JP2003087196A - 光伝送システム - Google Patents
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Abstract
び修復時の復旧検出や光信号の送出再開を確実に、かつ
迅速に行う。 【解決手段】 光伝送路10,11と、この光伝送路の
両端に接続された通信装置12,15と、光伝送路上に
設けられた光増幅装置20,24とから構成される光伝
送システムで、光増幅装置20,24の光アンプ22,
26が光伝送路から入力する光信号を検出することで、
監視回路23,27で光の断状態を判断し、この判断結
果から光信号の増幅を中止する制御を行い、第1の所定
時間後から光信号の送出を再開し、さらに再開から第2
の所定時間内にこの光信号が検出できない場合には、再
度光信号の送出を中止する。
Description
いて光信号の中継増幅を行う光伝送システムに関し、特
に光伝送路の断線および復旧を行う光伝送システムに関
するものである。
に示すように、2本の光伝送路10,11と、これら光
伝送路10,11の端部に接続されて光信号の通信を行
う光送信器13,17と光受信器14,16をそれぞれ
有する通信装置12,15と、光伝送路10,11上に
それぞれ2つずつ設けられた光アンプ21,26および
22,25を有し、光伝送路10,11を伝送する光信
号を増幅する光増幅装置20,24とから構築されてい
る。この光伝送システムでは、通信装置12,15と光
増幅装置を組み合わせ、光伝送路10,11を介して上
りまたは下りの双方向の光信号の通信を行っている。
能を有する光増幅装置20,24では、光信号の増幅を
行うため、強い出力パワーの光信号が例えばエルビウム
ドープファイバからなる光伝送路に送出されることとな
る。一般的に、このような高出力の光信号が伝送される
伝送システムでは、光伝送路の障害、例えば断線時に
は、人体、特に切断された光伝送路端面から放出される
レーザ光が、作業者などの目に悪影響を及ぼすのを防ぐ
安全性のために、光出力を停止するとともに、光伝送路
の復旧時には、断線が確実に修復されたことを検出し、
光出力を再開させて光信号の通信を行うことができるも
のが望まれていた。
部を配設し、主信号に監視情報用のチャネル(Opti
cal Supervisory Channel:以
下「OSC」という)を利用して、監視制御部が断線や
断線箇所の障害検出および復旧を行うものがあった。
来例では、OSCの光信号を出力させるための発光部や
OSCと主信号を多重化するための多重化部が必要とな
り、部品点数が増加して装置が大型化するとともに、製
作コストが増加するという問題点があった。
omatic Laser Shutdown)という
安全に関する手順がITU−T(Telecommun
ication standardization s
ector of ITU)G.681で規定されてお
り、例えば断線時にレーザ発振をシャットダウンさせる
ことにより、安全機能を実現することも考えられている
が、このALS機能は、現実的には全ての通信装置に設
けられているわけではない。したがって、このALS機
能を備えていない通信装置と光増幅装置を組み合わせて
上述した光伝送システムを構築した場合には、人体に対
する安全上の配慮が必要であった。
ので、OSCを使用することなく、光伝送路の障害検出
や光信号の送出停止および修復時の復旧検出や光信号の
送出再開を確実に、かつ迅速に行うことができ、これに
より人体への悪影響を防止できる光伝送システムを提供
することを目的とする。
はまったく独立した光増幅装置の動作で、光信号の障害
や復旧検出、光信号の送出停止や再開を実現させること
で、例えALSのような安全機能のない通信装置を用い
ても、上述した動作を確実に、かつ迅速に行うことがで
きる光伝送システムを提供することにある。
め、この発明では、複数の光伝送路と、該各光伝送路を
介して接続され、それぞれ光信号の通信を行う通信装置
と、前記光伝送路上に設けられ、前記光信号を増幅して
伝送する複数の光増幅装置とを有して、双方向の光信号
の中継増幅を行う光伝送システムにおいて、前記光増幅
装置は、前記各光伝送路からの光信号を検出する複数の
検出手段と、前記検出結果に基づいて光の断状態を判断
する判断手段と、前記判断された断状態に応じて前記光
信号の増幅を中止するとともに、該中止から第1の所定
時間後に前記光信号の増幅を再開し、かつ該再開後、第
2の所定時間内に前記検出手段で光信号が検出されない
場合に、再度前記光信号の増幅を中止する増幅制御手段
とを備えた光伝送システムが提供される。
光信号を検出することで光の断状態を判断することがで
き、増幅制御手段は、この断状態に応じて光信号の増幅
を中止する制御を行い、この中止から第1の所定時間後
に、光信号の増幅を再開し、さらに再開から第2の所定
時間内にこの光信号が検出できない場合には、再度光信
号の増幅を中止することで、光信号の送出が抑制され
て、障害発生の検出から復旧までの動作を確実に、かつ
迅速に行うことができる。
と、該各光伝送路を介して接続され、それぞれ光信号の
通信を行う通信装置と、前記光伝送路上に設けられ、前
記光信号を増幅して伝送する複数の光増幅装置とを有し
て、双方向の光信号の中継増幅を行う光伝送システムに
おいて、前記光増幅装置は、前記各光伝送路からの光信
号を検出する複数の検出手段と、前記検出結果に基づい
て光の断状態を判断する判断手段と、前記各光伝送路を
接続または断状態に切り替える切替手段と、前記判断さ
れた断状態に応じて、前記切替手段を切り替えて前記光
伝送路を断状態にする伝送路制御手段とを備えたことを
特徴とする。
光信号を検出することで光の断状態を判断することがで
き、伝送路制御手段は、この断状態に応じて光伝送路が
断状態になるように、切替手段の制御を行うことで、光
信号の送出が抑制されて、障害発生の検出から復旧まで
の動作を確実に、かつ迅速に行うことができる。
て、前記光伝送システムは、前記光伝送路のうちの一方
の光伝送路に伝送される光信号を増幅する複数の光増幅
装置を備え、該光増幅装置は、前記各光伝送路からの光
信号を検出する複数の検出手段と、前記検出結果に基づ
いて光の断状態を判断する判断手段と、前記判断された
断状態に応じて前記一方の光伝送路に伝送される光信号
の増幅を中止するとともに、該中止から第1の所定時間
後に前記光信号の増幅を再開し、かつ該再開後、第2の
所定時間内に前記検出手段で光信号が検出されない場合
に、再度前記光信号の増幅を中止する増幅制御手段と、
前記他方の光伝送路を接続または断状態に切り替える切
替手段と、前記判断された光の断状態に応じて、前記切
替手段を切り替えて前記他方の光伝送路を断状態にする
伝送路制御手段とを備えたことを特徴とする。
光信号を検出することで光の断状態を判断し、増幅制御
手段は、この断状態に応じて一方の光伝送路の光信号の
増幅を中止する制御を行い、また伝送路制御手段は、こ
の断状態に応じて他方の光伝送路が断状態になるよう
に、切替手段の制御を行うことで、光信号の送出が抑制
されて、障害発生の検出から復旧までの動作を確実に、
かつ迅速に行うことができる。
て、前記増幅制御手段は、前記第2の所定時間内に前記
検出手段で光信号が検出され、かつ前記中止から第3の
所定時間前記光信号の検出が継続した場合に、前記光信
号の制御を解除することを特徴とする。
第2の所定時間内に光信号が検出され、さらにその検出
が第3の所定時間継続すると、増幅制御手段による光信
号の制御を解除することで、光伝送路の修復が確認され
た場合に光信号の送出抑制を解除することで、障害発生
の検出から復旧までの動作を確実に、かつ迅速に行うこ
とができる。
て、前記伝送路制御手段は、前記光伝送路の断制御から
第1の所定時間後に、前記切替手段を切り替えて前記光
伝送路を接続状態にし、かつ該切り替え後、第2の所定
時間内に前記検出手段で光信号が検出されない場合に、
再度前記光伝送路を断状態に切り替えることを特徴とす
る。
2の所定時間内に光信号が検出されないと、再度この光
伝送路を断状態に切り替えることで、障害発生の検出か
ら復旧までの動作を確実に、かつ迅速に行うことができ
る。
て、前記伝送路制御手段は、前記第2の所定時間内に前
記検出手段で光信号が検出され、かつ前記光伝送路の断
制御から第3の所定時間前記光信号の検出が継続した場
合に、前記光伝送路の切り替え制御を解除することを特
徴とする。
2の所定時間内に光信号が検出され、かつ第3の所定時
間に光信号の検出が継続した場合に、光伝送路の切替制
御の解除を行うことで、障害発生の検出から復旧までの
動作を確実に、かつ迅速に行うことができる。
図面を参照して、この発明に係る光伝送システムの好適
な実施の形態を説明する。なお、以下の図において、図
10と同様の構成部分に関しては、説明の都合上、同一
符号を付記するものとする。
伝送システムの実施例1の概略構成を示す構成図であ
る。図1においては、図10と同様に、2本の光伝送路
10,11の端部には通信装置12,15が、また光伝
送路10,11上には光増幅装置20,24が設けら
れ、これら組み合わされた通信装置12,15と光増幅
装置20,24によって光伝送路10,11上の双方向
の光信号の通信を可能にしている。
0,24は、図2に示すように同様の構成部分からなっ
ている。すなわち、光増幅装置20(24)は、2つの
光アンプ21(26),22(25)と、監視回路23
(27)とから構成されている。
0に接続され、光信号を分岐する光カプラ21a(26
a)と、この発明の検出手段を構成し、分岐された光を
受光するホトディテクタ(以下、「PD」という)21
b(26b)と、PD21b(26b)からの光電流を
アナログ/デジタル(以下、「A/D」という)変換し
て監視回路23(27)に出力するA/D変換部21c
(26c)と、光伝送路10に接続され、光増幅のため
に光の合波を行う光カプラ21d(26d)と、光カプ
ラ21d(26d)と接続され、光伝送路10に伝送さ
れる光信号を光増幅用の出射光によって直接増幅するポ
ンプ−レーザダイオード(以下、「Pump−LD」と
いう)21e(26e)と、監視回路23(27)から
出力される動作制御用の信号をデジタル/アナログ(以
下、「D/A」という)変換してPump−LD21e
(26e)に供給するD/A変換部21f(26f)と
から構成されている。
21(26)と同様に、光伝送路11に接続され、光信
号を分岐する光カプラ22a(25a)と、この発明の
検出手段を構成し、分岐された光を受光するPD22b
(25b)と、PD22b(25b)からの光電流をA
/D変換するA/D変換部22c(25c)と、光伝送
路11に接続され、光増幅のために光の合波を行う光カ
プラ22d(25d)と、光カプラ22d(25d)と
接続され、光伝送路11に伝送される光信号を光増幅用
の出射光によって直接増幅するPump−LD22e
(25e)と、動作制御用の信号をD/A変換してPu
mp−LD22e(25e)に供給するD/A変換部2
2f(25f)とから構成されている。
手段と増幅制御手段とを構成している。この監視回路2
3(27)には、A/D21c(26c),22c(2
5c)を介して光信号のレベルに対応した光電流が入力
しており、この光電流から光の断状態を判断している。
そして、監視回路23(27)は、光が断状態であると
判断した場合には、Pump−LD21e(26e),
22e(25e)への動作制御用の信号の供給を停止
し、光伝送路10,11上の光信号の増幅を中止する。
イマ機能を有し、この光増幅の中止から第1の所定時間
T1の間隔で光送信器13(17)側の光アンプ21
(25)による光増幅を再開し、さらにこの光増幅の再
開から第2の所定時間T2で障害の復旧を監視してい
る。
生時の動作を、図3の状態遷移図に基づいて説明する。
なお、この実施例では、光増幅装置20と24間の光伝
送路10のP点で断線が発生した場合を示す。
0のP点で断線が発生すると、光増幅装置24の光アン
プ26では、PD26bによる光信号の検出ができなく
なるので、監視回路27は、光の断状態(光伝送路の断
線状態)と判断し、Pump−LD25eへの動作制御
用信号の供給を停止し、光信号の送出を抑制する。ま
た、監視回路27は、この光信号の抑制と同時に、タイ
マを起動させて第1の所定時間T1を計時して、状態を
「1」の中止状態に遷移する。なお、ここで、T1は、
復旧動作のインターバルの時間で、この実施例では1分
程度の設定になっている。
p−LD26eへの動作制御用信号の供給を停止し、光
信号の送出を抑制することが望ましい。これにより、通
信装置15の光受信器16は、光入力断を検出し、異常
が発生したことを知ることが可能となる。
光増幅装置20の光アンプ22でも、光信号入力の断が
発生し、PD22bによる光信号の検出ができなくなる
ので、監視回路23は、光の断状態と判断し、Pump
−LD21eへの動作制御用信号の供給を停止し、光信
号の送出を抑制する。なお、この際も、光アンプ22で
Pump−LD22eへの動作制御用信号の供給を停止
し、光信号の送出を抑制することが望ましいことは言う
までもない。これにより、この実施例では、断線した光
伝送路10に光信号が送出されることがなくなり、人体
などに対する安全性が確保されることとなる。
復旧がなされると、光アンプ21の送信抑制を解除し、
時間T1を停止させて状態を「0」の通常状態に遷移す
る。また、時間T1が経過すると、監視回路27は、光
アンプ25のPump−LD25eへの動作制御用信号
の供給を行い、光信号の送出の抑制を一旦解除する。ま
た、監視回路27は、この解除後に、タイマを起動させ
て第2の所定時間T2を計時させて、状態を「2」の復
旧試行中に遷移する。なお、ここで、T2は、復旧の断
念を示すタイムであり、この実施例では、例えば1秒程
度に設定する。
より、光アンプ22のPD22bでは、光信号の検出が
できるので、監視回路23は、光検出と判断し、Pum
p−LD21eへの動作制御用信号の供給を行い、光信
号の送出抑制を解除する。これにより、光伝送路10の
復旧を確認するための光信号が光アンプ21から送出さ
れることとなる。なお、光伝送路10に送出される光信
号のパワーは、例え目に入射しても安全な時間幅に設定
されている。
断線が修復されない場合には、光入力断が復旧せず(以
下、「INアラーム」という)、所定時間T2はタイム
オーバーになってしまうので、状態を「2」の復旧試行
中に遷移し、再度光アンプ25の光信号送出を抑制し、
タイマを起動させて第1の所定時間T1の計時を行う。
線が修復された場合には、光入力断が復旧し、光信号が
光増幅装置20の光アンプ21から光増幅装置24の光
アンプ26に届くので、監視回路27は、光アンプ25
の光信号の送出抑止の解除を行い、T2の計時を停止
し、状態を「0」の通常状態に遷移する。
ら入力する光信号の断を判断し、光入力が断である場合
には、光信号の増幅を中止して光信号の送出を抑制し、
第1の所定時間後に、光信号の増幅を再開し、第2の時
間内にこの光信号の検出ができない場合には、再度光信
号の増幅を中止して光信号の送出を抑制するので、OS
Cを使用することなく、光伝送路の障害検出や光信号の
送出停止および修復時の復旧検出や光信号の送出再開を
確実に、かつ迅速に行うことができる。そして、このよ
うに光伝送路の障害検出や光信号の送出停止などを確実
に行うことで、切断端面から伝送パワーの高い光信号が
送出されることがなくなり、人体へ与える悪影響を防止
できる。
たく独立した光増幅装置の動作で、光信号の障害や復旧
検出、光信号の送出停止や再開を実現させることができ
るので、例えALSのような安全機能のない通信装置を
用いても、上述した動作を確実に、かつ迅速に行うこと
ができる。
のINアラームが復旧した場合には、光伝送路が復旧し
たものとみなしている。しかしながら、同じ光増幅装置
20内の対向する光アンプ21も定期的(T1周期)に
光信号の送出の解除を行っているため、光アンプ22の
INアラーム復旧で必ず光伝送路が復旧されたことが確
認できるわけではない。
修復がなされていないにもかかわらず、光増幅装置20
では、定期的にINアラームの復旧と光信号の送出と停
止が繰り返されることになる。したがって、光アンプ2
2では、INアラームの復旧によって、直ちに光信号の
送出抑制を解除することは望ましくない。
路23が直ちに光信号の送出抑制を解除すると、光アン
プ22は、通信装置12の光受信器14への光信号の送
出と停止を繰り返すことがあり、これによって通信装置
12において不要なアラームの発生と復旧が繰り返され
る可能性があるためである。
て、不要なアラームの発生と復旧の繰り返しを防ぐこと
ができる光伝送システムを提供する。
構成は、図1と同様であるが、この実施例では、監視回
路23(27)に上述した第1および第2の所定時間T
1,T2の他に、復旧確認用の第3の所定時間T3を設
定して、INアラームの復旧後、このT3時間を計時し
て、INアラーム状態がこのT3時間継続するかどうか
監視を行う。そして、この時間T3が経過して初めて光
信号の送出抑制を解除する。
T2となるのが好ましく、この実施例では、例えば2秒
程度に設定されている。またT2+T3は、光アンプ2
1からの光信号が目に入射しても安全な時間幅に設定さ
れている。
生時の動作を、図4の状態遷移図に基づいて説明する。
図において、通常状態の光信号の伝送時に、光伝送路1
0のP点で断線が発生すると、実施例1と同様に、光増
幅装置24の監視回路27によって光アンプ25,26
に対する光信号の送出抑制が行われるとともに、光増幅
装置20の監視回路23によって光アンプ21,22に
対する光信号の送出抑制が行われ、第1の所定時間T1
を起動させて状態を「1」の中止状態に遷移する。
同様に、監視回路27は、光アンプ25に対する光信号
の送出抑制を一旦解除し、光アンプ25から光信号の送
出を行う。これにより、光アンプ22では、光信号を検
出するので、監視回路23は、光アンプ21に対する光
信号の送出抑制を解除し、光信号を光アンプ21から送
出させる。そして、時間T2を計時させ、状態を「2」
の復旧試行中に遷移する。
復旧がなされると、光アンプ21に対する光信号の送出
抑制を解除し、時間T1を停止させ、かつ時間T3を起
動させて状態を「3」の復旧確認中に遷移する。
合は、監視回路23は、光伝送路10の修復が完了した
と判断し、光アンプ22に対する光信号の送出抑制を解
除し、状態を「0」の通常状態に遷移させる。また、T
3時間の計時中にINアラームが発生した場合には、光
アンプ21に対して光信号の送出を抑制し、時間T3の
計時を停止させるとともに、時間T1を起動させて、状
態を「1」の中止状態に遷移させる。
出再開後、第2の所定時間T2内に光信号が検出されて
INアラームの復旧がなされても、第3の所定時間T3
の経過するのを待って、光信号の送出抑制を解除するの
で、実施例1と同様の効果が得られるとともに、光アン
プからの光信号の送出・停止の繰り返しがなくなるの
で、通信装置による不要なアラームの発生と復旧を抑止
できる。そして、このように光伝送路の障害検出や光信
号の送出停止などを確実に行うことで、切断端面から伝
送パワーの高い光信号が送出されることがなくなり、人
体へ与える悪影響を防止できる。
伝送システムの実施例3の概略構成を示す構成図であ
る。図において、この実施例では、実施例1で示した光
アンプ22,26の代わりに、PD31,35と光スイ
ッチ33,37を用いて通信装置12,15への光信号
の送出を抑制するように構成されている。
0,11上に光カプラ30,34を設け、この光カプラ
30,34で分岐された光信号をPD31,35で受光
し、A/D変換部32,36でディジタル変換して監視
回路23,27に出力している。監視回路23,27
は、入力した信号から光の断状態を判断している。そし
て、監視回路23,27は、実施例1と同様に、光が断
状態であると判断した場合には、光アンプ21,25の
Pump−LD21e,25eへの動作制御用の信号の
供給を停止して光信号の増幅を中止するとともに(図2
参照)、光伝送路10,11上に設けられ、この発明の
切替手段を構成する光スイッチ33,37をオフ状態に
して光伝送路10,11を断状態にする。
生時の動作を、図6の状態遷移図に基づいて説明する。
なお、この実施例でも、光増幅装置20と24間の光伝
送路10のP点で断線が発生した場合を示す。
0のP点で断線が発生すると、光増幅装置24では、P
D35による光信号の検出ができなくなるので、監視回
路27は、光の断状態と判断し、Pump−LD25e
への動作制御用信号の供給を停止し、光伝送路11への
光信号の送出を抑制するとともに、光スイッチ37をオ
フ状態にして光伝送路10を断状態にする。さらに、監
視回路27は、タイマを起動させて第1の所定時間T1
を計時して、状態を「1」の中止状態に遷移する。
の光信号の送出抑制により、光増幅装置20では、PD
31による光信号の検出ができなくなるので、監視回路
23は、光の断状態と判断し、Pump−LD21eへ
の動作制御用信号の供給を停止し、光伝送路10への光
信号の送出を抑制するとともに、光スイッチ33をオフ
状態にして光伝送路11を断状態にする。
同様に、監視回路27は、光アンプ25に対する光信号
の送出抑制を一旦解除し、光アンプ25から光信号の送
出を行う。これにより、光増幅装置20のPD31は、
光信号を検出するので、監視回路23は、光アンプ21
に対する光信号の送出抑制を解除し、光信号を光アンプ
21から送出させる。そして、時間T2を計時させ、状
態を「2」の復旧試行中に遷移する。
復旧がなされると、光アンプ21に対する光信号の送出
抑制を解除し、時間T1を停止させ、かつ時間T3を起
動させて状態を「3」の復旧確認中に遷移する。
合は、監視回路23は、光伝送路10の修復が完了した
と判断し、光スイッチ33をオン状態に制御して光伝送
路11を接続させ、状態を「0」の通常状態に遷移させ
る。また、T3時間の計時中にINアラームが発生した
場合には、光アンプ21に対して光信号の送出を抑制
し、時間T3の計時を停止させるとともに、時間T1を
起動させて、状態を「1」の中止状態に遷移させる。
障害が発生すると、光スイッチを用いて光伝送路を光増
幅装置内部で物理的に切断してしまうので、実施例1と
同様の効果を得るとともに、光増幅装置の外部にレーザ
光が放出されることがなくなり、さらに人体へ与える悪
影響を防止することが可能となる。
伝送システムの実施例4の概略構成を示す構成図であ
る。図において、この実施例では、実施例3で示した光
スイッチを用いずに、光アンプ21,25のみを制御し
て光信号の送出を抑制するように構成されている。
0,11上に光カプラ30,34を設け、この光カプラ
30,34で分岐された光信号をPD31,35で受光
し、A/D変換部32,36でディジタル変換して監視
回路23,27に出力している。監視回路23,27
は、入力した信号から光の断状態を判断している。そし
て、監視回路23,27は、実施例3と同様に、光が断
状態であると判断した場合には、光アンプ21,25の
Pump−LD21e,25eへの動作制御用の信号の
供給を停止して光信号の増幅を中止している。
動作は、図8に示すように、通常状態の光信号の伝送時
に、光伝送路10のP点で断線が発生すると、光増幅装
置24では、PD35による光信号の検出ができなくな
るので、監視回路27は、光の断状態と判断し、Pum
p−LD25eへの動作制御用信号の供給を停止し、光
伝送路11への光信号の送出を抑制する。
の光信号の送出抑制により、光増幅装置20では、PD
31による光信号の検出ができなくなるので、監視回路
23は、光の断状態と判断し、Pump−LD21eへ
の動作制御用信号の供給を停止する。
同様に、監視回路27は、光アンプ25に対する光信号
の送出抑制を一旦解除し、光アンプ25から光信号の送
出を行う。これにより、光増幅装置20のPD31は、
光信号を検出するので、監視回路23は、光アンプ21
に対する光信号の送出抑制を解除し、光信号を光アンプ
21から送出させる。そして、時間T2を計時させ、状
態を「2」の復旧試行中に遷移する。
断線が修復されない場合には、INアラームとなって、
所定時間T2はタイムオーバーになってしまうので、状
態を「1」の中止状態に遷移し、再度光アンプ25の光
信号送出を抑制し、タイマを起動させて第1の所定時間
T1の計時を行う。
線が修復された場合には、光入力断が復旧し、光信号が
光増幅装置20の光アンプ21から光増幅装置24のP
D35に届くので、監視回路27は、光アンプ25の光
信号の送出抑止の解除を行い、T2の計時を停止し、状
態を「0」の通常状態に遷移する。
の光アンプを用いず、かつ通信装置への光信号の送出抑
制が不要な場合には、光スイッチなどの通信装置に対す
る光信号の送出抑制が不要となるので、実施例1と同様
の効果を得ることができるとともに、光アンプや光スイ
ッチが不要となるので、部品点数が削減できてこれによ
り製作コストの低減化を図ることができる。
伝送システムの実施例5の概略構成を示す構成図であ
る。図において、この実施例では、上記の実施例と異な
る点は、通信装置12,15間に3台以上の光増幅装置
20,24,40を介在させて光伝送システムを構成さ
せている。なお、この実施例では、説明の都合上、各光
増幅装置内の監視回路の図示を省略してある。
置20,40間の光伝送路10のP1点で断線が発生し
たものとすると、光増幅装置40の光アンプ41で光信
号の入力がなくなり、上記の実施例と同様に、結果的に
光信号の出力もなくなる。
断になると、光増幅装置24では、これに伴う光アンプ
26の光入力の断を検出して、光アンプ25の光信号の
送出を抑制する。この抑制により、光増幅装置40に対
する光信号の入力がなくなり、結果的には光アンプ42
からの光信号の出力もなくなる。なお、光信号の復旧の
検出および送出再開の動作は、上述した実施例と同様な
ので、ここでは省略する。
が複数存在する場合に、光増幅装置20,40間で光入
力の断が発生した時でも、上記の実施例と同様に、光増
幅装置24の光信号の送出を抑制することができるの
で、断線した光伝送路の端面から光信号が外部に放出さ
れることがなくなるので、上記の実施例と同様の効果を
得ることができる。
光増幅装置40の一方の光アンプ41に光信号入力がな
くなった場合、他方の光アンプ42の光信号の送出を抑
制する上述の機能を設けるとともに、いずれかの光アン
プの光信号入力が回復した場合、両方の光アンプの光信
号の送出抑制を解除する上述の機能を、この光増幅装置
40に設けるようにすることも可能である。
置20,40間の光伝送路10のP1点で断線が発生し
たものとすると、光増幅装置40の光アンプ41で光信
号の入力がなくなり、この際に光増幅装置40では、光
アンプ42の光信号の送出抑制を行う。
2でも、光入力の断が発生し、同様に光アンプ21の光
信号の送出抑制も行われる。この結果、断線した光伝送
路10に光信号が送出されることがなくなり、迅速に断
線した光伝送路への光信号の送出が停止でき、人体に対
する安全性が確保されることとなる。
の動作においては、光増幅装置20または24に光アン
プ21,25より送出される光伝送路10の復旧の確認
のための光信号を、光増幅装置40で受信することによ
り、光増幅装置40の両光アンプ41,42の光信号の
送出抑制は解除される。
構成するそれぞれの光増幅装置に上述した実施例と同様
の機能を持たせることが可能であり、このため光伝送路
の障害検出や光信号の送出停止および修復時の復旧検出
や光信号の送出再開を確実に、かつ迅速に行うことがで
き、これにより人体への悪影響を防止できる。
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変形実施が可能である。
伝送路から入力する光信号を検出して光の断状態を判断
し、この断状態に応じて光信号の増幅を中止する制御を
行い、第1の所定時間後に光信号の送出を再開しさらに
第2の所定時間内にこの光信号が検出できない場合に再
び光信号の送出を中止するので、OSCを使用すること
なく、光伝送路の障害検出や光信号の送出停止および修
復時の復旧検出や光信号の送出再開を確実に、かつ迅速
に行うことができ、これにより人体への悪影響を防止で
きる。
く独立した各光増幅装置で、光信号の障害や復旧検出、
光信号の送出停止や再開を行うので、例えALSのよう
な安全機能のない通信装置を用いても、上述した動作を
確実に、かつ迅速に行うことができる。
概略構成を示す構成図である。
ある。
る障害発生時の動作を説明するための状態遷移図であ
る。
説明するための状態遷移図である。
概略構成を示す構成図である。
作を説明するための状態遷移図である。
概略構成を示す構成図である。
作を説明するための状態遷移図である。
概略構成を示す構成図である。
図である。
6a,26d,30,34 光カプラ 21c,22c,25c,26c,32,36 A/D
変換部 21f,22f,25f,26f D/A変換部 23,27 監視回路 33,37 光スイッチ
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の光伝送路と、該各光伝送路を介し
て接続され、それぞれ光信号の通信を行う通信装置と、
前記光伝送路上に設けられ、前記光信号を増幅して伝送
する複数の光増幅装置とを有して、双方向の光信号の中
継増幅を行う光伝送システムにおいて、 前記光増幅装置は、前記各光伝送路からの光信号を検出
する複数の検出手段と、 前記検出結果に基づいて光の断状態を判断する判断手段
と、 前記判断された断状態に応じて前記光信号の増幅を中止
するとともに、該中止から第1の所定時間後に前記光信
号の増幅を再開し、かつ該再開後、第2の所定時間内に
前記検出手段で光信号が検出されない場合に、再度前記
光信号の増幅を中止する増幅制御手段とを備えたことを
特徴とする光伝送システム。 - 【請求項2】 複数の光伝送路と、該各光伝送路を介し
て接続され、それぞれ光信号の通信を行う通信装置と、
前記光伝送路上に設けられ、前記光信号を増幅して伝送
する複数の光増幅装置とを有して、双方向の光信号の中
継増幅を行う光伝送システムにおいて、 前記光増幅装置は、前記各光伝送路からの光信号を検出
する複数の検出手段と、 前記検出結果に基づいて光の断状態を判断する判断手段
と、 前記各光伝送路を接続または断状態に切り替える切替手
段と、 前記判断された断状態に応じて、前記切替手段を切り替
えて前記光伝送路を断状態にする伝送路制御手段とを備
えたことを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項3】 前記光伝送システムは、前記光伝送路の
うちの一方の光伝送路に伝送される光信号を増幅する複
数の光増幅装置を備え、 該光増幅装置は、前記各光伝送路からの光信号を検出す
る複数の検出手段と、 前記検出結果に基づいて光の断状態を判断する判断手段
と、 前記判断された断状態に応じて前記一方の光伝送路に伝
送される光信号の増幅を中止するとともに、該中止から
第1の所定時間後に前記光信号の増幅を再開し、かつ該
再開後、第2の所定時間内に前記検出手段で光信号が検
出されない場合に、再度前記光信号の増幅を中止する増
幅制御手段と、 前記他方の光伝送路を接続または断状態に切り替える切
替手段と、 前記判断された光の断状態に応じて、前記切替手段を切
り替えて前記他方の光伝送路を断状態にする伝送路制御
手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記
載の光伝送システム。 - 【請求項4】 前記増幅制御手段は、前記第2の所定時
間内に前記検出手段で光信号が検出され、かつ前記中止
から第3の所定時間前記光信号の検出が継続した場合
に、前記光信号の制御を解除することを特徴とする請求
項1または3に記載の光伝送システム。 - 【請求項5】 前記伝送路制御手段は、前記光伝送路の
断制御から第1の所定時間後に、前記切替手段を切り替
えて前記光伝送路を接続状態にし、かつ該切り替え後、
第2の所定時間内に前記検出手段で光信号が検出されな
い場合に、再度前記光伝送路を断状態に切り替えること
を特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の光伝
送システム。 - 【請求項6】 前記伝送路制御手段は、前記第2の所定
時間内に前記検出手段で光信号が検出され、かつ前記光
伝送路の断制御から第3の所定時間前記光信号の検出が
継続した場合に、前記光伝送路の切り替え制御を解除す
ることを特徴とする請求項5に記載の光伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272393A JP4794775B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 光伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001272393A JP4794775B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 光伝送システム |
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---|---|
JP2003087196A true JP2003087196A (ja) | 2003-03-20 |
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Family
ID=19097771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001272393A Expired - Lifetime JP4794775B2 (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | 光伝送システム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-09-07 JP JP2001272393A patent/JP4794775B2/ja not_active Expired - Lifetime
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