JP2003086768A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2003086768A
JP2003086768A JP2001279809A JP2001279809A JP2003086768A JP 2003086768 A JP2003086768 A JP 2003086768A JP 2001279809 A JP2001279809 A JP 2001279809A JP 2001279809 A JP2001279809 A JP 2001279809A JP 2003086768 A JP2003086768 A JP 2003086768A
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film
insulating film
memory device
memory cell
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JP2001279809A
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Takayuki Ogura
孝之 小倉
Akihide Shibata
晃秀 柴田
Hiroshi Iwata
浩 岩田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルの微細化、読み出し書き込みの高
速化、製造工程の簡略化を図る。 【解決手段】 メモリセル23は、P型シリコン基板3
1上に順次積層されたアンチフューズ絶縁膜35および
ワード線22となるドープドポリシリコン37と、P型
シリコン基板31中に形成されたビット線21となるN
型不純物領域33と、P型シリコン基板31中における
絶縁膜35とN型不純物領域33との間に形成されたP
型不純物領域34で構成される。こうして、従来の半導
体製造プロセスを用いて容易に形成することができる。
したがって、製造工程を簡略化して製造コストを削減す
る。また、ダイオードを半導体基板の不純物拡散領域で
構成して、書き込み/読み出しの高速化を行う。また、
ビット線21部およびダイオード部をシリコン基板31
中に形成して層間絶縁膜の形成を無くし、メモリセル2
3の微細化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、書き換え不可能
な不揮発性半導体記憶装置に関し、特に絶縁膜を絶縁破
壊することによってディジタル情報を書き込むアンチフ
ューズメモリの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁破壊によって情報を書き込む不揮発
性半導体記憶装置は、一般にアンチフューズメモリと呼
ばれている。図11は、従来のアンチフューズメモリの
メモリセルアレイにおける2×2セグメントの回路図を
示す。
【0003】通常、上記アンチフューズメモリに情報を
書き込む方法としては、絶縁膜に充分な電圧を印加して
ブレークダウンさせる方法を用いる。こうして、ブレー
クダウンされたメモリ素子1は電流を通すことができる
ため、情報「1」が書き込まれる。一方、ブレークダウン
していないメモリ素子1は電流を通さない絶縁体として
働くため、情報「0」を示す。
【0004】また、読み出しを行う方法としては、ブレ
ークダウンしたメモリ素子1は、単なる抵抗体として働
くために電流を流すことは可能である。つまり、メモリ
素子1をブレークダウンさせ、ワード線3に電圧を印加
して行単位で選択トランジスタ2をオンすることによっ
て、行方向に配列されたメモリ素子1に電圧を印加す
る。そして、各ビット線4でその電圧を検出し、電圧が
検出されたビット線4と当該ワード線3との交差位置に
あるメモリ素子1が保持する情報「1」を読み出すのであ
る。勿論、ブレークダウンされていないメモリ素子1は
電流を通さない絶縁膜として働くため、このメモリ素子
1に接続されたビット線4に選択トランジスタ2を介し
た電流は流れず電圧は掛らない。そこで、電圧が検出さ
れないビット線4と当該ワード線3との交差位置にある
メモリ素子1が保持する情報「0」を読み出すのである。
ここで、選択トランジスタ2は、各メモリ素子1のラン
ダムアクセスを可能にするためと、各メモリ素子1間の
クロストークを避けるために設けられている。以上のよ
うにして、書き換え不可能な、不揮発性メモリを実現す
ることができる。
【0005】従来、音楽情報やコンピュータの記憶メデ
ィア等の記憶媒体として使われているMD(ミニディス
ク),カセットテープおよびCD(コンパクトディスク)‐
R/W等は、1度情報を書き込むと殆ど書き換えること
がない。また、CD,CD‐ROM(リード・オンリ・メモ
リ)およびDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)‐RO
M等の音楽情報や映画情報を記憶する記憶媒体に至って
は、一度しか情報を書き込むことができない。これら
は、言わば読み出し専用のメモリと言える。このような
使用目的の場合であれば書き換え機能は必要なく、読み
出し専用メモリで充分商品価値を有している。さらに、
上記磁気メディアは、電気的な書き込みを行えるデバイ
スと比較して書き込み時間が非常に遅い。
【0006】また、電子マネー等で使用されるカードに
内蔵されている記憶素子は、情報の書き換えが行われて
はならない。ところで、1度記憶した情報を書き換える
ことができるフラッシュEEPROM(電気的消去書き
込み可能PROM)に代表される書き換え可能な不揮発
性メモリは書き換えのセキュリティを高めるためには暗
号化処理等の特別な処理を加える必要があり、周辺処理
回路の増大化を招くために当目的には使用が困難であ
る。これに対して、上述のような絶縁破壊によって情報
を書き込むアンチフューズメモリは、物理的に物質を破
壊することによって情報を書き込むために、完全に書き
込まれた情報を消去すことは不可能であり、書き換えは
不可能である。その点において、当目的に使用するにた
めには最適なデバイスであると言える。
【0007】また、これまで多用されてきたフロッピー
(登録商標)ディスク,MDやカセットテープ,CD‐R
OM,DVD‐ROM,メモリーカード,メモリースティ
ックまたはハードディスク等の記憶メディアを、事務用
や商取引用や家庭用として情報の保守を必要とするメデ
ィアに使用する場合には、書換え禁止機能等の機能を付
加する必要がある。これに対して、上記アンチフューズ
メモリは、物理的に物質を破壊することによって情報を
書き込むために、完全に書き込まれた情報を消去すこと
は不可能であり、上記記憶メディアに比較して格段の情
報保守能力を有している。
【0008】但し、従来のアンチフューズメモリにおい
ては、上記したように、各メモリ素子1のランダムアク
セスを可能にするためと、各メモリ素子1間のクロスト
ークを避けるために、選択トランジスタ2が設けられて
いる。そして、上記メモリ素子1には、メタルとポリシ
リコンとの間のコンタクトや、メタルとシリコン基板と
の間のコンタクト等、一定の加工寸法幅を有するコンタ
クトホールを形成する必要がない。そのために、1つの
メモリセルが占める面積に対して、選択トランジスタ2
が占める面積は約20倍程になる。したがって、選択ト
ランジスタ2を必要とするアンチフューズメモリは、メ
モリの高密度化,高集積化,大容量化に対して不適なデバ
イスであると言える。
【0009】また、上記選択トランジスタ2において
は、ソース/ドレイン拡散層の容量やゲート容量や配線
容量等の寄生容量が大きく、チャネル抵抗や配線抵抗等
の寄生抵抗が大きい。そのために、選択トランジスタ2
を介して書き込みや読み出し動作を行う場合には、寄生
容量と寄生抵抗とによる遅延時間が大きくなり、読み出
しスピードおよび書き込みスピードが遅くなってしま
う。また、選択トランジスタ2を形成するためには、メ
モリ素子1の形成工程と比較して約2倍の工程数が必要
となり、素子作製コストが高くなる。
【0010】以上のことにより、書き換えが不可能な不
揮発性のアンチフーズメモリにおいては、メモリセルの
微細化,読み出し書き込みスピードの高速化,素子作製工
程の簡略化が必要である。このような観点から、図12
に示すようなアンチフューズメモリが提案されている
(特開平7‐297293号公報)。以下、このアンチフ
ューズメモリについて説明する。
【0011】図12(a)は、本アンチフューズメモリに
おけるメモリセルアレイの2×2セグメントの回路図を
示す。また、図12(b)は、メモリセルの断面図を示
す。図12(a)において、5はワード線であり、6はワ
ード線5に交差するビット線である。ワード線5とビッ
ト線6との各交差位置には、ビット線6から順にダイオ
ード7とメモリ素子8とワード線5とが接続されてい
る。
【0012】上記メモリ素子8に情報を書き込む場合に
は、書き込みの対象となるメモリ素子8に係るビット線
6とワード線5との間に書き込み電圧を印加し、ダイオ
ード7を介して対象メモリ素子8の絶縁膜に充分な電圧
を印加してブレークダウンさせる。こうして、メモリ素
子8に情報「1」が書き込まれるのである。
【0013】また、読み出しを行う方法としては、ワー
ド線5を接地してメモリ素子8を行単位で選択する。そ
して、各ビット線6に電圧を印加し、ダイオード7およ
びメモリ素子8を介して流れる電流を検出し、電流が検
出されたビット線6と当該ワード線5との交差位置にあ
るメモリ素子8が保持する情報「1」を読み出すのであ
る。一方、電流が検出されないビット線6と当該ワード
線5との交差位置にあるメモリ素子8が保持する情報
「0」を読み出すのである。
【0014】また、図12(b)において、6はビット線
となる下地配線,9はp+層,10はn-層,11はn+層で
あり、p+層9,n-層10およびn+層11でダイオード
(p+/n-/n+)7を構成している。12はアモルファス
シリコンとシリサイド化する金属層、13はアモルファ
スシリコン層、5はワード線となる上部配線である。上
記アモルファスシリコン層13でメモリ素子8を構成す
る。
【0015】上記ダイオード7とメモリ素子8とで成る
メモリセルのサンプルを、以下のようにして作製した。
すなわち、先ず絶縁性表面を有する基板上にAlとCrと
の積層からなる下地配線用の導電膜6を形成する。そし
て、その上にp+型のポリシリコン9,n-型のポリシリ
コン10,n+型のポリシリコン11,Ti12およびアモ
ルファスシリコン13をマルチチャンバシステムによっ
て連続的に成膜する。
【0016】次に、上記下地配線となるビット線のパタ
ーンに応じて、上記下地配線用導電膜6からアモルファ
スシリコン13までを反応性イオンエッチングによって
パターニングする。その後、ストライプ状に残った積層
パターンのうち、上記下地配線用導電膜6を除く下部の
p+型ポリシリコン9から上部のアモルファスシリコン
13までを上記上部配線5のパターンの幅に応じてCF
4ガスとO2ガスとを用いてエッチング除去して、p+型
ポリシリコン9からアモルファスシリコン13までの島
状の積層体物を形成する。
【0017】その後、酸化膜を成膜した後、レジストを
用いたエッチバックを行って、略平坦化された層間絶縁
膜を形成する。
【0018】そして、上記積層体物における最上層のア
モルファスシリコン層13を露出させ、窒素雰囲気下で
希フッ酸を用いて自然酸化膜を除去し、次いで超純水に
よって洗浄する。そして、窒素雰囲気下を搬送してメタ
ル成膜チャンバに基板を移して、Cu配線を形成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特開平7‐297293号公報に開示されたメモリ
セルのサンプルを上述の方法によって作製した場合に
は、以下のような問題がある。
【0020】すなわち、上述の方法によって作成された
アンチフューズメモリのメモリ素子8のブレークダウン
に要する電圧は、17V以上が必要である。したがっ
て、現在、主流となっている5V程度の電源電圧の場合
には昇圧回路が必要であり、周辺回路が増大することに
なる。そのため、メモリチップの微細化に不向きである
と言える。また、17V以上と言った高電圧での書き込
み動作を行うために消費電力が大きくなり、低消費電力
化に不向きなメモリ素子であると言える。更に、ダイオ
ード7のPN接合が降伏しないように、ダイオード7の
低濃度層を充分厚くする必要がある。例えば、17V使
用の場合には0.3μm以上は必要となる。そのために、
微細化が制限されてしまう。また、低濃度層が厚くなる
ことによって、ダイオード7が高抵抗になり、読み出し
/書き込みの駆動速度が遅くなってしまう。
【0021】さらに、上記ダイオード7の部分がポリシ
リコンの不純物拡散層でできているために高抵抗にな
る。したがって、読み出し時の遅延時間が長くなるた
め、高速の読み出し動作には不向きである。
【0022】また、上記ダイオード7の部分を構成する
ポリシリコンを成膜する際に、マルチチャンバシステム
を有するCVD(化学気相成長法)炉内で、AlとCrとの
積層からなる下地配線用の導電膜6を変質させないよう
に充分低温で成膜する必要がある。さらに、ダイオード
7の上部層である金属層のTi成膜後におけるアモルフ
ァスシリコン13の成膜時においても同様の問題があ
る。
【0023】そこで、この発明の目的は、メモリセルの
微細化、読み出し書き込みスピードの高速化、素子作製
工程の簡略化が可能であり、且つ、メモリチップの微細
化および低消費電力化が可能な書き換えが不可能な不揮
発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、二次元に配列された複数のメモリセル
にディジタル情報を記憶して保持する不揮発性半導体記
憶装置において、上記各メモリセルは、半導体基板上に
順次積層された絶縁膜および導電体膜と、上記半導体基
板中に形成された第1導電型の第1不純物領域と、上記
半導体基板中における上記絶縁膜と第1不純物領域との
間に形成された第2導電型の第2不純物領域で構成され
ており、上記メモリセルへのディジタル情報の記憶保持
は,上記導電体膜と第1不純物領域電極との間に電位差
を発生させて上記絶縁膜を絶縁破壊させることによって
行うことを特徴としている。
【0025】上記構成によれば、メモリセルにおけるビ
ット線となる第1不純物領域,上記第1不純物領域と第
2不純物領域で成るダイオードおよびアンチフューズ絶
縁膜は、半導体基板に対するイオン注入,フォトリソグ
ラフィおよびドライ酸化等の従来の半導体製造プロセス
を用いて容易に形成することができる。したがって、製
造工程が簡略化されて製造コストの削減が図られる。
【0026】さらに、上記ダイオードの部分は、上記半
導体基板の不純物拡散領域で構成されているので、上記
特開平7‐297293号公報のごとくポリシリコンの
不純物拡散層で構成した場合のように高抵抗にはならな
い。したがって、書き込み/読み出し時の遅延時間が短
縮されて、高速で書き込み/読み出しが行われる。
【0027】さらに、上記ビット線部およびダイオード
部は、上記半導体基板中に形成される。したがって、上
記特開平7‐297293号公報のごとく層間絶縁膜を
形成して各メモリセル間を絶縁する必要がなく、メモリ
セルの微細化が図られる。
【0028】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記絶縁膜は2nm以上且つ5
nm以下の膜厚を有している。
【0029】この実施例によれば、上記絶縁膜は、例え
ばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等で構成されること
によって、その膜厚が2nm以上であるため絶縁状態が保
たれる。また、上記膜厚は5nm以下であるため5V程度
の印加電圧で良好に絶縁破壊される。したがって、従来
のアンチフューズメモリにおける17Vに比較して低電
圧での絶縁破壊が可能になり、低消費電力化が可能とな
る。
【0030】さらに、絶縁破壊電圧が5V以下になるこ
とによって、現在主流になっている電源電圧5V以下の
回路に適用する場合でも、絶縁破壊電圧を生成するため
の昇圧回路は必要としない。そのために、メモリチップ
の低消費電力化および小型化が可能となる。
【0031】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記半導体基板はシリコンで
構成され、上記絶縁膜は、シリコン酸化膜,シリコン窒
化酸化膜およびシリコン窒化膜のうちの何れか一つで構
成されている。
【0032】この実施例によれば、シリコン酸化膜,シ
リコン窒化酸化膜およびシリコン窒化膜のうちの何れか
一つで構成された上記絶縁膜はシリコン基板と相性がよ
く、上記絶縁膜の信頼性が向上する。したがって、上記
ディジタル情報の書き込み時における非選択メモリセル
の上記絶縁膜の劣化や、読み出し時における絶縁膜の劣
化が抑制されて、メモリセルの寿命が長くなる。
【0033】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記半導体基板はシリコンで
構成され、上記絶縁膜は、熱シリコン酸化膜,熱シリコ
ン窒化酸化膜および熱シリコン窒化膜のうちの何れか一
つで構成されている。
【0034】この実施例によれば、熱シリコン酸化膜,
熱シリコン窒化酸化膜および熱シリコン窒化膜のうちの
何れか一つで構成された上記絶縁膜はシリコン基板と相
性がよく且つ薄膜で膜圧の均一性がよく、上記絶縁膜の
信頼性が向上する。したがって、上記ディジタル情報の
書き込み時における非選択メモリセルの上記絶縁膜の劣
化や、読み出し時における絶縁膜の劣化が抑制されて、
メモリセルの寿命が長くなる。さらに、読み出し電圧を
印加した際のリーク電流が抑制されて低消費電力化が可
能になる。
【0035】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記絶縁膜を絶縁破壊させる
電圧は2V以上且つ5V以下である。
【0036】この実施例によれば、上記ディジタル情報
の記憶保持を行う絶縁膜が、従来のアンチフューズメモ
リにおける17Vに比較して低電圧で絶縁破壊されるた
め、低消費電力化が可能となる。
【0037】さらに、絶縁破壊電圧が5V以下になるこ
とによって、現在主流になっている電源電圧5V以下の
回路に適用する場合でも、絶縁破壊電圧を生成するため
の昇圧回路は必要としない。そのために、メモリチップ
の低消費電力化および小型化が可能となる。
【0038】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記第1不純物領域と第2不
純物領域との間に、上記第1不純物領域と同じ導電型で
あって上記第1不純物領域よりも低濃度であるか、また
は、上記第2不純物領域と同じ導電型であって上記第2
不純物領域よりも低濃度である第3不純物領域を備えて
いる。
【0039】この実施例によれば、上記第1導電型の第
1不純物領域と上記第2導電型の第2不純物領域とで形
成されるPN接合ダイオードの接合部に、上記第1不純
物領域または第2不純物領域よりも低濃度の第3不純物
領域が存在する。そのため、上記第1不純物領域および
第2不純物領域の不純物濃度が顕著に高濃度である場合
に接合部に流れるトンネル電流が抑制される。したがっ
て、リーク電流が少なくなり、低消費電力化が図られ
る。さらに、絶縁破壊電圧が印加された際の誤破壊等の
誤動作が抑制されて、信頼性の高いメモリセルが構成さ
れる。
【0040】さらに、この実施例の構成を、2V以上且
つ5V以下の絶縁破壊電圧で用いることによって、上記
PN接合ダイオードの低濃度層の薄膜化が可能となり、
ダイオードの低抵抗化による駆動速度の高速化が可能と
なる。
【0041】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記メモリセルはマトリック
ス状に配列されており、行方向に配列された各メモリセ
ルにおける上記導電体膜は,互いに接続されて上記行方
向に延在する第1配線を構成し、列方向に配列された各
メモリセルにおける上記第1不純物領域は,互いに接続
されて上記列方向に延在する第2配線を構成している。
【0042】この実施例によれば、マトリックス状に配
列された各メモリセルに対して、行方向に延在する複数
の第1配線のうちの対応する第1配線を選択し、行方向
に延在する複数の第2配線のうちの対応する第2配線を
選択して、この選択された第1,第2配線に異なる所定
電圧を印加することによって、書き込みおよび読み出し
を行うことができる。したがって、選択トランジスタを
用いることなくランダムアクセスが可能になり、1メモ
リセル当りの占有面積の縮小化が可能であり、メモリセ
ルアレイの小型化,大容量化および安価化が可能とな
る。
【0043】また、1実施例では、この発明の不揮発性
半導体記憶装置において、上記ディジタル情報の書き込
み時に、選択された第1配線と選択された第2配線とに
接続された選択メモリセルにおける上記導電体膜と第1
不純物領域電極との電位差の絶対値がVddである場合
に、上記選択第1配線あるいは上記選択第2配線の何れ
か一方にのみ接続されたメモリセルにおける上記導電体
膜と第1不純物領域電極との電位差の絶対値Vは、Vdd
/3≦V<Vdd/2である。
【0044】この実施例によれば、選択メモリセルの上
記絶縁膜に掛る電圧と、非選択メモリセルの上記絶縁膜
に掛る電圧の最大値との比が、2よりも大きく且つ3以
下となる。したがって、ランダムアクセス時の動作マー
ジンが大きくなり、安定したランダムアクセスが行われ
る。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。この発明が、以下の実施の形
態に限定されないことは言うまでもない。
【0046】先ず、この発明の不揮発性半導体記憶装置
に用いられるアンチフューズ膜として望ましい特性を有
する酸化膜において、絶縁破壊前と絶縁破壊後とに膜を
流れる電流値の膜に掛る電圧依存性を図6に示す。図6
は、HCl酸化による4nmの酸化膜を用いてMOS(金属
酸化膜半導体)構造を作製し、電流‐電圧特性を測定し
た結果を示す。絶縁破壊前と絶縁破壊後とにおいて、夫
々4種類(0.09mm2,0.01mm2,0.0009mm2
0.0001mm2)の異なる酸化膜面積で測定している。
【0047】絶縁破壊前(つまりデジタル情報「0」保持)
の場合における電流値と、絶縁破壊後(つまりデジタル
情報「1」保持)の場合における電流値との差が大きい方
が望ましく、読み出し時のマージンが大きくなる。ま
た、そうするためには、絶縁膜の面積が小さい方が望ま
しいことが図6より分る。すなわち、絶縁破壊前におけ
るリーク電流は面積の大きい方が大きいのに対して、絶
縁破壊後の電流値には面積依存性はない。したがって、
絶縁破壊前と絶縁破壊後の電流差は、面積の小さい方が
大きいのである。
【0048】<第1実施の形態)>図1は、本実施の形
態の不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルの構成
を示す概念図である。また、図2は、本実施の形態の不
揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの2×
2セグメントの回路図を示す。
【0049】図1および図2において、21はビット線
となる配線であり、22はワード線となる配線であり、
ビット線21とワード線22との交差位置の夫々にビッ
ト線21とワード線22と挟まれてメモリセル23が形
成されている。そして、各メモリセル23は、ワード線
22とビット線21との間に直列に接続されたメモリ素
子24とダイオード25とで構成されている。本実施の
形態におけるメモリセル23は構成するビット線にダイ
オード25のPN接合が含まれることが特徴であり、図
12に示す従来のメモリセルと異なることを明示するた
めに、図2に示すような記号で表現している。
【0050】図3は、図2に示すメモリセルアレイにお
ける2×2セグメントの説明図である。図3(a)は平面
図であり、図3(b)は図3(a)におけるA‐A'矢視断面
図である。メモリセル23は、P型シリコン基板31上
に形成されたLOCOS(シリコン選択酸化)膜36によ
る素子分離領域の開口部に形成される。そして、ワード
線22として用いられる上部電極としてのドープドポリ
シリコン37と、ビット線21として用いられる濃度が
5×1019cm-3のN型不純物領域33と、上部電極(ド
ープドポリシリコン)37およびN型不純物領域33の
間に挟まれたアンチフューズ絶縁膜35および濃度が1
×1020cm-3のP型不純物領域34と、濃度が1×10
19cm-3のP型不純物領域32で概略構成される。尚、P
型不純物領域34は、N型不純物領域33とPN接合を
形成する。また、P型不純物領域32は、N型不純物領
域33同士を分離し且つN型不純物領域33同士のパン
チスルーを防ぐ。
【0051】この場合、上記ビット線21となるN型不
純物領域33から外側に広がる空乏層は、N型不純物領
域33とP型不純物領域34とから成るPN接合に電圧
が掛っていない状態では11nm、上記PN接合に5Vの
逆バイアス電圧が印加された状態では26nmである。こ
のことから、100nmの素子分離幅があれば十分分離で
きることが分る。すなわち、上述の不純物濃度プロファ
イルを有するメモリセルを形成することによって、素子
分離幅を含めて最小線幅が100nmのアンチフューズメ
モリの設計が可能となり、1メモリセル23の占有面積
を0.04μm2にすることができる。したがって、1cm2
当たり2.5GB(ギガバイト)の高集積,高密度のメモリ
セルアレイを作製することができるのである。
【0052】尚、本実施の形態においては、上記上部電
極37としてドープドポリシリコンを用いているが、ア
ンチフューズ絶縁膜35と反応してメモリ特性を劣化さ
せない材料であれば、通常の電極として用いるAl,Cu,
Ti,W,Ta等の金属材料、その組み合わせ材料、その何
れかのシリコンとの混合材料、上記混合材料の組み合わ
せの何れかの材料を用いてもよい。また、基板としてP
型シリコン基板31を用いているが、半導体材料であれ
ば構わない。
【0053】図4および図5は、図3に示す構成を有す
るメモリセルの製造手順を示す各工程における断面図で
ある。以下、図4および図5を参照して、本実施の形態
におけるメモリセルの製造方法を説明する。
【0054】先ず、図4(a)に示すように、下地のP型
シリコン基板31の表面にドライ酸化を行って、厚さ2
00Å程度の注入保護酸化膜38を形成する。次に、P
型不純物領域32を形成する。P型不純物の注入は、ホ
ウ素イオンを、注入エネルギ150keV程度、注入量
1×1015cm-2程度で注入し、チャネリング防止のため
に7度程度の注入角で回転注入あるいはステップ注入す
ることによって行う。次に、フォトリソグラフィを行っ
てレジストパターン39を設ける。そして、レジストパ
ターン39をマスクとしてイオン注入を行って、ビット
線21となるN型不純物領域33を形成する。このイオ
ン注入は、ヒ素イオンを、注入エネルギ40keV程
度、注入量1×1015cm-2程度で注入し、チャネリング
防止のために7度程度の注入角で回転注入あるいはステ
ップ注入することによって行う。
【0055】次に、上記レジストパターン39を除去し
た後、図4(b)に示すように、LPCVD(減圧化学気相
成長)法によって、LOCOS膜36を形成する際の耐
酸化膜として用いるシリコン窒化膜40を、厚さ150
0Å程度で均一に堆積する。このシリコン窒化膜40の
厚さは、LOCOS膜36を形成する際に問題となるバ
ーズビークを抑える観点からは厚くする必要がある反
面、LOCOS酸化を行う際にP型シリコン基板31に
発生する結晶欠陥を少なくする観点からは薄くする必要
がある。結局、双方のトレードオフを考慮して、このシ
リコン窒化膜40の厚さは500Å〜3000Å程度の
範囲内で、適用する材料にあった最適な厚さを選択すれ
ばよい。
【0056】次に、フォトリソグラフィを行って、LO
COS膜36を形成すべき領域を開口部とするレジスト
(図示せず)を設け、そのレジストをマスクとしてシリコ
ン窒化膜40に対して異方性の窒化膜エッチングを行
う。こうして、LOCOS膜36を形成すべき領域が開
口部となるようにシリコン窒化膜40をパターン加工す
る。次に、上記レジストを除去した後、ウエット酸化を
行って、図4(c)に示すように、厚さ1500Å〜40
00Å程度のLOCOS膜36を形成する。その後、耐
酸化用のシリコン窒化膜40を完全に除去する。
【0057】ここでは、LOCOS素子分離工程を用い
た場合の説明を行ったが、既知のトレンチ素子分離工程
を用いても同様に素子分離できることは言うまでもな
い。
【0058】次に、図5(d)に示すように、イオンの注
入を行ってP型不純物領域34を形成する。このイオン
注入は、ホウ素イオンを、注入エネルギ15keV程
度、注入量5×1015cm-2程度で注入し、チャネリング
防止のために7度程度の注入角で回転注入あるいはステ
ップ注入することによって行う。次に、注入保護酸化膜
38を除去した後、厚さ20Å〜50Å程度のアンチフ
ューズ絶縁膜35を形成する。尚、アンチフューズ絶縁
膜35の膜質は、シリコン酸化膜,シリコン窒化酸化膜
あるいはシリコン窒化膜を用いてもよく、熱シリコン酸
化膜,熱シリコン窒化酸化膜あるいは熱シリコン窒化膜
を用いれば更によい。
【0059】尚、上記アンチフューズ絶縁膜35の膜厚
が20Åよりも薄い場合には、絶縁状態を保つことが困
難になる。また、50Åよりも厚い場合には5V程度の
印加電圧では良好なブレークダウンが得られないのであ
る。
【0060】ここで、上記アンチフューズ絶縁膜35の
形成方法としては、O2ガスを用いたドライ酸化や、N2
Oガスを用いたドライ酸化や、NOガスを用いたドライ
酸化や、上記酸化を行った後にアンモニアガス雰囲気中
でアニールを行って酸化膜中により多くの窒素を含む絶
縁膜を形成する方法等があり、何れの方法を用いても良
い。
【0061】但し、上記アンチフューズ絶縁膜35の特
性としては、ブレークダウン前においてはトンネル電流
やプール・フレンケル電流等のリーク電流が少なく、耐
圧が高いことが要求される。通常、SiO2を代表とする
酸化膜に窒素を添加することによって、リーク電流が抑
えられて耐圧が高くなることが良く知られている。そこ
で、上述したN2Oガスを用いたドライ酸化や、NOガ
スを用いたドライ酸化や、上記酸化を行った後にアンモ
ニアガス雰囲気中でアニールを行って酸化膜中により多
くの窒素を含む絶縁膜を形成する方法によってアンチフ
ューズ絶縁膜35を形成するのが望ましい。つまり、窒
素を含む場合は、読み出し電圧を印加した際の絶縁膜の
絶縁破壊に至る耐圧を上げることができるために素子寿
命が延びる。さらに、読み出し電圧を印加した際のリー
ク電流を抑制できるために低消費電力化が可能になる。
また、LPCVD炉を用いて形成した窒化膜を用いても
よい。窒化膜を用いた場合も上記窒化酸化膜の場合と同
様の特性向上を得ることができるのである。
【0062】次に、図5(e)に示すように、上記LPC
VD法によって、不純物を含むドープドポリシリコン3
7を厚さ1000Å〜4000Å程度で均一に堆積させ
る。そして、フォトリソグラフィを行って、ワード線2
2を形成すべき領域にパターニングレジスト(図示せず)
を形成する。次に、上記パターニングレジストをマスク
として、開口部のみ異方性ポリシリコンエッチングを行
った後、上記パターニングレジストを除去する。こうし
て、ワード線22が形成され、アンチフューズのメモリ
セルが完成する。
【0063】上記構成のメモリセルアレイは、以下のよ
うに動作する。すなわち、上記メモリ素子24(35)に
情報を書き込む場合には、書き込みの対象となるメモリ
素子24に係るワード線22とビット線21との間に5
V程度の書き込み電圧を印加し、ダイオード25を介し
て対象メモリ素子24のアンチフューズ絶縁膜35に充
分な電圧を印加してブレークダウンさせる。こうして、
メモリ素子24に情報「1」が書き込まれるのである。
【0064】また、読み出しを行う方法としては、ワー
ド線22に順次読み出し電圧を印加してメモリセル23
を行単位で選択する。そして、各ビット線21で上記読
み出し電圧を検出し、電圧が検出されたビット線21と
当該ワード線22との交差位置にあるメモリ素子24が
保持する情報「1」を読み出すのである。一方、電圧が検
出されないビット線21と当該ワード線22との交差位
置にあるメモリ素子24が保持する情報「0」を読み出す
のである。
【0065】その場合、上記メモリセル23は、ビット
線21部,ダイオード25部およびアンチフューズ絶縁
膜35部は、シリコン基板31に対するイオン注入,フ
ォトリソグラフィおよびドライ酸化によって形成するこ
とができる。したがって、従来の半導体製造プロセスを
用いて容易に形成することができ、製造工程を簡略化し
て製造コスト削減を図ることができる。
【0066】さらに、上記ダイオード25の部分は、シ
リコンの不純物拡散層で構成されているので、上記特開
平7‐297293号公報のごとくポリシリコンの不純
物拡散層で構成した場合のように高抵抗にはならず、書
き込み/読み出し時の遅延時間を短くできる。したがっ
て、高速の書き込み/読み出しを可能にできる。
【0067】さらに、上記ビット線21部およびダイオ
ード25部は、シリコン基板31中における素子分離領
域の開口部に形成される。したがって、上記特開平7‐
297293号公報のごとく層間絶縁膜を形成して各メ
モリセル間を絶縁する必要がなく、メモリセルの微細化
が図られる。
【0068】また、上記アンチフューズ絶縁膜35は、
シリコン酸化膜,シリコン窒化酸化膜あるいはシリコン
窒化膜で構成されている。したがって、シリコン基板3
1と相性がよく、アンチフューズ絶縁膜35の信頼性が
向上する。したがって、上記書き込み時における非選択
メモリセルのアンチフューズ絶縁膜35の劣化や、読み
出し時におけるアンチフューズ絶縁膜35の劣化を抑制
して、メモリセル23の寿命を長くすることができる。
さらに、アンチフューズ絶縁膜35として、熱シリコン
酸化膜,熱シリコン窒化酸化膜あるいは熱シリコン窒化
膜を用いれば、薄膜で膜圧の均一性がよく信頼性を更に
向上させることができる。
【0069】特に、上記シリコン窒化酸化膜,シリコン
窒化膜,熱シリコン窒化酸化膜あるいは熱シリコン窒化
膜のごとく、より多くの窒素を含む絶縁膜を用いること
によって、読み出し電圧を印加した際のアンチフューズ
絶縁膜35の耐圧を上げて長寿命化を図ることができ
る。さらに、読み出し電圧を印加した際のリーク電流を
抑制して低消費電力化を図ることができる。
【0070】さらに、上記アンチフューズ絶縁膜35
は、20Å以上且つ50Åの膜厚で形成されている。し
たがって、5V程度の印加電圧で良好なブレークダウン
が得られる一方、電圧が印加されていない場合には絶縁
状態を保つことができる。すなわち、上記特開平7‐2
97293号公報における17Vに比較して低電圧での
絶縁破壊が可能になり、低消費電力化が可能となる。
【0071】尚、上記実施の形態では、上記P型シリコ
ン基板31の表面に形成されたP型不純物領域32の表
面において、アンチフューズ絶縁膜35の直下にはP型
不純物領域34を形成し、このP型不純物領域34の直
下にはビット線21としてのN型不純物領域33を形成
している。しかしながら、この発明においては、総ての
不純物領域を逆導電型に形成しても差し支えない。
【0072】<第2実施の形態>本実施の形態のメモリ
セルにおけるにおける2×2セグメントの回路図は、上
記第1実施の形態における第2図と同じである。図7
は、上記2×2セグメントの説明図である。尚、図7
(a)は平面図であり、図7(b)は図7(a)におけるB‐B'
矢視断面図であり、図7(c)は図7(a)におけるC‐C'
矢視断面図である。
【0073】本メモリセルアレイは、P型シリコン基板
41上に形成されたLOCOS膜47による素子分離領
域の開口部に形成される。そして、ワード線22として
用いられる上部電極としてのドープドポリシリコン48
と、ビット線21として用いられるN型不純物領域43
(高濃度部1E19cm-3、低濃度部1E18cm-3)と、上
部電極(ドープドポリシリコン)48およびN型不純物領
域43の間に挟まれたアンチフューズ絶縁膜46,濃度
が5E18cm-3のP型不純物領域45および濃度が5E
18cm-3のN型不純物領域44と、濃度が2E18cm-3
のP型不純物領域42で概略構成される。尚、P型不純
物領域45は、N型不純物領域43とPN接合を形成す
る。また、P型不純物領域42は、N型不純物領域43
同士を分離し且つN型不純物領域43同士のパンチスル
ーを防ぐ。
【0074】本実施の形態においては、上記ビット線2
1として用いるN型不純物領域43と、N型不純物領域
43とPN接合を形成するP型不純物領域45との間
に、新たにN型不純物領域44を設けて、P型不純物領
域45,N型不純物領域44およびN型不純物領域43
から成るn+n-p+ダイオードを流れるトンネル電流を
抑制するようにしている。
【0075】この場合、上記ビット線21となる上記N
型不純物領域43から外側に広がる空乏層は、P型不純
物領域45,N型不純物領域44およびN型不純物領域
43から成る接合に電圧が掛っていない状態では24n
m、上記接合に5Vの逆バイアスが印加された状態では
57nmである。このことから、100nmの素子分離幅が
あれば十分分離できることが分る。すなわち、上述の不
純物濃度プロファイルを有するメモリセルを形成するこ
とによって、素子分離幅を含めて最小線幅が100nmの
アンチフューズメモリの設計が可能となり、1メモリセ
ルの占有面積を0.04μm2にすることができる。した
がって、1cm2当たり2.5GBの高集積,高密度のメモ
リセルアレイを作製することができるのである。
【0076】尚、本実施の形態においては、上記上部電
極48としてドープドポリシリコンを用いているが、ア
ンチフューズ絶縁膜46と反応してメモリ特性を劣化さ
せない材料であれば、通常の電極として用いるAl,Cu,
Ti,W,Ta等の金属材料、その組み合わせ材料、その何
れかのシリコンとの混合材料、上記混合材料の組み合わ
せの何れかの材料を用いてもよい。また、基板としてP
型シリコン基板41を用いているが、半導体材料であれ
ば構わない。
【0077】図8および図9は、図7に示す構成を有す
るメモリセルの製造手順を示す各工程における断面図で
ある。以下、図8および図9を参照して、本実施の形態
におけるメモリセルの製造方法を説明する。
【0078】先ず、図8(a)に示すように、下地のP型
シリコン基板41の表面にドライ酸化を行って、厚さ2
00Å程度の注入保護酸化膜49を形成する。次に、P
型不純物領域42を形成する。P型不純物の注入は、ホ
ウ素イオンを、注入エネルギ150keV程度、注入量
2×1014cm-2程度で注入し、チャネリング防止のため
に7度程度の注入角で回転注入あるいはステップ注入す
ることによって行う。次に、フォトリソグラフィを行っ
てレジストパターン50を設ける。そして、レジストパ
ターン50をマスクとしてイオン注入を行って、ビット
線21となるN型不純物領域43を形成する。このイオ
ン注入は、ヒ素イオンを、注入エネルギ100keV程
度、注入量1×1015cm-2程度で注入し、チャネリング
防止のために7度程度の注入角で回転注入あるいはステ
ップ注入することによって行う。
【0079】その後、RTA(瞬間熱アニール)処理を行
ってN型不純物領域43を活性化する。このようにRT
A処理を用いることによって、上記ヒ素イオンはP型シ
リコン基板41表面付近までは充分拡散せず、P型不純
物領域42中に帯状の高濃度N型不純物領域43が形成
される。より詳細には、N型不純物領域43は、ピーク
濃度が1×1019cm-3であり、表面付近の低濃度部分は
1×1018cm-3程度となるように形成するのである。そ
うすることによって、後に形成するN型不純物領域44
およびP型不純物領域45を夫々5×1018cm-3程度の
濃度で形成することが可能となり、トンネルリーク電流
が流れないダイオードを形成することができるのであ
る。
【0080】次に、上記レジストパターン50を除去し
た後、図8(b)に示すように、LPCVD法によって、
LOCOS膜47を形成する際の耐酸化膜として用いる
シリコン窒化膜51を、厚さ1500Å程度で均一に堆
積する。このシリコン窒化膜51の厚さは、LOCOS
膜47を形成する際に問題となるバーズビークを抑える
観点からは厚くする必要がある反面、LOCOS酸化を
行う際にP型シリコン基板41に発生する結晶欠陥を少
なくする観点からは薄くする必要がある。その結果、双
方のトレードオフを考慮して、このシリコン窒化膜51
の厚さは500Å〜3000Å程度の範囲内で、適用す
る材料にあった最適な厚さを選択すればよい。
【0081】次に、フォトリソグラフィを行って、LO
COS膜47を形成すべき領域を開口部とするレジスト
(図示せず)を設け、そのレジストをマスクとしてシリコ
ン窒化膜51に対して異方性の窒化膜エッチングを行
う。こうして、LOCOS膜47を形成すべき領域が開
口部となるようにシリコン窒化膜51をパターン加工す
る。次に、上記レジストを除去した後、ウエット酸化を
行って、図8(c)に示すように、厚さ1500Å〜40
00Å程度のLOCOS膜47を形成する。その後、耐
酸化用のシリコン窒化膜51を完全に除去する。
【0082】ここでは、LOCOS素子分離工程を用い
た場合の説明を行ったが、既知のトレンチ素子分離工程
を用いても同様に素子分離できることは言うまでもな
い。
【0083】次に、図9(d)に示すように、イオン注入
を行ってN型不純物領域44を形成する。このイオン注
入は、ヒ素イオンを、注入エネルギ60keV程度、注
入量5×1014cm-2程度で注入し、チャネリング防止の
ために7度程度の注入角で回転注入またはステップ注入
することによって行う。さらに、イオン注入を行ってP
型不純物領域45を形成する。このイオン注入は、ホウ
素イオンを、注入エネルギ15keV程度、注入量5×
1015cm-2程度で注入し、チャネリング防止のために7
度程度の注入角で回転注入またはステップ注入すること
によって行う。ここまでで、ダイオード(p+n-n+)を
形成している。これによって、トンネル電流が流れずリ
ーク電流の少ない、低消費電力のダイオードを形成する
ことができるのである。
【0084】次に、上記注入保護酸化膜49を除去した
後に、厚さ20Å〜50Å程度のアンチフューズ絶縁膜
46を形成する。尚、アンチフューズ絶縁膜46の膜質
は、シリコン酸化膜,シリコン窒化酸化膜あるいはシリ
コン窒化膜を用いてもよく、熱シリコン酸化膜,熱シリ
コン窒化酸化膜あるいは熱シリコン窒化膜を用いれば更
によい。
【0085】ここで、上記アンチフューズ絶縁膜46の
形成方法としては、O2ガスを用いたドライ酸化や、N2
Oガスを用いたドライ酸化や、NOガスを用いたドライ
酸化や、上記酸化を行った後にアンモニアガス雰囲気中
でアニールを行って酸化膜中により多くの窒素を含む絶
縁膜を形成する方法等があり、何れの方法を用いても良
い。
【0086】但し、上記アンチフューズ絶縁膜46の特
性としては、ブレークダウン前においてはトンネル電流
やプール・フレンケル電流等のリーク電流が少なく、耐
圧が高いことが要求される。通常、SiO2を代表とする
酸化膜に窒素を添加することによって、リーク電流が抑
えられて耐圧が高くなることが良く知られている。そこ
で、上述したN2Oガスを用いたドライ酸化や、NOガ
スを用いたドライ酸化や、上記酸化を行った後にアンモ
ニアガス雰囲気中でアニールを行って酸化膜中により多
くの窒素を含む絶縁膜を形成する方法によってアンチフ
ューズ絶縁膜46を形成するのが望ましい。つまり、窒
素を含む場合は、読み出し電圧を印加した際の絶縁膜の
絶縁破壊に至る耐圧を上げることができるために素子寿
命が延びる。さらに、読み出し電圧を印加した際のリー
ク電流を抑制できるために低消費電力化が可能になる。
また、LPCVD炉を用いて形成した窒化膜を用いても
よい。窒化膜を用いた場合も上記窒化酸化膜の場合と同
様の特性向上を得ることができるのである。
【0087】次に、図9(e)に示すように、上記LPC
VD法によって、不純物を含むドープドポリシリコン4
8を厚さ1000Å〜4000Å程度で均一に堆積させ
る。そして、フォトリソグラフィを行って、ワード線2
2を形成すべき領域にパターニングレジスト(図示せず)
を形成する。次に、上記パターニングレジストをマスク
として、開口部のみ異方性ポリシリコンエッチングを行
った後、上記パターニングレジストを除去する。こうし
て、ワード線22が形成され、アンチフューズのメモリ
セルが完成する。
【0088】上記構成のメモリセルアレイの動作は、上
記第1実施の形態のメモリセルアレイと同様である。
【0089】このように、本実施の形態においては、P
N接合ダイオード25を形成する上記N型不純物領域4
3とP型不純物領域45との間に、N型不純物領域43
より低濃度のN型不純物領域44を設けている。そのた
めに、上記第1実施の形態の効果に加えて、N型不純物
領域43とN型不純物領域44とP型不純物領域45の
接合部に流れるトンネル電流を抑制することができる。
したがって、リーク電流の少ない低消費電力のメモリセ
ルを構成することができる。
【0090】尚、上記実施の形態では、上記P型シリコ
ン基板41の表面に形成されたP型不純物領域42の表
面において、アンチフューズ絶縁膜46の直下にはP型
不純物領域45を形成し、このP型不純物領域45の下
方にはN型不純物領域44およびビット線21としての
N型不純物領域43を順次形成している。しかしなが
ら、この発明においては、総ての不純物領域を逆導電型
に形成しても差し支えない。
【0091】<第3実施の形態>本実施の形態は、上記
第1実施の形態および第2実施の形態のメモリセルアレ
イにおいて、書き込み時に、選択されたメモリセル23
のメモリ素子24に掛る電圧と、非選択のメモリセル2
3のメモリ素子24に掛る電圧との比を、できる限り大
きくしてランダムアクセスを可能にするメモリセルアレ
イの駆動方法に関する。
【0092】一般に、メモリセルの書き込み時には、選
択されたメモリセルのメモリ素子に最大の電圧が掛る。
そして、非選択のメモリセルのメモリ素子にもある程度
の電圧が掛ってしまう。したがって、ランダムアクセス
時の誤動作を防ぐためには、選択されたメモリセルのメ
モリ素子に掛る電圧と、非選択のメモリセルのメモリ素
子に掛る電圧の最大値との比を、できるだけ大きくする
のが好ましい。
【0093】一般的に行われている書き込み方法におい
ては、例えば、選択ワード線の電位をVddに、選択ビッ
ト線の電位を接地電位に、その他のワード線およびビッ
ト線の電位をVdd/2にする。その場合、選択されたメ
モリセルのメモリ素子には電圧Vddが、非選択のメモリ
セルのメモリ素子には電圧0またはVdd/2が掛る。こ
のとき、選択されたメモリセルのメモリ素子に掛る電圧
と非選択のメモリセルのメモリ素子に掛る電圧の最大値
との比は「2」である。
【0094】図10は、本実施の形態におけるメモリセ
ルアレイの概念図であり、上記第1実施の形態の場合と
同じである。また、表1に、本メモリセルアレイにおけ
る書き込み時の各ワード線22およびビット線21への
印加電圧を示す。 表1 1/3≦A<1/2
【0095】図10および表1に示すように、書き込み
時に、選択ビット線21aには電位0、非選択ビット線
21bには電位(1−A)×Vdd、選択ワード線22aには
電位Vdd、非選択ワード線22bには電位A×Vddを印
加する。ここで、1/3≦A<1/2である(A=1/2の
場合には、上述した一般的に行われている例となる)。
そして、選択メモリセル23aのメモリ素子24に掛る
電圧と、非選択メモリセル23bのメモリ素子24に掛
る電圧の最大値との比は、A=1/3の場合に(絶対値
で)最大値「3」となる。したがって、A=1/3とするの
が最も好ましい。
【0096】上述のように書き込み時の印加電圧を設定
した場合には、1ビット毎の書き込み動作、すなわちラ
ンダムアクセスが可能となる。尚、電位Vddの値は、メ
モリ素子24を構成するアンチフューズ絶縁膜35の膜
質や膜構造に応じて最適に決定すればよい。具体的に
は、メモリ素子24に掛る電圧の絶対値がVddの場合に
はアンチフューズ絶縁膜35が絶縁破壊され、メモリ素
子24に掛る電圧の絶対値がA×Vddのときにはアンチ
フューズ絶縁膜35が絶縁破壊されないように設定する
のである。尚、読み出し時には、メモリ素子24に掛る
電圧がA×Vdd以下になるようにするのが好ましく、そ
の場合には、読み出しによってアンチフューズ絶縁膜3
5を絶縁破壊することはない。
【0097】本実施の形態のメモリセルアレイによれ
ば、選択されたメモリセルのメモリ素子24に掛る電圧
と、非選択のメモリセルのメモリ素子24に掛る電圧の
最大値との比を大きくすることができ、ランダムアクセ
スが可能で、動作マージンの大きなメモリセルアレイを
実現することが可能となる。
【0098】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の不
揮発性半導体記憶装置は、アンチフューズメモリのメモ
リセルを、半導体基板上に順次積層された絶縁膜および
導電体膜と、上記半導体基板中に形成された第1導電型
の第1不純物領域と、上記半導体基板中における上記絶
縁膜と第1不純物領域との間に形成された第2導電型の
第2不純物領域で構成しているので、上記半導体基板に
対するイオン注入,フォトリソグラフィおよびドライ酸
化等の従来の半導体製造プロセスを用いて容易に形成す
ることができる。したがって、製造工程を簡略化して製
造コストを削減することができる。
【0099】さらに、上記ダイオードの部分を半導体基
板の不純物拡散領域で構成しているので、ポリシリコン
の不純物拡散層で構成する場合に比して高速で書き込み
/読み出しを行うことができる。さらに、上記ビット線
部およびダイオード部を上記半導体基板中に形成するの
で層間絶縁膜を形成して個々のメモリセルを電気的に分
離する必要がなく、メモリセルの微細化を図ることがで
きる。
【0100】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記絶縁膜は2nm以上且つ5nm以下の膜厚を有して
いるので、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等で
構成することによって、通常は絶縁状態を保つと共に、
5V程度の印加電圧で良好に絶縁破壊することができ
る。したがって、低電圧での絶縁破壊を可能にして、低
消費電力化を図ることができる。
【0101】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記半導体基板をシリコンで構成し、上記絶縁膜
を、シリコン酸化膜,シリコン窒化酸化膜およびシリコ
ン窒化膜のうちの何れか一つで構成したので、上記絶縁
膜のシリコン基板との相性をよくして、上記絶縁膜の信
頼性を向上することができる。したがって、上記ディジ
タル情報の書き込み時における非選択メモリセルの上記
絶縁膜の劣化や、読み出し時における絶縁膜の劣化を抑
制して、メモリセルの寿命を長くできる。
【0102】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記半導体基板をシリコンで構成し、上記絶縁膜
を、熱シリコン酸化膜,熱シリコン窒化酸化膜および熱
シリコン窒化膜のうちの何れか一つで構成したので、上
記絶縁膜のシリコン基板との相性をよくし且つ薄膜で膜
圧の均一性をよくして、上記絶縁膜の信頼性を向上でき
る。したがって、メモリセルの寿命を長くできる。さら
に、読み出し電圧を印加した際のリーク電流を抑制して
低消費電力化を図ることができる。
【0103】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記絶縁膜を絶縁破壊させる電圧が2V以上且つ5
V以下であるので、低電圧で絶縁破壊を行うことがで
き、低消費電力化を図ることができる。
【0104】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記第1不純物領域と第2不純物領域との間に、上
記第1不純物領域あるいは上記第2不純物領域よりも低
濃度の第3不純物領域を設けたので、上記第1不純物領
域と第3不純物領域と第2不純物領域との接合部に流れ
るトンネル電流を抑制できる。したがって、リーク電流
の少ない低消費電力のメモリセルを構成できる。
【0105】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、マトリックス状に配列された上記メモリセルのう
ち、行方向に配列された各メモリセルにおける上記導電
体膜を互いに接続して第1配線を構成し、列方向に配列
された各メモリセルにおける上記第1不純物領域を互い
に接続して第2配線を構成したので、上記第1配線と第
2配線とを選択することによって特定のメモリセルを選
択できる。したがって、選択トランジスタを用いること
なくランダムアクセスを可能にでき、1メモリセル当り
の占有面積の縮小化を図ってメモリセルアレイの小型
化,大容量化および安価化を行うことができる。
【0106】また、1実施例の不揮発性半導体記憶装置
は、上記ディジタル情報の書き込み時に、選択メモリセ
ルにおける上記導電体膜と第1不純物領域電極との電位
差の絶対値がVddである場合に、選択第1配線あるいは
選択第2配線の何れか一方にのみ接続されたメモリセル
における上記導電体膜と第1不純物領域電極との電位差
の絶対値Vは、Vdd/3≦V<Vdd/2になるようにする
ので、上記選択メモリセルの上記絶縁膜に掛る電圧と非
選択メモリセルの上記絶縁膜に掛る電圧の最大値との比
を、2よりも大きく且つ3以下にできる。したがって、
ランダムアクセス時の動作マージンを大きくして、安定
したランダムアクセスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の不揮発性半導体記憶装置における
メモリセルの構成を示す概念図である。
【図2】 この発明の不揮発性半導体記憶装置における
メモリセルアレイの2×2セグメントの回路図である。
【図3】 図2に示す2×2セグメントの平面図および
断面図である。
【図4】 図3に示すメモリセルの製造手順を示す断面
図である。
【図5】 図4に続く製造手順を示す断面図である。
【図6】 絶縁破壊前と絶縁破壊後とにアンチフューズ
膜を流れる電流値の電圧依存性を示す図である。
【図7】 図3とは異なる2×2セグメントの平面図お
よび断面図である。
【図8】 図7に示すメモリセルの製造手順を示す断面
図である。
【図9】 図8に続く製造手順を示す断面図である。
【図10】 図1に示すメモリセルに対する書き込み時
のワード線およびビット線への印加電圧の説明図であ
る。
【図11】 従来のアンチフューズメモリのメモリセル
アレイにおける2×2セグメントの回路図である。
【図12】 図11とは異なる従来のアンチフューズメ
モリの回路図および断面図である。
【符号の説明】 21…ビット線、 22…ワード線、 23…メモリセル、 24…メモリ素子、 25…ダイオード、 31,41…P型シリコン基板、 32,42,34,45…P型不純物領域、 33,43,44…N型不純物領域、 35,46…アンチフューズ絶縁膜、 36,47…LOCOS膜、 37,48…ドープドポリシリコン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F083 CR14 GA06 GA09 JA36 JA37 JA39 LA12 LA16 PR37

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元に配列された複数のメモリセルに
    ディジタル情報を記憶して保持する不揮発性半導体記憶
    装置において、 上記各メモリセルは、 半導体基板上に順次積層された絶縁膜および導電体膜
    と、 上記半導体基板中に形成された第1導電型の第1不純物
    領域と、 上記半導体基板中における上記絶縁膜と第1不純物領域
    との間に形成された第2導電型の第2不純物領域で構成
    されており、 上記メモリセルへのディジタル情報の記憶保持は、上記
    導電体膜と第1不純物領域電極との間に電位差を発生さ
    せて上記絶縁膜を絶縁破壊させることによって行うこと
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記絶縁膜は、2nm以上且つ5nm以下の膜厚を有するこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の不揮
    発性半導体記憶装置において、 上記半導体基板はシリコンで構成され、 上記絶縁膜は、シリコン酸化膜,シリコン窒化酸化膜お
    よびシリコン窒化膜のうちの何れか一つで構成されてい
    ることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2に記載の不揮
    発性半導体記憶装置において、 上記半導体基板はシリコンで構成され、 上記絶縁膜は、熱シリコン酸化膜,熱シリコン窒化酸化
    膜および熱シリコン窒化膜のうちの何れか一つで構成さ
    れていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4の何れか一つに記
    載の不揮発性半導体記憶装置において、 上記絶縁膜を絶縁破壊させる電圧は、2V以上且つ5V
    以下であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記
    載の不揮発性半導体記憶装置において、 上記第1不純物領域と第2不純物領域との間に、 上記第1不純物領域と同じ導電型であって上記第1不純
    物領域よりも低濃度であるか、または、上記第2不純物
    領域と同じ導電型であって上記第2不純物領域よりも低
    濃度である第3不純物領域を備えたことを特徴とする不
    揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れか一つに記
    載の不揮発性半導体記憶装置において、 上記メモリセルは、マトリックス状に配列されており、 行方向に配列された各メモリセルにおける上記導電体膜
    は、互いに接続されて上記行方向に延在する第1配線を
    構成し、 列方向に配列された各メモリセルにおける上記第1不純
    物領域は、互いに接続されて上記列方向に延在する第2
    配線を構成していることを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 上記ディジタル情報の書き込み時に、選択された第1配
    線と選択された第2配線とに接続された選択メモリセル
    における上記導電体膜と第1不純物領域電極との電位差
    の絶対値がVddである場合に、上記選択第1配線あるい
    は上記選択第2配線の何れか一方にのみ接続されたメモ
    リセルにおける上記導電体膜と第1不純物領域電極との
    電位差の絶対値Vは、Vdd/3≦V<Vdd/2であること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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