JP2003087699A - 情報配信システムおよび情報配信方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の情報配信が可能な情報配信システム
および方法を提供する。 【解決手段】 上位コントローラ６の指示下でネットワ
ーク１０乃至３０経由で配信元の非同期式ＶＴＲ装置１
乃至３がそれぞれ設定され、非同期式ＶＴＲ装置１乃至
３は配信元のテープ状磁気記録媒体Ｃ１乃至Ｃ３を再生
してそれぞれ内蔵のバッファメモリ経由でそれぞれネッ
トワークへ同時送出し、サーバ４はこれらデータをネッ
トワークから取込み記録する。各非同期式ＶＴＲ装置１
乃至３はネットワークの伝送状態を確認して送出レート
を調整し、またバッファメモリの蓄積状態に応じて送出
処理を続行／一時停止する。一方、バッファメモリの蓄
積状態に応じてテープ状磁気記録媒体６から読出しバッ
ファメモリへ格納する処理を続行／一時停止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、情報配信システ
ムおよび情報配信方法に関し、特にネットワークを介し
て複数の非同期式情報記録再生装置と他のノード間の情
報配信を行う情報配信システムおよび情報配信方法に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】情報を記録し再生する媒体および装置と
して、磁気式または光学式をはじめ半導体メモリ適用に
よる構成など、多岐に亘る製品が実用に供せられている
が、とりわけ磁気式記録にあって磁気テープ媒体を用い
た磁気テープ記録・再生装置には長い歴史的経緯と広範
な実績があり、且つ今後にあっても尚、引続き重要な役
割を担うものと目されている。磁気テープ記録・再生装
置の特徴の第１は、その性能評価を記録媒体（磁気テー
プ媒体）の性能に依存することであり、その第２は、同
期的な作動構造に依拠していることである。磁気テープ
媒体はシーケンシャル記録に係る媒体として広範に利用
が為されているが、 （１）その低廉なビット・コスト （２）一巻あたりの膨大なビット容量 （３）リムーバブルであり、一巻毎に管理できるという
管理性 （４）長期記録保持機能を利用したアーカイブ保存への
利用 等により広範な適用分野において評価を受けている。と
りわけ磁気記録媒体の記録性能はその保磁力に依存し、
保磁力の経時的劣化はアレニウス・プロットにしたが
い、その半対数表示での勾配として経時性能が評価され
るが、磁気素材の改良・開発にともない長期記録保持性
能は着実な向上を継続しているのが現状である。

【０００３】一方、磁気テープのヘッドに対する相対移
動時に磁束密度の変動に基づき情報を取出し／書込む機
構は、他の装置・機器との情報授受を同期的に為す構成
であり、よって例えば専用の伝送路を経由しての他の装
置・機器と同期させた直接の情報授受に適している。こ
の結果、従来のＶＴＲ装置（ビデオテープレコーダ：以
下、ＶＴＲと略記する）やＶＣＲ装置（ビデオカセット
レコーダ）に代表される同期式磁気テープ記録・再生装
置は、専用の伝送路の使用を前提として単独で、または
ランダムアクセス式記録・再生装置の補完やバックアッ
プとしての適用形態がなされてきた。

【０００４】また、複数のテープ磁気記録媒体（一例と
してビデオカセット媒体：「テープ媒体」と略記）に記
録されている素材を、専用伝送路を経由させてビデオ・
サーバへ同期転送によって取り込み転写する場合、従来
は対象とするテープ媒体を一本づつＶＴＲへ装着し、こ
のＶＴＲとビデオ・サーバを同期させた状態でテープ媒
体を再生し、専用伝送路経由でビデオ・サーバへ送付し
て転写し、これを必要な本数のテープ媒体につき反復操
作していた。これは「逐次転写方式」と呼称される。一
方、例えば映像編集施設において、複数のテープ磁気記
録媒体に記録されている映像素材のうち、任意の所望の
複数の映像素材を取り込んで編集処理する場合、上記の
ようなテープ媒体の逐次転写では時間を要するために、
現状ではランダムアクセス可能な所謂ノン・リニア記録
媒体（ハード磁気ディスク媒体や光学式記録媒体）をス
トレージ手段として具備するＡＶサーバへ一旦、対象と
なる全てのテープ媒体から転写して全ての映像素材を取
り込み、その上で編集機がＡＶサーバから任意の所望の
複数の映像素材を取り込んで編集処理する構成が一般的
である。これは「サーバ集中管理方式」と呼称される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来のＶＴＲ
は画像音声などの入出力が全て同期して進行するから、
ＶＴＲからテープ媒体の記録内容をサーバなどへコピー
するためには、リアルタイム環境下で常に一定の速度に
て、配信元のＶＴＲ側でのテープ媒体の再生動作と配信
先のサーバ側での記録動作を同期して同時に行う必要が
あった。このように夫々のデバイスに対して厳密な時間
管理による専用の制御をするため、また時間の規制に正
確に追随させるべく、映像・音声データやタイムコード
や制御信号などをそれぞれ独立に接続する必要があっ
た。また配信元と配信先を反転させる場合は、結線を変
更するか、逆方向の結線を別途準備する必要があり、煩
雑に加えてコスト的にも不利であった。

【０００６】結線を一本化など単純化するには、Ｅｔｈ
ｅｒｎｅｔ（Ｒ）に代表されるＬＡＮなどネットワーク
環境の適用が望ましいのであるが、ネットワーク通信網
に従来の同期式ＶＴＲをノードとして接続する情報配信
には幾つかの隘路・解決すべき課題が存在した。先ず、
複数のノード共用のネットワーク通信網を経由してのタ
イムコードや制御信号および配信コンテンツの伝送は、
専用伝送路経由と異なって同期して伝送される保証がな
く、一般的に非同期で伝送されるが、従来の同期式ＶＴ
Ｒはこれに対応可能な構成ではなかった。

【０００７】また従来、専用伝送路や、伝送レートが保
証されたプライベートなネットワーク通信網を使用し
た、ＶＴＲからの再生情報の送出またはＶＴＲへの記録
情報の取り込みは、固定伝送レートが保証されているこ
とで記録・再生時の品質に問題が生じることがなかった
が、これに比して複数のノードに公開されたネットワー
ク回線の伝送レートは専用伝送路に比して変動的であ
り、その時点でのトラフィック量に依存的に変動する。
このように回線状態に依存する結果として伝送情報の品
質等に問題が発生する虞があった。例えばＥｔｈｅｒｎ
ｅｔ（Ｒ）上などでトラフィック量が変化して配信速度
が一定に保てない物理層の上では、テープ素材の送受信
の円滑な処理が為されない虞があった。

【０００８】さらに、前記の「逐次転写方式」では、同
期転写であるから転写処理する本数だけの時間が必要と
されることで長時間に亘る処理が必要であった。さらに
時間短縮のため複数基のＶＴＲを同時使用して同時に転
写させる構成が提案されたが、複数の専用伝送路が必要
な上、ビデオ・サーバがＶＴＲの同期制御を各ＶＴＲに
対して同時実行することになり、制御機器構成が複雑で
コスト高となるうえ、処理が煩雑であるという問題があ
った。

【０００９】一方、前記の「サーバ集中管理方式」で
は、ＡＶサーバの適用が必要ゆえにシステムコストが嵩
み、また全てのテープ媒体から転写して全ての映像素材
をＡＶサーバのストレージ手段に取り込むという前処理
（プリフェッチ操作）が実行されていることが使用に先
立っての前提となるため、前処理に長時間を要し、よっ
て例えば取材で録画が為されたばかりの生のテープ媒体
中の映像素材を、直ちに取り込んで使用するという即時
性において問題があった。

【００１０】さらに、ＡＶサーバは同期系動作であり、
転写を求めるＶＴＲ側も在来構成では同期系動作である
から、ネットワークの伝送状態の変動に対応できないと
いう問題があった。

【００１１】さらに、ＡＶサーバが故障等で使用できな
い場合には、機能全停止となって記録されている全ての
映像素材の取り出しが不可能となり、よって転写を求め
るＶＴＲ側では一切の映像素材の入手ができないという
不具合が発生して信頼性が低下する。

【００１２】本発明は従来技術にかかる前記のような課
題を解決するためなされたもので、低コスト構成で、操
作が簡素かつ容易であり、手間・時間・コスト的に不利
な前処理の省略および即時処理が可能のうえ、ネットワ
ークの伝送状態の変動に対応でき、かつ信頼性確保が可
能な、情報配信システムおよび情報配信方法を提供する
ことを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項１に係る情報配信システムは、情報の暫定記憶が
可能な暫定記憶手段と、前記暫定記憶手段への情報の記
憶状態の監視手段と、前記監視手段の監視結果に基づ
き、再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生し
た情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または記録
時において、前記暫定記憶手段から取出した情報の前記
テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、第１制御手
段と、記録時において、ネットワークから取込んだ情報
の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または再生時にお
いて、前記監視手段の監視結果に基づき前記暫定記憶手
段から取出した情報の前記ネットワークへの送出処理を
司る、第２制御手段と、を具備する非同期式情報記録再
生装置を複数基含む、複数基の装置を、それぞれノード
として前記ネットワークに接続し、前記非同期式情報記
録再生装置から、前記テープ状磁気記録媒体の記録した
情報を再生して前記ネットワーク経由で同時配信し、他
の何れか少なくとも１基の前記ノードへ転写する処理
か、または他の何れか少なくとも１基の前記ノードから
前記ネットワーク経由で情報を配信し、前記複数基の非
同期式情報記録再生装置が配信された前記情報を前記テ
ープ状磁気記録媒体へそれぞれ記録させる処理かの、少
なくとも何れかを実行可能に構成したことを特徴とす
る。

【００１４】請求項２に係る情報配信システムは、請求
項１記載のものであって、前記複数基の非同期式情報記
録再生装置への情報配信において、配信元である他の何
れかの前記ノードからの情報送出レートを、配信先であ
る前記複数基の非同期式情報記録再生装置の情報記録レ
ートを超えない範囲とすることを特徴とする。

【００１５】請求項３に係る情報配信システムは、請求
項１記載のものであって、前記ネットワークにつき、そ
の情報伝送レートが、前記ノードからの情報送出レート
または前記非同期式情報記録再生装置の情報記録レート
を超えないネットワークを適用することを特徴とする。

【００１６】請求項４に係る情報配信方法は、情報の暫
定記憶が可能な暫定記憶手段と、前記暫定記憶手段への
情報の記憶状態の監視手段と、前記監視手段の監視結果
に基づき、再生時において、テープ状磁気記録媒体から
再生した情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、また
は記録時において、前記暫定記憶手段から取出した情報
の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、第１
制御手段と、記録時において、ネットワークから取込ん
だ情報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、または再生
時において、前記監視手段の監視結果に基づき前記暫定
記憶手段から取出した情報の前記ネットワークへの送出
処理を司る、第２制御手段と、を具備する非同期式情報
記録再生装置を複数基含む、複数基の装置を、それぞれ
ノードとして前記ネットワークに接続したシステムに適
用され、前記複数基の非同期式情報記録再生装置から、
前記テープ状磁気記録媒体の記録した情報を再生して前
記ネットワーク経由で同時配信し、他の何れか少なくと
も１基の前記ノードへ転写する処理か、または他の何れ
か少なくとも１基の前記ノードから前記ネットワーク経
由で情報を配信し、前記複数基の非同期式情報記録再生
装置に配信された前記情報を前記テープ状磁気記録媒体
へ記録させる処理かの、少なくとも何れかを実行するこ
とを特徴とする。

【００１７】請求項５に係る情報配信方法は、請求項４
記載のものであって、前記非同期式情報記録再生装置へ
の情報配信において、配信元である他の何れかの前記ノ
ードからの情報送出レートを、配信先である前記非同期
式情報記録再生装置の情報記録レートを超えない範囲で
配信することを特徴とする。

【００１８】請求項１に係る情報配信システムおよび請
求項４に係る情報配信方法によれば、第１制御手段と第
２制御手段が独立して夫々非同期で動作する非同期式情
報記録再生装置を複数基、ネットワークに接続して他の
少なくとも１基のノードと情報授受するものであるか
ら、時間に規制されない動作による大量データ配信がな
され、またネットワークの伝送状態による影響を抑えて
配信が継続される。また結線が簡素化される。よって非
同期式情報記録再生装置を用いてネットワーク経由で他
のノードと高信頼度の情報配信がなされる。

【００１９】請求項２に係る情報配信システムおよび請
求項５に係る情報配信方法によれば、配信元である他の
ノードからの情報送出レートが、配信先である非同期式
情報記録再生装置の情報記録能力を超えることがなく、
よって非同期式情報記録再生装置の暫定記憶手段に溢れ
が発生しない。したがって溢れによるデータ消失が回避
される。

【００２０】請求項３に係る情報配信システムによれ
ば、低ビットレートのネットワーク機構の適用がなされ
ることで利用の範囲がさらに拡大する。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。

【００２２】図１は、本発明に係る情報配信システムの
一実施形態のブロック構成図である。図１に示される情
報配信システムＳｙｓ１は、非同期にファイル転送が可
能な複数のＶＴＲ１、２、３をネットワーク１０、２
０、３０に接続することで、時間に規制されない非同期
式での画像音声等の素材コピーを可能にする。情報配信
システムＳｙｓ１では、素材を配信する非同期式ＶＴＲ
１を、適用ネットワークの一例であるＥｔｈｅｒｎｅｔ
（Ｒ）１０に接続し、さらにハブ７およびＥｔｈｅｒｎ
ｅｔ（Ｒ）４０を介してサーバ４に接続する。サーバ４
にはＥｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）に接続するためのゲートウ
エイ５が設けてあるが、サーバの種類によってはゲート
ウエイを介することなく直接Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）に
接続されるものもある。Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）１０、
２０、３０に接続されたＶＴＲ１、２、３とサーバ４を
制御するために、パソコン構成の上位コントローラ６
が、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）５０を介して同様にハブ７
へ接続されている。Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）４０は１
０、２０、３０よりも帯域の広いものが通常は好ましい
システム構成である。

【００２３】ＶＴＲの台数は２台以上であれば同様のア
プリケーションが可能であり、ここでは説明のために３
台のＶＴＲ１、２、３を示す。

【００２４】この接続形態にて、上位コントローラ６に
よってＶＴＲ１でテープＣ１が再生され、任意の画像音
声等のデータ１１がＥｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）１０および
４０を介してサーバ４へファイル転送される。また同時
に、他のＶＴＲ２およびＶＴＲ３からも別の任意の画像
音声等のデータ２１、３１がサーバ４へファイル転送さ
れる。１台のＶＴＲから１台のサーバへ転送する場合
は、従来の同期転送と同等の速度で素材をコピーするも
のであるが、ここに示すように、複数台のＶＴＲを共用
ネットワーク上で接続することで、高速に作動すること
ができるサーバ４側では、同時複数のＴＣＰ／ＩＰのコ
ネクションが可能であるから複数のファイルを同時に受
け取ることが可能である。

【００２５】このように、図示される場合は各ＶＴＲ
１、２、３がそれぞれ１倍速で再生しているが、サーバ
４では同時に異なる３つの素材を受けることができ、結
果として３倍速での素材転送を可能にしている。また、
Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）を介して、画像や音声やタイム
コードや制御信号など全てを一本の結線上だけで転送す
ることが可能である。これは、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）
上では非同期に転送が可能であるため、時間に規制され
ることがなくなることによる。さらにファイル転送する
方向を逆転させる場合も、なんら接続を変えることな
く、そのままの一本の結線上だけで可能である。なお実
際の機器構成が図２に示される。

【００２６】ここで非同期式ＶＴＲ１はネットワーク１
０の伝送状態を確認して送出レートを調整する。これに
よりネットワーク１０上のデータ量に応じてトラフィッ
クの混雑時にはゆっくりと、閑散時には早くファイル転
送することが可能になる。またバッファメモリの蓄積状
態に応じて送出処理を続行／一時停止する。一方、バッ
ファメモリの蓄積状態に応じてテープ状磁気記録媒体Ｃ
ｎから読出しバッファメモリへ格納する処理を続行／一
時停止する。これについては後に詳述する。

【００２７】また上記において、送信側の非同期式ＶＴ
Ｒ装置のデータ送出レートを、受信側の装置のデータ記
録レートを超えない範囲で、好ましくはデータ記録レー
トよりも低レートで、送出する構成とする。これは受信
側でオーバーフロー発生によるデータ消失を防止するた
めである。

【００２８】ファイル転送は非同期式ＶＴＲ１等とサー
バ４間でＴＣＰ／ＩＰ処理によって行うため、バケット
に画像音声等のデータをファイルとして埋め込み、非同
期配信を行う。画像音声等のデータを非同期式ＶＴＲ１
などとサーバ４間で非同期の動作にてコピーを作るた
め、同期での動作が一般的であったビデオテープ媒体の
ＶＴＲでも、ファイル転送の途中でその速度を遅くした
り早くしたりしながら、非同期式ＶＴＲ１でのテープ状
磁気記録媒体Ｃ１からの読み出し、もしくはテープ状磁
気記録媒体Ｃ１への書き込みを可能にするものである。
すなわち、同期動作の必要がなくなるので、時間に規制
されないで画像音声等の素材を、しかも配送元と配送先
を自在に変更しつつコピーすることが可能となる。

【００２９】また、ネットワーク１０，２０，３０、４
０、５０を介して、画像や音声やタイムコードなど全て
を一本の結線上だけで配信することが可能である。これ
は、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）上で非同期に配信が可能で
あるため、時間に規制されることがなくなることによ
る。さらにファイル転送する方向を逆転させる場合も、
なんら接続を変えることなく、そのままの一本の結線上
だけで可能になる。

【００３０】つぎに、本発明の情報配信システムを構成
するノードである非同期式ＶＴＲの動作原理を説明す
る。図３は、図１に示される非同期式ＶＴＲの動作制御
に係るブロック図である。また図４はその機能制御に係
るブロック図である。非同期式ＶＴＲ（Ａｓｙ−ＶＴ
Ｒ）は、テープ状磁気記録媒体Ｃｎを挿着して記録・再
生可能な磁気テープ記録再生機構Ｍｐｒ、テープ状磁気
記録媒体Ｃｎから再生されたデータまたはネットワーク
Ｎｗを介して取込まれ記録がなされるデータを暫定的に
蓄積格納する暫定記憶手段Ｂｆｍ、暫定記憶手段Ｂｆｍ
への情報の蓄積状態を常時監視して監視結果ａを提供す
る監視手段Ｍｏｂ、監視結果ａに基づきテープ状磁気記
録媒体Ｃｎと暫定記憶手段Ｂｆｍ間の情報授受を制御す
る第１制御手段Ｃｔｒ１、監視結果ａに基づき暫定記憶
手段ＢｆｍとネットワークＮｗ間の情報授受を司る第２
制御手段Ｃｔｒ２、ネットワークＮｗと暫定記憶手段Ｂ
ｆｍ間をインタフェースするインタフェース部Ｉｆを、
具備する。

【００３１】さらに図４に示されるように、この装置全
体の動作を管理する管理部Ｓｐｖを具備する。なお管理
部Ｓｐｖを以下で「スーパーバイザＳｐｖ」と記載する
ことがある。

【００３２】非同期式ＶＴＲ装置Ａｓｙ−ＶＴＲはネッ
トワーク接続機能を具備した好ましくはコンピュータシ
ステムとして具現され、図示されないプロセッサ（ＣＰ
Ｕ）、テンポラリの記憶やワーキングメモリとして機能
するＲＡＭ、ＣＰＵによって読取り実行可能のプログラ
ムが格納されたＲＯＭ等のメモリ、バス等の構成部分を
備えるが、これらは一般的なコンピュータシステムの構
成部分であり、よって冗長と煩雑を排除するべく個々の
説明は省略される。

【００３３】さらに非同期式ＶＴＲ装置Ａｓｙ−ＶＴＲ
を構成する各部や各手段は、装置が内蔵するプロセッサ
（ＣＰＵ）により読み取り実行可能なプログラムとして
準備されるか、専用回路や専用チップ等のハードウエア
資源として、或いはそれらの混成として装備されるもの
であり、所定の機能を果たすものであればその構成・種
類に限定と制約はない。

【００３４】例えば管理部（スーパーバイザ）Ｓｐｖ、
監視手段Ｍｏｂ、第１制御手段Ｃｔｒ１、第２制御手段
Ｃｔｒ２は好ましくは上記ＣＰＵにより読み取り実行可
能なプログラムとして準備される。また暫定記憶手段Ｂ
ｆｍには好ましくはデュアルポート構造の高速ランダム
アクセス半導体メモリ・デバイスが適用される。なお暫
定記憶手段Ｂｆｍを以降においてバッファメモリＢｆｍ
と記載することがある。

【００３５】以下は、当該非同期式ＶＴＲ装置Ａｓｙ−
ＶＴＲの動作を概略的に把握するための説明である。管
理部（スーパーバイザ）Ｓｐｖは、外部の機器、例えば
遠隔位置のコンピュータからネットワークＮｗ経由でこ
の非同期式ＶＴＲ装置Ａｓｙ−ＶＴＲをターゲットとし
て送付されたコマンドまたは／および制御データｄｃｒ
を取込み、パース（解釈）して装置内の各部へ制御信号
を発行し、或いはコマンドまたは／および制御データｄ
ｃｔを作成してネットワークＮｗ経由で送信する機能を
有する。外部機器から送付されるコマンドとして、当該
非同期式ＶＴＲ装置Ａｓｙ−ＶＴＲの再生動作、ついで
記録動作の指示が到着した場合を想定する。スーパーバ
イザＳｐｖはこれを受けて、装置内の各部分へ指示信号
を発行する。

【００３６】スーパーバイザＳｐｖから再生の指示が発
行されると、磁気テープ記録再生機構Ｍｐｒが挿着され
たテープ状磁気記録媒体Ｃｎから記録された情報を再生
してデコーデイング処理を施し、バッファメモリＢｆｍ
へ蓄積する。このバッファメモリＢｆｍからは蓄積され
た情報がｆｉｒｓｔ−ｉｎ−ｆｉｒｓｔ−ｏｕｔ原理で
取出され、再生出力としてインタフェース部Ｉｆ経由で
ネットワークＮｗへ送出される。この間、監視手段Ｍｏ
ｂはバッファメモリＢｆｍへの情報の蓄積状態を常時監
視し、蓄積量が予め再生用に設定された下限にまで減少
するか、予め設定された上限にまで増加すると、夫々の
監視結果ａを通知として発行する。

【００３７】下限にまで減少した通知を受けた際に第２
制御手段Ｃｔｒ２は、バッファメモリＢｆｍから蓄積情
報を取出す処理を一時停止して、バッファメモリＢｆｍ
の情報蓄積量の回復を待機する。一方、下限にまで減少
した通知を受けた第１制御手段Ｃｔｒ１は、もしここで
磁気テープ記録再生機構Ｍｐｒが作動停止中であれば再
生動作を再開させ、バッファメモリＢｆｍの情報蓄積量
の回復を図る。

【００３８】他方、上限にまで増加した通知を受けた際
に第１制御手段Ｃｔｒ１は、もしここで磁気テープ記録
再生機構Ｍｐｒが作動中であれば再生動作を一時停止さ
せ、バッファメモリＢｆｍの情報蓄積量の減少を図る。
第２制御手段Ｃｔｒ２はバッファメモリＢｆｍから蓄積
情報を取出す処理を継続する。

【００３９】つぎにスーパーバイザＳｐｖから記録の指
示が発行されると、ネットワークＮｗ経由で伝送入力さ
れた記録すべき情報をインタフェース部Ｉｆ経由で取込
み、バッファメモリＢｆｍへ蓄積する。このバッファメ
モリＢｆｍに蓄積された情報はｆｉｒｓｔ−ｉｎ−ｆｉ
ｒｓｔ−ｏｕｔ原理で取出され、磁気テープ記録再生機
構Ｍｐｒが、挿着されたテープ状磁気記録媒体Ｃｎへ記
録する。この間、監視手段ＭｏｂはバッファメモリＢｆ
ｍへの情報の蓄積状態を常時監視し、蓄積量が予め記録
用に設定された下限にまで減少するか、予め設定された
上限にまで増加すると、夫々の監視結果ａを通知として
発行する。

【００４０】下限にまで減少した通知を受けた際に第１
制御手段Ｃｔｒ１は、磁気テープ記録再生機構Ｍｐｒの
記録動作を一時停止させ、バッファメモリＢｆｍから蓄
積情報を取出す処理を一時停止して、バッファメモリＢ
ｆｍの情報蓄積量の回復を待機する。一方、下限にまで
減少した通知を受けた第２制御手段Ｃｔｒ２は情報の取
込みを継続して、バッファメモリＢｆｍの情報蓄積量の
回復を図る。

【００４１】他方、上限にまで増加した通知を受けた際
に第１制御手段Ｃｔｒ１は、もしここで磁気テープ記録
再生機構Ｍｐｒが記録動作の一時停止中であれば記録動
作を再開させ、バッファメモリＢｆｍの情報蓄積量の減
少を図る。

【００４２】このように第１制御手段Ｃｔｒ１が、監視
結果ａに基づきテープ状磁気記録媒体Ｃｎとバッファメ
モリＢｆｍ間の情報授受を司り、また第２制御手段Ｃｔ
ｒ２がバッファメモリＢｆｍとネットワークＮｗ間の情
報授受を司り、しかも第１制御手段Ｃｔｒ１と第２制御
手段Ｃｔｒ２の動作は互いに干渉なく夫々が独立的に為
される非同期の動作となる。この非同期式構成により他
の装置との非同期による情報授受が、インタフェース部
ＩｆおよびネットワークＮｗを介して可能になる。

【００４３】また想定される適用ネットワークＮｗとし
ては、ＬＡＮとして１００Ｂａｓｅ−Ｔや超広帯域対応
のＧｉｇａｂｉｔ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）（１０００
ｂａｓｅ−Ｘ）をはじめ、Ｗｅｂを構成するインターネ
ット網など、ＴＣＰ／ＩＰ規格準拠の通信網の適用が好
ましく、よってインタフェース部Ｉｆも夫々に対応した
構成とする。このように本実施形態によれば、外部機器
との結線は例えばＬＡＮのみでよく、結線が単純化でき
るため、システム全体の構成を廉価にすることができ、
設置や変更に対する対応も大幅に簡素化できる。

【００４４】また前記では記録・再生の対象を映像・音
声情報を例として説明したが、対象とする情報はこれに
限定されるものではない。例えば付帯的あるいは付随的
情報として「メタデータ」のネットワークを介しての非
同期的授受が可能であることは論を待たない。このよう
な付帯的あるいは付随的情報の授受および記録・再生に
関して適切なファイル形式として、スタンダードファイ
ル規格であるＭＸＦ（Ｍｅｄｉａ ｅＸｃｈａｎｇｅ
Ｆｏｒｍａｔ）の適用が好ましい。コンテンツデータを
ＭＸＦファイル形式で記録・再生するようにすると、ヘ
ッダ部分にメタデータの搭載とその読出しが容易にで
き、且つメタデータとエッセンス（本体）の対応が保存
されるシンタックス構造であり、メタデータ抽出が容易
であることからファイル処理の作業効率が改善されると
いう利点がある。

【００４５】つぎに情報配信システムＳｙｓ１の各ノー
ドの動作を説明する。図５は、上位コントローラ６の動
作フローチャートである。上位コントローラ６は、ステ
ップＳ５０１において、利用者からの指示入力等によ
る、複数のソースデバイス、複数のテープ素材、複数の
コンテンツ、少なくとも一つのターゲットデバイスなど
の指定を待機し、指定が為されるとステップＳ５０２に
進み、各ソースデバイスへ該当するテープ素材やコンテ
ンツの情報を送り、再生準備を指示する。さらにステッ
プＳ５０３で各ターゲットデバイス（この場合は配信先
のサーバ４）へ、ネットワーク５０および４０経由で記
録準備の指示を発信する。ついでステップＳ５０４およ
び５０５で、全てのソースデバイスの再生準備完了と全
てのターゲットデバイスの記録準備完了を確認する。以
上で準備完了となると、ステップＳ５０６で全てのソー
スデバイスへ、ネットワーク５０および１０、２０、３
０経由でテープ素材の情報と、再生・配信の指示を発信
する。

【００４６】図６は、配信元の非同期式ＶＴＲ１（ソー
スデバイス）の動作フローチャートである。非同期式Ｖ
ＴＲ１の管理部Ｓｐｖは、ステップＳ６０１で上位コン
トローラ６からの再生準備の指示を待機し、指示が発生
するとステップＳ６０２へ進んで指定されたテープ素材
／コンテンツをロードさせ、こののちステップＳ６０３
で上位コントローラ６へ、準備完了通知を発信する。さ
らにステップＳ６０４で、上位コントローラ６からの再
生・配信開始の指示を待機する。

【００４７】再生・配信開始の指示があると、ステップ
Ｓ６０５に進んで再生・配信を開始する。この後、ステ
ップＳ６０６で第１および第２制御手段Ｃｔｒ１、Ｃｔ
ｒ２がネットワークの状態に応じて再生・配信の一時停
止または再開を適宜実行する。この実行は配信完了まで
ステップＳ６０７とステップＳ６０６間をループして継
続され、配信完了とともにこのタスクを終了する。

【００４８】図７は、配信先のサーバ４（ターゲットデ
バイス）の動作フローチャートである。サーバ４は、ス
テップＳ７０１で上位コントローラ６から記録準備の指
示の有無を確認し、指示が発生するとステップＳ７０２
へ進んで記録の準備を進める。記録準備の完了までステ
ップＳ７０３とステップＳ７０２間をループし、記録準
備の完了を確認した（ステップＳ７０３）時点で上位コ
ントローラ６へ通知する（ステップＳ７０４）。このの
ちステップＳ７０５に進み、配信元からのサーバ４宛の
パケット到着の検出とともに受信・記録を開始してこれ
を継続実行する。この実行は受信完了までステップＳ７
０６とステップＳ７０５間をループして継続され、受信
完了とともにこのタスクを終了する。

【００４９】つぎに別の実施形態として、逆方向のファ
イル転送も含めた実施例としての接続図を図８に示す。
それぞれが複数台の非同期式ＶＴＲがＬＡＮ（Ｌ１、Ｌ
１１等）でハブＨ１、Ｈ１１等に接続されたＶＴＲ群Ｇ
１、Ｇ１１が、さらに広帯域の例えばＥｔｈｅｒｎｅｔ
（Ｒ）Ｌ１２、Ｌ１１２等を介して別のハブＨ４へ接続
される。そのハブＨ４から広帯域のＥｔｈｅｒｎｅｔ
（Ｒ）Ｌ５およびゲートウエイ５を介してサーバ５１乃
至５３へ結線される。複数の非同期式ＶＴＲからファイ
ル転送された素材は非同期の多重処理により、混載パケ
ット群Ｐ１、Ｐ２として高速でサーバ５１乃至５３へ記
録される。さらに不図示の別のＶＴＲ群も同様の結線で
同じサーバ５１乃至５３へ接続されており、さらに多重
処理にてサーバ５１乃至５３へファイル転送される。

【００５０】また、ネットワーク上でのＴＣＰ／ＩＰ処
理は双方向にバケット通信が可能である。ＶＴＲ群Ｇ１
からテープ素材を読み出して、ＶＴＲ群Ｇ１１へ記録を
することが可能である。つまり同じＥｔｈｅｒｎｅｔ
（Ｒ）上で同時刻に逆方向へファイル転送を行うことが
できる。Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）の後は、ハブからＥｔ
ｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）、ハブ、そしてＥｔｈｅｒｎｅｔ
（Ｒ）を通して、ＶＴＲあるいはＶＴＲへファイル転送
が行われる。さらに別のＥｔｈｅｒｎｅｔ（Ｒ）Ｌ３、
Ｌ３１、Ｌ３２等を経由して、別のＶＴＲ３１、３２等
へ転送することも可能である。

【００５１】同期に限定した配信環境に依存する必要が
なくなるので、時間に規制されないで画像音声等の素材
をコピーすることが可能である。これにより、例えばサ
ーバが同期系の入出力にて動作をしている時に、その同
期の処理動作を最優先としながら、サーバの仕事が閑散
期に非同期で複数のＶＴＲにてサーバの中のデータをテ
ープにバックアップ記録をすることができる。複数のＶ
ＴＲから複数のＶＴＲへ素材をコピーすることも同様
に、非同期動作にてファイル転送が可能である。

【００５２】このように、非同期にファイル転送が可能
なＶＴＲを複数台同時に共用ネットワークに接続してフ
ァイル転送を行うことで、従来の同期転送では実現でき
ない、複数のテープ素材をより高速に短時間でサーバ等
へコピーを作ることを可能にした。また非同期にファイ
ル転送が可能なＶＴＲを複数台同時にネットワークに接
続して、複数のテープ素材を同時にコピーを作ることを
可能にした。

【００５３】この結果、大量の画像音声データのハンド
リングが自由になる。同期の動作は専用の制御が必要で
あるがコンピュータ上でテープの素材をファイルとして
扱うことができるようになり、また時間に規制されない
非同期動作によりアプリケーションの幅を広げることが
できる。一つのジョブが終わるまでは他には何もできな
いこれまでの同期系アプリケーションから、同時に複数
のジョブを進行させることができるなど、作業時間に関
して大きな効果が生まれるアプリケーションを作ること
が可能になる。さらに双方向性および多重性により結線
が単純化できるため、システム全体の構成を廉価にする
ことができ、設置や変更に対する対応も大幅に簡素化で
きる。

【００５４】本発明の利点：前記のように本発明の情報
配信システムおよび方法は以下の利点を具現する。 １．本発明者によって提唱される非同期系では、第１制
御手段と第２制御手段が独立して夫々非同期で動作する
構成の複数の非同期式情報記録再生装置を使用して同時
ネットワーク接続し、他のノードと情報授受するもので
あるから、時間に規制されない動作が可能になり、ネッ
トワークの伝送状態が変動しても、その影響を抑えて配
信を継続できる。よって非同期式情報記録再生装置を用
いてネットワーク経由で他のノードと高信頼度の情報授
受を可能にするシステムを低廉に提供できる。

【００５５】２．また複数の非同期式情報記録再生装置
を用いてネットワーク経由で他のノードと高信頼度の情
報配信を行うサービスを安価に提供できる。これは情報
配信に係るビジネスモデルの提案となる。

【００５６】３．さらにネットワークの適用により結線
を単純化・簡素化でき、システム全体の構成を廉価にす
ることができ、設置や変更に対する対応も大幅に簡素化
できる。この結果、より適用範囲の広い、且つ高信頼度
で情報配信が可能なシステムを低廉に提供できる。 ４．さらに複数の非同期式ＶＴＲの一斉動作により、Ｖ
ＴＲのアプリケーションの対象をさらに拡大することが
できる。 ５．また低ビットレートのネットワーク機構の適用がな
されることで利用の範囲がさらに拡大する。 ６．複数の非同期式ＶＴＲの同時駆動で大量の画像音声
データを１本のネットワーク経由で配信でき、さらにこ
れをコンピュータ上でテープの素材をファイルとして扱
うことができるようになり、大量の画像音声データのハ
ンドリングが容易に可能となる。 ７．低廉な構成：高価で操作が煩雑なサーバシステム
（例えばＲＡＩＤシステム等）が不要で、低廉なＶＴＲ
装置の集積によりシステムが具現できる。 ８．前処理（プリフェッチ：前段階の読み込み操作）を
省略でき、前処理のための手間・時間・コスト節減が可
能になる。 ９．取材で録画が為されたばかりの生のテープ媒体中の
映像素材を、直ちに取り込んで使用できるという即時性
がある。 １０．非同期式のＶＴＲの適用によってネットワークの
伝送状態の変動に対応でき、信頼性のある映像転写が可
能になる。 １１．一部のノードに不具合が発生しても機能全停止と
ならず、システム全停止を回避でき、システムの信頼性
を維持できる。例えば何れかのＶＴＲが故障停止しても
他のＶＴＲが正常であれば、これら正常な作動のＶＴＲ
の転写を継続できる。 １２．一本の共通ネットワークを使用して、複数のＶＴ
Ｒを制御管理するとともに、一本の共通ネットワークを
経由させて複数のＶＴＲとのデータ授受ができるから、
構成が簡素化されて低コストを実現でき、操作も煩雑性
を解消して簡素かつ容易であり、のみならず時間短縮が
可能になる。

【００５７】

【発明の効果】以上説明したように請求項１に係る情報
配信システムおよび請求項４に係る情報配信方法は、第
１制御手段と第２制御手段が独立して夫々非同期で動作
する構成の複数基の非同期式情報記録再生装置を使用し
てネットワーク接続し、他のノードと情報授受するもの
であるから、時間に規制されない動作が可能になり、ネ
ットワークの伝送状態が変動しても、その影響を抑えて
配信を継続できる。また結線を簡素化できる。よって複
数基の非同期式情報記録再生装置を用いてネットワーク
経由で他のノードと高信頼度の情報授受を可能にするシ
ステムを低廉に提供できる。また複数基の非同期式情報
記録再生装置を用いてネットワーク経由で他のノードと
高信頼度の情報授受を行うサービスを安価に提供でき
る。さらにネットワークの適用により結線を簡素化で
き、より適用範囲の広い、且つ低廉で高信頼度の情報配
信が可能になる。

【００５８】請求項２に係る情報配信システムおよび請
求項５に係る情報配信方法は、配信元である他のノード
からの情報送出レートが、配信先である非同期式情報記
録再生装置の情報記録レートを超えることがない構成と
するから、非同期式情報記録再生装置がネットワークか
ら取込み中に暫定記憶手段に溢れの発生がない。したが
って溢れによるデータ消失を回避して、高信頼度の情報
配信が可能なシステムとサービスを提供できる。

【００５９】請求項３に係る情報配信システムは、低ビ
ットレートの低廉なネットワーク機構を適用することで
システムコストおよび配信コストを削減でき、よってよ
り広範の利用に対応可能なシステムとサービスを提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報配信システムの一実施形態の
ブロック構成図である。

【図２】本発明に係る情報配信システムの一実施形態の
構成図である。

【図３】図１に示される非同期式情報記録再生装置の動
作制御に係るブロック図である。

【図４】図１に示される非同期式情報記録再生装置の機
能制御に係るブロック図である。

【図５】上位コントローラの動作フローチャートであ
る。

【図６】配信元の非同期式ＶＴＲ装置（ソースデバイ
ス）の動作フローチャートである。

【図７】配信先のサーバ（ターゲットデバイス）の動作
フローチャートである。

【図８】本発明に係る情報配信システムの別の実施形態
のブロック構成図である。

【符号の説明】

Ｓｙｓ１‥‥情報配信システム、１、２、３‥‥配信元
の非同期式ＶＴＲ装置（配信元の非同期式情報記録再生
装置）、Ｃ１、Ｃ２、Ｃ３‥‥配信元のテープ状磁気記
録媒体、４‥‥配信先のサーバ、５‥‥ゲートウエイ、
６‥‥上位コントローラ、７‥‥ハブ、１０、２０、３
０、４０、５０‥‥ネットワーク

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5C052 AA01 CC01 GA04 GA07 GA08 GC00 GF06 GF07 5C053 FA15 FA22 HC05 KA01 LA05 5D044 AB05 AB07 BC01 CC03 EF03 FG10 GK12 GK14 HH07 HL07 5K033 AA04 AA09 BA13 DA01 DA15 DB02

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報の暫定記憶が可能な暫定記憶手段
   と、前記暫定記憶手段への情報の記憶状態の監視手段
   と、前記監視手段の監視結果に基づき、 再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生した情
   報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、 または記録時において、前記暫定記憶手段から取出した
   情報の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、
   第１制御手段と、 記録時において、ネットワークから取込んだ情報の前記
   暫定記憶手段への記憶処理か、 または再生時において、前記監視手段の監視結果に基づ
   き前記暫定記憶手段から取出した情報の前記ネットワー
   クへの送出処理を司る、第２制御手段と、を具備する非
   同期式情報記録再生装置を複数基含む、複数基の装置
   を、それぞれノードとして前記ネットワークに接続し、 前記複数基の非同期式情報記録再生装置から、前記テー
   プ状磁気記録媒体の記録した情報を再生して前記ネット
   ワーク経由で同時配信し、他の何れか少なくとも１基の
   前記ノードへ転写する処理か、 または他の何れか少なくとも１基の前記ノードから前記
   ネットワーク経由で情報を配信し、前記複数基の非同期
   式情報記録再生装置が配信された前記情報を前記テープ
   状磁気記録媒体へそれぞれ記録させる処理かの、少なく
   とも何れかを実行可能に構成したことを特徴とする情報
   配信システム。
2. 【請求項２】 前記複数基の非同期式情報記録再生装置
   への情報配信において、配信元である他の何れかの前記
   ノードからの情報送出レートを、配信先である前記複数
   基の非同期式情報記録再生装置の情報記録レートを超え
   ない範囲とすることを特徴とする請求項１記載の情報配
   信システム。
3. 【請求項３】 前記ネットワークにつき、その情報伝送
   レートが、前記ノードからの情報送出レートまたは前記
   複数基の非同期式情報記録再生装置の情報記録レートを
   超えないネットワークを適用することを特徴とする請求
   項１記載の情報配信システム。
4. 【請求項４】 情報の暫定記憶が可能な暫定記憶手段
   と、前記暫定記憶手段への情報の記憶状態の監視手段
   と、前記監視手段の監視結果に基づき、 再生時において、テープ状磁気記録媒体から再生した情
   報の前記暫定記憶手段への記憶処理か、 または記録時において、前記暫定記憶手段から取出した
   情報の前記テープ状磁気記録媒体への記録処理を司る、
   第１制御手段と、 記録時において、ネットワークから取込んだ情報の前記
   暫定記憶手段への記憶処理か、 または再生時において、前記監視手段の監視結果に基づ
   き前記暫定記憶手段から取出した情報の前記ネットワー
   クへの送出処理を司る、第２制御手段と、を具備する非
   同期式情報記録再生装置を複数基含む、複数基の装置
   を、それぞれノードとして前記ネットワークに接続した
   システムに適用され、 前記複数基の非同期式情報記録再生装置から、前記テー
   プ状磁気記録媒体の記録した情報を再生して前記ネット
   ワーク経由で同時配信し、他の何れか少なくとも１基の
   前記ノードへ転写する処理か、 または他の何れか少なくとも１基の前記ノードから前記
   ネットワーク経由で情報を配信し、前記複数基の非同期
   式情報記録再生装置が配信された前記情報を前記テープ
   状磁気記録媒体へそれぞれ記録させる処理かの、少なく
   とも何れかを実行することを特徴とする情報配信方法。
5. 【請求項５】 前記複数基の非同期式情報記録再生装置
   への情報配信において、配信元である他の何れかの前記
   ノードからの情報送出レートを、配信先である前記複数
   基の非同期式情報記録再生装置の情報記録レートを超え
   ない範囲で配信することを特徴とする請求項４記載の情
   報配信方法。