
ットで入力インターフェース回路24から供給される映
像及び音声データDr4をディスクドライブ78−4に
セットされているメディアに記録し、次の再生タイムス
ロットで映像及び音声データDp18を、次の再生タイ
ムスロットで映像及び音声データDp27を、次の再生
タイムスロットで映像及び音声データDpk8を再生し
てバス62−4に供給し、次の記録タイムスロットで入
力インターフェース回路24から供給される映像及び音
声データDr8をディスクドライブ78−4にセットさ
れているメディアに記録する。
【0181】さて、この例では、バス62−1、62−
2、62−3及び62−4上の映像及び音声データ62
p1、62p2、62p3及び62p4の内、映像及び
音声データDp11〜Dp14並びにDp15〜Dp1
8を例えば映像特殊効果ミクサ25に供給する場合につ
いて説明する。
【0182】バス62−1、62−2、62−3及び6
2−4上の映像および音声データ62p1、62p2、
62p3および62p4は夫々マトリクススイッチャ6
5に供給されて選択された後に、出力インターフェース
回路23−1、23−2、・・・・23−kに供給され
る。
【0183】図4に示した出力インターフェース回路2
3−1、23−2、・・・・23−kの入力端子91を
介して各デコード回路91−1、91−2、・・・・9
1−4に夫々バス62−1、62−2、62−3及び6
2−4上の映像及び音声データが供給されると、各デコ
ード及び書き込み制御回路91−1、91−2、91−
3及び91−4は夫々映像特殊効果ミクサ25に供給す
るデータだけをデコードしてデータ再生フラグFLG
1、FLG2、FLG3及びFLG4を生成し、生成し
たデータ再生フラグFLG1、FLG2、FLG3及び
FLG4をFIFO92−1、92−2、92−3及び
92−4に夫々供給すると共に、書き込み制御信号をも
供給する。
【0184】これによって、FIFO92−1、92−
2、92−3及び92−4には映像及び音声データ92
I1、92I2、92I3及び92I4が夫々書き込ま
れる。従って、データ再生フラグFLG1、FLG2、
FLG3及びFLG4はFIFO92−1、92−2、
92−3及び92−4にとってのライトイネーブル信号
と考えることもできよう。つまり、データ再生フラグF
LG1、FLG2、FLG3及びFLG4がハイレベル
“1”となっているときにFIFO92−1、92−
2、92−3及び92−4に供給された映像及び音声デ
ータ62p1、62P2、62p3及び62p4の内、
映像及び音声データDp11、Dp12、Dp13、D
p14、Dp15、Dp16、Dp17及びDp18が
FIFO92−1、92−2、92−3及び92−4に
書き込まれる。
【0185】FIFO92−1、92−2、92−3及
び92−4に書き込まれた映像及び音声データ92I
1、92I2、92I3及び92I4は読み出し制御回
路94からの読み出し制御信号によって順番に読み出さ
れ、図11に示すように、映像及び音声データDp1
1、Dp12、・・・・Dp18の順序で並べられた連
続した出力となってバス93に供給される。
【0186】次に、図5を参照して図1及び図3に示し
た入力インターフェース回路24の構成例について説明
する。
【0187】この図5において、110は図1及び図3
に示した映像特殊効果ミクサ25或いは外部からの60
フィールド/秒の転送速度の映像データ(ディジタルデ
ータの場合)が供給される入力端子、112は図1及び
図3に示した映像特殊効果ミクサ25或いは外部からの
60フィールド/秒の転送速度の映像信号(ディジタル
映像信号)が供給される入力端子、115は図1及び図
3に示した映像特殊効果ミクサ25或いは外部からの6
0フィールド/秒の転送速度の音声データ(ディジタル
音声データ)が供給される入力端子、117は図1及び
図3に示した映像特殊効果ミクサ25或いは外部からの
60フィールド/秒の転送速度の音声信号(アナログ音
声信号)が供給される入力端子である。
【0188】ここで想定しているのは、外部入力がディ
ジタル映像データ及びディジタル音声データの場合、外
部入力がアナログ映像信号及びアナログ音声信号の場
合、映像特殊効果ミクサ25がディジタル映像及び音声
データを処理する仕様の場合、映像特殊効果ミクサ25
がアナログ映像及び音声信号を処理する仕様の場合であ
る。従って、111はディジタル映像データ用の入力イ
ンターフェース回路(例えばRS232C、RS42
2、SCSIインターフェース等の各種シリアル或いは
パラレルインターフェース回路)、112はアナログ映
像信号をディジタル映像データに変換するためのA−D
コンバータ、115はディジタル音声データ用の入力イ
ンターフェース回路(例えばRS232C、RS42
2、SCSIインターフェース等の各種シリアル或いは
パラレルインターフェース回路)、117はアナログ音
声信号用をディジタル音声データに変換するためのA−
Dコンバータである。
【0189】入力インターフェース回路111の出力端
をスイッチ114の一方の固定接点114dに接続し、
A−Dコンバータ113の出力端をスイッチ114の他
方の固定接点114aに接続し、スイッチ114の可動
接点114cを圧縮符号化回路120の入力端に接続
し、入力インターフェース回路116の出力端をスイッ
チ119の一方の固定接点119dに接続し、A−Dコ
ンバータ118の出力端をスイッチ119の他方の固定
接点119aに接続し、スイッチ119の可動接点11
9cをバッファメモリ121の入力端に接続する。
【0190】124は記録制御通信コントローラであ
り、この記録制御通信コントローラ124は入出力端子
125を介して図1に示した制御部27からの記録を示
す記録/再生制御信号に基いてスイッチング信号を得、
このスイッチング信号をスイッチ114及び119に夫
々供給すると共に、図3に示したシステムコントローラ
76にデータ記録制御信号を供給しする。また、データ
バッファリング制御信号をバッファメモリ121に供給
し、スイッチ114やスイッチ119から供給される映
像及び音声データのバッファメモリ121に対する書き
込み、読み出し制御を行う。
【0191】圧縮符号化回路120はスイッチ114を
介して供給される映像データに対して上述したように、
DCT、量子化、ランレングスやハフマン等の可変長符
号化、ADRC、ウエーブレット変換等の各種圧縮処理
を行う場合において選択されるものであり、もしこのよ
うな圧縮を行わないのであれば、スイッチ114の可動
接点114cはバッファメモリ121に接続することに
なる。
【0192】さて、入力端子110及び入力インターフ
ェース回路111を介してスイッチ114の一方の固定
接点114dに映像データが供給され、入力端子115
及び入力インターフェース回路116を介してスイッチ
119の一方の固定接点119dに音声データが供給さ
れたときには、記録制御通信コントローラ124からの
スイッチング信号によって、各スイッチ114及び11
9の可動接点114c及び119cが夫々一方の固定接
点114d及び119dに接続される。
【0193】これによって、スイッチ114を介して入
力インターフェース回路111からの映像データが圧縮
符号化処理回路120に供給され、映像データは圧縮符
号化処理回路120において圧縮符号化処理され、この
後バッファメモリ121に供給される。また、スイッチ
119を介して入力インターフェース回路116からの
音声データがバッファメモリ121に供給される。
【0194】バッファメモリ121には記録制御通信コ
ントローラ124からのデータバッファリング制御信号
が供給され、これによってバッファメモリ121に映像
及び音声データが順次書き込まれる。バッファメモリ1
21に書き込まれた映像及び音声データはデータバッフ
ァリング制御信号によって読み出され、出力端子122
を介して図3に示したデマルチプレクサ75に供給され
る。
【0195】一方、入力端子112及びA−Dコンバー
タ113を介してスイッチ114の他方の固定接点11
4aに映像データが供給され、入力端子117及びA−
Dコンバータ118を介してスイッチ119の他方の固
定接点119aに音声データが供給されたときには、記
録制御通信コントローラ124からのスイッチング信号
によって、各スイッチ114及び119の可動接点11
4c及び119cが夫々他方の固定接点114a及び1
19aに接続される。
【0196】これによって、スイッチ114を介してA
−Dコンバータ113からの映像データが圧縮符号化処
理回路120に供給され、映像データは圧縮符号化処理
回路120において圧縮符号化処理され、この後バッフ
ァメモリ121に供給される。また、スイッチ119を
介してA−Dコンバータ118からの音声データがバッ
ファメモリ121に供給される。
【0197】バッファメモリ121には記録制御通信コ
ントローラ124からのデータバッファリング制御信号
が供給され、これによってバッファメモリ121に映像
及び音声データが順次書き込まれる。バッファメモリ1
21に書き込まれた映像及び音声データはデータバッフ
ァリング制御信号によって読み出され、出力端子122
を介して図3に示したデマルチプレクサ75に供給され
る。
【0198】このように、本例においては、高速転送機
21で通常の速度のn倍で再生して得た映像及び音声デ
ータを通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データ
を一時記録または記憶装置22に高速に記録或いは記憶
し、この一時記録または記憶装置22に記録または記憶
した映像及び音声データを出力インターフェース回路2
3−1、23−2、・・・・23−kで通常の転送速度
に変換し、この通常の転送速度に変換した映像及び音声
データに対して映像特殊効果ミクサ25で映像特殊効果
処理及び音声信号処理を施し、この映像特殊効果ミクサ
25の通常の転送速度の出力映像及び音声データを一時
記録または記憶装置22に記録または記憶し、この一時
記録または記憶装置22から高速に読み出し、通常の転
送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データとして出
力し、この通常の転送速度の映像及び音声データを高速
転送機26で通常の記録速度の4倍の記録速度で記録す
るようにしたので、編集システムにおいてオペレータが
必要とする映像特殊効果ミクサ25における処理だけは
通常の転送速度で行え、これ以外の処理においては、通
常の転送速度のn倍の転送速度で転送ができるので、編
集効率を大幅に向上させると共に、編集しようとする素
材を一時記録または記憶装置22へ記録または記憶させ
る時間や一時記録または記憶装置22から読み出した映
像及び音声データを高速転送機26で記録或いは記憶す
る時間(オペレータにとっては待ち時間となる)を大幅
に短縮することができる。また、素材を一時記録または
記憶装置22に一旦記録または記憶し、この一時記録ま
たは記憶装置22に一旦記録または記憶した素材を編集
するようにしているので、全ての編集が終了した後に高
速転送機26に編集済み素材を記録するようにすると共
に、次の編集時においては、一時記録または記憶装置2
2に記録または記憶されている編集済み素材に新たな編
集済み素材を追加したり、或いは、新たに編集して得た
素材を前に編集し記録或いは記憶されている編集済み素
材のインサート部分以降を再度記録或いは記憶し、イン
サートすべき部分にインサート用の素材を記録或いは記
憶すること等が一時記録または記憶装置22内で行うこ
とができるので、高速転送機26にセットされているビ
デオテープカセットのテープ上にいわゆる継ぎ目をなく
すようにでき、極めて精度の高い編集済みのテープ、例
えばCM1本化テープ等の送出用のテープを作成するこ
とができる。
【0199】また、高速転送機21及び26をVTRで
構成した場合に再生系で高速に再生する場合は、通常の
個数の記録/再生ヘッド38−1及び38−2を搭載し
た回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で回転
させ、通常の走行速度のn倍の走行速度で走行させてい
る磁気テープ39の記録トラックを走査し、各記録/再
生ヘッド38−1及び38−2で再生して得た再生映像
及び音声データをデータ抽出回路43−1、チャンネル
デコーディング回路44−1、エラー訂正回路45−1
で夫々信号処理し、この信号処理した映像及び音声デー
タを出力インターフェース回路47で出力するようにし
たので、通常の転送速度のn倍の転送速度の映像及び音
声データをシリアルに出力して通常の処理時間の1/n
の速度で一時記録または記憶装置22に記録または記憶
することができる。
【0200】一方、高速転送機21及び26をVTRで
構成した場合に記録系で高速に記録する場合は、通常の
転送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データを入力
インターフェース回路31でバッファリングし、その映
像及び音声データをECC付加回路33−1、チャンネ
ルコーディング回路34−1で信号処理し、信号処理し
た映像及び音声データを通常の個数の記録/再生ヘッド
38−1及び38−2を搭載した回転ドラムを通常の回
転速度のn倍の回転速度で回転させ、通常の走行速度の
n倍の走行速度で走行させている磁気テープ39を走査
して記録するようにしたので、通常の転送速度のn倍の
転送速度の映像及び音声データを通常の処理時間の1/
nの速度で磁気テープ39上に記録することができる。
【0201】また、一時記録または記憶装置22のデマ
ルチプレクサ61で通常の転送速度のn倍の転送速度の
映像及び音声データをm個の映像及び音声データでタイ
ムスロット毎に分割し、分割して得られたm個の映像及
び音声データをm個のディスクドライブ78−1〜78
−mにセットされているメディアに記録或いは記憶し、
これら記録或いは記憶したm個の映像及び音声データを
マトリクススイッチャ65で1つにまとめ(この1つと
は、例えば1つの素材単位等)、この1つの映像及び音
声データを出力インターフェース回路23−1〜23−
kに選択的に供給すると共に、入力インターフェース回
路24を介して供給される映像特殊効果ミクサ25から
の映像及び音声データ、或いは外部からの音声データを
デマルチプレクサ75でm個の映像及び音声データに分
割し、分割したm個の映像及び音声データをディスクド
ライブ78−1〜78−mにセットしてあるメディアに
夫々記録或いは記憶するようにし、これらのメディアに
記録或いは記憶した映像及び音声データを読み出してマ
ルチプレクサ81に供給し、マルチプレクサ81におい
てシリアルデータに変換して出力するようにしたので、
編集効率を大幅に向上させ、記録、再生処理の待ち時間
を少なくとも通常の1/nにでき、しかも、一時記録ま
たは記憶装置22を高速転送機21及び26間に介在さ
せているので、例えば複数の編集すべき素材を夫々ディ
スクドライブ78−1〜78−mにセットされている各
メディア或いは1つのメディアに記録または記憶し、こ
れら一時記録または記憶装置22に記録或いは記憶して
いる複数の素材をパラレルに映像特殊効果ミクサ25に
供給して編集を行うことが簡単にできると共に、オペレ
ータが何度も同じ素材で編集を行うという作業をいとも
簡単に行うことができるようになる。
【0202】また、出力インターフェース回路23−1
〜23−kにおいて、映像及び音声データが圧縮符号化
されている場合に圧縮復号化処理回路95によって圧縮
復号化処理を施せるようにし、しかも、入力インターフ
ェース回路24において、映像及び音声データを圧縮符
号化を行えるようにしたので、映像データに対する圧縮
符号化を選択できると共に、この選択の有無に関係な
く、編集作業を行うことができる。また、上述の例にお
いては、映像データにのみ圧縮符号化を行えるようにし
た場合について説明したが、当然音声データも映像デー
タと同様に圧縮復号化することができることは明白であ
ろう。このように、圧縮符号化を選択できるようにした
編集システムにおいて、もしも圧縮符号化した場合にお
いては、一時記録または記憶装置22の記録または記憶
容量を等化的に大幅に増大させることができる。
【0203】また、通常の個数のヘッドを回転ドラムに
登載した場合に、通常の転送速度を必要とする場合は、
磁気テープ39を通常の走行速度で、回転ドラムを通常
の回転速度で回転させるようにしたので、編集作業にお
いては、例えば確認、モニタリング等をそのための構成
を追加することなく行うことができる。
【0204】また、通常の個数のヘッドを回転ドラムに
登載した場合に、通常の転送速度の1/nの転送速度を
必要とする場合は、磁気テープ39を通常の走行速度の
1/n倍で、回転ドラムを通常の回転速度の1/n倍の
回転速度で回転させるようにしたので、編集作業におい
ては、例えばエラーの少ない映像及び音声データの選択
を行うことにより、より精度の高い編集結果を得ること
ができる。
【0205】尚、上述の例においては映像及び音声デー
タをNTSC方式の場合として説明したが、PAL方
式、SECAM方式、或いは高精細度テレビジョン方式
でもシステムクロックの周波数、回転ドラムの回転数
等、各構成要素における各種パラメータを設定すれば実
現できる。勿論、映像及び音声データが高精細度テレビ
ジョン方式の場合は、圧縮符号化、復号化処理を用いれ
ば更に転送速度を向上させることができる。
【0206】[第2実施例]
【0207】次に、図12を参照して図1に示した編集
システムにおいて、高速転送機21及び高速転送機26
を半導体メモリ装置で構成した場合の例について説明す
る。従って、この場合においては、図1に示したビデオ
テープカセット20及び29はこの例ではカード型のメ
モリとなるか、或いは高速転送機21及び26内部に持
つ大容量のメモリ装置となるが、説明の便宜上、図12
の説明では、高速転送機21及び26内部に大容量のメ
モリ装置を搭載した場合について説明する。
【0208】高速転送機21内部に大容量のメモリ装置
を持たせる場合においては、当然シリアル、或いはパラ
レルに映像及び音声データが通常の転送速度のn倍の転
送速度で伝送されてくる場合となる。勿論、高速転送機
21を半導体メモリ装置で構成し、高速転送機21に更
にVTR等で構成した高速転送機からの通常の転送速度
のn倍の転送速度の映像及び音声データを供給するよう
にした場合も考えられるが、このようにすると転送のた
めの機器が1つ増加することになるので得策とはいえな
い。
【0209】しかしながら、例えば放送局内において、
或部屋にVTRで構成した高速転送機を設置し、この高
速転送機からの通常の転送速度のn倍の転送速度の映像
及び音声データを別の部屋に設置してある図1に示した
編集システムの高速転送機21に供給する場合において
は、一時記録または記憶装置22に記録または記憶する
前のバッファリング用として高速転送機21を半導体メ
モリ装置で構成することも1つの方法である。
【0210】また、高速転送機26に関しては、半導体
メモリ装置で構成することに何等問題はない。勿論、ビ
デオテープカセットで編集済みの媒体が必要な場合は別
であるが、高速転送機26を送出用として使用する場合
や、或いは、カード型のメモリで編集済みの媒体が必要
な場合では問題なく用いることができる。
【0211】図12において、150は高速転送機21
の場合は例えば外部からの通常の転送速度のn倍の転送
速度(勿論、通常の転送速度でも良い)の映像及び音声
データが供給される入力端子、高速転送機26の場合は
例えば一時記録または記憶装置22からの通常の転送速
度のn倍の転送速度の映像及び音声データが供給される
入力端子である。
【0212】この入力端子150を介して供給される映
像及び音声データは時間軸伸長回路151に供給され
(勿論、通常の転送速度のn倍の転送速度の場合であ
り、通常の転送速度の場合は必要がなくなる)、この時
間軸伸長回路151において時間軸が伸長される。この
時間軸伸長回路151において時間軸が伸長された映像
及び音声データはECC(エラー・コレクション・コー
ド)付加回路152に供給され、このECC付加回路1
52においてECCが付加され、この後入出力制御回路
154に供給される。
【0213】入出力制御回路154はECC付加回路1
52からの映像及び音声データを半導体メモリ155に
供給するための入出力回路と圧縮符号化回路及び復号化
回路を有する。この圧縮符号化回路としては、映像及び
音声データであるので、上述したDCT、量子化、ハフ
マンやランレングス等の可変長符号化、或いはADRC
やウエーブレット変換等を行う回路であり、復号化回路
としては、圧縮符号化回路の逆の処理を行って圧縮符号
化処理された映像及び音声データを伸長する回路であ
る。
【0214】また、入出力回路の構成としては、映像及
び音声データを例えばフィールド毎、フレーム毎、或い
はセグメント毎等で半導体メモリ155のどのエリアに
記憶されているかを記憶するテーブル(メモリ)と、入
出力の方向を切り換える切り換え回路等の構成が考えら
れる。
【0215】半導体メモリ155は、例えばSRAM
(スタティックRAM)、DRAM(ダイナミックRA
M)、EEPROM等、SRAMやDRAM用のバッテ
リバックアップ回路(1次或いは2次電池等を含む)で
構成する。この半導体メモリ155に対する映像及び音
声データの書き込み/読み出しは、書き込み/読み出し
回路156で行う。この書き込み/読み出し回路156
はシステムクロック/同期信号発生回路160からのシ
ステムクロック及び同期信号に基いて書き込み/読み出
し制御信号を生成し、生成した書き込み/読み出し制御
信号を半導体メモリ155に供給する。
【0216】また、157は例えば半導体メモリ155
の記憶データのリセットやマニュアル操作による半導体
メモリ155での書き込み、読み出しを指示する等の各
種操作内容を指示ための操作部、158は操作部157
の操作に基いてシステムクロック/同期信号発生回路1
60に操作内容を通知するシステムコントローラであ
る。また、このシステムコントローラ158は入出力端
子159を介して図1に示した制御部27に記録/再生
制御信号を供給する。
【0217】半導体メモリ155から読み出された映像
及び音声データは入出力回路154の図示しない復号化
回路によって伸長された後にエラー訂正回路163に供
給され、エラー訂正処理が施され、この後時間軸圧縮回
路164及び出力用信号処理回路165に夫々供給され
る。
【0218】出力用信号処理回路165はエラー訂正回
路163からの映像及び音声データをNTSC方式であ
れば、60フィールド/秒のディジタル或いはアナログ
映像及び音声信号にし、ディジタル或いはアナログ映像
及び音声信号を出力端子166から出力する。
【0219】時間軸圧縮回路164はエラー訂正回路1
63からの映像及び音声データの時間軸を内部のメモリ
から高速(例えば書き込み時のn倍)に読み出すことに
よって圧縮し、圧縮した映像及び音声データを出力端子
165を介して出力する。
【0220】システムクロック/同期信号発生回路16
0は、入力端子150を介して供給される映像及び音声
データから同期信号を得、これに基いてシステムクロッ
ク及び同期信号を生成し、システムクロック及び同期信
号を夫々時間軸伸長回路151、ECC付加回路15
2、書き込み/読み出し回路156、エラー訂正回路1
63、時間軸伸長回路164及び出力用信号処理回路1
65に夫々供給する。
【0221】さて、図1に示した高速転送機26を図1
2に示した構成とした場合、高速転送機21及び26に
おける映像及び音声データの書き込み、読み出し速度は
書き込み、読み出し回路156が生成する書き込み/読
み出し制御信号のタイミングを可変することによって可
能となる。従って、図12においては、時間軸伸長回路
151と時間軸圧縮回路164を用いた場合について説
明したが、これらの回路を用いなくとも、書き込み/読
み出し回路156による書き込み、読み出しタイミング
の変更で実現することができる。また、ECC付加回路
152とエラー訂正回路163も省略した構成としても
良い。
【0222】以上のように、図1に示した高速転送機2
1及び26を半導体メモリ装置を用いた構成とすれば、
構成及び処理を簡単にすることができると共に、編集シ
ステムで使用した場合に処理速度を更に向上させること
ができる。
【0223】尚、上述の例では、高速転送機21及び2
6を半導体メモリ装置で構成した場合について説明した
が、現在最も映像及び音声データの媒体として用いられ
ているビデオテープカセットが大容量のカード型メモリ
(勿論、RAM等のバックアップの必要なメモリ、或い
はフラッシュメモリのようなバックアップを必要としな
いメモリで良い)に移行した場合に、高速転送機21及
び26をカード型メモリ用ドライブとし、記憶媒体をカ
ード型メモリにすれば問題なく対応することができる。
【0224】また、上述の各例(高速転送機21及び2
6を夫々VTRや半導体メモリ装置で構成した例)以外
に、高速転送機21及び26を例えば光ディスク(光磁
気ディスク、ライトワンスの光ディスク、相変化メディ
アとしての光ディスク等)、ハードディスクを駆動する
ドライブで構成するようにしても良い。
【0225】高速転送機21及び26をディスクドライ
ブで構成する場合には、1枚のディスクに対して必要な
転送速度に対応して複数のヘッドを設け、複数のヘッド
からの再生データを信号処理複数の系を搭載させると共
に、複数の記録すべきデータを信号処理する複数の系を
搭載させるか、或いは複数のディスクに対して必要な転
送速度に対応して1つずつ、或いは複数ずつのヘッドを
設けると共に、記録、再生用の複数の信号処理回路を設
けるといった方法で実現することができる。
【0226】ディスクをメディアとすることのメリット
としては、ビデオテープカセットよりもアクセスが簡
単、且つ、速いので、オペレータが編集のやり直しを行
うときには簡単に行うことができると共に、高速転送機
21において必要な素材をサーチする作業を簡単に行う
ことができる。更に、高速転送機21をディスクドライ
ブで構成した場合は、1つのディスクを複数のエリアに
分割して使用するといったフォーマット、或いは、複数
のディスク(例えばハードディスクのように、複数のデ
ィスクを使用しているメディアの場合)を夫々1つのエ
リアとしたフォーマットを用いれば、図1に示した一時
記録または記憶装置22と兼用することも可能となる。
【0227】また、一時記録または記憶装置22をディ
スクドライブで構成した場合は、編集済みのエリアAr
2に記録或いは記憶されている映像及び音声データに対
する編集済みの映像及び音声データの追加、インサート
を行うことができ、このようにした場合は、高速転送機
26の媒体(特にビデオテープの場合)に一度に記録す
ることができるので、いわゆる継ぎ目のないビデオテー
プカセット29を得ることができ、このビデオテープカ
セットを再生し、再生信号をテレビジョンモニタ等に供
給し、その管面に映出した場合、例えば継ぎ目を再生す
ることによって発生する画乱れ等をなくすことができ
る。
【0228】[第3実施例]
【0229】次に、本発明編集方法及びそのシステムの
第3実施例について図13〜図17を参照して説明す
る。この第3実施例においては、図1に示した高速転送
機21及び26の構成を変えるようにする。具体的に
は、記録/再生ヘッドのリード角を磁気テープが走行し
ていない停止状態において、記録/再生ヘッドがトラッ
クをn本走査するよう設定する。そして、通常の転送速
度のn倍の転送速度を必要とする場合に、回転ドラムに
登載する記録/再生ヘッドの個数をxn個(但しxは通
常の転送速度において必要とされるヘッドの個数であ
る)とし、磁気テープを通常の走行速度のn倍で走行さ
せ、リード角を上記記録媒体の走行を停止させた状態で
上記ヘッドで上記記録媒体を走査する際に上記記録媒体
上に形成されているトラックをnm個(但し、mは通常
のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態
で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐ
トラックの数)跨ぐよう設定し、回転ドラムを通常の回
転速度で回転させる。尚、以下の説明では、図1に示し
たシステムにおいて、高速転送機21及び26の構成を
変えた場合であり、図1に示した他の回路等の構成は同
様であるから、高速転送機21及び26についてのみ説
明する。
【0230】図13において30は高速転送機21であ
れば外部入力端子、高速転送機26であれば図1に示し
た一時記録または記憶装置22から高速に転送されてく
る映像及び音声データ31pが供給される入力端子であ
る。
【0231】この入力端子30を介して高速に転送され
てくる映像及び音声データ31pはデマルチプレクサ3
1に供給される。このデマルチプレクサ31は高速に転
送されてくる映像及び音声データを分割して出力する。
分割とはいっても、例えば一時記録または記憶装置22
からのデータと考えれば、高速転送機21の再生ヘッド
の分、つまり、トラック毎のデータが1つのデータ列と
して供給されるので、元のデータ列、つまり、トラック
毎のデータに変換(セグメント分割等と称する)され
る。
【0232】デマルチプレクサ31でトラック毎のデー
タに分割された各データは時間軸伸長回路32−1、3
2−2、・・・・32−nに夫々供給される。これらの
時間軸伸長回路32−1、32−2、・・・・32−n
は、夫々例えばデュアルポートメモリと書き込み/読み
出し回路を有する。そしてこれらの時間軸伸長回路32
−1、32−2、・・・・32−nは、通常の転送速度
のn倍、且つ、間欠的に供給されるデータを同じ速度で
デュアルポートメモリに間欠的に書き込み、デュアルポ
ートメモリに書き込んだデータを通常の転送速度で読み
出すことにより、通常の転送速度のn倍の転送速度のデ
ータの時間軸の伸長を行う。
【0233】時間軸伸長回路32−1、32−2、・・
・・32−nで夫々時間軸が伸長された映像及び音声デ
ータはECC(エラー・コレクション・コード)付加回
路33−1、33−2、・・・・33−nに夫々供給さ
れる。これらECC付加回路33−1、33−2、・・
・・33−nは、時間軸伸長回路32−1、32−2、
・・・・32−nから供給される時間軸伸長された映像
及び音声データに対してECCを付加する。このECC
付加回路33−1、33−2、・・・・33−nで夫々
ECCの付加された映像及び音声データはCHCOD
(チャンネルコーディング)回路34−1、34−2、
・・・・34−nに夫々供給され記録変調処理(ディジ
タル変調処理)が施される。
【0234】このチャンネルコーディング回路34−
1、34−2、・・・・34−nにおいて記録変調処理
された各映像及び音声信号は夫々記録増幅回路35−
1、35−2、・・・・35−nを介してスイッチ36
−1、36−2、・・・・36−nの各可動接点36c
に夫々供給される。
【0235】これらのスイッチ36−1、36−2、・
・・・36−nの各一方の固定接点36aをロータリー
トランス37−1、37−2、・・・・37−nの1次
側に接続し、これらのスイッチ36−1、36−2、・
・・・36−nの各他方の固定接点36bをロータリー
トランス37−n+1、37−n+2、・・・・37−
2nの1次側に接続する。
【0236】これらのスイッチ36−1、36−2、・
・・・36−nは後述するシステムコントローラ50か
らのスイッチング信号SW1、SW2、・・・・SWn
に基いて、可動接点36cを一方または他方の固定接点
36aまたは36bに接続して記録/再生ヘッド38−
1、38−2、・・・・38−n、・・・・38−2n
の切り換えを行う。また、これらロータリートランス3
7−1、37−2、・・・・37−n、・・・・372
n、図示しないテープローディング機構、記録/再生ヘ
ッド38−1、38−2、・・・・38−n、・・・・
38−2nからなるテープトランスポート部はコントロ
ーラ40によってコントロールされる。
【0237】従って、記録時においては、記録増幅回路
35−1、35−2、・・・・35−nからの映像及び
音声信号がスイッチ36−1、36−2、・・・・36
−nの各一方または他方の固定接点36aまたは36b
並びにロータリートランス37−1、37−2、・・・
・37−n、・・・・37−2nを夫々介して記録/再
生ヘッド38−1、38−2、・・・・38−n、・・
・・38−2nに順次供給され、磁気テープ39に順次
傾斜トラックを形成するように記録される。
【0238】各記録/再生ヘッド38−1、38−2、
・・・・38−n、・・・・38−2nは夫々図示しな
い回転ドラム上において対向し、且つ、各記録/再生ヘ
ッド38−1、38−2、・・・・38−n、・・・・
38−2n間の間隔が均等となるように取り付ける。こ
こで、記録再生ヘッド38−1、38−2、・・・・3
8−n、・・・・38−2nの個数は、磁気テープ39
を通常の走行速度のn倍で走行させ、且つ、回転ドラム
の回転速度を通常の回転速度とした状態で転送速度を通
常の転送速度のn倍とする場合には、2n個となる。
【0239】ここで、図14を参照して上記記録/再生
ヘッド38−1、38−2、・・・・38−nについて
説明する。
【0240】図14Aは回転ドラム上に記録/再生ヘッ
ド38−1、38−2、・・・・38−nを登載した例
を示し、図14Bは回転ドラム200の断面を示し、図
14Cは回転ドラム200に登載した記録/再生ヘッド
(記録/再生ヘッド38−1を例として図示する)のリ
ード角を示し、図14Dは記録/再生ヘッドの通常のリ
ード角を示し、図14Eは本例による記録/再生ヘッド
のリード角を示している。
【0241】先ず、本例においては、図14Aに示すよ
うに、記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・
38−8を、回転ドラム200上において、互いにその
間隔が均一、且つ、記録/再生ヘッド38−1及び38
−5、記録/再生ヘッド38−2及び38−6、記録/
再生ヘッド38−3及び38−7、記録/再生ヘッド3
8−4及び38−8が対向するよう回転ドラム200に
取り付けられる。
【0242】次に、図14Bに示すように、回転ドラム
200にはその上下に段差がつけられており、この段差
部分によって磁気テープ39が案内された場合に、記録
/再生ヘッド(記録/再生ヘッド38−1を例として図
示する)が意図したリード角で磁気テープ39を走査す
るようになっている。これを正面から見た図が図14C
であり、ここでリード角をθとする。
【0243】図14Dは通常のリード角θ1を示してい
る。通常のリード角θ1を設定した場合、磁気テープ3
9の走行を停止させた状態で記録/再生ヘッドを登載し
た回転ドラム200を1回転させると、記録/再生ヘッ
ドは、実線の矢印で示すように、トラックをその下から
上まで1回走査する。
【0244】図14Eは本例において設定するリード角
の一例であり、この図では通常の転送速度の4倍の転送
速度を得る場合のリード角θ2を示している。このリー
ド角θ2を設定した場合、磁気テープ39の走行を停止
させた状態で記録/再生ヘッド38−1、38−2、・
・・・38−8を登載した回転ドラム200を回転させ
ると、記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・
38−8は、実線の矢印で示すように、トラックT1、
T2、T3、T4を跨いで走査する。
【0245】この図14Eに示すように、通常の転送速
度の4倍の転送速度を得る場合は、リード角θ2を、記
録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・38−8
が夫々1回の走査で4つのトラックを跨ぐリード角に設
定し、磁気テープ39の走行速度を通常の走行速度の4
倍、回転ドラム200の回転速度を通常の回転速度とす
れば良い。
【0246】磁気テープ39の走行を通常の走行速度の
4倍の走行速度で走行させ、回転ドラム200の回転速
度を通常の回転速度とした場合、トラックT1、T2、
T3、T4を走査する記録/再生ヘッド38−1、38
−2、・・・・38−8の走査軌跡が、磁気テープ39
を停止させているときよりも立ってくる。言い換えれ
ば、記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・3
8−8の走査軌跡が磁気テープ39の下から上の場合、
磁気テープ39の下端と走査軌跡とでおりなす角度が大
となる。そして、記録/再生ヘッド38−1、38−
2、・・・・38−8の内の1つの記録/再生ヘッドに
ついて考えると、その1つの記録再生ヘッドは、トラッ
クT1、T2、T3、T4の内何れか1つのトラックT
1、T2、T3またはT4を、図14Dに示すように、
回転ドラム200が1回転する間に1回走査することに
なる。
【0247】以上の条件で通常の転送レートのn倍の転
送レートを得るためには、2×n個の記録/再生ヘッド
が必要となる。つまり、この例では、2×n個である。
ここでxを“2”としているのは、「通常のテープ走行
速度」(いわゆる1倍速等)を、回転ドラム上に180
度対向で記録/再生ヘッドが合計2個設けられている場
合に、回転ドラムがy回転する間に磁気テープ39上に
傾斜トラックが1フレーム分形成される時間と考える
と、同じ回転ドラムy回転の間で2×n個の記録/再生
ヘッドで1フレーム分の傾斜トラックを磁気テープ39
上に形成できるようにするためには、通常の走行速度の
n倍で磁気テープ39を走行させれば良いことになるか
らである。
【0248】例えばコンポーネントディジタルフォーマ
ット(D1フォーマット等)では、4つのヘッドを用い
て150回転/秒で回転ドラムを回転させ、1フィール
ドにつき10トラックの割合で傾斜トラックを形成する
いわゆるセグメント記録を行っている。従って、もし
も、このフォーマットでn倍速の転送速度を得る場合
は、回転ドラムの回転速度を通常のまま、磁気テープの
走行速度をn倍速とする場合には、ヘッドは4n個必要
となり、また、ヘッドを4つのままとし、磁気テープの
走行速度を通常のn倍の速度で走行させるのであれば、
回転ドラムの回転速度は通常の回転速度のn倍の回転速
度となり、4n個のヘッドを用いて転送速度を通常の転
送速度の1倍とするには、テープの走行速度を1倍速、
回転ドラムの回転速度を1倍速とし、4n個のヘッドを
用いて転送速度を通常の転送速度の1/n倍とするに
は、テープの走行速度を1倍速、回転ドラムの回転速度
を1/n倍速とする。勿論D2フォーマットや他のディ
ジタルフォーマットでも同様である。
【0249】この例では、記録増幅回路35−1、35
−2、・・・・35−nに順番にチャンネルコーディン
グ回路33−1、33−2、・・・・33−nから記録
すべき映像及び音声データが供給されるので、各記録/
再生ヘッド38−1、38−2、・・・・38−n、・
・・・38−2nは各記録増幅回路35−1、35−
2、・・・・35−nによって順次記録電流が供給され
ることになる。
【0250】さて、磁気テープ39に記録された記録デ
ータは記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・
38−n、・・・・38−2nによって順次再生され
る。この図13において図示せずも、各記録/再生ヘッ
ド38−1、38−2、・・・・38−n、・・・・3
8−2nは、回転ドラム上に180度対向、且つ、各記
録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・38−
n、・・・・38−2n間の間隔が均等になるように設
ける。この図13に示すように、記録系と再生系を1つ
のVTRとして構成する場合においては、記録、再生兼
用の記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・3
8−n、・・・・38−2nを回転ドラム上に登載する
か、或いは、記録ヘッドと再生ヘッドを隣接して回転ド
ラムに登載すれば良い。磁気テープ39の走行速度は、
上述と同様に通常の走行速度のn倍、回転ドラムの回転
数(磁気テープ39と記録/再生ヘッド38−1、38
−2、・・・・38−n、・・・・38−2nとの相対
速度)を通常のままとすることにより、転送速度を通常
のn倍にすることができる。
【0251】記録/再生ヘッド38−1、38−2、・
・・・38−n、・・・・38−2nからの各再生信号
はロータリートランス37−1、37−2、・・・・3
7−n、・・・・37−2nを介してスイッチ36−
1、36−2、・・・・36−nの各一方または他方の
固定接点36aまたは36bに順次(再生された順序)
供給される。これらのスイッチ36−1、36−2、・
・・・36−nには記録時と同様にシステムコントロー
ラ50からのスイッチング信号SW1〜SW4が供給さ
れる。これによってスイッチ36−1、36−2、・・
・・36−nは可動接点36cを一方または他方の固定
接点36aまたは36bに接続する。
【0252】従って、順次再生された再生信号はスイッ
チ36−1、36−2、・・・・36−nの各一方また
は他方の固定接点36aまたは36b及び再生増幅回路
42−1、42−2、・・・・42−nを介してデータ
抽出回路43−1、43−2、・・・・43−nに順次
供給される。これらデータ抽出回路43−1、43−
2、・・・・43−nは再生増幅回路42−1、42−
2、・・・・42−nから供給される再生信号からクロ
ック信号を抽出し、抽出したクロック信号によって映像
及び音声信号を抽出する。データ抽出回路43−1、4
3−2、・・・・43−nにおいて抽出された映像及び
音声データはCHDEC(チャンネルデコーディング)
回路44−1、44−2、・・・・44−nに供給され
る。
【0253】チャンネルデコーディング回路44−1、
44−2、・・・・44−nは、データ抽出回路43−
1、43−2、・・・・43−nからの映像及び音声信
号(ディジタル変調されている)を復調し、元の映像及
び音声データを得、復調した映像及び音声データをエラ
ー訂正回路45−1、45−2、・・・・45−nに供
給する。
【0254】エラー訂正回路45−1、45−2、・・
・・45−nはチャンネルデコーディング回路44−
1、44−2、・・・・44−nから供給される映像及
び音声データに付加されているECCに基いて映像及び
音声データに対してエラー訂正処理を施し、エラー訂正
処理を施した映像及び音声データを時間軸圧縮回路46
−1、46−2、・・・・46−nに供給する。ここ
で、映像及び音声データに付加したECCを用いてエラ
ー訂正したときに、エラー訂正しきれないデータついて
は、エラー修整処理が施され、元のデータに最も近いデ
ータが復元される。
【0255】時間軸圧縮回路46−1、46−2、・・
・・46−nは夫々デュアルポートメモリと、書き込み
/読み出し回路を有する。これら時間軸圧縮回路46−
1、46−2、・・・・46−nは、エラー訂正回路4
5−1、45−2、・・・・45−nからの映像及び音
声データをデュアルポートメモリに通常速度で書き込
み、デュアルポートメモリから通常速度のn倍の速度で
読み出しを行う。時間軸圧縮回路46−1、46−2、
・・・・46−nから通常速度のn倍の速度で読み出さ
れた映像及び音声データは、順次(圧縮回路46−1、
46−2、・・・・46−nの順序で)マルチプレクサ
47に供給される。
【0256】マルチプレクサ47は時間軸圧縮回路46
−1、46−2、・・・・46−nから順次供給される
映像及び音声データを伝送順に選択して出力する。この
出力は出力端子48から出力され、図1に示した高速転
送機21であれば映像及び音声データ48pとして一時
記録または記憶装置22に供給される。
【0257】ところで、高速転送機26の場合は、も
し、高速転送機26を送出システムにおける出力用とす
る場合は、再生映像及び音声データが圧縮されたデータ
であると、送出システムの次段(例えばカートシステム
やマスタスイッチャや送信機)で時間軸を伸長する回路
を持たなければならなくなるので、次段の系を改造しな
いためには、時間軸圧縮回路46−1、46−2、・・
・・46−nの出力を用いずに、エラー訂正回路45−
1、45−2、・・・・45−nの出力を用いるように
する必要がある。
【0258】つまり、図13に示す構成を図1に示した
高速転送機26に適用する場合は、エラー訂正回路45
−1、45−2、・・・・45−nの出力端を図に示す
ように、出力インターフェース回路40の入力端に接続
し、この出力インターフェース回路40によって元のデ
ータに変換して出力するようにすれば良い。このように
すれば、例えばこの出力インターフェース回路40にテ
レビジョンモニタ等を接続し、その管面上に映出された
映像をモニタすることも可能となる。
【0259】49は図示せずも、例えば表示部及び操作
キー群を有する操作部である。この操作部49を操作す
るか、或いは、入力端子51を介して図1に示した制御
部27からの記録/再生制御信号がシステムコントロー
ラ50に供給されることによって、システムコントロー
ラ50はシステムクロック/同期信号発生回路52に制
御信号を供給する。
【0260】これによってシステムクロック/同期信号
発生回路52は上述したデマルチプレクサ31、時間軸
伸長回路32−1、32−2、・・・・32−n、EC
C付加回路33−1、33−2、・・・・33−n、チ
ャンネルコーディング回路34−1、34−2、・・・
・34−n、データ抽出回路43−1、43−2、・・
・・43−n、チャンネルデコーディング回路44−
1、44−2、・・・・44−n、エラー訂正回路45
−1、45−2、・・・・45−n、時間軸圧縮回路4
6−1、46−2、・・・・46−n、マルチプレクサ
47に夫々必要なシステムクロック及び同期信号を供給
する。
【0261】図13に示す構成では、記録/再生ヘッド
38−1、38−2、・・・・38−n、・・・・38
−2nが180度対向なので、記録系、再生系共に回転
ドラムの半回転毎にスイッチングを行うことによって夫
々の回路系の数を半減している。
【0262】尚、上述の例においては、回転ドラムに記
録再生兼用として2n個のヘッドを登載させ、回転ドラ
ムを通常の回転速度で回転させ、磁気テープ39を通常
の速度のn倍の速度で走行させて記録、再生するように
している場合について説明したが、回転ドラムを通常の
回転速度よりも高速に回転させて高速転送を行う方式、
更にヘッドの数を増やし、且つ、回転ドラムの回転速度
を高速にする方式を採用することもできる。従って、転
送速度を通常の転送速度のn倍にするために一義的に記
録/再生ヘッドの数を2n個とするわけではない。
【0263】ここで、得たい転送速度と、回転ドラムの
回転速度と、記録/再生ヘッドの数の関係をいくつかの
パターンを例にとり説明する。
【0264】先ず、前提として、記録/再生ヘッドは回
転ドラムに1つ或いは複数個回転ドラムの高さ方向に並
べて配置し、この高さ方向に並べて設けられた1つ或い
は複数の記録/再生ヘッドを1つの組としたとき、回転
ドラムに搭載する組がいくつであっても、組と組との間
は全て等間隔(或いは同じ角間隔)となるように取り付
けるものとする。また、リード角は、磁気テープ39の
停止時に回転ドラム200を1回転させる間に記録/再
生ヘッドが跨ぐトラック数が、通常のトラック数を基準
として設定されるものとする。ここで、通常のトラック
数とは、例えば磁気テープ39を停止させた状態で回転
ドラム200を1回転させたときに、1つのヘッドが走
査するトラックの数をいうものとする。
【0265】以上のことを前提にした上で、例えば通常
の転送速度の4倍の転送速度を得る場合における記録/
再生ヘッドの個数、磁気テープの走行速度、回転ドラム
の回転速度、磁気テープの走行が停止している状態で1
つの記録/再生ヘッドが跨ぐトラック数の関係を例とし
て示す。
【0266】 ヘッド個数 テープ走行速度 ドラム回転速度 テープ停止時に跨ぐトラック 8 4×通常速度 1×通常速度 4×m(mは通常の個数) 4 4×通常速度 2×通常速度 2×m 3 4×通常速度 8/3×通常速度 3/2×m 2 4×通常速度 4×通常速度 1×m
【0267】つまり、通常の転送速度を得るためのヘッ
ドの数をxとすると、ヘッドの数がxn、テープの走行
速度が通常の走行速度のn倍であれば回転ドラムの回転
速度は通常の回転速度で良いが、ヘッドの数が少なくな
ればその分だけ回転ドラムの回転速度を上げなければな
らない。従って、磁気テープ39を通常のn倍の速度で
走行させる場合には、回転ドラムの通常の回転速度に対
する倍率をd、ヘッドの数をhとした場合、hd=xn
となるように回転ドラムの通常の速度にたいする倍率
d、或いはヘッドの数hを設定し、更に、磁気テープの
走行を停止させた状態で記録/再生ヘッドが跨ぐ通常の
トラックの数のT倍、即ち、Td=nとなるリード角を
設定すれば良い。
【0268】以上の説明から分かるように、上述の例に
おいては、転送速度を通常の転送速度の4倍として説明
したが、転送速度を可変することも可能である。つま
り、オペレータが必要な転送速度を図1に示した操作部
28の操作キーで指定した転送速度とすることができ
る。
【0269】これには、予め多数の記録/再生ヘッドを
回転ドラムに搭載させ、指定された転送速度に応じて記
録/再生ヘッドの使用数を可変する方法が採用可能であ
る。ここでいう「使用数」とは、記録時においては、記
録電流が与えられるヘッドの数をいい、再生時において
は、再生信号が有効とされるヘッドの数をいう。勿論、
使用する記録/再生ヘッドの数や転送速度を可変するこ
とによって、使用しなくても済む回路もでてくるので、
使用する回路、使用しない回路を自動的に選択するよう
にする必要がある。この可変方法は、記録/再生ヘッド
を予め多数回転ドラムに搭載すると共に、リード角を変
えなければならない。何れにしても、このように転送速
度を可変するためには、回路のシステムクロックやリー
ド角もこれに連動して可変させるようにしなければなら
ないが、システムクロックは周知のVCO(電圧制御発
振器)や高い周波数の水晶発振器と分周器や低い周波数
の水晶発振器と逓倍器があれば容易に実現できる。
【0270】尚、リード角を可変させるためには、テー
プガイドの上下に段差を持たせ、少なくとも2つのテー
プガイドで磁気テープを案内するようにすると共に、こ
の2つのテープガイドの高さをモータによって可変する
ことによってリード角を可変することができる。
【0271】次に、図15から図17を順次参照して、
図13に示した高速転送機21或いは26の動作を、n
を“4”とした場合で説明する。nを“4”として転送
速度を4倍にするためには、図13に示した記録/再生
ヘッドを8個用いることが必要である。従って、n倍の
転送速度を実現するためのヘッドの数はもし、通常の転
送速度のVTRで用いている記録/再生ヘッドの数が2
個とすれば2nとなるので、以下の説明においては、図
13に示した記録/再生ヘッドは8つ、つまり、記録/
再生ヘッド38−1、38−2、・・・・38−8を用
いる。
【0272】図15から説明する。図15において、F
Dはフレームデータ、TDはトラック対応データ、TP
はトラックパターンを夫々示し、この例では、フレーム
データP、P+1、P+2及びP+3(図において示さ
れている分だけで説明し、他は省略する)、P+4、P
+5、・・・・は夫々実時間としての1フレーム期間に
転送される。また、Dn/Fは1フレーム分のデータ、
TDnに添えた括弧中の符号はヘッドの番号を夫々示
し、Tn/Fは1フレーム分のトラックを示し、図中上
段に示す実線の矢印は転送順序、下段に示す実線の矢印
はテープ走行方向(この例では4倍速走行)Tnは実時
間の1フレーム期間に記録されるトラックを夫々示す。
【0273】先ず、フレームP及びP+1に着目する
と、フレームPは第1トラックTD1(H1)、TD2
(H2)、・・・・TD8(H8)、・・・・TD12
(H4)となる。つまり、フレームPの第1トラック対
応データTD1は“H1”、つまり、図13に示した記
録/再生ヘッド38−1で記録され、第2トラック対応
データTD2は“H2”、つまり、図13に示した記録
/再生ヘッド38−2で記録され、・・・・第8トラッ
ク対応データTD8は“H8”つまり、図13に示した
記録/再生ヘッド38−8で記録され、・・・・第12
トラック対応データTD12は“H4”、つまり、図1
3に示した記録/再生ヘッド38−4(12−8=4)
で記録される。
【0274】続いて、フレームP+1の第1トラック対
応データTD1は“H5”、つまり、図13に示した記
録/再生ヘッド38−5で記録され、第2トラック対応
データTD2は“H6”、つまり、図13に示した記録
/再生ヘッド38−6で記録され、・・・・第12トラ
ック対応データTD12は“H8”、つまり、図13に
示した記録/再生ヘッド38−8で記録される。つま
り、この例では、2フレーム分で丁度記録/再生ヘッド
38−1、38−2、・・・・38−8が3回ずつトラ
ック対応分のデータを記録し、トラックを形成すること
になる。勿論、これはこの例におけるVTRのテープフ
ォーマットが1フレーム12トラックとなっているから
である。従って、1フレームのトラック数が8トラック
の場合は1フレームで記録/再生ヘッド38−1、38
−2、・・・・38−8は1回ずつトラック対応データ
を記録し、トラックを形成する。
【0275】この結果、図中斜線で示すように、テープ
上にフレームPに対応してトラックT1、T2、・・・
・T12が形成され、図中ドットで示すように、フレー
ムP+1に対応してトラックT1、T2、・・・・T1
2が形成される。勿論、各フレームの各12ずつのトラ
ックT1、T2、・・・・T12は実時間の1フレーム
/4の内に記録される。従って、トラックパターンTP
に示す全てのトラックT1〜T12(図中においては全
部で48トラック分)は実時間の1フレームの期間中に
記録される。
【0276】次に、図16を参照して、図13に示した
高速転送機26に通常の転送速度4倍の速度で転送を行
い、高速転送機26の8つの記録/再生ヘッド38−
1、38−2、・・・・38−8で映像及び音声データ
を記録する場合の動作について説明する。説明を分かり
やすくするために、図16に示す信号の符号を図13に
も示している。
【0277】31rは図13のデマルチプレクサ31の
入力(高速転送データ)、32I1〜32I4は図13
の時間軸伸長回路32−1〜32−4の入力、32O1
〜32O4は図13の時間軸伸長回路32−1〜32−
4の時間軸伸長出力、35O1〜35O4は図13の記
録増幅回路35−1〜35−4の記録増幅出力、SW1
〜SW4は図13のスイッチ36−1〜36−4に供給
されるシステムコントローラ50からのスイッチング信
号、38p1は図13の記録/再生ヘッド38−1の記
録信号、38r5は図13の記録/再生ヘッド38−5
の記録信号である。
【0278】尚、記録/再生ヘッド38−2、38−
3、・・・・38−4、38−6及び38−8の記録信
号はその図示を省略する。また、スイッチング信号SW
1〜SW4には、各スイッチング信号SW1〜SW4の
ハイレベル“1”及びローレベル“0”の状態によって
選択される記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・
・・38−8を示すための番号“1”〜“8”を添えて
ある。
【0279】先ず、図13に示したデマルチプレクサ3
1には、入力端子30を介して図1に示した一時記録ま
たは記憶装置22からの通常の転送速度の4倍の転送速
度の映像及び音声データ31rが供給される。図16に
おいて映像及び音声データ31rに夫々示す符号T12
D、T1D、T2D、・・・・T3Dは夫々第12トラ
ック、第1トラック、第2トラック、・・・・第3トラ
ックの構成データを夫々示す。
【0280】この映像及び音声データ31rがデマルチ
プレクサ31に供給されると、このでデマルチプレクサ
31によってトラック毎に分割される。分割された映像
及び音声データは図16に示すように、映像及び音声デ
ータ32I1、32I2、32I3及び32I4とな
り、時間軸伸長回路32−1、32−2、32−3及び
32−4の入力となる。
【0281】時間軸伸長回路32−1の入力としての映
像及び音声データ32I1は斜線で示すように、各フレ
ーム毎に、第1トラックT1D、第5トラックT5D、
第9トラックT9Dといったデータとなり、時間軸伸長
回路32−2の入力としての映像及び音声データ32I
2はドットで示すように、各フレーム毎に、第2トラッ
クT2D、第6トラックT6D、第10トラックT10
Dといったデータとなり、時間軸伸長回路32−3の入
力としての映像及び音声データ32I3は映像及び音声
データ32I1とは逆の斜線で示すように、各フレーム
毎に、第3トラックT3D、第7トラックT7D、第1
1トラックT11Dといったデータとなり、時間軸伸長
回路32−4の入力としての映像及び音声データ32I
4は白塗り(模様なしの意味)で示すように、各フレー
ム毎に、第4トラックT4D、第8トラックT8D、第
12トラックT12Dといったデータとなる。つまり、
出力タイミングで見ると、第1トラックT1D、第2ト
ラックT2D、第3トラックT3D、第4トラックT4
D、第5トラックT5D、第6トラックT7D、・・・
・第11トラックT11D、第12トラックT12Dの
順序で出力され、この順序で時間軸伸長回路32−1、
32−2、32−3及び32−4に順次供給される。
【0282】そして、各時間軸伸長回路32−1、32
−2、32−3及び32−4に供給された映像及び音声
データ32I1、32I2、32I3及び32I4は、
時間軸伸長回路32−1、32−2、32−3及び32
−4の時間軸伸長出力32O1、32O2、32O3及
び32O4のように、時間軸が伸長される。例えば、時
間軸伸長回路32−1の入力である映像及び音声データ
32I1の第1トラック、第5トラック、第9トラック
の映像及び音声データT1D、T5D、T9Dは、実線
の矢印で示すように、時間的に4倍の長さに伸長され
る。他の映像及び音声データ32I2、32I3及び3
2I4も同様である。
【0283】時間軸伸長回路32−1、32−2、32
−3及び32−4の各時間軸伸長出力32O1、32O
2、32O3及び32O4は夫々ECC付加回路33−
1、33−2、33−3及び33−4でECCが付加さ
れ、更にチャンネルコーディング回路34−1、34−
2、34−3及び34−4においてディジタル変調さ
れ、増幅回路35−1、35−2、35−3及び35−
4に供給されて記録増幅される。
【0284】この記録増幅回路35−1、35−2、3
5−3及び35−4の出力35O1、35O2、35O
3及び35O4は、図16に示すように、時間軸伸長出
力32O1、32O2、32O3及び32O4よりも遅
延している。この遅延時間はECC付加回路33−1、
33−2、33−3及び33−4並びにチャンネルコー
ディング回路34−1、34−2、34−3及び34−
4での処理によるものである。例えば、時間軸伸長回路
32−1の出力32O1の内、第1トラックT1Dの時
間軸伸長出力32O1は、実線の矢印で示すように、こ
の斜線部分から記録増幅回路35−1の出力35O1の
斜線部分となる。従って、各映像及び音声データに対す
る遅延時間は図中符号RDで示す時間となる。
【0285】さて、記録増幅回路35−1、35−2、
35−3及び35−4から出力された映像及び音声信号
(電流信号)35O1、35O2、35O3及び35O
4は、スイッチ36−1、36−2、36−3及び36
−4の各可動接点36cに夫々供給される。ここで、注
意しなければならないのは、この例では、通常の転送速
度の4倍の転送速度を得る場合について説明しているの
で、記録/再生ヘッドは2×n、つまり、8個必要とす
ることである。
【0286】従って、この例では、スイッチ36−1の
一方の固定接点36aをロータリートランス37−1の
1次側に接続し、スイッチ36−1の他方の固定接点3
6bをロータリートランス37−5の1次側に接続し、
スイッチ36−2の一方の固定接点36aをロータリー
トランス37−2の1次側に接続し、スイッチ36−2
の他方の固定接点36bをロータリートランス37−6
の1次側に接続し、スイッチ36−3の一方の固定接点
36aをロータリートランス37−3の1次側に接続
し、スイッチ36−3の他方の固定接点36bをロータ
リートランス37−7の1次側に接続し、スイッチ36
−4の一方の固定接点36aをロータリートランス37
−4の1次側に接続し、スイッチ36−4の他方の固定
接点36bをロータリートランス37−8の1次側に接
続していることになる。
【0287】システムコントローラ50からスイッチ3
6−1に供給されるスイッチング信号SW1がハイレベ
ル“1”の場合はスイッチ36−1は可動接点36cを
一方の固定接点36aに接続し、ローレベル“0”の場
合はスイッチ36−1は可動接点36cを他方の固定接
点36bに接続する。従って、スイッチング信号SW1
上に示すように、記録増幅回路35−1から出力される
第1トラックの映像及び音声データT1Dは記録/再生
ヘッド38−1によって磁気テープ39上に傾斜トラッ
クを形成するように記録され、記録増幅回路35−1か
ら出力される第5トラックの映像及び音声データT5D
は記録/再生ヘッド38−5によって磁気テープ39上
に傾斜トラックを形成するように記録され、記録増幅回
路35−1から出力される第9トラックの映像及び音声
データT9Dは記録/再生ヘッド38−1によって磁気
テープ39上に傾斜トラックを形成するように記録され
る(これについては図示せず)。
【0288】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−2に供給されるスイッチング信号SW2がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−2は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−2は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW2上に示すように、記録増幅回路35−2から
出力される第2トラックの映像及び音声データT2Dは
記録/再生ヘッド38−2によって磁気テープ39上に
傾斜トラックを形成するように記録され、記録増幅回路
35−2から出力される第6トラックの映像及び音声デ
ータT6Dは記録/再生ヘッド38−6によって磁気テ
ープ39上に傾斜トラックを形成するように記録され、
記録増幅回路35−2から出力される第10トラックの
映像及び音声データT10Dは記録/再生ヘッド38−
2によって磁気テープ39上に傾斜トラックを形成する
ように記録される(これについては図示せず)。
【0289】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−3に供給されるスイッチング信号SW3がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−3は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−3は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW3上に示すように、記録増幅回路35−3から
出力される第3トラックの映像及び音声データT3Dは
記録/再生ヘッド38−3によって磁気テープ39上に
傾斜トラックを形成するように記録され、記録増幅回路
35−3から出力される第7トラックの映像及び音声デ
ータT7Dは記録/再生ヘッド38−7によって磁気テ
ープ39上に傾斜トラックを形成するように記録され、
記録増幅回路35−3から出力される第11トラックの
映像及び音声データT11Dは記録/再生ヘッド38−
3によって磁気テープ39上に傾斜トラックを形成する
ように記録される(これについては図示せず)。
【0290】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−4に供給されるスイッチング信号SW4がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−4は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−4は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW4上に示すように、記録増幅回路35−4から
出力される第4トラックの映像及び音声データT4Dは
記録/再生ヘッド38−4によって磁気テープ39上に
傾斜トラックを形成するように記録され、記録増幅回路
35−4から出力される第8トラックの映像及び音声デ
ータT8Dは記録/再生ヘッド38−8によって磁気テ
ープ39上に傾斜トラックを形成するように記録され、
記録増幅回路35−4から出力される第12トラックの
映像及び音声データT12Dは記録/再生ヘッド38−
4によって磁気テープ39上に傾斜トラックを形成する
ように記録される(これについては図示せず)。つま
り、図16に示すように、各記録/再生ヘッド38−
1、38−2、・・・・38−8によって映像及び音声
信号38r1、38r2、・・・・38r8が記録され
る。
【0291】次に、図17を参照して図13に示した高
速転送機21でビデオテープカセット20を再生する場
合の動作について説明する。この図17においては、図
13に示した高速転送機21の8つの記録/再生ヘッド
38−1、・・・・38−8で映像及び音声データを再
生し、通常の転送速度の4倍の転送速度で再生データを
転送する場合の動作について説明する。説明を分かりや
すくするために、図17に示す信号の符号を図13にも
示している。
【0292】図17において、38p1は図13に示し
た記録/再生ヘッド38−1で再生された再生信号、3
8p5は図13に示した記録/再生ヘッド38−5で再
生された再生信号(尚、38p2〜38p4、38p6
〜38p8については図示を省略する)、SW1、SW
2、SW3及びSW4は夫々システムコントローラ50
からのスイッチング信号、42I1、42I2、42I
3及び42I4は夫々再生増幅回路42−1、42−
2、42−3及び42−4の各入力、46I1、46I
2、46I3及び46I4は夫々時間軸圧縮回路46−
1、46−2、46−3及び46−4の入力、46O
1、46O2、46O3及び46O4は夫々時間軸圧縮
回路46−1、46−2、46−3及び46−4の各時
間軸圧縮出力、48pはマルチプレクサ47の出力であ
る。
【0293】ここで、注意しなければならないのは、こ
の例では、図16と同様に通常の転送速度の4倍の転送
速度を得る場合について説明しているので、記録/再生
ヘッドは2×n、つまり、8個必要とすることである。
従って、この例では、スイッチ36−1の一方の固定接
点36aをロータリートランス37−1の1次側に接続
し、スイッチ36−1の他方の固定接点36bをロータ
リートランス37−5の1次側に接続し、スイッチ36
−2の一方の固定接点36aをロータリートランス37
−2の1次側に接続し、スイッチ36−2の他方の固定
接点36bをロータリートランス37−6の1次側に接
続し、スイッチ36−3の一方の固定接点36aをロー
タリートランス37−3の1次側に接続し、スイッチ3
6−3の他方の固定接点36bをロータリートランス3
7−7の1次側に接続し、スイッチ36−4の一方の固
定接点36aをロータリートランス37−4の1次側に
接続し、スイッチ36−4の他方の固定接点36bをロ
ータリートランス37−8の1次側に接続していること
になる。
【0294】システムコントローラ50からスイッチ3
6−1に供給されるスイッチング信号SW1がハイレベ
ル“1”の場合はスイッチ36−1は可動接点36cを
一方の固定接点36aに接続し、ローレベル“0”の場
合はスイッチ36−1は可動接点36cを他方の固定接
点36bに接続する。従って、スイッチング信号SW1
上に添えた数字“1”及び“5”で示すように、スイッ
チング信号SW1がハイレベル“1”のときは記録/再
生ヘッド38−1からの再生信号38p1が再生増幅回
路42−1に供給され、スイッチング信号SW1がロー
レベル“0”のときは記録/再生ヘッド38−5からの
再生信号38p5が再生増幅回路42−1に供給され
る。
【0295】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−2に供給されるスイッチング信号SW2がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−2は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−2は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW2上に添えた数字“2”及び“6”で示すよう
に、スイッチング信号SW2がハイレベル“1”のとき
は記録/再生ヘッド38−2からの再生信号38p2が
再生増幅回路42−2に供給され、スイッチング信号S
W2がローレベル“0”のときは記録/再生ヘッド38
−6からの再生信号38p6が再生増幅回路42−2に
供給される。
【0296】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−3に供給されるスイッチング信号SW3がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−3は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−3は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW3上に添えた数字“3”及び“7”で示すよう
に、スイッチング信号SW3がハイレベル“1”のとき
は記録/再生ヘッド38−3からの再生信号38p3が
再生増幅回路42−3に供給され、スイッチング信号S
W3がローレベル“0”のときは記録/再生ヘッド38
−7からの再生信号38p7が再生増幅回路42−3に
供給される。
【0297】次に、システムコントローラ50からスイ
ッチ36−4に供給されるスイッチング信号SW4がハ
イレベル“1”の場合はスイッチ36−4は可動接点3
6cを一方の固定接点36aに接続し、ローレベル
“0”の場合はスイッチ36−4は可動接点36cを他
方の固定接点36bに接続する。従って、スイッチング
信号SW4上に添えた数字“4”及び“8”で示すよう
に、スイッチング信号SW4がハイレベル“1”のとき
は記録/再生ヘッド38−4からの再生信号38p4が
再生信号42I1として再生増幅回路42−4に供給さ
れ、スイッチング信号SW4がローレベル“0”のとき
は記録/再生ヘッド40−8からの再生信号48p8が
再生信号42I1として再生増幅回路42−4に供給さ
れる。
【0298】図17に示すように、再生信号42I1、
42I2、42I3及び42I4は再生増幅回路42−
1〜42−4に夫々供給され、これら再生増幅回路42
−1〜42−4において再生増幅された後に出力され、
夫々データ抽出回路43−1〜43−4に供給され、こ
のデータ抽出回路43−1〜43−4においてクロック
信号が再生され、再生されたクロック信号でデータが抽
出される。これらデータ抽出回路43−1〜43−4か
らの映像及び音声信号は夫々チャンネルデコーディング
回路44−1〜44−4に順次供給され、このチャンネ
ルデコーディング回路44−1〜44−4において復調
され、元の映像及び音声データにされ、次段のエラー訂
正回路45−1〜45−nに夫々供給され、上述したよ
うにエラー訂正処理が施される。
【0299】エラー訂正処理が施された映像及び音声デ
ータは、夫々時間軸圧縮回路46−1〜46−4に供給
される。この時間軸圧縮回路46−1〜46−4の入力
46I1、46I2、46I3及び46I4は図17に
示されている。
【0300】例えば図17において、この例では、スイ
ッチング信号SW1が“5”を示すローレベル“0”の
ときに記録/再生ヘッド38−5からの再生信号38p
5と、再生増幅回路42−1に供給される時点の再生信
号42I1とのずれはなく、同様に、スイッチング信号
SW1が“1”を示すハイレベル“1”のときに記録/
再生ヘッド38−1からの再生信号38p1と、再生増
幅回路42−1に供給される時点の再生信号42I1と
のずれはない。
【0301】しかしながら、時間軸圧縮回路46−1〜
46−4に供給される時点においては、例えば時間軸圧
縮回路46−1入力46I1から実線の矢印で示すよう
に、ある遅延を持つ。この遅延時間は、チャンネルデコ
ーディング回路44−1〜44−4及びエラー訂正回路
45−1〜45−4での処理時間によるものであり、図
中に示す時間PDはその遅延時間を示している。
【0302】時間軸圧縮回路46−1〜46−4に夫々
供給される映像及び音声データ46I1〜46I4は、
この時間軸圧縮回路46−1〜46−4のデュアルポー
トメモリに一旦書き込まれ、この後、書き込み速度の4
倍の速度で読み出されることにより、時間軸が1/4に
圧縮される。この圧縮映像及び音声データ46O1〜4
6O4は順次マルチプレクサ47に供給される。マルチ
プレクサ47に供給された圧縮映像及び音声データ46
O1〜46O4はシリアルデータに変換され、高速映像
及び音声データ48pとして出力端子48から出力さ
れ、図1に示した一時記録または記憶装置22に供給さ
れる。
【0303】この図17から分かるように、斜線で示す
圧縮映像及び音声データ46O1は第1トラック対応デ
ータT1D、第5トラック対応データT5D及び第9ト
ラック対応データT9Dからなり、ドットで示す圧縮映
像及び音声データ46O2は第2トラック対応データT
2D、第6トラック対応データT6D及び第10トラッ
ク対応データT10Dからなり、圧縮映像及び音声デー
タ46O1とは逆の斜線で示す圧縮映像及び音声データ
46O3は第3トラック対応データT3D、第7トラッ
ク対応データT7D及び第11トラック対応データT1
1Dからなり、白抜き(模様がないことを示す)圧縮映
像及び音声データ46O4は第4トラック対応データT
4D、第8トラック対応データT8D及び第12トラッ
ク対応データT12Dからなる。
【0304】このように、本例においては、高速転送機
21で通常の速度のn倍で再生してえた映像及び音声デ
ータを通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データ
を一時記録または記憶装置22に高速に記録或いは記憶
し、この一時記録または記憶装置22に記録または記憶
した映像及び音声データを出力インターフェース回路2
3−1、23−2、・・・・23−kで通常の転送速度
に変換し、この通常の転送速度に変換した映像及び音声
データに対して映像特殊効果ミクサ25で映像特殊効果
処理及び音声信号処理を施し、この映像特殊効果ミクサ
25の通常の転送速度の出力映像及び音声データを一時
記録または記憶装置22に記録または記憶し、この一時
記録または記憶装置22から高速に読み出し、通常の転
送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データとして出
力し、この通常の転送速度の映像及び音声データを高速
転送機26で通常の記録速度の4倍の記録速度で記録す
るようにしたので、編集システムにおいてオペレータが
必要とする映像特殊効果ミクサ25における処理だけは
通常の転送速度で行え、これ以外の処理においては、通
常の転送速度のn倍の転送速度で転送ができるので、編
集効率を大幅に向上させると共に、編集しようとする素
材を一時記録または記憶装置22へ記録または記憶させ
る時間や一時記録または記憶装置22から読み出した映
像及び音声データを高速転送機26で記録或いは記憶す
る時間(オペレータにとっては待ち時間となる)を大幅
に短縮することができる。また、素材を一時記録または
記憶装置22に一旦記録または記憶し、この一時記録ま
たは記憶装置22に一旦記録または記憶した素材を編集
するようにしているので、全ての編集が終了した後に高
速転送機26に編集済み素材を記録するようにすると共
に、次の編集時においては、一時記録または記憶装置2
2に記録または記憶されている編集済み素材に新たな編
集済み素材を追加したり、或いは、新たに編集して得た
素材を前に編集し記録或いは記憶されている編集済み素
材のインサート部分以降を再度記録或いは記憶し、イン
サートすべき部分にインサート用の素材を記録或いは記
憶すること等が一時記録または記憶装置22内で行うこ
とができるので、高速転送機26にセットされているビ
デオテープカセットのテープ上にいわゆる継ぎ目をなく
すようにでき、極めて精度の高い編集済みのテープ、例
えばCM1本化テープ等の送出用のテープを作成するこ
とができる。
【0305】また、高速転送機21及び26をVTRで
構成した場合に再生系で高速に再生する場合は、xn個
の記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・・・38
−2n(この場合ではxは“2”である)を搭載した回
転ドラムを通常の回転速度で回転させ、通常の走行速度
のn倍の走行速度で走行させている磁気テープ39の記
録トラックを走査し、各記録/再生ヘッド38−1、3
8−2、・・・・38−2nで再生して得た再生映像及
び音声データをn個のデータ抽出回路43−1〜43−
n、n個のチャンネルデコーディング回路44−1〜4
4−n、n個のエラー訂正回路45−1〜45−n、n
個の時間軸圧縮回路46−1〜46−nで夫々信号処理
し、この信号処理した映像及び音声データをマルチプレ
クサ47でシリアルデータとして出力するようにしたの
で、通常の転送速度のn倍の転送速度の映像及び音声デ
ータをシリアルに出力して通常の処理時間の1/nの速
度で一時記録または記憶装置22に記録または記憶する
ことができる。
【0306】一方、高速転送機21及び26をVTRで
構成した場合に記録系で高速に記録する場合は、通常の
転送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データをデマ
ルチプレクサでn個の映像及び音声データに分割し、n
個の映像及び音声データをn個の時間軸伸長回路32−
1〜32−n、n個のECC付加回路33−1〜33−
n、n個のチャンネルコーディング回路34−1〜34
−nで信号処理し、信号処理したn個の映像及び音声デ
ータをxn個の記録/再生ヘッド38−1、38−2、
・・・・38−2n(この場合ではxは“2”である)
を搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転させ、通
常の走行速度のn倍の走行速度で走行させている磁気テ
ープ39を走査して記録するようにしたので、通常の転
送速度のn倍の転送速度の映像及び音声データを通常の
処理時間の1/nの速度で磁気テープ39上に記録する
ことができる。
【0307】また、一時記録または記憶装置22のデマ
ルチプレクサ61で通常の転送速度のn倍の転送速度の
映像及び音声データをm個の映像及び音声データでタイ
ムスロット毎に分割し、分割して得られたm個の映像及
び音声データをm個のディスクドライブ78−1〜78
−mにセットされているメディアに記録或いは記憶し、
これら記録或いは記憶したm個の映像及び音声データを
マトリクススイッチャ65で1つにまとめ(この1つと
は、例えば1つの素材単位等)、この1つの映像及び音
声データを出力インターフェース回路23−1〜23−
kに選択的に供給すると共に、入力インターフェース回
路24を介して供給される映像特殊効果ミクサ25から
の映像及び音声データ、或いは外部からの音声データを
デマルチプレクサ75でm個の映像及び音声データに分
割し、分割したm個の映像及び音声データをディスクド
ライブ78−1〜78−mにセットしてあるメディアに
夫々記録或いは記憶するようにし、これらのメディアに
記録或いは記憶した映像及び音声データを読み出してマ
ルチプレクサ81に供給し、マルチプレクサ81におい
てシリアルデータに変換して出力するようにしたので、
編集効率を大幅に向上させ、記録、再生処理の待ち時間
を少なくとも通常の1/nにでき、しかも、一時記録ま
たは記憶装置22を高速転送機21及び26間に介在さ
せているので、例えば複数の編集すべき素材を夫々ディ
スクドライブ78−1〜78−mにセットされている各
メディア或いは1つのメディアに記録または記憶し、こ
れら一時記録または記憶装置22に記録或いは記憶して
いる複数の素材をパラレルに映像特殊効果ミクサ25に
供給して編集を行うことが簡単にできると共に、オペレ
ータが何度も同じ素材で編集を行うという作業をいとも
簡単に行うことができるようになる。
【0308】また、出力インターフェース回路23−1
〜23−kにおいて、映像及び音声データが圧縮符号化
されている場合に圧縮復号化処理回路95によって圧縮
復号化処理を施せるようにし、しかも、入力インターフ
ェース回路24において、映像及び音声データを圧縮符
号化を行えるようにしたので、映像データに対する圧縮
符号化を選択できると共に、この選択の有無に関係な
く、編集作業を行うことができる。また、上述の例にお
いては、映像データにのみ圧縮符号化を行えるようにし
た場合について説明したが、当然音声データも映像デー
タと同様に圧縮復号化することができることは明白であ
ろう。このように、圧縮符号化を選択できるようにした
編集システムにおいて、もしも圧縮符号化した場合にお
いては、一時記録または記憶装置22の記録または記憶
容量を等化的に大幅に増大させることができる。
【0309】また、xn個のヘッドを回転ドラムに登載
した場合に、通常の転送速度を必要とする場合は、磁気
テープ39を通常の走行速度で、回転ドラムを通常の回
転速度で回転させるようにしたので、編集作業において
は、例えば確認、モニタリング等をそのための構成を追
加することなく行うことができる。
【0310】また、xn個のヘッドを回転ドラムに登載
した場合に、通常の転送速度の1/nの転送速度を必要
とする場合は、磁気テープ39を通常の走行速度で、回
転ドラムを通常の回転速度の1/nの速度で回転させる
ようにしたので、編集作業においては、例えばエラーの
少ない映像及び音声データの選択を行うことにより、よ
り精度の高い編集結果を得ることができる。
【0311】尚、上述の例においては映像及び音声デー
タをNTSC方式の場合として説明したが、PAL方
式、SECAM方式、或いは高精細度テレビジョン方式
でもシステムクロックの周波数、記録/再生ヘッド38
−1〜38−2nの個数、回転ドラムの回転数等、各構
成要素における各種パラメータを設定すれば実現でき
る。勿論、映像及び音声データが高精細度テレビジョン
方式の場合は、圧縮符号化、復号化処理を用いれば更に
転送速度を向上させることができる。
【0312】[第4実施例]
【0313】尚、上記第3実施例においては、回転ドラ
ム200に記録/再生ヘッド38−1、38−2、・・
・・38−8を等間隔となるよう配置した場合について
説明したが、4つずつを組として2つの組を互いに対向
するように配置しても良い。この場合、等間隔で配置し
た場合と異なり、記録、再生のタイミングが組毎に異な
ることになる。効果としては、少なくとも1つの組を構
成する4つのヘッドによる記録、再生タイミングが同じ
になるので、処理し易くなること、ヘッドの取り付けが
組毎(4つのヘッドを1つのヘッドマウントに登載して
いる場合)で済み組立工程が簡略化されること等があげ
られる。
【0314】[第5実施例]
【0315】また、上記第3実施例においてはリード角
を設定する場合について説明したが、高速転送機21に
おいて、高速に記録したテープを高速に再生する場合
は、リード角は通常の設定のままで良い。
【0316】
【発明の効果】上述せる本発明編集方法によれば、記録
媒体に記録されている情報を再生するためのx個(但
し、xは通常の転送速度で必要とされているヘッドの個
数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、このx個のヘ
ッドからの再生情報に所定の信号処理を施す再生情報処
理手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体を通常
の走行速度のn倍の速度で走行させ、このx個のヘッド
を搭載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速
度で回転させることにより、編集すべき情報を通常の再
生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度の
n倍の転送速度で出力し、この通常の転送速度のn倍の
転送速度の情報を記録或いは記憶し、この記録或いは記
憶した情報を通常の転送速度で読み出し、読み出したこ
の通常の転送速度の情報に所定の信号処理を施し、この
信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、情報を通常
の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、この通常の転
送速度のn倍の転送速度で読み出した情報を通常の記録
或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは記憶するよう
にしたので、情報を編集する際に、編集すべき情報を再
生し、その再生情報を転送する速度及び編集の後に転送
し、記録する速度を大幅に向上させることができるとと
もに、編集時の再生、記録、転送時間を通常の速度のn
倍の速度にすることができる。これによって、編集シス
テムに適用した場合には、オペレータに作業し易い環境
を提供できると共に、編集精度及び編集効率を大幅に向
上させることができると共に、例えば編集済み素材に対
する追加、インサート等の各種処理を後から行って、こ
の後に編集素材を記録或いは記憶することによって最終
的に得られた媒体上でのいわゆる継ぎ目等の発生をなく
すことができる等、編集処理に柔軟性を持たせることが
できるという効果や、簡単な構成及び処理で正確、且つ
効率の良い編集を行うことができるという効果がある。
【0317】また上述せる本発明編集方法によれば、記
録媒体に記録されている情報を再生するためのxn個
(但し、xは通常の転送速度で必要とされているヘッド
の個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、このxn
個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を施す再生
情報処理手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体
を通常の走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドの
リード角をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれ
らのヘッドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体
上に形成されているトラックをnm個(但し、mは通常
のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態
で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐ
トラックの数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを
搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転させること
により、編集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度
で再生して情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出
力し、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記
録或いは記憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の
転送速度で読み出し、読み出したこの通常の転送速度の
情報に所定の信号処理を施し、この信号処理を施した情
報を記録或いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の
転送速度で読み出し、この通常の転送速度のn倍の転送
速度で読み出した情報を通常の記録或いは記憶速度のn
倍の速度で記録或いは記憶するようにしたので、情報を
編集する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情報
を転送する速度及び編集の後に転送し、記録する速度を
大幅に向上させることができるとともに、編集時の再
生、記録、転送時間を通常の速度のn倍の速度にするこ
とができる。これによって、編集システムに適用した場
合には、オペレータに作業し易い環境を提供できると共
に、編集精度及び編集効率を大幅に向上させることがで
きると共に、例えば編集済み素材に対する追加、インサ
ート等の各種処理を後から行って、この後に編集素材を
記録或いは記憶することによって最終的に得られた媒体
上でのいわゆる継ぎ目等の発生をなくすことができる
等、編集処理に柔軟性を持たせることができるという効
果や、簡単な構成及び処理で正確、且つ効率の良い編集
を行うことができるという効果がある。
【0318】また上述せる本発明編集方法によれば、編
集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して
情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或いは記
憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で
読み出し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定
の信号処理を施し、この信号処理を施した情報を記録或
いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で
読み出し、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報を記録するためのx個(但し、xは通常の転
送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載し
たヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速
度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手
段とを有するVTRを用いて、上記記録媒体を通常の走
行速度のn倍の速度で走行させ、上記x個のヘッドを搭
載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で
回転させることにより、この通常の転送速度のn倍の転
送速度で読み出した情報を通常の記録速度のn倍の速度
で記録するようにしたので、情報を編集する際に、編集
すべき情報を再生し、その再生情報を転送する速度、並
びに編集の後に転送し、記録する速度を大幅に向上させ
ることができるとともに、通常の速度のn倍の速度で信
号処理し、記録を行うことができる。これによって、編
集システムに適用した場合には、オペレータに作業し易
い環境を提供できると共に、編集精度及び編集効率を大
幅に向上させることができると共に、例えば編集済み素
材に対する追加、インサート等の各種処理を後から行っ
て、この後に編集素材を記録或いは記憶することによっ
て最終的に得られた媒体上でのいわゆる継ぎ目等の発生
をなくすことができる等、編集処理に柔軟性を持たせる
ことができるという効果や、簡単な構成及び処理で正
確、且つ効率の良い編集を行い記録を行うことができる
という効果がある。
【0319】また上述せる本発明編集方法によれば、編
集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して
情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或いは記
憶し、この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で
読み出し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定
の信号処理を施し、この信号処理を施した情報を記録或
いは記憶し、情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で
読み出し、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報を記録するためのxn個(但し、xは通常の
転送速度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載
したヘッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送
速度の情報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理
手段とを有するVTRを用いて、この記録媒体を通常の
走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッドのリード角
をこの記録媒体の走行を停止させた状態でこれらのヘッ
ドでこの記録媒体を走査する際にこの記録媒体上に形成
されているトラックをnm個(但し、mは通常のリード
角を設定し、記録媒体の移動を停止させた状態で回転ド
ラムを1回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラック
の数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッドを搭載した
回転ドラムを通常の回転速度で回転させることにより、
この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出した情報
を通常の記録速度のn倍の速度で記録するようにしたの
で、情報を編集する際に、編集すべき情報を再生し、そ
の再生情報を転送する速度、並びに編集の後に転送し、
記録する速度を大幅に向上させることができるととも
に、通常の速度のn倍の速度で信号処理し、記録を行う
ことができる。これによって、編集システムに適用した
場合には、オペレータに作業し易い環境を提供できると
共に、編集精度及び編集効率を大幅に向上させることが
できると共に、例えば編集済み素材に対する追加、イン
サート等の各種処理を後から行って、この後に編集素材
を記録或いは記憶することによって最終的に得られた媒
体上でのいわゆる継ぎ目等の発生をなくすことができる
等、編集処理に柔軟性を持たせることができるという効
果や、簡単な構成及び処理で正確、且つ効率の良い編集
を行い記録を行うことができるという効果がある。
【0320】また上述せる本発明編集システムによれ
ば、記録媒体に記録されている情報を再生するためのx
個(但し、xは通常の転送速度で必要とされているヘッ
ドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、このx
個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を施す再生
情報処理手段とを有するVTRで構成された高速再生部
で、この記録媒体を通常の走行速度のn倍の速度で走行
させ、このx個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の
回転速度のn倍の回転速度で回転させることにより、編
集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して
情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、この
高速再生部からの再生情報を記録或いは記憶部で記録或
いは記憶し、この記録或いは記憶部から読み出された情
報に信号処理部で所定の信号処理を施し、この信号処理
部から出力され、記録或いは記憶部に記録或いは記憶さ
れた情報が読み出されたときに、この読み出された情報
を高速記録或いは記憶部で通常の記録或いは記憶速度の
n倍の速度で記録或いは記憶し、記録或いは記憶部、信
号処理部、高速記録或いは記憶部を制御部で制御するよ
うにしたので、情報を編集する際に、編集すべき情報を
再生し、その再生情報を転送する速度及び編集の後に転
送し、記録する速度を大幅に向上させることができると
ともに、編集時の再生、記録、転送時間を通常の速度の
n倍の速度にすることができる。これによって、編集シ
ステムに適用した場合には、オペレータに作業し易い環
境を提供できると共に、編集精度及び編集効率を大幅に
向上させることができると共に、例えば編集済み素材に
対する追加、インサート等の各種処理を後から行って、
この後に編集素材を記録或いは記憶することによって最
終的に得られた媒体上でのいわゆる継ぎ目等の発生をな
くすことができる等、編集処理に応用性を持たせること
ができるという効果や、簡単な構成及び処理で正確、且
つ効率の良い編集を行うことができるという効果があ
る。
【0321】また上述せる本発明編集システムによれ
ば、記録媒体に記録されている情報を再生するためのx
n個(但し、xは通常の転送速度で必要とされているヘ
ッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部と、この
xn個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理を施す
再生情報処理手段とを有するVTRで構成された高速再
生部で、この記録媒体を通常の走行速度のn倍で走行さ
せ、これらのヘッドのリード角をこの記録媒体の走行を
停止させた状態でこれらのヘッドでこの記録媒体を走査
する際にこの記録媒体上に形成されているトラックをn
m個(但し、mは通常のリード角を設定し、記録媒体の
移動を停止させた状態で回転ドラムを1回転させた場合
に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定し、
このxn個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転
速度で回転させることにより、編集すべき情報を通常の
再生速度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度
のn倍の転送速度で出力し、この高速再生部からの再生
情報を記録或いは記憶部で記録或いは記憶し、この記録
或いは記憶部から読み出された情報に信号処理部で所定
の信号処理を施し、この信号処理部から出力され、記録
或いは記憶部に記録或いは記憶された情報が読み出され
たときに、この読み出された情報を高速記録或いは記憶
部で通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或い
は記憶し、記録或いは記憶部、信号処理部、高速記録或
いは記憶部を制御部で制御するようにしたので、情報を
編集する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情報
を転送する速度及び編集の後に転送し、記録する速度を
大幅に向上させることができるとともに、編集時の再
生、記録、転送時間を通常の速度のn倍の速度にするこ
とができる。これによって、編集システムに適用した場
合には、オペレータに作業し易い環境を提供できると共
に、編集精度及び編集効率を大幅に向上させることがで
きると共に、例えば編集済み素材に対する追加、インサ
ート等の各種処理を後から行って、この後に編集素材を
記録或いは記憶することによって最終的に得られた媒体
上でのいわゆる継ぎ目等の発生をなくすことができる
等、編集処理に応用性を持たせることができるという効
果や、簡単な構成及び処理で正確、且つ効率の良い編集
を行うことができるという効果がある。
【0322】また上述せる本発明編集システムによれ
ば、高速再生部により、編集すべき情報を通常の再生速
度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度のn倍
の転送速度で出力し、この高速再生部からの再生情報を
記録或いは記憶部で記録或いは記憶し、この記録或いは
記憶部から読み出された情報に信号処理部で所定の信号
処理を施し、この信号処理部から出力され、記録或いは
記憶部に記録或いは記憶された情報が読み出されたとき
に、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の
情報を記録するためのx個(但し、xは通常の転送速度
で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッ
ド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情
報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを
有するVTRで構成された高速記録憶部で、この記録媒
体を通常の走行速度のn倍の速度で走行させ、このx個
のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度のn倍
の回転速度で回転させることにより、この読み出された
情報を高速記録或いは記憶部で通常の記録或いは記憶速
度のn倍の速度で記録或いは記憶し、記録或いは記憶
部、信号処理部、高速記録或いは記憶部を制御部で制御
するようにしたので、情報を編集する際に、編集すべき
情報を再生し、その再生情報を転送する速度及び編集の
後に転送し、記録する速度を大幅に向上させることがで
きるとともに、通常の速度のn倍の速度で信号処理し、
記録を行うことができる。、これによって、編集システ
ムに適用した場合には、オペレータに作業し易い環境を
提供できると共に、編集精度及び編集効率を大幅に向上
させることができると共に、例えば編集済み素材に対す
る追加、インサート等の各種処理を後から行って、この
後に編集素材を記録或いは記憶することによって最終的
に得られた媒体上でのいわゆる継ぎ目等の発生をなくす
ことができる等、編集処理に応用性を持たせることがで
きるという効果や、簡単な構成及び処理で正確、且つ効
率の良い編集を行い記録を行うことができるという効果
がある。
【0323】また上述せる本発明編集システムによれ
ば、高速再生部により、編集すべき情報を通常の再生速
度のn倍の速度で再生して情報を通常の転送速度のn倍
の転送速度で出力し、この高速再生部からの再生情報を
記録或いは記憶部で記録或いは記憶し、この記録或いは
記憶部から読み出された情報に信号処理部で所定の信号
処理を施し、この信号処理部から出力され、記録或いは
記憶部に記録或いは記憶された情報が読み出されたとき
に、記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の
情報を記録するためのxn個(但し、xは通常の転送速
度で必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘ
ッド記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の
情報に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段と
を有するVTRで構成された高速記録憶部で、この記録
媒体を通常の走行速度のn倍で走行させ、これらのヘッ
ドのリード角をこの記録媒体の走行を停止させた状態で
これらのヘッドでこの記録媒体を走査する際にこの記録
媒体上に形成されているトラックをnm個(但し、mは
通常のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止させた
状態で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッドが
跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定し、このxn個のヘッ
ドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転させる
ことにより、この読み出された情報を高速記録或いは記
憶部で通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或
いは記憶し、記録或いは記憶部、信号処理部、高速記録
或いは記憶部を制御部で制御するようにしたので、情報
を編集する際に、編集すべき情報を再生し、その再生情
報を転送する速度及び編集の後に転送し、記録する速度
を大幅に向上させることができるとともに、通常の速度
のn倍の速度で信号処理し、記録を行うことができ
る。、これによって、編集システムに適用した場合に
は、オペレータに作業し易い環境を提供できると共に、
編集精度及び編集効率を大幅に向上させることができる
と共に、例えば編集済み素材に対する追加、インサート
等の各種処理を後から行って、この後に編集素材を記録
或いは記憶することによって最終的に得られた媒体上で
のいわゆる継ぎ目等の発生をなくすことができる等、編
集処理に応用性を持たせることができるという効果や、
簡単な構成及び処理で正確、且つ効率の良い編集を行い
記録を行うことができるという効果がある。
【0324】
【0325】
【0326】
【0327】
【0328】
【0329】
【0330】
【0331】
【0332】
【0333】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明編集方法及びシステムの第1実施例を示
す構成図である。
【図2】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の要
部の一例を示し、図1に示した高速転送機21及び26
を1つの装置とした場合の構成図である。
【図3】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の要
部の一例を示し、図1に示した一時記録または記憶装置
22の構成図である。
【図4】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の要
部の一例を示し、図1に示した入力インターフェース回
路24の構成図である。
【図5】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の要
部の一例を示し、図1に示した出力インターフェース回
路23−1、23−2、・・・・23−kの構成図であ
る。
【図6】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の説
明に供する転送フォーマットとテープ記録トラックパタ
ーンの関係を説明するための説明図である。
【図7】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の説
明に供する高速転送機の記録系における信号処理を説明
するためのタイミングチャートである。
【図8】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の説
明に供する高速転送機の再生系における信号処理を説明
するためのタイミングチャートである。
【図9】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の説
明に供する一時記録または記憶装置における高速転送記
録或いは記憶動作を説明するためのタイミングチャート
である。
【図10】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の
説明に供する一時記録または記憶装置における高速転送
再生動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】本発明編集方法及びシステムの第1実施例の
説明に供する入力インターフェース回路24における通
常速度再生、記録時の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図12】本発明編集方法及びシステムの第2実施例の
要部の構成例を示す構成図である。
【図13】本発明編集方法及びシステムの第3実施例の
要部の一例を示し、図1に示した高速転送機21及び2
6を1つの装置とした場合の構成図である。
【図14】A 本発明編集方法及びシステムの第3実施
例の説明に供する回転ドラムへの記録/再生ヘッドの登
載例を示す説明図である。 B 本発明編集方法及びシステムの第3実施例の説明に
供する回転ドラムの段差を説明するための説明図であ
る。 C 本発明編集方法及びシステムの第3実施例の説明に
供するリード角を説明するための説明図である。 D 本発明編集方法及びシステムの第3実施例の説明に
供する通常のリード角の一例を説明するための説明図で
ある。 E 本発明編集方法及びシステムの第3実施例の説明に
供する通常のリード角の4倍のリード角(即ち通常の転
送速度の4倍の転送速度を得る場合)の一例を説明する
ための説明図である。
【図15】本発明編集方法及びシステムの第3実施例の
説明に供する転送フォーマットとテープ記録トラックパ
ターンの関係を説明するための説明図である。
【図16】本発明編集方法及びシステムの第3実施例の
説明に供する高速転送機の記録系における信号処理を説
明するためのタイミングチャートである。
【図17】本発明編集方法及びシステムの第3実施例の
説明に供する高速転送機の再生系における信号処理を説
明するためのタイミングチャートである。
【図18】従来の編集システムの例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
20、29 ビデオテープカセット 21、26 高速転送機 22 一時記録または記憶装置 23−1、23−2、・・・・23−k、98、102
出力インターフェース回路 24、111、116 入力インターフェース回路 25 映像特殊効果ミクサ 27、49、157 制御部 28 操作部 31、61、75 デマルチプレクサ 32−1、32−2、・・・・32−n、151 時間
軸伸長回路 33−1、33−2、・・・・33−n、152 EC
C(エラー・コレクション・コード)付加回路 34−1、34−2、・・・・34−n CHCOD
(チャンネルコーダ) 35−1、35−2、・・・・35−n 記録増幅回路 36−1、36−2、・・・・36−n スイッチ 37−1、37−2、・・・・37−n、37−n+
1、37−n+2、・・・・37−2n ロータリート
ランス 38−1、38−2、・・・・38−n、38−n+
1、・・・・38−2n記録/再生ヘッド 39 磁気テープ 42−1、42−2、・・・・42−n 再生増幅回路 43−1、43−2、・・・・43−n データ抽出回
路 44−1、44−2、・・・・44−n CHDEC
(チャンネルデコーダ) 45−1、45−2、・・・・45−n、163 エラ
ー訂正回路 46−1、46−2、・・・・46−n、164 時間
軸圧縮回路 47 マルチプレクサ 50、76、158 システムコントローラ 52、160 システムクロック/同期信号発生回路 65 マトリクススイッチャ 78−1、78−2、・・・・78−m ディスクドラ
イブ 80−1、80−2、・・・・80−m ディスクコン
トローラ 91−1、91−2、・・・・91−m デコード及び
書き込み制御回路 92−1、92−2、・・・・92−m FIFO(フ
ァースト・イン・ファースト・アウトメモリ) 94 読み出し制御回路 95 圧縮復号化処理回路 96、97 変速再生処理回路 100、104 D−Aコンバータ 107 再生制御通信コントローラ 113、118 A−Dコンバータ 120 圧縮符号化回路 121 バッファメモリ 123 記録制御通信コントローラ 152 ECC(エラー・コレクション・コード)付加
回路 154 入出力制御回路 155 半導体メモリ 156 書き込み/読み出し回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 - 20/16 351 G11B 27/02 - 27/038 H04N 5/91

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されている情報を再生す
    るためのx個(但し、xは通常の転送速度で必要とされ
    ているヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部
    と、上記x個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理
    を施す再生情報処理手段とを有するVTRを用いて、上
    記記録媒体を通常の走行速度のn倍の速度で走行させ、
    上記x個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速
    度のn倍の回転速度で回転させることにより、編集すべ
    き情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生して上記情
    報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或い
    は記憶し、 この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出
    し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号
    処理を施し、 この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、上記情
    報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出した情報
    を通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは
    記憶するようにしたことを特徴とする編集方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体に記録されている情報を再生す
    るためのxn個(但し、xは通常の転送速度で必要とさ
    れているヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生
    部と、上記xn個のヘッドからの再生情報に所定の信号
    処理を施す再生情報処理手段とを有するVTRを用い
    て、上記記録媒体を通常の走行速度のn倍で走行させ、
    上記ヘッドのリード角を上記記録媒体の走行を停止させ
    た状態で上記ヘッドで上記記録媒体を走査する際に上記
    記録媒体上に形成されているトラックをnm個(但し、
    mは通常のリード角を設定し、記録媒体の移動を停止さ
    せた状態で回転ドラムを1回転させた場合に1つのヘッ
    ドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定し、上記xn個の
    ヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度で回転さ
    せることにより、編集すべき情報を通常の再生速度のn
    倍の速度で再生して上記情報を通常の転送速度のn倍の
    転送速度で出力し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或い
    は記憶し、 この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出
    し、読み出したこの通 常の転送速度の情報に所定の信号
    処理を施し、 この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、上記情
    報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出した情報
    を通常の記録或いは記憶速度のn倍の速度で記録或いは
    記憶するようにしたことを特徴とする編集方法。
  3. 【請求項3】 編集すべき情報を通常の再生速度のn倍
    の速度で再生して上記情報を通常の転送速度のn倍の転
    送速度で出力し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或い
    は記憶し、 この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出
    し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号
    処理を施し、 この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、上記情
    報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、 記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    を記録するためのx個(但し、xは通常の転送速度で必
    要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記
    録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に
    対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有す
    るVTRを用いて、上記記録媒体を通常の走行速度のn
    倍の速度で走行させ、上記x個のヘッドを搭載した回転
    ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で回転させる
    ことにより、この通常の転送速度のn倍の転送速度で読
    み出した情報を通常の記録速度のn倍の速度で記録する
    ようにしたことを特徴とする編集方法。
  4. 【請求項4】 編集すべき情報を通常の再生速度のn倍
    の速度で再生して上記情報を通常の転送速度のn倍の転
    送速度で出力し、 この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報を記録或い
    は記憶し、 この記録或いは記憶した情報を通常の転送速度で読み出
    し、読み出したこの通常の転送速度の情報に所定の信号
    処理を施し、 この信号処理を施した情報を記録或いは記憶し、上記情
    報を通常の転送速度のn倍の転送速度で読み出し、 記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    を記録するためのxn 個(但し、xは通常の転送速度で
    必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド
    記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有
    するVTRを用いて、上記記録媒体を通常の走行速度の
    n倍で走行させ、上記ヘッドのリード角を上記記録媒体
    の走行を停止させた状態で上記ヘッドで上記記録媒体を
    走査する際に上記記録媒体上に形成されているトラック
    をnm個(但し、mは通常のリード角を設定し、記録媒
    体の移動を停止させた状態で回転ドラムを1回転させた
    場合に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定
    し、上記xn個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の
    回転速度で回転させることにより、この通常の転送速度
    のn倍の転送速度で読み出した情報を通常の記録速度の
    n倍の速度で記録するようにしたことを特徴とする編集
    方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録されている情報を再生す
    るためのx個(但し、xは通常の転送速度で必要とされ
    ているヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生部
    と、上記x個のヘッドからの再生情報に所定の信号処理
    を施す再生情報処理手段とを有するVTRで構成されて
    おり、上記記録媒体を通常の走行速度のn倍の速度で走
    行させ、上記x個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常
    の回転速度のn倍の回転速度で回転させることにより、
    編集すべき情報を通常の再生速度のn倍の速度で再生し
    て上記情報を通常の転送速度のn倍の転送速度で出力す
    る高速再生部と、 この高速再生部からの上記再生情報を記録或いは記憶す
    る、記録或いは記憶部と、 この記録或いは記憶部から読み出された上記情報に所定
    の信号処理を施す信号処理部と、 この信号処理部から出力され、上記記録或いは記憶部に
    記録或いは記憶された上記情報が読み出されたときに、
    この読み出された情報を通常の記録或いは記憶速度のn
    倍の速度で記録或いは記憶する高速記録或いは記憶部
    と、 上記高速再生部、上記記録或いは記憶部、上記信号処理
    部、上記高速記録或いは記憶部を制御する制御部とを有
    することを特徴とする編集システム。
  6. 【請求項6】 記録媒体に記録されている情報を再生す
    るためのxn個(但し、 xは通常の転送速度で必要とさ
    れているヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド再生
    部と、上記xn個のヘッドからの再生情報に所定の信号
    処理を施す再生情報処理手段とを有するVTRで構成さ
    れており、上記記録媒体を通常の走行速度のn倍で走行
    させ、上記ヘッドのリード角を上記記録媒体の走行を停
    止させた状態で上記ヘッドで上記記録媒体を走査する際
    に上記記録媒体上に形成されているトラックをnm個
    (但し、mは通常のリード角を設定し、記録媒体の移動
    を停止させた状態で回転ドラムを1回転させた場合に1
    つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨ぐよう設定し、上記
    xn個のヘッドを搭載した回転ドラムを通常の回転速度
    で回転させることにより、編集すべき情報を通常の再生
    速度のn倍の速度で再生して上記情報を通常の転送速度
    のn倍の転送速度で出力する高速再生部と、 この高速再生部からの上記再生情報を記録或いは記憶す
    る、記録或いは記憶部と、 この記録或いは記憶部から読み出された上記情報に所定
    の信号処理を施す信号処理部と、 この信号処理部から出力され、上記記録或いは記憶部に
    記録或いは記憶された上記情報が読み出されたときに、
    この読み出された情報を通常の記録或いは記憶速度のn
    倍の速度で記録或いは記憶する高速記録或いは記憶部
    と、 上記高速再生部、上記記録或いは記憶部、上記信号処理
    部、上記高速記録或いは記憶部を制御する制御部とを有
    することを特徴とする編集システム。
  7. 【請求項7】 編集すべき情報を通常の再生速度のn倍
    の速度で再生して上記情報を通常の転送速度のn倍の転
    送速度で出力する高速再生部と、 この高速再生部からの上記再生情報を記録或いは記憶す
    る、記録或いは記憶部と、 この記録或いは記憶部から読み出された上記情報に所定
    の信号処理を施す信号処理部と、 記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    を記録するためのx個(但し、xは通常の転送速度で必
    要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド記
    録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報に
    対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有す
    るVTRで構成されており、この信号処 理部から出力さ
    れ、上記記録或いは記憶部に記録或いは記憶された上記
    情報が読み出されたときに、上記記録媒体を通常の走行
    速度のn倍の速度で走行させ、上記x個のヘッドを搭載
    した回転ドラムを通常の回転速度のn倍の回転速度で回
    転させることにより、この読み出された情報を通常の記
    録速度のn倍の速度で記録する高速記録部と上記高速再生部、上記記録或いは記憶部、上記信号処理
    部、上記高速記録部を制御する制御部とを有することを
    特徴とする編集システム。
  8. 【請求項8】 編集すべき情報を通常の再生速度のn倍
    の速度で再生して上記情報を通常の転送速度のn倍の転
    送速度で出力する高速再生部と、 この高速再生部からの上記再生情報を記録或いは記憶す
    る、記録或いは記憶部と、 この記録或いは記憶部から読み出された上記情報に所定
    の信号処理を施す信号処理部と、 記録媒体にこの通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    を記録するためのxn個(但し、xは通常の転送速度で
    必要とされるヘッドの個数)のヘッドを搭載したヘッド
    記録部と、この通常の転送速度のn倍の転送速度の情報
    に対して所定の信号処理を施す記録情報処理手段とを有
    するVTRで構成されており、この信号処理部から出力
    され、上記記録或いは記憶部に記録或いは記憶された上
    記情報が読み出されたときに、上記記録媒体を通常の走
    行速度のn倍で走行させ、上記ヘッドのリード角を上記
    記録媒体の走行を停止させた状態で上記ヘッドで上記記
    録媒体を走査する際に上記記録媒体上に形成されている
    トラックをnm個(但し、mは通常のリード角を設定
    し、記録媒体の移動を停止させた状態で回転ドラムを1
    回転させた場合に1つのヘッドが跨ぐトラックの数)跨
    ぐよう設定し、上記xn個のヘッドを搭載した回転ドラ
    ムを通常の回転速度で回転させることにより、この読み
    出された情報を通常の記録速度のn倍の速度で記録する
    高速記録部と、 上記高速再生部、上記記録或いは記憶部、上記信号処理
    部、上記高速記録部を制御する制御部とを有することを
    特徴とする編集システム。
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